JP3809128B2 - 車輪洗浄機及び車輪洗浄方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車椅子、台車、配膳車等の車輌の車輪の汚れを除去するための車輪洗浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
病院や施設で使用される車椅子は、清潔なことが望まれる。そのため、車椅子の車輪に付着した塵埃や車輪の汚れを除去するために、車輪の洗浄機が検討されている。車椅子の車輪の洗浄機としては、車椅子の車輪を車輪清掃用のローラに摺接する乾式の洗浄機(例えば、特開平8−208879号公報等)や、車輪の一部を水中に漬けて洗浄する湿式の洗浄機(例えば、特開平9−108266号公報等)が知られている。
【0003】
また、車椅子だけでなく、配膳室、クリーンルーム等のような清潔な状態を維持することが要求される場所での使用等のために、配膳車や各種台車等の車輪の汚れを車輪洗浄機を用いて除去することも検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような車輪洗浄機は、病院や施設の施設内衛生のために、車輪の接地面に付着した汚れだけでなく、車輪の側面に付着する汚れを除去することが求められており、また、作業の効率化から、車輪の洗浄に要する時間を少なくすることが要望されている。
【0005】
しかしながら、乾式の洗浄機の場合、車輪の接地面の洗浄が主であって車輪9の側面の汚れに対して十分に満足できる水準に至っておらず、さらに、車輪に付着した砂埃は、除去の際に周囲に飛散することが避けられないものである。また、湿式の洗浄機の場合、水洗いが主であり、洗浄にはかなりの時間を要するものであった。また、車椅子等の車輌は、車輪の幅や、後輪と前輪(補助輪)の間隔が一定の長さで統一されていない場合があり、車輌の種類毎に異なっている。そこで、それぞれの車輌の車輪の間隔に応じて四輪の洗浄ができる洗浄機が求められている。
【0006】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、洗浄能力が向上した車輪洗浄機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る車輪洗浄機は、車輌108の車輪9を上面に載置可能で、その上面が前後方向に移動するように回動駆動可能であり、且つ少なくとも外面が吸水性の材質から形成された無端ベルト3と、無端ベルト3上に載置された車輌108の車輪9を前方又は後方から包囲するように配置された状態でこの車輪9に向けてスチームを噴射する洗浄ユニット2と、洗浄ユニット2が車輪9に対して所定の位置にあるか否かを検知する検知手段と、前記検知手段による検知結果に基づいて洗浄ユニット2を所定の待機位置から前後方向と左右方向とに移動させて車輌108の車輪9を包囲する位置まで移動させる駆動部とを具備して成ることを特徴とするものである。
【0008】
また請求項2の発明は、請求項1において、無端ベルト3を備えた洗浄機本体1と、洗浄ユニット2に供給するスチームを生成するスチーム発生器を備えた制御部69とから構成され、洗浄機本体1とスチーム発生器を備えた制御部69とを分離可能に形成して成ることを特徴とするものである。
【0009】
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、検知手段として、洗浄ユニット2と車輪9との所定位置同士が当接してるか否かを検知する圧力センサを具備して成ることを特徴とするものである。
【0010】
また請求項4の発明は、請求項3において、洗浄ユニット2に、この洗浄ユニット2が車輪9を前方又は後方から包囲するように配置された状態でこの車輪9の側面と当接する当接片5と、前記状態で車輪9の外周面に当接するローラ7とを設け、検知手段として、前記当接片5が車輪9の側面と当接しているか否かを検知する圧力センサと、前記ローラ7が車輪9の外周面と当接しているか否かを検知する圧力センサとを設けて成ることを特徴とするものである。
【0011】
また請求項5の発明は、請求項1又は2において、移動手段の駆動源としてモータを具備し、検知手段として前記モータの回転軸のトルクを検知するトルクセンサを具備して成ることを特徴とするものである。
【0012】
また請求項6の発明は、請求項5において、洗浄ユニット2に、この洗浄ユニット2が車輪9を前方又は後方から包囲するように配置された状態でこの車輪9の側面と当接する当接片5と、前記状態で車輪9の外周面に当接するローラ7とを設けて成ることを特徴とするものである。
【0013】
また請求項7の発明は、請求項4又は6において、移動手段の駆動源として、洗浄ユニット2を待機位置から検知手段にて洗浄ユニット2の当接片5が車輪の側面と当接したことが検知されるまで左右方向にスライド移動させた後、検知手段にて洗浄ユニット2のローラ7が車輪9の外周面に当接したことが検知されるまで洗浄ユニット2を前後方向にスライド移動させるものを設けて成ることを特徴とするものである。
【0014】
また請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれかにおいて、洗浄ユニット2に、この洗浄ユニット2が車輪9を包囲する状態にあるときに車輪9の表面に摺接するブラシ4を設けて成ることを特徴とするものである。
【0015】
また請求項9の発明は、請求項8において、洗浄ユニット2に、この洗浄ユニット2が車輪9を包囲する状態にあるときに車輪9の外周面に摺接するブラシ4を設けて成ることを特徴とするものである。
【0016】
また請求項10の発明は、請求項8又は9において、洗浄ユニット2に、この洗浄ユニット2が車輪9を包囲する状態にあるときに車輪9の側面に摺接するブラシ4を設けて成ることを特徴とするものである。
【0017】
また請求項11の発明は、請求項8において、洗浄ユニット2に、その洗浄ユニット2が車輪9を包囲する状態にあるときに車輪9の表面に摺接するブラシ4として、その毛の先端が略U字状に配列したものを設けて成ることを特徴とするものである。
【0018】
また請求項12の発明は、請求項8乃至11のいずれかにおいて、洗浄ユニット2に、その洗浄ユニット2が車輪9を包囲する状態にあるときに車輪9の表面に摺接するブラシ4として、ローラの外周に毛を植設して構成され、車輪9に摺接した状態で軸回転する回転ブラシを設けて成ることを特徴とするものである。
【0019】
また請求項13の発明は、請求項8乃至12のいずれかにおいて、洗浄ユニット2が車輪9を包囲する状態にあるときに車輪9の表面に摺接するブラシ4を、洗浄ユニット2に対して着脱自在に形成して成ることを特徴とするものである。
【0020】
また請求項14の発明は、請求項1乃至13のいずれかにおいて、無端ベルト3が、その上面に車輪9が載置された状態で車輪9の形状に沿って沈み込む構造を有することを特徴とするものである。
【0021】
また請求項15の発明は、請求項14において、無端ベルト3を支持する複数の並列な支持ローラ51を具備し、この支持ローラ51のうちの少なくとも一部からなるローラ群81を、無端ベルト3上に載置された車輪9の形状に沿って上下昇降自在に形成して成ることを特徴とするものである。
【0022】
また請求項16の発明は、請求項1乃至15のいずれかにおいて、無端ベルト3の外面に吸水性の材質からなる毛を起毛し、この毛を、無端ベルト3の上面において前後いずれか一方向に向けて傾斜させて成ることを特徴とするものである。
【0023】
また請求項17の発明は、請求項1乃至16のいずれかにおいて、無端ベルト3の外面に、部分的にブラシ83を形成して成ることを特徴とするものである。
【0024】
また請求項18の発明は、請求項1乃至17のいずれかにおいて、無端ベルト3を支持する並列な複数の支持ローラ51を、略水平に配置された状態と、一端側が上方に跳ね上がった状態との間で回動自在に形成して成ることを特徴とするものである。
【0025】
また請求項19の発明は、請求項1乃至18のいずれかにおいて、無端ベルト3の前後方向の端部を支持する支持ローラ51(51a,51b)を、無端ベルト3にかかる張力を緩める方向に移動可能に形成して成ることを特徴とするものである。
【0026】
また請求項20の発明は、請求項1乃至19のいずれかにおいて、無端ベルト3の下方に、受け皿100を設けて成ることを特徴とするものである。
【0027】
また請求項21の発明は、請求項1乃至20のいずれかにおいて、無端ベルト3の上面以外の外面において無端ベルト3と摺接するブラシ101を具備して成ることを特徴とするものである。
【0028】
また請求項22の発明は、請求項1乃至21のいずれかにおいて、無端ベルト3の上面以外の外面において無端ベルトと摺接するスクレーパ102を具備して成ることを特徴とするものである。
【0029】
また請求項23の発明は、請求項1乃至22のいずれかにおいて、無端ベルト3の上面以外の箇所において無端ベルト3を外面側と内面側とから挟持する挟持ローラ103を具備して成ることを特徴とするものである。
【0030】
また請求項24の発明は、請求項1乃至23のいずれかにおいて、無端ベルト3の上面以外の箇所において無端ベルト3の外面にエアーを噴出するエアー噴出器を具備して成ることを特徴とするものである。
【0031】
また請求項25の発明は、請求項1乃至24のいずれかにおいて、無端ベルト3の上面を覆うカバー105を具備して成ることを特徴とするものである。
【0032】
また請求項26の発明は、請求項1乃至25のいずれかにおいて、無端ベルト3を備えた洗浄機本体1と、洗浄機本体1と床面との間に設置され、洗浄機本体1の上面の位置と床面の位置との間で上下昇降駆動するリフター113を具備して成ることを特徴とするものである。
【0033】
また請求項27の発明は、請求項1乃至25のいずれかにおいて、無端ベルト3を備えた洗浄機本体1と、洗浄機本体1を上下昇降駆動するリフター113とを具備して成ることを特徴とするものである。
【0034】
また請求項28の発明は、請求項1乃至27のいずれかにおいて、無端ベルト3を備えた洗浄機本体1上における、車輪洗浄時の車輪9の載置位置以外の箇所での異物の有無を検知するセンサを具備して成ることを特徴とするものである。
【0035】
また請求項29の発明は、請求項1乃至28のいずれかにおいて、折り畳み可能に形成して成ることを特徴とするものである。
【0036】
また請求項30の発明は、請求項1乃至29のいずれかにおいて、洗浄ユニット2が、車輪9を包囲した状態で車輪9の両側からそれぞれ車輪側に傾斜した方向に向かってスチームを噴出する噴出口6を具備して成ることを特徴とするものである。
【0037】
また請求項31の発明は、請求項1乃至30のいずれかにおいて、下部に移動用の車輪を具備して成ることを特徴とするものである。
【0038】
また本発明の請求項32に係る車輪洗浄方法は、洗浄ユニット2が所定の待機位置に配置された状態で、少なくとも外面が吸水性の材質から形成された無端ベルト3の上面に車輌108の車輪9を載置し、洗浄ユニット2が車輪9に対して所定の位置にあるか否かを検知する検知手段による検知結果に基づいて、この洗浄ユニット2を待機位置から前後方向と左右方向とにスライド移動させて車輪9を前方又は後方から包囲する位置まで移動させて車輌108の移動を抑止すると共に洗浄ユニット2から車輪9に向けてスチームを噴出しながら、無端ベルト3を所定の定常速度で回動させることにより、車輪9の洗浄を行うことを特徴とするものである。
【0039】
