JP7312559B2 - 自動搬送システム - Google Patents
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Description
識別情報を取得する識別情報取得手段と、搬送制御情報記憶手段に記憶された搬送制御情報を取得する搬送制御情報取得手段とを備えている。
本発明の実施形態に係る自動搬送システムは、図1に示すように、搬送対象物情報記憶手段10と、搬送制御情報記憶手段20と、自動搬送手段30と、昇降手段50(工事用エレベータや工事用リフト)を基本的な構成要素としている。搬送対象物情報記憶手段10は、搬送対象物40(例えば、資機材)の識別情報及び搬送目的地情報を記憶した手段であり、搬送対象物40に取り付け、あるいは搬送対象物40の荷取り位置に設置することにより、荷取り時に当該搬送対象物40の個別情報(種類等)識別するための識別情報及び搬送目的地情報を取得することができる。
自動搬送手段30は、搬送対象物40を荷取り場から荷置き場まで走行させるための手段である。この自動搬送手段30は、識別情報取得手段31と、搬送制御情報取得手段32と、搬送対象物40を保持するための保持手段33と、移動手段36と、移動手段36を駆動するための駆動手段35と、自律走行制御手段34とを備えている。
搬送対象物情報記憶手段10は、搬送対象物40の識別情報及び搬送目的地情報を記憶した手段であり、搬送対象物40に取り付け、あるいは搬送対象物40の荷取り位置に設置されている。識別情報取得手段31は、搬送対象物情報記憶手段10に記憶された搬送対象物40の識別情報及び搬送目的地情報を取得するための手段であり、搬送対象物情報記憶手段10の態様に応じて種々の形態とすることができる。
搬送制御情報記憶手段20は、搬送対象物の搬送を制御するための搬送制御情報を記憶した手段であり、搬送対象物の保持開始位置(荷取り場)及び搬送目的地(荷置き場)に設置されている。また、搬送経路の適宜位置に、搬送制御情報記憶手段20を設置してもよい。搬送制御情報取得手段32は、搬送制御情報記憶手段20に記憶された搬送制御情報を取得するための手段であり、搬送制御情報記憶手段20の態様に応じて種々の形態とすることができる。
駆動手段35は、移動手段36を駆動するためのモータ等からなる。例えば、移動手段36が車輪の場合には、駆動手段35は車輪を駆動するためのモータからなる。この場合、移動手段36として機能する車輪の他に、駆動力が伝達されない車輪を備えていてもよい。また、移動手段36の数は限定されないが、すべての車輪を移動手段36としてもよいし、一部の車輪を移動手段36としてもよい。
保持手段33は、搬送対象物40を保持するための手段であり、自動搬送手段30の態様に応じて、種々の態様とすることができる。例えば、搬送対象物40を載置する装置、搬送対象物40を吊り下げる装置、搬送対象物40を牽引する装置が保持手段33となる。また、搬送対象物40をパレット上に載置したり、車輪付きのカゴに収容したりすることにより、パレットやカゴを保持することにより搬送を行ってもよい。
自律走行制御手段34は、取得した搬送対象物40の識別情報及び搬送目的地情報に従って、自動搬送手段30を自律走行させるための手段であり、取得した搬送対象物40の識別情報及び搬送目的地情報に基づいて駆動手段35を制御し、自動搬送手段30を目的の位置まで走行させる。
昇降手段50は、搬送対象物40または搬送対象物40を保持した自動搬送手段30を目的階へ搬送するための手段であり、工事用エレベータや工事用リフト(以下、エレベータと総称することがある)により構成する。特に、本実施形態は、仮設の工事用エレベータや工事用リフトにおいて好適に適用することができる。工事用エレベータや工事用リフトは、建設構造物の外壁や内部に取り付けられ、当該建設構造物の地盤面(グランドレベル)よりも高い位置が積込階とされた場合もある。この場合には、補助昇降手段60が必要となる。
収容手段51は、自動搬送手段30を収容するための手段であり、エレベータ本体のことである。図示しないが、一般的な工事用エレベータは、ガイドレールに沿って収容手段51を昇降させるラックアンドピニオン及びモータ等の駆動装置により昇降駆動される。また、一般的な工事用リフトは、ワイヤーにより吊り下げられており、巻取装置がワイヤーを巻き取り、あるいは巻き出すことにより昇降駆動させる。
