JP7310523B2 - 試料採取装置及び分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体試料を採取する試料採取装置及び分析装置に関する。
飲料水等の製造工場においては、製造する飲料水等の品質をモニタするために、例えば図3に示すように、飲料水等を貯蔵する液体タンク81より分析対象の飲料水等の液体82の一部を採取する。そして、採取された飲料水等は、液体試料採取流路83を介して液体分析装置84に送液され、当該液体分析装置84により成分分析される。
このような液体の採取、分析は、植物工場においても行われる。一般に、植物工場においては、植物(野菜等の作物)に必要な養分を水に溶かした養液による養液栽培が行われる。例えば図4に、養液栽培として養液91を循環させる循環式の水耕栽培の例を示す。
作物92が育成される栽培槽93に供給される養液91は、送液ポンプ94により、循環流路95を介して循環する。循環する養液91の一部は、循環流路95の一部から分岐した液体試料採取流路96を介して、例えば自動的に採取され、採取された養液91は液体分析装置97により成分分析される。
循環式の水耕栽培の場合、養液が循環するにつれ栽培槽に保持される養液の組成が変化する。植物の生育は養液成分に影響されるので、養液分析の結果に基づき、必要に応じて適宜、養液の調整が行われる。特許文献1には、循環式を採用した水耕栽培において、養液の物理量を検出し、その検出結果をもとに養液のPHや養分濃度といった栽培環境条件を調整する例が開示されている。
特開2015-53882号公報
ところで、液体試料分析装置では、採取した液体試料を分析する際に、適宜、分析用物質を用いている。例えば、液体試料分析装置が高速液体クロマトグラフィー(HPLC:High Performance Liquid Chromatograpy)装置である場合、HPLCカラムで養液の成分毎に分離するための分析用物質として溶離液が用いられる。また、呈色反応を用いて液体試料を分析する装置の場合、分析用物質として呈色試薬が用いられる。
作業員が液体タンクに貯蔵される飲料水や栽培槽の養液といった分析対象である液体試料を採取して、分析センター等の液体試料分析装置を用いて分析する場合は、採取された液体試料は液体タンクや栽培槽に戻されることはない。
しかしながら、図3及び図4に示すように、液体試料流路を介して自動的に液体試料を採取する場合では、上述のような分析用物質が、何等かの不具合により液体試料採取流路83、96を逆流して図3の液体タンク81や図4の栽培槽93に逆流する可能性がある。このような場合、分析用物質に毒性のある物質が含まれていれば、液体タンク81に貯蔵される飲料水や栽培槽93の養液に毒性のある物質が混入してしまう。
本発明は、このような事情を鑑みなされたものであって、液体分析装置からの液体試料が採取側に逆流することを防止することができる試料採取装置を提供することを課題としている。
上述の課題を解決するために、本発明に係る試料採取装置の一態様は、液体試料を滞留させる滞留部と空間部を有するバッファ部と、採取した液体試料を前記バッファ部に滴下させる供給部と、前記バッファ部に滞留した前記液体試料を液体分析装置に供給する送液流路と、前記バッファ部の底部に設けられ、前記バッファ部に滞留した前記液体試料を排出させる排液流路と、前記排液流路に設けられ、前記排液流路から排出させる前記液体試料の排液量を調整する排出量調整部と、を備え、前記排出量調整部による調整により前記液体試料の一部が排出される場合に、前記バッファ部の内部の空間の圧力が負圧になることにより、前記液体試料が前記バッファ部に供給されるように構成される。これにより、液体分析装置から液体試料が逆流しても、排液流路から排出することができ、液体試料が採取側に逆流することを防止することができる。
また、上記の試料採取装置において、前記バッファ部に滞留した前記液体試料の温度を所定の温度以下に調節する温度調節部を備える構成としてもよい。この場合、バッファ内の液体試料が気化することを防止することができる
また、上記試料採取装置と液体試料の液体分析装置とを備えることにより、液体試料が採取側に逆流しない分析装置を提供することができる。ここで、液体分析装置は、植物が吸収する肥料成分を分析するための装置とすることができる。
本発明の試料採取装置は、液体分析装置からの液体試料が、採取側に逆流することを防止することができる。
第一の実施形態における試料採取装置の構成例を示す図である。 第二の実施形態における試料採取装置の構成例を示す図である。 従来の試料採取装置の構成例を示す図である。 従来の試料採取装置の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本実施形態における試料採取装置10の構成例を示す図である。
