JP7307604B2 - 緩衝用中枠及びこれを用いた包装用箱 - Google Patents

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Description

この発明は、ボトル形容器を収容する緩衝用中枠及びこれを用いた包装用箱に関する。
従来、例えば特許文献1に開示されているように、四角形の外箱内に、複数本のボトル形容器(瓶等)を互いに離間させた状態で緩衝的に収納するための中仕切りがあった。この中仕切りは、上仕切り板、下仕切り板、載置板及び底面板を、互いに所定の間隔を空けて上から順に並設し、上仕切り板、下仕切り板、載置板及び底面板の互いに対向する二辺を、包装箱の正面及び背面に対応する縦方向の前面板及び後面板にそれぞれ連成又は接着し、上仕切り板及び下仕切り板に複数の上支持孔及び下支持孔を設けたものである。ボトル形容器は、上支持孔を通じて中仕切りに収容され、中仕切りに収容されると、胴部の側面が上支持孔及び下支持孔の内周縁部に対向し又は保持され、底部が載置板の上面で支持される。そして、取り出す時も、上支持孔を通じて取り出される。
特許文献2に開示された緩衝機能付き仕切りは、上記の中仕切りと類似した構成で、さらに、載置板に、ボトル形容器の底部を弾性的に支持する座部が設けられ、ボトル形容器の上端部を保持する蓋プレートが設けられたている。
その他、特許文献3に開示された包装体は、本願出願人の発明者らによるもので、バイアル瓶等を緩衝機能を有して収容する中枠を開示している。この包装体は、収容する瓶等を、瓶等の側面方向から収容し、外箱への収納も同方向で行い同方向に取り出す構造である。
特開2009-298448号公報 特開2016-150775号公報 特開2015-9831号公報
特許文献1,2の中仕切り及び緩衝機能付き仕切りは、ボトル形容器を包装する時、ボトル形容器を取り出し方向と同じく縦方向に入れることになるので、ボトル形容器を自動包装する場合、汎用性が高い横型包装機を使用することができず、専用の縦型包装機械を使用しなければならないという問題があった。
特許文献3に開示された包装体の場合、収容するバイアル瓶等を側面方向に収容し、同方向で外箱に収納した構造であり、収容されたバイアル瓶等は、横向きに保管され流通することになる。従って、瓶の蓋等に薬液が常時接することになり、薬液の品質管理上好ましくない場合があった。
この発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、汎用性が高い横型包装機械を使用し、ボトル形容器を効率よくスムーズに包装できる緩衝用中枠及びこれを用いた包装用箱を提供することを目的とする。
この発明は、ボトル形容器を収容する緩衝用中枠であって、一枚の中枠形成片から成り、前記中枠形成片は、背面板と、前記背面板の互いに平行な2つの側端部に延設された一対の仕切り部とを有し、前記仕切り部は、前記背面板の前記側端部に延設された側面板と、前記側面板の側端部に延設された前面板と、前記前面板の側端部に延設された支持板及び内側面板と、前記支持板及び前記内側面板の側端部に延設された糊付け板とで各々構成され、
組み立てた状態で、2つの前記糊付け板が前記背面板の内面に重なって糊付けされ、前記背面板の2つの前記側端部に、前記背面板、前記側面板、前記前面板及び前記内側面板で成る四角形の上角筒体が一対に形成され、2つの前記上角筒体の下方に、前記背面板、前記側面板、前記前面板及び前記支持板で成る四角形の下角筒体が各々形成され、前記下角筒体を構成する前記各支持板は、上方に位置する前記内側面板よりも内側に配置され、前記背面板、一対の前記上角筒体及び一対の前記下角筒体に囲まれた内側が、前記ボトル形容器の全部又は一部を収容するための収容空間となり、
前記ボトル形容器は、前記収容空間の上側の開口部と前側の開口部の双方から出し入れ可能であり、前記収容空間に収容された状態で、胴部の側面が前記背面板及び一対の前記内側面板に対向し又は保持され、底部が一対の前記下角筒体の上端面で支持される緩衝用中枠である。
この場合、前記中枠形成片は、前記背面板と一対の前記側面板の境界部に、前記側面板から前記背面板に向かって膨出した形状の切り込みが各々設けられ、組み立てた状態で、前記切り込みの内側の舌片状部分が、前記背面板の後方に突出する構成にすることが好ましい。また、前記中枠形成片を構成する各板の形状は、前記糊付け板が前記背面板に糊付けされた状態で、前記中枠形成片を平坦に折り畳むことができる形状に設定されていることが好ましい。
また、この発明は、ボトル形容器を収容する緩衝用中枠であって、一枚の中枠形成片から成り、前記中枠形成片は、背面板と、前記背面板の一端部に延設された仕切り部とを有し、前記仕切り部は、前記背面板の前記一端部から順に連接された底面板、前面板、上横板、内背面板、下横板及び糊付け板で構成され、前記前面板には第一の開口部が、前記上横板には第二の開口部が、各々形成され、前記第一及び第二の開口部は、前記前面板及び前記上横板の境界部を横断するように連続しており、
組み立てた状態で、前記糊付け板が前記前面板の内面に重なって糊付けされ、前記内背面板が前記背面板の内面に重なって糊付けされ、前記下横板は、前記糊付け板及び前記内背面板に支持されて前記底面板の上方に配置され、前記上横板は、前記前面板及び前記内背面板に支持されて前記下横板の上方に配置され、前記前面板、前記上横板の前記第二の開口部の内周縁部、前記内背面板及び前記下横板に囲まれた内側が、前記ボトル形容器の全部又は一部を収容する収容空間となり、
前記ボトル形容器は、前記収容空間に、前記第一の開口部と前記第二の開口部の双方から出し入れ可能であり、前記収容空間に収容された状態で、胴部の側面が前記上横板の前記第二の開口部の内周縁部に対向し又は保持され、底部が前記下横板の上面で支持される緩衝用中枠である。
