JP7318335B2 - 集積回路、半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、集積回路及び半導体装置に関する。
インバータ回路等の電力変換回路では、電源側に設けられた上アームのスイッチング素子や、接地側に設けられた下アームのスイッチング素子がスイッチングされることにより、所望の電圧が生成される(例えば、特許文献1)。
特開2013-146008号公報
ところで、下アームのスイッチング素子がオンとなると、上アームのスイッチング素子の還流ダイオードに逆バイアス電圧が発生する。そして、一般に、逆バイアス電圧の変化率は、上アームの還流ダイオードに流れる電流が小さい程、大きくなる。この結果、上アームの還流ダイオードに流れる電流が小さくなると、下アームのスイッチング素子をオンする際に大きなノイズが発生してしまう。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ノイズを抑制しつつスイッチング素子をスイッチングする集積回路を提供することにある。
前述した課題を解決する主たる本発明は、直列接続される電源側の第1スイッチング素子及び接地側の第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子に並列接続される第1還流ダイオードと、前記第2スイッチング素子に並列接続される第2還流ダイオードとを、含むスイッチ回路の前記第2スイッチング素子をスイッチングする集積回路であって、前記スイッチ回路の負荷に流れる負荷電流を検出する検出回路と、駆動信号が一方の論理レベルの時、前記負荷電流の大きさに応じて前記第2スイッチング素子のゲート容量を充電する電流の大きさを制御し、前記駆動信号が他方の論理レベルの時、前記第2スイッチング素子をオフする駆動回路と、を含む。
本発明によれば、ノイズを抑制しつつスイッチング素子をスイッチングする集積回路を提供することができる。
パワーモジュール10の一例を示す図である。 電圧VRと電流IFの波形の一例を示す図である。 電圧VRと電流IFの波形の一例を示す図である。 LVIC25の一例を示す図である。 インダクタ電流ILと電圧VRの変化率との関係を示す図である。 LVIC22の一例を示す図である。 検出回路51の一例を示す図である。 検出回路51の動作を説明するための図である。 IGBT31がオンとなる際のパワーモジュール10の主要な波形を示す図である。 インダクタ電流ILと電圧VRの変化率との関係を示す図である。 検出回路51と設定回路70bの一例を示す図である。 パワーモジュール200の一例を示す図である。 パワーモジュール210の一例を示す図であるである。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
=====本実施形態=====
<<パワーモジュール10の概要>>
図1は、本発明の一実施形態であるパワーモジュール10の構成を示す図である。パワーモジュール10は、電力変換用のパワー半導体及び駆動回路を含み、例えばインダクタ11を駆動する半導体装置であり、ハーフブリッジ回路20、HVIC21、LVIC22、端子IN1,IN2,COM,P,U,Nを含む。
ハーフブリッジ回路20は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート型バイボーラトランジスタ)30,31、FWD(Free Wheeling Diode:還流ダイオード)32,33を含んで構成される。なお、ハーフブリッジ回路20は、「スイッチ回路」に相当する。
IGBT30は、電源側に設けられた上アームのスイッチング素子であり、IGBT31は、IGBT30に直列に接続され、接地側に設けられた下アームのスイッチング素子である。なお、本実施形態では、IGBT30のゲート電圧を、“電圧Vg1”とし、IGBT31のゲート電圧を、“電圧Vg2”とする。また、IGBT30は、「第1スイッチング素子」に対応し、IGBT31は、「第2スイッチング素子」に対応する。
FWD32は、IGBT30に並列接続され、インダクタ11のエネルギーを還流させる還流ダイオードである。FWD32のカソードは、IGBT30のコレクタ電極に接続され、アノードは、IGBT30のエミッタ電極に接続されている。
FWD33は、IGBT31に並列接続された還流ダイオードであり、、カソードは、IGBT31のコレクタ電極に接続され、アノードは、IGBT31のエミッタ電極に接続されている。なお、FWD32は、「第1還流ダイオード」に対応し、FWD33は、「第2還流ダイオード」に対応する。
端子Pには、電源電圧Vdcが印加され、端子Pと、端子Uとの間には、負荷であるインダクタ11が設けられている。このため、インダクタ11と、ハーフブリッジ回路20とは、チョッパー回路を構成する。なお、インダクタ11は、「スイッチ回路の負荷」に相当する。
端子Pと、端子Nとの間には、電源電圧Vdcを安定化させるためのコンデンサ12が接続され、端子Nと、接地との間には、インダクタ11のインダクタ電流ILを検出するための抵抗13が接続されている。なお、本実施形態では、抵抗13で発生する電圧を、“電圧Vs”とし、インダクタ電流ILは、「負荷電流」に相当する。
