以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、本実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。 本実施の形態では、パッドを床面に擦り付けるのではなく、シートを巻き付けたローラーを回転させているため、シートの一部分のみ汚れることをできるだけ低減させることができる。また、ローラーと本体を動かすための駆動輪との回転の同期をとっているため、ローラーが床面に引きずられるといった不安定な走行をできるだけ回避することができる。
第1の実施態様は、本体と、本体底面に配置された駆動輪及びローラーと、駆動輪を駆動するための駆動輪モータと、ローラーを回転させるためのローラーモータと、制御部と、を有し、制御部は、ローラーの回転中に駆動輪の回転と停止を行うように、駆動輪モータを制御する、自律走行型掃除機である。
第1の実施態様によれば、パッドを床面に擦り付けるのではなく、シートを巻き付けたローラーを回転させているため、シートの一部分のみ汚れることをできるだけ低減させることができる。また、ローラーと本体を動かすための駆動輪との回転の同期をとっているため、できるだけ安定した走行を実現させている。
第2の実施態様は、ローラーには、床面を拭くためのシートを巻き付けることが可能であり、制御部は、ローラーにシートを巻き付ける際に、ローラーの回転中に駆動輪の回転と停止を行うように、駆動輪モータを制御する、自律走行型掃除機である。
第2の実施態様によれば、ローラーにシートを巻き付ける際に、できるだけスムーズにローラーにシートを巻き付けることができる。
第3の実施態様は、ローラーは、時計周りである正回転と、反時計周りである逆回転に回転可能であり、制御部は、ローラーを逆回転に回転させた後に正回転に回転させるように、ローラーモータを制御し、ローラーが逆回転に回転している際に、駆動輪の回転と停止を行うように、駆動輪モータを制御する、自律走行型掃除機である。
第3の実施態様によれば、ローラーにシートを巻き付ける際に、できるだけスムーズにローラーにシートを巻き付けることができる。
第4の実施態様は、制御部は、ローラーが逆回転に回転している際に、駆動輪の少なくとも回転、停止、回転を順に行うように、駆動輪モータを制御する、自律走行型掃除機である。
第4の実施態様によれば、ローラーにシートを巻き付ける際に、できるだけスムーズにローラーにシートを巻き付けることができる。
第5の実施態様は、駆動輪は、時計周りである正回転と、反時計周りである逆回転に回転可能であり、駆動輪の回転は、駆動輪を反時計周りに回転することを含む、自律走行型掃除機である。
第5の実施態様によれば、ローラーにシートを巻き付ける際に、できるだけスムーズにローラーにシートを巻き付けることができる。
(実施例1)
以下、本実施の形態1における自律走行型掃除機について説明する。
図1は、本実施例の自律走行型掃除機の斜視図である。本実施例の自律走行型電気掃除機は、筐体1と、筐体1前方に配置されたバンパー2と、を有している。
筐体1の上面略中央には水を貯めるためのタンク3が配置されている。使用者はこのタンク3を筐体1から外して水道水等を入れた後に、筐体1に装着する。
図2は、筐体1からタンク3を外した状態を示す斜視図である。図2に示すように、筐体1からタンク3を着脱することができる。
図1に示すように、筐体1の上面後方には操作部4が形成されている。この操作部4は、例えば電源のオンオフを切り替えるための電源ボタン5、後述するシートをローラーに巻き付ける際に使用する開始ボタン6、シートをローラーから外す際に使用するシート外しボタン7、ドライモードに設定するためのドライボタン8、ウエットモードに設定するためのウエットボタン9と、を有している。
筐体1の前方にはバンパー2が配されている。このバンパー2は、筐体1の前面と上面前方と左右側面前方を囲うように配されている。障害物がバンパー2に当たると、バンパー2が筐体1側に押し込まれ、バンパー2内部に配されているスイッチがオンする。このスイッチのオンを制御部が検知することにより、制御部は、バンパー2が押し込まれたと判定する。
バンパー2の前面には前面センサ10が配置されている。この前面センサ10は、例えば赤外線センサの発光部と受光部からなり、前方にある障害物等を検知するためのセンサである。尚、前面センサ10は1つでも良いし複数配置されていても良い。
バンパー2の側面には側面センサ11が配置されている。この側面センサ11は、例えば赤外線センサの発光部と受光部からなり、左右側にある障害物等を検知するためのセンサである。尚、側面センサ11は1つでも良いし複数配置されていても良い。
図3は、本実施例の自律走行型掃除機を下方から見た斜視図である。
筐体1裏面側の略中央にはバッテリー12が配置されており、バッテリー12の左右両側には夫々右駆動輪13と左駆動輪14が配置されている。
