JP7290015B1 - 2成分系ポリウレタンシーリング材組成物 - Google Patents

2成分系ポリウレタンシーリング材組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、シーリング材としたときの、引張特性、塗料に対する付着性、塗料の耐汚染性が優れる、2成分系ポリウレタンシーリング材組成物を提供することを目的とする。【解決手段】イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを含有する基剤と、ポリオールと、1分子中に複数のエポキシ基を有し、エポキシ当量が100~200g/eqであるポリエポキシ化合物とを含有する硬化剤とを有し、上記ポリエポキシ化合物の含有量が、当該組成物中の2.0~15.0質量%であり、上記エポキシ基はそれぞれ独立に炭化水素基に結合し、上記炭化水素基はエーテル結合を有さない、2成分系ポリウレタンシーリング材組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、2成分系ポリウレタンシーリング材組成物に関する。
従来、ウレタンプレポリマーを含有する、シーリング材用の組成物が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2008-013696号公報
本発明者は特許文献1を参考にして2液型ポリウレタンシーリング材用の組成物を調製しこれを評価したところ、このような組成物は、得られるシーリング材の引張特性、塗料に対するシーリング材の付着性、又は、塗料の耐汚染性が悪い場合があった。
そこで、本発明は、シーリング材としたときの、引張特性、塗料に対する付着性、塗料の耐汚染性が優れる、2成分系ポリウレタンシーリング材組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、2成分系ポリウレタンシーリング材組成物が、1分子中に複数のエポキシ基を有し、エポキシ当量が特定範囲であり、かつ、上記エポキシ基がそれぞれ独立にエーテル結合を有さない炭化水素基に結合するポリエポキシ化合物を特定量で含有することによって所望の効果が得られることを見出し、本発明に至った。
本発明は上記知見等に基づくものであり、具体的には以下の構成により上記課題を解決するものである。
[1] イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを含有する基剤と、
ポリオールと、1分子中に複数のエポキシ基を有し、エポキシ当量が100~200g/eqであるポリエポキシ化合物とを含有する硬化剤とを有し、
上記ポリエポキシ化合物の含有量が、当該組成物中の2.0~15.0質量%であり、
上記エポキシ基はそれぞれ独立に炭化水素基に結合し、上記炭化水素基はエーテル結合を有さない、2成分系ポリウレタンシーリング材組成物。
[2] 上記ポリエポキシ化合物が、エポキシ化アマニ油系化合物、エポキシ化大豆油系化合物、及び、脂環式エポキシ樹脂化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、[1]に記載の2成分系ポリウレタンシーリング材組成物。
[3] 上記ポリエポキシ化合物が、エポキシ化アマニ油系化合物、及び/又は、脂環式エポキシ樹脂化合物を含む、[1]又は[2]に記載の2成分系ポリウレタンシーリング材組成物。
[4] 上記ポリエポキシ化合物が、エポキシ当量が120~170g/eqであるポリエポキシ化合物を含む、[1]~[3]のいずれか1つに記載の2成分系ポリウレタンシーリング材組成物。
[5] 上記ポリエポキシ化合物が、エポキシ当量が140~170g/eqであるポリエポキシ化合物を含む、[1]~[4]のいずれか1つに記載の2成分系ポリウレタンシーリング材組成物。
[6] 上記硬化剤が、更に、末端エステル化ポリエーテルを含む、[1]~[5]のいずれか1つに記載の2成分系ポリウレタンシーリング材組成物。
[7] 上記末端エステル化ポリエーテルの含有量が、当該組成物中の2.0~5.0質量%である、[6]に記載の2成分系ポリウレタンシーリング材組成物。
本発明によれば、シーリング材となったときの、引張特性、塗料に対する付着性、塗料の耐汚染性に優れる2成分系ポリウレタンシーリング材組成物を提供することができる。
本発明について以下詳細に説明する。
本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を含む範囲を意味する。
本明細書において、特に断りのない限り、各成分はその成分に該当する物質をそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。成分が2種以上の物質を含む場合、成分の含有量は、2種以上の物質の合計の含有量を意味する。
本明細書において、引張特性、塗料に対する付着性、及び、塗料の耐汚染性のうちの少なくとも1つがより優れることを、本発明の効果がより優れるということがある。
[2成分系ポリウレタンシーリング材組成物]
本発明の2成分系ポリウレタンシーリング材組成物(本発明の組成物)は、
イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを含有する基剤と、
ポリオールと、1分子中に複数のエポキシ基を有し、エポキシ当量が100~200g/eqであるポリエポキシ化合物とを含有する硬化剤とを有し、
上記ポリエポキシ化合物の含有量が、当該組成物中の2.0~15.0質量%であり、
上記エポキシ基はそれぞれ独立に炭化水素基に結合し、上記炭化水素基はエーテル結合を有さない、2成分系ポリウレタンシーリング材組成物である。
本明細書において、上記の、1分子中に複数のエポキシ基を有し、エポキシ当量が100~200g/eqであり、上記エポキシ基はそれぞれ独立に炭化水素基に結合し、上記炭化水素基はエーテル結合を有さない、ポリエポキシ化合物を「特定ポリエポキシ化合物」と称することがある。
本発明の組成物はこのような構成をとるため、所望の効果が得られるものと考えられる。その理由は明らかではないが、およそ以下のとおりと推測される。
