JP7292607B2 - 加熱装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、加熱装置、定着装置及び画像形成装置に関する。
複写機、プリンタなどの画像形成装置に搭載される加熱装置として、用紙上のトナーを熱により定着させる定着装置や用紙上のインクを乾燥させる乾燥装置などが知られている。
例えば、下記特許文献1や下記特許文献2には、セラミックなどで構成された長手状の基材に抵抗発熱体を設けたヒータを備える定着装置が開示されている。この種のヒータにおいては、電極部が基材に設けられており、電極部に対して給電部材としてのコネクタが接続されることで、抵抗発熱体へ給電可能な状態となる。
ところで、上記のような抵抗発熱体を有するヒータにおいては、抵抗発熱体の発熱により基材が加熱されると、基材が熱膨張により伸びたり、その後の温度低下により縮んだりするため、これに伴って基材上の電極部の位置が変化する。その結果、電極部がコネクタとの間で繰り返し摺動すると、電極部とコネクタとの接触部で摩耗が発生し、抵抗発熱体への通電が良好に行えなくなる虞がある。そのため、このような基材の伸縮に伴う電極部の変位を抑制する対策が求められている。
上記課題を解決するため、本発明は、複数の発熱部と、前記発熱部に電気的に接続された複数の電極部と、前記発熱部及び前記電極部が設けられた長手状の基材と、を有する加熱部材と、前記加熱部材を保持する保持部材と、前記保持部材に対する前記加熱部材の長手方向の位置決めを行う位置決め部と、前記電極部に接触する接触部を有する給電部材と、を備える加熱装置であって、前記加熱部材は、前記電極部を3つ以上有し、全ての前記電極部は、前記基材の長手方向中央を基準に前記位置決め部が設けられている側と同じ側に設けられ、前記位置決め部は、全ての前記電極部の中で最も前記発熱部に近い前記電極部と前記発熱部との間に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、温度変化により基材が伸縮したとしても、これに伴う電極部の変位を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 定着装置の概略構成図である。 定着装置の斜視図である。 定着装置の分解斜視図である。 加熱装置の斜視図である。 加熱装置の分解斜視図である。 ヒータの平面図である。 ヒータの分解斜視図である。 ヒータにコネクタが接続された状態を示す斜視図である。 位置決め部の少なくとも一部が、各電極部が並ぶ長手方向範囲内に対応する位置に配置されている例を示す図である。 位置決め部が、各電極部が並ぶ長手方向範囲の中央に対応する位置に配置されている例を示す図である。 ヒータホルダの凸部とコネクタのコンタクト端子が干渉する問題を説明するための側面図である。 ヒータの凹部を、コンタクト端子の接触部の通過経路に対して長手方向にずらした例を示す図である。 ヒータの凹部を、コンタクト端子の接触部が通過しない縁部に設けた例を示す図である。 ヒータの凹部を、共通の給電線に近い側の縁部に設けた例を示す図である。 ヒータの凹部の一部が曲線で構成されている例を示す図である。 ヒータの凹部が互いに向かい合う方向に突出する凸面部を有する例を示す図である。 ヒータの位置決め部を、凸部とした例を示す図である。 ヒータの位置決め部を、貫通孔とした例を示す図である。 電極部が基材の短手方向に並んで配置された例を示す図である。 電極部が基材の長手方向と短手方向の両方向に並んで配置されている例を示す図である。 電極部を4つ設け、独立して発熱制御可能な3つの発熱部群を構成した例を示す図である。 発熱部が基材の長手方向に伸びる直線状に形成されている例を示す図である。 発熱部同士を直列に接続した例を示す図である。 他の定着装置の構成を示す図である。 別の定着装置の構成を示す図である。 さらに他の定着装置の構成を示す図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図1に示す画像形成装置100は、画像形成部である4つの作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkを備える。各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは、画像形成装置本体103に対して着脱可能に構成され、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。具体的には、各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは、像担持体としてのドラム状の感光体2と、感光体2の表面を帯電する帯電装置3と、感光体2の表面に現像剤としてのトナーを供給してトナー画像を形成する現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング装置5と、を備える。
また、画像形成装置100は、各感光体2の表面を露光し静電潜像を形成する露光装置6と、記録媒体としての用紙Pを供給する給紙装置7と、各感光体2に形成されたトナー画像を用紙Pに転写する転写装置8と、用紙Pに転写されたトナー画像を定着する定着装置9と、用紙Pを装置外に排出する排紙装置10と、を備える。