筐体1前方にはバンパー2が配置されており、バンパー2から筐体1後方に向かって順にベロ15とローラー16が配置されている。本実施例装置では、ローラー16にウエットシート或いは乾いたシートを巻き付けることが可能である。ベロ15は、このローラー16に巻き付いたシートを外す際に使用する。
また、ベロ15はスプリング等の弾性部材により、図4に示すローラー装着部18側に付勢されている。尚、このベロ15は、モータ等により角度が変化するようにし、ローラー16に巻き付かれたシート34を外す時はローラー装着部18側に傾き、シート34を外す時以外にはローラー装着部18から離れる方向に傾くようにしても良い。
筐体1裏面側前方と後方には床面センサ17が配置されている。この床面センサ17は、例えば赤外線センサの発光部と受光部からなり、床面の段差等を検知するためのセンサである。本実施例では、この床面センサ17は筐体1裏面後方の左右に2か所、筐体1裏面前方の左右に2か所配置されている。
図4は、筐体1からローラーを外した状態を示す底面図である。
図4において、筐体1前方に形成されたローラー装着部18にローラー16が着脱可能に装着される。また、ローラー装着部18の内、図4において、紙面左側には、ローラー16を回転自在に支持するローラー支持部材19が配置されており、図4において紙面右側には、ローラー蓋を装着するためのローラー横開口部21が形成されている。
本実施例装置では、ローラー16とローラー蓋20とが一体となっており、ローラー16からローラー蓋20が着脱できないようになっているが、ローラー16からローラー蓋20を着脱可能な構成としても良い。
使用者がローラー16を筐体1に装着する際には、ローラー16をローラー装着部18に挿入し、まずローラー16の一端をローラー支持部材19に接続した後に次にローラー16の他端に形成されているローラー蓋20をローラー横開口部21に装着する。このような手順により、使用者はローラー16をローラー装着部18に装着できる。
筐体1裏面の前方側、より具体的にはベロ15とバンパー2との間の部分には、タンク3内部の水を噴射するための噴水孔22が複数(本実施例では8個)形成されている。本実施例装置では、この噴水孔22から水滴を床面に放出し、ローラー16に巻かれたシートにより床面の水滴を拭くことができる。尚、ローラー16又はローラー16に巻き付かれた布により床面の水滴を拭く構成としても良い。
図5は、筐体1にローラー16を装着した状態を示す底面図である。
図5に示すように、図5において、紙面右側に存在するローラー開口部がローラー蓋20により塞がれている。このように、本実施例装置では、図1に示す筐体1の、図1紙面右側の側面ではローラー16部分が隠れているが、筐体1の、図1紙面左側の側面では、ローラー16をローラー装着部18に装着した状態でローラー蓋20が外部に露出するようになっている。
図6は筐体1のベース23部分からカバー24を外した状態を示す斜視図である。本実施例の自律走行型掃除機は、ベース23部分にカバー24を被せた構造となっている。
ベース23の前方側にはローラー装着部18が形成されている。また、ローラー装着部18の図6紙面右側後方には、ローラー16を回転駆動させるためのローラーモータ25が配置されている。一方、ローラー装着部18の図6紙面左側後方には、噴水孔22から水を放出するためのポンプ(図示せず)を駆動させるためのポンプモータ26が配置されている。
ベース23の後方には回路基板27が配置されており、この回路基板27の下方に右駆動輪13と左駆動輪14夫々を駆動するための2つの駆動輪モータ(図6では図示せず)とバッテリー(図6では図示せず)が配置されている。
尚、本実施例装置のバッテリーは充電可能な二次電池である。本実施例では、二次電池としてニッケル水素電池を用いているが、例えば、ニッケルカドミウム電池やリチウムイオン電池を用いても良い。或いは、一次電池を用いても良い。
図7及び図8は、ローラー16の斜視図である。図7、8に示すように、ローラー16の上部にはローラー16の延在する方向に延びているローラー頂部28が形成され、このローラー頂部28の左右両側には、同じくローラー16の延在する方向に延びている第1の面ファスナー29が形成されている。更に、ローラー16の端部には、ローラー16の周囲を取り囲むように、第2の面ファスナー30が形成されている。
このローラー頂部28は、シートをローラー16に取り付けるためのものであり、表面は例えばアクリル等の繊維で形成されている。またこの繊維は直線や曲がった形状の繊維であっても良いし、ループ状或いはフック状の繊維でも良い。
第1の面ファスナー29と第2の面ファスナー30は、布部材31をローラー16に取り付けるための面ファスナーである。第1の面ファスナー29と第2の面ファスナー30は、表面がフック状に起毛されたものが複数形成された構造或いは、ループ状に起毛されたものが複数形成された構造となっている。
