JP7321649B2 - 研削方法 - Google Patents

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Description

本発明は、反りを有する板状のワークを研削する研削方法に関する。
半導体デバイスチップの製造プロセスでは、半導体ウェーハの表面側に複数の分割予定ラインを格子状に設定し、複数の分割予定ラインで区画される各領域にIC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイスを形成する。
その後、例えば、ウェーハが所定の厚さとなるまでウェーハの裏面側を研削装置で研削した後、研削により薄化されたウェーハの各分割予定ラインに沿って切削装置でウェーハを切断することにより、半導体デバイスチップが製造される。
切削装置は、環状の切り刃を有する切削ブレード含む切削ユニットと、切削ユニットの下方に設けられたチャックテーブルとを有する。チャックテーブルは、円盤状の凹部を有する金属製の枠体と、枠体の凹部に挿入され接着剤で枠体に固定されたポーラス板とを含む(例えば、特許文献1参照)。ポーラス板の下面は、枠体の底部側に位置し、ポーラス板の上面は、略平坦な面であり、凹部の外周部に位置する枠体の上面と面一を成す。
この様なポーラス板を製造するためには、例えば、アルミナ等で形成された高硬度のセラミックス粒子等を、円盤状の空間を有する型枠に入れて、圧縮成形した後、焼成して、円盤状の焼成体を形成する。その後、焼成体の表面、裏面及び側面を研削又は研磨することで、被加工物との接触面となる略平坦な保持面を備えるポーラス板が製造される。
ところで、焼成体を研削する場合、円錐状の保持面を有するチャックテーブルで焼成体の一面側を保持して、焼成体の他面側を研削する(例えば、特許文献2参照)。しかし、焼成体は、通常、反りを有しており、一面側を大きく変形させる様に焼成体を保持した状態で、焼成体の他面側を研削しても、研削後のポーラス板には反りが残ってしまう。
特開2008-62476号公報 特開2015-9295号公報
研削後のポーラス板に反りが残っていると、ポーラス板と枠体との間で接着不良等が生じる。更には、反りが残っているポーラス板と枠体とで構成されたチャックテーブルを備える加工装置を用いて被加工物を加工すると、加工不良が生じる。
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、反りを有する板状のワーク(例えば、ポーラス板)を研削する場合に、研削後のワークの反りを低減することを目的とする。
本発明の一態様によれば、反りを有する板状のワークの凸状の第1面と凹状の第2面とを、円環状のホイール基台と該ホイール基台の一面側に環状に配置された砥石部とを有する研削ユニットで研削する研削方法であって、該ワークの該第2面の外周部に第1の保護部材を貼り付けて、該ワークの該第2面側と該第1の保護部材とで閉鎖された空間を形成する第1の貼り付けステップと、該空間が形成された状態で、該第1の保護部材を円盤状の第1の保持テーブルの保持面で吸引して保持する第1の保持ステップと、該第1の保持テーブルの回転軸と該研削ユニットの回転軸とを平行にし、且つ、該空間が形成された状態で、該ワークの該第1面側を研削する第1の研削ステップと、該第1の研削ステップの後、該ワークから該第1の保護部材を剥離する保護部材剥離ステップと、該保護部材剥離ステップの後、該第2面が露出する様に、該ワークの該第1面側を円盤状の第2の保持テーブルの保持面で吸引して保持する第2の保持ステップと、該第2の保持テーブルの保持面で保持された該ワークの該第2面側を該研削ユニットで研削する第2の研削ステップと、を備え、該ワークは、セラミックスの粒子の圧縮成形及び焼成を経て形成されたポーラス板であり、該第1の保護部材は保護テープである研削方法が提供される。
好ましくは、該第1の保持テーブルと該第2の保持テーブルとは、同一のテーブルである。