この試料採取装置10は、例えば図3に示す液体タンク81に貯蔵される飲料水等の液体82の一部を採取する用途に本発明の試料採取装置を適用した例を示している。なお、図4に示す養液循環式の水耕栽培における養液の一部を採取する用途に本発明を適用してもよい。
この試料採取装置10は、液体タンク1に貯蔵されている飲料水等の液体2を採取する液体試料採取部11と、採取した液体試料を供給する液体試料採取流路12と、液体試料のフィルタリングを行うフィルタ部13を備えている。また、試料採取装置10は、液体試料を滞留させる滞留部14Aと空間部14Bを有するバッファ部14と、採取した液体試料をバッファ部14に滴下させる供給口(供給部)15とを備えている。さらに、試料採取装置10は、バッファ部14に滞留した液体試料を液体分析装置30に供給する送液流路16と、バッファ部14に滞留した液体試料を排出させる排液流路17とを備えている。排液流路17は、排出する液体試料の流量を調整する流量調整バルブ18を介して排液口(ドレイン)19に接続されている。また、試料採取装置10は、バッファ部14内の液体試料の温度を所定の範囲に調整する温度調節部20を備えている。
図1に示すように、液体タンク1に貯蔵されている飲料水等の液体2には、当該液体2の一部(分析対象である液体試料)を採取するための液体試料採取部11の先端の採取口11Aが浸漬している。この液体試料採取部11は、液体試料を採取し、液体分析装置30に送液する際の液体試料採取流路12に相当する。
液体試料採取流路12の採取口11Aとは反対側の先端である供給口15は、バッファ部14に連結されている。液体試料採取部11の採取口11Aから採取される液体試料は、液体試料採取流路12とフィルタ部3を介して供給口15からバッファ部14に送液される。
なお、採取した液体試料(例えば飲料水等)中には、液体分析装置30の機能に影響を及ぼす不純物が含有されている場合がある。例えば、液体分析装置30がHPLC装置である場合、不純物によりHPLCカラムが詰まる場合がある。このため、液体試料採取流路12に、適宜、採取した液体試料中の不純物を除去するフィルタ部13を設けてもよい。フィルタ部13を構成するフィルタの孔径は、例えば、0.45μmや0.22μmである。これにより、液体分析装置30を保護することができる。
上述のように、採取した液体試料は、バッファ部14の内部に一旦滞留する。供給口15からバッファ部14に供給される液体試料は、バッファ部14内の空間部14B中を落下(滴下)し、バッファ部14の滞留部14Aに滞留する。バッファ部14に滞留する液体試料の量を適宜調整することにより、供給口15とバッファ部14の滞留部14Aとの間には、空間(空間部14B)が生じる。
すなわち、液体試料採取流路12等の液体試料の採取系統と、後述するバッファ部14から液体分析装置30までの液体試料の送液系統(送液流路16)とは、バッファ部14の空間部14Bにより、空間的に分離される。このため、何等かの不具合により、分析用物質が液体分析装置30からバッファ部14の滞留部14Aに滞留する液体試料に逆流したとしても、分析用物質が混入した液体試料は、液体試料採取流路12まで到達することはない。換言すると、上記バッファ部14の空間部14Bは、逆流防止の空間として機能する。
バッファ部14に滞留する液体試料は、後述するように、送液流路16を介して液体分析装置30に送液される。ここで、液体試料の送液量が少ないと、液体試料は比較的長時間バッファ部14に滞留することになる。バッファ部14に滞留する液体試料が滞留中に化学変化しやすいものである場合、バッファ部14での液体試料の滞留時間を短縮し、液体試料を常に新鮮な状態に維持することが好ましい。
このようにバッファ部14に滞留する液体試料の滞留時間を短縮して常に新鮮な状態とするために、バッファ部14の底面には、先端がドレイン(排液口)19として機能する排液流路17が設けられる。この排液流路17には、排液量を調整するための流量調整バルブ18が設けられる。
この流量調整バルブ18により排液量を調整することにより、バッファ部14に滞留する液体試料は、供給口15から供給される液体試料により常時入れ替えられることになり、常に新鮮な状態に維持される。また、排液流路17を設けることにより、供給口15とバッファ部14との間の逆流防止の空間(空間部14B)を確実に保持することが可能となり、液体分析装置30からの液体試料が採取側に逆流することを確実に防止することができる。
