JP7317748B2 - 自動車用ドアのシール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用ドアに設けられるシール構造に関する。
従来より、自動車用ドアには、ウインドガラスと、当該ウインドガラスを保持するウインドフレームとが設けられたものがある。このウインドフレームを有するドアには、ウインドフレームとウインドガラスの周縁部との間をシールするためのガラスランが配設されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1、2のガラスランは、ウインドフレームに対して車室外側から組み付けられるようになっている。これら文献に開示されているガラスランのようにウインドフレームに対して車室外側から組み付けられるガラスランは、ウインドフレームの一部を車室外側から覆って隠すヒドンタイプと呼ばれるものであり、例えば車両のデザイン上の要求等から採用される場合がある。特許文献1のガラスランは、ウインドフレームの上辺部に沿って延びるガラスラン上辺部を備えており、このガラスラン上辺部に、金属ワイヤやガラス繊維等からなる非収縮エレメントが埋設されている。また、特許文献2では、ガラスラン上辺部の端末部を支持する樹脂製のクリップを設けておき、このクリップを2本のビスによってサッシュ上辺部に対して締結固定するようにしている。
特開2005-247294号公報 特開2001-322436号公報
ところで、一般的なガラスランは軟質ゴム(EPDM)や軟質樹脂(TPE)や硬質樹脂(PP)が主要な材料であり、これらの材料はウインドフレームを構成する金属材に比べて線膨張係数が大きい。そのため、例えば炎天下のような高温雰囲気下では、ウインドフレームよりもガラスランの熱膨張が大きく、特にガラスラン上辺部の端末部が常温時よりも前後方向に飛び出してしまうおそれがある。こうなると、見栄えが悪化するだけでなく、隣接するドアの一部に接触してドアの開閉を阻害することも考えられる。
このことに対して、特許文献1のように、線膨張係数の小さな金属ワイヤやガラス繊維等からなる非収縮エレメントをガラスラン上辺部に埋設することが考えられる。非収縮エレメントの埋設により、ガラスランの主要な構成材料であるゴムや樹脂材の熱膨張が拘束され、高温雰囲気下での端末部の飛び出しが抑制されると予測される。
ところが、非収縮エレメントを埋設すると、ガラスランの重量が増加するとともに、押出断面の切欠き加工が難しくなり、生産性も悪化するという問題がある。さらに、非収縮エレメントの埋設により、ガラスラン上辺部の曲げ剛性が向上する。ガラスラン上辺部が取り付けられるウインドフレームの上辺部は緩やかに湾曲していることが多く、ガラスラン上辺部の曲げ剛性が向上していると、ウインドフレームの上辺部の湾曲形状に対応するようにガラスラン上辺部を湾曲させるのが難しくなり、取付時の作業性が悪化するという問題もある。
そこで、特許文献2のように、ガラスラン上辺部の端末部を支持する樹脂製のクリップを2本のビスによってサッシュ上辺部に対して締結固定する方法を適用することが考えられるが、この場合、クリップを設置するためのスペースの確保や部品点数の増加が問題となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、非収縮エレメントのような芯材を省略しつつ、取付時の作業性を悪化させることなく、ガラスラン上辺部の端末部の飛び出しを抑制できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、自動車用ドアの金属製ウインドフレームに車室外側から取り付けられ、該ウインドフレームとウインドガラスとの間をシールする樹脂及びゴムの少なくとも一方からなるガラスランを備えた自動車用ドアのシール構造において、前記ガラスランは、前記ウインドフレームの上辺部に沿って車両前後方向に延びるガラスラン上辺部と、前記ウインドフレームの縦辺部に沿って上下方向に延びるガラスラン縦辺部と、前記ガラスラン上辺部における車両後側の端末部よりも車両前後方向中央寄りの部分と前記ガラスラン縦辺部の上側とを接続する型成形部とを有し、前記型成形部は、前記ガラスラン上辺部における前記ガラスラン縦辺部との接続部分よりも前記端末部側まで延長された延長部を有し、前記延長部には、前記ウインドフレームに固定される固定部と、前記ガラスラン縦辺部の上側を前記端末部側から支持する支持部と、前記固定部及び前記支持部を連結する連結部とを有するとともに、前記ガラスラン縦辺部を構成する材料よりも硬質な材料からなる硬質部材が設けられ、前記支持部は、前記ガラスラン縦辺部の上側における車両後側に位置する後板部に対して前記端末部側から当接することを特徴とする。
この構成によれば、ガラスランをウインドフレームに取り付けた状態で、ガラスラン上辺部がウインドフレームの上辺部に沿って車両前後方向に延び、また、ガラスラン縦辺部がウインドフレームの縦辺部に沿って上下方向に延びることになる。そして、ガラスラン上辺部とガラスラン縦辺部を接続する型成形部の延長部に硬質部材が取り付けられており、硬質部材の固定部はウインドフレームに固定されて前後方向には移動しないようになっているので、支持部がガラスラン縦辺部の上側を端末部側から支持した状態が維持される。
