JP7308499B1 - 地盤固結材およびそれを用いた地盤注入工法 - Google Patents

地盤固結材およびそれを用いた地盤注入工法 Download PDF

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Abstract

【課題】溶液型シリカグラウトと併用でき、ゲル化時間が短く、CO2の生成を削減でき、かつ、土壌汚染を生ずることがない耐久性に優れた懸濁型の地盤固結材、および、それを用いた環境保全性に優れた地盤注入工法を提供する。【解決手段】金属珪素から製造されたシリカゾルを含み、スラグおよびセメントを主成分とする懸濁型の地盤固結材である。スラグおよびセメントのうちのいずれか一方、その両方またはその混合物が、ブレーン比表面積4000cm2/g以上である。【選択図】なし

Description

本発明は、中性シリカゾルを用いたスラグ・セメント系の懸濁型地盤固結材の改良に関し、具体的には、金属珪素由来シリカゾルと微粒子スラグおよび微粒子セメントを使用することにより、高い固結強度が得られるとともに、ゲル化時間が長く、懸濁型地盤固結材としては浸透性に優れ、溶液型シリカグラウトとの併用性に優れ、環境保全性にも優れた地盤固結材(以下、単に「固結材」とも称する)およびそれを用いた地盤注入工法に関する。
地盤を固結するための懸濁型グラウトは種々知られている。例えば、従来よりセメントと水ガラスグラウトが知られているが、このグラウトはゲル化時間が短く、浸透性が悪く、かつ耐久性がなく、またアルカリの溶出が懸念される。また、水ガラスと酸とを混合して得られる酸性シリカゾルとセメント系からなるグラウトでは、ゲル化時間が短く、フロック状の沈澱が生じやすいために浸透性が悪い。さらに、水ガラスをイオン交換処理して得られた中性シリカコロイドと、セメントおよびスラグとを混合して注入する方法も知られている。
しかし、セメントや消石灰は、中性シリカコロイドやシリカゾルと混合すると、セメントのカルシウム分や石灰のカルシウム分が直ちにシリカ分と反応してフロック状になり、ゲル化時間がせいぜい1分以内と短く、浸透性が悪い。また、中性シリカコロイドに多価金属塩またはアルカリ金属塩を加えたグラウトは強度が低いという欠点があった。
低モル比水ガラスや苛性ソーダと微粒子スラグとを混合して注入する懸濁型グラウトも知られている。これらは水ガラスまたは苛性ソーダのアルカリがスラグの潜在水硬性を刺激して高強度を発現する点が極めて優れているが、固結物が高アルカリのため溶液型シリカグラウトと併用できないという問題があった。その理由は、低モル比水ガラスのアルカリまたは苛性ソーダが溶液型シリカグラウトのシリカ分を溶解することにある。
この強度の問題を解決するために、近年、本出願人は、イオン交換法により製造された中性シリカコロイドと、ブレーン比表面積が8000cm/g程度の高炉スラグとセメントからなる懸濁型グラウトを開発している(特許文献1)。このグラウトは細粒土への浸透がよく、また、ゲル化時間も長く、強度も高いという長所を有するが、ゲルタイムが不明確でゲルタイムの短縮が困難であるという問題があった。また、この中性シリカコロイドは、水ガラスからイオン交換法によってアルカリを除去して得られた低分子シリカを加熱増粒して弱アルカリに安定化したシリカコロイドであって、その製造工程において多量のエネルギーを必要とするところから、近年の地球温暖化を防ぐためのCO低減の国家プロジェクトの点から、改善が望まれている。
また、特許文献2には、イオン交換法により得られたシリカコロイドを地盤に注入するにあたって、あらかじめ微粒子セメントおよび/または微粒子スラグを地盤中に注入した上で上記シリカコロイドを注入する地盤注入工法が開示されている。しかし、この場合、地盤中においてシリカコロイドとセメントやスラグとが一体化せず、十分な強度が得られないことがわかった。
また、特許文献4には、地熱水から回収したシリカ分のスケールとセメントを含有してなる固結材が記載されている。しかし、この場合、スケールからの中性シリカコロイドとセメントは混合と同時に粘性が増大するため、間隙充填の目的には適しているが、土粒子間に浸透しにくいため、地盤に注入して広範囲に浸透固結することは不可能である。