この場合、前記前面板の、前記第一の開口部の内周縁部にフラップが延設され、前記ボトル形容器が収容された状態で、前記フラップは、前記第一の開口部の内側に折れ曲がり、この折れ曲がりの反発力で前記ボトル形容器の側面を押圧する構成にしてもよい。また、前記中枠形成片は、前記内背面板及び前記糊付け板に連続し、前記下横板の両側の側方に一対に配置されたガイド板を有し、組み立てた状態で、前記ガイド板は、前記糊付け板及び前記内背面板に支持されて前記底面板の上方の、前記下横板より高く前記上横板より低い位置に配置され、前記ボトル形容器は、前記収容空間に収容された状態で、胴部の側面又は底部が、一対の前記ガイド板の各内周縁部に対向し又は保持される構成にしてもよい。
さらに、前記中枠形成片は、前記背面板の、前記仕切り部と交差する2つの側端部に延設された一対の側面板を有し、組み立てた状態で、一対の前記側面板が対向し、その間に前記仕切り部が配置される構成にしてもよい。また、前記中枠形成片を構成する各板の形状は、前記糊付け板が前記前面板に糊付けされ、前記内背面板が前記背面板に糊付けされた状態で、前記中枠形成片を平坦に折り畳むことができる形状に設定されていることが好ましい。
さらに、前記中枠形成片は、前記背面板の、前記仕切り部と反対側の端部に延設された補助仕切り部を有し、前記補助仕切り部は、前記背面板の前記反対側の端部から順に連接された補助上横板、補助前面板、補助下横板及び補助糊付け板で構成され、前記補助前面板及び前記補助下横板には、前記補助前面板及び前記補助下横板の境界部を横断する第三の開口部が形成され、組み立てた状態で、前記補助糊付け板が前記背面板の内面に重なって糊付けされ、前記補助下横板は、前記補助前面板及び前記背面板に支持されて前記上横板の上方に配置され、前記補助上横板は、前記補助前面板及び前記背面板に支持されて前記補助下横板の上方に配置され、前記ボトル形容器は、前記収容空間に収容された状態で、上端部の側面が前記第三の開口部の内周縁部に対向し又は保持され、前記補助仕切り部を上側に起こすことにより、前記第一の開口部を通じて出し入れ可能になる構成にしてもよい。
また、この発明は、上記の緩衝用中枠とこれを収容する外箱とで構成され、前記緩衝用中枠が前記外箱内に収容された状態で、前記外箱の蓋部が前記緩衝用中枠の上側に配置され、前記緩衝用中枠の複数の端部が前記外箱の側面及び底面に係止されて、前記緩衝用中枠の形状が組み立て状態の形状に保持される包装用箱である。
この発明の緩衝用中枠は、ボトル形容器を、汎用性が高い横型包装機械を用いて包装することができる。しかも、ボトル形容器を収容空間に入れる時、前面側の広い開口部を通じて入れることになるので、従来よりも効率よくスムーズに包装することができる。
また、この発明の緩衝用中枠を用いた包装用箱は、ボトル形容器を立てた状態で保管及び流通させることができるので、緩衝性能が高く、収容物の品質管理にも好都合なものである。さらに、使用時に外箱の蓋部を開封すると、ボトル形容器を緩衝用中枠の上側から縦方向に取り出すことができるので、使用者は、ボトル形容器を縦方向に収容した包装用箱と同様に使用することができる。
この発明の包装用箱の第一の実施形態を示す図であって、組み立て状態を示す斜視図(a)、外箱の中にセットされた緩衝用中枠を示す斜視図(b)である。 図1(b)の緩衝用中枠を形成する中枠形成片を裏面側から見た展開図である。 図1(a)の外箱を形成する外箱形成片を裏面側から見た展開図である。 図1(b)の緩衝用中枠の組み立て工程を順に示す平面図(a)、(b)、(c)である。 図1(b)の緩衝用中枠の組み立て状態を左斜め前方から見た斜視図(a)、右斜め前方から見た斜視図(b)である。 図1(b)の緩衝用中枠にボトル形容器及び説明書類を収納した後、外箱の上端部の開口から中に入れてセットする動作を示す斜視図である。 図1(a)に示す包装用箱の蓋部を開封し、緩衝用中枠内のボトル形容器及び説明書類を取り出す動作を示す斜視図である。 この発明の包装用箱の第二の実施形態を示す図であって、組み立て状態を示す斜視図(a)、外箱の中にセットされた緩衝用中枠を示す斜視図(b)である。 図8(b)の緩衝用中枠を形成する中枠形成片を裏面側から見た展開図である。 図8(b)の緩衝用中枠の組み立て工程を順に示す平面図(a)、(b)、(c)である。 図8(b)の緩衝用中枠の組み立て途中の状態を左斜め前方から見た斜視図(a)、右斜め前方から見た斜視図(b)である。 図8(b)の緩衝用中枠にボトル形容器及び説明書類を収納した後、外箱の上端部の開口から中に入れてセットする動作を示す斜視図である。 図8(a)に示す包装用箱の蓋部を開封し、緩衝用中枠内のボトル形容器及び説明書類を取り出す動作を示す斜視図である。
以下、この発明の緩衝用中枠及びこれを用いた包装用箱の第一の実施形態について、図1~図7に基づいて説明する。第一の実施形態の包装用箱10は、薬液が入った瓶等であるボトル形容器Bとその説明書類Sを包装するための箱体であり、図1(a)、(b)に示すように、略直方体の外箱12と、外箱12の内部にセットされる緩衝用中枠14とで構成される。緩衝用中枠14は、この発明の緩衝用中枠の第一の実施形態である。
緩衝用中枠14は、一枚の厚紙等で成る中枠形成片16を組み立てて形成される。中枠形成片16は、図2に示すように、上下方向に少し長い略長方形の背面板18と、背面板18の互いに平行な2つの側端部、すなわち背面板18の2つの長辺に延設された一対の仕切り部20(1),20(2)とを有している。
仕切り部20(1)は、背面板18の一側端部に延設された側面板22(1)を有し、側面板22(1)は、折罫線24(1)で背面板18と区切られている。側面板22(1)は、上下方向に長い略長方形で、折罫線24(1)からの延出長さは、背面板18の短辺の長さの約3/5である。また、折罫線24(1)の途中の2箇所が中断され、この中断された部分に、側面板22(1)から背面板18に向かって膨出した形状の切り込みが設けられ、この切り込みの内側に舌片状部分26(1)が形成されている。