ここで、例えば炎天下のようにガラスラン上辺部の温度が上昇した場合を想定すると、ガラスラン上辺部は樹脂及びゴムの少なくとも一方からなるものなので、熱膨張によって前後方向に伸びようとする。一方、ウインドフレームは金属製であることから線膨張係数が小さく、ガラスラン上辺部に比べて伸びは極めて小さくなる。このとき、硬質部材の支持部がガラスラン縦辺部の上側を端末部側から支持しており、このガラスラン縦辺部の上側は型成形部を介してガラスラン上辺部に接続されているので、支持部はガラスラン縦辺部及び型成形部を介してガラスラン上辺部の伸びを拘束するように作用する。これにより、従来例のような非収縮エレメントからなる芯材をガラスラン上辺部に埋設することなく、ガラスラン上辺部の伸びを抑制することが可能になる。
また、支持部がガラスラン縦辺部の上側に当接することで、ガラスラン縦辺部の上側を確実に支持することができる。
の発明は、前記ガラスラン縦辺部は、前記ウインドフレームが有する金属製のサッシュ部材に嵌め込まれており、前記ガラスラン縦辺部の上側は前記サッシュ部材から露出するように配置され、前記硬質部材の前記支持部は、下方へ延びるように形成され、前記サッシュ部材の後板部に当接することを特徴とする。
この構成によれば、硬質部材の支持部がウインドフレームのサッシュ部材の外面に当接するので、硬質部材は固定部と支持部との複数箇所でウインドフレームに対して位置決めされることになる。これにより、硬質部材の揺動や回動が抑制される。
の発明は、前記延長部は、前記ウインドフレームの車室外側に配置され、前記硬質部材の前記固定部は、前記延長部を車室外側から車室内側へ向けて貫通するとともに、前記ウインドフレームに形成されたクリップ孔に挿入されるクリップ形状部で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、硬質部材のクリップ形状部によって硬質部材のウインドフレームへの固定だけでなく、延長部をウインドフレームに固定することも可能になる。
の発明は、前記硬質部材は、前記延長部に形成された係合孔に係合するフック部を有していることを特徴とする。
この構成によれば、硬質部材のフック部を延長部の係合孔に係合させることにより、硬質部材と延長部とを一体化することが可能になる。
の発明は、前記硬質部材は、前記延長部にインサート成形されていることを特徴とする。
この構成によれば、型成形部の成形時に延長部と硬質部材とを一体化することが可能になる。
第1の発明によれば、ガラスラン上辺部とガラスラン縦辺部とを接続する型成形部の延長部に硬質部材を設け、硬質部材を固定部によってウインドフレームに固定した状態で、支持部によってガラスラン縦辺部の上側をガラスラン上辺部の端末部側から支持することができる。これにより、芯材をガラスラン上辺部に埋設することなく、ガラスラン上辺部の端末部の飛び出しを抑制することができるので、ガラスランの軽量化を図ることができるとともに、ガラスランの取付時の作業性を向上させることができる。
また、支持部がガラスラン縦辺部の上側に対して端末部側から当接するので、ガラスラン縦辺部の上側を確実に支持することができる。
の発明によれば、硬質部材の支持部がウインドフレームのサッシュ部材の後板部に当接するので、硬質部材の揺動や回動を抑制して硬質部材を安定させることができる。
の発明によれば、硬質部材のクリップ形状部が延長部を車室外側から車室内側へ向けて貫通してウインドフレームのクリップ孔に挿入されるので、硬質部材のウインドフレームへの固定と、延長部のウインドフレームへの固定とを共通のクリップ形状部で行うことができる。
の発明によれば、硬質部材のフック部を延長部の係合孔に係合させることにより、硬質部材と延長部とを一体化し、ガラスランと硬質部材とをアッセンブリした状態でウインドフレームに取り付けることができる。
の発明によれば、硬質部材を延長部にインサート成形することで、硬質部材と延長部とを容易に一体化し、ガラスランと硬質部材とをアッセンブリした状態でウインドフレームに取り付けることができる。
