JP7286963B2 - ロボットシステムおよびロボット制御方法 - Google Patents

ロボットシステムおよびロボット制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、ロボットシステムおよびロボット制御方法に関する。
複数の軸を有するロボットが知られている。当該ロボットでは、それぞれの軸ごとにモーターおよびブレーキが備えられる。
例えば、ロボットにおいて、2個以上の軸のそれぞれに、アームの姿勢を保持するための電磁ブレーキが備えられる場合がある。
以下では、本願明細書において、電磁ブレーキとして、過励磁制御が行われる電磁ブレーキが用いられる場合について説明する。
このようなブレーキによって、例えば、ロボットが通電していないときやモーターが非励磁であるときに重力や振動等によってロボットが動くこと、ロボットが意図しない姿勢をとって物などに接触することを防止する。
なお、特許文献1には、複数のブレーキを備えるロボットが開示されている(特許文献1参照。)。
特開2011-62792号公報
しかしながら、ロボットにおいて、複数の軸のブレーキの電源線がデイジーチェーン接続されている場合に、モーターがオフからオンになるときに、すべての軸のブレーキが一斉に解除されると、当該電源線に大電流が流れて、配線抵抗による電圧降下が発生することがあった。このような電圧降下は、電源線の抵抗成分と、過励磁制御による突入電流によって、発生する。さらに、ロボットにおいて、このような電圧降下が発生したときにエラーが検知される場合には、当該エラーによって当該ロボットが停止することがあった。
上記課題を解決するために本発明の一態様は、ロボットと、前記ロボットを制御する制御装置と、を備えたロボットシステムであって、前記制御装置は、電力供給部と、主制御部と、を有し、前記ロボットは、駆動部と制動部と制御部を含む組み合わせを複数備え、前記組み合わせは、第1駆動部と、前記第1駆動部を制動する第1制動部と、前記第1制動部による前記第1駆動部の制動を、前記電力供給部からの電流の供給により解除する第1制御部と、を含む第1組み合わせと、第2駆動部と、前記第2駆動部を制動する第2制動部と前記第2制動部による前記第2駆動部の制動を、前記電力供給部からの電流の供給により解除する第2制御部と、を含む第2組み合わせと、を有し、前記主制御部は、前記第1制動部の制動を前記第1制御部により解除させ、前記第2制動部の制動を前記第2制御部により解除させ、前記電力供給部と前記第1制御部と前記第2制御部とを接続する電源線はデイジーチェーン接続されており、前記第1制御部が前記第1制動部の制動を解除する第1解除タイミングは、前記第2制御部が前記第2制動部の制動を解除する第2解除タイミングと異なり、すべての前記組み合わせの前記制動部に流される電流の電流値の合計値が所定の上限値以下となるように調整されている、ロボットシステムである。
上記課題を解決するために本発明の一態様は、ロボットと、前記ロボットを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、電力供給部と、主制御部と、を有し、前記ロボットは、駆動部と制動部と制御部を含む組み合わせを複数備え、前記組み合わせは、第1駆動部と、前記第1駆動部を制動する第1制動部と、前記第1制動部による前記第1駆動部の制動を、前記電力供給部からの電流の供給により解除する第1制御部と、を含む第1組み合わせと、第2駆動部と、前記第2駆動部を制動する第2制動部と前記第2制動部による前記第2駆動部の制動を、前記電力供給部からの電流の供給により解除する第2制御部と、を含む第2組み合わせと、を有するロボットシステムにおけるロボット制御方法であって、前記主制御部は、前記第1制動部の制動を前記第1制御部により解除させ、前記第2制動部の制動を前記第2制御部により解除させ、前記電力供給部と前記第1制御部と前記第2制御部とを接続する電源線はデイジーチェーン接続されており、前記第1制御部が前記第1制動部の制動を解除する第1解除タイミングは、前記第2制御部が前記第2制動部の制動を解除する第2解除タイミングと異なり、すべての前記組み合わせの前記制動部に流される電流の電流値の合計値が所定の上限値以下となるように調整されている、ロボット制御方法である。
実施形態に係るロボットシステムの概略的な構成を示す図である。 第1実施形態に係るロボット制御装置の機能構成を示す図である。 第1実施形態に係る6個の軸の駆動に関する構成を示す図である。 第1実施形態に係る制動制御装置の機能構成を示す図である。 第1実施形態に係る6個の軸を制御する電流値を示す図である。 第1実施形態に係る6個の軸を制御する電流値の第1パターンを示す図である。 第1実施形態に係る6個の軸を制御する電流値の時間変化の第1パターンを示す図である。 第1実施形態に係る6個の軸を制御する電流値の第2パターンを示す図である。 第1実施形態に係る6個の軸を制御する電流値の時間変化の第2パターンを示す図である。 第1実施形態に係る6個の軸を制御する電流値の第3パターンを示す図である。 第1実施形態に係る6個の軸を制御する電流値の時間変化の第3パターンを示す図である。 第2実施形態に係る6個の軸の駆動に関する構成を示す図である。 第2実施形態に係る制動制御装置の機能構成を示す図である。 第3実施形態に係るロボット制御装置の機能構成を示す図である。 第3実施形態に係る機種情報テーブルを示す図である。 第4実施形態に係る制動制御装置の記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。
<ロボットシステム>
図1は、実施形態に係るロボットシステム1の概略的な構成を示す図である。
ロボットシステム1は、ロボット20と、ロボット制御装置30を備える。図1の例では、ロボット制御装置30は、ロボット20の内部に内蔵されており、ロボット20の内部に位置する。
なお、他の例として、ロボットシステム1では、ロボット制御装置30は、ロボット20の外部に設置される構成であってもよい。
また、ロボットシステム1は、例えば、撮像部、当該撮像部を制御する画像処理装置、ロボット制御装置30を制御する情報処理装置、ロボット制御装置30にロボット20の動作を教示する教示装置等のうちの1以上をさらに備える構成であってもよい。
ロボット20は、6軸のロボットである。
ロボット20は、アームAと、アームAを支持する基台Bを備える単腕ロボットである。単腕ロボットは、アームAのような1本のアームを備えるロボットのことである。
アームAは、エンドエフェクターEと、マニピュレーターMと、力検出部FSを備える。なお、アームAは、エンドエフェクターEを備えない構成であってもよい。また、アームAは、力検出部FSを備えない構成であってもよい。
エンドエフェクターEは、1以上の指部と、当該1以上の指部のそれぞれを支持する基部を備え、当該1以上の指部によって物体を挟んで持つことにより把持する。また、エンドエフェクターEでは、エンドエフェクターEが備える1以上の指部が、基部に対して移動可能に設けられている。
図1の例では、エンドエフェクターEは、第1指部F1と第2指部F2との2つの指部を備える。
マニピュレーターMは、6個の関節を備えた垂直多関節型のマニピュレーターである。マニピュレーターMが備える6個の関節はそれぞれ、図示しないアクチュエーターを備える。すなわち、マニピュレーターMを備えるアームAは、6軸垂直多関節型のアームである。アームAは、基台Bと、エンドエフェクターEと、マニピュレーターMと、マニピュレーターMが備える6個の関節それぞれのアクチュエーターとによる連携した動作によって6軸の自由度の動作を行う。なお、アームAは、5軸以下の自由度で動作する構成であってもよく、あるいは、7軸以上の自由度で動作する構成であってもよい。
力検出部FSは、エンドエフェクターEとマニピュレーターMとの間に設けられている。そして、力検出部FSは、ロボット20のハンドに作用した外力を検出する。
ここで、ロボット20のハンドは、エンドエフェクターE、または、エンドエフェクターEによって把持された物体のことである。すなわち、力検出部FSは、エンドエフェクターE、または、エンドエフェクターEによって把持された物体に作用した外力を検出する。
外力の検出情報は、ロボット制御装置30によるロボット20の力制御に用いられる。力制御は、力検出部FSから出力された出力値に基づく制御、すなわち、力検出部FSからロボット制御装置30に出力された外力の検出情報に基づく制御のことであり、例えば、インピーダンス制御等のコンプライアントモーション制御のことである。
ここで、マニピュレーターMが備える6個のアクチュエーターのそれぞれと、力検出部FSとは、ケーブルによってロボット制御装置30と通信可能に接続されている。なお、ケーブルを介した有線通信は、例えば、イーサネット(登録商標)あるいはUSB(Universal Serial Bus)等の規格によって行われる。