側面板22(1)の側端部の、下側の約4/5の範囲には、略L字形の前面板28(1)が延設され、折罫線30(1)で側面板22(1)と区切られている。前面板28(1)の上側約4/5の領域、すなわち上下方向に長い略長方形の部分は、折罫線30(1)からの延出長さが背面板18の短辺の約1/4に設定されている。また、前面板28(1)の下側の約1/5の領域、すなわち左右方向に長い略長方形の部分は、折罫線30(1)からの延出長さが背面板18の短辺の約1/3に設定されている。
前面板28(1)の、上下方向に長い略長方形の部分の側端部には、内側面板32(1)が延設され、折罫線34(1)で前面板28(1)と区切られている。内側面板32(1)は、上下方向に長い略長方形で、折罫線34(1)からの延出長さは、背面板18の短辺の長さの約3/5であり、側面板22(1)の延出長さとほぼ同じである。
前面板28(1)の、左右方向に長い略長方形の部分の側端部には、支持板36(1)が延設され、折罫線38(1)で前面板28(1)と区切られている。支持板36(1)は、左右方向に長い略長方形で、折罫線38(1)からの延出長さは、背面板18の短辺の長さの約3/5であり、側面板22(1)及び内側面板32(1)の延出長さとほぼ同じである。
内側面板32(1)及び支持板36(1)の側端部には、略長方形の糊付け板40(1)が延設され、折罫線42(1)で内側面板32(1)と区切られ、折罫線44(1)で支持板36(1)と区切られている。糊付け板40(1)の、折罫線42(1)からの延出長さは、背面板18の短辺の長さの約1/2である。
このように、仕切り部20(1)は、順に連接された側面板22(1)、折罫線24(1)、前面板28(1)、内側面板32(1)、支持板36(1)、糊付け板40(1)により構成される。
仕切り部20(2)は、背面板18を軸にして仕切り部20(1)と線対称な構造であり、仕切り部20(1)が有する側面板22(1)、折罫線24(1)、舌片状部分26(1)、前面板28(1)、折罫線30(1)、内側面板32(1)、折罫線34(1)、支持板36(1)、折罫線38(1)、糊付け板40(1)、折罫線42(1)及び折罫線44(1)に対応した構成、すなわち、側面板22(2)、折罫線24(2)、舌片状部分26(2)、前面板28(2)、折罫線30(2)、内側面板32(2)、折罫線34(2)、支持板36(2)、折罫線38(2)、糊付け板40(2)、折罫線42(2)及び折罫線44(2)を備えている。
外箱12は、一枚の厚紙等で成る外箱形成片46を組み立てて形成される。外箱形成片46は、互いに平行に連接された4つの側面板48,50,52,54を有し、各々折罫線56,58,60で区切られている。4つの側面板48,50,52,54の、連接方向と直交する幅方向の長さは同じであり、中枠形成片16の、背面板18の長辺の長さよりも僅かに長い。側面板48,52の連接方向の長さは短くて互いにほぼ等しく、中枠形成片16の、折罫線30(1)から舌片状部分26(1)の頂部までの距離よりも僅かに長い。側面板50,54の連接方向の長さは長くて互いにほぼ等しく、中枠形成片16の、背面板18の短辺の長さよりも僅かに長い。
側面板54の側端部には、略矩形の糊付け片62が短く延設され、折罫線64で側面板54と区切られている。側面板48の、連接方向と直角な一端部には、台形状のサイドフラップ66が延設され、折罫線68で側面板48と区切られている。同様に、側面板48の反対側の端部には、台形状のサイドフラップ70が延設され、折罫線72で側面板48と区切られている。
側面板50の、サイドフラップ66側の端部には、略矩形の外蓋片74が延設され、折罫線76で側面板50と区切られている。外蓋片74の延出長さは、側面板48の連接方向長さとほぼ同じである。側面板50の反対側の端部には、外蓋片74とほぼ同形状の外底片78が延設され、折罫線80で側面板50と区切られている。
また、折罫線76の両端から内向きに各々所定長さに亘って開封用破断線82aが一対設けられ、側面板50に、各開封用破断線82aの内側先端部を起点とするU字状の開封用破断線82bが設けられ、折罫線76の中央部と開封用破断線82bとで囲まれた部分が、親指を当てて押し込むことができる押圧部84になっている。さらに、側面板50には、折罫線80の両端を起点とする円弧状の解体用破断線86が設けられ、折罫線80と解体用破断線86とで囲まれた部分が、親指を当てて押し込むことができる押圧部88になっている。
側面板52の、外蓋片74側の端部には、台形状のサイドフラップ90が延設され、折罫線92で側面板52と区切られている。同様に、側面板52の反対側の端部には、台形状のサイドフラップ94が延設され、折罫線96で側面板52と区切られている。
側面板54の、サイドフラップ90側の端部には、略矩形の内蓋片98が延設され、折罫線100で側面板54と区切られている。内蓋片98の大きさは、外蓋片74よりも少し小さい。側面板54の反対側の端部には、内蓋片98とほぼ同形状の内底片102が延設され、折罫線104で側面板54と区切られている。
次に、包装用箱10(外箱12、緩衝用中枠14)の組み立て方法、つまりボトル形容器B及び説明書類Sの包装方法の一例を説明する。なお、図2の中枠形成片16及び図3の外箱形成片46は、各形成片を裏面側から見たものであり、以下、各形成片の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折と称する。
外箱12を組み立てるときは、まず、外箱形成片46の折罫線60を正折りし、側面板54及び糊付け片62を側面板50,52に重ねる。そして、糊付け片62の表面に糊を塗布した後、折罫線56を正折りして側面板48を側面板50及び糊付け片62に重ね、側面板48の端部を糊付け片62の表面に糊付けする。外箱12は、この折り畳み状態で包装用箱10の製造工場等から出荷される。