本発明の実施形態1に係る自動車用ドアのシール構造が適用された自動車の右側面図である。 ガラスランを省略したフロントドアの右側面図である。 図2におけるIII-III線に相当する断面図であり、ガラスランが取り付けられた状態を示す。 硬質部材及びガラスランを省略したフロントドアの後側上部を拡大して示す図である。 硬質部材が取り付けられたガラスランの右側面図である。 硬質部材及びガラスランが取り付けられたフロントドアの後側上部を拡大して示す図である。 硬質部材を省略したガラスランの後側上部を拡大して示す図である。 硬質部材を車室外側から見た斜視図である。 硬質部材を車室内側から見た斜視図である。 図6におけるX-X線断面およびX-X線断面位置より上部を下側から見た図である。 図6におけるXI-XI線断面および、XI-XI線断面位置より上部を下側から見た図である。 本発明の実施形態2に係る図6相当図である。 本発明の実施形態2に係る硬質部材を車室外側から見た斜視図である。 本発明の実施形態2に係る図10相当図である。 本発明の実施形態2に係る図11相当図である。 本発明の実施形態に係るガラスランの組付方法を示す工程図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る自動車用ドアのシール構造が適用された自動車100の右側面図である。自動車100の側部には、フロントドア101とリヤドア102とが設けられている。フロントドア101及びリヤドア102は、図示しないヒンジを介して自動車100の車体に取り付けられている。この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」というものとする。
(フロントドアの構成)
図2に示すように、フロントドア101は、当該フロントドア101の下半部を構成するドア本体103と、当該フロントドア101の上半部を構成するウインドフレーム110と、ウインドガラスG(図3に示す)と、ガラスラン20とを備えている。ドア本体103は、車室外側に配置される金属製の本体アウタパネル103aと、図示しないが車室内側に配置される金属製の本体インナパネルとを備えており、本体アウタパネル103aと本体インナパネルとの間には空間が形成されている。
ウインドフレーム110は、ウインドガラスGの周縁部を保持するとともに、ウインドガラスGを上下方向に案内するための部材である。ウインドガラスGは、ドア本体103に対して昇降動作可能に設けられている。ドア本体103の内部には、ウインドガラスGを昇降させるための昇降装置(図示せず)が設けられており、この昇降装置によってウインドガラスGが上昇した閉状態と、下降した開状態とに切り替えられる。
ウインドフレーム110は、フレーム前辺部111と、フレーム上辺部112と、フレーム後辺部113とを備えており、フレーム前辺部111、フレーム上辺部112及びフレーム後辺部113により、閉状態のウインドガラスGの周縁部が保持されるようになっている。すなわち、フレーム前辺部111は、ドア本体103のベルトライン部の前側から上方へ突出し、また、フレーム後辺部113は、ドア本体103のベルトライン部の後側から上方へ突出している。フレーム前辺部111の上端部はフレーム後辺部113の上端部よりも下に位置している。フレーム上辺部112は前後方向に延びており、フレーム上辺部112の前端部がフレーム前辺部111の上端部に接続され、フレーム上辺部112の後端部がフレーム後辺部113の上端部に接続されている。フレーム前辺部111の上端部がフレーム後辺部113の上端部よりも下に位置しているので、フレーム上辺部112は、前側へ行くにしたがって下降するように緩やかに湾曲している。このフレーム上辺部112の湾曲形状は自動車100のルーフ部の形状に対応している。
ウインドフレーム110のフレーム上辺部112の断面を図3に示す。フレーム上辺部112は、車室外側の上辺アウタパネル114と車室内側の上辺インナパネル115とで構成されている。上辺アウタパネル114及び上辺インナパネル115は、例えば鋼板等からなる金属製である。上辺アウタパネル114の下部には下方へ突出するアウタ側接合板部114aが形成されている。また、上辺インナパネル115の下部にはアウタ側接合板部114aの車室内側に重なるインナ側接合板部115aが下方へ突出するように形成されている。アウタ側接合板部114aとインナ側接合板部115aとが接合されている。
上辺アウタパネル114の上部には車室外側へ突出するアウタ側上板部114bが形成されている。また、上辺インナパネル115の上部にはアウタ側上板部114bの上側に重なるインナ側上板部115bが車室外側へ突出するように形成されている。アウタ側上板部114bとインナ側上板部115bとが接合されることにより、ガラスラン20を取り付けるための取付板部117が構成されている。取付板部117は、前後方向に延びている。取付板部117を構成しているインナ側上板部115bには切り起こし部115cが形成されている。
図10及び図11にウインドフレーム110のフレーム後辺部113の断面を示している。また、それぞれの断面位置よりも上側の部分を下側から見たときにみえる部分も断面図に追記した状態で図示している。フレーム後辺部113もフレーム上辺部112と同様に、後辺アウタパネル124と後辺インナパネル125とで構成されている。後辺アウタパネル124及び後辺インナパネル125は、例えば鋼板等からなる金属製である。
後辺アウタパネル124の後部には後方へ突出するアウタ側接合板部124aが形成されている。また、後辺インナパネル125の後部にはアウタ側接合板部124aの車室内側に重なるインナ側接合板部125aが後方へ突出するように形成されている。アウタ側接合板部124aとインナ側接合板部125aとが接合されている。