また、好ましくは、該第1の保持テーブルの保持面は平面形状を有し、該第2の保持テーブルの保持面は外周部から中央部に向かうにつれて凸形状となる様に形成されており、該第2の研削ステップでは、該第2の保持テーブルの保持面のうち該砥石部と該ワークとの接触領域の下方に位置する一部が該砥石部の下面で規定される研削面と平行になる様に該第2の保持テーブルの回転軸を傾けた状態で、該ワークを該研削ユニットで研削する。
また、好ましくは、該保護部材剥離ステップでは、該第1の研削ステップで研削された該第1面側に第2の保護部材を貼り付けた後、該ワークから該第1の保護部材を剥離する。
本発明の一態様に係る研削方法では、まず、ワークの凹状の第2面の外周部に第1の保護部材を貼り付けて、第2面側と第1の保護部材とで閉鎖された空間を形成する(第1の貼り付けステップ)。そして、上述の空間が形成された状態で、第1の保護部材を第1の保持テーブルの保持面で保持する(第1の保持ステップ)。これにより、ワークを保持面の形状に合わせて変形させること無く、ワークを保持面で保持できる。
その後、第1の保持テーブルの回転軸と研削ユニットの回転軸とを平行にし、且つ、上述の空間が形成された状態で、ワークの第1面側を研削する(第1の研削ステップ)。この様に、ワークを変形させない状態で第1面側を研削することで、研削後のワークの第1面を、反りが低減された略平坦な面にできる。
第1の研削ステップの後、ワークから第1の保護部材を剥離し(保護部材剥離ステップ)、第2面が露出する様に、第1面側を第2の保持テーブルの保持面で保持する(第2の保持ステップ)。そして、第2の保持テーブルの保持面で保持されたワークの第2面側を研削する(第2の研削ステップ)。
第2の研削ステップでは、反りが低減されたワークの第1面側を保持した状態で、この第1面を基準としてワークの第2面側を一様に研削できるので、ワークを一定の仕上げ厚さに薄化すると共に、ワークの第2面側を反りが低減された略平坦な面にできる。
図1(A)はワークの断面図であり、図1(B)は第1の実施形態に係る研削装置等の一部断面側面図である。 図2(A)は第1の研削ステップを示す一部断面側面図であり、図2(B)は第1の研削ステップ後のワークの断面図である。 第2の保持ステップを示す一部断面側面図である。 図4(A)は第2の研削ステップを示す一部断面側面図であり、図4(B)は第2の研削ステップ後のワークの断面図である。 第1の実施形態の研削方法を示すフロー図である。 図6(A)は第2の実施形態に係る第2の研削ステップを示す一部断面側面図であり、図6(B)は第2の実施形態に係る第2の研削ステップ後のワークの断面図である。 第3の実施形態に係る第1の研削ステップを示す一部断面側面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。まず、第1の実施形態で研削の対象となる板状のワーク11について説明する。ワーク11は、例えば、4mmの厚さを有する円盤状のポーラス板である。
ワーク11は、例えば、円盤状の空間を有する金属製の型枠に、炭化ケイ素、アルミナ等で形成された粒子状の骨材等を充填し、その後、圧縮成形、焼成等の工程を経て形成される。図1(A)は、焼成後研削前のワーク11の断面図である。
ワーク11は、反りを有し、凸状の第1面11aと、第1面11aとは反対側に位置する凹状の第2面11bとを含む。ワーク11は、例えば、30μm程度の反り量Aを有する。
反り量Aは、例えば、凸状の第1面11aが上向きとなり、凹状の第2面11bが下向きとなる様に、ワーク11を平面Bに載置した場合に、平面Bに直交する方向における平面Bから第2面11bまでの最大長さで規定される。
なお、ワーク11の反り量Aは、平面Bに第1面11aが接し、平面Bに平行な平面B’に第2面11bが接する様に、平面B及び平面B’でワーク11を挟んだ場合に、平面Bに直交する方向における、平面Bから第1面11aまでの最大長さ、又は、平面B’から第2面11bまでの最大長さで規定されてもよい。