本発明の組成物は特定ポリエポキシ化合物を含有し、その含有量が本発明の組成物中の2.0~15.0質量%であることによって、得られるシーリング材にエポキシ基が残存でき、シーリング材となったときの、引張特性、塗料に対する付着性、塗料の耐汚染性に優れると推測される。
以下、本発明の組成物に含有される各成分について詳述する。
本発明の組成物は、基剤と硬化剤とを有する。本発明において硬化剤は広義の硬化剤を意味する。一般的に、広義の硬化剤は、狭義の硬化剤(基剤に含まれるウレタンプレポリマーと反応する成分)を含む。
[基剤]
本発明において、基剤はイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを含有する。
[ウレタンプレポリマー]
本発明において、ウレタンプレポリマーは、イソシアネート基を有する。
ウレタンプレポリマーは、ポリイソシアネート化合物と活性水素を複数有する活性水素基含有化合物とを反応させることによって得ることができる。
(ポリイソシアネート化合物)
ウレタンプレポリマーを製造する際に使用されるポリイソシアネート化合物は、分子内にイソシアネート基を2個以上有する化合物であれば特に限定されない。
ポリイソシアネート化合物としては、例えば、トルエンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(無置換のMDI。ピュアMDI、モノメリックMDIともいう)、1,4-フェニレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、1,5-ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トリフェニルメタントリイソシアネート、ポリメリックMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート(ピュアMDI)を高分子量化した化合物)、変性MDI(例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート(ピュアMDI)を変性した、イソシアヌレート変性MDI(MDIの3量体)、カルボジイミド変性MDI、ウレタン変性MDI等)等のような芳香族ポリイソシアネート;
ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMHDI)、リジンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート(NBDI)、トランスシクロヘキサン-1,4-ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン(H6XDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、これらのカルボジイミド変性体、イソシアヌレート変性体のような、脂肪族及び/又は脂環式のポリイソシアネートが挙げられる。
ポリイソシアネート化合物は、本発明の効果がより優れるという観点から、芳香族ポリイソシアネートを含むことが好ましく、トルエンジイソシアネート(TDI)を含むことがより好ましく、2,4-TDIを含むことが更に好ましい。
TDIとしては、例えば、2,4-TDI単体化合物、2,4-TDIと2,6-TDIとの混合物が挙げられる。
TDIが2,4-TDIと2,6-TDIとの混合物である場合、上記混合物の混合比が、例えば、2,4-TDIが80~65%であり、2,6-TDIが20~35%である混合物が挙げられる。
(活性水素基含有化合物)
ウレタンプレポリマーを製造する際に使用される活性水素基含有化合物は、活性水素を複数有する化合物である。
活性水素基含有化合物は、活性水素を、活性水素を有する基(活性水素基)として有することができる。
活性水素を有する基(活性水素基)としては、例えば、ヒドロキシ基、アミノ基が挙げられる。
活性水素基含有化合物は、本発明の効果がより優れるという観点から、ヒドロキシ基を複数有するポリオールを含むことが好ましい。
(ポリオール)
ウレタンプレポリマーを製造する際に使用されうるポリオールは、ヒドロキシ基を複数有する化合物であれば特に制限されない。
ポリオールは、ヒドロキシ基を1分子当たり、例えば2~3個有することができる。
ポリオールとしては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリ(メタ)アクリルポリオールが挙げられる。なかでも、ポリオールはポリエーテルポリオールを含むことが好ましい。
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、ポリオキシエチレンポリオール、ポリオキシプロピレンポリオール、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド共重合体のポリオールが挙げられる。
なかでも、ポリオールは、本発明の効果がより優れるという観点から、ポリオキシプロピレンジオール及び/又はポリオキシプロピレントリオールを含むことが好ましく、ポリオキシプロピレンジオール及びポリオキシプロピレントリオールを含むことがより好ましく、重量平均分子量が2,000~5,000であるポリオキシプロピレンジオール及び重量平均分子量が3,000~5,000であるポリオキシプロピレントリオールを含むことが更に好ましい。
(モノオール)
ウレタンプレポリマーを製造する際、上記ポリオール以外に更に、ヒドロキシ基を1個有するモノールを使用することができる。
本発明の効果がより優れるという観点から、上記ポリオール以外に更にモノールを使用することが好ましい。
上記モノオールは、ポリオキシプロピレンモノオールを含むことが好ましく、ポリオキシプロピレンジオールの片末端のヒドロキシ基が炭化水素基で封鎖されたモノオールを含むことがより好ましい。上記炭化水素基は特に制限されない。上記炭化水素基はモノオールにおいて、炭化水素基-O-を形成することができる。
モノオールは、重量平均分子量が3,000~4,000であるポリオキシプロピレンモノオールを含むことが好ましい。