図7及び図8に示すように、ローラー16の側面にはローラー頂部28の両側夫々に2つ矢印が形成されている。この矢印は、使用者が布部材の予め指定された部分をあてるための表示となっている。また、ローラー16の図7において、左側の先端には、ローラー蓋20が形成されており、使用者のこのローラー蓋20の中央部分を押下するように指示するための手が描かれている。使用者が筐体1からローラー16を取り外す際に、使用者がローラー蓋20の中央を押下することにより、筐体1とローラー蓋20との係合が解除され、本来からローラー蓋20及びローラー16を取り外すことが可能である。
また、図8において、右側のローラー16先端には、6つの孔部32が形成されている。また、この6つの孔部32の内、2つの孔部32に介在するローラー16の表面は黒く塗られている。尚、図8に示すローラー16の端部表面と孔部32は白い樹脂で形成されており、ローラー16の端部表面に1か所だけ黒く塗られている。
ローラー16を筐体1に装着した状態で、図8において、ローラー16の右側端部と対向する筐体1部分には、ローラー16の回転位置或いは回転距離を検知するためのローラーセンサ38(図8では図示せず)が配置されている。このローラーセンサ38は例えば赤外線の発光部と受光部からなる。
このローラーセンサ38の発光部から照射された光が、ローラー16端部に形成された孔部32或いは端部表面の白い部分或いは黒い部分に当たり反射し、ローラーセンサ38の受光部がこの反射した光を検知することにより、このローラーセンサ38と接続された
制御部35が、ローラー16の回転位置或いは回転距離を判定する。
図9は、布部材31の一部をローラー16に取り付けた状態を示す斜視図である。図9に示すように、布部材31は略四角形の形状であり、この布部材31の上面の2つの長辺の内一辺側には、表面が例えばアクリル等の繊維で形成されている複数の直線或いは曲線の形状である起毛部33が形成されている。またこの繊維はループ状或いはフック状の形状でも良い。布部材31の起毛部33を除く上面は、例えば起毛状の繊維がない布により形成されている。
一方、布部材31の裏面側は、表面がフック状に起毛されたものが複数形成された構造或いは、ループ状に起毛されたものが複数形成された面ファスナーの構造となっている。
次に使用者がローラー16に布部材31を取り付ける手順について説明する。
図7、図8に示すローラー16の手前側に形成されている第1の面ファスナー29に、布部材31の上面に起毛部33が形成されている部分を取り付ける(図9参照)。続いて、使用者がローラー16に布部材31を巻き、布部材31の上面に起毛部33が形成されている長辺とは反対側の長辺の部分を、図9において、ローラー16の奥側に形成されている第1の面ファスナー29を取り付ける。このようにして、使用者はローラー16に布部材31を取り付けることができる(図10参照)。
更に、使用者が本実施例装置を使用する際には、布部材31が取り付けられたローラー16にシート34(例えば、ウエットシート或いは乾いたシート)を巻き付けて使用する。
シート34をローラー16に巻き付ける際には、自律走行型掃除機の筐体1をシート上に置いて、ローラー16を回転させることにより、図9に示すローラー頂部28と起毛部33にシート34が付着し、シート34がローラー16に巻き付けられる。この動作については後程詳細に説明する。
図11は、本実施例装置のブロック図である。尚、本実施例に関連のあるブロックのみ説明し、他の構成については従来からある自律走行型掃除機と同様な構成であるため説明を省略する。
図11において、制御部35は、例えばCPU(Central Processing Unit)のような半導体素子からなり、各回路の制御を司る。
記憶部42は、例えばフラッシュメモリやROM(Read Only Memory)等の半導体記憶素子からなり、制御部35が動作するためのプログラムや各種パラメータ等を格納する。
右駆動輪モータ36は右駆動輪13を駆動するためのモータであり、左駆動輪モータ37は左駆動輪14を駆動するためのモータである。制御部35は、右駆動輪モータ36と左駆動輪モータ37を制御することにより、例えば、右駆動輪13のみ駆動、或いは左駆動輪14のみ駆動することができる。このような制御により筐体1を旋回させることができる。もちろん、右駆動輪13と左駆動輪14の両方を同時に駆動させて、筐体1を直進或いは後退させることもできる。
ローラーモータ25は、ローラー16を回転させるためのモータである。
ポンプモータ26は、噴水孔22から水を噴水するためのポンプを駆動するためのモータである。
ローラーセンサ38は、ローラー16の回転位置或いは回転距離等を検知するためのセンサである。例えば、赤外線の発光部と受光部からなる光学センサにより構成されている。このローラーセンサ38は、ローラー16の端部に配置されている凹凸面に光を照射し、反射された光を検知する。
報知部39は、例えば右駆動輪モータ36や左駆動輪モータ37の回転異常或いは、ローラーモータ25の回転異常等を制御部35が検知した際に、使用者に異常を報知する。報知部39は、例えばスピーカーや、液晶表示装置等からなる。