緩衝用中枠14を組み立てるときは、まず図4(a)に示すように、中枠形成片16の糊付け板40(2)の裏面に糊106を塗布する。そして、折罫線30(2)を正折りし、図4(b)に示すように前面板28(2)、内側面板32(2)、支持板36(2)及び糊付け板40(2)を、背面板18及び側面板22(2)に重ね、糊付け板40(2)を背面板18の裏面に糊付けする。さらに、糊付け板40(1)の裏面に糊108を塗布した後、折罫線30(1)を正折りし、図4(c)に示すように前面板28(1)、内側面板32(1)、支持板36(1)及び糊付け板40(1)を、糊付け板40(2)、背面板18及び側面板22(1)に重ね、糊付け板40(1)を糊付け板40(2)の表面に糊付けする。緩衝用中枠14は、この折り畳み状態で包装用箱10の製造工場等から出荷される。
次に、ボトル形容器B及び説明書類Sを包装する工場等で、折り畳み状態の外箱12及び緩衝用中枠14を、包装機械を使用して立体的に組み立てる。外箱12は、折罫線56,58,60,64を各々90度に正折りし、4つの側面板48,50,52,54で成る四角形の角筒体を形成する。そして、この角筒体の一端部を塞ぐ底部を設けるため、折罫線72,96でサイドフラップ70,94を各々90度に正折りし、折罫線104で内底片102を90度に正折りする。さらに、内底片102の表面に糊を塗布した後、折罫線80で外底片78を90度に正折りし、外底片78を内底片102の表面に糊付けする。これで、外箱12は、図6に示すように、角筒体の下端部が底部で閉鎖され、上端部だけ開放した状態になる。
緩衝用中枠14は、図5(a)、(b)に示すように、まず、折罫線24(1),30(1),34(1)を各々90度に正折りし、折罫線42(1)を90度に逆折りすることによって、背面板18の一側端部に、背面板18、側面板22(1)、前面板28(1)及び内側面板32(1)で成る四角形の上角筒体110(1)を形成する。これとほぼ同時に、折罫線38(1)を90度に正折りし、折罫線44(1)を90度に逆折りすることによって、上角筒体110(1)の下方に、背面板18、側面板22(1)、前面板28(1)及び支持板36(1)で成る四角形の下角筒体112(1)を形成する。この状態で、支持板36(1)は、上方に位置する内側面板32(1)よりも内側に配置される。
同様に、折罫線24(2),30(2),34(2)を各々90度に正折りし、折罫線42(2)を90度に逆折りすることによって、背面板18の反対側の側端部に、背面板18、側面板22(2)、前面板28(2)及び内側面板32(2)で成る四角形の上角筒体110(2)を形成する。これとほぼ同時に、折罫線38(2)を90度に正折りし、折罫線44(2)を90度に逆折りすることによって、上角筒体110(2)の下方に、背面板18、側面板22(2)、前面板28(2)及び支持板36(2)で成る四角形の下角筒体112(2)を形成する。この状態で、支持板36(2)は、上方に位置する内側面板32(2)よりも内側に配置される。
これで緩衝用中枠14が組み立て状態になり、図5(a)、(b)に示すように、背面板18、一対の上角筒体110(1),110(2)及び一対の下角筒体112(1),112(2)に囲まれた内側が、ボトル形容器B及び説明書類Sを収容するための収容空間114となる。また、舌片状部分26(1),26(2)が、背面板18の後方に突出する。
緩衝用中枠14を組み立て状態にすると、図6に示すように、ボトル形容器B及び説明書類Sを、収容空間114の前面側の開口部から収容空間114の中に入れる。この動作は、ボトル形容器B等を横方向に差し込む動作になるので、横型包装機械を使用することができ、しかも収容空間114の前面側の開口部は広いので、ボトル形容器B等を効率よくスムーズに入れることができる。
収容空間114に収容されたボトル形容器Bは、胴部の側面が背面板18及び一対の内側面板32(1),32(2)に対向し又は保持され、底部が一対の下角筒体112(1),112(2)の上端面(支持板36(1),36(2)の上端面)に支持される。また、説明書類Sは、収容空間14内の狭いスペースにコンパクトに収まる。
その後、ボトル形容器B及び説明書類Sを収容した緩衝用中枠14を、下角筒部112(1),112(2)側から、外箱12の上端部の開口に差し込む。緩衝用中枠14が外箱12内にセットされると、緩衝用中枠14の複数の端部が外箱12の側面及び底面に係止され、緩衝用中枠14が、組み立て状態の形状である、緩衝機能を有してボトル形容器Bを収容した形状に保持される。このとき、緩衝用中枠14の舌片状部分26(1),26(2)は、緩衝用中枠14の背面板18を外箱12の側面から離間させるスペーサとなる。
そして、外箱12の上端部の開口を塞ぐため、折罫線68,92でサイドフラップ66,90を各々90度に正折りし、折罫線100で内蓋片98を90度に正折りする。さらに、内蓋片98の表面に糊を塗布した後、折罫線76で外蓋片74を90度に正折りし、外蓋片74を内蓋片98の表面に糊付けする。これで、外箱12の上端部が蓋部で閉鎖され、包装用箱10は、図1(a)に示す組み立て状態になる。
包装用箱10を開封する時は、外箱12の押圧部84を指で押し込んで開封用破断線82bを破断させ、押圧部84及び外蓋片74を引き上げて開封用破断線82aを破断させ、図7に示すように、外蓋片74及び内蓋片98を起こし、さらにサイドフラップ66,90を起こす。これで外箱12の上端部が開放し、緩衝用中枠14の中にあるボトル形容器B及び説明書類Sの上端部が現れるので、これらを指で摘まみ、収容空間114の上側の開口部から取り出す。
