JP7215613B2 - 耐水性紙、食品容器 - Google Patents

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Description

本発明は、耐水性紙およびこれを用いてなる食品容器に関する。
飲料、食品等の各種容器や、食品用カトラリー(例えば、箸、スプーン、フォーク等)として、従来プラスチック製品が使用されてきたが、環境負荷低減を目的として、紙製品への転換が望まれている。
従来、基紙の片面にポリエチレンフィルムをラミネートしたポリエチレンラミネート紙が、飲料、食品等の各種容器に使用されてきたが、再生時にポリエチレンフィルムの除去が困難であり、再生利用性に劣るという問題があった。
このような問題に対応するために、抄紙工程での性能の付与や、塗工による性能の付与により、耐水性等を付与することが行われてきた。
また、特許文献1には、プラスチックの使用量を低減することができる包装用紙を提供することを目的として、紙基材の少なくとも一方の面に少なくとも1層のヒートシール層を有する包装用紙であって、前記ヒートシール層がアイオノマーを含み、前記ヒートシール層の乾燥塗工量が全層で2~10g/mであり、前記ヒートシール層が少なくとも一方の面に2層以上形成されていることを特徴とする包装用紙が記載されている。
特許第6580291号公報
特許文献1に記載された耐水性紙は、耐水性(特に、耐熱水性)において課題があった。
そこで、本発明は、ヒートシール性を有し、かつ耐水性に優れた耐水性紙を提供すること、および該耐水性紙を用いてなる食品容器を提供することを目的とする。
本発明者らは、紙基材上にラテックスおよび顔料を特定の質量比で含有する下塗り層を設け、その上に特定の樹脂を含有する耐水性層を形成することによって、上記の課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の<1>~<14>に関する。
<1> 紙基材の少なくとも一方の面に、下塗り層および耐水性層をこの順に有する耐水性紙であって、前記下塗り層は、ラテックスおよび顔料を含有し、下塗り層における顔料に対するラテックスの質量比(ラテックス/顔料)が15/85以上70/30以下であり、前記耐水性層は、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体を含有する、耐水性紙。
<2> 前記ラテックスは、スチレン-ブタジエン共重合体である、<1>に記載の耐水性紙。
<3> 前記顔料は、カオリンである、<1>または<2>に記載の耐水性紙。
<4> 前記下塗り層の片面あたりの塗工量が0.5g/m以上12g/m以下である、<1>~<3>のいずれかに記載の耐水性紙。
<5> 前記紙基材の少なくとも一方の面の最上層に前記耐水性層を有する、<1>~<4>のいずれかに記載の耐水性紙。
<6> 前記紙基材の少なくとも一方の面に、前記耐水性層を少なくとも3層有する、<1>~<5>のいずれかに記載の耐水性紙。
<7> 前記紙基材の両面に前記耐水性層を有する、<1>~<6>のいずれかに記載の耐水性紙。
<8> 前記耐水性層の片面あたりの塗工量が2g/m以上である、<1>~<7>のいずれかに記載の耐水性紙。
<9> 接触時間30分における20℃の水のCobb吸水度が15g/m以下である、<1>~<8>のいずれかに記載の耐水性紙。
<10> 接触時間30分における90℃の水のCobb吸水度が25g/m以下である、<1>~<9>のいずれかに記載の耐水性紙。
<11> JAPPAN TAPPI No.41(キット法)に準拠して測定されるキット値が、3以上である、<1>~<10>のいずれかに記載の耐水性紙。
<12> 食品容器用である、<1>~<11>のいずれかに記載の耐水性紙。
<13> <1>~<12>のいずれかに記載の耐水性紙を用いてなる、食品容器。
<14> <1>~<12>のいずれかに記載の耐水性紙を用いてなる、紙コップ。
本発明によれば、ヒートシール性を有し、かつ耐水性に優れた耐水性紙を提供すること、および該耐水性紙を用いてなる食品容器を提供することができる。
本実施形態の耐水性紙は、紙基材の少なくとも一方の面に、下塗り層および耐水性層をこの順に有し、前記下塗り層は、ラテックスおよび顔料を含有し、下塗り層における顔料に対するラテックスの質量比(ラテックス/顔料)が15/85以上70/30以下であり、前記耐水性層は、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体を含有する。本実施形態の耐水性紙は、ヒートシール性を有し、かつ耐水性に優れる。また、本実施形態の耐水性紙は、耐油性にも優れる。