操作部4は、例えばボタン等からなり、使用者からの入力操作を受け付ける。
以下、本実施例装置の動作について説明する。図12は、本実施例装置の動作を示すフロー図である。尚、図12に示す動作に入る前に、図10に示すようにローラー16に布部材31が巻かれた状態で、ローラー16を筐体1に装着している必要がある。
ステップS1において、制御部35は、操作部4からシート巻付け動作の開始指示操作、即ち開始ボタン6の押下があると判定すると、ステップS2に処理を進める。
ステップS2では、制御部35は、ローラーモータ25を制御することにより、ローラー16を30度回転させた後に、後述するステップS3でローラーセンサ38が第1の位置を検知するまでローラー16を回転させる。
ステップS3では、制御部35は、ローラーセンサ38から第1の位置を検知したことを示す信号を検知すると、ローラー16が第1の位置で停止したと判定する。尚、この第1の位置とは、図8に示すローラー16の端部表面の1か所だけ黒く塗られている部分である。
ステップS4では、制御部35は、ローラーモータ25を制御することによりローラー16を145度回転させる。この145度回転させた位置を本実施例では第2の位置と称している。この第2の位置は、使用者がシート34の上に筐体1をセットする際にローラー16が存在すべき位置であり、ローラー16の初期位置(デフォルトの位置)である。
この第2の位置とは、より具体的には、ステップS3で、ローラーセンサ38がローラー16の端部表面の黒く塗られている部分を検知した際の、ローラー16の回転角度から、ローラー16を145度回転させた位置である。尚、ステップS4でローラー16を回転させる速度は例えば10rpmである。
ステップS5では、制御部35は、ステップS2でローラー16を回転させてから所定時間以内にローラーセンサ38が第1の位置を検知しなかったと判定し、報知部39から使用者にエラーが発生したことを報知させる。例えば、報知部39がスピーカーであれば音声により使用者に対してエラーが発生したことを報知させることが可能であり、報知部39が液晶表示装置等であれば、表示により使用者に対してエラーが発生したことを報知させることが可能である。
ステップS6では、制御部35は再度、開始ボタン6の押下操作があると判定すると、ステップS7に処理を進め、そうでなければS11ステップへ処理を進める。尚、ステップS6で使用者がボタン操作を行う前に、使用者はシート34の上に筐体1をセットする
。例えば、図13に示すように、シート34の略中央に筐体1の前端が合うように筐体1をシート34上にセットする。
ステップS7では、制御部35は、ローラーモータ25を制御することにより、ローラー16を185度逆回転させると共に、右駆動輪モータ36と左駆動輪モータ37を制御することにより、筐体1の後退、停止、後退を順に行わせる。
より詳細に説明すると、ローラー16を180度逆回転させる際のローラー16の回転速度は例えば10rpmである。一方、2つの駆動輪(右駆動輪13と左駆動輪14)は例えば0.4秒後退、1.2秒停止、0.4秒後退を繰り返すものであり、後退速度は例えば8cm/秒である。
このように、ローラーモータ25を回転させている際に右駆動輪13と左駆動輪14を後退と停止させているのは、ローラーモータ25と右駆動輪モータ36及び左駆動輪モータ37のトルクの違い等により、ローラー16と右駆動輪13及び左駆動輪14との回転速度が異なる場合でもスムーズにローラー16にシート34を巻き付けるためである。
尚、本実施例では、右駆動輪13及び左駆動輪14を後退、停止、後退と繰り返したが、後退と停止を組み合わせる動作があればよく、例えば後退、停止、後退、停止、後退と順に繰り返す動作としても良く、後退と停止の期間も上述した時間に限らず、変更しても良い。
ステップS8では、制御部35は、ローラーモータ25を制御することにより、ローラー16を例えば900度回転させる。尚、このときのローラー16の回転速度は、例えば10rpmである。この時点で、ローラー16にはシート34が巻付かれた状態となっている。
ステップS9では、制御部35は、ステップS1やステップS6で押下された開始ボタン6の押下操作があると判定すると、ステップS10へ処理を進め、所定時間の間、開始ボタン6の押下操作がなければ処理を終了する。
ステップS10では、制御部35は、ローラーモータ25を制御することによりローラー16を回転させると共に右駆動輪モータ36と左駆動輪モータ37を制御することにより、駆動輪(右駆動輪13と左駆動輪14)を回転させる。より具体的には、ローラー16を5秒回転させた後に2秒停止を繰り返す。この時、ローラー16の回転速度は例えば、13rpmである。また、2つの駆動輪(右駆動輪13と左駆動輪14)を前進させる。この時、2つの駆動輪(右駆動輪13と左駆動輪14)の走行速度は例えば15cm/秒である。