後辺アウタパネル124の前部には前側へ突出するアウタ側前板部124bが形成されている。また、後辺インナパネル125の前部にはアウタ側前板部124bの車室内側に重なるインナ側前板部125bが前側へ突出するように形成されている。アウタ側前板部124bとインナ側前板部125bとが接合されている。
図4に示すように、後辺アウタパネル124の車室外側には、サッシュ部材126が取り付けられている。サッシュ部材126は、例えば鋼板等からなる金属製であり、図2に示すように、上下方向に延びている。サッシュ部材126の下端部は、ドア本体103の内部に達している。図11に示すように、サッシュ部材126は、後辺アウタパネル124の車室外側の面から車室外側へ向けて延びる後板部126aと、後板部126aの車室外側の端部から前側へ延びる側板部126bとを有している。後辺アウタパネル124、サッシュ部材126の後板部126a及び側板部126bにより、前方に開放したガラスラン取付溝部127が形成される。また、図4にも示すように、サッシュ部材126の上端部は、フレーム上辺部112から下方に離れており、サッシュ部材126の上端部とフレーム上辺部112との間には隙間ができている。
図4に示すように、後辺アウタパネル124の上側には、後述する硬質部材40のクリップ形状部41が挿入されるクリップ孔124cが形成されている。クリップ孔124cは、後辺アウタパネル124を貫通するように形成されており、例えば円形の孔で構成することができる。
(ガラスランの構成)
図5に示すガラスラン20は、ウインドフレーム110に取り付けられ、ウインドフレーム110とウインドガラスGとの間をシールするシール部材である。ガラスラン20は、樹脂及びゴムの少なくとも一方からなるものであり、硬質樹脂(例えばPP)、熱可塑性エラストマー(TPE)、ソリッド(非発泡)のゴム(例えばEPDM)、発泡ゴム(例えばEPDM)等で構成されている。これら材料は、ウインドフレーム110を構成する金属材よりも線膨張係数が大きい。ガラスラン20の材料は部位によって変更することもできるが、この実施形態では金属製の芯材が設けられていない芯金レス構造となっている。
図5および図2に示すように、ガラスラン20は、フレーム前辺部111に沿って上下方向に延びるガラスラン前辺部21と、フレーム上辺部112に沿って前後方向に延びるガラスラン上辺部22と、フレーム後辺部113に沿って上下方向に延びるガラスラン後辺部(ガラスラン縦辺部)23とを有している。ガラスラン前辺部21がフレーム前辺部111に取り付けられる部分であり、また、ガラスラン上辺部22がフレーム上辺部112に取り付けられる部分であり、また、ガラスラン後辺部23がフレーム後辺部113に取り付けられる部分である。
また、ガラスラン20は、ガラスラン上辺部22における後側の端末部22aよりも前後方向中央寄りの部分と、ガラスラン後辺部23の上側とを接続する後側型成形部24を備えている。さらに、ガラスラン20は、ガラスラン上辺部22における前側の端末部22bよりも前後方向中央寄りの部分と、ガラスラン前辺部21の上側とを接続する前側型成形部25も備えている。また、図示は省略するが、ドア本体103よりも上側部分かつドアサッシュ部材126よりも後側の部分の車外側部分には、ガーニッシュが取付けられている。本実施例では、ドアサッシュ部材126とガーニッシュは、別部品として説明しているが両者を一体成形したものを使用してもよい。また、図示は省略するが、ドア本体103よりも上側部分かつフレーム前辺部111よりも前側の部分の車外側部分には、ドアミラーが取付けられている。後側型成形部24と、ガラスラン上辺部22及びガラスラン後辺部23との境界部分を破線で示しており、また、前側型成形部25と、ガラスラン上辺部22及びガラスラン後辺部23との境界部分も破線で示している。
ガラスラン前辺部21、ガラスラン上辺部22及びガラスラン後辺部23は、材料を口金から押し出すことによって成形された押出成形部である。一方、後側型成形部24及び前側型成形部25は、開閉する金型内に材料を射出して成形された部分であり、後側型成形部24の成形時に、ガラスラン上辺部22及びガラスラン後辺部23を、後側型成形部24を介して一体化することができ、また、前側型成形部25の成形時に、ガラスラン上辺部22及びガラスラン前辺部21を、前側型成形部25を介して一体化することができる。ここで、後側型成形部24及び前側型成形部25として使用可能な材料としては軟質樹脂の一種である、熱可塑性エラストマー(TPE)を例示することができる。熱可塑性エラストマー(TPE)は、金属材よりも線膨張係数が大きい。