開封した後、包装用箱10を廃棄する時は、外箱12から緩衝用中枠14を引き出して、外箱12と緩衝用中枠14とを別々に廃棄する。緩衝用中枠14は、図4(c)に示す折り畳み状態に戻すことによってコンパクトに廃棄することができる。また、外箱12は、押圧部78を指で押し込んで解体用破断線86を破断させれば簡単に底部を開くことができ、折り畳んでコンパクトに廃棄することができる。
以上説明したように、緩衝用中枠14は、ボトル形容器B及び説明書類Sを、汎用性が高い横型包装機械を使用して包装することができる。しかも、ボトル形容器B等を収容空間114に入れる時、前面側の広い開口部を通じて入れることになるので、従来よりも効率よくスムーズに包装することができる。さらに、ボトル型容器Bを立てた状態で保管及び流通させることができるので、緩衝性能が高く、収容物の品質管理にも好都合なものである。
また、包装用箱10は、外箱12の蓋部を開封すると、ボトル形容器B及び説明書類Sを緩衝用中枠14の上側から縦方向に取り出すことができるので、使用者は、ボトル型容器Bを縦方向に収容した包装用箱と同様に使用することができる。
次に、この発明の緩衝用中枠及びこれを用いた包装用箱の第二の実施形態について、図8~図13に基づいて説明する。ここで、第一の実施形態と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。
第二の実施形態の包装用箱116は、包装用箱10と同様に、ボトル形容器Bとその説明書類Sを包装するための箱体であり、図8(a)、(b)に示すように、上記の外箱12と、外箱12の内部にセットされる緩衝用中枠118とで構成される。緩衝用中枠118は、この発明の緩衝用中枠の第二の実施形態である。
緩衝用中枠118は、一枚の厚紙等で成る中枠形成片120を組み立てて形成される。中枠形成片120は、図9に示すように、上下方向に少し長い略長方形の背面板122と、背面板122の互いに平行な2つの側端部、すなわち背面板122の2つの長辺に延設された一対の側面板124(1),124(2)と、仕切り部126と、補助仕切り部128とを有している。
側面板124(1)は、上下方向に長い略長方形で、折罫線130(1)で背面板122と区切られている。側面板124(1)の折罫線130(1)からの延出長さは、背面板112の短辺の長さの約3/4である。側面板124(2)は、側面板124(1)とほぼ同じ形状で、折罫線130(2)で背面板122と区切られている。
仕切り部126は、背面板122の下端部に延設された底面板132を有し、底面板132は、折罫線134で背面板122と区切られている。底面板132は、左右方向に長い略長方形で、折罫線134からの延出長さは、側面板124(1),124(2)の短辺の長さとほぼ等しい。
底面板132の下端部には、前面板136が延設され、折罫線138で底面板132と区切られている。前面板136は略長方形で、折罫線138からの延出長さは、背面板122の長辺の長さの約2/3である。前面板136の下端部には、上横板140が延設され、折罫線142で前面板136と区切られている。上横板140は、折罫線142からの延出長さが側面板124(1),124(2)の短辺の長さとほぼ等しく、底面板132とほぼ同じ長さである。
さらに、前面板136の内側には、略正方形の第一の開口部136aが設けられ、上横板140の内側には、略鍵穴形状の第二の開口部140aが設けられている。2つの開口部136a,140aは、前面板136及び上横板140を区切る折罫線142を横断するように互いに連続している。また、第一の開口部136aの内周縁部(左右の二辺)には、一対のフラップ144(1),144(2)が延設され、折罫線146(1),146(2)で前面板136と各々区切られている。フラップ144(1),144(2)は、中枠形成片120の状態で、第一の開口部136aを閉鎖するように設けられており、互いの先端部が破断線148を介して連続している。詳しくは後で説明するが、組み立て状態で、破断線146が破断し、フラップ144(1),144(2)が前面板136から折れ曲がり、略正方形の第一の開口部136aが開放する。
上横板140の下端部には、略凸形の内背面板150が延設され、折罫線152で上横板140と区切られている。内背面板150の中央約1/4の領域、すなわち略凸形の突出している部分の、折罫線152からの延出長さは、背面板122の長辺の長さの約1/3で、前面板136の延出長さよりも短い。
内背面板150の下端部の、略凸形の突出している部分の下端部には、下横板154が延設され、折罫線156で内背面板150と区切られている。下横板154は、略鍵穴形状で、折罫線156からの延出長さは、側面板124(1),124(2)の短辺の長さとほぼ等しく、底面板132及び上横板140の延出長さとほぼ同じである。
内背面板150の下端部の、先端が突出していない2つの部分には、一対のガイド板158(1),158(2)が延設され、折罫線160(1),160(2)で内背面板150と各々区切られている。一対のガイド板158(1),158(2)の折罫線160(1),160(2)からの延出長さは、下横板154の延出長さとほぼ同じである。
下横板154及びガイド板158(1),158(2)の下端部には糊付け板162が短く延設され、糊付け板162は、折罫線164で下横板154と区切られ、折罫線166(1),166(2)でガイド板158(1),158(2)と各々区切られている。
このように、仕切り部126は、順に連接された底面板132、前面板136、上横板140、内背面板150、下横板154及びガイド板158(1),158(2)、糊付け板162により構成される。
補助仕切り部128は、背面板122の上端部に延設された補助上横板168を有し、補助上横板168は、折罫線170で背面板122と区切られている。補助上横板168は略長方形で、折罫線170からの延出長さは、側面板124(1),124(2)の短辺の約1/2である。