ステップS10において、2つの駆動輪(右駆動輪13と左駆動輪14)を単に前進させるのではなく、制御部35が2つの駆動輪モータ(右駆動輪モータ36と左駆動輪モータ37)を制御することにより、右斜め前方と左斜め前方を交互に進む動き、即ち直線が交互に折れ曲がったような形跡を残すような走行を行っても良いし、部屋の隅々まで掃除できるように、あたかも交互にコの字を描くように動いても良い。
このようにステップS10では、ローラー16は間欠的に動いているが、2つの駆動輪(右駆動輪13と左駆動輪14)は連続して動くか或いは交互に動くような動作を行う。
尚、S10ステップでは、噴水孔22から水を噴射させつつ筐体1を動かすことにより、噴水孔22から噴射された水により床面を濡らして、その後回転するローラー16に巻
き付かれたシート34により先ほど濡らした床面を拭くことにより、筐体1は掃除を行う。
S11ステップでは、制御部35は、S6ステップとS9ステップ夫々において、所定時間の間、開始ボタン6の押下操作がないと判定すると、報知部39から使用者にエラーが発生したことを報知させる。例えば、報知部39がスピーカーであれば音声により使用者に対してエラーが発生したことを報知させることが可能であり、報知部39が液晶表示装置等であれば、表示により使用者に対してエラーが発生したことを報知させることが可能である。
このように、本実施の形態1では、使用者がシート34の上に筐体1を置いて、ローラー16にシート34を巻き付ける際に、ローラー16を185度逆回転させると共に、筐体1の後退、停止、後退を順に行わせている。このため、ローラーモータ25と右駆動輪モータ36及び左駆動輪モータ37のトルクが異なっていてもスムーズにローラー16にシート34を巻き付けることができる。
また、回転するローラー16に巻き付けたシート34により拭き掃除を行うため、シート34全体でまんべんなく汚れを拭きとることができる。
尚、ローラーモータ25と右駆動輪モータ36及び左駆動輪モータ37のトルクが異なっている場合だけでなく、例えば、ローラーモータ25と右駆動輪モータ36及び左駆動輪モータ37の径が異なっている或いは、モータの発熱対策として、モータを駆動と停止を繰り返す必要がある場合等でも本実施例を実行することにより、スムーズにローラー16にシート34を巻き付けることができる。
また、ローラー16にシート34を巻き付ける際に限らず、筐体1が清掃動作を行っている状態でも本実施例のような動作を実行することもできる。
(実施例2)次に本実施の形態2について説明する。実施の形態2の自律走行型掃除機の構造、制御等は全て実施の形態1と同じであるため説明を省略する。実施の形態2では、主に布部材31の布面側ファスナーの構造に特徴がある。
図14は、図9に示す起毛部33の部分拡大図である。起毛部33の表面には複数の毛40が形成されている。この毛40は、直線、曲線、フック状或いはループ状のいずれかの形状であり、全て或いは殆どの毛40は一方の方向に傾いた形状となっている。例えば、図9、図13に示すようにローラー16を回転させてシート34をローラー16に巻き付ける際に、シート34がローラー16に巻き付きやすいように、毛40は、シート34側に向けて傾いている。
より具体的には、図13に示すように、ローラー16の下方にシート34が配置されており、ローラー16を図13において、反時計回りに回転させて、ローラー16にシート34を巻き付ける場合、起毛部33の毛40は、ローラーの下方側、即ちシート34側に向けて傾いている。
一方、ローラー16からシート34を外す場合には、ローラー16を図13において時計周りに回転させ、筐体1に設けられたベロ15によりシートがはがれるようになっている。尚、この時、毛40が傾いている方向からベロ15がシート34に当たり、ベロ15の先端が毛40の先端に当接すると毛40が起き上がり、シート34が容易にローラー16からはがれるようになっている。
このように、起毛部33の複数の毛40を一方の方向に傾けているため、ローラー16
を時計回り或いは反時計周りに回転させた際に、ローラー16にシート34が付着し易く且つ、ローラー16からシート34が剥がれやすいようになっている。
尚、本実施例では、起毛部33の毛40を傾けた構造にしたが、ローラー頂部28、第1の面ファスナー29、第2の面ファスナー30等も同様な構成とすることができる。
また、本実施例では、布部材31の一部に起毛部33を形成したが、布部材31全体に起毛部33を形成しても良い。
(実施例3)以下、実施例3について説明する。実施例3では、制御部35は、駆動輪(右駆動輪13と左駆動輪14)が回転している際に、ローラー16の回転と停止を繰りかえす制御、或いは、ローラー16を逆回転させる制御を含んでいる。
このように、駆動輪(右駆動輪13と左駆動輪14)が回転している際に、ローラー16の回転と停止を繰りかえすことにより、ローラー16の特定の場所が集中して汚れるといった事態をできるだけ回避することができる。