ロボット制御装置30は、ロボット20を制御する。ロボット制御装置30は、ロボット制御装置30が備えるメモリーにあらかじめ記憶された動作プログラムに基づいて、ロボット20にあらかじめ決められた作業を行わせる。なお、図1の例では、当該メモリーの図示を省略してある。
ロボット制御装置30は、例えば、動作プログラムに基づく位置制御によって、アームAを動作させる。
また、ロボット制御装置30は、例えば、力検出部FSから外力の検出情報を取得し、取得した外力の検出情報と、動作プログラムとに基づく力制御によって、アームAを動作させる。
<ロボット制御装置のハードウェア構成>
ロボット制御装置30のハードウェア構成について説明する。
ロボット制御装置30は、例えば、プロセッサー31と、メモリーと、通信インターフェイスを備える。これらの構成要素は、バスを介して相互に通信可能に接続されている。また、ロボット制御装置30は、通信インターフェイスを介してロボット20と通信を行う。
プロセッサー31は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。なお、プロセッサー31は、CPUに代えて、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の他のプロセッサーであってもよい。プロセッサー31は、メモリーに格納された各種のプログラムを実行する。
メモリーは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)あるいはSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含んでもよい。なお、メモリーは、例えば、ロボット制御装置30に内蔵されるものに代えて、USB等のデジタル入出力ポート等によってロボット制御装置30に接続された外付け型の記憶装置であってもよい。メモリーは、ロボット制御装置30が処理する各種の情報、動作プログラム等を格納する。
通信インターフェイスは、例えば、USB等のデジタル入出力ポート、あるいは、イーサネット(登録商標)のポート等を含んで構成される。
なお、ロボット制御装置30は、キーボード、マウス、タッチパッド等の入力装置と、ディスプレイ画面を有する表示装置とのいずれか一方または両方を備える構成であってもよい。
<ロボット制御装置の機能構成>
図2は、第1実施形態に係るロボット制御装置30の機能構成を示す図である。
ロボット制御装置30は、入力部111と、出力部112と、通信部113と、記憶部114と、電力供給部115と、主制御部116を備える。
主制御部116は、制動制御部131を備える。
なお、主制御部116は、制御部の例であり、他の名称で呼ばれてもよい。
入力部111は、外部から情報を入力する。
一例として、入力部111は、ユーザーによって行われる操作の内容を受け付ける操作部を有し、当該操作部によって受け付けられた操作の内容を表す情報を入力する。当該操作部は、例えば、キーボード、あるいは、マウスなどであってもよい。ユーザーは、例えば、人である。
他の例として、入力部111は、外部の装置と接続し、当該外部の装置から出力される情報を入力する。
出力部112は、外部に情報を出力する。
一例として、出力部112は、情報を画面によって表示することで、当該情報を出力する。他の例として、出力部112は、情報をスピーカによって音として出力する。
他の例として、出力部112は、外部の装置と接続し、当該外部の装置に情報を出力する。
通信部113は、通信インターフェイスを有する。通信部113は、ロボット20に備えられた機器と通信する。また、通信部113は、ロボット20以外のところに備えられた機器と通信してもよい。本実施形態では、通信部113は、CAN(Controller Area Network)により通信を行う機能を有する。
記憶部114は、所定のメモリーを有する。記憶部114は、各種の情報を記憶する。
電力供給部115は、ロボット20に備えられた機器に電力を供給する。また、電力供給部115は、ロボット20以外のところに備えられた機器に電力を供給してもよい。なお、電力供給部115によって供給される電力の電源は、例えば、ロボット20の外部に存在する電源であってもよく、あるいは、ロボット20の内部に備えられるバッテリーであってもよい。電力供給部115は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御を用いて、供給される電力を調整してもよい。
主制御部116は、プロセッサー31を有する。主制御部116は、ロボット20に関して各種の制御を行う。
制動制御部131は、ロボット20に備えられた制動部の制御を行う。
なお、本実施形態では、制動部の制御について詳しく説明するが、主制御部116は、例えば、ロボット20に備えられた駆動部の制御を行ってもよい。
<6個の軸の駆動に関する構成>
図3は、第1実施形態に係る6個の軸の駆動に関する構成を示す図である。
ロボット20は、6個の駆動部211-1~211-6と、6個の制動制御装置212-1~212-6と、6個のドライバー213-1~213-6と、6個の制動部214-1~214-6を備える。また、ロボット20は、電源線231と、通信線241を備える。
ここで、ロボット20では、iを1~6の整数とすると、i番目の軸について、1個の駆動部211-iと、1個の制動制御装置212-iと、1個のドライバー213-iと、1個の制動部214-iを備える。
本実施形態では、6個の軸のそれぞれについて、駆動部211-i、制動制御装置212-i、ドライバー213-i、制動部214-iのそれぞれは、同じである、あるいは、定格が異なるが概略は同じである。
本実施形態では、説明の便宜上、1番目の軸、2番目の軸、3番目の軸、4番目の軸、5番目の軸、6番目の軸という順に、ロボット20の基台Bに近い方から、先端である手先に相当するエンドエフェクターEに近い方へと、配置されているとする。すなわち、1番目の軸は基台BまたはアームAにおける基台Bに近い部分に配置されており、6番目の軸はアームAにおけるエンドエフェクターEに近い部分に配置されており、これらの間の部分に2番目の軸~5番目の軸が順に配置されている。
電源線231は、有線のケーブルであり、1番目の軸から6番目の軸まで順番に、6個の制動制御装置212-1~212-6をデイジーチェーン接続する構成とされている。ロボット制御装置30の電力供給部115は、電源線231を介して、6個の制動制御装置212-1~212-6とデイジーチェーン接続されている。
なお、図3の例では、電源線231について、1箇所に符号を付したが、例えば、電源線231が2以上のケーブルを用いて構成されてもよい。
ここで、デイジーチェーン接続は、例えば、複数の機器を数珠繋ぎする接続である。
本実施形態では、電力供給部115の出力端と1番目の制動制御装置212-1の入力端とが接続されている。また、1番目の制動制御装置212-1の出力端と2番目の制動制御装置212-2の入力端とが接続されている。同様に、2番目の制動制御装置212-2の先に、3番目の制動制御装置212-3、4番目の制動制御装置212-4、5番目の制動制御装置212-5が接続されている。そして、5番目の制動制御装置212-5の出力端と6番目の制動制御装置212-6の入力端とが接続されている。それぞれの制動制御装置212-1~212-5の内部では、入力端から入力された電力信号が出力端から出力される経路を有する。デイジーチェーン接続では、例えば、バスの接続が用いられてもよい。
また、本実施形態では、1番目の軸から6番目の軸までのそれぞれについて、制動制御装置212-1~212-6が、電源線231を介して入力された電力を、同じ軸の駆動部211-1~211-6およびドライバー213-1~213-6に供給し、当該ドライバー213-1~213-6が供給された電力を同じ軸の駆動部211-1~211-6に供給する場合を示すが、電力供給に関して他の構成が用いられてもよい。
通信線241は、有線のケーブルである。ロボット制御装置30の主制御部116と、6個の制動制御装置212-1~212-6とは、通信線241によって、デイジーチェーン接続されている。本実施形態では、ロボット制御装置30の主制御部116は、通信線241を介して、6個の制動制御装置212-1~212-6とCANにより通信することが可能に接続されている。
駆動部211-1~211-6は、6個の軸のそれぞれを駆動する。駆動部211-1~211-6は、それぞれ、モーターである。
制動部214-1~214-6は、6個の軸のそれぞれの駆動を制動する。本実施形態では、制動部214-1~214-6は、それぞれ、電磁ブレーキである。
本実施形態では、制動部214-1~214-6は、十分な電流を受けていないときには、モーターの回転部を直接または間接に押さえつける状態にあり、当該モーターの回転を停止させる。一方、制動部214-1~214-6は、十分な電流を受けたときには、モーターの回転部を直接または間接に押さえつける状態を解除して、当該モーターの回転を保持させる。