また本発明の請求項33に係る車輪洗浄方法は、洗浄ユニット2が所定の待機位置に配置された状態で、少なくとも外面が吸水性の材質から形成された無端ベルト3の上面に車輌108の車輪9を載置し、低速で無端ベルト3を回動させた後、洗浄ユニット2が車輪9に対して所定の位置にあるか否かを検知する検知手段による検知結果に基づいて、この洗浄ユニット2を待機位置から前後方向と左右方向とにスライド移動させて車輪9を前方又は後方から包囲する位置まで移動させて車輌108の移動を抑止すると共に洗浄ユニット2から車輪9に向けてスチームを噴出しながら、無端ベルト3を所定の定常速度で回動させることにより、車輪9の洗浄を行うことを特徴とするものである。
【0040】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図に基づいて説明する。尚、以下に示す実施形態は、前後各二つの車輪9を有する四輪の車輌108の車輪9を洗浄するための車輪洗浄機を例に挙げている。また、本明細書中では、車輪洗浄機に車輌108を導入する際の車輌108の進行方向を前方向、その反対方向を後方向、この車輪洗浄機に導入した車椅子108aの左右側を左右方向として示す。
【0041】
上記車輪洗浄機は、図1,2に示すように、車輌108を上面に載置してセットする洗浄テーブル(洗浄機本体1)と、この洗浄機本体1の前方及び後方にそれぞれ配置された、上面が洗浄機本体1に向けて登り傾斜するスロープ部11とを備える。
【0042】
洗浄機本体1には、前端部と後端部とにそれぞれユニット駆動部63が配設され、各ユニット駆動部63の間には、コンベア部64と、コンベア駆動部65とが配設されている(図3参照)。コンベア部64は左右それぞれに設けられ、各コンベア部64の間にコンベア駆動部65が配設される。
【0043】
洗浄機本体1は、左側及び右側にそれぞれ車輌108の左右の車輪9(図1には図示せず)が通る前後方向の通路13が形成されており、各通路13の前後方向での中央部に回動自在な無端ベルト3が並設されている。無端ベルト3は各コンベア部64に配設されており、洗浄機本体1に導入した車輌108の車輪9を、この無端ベルト3上で支持するようにしている。
【0044】
ここで、各コンベア部64には前後方向に長い平行並列な一対の支持フレーム66の間に複数の支持ローラ51を掛架して構成されるベルト支持具67が設けられ、無端ベルト3はこのベルト支持具67に装着されている。このとき無端ベルト3は上面側と下面側において前後方向に配置されて、上面側が通路13の前端部と後端部とを除く中央部を構成しており、且つ前後方向の両端において折り返されるようにループ状に配設されている。この無端ベルト3は、コンベア駆動部65に配設されたモータ68等の駆動装置により少なくとも一つの支持ローラ51を駆動して、回動駆動したり、停止することができる。
【0045】
上記洗浄機本体1には、左右の通路13間にこの通路13間を分離するようにして、待機ボックス12と中央カバー26とが設けられている。待機ボックス12は前後にそれぞれ設けられていると共に、二つの待機ボックス12の間に中央カバー26を備えている。待機ボックス12内には、後述するように待機状態の洗浄ユニット2が収納される。このとき各待機ボックス12はユニット駆動部63の左右方向の中央部からコンベア駆動部65の片側の端部に亘る領域を覆うように設けられており、中央カバー26はコンベア駆動部65上の、各待機ボックス12に挟まれた部分を覆うように設けられる。なお、中央カバー26は、その上面が図のように待機ボックス12の上面よりも下方に位置するようにして凹状に形成してもよいし、中央カバー26の上面を待機ボックス12の上面と面一に平板状に形成してもよい。
【0046】
また、上記車輪洗浄機は、洗浄機本体1の無端ベルト3の前後において、通路13の前端部及び後端部に通路カバー22を設けており、各通路13においては通路カバー22の上面と無端ベルト13の上面とが略面一に形成されている。この通路カバー22は、ユニット駆動部63の、待機ボックス12に覆われた部分の左右両側を覆うように設けられる。この通路カバー22の下側や洗浄機本体1のユニット駆動部63内に、洗浄ユニット2の駆動のために用いられる各種ベルト、各種モータ等から構成される駆動装置(駆動部)などを収容している。
【0047】
また、上記車輪洗浄機は、洗浄機本体1の一側(図示では右側横)に、制御部69を備えている。制御部69は、電気部品等を収納した第1収納ボックス(制御ユニット14)と、スチーム発生器を収納した第二ボックス(スチーム生成ユニット15)と、手元スイッチ16を未使用の際に引っ掛けておく保持枠体17とから構成されている。
【0048】
制御ユニット14は、洗浄機本体1の一側に直接連結して設けられ、その上面が通路13の上面よりも上方に突出している。この制御ユニット14は、車輪洗浄機の駆動制御を行うためのタイマー、リレーなど各種電気部品を収納しており、外面には主電源スイッチ70を有し、また、電気配線19を介して外部電源と接続される。手元スイッチ16は、制御ユニット14と電気配線18を介して接続されており、車輪洗浄機の駆動操作を行うための始動用と停止用の釦を備え、車輌108の車輪洗浄を行う作業者等(車椅子108aに乗った人又はその介護者等)が手元で操作できるようになっている。
【0049】
スチーム生成ユニット15は制御ユニット14の上面に配設されており、スチーム発生器を内蔵し、スチーム発生器は、発生したスチームを後述する洗浄ユニット2に供給するようになっている。このスチーム生成ユニット15は、上面にスチーム発生器の水量不足を警告したり、スチーム温度が適温に達したかを表示する表示器20を備える。なお、符号21は、スチーム発生器に水を供給する注水口の蓋である。
【0050】
また、洗浄機本体1の、制御部69側とは反対側の他側には、洗浄機本体1の側面を覆う外枠23が設けられている。外枠23は、通路13よりも上方に突出するように形成されており、その上方にはコ字状のガイド枠71が両端を外枠23の上面に接続して設けられている。
【0051】
そして、上記車輪洗浄機は、無端ベルト3上で支持する車輌108の車輪9毎に、その車輪9下部を包囲可能な洗浄ユニット2を備える。図示の例では四輪の車輌108の車輪洗浄用に形成されていることから、四個の洗浄ユニット2を備えている。これらの洗浄ユニット2は、車輪9を洗浄する際に、前輪9bを車両の前側から、後輪9aを車輌108の後側から各車輪9の下部を挟み込むようにして包囲する。洗浄ユニット2は、図4に示すように、車輪9(図4では図示せず)の下部にあって、車輪9の外側面の外側に配置される外片31と、車輪9の内側面の内側で外片31と対向して配置される内片33と、この外片31と内片33の基端部同士を連結する連結片32とを備えて、平面視略コ字状に形成される。洗浄ユニット2は、外片31と連結片32と内片33とで囲まれる空間34が形成され、この空間34に車輪9の下部が挿入される。
【0052】
また、空間34内には、内片33と外片31の間にローラ7が架設されている。このローラ7は空間34内の連結片32側に設けられ、左右方向の水平軸を中心に遊動回転自在に設けられており、空間34に車輪9の下部が挿入された状態ではこのローラ7に車輪9の外周面が当接し、この状態で車輪9が回転した場合にそれに応じて回転するように形成されている。
【0053】
さらに、上記洗浄ユニット2は、連結カバー体35を有する。この連結カバー体35は、内片33の空間34と反対側面から先端にかけて形成されている。このとき、連結カバー体35は内片33よりも前後方向に長く形成されると共に基端部側の一側面側には切欠き状の凹部が形成されて、この凹部の内面に内片33の外側面と先端面とが接触するように形成されており、これにより連結カバー体35は内片33に対して空間34とは反対側の面に内片33の基端部から先端部に沿って添設されると共に、連結カバー体35の先端部が、内片33の先端よりも先端側に突出するように形成されている。この連結カバー体35には、基端部にスクリューシャフト36が連結されている。このスクリューシャフト36は前後方向に長く形成されており、その一端側が連結カバー体35の基端部に形成されたネジ孔72に螺挿されて接続されている。また、連結カバー体35には、内片33の先端よりも先端側における内側面に、当接片5が内側方に突出するように設けられ、この当接片の内側面には、一又は複数のボール73が、その一部が表面に露出するように遊嵌されている。このボール73は、当接片5と車輪9の側面とが当接した場合、車輪9の回転に応じて遊動回転するようになっている。
【0054】
また、連結カバー体35は、その先端にスチーム配管8が接続されている。スチーム配管8はスチーム生成ユニット15内のスチーム発生器にて生成されたスチームが流通するように形成されており、フレキシブル性を有し、洗浄ユニット2の移動に対応できるようになっている。
【0055】
上記洗浄ユニット2には、毛先が空間34側に向けて突出するようにブラシ4を取り付けている。図4に示すものでは、ブラシ4としては、外片31側に取り付けられたブラシ4aと内片33側に取り付けられたブラシ4bとが設けられており、各ブラシ4a,4bは、外片31と内片33の内側面の上側にあって、空間34側に開口した横溝(図示せず)にその基端を挿入して取り付けている。各ブラシ4a,4bは連結片32側にいくに従って毛長が長くなるように形成されて、毛先が車輪9の外面の形状に沿った略U字状に並ぶようになっている。この一対のブラシ4a,4bは、空間34に挿入された車輪9の側面に両方から摺接するようになっている。また、洗浄ユニット2は、連結カバー体35の凹部よりも先端側の上面の一部に窪み74を内片33の先端と接するように形成し、内片33の横溝にブラシ4aを取り付けやすくなっている。
【0056】
このようにブラシ4を毛先が車輪9の外面の形状に沿った略U字状に配列すると、車輪9の洗浄時にブラシ4が車輪9の一側面から外周面(接地面)を通って他側面まで取り巻くように摺接し、この部分の汚れを除去することができる。すなわち、床面や地面と接触して特に汚れが多く付着する車輪9の外周面(接地面)の汚れと共に、汚れが付着しやすい車輪9の側面に付着した汚れを掻き取って、車輪9の洗浄効率を向上することができるものである。
【0057】
また図5に示すものでは、ブラシ4としては、外片31側に取り付けられたブラシ4a、内片33側に取り付けられたブラシ4b及び連結片32側に取り付けられたブラシ4cが取り付けられており、各ブラシ4a,4b,4cは、外片31、内片33及び連結片32の各空間34側の内側面の上側にあって、空間34側に開口した横溝(図示せず)にその基端を挿入して取り付けている。この各ブラシ4a,4b,4cは、空間34に挿入された車輪9の一側面、他側面及び外周面にそれぞれ摺接するようになっている。この場合、車輪9の外周面に摺接するブラシ4cによって車輪9の外周面の汚れを除去すると共に、車輪9の両側面にそれぞれ摺接するブラシ4a,4bによって車輪9の両側面の汚れを除去することができるものである。すなわち、床面や地面と接触して特に汚れが多く付着する車輪9の外周面(接地面)の汚れをブラシ4cで掻き取ると共に、汚れが付着しやすい車輪9の側面に付着した汚れをブラシ4a,4bにて掻き取って、車輪9の洗浄効率を向上することができるものである。
【0058】
また図6は、ブラシ4を着脱自在に形成した構成の具体例を示すものである。図示の例では、洗浄ユニット2の外片31、内片33又は連結片32に、上方と空間34側の内側方とに開口する横溝(嵌合溝75)を設ける。一方、ブラシ4は嵌合溝75と合致する形状を有する基体76の側面から複数の毛を側方に突出させて形成される。そしてブラシ4が空間34側に突出するようにして基体76を嵌合溝75内に嵌合させ、基体76の上面を覆うように固定板77を配置した状態でビス等の固着具78にて固定板77を固着して、基体76を外片31、内片33又は連結片32に固定することにより、洗浄ユニット2にブラシ4が取り付けられる。このときブラシ4が設けられた基体76は上方への脱離が固定板77にて抑止されており、また嵌合溝75の底部における空間34側の縁部に設けられた上方に突出する係止リブ79により、基体76が係止されて、基体76の空間34側への脱離が抑止される。