また、ここでは、端子Uと、端子Nとの間には負荷は接続されていないが、仮に、端子Uと、端子Nとの間にインダクタが接続される場合、FWD33は、還流ダイオードとして動作する。
HVIC21(High Voltage Integrated Circuit)は、上アームのIGBT30をスイッチングするための集積回路である。HVIC21は、例えば、マイコン(不図示)から端子IN1を介して入力される駆動信号Vdr1に基づいて、IGBT30をスイッチングする。
LVIC22(Low Voltage Integrated Circuit)は、下アームのIGBT31をスイッチングするための集積回路である。LVIC22は、例えば、マイコン(不図示)から端子IN2を介して入力される駆動信号Vdr2に基づいて、IGBT31をスイッチングする。
端子COMは、接地電圧が印加される端子であり、例えば、パワーモジュール10の筐体(不図示)等に接続される。
<<FWD32の逆バイアス電圧の波形>>
ここで、図2、図3を参照しつつ、FWD32の逆バイアス電圧の変化について説明する。なお、本実施形態では、上アームのFWD32のアノード電極を基準としたカソード電極の電圧、つまり、端子Pの電圧から、端子Uの電圧を減算した電圧を“電圧VR”とする。このため、電圧VRが、“正”の電圧となると、FWD32には、逆バイアス電圧が印加されることになる。
また、ここでは、FWD32に流れる電流を、“電流IF”とし、FWD32の順方向に流れる電流の向きを“正”の向きとする。さらに、電源電圧Vdcは、例えば、“300V”であり、図2、図3を説明するに際しては、例えば、IGBT31は、図1のLVIC22の代わりに、図4に示すLVIC25によって駆動されていることとする。
LVIC25は、IGBT31のゲート電極に、“0V”、“15V”を印加する電圧駆動型の駆動回路であり、スイッチSW1,SW2を含んで構成される。なお、スイッチSW1は、例えばPMOSトランジスタで構成され、スイッチSW2は、例えばNMOSトランジスタで構成される。
そして、例えば、駆動信号Vdr2がハイレベル(以下、“Hレベル”とする。)となると、スイッチSW1は、オンし、スイッチSW2は、オフする。この結果、IGBT31のゲート電極には、スイッチSW1のオン抵抗を介して所定の電圧Vcc(例えば、“15V”)が印加される。
一方、駆動信号Vdr2がローレベル(以下、“Lレベル”とする。)となると、スイッチSW1は、オフし、スイッチSW2は、オンする。この結果、IGBT31のゲート電極には、スイッチSW1のオン抵抗を介して接地電圧(ここでは、“0V”)が印加される。
図2は、FWD32の電流IFが小さい(例えば、2A)場合における、電圧VRの波形の一例を示す図である。なお、ここでは、上アームのIGBT30は、常に“オフ”されており、時刻t1にIGBT31が“オン”されることとする。
まず、時刻t0~時刻t1までは、IGBT30,31はともに“オフ”であるため、時刻t0以前に流れていたインダクタ電流ILは、FWD32を介して流れ続ける。図1では、特に図示していないが、例えば、FWD32や配線は、抵抗成分を有する。このため、電流IFは、時刻t1に近づくにつれて、徐々に減少する。
そして、例えば、時刻t1にIGBT31が“オン”となると、電流IFは、FWD32の逆回復時間を経過した後にほぼゼロとなる。また、この際、電圧VRは、時刻t1から“時間Ta”だけ経過した後に、ほぼ“300V”まで立ち上がる。この結果、FWD32には、“時間Ta”で“300V”の逆バイアス電圧が印加されることになる。
図3は、FWD32の電流IFが大きい(例えば、28A)場合における、電圧VRの波形の一例を示す図である。
ここでは、図2と同様に、IGBT30は、常に“オフ”されており、時刻t11にIGBT31が“オン”されることとする。また、図2と、図3との横軸は同じであるため、時刻t0~t2までの期間と、時刻t10~t12までの期間とは等しく、例えば、5μsである。
まず、時刻t10~時刻t11までは、IGBT30,31はともに“オフ”であるため、時刻t10以前に流れていたインダクタ電流ILは、FWD32を介して流れるとともに、時間の経過とともに、徐々に減少する。
そして、例えば、時刻t11にIGBT31が“オン”となると、電流IFは、FWD32の逆回復時間を経過した後、ほぼゼロとなる。また、この際、電圧VRは、時刻t11から“時間Tb”だけ経過した後に、ほぼ“300V”まで立ち上がる。この結果、FWD32には、“時間Tb”で“300V”の逆バイアス電圧が印加されることになる。
ここで、図2の電圧VRの立ち上がり時間である“時間Ta”と、図3の電圧VRの立ち上がり時間である“時間Tb”とを比較すると、“時間Tb”の方が長い。したがって、インダクタ電流ILが小さくなると、電圧VRの立ち上がりは短くなり、インダクタ電流ILが大きくなると、電圧VRの立ち上がりは長くなる。この現象は、例えば、インダクタ電流ILが小さく、FWD32のキャリアが少ない程、空乏層が早く広がり、インダクタ電流ILが大きく、FWD32のキャリアが多い程、空乏層がゆっくり広がることによる。