転写装置8は、複数のローラによって張架された中間転写体としての無端状の中間転写ベルト11と、各感光体2上のトナー画像を中間転写ベルト11へ転写する一次転写部材としての4つの一次転写ローラ12と、中間転写ベルト11上に転写されたトナー画像を用紙Pへ転写する二次転写部材としての二次転写ローラ13と、を有する。複数の一次転写ローラ12は、それぞれ、中間転写ベルト11を介して感光体2に接触している。これにより、中間転写ベルト11と各感光体2とが互いに接触し、これらの間に一次転写ニップが形成されている。一方、二次転写ローラ13は、中間転写ベルト11を介して中間転写ベルト11を張架するローラの1つに接触している。これにより、二次転写ローラ13と中間転写ベルト11との間には二次転写ニップが形成されている。
また、画像形成装置100内には、給紙装置7から送り出された用紙Pが搬送される用紙搬送路14が形成されている。この用紙搬送路14における給紙装置7から二次転写ニップ(二次転写ローラ13)に至るまでの途中には、一対のタイミングローラ15が設けられている。
次に、図1を参照して上記画像形成装置の印刷動作について説明する。
印刷動作開始の指示があると、各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkにおいては、感光体2が図1の時計回りに回転駆動され、帯電装置3によって感光体2の表面が均一な高電位に帯電される。次いで、原稿読取装置によって読み取られた原稿の画像情報、あるいは端末からプリント指示されたプリント情報に基づいて、露光装置6が各感光体2の表面を露光することで、露光された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対して現像装置4からトナーが供給され、各感光体2上にトナー画像が形成される。
各感光体2上に形成されたトナー画像は、各感光体2の回転に伴って一次転写ニップ(一次転写ローラ12の位置)に達すると、図1の反時計回りに回転駆動する中間転写ベルト11に順次重なり合うように転写される。そして、中間転写ベルト11上に転写されたトナー画像は、中間転写ベルト11の回転に伴って二次転写ニップ(二次転写ローラ13の位置)へ搬送され、二次転写ニップにおいて搬送されてきた用紙Pに転写される。この用紙Pは、給紙装置7から供給されたものである。給紙装置7から供給された用紙Pは、タイミングローラ15によって一旦停止された後、中間転写ベルト11上のトナー画像が二次転写ニップに至るタイミングに合わせて二次転写ニップへ搬送される。かくして、用紙P上にフルカラーのトナー画像が担持される。また、トナー画像が転写された後、各感光体2上に残留するトナーは各クリーニング装置5によって除去される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置9へと搬送され、定着装置9によって用紙Pにトナー画像が定着される。その後、用紙Pは排紙装置10によって装置外に排出されて、一連の印刷動作が完了する。
続いて、定着装置9の構成について説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る定着装置9は、定着部材としての定着ベルト20と、定着ベルト20の外周面に接触してニップ部Nを形成する対向部材としての加圧ローラ21と、定着ベルト20を加熱する加熱装置19と、を備えている。また、加熱装置19は、加熱部材としての面状のヒータ22と、ヒータ22を保持する保持部材としてのヒータホルダ23と、ヒータホルダ23を長手方向に渡って補強する補強部材としてのステー24などで構成されている。
定着ベルト20は、無端状のベルト部材で構成され、例えば外径が25mmで厚みが40~120μmのポリイミド(PI)製の筒状基体を有している。定着ベルト20の最表層には、耐久性を高めて離型性を確保するために、PFAやPTFE等のフッ素系樹脂による厚みが5~50μmの離型層が形成される。基体と離型層の間に厚さ50~500μmのゴム等からなる弾性層を設けてもよい。また、定着ベルト20の基体はポリイミドに限らず、PEEKなどの耐熱性樹脂やニッケル(Ni)、SUSなどの金属基体であってもよい。定着ベルト20の内周面に摺動層としてポリイミドやPTFEなどをコートしてもよい。
加圧ローラ21は、例えば外径が25mmであり、中実の鉄製芯金21aと、この芯金21aの表面に形成された弾性層21bと、弾性層21bの外側に形成された離型層21cとで構成されている。弾性層21bはシリコーンゴムで形成されており、厚みは例えば3.5mmである。弾性層21bの表面は離型性を高めるために、厚みが例えば40μm程度のフッ素樹脂層による離型層21cを形成するのが望ましい。
ヒータ22は、定着ベルト20の回転軸方向あるいは長手方向(以下、「ベルト長手方向」という。)に渡って長手状に設けられ、加圧ローラ21に対応する位置で定着ベルト20の内周面に接触している。ヒータ22は、板状の基材50、基材50上に設けられた第1絶縁層51、第1絶縁層51上に設けられた発熱部60などを有する導体層52、導体層52を被覆する第2絶縁層53で構成されている。本実施形態では、定着ベルト20側(ニップ部N側)に向かって、基材50、第1絶縁層51、導体層52(発熱部60)、第2絶縁層53の順で積層されており、発熱部60から発された熱は、第2絶縁層53を介して定着ベルト20へと伝達される。
本実施形態とは異なり、発熱部60を基材50の定着ベルト20側とは反対側(ヒータホルダ23側)に設けてもよい。その場合、発熱部60の熱が基材50を介して定着ベルト20に伝達されることになるため、基材50は窒化アルミニウムなどの熱伝導率の高い材料で構成されることが望ましい。また、本実施形態に係るヒータ22の構成において、さらに基材50の定着ベルト20とは反対側(ヒータホルダ23側)の面に、絶縁層を設けてもよい。