ここで、制動部214-1~214-6によって行われる制動の他の例として、主制御部116からの指令によりモーターの回転部が停止させられた後に、制動部214-1~214-6によってモーターの回転部を直接または間接に押さえつける態様が用いられてもよい。
ドライバー213-1~213-6は、6個の軸のそれぞれの制動部214-1~214-6を駆動する。
それぞれの制動制御装置212-1~212-6は、例えば、マイコンなどのコンピューターを用いて構成されている。
制動制御装置212-1~212-6は、6個の軸のそれぞれについて、ドライバー213-1~213-6を介して、制動部214-1~214-6により行われる制動を制御する。本実施形態では、制動制御装置212-1~212-6は、制動部214-1~214-6による駆動部211-1~211-6の制動を、電力供給部115からの電流の供給により解除する。
本実施形態では、それぞれの制動制御装置212-1~212-6は、それぞれの制動部214-1~214-6である電磁ブレーキを解除する駆動電気回路を含む。そして、これらの駆動電気回路に電源電力を供給する配線である電源線231がデイジーチェーン接続されており、これにより、アームAの内部が省配線化されている。
ここで、それぞれの軸の駆動部211-1~211-6は、ロボット20の任意のところに備えられてもよく、例えば、基台Bに備えられてもよく、あるいは、アームAに備えられてもよい。通常は、それぞれの軸の駆動部211-1~211-6は、それぞれの軸に比較的近いところに備えられる。
また、それぞれの軸について、制動制御装置212-1とドライバー213-1~213-6と制動部214-1~214-6は、例えば、互いに近傍に備えられる。
また、それぞれの軸について、制動制御装置212-1とドライバー213-1~213-6と制動部214-1~214-6は、例えば、駆動部211-1~211-6の近傍に備えられる。
電源線231は、ロボット制御装置30の電力供給部115から供給される電力を伝送する。本実施形態では、当該電力は、それぞれの軸の制動部214-1~214-6を制御するための電力として、ドライバー213-1~213-6および制動制御装置212-1~212-6において使用される。このように、本実施形態では、ブレーキの電源と、ブレーキを制御するための電源とが、共通の電源線231によって伝送されることで、ブレーキを解除するために関節を通過する電力のケーブルが1本になっている。
なお、電力供給部115から供給される電力の電圧は、ドライバー213-1~213-6と制動制御装置212-1~212-6とのうちの一方または両方で、異なる電圧に変換されて使用されてもよい。電圧の変換は、例えば、レギュレーターを用いて行われてもよい。
一例として、電力供給部115から供給される電力の電圧が24[V]であり、制動制御装置212-1~212-6で使用される電圧が5[V]であり、ドライバー213-1~213-6で使用される電圧が24[V]である。
通信線241としては、例えば、ロボット20における制動部214-1~214-6以外の部分を制御する信号を通信するケーブルが使用されてもよい。この場合、ロボット20における制動部214-1~214-6以外の部分を制御する信号と、制動部214-1~214-6を制御する信号とで、共通の通信線241が使用されることで、省配線化が図られる。
ロボット制御装置30の電力供給部115は、電源線231を介して電力を供給する。
ロボット制御装置30の主制御部116における制動制御部131は、それぞれの軸について、制動部214-1~214-6による制動の解除を制御する信号を、通信線241を介して、制動制御装置212-1~212-6に送信する。
本実施形態では、制動制御部131は、それぞれの軸について、制動部214-1~214-6による制動を解除することが必要なタイミングで、当該制動部214-1~214-6による制動を解除する信号を、通信線241を介して、制動制御装置212-1~212-6に送信する。これにより、制動制御部131は、制動部214-1~214-6の制動を制動制御装置212-1~212-6によって解除させる。
本実施形態では、ロボット制御装置30の主制御部116における制動制御部131は、それぞれの軸について、制動部214-1~214-6による制動の解除に関して、タイミング、電流の大きさ、あるいは、電圧の大きさなどについて、任意に制御を行うことができる。
<制動制御装置の機能構成>
本実施形態では、6個の軸の制動制御装置212-1~212-6によって行われる動作は同様である。このため、1個の軸の制動制御装置212-1を代表させて、まとめて説明する。
図4は、第1実施形態に係る制動制御装置212-1の機能構成を示す図である。
制動制御装置212-1は、通信部311と、記憶部312と、制御部313を備える。
制御部313は、制動解除制御部331と、電流供給低減制御部332を備える。
通信部311は、通信線241を介して、信号を通信する。本実施形態では、通信部311は、CANにより通信を行う機能を有する。
記憶部312は、各種の情報を記憶する。
制御部313は、各種の制御を行う。
制動解除制御部331は、ロボット制御装置30の主制御部116から通信線241を介して自己である制動解除制御部331に送信された信号が通信部311によって受信された場合、当該信号の内容にしたがって制御を行う。例えば、当該信号の内容が制動部214-1による制動を解除する指示である場合、制動解除制御部331は、制動部214-1による制動を解除するための制御を行う。
本実施形態では、制動解除制御部331は、制動部214-1に所定の閾値以上の大きさの電流を流すように制御することで、制動部214-1による制動を解除する。
なお、本実施形態では、それぞれの軸について制動解除制御部331が制動部214-1~214-6による制動を解除する指示を受け付けてから当該制動を解除するまでに要する時間が、すべての軸について同じまたは同程度であるとする。
電流供給低減制御部332は、制動解除制御部331によって制動部214-1に所定の閾値以上の大きさの電流が流されて制動部214-1による制動が解除された後に、当該電流の大きさを低減するように制御を行う。すなわち、本実施形態では、制動部214-1である電磁ブレーキによる制動を解除するために、初期では所定の閾値以上の電流が流されることが必要であり、いったん制動が解除された後には当該電流の大きさが小さくなっても解除の状態が保持される。このため、本実施形態では、電流供給低減制御部332は、制動部214-1による制動が解除された後に、所定のタイミングで、制動部214-1に流される電流の大きさを、当該所定の閾値よりも小さい所定値に低減する。
このように、本実施形態では、制動制御装置212-1において、電流供給低減制御部332は、制動部214-1による制動が解除されるタイミングである解除タイミングの後に、電力供給部115から制動部214-1への電流の供給を低減するタイミングである低減タイミングを制御する。
ここで、本実施形態では、解除タイミングは、過励磁の電流が流され始めるときの開始タイミングである。
また、本実施形態では、低減タイミングは、過励磁の後に保持励磁の電流が流され始めるときの開始タイミングである。
ここで、当該所定の閾値、当該所定値、および、当該所定の閾値から当該所定値へ電流の大きさを低減するタイミングは、例えば、あらかじめ、制動制御装置212-1に設定される。他の例として、ロボット制御装置30の主制御部116における制動制御部131が、当該所定の閾値、当該所定値、および、当該所定の閾値から当該所定値へ電流の大きさを低減するタイミングを制御してもよい。
このように、制動部214-1による制動を解除するための電流の大きさが、当該制動が解除された後に低減させられて、解除の状態が保持されることで、低消費電力化が図られる。
なお、図4の例では、説明の便宜上、制動解除制御部331の機能と、電流供給低減制御部332の機能と、を区別して示したが、例えば、これらの機能が一体化されていてもよい。
<6個の軸を制御する電流値の例>
図5は、第1実施形態に係る6個の軸を制御する電流値を示す図である。
図5には、6個の軸を制御する電流値を格納した電流値テーブル1011を示してある。
本実施形態では、ロボット制御装置30の記憶部114に、電流値テーブル1011が記憶されている。そして、ロボット制御装置30の主制御部116における制動制御部131は、電流値テーブル1011の内容に基づいて、それぞれの軸に関する制御を行う。
本実施形態では、説明の便宜上、i番目の軸を「Ji」ともいう。
図5の例では、電流値テーブル1011に、J1~J6のそれぞれについて、過励磁の電流値と、保持励磁の電流値を示してある。
ここで、過励磁の電流値は、J1~J6のそれぞれについて、制動部214-1~214-6による制動が解除されていない状態から解除するときに当該制動部214-1~214-6に初期に流される電流の値に相当する。本実施形態では、当該電流の値は、当該制動を解除するための所定の閾値以上の電流値である。