次に、ワーク11に対して研削加工を施す研削装置2について説明する。図1(B)は、第1の実施形態に係る研削装置2等の一部断面側面図である。研削装置2は、円盤状のチャックテーブル(第1の保持テーブル)6を有する。
チャックテーブル6は、セラミックス製の枠体6aを有する。枠体6a内には流路(不図示)が設けられており、この流路の一端はエジェクタ等の吸引源(不図示)に接続している。
枠体6aは、円盤状の空間から成る凹部を上面側に有する。この凹部には、略円盤状でありワーク11と略同径の多孔質プレート6bが固定されている。多孔質プレート6bは、各々略平坦な円形の上面及び下面を有する。
多孔質プレート6bの下面側には、枠体6a内に設けられた流路の他端が接続している。吸引源を動作させると、多孔質プレート6bの上面には負圧が生じ、当該上面は、保持面6cとして機能する。
チャックテーブル6の下面側には、円盤状のテーブル基台8が連結されている。テーブル基台8の下面側にはモータ等の駆動機構(不図示)が設けられており、この駆動機構はチャックテーブル6に連結している。
駆動機構を動作させることにより、チャックテーブル6は所定の回転軸6dの周りで回転する。この回転軸6dは、多孔質プレート6bの保持面6cの中心を通る態様で、保持面6cに直交している。
テーブル基台8の下面側には、1つの固定支持部材10aと、2つの可動支持部材10bとを有する傾き調整機構10が設けられている。1つの固定支持部材10a及び2つの可動支持部材10bは、テーブル基台8の円周方向に120度離れた状態で、テーブル基台8に連結されている。なお、図1(B)では、2つのうち1つの可動支持部材10bを示す。
固定支持部材10aの上端の高さは固定されているが、可動支持部材10bの上端の高さは上下方向に移動可能である。例えば、可動支持部材10bの上端の高さを調整することにより、回転軸6dを研削装置2の鉛直方向(Z軸方向)に対して所定角度傾けることができる。
また、例えば、1つの固定支持部材10aと、2つの可動支持部材10bとの各上端の高さを一致させることで、回転軸6dをZ軸方向に対して平行にできる。
チャックテーブル6の上方には、研削ユニット12が設けられている。研削ユニット12には、研削ユニット12をZ軸方向に沿って移動させる(即ち、上昇及び下降させる)Z軸移動機構(不図示)が連結されている。
研削ユニット12は、円柱状のスピンドル(不図示)を有する。スピンドルは、円柱の高さが鉛直方向に沿う様に配置されている。スピンドルの一部は、回転可能な態様でスピンドルハウジング14aに収容されている。
スピンドルの上端側には、モータ等の回転駆動機構(不図示)が連結されている。回転駆動機構を動作させると、スピンドルは回転軸14bとして機能する。スピンドルの下端側には、円盤状のホイールマウント16の上面側が連結されている。
ホイールマウント16の下面側には、研削ホイール18の上面側が装着されている。研削ホイール18は、ホイールマウント16に装着される円環状のホイール基台18aを有する。ホイール基台18aは、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属で形成され、例えば200mmの直径を有する。
ホイール基台18aの下面(一面)18b側には、複数の研削砥石18c(砥石部)が設けられている。各研削砥石は、例えば、ビトリファイドやレジノイド等の結合材に、ダイヤモンドやcBN(cubic boron nitride)等の砥粒を混合し、混合体を焼結することで形成されている。
本実施形態では、粒度が#600のダイヤモンドから成る砥粒がビトリファイドボンドで固定されたセグメント状の研削砥石18cが用いられる。複数の研削砥石18cは、ホイール基台18aの下面18b側に環状に配置されている(所謂、セグメント配列)。しかし、複数の研削砥石18cに代えて、円環状の研削砥石(砥石部)が下面18b側に設けられてもよい(所謂、コンティニュアス配列)。