図5は、LVIC25を用いた際のインダクタ電流ILと、電圧VRが立ち上がる際の変化率との関係を示す図である。なお、「電圧VRの立ち上がりの変化率」とは、電圧VRの立ち上がり時間の変化を示す割合であり、例えば、電圧VRが立ち上がった際の値である“300V”を、電圧VRが“0V”から“300V”まで変化する時間で除算して得られる。
図5に示すように、インダクタ電流ILが大きくなると、電圧VRの立ち上がりの変化率が低下する傾向がみられる。したがって、図4で示した、一般的な電圧駆動型のLVIC25を用いた場合、インダクタ電流ILが小さいほど、IGBT31がオンとなる際に、インダクタ11やコンデンサ12を介して大きなノイズが発生してしまう。
図1に示すLVIC22は、このようなノイズを抑制すべく、インダクタ電流ILが小さい場合には、IGBT31を長い時間でオンする。
これにより、インダクタ電流ILが小さく、電圧VRが短時間で立ち上がる場合であっても、IGBT31がオンする時間を長くすることにより、電圧VRの急峻な変化を抑制できる。また、インダクタ電流ILが大きく、電圧VRが立ち上がる時間が長い場合、IGBT31がオンする時間を短くすることにより、電圧VRの立ち上がり時間が必要以上に長くなることを防ぐことができる。
<<<LVIC22の構成>>>
図6は、LVIC22の構成の一例を示す図である。LVIC22は、FWD32の逆バイアスの電圧VRが急峻になるのを防ぎつつ、駆動信号Vdr2に基づいて、IGBT31をオン、オフする集積回路であり、フィルタ50、検出回路51、及び駆動回路52を含んで構成される。
フィルタ50は、インダクタ電流ILに応じた電圧Vsのノイズを抑制し、電圧Vaとして出力する回路である。例えば、フィルタ50は、抵抗、コンデンサ(不図示)を含むローパスフィルタである。このため、フィルタ50は、電圧Vsに含まれるノイズのうち、IGBT31のスイッチング周波数より高い周波数のノイズを抑制する。
検出回路51は、フィルタ50から出力される電圧Vaを、駆動信号Vdr2に基づいて取得する回路である。電圧Vaは、ノイズが除去された電圧Vsであるため、検出回路51は、インダクタ電流ILを、電圧として検出することになる。なお、検出回路51の詳細については、後述する。
駆動回路52は、駆動信号Vdr2が“H”レベルの時、検出回路51の検出結果に応じた期間で、IGBT31をオンし、駆動信号Vdr2が“L”レベルの時、IGBT31をオフする。なお、“H”レベルは、「一方の論理レベル」に相当し、“L”レベルは、「他方の論理レベル」に相当する。
<<検出回路51の詳細>>
図7は、検出回路51の構成の一例を示す図である。検出回路51は、駆動信号Vdr2に基づいて、電圧Vaをサンプリングして保持するサンプルホールド回路であり、遅延回路60、エッジ検出回路61、スイッチ62、コンデンサ63、及びユニティゲインバッファ64を含んで構成される。
遅延回路60及びエッジ検出回路61は、電圧Vaをサンプリングするタイミングを生成する回路である。具体的には、遅延回路60は、駆動信号Vdr2を“所定時間Tx”だけ遅延させ、信号Vdとして出力する。なお、遅延回路60で遅延される“所定時間Tx”は、例えば、駆動信号Vdr2が、IGBT31をオフすべく、“L”レベルとなってから、実際にIGBT31がオフとなるまでの時間である。詳細は後述するが、このようなタイミングでIGBT31の電流をサンプリングすることにより、検出回路51は、インダクタ電流ILの最大値を取得できる。
エッジ検出回路61は、信号Vdの立下りエッジを検出し、パルス信号Vpをスイッチ62に出力する。
スイッチ62は、一端に電圧Vaが印加され、パルス信号Vpが入力された期間のみ“オン”する。この結果、スイッチ62が“オン”されると、コンデンサ63の電圧は、電圧Vaとなる。
ユニティゲインバッファは、コンデンサ63の電圧を、電圧Vbとして出力するバッファ回路である。
図8は、検出回路51の動作を説明するための図である。なお、以下、本実施形態では、便宜上、電圧Vsのノイズ成分を省略して説明しているため、電圧Vsと、電圧Vaとは等しくなる。
時刻t30に駆動信号Vdr2が“H”レベルになると、例えば、駆動回路52は、例えば、時刻t31にIGBT31を“オン”する。この結果、インダクタ11を介して流れるインダクタ電流ILも徐々に増加するため、時刻t31以降、電圧Va(=Vs)は上昇する。
そして、時刻t32に、駆動信号Vdr2が“L”レベルになると、時刻t32から“所定時間Tx”だけ遅れた時刻t33に、信号Vdも“L”レベルになる。この結果、パルス信号Vpが出力されるため、スイッチ62が“オン”し、電圧Vaがサンプリングされる。
ここで、時刻t33は、IGBT31がオフする際のタイミングであるため、インダクタ電流ILの電流値は最大となる。したがって、コンデンサ63には、IGBT31がオンとなった際の、IGBT31のピーク電流を示す電圧値が保持されることになる。なお、時刻t33以降の時刻t34~t37までは、時刻t30~t33までの動作が繰り返される。
このように、検出回路51は、IGBT31がオンとなる毎に、IGBT31に流れる電流のピークを検出して保持する。なお、IGBT31がオンとなる際にIGBT31に流れる電流は、インダクタ電流ILと同じである。このため、検出回路51は、IGBT31がオンとなる毎に、負荷であるインダクタ11のインダクタ電流ILのピーク値を検出することになる。