モノオールの量は、本発明の効果がより優れるという観点から、ポリオールとモノオールとの合計量中、10~15質量%が好ましい。
モノオールが有するヒドロキシ基の量は、本発明の効果がより優れるという観点から、ポリオールが有するヒドロキシ基とモノオールが有するヒドロキシ基との全量中の5~10モル%であることが好ましい。
本発明において、ポリオール又はモノオールの重量平均分子量は、以下の条件のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定の標準ポリエーテルポリオール換算値とできる。
・溶媒:テトラヒドロフラン
・検出器:RI検出器
(オキサゾリジン化合物)
基剤は、本発明の効果がより優れ、硬化速度を高めることができるという観点から、更にオキサゾリジン化合物を含有することが好ましい。
オキサゾリジン化合物としては、例えば、N-ヒドロキシアルキルオキサゾリジンが挙げられる。
オキサゾリジン化合物が一分子中に有する水酸基の数fは、1~2であることが好ましい。
オキサゾリジン化合物が一分子中に有するアミン(オキサゾリジン環の窒素原子)の数fは、1~2であることが好ましい。
N-ヒドロキシアルキルオキサゾリジンは、例えば、アルカノールアミンとケトンまたはアルデヒドとの脱水縮合反応によって調製することができる。
N-ヒドロキシアルキルオキサゾリジンとしては、例えば、3-(2-ヒドロキシエチル)-2-(1-メチルブチル)オキサゾリジン(PHO)、2-イソプロピル-3-(2-ヒドロキシエチル)オキサゾリジン、2-(1-メチルブチル)-3-(2-ヒドロキシプロピル)-5-メチルオキサゾリジンのような、3-(ヒドロキシアルキル)-2-(アルキル)オキサゾリジン;2-フェニル-3-(2-ヒドロキシエチル)オキサゾリジン、2-(p-メトキシフェニル)-3-(2-ヒドロキシエチル)オキサゾリジンが挙げられる。
オキサゾリジン化合物は、本発明の効果がより優れるという観点から、3-(ヒドロキシアルキル)-2-(アルキル)オキサゾリジンを含むことが好ましく、3-(2-ヒドロキシエチル)-2-(1-メチルブチル)オキサゾリジンを含むことがより好ましい。
オキサゾリジン化合物の量は、本発明の効果がより優れるという観点から、ポリイソシアネート化合物と活性水素基含有化合物との合計量の0.2~0.5質量%が好ましい。
(ウレタンプレポリマーの調製)
ウレタンプレポリマーの調製方法としては、例えば、
ポリイソシアネート化合物と活性水素基含有化合物とを、活性水素基含有化合物が有する活性水素基(活性水素を有する基。例えばヒドロキシ基)に対するポリイソシアネート化合物が有するイソシアネート基のIndex(モル比)(例えば活性水素基がヒドロキシ基である場合、上記Indexは「NCO/OH」とも表される)が1.5超、2未満になる量で反応させる。
上記で得られた反応物にオキサゾリジン化合物を配合して、ウレタンプレポリマーを得る方法が挙げられる。
ウレタンプレポリマーの調製に更にモノオールを使用する場合、上記Indexを算出するにあたり、上記モノオールが有するヒドロキシ基は上記活性水素基に加算される。
上記調製方法において、アジピン酸ジイソノニルのような可塑剤を更に使用することができる。可塑剤は、ポリイソシアネート化合物、活性水素基含有化合物及びオキサゾリジン化合物に対して不活性であることが好ましい。
調製後に得られたウレタンプレポリマーを基剤として使用することができる。
ウレタンプレポリマーには、例えば、可塑剤を含有してもよい。
また、ウレタンプレポリマーに含みうる可塑剤としては、例えば、ウレタンプレポリマーを製造する際に使用された可塑剤が挙げられる。
ウレタンプレポリマーに可塑剤を含有する場合、本発明の効果がより優れるという観点から、ウレタンプレポリマーの合計量中の可塑剤量は5.0~10.0質量%が好ましい。
(ウレタンプレポリマーのイソシアネート基含有量)
ウレタンプレポリマーのイソシアネート基含有量(NCO%)は、本発明の効果がより優れるという観点から、基剤中の2.9~3.1質量%が好ましい。
(ウレタンプレポリマー中の未反応のポリイソシアネート化合物の残存量)
ウレタンプレポリマー中の未反応のポリイソシアネート化合物(原料として使用された、未反応のポリイソシアネート化合物自体)の残存量は、本発明の効果がより優れるという観点から、ウレタンプレポリマー中の1.0質量%未満が好ましい。
ウレタンプレポリマーが可塑剤を含有する場合、ウレタンプレポリマー中の未反応のポリイソシアネート化合物の残存量は、本発明の効果がより優れるという観点から、ウレタンプレポリマー及び上記可塑剤の合計量中の1.0質量%未満が好ましい。
(本発明の組成物中のウレタンプレポリマーの含有量)
ウレタンプレポリマーの含有量は、本発明の組成物(全量)中の15~30質量%であることが好ましく、15~20質量%がより好ましい。
ウレタンプレポリマーが可塑剤を含有する場合、ウレタンプレポリマー及び上記可塑剤の合計含有量は、本発明の組成物(全量)中の15~30質量%であることが好ましく、15~20質量%がより好ましい。
[硬化剤]
本発明の組成物が有する硬化剤(広義の硬化剤)は、ポリオールと特定ポリエポキシ化合物とを含有する。
[ポリオール]
本発明において、硬化剤(広義の硬化剤)に含有されるポリオールは、ヒドロキシ基を複数有する化合物であれば特に制限されない。
硬化剤(広義の硬化剤)に含有されるポリオールは、ウレタンプレポリマーと反応する成分(狭義の硬化剤)として機能することができる。
ポリオールは、ヒドロキシ基を1分子当たり、2~3個有することが好ましい。
上記ポリオールとしては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリ(メタ)アクリルポリオールが挙げられる。なかでも、ポリオールはポリエーテルポリオールを含むことが好ましい。
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、ポリオキシエチレンポリオール、ポリオキシプロピレンポリオール、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド共重合体のポリオールのようなポリオキシアルキレンポリオールが挙げられる。