また、保持励磁の電流値は、J1~J6のそれぞれについて、制動部214-1~214-6による制動が解除された後に解除された状態を保持するために当該制動部214-1~214-6に流される電流の値に相当する。本実施形態では、当該電流の値は、当該制動を解除するための当該所定の閾値以上の電流値から低減させられた所定値である。
本実施形態では、J1~J3については制動部214-1~214-3として同じ規格の電磁ブレーキが用いられており、J4~J6については制動部214-4~214-6として同じ規格の電磁ブレーキが用いられている。また、J1~J3の電磁ブレーキの規格とJ4~J6の電磁ブレーキの規格とは異なっており、J4~J6の電磁ブレーキの方が大きい電流を必要とする。
また、本実施形態では、J1~J3については、過励磁の電流値は0.33[A]であり、保持励磁の電流値は0.10[A]である。
また、本実施形態では、J4~J6については、過励磁の電流値は0.50[A]であり、保持励磁の電流値は0.15[A]である。
<6個の軸を制御する電流値の第1パターン>
図6は、第1実施形態に係る6個の軸を制御する電流値の第1パターンを示す図である。
図6には、J1~J6のそれぞれについて、制動部214-1~214-6に流れる電流値の時間推移の例を示してある。
図6に示される横軸は、時間[秒]を表している。また、縦軸の方向には、J1~J6のそれぞれが並べられている。そして、J1~J6のそれぞれについて、過励磁の電流値の電流が流されるタイミングと、保持励磁の電流値の電流が流されるタイミングが示されている。
なお、図6の例では、説明の便宜上、J1~J6のうちで最初に過励磁の電流値の電流が流され始めるタイミングを0[秒]としている。
図6の例では、J2とJ3とJ6については、0[秒]から0.2[秒]までは過励磁の状態とされ、0.2[秒]以降は保持励磁の状態とされる。また、J1とJ5については、0.2[秒]から0.4[秒]までは過励磁の状態とされ、0.4[秒]以降は保持励磁の状態とされる。また、J4については、0.4[秒]から0.6[秒]までは過励磁の状態とされ、0.6[秒]以降は保持励磁の状態とされる。
図7は、第1実施形態に係る6個の軸を制御する電流値の時間変化の第1パターンを示す図である。
図7の例は、図6の例に対応している。
図7に示されるグラフにおいて、横軸は、図6に示される横軸と同様に、時間[秒]を表す。縦軸は、電流値を表す
図7の例では、J1について制動部214-1に流される電流の電流値の特性2011、J2について制動部214-2に流される電流の電流値の特性2012、J3について制動部214-3に流される電流の電流値の特性2013、J4について制動部214-4に流される電流の電流値の特性2014、J5について制動部214-5に流される電流の電流値の特性2015、J6について制動部214-6に流される電流の電流値の特性2016が示されている。また、図7の例では、J1~J6の6個の制動部214-1~214-6に流される電流の電流値の合計値の特性2031が示されている。
図7に示されるように、図6および図7の例では、J1~J6の6個の制動部214-1~214-6に流される電流の電流値の合計値が所定の上限値以下となるように調整されている。本例では、当該所定の上限値は、1.5[A]である。図6および図7の例では、当該合計値の最大値は、1.18[A]である。
ここで、本実施形態では、配線である電源線231の共通インピーダンスによって、J1~J6のうちで、手先の方が電圧降下が大きくなる。このため、制動制御部131は、手先の方にある軸を優先させて、制動部214-1~214-6による制動を解除する制御を行う。つまり、制動制御部131は、デイジーチェーン接続の最後の側の方にある軸を優先させて、制動部214-1~214-6による制動を解除する制御を行う。
図6および図7の例では、J1~J3の電磁ブレーキとJ4~J6の電磁ブレーキとが異なることから、J1~J3について手先の方にある軸を優先させて制動部214-1~214-3による制動を解除し、J4~J6について手先の方にある軸を優先させて制動部214-4~214-6による制動を解除する構成とした。つまり、同じ種類の電磁ブレーキについては、手先の方にある軸から早く、制動を解除する構成とした。そして、J1~J3よりも、手先に近いJ4~J6について、制動を解除するタイミングが異なる軸で重ならないように優先させた。
なお、図6および図7の例では、J2およびJ3については、解除タイミングを同じにしている。このように、例えば、隣り合う軸の解除タイミングが同じである部分があってもよい。
図6および図7の例では、J2とJ3とJ6、J1とJ5、J4とで、制動制御装置212-1~212-6が制動部214-1~214-6の制動を解除するタイミングである解除タイミングが互いに異なる。なお、本例では、J2とJ3とJ6は互いに解除タイミングが同じであり、J1とJ5は互いに解除タイミングが同じである。
また、図6および図7の例では、J2とJ3とJ6は互いに低減タイミングが同じであり、J1とJ5は互いに低減タイミングが同じである場合を示したが、他の例として、J2とJ3とJ6のうちの1以上の低減タイミングが異なる構成が用いられてもよく、あるいは、J1とJ5とで低減タイミングが異なる構成が用いられてもよい。
また、図6および図7の例では、J1~J3について手先の方にある軸を優先させて早く解除タイミングを配置し、また、J4~J6について手先の方にある軸を優先させて早く解除タイミングを配置した。
<6個の軸を制御する電流値の第2パターン>
図8は、第1実施形態に係る6個の軸を制御する電流値の第2パターンを示す図である。
図8には、J1~J6のそれぞれについて、制動部214-1~214-6に流れる電流値の時間推移の例を示してある。
図8に示される横軸は、時間[秒]を表している。また、縦軸の方向には、J1~J6のそれぞれが並べられている。そして、J1~J6のそれぞれについて、過励磁の電流値の電流が流されるタイミングと、保持励磁の電流値の電流が流されるタイミングが示されている。
なお、図8の例では、説明の便宜上、J1~J6のうちで最初に過励磁の電流値の電流が流され始めるタイミングを0[秒]としている。
図8の例では、J6については、0[秒]から0.2[秒]までは過励磁の状態とされ、0.2[秒]以降は保持励磁の状態とされる。また、J5については、0.1[秒]から0.3[秒]までは過励磁の状態とされ、0.3[秒]以降は保持励磁の状態とされる。また、J4については、0.2[秒]から0.4[秒]までは過励磁の状態とされ、0.4[秒]以降は保持励磁の状態とされる。また、J3については、0.3[秒]から0.5[秒]までは過励磁の状態とされ、0.5[秒]以降は保持励磁の状態とされる。また、J2については、0.4[秒]から0.6[秒]までは過励磁の状態とされ、0.6[秒]以降は保持励磁の状態とされる。また、J1については、0.5[秒]から0.7[秒]までは過励磁の状態とされ、0.7[秒]以降は保持励磁の状態とされる。
図9は、第1実施形態に係る6個の軸を制御する電流値の時間変化の第2パターンを示す図である。
図9の例は、図8の例に対応している。
図9に示されるグラフにおいて、横軸は、図8に示される横軸と同様に、時間[秒]を表す。縦軸は、電流値を表す
図9の例では、J1について制動部214-1に流される電流の電流値の特性2211、J2について制動部214-2に流される電流の電流値の特性2212、J3について制動部214-3に流される電流の電流値の特性2213、J4について制動部214-4に流される電流の電流値の特性2214、J5について制動部214-5に流される電流の電流値の特性2215、J6について制動部214-6に流される電流の電流値の特性2216が示されている。また、図9の例では、J1~J6の6個の制動部214-1~214-6に流される電流の電流値の合計値の特性2231が示されている。
図9に示されるように、図8および図9の例では、J1~J6の6個の制動部214-1~214-6に流される電流の電流値の合計値が所定の上限値以下となるように調整されている。本例では、当該所定の上限値は、1.5[A]である。図8および図9の例では、当該合計値の最大値は、1.21[A]である。
ここで、本実施形態では、配線である電源線231の共通インピーダンスによって、J1~J6のうちで、手先の方が電圧降下が大きくなる。このため、制動制御部131は、手先の方にある軸を優先させて、制動部214-1~214-6による制動を解除する制御を行う。つまり、制動制御部131は、デイジーチェーン接続の最後の側の方にある軸を優先させて、制動部214-1~214-6による制動を解除する制御を行う。
図8および図9の例では、J1~J6について手先の方にある軸を優先させて順に早く、制動部214-1~214-6による制動を解除する構成とした。