<<駆動回路52の詳細>>
駆動回路52は、IGBT31をオンする際には、インダクタ電流ILの大きさに応じた“ソース流Is”(後述)でIGBT31のゲート容量を充電し、IGBT31をオフする際には所定の電圧をIGBT31のゲート電極に印加する回路である。つまり、駆動回路52は、IGBT31をオンする際は、IGBT31を電流で駆動し、IGBT31をオフする際は、IGBT31を電圧で駆動する。なお、IGBT31のゲート電極は、「制御電極」に相当し、IGBT31のゲート容量は、「第2スイッチング素子のゲート容量」に相当する。
駆動回路52は、図6に示すように、設定回路70a、電流生成回路71、スイッチ72、NMOSトランジスタ73、及びスイッチング回路74を含んで構成される。
設定回路70aは、検出回路51の検出結果に基づいて、電流生成回路71(後述)が生成するソース電流Isの電流値を設定する回路である。具体的には、設定回路70aは、電圧Vbの増加に応じてソース電流Isを大きくする設定データSETを、電流生成回路71に出力する。なお、設定データSETは、例えば、3ビットのデータである。また、ここでは、設定回路70aが用いられているが、設定回路70aの代わりに、後述する設定回路70bを用いても良い。
電流生成回路71は、設定データSETに基づいたソース電流Isを生成する回路であり、電流源100、PNPトランジスタ101~104、スイッチ110~112、抵抗120~122を含んで構成される。
電流源100は、所定のシンク電流を生成し、PNPトランジスタ101と、PNPトランジスタ102~104とは、カレントミラー回路を構成する。
スイッチ110~112は、設定データSETに応じてオン、オフするスイッチ群であり、スイッチ110~112と、スイッチ72との間には、抵抗120~122が夫々設けられている。そして、本実施形態では、PNPトランジスタ102~104から流れる電流が、“ソース電流Is”となる。
インダクタ電流ILが、例えば“1A”と小さい場合、電圧Vbも小さいため、スイッチ110~112のうち、例えばスイッチ110のみがオンとなる。そして、インダクタ電流ILが“1A”から増加し、例えば“5A”となると、電圧Vbが大きくなる。この結果、スイッチ110~112のうち、例えば、スイッチ110,111がオンとなる。このように、電流生成回路71は、インダクタ電流ILの増加に応じて大きくなるソース電流Is、またはインダクタ電流ILの減少に応じて小さくなるソース電流Isを生成する。
スイッチ72は、IGBT31をオンする際、ソース電流IsをIGBT31のゲート電極に供給するための素子であり、NMOSトランジスタ73は、IGBT31をオフする際、IGBT31のゲート電極に接地電圧(“0V”)を印加する素子である。なお、本実施形態のNMOSトランジスタ73のオン抵抗は、十分小さくなるよう設計されている。このため、NMOSトランジスタ73がオンすると、IGBT31のゲート容量の電荷は短時間で放電される。なお、スイッチ72は、「第1スイッチ」に相当し、NMOSトランジスタ73は、「第2スイッチ」に相当する。
スイッチング回路74は、IGBT31を“オン”すべく駆動信号Vdr2が“H”レベルにの時、スイッチ72を“オン”し、NMOSトランジスタ73を“オフ”する。この結果、“ソース電流Is”が、IGBT31のゲート電極に供給され、結果的にIGBT31は“オン”される。
また、スイッチング回路74は、IGBT31を“オフ”すべく駆動信号Vdr2が“L”レベルの時、スイッチ72を“オフ”し、NMOSトランジスタ73を“オン”する。この結果、IGBT31のゲート容量は放電され、IGBT31は“オフ”される。したがって、スイッチング回路74は、IGBT31を、インダクタ電流ILに関わらずオフする。
<<<IGBT31が“オン”される際の波形>>>
図9は、IGBT31が“オン”される際の主要なノードの波形の一例を示す図である。なお、図8において、“破線”は、LVIC22の代わりに、図4で示したLVIC25が用いられ、IGBT31が“オン”された際の波形の一例であり、“実線”は、LVIC22によりIGBT31が“オン”された際の波形の一例である。
<<LVIC25がIGBT31を“オン”する場合(破線)>>
まず、IGBT30,31がともに“オフ”された状態から、一般的な電圧駆動型のLVIC25が、時刻t40にIGBT31を“オン”した際の主要なノードの波形(ここでは、“破線”の波形)を説明する。
時刻t40に、スイッチSW1がオンとなると、IGBT31のゲート電極には、スイッチSW1のオン抵抗を介して、電圧Vcc(例えば、“15V”)が印加される。この結果、IGBT31のゲート電極には、突入電流が流れ、IGBT31のゲート容量は充電される。
そして、電圧Vg2が上昇すると、LVIC25から、電圧Vccと、電圧Vg2との差が小さくなるため、IGBT31のゲート電極に供給される電流は低下する。ただし、この間もIGBT31のゲート容量は充電されるため、電圧Vg2は上昇する。
時刻t41に、IGBT31が“オン”となると、インダクタ電流ILが増加するため、電圧Vsも上昇する。この際、IGBT31のエミッタ電極と、コレクタ電極との電圧Vceは、時刻t41から減少し、時刻t42には、ほぼ“0V”まで低下する。
