JP7293845B2 - 蒸着マスクの製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、蒸着マスク装置の製造方法及び蒸着マスクに関する。
スマートフォンやタブレットPC等の持ち運び可能なデバイスで用いられる表示装置として、応答性の良さ、消費電力の低さやコントラストの高さを備えた、有機EL表示装置が注目されている。この有機EL表示装置では、画素を形成する方法として、所望のパターンで配列された貫通孔を含む蒸着マスクを用い、所望のパターンで画素を形成する方法が知られている。具体的には、はじめに、有機EL表示装置用の基板(有機EL基板)を蒸着装置に投入し、次に、蒸着装置内で有機EL基板に対して蒸着マスクを密着させ、有機材料を有機EL基板に蒸着させる蒸着工程を行う。
特許文献1には、対向する第1面及び第2面を有し、複数の貫通孔を有する金属製シートを備えた蒸着マスクが開示されている。特許文献1に開示された技術では、貫通孔が形成されていない金属製シートの第1面上及び第2面上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとしてエッチング液により金属製シートの第1面側及び第2面側からエッチングする。これにより、エッチング液が金属製シートにおけるレジストパターンで覆われていない領域を侵食し、第1面側及び第2面側から穴が形成される。そして、第1面側から形成された穴と第2面側から形成された穴とが互いに通じることで、金属製シートに貫通孔が形成される。このような蒸着マスクの製造方法によれば、所望の貫通孔が精度よく安定して形成される利点がある。
特開2009-074160号公報
近年、表示装置においては、さらなる高精細化が求められている。特にバーチャルリアリティーなどにもちいられるヘッドマウントディスプレイは、高応答性の要求が高く有機EL方式が用いられることが多いが、スマートフォンと同等の画素密度では、画素の網目が見えてしまう現象が生じるため、例えば1200ppi以上の画素密度を有する表示装置の実現が望まれている。
本開示は、このような点を考慮してなされたものであって、蒸着マスクに複数の貫通孔を高密度で形成することができる蒸着マスクの製造方法及び複数の貫通孔が高密度で形成された蒸着マスクを提供することを目的とする。
本開示の第1の態様は、
第1面と前記第1面とは反対側にある第2面とを有し、鉄-ニッケル合金を含む第1金属層を準備する工程と、
前記第1金属層の前記第1面の上に、めっき法により第2金属層を形成する工程と、
前記第2金属層の上に、凸部を有する樹脂層を形成する工程と、
前記樹脂層から露出した前記第2金属層の上に、電解めっき法により鉄-ニッケル合金を含む第3金属層を形成する工程と、
前記第1金属層の前記第2面の上に平面視において前記樹脂層と重なる位置にあり、開口を有するレジスト層を形成する工程と、
前記第1金属層をエッチングして、前記開口から前記第2金属層に達する第1孔を形成する工程と、
前記第1孔に露出した前記第2金属層をエッチングして、前記第1孔から前記第3金属層に達する第2孔を形成する工程と、
前記樹脂層及び前記レジスト層を除去する工程と、を備えた蒸着マスク装置の製造方法、である。
本開示の第2の態様は、
鉄-ニッケル合金を含み、第1孔を有する第1金属層と、
鉄-ニッケル合金を含み、平面視において前記第1孔と重なる複数の貫通孔を有する第3金属層と、
前記第1孔と前記複数の貫通孔との間に位置する第2孔を有し、前記第1金属層と前記第3金属層との間に位置する第2金属層と、を備えた蒸着マスク、である。
本開示の実施形態によれば、蒸着マスクに複数の貫通孔を高密度で形成することができる蒸着マスクの製造方法及び複数の貫通孔が高密度で形成された蒸着マスクを提供することができる。
図1は、本開示の一実施の形態を説明するための図であって、蒸着マスク装置を有する蒸着装置を説明するための図である。 図2は、図1に示す蒸着装置で製造された有機EL表示装置の一例を示す断面図である。 図3は、蒸着マスクを有する蒸着マスク装置の一例を概略的に示す平面図である。 図4は、蒸着マスクの部分拡大図であって、図3のIVが付された一点鎖線で囲まれた領域を拡大して示す平面図である。 図5は、図4のV-V線に対応する断面図である。 図6は、蒸着マスクの製造方法の一例の一工程を示す図である。 図7は、蒸着マスクの製造方法の一例の一工程を示す図である。 図8は、蒸着マスクの製造方法の一例の一工程を示す図である。 図9は、蒸着マスクの製造方法の一例の一工程を示す図である。 図10は、蒸着マスクの製造方法の一例の一工程を示す図である。 図11は、蒸着マスクの製造方法の一例の一工程を示す図である。