なかでも、上記ポリオールは、本発明の効果がより優れるという観点から、ポリオキシプロピレンジオール及び/又はポリオキシプロピレントリオールを含むことが好ましく、ポリオキシプロピレンジオール及びポリオキシプロピレントリオールを含むことがより好ましく、重量平均分子量が2,000~5,000であるポリオキシプロピレンジオール及び重量平均分子量が3,000~10,000であるポリオキシプロピレントリオールを含むことが更に好ましい。
上記ポリオールがポリオキシプロピレンジオール及びポリオキシプロピレントリオールを含む場合、ポリオキシプロピレンジオールの含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、硬化剤(広義の硬化剤)全量中の20~25質量%が好ましい。
上記ポリオールがポリオキシプロピレンジオール及びポリオキシプロピレントリオールを含む場合、ポリオキシプロピレントリオールの含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、硬化剤(広義の硬化剤)全量中の5.0~10.0質量%が好ましい。
[特定ポリエポキシ化合物]
本発明において、硬化剤(広義の硬化剤)に含有される特定ポリエポキシ化合物は、1分子中に複数のエポキシ基を有し、エポキシ当量が100~200g/eqであるポリエポキシ化合物であり、上記ポリエポキシ化合物において、上記エポキシ基はそれぞれ独立に炭化水素基に結合し、上記炭化水素基はエーテル結合を有さない。
[1分子中に複数のエポキシ基]
本発明において、特定ポリエポキシ化合物は、1分子中に複数のエポキシ基を有する。
特定ポリエポキシ化合物は、本発明の効果がより優れるという観点から、1分子中に2~10個のエポキシ基を有することが好ましい。
[エポキシ当量]
本発明において、特定ポリエポキシ化合物のエポキシ当量は、100~200g/eqである。
特定ポリエポキシ化合物は、本発明の効果がより優れるという観点から、エポキシ当量が120~170g/eqであるポリエポキシ化合物を含むことが好ましく、エポキシ当量が140~170g/eqであるポリエポキシ化合物を含むことがより好ましい。
特定ポリエポキシ化合物のエポキシ当量は、特定ポリエポキシ化合物が市販品である場合、特定ポリエポキシ化合物のカタログ値とすることができる。
[エポキシ基はそれぞれ独立に炭化水素基に結合する]
本発明において、特定ポリエポキシ化合物が有するエポキシ基は、それぞれ独立に炭化水素基に結合する。
特定ポリエポキシ化合物において、エポキシ基は、基剤に含有されるウレタンプレポリマーと硬化剤に含有されるポリオールとの反応に介在(関与)せず、上記ウレタンプレポリマー及び/又は上記ポリオールと反応しにくく、シーリング材となったときにエポキシ基を残存させることができ、本発明の効果がより優れるという観点から、エポキシ基を構成する2個の炭素原子がそれぞれ別の炭化水素基に結合することが好ましい。特定ポリエポキシ化合物において、エポキシ基を構成する2個の炭素原子がそれぞれ別の炭化水素基に結合する場合、エポキシ基は特定ポリエポキシ化合物の内部に存在することができる、つまり、エポキシ基が特定ポリエポキシ化合物の末端に存在することは除かれる。
エポキシ基を構成する2個の炭素原子がそれぞれ別の炭化水素基に結合する態様としては、例えば、エポキシ基を構成する2個の炭素原子がそれぞれ別の脂肪族炭化水素基に結合する態様、上記のそれぞれ別の脂肪族炭化水素基が互いに結合して環構造を形成する態様が挙げられる。
上記脂肪族炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルキレン基が挙げられ、具体的には例えば炭素数1~10のアルキル基又は炭素数1~10のアルキレン基が挙げられる。
上記環構造としては、例えば、シクロヘキサン環が挙げられる。
(エステル結合)
特定ポリエポキシ化合物は、エポキシ基、脂肪族炭化水素基の他にエステル結合を更に有してもよい。
[エーテル結合]
特定ポリエポキシ化合物において、エポキシ基に結合する炭化水素基はエーテル結合を有さない。つまり、特定ポリエポキシ化合物は、例えばグリシジルエーテル基のようなエポキシ基に結合する炭化水素基がエーテル結合を形成する化合物を含まない。
(特定ポリエポキシ化合物の例示)
特定ポリエポキシ化合物は、基剤に含有されるウレタンプレポリマーと硬化剤に含有されるポリオールとの反応に介在(関与)せず、上記ウレタンプレポリマー及び/又は上記ポリオールと反応しにくく、シーリング材となったときにエポキシ基を残存させることができ、本発明の効果がより優れるという観点から、エポキシ化アマニ油系化合物、エポキシ化大豆油系化合物、及び、脂環式エポキシ樹脂化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましく、エポキシ化アマニ油系化合物、及び/又は、脂環式エポキシ樹脂化合物を含むことがより好ましい。
特定ポリエポキシ化合物がエポキシ化アマニ油系化合物、エポキシ化大豆油系化合物、又は、脂環式エポキシ化合物である場合、これらは分子構造が大きいこと又は立体障害が大きいことによって塗料に移行しにくく、(塗料の)耐汚染性がより向上すると考えられる。
(エポキシ化アマニ油系化合物)
エポキシ化アマニ油系化合物は、アマニ油をエポキシ化した化合物である。
エポキシ化アマニ油系化合物としては、例えば、下記構造で表される化合物を含むエポキシ化アマニ油系化合物が挙げられる。
Figure 0007290015000001
(エポキシ化大豆油系化合物)
エポキシ化大豆油系化合物は、大豆油をエポキシ化した化合物である。
エポキシ化大豆油系化合物としては、例えば、下記構造で表される化合物を含むエポキシ化大豆油系化合物が挙げられる。
Figure 0007290015000002
(脂環式エポキシ樹脂化合物)
脂環式エポキシ樹脂化合物としては、例えば、下記構造で表される化合物が挙げられる。