なお、排液流路17からバッファ部14に滞留する液体試料の一部が外部に排出されることにより、バッファ部14の内部の逆流防止の空間の圧力が負圧となる。この負圧により、液体タンク1内の液体試料が採取口11Aから採取され、供給口15からバッファ部14に供給される。すなわち、ポンプ等の送液手段を用いることなく、液体試料をバッファ部14に供給することが可能となる。
なお、液体試料は、供給口15から滴下され、バッファ部14の内壁に接触することなく、バッファ部14の底部の滞留部14Aに供給される。ここで、液体試料は、供給口15より液滴状にバッファ部14に供給されることが好ましい。液滴状に供給することにより、供給される液体試料とバッファ部14に滞留する液体試料とは、バッファ部14内の逆流防止の空間(空間部14B)を介して確実に空間的に分離される。
バッファ部14の底面には、当該バッファ部14と液体分析装置30とを連結する連結部(送液流路16)が設けられている。バッファ部14の滞留部14Aに滞留する液体試料は、送液流路16を介して液体分析装置30に送液される。
なお、分析用物質が混入した液体試料がバッファ部14内にて気化し、分析用物質に含まれる有害成分が空間部14Bを移動して供給口15に到達してしまう恐れがある場合、バッファ部14内の液体試料の温度を所定の温度以下に維持することが好ましい。具体的には、バッファ部14内の液体試料の温度を、例えば60℃以下に維持することが好ましい。このため、本実施形態では、バッファ部14内の温度を所定の温度以下に調整する温度調節部20を設けている。この温度調節部20は、バッファ部14内の液体試料の温度を検出する温度センサを備えており、検出した温度に基づいてバッファ部14の温度を調整する。これにより、バッファ部14内の液体試料が気化することを防止することができる。
また、上述のように、バッファ部14と液体分析装置30は、連結部(送液流路16)により連結されている。バッファ部14から液体分析装置30への液体試料の送液は、液体分析装置30が備えるポンプ31により行われる。ポンプ31としては、例えば、シリンジポンプが用いられる。液体分析装置30の詳細な構造についての説明は省略するが、図1に示すように、採取した液体試料や分析用物質タンク34に貯蔵される分析用物質の分析部36への送液は、上述のポンプ31と切換バルブ32を制御することにより行われる。分析部36において分析が終了した液体試料等は、排液流路37を通過してドレイン38より外部に排出される。なお、図1に示す液体分析装置30は、概略構造を示すものである。液体分析装置30としては、上述のHPLC装置、呈色反応を検出する装置、その他電気化学反応装置等の公知の分析装置を用いることができ、液体分析装置30の詳細な構造は、用いる分析装置の構造に準ずる。
上述のように、本実施形態では、液体分析装置からの液体試料が採取側に逆流することを防止することができる。また、本実施形態では、排液流路を設けることにより、液体試料がバッファ部に滞留する滞留時間を短縮することができる。また、本実施形態では、フィルタ部を設けることにより、液体分析装置を保護することができる。また、本実施形態では、排液流路を設けることにより、液体分析装置からの液体試料が採取側に逆流することを確実に防止することができる。また、本実施形態では、温度調節部を設けることにより、バッファ部内の液体試料が気化することを防止することができる。
(第二の実施形態)
図2は、本実施形態における試料採取装置50の構成例を示す図である。
この試料採取装置50は、例えば図4に示す養液循環式の水耕栽培を行う植物工場90における養液91の一部を採取する用途に本発明の試料採取装置を適用した例を示している。なお、図3に示す液体タンク81に貯蔵される飲料水等の液体の一部を採取する用途に本発明を適用してもよい。
この試料採取装置50は、養液41を循環させる循環流路45に設けられた採取口46から液体試料を採取する液体試料採取流路(液体試料採取部)52と、液体試料採取流路52に設けられたバルブ(流量調整部)51とを備えている。また、試料採取装置50は、液体試料を滞留させる滞留部53Aと空間部53Bを有するバッファ部53と、採取した液体試料をバッファ部53に滴下させる供給口(供給部)54とを備えている。さらに、試料採取装置50は、バッファ部53に滞留した液体試料を液体分析装置70に供給する送液流路55と、送液流路55の途中に設けられたフィルタ部56と、バッファ部53に滞留した液体試料を排出させる排液流路58とを備えている。排液流路58は、バッファ部53に設けられた排出口57と排液口(ドレイン)59に接続されている。また、この試料採取装置50は、バッファ部53内の液体試料の液面レベルを検出する液面検出部60と、液面検出部60が検出した液体試料の液面のレベルに応じてバルブ51を制御して液体試料の流量の調整を制御する流量制御部61とを備えている。
