JP7305334B2 - X線診断システム及び再構成処理システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、X線診断システム及び再構成処理システムに関する。
被検体にX線を照射し、被検体を透過したX線を検出することによりX線撮像を行うX線診断装置が広く医用分野において使用されている。X線診断装置における画像の取得方法の1つとして、被検体をX線射出装置とX線検出器との間に対向するように位置させ、X線射出装置及びX線検出器を被検体の周りを回転させることにより撮影し、X線検出器により検出された結果に基づいて画像を再構成する方法がある。X線のばく射及び検出のタイミングにおいて被検体の動きがある場合、再構成により取得された画像にぶれやぼけが発生する。この動き(体動)の影響を小さくする手法として、体動補正(APMC:Automatic Patient Motion Correction)がある。
APMCは、再構成を行う際に、X線検出器により検出されたデータについて重みをつけて再構成を行うことにより体動の補正を行う。しかしながら、被検体の動きの大きさ、動きのタイミング等によらず、上記の処理を行うため、体動のタイミング次第では、ほとんど効果が得られないこともある。このため、動きがある場合には、投影データから画像を再構成した後に、ユーザが確認し、APMC処理を含んだ画像の再構成を行う。あるいは、画像を再構成した後に、再度被検体にX線をばく射し、再撮影を行ってから画像の再構成を行う。
特開2012-34972号公報
本実施形態は、被検体の動きに関するデータを取得することによる精度の高い補正を行うX線診断システム及び再構成処理システムを提供する。
一実施形態によれば、X線診断システムは、
被検体に対してX線を用いたスキャンを実行し、前記X線に基づく投影データを収集するスキャン部と、
前記スキャンと並行して前記被検体の体動を監視し、前記投影データに対応する体動情報を取得する監視部と、
前記投影データに対して前記体動情報に応じた重みを適用して再構成処理を行い、再構成画像データを生成する再構成処理部と、
を備える。
一実施形態に係るX線診断システムの全体構成の一例を示すブロック図。 一実施形態に係る画像の再構成処理の一例を示すフローチャート。 一実施形態に係る画像の再構成処理の別例を示すフローチャート。 一実施形態に係る重みの一例を示す図。 一実施形態に係る重みの一例を示す図。 一実施形態に係る重みの一例を示す図。 一実施形態に係る重みの一例を示す図。 一実施形態に係る重みの一例を示す図。 一実施形態に係る重みの一例を示す図。 一実施形態に係る重みの一例を示す図。 一実施形態に係る重みの一例を示す図。 一実施形態に係る重みの一例を示す図。 一実施形態に係る重みの一例を示す図。 一実施形態に係るパラメータ変更の一例を示す図。
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係るX線診断システム及び再構成処理システムを説明する。なお、以下の説明において、ほぼ同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行うこととする。
(第1実施形態)
図1は、一実施形態に係るX線診断システム1の全体構成を説明する図である。X線診断システム1は、本実施形態における画像処理装置を備える医用装置の一例であり、一般的撮影装置等、様々なX線診断装置に本実施形態に係る画像処理装置は適用可能である。X線診断システムは、例えば、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを備えて構成される。
架台装置10は、X線発生装置11と、X線検出器12と、回転体13と、X線高電圧装置14と、架台制御装置15と、監視部16と、データ収集回路18と、を備える。
X線発生装置11は、X線照射を行うX線照射部であり、例えば、X線高電圧装置14から高電圧の電力供給を受けて、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射するX線管(真空管)を備えて構成される。
X線発生装置11は、X線管に限定されるものではない。例えば、X線発生装置11は、X線管に代えて、電子銃から発生した電子ビームを収束させるフォーカスコイルと、電磁偏向させる偏向コイルと、被検体Pの半周を囲い偏向した電子ビーム衝突することによってX線を発生させるターゲットリングと、を備えて構成されていてもよい。
X線検出器12は、例えば、X線管の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を備える。X線検出器12は、チャネル方向に複数のX線検出素子が配置されたX線検出素子列がスライス方向に複数配列された構造を有する。X線検出器12は、X線発生装置11から照射され、被検体Pを通過したX線を検出し、当該X線量に対応した電気信号をデータ収集回路18へと出力する。
また、X線検出器12は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを備えて構成される間接変換型の検出器であってもよい。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを備え、シンチレータは、入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を備えて構成される。グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX遮蔽板を備える。光センサアレイは、シンチレータからの光量に応じた電気信号に変換する機能を有し、例えば、光電子増倍管等の光センサを備えて構成される。
なお、X線検出器12は、間接変換型の検出器には限定されず、入射したX線を直接電気信号に変換する半導体素子を備える直接変換型の検出器であってもよい。
回転体13は、この回転体13の中心を回転軸として回転自在に指示されており、架台制御装置15の制御に基づいて、回転駆動される。X線発生装置11、X線検出器12は、回転体13とともに、回転体13の回転駆動にしたがい回転する回転部として架台装置10に備えられる。回転部は、架台装置10に固定されている固定部に備えられ、固定部に対して、回転駆動される。