【0059】
またブラシ4を交換する場合には、固定板77、並びに外片31、内片33又は連結片32から固着具78を外して、固定板77及び基体76を脱離し、ブラシ4が設けられた新たな基体76を、上記の場合と同様にして外片31、内片33又は連結片32に取着するものである。
【0060】
また、ブラシ4としては、回転駆動するローラの外面に毛を植設した回転ブラシ4dを設けることもできる。図7に示す例では、空間34内には、内片33と外片31の間に回転ブラシ4dが架設されている。この回転ブラシ4dは空間34内の連結片32側に設けられ、左右方向の水平軸を中心に遊動回転自在に設けられており、空間34に車輪9の下部が挿入された状態ではこの回転ブラシ4dに車輪9の外周面が摺接するようになっている。また、この回転ブラシ4dとは別に、内片33と外片31とには、空間34の内側に向けて突出するブラシ4(4a,4b)が取り付けられている。そしてこの状態で車輪9が回転した場合に、回転ブラシ4dがそれとは逆向きに回転駆動するように形成するものであり、この場合、ブラシ4による汚れの除去力を向上することができる。
【0061】
また、上記洗浄ユニット2は、連結片32の下側に空間34内にスチームを噴射する噴出口6を備える。噴出口6は、洗浄ユニット2が車輪9を包囲した状態でスチームを車輪9に向けて噴射できるようになっている。使用されるスチームは、上記スチーム発生器で発生させ、洗浄機本体1の中央カバー26と通路13の隙間から延びたスチーム配管8を通って洗浄ユニット内2に供給される。このスチームは、連結カバー体35内や連結片32の内部にある配管(図示せず)を通って噴出口6より噴射する。スチームは、90℃以上で噴出され、車輪9の表面に70〜80℃程度の温度で当たるため、車輪9の洗浄と同時に車輪9を除菌する効果を有する。
【0062】
図5に示す例では、噴出口6は各洗浄ユニット2に一つ設けられ、連結片32の左右方向の中程に形成されており、洗浄ユニット2が車輪9を包囲した状態で噴出口6から噴射されたスチームが車輪9の外面に向けて噴射されるように設けられている。
【0063】
また図8に示す例では、噴出口6は各洗浄ユニット2に二つずつ設けており、この噴出口6は、連結片32の下側に左右に並んで設けられて、各噴射口6は斜め内方に傾斜して開口するように形成されており、洗浄ユニット2が車輪9を包囲した状態で噴出口6から噴射されたスチームが車輪9の一側面、外周面、他側面に亘って噴射されるように設けられている。
【0064】
上記車輪洗浄機は、洗浄にスチームを採用することで、洗浄能力を向上させている。この車輪洗浄機は、スチームを用いるので、お湯では除去され難い砂や塵の付着汚れを容易に除去することができるものである。
【0065】
洗浄ユニット2の移動機構(駆動部)について説明する。車輪洗浄機は、洗浄機本体1のユニット駆動部63内部に、図9で示すような左右用モータ41とテンションプーリー42を左右方向に間隔をあけて備え、左右用モータ41が稼動することで、左右用モータ41とテンションプーリー42間に掛架された第一のベルト43が回動する。この第一のベルト43に接続したプレート板44は、左右方向のスライド式レール46上にこのスライド式レール46に沿って左右方向にスライド移動自在に載設されており、また、このプレート板44には、その上に前後用モータ45が設置されている。前後用モータ45は、第二のベルト46を介して上記スクリューシャフト36の基端部に設けられたテンションプーリー47に接続されている。また、プレート板44は、洗浄機本体1の上面に配置される収納プレート49に接続されており、このときプレート板44と収納プレート49とは、連結片48を介して接続されている。収納プレート49には、前後方向のスライド式レール37が付設され、このスライド式レール37上に洗浄ユニット2が、このスライド式レール37に沿って前後方向にスライド移動自在に接続されている。
【0066】
上記車輪洗浄機は、左右用モータ41が稼動すると、第一のベルト43が回動し、第一のベルト43に接続したプレート板44が、スライド式レール46に沿って左右方向に移動する。このプレート板44の移動に伴って、収納プレート49及び洗浄ユニット2が左右方向に移動して、待機ボックス12内から通路13へと突出する。このとき収納プレート49は、洗浄機本体1の通路カバー22の上面を摺動する。また、前後用モータ45が稼動すると、第二のベルト46が回動し、スクリューシャフト36が回転してスライド式レール37に沿って洗浄ユニット2が前後方向に移動する。
【0067】
図10〜12を示して、車輌108の車輪洗浄を行う際の、洗浄ユニットの移動の様子を説明する。これらの図中では、車輌108の前輪9bと無端ベルト3上面とが接する部位を符号80b、後輪9aと無端ベルト3上面とが接する部位を符号80aの、点線で囲まれた領域で示す。
【0068】
上記各洗浄ユニット2は、洗浄が開始される前、上記待機ボックス12の所定の位置で、収納プレート49上に収容された状態で待機している(図10参照)。そして、洗浄が開始のスイッチが入り、左右用モータ41が稼動する。洗浄ユニット2は、待機ボックス12から左又は右側の外側方に向けてそれぞれ移動を開始して、待機ボックス12内から通路13側へ突出し、当接片5が車輪9の内側の側面に当接した状態で、左右用モータ41が停止して、左右方向の移動が停止する(図11参照)。次に、前後用モータ45が稼動すると、洗浄ユニット2は、スクリューシャフト36の回転に伴って、収納プレート49から前又は後方向に進行し、車輪9の下部を洗浄ユニット2の空間34内に挿入する(図12及び図13参照)。洗浄ユニット2は、ローラ7が車輪9の外周面(接地面)にあたったところで、前後用モータ45が停止して洗浄ユニット2の前後方向の移動を停止する。このようにして、洗浄ユニット2は、車輌108の左右及び前後の各車輪9の位置まで移動する。
【0069】
このとき、前輪9bを挿入する洗浄ユニット2は、内片33及び外片が31が連結片32から後方に突出するように形成され、前後移動の際には前輪9bの前方から前輪9b側へ移動して、前輪9bの前方及び両側方を包囲するように配置されるものであり、また後輪9aを挿入する洗浄ユニット2は、内片33及び外片が31が連結片32から前方に突出するように形成され、前後移動の際には後輪9aの後方から後輪9a側へ移動して、後輪9aの後方及び両側方を包囲するように配置される。
【0070】
また、車輪洗浄機は、洗浄終了後に、前後用モータ45が稼動して洗浄ユニット2を収納プレート49に収容し、次いで、左右用モータ41が稼動して洗浄ユニット2を待機ボックス12内に収納する。
【0071】
上記のような洗浄ユニット2の移動動作は、洗浄ユニット2が車輪9に対して所定の配置状態となって車輪9を包囲する状態にあるか否かを検知する検知手段を設けることにより、自動的に行わしめることができる。
【0072】
このような検知手段としては、例えば圧力センサを挙げることができる。このような圧力センサを設ける場合は、例えば洗浄ユニット2の当接片5の内側面にかかる圧力を検知する圧力センサと、洗浄ユニットのローラ7にかかる圧力を検知す圧力センサとを設けることができる。このとき、洗浄ユニット2の当接片5にかかる圧力を検知する圧力センサから左右用モータ41に信号が送信されるようにして、この圧力センサが所定の圧力を検知すると、左右用モータ41が停止するようにする。また、洗浄ユニット2のローラ7にかかる圧力を検知する圧力センサから前後用モータ45に信号が送信されるようにし、ローラ7が所定の圧力を感知すると、前後用モータ45が停止するようにする。
【0073】
このようにすれば、左右用モータ41を駆動して洗浄ユニット2を待機位置から左右方向に移動した場合に、図11に示すように当接片5が車輪9の側面に当接して洗浄ユニット2の左右方向の位置が車輪9に対して所定の位置に達すると、当接片5に設けられた圧力センサが所定の圧力を検知することにより左右用モータ41が停止して洗浄ユニット2の左右方向移動が停止し、更に前後用モータ45を駆動して洗浄ユニット2を前後方向に移動した場合に、図12に示すようにローラ7が車輪9の外周面に当接して洗浄ユニット2の前後方向の位置が車輪9に対して所定の位置に達すると、ローラ7に設けられた圧力センサが圧力を所定の圧力を検知することにより前後用モータ45が停止して洗浄ユニットの前後方向移動が停止する。これにより、洗浄ユニット2を、その空間34内に車輪9が挿入される状態となるように自動的に移動させることができる。
【0074】
また、検知手段として、洗浄ユニット2の移動手段の駆動源であるモータ41,45の回転軸のトルクを検知するトルクセンサを設けることもできる。このようなトルクセンサを設ける場合は、例えば左右用モータ41と前後用モータ45のそれぞれに、各モータ68の駆動軸にかかるトルクが所定の値を超えるか否かを検知するトルクセンサを設ける。このとき、左右用モータ41の駆動軸にかかるトルクを検知するトルクセンサから左右用モータ41に信号が送信されるようにして、このトルクセンサが所定のトルクを検知すると、左右用モータ41が停止するようにする。また、前後用モータ45の駆動軸にかかるトルクを検知するトルクセンサから前後用モータ45に信号が送信されるようにし、トルクセンサが所定のトルクを感知すると、前後用モータ45が停止するようにする。
【0075】
このようにすれば、左右用モータ41を駆動して洗浄ユニット2を待機位置から左右方向に移動した場合に、図11に示すように当接片5が車輪9の側面に当接して洗浄ユニット2の左右方向の位置が車輪9に対して所定の位置に達すると、左右用モータ41の駆動軸にかかるトルクが増大して、左右用モータ41に設けられたトルクセンサが所定のトルクを検知することにより左右用モータ41が停止して洗浄ユニット2の左右方向移動が停止する。更に前後用モータ45を駆動して洗浄ユニット2を前後方向に移動した場合に、図12に示すようにローラ7が車輪9の外周面に当接して洗浄ユニット2の前後方向の位置が車輪9に対して所定の位置に達すると、前後用モータ45の駆動軸にかかるトルクが増大して、前後用モータ45に設けられたトルクセンサが所定のトルクを検知することにより前後用モータ45が停止して洗浄ユニットの前後方向移動が停止する。これにより、洗浄ユニット2を、その空間34内に車輪9が挿入される状態となるように自動的に移動させることができる。
【0076】
このようにして、上記車輪洗浄機は、上記洗浄ユニット2を4個備え、無端ベルト3上に載置した車椅子108aの左右及び前後の各車輪9の位置を感知し、各洗浄ユニット2を待機位置である各待機ボックス12内から各車輪9の下部を包囲する位置まで移動することができるものである。
【0077】
また、車輪洗浄機は、洗浄機本体1に車輌108が乗り込んで無端ベルト3の上面に車輪9が載置された場合に、無端ベルト3が車輪9の形状に沿って沈み込む構造を有することが好ましい。
【0078】
例えばベルト支持部を構成する複数の支持ローラ51のうち、洗浄機本体1に車輌108が配置された場合における車輪9の配置位置に対応する一部のローラ群81を、図14に示すように断面視で車輪9の外径形状に沿うように弧状(凹み構造)に配置する。このとき、無端ベルト3の下面側の外面には、無端ベルト3に対してバネ弾性力等にて付勢力を与えて所定のテンションをかけるテンションローラ52が当接されており、車輪9が無端ベルト3上に配置されていない状態では、テンションローラ52により無端ベルト3にかけられるテンションによって、弧状に配置されたローラ群81の形成位置において無端ベルト3が沈み込まずに張られた状態となっている。
【0079】