回転軸14bを中心として研削ホイール18を回転させたときに、1又は複数の研削砥石18cの下面18dは、研削ホイール18の研削面18eを構成する。本実施形態において、回転軸14bはZ軸方向に平行であり、研削面18eはZ軸方向に直交する平面である。
なお、研削面18eは、各々同じ高さにある複数の研削砥石18cの下面18dで規定される場合もあるし、最も下方に突出した1つの研削砥石18cの下面18d又は研削砥石18cのうち最も下方に位置する一部の下面18dにより規定される場合もある。
次に、ワーク11の両面を研削する研削方法について説明する。まず、ワーク11の第2面11b側に樹脂製の保護テープ(第1の保護部材)13aを貼り付ける(第1の貼り付けステップ(S10))。
本実施形態の保護テープ13aは、ワーク11と略同径の円形のテープであるが、保護テープ13aは、ワーク11よりも大きい径を有する円形のテープであってもよい。保護テープ13aは、例えば、基材層及び粘着層(糊層)の積層構造を有する。
基材層は、ポリオレフィン(PO)等の樹脂で形成されている。基材層の一面の全体、又は、基材層の外周部には、紫外線(UV)硬化型樹脂等の粘着性の樹脂で形成された粘着層が形成されている。
なお、保護テープ13aは、基材層及び粘着層の積層構造に限定されない。例えば、保護テープ13aは基材層のみを有してもよい。この場合、ワーク11に基材層を熱圧着することで、ワーク11に保護テープ13aが貼り付けられる。
第1の貼り付けステップ(S10)では、凹状の第2面11bの外周部に保護テープ13aの外周部が貼り付けられる。但し、第2面11bの中央部は、保護テープ13aに接すること無く、第2面11b側と保護テープ13aとで閉鎖された空間15が形成される。これにより、ワーク11及び保護テープ13aで構成されるワークユニットの内部は、中空状態になる。
第1の貼り付けステップ(S10)の後、空間15が形成された状態で、保護テープ13aをチャックテーブル6の保持面6cで吸引して保持する(第1の保持ステップ(S20))(図1(B)参照)。
上述の様に、ワーク11の第2面11bの中央部と保護テープ13aとの間には空間15が形成されているので、第1の保持ステップ(S20)では、第2面11b側の全体が保持面6cで保持されず、空間15がそのままの形状で維持される。それゆえ、ワーク11を保持面6cの形状に合わせて変形させること無く保持面6cで保持できる。
また、第1の保持ステップ(S20)では、チャックテーブル6の回転軸6dと研削ユニット12の回転軸14bとを平行にする。これにより、チャックテーブル6の回転時にチャックテーブル6の外周端部で形成される平面と、研削面18eとは平行に位置付けられる。
次に、チャックテーブル6と研削ホイール18とを所定の方向に回転させる。そして、研削ユニット12を例えば1μm/sの研削送り速度で下方に移動させて、研削砥石18cをワーク11に押し当てる。このとき、ワーク11には、例えば30Nの荷重がかかるが、この場合であっても空間15の形状は略維持され、ワーク11の中央部は保護テープ13aに接しない。
この様にして、空間15が形成された状態で、第1面11a側を研削する(第1の研削ステップ(S30))。図2(A)は、第1の研削ステップ(S30)を示す一部断面側面図であり、図2(B)は、第1の研削ステップ(S30)後のワーク11の断面図である。
第1の研削ステップ(S30)では、ワーク11と保護テープ13aとで閉鎖された空間15の形状を維持し、ワーク11を変形させない状態で第1面11a側を研削する。これにより、研削後のワーク11の第1面11aを、反りが低減された略平坦な面にできる。
第1の研削ステップ(S30)の後、ワーク11をチャックテーブル6から取り外す。そして、第1の研削ステップ(S30)で研削された第1面11a側の全体に樹脂製の保護テープ(第2の保護部材)13bを貼り付けた後、ワーク11の第1面11a側から保護テープ13aを剥離する(保護部材剥離ステップ(S40))。