ヒータ22は、定着ベルト20に対して、非接触あるいは低摩擦シートなどを介して間接的に接触する場合であってもよいが、定着ベルト20への熱伝達効率を高めるには、本実施形態のように、ヒータ22を定着ベルト20に対して直接接触させる方が好ましい。また、ヒータ22を定着ベルト20の外周面に接触させることもできるが、定着ベルト20の外周面がヒータ22との接触により傷付くと定着品質が低下する虞があるため、ヒータ22が接触する面は定着ベルト20の内周面とすることが望ましい。
ヒータホルダ23及びステー24は、定着ベルト20の内側に配置されている。ステー24は、金属製のチャンネル材で構成され、その両端部分が定着装置9の両側壁部に支持されている。ステー24によってヒータホルダ23のヒータ22側とは反対側の面が支持されていることで、ヒータ22及びヒータホルダ23は加圧ローラ21の加圧力に対して大きく撓むことなく保たれ、定着ベルト20と加圧ローラ21との間にニップ部Nが形成される。
ヒータホルダ23は、ヒータ22の熱によって高温になりやすいため、耐熱性の材料で形成されることが望ましい。例えば、ヒータホルダ23をLCPやPEEKなどの低熱伝導性の耐熱性樹脂で形成した場合は、ヒータ22からヒータホルダ23への伝熱が抑制され効率的に定着ベルト20を加熱することが可能である。
加圧ローラ21と定着ベルト20は、付勢部材としてのバネによって互いに圧接されている。これにより、定着ベルト20と加圧ローラ21との間にニップ部Nが形成される。また、加圧ローラ21は、画像形成装置本体に設けられた駆動手段から駆動力が伝達されて回転駆動する駆動ローラとして機能する。一方、定着ベルト20は、加圧ローラ21の回転に伴って従動回転するように構成されている。回転時、定着ベルト20はヒータ22に対して摺動する。定着ベルト20の摺動性を高めるために、ヒータ22と定着ベルト20との間にオイルやグリースなどの潤滑剤を介在させてもよい。
印刷動作が開始されると、加圧ローラ21が回転駆動され、定着ベルト20が従動回転を開始する。また、ヒータ22に電力が供給されることで、発熱部60が発熱し、定着ベルト20が加熱される。そして、定着ベルト20の温度が所定の目標温度(定着温度)に到達した状態で、図2に示すように、未定着トナー画像が担持された用紙Pが、定着ベルト20と加圧ローラ21との間(ニップ部N)に搬送されることで、未定着トナー画像が加熱及び加圧されて用紙Pに定着される。
図3は、定着装置の斜視図、図4は、その分解斜視図である。
図3及び図4に示すように、定着装置9の装置フレーム40は、一対の側壁部28と前壁部27とから成る第1装置フレーム25と、後壁部29から成る第2装置フレーム26と、を備えている。一対の側壁部28は、ベルト長手方向の一端部側と他端部側とに配置されており、両側壁部28によって、加圧ローラ21及び加熱装置19の両端部側が支持される。各側壁部28には、複数の係合突起28aが設けられ、各係合突起28aが後壁部29に設けられた係合孔29aに係合することで、第1装置フレーム25と第2装置フレーム26とが組み付けられる。
また、各側壁部28は、加圧ローラ21の回転軸などを挿通させるための挿通溝28bが設けられている。挿通溝28bは、後壁部29側で開口し、これとは反対側では開口しない突き当て部となっている。この突き当て部側の端部には、加圧ローラ21の回転軸を支持する軸受30が設けられている。加圧ローラ21は、その回転軸の両端部がそれぞれ軸受30に装着されることで、両側壁部28によって回転可能に支持される。
また、加圧ローラ21の回転軸の一端部側には、駆動伝達部材としての駆動伝達ギヤ31が設けられている。駆動伝達ギヤ31は、加圧ローラ21が両側壁部28に支持された状態で、側壁部28よりも外側に露出した状態で配置される。これにより、定着装置9が画像形成装置本体に搭載された際、駆動伝達ギヤ31が画像形成装置本体に設けられているギヤと連結し、駆動源からの駆動力を伝達可能な状態となる。なお、加圧ローラ21に駆動力を伝達する駆動伝達部材としては、駆動伝達ギヤ31のほか、駆動伝達ベルトを張架するプーリやカップリング機構などであってもよい。
加熱装置19の長手方向の両端部には、定着ベルト20やヒータホルダ23、ステー24などを支持する一対の支持部材32が設けられている。各支持部材32には、ガイド溝32aが設けられている。このガイド溝32aを側壁部28の挿通溝28bの縁に沿って進入させることで、支持部材32が側壁部28に対して組み付けられる。
また、各支持部材32と後壁部29との間には、付勢部材としての一対のバネ33が設けられている。各バネ33によってステー24や支持部材32が加圧ローラ21側に付勢されることで、定着ベルト20が加圧ローラ21に押し当てられ、定着ベルト20と加圧ローラ21との間にニップ部が形成される。
また、図4に示すように、第2装置フレーム26を構成する後壁部29の長手方向の一端部側には、画像形成装置本体に対する定着装置本体の位置決めを行う位置決め部としての孔部29bが設けられている。一方、画像形成装置本体には、位置決め部としての突起101が設けられている。この突起101が、定着装置9の孔部29bに対して挿入されることで、突起101と孔部29bが嵌合し、画像形成装置本体に対する定着装置本体のベルト長手方向の位置決めがなされる。なお、後壁部29の孔部29bが設けられた端部側とは反対の端部側には、位置決め部は設けられていない。これにより、温度変化に伴う定着装置本体のベルト長手方向の伸縮が拘束されないようにしている。