また、駆動輪(右駆動輪13と左駆動輪14)が回転している際に、ローラー16を逆回転させることにより、ローラー16の回転時に塵埃を後方にそらすことなく拭き集めることができる。
実施例3のブロック図は、実施例1で説明した図11の構造と同様な構造であるため、説明を省略する。
実施例3の動作について説明する。図15は、実施例3の動作を示すフロー図である。尚、図15に示す動作に入る前に、図10に示すようにローラー16に布部材31が巻かれた状態で、ローラー16を筐体1に装着している必要がある。
ステップS21において、制御部35は、操作部4から運転開始指示動作、即ち開始ボタン6の押下があると判定すると、ステップS22に処理を進める。
ステップS22では、制御部35は、右駆動輪モータ36と左駆動輪モータ37を制御することにより、駆動輪(右駆動輪13と左駆動輪14)を回転させる。この時、2つの駆動輪(右駆動輪13と左駆動輪14)の走行速度は例えば15cm/秒である。
尚、ステップS22において、2つの駆動輪(右駆動輪13と左駆動輪14)を単に前進させるのではなく、制御部35が2つの駆動輪モータ(右駆動輪モータ36と左駆動輪モータ37)を制御することにより、右斜め前方と左斜め前方を交互に進む動き、即ち直線が交互に折れ曲がったような形跡を残すような走行を行っても良いし、部屋の隅々まで掃除できるように、筐体を交互に左右に振るように動いても良い。
また、ステップS22では、噴水孔22から水を噴射させつつ筐体1を動かすことにより、噴水孔22から噴射された水により床面を濡らして、その後回転するローラー16に巻き付かれた布部材31により先ほど濡らした床面を拭くことにより、筐体1は掃除を行う。
ステップS23では、制御部35は、所定時間T1(例えば、5分30秒)の計時を開始する。
ステップS24では、制御部35は、所定時間T1(例えば、5分30秒)が経過した
と判定すると、ステップS25に処理を進める。
ステップS25では、制御部35は、ローラーモータ25を制御し、本体進行方向と逆方向に所定の角度D(例えば、30度)だけローラー16を回転させる。このときのローラー16を回転させる速度は例えば10rpmである。尚、この角度Dは30度以外の角度としても良く、回転速度も10rpm以外の数値としても良い。
続くステップS26では、制御部35は、ローラーセンサ38からの信号に基づいて、ローラー16が所定の角度だけ正常に逆方向に回転したと判定すると、ステップS29に処理をすすめ、そうでなければ、ステップS27でエラー報知する。
ステップS27では、制御部35は、報知部39から使用者にエラーが発生したことを報知させる。例えば、報知部39がスピーカーであれば音声により使用者に対してエラーが発生したことを報知させることが可能であり、報知部39が液晶表示装置等であれば、表示により使用者に対してエラーが発生したことを報知させることが可能である。
ステップ28では、制御部35は掃除動作を終了させる。例えば、制御部35は、右駆動輪モータ36と左駆動輪モータ37を制御することにより、駆動輪(右駆動輪13と左駆動輪14)の回転を停止させると共に、ローラーモータ25を制御することにより、ローラー16の回転を停止させる。尚、ステップS28において、制御部35は、自律走行型掃除機を充電台に帰還させるように、右駆動輪モータ36と左駆動輪モータ37を制御しても良い。
ステップS29では、制御部35は、所定の回数N(例えば10回)を1デクリメントする。尚、この回数Nは例えば9回といった他の数値としても良い。
ステップS30では、制御部35は、ステップS29でデクリメントした回数Nが0になったと判定すると、ステップS28へ処理を進め、掃除動作を終了する。一方、Nが0ではない場合には、制御部35は、ステップS31へ処理を進める。
ステップS31では、制御部35は、所定時間T2(例えば、5分30秒)の計時を開始する。
ステップS32では、制御部35は、所定時間T2(例えば、5分30秒)が経過したと判定すると、ステップS25へ処理を戻す。
尚、ステップS30で制御部35は回数Nが0に達したと判定すると掃除を終了する構成としたが、回数Nが0に達する前に予め定められた掃除ルートの掃除を終了すると、で掃除を終了する構成としても良い。例えば、予め設定された掃除すべきエリアが狭い場合には、回数Nが0に達する前に掃除すべきエリア全てを掃除する可能性もあり、このような場合には回数Nが0に達する前に掃除を終了させてもよい。
制御部35の制御としては、図15のフロー図の制御を行うと同時に、予め設定された掃除すべきエリアを予め設定されたルートで掃除するように制御部35は制御し、制御部35は、予め設定されたルートを全て掃除したと判定すると、ステップS28へ処理を進め、掃除を終了する、制御としても良い。
或いは、予め設定された掃除すべきエリアが広い場合には、回数Nが0に達しても予め設定された掃除すべきエリアを全て掃除するまで掃除を継続しても良い。
或いは、予め設定された掃除すべきエリアを掃除するモードか、回数Nが0に達するまで掃除するモードかを使用者が選択できるようにしても良い。