本実施形態の保護テープ13bは、保護テープ13aと同様に、ワーク11と略同径の円形のテープであるが、保護テープ13bは、ワーク11よりも大きい径を有する円形のテープであってもよい。また、本実施形態の保護テープ13bは、基材層及び粘着層(糊層)の積層構造を有するが、基材層のみを有してもよい。
保護部材剥離ステップ(S40)の後、チャックテーブル6とは異なるチャックテーブル20を有する研削装置4に、ワーク11を搬送する。チャックテーブル20は、円盤状であり、枠体6aと同様に、セラミックス製の枠体20aを有する。枠体20a内にも流路(不図示)が設けられており、この流路の一端はエジェクタ等の吸引源(不図示)に接続している。
枠体20aは、円盤状の空間から成る凹部を上面側に有する。この凹部には、略円盤状であり、ワーク11と略同径の多孔質プレート20bが固定されている。多孔質プレート20bの下面は、略平坦な円形である。
多孔質プレート20bの下面側には、枠体20a内に設けられた流路の他端が接続している。吸引源を動作させると、多孔質プレート20bの上面には負圧が生じ、当該上面は、保持面20cとして機能する。
保持面20cは、外周部の端部20cから中央部の中心20cに向かうにつれて上方に突出する凸形状を有する。本実施形態の保持面20cは、直円錐状の凸面である。この場合、多孔質プレート20bの上面の突出量Cは、端部20cを通る直円錐の底面から、直円錐の頂点に対応する中心20cまでの長さで規定される。
チャックテーブル20にワーク11を搬送した後、ワーク11の第2面11bが露出する様に、第1面11a側をチャックテーブル(第2の保持テーブル)20の保持面20cで吸引して保持する(第2の保持ステップ(S50))(図3参照)。
図3は、第2の保持ステップ(S50)を示す一部断面側面図である。第2の保持ステップ(S50)において、ワーク11は、保持面20cの形状に対応する様に弾性的に変形する。そして、傾き調整機構10を動作させて、チャックテーブル20の回転軸20dの傾きを調整する。
具体的には、研削面18eをワーク11に接触させた場合に、保持面20cのうち研削砥石18cとワーク11との接触領域の下方に位置する一部20eが、研削面18eと平行になる様に、回転軸20dの傾きを調整する。このとき、図3に示す様に、保持面20cの一部20eを延長した直線20fと、研削面18eとは平行になる。
第2の保持ステップ(S50)の後、チャックテーブル20の回転軸20dの傾きを維持し、且つ、チャックテーブル20と研削ホイール18とを所定の方向に回転させる。この状態で、研削ユニット12を例えば1μm/sの研削送り速度で下方に移動させて、研削砥石18cをワーク11に押し当てる。
これにより、ワーク11の第2面11b側を研削する(第2の研削ステップ(S60))。本実施形態の第2の研削ステップ(S60)では、厚さが2.3mmとなるまでワーク11を研削する。図4(A)は、第2の研削ステップ(S60)を示す一部断面側面図であり、図4(B)は、第2の研削ステップ(S60)後のワーク11の断面図である。なお、図5は、第1の実施形態の研削方法を示すフロー図である。
第2の研削ステップ(S60)では、反りが低減されたワーク11の第1面11a側を保持面20cで保持した状態で、この第1面11aを基準としてワーク11の第2面11b側を一様に研削できる。それゆえ、ワーク11を一定の仕上げ厚さに薄化すると共に、ワーク11の第2面11b側を、反りが低減された略平坦な面にできる。
加えて、第2の研削ステップ(S60)では、第2面11b側の外周部が中央部に比べて上方に突出する様にワーク11を保持した状態で、当該ワーク11の第2面11b側を研削する。
それゆえ、研削面18eと略平行な第2面11b側を研削する場合に比べて、研削砥石18cが第2面11bの外周部に食い付きやすくなる。つまり、第2の研削ステップ(S60)で、研削砥石18cが第2面11b側で滑り難くなる点が有利である。
研削加工前に比べて反りが低減され、第1面11a及び第2面11bの両面が略平坦に加工されたワーク11は、例えば、切削装置(即ち、ダイサー)のチャックテーブルの多孔質プレートとして利用される。