Figure 0007290015000003
(特定ポリエポキシ化合物の数平均分子量)
特定ポリエポキシ化合物の数平均分子量は、本発明の効果がより優れるという観点から、200~1,000であることが好ましい。
本発明において、特定ポリエポキシ化合物の数平均分子量は、以下の条件のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定の標準ポリスチレン換算値とできる。
・溶媒:テトラヒドロフラン
・検出器:RI検出器
特定ポリエポキシ化合物としては、例えば、
1分子中にエポキシ基の官能基数f=6、エポキシ当量150~160g/eq、数平均分子量約950のエポキシ化アマニ油系化合物、
1分子中にエポキシ基の官能基数f=5、エポキシ当量180~190g/eq、数平均分子量約920のエポキシ化大豆油系化合物、
1分子中にシクロヘキサン環に縮合したエポキシ基を官能基数f=2で有し、エポキシ当量120~140g/eq、数平均分子量約252の脂環式エポキシ樹脂化合物が挙げられる。なお、各特定ポリエポキシ化合物におけるエポキシ基の官能基数f、エポキシ当量、数平均分子量の組合せは上記に限定されない。
[特定ポリエポキシ化合物の含有量]
本発明において、特定ポリエポキシ化合物の含有量は、本発明の組成物(全量)中の2.0~15.0質量%である。
特定ポリエポキシ化合物がエポキシ化アマニ油系化合物を含有する場合、エポキシ化アマニ油系化合物を含有する特定ポリエポキシ化合物の含有量は、本発明の組成物(全量)中の2.0~15.0質量%とできる。
特定ポリエポキシ化合物がエポキシ化大豆油系化合物を含有する場合、エポキシ化大豆油系化合物を含有する特定ポリエポキシ化合物の含有量は、本発明の組成物(全量)中の5.0~15.0質量%とできる。
特定ポリエポキシ化合物が脂環式エポキシ樹脂化合物を含有する場合、脂環式エポキシ樹脂化合物を含有する特定ポリエポキシ化合物の含有量は、本発明の組成物(全量)中の2.0~10.0質量%とできる。
特定ポリエポキシ化合物の含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、本発明の組成物(全量)中の2.0~5.0質量%であることが好ましい。
(末端エステル化ポリエーテル)
上記硬化剤は、本発明の効果がより優れるという観点から、更に、末端エステル化ポリエーテルを含むことが好ましい。
末端エステル化ポリエーテルは、ポリエーテルが有するヒドロキシ基がエステル化された化合物である。上記エステル化によるエステル残基は特に制限されない。例えば炭化水素基が挙げられる。
末端エステル化ポリエーテルとしては、例えば、末端エステル化ポリオキシアルキレンが挙げられる。
末端エステル化ポリエーテルは、本発明の効果がより優れるという観点から、複数のヒドロキシ基を末端に有するポリエーテルにおいて全ての上記ヒドロキシ基がエステル化された化合物を含むことが好ましく、複数のヒドロキシ基を末端に有するポリオキシアルキレンにおいて全ての上記ヒドロキシ基がエステル化された化合物を含むことが好ましい。
(末端エステル化ポリエーテルの含有量)
上記硬化剤が更に末端エステル化ポリエーテルを含む場合、末端エステル化ポリエーテルの含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、本発明の組成物(全量)中の2.0~5.0質量%であることが好ましい。
また、上記硬化剤が更に末端エステル化ポリエーテルを含む場合、特定ポリエポキシ化合物の含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、本発明の組成物(全量)中の2.0~5.0質量%であることが好ましい。
(触媒)
硬化剤は、更に、触媒を含有することができる。
触媒は、基剤中のウレタンプレポリマーと硬化剤中のポリオールとの反応を促進できる化合物であれば特に制限されない。
触媒は、本発明の効果がより優れるという観点から、有機ビスマス塩カルボン酸(有機カルボン酸とビスマスとの塩)、及び/又は、有機亜鉛塩カルボン酸(有機カルボン酸と亜鉛との塩)を含むことが好ましく、有機ビスマス塩カルボン酸及び有機亜鉛塩カルボン酸を含むことがより好ましい。
有機ビスマス塩カルボン酸又は有機亜鉛塩カルボン酸を形成しうる有機カルボン酸は、カルボキシ基を有する炭化水素化合物であれば特に制限されない。
硬化剤が更に触媒を含有する場合、触媒の含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、本発明の組成物(全量)中の0.5~1.0質量%が好ましい。
(フィラー)
硬化剤は、更に、フィラーを含有することができる。
フィラーとしては、例えば、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウムのような炭酸カルシウム;酸化チタンが挙げられる。フィラーは、炭酸カルシウムと酸化チタンとを併用することが好ましい。
フィラーは、例えば、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸のような表面処理剤で表面処理されていてもよい。
フィラーとして炭酸カルシウムを使用する場合、炭酸カルシウムは、例えば、重質炭酸カルシウム、及び、表面処理軽質炭酸カルシウムを併用することが好ましい。
硬化剤が更にフィラーを含有する場合、フィラーの含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、本発明の組成物(全量)中の45~60質量%が好ましい。
(有機中空バルーン)
硬化剤は、更に、有機中空バルーンを含有することができる。
有機中空バルーンは、有機物で形成されたバルーンであり、バルーンの内部が空洞である中空体である。有機中空バルーンを構成する有機物は特に制限されない。
有機中空バルーンは、本発明の効果がより優れるという観点から、比重ρが0.09~0.15である有機中空バルーンを含むことが好ましい。
硬化剤が更に有機中空バルーンを含有する場合、有機中空バルーンの含有量は、本発明の効果がより優れるという観点から、本発明の組成物(全量)中の3.0~4.0質量%が好ましい。