図5は、加熱装置19の斜視図、図6は、その分解斜視図である。
図5及び図6に示すように、ヒータホルダ23の定着ベルト側の面(図5及び図6における手前側の面)には、ヒータ22を収容するための矩形の収容凹部23aが設けられている。収容凹部23aは、ヒータ22とほぼ同等の形状及びサイズに形成されているが、収容凹部23aの長手方向寸法L2はヒータ22の長手方向寸法L1よりも若干長く設定されている。このように、収容凹部23aがヒータ22よりも若干長く形成されていることで、熱膨張によりヒータ22がその長手方向に伸びても、ヒータ22と収容凹部23aとが干渉しないように構成されている。また、ヒータ22は、この収容凹部23a内に収容された状態で、給電部材としての後述のコネクタによってヒータホルダ23と一緒に挟まれて保持される。
一対の支持部材32は、定着ベルト20の内側に挿入されて定着ベルト20を支持するC字状のベルト支持部32bと、定着ベルト20の端面に接触してベルト長手方向の移動(片寄り)を規制するフランジ状のベルト規制部32cと、ヒータホルダ23及びステー24の両端部側が挿入されてこれらを支持する支持凹部32dと、を有している。定着ベルト20は、その両端部側にベルト支持部32bが挿入されることで、ベルト非回転時においては基本的に周方向(ベルト回転方向)の張力は生じない、いわゆるフリーベルト方式で支持される。
図5及び図6に示すように、ヒータホルダ23の長手方向一端部側には、位置決め部としての位置決め凹部23eが設けられている。この位置決め凹部23eに対して、図5及び図6の左側に示される支持部材32の嵌合部32eが嵌合することで、ヒータホルダ23と支持部材32とのベルト長手方向の位置決めがなされる。一方、図5及び図6の右側に示される支持部材32には、嵌合部32eは設けられておらず、ヒータホルダ23とのベルト長手方向の位置決めはされない。このように、支持部材32に対するヒータホルダ23の位置決めをベルト長手方向の片側のみとすることで、温度変化に伴ってヒータホルダ23がベルト長手方向へ伸縮したとしても、その伸縮が拘束されないようにしている。
また、図6に示すように、ステー24の長手方向の両端部側には、各支持部材32に対するステー24の移動を規制する段差部24aが設けられている。各段差部24aは支持部材32に突き当たることで支持部材32に対するステー24の長手方向の移動を規制する。ただし、これら段差部24aのうち少なくとも一方は、支持部材32に対して隙間(ガタ)を介して配置される。このように、少なくとも一方の段差部24aが支持部材32に対して隙間を介して配置されることで、温度変化に伴ってステー24がベルト長手方向に伸縮したとしても、その伸縮が拘束されないようにしている。
図7は、ヒータ22の平面図、図8は、その分解斜視図である。
図8に示すように、ヒータ22は、基材50と、基材50上に設けられた第1絶縁層51と、第1絶縁層51上に設けられた導体層52と、導体層52を被覆する第2絶縁層53と、を有している。
基材50は、ステンレス(SUS)や鉄、アルミニウム等の金属材料で構成された長手状の板材である。また、基材50の材料として、金属材料のほか、セラミック、ガラス等を用いることも可能である。基材50にセラミックなどの絶縁材料を用いた場合は、基材50と導体層52との間の第1絶縁層51を省略することが可能である。一方、金属材料は、急速加熱に対する耐久性に優れ、加工もしやすいため、低コスト化を図るのに好適である。金属材料の中でも、特にアルミニウムや銅は熱伝導性が高く、温度ムラが発生しにくい点で好ましい。また、ステンレスはこれらに比べて安価に製造できる利点がある。
各絶縁層51,53は、耐熱性ガラスなどの絶縁性を有する材料で構成されている。また、これらの材料として、セラミックあるいはポリイミド(PI)等を用いてもよい。
導体層52は、面状の抵抗発熱体である発熱部60と、電極部61と、これらを電気的に接続する給電線62と、で構成されている。本実施形態では、6つの発熱部60が、基材50上に設けられている。各発熱部60は、基材50上に設けられた複数の給電線62を介して3つの電極部61のいずれか2つに電気的に接続されている。
図7において、3つの電極部61を、図の左側から順に、第1電極部61A、第2電極部61B、第3電極部61Cと称すると、第1電極部61Aは、全ての発熱部60と共通の給電線62Aを介して接続されたコモン電極部である。第2電極部61Bには、基材50の長手方向に並ぶ6つの発熱部60A~60Fのうち、両端に配置された各発熱部60A,60Fが給電線62B,62Cを介して並列に接続されている。また、第3電極部61Cには、両端以外の各発熱部60B~60Eが給電線62Dを介して並列に接続されている。
本実施形態に係るヒータ22において、両端の各発熱部60A,60Fと、これらの間に配置された他の発熱部60B~60Eは、それぞれ独立して発熱制御される。具体的に、第1電極部61A及び第2電極部61Bに電圧を印加した場合は、両端の各発熱部60A,60Fのみが発熱し、第1電極部61A及び第3電極部61Cに電圧を印加した場合は、両端以外の各発熱部60B~60Eのみが発熱する。また、全ての電極部61A~61Cに電圧を印加すれば、全ての発熱部60A~60Fを発熱させることができる。例えば、A4サイズ(通紙幅:210mm)以下の比較的小さい幅サイズの用紙を通紙する場合は、両端以外の各発熱部60B~60Eのみを発熱させ、A3サイズ(通紙幅:297mm)以上の比較的大きい幅サイズの用紙を通紙する場合は、全ての発熱部60A~60Fを発熱させることで、用紙幅に応じた発熱領域とすることができる。