このように懸濁型の地盤固結材として用いられている水ガラス-スラグセメント系、シリカゾル-セメントまたはスラグ系および中性シリカコロイド-セメント系には、ゲル化時間が短く、粘性が高く、浸透性が悪いという欠点がある。
本発明者らは、上記課題を解決するために、すでにイオン交換法により製造した中性シリカコロイドと微粒子スラグおよび微粒子セメントとを主成分とする地盤固結材、あるいはさらにゲル化調整剤を配合した地盤固結材を開発している(特許文献1)。この発明は、水ガラスのアルカリの大部分をイオン交換樹脂で除去して得られたシリカゾルと、微粒子スラグおよび微粒子セメントを主成分とする地盤固結材であって、実質的に、微粒子スラグや微粒子セメントの混合物がブレーン比表面積約8000cm/g以上であり、かつ水硬率が0.9~2.0程度、塩基度が1.9~2.9程度であることを特徴としている。
上記発明で用いられる中性シリカコロイドは、水ガラスをイオン交換樹脂で処理してNaイオン等のアルカリをほとんど分離除去し、中性~弱アルカリ性、好ましくはpH8.0~11.0の弱アルカリ性(本発明では、このpH領域を、水ガラスのpHが11よりも高いアルカリ領域と区別して、中性領域と称している。)に調整し、比重が1.16~1.35で、おおよそSiOが10~60質量%、NaOが0.01~4質量%の範囲にあるものである。従って、水ガラスを使用した固結材に比べると、アルカリの溶出が非常に少なくなることが期待できる。
上記中性シリカコロイドは、水ガラスのアルカリをイオン交換法により除去したシリカを弱アルカリ性のpH領域で増粒させてつくるが、重金属等の汚染物質を含まないため、注入地盤の安全性は維持され、安全な地盤改良が多く実施されてきた。また、このグラウトの固結原理としては、セメントのアルカリがスラグの潜在水硬性を刺激して固結するとともに、中性シリカコロイドのシリカ分とセメントやスラグからの遊離のカルシウム分とが反応してゲル化を可能にしたものである。さらに、中性シリカコロイドは、セメント単独と混合すると不均質なゲルを直ちに生ずるが、上記発明ではスラグと混合されているため、直ちに不均質なゲルをつくることなく、長いゲル化時間で均質なゲル化を生じせしめるという特徴がある。
また、特許文献5には、地熱水から回収したシリカとスラグ・セメントを混合した懸濁型グラウトが記載されているが、成分の含有量が一律ではなく、地熱水の位置や濃度によって異なることにより、これを注入材として用いた場合のゲル化にバラつきが生じたり、あるいは、多様な地盤に注入した場合に地盤中の組成物と反応して、土中におけるゲル化や固結強度、固結範囲にバラつきが生じる問題もあった。
さらに、本発明者らは、すでに中性シリカコロイドとして金属珪素を用いた溶液型シリカグラウトについても提案しているが(特許文献3)、このグラウトは、水ガラスをイオン交換して得られた活性シリカにアルカリを加えて加熱増粒して安定化したイオン交換法によるシリカゾルに比べて、アルカリ非含有シリコンを微量のアルカリで安定化したもので、耐久性に優れている。しかし、溶液型であるため、懸濁型のような高強度は得られない。また、添加剤としてセメントやスラグを用いることが記載されている。さらにまた、一次注入剤としてセメントやスラグを注入した地盤にシリカコロイドを注入することが記載されている。しかし、主剤が溶液型シリカグラウトである以上、高強度は得られない。
特開平08-109378号(特許第3575561号) 特開2006-226014号公報 特許第5015193号公報 特開2001-241032号公報 特許第6910045号公報
上記のような点から、本発明は、溶液型シリカグラウトと併用でき、ゲル化時間が短く、COの生成を削減でき、かつ、土壌汚染を生ずることがない耐久性に優れた懸濁型の地盤固結材、および、それを用いた環境保全性に優れた地盤注入工法を提供することを目的とする。
本発明の地盤固結材は、微粒子スラグ・微粒子セメントを主材とし、それに金属珪素から製造された中性シリカゾルを加えた懸濁型グラウトである。微粒子スラグについては、上述したように、微粒子スラグ・微粒子セメントにイオン交換法による中性シリカゾルを加えた懸濁グラウトが、すでに本出願人により開発されているが、本発明によれば、金属珪素から製造された中性シリカゾルを用いることにより、優れた環境保全性、耐久性および固結性を得ることができる。