以下、図面を参照して本開示の一実施の形態について説明する。本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺及び縦横の寸法比等を実物のそれらから適宜変更し誇張してある。なお、以下に示す実施の形態は、本開示の実施の形態の一例であって、本開示はこれらの実施の形態に限定して解釈されるものではない。
図1~図11は、本開示による一実施の形態を説明するための図である。以下の実施の形態では、有機EL表示装置を製造する際に有機材料を所望のパターンで基板上にパターニングするために用いられる蒸着マスク及び蒸着マスクの製造方法を例にあげて説明する。ただし、このような適用に限定されることなく、種々の用途に用いられる蒸着マスク及び蒸着マスク装置の製造方法に対し、本開示を適用することができる。
なお、本明細書において、「板」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「板」はシートやフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念である。
また、「板面(シート面、フィルム面)」とは、対象となる板状(シート状、フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となる板状部材(シート状部材、フィルム状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。また、板状(シート状、フィルム状)の部材に対して用いる法線方向とは、当該部材の板面(シート面、フィルム面)に対する法線方向のことを指す。
本明細書において、「平面視」とは、対称となる板状(シート状、フィルム状)の部材を当該部材の法線方向から見た状態を指す。例えば、ある板状の部材が「平面視において矩形状の形状を有する」とは、当該部材をその板面に対する法線方向から見たときに、当該部材が矩形状の形状を有していることを指す。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件及び物理的特性並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」、「同等」等の用語や長さや角度並びに物理的特性の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
本明細書および本図面において、特別な説明が無い限りは、ある部材又はある領域等のある構成が、他の部材又は他の領域等の他の構成の「上に(又は下に)」や「「上側に(又は下側に)」」あるとする場合、特段の限定がない限り、これは他の構成の直上(又は直下)にある場合のみでなく、他の構成の上方(又は下方)にある場合を含み、すなわち、他の構成の上方(又は下方)において間に別の構成要素が含まれている場合も含めて解釈することとする。また、特別な説明が無い限りは、上(または、上側や上方)又は下(または、下側、下方)という語句を用いて説明する場合があるが、上下方向が逆転してもよい。
本明細書および本図面において、特別な説明が無い限りは、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
本明細書および本図面において、特別な説明が無い限りは、矛盾の生じない範囲で、その他の実施形態や変形例と組み合わせられ得る。また、その他の実施形態同士や、その他の実施形態と変形例も、矛盾の生じない範囲で組み合わせられ得る。また、変形例同士も、矛盾の生じない範囲で組み合わせられ得る。
本明細書および本図面において、特別な説明が無い限りは、製造方法などの方法に関して複数の工程を開示する場合に、開示されている工程の間に、開示されていないその他の工程が実施されてもよい。また、開示されている工程の順序は、矛盾の生じない範囲で任意である。
本明細書および本図面において、特別な説明が無い限りは、「~」という記号によって表現される数値範囲は、「~」という符号の前後に置かれた数値を含んでいる。例えば、「34~38質量%」という表現によって画定される数値範囲は、「34質量%以上且つ38質量%以下」という表現によって画定される数値範囲と同一である。