本実施形態においては、例えば、X線発生装置11、X線検出器12、及び、回転体13を併せてスキャン部と記載する。なお、スキャン部は、狭義においてX線検出器12のことを示してもよいし、広義において以下に説明するX線高電圧装置14、データ収集回路18等を含む概念であってもよい。スキャン部は、このように、被検体Pに対してX線を用いたスキャンを実行し、X線に基づく投影データを収集する機能を有するモジュール若しくはデバイスの集合、又は、モジュール若しくはデバイスそのもののことを示す。
X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を備え、X線発生装置11に印加される高電圧を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線発生装置11が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置を備えて構成される。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であってもよい。
架台制御装置15は、CPU(Central Processing Unit)等を備える処理回路と、モータ及びアクチュエータ等を備える駆動機構から構成される。架台制御装置15は、コンソール装置40又は架台装置10に取り付けられた入力装置からの入力信号を受け、架台の動作制御を行う機能を有する。例えば、架台制御装置15は、入力信号を受けて回転体13を回転させる制御を行う回転機構として動作し、また、架台装置10をチルトさせる制御、並びに、寝台装置30及び天板33を動作させる制御を行う。
監視部16は、被検体Pを監視し、被検体Pに動きが生じた場合に、この動きの情報である体動情報を取得する。監視部16は、例えば、光学的なカメラ、圧力センサ、集音器等の被検体Pの動きを感知できるデバイスを備える。この監視部16は、例えば、架台装置10に備えられてもよいし、寝台装置30に備えられてもよい。監視部16は、上記の回転体13が回転する平面上におけるスキャンを邪魔しない位置に設置され、被検体Pがスキャンされるタイミングにおいて、被検体Pのスキャン平面における動きを検知する。すなわち、監視部16は、スキャン部によるスキャンと並行して被検体Pの体動を監視し、投影データに対応する体動情報を取得する。取得したデータは、無線又は有線の経路を介してコンソール装置40へと送信される。
データ収集回路(DAS:Data Acquisition System)18は、X線検出器12の各X線検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行う増幅器と、電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを少なくとも備え、検出データ(純生データ)を生成する。データ収集回路18が生成した検出データは、コンソール装置40へと転送される。また、データ収集回路18は、監視部16と接続されていてもよく、この場合、データ収集回路18は、監視部16が取得した体動情報もまた収集してコンソール装置40へと転送する。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34と、を備える。
基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。寝台駆動装置32は、被検体Pが再治された支持フレームを支持フレーム34の長軸方向に移動するモータ又はアクチュエータである。支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。
天板33は、天板33だけを移動させてもよいし、寝台装置30の支持フレーム34ごと移動する方式であってもよい。本実施形態を立位CTに応用する場合には、天板33に相当する患者移動機構を移動する方式であってもよい。
架台装置10の撮像系と天板33の位置関係の相対的な変更を伴うスキャン(ヘリカルスキャンや位置決めスキャン等)を実行する際には、当該位置関係の相対的な変更は天板33の駆動によって行われてもよいし、架台装置10の走行によって行われてもよく、また、それらの複合によって行われてもよい。
コンソール装置40は、記憶回路41と、表示装置42と、入力装置43と、処理回路44と、を備えて構成される。
記憶回路41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。記憶回路41は、例えば、投影データや再構成画像データを記憶する。本実施形態においては、記憶回路41は、例えば、画像記憶回路411、体動データ記憶回路412、及び、プログラム記憶回路413を備える。
画像記憶回路411は、架台装置10で撮像された医用画像の画像データを記憶する回路である。体動データ記憶回路412は、画像記憶回路411に記憶されている各画像について、被検体Pが動いたか否かを示す、又は、被検体Pの動きの大きさを示す体動データを記憶する回路である。プログラム記憶回路413は、種々のプログラムを記憶する回路である。これらの各記憶回路は、それぞれ別の記憶回路として備えられていなくてもよく、1又は複数のメモリ内において、各記憶回路に対応する領域が区切られて使用されるものでもよく、又は、使用するタイミングにおいて必要な容量を確保して各記憶回路として使用されるものであってもよい。
表示装置42は、各種情報を表示する。表示装置42は、例えば、処理回路44によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。この表示装置42は、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)、プラズマディスプレイ等を備えて構成される。
入力装置43は、操作者からの各種入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。入力装置43は、例えば、投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等を操作者から受け付ける。例えば、本実施形態においては、後述する重みに関するパラメータを入力するものであってもよい。この入力装置43は、マウス、トラックボール、キーボード、スイッチ、ボタン、ジョイスティック等を備えて構成される。あるいは、上述した表示装置42と入力装置43は、表示、入力の双方が可能なタッチパネル等を備えていてもよい。