ガラスラン上辺部22の断面形状は図3に示している。ガラスラン上辺部22は、フレーム上辺部112の取付板部117の上面に配置されて前後方向に延びる上板部27と、フレーム上辺部112の取付板部117の下面に配置されて前後方向に延びる下板部28と、上板部27及び下板部28の車室外側を連結する縦板部29とを備えている。上板部27と下板部28との間の溝部Mを取付板部117に組付けることにより、ガラスラン上辺部22が取付板部117に取り付けられる。上板部27の下面には、切り起こし部115cに係合する上側突起27aが形成されている。また、下板部28の上面には、取付板部117の下面に弾接する下側突起28aが形成されている。
上板部27の上面には、車体開口部(図示は省略)に弾接する上側リップ部27bが形成されている。縦板部29は下板部28よりも下方まで延びており、縦板部29の下端部にはウインドガラスGの車室外面に弾接する外側リップ部29aが形成されている。下板部28の車室内側には、下方へ延びる延出板部30が形成されている。延出板部30は、アウタ側接合板部114a及びインナ側接合板部115aを覆うように形成されている。延出板部30の車室外面には、ウインドガラスGの車室内面に接触する内側リップ部30aが形成されている。
ここで、ガラスラン上辺部22として使用可能な材料としては、例えば、上板部27、下板部28、縦板部29は硬質樹脂の一種である、ポリプロピレン(PP)を、外側リップ部29a、延出板部30、上側リップ部27bは軟質樹脂の一種である、熱可塑性エラストマー(TPE)を、それぞれ例示することができる。ポリプロピレン(PP)は熱可塑性エラストマー(TPE)より硬質な材料であるものの金属材よりも線膨張係数が大きい(図3参照)。
図11に示すように、ガラスラン後辺部23は、ガラスラン取付溝部127に対して前側から挿入されて取り付けられており、この状態でガラスラン後辺部23がサッシュ部材126に嵌め込まれて離脱しないようになっている。サッシュ部材126の上端部がガラスラン上辺部22から下方へ離れているので、ガラスラン後辺部23の上端部はサッシュ部材126の上端部よりも上に位置しており、これにより、ガラスラン後辺部23の上端部がサッシュ部材126から露出することになる。
図7および図11に示すように、ガラスラン後辺部23は、車室外側に位置して上下方向に延びる外側板部31と、車室内側に位置して上下方向に延びる内側板部32と、外側板部31の後端部及び内側板部32の後端部を連結する後板部33とを有している。外側板部31がサッシュ部材126の側板部126bによって保持され、また、内側板部32が後辺アウタパネル124の車室外側の面によって保持されるようになっている。外側板部31と内側板部32との間にウインドガラスGの後縁部が配置されている。ウインドガラスGの車室外面には、外側板部31に形成された2枚の外側リップ部31aが弾接し、ウインドガラスGの車室内面には、内側板部32に形成された内側リップ部(図示せず)が弾接してシール性が確保されるようになっている。
ここで、ガラスラン後辺部23及びガラスラン前辺部21(いずれもガラスラン縦辺部と呼称)として使用可能な材料としては軟質樹脂の一種である、熱可塑性エラストマー(TPE)を例示することができる。材料は、断面の部位において、非発泡材と発泡材を使い分けしてもよい。非発泡材と発泡材を問わず、熱可塑性エラストマー(TPE)は、金属材よりも線膨張係数が大きい。
図7に示すように、ガラスラン後辺部23の外側板部31は内側板部32よりも上方へ延びている。したがって、図10及び図11に示す断面では、内側板部32が無く、後板部33も車室外側の約半分のみ存在している。図10及び図11に示す断面では、ガラスラン後辺部23の後板部33に、後側型成形部24の一部として一体成形されている後板部24aが接続されている(両者の接続部は、断面に破線で記載)。また、後板部24aには内側板部24bが接続されており、更に、内側板部24bには、ウインドガラスGの車室内面に接触する内側リップ部24cが一体成形されている。
図7に示すように、後側型成形部24は、ガラスラン上辺部22におけるガラスラン後辺部23との接続部分よりも端末部22a側まで延長された延長部24dを有している。延長部24dは、ガラスラン上辺部22の下縁部に沿って端末部22aまで延びており、延長部24dによってガラスラン上辺部22の端末部22aが覆われている。延長部24dは、下方へ延びる板部24eを有している。板部24eの前縁部は、ガラスラン後辺部23の後板部33から後方に離れている。
板部24eには車室内外方向に貫通する貫通孔24fが形成されている。貫通孔24fには、後述する硬質部材40のクリップ形状部41が挿通するようになっている。さらに、板部24eには係合孔24gが形成されている。係合孔24gには、硬質部材40のフック部43aが係合するようになっている。
(硬質部材の構成)
図6に示すように、ガラスラン20の延長部24dには、ガラスラン後辺部23を構成する材料、即ち熱可塑性エラストマー(TPE)よりも硬質な材料からなる硬質部材40が設けられている。硬質部材40を構成する材料としては、例えば硬質樹脂材や金属等を挙げることができる。硬質部材40は、板部24eの車室外側、即ち、ウインドフレーム110の車室外側に配置される板状の部材からなるものである。尚、図示しないが、硬質部材40及びサッシュ部材126等は、ガーニッシュによって覆われるようになっている。