まず、蒸着マスク20を備える蒸着装置90について、図1を参照して説明する。図1は、蒸着装置90を示す図である。蒸着装置90は、対象物に蒸着材料98を蒸着させる蒸着処理を実施する。例えば、蒸着装置90は、有機EL表示装置100を製造する際に有機材料を所望のパターンで基板上に蒸着させる。
蒸着装置90は、その内部に、蒸着源(例えばるつぼ94)、ヒータ96、及び蒸着マスク装置10を備える。また、蒸着装置90は、蒸着装置90の内部を真空雰囲気にするための図示しない排気手段を更に備える。るつぼ94は、有機発光材料などの蒸着材料98を収容する。ヒータ96は、るつぼ94を加熱して、真空雰囲気の下で蒸着材料98を蒸発させる。蒸着マスク装置10は、るつぼ94と対向するよう配置されている。
蒸着マスク装置10は、フレーム15と、フレーム15に取り付けられた蒸着マスク20と、を備える。フレーム15は、蒸着マスク20が撓んでしまうことがないように、蒸着マスク20をその板面方向に張力が掛けられた状態(板面方向に引張られた状態)で支持する。蒸着マスク装置10は、図1に示すように、蒸着マスク20が、蒸着材料98を付着させる対象物である被蒸着基板(例えば有機EL基板)92に対面するよう、蒸着装置90内に配置される。以下の説明において、蒸着マスク20の面のうち、有機EL基板92側の面を第1面20aと称し、第1面20aの反対側に位置する面を第2面20bと称する。
蒸着マスク装置10は、図1に示すように、有機EL基板92の、蒸着マスク20と反対の側の面に配置された磁石93を備えていてもよい。磁石93を設けることにより、磁力によって蒸着マスク20を磁石93側に引き寄せて、蒸着マスク20を有機EL基板92に密着させることができる。また、静電気力(クーロン力)を利用する静電チャックを用いて蒸着マスク20を有機EL基板92に密着させてもよい。
図2は、図1の蒸着装置90を用いて製造した有機EL表示装置100を示す断面図である。有機EL表示装置100は、被蒸着基板(有機EL基板)92と、パターン状に設けられた蒸着材料98を含む画素と、を備えていてもよい。なお、図2の有機EL表示装置100においては、蒸着材料98を含む画素に電圧を印加する電極等が省略されている。また、有機EL基板92上に蒸着材料98をパターン状に設ける蒸着工程の後、図2の有機EL表示装置100には、有機EL表示装置のその他の構成要素が更に設けられ得る。したがって、図2の有機EL表示装置100は、有機EL表示装置の中間体と呼ぶこともできる。
図3は、蒸着マスク20を有する蒸着マスク装置10の一例を概略的に示す平面図であり、蒸着マスク20の第2面20b側から見た蒸着マスク装置10を示す図である。図4は、蒸着マスク20の部分拡大図であって、図3のIVが付された一点鎖線で囲まれた領域を拡大して示す平面図である。図示された例では、蒸着マスク装置10は、矩形形状を有するフレーム15と、フレーム15に取り付けられた蒸着マスク20と、を備える。蒸着マスク20は、蒸着マスク20を貫通する複数の貫通孔25が形成された金属板を含む。
図示された例では、蒸着マスク20は、平面視において略四角形形状、さらに正確には平面視において略矩形状の輪郭を有している。蒸着マスク20は、規則的な配列で貫通孔25が形成された有効領域22と、有効領域22を取り囲む周囲領域23と、を含んでいる。蒸着マスク20は複数の有効領域22を有しており、複数の有効領域22は、互いに直交する二方向に沿ってそれぞれ所定のピッチで配列されている。図示された例では、一つの有効領域22が一つの有機EL表示装置に対応するようになっている。すなわち、図示された蒸着マスク装置10によれば、被蒸着基板上への多面付蒸着が可能となっている。蒸着マスク20の周縁部は、例えばスポット溶接によってフレーム15に取り付けられている。
有効領域22には、蒸着対象物である被蒸着基板(例えば有機EL基板92)へ蒸着材料98(例えば有機発光材料)を蒸着させる際に蒸着材料98を通過させることを意図された複数の貫通孔25が、所望のパターンで形成されている。この蒸着マスク装置10は、図1に示すように、蒸着マスク20の第1面20aが、被蒸着基板の下面に対面するようにして、蒸着マスク20が蒸着装置90内に支持され、被蒸着基板への蒸着材料98の蒸着に使用される。図1に示された例では、るつぼ94から蒸発して蒸着マスク装置10に到達した蒸着材料98は、蒸着マスク20の貫通孔25を通って有機EL基板92に付着する。これによって、蒸着マスク20の貫通孔25の位置に対応した所望のパターンで、蒸着材料98を有機EL基板92の表面に成膜することができる。