このように形成される車輪洗浄機では、洗浄機本体1に車輌108が乗り込むと、図14(a)に示すように、ローラ群81が弧状に配列された箇所においては、車輪9からの荷重により無端ベルト3がローラ群81に当接するまで沈み込み、これにより車輪9が無端ベルト3を介してローラ群81に当接するまで沈み込む。このとき、ローラ群81は車輪9の外径形状に沿った形状に配列されていることから、車輪9がこのローラ群81の形成位置の上方に安定して配置される。このため、車輪洗浄時における洗浄機本体1上での車輪9の配置位置のばらつきを少なくすることができ、車輪9に対して洗浄ユニット2を移動して位置合わせする際における洗浄ユニット2の移動後の配置位置のばらつきを小さくすることができ、洗浄ユニット2の位置合わせを容易にすることができる。また、車輪洗浄機を用いて車輌108の車輪洗浄を行う利用者は、車輌108を洗浄機本体1上に配置する際に無端ベルト3上で車輪9が沈み込む位置を、車輌108の配置位置の目安として洗浄機本体1上での車輌108の進行を停止することができる。また、洗浄ユニット2を移動して車輪9を洗浄ユニット2に挿入する際に、車輪9が不用意に移動したりすることを抑えることができる。また、車輪洗浄時の無端ベルト3と車輪9との接触面積が大きくなり、車輪9の洗浄効率の増大が期待できる。
【0080】
ここで、無端ベルト3の上面に対する、弧状に配列されるローラ群81の下方への凹みの程度は、車輪9の洗浄後に洗浄機本体1上の車輌108を移動させる際に、ローラ群81の上方の凹み部分に配置された車輪9をこの凹み部分から容易に移動させることができる程度の深さに調整することが好ましいものであり、このためには、ローラ群81における支持ローラ51の最大の凹みの深さが、10〜15mmの範囲となることが好ましい。
【0081】
上記のように無端ベルト3を車輪9の形状に沿って沈み込む構造に形成する場合には、必ずしも車輌108に設けられている全ての車輪9を無端ベルト3に沈み込ませるように形成する必要はなく、特定の車輪9のみを無端ベルト3に沈み込ませるようにしても良い。例えば車輪洗浄機を車椅子108aの車輪洗浄用として形成する場合には、車椅子108aの前輪9bと後輪9aのうち、より大径な後輪9aを無端ベルト3に沈み込ませるように形成することができる。
【0082】
また、無端ベルト3を車輪9の形状に沿って沈み込む構造に形成する場合の他例としては、ベルト支持部を構成する複数の支持ローラ51のうち、洗浄機本体1に車輌108が配置された場合における車輪9の配置位置に対応する一部のローラ群81を、図15に示すように車輪9の外径形状に沿って上下動自在に形成することが挙げられる。この場合は、例えばローラ群81を構成する各支持ローラ51をシリンダ81等にて上下昇降駆動可能に形成し、車輪9の外径形状に沿って各支持ローラ51を上下昇降駆動させることにより、断面視で車輪9の外径形状に沿うように弧状(凹み構造)に配置させることができる。また、各支持ローラ51を上下昇降移動可能に形成すると共に、この支持ローラ51に上方に向かう一定の弾性付勢力を与えるようにしても良い。
【0083】
このようにすると、車輪9の外径が異なる多種の車輌108について車輪9の洗浄を行う場合に、車輪9の外径寸法に応じてローラ群81を構成する支持ローラ51を昇降させて、ローラ群81を車輪9の外径形状に沿った弧状に配列させることができる。
【0084】
また、車輪洗浄機は、スチームを車輪9に噴き付けて洗浄するので、無端ベルト3は、その少なくとも外面が吸水性の材質から形成されているものを用いる。例えば無端ベルト3の外面に吸水性のポリエステル繊維から形成された吸水性マット等を付設したものが挙げられる。
【0085】
また、この無端ベルト3は、外面に吸水性繊維からなる毛82を植設し、この毛82を起毛させるなどして、前後方向の一方向に向けて傾斜するように形成することが好ましい。この場合、毛82の傾斜方向は、図16に示すように車輪洗浄時の無端ベルト3の上面の進行方向に沿った方向とする。この場合、無端ベルト3の外面が車輪9と接触する際における吸水効率が向上すると共に、車輪9の汚れの除去効率が向上する。
【0086】
また無端ベルト3の外面には、吸水性の材料から形成されている部分とは別に、部分的にブラシ83を植設することが好ましい。このブラシ83は、車輪9からの汚れの掻き取りを主たる機能とするもので、無端ベルト3の外面における吸水性の材料とは別の材料から形成される。例えばナイロン等のように吸水性に乏しい代わり硬質の材質から形成することができる。図17は無端ベルト3の外面にブラシを植設した例を示すものであり、無端ベルト3の外面の、左右方向の帯状の領域にナイロン等からなる毛を植設してブラシ83を形成している。このようなブラシ83によって車輪9からの汚れの掻き取り効果が向上し、洗浄効率が向上する。
【0087】
また無端ベルト3は、吸水性マットが汚れたり、水滴で吸水性が低下したときに交換可能な構造とすることが望ましい。
【0088】
このような構造としては、例えばベルト支持具67を洗浄機本体のコンベア部64に対して着脱自在に形成することが挙げられる。図18に示す例では、ベルト支持具67の一方の支持フレーム66からは、支持ローラ51の回転軸が突出しており、この回転軸の端部が、洗浄機本体1のコンベア部64とコンベア駆動部65との間に設けられた下方隔壁61に形成した外側方に開口する挿入口62に嵌め込み自在となっている。そしてコンベア部64に装着されているベルト支持具67の外側の支持フレーム66を持ち上げると共にこのベルト支持具67を外側斜め上方向に引き上げることにより、回転軸の端部と挿入口62との間の嵌合状態を解除して、ベルト支持具67をコンベア部64から脱離する。この状態で、ベルト支持具67から無端ベルト3を取り外して、新しい無端ベルト3を装着する。そして、無端ベルト3の交換後、再びベルト支持具67を、回転軸の端部を挿入口62に嵌合させて、コンベア部64に装着するものである。
【0089】
また、ベルト支持具67を、洗浄機本体に対して、一方の支持フレーム66側(支持ローラ51の一端側)の水平方向の回動軸を中心に回動自在に形成してもよく、この場合、支持ローラ51が略水平に配置された状態と、他方の支持フレーム66が上方に跳ね上がって支持ローラ51の他端側が上方に跳ね上がった状態との間で回動自在となるようにベルト支持具67を形成するものである。
【0090】
図19に示す例では、ベルト支持具67の内側方に配置されている支持フレーム66は、コンベア部64の底面から立設された支持部88に対して、蝶番89にて回動自在に取り付けられており、これによりベルト支持具67は、内側の支持フレーム66側に設けられた前後方向の水平な回動軸を中心に跳ね上げ回動自在に形成されている。
【0091】
また、ベルト支持具67に設けられた複数の支持ローラ51の内の一つについては、ベルト支持具67の内側の支持フレーム66から、この支持ローラ51の回転軸84が突出しており、この回転軸84の突出部分に歯車85が設けられている。一方、ベルト駆動部に設けられた無端ベルト駆動用のモータ68からは、側方のコンベア部64側に向けて駆動軸86が突出しており、この駆動軸86の端部には、歯車87が設けられている。
【0092】
この場合、通常の使用状態にあるときは、ベルト支持具67は無端ベルト3が装着された状態で支持ローラ51が略水平状態となるように配置され、このときベルト支持具67側の歯車85とモータ68側の歯車87とが噛合して、モータ68からの駆動力が支持ローラ51に伝達されて無端ベルトを駆動できるようになっている。
【0093】
また無端ベルト3を交換する場合には、ベルト支持具67を、蝶番89の中心軸を中心に、外側部が跳ね上がるように回動させる。このときベルト支持具67側の歯車85とモータ68側の歯車87との間の噛合が解除された状態となる。この状態でベルト支持具67から無端ベルト3を取り外し、新たな無端ベルト3を装着することができ、無端ベルト3の交換が容易に行える。そして無端ベルト3の交換後、ベルト支持具67を回動させて支持ローラ51が略水平となる状態に復帰させると共に、ベルト支持具67側の歯車とモータ68側の歯車とを噛合させるものである。
【0094】
このようにベルト支持具67を跳ね上げ回動自在に形成する場合には、ベルト支持具67の外側部が跳ね上がった状態を維持するロック機構を設けることが好ましく、この場合、ベルト支持具67の外側部が跳ね上がった状態を容易に維持し、この状態で無端ベルト3の交換を容易に行うことができるようになる。
【0095】
図20に示す例では、コンベア駆動部65に係止部材89が設けられ、ベルト支持具67にはベルト支持具67の一側部が跳ね上げ状態となっているときに係止部材89に係止されてて跳ね上げ状態を維持する爪部材90が設けられている。
【0096】
爪部材90は、ベルト支持具67の内側の支持フレーム66の外側面に、取付金具91等を介して前後方向の水平回動軸92を中心に回動自在に取り付けられる。爪部材90は、回動軸92から下方に延出される被押片93と、回動軸92から内側方、すなわち係止部材89が設けられている側に延出する係止片94と、係止片94の先端から略下方に延出された爪片95とから構成される。爪部材90は二つの支持フレーム66にそれぞれ設けられ、このとき前後方向の略同一位置に設けられる。
【0097】
また、ベルト支持具67には、二つの支持フレーム66間に解除バー96が架設されており、この解除バー96の両端部は、各支持フレーム66に設けられた挿通孔97の挿通されている。この解除バー96の一端は外側の支持フレーム66から外側方に突出し、他端は爪部材90の被押片93の背部に臨むように配されている。
【0098】
係止部材89は、上方に開口する係止凹部98が設けられ、係止凹部98の左右両側壁は下側が外側方に凹設されている。また係止部材89上面には、係止凹部98の開口の左右両側に、平面状の載置面99が形成されている。
【0099】
ベルト支持具67が、支持ローラ51が略水平に配置された状態にあるときには、爪部材90の爪片95はその先端が係止部材89の載置面99上に配置されている。この状態から、ベルト支持具67を回動させてベルト支持具67の一側部を跳ね上げた状態とすると、爪片95の先端が載置面99上を摺動して係止凹部98内に落ち込み、更に係止凹部98の内側壁に係止される。これにより、ベルト支持具67が跳ね上がった状態で爪部材90が係止凹部98に係止され、ベルト支持具67が跳ね上がった状態が維持される。また、この状態で外側の支持フレーム66から突出する解除バー96の一端を支持フレーム66側に押し込むと、解除バー96の他端が爪部材90の被押片93を押圧し、これにより爪片95が上方に跳ね上がるように爪部材90が回動して、係止部材89と爪部材90との間の係合状態が解除される。この状態でベルト支持具67を回動させて、支持ローラ51が略水平に配置された状態に復帰させることができる。
【0100】
上記のようにしてベルト支持具67を着脱自在に形成し、あるいはベルト支持具67を回動自在に形成して無端ベルト3を容易に交換可能に形成する場合には、図21に示すように、無端ベルト3に近傍する外枠23の上部を構成する上片24、無端ベルト3に近傍する収納ボックス14の無端ベルト3側の外面を構成する上片25、並びに、中央カバー26の無端ベルト3側の外面を構成するカバー片27等を、上方へ跳ね上げ回動自在に形成することが好ましく、この場合、これら上片24,25及びカバー片27を上方に跳ね上げると、無端ベルト3の周囲に作業スペースが確保されて、ベルト支持具67の着脱作業や、ベルト支持具67の回動動作を容易に行うことができるようになる。
【0101】