また、この際、図1に示す上アーム側のFWD32の電圧VRは、VR=Vdc-Vceとなるため、IGBT31が“オン”となる時刻t41から、電圧Vceの減少に伴い増加し、時刻t42には、ほぼ電圧Vdc(=“300V”)まで上昇する。このため、ここでは、時刻t41から時刻t42まで、電圧VRは立ち上がることになる。
<<LVIC22がIGBT31を“オン”する場合(実線)>>
つぎに、IGBT30,31がともに“オフ”された状態から、LVIC22が、時刻t51にIGBT31を“オン” した際の主要なノードの波形(ここでは、“実線”の波形)を説明する。
なお、時刻t51より前の時刻t50は、IGBT31を“オフ”すべく駆動信号Vdr2(図8では不図示)が、“L”レベルとなってから“所定時間Tx”経過したタイミングである。このため、時刻t50において、検出回路51は、IGBT31が“オフ”される前のインダクタ電流ILのピークに応じた電圧Vaを保持することになる。なお、ここでは、時刻t50におけるインダクタ電流ILのピークを“電流値I0”とする。
そして、設定回路70aは、時刻t50における“電流値I0”に応じた設定データSETを出力する。このため、電流生成回路71は、スイッチ72がオンすると、“電流値I0”に応じたソース電流Isを生成する。なお、このタイミングでは、スイッチ72はオフしているため、ソース電流Isは、生成されず、IGBT31のゲート電極に供給されることは無い。
IGBT31を“オン”すべく、駆動信号Vdr2(図9では不図示)が“H”レベルとなると、時刻t51に、スイッチング回路74は、スイッチ72を“オン”し、NMOSトランジスタ73を“オフ”する。この結果、“電流値I0”に応じた所定のソース電流IsがIGTB31のゲート電極に供給されることになる。なお、ここでは、所定のソース電流Isは、“電流値I1”であることとする。
そして、IGTB31のゲート容量は、“電流値I1”のソース電流Isにより充電されるため、ゲート電圧Vg2は徐々に増加する。そして、時刻t52にIGBT31が“オン”となると、インダクタ電流ILが増加し、電圧Vsも上昇する。この際、IGBT31のエミッタ電極と、コレクタ電極との電圧Vceは、時刻t52から緩やかに減少し、時刻t53には、ほぼ“0V”まで低下する。
また、図1に示す上アーム側のFWD32の電圧VRは、VR=Vdc-Vceとなるため、IGBT31が“オン”となる時刻t52から、電圧Vceの減少に伴い緩やかに増加し、時刻t53には、ほぼ電圧Vdc(=“300V”)まで上昇する。
ここで、一般的な電圧駆動型のLVIC25を用いた場合、“破線”で示すように、電圧VRは、時刻t41から時刻t42の期間で立ち上がっている。一方、本実施形態のLVIC22を用いた場合、電圧VRは、時刻t52から時刻t53の期間で立ち上がっている。ここで、時刻t41~時刻t42までの期間より、時刻t52~時刻t53までの期間の方が長い。このため、図8の最下段に示すように、LVIC25を用いた方が、電圧VRの急激な変化を抑制できるため、ノイズの発生が抑制される。
ところで、図2、図3で説明したように、インダクタ電流ILが小さくなると、FWD32のキャリアが少なくなり、FWD32の空乏層が早く広がる。したがって、一般には、インダクタ電流ILが小さくなると、電圧VRの立ち上がり時間が短くなり、ノイズが大きくなる。
しかしながら、インダクタ電流ILが小さくなると、例えば、時刻t50におけるIGBT31のピーク電流が、“電流値I0”より小さくなる。したがって、時刻t50でサンプリングされる電圧Vaも小さくなる。
このような場合、ソース電流Isの電流値は、“電流値I1”よりも小さくなるため、IGBT31のゲート容量が充電される時間は長くなる。したがって、本実施形態では、インダクタ電流ILが小さくなった場合であても、電圧VRが急激に変化することを防ぐことができる。
また、インダクタ電流ILが大きくなると、FWD32のキャリアが多くなり、FWD32の空乏層がゆっくり広がる。この際に、電圧VRの立ち上がり時間が必要以上に長くなり、スイッチングの効率が低下することがある。
しかしながら、本実施形態では、インダクタ電流ILの増加に応じてソース電流Isの電流値も大きくなる。そして、IGBT31のゲート容量が充電される時間が短くなるため、駆動回路52は、必要以上に電圧VRの立ち上がり時間が長くなることを防ぐことができる。
<<LVIC22とLVIC25との比較>>
図10は、インダクタ電流ILと、電圧VRの変化率との関係を示す図である。なお、図10の“実線”は、LVIC22がIGBT31を“オン”した際の一例であり、“破線”は、LVIC25がIGBT31を“オン”した際の一例である。
このように、一般的な、電圧駆動型のLVIC25を用いてIGBT31をオンする場合と比べると、本実施形態のLVIC22を用いることにより、FWD32の逆バイアス電圧である電圧VRの変化率を小さくすることができる。この結果、LVIC22は、電圧VRに起因して発生するノイズを抑制できる。また、LVIC22は、インダクタ電流ILが変化した場合であっても、電圧VRをほぼ一定とすることができる。