なお、複数の色によるカラー表示を行いたい場合には、各色に対応する蒸着マスク20が搭載された蒸着装置90をそれぞれ準備し、有機EL基板92を各蒸着装置90に順に投入する。これによって、例えば、赤色用の有機発光材料、緑色用の有機発光材料及び青色用の有機発光材料を順に有機EL基板92に蒸着させることができる。
図5は、図4のV-V線に対応する断面図である。蒸着マスク20は、第1金属層31と、複数の貫通孔25を有する第3金属層39と、第1金属層31と第3金属層39とを接合する第2金属層35と、を備えている。
第1金属層31は、圧延された金属板からなる層(圧延金属層)である。第1金属層31は、第3金属層39を支持する支持層として機能する。このような第1金属層31の厚さは、例えば0.03mm以上1mm以下とすることができる。図5に示されているように、第1金属層31は、第3金属層39側を向く第1面31aと、第1面31aと反対側を向く第2面31bと、を有している。図示された例では、第1金属層31の第2面31bが蒸着マスク20の第2面20bの一部をなしている。
第1金属層31は、当該第1金属層31を厚さ方向に貫通する第1孔33を有している。第1孔33は、第1金属層31の第1面31aと第2面31bとを接続する貫通孔として形成されている。第1孔33は、蒸着マスク20の各有効領域22に対応して設けられている。すなわち、第1金属層31は、蒸着マスク20の1つの有効領域22に対応して1つの第1孔33を有している。図4に示された例では、第1孔33は、平面視において略矩形の輪郭形状を有している。なお、これに限られず、第1孔33の輪郭は、平面視において、三角形、五角形、六角形、円形、楕円形等の他の形状を有していてもよい。
本実施の形態では、隣り合う2つの有効領域22の間に第1金属層31が配置される。これにより、蒸着マスク20の強度を十分に確保することができる。すなわち、隣り合う2つの有効領域22の間に配置された第1金属層31が、第3金属層39を対応する位置において支持するので、重力の作用により第3金属層39が撓んだり、外力の作用により第3金属層39が変形したりすることを、抑制することができる
第1孔33は、後述するように第2レジスト層45をマスクとしたエッチングにより形成される。これにともなって、図5に示された例では、第1孔33の第1面31a側における内面には、第1孔33の内側に向けて突出した突出部34が形成されている。突出部34は、第1孔33の内面における第1面31aと接続する端縁を含んでいる。
第3金属層39は、電解めっき法により形成された層(めっき層)である。第3金属層39は、第1金属層31と反対側を向く第1面39aと、第1金属層31側を向く第2面39bとを有している。本実施の形態では、第3金属層39の第1面39aが蒸着マスク20の第1面20aをなし、第2面39bのうち第1孔33及び後述の第2孔37内に露出する部分が蒸着マスク20の第2面20bの一部をなす。第3金属層39の厚さは、例えば5μm以上20μm以下とすることができる。第3金属層39は、平面視において第1金属層31の第1孔33と重なる領域(有効領域22)に複数の貫通孔25を有している。貫通孔25は、蒸発した蒸着材料98が通過して被蒸着基板92へ付着することを意図された貫通孔である。図4に示された例では、各貫通孔25は、略矩形の輪郭形状を有しているが、これに限られず、貫通孔25は、有機EL表示装置100の画素の形状に応じて、様々な形状の輪郭を有することができる。図4に示された例では、各有効領域22に形成された複数の貫通孔25は、当該有効領域22において、互いに直交する二方向に沿ってそれぞれ所定のピッチで配列されている。一例として、貫通孔25の配列ピッチは、3μm以上100μm以下とすることができる。なお、複数の貫通孔25は、有効領域22において任意のパターンで配置することができる。また、第3金属層39の板面方向における貫通孔25の最大寸法は、例えば3μm以上100μm以下とすることができる。