また、ベルト支持具67を構成する複数の支持ローラ51のうち、最も前端側に配置されている支持ローラ51aと、最も後端側に配置されている支持ローラ支持ローラ51bのうちの少なくとも一方を、その支持ローラ51の少なくとも一端の配置位置が前後方向に移動自在となるように形成することも好ましい。前記の支持ローラ51a,51bは、ベルト支持具67の前後方向の端部において無端ベルト3の端部の折り返し部分を支持する支持ローラ51を意味する。すなわち、例えば図22に示すように、ベルト支持具67の前後方向の端部に配されている支持ローラ51a,51bの一端を支持フレーム66に対して鉛直方向の回動軸を中心に回動自在に取着し、更にこの支持ローラ51a,51bの他端は支持フレーム66に対して、長穴に遊挿するなどして前後方向に移動自在に取着する。このとき支持ローラ51a,51bは、他の支持ローラ51と平行な状態と、この状態から支持ローラ51a,51bの他端が前後方向の内方に移動した状態との間で、支持ローラ51a,51bの端部を前後方向に移動自在に形成する。
【0102】
このようにすると、ベルト支持具67に無端ベルト3が装着されている状態では、前後方向の端部の支持ローラ51a,51bを他の支持ローラ51と平行な状態に配置すると共にこの支持ローラ51a,51bの端部を留め金等にて前後方向に移動しないように支持フレーム66に固定しておき、無端ベルト3を交換する場合には、支持ローラ51a,51bの端部を前後方向の内方に移動させて、無端ベルト3を緩め、無端ベルト3のベルト支持具67からの着脱を容易に行うようにすることができる。
【0103】
また、コンベア部64には、図23に示すように無端ベルト3の下方に受け皿100を設けることが好ましく、この場合、無端ベルト3に付着した汚れや水分等を、無端ベルト3の下方において受け皿100で受けることができる。この受け皿100は、洗浄機本体1のコンベア部64に対して着脱自在に形成すると、受け皿100に汚れや水が溜まった場合に、受け皿100を取り出して汚れや水等を容易に廃棄することができる。
【0104】
また、コンベア部64には、無端ベルト3の上面よりも下方において無端ベルト3に摺接するブラシ101を設けることも好ましい。図23ではブラシ101として、ローラの外面に毛を植設した回転ブラシを設けている。この場合、無端ベルト3に付着した汚れをブラシ101で掻き落とすことができ、無端ベルト3の交換周期を長くすることができる。このとき受け皿100を設けていると、掻き落とした汚れを受け皿100で受けることができる。
【0105】
また、コンベア部64に、無端ベルト3の上面よりも下方において無端ベルト3に摺接するスクレーパ102を設けることも好ましい。図24ではブレード状のスクレーパ102を無端ベルト3の下方側から無端ベルト3の外面に摺接するように設けており、無端ベルト3が回動するに従って無端ベルト3に付着した汚れを掻き落とし、無端ベルト3の交換周期を長くすることができるものであり、また掻き落とした汚れを受け皿100にて受けることができるようになっている。
【0106】
また、コンベア部64に、無端ベルト3の上面よりも下方において無端ベルト3をその外面側と内面側とから挟持する挟持ローラ103を設けることも好ましい。すなわち図23に示す例では、無端ベルト3が回動するに従って、挟持ローラ103によって吸湿した無端ベルト3から水分を絞り取ることができ、無端ベルト3の交換周期を長くすることができるものであり、また絞り取った水分を受け皿100にて受けることができるようになっている。
【0107】
また、コンベア部64に、無端ベルト3の上面よりも下方において無端ベルト3の外面にエアーを噴出するエアー噴出器を設けることも好ましい。図23に示す例では、エアー噴出器のエアーノズル104を無端ベルト3の外面に向けて設けて、無端ベルト3に向けてエアーを噴出するようになっており、このため、無端ベルト3が回動するに従ってエアーにより無端ベルトの外面に付着した汚れを吹き飛ばして除去することができ、無端ベルト3の交換周期を長くすることができるものであり、また吹き飛ばした汚れを受け皿100にて受けることができるようになっている。
【0108】
また、洗浄機本体1は、不使用時には無端ベルト3の上面をカバー105で覆い、無端ベルト3に汚れが付着しないようにすることが好ましい。図24に示す例では、洗浄機本体1の上面の略全面を覆うカバー105を洗浄機本体1に対して着脱自在に設けるものである。また、図25,26に示す例では、二つのスロープ部11のうちの一方にシート状のカバー105を収納する収納部106を設けたものである。収納部106は、例えばカバー105を巻回した状態で収納するように形成し、この収納部106の上面にカバー105が端縁から引き出されるスリット状の引出口107を設けるものである。そして、車輪洗浄機の不使用時には、引出口107からカバー105の端縁を引き出してカバー105を洗浄機本体1の上面を覆うように配置するものである。このときカバー105の端縁と、収納部106が設けられていない反対側のスロープ部11とに互いに引っ掛け係止されるフック等を設けると、カバー105にて洗浄機本体1の上面を覆っているときにカバー105が不用意に収納部106内に引き戻されることを防止することができる。
【0109】
図27〜29は、車輪洗浄機が設置された様子を示す概略の断面図である。このうち、図27に示すものでは、平面状の床面や地面等の平面110に、既述のような洗浄機本体1の前後にそれぞれスロープ部11が設けられた車輪洗浄機が配設されている。そして、例えば車輌108として車椅子108aの車輪9を洗浄する場合、車椅子108aに乗った人109は車椅子108aを前進させ、車椅子108aをスロープ部11を乗り越えて洗浄機本体1の上面まで移動させて、車輪9の洗浄を行うものである。
【0110】
また図28に示す例では、車輪洗浄機の前方側の床面112が後方側の床面111よりも高くなっている。車輪洗浄機は洗浄機本体1がその上面が前方側の床面112と略面一となるように設置され、スロープ部11は設けられていない。また車輪洗浄機と後方側の床面111との間にリフター113が設置されている。このリフター113は上下昇降駆動する昇降テーブル114を備えており、この昇降テーブル114はその上面が車輪洗浄機の上面と略面一となる位置と、後方側の床面と略面一となる位置との間で昇降駆動するように形成されている。そして、例えば車椅子108aの車輪9を洗浄する場合、車椅子108aに乗った人109は昇降テーブル114が後方側の床面111と面一となった状態で車椅子108aを後方側の床面111から前進させ、車椅子108aを昇降テーブル114上に配置する。この状態で昇降テーブル114を上昇駆動させて、昇降テーブル114の上面を洗浄機本体1の上面と面一となるようにする。次いで車椅子108aを前進させて、洗浄機本体1の上面に配置し、車輪9の洗浄を行った後、更に車椅子108aを前進させて車椅子108aを前方側の床面102に移動させるものである。
【0111】
この場合、車椅子108a等の車輌108を洗浄機本体1上に容易に配置させて車輪9の洗浄を行うことができ、また建物の玄関先等のように床面に段差がある場所に設置すると、段差が存在する場所で車輌108を容易に移動させることができるようになると共に、このとき同時に車輪9の洗浄を行うことができるものである。
【0112】
また図29に示す例では、車輪洗浄機の前方側の床面112が後方側の床面111よりも高くなっている。また車輪洗浄機は、洗浄機本体1の下方に、この洗浄機本体1を上下昇降駆動するリフター113を設置して設けられており、スロープ部11は設けられていない。このリフター113は洗浄機本体1をその上面が前方側の床面112と略面一となる位置と、後方側の床面111と略面一となる位置との間で昇降駆動するように形成されている。そして、例えば車椅子108aの車輪9を洗浄する場合、車椅子108aに乗った人109は洗浄機本体1の上面が後方側の床面111と略面一となった状態で車椅子108aを後方側の床面111から前進させ、車椅子108aを洗浄機本体1上に配置して車輪9の洗浄を行う。また洗浄機本体1上に車椅子108aが配置された状態でリフター113を駆動して洗浄機本体1を上昇駆動させ、洗浄機本体1の上面を前方側の床面112と略面一となるようにし、次いで車椅子108aを前進させて前方側の床面112に移動させるものである。
【0113】
この場合、車椅子108a等の車輌108を洗浄機本体1上に容易に配置させて車輪9の洗浄を行うことができ、また建物の玄関先等のように床面に段差がある場所に設置すると、段差が存在する場所で車輌108を容易に移動させることができるようになると共に、このとき同時に車輪9の洗浄を行うことができる。またリフター113と車輪洗浄機とを同一位置に設置することから設置面積を小さくすることもできるものである。
【0114】
ここで、車輪洗浄機にて車輌108の車輪9を洗浄する際には、回動駆動している無端ベルト3上に人が乗っていると転倒する危険があり、またこの人が車輌108を手などで支持している場合にはこの人と共に車輌108が車輪洗浄機上で不用意に移動したりしてしまう。また、特に車椅子108aの車輪9を洗浄する場合には、車椅子108aに乗っている人が、通路13上の無端ベルト3が設置されていない通路カバー22に足を置いた場合でも、この足からかかる荷重により車椅子108aの車輪9が洗浄ユニット2を乗り越えて不用意に無端ベルト3上を移動してしまうおそれがある。また通路13上の洗浄ユニット2の移動経路上に足などの異物が存在すると洗浄ユニット2の移動動作が阻害されて、車輪9の洗浄が行えなくなってしまう。そこで、車輪洗浄機に、洗浄機本体1の上面における車輪9以外の異物の存在を検知するセンサを設けることが好ましく、このようにすれば、無端ベルト3上に人が乗っていたり、車椅子108aに乗った人が足を車輪洗浄機上に置いたりした際に、そのことをセンサにて検知し、この検知結果に基づいて車輪洗浄機の駆動動作を停止するように制御して、無端ベルト3上の人が転倒したり、車輌108が不用意に移動したり、洗浄ユニット2の移動動作が阻害されて車輪洗浄が行えなくなるような事態が生じることを防止することができるものである。
【0115】
このような異物の存在を検知するセンサとしては、例えば投受光式光電センサ、投受光式レーザセンサ、投受光式エリアセンサ等のような適宜のものを設けることができる。このようなセンサの配置位置は、車輪洗浄機により洗浄する車輌108の種類等により適宜に設定することができる。図30,31は、特に車椅子108aの車輪洗浄に用いられる車輪洗浄機における、センサの設置位置を示すものである。図示の例では、前側の収納ボックスの両側面に投受光センサの投光素子と受光素子の内の一方の素子114を、洗浄ユニット2の収納位置の上方において、通路13の上面から一定寸法上方の位置(例えば5cm上方の位置)に前後方向に一列に並べて複数個配設し、また投光素子と受光素子の内の他方の素子114を、通路13の外側方において、通路13の上面から一定寸法上方の位置(例えば5cm上方の位置)に前後方向に一列に並べて複数個配設している。このとき投光素子と受光素子とは一対一で対応させて、それぞれ同数個配設される。このセンサは、無端ベルト3の前端部における車椅子108aの前輪9bの配置位置から、前側の通路カバー22の配置位置に亘って一列に設けられている。
【0116】
このようなセンサが設けられた洗浄機本体上に車椅子108aを配置すると、通常は無端ベルト3における前輪9bの配置位置と対応する位置に設けられた素子114にて前輪9bの存在が検知され、それ以外の素子114では車輪9や異物等の存在は検知されない。このような状態では、正常な車輪洗浄動作を行うように車輪洗浄機を制御する。ここで、図示の例では、一列に並んだ複数対の投受光センサの素子114のうち、後側の所定対の投受光センサの素子114が、所定の位置に配置されている前輪9bの存在を検知する前輪検知用のセンサを構成するものとして設けられる。このとき無端ベルト上における前輪9bの配置位置に誤差が発生する場合を考慮して、前輪9bの配置位置と対応する位置に配置されている投受光センサの素子114(図示では、後側の四個の素子114がこれに対応する)と、その近傍に配置されている一又は複数個(例えば二個)の所定の素子114にて、前輪検知用のセンサを構成することが好ましい。
