JP7292845B2 - 乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗濯後の洗濯物などを乾燥させる乾燥機に関する。
洗濯後の洗濯物を乾燥させる乾燥機は、乾燥させる洗濯物を入れる収容槽と、乾燥空気を生成する乾燥空気生成部(通常、ヒートポンプを利用)とを空気循環経路にて接続し、乾燥空気生成部で生成した乾燥空気を収容槽に送り込んで洗濯物を乾燥させるものとなっている。また、このような乾燥機では、乾燥過程で洗濯物から発生するリント(糸屑)を捕集するためのリントフィルタを空気循環経路に配置している。
リントフィルタは、捕集したリントを放置するとフィルタの目詰まりを起こし、乾燥機の乾燥能力を低下させる。このため、乾燥機では、リントフィルタに対しての清掃が必要となる。
特許文献1には、リントフィルタの自動清掃機能を備えた乾燥機が開示されている。特許文献1における自動清掃は、乾燥運転の終了時またはフィルタ目詰まりの検出時に行われる。フィルタ目詰まりは、空気循環経路内の風圧(圧力センサで検知)や、送風ファン用のモータの電流値(電流センサで検知)に基づいて検出される。
特開2017-196271号公報
特許文献1に記載の乾燥機では、乾燥運転終了時にフィルタ清掃を行っても、乾燥運転中に発生するフィルタ目詰まりを防止することはできない。特に、綿などのリントが多く出る洗濯物を乾燥させると、乾燥運転の早期段階でフィルタ目詰まりが生じることもあり、乾燥運転終了時のフィルタ清掃ではこれに対応することはできない。
一方、フィルタ目詰まりの検出時に自動清掃を行う場合は、乾燥運転中でもリントフィルタの自動清掃を行うことができ、乾燥機の乾燥能力の大幅な低下を防止することができる。しかしながら、この場合でも、循環空気の風圧や送風ファンのモータ電流値に基づくフィルタ目詰まりの検出では、リントフィルタにある程度の目詰まりが生じるまではこれを検出することができない。すなわち、リントフィルタの目詰まりを検知してから自動清掃を行っても、乾燥運転中にリントフィルタが目詰まりすることで、乾燥能力が一旦低下することは避けられない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、リントフィルタの自動清掃を適切なタイミングで実施し、フィルタ目詰まりによる乾燥能力の低下を抑制することのできる乾燥機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、乾燥させる洗濯物を入れる収容槽と、前記収容槽に送り込む乾燥空気を生成する乾燥空気生成部と、乾燥運転中に発生する糸屑を捕集するリントフィルタを有すると共に前記リントフィルタの自動清掃機能を有するフィルタ部を備えた乾燥機であって、乾燥運転中における洗濯物の乾き具合に応じて変化する判定用パラメータを検出するパラメータ検出部と、前記判定用パラメータに基づいて前記フィルタ部の自動清掃のタイミングを制御する制御部とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、洗濯物の乾き具合に応じて変化する判定用パラメータを用い、この判定用パラメータに基づいてリントフィルタの自動清掃のタイミングを制御することで、リントフィルタの目詰まりを検知してから自動清掃を行う場合とは異なり、乾燥運転中にリントフィルタが目詰まりする前にリントフィルタの自動清掃を実施することができ、フィルタ目詰まりによる乾燥能力の低下を抑制することができる。
また、上記乾燥機では、前記パラメータ検出部は、前記収容槽から排出される空気の湿度を前記判定用パラメータとして検出する構成とすることができる。あるいは、前記パラメータ検出部は、前記収容槽に吸入される吸気と前記収容槽から排出される排気との温度差を前記判定用パラメータとして検出する構成とすることができる。
また、上記乾燥機では、前記制御部は、前記判定用パラメータを第1判定閾値と比較し、前記判定用パラメータが前記第1判定閾値を下回った時点で前記フィルタ部の自動清掃を実行させる構成とすることができる。