補助上横板168の上端部には、補助前面板172が延設され、折罫線174で補助上横板168と区切られている。補助前面板172は略長方形で、折罫線174からの延出長さは、背面板122の長辺の長さの約1/7である。補助前面板172の上端部には、補助下横板176が延設され、折罫線178で補助前面板172と区切られている。補助下横板176は略長方形で、折罫線178からの延出長さは、側面板124(1),124(2)の短辺の約1/2で、補助上横板168の延出長さとほぼ同じである。そして、補助前面板172及び補助下横板176の内側に、補助前面板172及び補助下横板176を区切る折罫線178を横断する第三の開口部180が形成されている。さらに、補助下横板176の上端部には、補助糊付け板182が短く延設され、折罫線184で補助下横板176と区切られている。
このように、補助仕切り部128は、順に連接された補助上横板168、補助前面板172、補助下横板176及び補助糊付け板182により構成される。
次に、包装用箱116(外箱12、緩衝用中枠118)の組み立て方法、つまりボトル形容器B及び説明書類Sの包装方法の一例を説明する。なお、外箱12の組み立て方法は上記と同様なので、緩衝用中枠118の組み立て方法を中心に説明する。また、図9に示す中枠形成片120は裏面側から見たものであり、以下、表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折と称する。
外箱12は、上記のように、側面板48の端部を糊付け片62の表面に糊付けした折り畳み状態で包装用箱116の製造工場等から出荷される。
緩衝用中枠118を組み立てるときは、まず図10(a)に示すように、中枠形成片120の糊付け板162の裏面及び補助糊付け板182の裏面に糊186,188を各々塗布する。そして、折罫線152を正折りし、図10(b)に示すように、内背面板150、下横板154、ガイド板158(1),158(2)及び糊付け板162を、前面板136及び上横板140に重ね、糊付け板162を前面板136の裏面(折罫線138の近傍)に糊付けする。同様に、折罫線174を正折りし、補助前面板172、補助下横板176及び補助糊付け板182を、背面板122及び補助上横板168に重ね、補助糊付け板182を背面板122の裏面(中央部より少し折罫線170に近い位置)に糊付けする。
さらに、内背面板150の表面に糊190を塗布した後、折罫線138を正折りし、図10(c)に示すように、内背面板150、下横板154、ガイド板158(1),158(2)及び糊付け板162を、背面板112及び底面板132に重ね、内背面板150を背面板122の裏面(中央部より少し折罫線134に近い位置)に糊付けする。緩衝用中枠118は、この折り畳み状態で包装用箱116の製造工場等から出荷される。
次に、ボトル形容器B及び説明書類Sを包装する工場等で、折り畳み状態の外箱12及び緩衝用中枠118を、包装機械を使用して立体的に組み立てる。外箱12は、上述したのと同じ手順で、図12に示すように、角筒体の下端部が底部で閉鎖され、上端部だけが開放した状態にする。
緩衝用中枠118は、図11(a)、(b)に示すように、まず、折罫線134,138,142,152を各々90度に正折りする。これによって、背面板122と前面板136とが互いに対向し、底面板132の上方に上横板140が配置される。この操作を行うと、前面板136に糊付けされた糊付け板162が一緒に移動し、背面板122に糊付けされた内背面板150が一緒に移動するので、折罫線156が自動的に90度の正折りされ、折罫線164が自動的に90度に逆折りされ、下横板154が、底面板132の上方の、上横板140よりも低い位置に配置される。また、折罫線160(1),160(2)が自動的に90度の正折りされ、折罫線166(1),166(2)が自動的に90度に逆折りされ、ガイド板158(1),158(2)が、底面板132の上方の、下横板154よりも高くて上横板140よりも低い位置に配置される。
次に、折罫線170,174,178を90度に正折りし、折罫線184を90度に逆折りする。これによって、背面板122と補助前面板172とが互いに対向し、補助下横板176が上横板140の上方に配置され、補助上横板168が補助下横板176の上方に配置される。さらに、破断線148を破断して2つのフラップ144(1),144(2)を分離させ、各々折罫線146(1),146(2)を各々90度に正折りしてフラップ144(1),144(2)を上横板140の下方に押し込むと、図11(a)、(b)に示す状態になる。
図11(a)、(b)に示す状態で、前面板136、上横板140の第二の開口部140aの内周縁部、内背面板150、下横板154、ガイド板158(1),158(2)の内周縁部、及びフラップ144(1),144(2)に囲まれた内側が、ボトル形容器B及び説明書類Sを収容するための収容空間192となる。
そして、折罫線130(1),130(2)を90度に正折りして側面板124(1),124(2)を倒して仕切り部126及び補助仕切り部128を保護すると、緩衝用中枠118が組み立て状態になる。
その後、図12に示すように、ボトル形容器B及び説明書類Sを、収容空間192の前面側の開口部である第一の開口部136aから収容空間192の中に入れる。この動作は、ボトル形容器B等を横方向に差し込む動作になるので、横型包装機械を使用することができ、さらに、第一の開口部136aを十分広くしておくことによって、ボトル形容器B等を効率よくスムーズに入れることができる。
収容空間192に収容されたボトル形容器Bは、胴部の側面が上横板140の第二の開口部140aの内周縁部に対向し又は保持され、第一の開口部の内側に折れ曲がっているフラップ144(1),144(2)が、折れ曲がりの反発力でボトル形容器Bの側面を両側から押圧し、ボトル形容器Bの側面が保持される。また、ボトル形容器Bの底部が、下横板154の上面に支持されるとともに一対のガイド板158(1),158(2)の内周縁部に対向し又は保持される。さらに、ボトル形容器Bの上端部が、前記第三の開口部の内周縁部に対向し又は保持される。説明書類Sは、収容空間192内の狭いスペースにコンパクトに収まる。