実施例3では、T1とT2を5分30秒と設定したが、この時間は一例であり、他の時間としても良い。
実施例3では、ローラー16を本体進行方向と逆方向に回転させることにより、ローラー回転時にも床面の埃を後方へそらすことなく拭き集めることができ、また、走行中に汚れが付着する布部材31接地面(清掃面)の中でも、付着量の多い進行方向前方をより床面より離した位置へと移動させ、床面への汚れの再付着を防ぐことができる。
尚、ステップS25では、制御部35は、ローラーモータ25を制御し、本体進行方向と逆方向に所定の角度D(例えば、30度)だけローラー16を回転させたが、このとき、所定の角度D(例えば、30度)だけローラー16を正方向に回転させる構成としても良い。このような構成とすることにより、ローラー16の特定の場所が集中して汚れるといった事態をできるだけ回避することができる。
このように、実施例3では、本体走行中にローラー16を回転させることにより、布部材31の清掃面(床面接地面)を移動させ、布部材31の一部のみが汚れることを防ぎ、布部材31全面を有効的に使用することができる。
(実施例4)以下、実施例4について説明する。実施例1~3と異なる点は、ローラー16の後方に第2の清掃パッドを設けたことにある。他の構成は実施例1~3と同じであるため説明を省略する。
実施例4では、このようにローラー16の後方に第2の清掃パッドを設けたことにより、ローラー16で床面を拭いた後に再度床面を拭きとり床面の汚れを確実にとることが可能であり、また、床面に付着した水分をより確実にとることが可能である。
図16は、実施例4の自律走行型掃除機を裏側から見た斜視図である。
図16において、ローラー16の後方に、ローラー16の軸方向の長さと略同じ長さを有する第2の清掃パッド41が配されている。
この第2の清掃パッド41は、材質は例えば布、シリコン、等からなる。床面を傷つけない材料であればこの材料に限られるものではないが、水分を拭きとることが可能な材料であることが好ましいため、例えば、布等の水分を吸収する材質であることが好ましい。
また、この第2の清掃パッド41は、破損した場合或いは汚れた場合に交換できることが好ましいため、着脱可能な構成とすることが好ましい。
また、第2の清掃パッド41の先端は、ローラー16の床面と接する面と略同じ高さであることが好ましい。
実施例4では、このようにローラー16の後方に第2の清掃パッド41を設けたことにより、ローラー16で床面を拭いた後に再度床面を拭きとり床面の汚れを確実にとることが可能であり、また、床面に付着した水分をより確実にとることが可能である。
(実施例5)以下、実施例5について説明する。実施例5の自律走行型掃除機は、自律走行型掃除機の前方に左右方向に傾くことが可能なパッドを設けている。このような構成
とすることにより、自律走行型掃除機が走行中にパッドに障害物があたってもパッドが傾くため、パッドが固定されている構成に比べてスムーズに走行することができる。特に、部屋の隅等狭い場所でスムーズに旋回等の動作を行うことができる。
図17は、実施例5の自律走行型掃除機の斜視図である。図17において、上面が略三角形状である筐体1の前方に床面を清掃するための清掃パッド43が配置されている。
図17において、前後左右の方向が記載されている。前後の矢印は筐体の前側、後ろ側を示し、左右の矢印は筐体の左側、筐体の右側を夫々示している。
図18は、実施例5の自律走行型掃除機の分解斜視図である。例えば、筐体1が上カバーと下カバーを有し、この上カバーを外した状態を示している。図18に示すように、筐体前方には3つの溝部44が形成されている。3つの溝部44の内、筐体左右側に設けられた溝部44は筐体の前後方向に延在した形状である。一方、筐体前方の中央部分に設けられた溝部44は、断面が略三角形の形状となっている。
図17と同様に、図18において、前後左右の方向が記載されている。前後の矢印は筐体の前側、後ろ側を示し、左右の矢印は筐体の左側、筐体の右側を夫々示している。
清掃パッド43には3つの柱部45が形成されており、3つの柱部45は夫々筐体に形成された3つの溝部44に滑動可能に挿入されている。また、3つの柱部45の内筐体左右両側に形成された2つの柱部45は、夫々スプリング46が接続されており、この2つの柱部45はこのスプリング46により筐体前方に引っ張られている。
図19は、清掃パッド43の右側に障害物が当たった際の清掃パッド43の状態を示す平面図である。
図17、図18と同様に、図19において、前後左右の方向が記載されている。前後の矢印は筐体の前側、後ろ側を示し、左右の矢印は筐体の左側、筐体の右側を夫々示している。
清掃パッド43の右側に障害物が当たると、清掃パッド43の右側が障害物に押されて後方に移動すると共に筐体右側に配置されている柱部45が後方に移動し、図19に示すように清掃パッド43の右側が後方に移動した状態となる。