また、上記乾燥機では、前記制御部は、前記判定用パラメータを第1判定閾値と比較し、かつ、前記判定用パラメータが前記第1判定閾値を下回った時点での乾燥時間を時間閾値と比較し、(1)前記乾燥時間が前記時間閾値を下回っていれば、前記フィルタ部の自動清掃を実行せず、(2)前記乾燥時間が前記時間閾値を上回っていれば、その時点で前記フィルタ部の自動清掃を実行させる構成とすることができる。
また、上記乾燥機では、前記制御部は、乾燥時間が所定時間に到達した時点での前記判定用パラメータを第2判定閾値と比較し、(1)前記判定用パラメータが前記第2判定閾値を下回っていれば、前記フィルタ部の自動清掃を実行せず、(2)前記判定用パラメータが前記第2判定閾値を上回っていれば、さらに前記判定用パラメータを第1判定閾値と比較して、前記判定用パラメータが前記第1判定閾値を下回った時点で前記フィルタ部の自動清掃を実行させる構成とすることができる。
上記の構成によれば、リントの発生が無い(もしくは少ない)と予測される場合には、フィルタ部の自動清掃を不実行とすることができる。これにより、化繊の乾燥時などには自動清掃が不実行とされ、不要な清掃を防止することができる。
また、上記乾燥機は、さらに、洗濯物の布質を判定する布質判定部を備え、前記制御部は、前記布質判定部で判定された洗濯物の布質に応じて、前記第1判定閾値を変更する構成とすることができる。
上記の構成によれば、洗濯物の布質に応じてフィルタ部の自動清掃のタイミングを変更することで、より最適なタイミングでフィルタ部の自動清掃を行うことができる。
本発明の乾燥機は、洗濯物の乾き具合に応じて変化する判定用パラメータを用い、この判定用パラメータに基づいてリントフィルタの自動清掃のタイミングを制御することで、乾燥運転中にリントフィルタが目詰まりする前にリントフィルタの自動清掃を実施することができ、フィルタ目詰まりによる乾燥能力の低下を抑制することができるといった効果を奏する。
実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機の内部構成を示す模式図である。 ドラム式洗濯乾燥機におけるフィルタ部の一構成例を示す模式図である。 実施の形態1のフィルタ清掃タイミング制御に関する制御系を示すブロック図である。 実施の形態1のフィルタ清掃タイミング制御を説明するものであり、乾燥時間と循環空気の湿度との関係を示すグラフである。 実施の形態2のフィルタ清掃タイミング制御に関する制御系を示すブロック図である。 実施の形態2のフィルタ清掃タイミング制御を説明するものであり、乾燥時間と吸排気温度差との関係を示すグラフである。 実施の形態3のフィルタ清掃タイミング制御に関する制御系を示すブロック図である。 実施の形態3のフィルタ清掃タイミング制御を説明するものであり、綿および化繊の乾燥時における乾燥時間と循環空気の湿度との関係を示すグラフである。 実施の形態3のフィルタ清掃タイミング制御の変形例を説明するものであり、綿および化繊の乾燥時における乾燥時間と循環空気の湿度との関係を示すグラフである。 実施の形態4のフィルタ清掃タイミング制御に関する制御系を示すブロック図である。 実施の形態4のフィルタ清掃タイミング制御を説明するものであり、綿および化繊の乾燥時における乾燥時間と循環空気の湿度との関係を示すグラフである。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態1では、洗濯機能および乾燥機能の両方を備えた洗濯乾燥機に本発明を適用した場合を例示する。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、乾燥機能のみを備えた専用の乾燥機に本発明を適用することも可能である。
