JP7319909B2 - 屋根の換気構造 - Google Patents

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Description

本発明は、屋根の換気構造に関するものである。
従来、外壁に設けた通気路を用いて陸屋根の小屋裏の換気を行う構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、軒樋の上側に軒先部が取り付けられ、この軒先部は、下側板を備えており、この下側板によって通気部を形成している。そして、この軒先部の下側板と軒樋との間に、換気装置が設けられている。
したがって、この従来技術では、外壁パネルの上端を陸屋根に極力近づけることが可能になる。
また、外壁を陸屋根よりも上方位置まで延在し、陸屋根の周囲にパラペットを立ち上げ、このパラペットの内部を通って小屋裏に至る換気通路を形成する技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2016-188470号公報 特開2011-127340号公報
しかしながら、特許文献1に記載された屋根の換気構造では、降雪時に、換気装置の開口が塞がれて換気ができなくなるおそれがあった。
また、特許文献2に記載の構造では、換気路の開放端がパラペットに設けられているため、降雪時も換気可能であるが、パラペットを設ける必要があり、建物の形状が限られる。
本開示は、パラペットを立ち上げない構造の屋根において、降雪時の換気性能を確保可能な屋根の換気構造を提供することを目的とする。
本開示の屋根の換気構造は、屋根本体の外周が庇部に囲まれた陸屋根を備え、前記建物の前記庇部と、その下方位置に設けられた外壁との間に沿って換気用の隙間が設けられ、前記換気用の隙間の上部に沿って板状の水切部材が設けられている。そして、前記水切部材は、水平方向で前記庇部および前記換気用の隙間よりも建物外側に突出し、前記外壁に対して上下方向に第1の換気用の間隔を空けて配置された上壁部と、前記上壁部から、前記換気用の隙間の下端位置よりも下方に延在され、前記外壁に対して水平方向に第2の換気用の間隔を空けて配置されて、前記外壁との間に下方を向いた換気用の開口を形成した縦壁部とを備え、前記換気用の開口から、前記水切部材と前記外壁との間の前記第1、第2の換気用の間隔を空けた部分を通り、さらに、前記庇部を介して前記屋根の小屋裏に至る換気路が形成されている。
本開示の屋根の換気構造では、換気路の開口が、下方を向き、しかも、外壁と庇部との間の換気用の隙間は、水切部材により覆われているため、積雪で塞がれることがない。したがって、屋根本体の外周が庇部に囲まれた陸屋根において、降雪時の換気性能を確保可能な屋根の換気構造を提供することができる。
本実施の形態1の屋根の換気構造を適用した建物を示す斜視図である。 前記建物の屋根の妻側の庇部を示す断面図である。 本実施の形態1の屋根の換気構造における水切部材およびこの水切部材の外壁への取付状態を示す斜視図である。 本実施の形態2の屋根の換気構造を示す妻側(図1のB-B線の位置)の断面図である。 本実施の形態2の屋根の換気構造を示す桁側(図1のA-A線の位置)の断面図である。 本実施の形態2の屋根の換気構造における水切部材を示す図6Bの矢印Y6の方向から見た正面図である。 本実施の形態2の屋根の換気構造における水切部材を示す要部の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1の屋根の換気構造およびこの屋根の換気構造を適用した建物Dについて説明する。
実施の形態1の屋根の換気構造が適用された図1に示す建物Dは、工場で製作された複数の建物ユニットUを、建築現場で水平方向および上下方向に結合させて形成されたユニット建物である。そして、この建物Dの最上階の建物ユニットUの上部に、屋根RFが設けられている。
なお、建物ユニットUは、図示は省略するが、四隅に配置された鋼製の柱と、その柱の上端間および下端間に架け渡された鋼製の梁部材とによって、ボックス形ラーメン構造に形成された周知のものである。
図2は、建物Dの最上階の建物ユニットUの上部と屋根RFの外周部分(例えば、図1のB-B線の位置)を示す断面図であり、建物ユニットUの建物外側の方向(矢印OUTの方向)である外側面には、外壁10が設けられている。
(外壁の構成)
まず、外壁10の構成について説明する。