発熱部60は、例えば、銀パラジウム(AgPd)やガラス粉末などを調合したペーストをスクリーン印刷等により基材50に塗工し、その後、当該基材50を焼成することによって形成される。発熱部60の材料として、これら以外に、銀合金(AgPt)や酸化ルテニウム(RuO2)の抵抗材料を用いてもよい。
給電線62は、発熱部60よりも小さい抵抗値の導体で構成されている。給電線62や電極部61の材料としては、銀(Ag)もしくは銀パラジウム(AgPd)などを用いることができ、このような材料をスクリーン印刷するなどによって給電線62や電極部61が形成されている。
本実施形態では、発熱部60や電極部61及び給電線62に銀やパラジウムなどの合金を用い、PTC特性を有するものとしている。PTC特性とは、温度が高くなると抵抗値が高くなる(一定電圧をかけた場合に、ヒータ出力が下がる)特性である。PTC特性を有する発熱部60とすることで、低温では高出力によって高速で立ち上がり、高温では低出力により過昇温を抑制することができる。例えば、PTC特性のTCR係数を300~4000ppm/度程度にすれば、ヒータに必要な抵抗値を確保しながら、低コスト化を図れる。より好ましくは、TCR係数を500~2000ppm/度とするのがよい。
図7に示すように、各電極部61は、後述のコネクタとの接続を確保するため、少なくとも一部が第2絶縁層53に被覆されておらず露出した状態となっている。
図9は、ヒータ22にコネクタ70が接続された状態を示す斜視図である。
図9に示すように、コネクタ70は、樹脂製のハウジング71と、ハウジング71に設けられた複数のコンタクト端子72と、を有している。各コンタクト端子72は、板バネで構成され、給電用のハーネス73が接続されている。
図9に示すように、コネクタ70は、ヒータ22とヒータホルダ23とを表側と裏側とから一緒に挟むようにして取り付けられる。この状態で、各コンタクト端子72の先端に設けられた接触部72aが、それぞれ対応する電極部61に弾性的に接触(圧接)することで、コネクタ70を介して発熱部60と画像形成装置に設けられた電源とが電気的に接続される。これにより、電源から発熱部60へ電力が供給可能な状態となる。また、コネクタ70は、ヒータホルダ23に対してその長手方向に位置ずれしないように、コネクタ70及びヒータホルダ23に設けられた互いに係合可能な凹凸形状(位置決め部)によって位置決めされている。
ところで、上記課題で述べたように、抵抗発熱体を有するヒータにおいては、抵抗発熱体の発熱により基材が加熱されると、熱膨張により基材が伸びたり、その後の温度低下により縮んだりするため、電極部がコネクタに対して摺動し、電極部とコネクタとの接触部で摩耗が発生する虞がある。特に、本実施形態のように、A3サイズ以上の用紙を通紙可能な機種においては、用紙幅に対応してヒータの長手方向寸法も長くなるため、温度変化に伴う基材の伸縮量が大きくなり、電極部やコネクタの摩耗が顕著になる虞がある。さらに、本実施形態のように、ヒータの基材にセラミックよりも熱膨張しやすい金属材料を使用していたり、発熱部がPTC特性を有するものであったりすることも、基材の伸縮量が大きくなる要因となる。特に、発熱部がPTC特性を有し、発熱部がヒータの長手方向に電流が流れるようなレイアウトである場合は、用紙の幅方向端部が発熱部上を通過するように搬送されると、当該発熱部のうち、用紙が通過しない非通紙領域において抵抗値が上昇することで、発熱量が多くなり、基材の伸縮量が大きくなることがある。
そこで、本実施形態では、基材の熱膨張や収縮に伴う電極部とコネクタとの接触部での摩耗を抑制するため、次のような対策を講じている。以下、電極部及びコネクタの摩耗対策について説明する。
図6に示すように、本実施形態では、ヒータ22に、その長手方向の位置決めを行う位置決め部35を設けている。位置決め部35は、基材50の長手方向に伸びる縁部501に設けられた凹部43で構成されている。一方、ヒータホルダ23には、ヒータ22の位置決め部35(凹部43)と嵌合する位置決め部57としての凸部64が設けられている。凸部64は、ヒータ22が収容される収容凹部23aの長手方向に伸びる側壁面231から突出するように設けられている。ヒータ22がヒータホルダ23の収容凹部23a内に収容されると、ヒータ22の位置決め部35(凹部43)がヒータホルダ23の位置決め部57(凸部64)に嵌合することで、ヒータホルダ23に対するヒータ22の長手方向の位置決めがなされる。
ここで、発熱部60の発熱により、基材50が熱膨張したり、その後の温度低下により収縮したりしても、ヒータ22は位置決め部35によって長手方向に位置決めされている。すなわち、基材50が伸縮しても位置決め部35の位置は変化しない。斯かる点に着目し、本実施形態では、基材50の伸縮に伴う電極部61の変位を抑制するため、図7に示すように、全ての電極部61を、基材50の長手方向中央Mを基準に位置決め部35が設けられている側と同じ側に設けている。