処理回路44は、入力装置43から出力される入力操作の電気信号に応じてX線診断システム1の全体的な動作を制御する。本実施形態においては、処理回路44は、例えば、システム制御機能441、前処理機能442、再構成処理機能443、画像取得機能444、抽出機能445、算出機能446、生成機能447、及び、表示機能448を備える。
図1における実施形態では、システム制御機能441、前処理機能442、再構成処理機能443、画像取得機能444、抽出機能445、算出機能446、生成機能447、及び、表示機能448にて行われる各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路41のプログラム記憶回路413に格納されている。処理回路44は、プログラムを記憶回路41のプログラム記憶回路413から読み出し、実行することで、各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路は、図1の処理回路44内に示された各機能を有することとなる。
なお、図1においては単一の処理回路44にてシステム制御機能441、前処理機能442、再構成処理機能443、画像取得機能444、抽出機能445、算出機能446、生成機能447、及び、表示機能448にて行われる処理機能が実現されているものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路44を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしてもよい。
これらの各機能のうち、システム制御機能441は、入力装置43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各種機能を制御する。
前処理機能442は、データ収集回路18から出力されたスキャンされたデータに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施したデータを生成する。なお、前処理前のデータ及び前処理後のデータを総称して投影データと称する場合もある。
前処理機能442はさらに、データ収集回路18から出力された、監視部16により取得された体動データを処理し、画像の再構成を行う際の重みを計算してもよい。
再構成処理機能443は、前処理機能442にて生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影法、逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行い、再構成画像(CT画像データ)を生成する。再構成は、体動データに基づいた重み付けを用いて行われる。この再構成画像は、例えば、記憶回路41の画像記憶回路411に記憶される。CT画像データは、CT値の集合体であり、本実施形態における複数時相の医用画像の一例である。すなわち、再構成画像は、経時的要素を含む画像として、記憶回路41の画像記憶回路411に格納される。
画像取得機能444は、例えば、記憶回路41の画像記憶回路411に記憶されている、複数時相の再構成画像を取得する。あるいは、再構成処理機能443で生成された複数時相の再構成画像のデータを取得する。抽出機能445は、複数時相の再構成画像のデータから、所定の関心領域の抽出を行う。算出機能446は、所定の関心領域に関するCT値を算出する。生成機能447は、所定の関心領域に沿って、例えば、CT値を空間的位置及び時系列ごとに並べた画像を生成する。表示機能448は、生成機能447で生成された画像に基づいて表示画像を生成し、表示装置42の画面に表示させる。
上述したように、本実施形態においては、処理回路44は、例えば、プロセッサにより構成される。ここで、プロセッサという文言は、例えば、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(SPLD:Simple Programmable Logic Device)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)、又は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array))等の回路を意味する。プロセッサは、記憶回路41に保存されたプログラムを読み出して実行することにより機能を実現する。なお、記憶回路41は、プログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込んでもよい。この場合、プロセッサは、回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することにより機能を実現する。プロセッサは、プロセッサ単一の回路として構成されているには限られず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現してもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1又は複数のプロセッサへ統合し、その機能を実現してもよい。
なお、図1のX線診断システム1においては、コンソール装置40の構成要素は、1つの筐体に格納されているが、これらコンソール装置40の構成要素は、必ずしも1つの筐体に格納されている必要は無く、別筐体に格納されて複数存在してもよい。例えば、前処理機能442、再構成処理機能443等の処理回路を分散して有する構成としてもよい。換言すれば、コンソール装置40は、単一のコンソールにて複数の機能を実行するのではなく、複数の機能を別々のコンソールが実行することにしてもよい。
また、X線診断システム1には、X線発生装置11とX線検出器12とが一体として被検体Pの周囲を回転するRotate/Rotate-Type(第3世代CT)、リング状にアレイされた多数のX線検出素子が固定され、X線発生装置11が被検体Pの周囲を回転するStationary/Rotate-Type(第4世代CT)等様々なタイプがあり、いずれのタイプでも本実施形態へ適用可能である。さらには、X線診断システム1は、上記に説明したX線CTシステムには限られず、アームでX線照射部とX線検出部を指示するX線アンギオグラフィシステムであってもよく、このタイプも本実施形態へ適用可能である。