その後、ボトル形容器B及び説明書類Sを収容した緩衝用中枠118を、底面板132側から、外箱12の上端部の開口に差し込む。緩衝用中枠118が外箱12内にセットされると、緩衝用中枠118の複数の端部が外箱12の側面及び底面に係止され、緩衝用中枠118が、組み立て状態の形状である、緩衝機能を有してボトル形容器Bを収容した形状に保持される。
そして、外箱12の上端部の開口を塞ぐ蓋部を設けるため、折罫線68,92でサイドフラップ66,90を各々90度に正折りし、折罫線100で内蓋片98を90度に正折りする。さらに、内蓋片98の表面に糊を塗布した後、折罫線76で外蓋片74を90度に正折りし、外蓋片74を内蓋片98の表面に糊付けする。これで、外箱12の上端部が蓋部で閉鎖され、包装用箱116は、図8(a)に示す組み立て状態になる。
包装用箱118を開封する時は、外箱12の押圧部84を指で押し込んで開封用破断線82bを破断させ、押圧部84及び外蓋片74を引き上げて開封用破断線82aを破断させ、図13に示すように、外蓋片74及び内蓋片98を起こし、サイドフラップ66,90を起こすと、外箱12の上端部が開放する。さらに、補助上横板168及び補助下横板176を引き上げて、補助仕切り部128を折り畳み状態に戻す。これで、緩衝用中枠118の中にあるボトル形容器B及び説明書類Sの上端部が現れるので、これらを指で摘まみ、収容空間192の上側の開口部である第二の開口部140aから取り出す。
開封した後、包装用箱116を廃棄する時は、外箱12から緩衝用中枠118を引き出して、外箱12と緩衝用中枠118とを別々に廃棄する。緩衝用中枠118は、図10(c)に示す折り畳み状態に戻すことによってコンパクトに廃棄することができる。また、外箱12は、押圧部78を指で押し込んで解体用破断線86を破断させれば簡単に底部を開くことができ、折り畳んでコンパクトに廃棄することができる。
この実施形態の緩衝用中枠118及び包装用箱116においても、上記の緩衝用中枠14及び包装用箱10と同様の効果を得ることができる。なお、緩衝用中枠14は、ボトル形容器Bを収容した状態で、ボトル形容器Bが背面板18に接触する可能性があるので、背面板18が外箱12の側面に接触しないようにする舌片状部分26(1),26(2)を設け、緩衝性能を向上させてある。しかし、緩衝用中枠118の場合、ボトル形容器Bを収容した状態で、ボトル形容器Bが、第二及び第三の開口部140a,180の内周縁部及びガイド板158(1),158(2)にガイドされ、背面板122に接触しない構造になっている。従って、背面板18が外箱12の側面に接触しても同等の緩衝性能が得られるので、上記のような舌片状部分26(1),26(2)は設けていない。
なお、本発明の緩衝用中枠及びこれを用いた包装用箱は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、緩衝用中枠14は、ボトル形容器Bを収容した状態で、ボトル形容器Bが背面板18に接触する可能性があるため、念のため舌片状部分26(1),26(2)を設けているが、緩衝性能が得られれば、舌片状部分26(1),26(2)は省略することができる。例えば、ボトル形容器Bを収容した状態で、内側面板32(1),32(2)がボトル形容器Bの側面に押されて外向きに撓み、内側面板32(1),32(2)がボトル形容器Bの側面を挟持させる構造の場合、ボトル形容器Bが背面板18に接触しなくなるので、舌片状部分26(1),26(2)を設けなくても同等の緩衝性能が得られる。また、緩衝性能をさらに向上させるため、緩衝用中枠118の補助仕切り部128のような構成を追加し、ボトル形容器Bの上端部も保護する構造にしてもよい。
上記の緩衝用中枠118は、緩衝性能を向上させるため、前面板136にフラップ144(1),144(2)を設けたり、下横板154の両側の側方にガイド板158(1),158(2)を設けたり、背面板122の両側に一対の側面板124(1),124(2)を設けたり、補助仕切り部128を設けたりしているが、必要な緩衝性能が得られれば、これらを選択的に省略することができる。
包装用箱を構成する外箱は、開封可能な蓋部が緩衝用中枠の上方に配置された箱体であればよく、蓋部及び底部の具体的な構造は自由に変更することができる。
10,116 包装用箱
12 外箱
14,118 緩衝用中枠
16,120 中枠形成片
18 背面板
20(1),20(2) 仕切り部
22(1),22(2) 側面板
26(1),26(2) 舌片状部分
28(1),28(2) 前面板
32(1),32(2) 内側面板
36(1),36(2) 支持板
40(1),40(2) 糊付け板
110(1),110(2) 上角筒体
112(1),112(2) 下角筒体
114 収容空間
122 背面板
124(1),124(2) 側面板
126 仕切り部
128 補助仕切り部
132 底面板
136 前面板
136a 第一の開口部
140 上横板
140a 第二の開口部
144(1),144(2) フラップ
150 内背面板
154 下横板
158(1),158(2) ガイド板
162 糊付け板
168 補助上横板
172 補助前面板
176 補助下横板
180 第三の開口部
182 補助糊付け板
192 収容空間
B ボトル形包装容器

Claims (10)

  1. ボトル形容器を収容する緩衝用中枠において、
    一枚の中枠形成片から成り、前記中枠形成片は、背面板と、前記背面板の互いに平行な2つの側端部に延設された一対の仕切り部とを有し、