<<<<他の実施例>>>>
==設定回路の他の実施例==
図11は、設定回路70bの一例を示す図である。設定回路70bも、設定回路70aと同様に、検出回路51の検出結果に基づいて、電流生成回路71が生成するソース電流Isの電流値を設定する回路である。具体的には、設定回路70bは、検出回路51でサンプリングされ、保持された電圧Vbと、次のサンプリング期間の電圧Vaとを比較し、比較結果に基づいてソース電流Isを変化させる。
設定回路70bは、エッジ検出回路150、コンパレータ151、Dフリップフロップ152、及びカウンタ153を含んで構成される。
エッジ検出回路150は、駆動信号Vdr2の立下りエッジを検出し、パルス信号を出力する。
コンパレータ151(比較回路)は、検出回路51でサンプリングされ、保持された電圧Vbと、次のサンプリング期間の電圧Vaとを比較する。コンパレータ151は、電圧Vaが、電圧Vbより小さいと、“L”レベルの比較結果Vcを出力し、電圧Vaが、電圧Vbより大きいと、“H”レベルの比較結果Vcを出力する。図8においては、コンパレータ151は、例えば、時刻t33にサンプリングして保持した電圧Vbと、電圧Vaとを比較する。
Dフリップフロップ152(保持回路)は、エッジ検出回路150からのパルス信号に基づいて、駆動信号Vdr2が“L”となるタイミングで、コンパレータ151の比較結果Vcを保持する。例えば、Dフリップフロップ152は、時刻t36において、電圧Vaと、時刻t33で保持された電圧Vbとの比較結果Vcを保持する。
カウンタ153は、比較結果Vcに基づいて、上述した“設定データSET”に相当するカウント値を変化させる回路である。具体的には、カウンタ153は、比較結果Vcが“H”レベルの場合、つまり、インダクタ電流ILが増加した場合、ソース電流Isが大きくなるよう、カウント値(つまり、“設定データSET”)を変化させる。また、カウンタ153は、比較結果Vcが“L”レベルの場合、つまり、インダクタ電流ILが減少した場合、ソース電流Isが小さくなるよう、カウント値を変化させる。なお、カウンタ153には、所定のソース電流Isが生成されるよう、初期値が設定されている。このような設定回路70bを設定回路70aの代わりに用いた場合であっても、設定回路70aを用いた場合と同様の効果を得ることができる。
なお、IGBT31がオフするタイミング、すなわち、信号Vdが“L”レベルとなるタイミング(例えば、図8の時刻t33)が、「第1タイミング」に相当し、駆動信号Fdr2が“L”レベルとなるタイミング(例えば、図8の時刻t36)が、「第2タイミング」に相当する。
また、インダクタ電流ILに応じた電圧Vaが「第1電圧」に相当し、電圧Vbが「第2電圧」に相当する。
==パワーモジュール200==
図12は、パワーモジュール200の一例を示す図である。パワーモジュール200では、図1のパワーモジュール10のIGBT31の代わりに、IGBT35を用い、抵抗13の代わりに、抵抗36を用いている。なお、図1と、図12とでは、同じ符号が付されたブロックは同じである。
IGBT35は、インダクタ電流ILを制御するサイズの大きいIGBTと、電流検出用のサイズの小さいIGBTとを含む素子であり、電流検出用のIGBTからの電流が、抵抗36に供給される。したがって、IGBT35を用いた場合であっても、負荷であるインダクタ電流IL及びIGBT35に流れる電流に応じた電圧Vsが、抵抗36で生成される。この結果、パワーモジュール200の検出回路51は、インダクタ電流ILを検出できるため、パワーモジュール200は、パワーモジュール10と同様の効果を奏する。
==パワーモジュール210==
図13は、パワーモジュール210の一例を示す図である。パワーモジュール210は、三相モータ220を駆動する半導体装置であり、電力変換用のブリッジ回路300、HVIC301~303、LVIC304、端子HU,HV,HW,LU,LV,LW,P,U,V,W,NU,NV,NWを含む。
ブリッジ回路300は、IGBT400~405、FWD410~415、抵抗Ru,Rv,Rwを含んで構成される。なお、ブリッジ回路300は、「スイッチ回路」に相当する。
IGBT400,401は、U相のスイッチング素子であり、IGBT400,401の夫々には、FWD410,411が設けられている。
IGBT402,403は、V相のスイッチング素子であり、IGBT402,403の夫々には、FWD412,413が設けられている。
IGBT404,405は、W相のスイッチング素子であり、IGBT404,405の夫々には、FWD414,415が設けられている。
本実施形態では、IGBT400,402,404の夫々は、「第1スイッチング素子」に対応し、IGBT401,403,405の夫々は、「第2スイッチング素子」に対応する。また、FWD410,412,414の夫々は、「第1還流ダイオード」に対応し、FWD411,413,415の夫々は、「第2還流ダイオード」に対応する。
抵抗Ru,Rv,Rwの夫々は、U相、V相、W相のスイッチング素子に流れる電流を検出する抵抗である。なお、抵抗Ru,Rv,Rwの夫々に発生する電圧を、“電圧Vsu”、“電圧Vsv”、“電圧Vsw”とする。