図2は、本実施形態に係るX線投影データの取得から、画像再構成までの処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートは、スキャンの開始から画像の再構成までについての処理を示し、寝台装置の制御等、他の制御については記載されていないが、他の制御についても適切に並行して行われている。
まず、スキャン部において、被検体Pのスキャン(投影データの取得)を開始する(S100)。これと並行して、監視部16が被検体Pの体動の監視を開始する(S200)。これらの動作は、例えば、入力装置43を介してユーザが操作を開始する旨の指示を通知した場合に、同期して制御される。この体動監視の開始は、少なくともスキャン開始の直前までに、又は、スキャン開始と同じタイミングに実行されればよい。すなわち、スキャン部の起動とは別個に、例えば、被検体Pが寝台装置30に位置したタイミングから監視を続けるものであってもよい。スキャンによる投影データの取得と、監視による体動情報の取得のタイミングの同期がとれるような実装であればよい。
次に、スキャン部は、被検体Pのスキャンを行う(S102)。スキャン部が被検体Pのスキャンを行っている間、監視部16は、被検体Pの体動を監視する(S202)。すなわち、スキャン部によるスキャンの実行と並行して、監視部16が体動の監視を行う。このように、スキャンと監視を並行して行うことにより、体動があった場合に、スキャンした結果と取得された体動データとを紐付けることが可能となる。
監視部16は、監視中において体動を感知しない場合(S204:NO)、体動の監視(S202)を実行し続ける。
一方、体動を感知した場合(S204:YES)、引き続き体動の監視(S202)を継続するとともに、スキャン部が取得した投影データに体動が感知されたこと、又は、体動の程度を付与して、データ収集回路18を介して記憶回路41に記憶する。この実装手段は、任意の手段で行ってよく、例えば、スキャン部がスキャンした投影データに体動があったことを付与して、後の再構成処理において体動があった場合の処理をしてもよい。別例として、体動があったことを投影データに付与するとともに、体動データ記憶回路412に体動の程度を示すデータを記憶しておき、再構成処理において体動の程度に基づいて処理をしてもよい。
必要な投影データが取得されると、スキャン部は、スキャンを終了する(S104)。必要な投影データとは、例えば、1断面又は複数の断面の画像を再構成する場合には、当該断面を周回する間に取得されたデータであり、ヘリカルスキャン方式でデータを取得する場合には、必要な領域におけるヘリカルスキャンにおいて取得されるデータである。このタイミングにおいて、監視部16へとスキャンが終了したことを通知してもよく、通知を受けた監視部16が監視を終了してもよい。
次に、投影データの重み付けを行う(S106)。重み付けは、例えば、前処理機能442により実行され、各投影データに付与された体動情報に基づいて、再構成を行う際の重み付けを行う。体動があったと判断されたビューにおける投影データである第1投影データに対しては、体動がなかったと判断されたビューにおける投影データである第2投影データよりも重みを小さくする。例えば、第2投影データの重みを1としたときに、0<β≦1である値について、1-βを第1投影データに対する重みとする。
具体的には、再構成を行う処理における投影データの積分(離散的には、和)を求める際に第1投影データに対しては、1-βを重みとして積算して計算し、第2投影データはそのまま用いて計算することにより、再構成を行う。第1投影データが複数枚ある場合には、βの値は一定値ではなく、動きの大きさ(程度)、又は、体動が開始されてからの経過時間に基づいて変化するものであってもよい。また、体動情報が付与されている投影データが1枚の場合であっても、当該投影データのビューに対する前後のビューについて、重みがなだらかに変化するように重みをつけてもよい。
さらに、第1投影データに対向するデータ、例えば、180°ずれたビューにおいて取得された第3投影データに対する重みを1+βとしてもよい。このように、対向するデータ同士で重みを対称的にすることにより、再構成画像全体としての円対称性を損なうことなく、再構成することが可能となる。上述したように、第1投影データに対するビューの前後のビューについても重みを付加する場合には、重みがつけられた投影データに対向する投影データにも重みを付加してもよい。
より詳しい重み付けの例については、後述する。
次に、再構成処理機能443は、重み付けされた投影データに基づいて、画像の再構成を実行する(S108)。再構成の手法については、重み付けされた投影データを用いること以外は、例えば、フィルタ逆投影等の一般的な手法を用いる。また、ノイズ除去処理等の一般的な再構成の際に実行される処理も行ってもよい。
なお、S106の処理とS108の処理は別個の処理である必要は無く、S108の処理を行うタイミングで体動情報にしたがった重み付けを投影データに施して再構成をしてもよい。すなわち、S106の処理は、S108の処理を行うタイミングで実行されてもよく、この場合、S106の処理を省略することも可能である。
以上のように、本実施形態によれば、スキャン部が取得した投影データに対して、監視部16が取得した被検体Pの体動情報を付与して記憶し、画像の再構成を行うタイミングにおいて、体動情報に基づいた重み付けをして投影データから再構成を行うことにより、被検体Pの動きの影響を削減した画像の再構成を行うことが可能となる。このことから、被検体Pの動きがある場合にも、動きに応じた補正を行うことが可能となり、診断可能であるレベルの画像を取得することができる。さらに、診断可能な場合でも再撮影するといった頻度を下げることが可能となるので、患者に対するX線の被ばく量を低減することも可能となる。
(第2実施形態)
前述の第1実施形態においては、監視部16が取得した体動データに基づいて、そのタイミングでスキャン部が取得した投影データに体動情報を付与するものとしたが、本実施形態は、スキャンのタイミングにおいて体動情報を投影データに付与する必要を無くすものである。