外壁10は、外壁下地材11、胴縁12、外壁パネル13を備える。なお、図において矢印INが、建物ユニットUの水平方向で建物内側の方向を示し、矢印OUTが水平方向で建物外側の方向を示し、矢印UPが建物上方を示す。
外壁下地材11は、合板、パーティクルボードなどの構造用の面材により形成され、建物ユニットUの躯体となる枠材15にドリル螺子92や釘などにより固定されている。
胴縁12は、断面が矩形状の棒状の木材であり、上下方向に延在され、水平方向に間隔を空けて複数並設され、外壁下地材11の表面にドリル螺子92や釘などにより固定されている。
外壁パネル13は、建物内側のベース板13aと、建物外側のタイル13bとを備える。ベース板13aは、タイル13bを支持する板材であり、木質セメント板などの防火性および断熱性を有した板材などが用いられ、胴縁12にドリル螺子92などにより固定されている。また、タイル13bは、ベース板13aの表面に、上下方向および水平方向に所定の間隔で並設されている。
なお、外壁下地材11とベース板13a との間には、胴縁12の厚み分の通気層16が外壁10の上下方向に形成されている。
(屋根の構成)
次に、屋根RFの構成について説明する。
屋根RFは、陸屋根と称される屋根であり、平らな屋根本体20と、この屋根本体20の外周を囲む庇部30とを備える。なお、前述のように、庇部30の建物外側の方向の外周面は、水平方向で、外壁10の表面(建物外側の面)と略同一位置、あるいは、僅かに建物内側の位置に配置されている。
屋根本体20は、屋根梁21、垂木22、屋根材23を備える。
屋根梁21は、屋根RFを形成するユニットの外周部に設けられ、建物ユニットUの上部に設けられた天井梁17に固定支持されている。そして、垂木22は、対向する一対の屋根梁21、21に架け渡されている。
屋根材23は、垂木22に支持されて、上下方向で屋根梁21の上端部よりも低い位置に配置され、かつ、水平方向で屋根梁21よりも建物内側の位置に配置され、野地板23aとルーフィング23bと溝板23cとを備える。
野地板23aは、屋根RFの支持材であり、木製の合板で形成され、垂木22に支持されている。ルーフィング23bは、防水用のシート材であり、例えば、フェルト状の原紙にアスファルトを浸透、被覆し表裏面に鋼物質粉末を付着させたものが使用され、野地板23aの上面に敷設されている。溝板23cは、鋼板などの金属板を折曲して形成されており、複数のものをルーフィング23bの上面に屋根勾配に直交する方向に並設されている。
(庇部の構成)
次に、庇部30の構成について説明する。
庇部30は、水上カバー40と笠木50と庇ブラケット60とを備える。
水上カバー40は、鋼板などの金属板製に形成されで、水平方向で、建物内側の方向の端縁部が下方に折曲されて、溝板23cの外周端縁部に当接されている。また、水上カバー40の建物外側方向の縁部は、外壁下地材11よりも建物外側の位置に配置されて、後述する庇ブラケット60の水上カバー支持片63の上面に当接して固定されている。
また、水上カバー40は、屋根梁21および外壁下地材11の上面に敷設された矩形断面形状の換気用スペーサ31に下面を支持され、屋根梁21および外壁下地材11との間に、換気用スペーサ31の厚さに相当する換気用の隙間を有している。
さらに、水上カバー40の建物内側の端縁部には、L字断面形状に形成されたL字片41が接続され、このL字片41は、下端の水平部分がブラインドリベット91により溝板23cに固定されている。なお、水上カバー40とL字片41との間は、防止テープ24によりシールされている。また、屋根材23のルーフィング23bは、水上カバー40の下側に設けられた略ム断面形状に形成されて、換気用スペーサ31に固定された支持片42に沿って立ち上げられて、換気用スペーサ31の上面に沿って設けられている。これにより、屋根本体20の外周縁のシールがなされている。
次に、庇ブラケット60の構成および取付位置について説明する。
まず、庇ブラケット60の取付位置を説明する。
外壁下地材11は、上端が、屋根梁21と同じ高さに配置され、換気用スペーサ31を下方から支持している。一方、外壁パネル13は、その上端の位置が外壁下地材11の上端の位置よりも低い位置に配置され、外壁下地材11の上端部には、建物外側に露出した開放面11aを備えている。なお、胴縁12の上端も外壁パネル13の上端と同じ高さに配置されている。
そして、庇ブラケット60は、外壁パネル13の上端面との間に、間隔を空けた位置で、外壁下地材11の開放面11aにドリル螺子92により固定されている。