端子Pには、電源電圧Vdcが印加され、端子U,V,Wには、負荷である三相モータ220が設けられ、端子NU,NV,NWは接地されている。
HVIC301~303の夫々は、端子HU,HV,HWを介して入力されるマイコン(不図示)からの信号により、上アームのIGBT400,402,404をスイッチングするための集積回路である。
LVIC304は、端子LU,LV,LWを介して入力されるマイコン(不図示)からの駆動信号Vdru,Vdrv,Vdrwにより、下アームのIGBT401,403,405をスイッチングするための集積回路である。
LVIC304の内部構成の図は省略しているが、LVIC304は、図6のLVIC22のフィルタ50、検出回路51、駆動回路52の3つの回路を、3相分含んでいる。具体的には、LVIC304は、U相用の「フィルタ50、検出回路51、及び駆動回路52」と、V相用の「フィルタ50、検出回路51、及び駆動回路52」と、W相用の「フィルタ50、検出回路51、及び駆動回路52」とを含む。この結果、LVIC304は、三相モータ220を駆動する場合であっても、上アームのFWD410,412,414の逆バイアス電圧の変化を抑制できる。したがって、パワーモジュール210において発生するノイズが低減される。
===まとめ===
以上、本実施形態のパワーモジュール10,200,210について説明した。一般に、インダクタ電流ILが減少すると、上アームのFWD32の逆バイアスの電圧VRの変化は急激になる。しかしながら、駆動回路52は、インダクタ電流ILの大きさに応じて、IGBT31のゲート容量を充電する電流の大きさを制御する。具体的には、駆動回路52は、インダクタ電流ILの減少に応じて、ソース電流Isを小さくするため、IGBT31のゲート容量が充電される期間は長くなる。この結果、駆動回路52は、インダクタ電流ILが大きい場合よりも長い期間(例えば、図9の時刻t52~t53)をかけて、IGBT31をオンする。したがって、インダクタ電流ILが減少した場合であっても、電圧VRが急激に変化することを防ぐことができ、ノイズの抑制が可能となる。
また、インダクタ電流ILの減少に応じて長くなる期間で、IGBT31をオンする構成としては、電圧駆動型のLVICを用いることも可能である。例えば、LVIC25のスイッチSW1のオン抵抗を、インダクタ電流ILの減少に応じて大きくすれば、本実施形態と同様の効果を得られる。しかしながら、電圧駆動型のLVIC25を用いる場合、IGBT31をオンする際に、突入電流が発生することがある(例えば、図9の時刻t40)。LVIC22は、電流駆動型の集積回路であるため、IGBT31を駆動する際に突入電流が発生することを防ぐことができるため、スイッチングノイズを低減できる。
また、駆動回路52は、IGBT31をオフする際、NMOSトランジスタ73を用いている。これにより、IGBT31のゲート容量を直ちに放電できる。
また、検出回路51は、IGBT31がオフとなる所定のタイミングで電圧Vaをサンプリングし、保持する。このように、サンプリングされるタイミングが予め決まっているため、精度良く、ソース電流Isを生成することができる。なお、IGBT31がオフとなるタイミングは、インダクタ電流ILやIGBT31に流れる電流が最大となるタイミングである。
また、ソース電流Isは、サンプリングされた電圧Vbに比較して、電圧Vaが大きくなったか否かに基づいて調整されても良い。このような方法であっても、LVIC22は、FWD32の逆バイアスの電圧VRの変化を抑制することができる。
また、本実施形態では、電圧Vsのノイズを抑制するフィルタ50が設けられ、フィルタ50の出力が検出される。したがって、駆動回路52は、インダクタ電流ILに応じたソース電流Isを、精度良く生成することができる。
また、例えば、ハーフブリッジ回路20やブリッジ回路300に含まれるスイッチング素子は、IGBTであることとしたが、例えば、MOSトランジスタであっても良い。このような場合、スイッチング素子に対する還流ダイオードは、MOSトランジスタのボディダイオードで実現される。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
本実施形態の電流生成回路71は、スイッチ110~112のオン、オフが切り替わることにより、ソース電流Isを調整することとしたが、これに限られない。例えば、検出回路51の電圧Vbにより、ソース電流Isの電流値を変化させる電圧制御電流源であっても良い。
また、電力変換用の回路としては、ハーフブリッジ回路20でなく、例えばHブリッジ回路や他の回路であっても良い。このような場合、Hブリッジ回路は、「スイッチ回路」に相当する。
10,200,210 パワーモジュール
11 インダクタ
12,63,221 コンデンサ
13,36,120~122,Ru,Rv,Rw 抵抗
20 ハーフブリッジ回路
21,301~303 HVIC
22,25,304 LVIC
30,31,35,400~405 IGBT
32,33,410~415 FWD
50 フィルタ
51 検出回路
52 駆動回路
60 遅延回路
61,150 エッジ検出回路
62,72,110~112,SW1,SW2 スイッチ
64 ユニティゲインバッファ
70 設定回路
71 電流生成回路