また、図6・図8および図9に示すように、硬質部材40は、ウインドフレーム110に固定されるクリップ形状部(固定部)41と、ガラスラン後辺部23の上側を端末部22a側から支持する支持部42と、クリップ形状部41及び支持部42を連結する連結板部(連結部)43とを有している。クリップ形状部41、支持部42及び連結板部43は、射出成形等により一体成形されている。上記固定部は、クリップ形状部41に限られるものではなく、例えば係合爪等で構成することもできる。
連結板部43は、延長部24dの板部24eの車室外側の面に沿って前後方向に延びている。まず、図9に示すように、連結板部43の後端部には、車室内側へ突出するようにフック部43aが形成されている。フック部43aは後側に開放するように屈曲形成されており、このフック部43aが延長部24dの板部24eに形成された係合孔24g(図7に示す)に差し込まれるようになっている。フック部43aを係合孔24gに差し込むことにより、連結板部43の後端部を板部24eに係合させることが可能になる。
次に、連結板部43の前後方向中央部には、クリップ形状部41が車室内側へ向かって突出するように形成されている。クリップ形状部41は、先細形状とされており、突出方向中間部に爪部41aを有している。図10に示すように、連結板部43を延長部24dの板部24eの車室外側の面に重ねると、クリップ形状部41が板部24eに形成されている貫通孔24fに挿通されて当該板部24eを貫通し、車室内側へ向けて突出する。
クリップ形状部41は、後辺アウタパネル124に形成されているクリップ孔124cに挿入されるようになっている。クリップ形状部41がクリップ孔124cに挿入された状態で、爪部41aがクリップ孔124cの周縁部に係合する。これにより、クリップ形状部41のクリップ孔124cからの抜けが阻止される。
図10に示すように、支持部42は、ガラスラン後辺部23の上側部分、即ちサッシュ部材126から露出した部分に対して端末部22a側(後側)から当接するように配置されている。支持部42は、連結板部43の下縁部よりも下方へ延びるように形成されており、ガラスラン後辺部23の上側部分の後板部33に対して上下方向の所定範囲に当接する。これにより、ガラスラン後辺部23の広い範囲を支持部42によって支持することができる。また、支持部42は、ガラスラン後辺部23の後面に沿って延びるように形成されている。
図11に示すように、支持部42の下側は、サッシュ部材126の外面に当接している。すなわち、支持部42は、サッシュ部材126に達するまで下方へ延びていて、サッシュ部材126の後板部126aの後側面に当接する。これにより、硬質部材40は、クリップ形状部41と支持部42との少なくとも2箇所がフレーム後辺部113に支持されることになるので、硬質部材40の揺動や回動を抑制することができる。尚、支持部42とサッシュ部材126の後板部126aとの間には、図示しないが高発泡スポンジ等の弾性部材を配設することができ、これにより両者が当接する際の異音の発生を抑制することができる。
支持部42には、後側へ突出するリブ42aが形成されている。リブ42aは上下方向に延びており、リブ42aの上端部は連結板部43の下縁部に接続している。リブ42aにより、支持部42の曲げ剛性を確保することができる。
(ガラスランの取付要領)
上記のように構成されたガラスラン20をウインドフレーム110に取り付ける要領について説明する。まず、ガラスラン20に硬質部材40を取り付ける。この際、図5に示すように、硬質部材40の連結板部43を延長部24dの板部24eの車室外側の面に重ねるように配置するとともに、フック部43aを係合孔24gに差し込みながら、クリップ形状部41を貫通孔24fに挿通させる。
次に、硬質部材40をガラスラン20に取り付けた後、ガラスラン20をウインドフレーム110に取り付けていく。はじめに、図3に示すように、ガラスラン上辺部22をウインドフレーム110の取付板部117に対して車室外側から内側へ向けて取り付ける。ウインドフレーム110の取付板部117に対して、ガラスラン上辺部22の上板部27と下板部28との間の溝部Mを組付けるとき、ガラスラン上辺部22をフレーム上辺部112の湾曲形状に沿うように湾曲させる必要があるが、本実施形態では、ガラスラン上辺部22に金属製の芯材は埋設されていないので、ガラスラン上辺部22を容易に湾曲させることができ、取付時の作業性が良好になる。そして、上側突起27aを切り起こし部115cに係合させる。この状態では、ガラスラン後辺部23はまだ取り付けられていないので、図16(a)に示すように、ガラスラン後辺部23はサッシュ部材126の車室外側に位置している。
その後、ガラスラン後辺部23をウインドフレーム110のフレーム後辺部113に取り付ける。すなわち、図16(b)に示すように、一旦、ガラスラン後辺部23の下側部分を、の車室外側から大きく前方へ移動させる。この際、サッシュ部材126の上端部よりも上側にあるガラスラン後辺部23の上側部分も、サッシュ部材126の上端部よりも前方となるまで移動させる。