硬化剤が更に有機中空バルーンを含有する場合、基剤と硬化剤の混合比重ρが0.90~1.10であることが好ましい。基剤と硬化剤の混合比重ρ(未硬化物の比重)は、JIS K 7112 A法(水中置換)に準じて測定できる。
(硬化剤の調製)
硬化剤は、例えば、上記必須成分と、必要に応じて更に使用することができる触媒等とを、混合することによって調製することができる。
(その他の成分)
本発明の組成物は、必要に応じて本発明の目的を損なわない範囲で、更に添加剤を含むことができる。上記添加剤としては、例えば、老化防止剤、パラフィン系溶剤が挙げられる。添加剤の量は適宜決めることができる。上記各添加剤を、例えば硬化剤に加えることができる。
本発明の組成物は、基剤と硬化剤とを有する2成分系組成物である。
本発明の組成物は、ポリウレタンシーリング材用の組成物として使用することができる。
(使用方法)
本発明の組成物は使用する際に、基剤と硬化剤とを混合すればよい。
(硬化剤中のポリオールのヒドロキシ基に対する、基剤中のウレタンプレポリマーのイソシアネート基のモル比)
硬化剤中のポリオールのヒドロキシ基に対する、基剤中のウレタンプレポリマーのイソシアネート基のモル比(NCO基/OH基のモル比,混合Index)が、本発明の効果がより優れるという観点から、1.0超1.2以下(NCO基;1.0超~1.2以下/OH基1.0)であることが好ましい。
なお、基剤と硬化剤とを混合する際、基剤と硬化剤との質量比は特に制限されるものではなく、本発明の組成物から得られるシーリング材の設計に於いて上記質量比を任意に調整することが可能である。上記質量比としては例えば100:450の質量比で基剤と硬化剤とを混合することができる。上記質量比を調整する際、上記混合Indexを1.0超1.2以下にすることが好ましい。
(被着体)
本発明の組成物を適用することができる被着体としては、例えば、陽極酸化アルミニウム、セメント、モルタル、ALC(軽量気泡コンクリート)、スレート板が挙げられる。
本発明の組成物を被着体に適用する方法は特に制限されない。例えば、従来公知の方法が挙げられる。
(本発明の組成物の硬化条件)
本発明の組成物は、基剤と硬化剤とを混合することによって硬化できる。
硬化条件としては、例えば、相対湿度は20~80%RH、温度は5~45℃が挙げられる。
本発明の組成物は、基剤に含有されるウレタンプレポリマーと硬化剤に含有されるポリオールとが反応することによって生成したポリウレタンと特定ポリエポキシ化合物とを含有するシーリング材となることができる。
本発明において、特定ポリエポキシ化合物は、基剤に含有されるウレタンプレポリマーと硬化剤に含有されるポリオールとの反応に介在しない(関与しない)こと、つまり、特定ポリエポキシ化合物は、ウレタンプレポリマー及び硬化剤に含有されるポリオールと反応しない又は反応しにくいことが好ましい態様として挙げられる。特定ポリエポキシ化合物がウレタンプレポリマーとポリオールとの反応には関与しないことによって、上記反応によるポリウレタンの引張特性を阻害しないと考えられる。
本発明の組成物は、シーリング材となったあと、特定ポリエポキシ化合物におけるエポキシ基を未反応の状態で(エポキシ基のままで)含有することができる。
(塗料)
本発明の組成物の上(例えば、被着体に塗布された本発明の組成物の上)に、塗料を塗布することができる。
本発明の組成物は、硬化後、得られるシーリング材中に上記のとおり特定ポリエポキシ化合物を含有することができるので、塗料との付着性が優れる。
塗料は特に制限されない。例えば従来公知の塗料が挙げられる。
塗料は、本発明の組成物によるシーリング材との付着性、塗料の耐汚染性がより優れるという観点から、エポキシ系の塗料であることが好ましい。エポキシ系の塗料は、本発明の組成物を用いて形成されたシーリング材中に含有される特定ポリエポキシ化合物におけるエポキシ基と反応することによって、結合し、特定ポリエポキシ化合物が塗料に固定されるためと考えれられる。
塗料としては、例えば、上塗り剤及び下塗り剤とを有する塗料が挙げられる。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし本発明はこれらに限定されない。
<基剤(ウレタンプレポリマー)の製造>
基剤(ウレタンプレポリマー)の製造において、下記第1表の「基剤成分1」欄に示す各成分を同表に示す量(質量部)で使用した。
合成装置にて、成分1aと可塑剤(DINA)を110℃の条件下で6時間脱水し、次にここに成分1bを投入し90℃の条件下で14時間反応させて、次にここに成分1cを投入し50℃の条件下で1時間攪拌して基剤を得た。その際の成分1aと成分1bのIndex(NCO/OH:モル比)=1.98/1.0であった。なお、第1表中の「79.4」質量部は、ポリプロピレングリコール1~3の合計量である。
上記のとおり製造された基剤は、ウレタンプレポリマー及び可塑剤としてのDINAを含む混合物である。
得られたウレタンプレポリマー(上記可塑剤を含む)のイソシアネート基含有量は、ウレタンプレポリマー(上記可塑剤を含む)中の3.00質量%であった(成分1c消費前。基剤を硬化剤に混合しない限り、基剤において、ウレタンプレポリマーと、成分1cのようなオキサゾリジン化合物とは反応しない。)。なお、上記ウレタンプレポリマーが成分1cと反応した後のウレタンプレポリマーのイソシアネート基含有量は、上記ウレタンプレポリマー中の2.80質量%となる(成分1c消費後。)
得られたウレタンプレポリマー(上記可塑剤を含む)における未反応のポリイソシアネート化合物の残存量は、ウレタンプレポリマー(上記可塑剤を含む)中の0.87質量%であった。
Figure 0007290015000004
<硬化剤の製造>
第2表の「硬化剤の製造」欄に示すとおり、第2表の「硬化剤成分2」欄に示す各成分を同表に示す量(質量部)で使用した。
まず、プラネタリーミキサーに下記第2表に示す成分2aからイソパラフィン系溶剤までの成分を仕込み、常温の条件下で40分混合し、その後ここに下記第2表に示す残りの成分を添加してこれらを30分混合して各硬化剤を製造した。