73 NMOSトランジスタ
100 電流源
101~104 PNPトランジスタ
151 コンパレータ
152 Dフリップフロップ
153 カウンタ
220 三相モータ
300 ブリッジ回路

Claims (6)

  1. 直列接続される電源側の第1スイッチング素子及び接地側の第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子に並列接続される第1還流ダイオードと、前記第2スイッチング素子に並列接続される第2還流ダイオードとを、含み、前記第1スイッチング素子に並列接続される負荷を駆動するスイッチ回路の前記第2スイッチング素子をスイッチングする集積回路であって、
    前記第2スイッチング素子がオンの際に、前記スイッチ回路の負荷に流れる負荷電流を検出する検出回路と、
    駆動信号が一方の論理レベルの時、前記負荷電流の大きさに応じて前記第2スイッチング素子のゲート容量を充電する電流の大きさを制御し、前記駆動信号が他方の論理レベルの時、前記第2スイッチング素子をオフする駆動回路と、
    を含み、
    前記検出回路は、
    前記負荷電流に応じた電圧を、第1タイミングでサンプリングして保持するサンプルホールド回路であり、
    前記駆動回路は、
    前記負荷電流に応じた第1電圧と、前記サンプルホールド回路に保持された第2電圧との大小を比較する比較回路と、
    前記比較回路の比較結果を、第2タイミングで保持する保持回路と、
    前記第1電圧が前記第2電圧より大きいことを示す前記比較結果が前記保持回路に保持される際に大きくなり、前記第1電圧が前記第2電圧より小さいことを示す前記比較結果が前記保持回路に保持される際に小さくなるソース電流を生成する電流生成回路と、
    前記駆動信号が前記一方の論理レベルの時、前記ソース電流を前記第2スイッチング素子の制御電極に供給するスイッチと、
    を含むこと、
    を特徴とする集積回路。
  2. 請求項1に記載の集積回路であって、
    前記駆動信号が前記他方の論理レベルになると、前記第2スイッチング素子の制御電極に接地電圧を印加する第2スイッチを含むこと、
    を特徴とする集積回路。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の集積回路であって、
    前記負荷電流に応じた電圧のノイズを抑制して前記検出回路に出力するフィルタを更に含むこと、
    を特徴とする集積回路。
  4. 請求項1~の何れか一項に記載の集積回路であって、
    前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の夫々は、絶縁ゲート型バイボーラトランジスタであること、
    を特徴とする集積回路。
  5. 請求項1~の何れか一項に記載の集積回路であって、
    前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の夫々は、MOSトランジスタであり、
    前記第1還流ダイオード及び前記第2還流ダイオードの夫々は、前記MOSトランジスタのボディダイオードであること、
    を特徴とする集積回路。
  6. 直列接続される電源側の第1スイッチング素子及び接地側の第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子に並列接続される第1還流ダイオードと、前記第2スイッチング素子に並列接続される第2還流ダイオードとを、含み、前記第1スイッチング素子に並列接続される負荷を駆動するスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路の前記第2スイッチング素子をスイッチングする集積回路と、を含む半導体装置であって、
    前記集積回路は、
    前記第2スイッチング素子がオンの際に、前記スイッチ回路の負荷に流れる負荷電流を検出する検出回路と、
    駆動信号が一方の論理レベルの時、前記負荷電流の大きさに応じて前記第2スイッチング素子のゲート容量を充電する電流の大きさを制御し、前記駆動信号が他方の論理レベルの時、前記第2スイッチング素子をオフする駆動回路と、
    を含み、
    前記検出回路は、
    前記負荷電流に応じた電圧を、第1タイミングでサンプリングして保持するサンプルホールド回路であり、
    前記駆動回路は、
    前記負荷電流に応じた第1電圧と、前記サンプルホールド回路に保持された第2電圧との大小を比較する比較回路と、
    前記比較回路の比較結果を、第2タイミングで保持する保持回路と、
    前記第1電圧が前記第2電圧より大きいことを示す前記比較結果が前記保持回路に保持される際に大きくなり、前記第1電圧が前記第2電圧より小さいことを示す前記比較結果が前記保持回路に保持される際に小さくなるソース電流を生成する電流生成回路と、
    前記駆動信号が前記一方の論理レベルの時、前記ソース電流を前記第2スイッチング素子の制御電極に供給するスイッチと、
    を含むこと、
    を特徴とする半導体装置。
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