上記効果を奏するメカニズムは不明であるが、以下のように推測される。耐水性層に含まれるエチレン-(メタ)アクリル酸共重合体は、一定のヒートシール性および耐水性を有するが、紙基材上に直接塗工すると紙基材に浸透してしまい、その効果を十分に発揮できない場合がある。そこで、紙基材上にラテックスおよび顔料を上記割合で含有する下塗り層を設け、その上に上記共重合体を塗工して耐水性層を形成することで、上記共重合体の紙基材への浸透を抑制することができる。また、下塗り層にラテックスを用いることで、下塗り層自身の耐水性が向上する。これらの効果により、ヒートシール性を有しつつ、耐水性に優れた耐水性紙が得られると推測される。また、上記の耐水性向上と同様のメカニズムにより、得られる耐水性紙は、耐油性にも優れると考えられる。なお、本発明の効果は、上記メカニズムによって制限されるものではない。
以下、本実施形態の耐水性紙の構成および物性について、さらに詳細に説明する。
本明細書中、「X~Y」で表される数値範囲は、Xを下限値、Yを上限値として含む数値範囲を意味する。数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限および下限は任意に組合わせることができる。また、「(メタ)アクリル」は、アクリルおよびメタクリルの両方を含む総称である。
<紙基材>
本実施形態の耐水性紙を構成する紙基材は、単層構成であっても、多層構成であってもよい。多層紙である場合、紙層の層数は、特に制限されないが、例えば、好ましくは3層以上、より好ましくは4層以上、さらに好ましくは5層以上である。紙層を3層以上とすることで、所望の坪量および紙厚を実現できる他、各層の坪量、フリーネス等を調整して、耐水性紙の物性を所望の範囲に調整することができる。紙層の上限は、特に限定されないが、好ましくは7層以下、より好ましくは6層以下である。
紙基材を構成するパルプとしては、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)等の化学パルプ;砕木パルプ(GP)、加圧式砕木パルプ(PGW)、リファイナーメカニカルパルプ(RMP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)、ケミメカニカルパルプ(CMP)、ケミグランドパルプ(CGP)等の機械パルプ;古紙パルプ;ケナフ、バガス、竹、コットン等の非木材繊維パルプ;合成パルプ等が挙げられる。これらのパルプは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組合わせて用いてもよい。中でも、LBKPとNBKPを併用することが好ましい。
紙基材を構成するパルプ全量に対する針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)の含有量は、加工適性、平滑性および耐水性の観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、さらに好ましくは15質量%以上、さらにより好ましくは20質量%以上であり、そして、好ましくは60質量%以下、より好ましくは55質量%以下、さらに好ましくは50質量%以下、さらにより好ましくは40質量%以下、さらに一層好ましくは35質量%以下である。
紙基材を構成するパルプ全量に対する広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の含有量は、加工適性、平滑性および耐水性の観点から、好ましくは40質量%以上、より好ましくは45質量%以上、さらに好ましくは50質量%以上、さらにより好ましくは60質量%以上、さらに一層好ましくは65質量%以上であり、そして、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下、さらに好ましくは85質量%以下、さらにより好ましくは80質量%以下である。
パルプの叩解度は、特に限定するものではないが、カナダ標準濾水度(CSF)として、200mL以上800mL以下が好ましく、350mL以上700mL以下がより好ましい。パルプのCSFが前記範囲内であれば、食品容器またはカトラリーとして必要な紙力が得られやすい。200mL以上であれば、繊維間結合が高くなりすぎず、成形加工での折り曲げ工程で、圧縮、引張などの応力が折り部の最表層に集中し、樹脂層が破壊される現象の発生を抑えることができ、良好な加工適性を維持することができる。また、650mL以下であれば、紙表面の平滑性が良好となり、印刷適性を維持することができる。CSFは、JIS P 8121-2:2012「パルプ-ろ水度試験方法-第2部:カナダ標準ろ水度法」に従って測定される。