図1は、本実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機(乾燥機)10の構成を示す模式図である。但し、図1では、ドラム式洗濯乾燥機10の乾燥機能に関する構成のみを図示している。ドラム式洗濯乾燥機10は、本体100とドア120とを具備して構成されており、内部に回転ドラム111を備えた洗濯槽110を本体100側に有している。洗濯槽110は、本体100の前面側で開口しており、ドア120を閉じたときにその内部が液密に封止されるようになっている。
ドラム式洗濯乾燥機10は、洗濯槽110内(回転ドラム111内)に投入した洗濯物に対する洗濯・脱水後、洗濯槽110に乾燥空気を送り込むことで洗濯物に対する乾燥運転を実行できる。すなわち、ドラム式洗濯乾燥機10を乾燥機として機能させる場合、洗濯槽110が乾燥させる洗濯物を入れる収容槽として用いられる。
乾燥運転のための構成要素として、ドラム式洗濯乾燥機10は、乾燥空気生成部130送風ファン140およびフィルタ部150を有している。洗濯槽110、フィルタ部150、乾燥空気生成部130、および送風ファン140は、空気循環経路160にて接続されている。
乾燥空気生成部130は、洗濯槽110から送られてくる湿った空気を乾燥空気に変える手段である。具体的には、乾燥空気生成部130は、ヒートポンプ(冷凍サイクル)における蒸発器131と凝縮器132とを、空気の流れ方向の上流側から順に配置させた構成となっている。すなわち、洗濯槽110から送られてくる湿った空気は蒸発器131によって除湿(空気中の水分の結露)され、除湿後の空気は凝縮器132によって温められて乾燥空気となる。尚、ドラム式洗濯乾燥機10は、ヒートポンプにおける他の構成要素(圧縮機や膨張弁など)も備えているが、これらは空気循環経路160に配置されるものではないため図示を省略している。送風ファン140は、空気循環経路160における空気の流れを生じさせる手段である。
フィルタ部150は、乾燥運転中に洗濯物から発生する糸屑(リント)を捕集するための手段である。フィルタ部150の一構成例を、図2を参照して説明する。但し、フィルタ部150は、フィルタの自動清掃機能を有するものであれば、その構造は特に限定されるものではない。
フィルタ部150は、筐体151の内部にリントフィルタ152と清掃アーム部153とを備えた構成であり、筐体151には空気流入口151Aと空気流出口151Bとが形成されている。すなわち、フィルタ部150は、空気流入口151Aから流入する循環空気をリントフィルタ152に通過させてリントを捕集し、リントが取り除かれた循環空気を空気流出口151Bから排出する。
清掃アーム部153は、支軸153Aの周りで回動可能な回動アーム153Bと、回動アーム153Bの先端に設けられた清掃部材153Cとからなる。回動アーム153Bは、フィルタ部150内の空気の流れを阻害しないように矩形枠状に形成されており、矩形枠の1辺が支軸153Aに取り付けられている。回動アーム153Bは、ステッピングモータなどの駆動部170(図3参照)によって駆動可能であり、初期位置(図2(a)に示す位置)から最終位置(図2(b)に示す位置)に示す範囲で回動可能である。
清掃部材153Cは、回動アーム153Bにおいて、支軸153Aと対向する側の辺に取り付けられている。清掃部材153Cは、回動アーム153Bを初期位置から最終位置に回動させたときに、リントフィルタ152の表面にあるリントを掻き落とすようにして清掃する。また、清掃部材153Cは、清掃の際にリントフィルタ152を傷つけることがないように、弾性ブレード部材やブラシ部材などが好適に使用できる。
清掃アーム部153によってリントフィルタ152から取り除かれたリントは、筐体151内のリント収容部154に集められる(図2(b)参照)。リントフィルタ152の清掃後、清掃アーム部153は、再び初期位置に戻される(図2(c)参照)。リント収容部154に集められたリントは、ユーザが容易に廃棄できるようになっている。