第3金属層39の第2面39b側から第3金属層39に向かって飛来する蒸着材料98は、貫通孔25を通って被蒸着基板92に付着する。被蒸着基板92のうち蒸着材料98が付着する領域は、第1面39aにおける貫通孔25の開口寸法(平面視寸法)や開口形状(平面視形状)によって主に定められる。ところで、蒸着材料98は、るつぼ94から被蒸着基板92に向けて第3金属層39の法線方向に沿って移動するだけでなく、第3金属層39の法線方向に対して大きく傾斜した方向に移動することもある。ここで、第2面39bにおける貫通孔25の開口寸法が第1面39aにおける貫通孔25の開口寸法と同一である場合、第3金属層39の法線方向に対して大きく傾斜した方向に移動する蒸着材料98の多くは、貫通孔25を通って被蒸着基板92に到達するよりも前に、貫通孔25の壁面に付着してしまう。したがって、蒸着材料98の利用効率を高めるためには、第2面39bにおける貫通孔25の開口寸法を大きくすることが好ましい。このため、本実施の形態の貫通孔25は、第1面39a側から第2面39b側へ向かうにつれてその開口寸法がしだいに大きくなっている。とりわけ、貫通孔25を画定する壁面26は、第1面39a側から第2面39b側へ向かうにつれて広がるテーパ形状を有している。これにより、第2面39bにおける貫通孔25の開口寸法が第1面39aにおける貫通孔25の開口寸法よりも大きくなっている。
蒸着処理は、高温雰囲気となる蒸着装置90の内部で実施され得る。この場合、蒸着処理の間、蒸着装置90の内部に保持される蒸着マスク20及び有機EL基板92も加熱される。この際、蒸着マスク20及び有機EL基板92は、各々の熱膨張係数に基づいた寸法変化の挙動を示すことになる。この場合、蒸着マスク20と有機EL基板92の熱膨張係数が大きく異なっていると、それらの寸法変化の差異に起因した位置ずれが生じ、この結果、有機EL基板92上に付着する蒸着材料の寸法精度や位置精度が低下してしまう。
このような課題を解決するため、蒸着マスク20を構成する部材の熱膨張係数が、有機EL基板92の熱膨張係数と同等の値であることが好ましい。例えば、有機EL基板92としてガラス基板が用いられる場合、フレーム15及び蒸着マスク20の主要な材料として、ニッケルを含む鉄合金すなわち鉄-ニッケル系合金を用いることができる。鉄-ニッケル合金は、コバルト等の他の成分を更に含んでいてもよい。例えば、フレーム15及び蒸着マスク20を構成する金属板の材料として、ニッケル及びコバルトの含有量が合計で30質量%以上且つ54質量%以下であり、且つコバルトの含有量が0質量%以上且つ6質量%以下である鉄合金を用いることができる。ニッケル若しくはニッケル及びコバルトを含む鉄合金の具体例としては、34質量%以上且つ38質量%以下のニッケルを含むインバー材、30質量%以上且つ34質量%以下のニッケルに加えてさらにコバルトを含むスーパーインバー材、38質量%以上且つ54質量%以下のニッケルを含む低熱膨張Fe-Ni系合金などを挙げることができる。
本実施の形態の第1金属層31及び第3金属層39は、いずれも鉄-ニッケル系合金を含んでいる。これにより、本実施の形態の蒸着マスク20の熱膨張係数と、被蒸着基板92の熱膨張係数との差を小さくすることができる。したがって、蒸着マスク20と被蒸着基板92の寸法変化の差異に起因した蒸着マスク20と被蒸着基板92との位置ずれを抑制し、被蒸着基板92上に付着する蒸着材料98の寸法精度や位置精度の低下を効果的に抑制することができる。
第2金属層35は、第1金属層31と第3金属層39とを接合する層(接合金属層)である。とりわけ第2金属層35は、第1金属層31の第1面31aと第3金属層39とを接合する。なお、第2金属層35と第1金属層31との間、及び、第2金属層35と第3金属層39との間の少なくとも一方に、何らかの機能を有する他の層が設けられていてもよい。第2金属層35は、第1金属層31の第1孔33と、平面視において当該第1孔33と重なる複数の貫通孔25とを通じさせる第2孔37を有している。第2孔37は、第2金属層35を貫通する貫通孔として形成されている。第2孔37は、蒸着マスク20の各有効領域22に対応して設けられている。すなわち、第2金属層35は、蒸着マスク20の1つの有効領域22に対応して1つの第2孔37を有している。したがって、1つの第1孔33に対応して1つの第2孔37が設けられる。また、第2孔37は、平面視において第1孔33の輪郭形状に対応した輪郭形状を有している。すなわち、第1孔33が平面視において略矩形の輪郭形状を有している場合には、第2孔37も平面視において略矩形の輪郭形状を有する。第1孔33及び第2孔37は、蒸着マスク20の第2面20b側から複数の貫通孔25へ向かう蒸着材料98が通過することが意図されている。このような第2金属層35は、例えば、銅、銀、金、チタン、ニッケル及びこれらを含む合金を第1金属層31上にめっき法等により形成することができる。その他、第2金属層35の形成方法としては、蒸着、スパッタ、CVDなどを用いることもできる。