このように、全ての電極部61を位置決め部35と同じ側に設けることで、温度変化により基材50が伸縮したとしても、これに伴う電極部61の変位を抑制することができる。すなわち、電極部61は、位置が変化しない位置決め部35の近くに配置されていることで、基材50の伸縮に伴う電極部61の位置変動への影響を低減することができ、電極部61の変位量を少なくすることができる。これにより、本実施形態においては、電極部61とコネクタ70との接触部での摺動を抑制し、電極部61及びコネクタ70の摩耗を抑制することができるようになる。
上述の実施形態では、図7に示すように、ヒータ22の位置決め部35(凹部43)が、各電極部61が並ぶ長手方向範囲Hの外側に対応する位置に配置されているが、基材50の伸縮に伴う各電極部61の変位をより効果的に抑制するには、図10に示す例のように、位置決め部35の少なくとも一部が、各電極部61が並ぶ長手方向範囲H内に対応する位置に配置されている方が好ましい。ここでいう各電極部61が並ぶ長手方向範囲Hとは、基材50の長手方向に並ぶ各電極部61のうち、長手方向の一方の端の電極部61からこれとは反対側の端の電極部61までの全ての電極部61が含まれる連続した範囲を意味する。従って、互いに長手方向に隣り合う電極部61同士の間に対応する位置に位置決め部35が配置されている場合も、位置決め部35が、各電極部61が並ぶ長手方向範囲H内に対応する位置に配置されている場合に含まれる。
図10に示す例の場合、図7に示す場合に比べて、位置決め部35と各電極部61との長手方向距離がより一層短くなる。このため、基材50の伸縮に伴う電極部61の位置変動への影響もより一層少なくなり、各電極部61の変位を効果的に抑制できるようになる。また、もちろん位置決め部35は、その全体が、各電極部61の並ぶ長手範囲H内に対応する位置に配置されている場合であってもよい。
さらに、図11に示す例のように、位置決め部35を、各電極部61が並ぶ長手方向範囲Hの中央Jに対応する位置に配置することで、位置決め部35から長手方向に最も離れている電極部61までの距離を最小にすることができる。この場合、各電極部61の変位をより一層効果的に抑制できるようになる。
ここで、ヒータホルダ23の凸部64は、コネクタ70をヒータ22に着脱する際にコンタクト端子72の特に接触部72aと干渉しないように、ヒータホルダ23の定着ベルト側の面と同一面上に形成されていることが望ましい。しかしながら、凸部64による位置決めをより確実にするためや、ヒータホルダ23に対するヒータ22の組付け作業性の向上などの理由で、図12に示すように、凸部64の厚みを大きくし、凸部64がヒータホルダ23の定着ベルト側の面(図の上面)よりも突出するように構成される場合もあり得る。
そのような場合は、凸部64とコンタクト端子72の接触部72aとの干渉を回避するため、図13に示すように、ヒータホルダ23の凸部64は、コネクタ着脱時にコンタクト端子72の接触部72aが基材50上を通過する通過経路Kとは重ならない位置に配置されることが望ましい。この場合、ヒータ22の凹部43を、接触部72aの通過経路Kに対して基材50の長手方向にずれた位置に配置することで、これに倣ってヒータホルダ23の凸部64も接触部72aの通過経路Kとは重ならない位置に配置される。これにより、コネクタ70を着脱する際のコンタクト端子72(接触部72a)とヒータホルダ23の凸部64との干渉を回避できるようになる。
また、凸部64とコンタクト端子72との干渉を回避する別の方法として、図14に示すように、ヒータ22の凹部43を、発熱部60及び電極部61を挟んで基材50の長手方向に伸びる一対の縁部501,502のうち、コンタクト端子72の接触部72aが通過しない縁部502に設けてもよい。この場合も、ヒータ22の凹部43に倣ってヒータホルダ23の凸部64も接触部72aの通過経路Kとは重ならない位置に配置されるので、凸部64とコンタクト端子72(接触部72a)との干渉を回避できるようになる。しかもこの場合は、ヒータ22の凹部43の少なくとも一部を、各電極部61が並ぶ長手方向範囲H内に対応する位置に配置することができるので、基材50の伸縮に伴う各電極部61の変位も効果的に抑制することが可能である。
上述のように、ヒータ22の凹部43は、基材50の長手方向に伸びる一対の縁部501,502のうち、いずれに設けることも可能である。ただし、ヒータ22の短手方向の小型化を図るには、図7などに示すように、凹部43を、コモン電極部である第1電極部61Aに接続された共通の給電線62Aから遠い側の縁部501に設けることが望ましい。このような共通の給電線62Aは、レイアウト都合上、基材50の縁部に沿って配置される傾向にある。このため、図15に示す例のように、凹部43を共通の給電線62Aに近い側の縁部502に設けると、共通の給電線62Aと凹部43との干渉を回避する必要が生じ、凹部43を設けるスペースを確保するため、基材50をその短手方向(発熱部60が設けられた面に沿って基材50の長手方向と交差する方向)に大きくするなどの対策が必要になる。これに対して、図7などに示すように、凹部43を共通の給電線62Aから遠い側の縁部501に設ける場合は、凹部43と共通の給電線62Aとの干渉の問題が生じないので、発熱部60や電極部61及び給電線62のレイアウトが容易になり、ヒータ22の短手方向の小型化にも有利となる。
また、上述の実施形態では、図7に示すように、6つの発熱部60A~60Fのうち、両端の発熱部60A,60F同士が、これらの間に配置されている他の発熱部60B~60Eとは別に、共通の第2電極部61Bに対して接続されている。このように、両端の発熱部60A,60F同士が、それぞれ別個の電極部ではなく1つの同じ電極部(第2電極部61B)に接続されていることで、電極部の数を減らすことができ、ヒータ22の小型化を図ることが可能である。