図8および図9の例では、J1、J2、J3、J4、J5、J6で、制動制御装置212-1~212-6が制動部214-1~214-6の制動を解除する解除タイミングが互いに異なる。
本例では、J1~J6のうちの2以上について、解除タイミングと低減タイミングとの間の期間である過励磁の期間が一部重なるところがある。つまり、ある軸の過励磁の期間と他の軸の過励磁の期間の一部とが重なるところがある。これにより、J1~J6のすべての軸の全体について、制動部214-1~214-6の制動を解除するために要する時間を短縮することができる。なお、ここでいう一部は、全部を含まない。
また、図8および図9の例では、J1~J6について手先の方にある軸を優先させて早く解除タイミングを配置した。このように、本例では、ロボット20のアームAの先端に近い関節の制動部214-1~214-6から順に早く、解除タイミングを配置しており、これにより、ピークの電流の大きさを抑えることができる。
<6個の軸を制御する電流値の第3パターン>
図10は、第1実施形態に係る6個の軸を制御する電流値の第3パターンを示す図である。
図10には、J1~J6のそれぞれについて、制動部214-1~214-6に流れる電流値の時間推移の例を示してある。
図10に示される横軸は、時間[秒]を表している。また、縦軸の方向には、J1~J6のそれぞれが並べられている。そして、J1~J6のそれぞれについて、過励磁の電流値の電流が流されるタイミングと、保持励磁の電流値の電流が流されるタイミングが示されている。
なお、図10の例では、説明の便宜上、J1~J6のうちで最初に過励磁の電流値の電流が流され始めるタイミングを0[秒]としている。
図10の例では、J1については、0[秒]から0.2[秒]までは過励磁の状態とされ、0.2[秒]以降は保持励磁の状態とされる。また、J2については、0.1[秒]から0.3[秒]までは過励磁の状態とされ、0.3[秒]以降は保持励磁の状態とされる。また、J3については、0.2[秒]から0.4[秒]までは過励磁の状態とされ、0.4[秒]以降は保持励磁の状態とされる。また、J4については、0.3[秒]から0.5[秒]までは過励磁の状態とされ、0.5[秒]以降は保持励磁の状態とされる。また、J5については、0.4[秒]から0.6[秒]までは過励磁の状態とされ、0.6[秒]以降は保持励磁の状態とされる。また、J6については、0.5[秒]から0.7[秒]までは過励磁の状態とされ、0.7[秒]以降は保持励磁の状態とされる。
図11は、第1実施形態に係る6個の軸を制御する電流値の時間変化の第3パターンを示す図である。
図11の例は、図10の例に対応している。
図11に示されるグラフにおいて、横軸は、図10に示される横軸と同様に、時間[秒]を表す。縦軸は、電流値を表す
図11の例では、J1について制動部214-1に流される電流の電流値の特性2311、J2について制動部214-2に流される電流の電流値の特性2312、J3について制動部214-3に流される電流の電流値の特性2313、J4について制動部214-4に流される電流の電流値の特性2314、J5について制動部214-5に流される電流の電流値の特性2315、J6について制動部214-6に流される電流の電流値の特性2316が示されている。また、図11の例では、J1~J6の6個の制動部214-1~214-6に流される電流の電流値の合計値の特性2331が示されている。
図11に示されるように、図10および図11の例では、J1~J6の6個の制動部214-1~214-6に流される電流の電流値の合計値が所定の上限値以下となるように調整されている。本例では、当該所定の上限値は、1.5[A]である。図10および図11の例では、当該合計値の最大値は、1.45[A]である。
なお、図10および図11では、手先ではない基台Bの方にある軸を優先させて順に早く、制動部214-1~214-6による制動を解除する制御を行う構成とした。このような構成においても、J1~J6の6個の制動部214-1~214-6に流される電流の電流値の合計値の大きさを抑えることが可能である。
図10および図11の例では、J1、J2、J3、J4、J5、J6で、制動制御装置212-1~212-6が制動部214-1~214-6の制動を解除するタイミングである解除タイミングが互いに異なる。
本例では、J1~J6のうちの2以上について、解除タイミングと低減タイミングとの間の期間である過励磁の期間が一部重なるところがある。つまり、ある軸の過励磁の期間と他の軸の過励磁の期間の一部とが重なるところがある。これにより、J1~J6のすべての軸の全体について、制動部214-1~214-6の制動を解除するために要する時間を短縮することができる。なお、ここでいう一部は、全部を含まない。
また、図10および図11の例では、J1~J6について根本の方にある軸を優先させて早く解除タイミングを配置した。
<第1パターン~第3パターンについて>
第1パターン~第3パターンでは、J1~J6の6個の制動部214-1~214-6による制動の解除が行われるときに、6個の制動部214-1~214-6に流される電流の電流値の合計値が1.5[A]以下になるように、それぞれの軸の過励磁のタイミングが調整されている。また、第1パターン~第3パターンでは、J1~J6について、過励磁とする期間を0.2[秒]とした場合を示してある。
ここで、J1~J6の6個の制動部214-1~214-6による制動の解除のタイミングとしては、第1パターン~第3パターンに限られず、様々なパターンが用いられてもよい。
また、それぞれの軸について、過励磁の電流の値および保持励磁の電流の値としては、それぞれ、任意の値が用いられてもよい。
また、それぞれの軸について過励磁とする期間としては、任意の期間であってもよく、例えば、軸ごとに異なり得る期間であってもよい。
なお、本実施形態では、6個の軸についての制御の例を示したが、例えば、2個以上5個以下の軸についての制御、あるいは、7個以上の軸についての制御についても、様々なパターンが用いられてもよい。
<第1実施形態について>
以上のように、本実施形態に係るロボットシステム1では、ロボット制御装置30による制御によって、ロボット20に備えられた複数の軸について制動部214-1~214-6による制動の解除が行われるときに、過励磁のタイミングを調整することで、過励磁による電圧降下の発生を抑えることができる。これにより、例えば、駆動部211-1~211-6のアンプにおいて電圧降下のエラーを検出する場合に、当該エラーの発生を抑えることができ、当該エラーの発生によるロボット20の停止を抑えることができる。
ここで、電導線における電圧降下は、オームの法則によると、電導線の抵抗と流れる電流との積で決定される。本実施形態に係るロボットシステム1では、電導線である電源線231に流れる電流のピークを抑える。これにより、本実施形態に係るロボットシステム1では、制動部214-1~214-6による制動の解除が行われるときに、電源の許容電流超過を抑えることができる。
また、本実施形態に係るロボットシステム1では、複数の軸について制動部214-1~214-6による制動の解除が行われるときに発生する突入電流が抑えられるため、使用される電流が電源の許容電流値を超える状況が発生することを防止することができる。
ここで、電導線の抵抗成分を低下させることは、電導線の数を増やすこと、あるいは、電導線を太くすることでも可能であるが、ロボットの関節の配管内における電導線の占有率が高くなる。そして、この結果、ロボットの関節を太くすることが必要となる場合、あるいは、アームの可動範囲が狭くなる場合がある。
こうしたことから、本実施形態のように過励磁のタイミングを調整する構成の方が好ましいと考えられる。本実施形態に係るロボットシステム1では、比較的、制動部214-1~214-6による制動の解除を行うための配線の数を少なくすることができる。
また、本実施形態に係るロボットシステム1では、例えば、ロボット制御装置30とそれぞれの制動制御装置212-1~212-6とがCANによる通信を行う仕様である場合に、このCANの通信を利用して、制動部214-1~214-6の制御を行うことができ、省配線化を図ることができる。
<構成例>
一構成例として、ロボット20と、ロボット20を制御する制御装置と、を備えたロボットシステム1であって、次のような構成とした。実施形態では、当該制御装置は、ロボット制御装置30である。
制御装置は、電力供給部115と、主制御部116と、を有する。
ロボット20は、第1駆動部と、第1駆動部を制動する第1制動部と、第2駆動部と、第2駆動部を制動する第2制動部と、第1制動部による第1駆動部の制動を、電力供給部115からの電流の供給により解除する第1制御部と、第2制動部による第2駆動部の制動を、電力供給部115からの電流の供給により解除する第2制御部と、を有する。
主制御部116は、第1制動部の制動を第1制御部により解除させ、第2制動部の制動を第2制御部により解除させる。
電力供給部115と第1制御部と第2制御部とを接続する電源線231はデイジーチェーン接続されている。