図2に示すように、植物工場40における養液41の循環流路45の一部に、分析対象である養液41の一部を採取するための採取口46が設けられている。この採取口46は、液体試料採取流路52に接続される。この液体試料採取流路52は、図1の液体試料採取部11に相当する。液体試料採取流路52の採取口46と反対側の先端である供給口54は、バッファ部53に連結されている。
採取口46から採取される液体試料は、液体試料採取流路52を介して供給口54からバッファ部53に送液される。バッファ部53に送液された液体試料は、バッファ部53の内壁に接触することなく、供給口より滴下し、バッファ部53の底部(滞留部53A)に供給される。
養液循環式の水耕栽培の養液41は、循環流路45に設けられた送液ポンプ44により循環する。このため、循環流路45の送液ポンプ44の養液排出側(図2上側)は陽圧となっている。このため、養液排出側に採取口46を設けることにより、新たにポンプ等の送液手段を設けることなく、液体試料採取流路52を介して液体試料をバッファ部53に供給することが可能になる。
採取した液体試料は、バッファ部53の内部に一旦滞留する。供給口54からバッファ部53に供給される液体試料は、バッファ部53内の空間部53B中を落下(滴下)し、バッファ部53の底部の滞留部53Aに滞留する。バッファ部53に滞留する液体試料の量を適宜調整することにより、供給口54とバッファ部53の滞留部53Aとの間には、空間部(図1と同様の逆流防止の空間)53Bが生じる。
この逆流防止の空間(空間部53B)により、何等かの不具合により、分析用物質が液体分析装置70からバッファ部53の滞留部53Aに滞留する液体試料に逆流したとしても、分析用物質が混入した液体試料は、液体試料採取流路52まで到達することはない。
ここで、例えば液体分析装置70へのバッファ部53に滞留する液体試料の送液に不具合が生じた場合、バッファ部53に滞留する液体試料の量が増加し、最終的には液体試料の液面が、液体試料採取流路52の供給口54まで到達する。この際、仮にバッファ部53に滞留する液体試料に、分析用物質が逆流して混入し、分析用物質に有害物質が含まれる場合は、この有害物質が栽培槽43で循環する養液41に混入してしまう可能性がある。
このような液体試料の液面が供給口54まで到達することを防止するために、本実施形態では、バッファ部53に滞留する液体試料の液面レベルを検出する液面検出部60を設け、液体試料採取流路52には、液体試料の流量を調整するバルブ51を設けている。具体的には、液面検出部60は、供給口54より下方に設定された所定の液面検出レベル(Lv)に、バッファ部53内の液体試料の液面が到達した場合、流量制御部61に警報信号を送出する。警報信号を受信した流量制御部61は、バルブ51を閉じ、液体試料の採取を遮断する。これにより、バッファ部53内の空間部53Bを確実に維持し、液体分析装置70からの液体試料が採取側に逆流することを確実に防止することができる。なお、液面検出部60が検出した液体試料の液面レベルによっては、採取を遮断する代わりに、流量制御部61が、液面レベルに応じてバルブ(供給量調整部)51による液体試料の流量の調整を制御するようにしてもよい。
ここで、液面検出部60が故障した場合、液面レベルが検出されないので、液面が液面検出レベルに到達しても警報信号が送出されず、液体試料の採取は続行し、最終的には液体試料の液面が、液体試料採取流路の供給口まで到達する場合がある。このような不具合を防止するために、本実施形態では、所定の液面レベル(例えば液面検出レベル)より上部、さらに、具体的には、例えば液面検出レベルと供給口54との間のレベルに、排出口57を設けている。排出口57には排液流路58が接続されている。これにより、液面検出部60が故障してバッファ部53内の液面レベルが上昇しても、液面が液体試料採取流路52の供給口54まで到達する前に、液体試料は排出口57と排液流路58を通り、排液流路の先端のドレイン(排液口)59より外部に排出される。これにより、バッファ部53内の空間部53Bを確実に維持し、液体分析装置70からの液体試料が採取側に逆流することを確実に防止することができる。
バッファ部の底面には、当該バッファ部と液体分析装置とを連結する連結部が設けられる。バッファ部に滞留する液体試料は、連結部を介して液体分析装置に送液される。図2において連結部は、バッファ部と液体分析装置とを繋ぐ送液流路に相当する。