【0117】
また、洗浄機本体上に車椅子108aを配置した状態で、車椅子108aに乗った人109が足を通路13上に置くと、前輪検知用のセンサよりも前方に配置されている投受光センサによって、異物の存在が検知されるものであり、このとき、車輪洗浄機の駆動動作を停止するように制御するものである。
【0118】
また、車輪洗浄機は、折り畳み可能に形成して、持ち運びや移動時における搬送性を向上させることも好ましい。例えば図32に示すものでは、スチーム発生器等を収納した制御部69を、洗浄機本体1に対して回動自在に連結して構成するものである。このとき制御部69を洗浄機本体1との連結部位にて回動させて横倒しの状態とすることにより、車輪洗浄機をコンパクトに折り畳み、持ち運びや移動時における利便性が向上するものである。
【0119】
また、車輪洗浄機を複数の部位に分割自在に形成することも好ましく、この場合も、持ち運びや移動時における搬送性を向上させることができる。例えば図3に示すように、洗浄機本体1と制御部69とを分割可能に形成し、更に洗浄機本体1を、二つのユニット駆動部63、二つのコンベア部64及びコンベア駆動部65に分割自在に形成するものである。このように分割することにより、持ち運びや移動時における利便性が向上するものである。
【0120】
また、図示はしていないが、車輪洗浄機の下面に、移動用の車輪を設けることも好ましく、この場合も持ち運びや移動時における利便性が向上するものである。
【0121】
次に、上記車輪洗浄機を用いて車椅子108a等の車輌108の車輪9を洗浄する方法について、その一例を具体的に説明する。
【0122】
まず、主電源スイッチ70を操作して車輪洗浄機に電源を入れ、スチーム発生器を加温してスチームの使用が可能な状態としておく、なお、スチーム発生器での水量不足のときは、水を補給する。そして、車椅子108a等の車輌108を介護者又は利用者が操作して、前方のスロープ部11から洗浄機本体1上に導入する。このとき、車輌108の全ての車輪9を無端ベルト3上にくるようにし、後輪9aが沈み込むところで車椅子108aを停止する。
【0123】
次に、介護者又は利用者が手元スイッチ16を操作して、洗浄の開始釦を入れる。このとき、タイマーで無端ベルト3の作動時間を予め設定しておくことによって、洗浄ユニット2が移動動作を開始する前に無端ベルト13が一定時間(一秒程度の短時間)だけ低速で回動するようにする。ここで車椅子108aの前輪9b等は通常は首振り回動自在に形成されていて、自在方向に向くものなので、無端ベルト3上で停止したときに前輪9bが正しく前後方向に向いているとは限らず、車輪9の方向がばらばらとなる場合があるが、無端ベルト3を短時間だけ低速で回動することで、前輪9bを前後方向に向くようにすることができる。このときの無端ベルト3の回動速度は、車輌108自体が無端ベルト3の回動によって洗浄機本体1上を移動せずに車輪9が空回りするような条件で設定される。
【0124】
その後、自動的に、洗浄ユニット2が待機ボックス12から移動を開始し、各車輪9の左右方向の位置、次いで前後方向の位置を感知しながら各車輪9の下部まで移動し、前側又は後側から包囲する。そして、無端ベルト3を所定の定常速度で回動して車輪9を回転させながら、噴出口6からスチームを噴出しつつ、洗浄ユニット2に設置したブラシ4で車輪9の両方の側面及び接地面を擦過して車輪9を洗浄する。このとき、車輪9の表面にスチームが吹き付けられることから車輪9に付着していた汚れが浮き上がり、この汚れが水分と共に、吸水性の材質からなる無端ベルト3に吸収されて、車輪9の洗浄が行われるものであり、また高温のスチームが吹き付けられることから、車輪9を除菌する効果も有する。各車輪9にはスチームを同時刻に噴きつけても良いが、スチームの発生能力等を考慮して、例えば、最初に20秒程度後輪9aに噴きつけ、その後10秒程度前輪9bに噴きつけるなど時間差を設けても良い。これら時間やスチームの圧力は、使用者が任意に時間や圧力を調整できるようにしてある。
【0125】
このような洗浄動作を行っている間は、車輪9を包囲している洗浄ユニット9によって車輪9の移動が阻止されて、各車輪9は無端ベルト3の回動に応じてその場で回転することになる。このとき、洗浄ユニット2と車輪9とは、当接片5及びローラ7にて当接しているが、車輪9の回転に応じて、ローラ7と、当接片5に遊嵌されたボール73とが遊転することで、車輪9と洗浄ユニット2との当接部分における摩擦力の発生を抑制し、車輪9が円滑に回転すると共に車輪9が洗浄ユニット2を乗り越えて移動してしまうことを防ぐことができる。
【0126】
洗浄が終了した後、無端ベルト3を停止し、次いで、洗浄ユニット2を移動させて待機ボックス12内に収納する。そして、車椅子108aをスロープ部11を通って車輪洗浄機外に取り出す。
【0127】
以上によって、車輪洗浄機を用いて車椅子108a、台車、配膳車等の車輌108の車輪9を洗浄することができる。上記の車輪洗浄機は、各洗浄ユニット2が車輌108の車輪9の位置を感知して車輌108の各車輪9の下部を包囲する位置まで移動することができるので、車輌108を無端ベルト3上に一度載置するだけで、車輌108の車輪9の間隔に応じて全ての車輪9の洗浄を可能とするものである。また、上記車輪洗浄機は、車輪9の側面を両方からブラシ4で摺接するので、車輪9の両側面に付着した汚れも確実に除去できる。更に、上記車輪洗浄機は、洗浄にスチームを噴きつけているので、洗浄能力が向上するものである。
【0128】
因みに、上記車輪洗浄機の洗浄能力を、次のようにして確認した。試験用の車輪9(白色のもの)に、測色計で測定したところ、汚れが付着してL*30〜40の状態となっているものを用い、無端ベルト3を回動して洗浄ユニット2からスチームを20秒間(この間に車輪9は2回転する)噴出して洗浄したところ、L*が85となった。これに対して、水とブラシを設置した洗浄ユニットで同様にして20秒間洗浄しても、L*は変わらなかった。なお、L*は、0が黒色で、100が白色を示すものである。
【0129】
また、本発明の車輪洗浄機は、上記実施の形態に限定されない。車輪洗浄機の他の実施の形態としては、例えば、洗浄ユニット2に乾式エアーの噴出し口を設けて洗浄した車輪9を乾燥することができる。また、無端ベルト3に付設した吸水性マットを乾燥させるために、乾燥器や加熱機を洗浄機本体1内に設けても良く、更に、乾燥と共に無端ベルト3に付いた汚れを吸うための掃除機を設けてもよい。また、洗浄ユニット2の当接片5が形成された付近に車輪9の挿入を容易とするためにローラなどを付設することができる。また、スロープ部11を洗浄機本体1内に収納する機能を備えていても良い。
【0130】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に係る車輪洗浄機は、車輌の車輪を上面に載置可能で、その上面が前後方向に移動するように回動駆動可能であり、且つ少なくとも外面が吸水性の材質から形成された無端ベルトと、無端ベルト上に載置された車輌の車輪を前方又は後方から包囲するように配置された状態でこの車輪に向けてスチームを噴射する洗浄ユニットと、洗浄ユニットが車輪に対して所定の位置にあるか否かを検知する検知手段と、前記検知手段による検知結果に基づいて洗浄ユニットを所定の待機位置から前後方向と左右方向とに移動させて車輌の車輪を包囲する位置まで移動させる駆動部とを具備するため、車輪を無端ベルト上に配置する際に待機位置にある洗浄ユニットが邪魔にならないようにすることができ、無端ベルト上に車輌の車輪を配置した状態で、洗浄ユニットを車輪の配置位置に応じて、検知手段による検知結果に基づく自動制御により駆動部にて所定の待機位置から車輪を洗浄ユニットにて前方又は後方から包囲する位置へ移動させることができて、車輪の配置位置が異なる種々の車輌に対応することができ、この状態で無端ベルトを回動させると共に洗浄ユニットから車輪に向けてスチームを噴射することにより車輪の洗浄を行うことができ、このとき車輪は無端ベルトの回動に伴って回転しならがらスチームが噴射されることにより車輪に付着していた汚れが浮き上がり、この汚れが水分と共に、吸水性の材質からなる無端ベルトに吸収されて、車輪の洗浄が行われ、また高温のスチームが吹き付けられることから、車輪を除菌することもできるものである。
【0131】
また請求項2の発明は、請求項1において、無端ベルトを備えた洗浄機本体と、洗浄ユニットに供給するスチームを生成するスチーム発生器を備えた制御部とから構成され、洗浄機本体と制御部とを分離可能に形成するため、車輪洗浄機の移動時や搬送時に洗浄機本体と制御部とを分離して、移動時や搬送時の利便性を向上することができるものである。
【0135】
また請求項の発明は、請求項1又は2において、検知手段として、洗浄ユニットと車輪との所定位置同士が当接してるか否かを検知する圧力センサを具備するため、圧力センサにより所定の圧力が検知された時点で洗浄ユニットと車輪との所定位置同士が当接していることを検知することができ、この検知結果に基づいて、洗浄ユニットの移動動作を自動制御することができるものである。
【0136】
また請求項の発明は、請求項1又は2において、移動手段の駆動源としてモータを具備し、検知手段として前記モータの回転軸のトルクを検知するトルクセンサを具備するため、トルクモータにて所定のトルクが検知された時点で洗浄ユニットと車輪との所定位置同士が当接していることを検知することができ、この検知結果に基づいて、洗浄ユニットの移動動作を自動制御することができるものである。
【0137】
また請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれかにおいて、洗浄ユニットに、この洗浄ユニットが車輪を包囲する状態にあるときに車輪の表面に摺接するブラシを設けるため、無端ベルトの回動に伴って車輪が回転した際に、ブラシにて車輪の表面の付着汚れを掻き取ることができ、車輪の洗浄効率を向上することができるものである。
【0138】
また請求項9の発明は、請求項8において、洗浄ユニットに、この洗浄ユニットが車輪を包囲する状態にあるときに車輪の外周面に摺接するブラシを設けるため、床面や地面と接触して特に汚れが多く付着する車輪の外周面(接地面)の汚れを、ブラシにて掻き取って、車輪の洗浄効率を向上することができるものである。
【0139】
また請求項10の発明は、請求項8又は9において、洗浄ユニットに、この洗浄ユニットが車輪を包囲する状態にあるときに車輪の側面に摺接するブラシを設けるため、汚れが付着しやすい車輪の側面の汚れをブラシにて掻き取って、車輪の洗浄効率を向上することができるものである。
【0140】
また請求項11の発明は、請求項8において、洗浄ユニットに、その洗浄ユニットが車輪を包囲する状態にあるときに車輪の表面に摺接するブラシとして、その毛の先端が略U字状に配列したものを設けるため、車輪の洗浄時にブラシが車輪の一側面から外周面(接地面)を通って他側面まで取り巻くように摺接し、床面や地面と接触して特に汚れが多く付着する車輪の外周面(接地面)の汚れと共に、汚れが付着しやすい車輪の側面に付着した汚れを掻き取って、車輪の洗浄効率を向上することができるものである。
【0141】
また請求項12の発明は、請求項8乃至11のいずれかにおいて、洗浄ユニットに、その洗浄ユニットが車輪を包囲する状態にあるときに車輪の表面に摺接するブラシとして、ローラの外周に毛を植設して構成され、車輪に摺接した状態で軸回転する回転ブラシを設けるため、ブラシによる汚れの除去効率を向上し、車輪の洗浄効率を更に向上することができるものである。
【0142】