本発明の懸濁グラウトは、金属珪素(シリコン)を原材料としアルカリを除去することなく製造されたシリカゾルが配合されていること、つまり、水ガラスではなく金属珪素を原材料とするシリカゾルが配合されていることを特徴とする。水ガラスを原材料とすると、硬化剤や中和剤として硫酸などの酸と反応させたとしても、製造されるコロイダルシリカコロイド中に残留したアルカリが残り、耐久性に劣る。これに対し、金属珪素はアルカリを含まないため、金属珪素を原材料とするシリカゾルもアルカリを含まず、したがって当該シリカゾルが配合された注入材は、耐久性に優れたものとなる。また、従来のイオン交換法によるシリカコロイドは、水ガラスをイオン交換により得られた活性シリカを加熱造粒して弱アルカリ性で安定化して製造するため、金属珪素由来のシリカゾルはCOを削減している素材ということができる。
ここで、金属珪素からシリカゾルを製造する方法は、特に限定されない。例えば、金属珪素からシリカゾルを製造する方法を開示する米国特許2614995号公報や、金属珪素からテトラメチルシリケートを製造する方法を開示する米国特許2473260号公報、テトラメチルシリケートからシリカゾルを製造する方法を開示する特開平6-316407号公報などを参考にすることができる。
本発明において、金属珪素からの中性シリカゾルは、微粒子スラグ・セメント系にゲル化機構を付与し、微粒子セメントは微粒子スラグよりも配合量が少ないため、中性シリカゾルと直ちにゲル化反応することがない。このため本発明の懸濁グラウトは、十分な浸透時間を保持し、かつ、微粒子セメントのアルカリが微粒子スラグの水硬反応を得るため、優れた耐久性を可能にする。また、溶液型シリカグラウトを併用して注入しても、低モル比水ガラスや苛性ソーダを含有する固結体のようにアルカリがシリカを溶解することがない。さらに、金属珪素由来シリカゾルは、イオン交換法による中性シリカゾルよりも小さい粒径を含み、かつ、アルカリを含有していないため、スラグセメントに対し反応性が優れている。このため、使用するスラグ・セメント系がイオン交換法における粒径よりも大きくても、シリカゾルを介して互いに連結し、ブレーン比表面積が4000~8000cm/gでも有効に十分なゲル化とともに、セメントのアルカリによる水和結合により高い固結強度を得る注入材となることがわかった。さらに、過剰なアルカリを溶出しないため、本発明の懸濁型グラウトを注入した地盤に、浸透性に優れた溶液型非アルカリシリカグラウトを注入しても、懸濁液のアルカリによって非アルカリシリカグラウトが劣化することなく、本発明の懸濁型グラウトが浸透し得なかった細粒土部分を確実に固結することによって、高強度と止水性を同時に満たすことのできる地盤改良を行うことも可能となった。
すなわち、本発明の地盤固結材は、金属珪素から製造されたシリカゾルを含み、スラグおよびセメントを主成分とする懸濁型の地盤固結材であって、
前記スラグおよびセメントのうちのいずれか一方、その両方またはその混合物が、ブレーン比表面積4000cm/g以上であって、該スラグの配合量が該セメントの配合量よりも多く、かつ、前記金属珪素から製造されたシリカゾルの、pHが7.0~11.0、SiO濃度が3.5~60質量%、粒径が1~100nmの範囲にあることを特徴とするものである。
本発明の地盤固結材において、セメント、特に微粒子セメントは、スラグ、特に微粒子スラグよりも、配合量が少ないことが好ましい。
本発明においては、前記スラグおよびセメントのうちのいずれか一方、その両方またはその混合物が、ブレーン比表面積4000cm/g~20000cm/gであることが好ましい。また、前記地盤固結材400Lあたりの前記スラグおよび前記セメントの配合量が25~250kgの範囲であることが好ましい。
本発明の地盤固結材は、ゲル化調整剤を用いてゲルタイムを調整することができる。また、石膏あるいは炭酸塩が添加されてゲル化が促進されているものであってもよい。
本発明の地盤注入工法は、上記地盤固結材を地盤に注入して、該地盤を固結することを特徴とするものである。
本発明の地盤注入工法においては、あらかじめ1次注入材を注入した地盤に、2次注入材として前記地盤固結材を注入することができる。