本実施の形態1に係るドラム式洗濯乾燥機10は、フィルタ部150における自動清掃のタイミング制御(以下、本タイミング制御)に特徴を有する。以下、このタイミング制御について詳細に説明する。
図3は、本タイミング制御に関する制御系を示すブロック図である。図3に示すように、ドラム式洗濯乾燥機10では、本タイミング制御を実行する制御部200に対し、湿度センサ(パラメータ検出部)201、閾値格納部202および駆動部170が接続されている。
湿度センサ201は、洗濯槽110とフィルタ部150との間の空気循環経路160に配置される。すなわち、湿度センサ201は、洗濯槽110(乾燥させる洗濯物を入れる収容槽)から排出される循環空気の湿度を検出し、その検出値を制御部200に入力する。閾値格納部202には、本タイミング制御のための判定閾値が格納されている。制御部200は、湿度センサ201の検出値および閾値格納部202から読み取った判定閾値に基づいて清掃タイミングを判定し、その判定結果に基づいて駆動部170を駆動してフィルタ部150における自動清掃を実行させる。
図4は、ドラム式洗濯乾燥機10において、乾燥時間(乾燥運転開始からの経過時間)と循環空気の湿度(湿度センサ201の検出値)との関係を示すグラフである。このグラフに示されているように、乾燥運転の開始直後は洗濯物が湿っているため、洗濯槽110から排出される循環空気の湿度は高く、ほぼ100%である。そして、乾燥時間が経過し、洗濯物が乾くにつれて湿度も低下している。
本タイミング制御では、湿度センサ201にて検出した湿度(判定用パラメータ)を第1判定閾値Th1(例えば80%)と比較し、湿度が第1判定閾値Th1を下回った時点で、フィルタ部150における自動清掃を実行する。すなわち、第1判定閾値Th1は、判定用パラメータと比較され、自動清掃の実行タイミングの判定に使用される閾値である。
乾燥運転中に発生するリントは、洗濯物が湿っている間は発生しにくく、洗濯物が乾いてくるにつれて多く発生する傾向がある。このため、本タイミング制御では、洗濯物の乾き具合に応じて変化する判定用パラメータ(ここでは湿度)を用い、この判定用パラメータに基づいてリントの発生時期を予測し、リントが発生する早期段階で自動清掃を実行することができる。その結果、リントフィルタの目詰まりを検知してから自動清掃を行う場合とは異なり、乾燥運転中にリントフィルタが目詰まりすること自体を防止でき、フィルタ目詰まりによる乾燥能力の低下を抑制することができる。
また、本タイミング制御において、乾燥運転中に実行されるフィルタ部150の自動清掃は、上記した1回のみに限定されるものではない。すなわち、リントが発生する早期段階で自動清掃を実行しても、その後でさらにリントが発生するため、乾燥運転中に自動清掃を複数回行うことが好ましい。例えば、湿度が最初に第1判定閾値Th1(例えば80%)を下回ってから、さらに湿度が10%下がるごとに自動清掃を実行することが考えられる。
〔実施の形態2〕
上記実施の形態1における自動清掃のタイミング制御では、循環空気の湿度を判定用パラメータとする場合について例示した。しかしながら、本タイミング制御で用いる判定用パラメータは、洗濯物の乾き具合に応じて変化するものであれば湿度に限定されるものではない。
図5は、本実施の形態2に係る本タイミング制御に関する制御系を示すブロック図である。図5に示すように、ドラム式洗濯乾燥機10では、本タイミング制御を実行する制御部200に対し、吸気温度センサ211、排気温度センサ212、閾値格納部202および駆動部170が接続されている。
吸気温度センサ211は洗濯槽110に吸入される空気(吸気)の温度を検出し、排気温度センサ212は洗濯槽110から排出される空気(排気)の温度を検出する。制御部200は、吸気と排気との温度差(以下、吸排気温度差)を算出する。本タイミング制御では、この吸排気温度差が判定用パラメータとされる。尚、本タイミング制御では、吸気温度センサ211、排気温度センサ212および制御部200が、特許請求の範囲に記載のパラメータ検出部に相当する。