次に、図6~図11を参照して、上に説明した蒸着マスク20の製造方法の一例について説明する。図6~図11は、それぞれ、蒸着マスク20の製造方法の一例の一工程を示す図である。
まず、第1金属層31を準備する(第1金属層準備工程)。第1金属層31は、鉄-ニッケル系合金を含み、圧延により製造された金属板である。
次に、図6に示されているように、第1金属層31上にめっき法により第2金属層35を形成する(第2金属層形成工程)。第2金属層35の材料としては、例えば、銅、銀、金、チタン、ニッケル及びこれらを含む合金を挙げることができる。めっき法としては、電解めっき法、無電解めっき法等のめっき法が特に限定されることなく利用可能である。本実施の形態では、第2金属層35は、第1金属層31の第1面31a上に無電解めっき法で金をめっきすることにより形成される。また、前述のように第2金属層35の形成方法には、物理蒸着法、スパッタ法、CVD法等を選択することもできる。
第2金属層35上に凸部42を有する樹脂層41を形成する(図7参照、樹脂層形成工程)。本実施の形態では、有効領域22内に、当該有効領域22内に形成されるべき複数の貫通孔25の形状及び配置パターンに対応した形状及び配置パターンを有する複数の凸部42を有する樹脂層41が形成される。とりわけ樹脂層41の形状は、形成されるべき貫通孔25の形状に対して少なくとも部分的に相補形状をなす。
図7に示された例では、凸部42は全体として角錐台形状を有している。凸部42は、第2金属層35と反対側を向く先端面42aと、第2金属層35側を向く基端面42bと、先端面42aと基端面42bとを接続する4つの側面42cと、を有している。基端面42bは、第2金属層35と接触している。先端面42aの第1金属層31の板面方向(第2金属層35の板面方向)に沿った寸法は、基端面42bの当該板面方向に沿った寸法よりも小さく、先端面42aの面積は、基端面42bの面積よりも小さい。対向する一対の側面42cは、基端面42b側から先端面42aに向かうにつれて互いに近づくように、第1金属層31の法線方向(第2金属層35の法線方向)に対して傾斜した方向に延びている。このような樹脂層41は、例えば、ナノインプリント技術等により、熱硬化性樹脂やUV硬化性樹脂等を第2金属層35上に賦型することにより形成される。ここで、凸部42の断面形状は、賦型で用いる版の断面形状により制御することができる。また、その他の形成方法として、フォトリソグラフィー技術などを用いることもでき、この場合には、露光光量に階調を持たせるなどによって凸部42の断面形状を制御することができる。凸部42の法線方向に沿った第2金属層35からの高さは、形成されるべき第3金属層39の厚さよりも大きいことが好ましい。一例として、凸部42の高さは、5μm以上20μm以下とすることができる。
次に、図8に示されているように、樹脂層41から露出した第2金属層35上に、電解めっき法により鉄-ニッケル系合金を含む第3金属層39を形成する(第3金属層形成工程)。第2金属層35に、鉄-ニッケル系合金を析出可能なめっき液を接触させ、第2金属層35に電圧を印加することにより、樹脂層41から露出した第2金属層35上に第3金属層39が析出する。第3金属層39の厚さは、凸部42の高さよりも小さいことが好ましい。この場合、第3金属層形成工程の終了後においても凸部42の先端面42aは、第3金属層39から露出する。第3金属層39は、各凸部42の側面42cにも沿って成長する。したがって、第3金属層39には、凸部42の側面42cの少なくとも一部、とりわけ凸部42の側面42cのうち基端面42bと接続する部分を含む一部、と相補形状をなす貫通孔25が形成される。
第3金属層39上及び樹脂層41上を覆うように第1レジスト層43を形成する。また、第1金属層31の第2金属層35と反対側の面(第2面31b)上に第2レジスト層(レジスト層)45を形成する(図9参照、レジスト層形成工程)。第1レジスト層43は、後述の第1エッチング工程において用いられるエッチング液によって第3金属層39が侵食されることを防止するために設けられる。したがって、他の方法により第3金属層39が侵食されることが防止される場合には、第1レジスト層43を省略することも可能である。この場合、例えば、第1エッチング工程において、エッチング液が第3金属層39に接触しないようにして第1孔33を形成する。第2レジスト層45は、第1金属層31の第1孔33が形成されるべき箇所に対応する開口47を有する。開口47は、平面視において複数の樹脂層41と重なっている。とりわけ、開口47は、平面視において1つの有効領域22に対応する全ての樹脂層41と重なっている。第1レジスト層43及び第2レジスト層45は、例えば、第1エッチング工程において用いられるエッチング液に対する耐性を有した樹脂シートを貼着したり、同様の耐性を有した流動性を有する樹脂材料を塗布して硬化させることにより形成することができる。開口47は、例えばフォトリソグラフィー技術を用いて形成することができる。