本発明の地盤注入工法においては、前記地盤固結材の注入と、溶液型シリカグラウトの注入とを併用することができる。また、前記溶液型シリカグラウトが、溶液型非アルカリシリカグラウトであることが好ましく、非アルカリ性シリカグラウトを劣化することがない。
従来のイオン交換法によるコロイダルシリカを用いた配合では、重曹などのゲルタイム調整剤を用いてゲルタイムを長くしていた。これに対し、本発明に用いる金属珪素由来シリカゾルを用いれば、シリカの粒径が小さく反応性に優れているため、余分なゲルタイム調整剤を減らしつつ、ゲルタイムを調整することができる。これにより、コスト削減や施工時の工程の削減を図ることが可能となる。本発明は、金属珪素からなるシリカゾルを含む、耐久性に優れた高強度を得られる懸濁型の地盤固結材およびそれを用いた地盤注入工法である。
よって、本発明によれば、溶液型シリカグラウトと併用でき、ゲル化時間が短く、COの生成を削減でき、かつ、土壌汚染を生ずることがない耐久性に優れた懸濁型の地盤固結材、および、それを用いた環境保全性に優れた地盤注入工法を提供することができる。
Pロート流下時間と経過時間との関係を示すグラフである。 ゾル1(重曹0kg)のときのPロート流下時間と音叉型動粘度計の結果を示すグラフである。 ゲルタイムと重曹添加量との関係を示すグラフである。 ブリーディング率と重曹添加量との関係を示すグラフである。 一軸圧縮強さと重曹量との関係を示すグラフである。 浸透距離と強度との関係を示すグラフである。 溶液型非アルカリ性シリカゲル化物と本発明の懸濁型固結物との相性を確認するための試験の結果を示す図である。
次に、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
一般に、水ガラスの分子は0.1nm程度と考えられ、水ガラスと酸を混合してなる酸性シリカ溶液のシリカの粒径は1nm付近、金属珪素由来シリカゾル溶液のシリカの粒径は1~10nm付近にあり、イオン交換法によるシリカの粒径は10~20nm程度と考えられている。ここでは、金属珪素法でもイオン交換法でも、シリカゾルとして扱うものとする。
本発明によれば、以下のような構成とすることで、環境保全性に優れ、ゲル化時間を調整して浸透性に優れ、しかも固結強度が大きく、かつ、アルカリの溶出が少ない中性シリカゾル-微粒子スラグ・微粒子セメント系の懸濁型の高強度の地盤固結材および地盤注入工法を提供することができる。
本発明によれば、このような金属珪素から製造されたシリカゾル(以下、「金属珪素シリカゾル」とも称する)を有効成分とするシリカ溶液を含有する地盤固結材を地盤に注入することで、従来の水ガラスをイオン交換処理して得られた活性シリカを加熱造粒して弱アルカリ性で安定化したシリカコロイドに比べて、極めて優れた特長を発現することが判った。その理由は明確ではないが、金属珪素シリカゾルは、従来の水ガラスをイオン交換処理して得られるシリカゾルに比べてアルカリが少なく、コロイド粒子自体が小さな粒径を含むため、懸濁液や添加剤との反応性に優れていて、ゲルタイムを効果的に短縮でき、かつ、ゲルが密実になるため、固結強度が大きくなるものと考えられる。また、同じ理由により、有効な懸濁液の粒径の幅が広くなるという効果が生ずる。よって、本発明によれば、金属珪素シリカゾルを含む固結材を用いても、土壌汚染を生ずることがなく、かつ、COを削減した環境保全性に優れた懸濁型の地盤固結材、および、それを用いた環境保全性に優れた地盤注入工法を提供することができた。
本発明の地盤固結材においては、金属珪素から製造されたシリカゾルを含み、主成分であるスラグおよびセメントのいずれか一方、その両方またはその混合物が、ブレーン比表面積4000cm/g以上であることが必要であり、好ましくはブレーン比表面積4000cm/g~20000cm/g、より好ましくはブレーン比表面積6000cm/g~20000cm/g、特に好ましくはブレーン比表面積8000cm/g~20000cm/gである。また、本発明の地盤固結材においては、金属珪素シリカゾルの、pHが7.0~11.0、SiO濃度が3.5~60質量%、粒径が1~100nmの範囲にあることが好ましい。イオン交換法のシリカゾルの場合、同一条件でブレーン比表面積が8000cm/g以下だと強度が大幅に小さくなるが、本発明ではブレーン比表面積が6000cm/gでも十分な強度をもつ。なお、本発明においてブレーン比表面積が4000cm/g未満だと、スラグの水硬性が不十分で、強度が大幅に低下してしまう。また、20000cm/gを超えると、懸濁物の粒子同士が凝集して、浸透性が悪くなるので好ましくない。