次に、庇ブラケット60の構成について説明する。
庇ブラケット60は、ベース用中空部61と、笠木支持用中空部62と、水上カバー支持片63と、笠木支持片64とを備える。
ベース用中空部61は、略台形の水平方向に長い筒状に形成され、外壁下地材11の開放面11aに面当接され、ドリル螺子92により外壁下地材11および枠材15に固定されている。
笠木支持用中空部62は、ベース用中空部61よりも上下に長い筒状に形成され、下端部がベース用中空部61と一体に連結され、上端は水上カバー40の設置高さと略同じ高さに配置されている。そして、笠木支持用中空部62の上下方向中間部には、上方に開口された係止溝62aが形成されている。
水上カバー支持片63は、笠木支持用中空部62の上端から、建物内側方向に略水平に延在された板状の部材である。この水上カバー支持片63の上面に水上カバー40が当接された状態で笠木50と共にリベット93により固定されている。
笠木支持片64は、笠木支持用中空部62の上端から上方に立ち上げられた立上片62bの上端部と一体に形成され、立上片62bから建物外側の方向に延在された外側片64aと建物内側の方向に延在された内側片64bとにより形成されている。そして、外側片64aは、上方に凸状の凸片64cが形成されている。また、内側片64bは、建物内側に向かって下がる傾斜が与えられ、水上カバー40を上から押さえている。
次に、笠木50について説明する。
笠木50は、壁側カバー部51と屋根側カバー部52とを一体に連続させて略L字断面状に形成されている。
壁側カバー部51
外壁10の外壁下地材11を水平方向で建物外側から覆って、庇部30の建物外側部分を形成する壁側カバー部51と、庇部30の上面を形成する屋根側カバー部52とを一体に連続させて略L字断面状に形成されている。
壁側カバー部51は、外壁10の外壁下地材11を水平方向で建物外側から覆うもので、下端部には、下方に湾曲して凸状に形成された凸部51aと、建物内側の方向に延在された下側片51bとが一体に連続して形成されている。また、壁側カバー部51の上下方向の中間部であって、建物内側の面には、前記係止溝62aに挿入されて、笠木50の水平方向で建物内外方向および上下方向の位置を規定する係止片51cが形成されている。
屋根側カバー部52は、庇部30の上面を形成するもので、建物内側の端部に下方に折曲されたフランジ部52aと、前記庇ブラケット60の凸片64cを水平方向に係合可能な上方に凸状の溝部52bとを備える。そして、屋根側カバー部52が、ビスにより、水上カバー支持片63に水上カバー40と共に固定されている。
(水切部材の構成)
次に、水切部材80について説明する。
水切部材80は、笠木50の壁側カバー部51の下端の下側片51bに取り付けられている。
水切部材80は、外壁10との間に換気路(二点鎖線の矢印Vpにより示す)を形成するもので、縦壁部82と上壁部81とにより略L字断面形状に形成されている。そして、水切部材80は、換気路を形成するにあたり、外壁下地材11および外壁パネル13との間に下記の間隔La、Lb、Lcを有する位置で、笠木50に取り付けられている。
すなわち、水切部材80の上壁部81は、建物内側の先端と、外壁下地材11との間に水平方向の間隔Laを有し、かつ、下面と、外壁パネル13の上端面との間に上下方向の間隔Lbを有する。さらに、縦壁部82の建物内側の面と、外壁パネル13の表面との間に水平方向の間隔Lcを有する。
そして、間隔Laを設けるにあたっては、図3に示すように、外壁下地材11の上部に、間隔Laと同寸法の厚みを有した板状のスペーサ70を固定し、水切部材80の上壁部81の先端をスペーサ70に当接させた状態で笠木50に取り付けている。
また、間隔Lbを設けるには、笠木50の凸部51aの下端と、外壁パネル13の上端との上下方向の間隔が、間隔Lbと上壁部81の厚さを足した寸法とし、上壁部81を凸部51aに当接させてい。なお、水切部材80の笠木50への取付は、図3に示すように、上壁部81に、その長手方向に所定の間隔で設けられた取付部83を、ドリルビス94により下側片51bに固定している。また、取付部83は、下側片51bの下面と凸部51aの下端との上下方向寸法分の厚さが与えられている。
そして、間隔Lcを設けるには、上壁部81の建物内外方向の幅寸法を、その先端を外壁下地材11に取り付けたスペーサ70に当接させたときに、縦壁部82が、外壁パネル13から水平方向で間隔Lcだけ建物外側に配置する寸法としている。