図6は、ドラム式洗濯乾燥機10において、乾燥時間と、吸排気温度差との関係を示すグラフである。このグラフに示されているように、吸排気温度差は、乾燥運転の開始直後は短時間で大きく上昇する。これは、乾燥運転の開始直後では吸気温度が低いが、乾燥空気生成部130の駆動によって吸気温度が急激に上昇するためである。
乾燥空気生成部130の駆動によって吸気温度が所定の温度に到達した後は、吸気温度の大きな変動は無いが、排気温度は変動する。すなわち、洗濯物が湿っている間は、洗濯物の乾燥に多くの熱が奪われて排気温度が低下し吸排気温度差は大きな値となるが、洗濯物が乾くにつれて排気温度が上昇し吸排気温度差は小さくなっていく。したがって、洗濯物が乾くにつれて吸排気温度差は減少していく。
本タイミング制御では、吸排気温度差(判定用パラメータ)を第1判定閾値Th1’(例えば18℃)と比較し、吸排気温度差が下降する過程で第1判定閾値Th1’を下回った時点で、フィルタ部150における自動清掃を実行する。本タイミング制御では、判定用パラメータ(ここでは吸排気温度差)に反映される洗濯物の乾き具合に基づいてリントの発生時期を予測し、リントが発生する早期段階で自動清掃を実行することができる。その結果、リントフィルタの目詰まりを検知してから自動清掃を行う場合とは異なり、乾燥運転中にリントフィルタが目詰まりすること自体を防止でき、フィルタ目詰まりによる乾燥能力の低下を抑制することができる。
〔実施の形態3〕
乾燥運転時のリント発生量は、洗濯物の種類によって異なるものである。例えば、綿の洗濯物を乾燥する場合にはリントが多く発生するが、化繊の洗濯物を乾燥する場合にはリントは殆ど発生しない。しかしながら、上記実施の形態1,2における自動清掃のタイミング制御では、特に洗濯物の種類に関する判定は行っていない。このため、実施の形態1,2のタイミング制御では、リントの発生しない化繊の乾燥時にも自動清掃が実行され、不要な清掃が発生する虞がある。
本実施の形態3における自動清掃のタイミング制御は、リントの発生が無い(もしくは少ない)と予測される場合には、フィルタ部150の自動清掃を不実行とするものである。これにより、化繊の乾燥時などには自動清掃が不実行とされ、不要な清掃を防止することができる。
図7は、本実施の形態3に係る本タイミング制御に関する制御系を示すブロック図である。図7に示す制御系は、図3に示すものと類似しているが、制御部200に対し、さらにタイマー221が接続されている。また、閾値格納部202には、実施の形態1で用いた第1判定閾値Th1以外に時間閾値T1が格納されている。時間閾値T1は、乾燥時間と比較され、自動清掃の実行要否の判定に使用される閾値である。
図8は、ドラム式洗濯乾燥機10において、綿および化繊の乾燥時における乾燥時間と循環空気の湿度との関係を示すグラフである。このグラフに示されているように、綿の乾燥時には、洗濯物の乾きが遅く湿度の減少勾配は小さくなる。一方、化繊の乾燥時には、洗濯物の乾きが早く湿度の減少勾配は大きくなる。このため、本タイミング制御では、湿度の時間変化に基づいて、自動清掃の実行/不実行を判定する。
本タイミング制御では、検出した湿度(判定用パラメータ)を第1判定閾値Th1(例えば80%)と比較する。制御部200は、乾燥時間をタイマー221によって計測しており、湿度が第1判定閾値Th1を下回った時点での乾燥時間(図8中の時間ta(綿),tb(化繊))を時間閾値T1と比較する。この時の乾燥時間が時間閾値T1を下回っていれば、洗濯物の乾燥が早く、化繊の乾燥であると推定できる。化繊の乾燥の場合、リントは殆ど発生しないと予測されるため、フィルタ部150の自動清掃は不実行とされる。
一方、湿度が第1判定閾値Th1を下回った時点での乾燥時間が時間閾値T1を上回っていれば、洗濯物の乾燥が遅く、綿の乾燥であると推定できる。綿の乾燥の場合、リントが多く発生すると予測されるため、この時点でフィルタ部150の自動清掃が実行される。