本発明の地盤固結材においては、400Lあたりのスラグおよびセメントの配合量は25~250kgの範囲、後述するゾル1は5~50mlの範囲にあることが好ましい。また、スラグの配合量がセメントの配合量以上であることが好ましい。
本発明の地盤固結材におけるシリカグラウトの具体的構成は、例えば、以下のとおりとすることができる。
1)シリカ材
pH7.0~11.0、粒径1~100nm、SiO濃度3.5~60質量%である。
2)微粒子スラグおよび微粒子セメントのいずれか、その両方またはその混合物
ブレーン比表面積4000cm/g以上、好ましくは6000cm/g~20000cm/g、水硬率0.9~2.0、塩基度1.9~2.9である。
但し、水硬率:CaO/(SiO+Al+Fe)、塩基度:(CaO+MgO+Al)/SiOである。
ここで、上記式において、CaO、SiO、Al、FeおよびMgOは、セメントないしスラグ中の各成分の含有量を百分率で示したものである。
スラグは、鉄鋼スラグまたは高炉スラグ、水砕スラグ、ステンレススラグ、フェロアロイスラグ等である。
3)ゲル化調整剤
従来は、イオン交換法では、ゲルタイム遅延剤としてはアルカリ金属やアルカリ土類金属の塩、重炭酸塩、炭酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、ピロリン酸塩等が挙げられる。しかし、本発明の範囲内では、ゲル化促進剤として作用することがわかった。
一方、ゲル化促進剤としては、消石灰や石膏を用いることができるが、消石灰は不均質なゲルが生じやすい。これに対し、石膏はそれ自体ほとんど中性であるため、pHの変化が生じず、添加量に対応してゲルタイムを短縮することができるため、地盤条件、施工法に対して、効果的に配合を調整することができる。
4)微粒子セメント
ポルトランドセメント、高炉セメント等や、これらのクリンカーの粉砕物、これに石膏等を混合したセメントの微粒子でもよい。また、これらと微粒子スラグとの混合物は、混合前にブレーン比表面積が約4000cm/g以上となるように粉砕されたものを混合しても、ある程度粉砕されたものを混合し、さらにブレーン比表面積が約4000cm/g以上、好ましくは約6000cm/g以上、もっとも好ましくは8000cm/g以上になるまで粉砕したものでもよい。さらに、懸濁液状として微粒子状のものを分級して、微粒子懸濁液として使用することもできる。上述したように、金属珪素由来シリカコロイドの反応性が良いので、ブレーン比表面積の適用範囲を広くしても、十分な強度を得ることができる。
また、本発明の地盤固結材は、ゲル化調整剤を用いることなく、ゲルタイムを従来のコロイダルシリカよりも短縮でき、充分な浸透時間を得ることができることが特徴であるが、添加剤としてゲル化調整剤を含有させてもよい。ゲル化調整剤を配合する場合には、その配合量は、ゲル化調整剤の種類、他の成分組成等により一概に規定することは難しいが、一般には、全配合液中の10質量%以下が好ましい。過大に添加するといつまでも粘性が増加せず、ゲル化が生じない場合がある。
ゲル化調整剤としては酸、アルカリ、塩を用いてゲル化促進剤または遅延剤として用いることができる。また、有機系材料を用いたゲル化調整剤も使用できる。さらに、本発明の地盤固結材は、石膏、消石灰、ポゾラン、粘土および塩のうちのいずれかまたは複数種を含むことで、ゲル化および強度を調整することができる。
代表的なゲル化調整剤として、炭酸水素ナトリウム(試薬:NaHCO)を使用することができる。他のゲル化調整剤でも添加量による差はあるがゲル化調整効果を示すものの、重炭酸のアルカリ金属塩または炭酸のアルカリ金属塩により、特に優れた効果が得られる。また、重炭酸のアルカリ金属塩と炭酸のアルカリ金属塩は、ほとんど同じ効果を示す。
以下に、本発明の実験例を示す。なお、これらの実験例は本発明の一例に過ぎず、本発明はこれらの実験例に限定されるものではない。
本発明の実験例に用いたスラグおよびセメントを、表1および表2に示す。
(スラグ)