一方、図20は、清掃パッド43の左側に障害物が当たった際の、清掃パッド43を示している平面図である。
図17~図19と同様に、図20において、前後左右の方向が記載されている。前後の矢印は筐体の前側、後ろ側を示し、左右の矢印は筐体の左側、筐体の右側を夫々示している。
清掃パッド43の左側に障害物が当たると、清掃パッド43の左側が障害物に押されて後方に移動すると共に筐体左側に配置されている柱部45が後方に移動し、図20に示すように清掃パッド43の左側が後方に移動した状態となる。
図18に示すように、筐体前方中央にある断面が三角形状の溝部44に挿入されている柱部45は、2つのスプリング46の力により前方に移動しているが、溝部44の断面が三角形状であるために、清掃パッド43に障害物が当たった際に、筐体後方だけでなく、右側後方と左側後方にも移動できるようになっている。このため、清掃パッド43に前方
だけでなく、右側前方、左側前方から障害物が当たった際に清掃パッド43がスムーズに左右或いは前後方向に動くことができる。
尚、筐体前方中央にある断面が三角形状の溝部44は、断面が円形であっても良い。断面を円形とした場合でも、柱部45はスムーズに円形の溝部44内を移動することができる。
(実施例6)次に実施例6について説明する。実施例6では、筐体の後方に清掃パッドを設けている。このため、自律走行型掃除機が走行中に、筐体の後方側に荷重がかかり、筐体の後方に配置されている清掃パッド43は床面側に押し付けられる。従って、清掃パッド43を筐体の前方に配置した構造に比べて、清掃パッド43が床面に強く押し付けられ、より確実に清掃を行うことができる。
図21は、実施例6の自律走行型掃除機の平面図であり、図22は、実施例6の自律走行型掃除機の側面図、図23は、実施例6の自律走行型掃除機の背面図である。
図21、図23において、前後左右の方向が記載されている。前後の矢印は筐体の前側、後ろ側を示し、左右の矢印は筐体の左側、筐体の右側を夫々示している。
図22に示すように、筐体後方下側に清掃パッド43が配置されている。図23に示すように、筐体底面側には駆動輪13、14が配置されており、清掃パッド43の前方にこの駆動輪13、14が位置している。
このように実施例6では、筐体1の後方に清掃パッド43が設けられている。このため、自律走行型掃除機が走行中に、筐体1の後方側に荷重がかかり、筐体1の後方に配置されている清掃パッド43は床面側に押し付けられる。従って、清掃パッド43を筐体1の前方に配置した構造に比べて、清掃パッド43が床面に強く押し付けられ、より確実に清掃を行うことができる。
尚、筐体1の後方の清掃パッド43上部分に二次電池等のバッテリー(図示せず)やモータ等重量のある部品を配置しても良い。このような構成とすることにより、清掃パッド43は床面に強く押し付けられることになり、更により確実に床面を清掃することができる。
(実施例7)次に実施例7について説明する。実施例7の自律走行型掃除機では、筐体の上方からローラーに巻き付けるシートを挿入し、ローラーにシートを巻き付ける構造となっている。このような構成とすることにより、使用者は容易にローラーにシートを巻き付けることができる。
図24は実施例7の自律走行型掃除機の平面図であり、図25は、図24の自律走行型掃除機の側面図であり、図26は、図24に示す自律走行型掃除機のA-A線断面図である。
図24には、前後左右の方向が記載されている。前後の矢印は筐体の前側、後ろ側を示し、左右の矢印は筐体の左側、筐体の右側を夫々示している。
図24において、筐体の上面にはシートを挿入するための挿入口47が形成されている。図26に示すように、挿入口47から下方には徐々に前後方向の幅が狭くなった空洞部48が形成されており、その断面は略三角形状となっている。この空洞部48の前方側は筐体底面に対して垂直に立設した前方壁部49が形成されており、一方、空洞部48の後
方側は筐体底面に対して傾斜した後方壁部50が形成されている。この後方壁部50は、前方から後方に向けて上り坂となるような形状となっている。また、後方壁部50の後方には駆動輪13、14が、前方壁部49の前方にはローラー16が配置されている。
前方壁部49の下端と後方壁部50の下端との間には空間が形成されており、挿入口47から挿入されたシートは、空洞部48とこの空間を通ってローラー16に巻き付けられる。
また、シートをローラー16に巻き付ける際には、駆動輪13、14は停止した状態でローラー16のみが回転することにより、ローラー16にシートが巻き付けられる。尚、この際に駆動輪13、14も回転させ、筐体を移動させながらローラー16にシートを巻き付ける構成としても良い。
このように、実施例7では、使用者が筐体の上面に形成された挿入口47からシートを挿入することによりローラー16にシートを巻き付ける構造となっている。このような構成であるため、使用者は容易にシートをローラー16に巻き付けることが可能である。
尚、ローラー16の接線方向に後方壁部50が位置するように設計しても良い。