第1制御部が第1制動部の制動を解除する第1解除タイミングは、第2制御部が第2制動部の制動を解除する第2解除タイミングと異なる。
ここで、駆動部211-1~211-6のそれぞれは、第1駆動部あるいは第2駆動部の例である。また、制動部214-1~214-6のそれぞれは、第1制動部あるいは第2制動部の例である。また、制動制御装置212-1~212-6のそれぞれは、第1制御部あるいは第2制御部の例である。
図6および図7の例では、第1駆動部と第1制動部と第1制御部と、第2駆動部と第2制動部と第2制御部とは、J2とJ3とJ6のうちの2個の軸ではなく、J1とJ5との2個の軸ではない、任意の2個の軸における駆動部211-1~211-6と制動部214-1~214-6と制動制御装置212-1~212-6の組み合わせである。
図8および図9の例では、第1駆動部と第1制動部と第1制御部と、第2駆動部と第2制動部と第2制御部とは、任意の2個の軸における駆動部211-1~211-6と制動部214-1~214-6と制動制御装置212-1~212-6の組み合わせである。
図10および図11の例では、第1駆動部と第1制動部と第1制御部と、第2駆動部と第2制動部と第2制御部とは、任意の2個の軸における駆動部211-1~211-6と制動部214-1~214-6と制動制御装置212-1~212-6の組み合わせである。
一構成例として、ロボットシステム1において、次のような構成とした。
第1制御部は、第1解除タイミングの後、電力供給部115からの電流の供給を低減する第1低減タイミングを制御する。第2制御部は、第2解除タイミングの後、電力供給部115からの電流の供給を低減する第2低減タイミングを制御する。第1解除タイミングと第1低減タイミングとの間の期間は、第2解除タイミングと第2低減タイミングとの間の期間の一部と重なる。
ここで、この例は、図8および図9の例、あるいは、図10および図11の例である。この場合、第1解除タイミングと第1低減タイミングとの間の期間、あるいは、第2解除タイミングと第2低減タイミングとの間の期間は、過励磁の期間である。
一構成例として、ロボットシステム1において、次のような構成とした。
第2制御部は、デイジーチェーン接続において、第1制御部に接続されている。第1制御部は、デイジーチェーン接続において、電力供給部115に接続されている。また、第2解除タイミングは、第1解除タイミングよりも早い。
ここで、この例は、図6および図7の例、あるいは、図8および図9の例である。この場合、第1駆動部、第1制動部、第1制御部の例はJ1の駆動部211-1、制動部214-1、制動制御装置212-1であり、第2駆動部、第2制動部、第2制御部の例はJ2の駆動部211-2、制動部214-2、制動制御装置212-2である。
一構成例として、ロボットシステム1において、次のような構成とした。
ロボット20は、第3駆動部と、第3駆動部を制動する第3制動部と、第3制動部による第3駆動部の制動を、電力供給部115からの電流の供給により解除する第3制御部と、を有する。
主制御部116は、第3制動部の制動を第3制御部により解除させる。
電源線231はデイジーチェーン接続により第3制御部と接続されている。
第1解除タイミングは、第3制御部が第3制動部の制動を解除する第3解除タイミングと同じである。
ここで、この例は、図6および図7の例である。この場合、第1駆動部と第1制動部と第1制御部と、第3駆動部と第3制動部と第3制御部とは、J2とJ3とJ6のうちの2個の軸、あるいは、J1とJ5との2個の軸における駆動部211-1~211-3、211-5~211-6と制動部214-1~214-3、214-5~214-6と制動制御装置212-1~212-3、212-5~212-6の組み合わせである。
一構成例として、ロボットシステム1において、次のような構成とした。
制御装置は、ロボット20の内部に位置する。
なお、本実施形態では、ロボットシステム1の構成例を示したが、例えば、ロボットシステム1におけるロボット20の制御方法であるロボット制御方法などとして実現されてもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。
図12は、第2実施形態に係る6個の軸の駆動に関する構成を示す図である。
ロボット20は、6個の軸のそれぞれについて、駆動部211-1~211-6と、制動制御装置411-1~411-6と、ドライバー213-1~213-6と、電流供給低減制御部412-1~412-6と、制動部214-1~214-6と、電源線231と、通信線241とを備える。
ここで、図12の例において、電力供給部115、主制御部116、駆動部211-1~211-6、ドライバー213-1~213-6、制動部214-1~214-6、電源線231、通信線241については、それぞれ、図3に示されるものと同様であり、本実施形態では、図3の例と同じ符号を付しており、詳しい説明を省略する。
図12の例では、それぞれの軸について、制動制御装置411-1~411-6と電流供給低減制御部412-1~412-6とが別体で設けられている。すなわち、図3の例では、J1を例とすると制動制御装置212-1に電流供給低減制御部332の機能が一体化されているが、図12の例では、これらが別体となっている。
さらに、図12の例では、電流供給低減制御部412-1~412-6は、図3の例における電流供給低減制御部332が電流の大きさを1回低減させる構成と比べて、電流の大きさを周期的に複数回低減させる点で異なっている。
<制動制御装置の機能構成>
本実施形態では、6個の軸の制動制御装置411-1~411-6によって行われる動作は同様である。このため、1個の軸の制動制御装置411-1を代表させて、まとめて説明する。
図13は、第2実施形態に係る制動制御装置411-1の機能構成を示す図である。
制動制御装置411-1は、通信部311と、記憶部312と、制御部431を備える。
制御部431は、制動解除制御部451を備える。
ここで、図13の例において、通信部311および記憶部312については、それぞれ、図4に示されるものと同様であり、本実施形態では、図4の例と同じ符号を付しており、詳しい説明を省略する。
制御部431の制動解除制御部451は、図4に示される制動解除制御部331と同様な機能を有する。
つまり、制御部431は、図4に示される制御部313と比べて、図4に示される電流供給低減制御部332の機能による動作を除いた機能部と同様な動作を行う。
図12の例では、J1について、電流供給低減制御部412-1は、制動解除制御部451によって制動部214-1に所定の閾値以上の大きさの電流が流されて制動部214-1による制動が解除された後に、周期的に複数回、当該電流の大きさを低減するように制御を行う。これにより、当該電流の大きさは、例えば、当該所定の閾値以上の所定値と、当該所定の閾値より小さい所定値とが交互に実現されるように、周期的に上下させられる。
また、J2~J6についても、J1と同様である。
図12の例では、当該電流の大きさが当該所定の閾値以上となる状態が周期的に繰り返されることから、その状態となるたびごとに、J1~J6の6個の制動部214-1~214-6に流される電流の電流値の合計値が所定の上限値以下となるように調整される。
図12の例では、ロボット制御装置30の主制御部116が、このような調整が行われるように制御を行う。
また、それぞれの軸について、電流供給低減制御部412-1~412-6は、例えば、当該電流の大きさが当該所定の閾値以上の所定値となったときから、所定の期間が経過したときに、最初に、当該電流の大きさを所定の期間低減させる。それ以降は、電流供給低減制御部412-1~412-6は、周期的に、当該電流の大きさを所定の期間低減させる。
ここで、図12の例では、それぞれの軸において、制動制御装置411-1~411-6、ドライバー213-1~213-6、電流供給低減制御部412-1~412-6、制動部214-1~214-6の順に、制御が行われていく場合を示した。
<第2実施形態について>
以上のように、本実施形態に係るロボットシステム1では、電流供給低減制御部412-1~412-6と制動制御装置411-1~411-6とが別体で備えられており、ロボット制御装置30において、第1実施形態と同様に、制動部214-1~214-6の制御のタイミングを調整する。
本実施形態では、例えば、電流供給低減制御部412-1~412-6として、既存の装置を利用することが可能である。
本実施形態に係るロボットシステム1においても、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
<構成例>
一構成例として、ロボットシステム1において、次のような構成とした。
第1制御部、第2制御部、あるいは、第3制御部は、制動制御装置411-1~411-6のうちで該当する軸のものと、電流供給低減制御部412-1~412-6のうちで該当する軸のものとの組み合わせで構成される。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。