SiO:33.02%、CaO:41.94%、Al:12.83%、MgO:8.61%、Fe:0.37%の成分組成からなる水砕スラグを粉砕し、表1に示す比表面積および平均粒子径の異なる4種類を例に挙げる。塩基度は1.9~2.9の範囲内のものを使用した。
Figure 0007308499000001
(セメント)
SiO:22.2%、CaO:64.6%、Al:5.4%、Fe:3.1%の成分組成からなるポルトランドセメントを粉砕し、表2に示す比表面積および平均粒子径の異なる4種類を例に挙げる。高炉セメントを用いることもできる。なお、セメントは普通セメント、高炉セメント、早強セメントなどを用いることができ、セメントに制限はない。
Figure 0007308499000002
[実験例]
(使用材料)
シリカゾル
ゾル1(金属珪素シリカゾル):SiO=29.76%、比重=1.21、平均粒径9.6(8~15)nm
ゾル2(下記表1に示すイオン交換法によるシリカゾル):SiO=29.90%、比重1.21、平均粒径11.5(5~20)nm
重曹:比重2.2
スラグセメント:セメント1に対しスラグ2、比重3.0、8000cm/g
Figure 0007308499000003
Figure 0007308499000004
(試験)
(試験項目)
Pロート流下試験、ゲルタイム、ブリーディングおよびホモゲル強度試験を行った。
作液量は、2800mLで行った。
(作液)
・A液:重曹を水に入れて溶解させた溶液をゾルに入れ、A液とした。
・B液:スラグセメントを水に入れ、B液とした。
・A液とB液とを混合後、カップ倒立法により1分間撹拌した。
(測定)
・Pロート流下時間
測定時刻に薬液をPロートに移し、流下時間を測定した。
・音叉型動粘度計
測定時刻に音叉型動粘度計にて薬液の粘度を測定した。
・ゲルタイム試験
混合直後の薬液250mLをビニール袋に密封し、静置したままゲルタイムを測定した。ビニール袋を静かに傾けた後、静かに元の状態に戻して、このとき、懸濁部分の2/3が移動しなくなった時点をゲルタイムとした。
・ブリーディング試験
静置試料
混合直後の薬液400mLをグラウト袋に封入し、3時間後および1日後にブリーディング量を測定した。
・強度試験
静置試料
混合直後の薬液800mLをグラウト袋に封入し、静置した。材令28日で強度試験を行った。
(結果)
・Pロート流下時間
表5に、Pロート流下時間の測定結果を、表6に、ゾル1(重曹0kg)のときのPロート流下時間と音叉型動粘度計の結果を示す。また、図1に、Pロート流下時間と経過時間との関係を示すグラフを、図2に、ゾル1(重曹0kg)のときのPロート流下時間と音叉型動粘度計の結果を示す。
重曹の量が、0kgの状態では初期および6時間後の粘性に大きな変化はなく、2kg添加では徐々にPロート流下時間が上がる傾向にあり、粘性が上がった。これにより、重曹を2kg/400mLの場合は、攪拌を続けていればゲル化促進効果を示すことがわかった。かつ、ゾル1とゾル2の流下時間に大きな差異は認められなかった。
Figure 0007308499000005
Figure 0007308499000006
・ゲルタイム
表7に、ゲルタイム(静置)の測定結果を示す。また、図3に、ゲルタイムと重曹添加量との関係を示すグラフを示す。
ゾル1は、ゾル2に比べるとゲルタイムが早いことがわかった。
Figure 0007308499000007
次に、他の添加剤として硫酸カルシウム(比重2.96)を用いた場合について、ゲルタイムを測定した。ゲルタイムは静置状態で測定した。
Figure 0007308499000008
硫酸カルシウム(石膏)の添加量を多くすると、ゲルタイムが短縮されて、ゲルタイムを調整できることがわかった。好ましくは半水硫酸カルシウム(半水石膏)である。
・ブリーディング率
表9に、ブリーディング率(%)の測定結果を示す。また、図4に、ブリーディング率と重曹添加量との関係を示すグラフを示す。
ゾル1は、ゾル2に比べブリーディング率がやや少ない傾向で、重曹の添加量を増加すると、ブリーディング率が上昇した。また、3時間後と1日後のブリーディング率はほぼ変わらなかった。この結果から、重曹を増加させることで、ブリーディング率が増加していることがわかる。
Figure 0007308499000009
・一軸圧縮強さ