昇降駆動手段52は、収容手段51を昇降駆動するための手段であり、例えば、収容手段51を昇降させるラックアンドピニオン及びモータや、収容手段51を吊り下げるワイヤー及び電動の巻取装置により構成する。すなわち、モータによりラックアンドピニオンを駆動し、あるいは巻取装置を駆動してワイヤーを巻き取ったり、繰り出したりすることにより収容手段51を昇降させることができる。なお、図示しないが、昇降駆動手段52や収容手段51と支柱との間には、収容手段51の昇降を停止させるためのブレーキが設けられている。
昇降駆動制御手段53は、昇降駆動手段52を制御して、搬送対象物40の積込階及び搬送目的階に収容手段51を移動させるための手段からなり、例えば、マイクロコンピュータにより構成する。昇降駆動制御手段53は、目的階を指示する目的階指示信号により、収容手段51が目的階に到達するように昇降駆動手段52の駆動を制御する。
目的階指示手段54は、自動搬送手段30に保持された搬送対象物40の識別情報に基づいて、搬送目的階を指示するための手段であり、例えば、マイクロコンピュータにより構成する。すなわち、搬送対象物40の識別情報及び搬送目的地情報は識別情報取得手段31により取得されており、この識別情報には、それぞれ搬送対象物40の搬送目的階に関する情報が含まれている。
扉開閉手段55は、昇降手段50が積込階及び搬送目的階に到着した際に、昇降手段50の出入口に対応する扉を開閉するための手段であり、例えば、マイクロコンピュータ及びこれに制御される扉開閉装置からなる。一般的なエレベータは、各階に設置された外扉と、エレベータ本体に設置された内扉とを有している。扉開閉手段55はエレベータの外扉の開閉制御を行い、エレベータの内扉はエレベータを制御するコンピュータシステムの開閉制御信号により開閉制御される。
補助昇降手段60は、建設構造物の地盤面(グランドレベル)よりも高い位置が積込階とされた工事用エレベータや工事用リフトに使用する手段であり、地盤面(グランドレベル)や1階スラブ面と積込階との間に設置する。この補助昇降手段60により、積み込み階と地盤面(グランドレベル)や1階スラブ面との間で、自動搬送手段30(搬送対象物40を保持している場合を含む)を移動させる。後述する補助収容手段61、補助昇降駆動手段62、補助昇降駆動制御手段63、補助扉開閉手段64も、建設構造物の地盤面(グランドレベル)よりも高い位置が積込階とされた工事用エレベータや工事用リフトで使用する手段である。
補助収容手段61は、自動搬送手段30を収容するための手段である。この補助収容手段61は、工事用エレベータや工事用リフトからなる昇降手段50で使用する収容手段51と異なり、1階分程度の高さを昇降させるものであるため、昇降手段50よりも簡易な構成とすることができる。例えば、貨物自動車で荷物を荷台に積み込むために使用するリフトのような装置であってもよい。
補助昇降駆動手段62は、補助収容手段61を昇降駆動するための手段である、補助収容手段61の構成に応じて適宜な装置とすることができる。例えば、貨物自動車で使用するリフトのような装置を使用する場合には、油圧シリンダ、油圧ポンプ、リンク機構等の装置により補助昇降駆動手段62を構成することができる。
補助昇降駆動制御手段63は、補助昇降駆動手段62を制御して、補助収容手段61を昇降させるための手段からなり、例えば、マイクロコンピュータにより構成する。補助昇降駆動制御手段63は、自動搬送手段30を建設構造物の地盤面(グランドレベル)と工事用エレベータや工事用リフトの積込階との間における昇降を制御する。
また、自動搬送手段30の脱落を防止するため補助収容手段61に補助扉を設けてもよい。補助扉を設けた場合には、補助昇降手段60が地盤面(グランドレベル)及び積込階に到着した際に、補助昇降手段60の出入口に対応する補助扉を開閉する補助扉開閉手段64を設けることができる。この補助扉開閉手段64は、操作者が入力した補助扉の開閉指示信号、または目的階指示手段54から発信される補助扉の開閉指示信号の少なくとも一方に基づいて補助扉の開閉動作を行うように構成することができる。
以下、目的階に到着した自動搬送手段30(搬送対象物40)を荷置き場にまで搬送する手段について説明する。本実施形態では、搬送対象物記憶手段10に記憶された搬送対象物40の識別情報及び搬送目的地情報と、搬送制御情報記憶手段20に記憶された搬送制御情報により、自動搬送手段30が荷取り場で荷取り作業を行い、荷置き場で荷置き作業を行うようになっている。