第2表の「硬化剤成分2」欄の詳細を第3表に示す。
<組成物の製造>
第2表の「組成物の製造」欄に示すとおり、上記のとおり製造された基剤100質量部と、上記のとおり製造された各硬化剤450質量部とを撹拌機で混合し、各組成物を製造した。
<評価>
上記のとおり製造された各組成物を用いて以下の評価を行った。結果を第2表に示す。
<引張特性>
被着体として陽極酸化アルミニウム板を使用した。陽極酸化アルミニウム板の表面にはプライマーNo.40:シーカ・ハマタイト社製が予め施されている。
JIS A 1439:2010の5.20 引張接着性試験に準じて、上記プライマーの上に上記のとおり製造した各組成物を塗布して各試料を作製し、養生後(養生条件:23℃×7日間、その後更に50℃×7日間)、引張接着性試験を行って、50%モジュラス(N/mm)、最大引張応力(N/mm)及び最大荷重時の伸び率(%)を測定した。
・引張特性の評価基準
引張特性の評価基準は、50%モジュラスが0.15N/mm以上であり、最大引張応力が0.38N/mm以上であり、かつ、最大荷重時の伸び率が650%以下であった場合、シーラントの引張特性が優れると評価し、これを「〇」と表示した。
50%モジュラスが0.15N/mmより大きい、最大引張応力が0.38N/mmより大きい、又は、最大荷重時の伸び率が650%より小さい場合、シーラントの引張特性がより優れる。
一方、50%モジュラスが0.15N/mm未満であった場合、最大引張応力が0.38N/mm未満であった場合、又は、最大荷重時の伸び率が650%超であった場合、シーラントの引張特性が悪いと評価し、これを「×」と表示した。
<付着性>
スレート板にD10mm×W25mm×H300mmのバッカで囲った仮設目地を作成し、仮設目地内のスレート板上にプライマー(プライマーNo.40:シーカ・ハマタイト社製)を塗布し、上記プライマーの上に各試料(上記のとおり製造した各組成物)を施工した。
上記組成物の養生を23℃条件下で7日間行った後、上記組成物の上に、後述する外装塗料1又は2を塗布して標準養生として23℃の条件下で、上記外装塗料1又は2の塗布から、7日後と、14日後の付着性を測定した。
また、上記14日後の各試料を23℃の条件下で水に7日間浸漬する耐水試験を行い、耐水試験後の付着性(耐水性)を測定した。
付着性の測定方法は、JIS K5600;1999 .4-6 クロスカット法に準じて、素地(スレート板)にまで達する6本の格子状(碁盤目様)の切り込み(2mm間隔)を入れた時にできる25マスの試験方法で行った。
・付着性の評価基準
外装塗料1を使用し、標準養生7日後、標準養生14日後、及び、耐水試験後のクロスカット法に準じた試験において、いずれも、スレート板に付着した枚数が25マス中10枚以上であった場合、外装塗料1の塗料に対する付着性が優れると評価して、これを「〇」と表示した。外装塗料2についても同様である。
外装塗料1を使用し、外装塗料1の塗布から、標準養生7日後、標準養生14日後、及び、耐水試験後のクロスカット法に準じた試験のうち、いずれかが、スレート板に付着した枚数が25マス中9枚以下であった場合、外装塗料1の塗料に対する付着性が悪いと評価して、これを「×」と表示した。外装塗料2についても同様である。
そして、外装塗料1及び2の付着性に関する上記判定が両方とも「〇」であった場合、本発明において、塗料に対する付着性が優れると評価した。
一方、外装塗料1及び2の付着性に関する上記判定のうち少なくとも1つが「×」であった場合、本発明において、塗料に対する付着性が悪いと評価した。
(外装塗材1)エスケー化研株式会社製 外装仕上げ塗料
外装塗材1は、下塗り材;水性ミラクシーラーエコ クリヤー(エポキシ系下塗り材)と、上塗り材;水性セラミシリコンとを有する。
養生を23℃条件下で7日間行った後の上記組成物の上に、外装塗材1の下塗り材を塗布し、上記下塗り材の上に外装塗材1の上塗り材を塗布した。
(外装塗材2)日本ペイント株式会社製 外装仕上げ塗料
外装塗材2は、下塗り材;水性カチオンシーラー(エポキシ系下塗り材)と、上塗り材;オーデフレッシュSi100IIIとを有する。
上記組成物の養生を23℃条件下で7日間行った後の上記組成物の上に、外装塗材2の下塗り材を塗布し、上記下塗り材の上に外装塗材2の上塗り材を塗布し、その後上記の標準養生等を行った。
<温冷繰り返し試験>
スレート板にD10mm×W25mm×H300mmのバッカで囲った仮設目地を作成し、仮設目地内のスレート板上にプライマー(プライマーNo.40:シーカ・ハマタイト社製)を塗布し、上記プライマーの上に各試料(上記のとおり製造した各組成物)を施工した。
各組成物の養生を23℃条件下で7日間行った後、上記組成物の上に、後述する外装塗料1又は2を塗布して標準養生(23℃の条件下で7日間)後に、JIS A 6909:2014建築用仕上塗材「7.11温冷繰返し試験」に準じて、以下の条件で温冷繰り返し試験を実施した。
(温冷繰り返し試験の条件)
温冷条件として、(1):+23℃±2℃/18時間浸漬→(2)-20℃/3時間冷却→(3)+50℃±3℃/2時間加温を1サイクルとする。
上記(1)~(3)を10サイクル行う。
温冷繰り返し試験後の外装塗料の塗膜の状態を目視で確認した。
・温冷繰り返し試験の評価基準
外装塗料1又は2を使用し、温冷繰り返し試験後の外装塗料の塗膜の状態が、温冷繰り返し試験前の外装塗料の塗膜の状態(塗膜が均一であった)と変わらず異常が認められなかった(つまり、外装塗料1及び2の10サイクル後の外観の判定が両方とも「〇」であった)場合、シーリング材の塗膜と塗料(の塗膜)との付着の耐久性が優れると評価した。上記付着の耐久性が優れることは、シーリング材と塗料(塗膜)との線膨張係数の違いが小さい、及び/又は、特定ポリエポキシ化合物が塗料(塗膜)に移行しにくいことを表すと考えられる。
一方、外装塗料1又は2を使用し、湯冷繰り返し試験前の外装塗料の塗膜の状態は均一であったが、温冷繰り返し試験後、外装塗料1又は2のいづれかの外装塗料の塗膜に膨れ又は剥がれがあった(つまり、外装塗料1及び2の10サイクル後の外観の判定のうち少なくとも1つが「×」であった)場合、上記耐久性が悪いと評価した。