表10に、一軸圧縮強さの測定結果を示す。また、図5に、一軸圧縮強さと重曹量との関係を示すグラフを示す。
ゾル1の四週強度は、どの配合でも2MN/m以上の強度を発現した。ゾル1はゾル2よりもブリーディング率が低いにもかかわらず、ゾル1はゾル2よりも高い強度を示した。これは反応性が良いことを示す。
Figure 0007308499000010
・浸透試験
直径5cm、長さ100cmのアクリルモールド内に豊浦砂を相対密度60%で充填させた。その後、表11に示す配合の薬液を、下部より浸透させた。
表12に、浸透距離と強度の測定結果を示す。また、図6に、浸透距離と強度との関係を示すグラフを示す。
Figure 0007308499000011
浸透試験結果より、どちらのゾルを用いても、浸透距離が長い箇所では浸透源よりも強度が低下していた。しかし、ゾル1では、ゾル2よりも長い浸透長と高い強度が得られた。このことより、ゾル1のほうが浸透固結性に優れていることがわかる。
Figure 0007308499000012
本発明において、金属珪素に由来するシリカ濃度は30w/w%、ゾルとしての平均粒径は1~100nm、特には5~20nmの範囲であることが、耐久地盤の形成に優れているため、好ましい。材料単体のシリカ濃度としては制限されないが、20~50w/w%であることが好ましく、20~30w/w%であることがより好ましい。
従来のゾルを有効成分とするシリカグラウトにおいては、水ガラスからゾルを形成するのに多くの熱量と工程を必要とし、したがってCO排出量が大きいのに対し、本発明では、工程が少ないため熱量が少なくてすみ、環境保全性に優れた地盤固結材および地盤注入工法を提供することができる。
本発明の地盤注入工法は、上記本発明の地盤固結材を地盤に注入して地盤を固結することを特徴とするものである。
本発明の地盤注入工法においては、あらかじめ1次注入材を注入した地盤に、2次注入材として本発明の地盤固結材を注入することができる。また、本発明の地盤固結材の注入領域と、溶液型シリカグラウトの注入領域を隣接させて注入することもできる。また、注入領域において本発明の懸濁型グラウトを注入し、本発明の懸濁型グラウトが浸透しきれなかった土層には溶液型シリカグラウトを注入することもできる。さらに、注入が不可能な粘性土層には強度の高い懸濁型グラウトを脈状浸透固結して、細粒土層には本発明の懸濁型グラウトを注入することができる。併用する溶液型非アルカリシリカグラウトとしては、金属珪素由来シリカグラウトやイオン交換法によるシリカを含有するシリカグラウトの水ガラスと酸からなる非アルカリシリカグラウト(酸性シリカゾルグラウト)を注入することができる。シリカグラウトであることが好ましい。さらにまた、1次注入材としてセメント・ベントナイトを用い、2次注入材として本発明の地盤固結材を重ねて注入して、2次注入材の注入領域外への逸脱を低減することもできる。さらにまた、本発明の懸濁型グラウトを注入浸透しきれない微細な土粒子部分に溶液型シリカグラウトを注入して、一体化して固結体を形成できる。このようにして、溶液型金属珪素由来シリカグラウトやシリカグラウトを併用して、浸透範囲の拡大と固結と止水とを同時に得ることができる。
(溶液型非アルカリ性シリカゲル化物と本発明懸濁型固結物との相性試験)
(試験方法)
(1)前述の実験例に用いた本発明の懸濁型注入材を調製し、600ml容器に200mlを入れ硬化させる。
(2)硬化が確認されてから、1週間放置した後、ブリーディング水を取り除き、非アルカリシリカグラウトを(1)の上層に200ml載せて硬化させる。
溶液型シリカグラウトとしては、1)酸性シリカゾルグラウト、2)イオン交換法のシリカグラウト、3)金属珪素によるシリカグラウトを用いた。
(試験結果)
いずれの溶液型グラウトも、2か月後も溶解することなくゲル化状態を維持した(図7)。
なお、上記実験において本発明の懸濁型注入材以外の水ガラス-セメントや低モル比水ガラス、苛性ソーダを含むスラグ系懸濁液の固結体を用いた場合、溶液型のシリカグラウトは1か月以内にほとんど溶解した。
以上より、本懸濁型注入材を地盤中に注入後、非アルカリシリカグラウトを重ね合わせて注入することにより、懸濁型グラウトが土粒子間で浸透しきれなかった細粒土部分に浸透固結して、一体化して止水性のある固結体を形成することが判った。