図3は、第2実施形態に係る処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、本実施形態においては、体動情報を取得されたタイミングで投影データに付与するのではなく、投影データ、体動情報の取得が終了した後に、重み付けを行うタイミングで参照するものである。この図3において、図2と同じ符号が付されているステップは同様の処理を行う。
前述した実施形態とは異なり、体動感知(S204:YES)をした後に、体動データを記憶する処理(S206)を実行する。監視部16は、被検体Pの動きを感知し、体動情報が得られると、有線又は無線により信号を送信し、体動データ記憶回路412に体動情報を記憶する。これには限られず、監視部16にメモリ等の情報を格納するデバイスを設けておき、スキャン中の体動情報を記憶しておき、スキャンの終了後にまとめて体動データ記憶回路412に格納してもよい。
スキャン部によるスキャンが終了した後に、画像記憶回路411に記憶されている投影データを用いて再構成を行う際に、体動データ記憶回路412に格納されている体動情報にしたがって投影データに重みを付与する。このように、スキャン時にリアルタイムで体動情報と投影データを対応付けずに、再構成のタイミングで対応付けてもよい。対応付けは、上述したように、体動情報が取得されたタイミング等に基づいてスキャンされたデータと、体動情報とが紐付けされることにより実行される。
体動情報は、例えば、スキャンが開始されてからの時間、体動情報が取得されたビューの情報等、少なくともいずれの投影データに対する体動情報であるかの情報であるかを判断できる情報とともに記憶される。この場合、例えば、前処理機能442は、体動情報が存在する場合には、当該体動データがいずれのビューの投影データに対する体動データであるかを判断し、この判断結果に基づいて、投影データに対する重みを算出する。再構成処理機能443は、算出された重みに基づいて再構成を行う。なお、前述した実施形態と同様に、前処理機能442が事前に重みを算出して再構成をするのではなく、再構成処理機能443が再構成を行うタイミングで重みの算出をしてもよい。
以上のように、本実施形態によっても前述した実施形態と同様の作用を奏することが可能である。さらに、本実施形態によれば、スキャンしたデータと、取得した体動情報とをスキャン時に付与をせず、体動情報を別個格納可能であるので、スキャン時における処理を軽減することが可能となる。
(重み付けについての実施形態と変形例)
次に、重み付けについての説明と、重み付けについての種々の実施形態を説明する。以下においては、1回転する間のスキャンにおける体動情報と、それに対する重みについての関係を説明する。1回転は、例えば、360°の角度で表し、体動が発生している時間領域(スキャンした画像)に対応する角度、又は、体動が発生した時間の前後の時間を含む投影データに重みを付加するビューが存在する角度をθ°として表す。実装としては、角度ではなく、1スキャンごとのビューで表していてもよい。例えば、1回転がnビューである場合には、体動が発生しているビュー、又は、重みを付加するビューは、nビューのうち、θ/360枚のビューとなる。
図4は、監視部16が被検体Pの動きを感知しなかった場合の重みを示すグラフである。横軸は、スキャンの角度、言い換えるとビューの番号に比例した軸であり、縦軸は、投影データに付加する重みである。このグラフに示すように、1回転する間にスキャンされた投影データに対して、全て同じ重み、例えば、1の重みで画像の再構成を行う。監視部16が被検体Pの体動を感知すると、感知により、又は、感知した体動の程度により、図4に示す重みが変更される。
体動は、例えば、監視部16がカメラである場合、画像を監視することにより感知する。動きがあった場合には体動があった、動きがなかった場合には体動がなかったと判断する。体動を感知した場合には、図5から図13に示す例のように、重み付けを算出し、再構成処理機能443が画像の再構成を行う際の重みとして投影データに積算する。
さらには、動きの程度を検出できるものであってもよい。例えば、動きが~1mm、1mm~2mm、2mm~・・・、等、と1mm単位で検出できるものであってもよい。この場合、動きの大きさにしたがって、例えば、重み付けの元となる係数(図5から図13におけるグラフの縦軸)を変化させてもよい。なお、1mm単位というのは例示しただけであり、動きの程度の尺度は、これに限られるものではない。
監視部16が圧力センサである場合には、領域ごとに掛かっている圧力に基づいて上記の体動のありなし、又は、体動の程度を表してもよい。監視部16が集音器である場合には、集音した被検体Pの動きによる音の大きさにより、体動の感知を行ってもよい。また、複数の監視手段を用いて、体動情報の取得の精度を高めてもよい。
図5から図13は、重み付けの例を示す図である。
図5は、360°-θ°から360°の間で体動がある場合の重みの一例である。このように、360°-θ°から360°の間における重みを1よりも小さくし、対向する180°-θ°の間における重みを1よりも大きくする。図5の例では、0から2の間で重み付けされる。180°-θ°のビューに関する投影データにおいては、1である重みが、180°に向かって2へと近づいて行く。近づいて行く曲線は、例えば、シグモイド関数、sinc関数等の滑らかに接続される関数である。
なお、図5を含め、以下の図においては、360°-θ°のタイミングから体動が始まっているものとするが、この場合、180°-θ°、及び、360°-θ°のビューの投影データよりも前、例えば、さらに5°のビューをさかのぼって重みを掛けてもよい。このように、体動が感知されたタイミングに対してマージンを持たせて重みを掛けたり、又は、逆に一部のみに重みを掛けたりすることにより、体動の影響をより少なくするとともに、画像のアーチファクト等を減少させることもできる。
図6は、図5に比較して、θが大きい場合である。このような場合には、重み付けの係数を算出する幅が大きくなり、よりなだらかな曲線として重み付けがされる。
図7は、終期のビューではなく、途中で体動が発生し、元の位置に近いところで被検体Pが停止した場合の重みを示す。この場合、体動が発生しているθ°の間、又は、体動が発生した周辺のビューを含むθ°の間で重みを変化させる。すなわち、一般的なAPMCの重みのグラフを体動が発生したタイミングにずらしたような重み付けとなる。