図14は、第3実施形態に係るロボット制御装置511の機能構成を示す図である。
ロボット制御装置511は、入力部111と、出力部112と、通信部113と、記憶部114と、電力供給部115と、主制御部531と、を備える。
主制御部531は、制動制御部551と、機種決定部552を備える。
ここで、図14の例において、入力部111、出力部112、通信部113、記憶部114、および、電力供給部115については、それぞれ、図2に示されるものと同様であり、本実施形態では、図2の例と同じ符号を付しており、詳しい説明を省略する。
主制御部531は、プロセッサーを有する。主制御部531は、ロボット20に関して各種の制御を行う。
制動制御部551は、ロボット20に備えられた制動部214-1~214-6の制御を行う。本実施形態では、制動制御部551は、ロボット20の複数の機種のそれぞれごとに、該当する機種に適したタイミングで制動部214-1~214-6による制動を解除する態様で、制動部214-1~214-6の制御を行う。
機種決定部552は、ロボット制御装置511によって制御する対象となるロボット20の機種を決定する。制動制御部551は、機種決定部552によって決定された機種を採用する。
図15は、第3実施形態に係る機種情報テーブル1111を示す図である。
本実施形態では、機種情報テーブル1111は、記憶部114に記憶されている。
機種情報テーブル1111は、属性を特定する情報と、機種を特定する情報と、制御態様を特定する情報と、を対応付けて格納する。
属性としては、様々な属性が用いられてもよく、例えば、ロボット20の名称、あるいは、ロボット20のタイプなどが用いられてもよい。本実施形態では、属性として、ロボット20の機種を特定することが可能である1以上の種類の属性が用いられている。
機種は、ロボット20の機種を表す。本実施形態では、ロボット20の機種ごとに、制動制御部551によって制御する対象となる制動部の数および適した制御の態様が一意に決まるとする。なお、属性として機種そのものが用いられる場合には、例えば、属性と機種とは共通化されてもよい。
制御態様は、ロボット20の制動部の制御に関して、機種ごとに適した制御の態様を表す。制御態様としては、例えば、制動部による制動を解除するタイミングを含み、また、制動部に流す電流の値などを含んでもよい。
一例として、機種決定部552は、ロボット制御装置511と接続されたロボット20と通信部113によって通信することで、ロボット20から属性を特定する情報を受信する。そして、機種決定部552は、機種情報テーブル1111に基づいて、受信された情報によって特定される属性に対応する機種を決定する。
他の例として、機種決定部552は、ユーザーによって行われる操作の内容を表す情報を入力部111によって入力し、入力された情報によってロボット20の属性を特定する。そして、機種決定部552は、機種情報テーブル1111に基づいて、特定された属性に対応する機種を決定する。この場合、ユーザーは、ロボット20の属性を特定する情報を当該操作によって入力する。
このように、機種決定部552は、ロボット20の機種を、自動的に決定してもよく、あるいは、ユーザーによって行われる操作に応じて決定してもよい。
制動制御部551は、機種情報テーブル1111に基づいて、機種決定部552によって決定された機種に対応する制御態様を特定する。そして、制動制御部551は、特定された制御態様で、ロボット20の制動部214-1~214-6の制御を行う。
なお、本実施形態では、機種決定部552によって決定される複数の機種のうちの1以上の機種では、過励磁および保持励磁の制御を必要とする複数の制動部を備えるとする。
<第3実施形態について>
本実施形態に係るロボットシステム1では、ロボット制御装置30において、接続することが可能なロボット20の複数の機種のそれぞれごとに合わせて、制動部214-1~214-6の制御態様を、適した制御態様に切り替えることができる。これにより、ロボット制御装置30では、例えば、それぞれのロボット20の機種ごとに最適な制御態様で、電源線231に流れる電流のピークを抑えることができる。このようなロボット制御装置30は、多様なロボット20に対応することが可能であり、使い勝手が向上する。
また、本実施形態に係るロボットシステム1では、例えば、ロボット制御装置30に備えられる電源のサイズの小型化、これによるロボット制御装置30の小型化、ロボット20の内部の配線の材料の細線化、および、ロボット20の内部の省配線化を図ることができる。
ここで、従来では、ロボット制御装置のなかには、すべてのロボットに合わせるために、大きいロボットに合わせた大電流の電源が備えられていたため、ロボット制御装置のサイズおよびコストが大きかった。また、従来では、ロボット制御装置において、制動部による制動の解除が行われるときに発生する突入電流が最も大きい機種に合わせて電源の容量が選定されること、あるいは、電圧降下を抑えるために太い配線材料が選定されることがあった。これらに比べて、本実施形態に係るロボットシステム1では、サイズおよびコストを低減することが可能である。
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。
本実施形態では、第1実施形態と比べて、制動部214-1~214-6による制動の制御を行うタイミングの情報を、ロボット制御装置30が事前に制動制御装置212-1~212-6に送信するという構成および動作に関して異なっており、他の構成および動作については同様である。
本実施形態では、説明の便宜上、第1実施形態で使用されるものと同じ符号を付して説明し、第1実施形態と同様な部分について詳しい説明を省略する。
また、本実施形態では、6個の軸の制動制御装置212-1~212-6によって行われる動作は同様である。このため、1個の軸の制動制御装置212-1を代表させて、まとめて説明する。
図16は、第4実施形態に係る制動制御装置212-1の記憶部312に記憶される情報の一例を示す図である。
本実施形態では、制動制御装置212-1の記憶部312に、所定のタイミング情報611が記憶される。
タイミング情報611は、制動制御装置212-1がロボット制御装置30から制動部214-1による制動を解除させる指示の信号を受信してから、受信された信号にしたがった処理を実行するまでのタイミングを特定する情報である。
つまり、制動制御装置212-1は、ロボット制御装置30から制動部214-1による制動を解除させる指示の信号を受信してから、タイミング情報611によって特定されるタイミングで、受信された信号にしたがった処理を実行する。
ここで、本実施形態では、ロボット制御装置30は、制動部214-1による制動の制御を行う前に、タイミング情報611を制動制御装置212-1に送信する。制動制御装置212-1は、ロボット制御装置30から送信されるタイミング情報611を受信して記憶部312に記憶する。そして、ロボット制御装置30は、タイミング情報611を考慮したタイミングで、制動部214-1による制動の制御を行うための信号を制動部214-1に送信する。タイミング情報611を考慮したタイミングとは、制動制御装置212-1においてタイミング情報611に応じた遅延が発生することを前提としたタイミングである。
他の例として、タイミング情報611は、例えば、ユーザーなどによって、制動制御装置212-1の記憶部312に記憶させられてもよい。
なお、タイミング情報611が制動制御装置212-1の記憶部312に記憶されるタイミングとしては、様々なタイミングが用いられてもよく、例えば、ロボット制御装置30の電源が投入されたときであってもよい。
ここで、本実施形態では、制動制御装置212-1~212-6がタイミング情報611に基づいて制御のタイミングを調整することを、第1実施形態の構成に適用した場合を示したが、他の例として、第2実施形態の構成に適用すること、あるいは、第3実施形態の構成に適用することも可能である。
<第4実施形態について>
以上のように、本実施形態に係るロボットシステム1では、制動制御装置411-1~411-6において、制動部214-1~214-6の制御のタイミングを調整することが可能である。
本実施形態では、例えば、ロボット制御装置30によって行われる制動部214-1~214-6の制御のタイミングを調整する負担を低減することが可能である。
本実施形態に係るロボットシステム1においても、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
このように、ロボット制御装置30の主制御部116、531が解除タイミングの指令を出す構成が用いられてもよく、あるいは、本実施形態のように、制動制御装置411-1~411-6が解除タイミングを実現するための情報を記憶しておいて、当該情報に基づいて当該解除タイミングを実現してもよい。当該情報は、例えば、主制御部116、531からの指令を受けてから解除を行うまでの経過時間を特定する情報であってもよい。