上述の各例では、ヒータ22及びヒータホルダ23の位置決め部35,57としての凹部43及び凸部64が、いずれも矩形(長方形又は正方形)に形成されているが、これらの各位置決め部35,57の形状は適宜変更可能である。
例えば、図16に示す例のように、位置決め部35,57としての凹部43及び凸部64の形状を、曲線を有する形状としてもよい。なお、凹部43の互いに対向する対向面43aと、これに嵌合する凸部64の側面64aは、上述の各例と同様に、それぞれ基材50の長手方向に直交する面であることで、長手方向の位置決めを効果的に行うことが可能である。
また、図17に示す例のように、凹部43の対向面43aを突出する凸面部としてもよい。この場合、凹部43の凸面部(対向面43a)の頂点が、ヒータホルダ23の凸部64の側面64aに接触することで、ヒータ22の長手方向の位置決めが行われる。
また、図18に示す例のように、ヒータ22に位置決め部35を、上記のような凹部43ではなく、凸部44とし、ヒータホルダ23の位置決め部57を、ヒータ22の凸部44と嵌合する凹部65としてもよい。
また、図19に示す例のように、ヒータ22の位置決め部35を、基材50の厚さ方向(長手方向及び短手方向に交差する方向)に貫通する貫通孔45としてもよい。この場合、ヒータ22の貫通孔45に、ヒータホルダ23に設けられた位置決め部57としての突起66が挿入されることで、ヒータ22の長手方向の位置決めが行われる。
上述の例では、図13又は図14に示すように、電極部61が基材50の長手方向に並ぶように配置され、このように配置された電極部61に対してコネクタ70が基材50の短手方向に着脱されて接続分離可能に構成されているが、電極部61の配置やコネクタ70の着脱方向については適宜変更可能である。
例えば、図20に示す例のように、電極部61を基材50の短手方向に並べて配置し、コネクタ70を基材50の長手方向に着脱可能に構成してもよい。
また、図21に示す例のように、電極部61を基材50の長手方向及び短手方向の両方向に並べて配置してもよい。
図22は、電極部61の数を増やして、独立して発熱制御可能な発熱部60のグループ(発熱部群)の数を多くした例である。この例では、電極部61を4つ設け、発熱部60を独立して発熱制御可能な3グループに分けている。図22に示す4つの電極部61A~61Dのうち、第1電極部61A及び第2電極部61Bに電圧を印加した場合は、両端の各発熱部60A,60Fのみが発熱し、第1電極部61A及び第3電極部61Cに電圧を印加した場合は、両端の各発熱部60A,60Fよりも1つ内側の各発熱部60B,60Eのみが発熱する。また、第1電極部61A及び第4電極部61Dに電圧を印加した場合は、互いに隣り合う中央側の各発熱部60C,60Dのみが発熱する。このように、電極部61の数を増やし、独立して発熱制御可能な発熱部60のグループ(発熱部群)の数を増やすことで、発熱領域のバリエーションが増え、より多くの用紙幅に対応した加熱が可能となる。また、電極部61を5つ以上設け、発熱部60を、4グループ以上の独立して発熱制御可能な発熱部群に分けてもよい。
また、発熱部60は、図7などに示すような、複数の折り返し部分を有する形状に限らず、図23に示すような、折り返し部分を有しないで基材50の長手方向に伸びる直線状の発熱部60であってもよい。
また、発熱部60同士は、並列に接続されている場合に限らず、図24に示す例のような、直列に接続された構成であってもよい。
また、本発明は、上述の定着装置のほか、図25~図27に示すような定着装置にも適用可能である。以下、図25~図27に示す各定着装置の構成について簡単に説明する。
まず、図25に示す定着装置9は、定着ベルト20に対して加圧ローラ21側とは反対側に、押圧ローラ90が配置されており、この押圧ローラ90とヒータ22とによって定着ベルト20を挟んで加熱するように構成されている。一方、加圧ローラ21側では、定着ベルト20の内周にニップ形成部材91が配置されている。ニップ形成部材91は、ステー24によって支持されており、ニップ形成部材91と加圧ローラ21とによって定着ベルト20を挟んでニップ部Nを形成している。
次に、図26に示す定着装置9では、前述の押圧ローラ90が省略されており、定着ベルト20とヒータ22との周方向接触長さを確保するために、ヒータ22が定着ベルト20の曲率に合わせて円弧状に形成されている。その他は、図25に示す定着装置9と同じ構成である。
最後に、図27に示す定着装置9では、定着ベルト20のほかに加圧ベルト92が設けられ、加熱ニップ(第1ニップ部)N1と定着ニップ(第2ニップ部)N2とを分けて構成している。すなわち、加圧ローラ21に対して定着ベルト20側とは反対側に、ニップ形成部材91とステー93とを配置し、これらニップ形成部材91とステー93を内包するように加圧ベルト92を回転可能に配置している。そして、加圧ベルト92と加圧ローラ21との間の定着ニップN2に用紙Pを通紙して加熱及び加圧して画像を定着する。その他は、図2に示す定着装置9と同じ構成である。
以上のように、本発明によれば、全ての電極部を位置決め部と同じ側に設けることで、基材の伸縮に伴う電極部の変位を低減できるようになり、電極部及びコネクタの接触部の摩耗を抑制できるようになる。これにより、電極部とコネクタとの接触状態を長期に亘って良好に維持することができるようになり、信頼性が向上する。
