JP7283970B2 - 耐油紙及び包装袋 - Google Patents
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Description
(請求項1に記載の手段)
基紙の一方又は双方の面に第一塗工層及び第二塗工層が設けられた耐油紙であり、
前記第一塗工層は、カオリン及びスチレン-ブタジエン共重合体ラテックスを主成分とし、
前記第二塗工層は、ヒートシール性を有する樹脂を主成分とし、かつ130℃における剥離強度が2.00N/25mm以上である、
ことを特徴とする耐油紙。
前記ヒートシール性を有する樹脂がオレフィン系樹脂であり、
前記第二塗工層の塗工量が2.0~5.0g/m2である、
請求項1に記載の耐油紙。
前記カオリン及び前記スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスの含有比率が、質量基準で70:30~80:20である、
請求項1又は請求項2に記載の耐油紙。
前記スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスは、ゲル含有率が92~98質量%で、かつブタジエン含有率が45~60質量%である、
請求項1~3のいずれか1項に記載の耐油紙。
請求項1~4のいずれか1項に記載の耐油紙から形成され、
少なくともシートシール部において前記剥離強度の条件を満たす、
ことを特徴とする包装袋。
(密度)
JIS-P8118(2014)に記載の「紙及び板紙-厚さ、密度及び比容積の試験方法」に準拠する。
JIS-P8119(1998)に記載の「紙及び板紙-ベック平滑度試験機による平滑度試験方法」に準拠する。
JIS-P8117(2009)に記載の「紙及び板紙-透気度及び透気抵抗度試験方法-ガーレー法」に準拠する(低圧法)。
JIS-P8122(2004)に記載の「紙及び板紙-サイズ度試験方法-ステキヒト法」に準拠する。
第二塗工層は、ヒートシール性を有する樹脂(ヒートシール樹脂)を主成分とし、好ましくは溶媒以外の成分の総和を基準としてヒートシール性を有する樹脂を50質量%以上とする。
包装袋には、公知のものを適宜使用できるが、肥料袋、米麦などの穀類袋、無機及び有機の化学薬品袋、セメント袋、各種土壌袋、塩袋、道路塗装用塗料袋、惣菜、ファーストフード等の包装袋を一例に挙げることができる。
まず、実施例1~3に用いる基紙として、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)100質量%を調製して、パルプスラリーを得た。このパルプスラリーには、内添サイズ剤、カチオン化澱粉、軽質炭酸カルシウム、硫酸バンド、凝結剤、歩留剤を内添した。得られたパルプスラリーをオントップ型長網抄紙機にて抄紙して基紙(坪量41.0g/m2、密度0.82g/cm3、平滑度80秒、透気度15秒、ステキヒトサイズ度4秒)を得た。
基紙の片面に第一塗工層(塗料:固形分濃度52.0%、B型粘度300mPa・S)及び第二塗工層をこの順に、共にロッドコーターで形成し、坪量が49.0g/m2の耐油紙を得た。塗工層(第一塗工層及び第二塗工層)の塗工量及び組成については、表1に示す通りとした。塗工層に使用した各薬剤としては、以下のものを使用した。なお、B型粘度は、JIS Z8803-1(2011)に規定される25℃での粘度である。
カオリン(A):カオファイン(白石カルシウム(株)製)アスペクト比10
カオリン(B):バリサーフHX((株)イメリルミネラルジャパン製)アスペクト比100
SBラテックス:T2749N(JSR(株)製)ゲル分率94%、ブタジエン含有率55%
SNディフォーマ777(サンノプコ(株)製)イソパラフィン系成分含有量35.0質量%
スチレンアクリル共重合体(樹脂):市販薬品:A薬剤
ポリオレフィン樹脂(エチレンアクリル酸):市販薬品:B薬剤
JIS-P8142(1998)に記載の「紙及び板紙-坪量測定方法」に準拠して測定した。
キットナンバー8及び12に調製した試験液を、各耐油紙の平面部及び手動で折り曲げた折部に滴下し、15秒後の耐油紙への染み込みの有無を観察した。評価基準は以下のとおりとした。なお、キットナンバーは、撥油度試験(JAPAN TAPPI No.41)に準拠する。
○:耐油紙の表面にピンホールがなく、裏面にも裏抜けがなく、耐油紙として適している。
△:耐油紙の表面にピンホールがあり、裏面に裏抜けはないが実用に供するにはやや難がある。
×:耐油紙の裏面に裏抜けがあり、耐油紙として使用できない。
透明粘着テープ(ニチバン製CT405A-18)を用いてセロピック評価を行った。耐油紙の塗工層表面にテープを貼付してゴム製のローラーで20往復押さえつけた後、テープを剥がして塗工層と基紙との密着性の状態を観察した。
○:塗工層と基紙とが密着しており、剥離が観察されない。
△:塗工層と基紙とが若干剥離しているが使用上問題ない程度である。
×:塗工層と基紙とが剥離しており、使用できない。
なお、剥離に伴い、ヒートシール強度も低下する傾向が見られた。
摩擦係数:JIS P8147(2010)に準拠して、ステンレス板に対する動摩擦係数を測定した。
JIS Z 0208(防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)に準拠して測定した。
熱傾斜試験機((株)東洋精機製作所製)を用いて、シーラー圧2kg/cm、シーラー時間2秒間、シール温度100~150℃の条件下で接着面積10mm×25mm貼付後、25mmを横幅として引っ張り試験機(株式会社東洋精機製作所製:ストログラフE-S)で0.5m/minでT型剥離して強度を測定した。試験環境は、JISP8111:1998「紙、板紙及びパルプ-調湿及び試験のための標準状態」に基づき、標準状態(23±1℃、50±2%r.h.)にて行った。
Claims (5)
- 基紙の一方又は双方の面に第一塗工層及び第二塗工層が設けられた耐油紙であり、
前記第一塗工層は、カオリン及びスチレン-ブタジエン共重合体ラテックスを主成分とし、
前記第二塗工層は、ヒートシール性を有する樹脂を主成分とし、かつ130℃における剥離強度が2.00N/25mm以上である、
ことを特徴とする耐油紙。 - 前記ヒートシール性を有する樹脂がオレフィン系樹脂であり、
前記第二塗工層の塗工量が2.0~5.0g/m2である、
請求項1に記載の耐油紙。 - 前記カオリン及び前記スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスの含有比率が、質量基準で70:30~80:20である、
請求項1又は請求項2に記載の耐油紙。 - 前記スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスは、ゲル含有率が92~98質量%で、かつブタジエン含有率が45~60質量%である、
請求項1~3のいずれか1項に記載の耐油紙。 - 請求項1~4のいずれか1項に記載の耐油紙から形成され、
少なくともシートシール部において前記剥離強度の条件を満たす、
ことを特徴とする包装袋。
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