<以上の実施形態について>
以上の実施形態において、ロボット20としては、様々な態様のロボットが用いられてもよく、例えば、壁に吊られるタイプ、天井に吊られるタイプ、あるいは、床などに据え置かれるタイプ、などが用いられてもよい。
以上の実施形態において、ロボット20としては、必ずしも垂直多関節型のロボットでなくてもよく、例えば、スカラロボットなどであってもよい。また、ロボット20としては、例えば、産業用のロボットであってもよく、あるいは、他のロボットであってもよい。
以上の実施形態において、ロボット20とロボット制御装置30とは、必ずしも一体でなくてもよく、これらが別体の構成が用いられてもよい。
以上の実施形態において、配線のトポロジーとしては、様々なトポロジーが用いられてもよい。
なお、以上に説明した装置などの任意の装置における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、オペレーティングシステム(OS)あるいは周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM(Compact Disc - ROM)等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーあるいはクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
なお、揮発性メモリーは、例えば、RAMである。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイルであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…ロボットシステム、20…ロボット、30、511…ロボット制御装置、111…入力部、112…出力部、113、311…通信部、114、312…記憶部、115…電力供給部、116、531…主制御部、131、551…制動制御部、211-1~211-6…駆動部、212-1~212-6、411-1~411-6…制動制御装置、213-1~213-6…ドライバー、214-1~214-6…制動部、313、431…制御部、331、451…制動解除制御部、332、412-1~412-6…電流供給低減制御部、552…機種決定部、611…タイミング情報、1011…電流値テーブル、1111…機種情報テーブル、2011~201、2031、2211~221、2231、2311~231、2331…特性、A…アーム、B…基台、E…エンドエフェクター、F1…第1指部、F2…第2指部、FS…力検出部、M…マニピュレーター

Claims (9)

  1. ロボットと、前記ロボットを制御する制御装置と、を備えたロボットシステムであって、
    前記制御装置は、
    電力供給部と、
    主制御部と、を有し、
    前記ロボットは、
    駆動部と制動部と制御部を含む組み合わせを複数備え、
    前記組み合わせは、
    第1駆動部と、前記第1駆動部を制動する第1制動部と、前記第1制動部による前記第1駆動部の制動を、前記電力供給部からの電流の供給により解除する第1制御部と、を含む第1組み合わせと、
    第2駆動部と、前記第2駆動部を制動する第2制動部と前記第2制動部による前記第2駆動部の制動を、前記電力供給部からの電流の供給により解除する第2制御部と、を含む第2組み合わせと、
    を有し、
    前記主制御部は、前記第1制動部の制動を前記第1制御部により解除させ、前記第2制動部の制動を前記第2制御部により解除させ、
    前記電力供給部と前記第1制御部と前記第2制御部とを接続する電源線はデイジーチェーン接続されており、
    前記第1制御部が前記第1制動部の制動を解除する第1解除タイミングは、前記第2制御部が前記第2制動部の制動を解除する第2解除タイミングと異なり、
    すべての前記組み合わせの前記制動部に流される電流の電流値の合計値が所定の上限値以下となるように調整されている、
    ロボットシステム。
  2. 前記第1制御部は、前記第1解除タイミングの後、前記電力供給部からの電流の供給を低減する第1低減タイミングを制御し、
    前記第2制御部は、前記第2解除タイミングの後、前記電力供給部からの電流の供給を低減する第2低減タイミングを制御し、
    前記第1解除タイミングと前記第1低減タイミングとの間の期間は、前記第2解除タイミングと前記第2低減タイミングとの間の期間の一部と重なる、
    請求項1に記載のロボットシステム。
  3. 前記第2制御部は、前記デイジーチェーン接続において、前記第1制御部に接続されており、
    前記第1制御部は、前記デイジーチェーン接続において、前記電力供給部に接続されており、
    前記第2解除タイミングは、前記第1解除タイミングよりも早い、
    請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  4. 前記ロボットの前記組み合わせは、
    さらに、
    第3駆動部と、前記第3駆動部を制動する第3制動部と、前記第3制動部による前記第3駆動部の制動を、前記電力供給部からの電流の供給により解除する第3制御部と、を含む第3組み合わせを有し、
    前記主制御部は、前記第3制動部の制動を前記第3制御部により解除させ、
    前記電源線は前記デイジーチェーン接続により前記第3制御部と接続されており、
    前記第1解除タイミングは、前記第3制御部が前記第3制動部の制動を解除する第3解除タイミングと同じである、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  5. 前記制御装置は、前記ロボットの内部に位置する、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  6. ロボットと、前記ロボットを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、電力供給部と、主制御部と、を有し、前記ロボットは、駆動部と制動部と制御部を含む組み合わせを複数備え、前記組み合わせは、第1駆動部と、前記第1駆動部を制動する第1制動部と、前記第1制動部による前記第1駆動部の制動を、前記電力供給部からの電流の供給により解除する第1制御部と、を含む第1組み合わせと、第2駆動部と、前記第2駆動部を制動する第2制動部と前記第2制動部による前記第2駆動部の制動を、前記電力供給部からの電流の供給により解除する第2制御部と、を含む第2組み合わせと、を有するロボットシステムにおけるロボット制御方法であって、
    前記主制御部は、前記第1制動部の制動を前記第1制御部により解除させ、前記第2制動部の制動を前記第2制御部により解除させ、
    前記電力供給部と前記第1制御部と前記第2制御部とを接続する電源線はデイジーチェーン接続されており、
    前記第1制御部が前記第1制動部の制動を解除する第1解除タイミングは、前記第2制御部が前記第2制動部の制動を解除する第2解除タイミングと異なり、すべての前記組み合わせの前記制動部に流される電流の電流値の合計値が所定の上限値以下となるように調整されている、
    ロボット制御方法。
  7. 前記第1制御部は、前記第1解除タイミングの後、前記電力供給部からの電流の供給を低減する第1低減タイミングを制御し、
    前記第2制御部は、前記第2解除タイミングの後、前記電力供給部からの電流の供給を低減する第2低減タイミングを制御し、
    前記第1解除タイミングと前記第1低減タイミングとの間の期間は、前記第2解除タイミングと前記第2低減タイミングとの間の期間の一部と重なる、
    請求項6に記載のロボット制御方法。
  8. 前記第2制御部は、前記デイジーチェーン接続において、前記第1制御部に接続されており、
    前記第1制御部は、前記デイジーチェーン接続において、前記電力供給部に接続されており、
    前記第2解除タイミングは、前記第1解除タイミングよりも早い、
    請求項6または請求項7のいずれか1項に記載のロボット制御方法。
  9. 前記ロボットの前記組み合わせは、さらに、第3駆動部と、前記第3駆動部を制動する第3制動部と、前記第3制動部による前記第3駆動部の制動を、前記電力供給部からの電流の供給により解除する第3制御部と、を含む第3組み合わせを有し、
    前記主制御部は、前記第3制動部の制動を前記第3制御部により解除させ、
    前記電源線は前記デイジーチェーン接続により前記第3制御部と接続されており、
    前記第1解除タイミングは、前記第3制御部が前記第3制動部の制動を解除する第3解除タイミングと同じである、
    請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のロボット制御方法。
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