(実施の形態1の作用効果)
以下に、実施の形態1の作用効果を列挙する。
(1)実施の形態1の屋根の換気構造は、建物Dの屋根RFとして、屋根本体20の外周が庇部30に囲まれた陸屋根を備える。また、建物Dの庇部30と、その下方位置に設けられた外壁10との間に沿って換気用の隙間(凸部51aと外壁パネル13の上端面との間の隙間)が設けられ、換気用の隙間の上部に沿って板状の水切部材80が設けられている。さらに、水切部材80は、水平方向で庇部30および換気用の隙間よりも建物外側に突出し、外壁10に対して上下方向に第1の換気用の間隔Lbを空けて配置された上壁部81と、上壁部81から、換気用の隙間の下端位置よりも下方に延在され、外壁10に対して水平方向に第2の換気用の間隔Lcを空けて配置されて、外壁10との間に下方を向いた換気用の開口を形成した縦壁部82とを備える。そして、換気用の開口から、水切部材80と外壁10との間の第1、第2の換気用の間隔を空けた部分を通り、さらに、庇部30を介して屋根RFの小屋裏に至る二点鎖線の矢印Vpにより示す換気路が形成されている。
したがって、二点鎖線の矢印Vpにより示す換気路を介して小屋裏の換気を行うことができる。また、降雪時には、屋根RFや水切部材80の上壁部81の上に積雪しても、換気路の建物外側の開口は、下方を向き、しかも、外壁10の外壁パネル13の上端部が、上方および水平方向を水切部材80により覆われているため、積雪で塞がれることがない。また、仮に、雪解けの水が、水切部材80を伝って落下する際には、外壁10から建物外側に離れた縦壁部82から落下するため、氷柱が生じたとしても、換気路の開口が全て塞がれることもない。よって、降雪の多い寒冷地であっても、冬季の換気性能を確保できる。
特に、本実施の形態1では、外壁10の建物外側の面の位置と、庇部30の建物外側の面の位置とを略一致させて、すっきりとした外観としている。このような構造では、降雪時に、外壁10と庇部30との間に設けた換気用の隙間が、雪で塞がれるおそれがあるが、本実施の形態1では、上記のように換気性能を確保することができ、建物Dの設計自由度が向上するという効果も得ることができる。
(2)実施の形態2の屋根の換気構造では、建物Dの庇部30の下方位置に設けられた外壁10は、建物内側に配置された外壁下地材11と、外壁下地材11の建物外側を覆って設けられ、外壁下地材11との間に通気層16を備える外壁パネル13と、を備える。そして、外壁パネル13の上端部が、外壁下地材11の上端部および庇部30よりも低い位置に配置されて、外壁パネル13の上端部と庇部30との間に、換気用の隙間が形成されている。さらに、上壁部81と外壁パネル13の上端面との間に、第1の換気用の間隔Lbが空けられ、縦壁部82と外壁パネル13の上部の建物外側面との間に、第2の換気用の間隔Lcが空けられている。
したがって、上記(1)に記載した二点鎖線の矢印Vpにより示す換気路を、既存の外壁10の小改良により、低コストでの実現が可能である。
(3)実施の形態1の屋根の換気構造では、水切部材80は、上壁部81が、外壁下地材11に取り付けられたスペーサ70に建物内側の先端を当接されて、水平方向の位置決めされて庇部30の笠木50の下端部に取り付けられている。この位置決めにより、上壁部81と外壁下地材11との間に第3の間隔Laを空けるとともに、縦壁部82と外壁パネル13との間に第2の換気用の間隔Lbを空ける位置に配置されている。
したがって、水切部材80の上壁部81と外壁10の外壁下地材11との間に、二点鎖線の矢印Vpにより示す換気路を確保できる。
(4)実施の形態1の建物Dは、上記(1)~(3)に記載した屋根の換気構造を有する。
したがって、上記(1)~(3)に記載した効果を有する屋根の換気構造を備える建物Dを提供することができる。
(他の実施の形態)
次に、本開示の屋根の換気構造の他の実施の形態について説明する。
なお、他の実施の形態の説明において、実施の形態1と共通する構成にはその構成と同じ符号を付して説明を省略し、相違点のみ説明する。
(実施の形態2)
実施の形態2の屋根の換気構造は、水切部材280の形状および取付状態が、実施の形態1の水切部材80と異なる。