その後、図16(c)に示すように、ガラスラン後辺部23をサッシュ部材126の前方から後方へ移動させることにより、ガラスラン取付溝部127に嵌め込み、サッシュ部材126によって保持する。このとき、サッシュ部材126の上端部がフレーム上辺部112から下方に離れているので、サッシュ部材126がガラスラン後辺部23の動きを阻害し難くなり、取付時の作業性が良好になる。尚、取付方向が前後逆になるが、ガラスラン前辺部21も同様にしてウインドフレーム110に取り付けることができる。
最後に、ガラスラン20をウインドフレーム110に取り付ける際に、硬質部材40のクリップ形状部41を後辺アウタパネル124に形成されているクリップ孔124cに挿入し、爪部41aをクリップ孔124cの周縁部に係合させる。これにより、硬質部材40が後辺アウタパネル124に固定される(図10参照)。
また、その際、硬質部材40の支持部42をガラスラン後辺部23の上側部分に対して後側から当接させる(図10参照)。これにより、ガラスラン後辺部23の上側部分が支持部42によって後側から支持される。その際、さらに、サッシュ部材126の後板部126aの後側面にも硬質部材40の支持部42を当接させる(図11参照)。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態1に係る自動車用ドアのシール構造によれば、ガラスラン20をウインドフレーム110に取り付けた状態で、ガラスラン上辺部22がウインドフレーム上辺部112に沿って前後方向に延び、また、ガラスラン後辺部23がウインドフレーム後辺部113に沿って上下方向に延びることになる。そして、ガラスラン上辺部22とガラスラン後辺部23とを接続する後側型成形部24の延長部24dに硬質部材40が取り付けられており、硬質部材40のクリップ形状部41はウインドフレーム110に固定されて前後方向には移動しないようになっているので、支持部42がガラスラン後辺部23の上側を後側から支持した状態が維持される。
ここで、例えば炎天下のようにガラスラン上辺部22の温度が上昇した場合を想定すると、ガラスラン上辺部22は樹脂及びゴムの少なくとも一方からなるものなので、熱膨張によって前後方向に伸びようとする。一方、ウインドフレーム110は金属製であることから線膨張係数が小さく、ガラスラン上辺部22に比べて伸びは極めて小さくなる。このとき、硬質部材40の支持部42がガラスラン後辺部23の上側を後側から支持しており、このガラスラン後辺部23の上側は後側型成形部24を介してガラスラン上辺部22に接続されているので、支持部42はガラスラン後辺部23及び後側型成形部24を介してガラスラン上辺部22の伸びを拘束するように作用する。
一般的に、硬質樹脂の線膨張係数は、金属の線膨張係数よりも大きい。ここで、硬質部材の材質を金属でなく、硬質樹脂とした場合について詳細説明する。本発明では前述の通り、硬質部材40のクリップ形状部41はウインドフレーム110に固定されて前後方向には移動しないようになっている。この移動しないようにしている硬質部材40の支持部42にて、ガラスラン後辺部23及び後側型成形部24を介してガラスラン上辺部22を支持しているため、ガラスラン20全体も支持できる。
これにより、従来例のような非収縮エレメントからなる芯材をガラスラン上辺部22に埋設することなく、ガラスラン上辺部22の伸びを抑制することが可能になるので、ガラスラン上辺部22の端末部22aがリヤドア102に干渉することがなくなる。
(実施形態2)
図12~図15は、本発明の実施形態2に係るものである。実施形態2では、硬質部材400が後側型成形部24の延長部24dにインサート成形されている点で実施形態1と異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には、同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
硬質部材400は、実施形態1と同様な材料で構成されており、固定用クリップ部材401と、支持部402と、固定用クリップ部材401及び支持部402を連結する連結板部403とを備えている。固定用クリップ部材401は、支持部402及び連結板部403とは別体とされているが、連結板部403に形成されているクリップ挿通孔403aに挿通された状態で、固定用クリップ部材401と、支持部402及び連結板部403とが一体化するようになっている。
図14に示すように、支持部402は、ガラスラン後辺部23の後面の真後に位置しており、これにより、ガラスラン後辺部23が支持部402により、延長部24dを構成する樹脂を介して支持されることになる。ガラスラン後辺部23と支持部402との間には、延長部24dを構成する樹脂が存在することになるが、この樹脂の厚みは薄いので、ガラスラン後辺部23の支持効果は実施形態1と殆ど変わらない。