次に、第2の実施形態に係る研削方法について説明する。上述の第1の実施形態の第1の研削ステップ(S30)では、保持面6cが平面形状のチャックテーブル6を使用し、第2の研削ステップ(S60)では、保持面20cが凸形状のチャックテーブル20を使用した。即ち、第1の研削ステップ(S30)及び第2の研削ステップ(S60)で、異なるチャックテーブルを使用した。
これに対して、第2の実施形態では、第1の研削ステップ(S30)及び第2の研削ステップ(S60)で使用するチャックテーブルの保持面は、共に平面形状である。即ち、第2の実施形態では、第1の研削ステップ(S30)及び第2の研削ステップ(S60)で、同一のチャックテーブル6を使用する。これにより、1つのチャックテーブル6を用いて研削加工を完結できる。
チャックテーブル6の保持面6cは、平面形状を有する。つまり、保持面6cは、チャックテーブル20の保持面20cと比較して中央部が外周部よりも突出していない略平坦な面である。保持面6cには細孔が露出しているので、保持面6cは完全な平坦面ではない。
しかし、保持面6cに露出している骨材には研削等が施され、骨材は高さが略揃う様に加工されているので、保持面6c(即ち、多孔質プレート6bの上面)は略平坦と見なすことができる。なお、多孔質プレート6bの下面も、上面と同等な平坦性を有する。
次に、第2の実施形態に係るワーク11の研削方法について説明する。第1の貼り付けステップ(S10)から保護部材剥離ステップ(S40)までは、第1の実施形態に係る研削方法と同じであるので説明を省略する。
保護部材剥離ステップ(S40)の後、保護テープ13bを介して第1面11a側を、保持面6cで吸引して保持する(第2の保持ステップ(S50))(図6(A)参照)。なお、ワーク11の第1面11a側は、第1の研削ステップ(S30)により平坦化されているので、ワーク11は、保持面6cで吸引保持されてもほぼ変形しない。
第2の保持ステップ(S50)では、スピンドルの回転軸14bとチャックテーブル6の回転軸6dとを平行にする。つまり、研削面18eと回転軸6dとが直交する様に、回転軸6dの傾きを調整する。
第2の保持ステップ(S50)の後、チャックテーブル6と研削ホイール18とを所定の方向に回転させた状態で、研削ユニット12を例えば1μm/sの研削送り速度で下方に移動させて、研削砥石18cをワーク11に押し当てる。
これにより、ワーク11の第2面11b側を研削する(第2の研削ステップ(S60))。図6(A)は、第2の実施形態に係る第2の研削ステップ(S60)を示す一部断面側面図であり、図6(B)は、第2の実施形態に係る第2の研削ステップ(S60)後のワーク11の断面図である。
第2の実施形態の第2の研削ステップ(S60)でも、反りが低減されたワーク11の第1面11aを保持面6cで保持した状態で、ワーク11の第2面11b側を一様に研削する。このとき、略平坦になった第1面11aがワーク11の厚さ方向の基準となるので、ワーク11を一定の仕上げ厚さに薄化すると共に、ワーク11の第2面11b側の反りも低減できる。
加えて、第2の実施形態の第2の研削ステップ(S60)では、第2面11b側の外周部が中央部に比べて上方に突出する様にワーク11が保持された状態で、当該ワーク11の第2面11b側を研削する。
それゆえ、研削面18eと略平行な第2面11b側を研削する場合に比べて、研削砥石18cが第2面11bの外周部に食い付きやすくなる。つまり、第2の研削ステップ(S60)で、研削砥石18cが第2面11b側で滑り難くなる点が有利である。
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態における第1の研削ステップ(S30)及び第2の研削ステップ(S60)で使用するチャックテーブルの保持面は、共に凸形状である。即ち、第3の実施形態では、第1の研削ステップ(S30)及び第2の研削ステップ(S60)で、同一のチャックテーブル20を使用する。これにより、1つのチャックテーブル20を用いて研削加工を完結できる。