次に、第2レジスト層45をマスクとして、第1金属層31をエッチングし第1孔33を形成する(図10参照、第1エッチング工程)。具体的には、第2レジスト層45の開口47に露出した第1金属層31にエッチング液を接触させ、第1金属層31を第2面31b側から第1面31a側へ向けてエッチングする。このエッチングは、少なくとも第1孔33が第2金属層35へ到達し、第1孔33内に第2金属層35が露出するまで継続される。このとき、図10に示されているように、第2金属層35の一部がエッチング液により浸食されてもよい。その一方、第2金属層35が侵食されないようなエッチング液と金属(第2金属層35)の組み合わせとなっていてもよい。このような組み合わせとしては、エッチング液が塩化第二鉄溶液や塩酸であり、金属(第2金属層35)が銀、金、チタンである例を挙げることができる。
ところで、第1エッチング工程では、図10に示されているように、エッチングによる浸食は、第1金属層31の厚さ方向(法線方向)だけでなく、第1金属層31の板面方向にも進行する。したがって、平面視において、第1エッチング工程で形成される第1孔33の寸法は、第2レジスト層45の開口47の寸法よりも大きくなる。したがって、第1エッチング工程における第1金属層31の板面方向への浸食量を考慮して、開口47の寸法は、形成されるべき第1孔33の寸法よりも小さく設定されることが好ましい。
また、第1孔33の先端側(第3金属層39側、第1面31a側)には、当該第1孔33の基端側(第2面31b側)と比較して、第1金属層31の板面方向への浸食量が少ない部分が生じる。これにより、図10に示された例では、第1孔33の第1面31a側における内面には、第1孔33の内側に向けて突出した突出部34が形成される。突出部34は、第1孔33の内面における第1面31aと接続する端縁を含んでいる。
次に、図11に示されているように、第1孔33に露出した第2金属層35をエッチングして、第1孔33から第3金属層39に達する第2孔37を形成する(第2エッチング工程)。具体的には、第2金属層35を選択的にエッチング可能なエッチング液を用いて、第2レジスト層45及び第1金属層31をマスクとして第2金属層35をエッチングする。第2金属層35が金で形成されている場合、第1金属層31及び第3金属層39を構成する金属を浸食せず、第2金属層35を構成する金のみを侵食可能なエッチング液を用いる。また、第2金属層35に、金、銅、銀、ニッケル、チタンや、各々の合金を用いた場合においては、第1金属層31及び第3金属層39を構成するFe-Ni系合金を侵さずに、選択的に第2金属層35をエッチングする液が市販されており、これを用いることができる。第2エッチング工程では、樹脂層41の基端面42bが第2孔37に露出する。
最後に、樹脂層41、第1レジスト層43及び第2レジスト層45を除去する(除去工程)。これにより、第3金属層39の貫通孔25と第1孔33及び第2孔37とが通じ、図5に示される蒸着マスク20が得られる。
本実施の形態の蒸着マスクの製造方法は、第1面31aと第1面31aとは反対側にある第2面31bとを有し、鉄-ニッケル系合金を含む第1金属層31を準備する工程と、第1金属層31の第1面31aの上に、めっき法により第2金属層35を形成する工程と、第2金属層35の上に、凸部42を有する樹脂層41を形成する工程と、樹脂層41から露出した第2金属層35の上に、電解めっき法により鉄-ニッケル系合金を含む第3金属層39を形成する工程と、第1金属層31の第2面31bの上に平面視において樹脂層41と重なる位置にあり、開口47を有するレジスト層45を形成する工程と、第1金属層31をエッチングして、開口47から第2金属層35に達する第1孔33を形成する工程と、第1孔33に露出した第2金属層35をエッチングして、第1孔33から第3金属層39に達する第2孔37を形成する工程と、樹脂層41及びレジスト層45を除去する工程と、を備える。
本実施の形態の蒸着マスク20は、鉄-ニッケル系合金を含み、第1孔33を有する第1金属層31と、鉄-ニッケル系合金を含み、平面視において第1孔33と重なる複数の貫通孔25を有する第3金属層39と、第1孔33と複数の貫通孔25との間に位置する第2孔37を有し、第1金属層31と第3金属層39との間に位置する第2金属層35と、を備える。