固定用クリップ部材401は、図14に示すように、車室外側に配置される頭部401aと、頭部401aから車室内側へ突出する軸部401bと、爪部401cとを有している。頭部401aの車室内側面は延長部24dの車室外面に当接するようになっている。軸部401bは、後辺アウタパネル124に形成されているクリップ孔124cに挿入されるようになっている。軸部401bがクリップ孔124cに挿入された状態で、爪部401cがクリップ孔124cの周縁部に係合する。これにより、固定用クリップ部材401のクリップ孔124cからの抜けが阻止される。
実施形態2の硬質部材400の厚みは実施形態1の硬質部材40の厚みよりも薄くすることができるが、同程度であってもよい。使用する材質も、金属でもよいし、硬質樹脂でもよい。
実施形態2によれば、実施形態1と同様な作用効果を奏することができるのに加え、硬質部材400をガラスラン20に予め一体化して脱落しないようにすることができるので、取付時の作業性がより一層良好になる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本実施形態では、本発明をフロントドア101に適用した場合について説明したが、これに限らず、リヤドア102に本発明を適用することもできる。リヤドア102に適用する場合、図示しないが、硬質部材40、400をウインドフレームの前側に位置するように、ガラスランに設ければよいので、硬質部材40、400によってガラスラン前辺部を前側から支持することができる。これにより、ガラスラン上辺部の前側の端末部が前方へ飛び出してしまうのを抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係る自動車用ドアのシール構造は、例えば自動車のフロントドアやリヤドアに利用することができる。
20 ガラスラン
21 ガラスラン前辺部(ガラスラン縦辺部)
22 ガラスラン上辺部
23 ガラスラン後辺部(ガラスラン縦辺部)
24 後側型成形部
24d 延長部
24g 係合孔
40 硬質部材
41 クリップ形状部(固定部)
42 支持部
43 連結板部(連結部)
43a フック部
110 ウインドフレーム
111 フレーム前辺部
112 フレーム上辺部
113 フレーム後辺部
124c クリップ孔
126 サッシュ部材
400 硬質部材
G ウインドガラス

Claims (5)

  1. 自動車用ドアの金属製ウインドフレームに車室外側から取り付けられ、該ウインドフレームとウインドガラスとの間をシールする樹脂及びゴムの少なくとも一方からなるガラスランを備えた自動車用ドアのシール構造において、
    前記ガラスランは、前記ウインドフレームの上辺部に沿って車両前後方向に延びるガラスラン上辺部と、前記ウインドフレームの縦辺部に沿って上下方向に延びるガラスラン縦辺部と、前記ガラスラン上辺部における車両後側の端末部よりも車両前後方向中央寄りの部分と前記ガラスラン縦辺部の上側とを接続する型成形部とを有し、
    前記型成形部は、前記ガラスラン上辺部における前記ガラスラン縦辺部との接続部分よりも前記端末部側まで延長された延長部を有し、
    前記延長部には、前記ウインドフレームに固定される固定部と、前記ガラスラン縦辺部の上側を前記端末部側から支持する支持部と、前記固定部及び前記支持部を連結する連結部とを有するとともに、前記ガラスラン縦辺部を構成する材料よりも硬質な材料からなる硬質部材が設けられ
    前記支持部は、前記ガラスラン縦辺部の上側における車両後側に位置する後板部に対して前記端末部側から当接することを特徴とする自動車用ドアのシール構造。
  2. 請求項に記載の自動車用ドアのシール構造において、
    前記ガラスラン縦辺部は、前記ウインドフレームが有する金属製のサッシュ部材に嵌め込まれており、前記ガラスラン縦辺部の上側は前記サッシュ部材から露出するように配置され、
    前記硬質部材の前記支持部は、下方へ延びるように形成され、前記サッシュ部材の後板部に当接することを特徴とする自動車用ドアのシール構造。
  3. 請求項1または2に記載の自動車用ドアのシール構造において、
    前記延長部は、前記ウインドフレームの車室外側に配置され、
    前記硬質部材の前記固定部は、前記延長部を車室外側から車室内側へ向けて貫通するとともに、前記ウインドフレームに形成されたクリップ孔に挿入されるクリップ形状部で構成されていることを特徴とする自動車用ドアのシール構造。
  4. 請求項1からのいずれか1つに記載の自動車用ドアのシール構造において、
    前記硬質部材は、前記延長部に形成された係合孔に係合するフック部を有していることを特徴とする自動車用ドアのシール構造。
  5. 請求項1に記載の自動車用ドアのシール構造において、
    前記硬質部材は、前記延長部にインサート成形されていることを特徴とする自動車用ドアのシール構造。
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