<耐汚染性>
スレート板にバッカで囲った仮設目地(縦150mm×横25mm×高さ10mm)を作成し、仮設目地内のスレート板上にプライマー(プライマーNo.40:シーカ・ハマタイト社製)を塗布し、上記プライマーの上に上記のとおり製造した各組成物を施工した。
各組成物の養生を23℃条件下で7日間行った後、上記各組成物の上に、上記の外装塗料1又は2を塗布して標準養生(23℃の条件下で7日間)後に、80℃の条件下で7日間の促進処理を実施した。その後、+23℃の条件下で1日常温に戻し、得られた試料の表面(外装塗料上)に隙間なく火山灰を散布し、その試料をタッピングして試料に付着した火山灰の面積率(%)を測定した。
・耐汚染性の評価基準
外装塗料1又は2を使用し、バッカ内の試料の表面積(縦150mm×横25mm)に対する、火山灰が付着した面積率が、いずれも、5%未満であった(つまり、外装塗料1及び2の火山灰付着率%の判定が両方とも「〇」であった)場合、塗料の耐汚染性が優れると評価した。
一方、外装塗料1又は2を使用し、いずかの上記面積率が5%以上であった(つまり、外装塗料1及び2の火山灰付着率%の判定のうち少なくとも1つが「×」であった)場合、塗料の耐汚染性が悪いと評価した。
Figure 0007290015000005
Figure 0007290015000006
Figure 0007290015000007
第2表の「硬化剤成分2」欄に示す各成分の詳細を第3表に示す。
Figure 0007290015000008
4a.エポキシ化アマニ油系化合物は、下記構造で表される化合物を含む。
Figure 0007290015000009
4b.エポキシ化大豆油系化合物は、下記構造で表される化合物を含む。
Figure 0007290015000010
4c.脂環式エポキシ樹脂化合物は、下記構造で表される化合物を含む。
Figure 0007290015000011
フタル酸ジイソニルは、下記構造で表される化合物である。
Figure 0007290015000012
脂肪酸2-エチルヘキシル(エポキシ基1個)は、下記構造で表される化合物である。上記脂肪酸2-エチルヘキシルは、エポキシ基を1個有する。
Figure 0007290015000013
エポキシ化α-オレフィンオキサイド2(エポサイザーM-24)は、以下の構造で表される化合物である。
Figure 0007290015000014
4,5-エポキシシクロヘキサン-1,2-ジカルボン酸ジ2-エチルヘキシルは、以下の構造で表される化合物である。
Figure 0007290015000015
第2表に示す結果から、特定ポリエポキシ化合物の含有量が組成物中の2質量%未満であった比較例1~3は塗料に対する付着性が悪かった。
特定ポリエポキシ化合物を含有せず、代わりにエポキシ基を有さない可塑剤(DINP)を含有する比較例4は、塗料に対する付着性、塗料の耐汚染性、シーリング材の塗膜と塗料との付着の耐久性が悪かった。
特定ポリエポキシ化合物を含有せず、代わりにエポキシ基を1個有する化合物を含有する比較例5~7、11~13は、少なくとも塗料に対する付着性が悪かった。
特定ポリエポキシ化合物を含有せず、代わりにエポキシ基1個を末端に有する化合物を含有する比較例9~10は、引張物性、塗料に対する付着性、シーリング材の塗膜と塗料との付着の耐久性が悪かった。
特定ポリエポキシ化合物を含有せず、末端のOH基が全て酢酸で封鎖されたポリオキシアルキレンを比較例1よりも増量して含有する比較例8は、塗料に対する付着性、シーリング材の塗膜と塗料との付着の耐久性が悪かった。
特定ポリエポキシ化合物を含有せず、代わりにエポキシ基の他にエーテル結合を有するビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有する比較例14は、引張物性、塗料に対する付着性、塗料の耐汚染性、シーリング材の塗膜と塗料との付着の耐久性が悪かった。
これに対して、本発明の組成物は、シーリング材としたときの、引張特性、塗料に対する付着性、塗料の耐汚染性が優れた。また、本発明の組成物は、シーリング材の塗膜と塗料との付着の耐久性も優れた。

Claims (7)

  1. イソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを含有する基剤と、
    ポリオールと、1分子中に複数のエポキシ基を有し、エポキシ当量が100~200g/eqであるポリエポキシ化合物とを含有する硬化剤とを有し、
    前記ポリエポキシ化合物の含有量が、当該組成物中の2.0~15.0質量%であり、
    前記エポキシ基はそれぞれ独立に炭化水素基に結合し、前記炭化水素基はエーテル結合を有さない、2成分系ポリウレタンシーリング材組成物。
  2. 前記ポリエポキシ化合物が、エポキシ化アマニ油系化合物、エポキシ化大豆油系化合物、及び、脂環式エポキシ樹脂化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1に記載の2成分系ポリウレタンシーリング材組成物。
  3. 前記ポリエポキシ化合物が、エポキシ化アマニ油系化合物、及び/又は、脂環式エポキシ樹脂化合物を含む、請求項1又は2に記載の2成分系ポリウレタンシーリング材組成物。
  4. 前記ポリエポキシ化合物が、エポキシ当量が120~170g/eqであるポリエポキシ化合物を含む、請求項1又は2に記載の2成分系ポリウレタンシーリング材組成物。
  5. 前記ポリエポキシ化合物が、エポキシ当量が140~170g/eqであるポリエポキシ化合物を含む、請求項1又は2に記載の2成分系ポリウレタンシーリング材組成物。
  6. 前記硬化剤が、更に、末端エステル化ポリエーテルを含む、請求項1又は2に記載の2成分系ポリウレタンシーリング材組成物。
  7. 前記末端エステル化ポリエーテルの含有量が、当該組成物中の2.0~5.0質量%である、請求項6に記載の2成分系ポリウレタンシーリング材組成物。
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