また、非アルカリ性シリカグラウトを注入した領域と本発明の懸濁型注入材を注入した領域を隣接させて注入しても、注入領域において粗い土壌に本発明の懸濁型注入材を注入し、細かい層に非アルカリ性シリカグラウトを注入しても、耐久性のある地盤改良を行えることがわかった。
以上の手法によって、本発明の懸濁型グラウトは、浸透中は、すなわち図1、図2の状態で長時間土粒子間に浸透し、注入が完了し注入液が停止状態になるとゲル化するため、大きな固結体を形成することができる。また、一次注入で地盤の均質化を図って注入地盤を拘束したうえで、二次注入で本発明の懸濁型グラウトを注入することにより、大きな注入孔間隔でも所定の範囲外へ逸脱することなく、所定の注入量に相当する固結体を形成することができる。
以上より、以下のことがわかった。
1、Pロート試験より、本発明の固結材は、地盤に長時間注入し続けても、その間は流動性を失わず浸透し続ける(表5、図1)。所定量注入後、注入を停止させると静止状態になり、静止状態のゲルタイム(表7)でゲル化して流動性を失う。
2、静止状態になったあとの強度を、表10に示す。浸透後の浸透距離に対応した強度を、表12に示す。これらの強度はブリーディングと関係(表9)があり、ブリーディングが大きければ土粒子間中のゲルの密度が大きくなり強度が高く、ブリーディングが小さければゲルの密度が小さくなり強度は低くなる。そして、ブリーディングが小さい方が浸透距離において固結強度の低減が小さく、かつ、浸透距離が長くなる(表12、表9)。
以上より、ゾル1がゾル2より、浸透固結性が優れていることがわかる。
3、浸透時間を長くとり、広範囲を固結することができる。また、一次注入により粗詰注入を行ってから、本発明の固結材を2次注入すれば、所定の範囲に固結液を保持して固結することができる。
4、本発明の懸濁型グラウトの固結体は、非アルカリシリカグラウトのゲル化物と併用しても、互いに耐久性と固結性に悪影響を生じない。
5、本発明の固結材が浸透しきれないような細粒土の地盤でも、溶液型の非アルカリシリカを重ね合わせて注入することにより、止水性に優れた地盤改良が可能になる。
本発明の地盤固結材および地盤注入工法は、地盤改良(補強)、液状化防止、耐震補強、住宅持ち上げなどに幅広く適用でき、主に地盤の止水性向上、強度増大、液状化防止に適しており、大きな吐出量の固結材を、孔壁周囲の地盤中に低圧力で広範囲かつ均一に浸透注入させることができる。本発明によれば、不均質地盤でも大きな固結径でかつ所定範囲以外への逸脱を低減し、経済的で確実な地盤改良を実施することができる。

Claims (9)

  1. 金属珪素から製造されたシリカゾルを含み、スラグおよびセメントを主成分とする懸濁型の地盤固結材であって、
    前記スラグおよびセメントのうちのいずれか一方、その両方またはその混合物が、ブレーン比表面積4000cm/g以上であって、該スラグの配合量が該セメントの配合量よりも多く、かつ、前記金属珪素から製造されたシリカゾルの、pHが7.0~11.0、SiO 濃度が3.5~60質量%、粒径が1~100nmの範囲にあることを特徴とする地盤固結材。
  2. 前記スラグおよびセメントのうちのいずれか一方、その両方またはその混合物が、ブレーン比表面積4000cm/g~20000cm/gである請求項1記載の地盤固結材。
  3. 前記地盤固結材400Lあたりの前記スラグおよび前記セメントの配合量が25~250kgの範囲である請求項1記載の地盤固結材。
  4. ゲル化調整剤を含有する請求項1記載の地盤固結材。
  5. 石膏あるいは炭酸塩が添加されてゲル化が促進されている請求項4記載の地盤固結材。
  6. 請求項1~5のうちいずれか一項記載の地盤固結材を地盤に注入して、該地盤を固結することを特徴とする地盤注入工法。
  7. あらかじめ1次注入材を注入した地盤に、2次注入材として前記地盤固結材を注入する請求項6記載の地盤注入工法。
  8. 前記地盤固結材の注入と、溶液型シリカグラウトの注入とを併用する請求項6記載の地盤注入工法。
  9. 前記溶液型シリカグラウトが、溶液型非アルカリシリカグラウトである請求項8記載の地盤注入工法。
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