    前記仕切り部は、前記背面板の前記側端部に延設された側面板と、前記側面板の側端部に延設された前面板と、前記前面板の側端部に延設された支持板及び内側面板と、前記支持板及び前記内側面板の側端部に延設された糊付け板とで各々構成され、
    組み立てた状態で、2つの前記糊付け板が前記背面板の内面に重なって糊付けされ、前記背面板の2つの前記側端部に、前記背面板、前記側面板、前記前面板及び前記内側面板で成る四角形の上角筒体が一対に形成され、2つの前記上角筒体の下方に、前記背面板、前記側面板、前記前面板及び前記支持板で成る四角形の下角筒体が各々形成され、前記下角筒体を構成する前記各支持板は、上方に位置する前記内側面板よりも内側に配置され、前記背面板、一対の前記上角筒体及び一対の前記下角筒体に囲まれた内側が、前記ボトル形容器の全部又は一部を収容するための収容空間となり、
    前記ボトル形容器は、前記収容空間の上側の開口部と前側の開口部の双方から出し入れ可能であり、前記収容空間に収容された状態で、胴部の側面が前記背面板及び一対の前記内側面板に対向し又は保持され、底部が一対の前記下角筒体の上端面で支持されることを特徴とする緩衝用中枠。
  2. 前記中枠形成片は、前記背面板と一対の前記側面板の境界部に、前記側面板から前記背面板に向かって膨出した形状の切り込みが各々設けられ、
    組み立てた状態で、前記切り込みの内側の舌片状部分が、前記背面板の後方に突出する請求項1記載の緩衝用中枠。
  3. 前記中枠形成片を構成する各板の形状は、前記糊付け板が前記背面板に糊付けされた状態で、前記中枠形成片を平坦に折り畳むことができる形状に設定されている請求項1又は2記載の緩衝用中枠。
  4. ボトル形容器を収容する緩衝用中枠において、
    一枚の中枠形成片から成り、前記中枠形成片は、背面板と、前記背面板の一端部に延設された仕切り部とを有し、
    前記仕切り部は、前記背面板の前記一端部から順に連接された底面板、前面板、上横板、内背面板、下横板及び糊付け板で構成され、前記前面板には第一の開口部が、前記上横板には第二の開口部が、各々形成され、前記第一及び第二の開口部は、前記前面板及び前記上横板の境界部を横断するように連続しており、
    組み立てた状態で、前記糊付け板が前記前面板の内面に重なって糊付けされ、前記内背面板が前記背面板の内面に重なって糊付けされ、前記下横板は、前記糊付け板及び前記内背面板に支持されて前記底面板の上方に配置され、前記上横板は、前記前面板及び前記内背面板に支持されて前記下横板の上方に配置され、前記前面板、前記上横板の前記第二の開口部の内周縁部、前記内背面板及び前記下横板に囲まれた内側が、前記ボトル形容器の全部又は一部を収容する収容空間となり、
    前記ボトル形容器は、前記収容空間に、前記第一の開口部と前記第二の開口部の双方から出し入れ可能であり、前記収容空間に収容された状態で、胴部の側面が前記上横板の前記第二の開口部の内周縁部に対向し又は保持され、底部が前記下横板の上面で支持されることを特徴とする緩衝用中枠。
  5. 前記前面板の、前記第一の開口部の内周縁部にフラップが延設され、
    前記ボトル形容器が収容された状態で、前記フラップは、前記第一の開口部の内側に折れ曲がり、この折れ曲がりの反発力で前記ボトル形容器の側面を押圧する請求項4記載の緩衝用中枠。
  6. 前記中枠形成片は、前記内背面板及び前記糊付け板に連続し、前記下横板の両側の側方に一対に配置されたガイド板を有し、
    組み立てた状態で、前記ガイド板は、前記糊付け板及び前記内背面板に支持されて前記底面板の上方の、前記下横板より高く前記上横板より低い位置に配置され、
    前記ボトル形容器は、前記収容空間に収容された状態で、胴部の側面又は底部が、一対の前記ガイド板の各内周縁部に対向し又は保持される請求項4又は5記載の緩衝用中枠。
  7. 前記中枠形成片は、前記背面板の、前記仕切り部と交差する2つの側端部に延設された一対の側面板を有し、
    組み立てた状態で、一対の前記側面板が対向し、その間に前記仕切り部が配置される請求項4乃至6のいずれか記載の緩衝用中枠。
  8. 前記中枠形成片を構成する各板の形状は、前記糊付け板が前記前面板に糊付けされ、前記内背面板が前記背面板に糊付けされた状態で、前記中枠形成片を平坦に折り畳むことができる形状に設定されている請求項4乃至7のいずれか記載の緩衝用中枠。
  9. 前記中枠形成片は、前記背面板の、前記仕切り部と反対側の端部に延設された補助仕切り部を有し、
    前記補助仕切り部は、前記背面板の前記反対側の端部から順に連接された補助上横板、補助前面板、補助下横板及び補助糊付け板で構成され、前記補助前面板及び前記補助下横板には、前記補助前面板及び前記補助下横板の境界部を横断する第三の開口部が形成され、
    組み立てた状態で、前記補助糊付け板が前記背面板の内面に重なって糊付けされ、前記補助下横板は、前記補助前面板及び前記背面板に支持されて前記上横板の上方に配置され、前記補助上横板は、前記補助前面板及び前記背面板に支持されて前記補助下横板の上方に配置され、
    前記ボトル形容器は、前記収容空間に収容された状態で、上端部の側面が前記第三の開口部の内周縁部に対向し又は保持され、前記補助仕切り部を上側に起こすことにより、前記第一の開口部を通じて出し入れ可能になる請求項4乃至8のいずれか記載の緩衝用中枠。
  10. 請求項1乃至9のいずれか記載の緩衝用中枠とこれを収容する外箱とで構成され、
    前記緩衝用中枠が前記外箱内に収容された状態で、前記外箱の蓋部が前記緩衝用中枠の上側に配置され、前記緩衝用中枠の複数の端部が前記外箱の側面及び底面に係止されて、前記緩衝用中枠の形状が組み立て状態の形状に保持されることを特徴とする包装用箱。
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