このような蒸着マスクの製造方法及び蒸着マスク20によれば、貫通孔25を有する第3金属層39がめっき法を用いて形成されるので、エッチングプロセスを用いて貫通孔を形成する方法と比較して、貫通孔25を高密度に形成することが可能になる。とりわけ、貫通孔25の配置、形状及び寸法を画定する凸部42を、ナノインプリント技術等によりポジ型の感光性樹脂材料を第2金属層35上に賦型して形成すると、複数の微細な凸部42を高密度に配置することができるので、これにより、複数の貫通孔をさらに高密度に配置することが可能になる。したがって、本実施の形態の蒸着マスク20を用いて、例えば1200ppi以上の画素密度を有する高精細な有機EL表示装置100を製造することができる。また、エッチングプロセスを用いて貫通孔を形成する場合には、平面視における貫通孔の隅部が丸くなる傾向にあるが、本実施の形態では、凸部42の形状により貫通孔25の形状を画定することができるので、例えば凸部42の輪郭形状を平面視で矩形とすることにより、貫通孔25の平面視における輪郭形状も矩形に近づけることが可能になる。
また、本実施の形態では、凸部42の形状により貫通孔25の輪郭形状を画定することができるので、貫通孔25に高精度で安定した輪郭形状を付与することができる。
エッチングプロセスを用いて貫通孔を形成する方法では、貫通孔の配置を高精細化するために、金属製シートの厚さを小さくすることが考えられる。しかし、金属製シートを薄くすると、金属製シートを搬送する際に当該金属製シートにシワや変形が生じやすくなる。これに対して、本実施の形態では、貫通孔25を有する第3金属層39を、第2金属層35を介して、当該第3金属層39を支持可能な第1金属層31上に形成するので、蒸着マスク20を搬送する際に第3金属層39にシワや変形が生じることを効果的に抑制することができる。
エッチングプロセスを用いて貫通孔を形成する方法では、第1面側から形成された穴部及び第2面側から形成された穴部の、金属製シートの法線方向に平行に延びる断面における断面形状は、金属製シートの内部に向けて凸となる曲面形状になる。したがって、残存した金属製シートの断面積が減少し、これにより金属製シートの強度が低下する虞がある。これに対して、本実施の形態では、凸部42の形状により貫通孔25の形状を画定することができるので、凸部42の形状を適切に制御することにより、第3金属層39の断面積が大きくなるように貫通孔25の断面形状を調整することができる。したがって、第3金属層39の強度を十分に確保することができる。
また、隣り合う2つの有効領域22の間に第3金属層39を支持する第1金属層31を配置することができるので、蒸着マスク20の強度を十分に確保することができる。
10 蒸着マスク装置
15 フレーム
20 蒸着マスク
22 有効領域
23 周囲領域
25 貫通孔
31 第1金属層
31a 第1面
31b 第2面
33 第1孔
34 突出部
35 第2金属層
37 第2孔
39 第3金属層
39a 第1面
39b 第2面
41 樹脂層
42 凸部
43 第1レジスト層
45 第2レジスト層(レジスト層)
47 開口
90 蒸着装置
92 有機EL基板
93 磁石
98 蒸着材料
100 有機EL表示装置

Claims (1)

  1. 第1面と前記第1面とは反対側にある第2面とを有し、鉄-ニッケル系合金を含む第1金属層を準備する工程と、
    前記第1金属層の前記第1面の上に、めっき法により、銅、銀、金、チタン又はこれらを含む合金を含む第2金属層を形成する工程と、
    前記第2金属層の上に、凸部を有する樹脂層を形成する工程と、
    前記樹脂層から露出した前記第2金属層の上に、電解めっき法により鉄-ニッケル系合金を含む第3金属層を形成する工程と、
    前記第1金属層の前記第2面の上に平面視において前記樹脂層と重なる位置にあ開口を有するレジスト層を形成する工程と、
    前記第1金属層をエッチングして、前記開口から前記第2金属層に達する第1孔を形成する工程と、
    前記第1孔に露出した前記第2金属層をエッチングして、前記第1孔から前記第3金属層に達する第2孔を形成する工程と、
    前記樹脂層及び前記レジスト層を除去する工程と、を備えた蒸着マスクの製造方法。
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