図8は、0から2の間で重み付けするのではなく、0<α≦1である所定の値αを用いて、1-αから1+αの間で重み付けしようとするものである。必ずしも重み付けは、0から2の間でされる必要は無い。例えば、体動が小さい場合には、α=0.2等の比較的小さい値を用いて重み付けし、体動が大きい場合には、α=0.8等の比較的大きい値を用いて重み付けする。このように、重み付けを変化させることにより、より柔軟でかつ高精度な補正を行うことが可能となる。なお、体動が小さい、大きい等の程度は、あらかじめシステムに決められたしきい値に基づいて体動の程度を判断してもよいし、後述するようにユーザが再構成画像を確認しながら判断してもよい。
図9は、なめらかな曲線で接続するのではなく、線形的に重みを接続するものである。このように、必ずしもなめらか(補正の開始ビューにおいて微分可能な状態)に接続されている必要は無く、線形的に接続されてもよい。
図10は、従来のAPMCによる初期、終期の重み付けに加えて、さらに、体動による重み付けをするものである。このように、バックグラウンド処理として、従来のAPMCの重みを掛けておき、さらに、体動を感知した場合には重み付けを加算するものであってもよい。このようにすることで、比較的動きが少ないことが多い中期にスキャンした投影データの重みを重くしておき、かつ、体動が発生した場合には、その影響を少なくすることもできる。
図11は、図10までの補正とは異なり、体動を感知したビューが存在する領域について、重みを小さくするものである。重みとしては、1-αから1+αとなっているがこれには限られず、例えば、所定の値又は体動の程度に応じた値γを用いて、体動が感知できなかった領域は、重みを1+γにしておき、体動を感知したビュー又は体動を感知したビューを含む領域において1+γから0へとなめらかに、又は、直線的に重みを減らしていくものであってもよい。さらに、この場合、再構成した後に、再構成処理データについて全ての投影データの重みの平均が1となるように、正規化してもよい。なお、図11に示すものと同様に、他の重みについても基準を1ではない値にしてもよい。
図12は、立ち下がりにおいてもアーチファクトの発生を抑制するべく、なめらかな曲線で接続するものである。例えば、θよりも小さい角度φを指定し、図に示すように、初期のφ°に対するビューにおける投影データに対する重みを小さくし、かつ、180°から180°+φ°までのビューにおける投影データに対する重みをなだらかに1にもどすものである。
図13は、ここまでに説明したものとは異なり、ステップ関数により重みを変化させるものである。このように、重みは、必ずしも連続的に変化させる必要は無く、不連続に変化させてもよい。さらに、(ステップ関数)×(上記の重みの関数)としてもよい。すなわち、体動の発生したビューのタイミングに基づき、1から1+γへとステップし、その後、上述した各重みの係数の変化のようになだらかに変化させてもよい。
図14は、重みに関するパラメータを変化させるためのインターフェースを含む表示装置42を示す図である。再構成した結果が図14(a)に示すように、少しぼやけている場合がある。別の例としては、再構成した結果の画像にアーチファクト等が発生している場合がある。このような場合、体動補正の度合いをユーザが変更することが望まれる。図14(a)に示すインターフェースでは、出力された再構成画像を確認して、ユーザが重みに関するパラメータを変更することが可能である。パラメータの変更は、例えば、入力装置43であるキーボード、マウス、タッチパネル等で実行することが可能である。
例えば、表示装置42中の表示領域421に表示された再構成画像を観察しながら、ユーザが上記に説明した所定の値αを重み変更バー422のバーを動かすことにより重みを変更する。重み変更バー422のバーを動かすことで、再構成画像が時々刻々とバーに指定された重みに基づいて再度再構成され、表示領域421に表示される。また、リアルタイムに再構成画像を変化させるのでは無く、例えば、ユーザが入力を停止したタイミング、又は、別途用意されたプレビューボタンが押下されたタイミングで画像の再構成を行い表示してもよい。
パラメータは、αには限られず、例えば、形状変更ボックス423に示すようなラジオボックスを用意しておき、これらのラジオボックスを選択することにより、重みの変化する形状を変更できるものであってもよい。より細かくは、図5から図13に示したグラフを表示し、表示されたグラフをユーザが自由に変更できるものであってもよい。この場合、θの値自体を変更できるようにしてもよい。
このように、ユーザインタフェースを備え、ユーザが再構成画像を確認しながら重みのパラメータを変更できるようにすることで、ユーザが望んでいる画像を取得することが可能となる。また、表示装置42には、表示領域421に表示された再構成画像を決定して保存するように機能する、決定ボタン等が備えられていてもよい。さらに、同じ条件でパラメータを設定できるように、パラメータ記憶ボタン、及び、記憶したパラメータを用いて再構成を行うことができるように、パラメータ呼び出しボタン等、適宜必要なボタン等が備えられていてもよい。
上述した実施形態は、例えば、断面に対する投影データが取得可能な平行ビーム投影、ファンビーム投影についてはもちろん、コーンビーム投影においても同様に適用することが可能である。また、シングルスライスに対しても、マルチスライスに対しても、前述の実施形態を適用することが可能である。例えば、コーンビーム投影により再構成を行う場合、ビューにより特定のチャネルに対して上述の重み付けをしてもよい。この場合、ヘリカルスキャン等のスキャン方式に対しても、体動に基づいた補正を行うことが可能となる。
なお、上述の実施形態は、全てX線診断装置として説明したが、被検体Pに対するX線を用いたスキャンを実行するスキャン部が収集した、X線に基づく投影データと、スキャンと並行して被検体Pの体動を監視する監視部16が取得した、投影データに対応する体動情報と、を取得する取得部と、投影データに対して体動情報に応じた重みを適用して再構成処理を行い、再構成画像データを生成する再構成処理手段443と、を備える再構成処理システムとして説明することが可能である。