また請求項13の発明は、請求項8乃至12のいずれかにおいて、洗浄ユニットが車輪を包囲する状態にあるときに車輪の表面に摺接するブラシを、洗浄ユニットに対して着脱自在に形成するため、汚れがひどくなったり変形したりして汚れの除去効率が落ちたブラシを交換して、汚れの除去効率を回復させることができるものである。
【0143】
また請求項14の発明は、請求項1乃至13のいずれかにおいて、無端ベルトが、その上面に車輪が載置された状態で車輪の形状に沿って沈み込む構造を有するため、車輪洗浄時における洗浄機本体上での車輪の配置位置のばらつきを少なくすることができ、車輪に対して洗浄ユニットを移動して位置合わせする際における洗浄ユニットの移動後の配置位置のばらつきを小さくすることができ、洗浄ユニットの位置合わせを容易にすることができるものであり、また、車輪洗浄機を用いて車輌の車輪洗浄を行う利用者は、無端ベルト上で車輪が沈み込む位置を、車輌の配置位置の目安とすることができ、また、洗浄ユニットを移動して車輪を洗浄ユニットに挿入する際に、車輪が不用意に移動したりすることを抑えることができ、更には、車輪洗浄時の無端ベルトと車輪との接触面積が大きくなり、車輪の洗浄効率を向上することができるものである。
【0144】
また請求項15の発明は、請求項14において、無端ベルトを支持する複数の並列な支持ローラを具備し、この支持ローラのうちの少なくとも一部からなるローラ群を、無端ベルト上に載置された車輪の形状に沿って上下昇降自在に形成するため、車輪の外径が異なる多種の車輌について車輪の洗浄を行う場合に、車輪の外径寸法に応じてローラ群を構成する支持ローラを昇降させて、ローラ群を車輪の外径形状に沿った弧状に配列させることができるものである。
【0145】
また請求項16の発明は、請求項1乃至15のいずれかにおいて、無端ベルトの外面に吸水性の材質からなる毛を起毛し、この毛を、無端ベルトの上面において前後いずれか一方向に向けて傾斜させるため、無端ベルトの外面が車輪と接触する際における吸水効率が向上すると共に、車輪の汚れの除去効率が向上するものである。
【0146】
また請求項17の発明は、請求項1乃至16のいずれかにおいて、無端ベルトの外面に、部分的にブラシを形成するため、車輪からの汚れの掻き取り効果が向上し、洗浄効率が向上するものである。
【0147】
また請求項18の発明は、請求項1乃至17のいずれかにおいて、無端ベルトを支持する並列な複数の支持ローラを、略水平に配置された状態と、一端側が上方に跳ね上がった状態との間で回動自在に形成するため、支持ローラが跳ね上がった状態で無端ベルトを容易に交換することができ、無端ベルトが水分を吸収したり汚れが付着したりして洗浄効率が低下した際に無端ベルトを交換して、洗浄効率を回復させることができるものである。
【0148】
また請求項19の発明は、請求項1乃至18のいずれかにおいて、無端ベルトの前後方向の端部を支持する支持ローラを、無端ベルトにかかる張力を緩める方向に移動可能に形成するため、無端ベルトを交換する際には、支持ローラを無端ベルトにかかる張力を緩めることにより無端ベルトの着脱を容易に行うことができ、無端ベルトが水分を吸収したり汚れが付着したりして洗浄効率が低下した際に無端ベルトを交換して、洗浄効率を回復させることができるものである。
【0149】
また請求項20の発明は、請求項1乃至19のいずれかにおいて、無端ベルトの下方に、受け皿を設けるため、無端ベルトに付着した汚れや水分等を、無端ベルトの下方において受け皿で受けることができるものである。
【0150】
また請求項21の発明は、請求項1乃至20のいずれかにおいて、無端ベルトの上面以外の外面において無端ベルトと摺接するブラシを具備するため、無端ベルトに付着した汚れをブラシで掻き落とすことができ、無端ベルトの交換周期を長くすることができるものである。
【0151】
また請求項22の発明は、請求項1乃至21のいずれかにおいて、無端ベルトの上面以外の外面において無端ベルトと摺接するスクレーパを具備するため、無端ベルトに付着した汚れをスクレーパで掻き落とすことができ、無端ベルトの交換周期を長くすることができるものである。
【0152】
また請求項23の発明は、請求項1乃至22のいずれかにおいて、無端ベルトの上面以外の箇所において無端ベルトを外面側と内面側とから挟持する挟持ローラを具備するため、吸湿した無端ベルトから水分を挟持ローラによって絞り取ることができ、無端ベルトの交換周期を長くすることができるものである。
【0153】
また請求項24の発明は、請求項1乃至23のいずれかにおいて、無端ベルトの上面以外の箇所において無端ベルトの外面にエアーを噴出するエアー噴出器を具備するため、エアーにより無端ベルトの外面に付着した汚れを吹き飛ばして除去することができ、無端ベルトの交換周期を長くすることができるものである。
【0154】
また請求項25の発明は、請求項1乃至24のいずれかにおいて、無端ベルトの上面を覆うカバーを具備するため、不使用時には無端ベルトの上面をカバーで覆い、無端ベルトに汚れが付着しないようにすることができるものである。
【0155】
また請求項26の発明は、請求項1乃至25のいずれかにおいて、無端ベルトを備えた洗浄機本体と、洗浄機本体と床面との間に設置され、洗浄機本体の上面の位置と床面の位置との間で上下昇降駆動するリフターを具備するため、車輌を洗浄機本体上に容易に配置させて車輪の洗浄を行うことができ、また建物の玄関先等のように床面に段差がある場所においては、段差が存在する場所で車輌を容易に移動させることができるようになると共に、このとき同時に車輪の洗浄を行うことができるものである。
【0156】
また請求項27の発明は、請求項1乃至25のいずれかにおいて、無端ベルトを備えた洗浄機本体と、洗浄機本体を上下昇降駆動するリフターとを具備するため、車輌を洗浄機本体上に容易に配置させて車輪の洗浄を行うことができ、また建物の玄関先等のように床面に段差がある場所においては、段差が存在する場所で車輌を容易に移動させることができるようになると共に、このとき同時に車輪の洗浄を行うことができるものであり、更には、リフターと車輪洗浄機とを同一位置に設置することから設置面積を小さくすることもできるものである。
【0157】
また請求項28の発明は、請求項1乃至27のいずれかにおいて、無端ベルトを備えた洗浄機本体上における、車輪洗浄時の車輪の載置位置以外の箇所での異物の有無を検知するセンサを具備するため、無端ベルト上に人が乗っていたり、車椅子に乗った人が足を車輪洗浄機上に置いたりした際に、そのことをセンサにて検知し、この検知結果に基づいて車輪洗浄機の駆動動作を停止するように制御して、無端ベルト上の人が転倒したり、車輌が不用意に移動したり、洗浄ユニットの移動動作が阻害されて車輪洗浄が行えなくなるような事態が生じることを防止することができるものである。
【0158】
また請求項29の発明は、請求項1乃至28のいずれかにおいて、折り畳み可能に形成するため、車輪洗浄機の移動や搬送時にコンパクトに折り畳んで、移動や搬送の利便性を向上することができるものである。
【0159】
また請求項30の発明は、請求項1乃至29のいずれかにおいて、洗浄ユニットが、車輪を包囲した状態で車輪の両側からそれぞれ車輪側に傾斜した方向に向かってスチームを噴出する噴出口を具備するため、噴出口から噴射されたスチームが車輪の一側面、外周面、他側面に亘って噴射されるようにすることができ、床面や地面と接触して特に汚れが多く付着する車輪の外周面(接地面)と共に、汚れが付着しやすい車輪の側面にもスチームを噴射して、車輪の洗浄効率を向上することができるものである。
【0160】
また請求項31の発明は、請求項1乃至30のいずれかにおいて、下部に移動用の車輪を具備するため、車輪洗浄機の移動や搬送の際の利便性を向上することができるものである。
【0161】
また本発明の請求項32に係る車輪洗浄方法は、洗浄ユニットが所定の待機位置に配置された状態で、少なくとも外面が吸水性の材質から形成された無端ベルトの上面に車輌の車輪を載置し、洗浄ユニットが車輪に対して所定の位置にあるか否かを検知する検知手段による検知結果に基づいて、この洗浄ユニットを待機位置から前後方向と左右方向とにスライド移動させて車輪を前方又は後方から包囲する位置まで移動させて車輌の移動を抑止すると共に洗浄ユニットから車輪に向けてスチームを噴出しながら、無端ベルトを所定の定常速度で回動させることにより、車輪の洗浄を行うため、車輪を無端ベルト上に配置する際に待機位置にある洗浄ユニットが邪魔にならないようにすることができ、無端ベルト上に車輌の車輪を配置した状態で、洗浄ユニットを車輪の配置位置に応じて、検知手段による検知結果に基づく自動制御により駆動部にて所定の待機位置から車輪を洗浄ユニットにて前方又は後方から包囲する位置へ移動させることができて、車輪の配置位置が異なる種々の車輌に対応することができ、この状態で無端ベルトを回動させると共に洗浄ユニットから車輪に向けてスチームを噴射することにより車輪の洗浄を行うことができ、このとき車輪は無端ベルトの回動に伴って回転しならがらスチームが噴射されることにより車輪に付着していた汚れが浮き上がり、この汚れが水分と共に、吸水性の材質からなる無端ベルトに吸収されて、車輪の洗浄が行われ、また高温のスチームが吹き付けられることから、車輪を除菌することもできるものである。
【0162】
また本発明の請求項33に係る車輪洗浄方法は、洗浄ユニットが所定の待機位置に配置された状態で、少なくとも外面が吸水性の材質から形成された無端ベルトの上面に車輌の車輪を載置し、低速で無端ベルトを回動させた後、洗浄ユニットが車輪に対して所定の位置にあるか否かを検知する検知手段による検知結果に基づいて、この洗浄ユニットを待機位置から前後方向と左右方向とにスライド移動させて車輪を前方又は後方から包囲する位置まで移動させて車輌の移動を抑止すると共に洗浄ユニットから車輪に向けてスチームを噴出しながら、無端ベルトを所定の定常速度で回動させることにより、車輪の洗浄を行うため、車輪を無端ベルト上に配置する際に待機位置にある洗浄ユニットが邪魔にならないようにすることができ、無端ベルト上に車輌の車輪を配置した状態で、洗浄ユニットを車輪の配置位置に応じて、検知手段による検知結果に基づく自動制御により駆動部にて所定の待機位置から車輪を洗浄ユニットにて前方又は後方から包囲する位置へ移動させることができて、車輪の配置位置が異なる種々の車輌に対応することができ、この状態で無端ベルトを回動させると共に洗浄ユニットから車輪に向けてスチームを噴射することにより車輪の洗浄を行うことができ、また車輌が首振り回動自在に形成された車輪を有する場合、無端ベルトの低速での回動時にこの首振り回動自在な車輪を前後方向に向かせることができ、その後、無端ベルトの定常速度での回動時に、車輪は無端ベルトの回動に伴って回転しならがらスチームが噴射されることにより車輪に付着していた汚れが浮き上がり、この汚れが水分と共に、吸水性の材質からなる無端ベルトに吸収されて、車輪の洗浄が行われ、また高温のスチームが吹き付けられることから、車輪を除菌することもできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】同上の一部省略した分解斜視図である。
【図4】洗浄ユニットの構成の一例を示す一部の斜視図である。
【図5】同上の他例を示す一部の斜視図である。
【図6】洗浄ユニットの構成の一例を示す一部の分解斜視図である。
【図7】洗浄ユニットの構成の他例を示す断面図である。
【図8】洗浄ユニットの構成の他例を示すものであり、(a)は断面図、(b)は平面図である。
【図9】洗浄ユニットの駆動機構を示す概略の斜視図である。
【図10】車輪洗浄機の動作を示す平面図である。
【図11】同上の他の動作を示す平面図である。
【図12】同上の更に他の動作を示す平面図である。
【図13】同上の要部斜視図である。
【図14】(a)(b)は無端ベルトが沈みこむ構造の一例を示す概略の断面図である。
【図15】同上の他例を示す概略の断面図である。