次に、第3の実施形態に係るワーク11の研削方法について説明する。第1の貼り付けステップ(S10)は、第1の実施形態に係る研削方法と同じであるので説明を省略する。第1の貼り付けステップ(S10)の後、保護テープ13bを介して第2面11b側を、保持面20cで吸引して保持する(第1の保持ステップ(S20))(図7参照)。
なお、第1の保持ステップ(S20)で使用されるチャックテーブル20の保持面20cの突出量Cは、ワーク11の反り量Aよりも小さくなる様に設定されている。それゆえ、保持面20cで保護テープ13aを保持しても、ワーク11と保護テープ13aとで閉鎖された空間15が形成される。
第1の保持ステップ(S20)では、スピンドルの回転軸14bとチャックテーブル20の回転軸20dとを平行にする。つまり、研削面18eと回転軸20dとが直交する様に、回転軸20dの傾きを調整する。これにより、チャックテーブル20の回転時にチャックテーブル20の外周端部で形成される平面と、研削面18eとは平行に位置付けられる。
第1の保持ステップ(S10)の後、チャックテーブル20と研削ホイール18とを所定の方向に回転させた状態で、研削ユニット12を例えば1μm/sの研削送り速度で下方に移動させて、研削砥石18cをワーク11に押し当てる。
これにより、ワーク11の第1面11a側を研削する(第1の研削ステップ(S30))。図7は、第3の実施形態に係る第1の研削ステップ(S30)を示す一部断面側面図である。
第3の実施形態の第1の研削ステップ(S30)でも、ワーク11と保護テープ13aとで閉鎖された空間15の形状を維持し、ワーク11を変形させない状態で第1面11a側を研削する。これにより、図2(B)で示す様に、研削後のワーク11の第1面11aを、反りが低減された略平坦な面にできる。
次に、第1の研削ステップ(S30)で研削された第1面11a側の全体に樹脂製の保護テープ13bを貼り付けた後、ワーク11の第1面11a側から保護テープ13aを剥離する(保護部材剥離ステップ(S40))。
保護部材剥離ステップ(S40)の後、保護テープ13bを介して第1面11a側を、保持面20cで吸引して保持する(第2の保持ステップ(S50))。第2の保持ステップ(S50)では、保持面20cの凸形状に倣う様に、ワーク11が弾性的に変形する(図3参照)。
なお、第2の保持ステップ(S50)では、傾き調整機構10を動作させて、チャックテーブル20の回転軸20dの傾きを調整する。具体的には、研削面18eをワーク11に接触させた場合に、保持面20cのうち研削砥石18cとワーク11との接触領域の下方に位置する保持面20cの一部20eが、研削面18eと平行になる様に、回転軸20dの傾きを調整する。
第2の保持ステップ(S50)の後、チャックテーブル20と研削ホイール18とを所定の方向に回転させた状態で、研削ユニット12を例えば1μm/sの研削送り速度で下方に移動させて、研削砥石18cをワーク11に押し当てる。これにより、図4(A)に示す様に、ワーク11の第2面11b側を研削する(第2の研削ステップ(S60))。
第3の実施形態の第2の研削ステップ(S60)でも、反りが低減されたワーク11の第1面11aを保持面20cで保持した状態で、ワーク11の第2面11b側を一様に研削する。このとき、略平坦になった第1面11aがワーク11の厚さ方向の基準となるので、ワーク11を一定の仕上げ厚さに薄化すると共に、ワーク11の第2面11b側の反りも低減できる。
加えて、第3の実施形態の第2の研削ステップ(S60)では、第2面11b側の外周部が中央部に比べて上方に突出する様にワーク11が保持された状態で、当該ワーク11の第2面11b側を研削する。