さらに、スキャン部が、被検体Pに対してX線を用いたスキャンを実行し、X線に基づく投影データを収集し、監視部16が、スキャンと並行して被検体Pの体動を監視し、投影データに対応する体動情報を取得し、再構成処理手段443が、投影データに対して体動情報に応じた重みを適用して再構成処理を行い、再構成画像データを生成する、ステップを備えるX線診断方法としても適用できる。
さらにまた、コンピュータを、被検体Pに対してX線を用いたスキャンを実行し、X線に基づく投影データを収集するスキャン手段、スキャンと並行して被検体Pの体動を監視し、投影データに対応する体動情報を取得する監視手段、投影データに対して体動情報に応じた重みを適用して再構成処理を行い、再構成画像データを生成する再構成処理手段、として機能させるプログラムとして実装することも可能である。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置及び方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置及び方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲及びこれに均等な範囲は、発明の範囲や養子に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:X線診断システム、
10:架台装置、11:X線発生装置、12:X線検出器、13:回転体、14:X線高電圧装置、15:架台制御装置、16:監視部、18:データ収集回路、
30:寝台装置、31:基台、32:寝台駆動装置、33:天板、34:支持フレーム、
40:コンソール装置、41:記憶回路、42:表示装置、43:入力装置、44:処理回路

Claims (17)

  1. スキャン部と、監視部と、再構成処理部と、を備え、
    前記スキャン部は、
    被検体に対してX線を用いたスキャンを実行し、
    前記X線に基づく投影データを収集し、
    前記監視部は、
    前記スキャンを実行している間において前記被検体の体動を監視し、
    前記被検体がスキャンされるタイミングにおけるスキャン平面内における前記被検体の動きを光学的な変動、圧力的な変動又は空気の振動の変動のうち少なくとも1つにより感知し、
    前記投影データに対応する体動情報であって、前記体動の有無及び前記体動の程度を表す情報を含む体動情報を取得し、
    前記再構成処理部は、
    前記体動が発生したタイミング及び前記体動が発生した前後のタイミングに対応するスキャンしたビューの情報を取得し、
    前記体動が発生していない場合には、前記スキャン部がスキャンしたビューにおける前記投影データに適用する重みを所定値とし、
    前記体動が発生した場合には、
    前記体動が発生したタイミング及び前後のタイミングのビューに対する重みを前記所定値よりも小さく設定し、
    前記体動が発生したタイミング及び前後のタイミングのそれぞれに対応するビューに対向するビューに対する重みを前記所定値よりも大きく設定し、
    それ以外のビューに対する重みを前記所定値と設定し、
    前記投影データに前記重みを適用して再構成処理を行い、再構成画像データを生成する、
    X線診断システム。
  2. 0より大きく、かつ、1以下である値βに対して、
    前記体動が発生したタイミング及び前後のタイミングのそれぞれに対応するビューにおける前記投影データに対する重みを1-βとし、
    前記体動が発生したタイミング及び前後のタイミングに対向するそれぞれに対応するビューにおける前記投影データに対する重みを1+βとする、
    請求項1に記載のX線診断システム。
  3. 0より大きく、かつ、1以下である所定の値αに対して、
    前記体動が発生したタイミング及び前後のタイミングのそれぞれに対応するビューにおける前記投影データに対する重みは、最小値が1-αであり、
    前記体動が発生したタイミング及び前後のタイミングに対向するそれぞれに対応するビューにおける前記投影データに対する重みは、最大値が1+αである、
    請求項1又は請求項2に記載のX線診断システム。
  4. 前記再構成処理部は、前記体動が発生したタイミングに基づいて、ビューにおける前記投影データに対する重み付けをなめらかに遷移させる、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載のX線診断システム。
  5. 前記体動が発生したタイミング及び前後のタイミングのそれぞれに対応するビューにおける前記投影データに対する重み付けは、当該体動が発生したタイミング及び前後のタイミングのそれぞれに対応するビューが属する前記体動があった領域において、シグモイド関数、又は、sinc関数により連続的に変化する、
    請求項1乃至請求項のいずれかに記載のX線診断システム。
  6. 前記スキャン部がスキャンするタイミングにおいて、前記監視部が取得した前記体動情報を前記投影データに付与して記憶する、
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のX線診断システム。
  7. 前記スキャン部がスキャンした前記投影データに対する前記監視部が取得した前記体動情報を前記投影データとは独立に、かつ、前記投影データと紐付けて記憶し、前記再構成処理部が画像の再構成を行うタイミングで前記体動情報に基づいて重みを付加して再構成を行う、
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のX線診断システム。
  8. 前記監視部が取得した前記体動情報が、前記被検体の所定の領域において取得した情報であるときに、前記再構成処理部は、前記投影データにおいて、前記所定の領域に属するデータに対して重みを適用して再構成処理を行う、
    請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のX線診断システム。
  9. 前記再構成処理部が再構成した前記再構成画像データに基づいた再構成画像を表示する表示部と、
    ユーザが前記表示部に表示された前記再構成画像を確認し、重みに関するパラメータを変更する入力部と、
    をさらに備える、
    請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のX線診断システム。