上記説明のタイミング制御では、判定用パラメータと比較される第1判定閾値Th1と、乾燥時間と比較される時間閾値T1との2つの閾値を用いる場合を例示した。しかしながら、用いる閾値は上記例に限定されるものではない。変形例として、判定用パラメータと比較される第1判定閾値Th1および第2判定閾値Th2の2つの閾値を用いることも可能である。第2判定閾値Th2は、第1判定閾値Th1の前に判定用パラメータと比較され、自動清掃の実行要否の判定に使用される閾値である。
この変形例では、図9に示すように、最初に、乾燥時間が所定時間t1に到達した時点での湿度(図9中の湿度ha(綿),hb(化繊))を第2判定閾値Th2(例えば90%)と比較する。この時の湿度が第2判定閾値Th2を下回っていれば、洗濯物の乾燥が早く、化繊の乾燥であると推定できるため、フィルタ部150の自動清掃は不実行とされる。
一方、所定時間t1での湿度が第2判定閾値Th2を上回っていれば、洗濯物の乾燥が遅く、綿の乾燥であると推定できるため、フィルタ部150の自動清掃は実行とされる。この場合、検出した湿度をさらに第1判定閾値Th1(例えば80%)と比較し、湿度が判定閾値Th1を下回った時点でフィルタ部150における自動清掃を実行する。この変形例では、自動清掃の実行要否の判定タイミングと自動清掃が実行タイミングを変えることができるため、それぞれをより適切なタイミングや判断条件に設定することができる。
なお、本実施の形態において、時間閾値T1や所定時間t1は固定値ではなく、パラメータにより変化させてもよい。例えば、洗濯物の量に応じて変更してもよい。洗濯物の量は、例えば、洗濯運転の注水前や脱水運転時などにおいて、洗濯物が洗濯槽に入った状態で洗濯槽を回転駆動させて、駆動モータの電流や駆動回転数などを検知した結果に基づいて、判定することができる。そして、洗濯物の量が多い場合には、時間閾値T1や所定時間t1が長くなるようにし、洗濯物の量が少ない場合には、時間閾値T1や所定時間t1が短くなるようにする。
洗濯物の乾燥時間は洗濯物の量に比例する傾向があり、例えば、洗濯物が綿であっても、洗濯物の量が少なければ洗濯物の乾燥が早くなる。したがって、洗濯物の量が少ない場合には時間閾値T1や所定時間t1が短くなるようにすることで、乾燥時間が早くなっても洗濯物が綿である場合にはフィルタ部150の自動清掃は実行とすることができる。一方で、洗濯物の量が多い場合には時間閾値T1や所定時間t1が長くなるようにすることで、乾燥時間が長くなっても洗濯物が化繊である場合にはフィルタ部150の自動清掃は不実行とすることができる。
〔実施の形態4〕
上記実施の形態3における自動清掃のタイミング制御では、洗濯物の種類に応じて、自動清掃の実行/不実行を切り替える場合を例示した。しかしながら、このように実行/不実行を切り替えるのみでは、大量のリントは発生しないが少量のリントが発生するような場合に十分な対応ができるものではない。
本実施の形態4における自動清掃のタイミング制御は、洗濯物の布質に応じてフィルタ部150の自動清掃のタイミングを変更し、より最適なタイミングで自動清掃を行うものである。
図10は、本実施の形態4に係る本タイミング制御に関する制御系を示すブロック図である。図10に示す制御系は、図3に示すものと類似しているが、制御部200に対し、さらに布質判定部231が接続されている。また、閾値格納部202には、2種類の第1判定閾値、すなわち、綿用の第1判定閾値Th11と化繊用の第1判定閾値Th12とが格納されている。
布質判定部231は、洗濯時に洗濯物の布質を判定するものである。布質判定部231は、例えば、洗濯時における洗濯槽110への給水直後から一定時間経過後の水位変化(洗濯物における吸水性を反映)に基づいて、洗濯物の布質(例えば、綿か化繊か)を判定することができる。