次に、上述した自動搬送システムを用いて、搬送対象物40を搬送する方法について説明する。図2は、自動搬送システムを用いて、自動搬送手段30が搬入位置(地盤面(グランドレベル)または工事用エレベータや工事用リフトの1階)で荷取り作業を行い、搬送先(荷置き場)で荷置き作業を行う一連の工程を説明するための説明図であり、図3は搬送目的階において自動搬送手段30を自律走行させて荷置き作業を行う一連の工程を説明するための説明図である。また、自動搬送システムは、上述した機能手段を備えているものとして説明を行うが、実運用においては他の機能手段を付加してもよい。
設置されている。標識Y1は、資機材A1、A2、A3を通過させる情報を示す搬送制御情報記憶手段20であり、標識Y2は、資機材A1、A2を通過させる情報を示す搬送制御情報記憶手段20であり、標識Y3は、資機材A1を通過させる情報を示す搬送制御情報記憶手段20である。
20 搬送制御情報記憶手段
30 自動搬送手段
31 識別情報取得手段
32 搬送制御情報取得手段
33 保持手段
34 自律走行制御手段
35 駆動手段
36 移動手段
40 搬送対象物
50 昇降手段
51 収容手段
52 昇降駆動手段
53 昇降駆動制御手段
54 目的階指示手段
55 扉開閉手段
60 補助昇降手段
61 補助収容手段
62 補助昇降駆動手段
63 補助昇降駆動制御手段
64 補助扉開閉手段
Claims (3)
- 搬送対象物を識別するための識別情報及び搬送目的地を示す搬送目的地情報を記憶した搬送対象物情報記憶手段と、
少なくとも搬送対象物の保持開始位置及び搬送目的地に設置され、搬送対象物の搬送を制御するための搬送制御情報を記憶した搬送制御情報記憶手段と、
搬送対象物の自動搬送を行う自動搬送手段と、
搬送対象物または搬送対象物を保持した自動搬送手段を目的階へ搬送する昇降手段と、
を備え、
前記自動搬送手段は、
前記搬送対象物情報記憶手段に記憶された識別情報及び搬送目的地情報を取得する識別情報取得手段と、
前記搬送制御情報記憶手段に記憶された搬送制御情報を取得する搬送制御情報取得手段と、
を備え、
前記昇降手段は、
前記搬送対象物または搬送対象物を保持した自動搬送手段を収容する収容手段と、
前記収容手段を昇降駆動する昇降駆動手段と、
前記昇降駆動手段を制御して、搬送対象物の積込階及び搬送目的階に前記収容手段を昇降させる昇降駆動制御手段と、
前記搬送対象物の識別情報及び搬送目的地情報に基づいて、搬送目的階を指示する目的階指示手段と、
前記昇降手段が積込階及び搬送目的階に到着した際に、昇降手段の出入口に対応する扉を開閉する扉開閉手段と、
を備え、
前記目的階指示手段は、前記搬送対象物の識別情報及び搬送目的地情報に基づいて当該搬送対象物の搬送目的階を認識することにより、当該搬送目的階まで前記収容手段を昇降させるための目的階指示信号を出力し、または操作者の操作により入力手段から入力された目的階の指示信号を受信して当該搬送目的階まで前記収容手段を昇降させるための目的階指示信号を出力し、
前記扉開閉手段は、
操作者の操作により入力手段から入力された扉の開閉指示信号、または前記目的階指示手段から発信される扉の開閉指示信号のうちのいずれの開閉指示信号に基づいて扉の開閉動作を行うかを切り替えるための切り替えスイッチを備え、
前記切り替えスイッチは、前記昇降手段の自動運転中には操作者の操作により入力手段から入力された開閉指示信号は無効とし、前記昇降手段を非常停止させる場合にのみ、操作者の操作により入力手段から入力された開閉指示信号を有効とする、
ことを特徴とする自動搬送システム。 - 前記昇降手段は、建設構造物の外壁または内部に取り付けられ、当該建設構造物の地盤面よりも高い位置が積込階とされた工事用エレベータまたは工事用リフトからなり、
地盤面と積込階との間には、前記搬送対象物または搬送対象物を保持した自動搬送手段を載置して昇降させる補助昇降手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の自動搬送システム。 - 前記補助昇降手段は、
前記搬送対象物または搬送対象物を保持した自動搬送手段を収容する補助収容手段と、
前記補助収容手段を昇降駆動する補助昇降駆動手段と、
前記補助昇降駆動手段を制御して、前記補助収容手段を昇降させる補助昇降駆動制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の自動搬送システム。
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