水切部材280は、金属板材により形成され、実施の形態1と同様の上壁部281および縦壁部282を備える。そして、水切部材280は、図6A、図6Bに示すように、上壁部281において、縦壁部282を設けたのと反対側の端部であって、取付時に建物内側の端縁から下方に垂下した取付片283が一体に形成されている。この取付片283は、水切部材280の長手方向に所定の間隔を空けて設けられている。なお、取付片283同士の水平方向の間隔は、外壁10の胴縁12の水平方向の間隔に一致する寸法としている。
次に、水切部材280の取付状態について説明する。
図4、図5に示すように、水切部材280は、実施の形態1と同様に、外壁パネル13の上端面との間に間隔Lbを空けることができる高さに配置して、取付片283を胴縁12にドリル螺子95により固定されている。
したがって、上壁部281の建物内側の端面と、外壁下地材11との間には、胴縁12の外壁下地材11からの高さに相当する、矢印Vpにより示す換気路を形成するための間隔Laを確保することができる。
また、上壁部281の建物内外方向の寸法と、外壁パネル13の厚さ寸法との差に基づいて、縦壁部282と外壁パネル13の外表面(建物外側面)との間に、矢印Vpにより示す換気路を形成するための間隔Lcを確保することができる。
したがって、実施の形態2の屋根の換気構造にあっても、実施の形態1と同様の換気路を形成し、降雪の多い寒冷地であっても、冬季の換気性能を確保できる。
以上、図面を参照して、本開示の屋根の換気構造を実施するための形態を詳述してきたが、具体的な構成は、実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施の形態では、庇部の一例を示したが、庇部の構成や形状は、本発明の要旨に含まれるものではなく、他の形状や構成とすることができる。要は。庇部は、外壁との間に、換気用の隙間を有するものであればよい。
10 外壁
11 外壁下地材
13 外壁パネル
16 通気層
20 屋根本体
30 庇部
50 笠木
70 スペーサ
80 水切部材
81 上壁部
82 縦壁部
280 水切部材
281 上壁部
282 縦壁部
D 建物
La 第3の間隔
Lb (第1の換気用の)間隔
Lc (第2の換気用の)間隔
RF 屋根

Claims (4)

  1. 建物の屋根として、屋根本体の外周が庇部に囲まれた陸屋根を備え、
    前記建物の前記庇部と、その下方位置に設けられた外壁との間に沿って換気用の隙間が設けられ、
    前記換気用の隙間の上部に沿って板状の水切部材が設けられ、
    前記水切部材は、水平方向で前記庇部および前記換気用の隙間よりも建物外側に突出し、前記外壁に対して上下方向に第1の換気用の間隔を空けて配置された上壁部と、前記上壁部から、前記換気用の隙間の下端位置よりも下方に延在され、前記外壁に対して水平方向に第2の換気用の間隔を空けて配置されて、前記外壁との間に下方を向いた換気用の開口を形成した縦壁部とを備え、
    前記換気用の開口から、前記水切部材と前記外壁との間の前記第1、第2の換気用の間隔を空けた部分を通り、さらに、前記庇部を介して前記屋根の小屋裏に至る換気路が形成されている屋根の換気構造。
  2. 請求項1に記載の屋根の換気構造において、
    前記建物の前記庇部の下方位置に設けられた外壁は、建物内側に配置された外壁下地材と、前記外壁下地材の建物外側を覆って設けられ、前記外壁下地材との間に通気層を備える外壁パネルと、を備え、
    前記外壁パネルの上端部が、前記外壁下地材の上端部および前記庇部よりも低い位置に配置されて、前記外壁パネルの上端部と前記庇部との間に、前記換気用の隙間が形成され、
    前記上壁部と前記外壁パネルの上端面との間に、前記第1の換気用の間隔が空けられ、
    前記縦壁部と前記外壁パネルの上部の建物外側面との間に、前記第2の換気用の間隔が空けられている屋根の換気構造。
  3. 請求項2に記載の屋根の換気構造において、
    前記水切部材は、前記上壁部が、前記外壁下地材に取り付けられたスペーサに建物内側の先端が当接されて前記外壁との間に第3の間隔を空けた状態で水平方向の位置決めをされて前記庇部の下端部に取り付けられている屋根の換気構造。
  4. 請求項2に記載の屋根の換気構造において、
    前記水切部材は、前記上壁部から下方に延在された取付片を備え、
    前記取付片が、前記外壁パネルに取り付けられた胴縁に固定されて、前記上壁部の先端と前記外壁下地材との間に、前記通気層に相当する間隔を空けて取り付けられている屋根の換気構造。
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