  10. 被検体に対するX線を用いたスキャンを実行するスキャン部が収集した、前記X線に基づく投影データ群をスキャン部から取得する取得部と、
    前記投影データ群に対して付与された情報を抽出し、前記投影データ群のうち当該抽出された情報に対応する投影データについて、体動が発生したタイミング及び前記体動が発生した前後のタイミングに対応するスキャンしたビューの情報を取得し、
    前記体動が発生していない場合には、前記スキャン部がスキャンしたビューにおける前記投影データに適用する重みを所定値とし、
    前記体動が発生した場合には、
    前記体動が発生したタイミング及び前後のタイミングのビューに対する重みを前記所定値よりも小さく設定し、
    前記体動が発生したタイミング及び前後のタイミングのそれぞれに対応するビューに対向するビューに対する重みを前記所定値よりも大きく設定し、
    それ以外のビューに対する重みを前記所定値と設定し、
    前記投影データに前記重みを適用して再構成処理を行い、再構成画像データを生成する、
    再構成処理部と、
    を備えた再構成処理システム。
  11. 被検体に対してX線を用いたスキャンを実行し、前記X線に基づく投影データを収集するスキャン部と、
    前記スキャンを実行している間において前記被検体の体動を監視し、前記被検体がスキャンされるタイミングにおけるスキャン平面内における前記被検体の動きを光学的な変動、圧力的な変動又は空気の振動の変動のうち少なくとも1つにより感知し、前記投影データに対応する体動情報であって、前記体動の有無及び前記体動の程度を表す情報を含む体動情報を取得する監視部と、
    前記体動が発生したタイミング及び前記体動が発生した前後のタイミングに対応するスキャンしたビューの情報を取得し、
    前記体動が発生していない場合には、前記スキャン部がスキャンしたビューにおける前記投影データに適用する重みを所定値とし、
    前記体動が発生した場合には、
    前記体動が発生したタイミング及び前後のタイミングのビューに対する重みを前記所定値よりも小さく設定し、
    前記体動が発生したタイミング及び前後のタイミングのそれぞれに対応するビューに対向するビューに対する重みを前記所定値よりも大きく設定し、
    それ以外のビューに対する重みを前記所定値と設定し、
    前記投影データに前記重みを適用して再構成処理を行い、再構成画像データを生成する再構成処理部と、
    を備える医用画像処理装置。
  12. スキャン部が、
    被検体に対してX線を用いたスキャンを実行し、前記X線に基づく投影データを収集し、
    監視部が、
    前記スキャンを実行している間において前記被検体の体動を監視し、
    前記被検体がスキャンされるタイミングにおけるスキャン平面内における前記被検体の動きを光学的な変動、圧力的な変動又は空気の振動の変動のうち少なくとも1つにより感知し、
    前記投影データに対応する体動情報あって、前記体動の有無及び前記体動の程度を表す情報を含む体動情報を取得し、
    再構成処理部が、
    前記体動が発生したタイミング及び前記体動が発生した前後のタイミングに対応するスキャンしたビューの情報を取得し、
    前記体動が発生していない場合には、前記スキャン部がスキャンしたビューにおける前記投影データに適用する重みを所定値とし、
    前記体動が発生した場合には、
    前記体動が発生したタイミング及び前後のタイミングのビューに対する重みを前記所定値よりも小さく設定し、
    前記体動が発生したタイミング及び前後のタイミングのそれぞれに対応するビューに対向するビューに対する重みを前記所定値よりも大きく設定し、
    それ以外のビューに対する重みを前記所定値と設定し、
    前記投影データに前記重みを適用して再構成処理を行い、再構成画像データを生成する、
    医用画像処理方法。
  13. 被検体に対するスキャンを実行して取得されるスキャンされたデータ、及び、前記スキャンを実行している間において前記被検体の体動を監視して取得され、前記体動の有無及び前記体動の程度を表す情報を含む体動情報であって前記スキャンされたデータに対応する体動情報、を取得する取得部と、
    前記体動が発生したタイミング及び前記体動が発生した前後のタイミングに対応するスキャンしたビューの情報を取得し、
    前記体動が発生していない場合には、スキャン部がスキャンしたビューにおける投影データに適用する重みを所定値とし、
    前記体動が発生した場合には、
    前記体動が発生したタイミング及び前後のタイミングのビューに対する重みを前記所定値よりも小さく設定し、
    前記体動が発生したタイミング及び前後のタイミングのそれぞれに対応するビューに対向するビューに対する重みを前記所定値よりも大きく設定し、
    それ以外のビューに対する重みを前記所定値と設定し、
    前記投影データに前記重みを適用して再構成処理を行い、再構成画像データを生成する、
    再構成処理部と、
    を備える医用画像処理装置。
  14. 前記スキャンするタイミングにおいて取得した前記体動情報を、前記スキャンされたデータに付与して記憶する、請求項13に記載の医用画像処理装置。
  15. 前記スキャンされたデータに対して取得された前記体動情報を前記スキャンされたデータとは独立に、かつ、前記スキャンされたデータと紐付けて記憶し、
    前記再構成処理部は、画像の再構成を行うタイミングで前記体動情報に基づいて重みを付加して再構成を行う、請求項13に記載の医用画像処理装置。
  16. 前記再構成処理部は、取得された前記体動情報が前記被検体の所定の領域において取得した情報であるときに、前記スキャンされたデータにおいて、前記所定の領域に属するデータに対して重みを適用して再構成処理を行う、請求項13又は請求項14に記載の医用画像処理装置。
  17. 前記再構成処理部が再構成した前記再構成画像データに基づいた再構成画像を表示する表示部と、
    ユーザが前記表示部に表示された前記再構成画像を確認し、重みに関するパラメータを変更する入力部と、
    をさらに備える、請求項13乃至請求項15のいずれかに記載の医用画像処理装置。
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