【図16】無端ベルトの表面に形成される毛の起毛の様子を説明する概略の断面図である。
【図17】無端ベルトにブラシを設ける構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図18】無端ベルトの交換状態の一例を示す概略の断面図である。
【図19】無端ベルトの交換状態の他例を示す概略の断面図である。
【図20】無端ベルトの交換状態におけるベルト支持具のロック機構を示す概略の断面図である。
【図21】無端ベルトの交換状態を示した正面斜視図である。
【図22】(a)(b)はベルト支持具の構成の一例を示す一部の平面図である。
【図23】無端ベルトと受け皿の構成を説明する概略の断面図である。
【図24】本発明の実施の形態の他例を示す正面図である。
【図25】本発明の実施の形態の他例を示す斜視図である。
【図26】同上の実施の形態におけるカバーを引き出した様子を示す斜視図である。
【図27】車輪洗浄機の設置状態の一例を示す概略の断面図である。
【図28】同上の他例を示す概略の断面図である。
【図29】同上の他例を示す概略の断面図である。
【図30】本発明の実施の形態の他例を示す斜視図である。
【図31】同上の使用状態を示す一部の側面図である。
【図32】本発明の実施の形態の他例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 洗浄機本体
2 洗浄ユニット
3 無端ベルト
4 ブラシ
6 噴出口
9 車輪
51,51a,51b 支持ローラ
69 制御部
81 ローラ群
83 ブラシ
41,45 モータ
100 受け皿
101 ブラシ
102 スクレーパ
103 挟持ローラ
105 カバー
108 車輌
113 リフター

Claims (33)

  1. 車輌の車輪を上面に載置可能で、その上面が前後方向に移動するように回動駆動可能であり、且つ少なくとも外面が吸水性の材質から形成された無端ベルトと、無端ベルト上に載置された車輌の車輪を前方又は後方から包囲するように配置された状態でこの車輪に向けてスチームを噴射する洗浄ユニットと、洗浄ユニットが車輪に対して所定の位置にあるか否かを検知する検知手段と、前記検知手段による検知結果に基づいて洗浄ユニットを所定の待機位置から前後方向と左右方向とにスライド移動させて車輌の車輪を包囲する位置まで移動させる駆動部とを具備して成ることを特徴とする車輪洗浄機。
  2. 無端ベルトを備えた洗浄機本体と、洗浄ユニットに供給するスチームを生成するスチーム発生器を備えた制御部とから構成され、洗浄機本体とスチーム発生器を備えた制御部とを分離可能に形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の車輪洗浄機。
  3. 検知手段として、洗浄ユニットと車輪との所定位置同士が当接しているか否かを検知する圧力センサを具備して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の車輪洗浄機。
  4. 洗浄ユニットに、この洗浄ユニットが車輪を前方又は後方から包囲するように配置された状態でこの車輪の側面と当接する当接片と、前記状態で車輪の外周面に当接するローラとを設け、検知手段として、前記当接片が車輪の側面と当接しているか否かを検知する圧力センサと、前記ローラが車輪の外周面と当接しているか否かを検知する圧力センサとを設けて成ることを特徴とする請求項3に記載の車輪洗浄機。
  5. 移動手段の駆動源としてモータを具備し、検知手段として前記モータの回転軸のトルクを検知するトルクセンサを具備して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の車輪洗浄機。
  6. 洗浄ユニットに、この洗浄ユニットが車輪を前方又は後方から包囲するように配置された状態でこの車輪の側面と当接する当接片と、前記状態で車輪の外周面に当接するローラとを設けて成ることを特徴とする請求項5に記載の車輪洗浄機。
  7. 移動手段の駆動源として、洗浄ユニットを待機位置から検知手段にて洗浄ユニットの当接片が車輪の側面と当接したことが検知されるまで左右方向にスライド移動させた後、検知手段にて洗浄ユニットのローラが車輪の外周面に当接したことが検知されるまで洗浄ユニットを前後方向にスライド移動させるものを設けて成ることを特徴とする請求項4又は6に記載の車輪洗浄機。
  8. 洗浄ユニットに、この洗浄ユニットが車輪を包囲する状態にあるときに車輪の表面に摺接するブラシを設けて成ることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  9. 洗浄ユニットに、この洗浄ユニットが車輪を包囲する状態にあるときに車輪の外周面に摺接するブラシを設けて成ることを特徴とする請求項8に記載の車輪洗浄機。
  10. 洗浄ユニットに、この洗浄ユニットが車輪を包囲する状態にあるときに車輪の側面に摺接するブラシを設けて成ることを特徴とする請求項8又は9に記載の車輪洗浄機。
  11. 洗浄ユニットに、その洗浄ユニットが車輪を包囲する状態にあるときに車輪の表面に摺接するブラシとして、その毛の先端が略U字状に配列したものを設けて成ることを特徴とする請求項8に記載の車輪洗浄機。
  12. 洗浄ユニットに、その洗浄ユニットが車輪を包囲する状態にあるときに車輪の表面に摺接するブラシとして、ローラの外周に毛を植設して構成され、車輪に摺接した状態で軸回転する回転ブラシを設けて成ることを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  13. 洗浄ユニットが車輪を包囲する状態にあるときに車輪の表面に摺接するブラシを、洗浄ユニットに対して着脱自在に形成して成ることを特徴とする請求項8乃至12のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  14. 無端ベルトが、その上面に車輪が載置された状態で車輪の形状に沿って沈み込む構造を有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  15. 無端ベルトを支持する複数の並列な支持ローラを具備し、この支持ローラのうちの少なくとも一部からなるローラ群を、無端ベルト上に載置された車輪の形状に沿って上下昇降自在に形成して成ることを特徴とする請求項14に記載の車輪洗浄機。
  16. 無端ベルトの外面に吸水性の材質からなる毛を起毛し、この毛を、無端ベルトの上面において前後いずれか一方向に向けて傾斜させて成ることを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  17. 無端ベルトの外面に、部分的にブラシを形成して成ることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  18. 無端ベルトを支持する並列な複数の支持ローラを、略水平に配置された状態と、一端側が上方に跳ね上がった状態との間で回動自在に形成して成ることを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  19. 無端ベルトの前後方向の端部を支持する支持ローラを、無端ベルトにかかる張力を緩める方向に移動可能に形成して成ることを特徴とする請求項1乃至18のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  20. 無端ベルトの下方に、受け皿を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  21. 無端ベルトの上面以外の外面において無端ベルトと摺接するブラシを具備して成ることを特徴とする請求項1乃至20のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  22. 無端ベルトの上面以外の外面において無端ベルトと摺接するスクレーパを具備して成ることを特徴とする請求項1乃至21のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  23. 無端ベルトの上面以外の箇所において無端ベルトを外面側と内面側とから挟持する挟持ローラを具備して成ることを特徴とする請求項1乃至22のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  24. 無端ベルトの上面以外の箇所において無端ベルトの外面にエアーを噴出するエアー噴出器を具備して成ることを特徴とする請求項1乃至23のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  25. 無端ベルトの上面を覆うカバーを具備して成ることを特徴とする請求項1乃至24のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  26. 無端ベルトを備えた洗浄機本体と、洗浄機本体と床面との間に設置され、洗浄機本体の上面の位置と床面の位置との間で上下昇降駆動するリフターを具備して成ることを特徴とする請求項1乃至25のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  27. 無端ベルトを備えた洗浄機本体と、洗浄機本体を上下昇降駆動するリフターとを具備して成ることを特徴とする請求項1乃至25のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  28. 無端ベルトを備えた洗浄機本体上における、車輪洗浄時の車輪の載置位置以外の箇所での異物の有無を検知するセンサを具備して成ることを特徴とする請求項1乃至27のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  29. 折り畳み可能に形成して成ることを特徴とする請求項1乃至28のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  30. 洗浄ユニットが、車輪を包囲した状態で車輪の両側からそれぞれ車輪側に傾斜した方向に向かってスチームを噴出する噴出口を具備して成ることを特徴とする請求項1乃至29のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  31. 下部に移動用の車輪を具備して成ることを特徴とする請求項1乃至30のいずれかに記載の車輪洗浄機。
  32. 洗浄ユニットが所定の待機位置に配置された状態で、少なくとも外面が吸水性の材質から形成された無端ベルトの上面に車輌の車輪を載置し、洗浄ユニットが車輪に対して所定の位置にあるか否かを検知する検知手段による検知結果に基づいて、この洗浄ユニットを待機位置から前後方向と左右方向とにスライド移動させて車輪を前方又は後方から包囲する位置まで移動させて車輌の移動を抑止すると共に洗浄ユニットから車輪に向けてスチームを噴出しながら、無端ベルトを所定の定常速度で回動させることにより、車輪の洗浄を行うことを特徴とする車輪洗浄方法。
  33. 洗浄ユニットが所定の待機位置に配置された状態で、少なくとも外面が吸水性の材質から形成された無端ベルトの上面に車輌の車輪を載置し、低速で無端ベルトを回動させた後、洗浄ユニットが車輪に対して所定の位置にあるか否かを検知する検知手段による検知結果に基づいて、この洗浄ユニットを待機位置から前後方向と左右方向とにスライド移動させて車輪を前方又は後方から包囲する位置まで移動させて車輌の移動を抑止すると共に洗浄ユニットから車輪に向けてスチームを噴出しながら、無端ベルトを所定の定常速度で回動させることにより、車輪の洗浄を行うことを特徴とする車輪洗浄方法。
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