それゆえ、研削面18eと略平行な第2面11b側を研削する場合に比べて、研削砥石18cが第2面11bの外周部に食い付きやすくなる。つまり、第2の研削ステップ(S60)において、研削砥石18cが第2面11b側で滑り難くなる点が有利である。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。一例として、チャックテーブル6,20は、1つの研削装置に設けられてもよい。
また、図7に示す様にチャックテーブル20を用いて第1の研削ステップ(S30)を行った後、図6に示す様にチャックテーブル6を用いて第2の研削ステップ(S60)を行ってもよい。
更に、ワーク11は、反りを有する半導体ウェーハであってもよい。この場合、保護部材剥離ステップ(S40)で保護テープ13aを剥離した後、第1面11aに保護テープ13bを貼り付けることなく、第2の保持ステップ(S50)及び第2の研削ステップ(S60)を行ってよい。
2 研削装置
4 研削装置
6 チャックテーブル
6a 枠体
6b 多孔質プレート
6c 保持面
6d 回転軸
8 テーブル基台
10 傾き調整機構
10a 固定支持部材
10b 可動支持部材
12 研削ユニット
14a スピンドルハウジング
14b 回転軸
16 ホイールマウント
18 研削ホイール
18a ホイール基台
18b 下面(一面)
18c 研削砥石
18d 下面
18e 研削面
20 チャックテーブル
20a 枠体
20b 多孔質プレート
20c 保持面
20c 端部、
20c 中心
20d 回転軸
20e 一部
20f 直線
11 ワーク
11a 第1面
11b 第2面
13a 保護テープ(第1の保護部材)
13b 保護テープ(第2の保護部材)
15 空間
A 反り量
B 平面
C 突出量

Claims (4)

  1. 反りを有する板状のワークの凸状の第1面と凹状の第2面とを、円環状のホイール基台と該ホイール基台の一面側に環状に配置された砥石部とを有する研削ユニットで研削する研削方法であって、
    該ワークの該第2面の外周部に第1の保護部材を貼り付けて、該ワークの該第2面側と該第1の保護部材とで閉鎖された空間を形成する第1の貼り付けステップと、
    該空間が形成された状態で、該第1の保護部材を円盤状の第1の保持テーブルの保持面で吸引して保持する第1の保持ステップと、
    該第1の保持テーブルの回転軸と該研削ユニットの回転軸とを平行にし、且つ、該空間が形成された状態で、該ワークの該第1面側を研削する第1の研削ステップと、
    該第1の研削ステップの後、該ワークから該第1の保護部材を剥離する保護部材剥離ステップと、
    該保護部材剥離ステップの後、該第2面が露出する様に、該ワークの該第1面側を円盤状の第2の保持テーブルの保持面で吸引して保持する第2の保持ステップと、
    該第2の保持テーブルの保持面で保持された該ワークの該第2面側を該研削ユニットで研削する第2の研削ステップと、を備え
    該ワークは、セラミックスの粒子の圧縮成形及び焼成を経て形成されたポーラス板であり、該第1の保護部材は保護テープであることを特徴とする研削方法。
  2. 該第1の保持テーブルと該第2の保持テーブルは、同一のテーブルであることを特徴とする請求項1に記載の研削方法。
  3. 該第1の保持テーブルの保持面は平面形状を有し、
    該第2の保持テーブルの保持面は外周部から中央部に向かうにつれて凸形状となる様に形成されており、
    該第2の研削ステップでは、該第2の保持テーブルの保持面のうち該砥石部と該ワークとの接触領域の下方に位置する一部が該砥石部の下面で規定される研削面と平行になる様に該第2の保持テーブルの回転軸を傾けた状態で、該ワークを該研削ユニットで研削することを特徴とする請求項1記載の研削方法。
  4. 該保護部材剥離ステップでは、該第1の研削ステップで研削された該第1面側に第2の保護部材を貼り付けた後、該ワークから該第1の保護部材を剥離することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の研削方法。
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