特に、上述の実施形態のように、ヒータがA3サイズ以上の用紙に対応して長く形成されている場合や、ヒータの基材に熱膨張しやすい金属材料を使用している場合、あるいは、発熱部がPTC特性を有する場合は、温度変化に伴う基材の伸縮が顕著になる傾向にあるので、このような構成の定着装置においては、本発明を適用することで大きな効果を期待できる。ただし、本発明は、このような定着装置への適用に限られるものではない。A3サイズよりも小さいサイズの用紙に対応した短いヒータや、セラミック製の基材を有するヒータ、PTC特性を有しないヒータを備える定着装置においても、本発明を適用することで基材の伸縮に伴う電極部の変位を低減でき、電極部及びコネクタの接触部の摩耗を抑制することが可能である。
また、本発明に係る加熱装置は、上記のような定着装置のほか、用紙に塗布されたインクを乾燥させる乾燥装置や、被覆部材としてのフィルムを用紙等のシートの表面に熱圧着する被覆装置(ラミネータ)などにも適用可能である。また、本発明に係る画像形成装置は、プリンタのほか、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機であってもよい。さらに、本発明は、電子写真方式の画像形成装置に限らず、インクジェット方式の画像形成装置にも適用可能である。
1Y,1M,1C,1Bk 作像ユニット(画像形成部)
9 定着装置
19 加熱装置
20 定着ベルト(定着部材、ベルト部材)
21 加圧ローラ(対向部材)
22 ヒータ(加熱部材)
35 位置決め部
43 凹部
44 凸部
45 貫通孔
50 基材
57 位置決め部
60 発熱部
61 電極部
62 給電線
64 凸部
70 コネクタ
72 コンタクト端子
72a 接触部
100 画像形成装置
501 長手方向に伸びる縁部
502 長手方向に伸びる縁部
H 電極部の並ぶ長手方向範囲
J 長手方向範囲の中央
K 接触部の通過経路
M 基材の長手方向中央
N ニップ部
特開2019-12634号公報 特許第6336026号公報

Claims (11)

  1. 複数の発熱部と、前記発熱部に電気的に接続された複数の電極部と、前記発熱部及び前記電極部が設けられた長手状の基材と、を有する加熱部材と、
    前記加熱部材を保持する保持部材と、
    前記保持部材に対する前記加熱部材の長手方向の位置決めを行う位置決め部と、
    前記電極部に接触する接触部を有する給電部材と、
    を備える加熱装置であって、
    前記加熱部材は、前記電極部を3つ以上有し、
    全ての前記電極部は、前記基材の長手方向中央を基準に前記位置決め部が設けられている側と同じ側に設けられ
    前記位置決め部は、全ての前記電極部の中で最も前記発熱部に近い前記電極部と前記発熱部との間に設けられることを特徴とする加熱装置。
  2. 前記位置決め部は、前記基材に設けられた凹部、又は貫通孔、あるいは凸部である請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記電極部は、前記基材の長手方向に並んで設けられている請求項1又は2に記載の加熱装置。
  4. 前記電極部は、前記発熱部が設けられた面に沿って前記基材の長手方向と交差する方向に並んで設けられている請求項1から3のいずれか1項に記載の加熱装置。
  5. 前記加熱部材は、全ての前記発熱部を1つの前記電極部に対して電気的に接続する共通の給電線を有し、
    前記位置決め部は、前記発熱部及び前記電極部を挟んで前記基材の長手方向に伸びる一対の縁部のうち、前記共通の給電線から遠い側の縁部に設けられている請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱装置。
  6. 前記位置決め部は、前記加熱部材に対して前記給電部材が着脱される際に前記接触部が前記基材上を通過する通過経路とは重ならない位置に設けられている請求項1から5のいずれか1項に記載の加熱装置。
  7. 前記位置決め部は、前記接触部の通過経路とは前記基材の長手方向にずれた位置に設けられている請求項6に記載の加熱装置。
  8. 前記位置決め部は、前記発熱部及び前記電極部を挟んで前記基材の長手方向に伸びる一対の縁部のうち、前記接触部が通過しない縁部に設けられている請求項6に記載の加熱装置。
  9. 前記発熱部が前記基材の長手方向に渡って複数設けられ、
    前記基材の長手方向に互いに隣り合わない前記発熱部同士は、これらの間に配置されている前記発熱部とは別に、共通の前記電極部に電気的に接続されている請求項1から8のいずれか1項に記載の加熱装置。
  10. 回転可能な無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材の外周面に接触してニップ部を形成する対向部材と、
    前記ベルト部材を加熱する加熱装置と、
    を備える定着装置であって、
    前記加熱装置として、請求項1から9のいずれか1項に記載の加熱装置を備えることを特徴とする定着装置
  11. 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって形成された画像を記録媒体に定着する定着装置と、
    を備える画像形成装置であって、
    前記定着装置として、請求項10に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置
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