なお、採取した養液中には、液体分析装置70の機能に影響を及ぼす不純物が含有されている場合がある。このため、送液流路55に、適宜、採取した液体試料中の不純物を捕捉するフィルタ部56を設けてもよい。あるいは、図1と同様に、液体試料採取流路52にフィルタ部を設けてもよい。フィルタ部56を構成するフィルタの孔径は、例えば、0.45μmや0.22μmである。これにより、液体分析装置70を保護することができる。
バッファ部53から液体分析装置70への液体試料の送液は、液体分析装置70が備えるポンプ71により行われる。ポンプ71としては、例えば、シリンジポンプが用いられる。液体分析装置70の詳細な構造についての説明は省略するが、図1に示す液体分析装置30と同様に、採取した液体試料や分析用物質タンク74に貯蔵される分析用物質の分析部76への送液は、上述のポンプ71と切換バルブ72を制御することにより行われる。
分析部76にて分析が終了した液体試薬等は、排液流路を通過してドレインより外部に排出される。
なお、図2に示す液体分析装置は、概略構造を示すものである。詳細な構造は、公知の分析装置(先に述べたHPLC装置、呈色反応を検出する装置やその他電気化学反応装置)の構造に準ずる。
なお、液体分析装置70が分析する対象となる物質を、例えば植物が吸収する肥料成分(例えば、窒素(N(NO 、NH ))、リン(P(PO 3―))、カリウム(K)、カルシウム(Ca2+)、マグネシウム(Mg2+)、硫黄(S(SO 2―))としてもよい。養液41の状態(例えば植物が吸収した肥料成分)の分析には、これらの成分の分析で十分な場合があり、装置の小型化と分析時間の短縮に寄与することができる。
上述のように、本実施形態では、液体分析装置からの液体試料が採取側に逆流することを防止することができる。また、本実施形態では、液体試料の液面のレベルに応じて液体試料の流量の調整を制御することにより、液体分析装置からの液体試料が採取側に逆流することを確実に防止することができる。また、本実施形態では、フィルタ部を設けることにより、液体分析装置を保護することができる。また、本実施形態では、排液流路にバッファ部に滞留した液体試料を排出させる排出口を、バッファ部の所定の液面のレベルより上部に設けることにより、バッファ部に滞留した液体試料の液面のレベルの上昇を抑制することができる。これにより、液体分析装置からの液体試料が採取側に逆流することを確実に防止することができる。
(変形例)
なお、上述の各実施形態の構成を適宜組み合わせてもよい。
例えば第二の実施形態の試料採取装置に、バッファ部14内の液体試料の温度を所定の範囲に調整する温度調節部20を設けてもよい。あるいは、例えば、第一の実施形態の排液流路17、流量調整バルブ18と、第二の実施形態のバルブ51、液面検出部60、流量制御部61と、を共に設けてもよい。
10、50…試料採取装置、11…液体試料採取部、12、52…液体試料採取流路、13、56…フィルタ部、14、53…バッファ部、14A、53A…滞留部、14B、53B…空間部、15、54…供給口、16、55…送液流路、17…排液流路、18…流量調整バルブ、19…ドレイン、20…温度調節部、30、70…液体分析装置、51…バルブ、60…液面検出部、61…流量制御部

Claims (4)

  1. 液体試料を滞留させる滞留部と空間部を有するバッファ部と、
    採取した液体試料を前記バッファ部に滴下させる供給部と、
    前記バッファ部に滞留した前記液体試料を液体分析装置に供給する送液流路と、
    前記バッファ部の底部に設けられ、前記バッファ部に滞留した前記液体試料を排出させる排液流路と、
    前記排液流路に設けられ、前記排液流路から排出させる前記液体試料の排液量を調整する排出量調整部と、
    を備え、
    前記排出量調整部による調整により前記液体試料の一部が排出される場合に、前記バッファ部の内部の空間の圧力が負圧になることにより、前記液体試料が前記バッファ部に供給されるように構成されることを特徴とする試料採取装置。
  2. 前記バッファ部に滞留した前記液体試料の温度を所定の温度以下に調節する温度調節部を備えることを特徴とする請求項1に記載の試料採取装置。
  3. 請求項1または2に記載の試料採取装置と、
    前記液体試料の分析を行う液体分析装置と、を備えることを特徴とする分析装置。
  4. 前記液体分析装置は、植物が吸収する肥料成分の分析を行う、ことを特徴とする請求項に記載の分析装置。
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