布質判定部231によって洗濯物の布質が綿であると判定された場合、図11に示すように、湿度が綿用の第1判定閾値Th11(例えば80%)と比較され、湿度が第1判定閾値Th11を下回った時点で、フィルタ部150における自動清掃を実行する。一方、布質判定部231によって洗濯物の布質が化繊であると判定された場合、湿度が化繊用の第1判定閾値Th12と比較され、湿度が第1判定閾値Th12(例えば30%)を下回った時点で、フィルタ部150における自動清掃を実行する。これにより、リントが発生しにくい化繊であっても乾燥運転の経過によってフィルタに蓄積するおそれがあるリントを、適切なタイミングで自動清掃することができる。
上記説明では、布質判定部231による布質の判定を綿と化繊との2種類としたが、綿と化繊との比率に応じて3種類以上の判定を行うことも可能である。すなわち、第1判定閾値を3種類以上用いて、より精密なタイミング制御を行うこともできる。
実施の形態1では、乾燥運転中に実行されるフィルタ部150の自動清掃は、乾燥運転中に複数回行うものであってもよいことを説明した。これは、本タイミング制御でも同様であるが、本タイミング制御では、判定された洗濯物の布質に応じて自動清掃の回数を変更してもよい。例えば、洗濯物の布質が綿であると判定された場合には自動清掃の回数を多くし、化繊であると判定された場合には自動清掃の回数を少なくすることも可能である。
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
10 ドラム式洗濯乾燥機(乾燥機)
100 本体
110 洗濯槽(収容槽)
111 回転ドラム
120 ドア
130 乾燥空気生成部
140 送風ファン
150 フィルタ部
151 筐体
152 リントフィルタ
153 清掃アーム部
160 空気循環経路
170 駆動部
200 制御部(パラメータ検出部の一部)
201 湿度センサ(パラメータ検出部)
202 閾値格納部
211 吸気温度センサ(パラメータ検出部の一部)
212 排気温度センサ(パラメータ検出部の一部)
221 タイマー
231 布質判定部
Th1、Th1’、Th11、Th12 第1判定閾値
Th2 第2判定閾値
T1 時間閾値

Claims (4)

  1. 乾燥させる洗濯物を入れる収容槽と、前記収容槽に送り込む乾燥空気を生成する乾燥空気生成部と、乾燥運転中に発生する糸屑を捕集するリントフィルタを有すると共に前記リントフィルタの自動清掃機能を有するフィルタ部を備えた乾燥機であって、
    乾燥運転中における洗濯物の乾き具合に応じて変化する判定用パラメータを検出するパラメータ検出部と、
    前記判定用パラメータに基づいて前記フィルタ部の自動清掃のタイミングを制御する制御部とを備えており、
    前記制御部は、乾燥時間が所定時間に到達した時点での前記判定用パラメータを第2判定閾値と比較し、(1)前記判定用パラメータが前記第2判定閾値を下回っていれば、前記フィルタ部の自動清掃を実行せず、(2)前記判定用パラメータが前記第2判定閾値を上回っていれば、さらに前記判定用パラメータを第1判定閾値と比較して、前記判定用パラメータが前記第1判定閾値を下回った時点で、前記フィルタ部の自動清掃を実行させ
    さらに、洗濯物の布質を判定する布質判定部を備え、
    前記制御部は、前記布質判定部で判定された洗濯物の布質に応じて、前記第1判定閾値を変更することを特徴とする乾燥機。
  2. 請求項1に記載の乾燥機であって、
    前記制御部は、洗濯物の量に応じて前記所定時間を変更することを特徴とする乾燥機。
  3. 請求項1または2に記載の乾燥機であって、
    前記パラメータ検出部は、前記収容槽から排出される空気の湿度を前記判定用パラメータとして検出することを特徴とする乾燥機。
  4. 請求項1または2に記載の乾燥機であって、
    前記パラメータ検出部は、前記収容槽に吸入される吸気と前記収容槽から排出される排気との温度差を前記判定用パラメータとして検出することを特徴とする乾燥機。
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