紙基材への添加剤としては、例えばpH調整剤(炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム等)、乾燥紙力増強剤(ポリアクリルアミド、澱粉等)、湿潤紙力増強剤(ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン樹脂、メラミン-ホルムアルデヒド樹脂、尿素-ホルムアルデヒド樹脂のいずれか)、内添サイズ剤(ロジン系、アルキルケテンダイマー等)、濾水歩留り向上剤、消泡剤、填料(炭酸カルシウム、タルク等)、染料、定着剤(硫酸バンド)等が挙げられる。これらの添加剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組合わせて用いてもよい。添加剤の含有量は、特に限定されず、通常用いられている範囲であってよい。
紙基材の坪量は、特に限定されるものではないが、例えば紙コップ用途であれば、200g/m以上350g/m以下が好ましい。紙基材の坪量は、JIS P 8124:2011に準拠して測定される。紙基材の紙厚も、特に限定されるものではないが、例えば紙コップ用途であれば、250μm以上450μm以下が好ましい。紙基材の紙厚は、JIS P 8118:2014に準拠して測定される。
〔紙基材の製造方法〕
紙基材を製造する方法としては、パルプを含有する紙料を抄紙する方法が挙げられる。なお、紙料は、添加剤をさらに含有してもよい。添加剤としては、例えば前記で挙げた添加剤が挙げられる。紙料は、パルプスラリーに添加剤を添加することにより調製できる。パルプスラリーは、パルプを水の存在下で叩解することにより得られる。パルプの叩解方法、叩解装置は特に限定されず、公知の叩解方法、叩解装置と同様であってよい。紙料におけるパルプの含有量は、特に限定されず、通常用いられている範囲であってよい。例えば、紙料(固形分)の総質量に対して、60質量%以上100質量%未満である。
紙料の抄紙は定法により実施できる。例えば、紙料をワイヤ等に流延させ、脱水して湿紙を得て、必要に応じて複数の湿紙を重ね、この単層または多層の湿紙をプレスし、乾燥させる方法が挙げられる。このとき、複数の湿紙を重ねない場合は単層抄きの紙が得られ、複数の湿紙を重ねる場合は多層抄きの紙が得られる。複数の湿紙を重ねる際に、湿紙の表面(他の湿紙を重ねる面)に接着剤を塗布してもよい。
<下塗り層>
本実施形態の耐水性紙において、下塗り層は、紙基材と耐水性層の間に設けられ、下塗り層は、ラテックスおよび顔料を含有する。下塗り層は、片面あたり、1層であってもよいし、2層以上であってもよい。
[ラテックス]
本実施形態において、ラテックスは、水中に安定して分散可能な高分子を表す。
ラテックスの具体例としては、本発明の効果を奏する限り特に制限されないが、例えば、スチレン-ブタジエン共重合体、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体などの共役ジエン系重合体;(メタ)アクリル酸エステルの単独重合体、およびこれと共重合可能な単量体との共重合体(例えば、メチルメタクリレート-ブタジエン共重合体)などのアクリル系重合体;エチレン-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸ビニルなどのビニル系重合体;ポリウレタン樹脂;天然ゴムなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも、耐水性および/または耐油性のさらなる向上の観点から、スチレン-ブタジエン共重合体およびアクリル系重合体からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましく、スチレン-ブタジエン共重合体であることがより好ましい。
ラテックスの平均粒子径は、特に制限されないが、好ましくは0.01μm以上、より好ましくは0.05μm以上であり、そして、好ましくは1.0μm以下、より好ましくは0.5μm以下である。なお、ラテックスの平均粒子径は、レーザー回折法の原理によるレーザー回折式粒度分布測定装置を用いて求めることができ、測定された粒度分布によって測定される値を採用するものとする。
ラテックスのガラス転移温度も、特に制限されないが、好ましくは-50℃以上、より好ましくは-20℃以上であり、そして、好ましくは30℃以下、より好ましくは15℃以下である。なお、ラテックスのガラス転移温度は、示差走査熱量分析(DSC)法によって測定される値を採用するものとする。
下塗り層におけるラテックスの含有量は、耐水性および/またはヒートシール性の観点から、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上、さらに好ましくは20質量%以上、さらにより好ましくは25質量%以上、さらに一層好ましくは30質量%以上、特に好ましくは35質量%以上である。また、下塗り層におけるラテックスの含有量は、操業性(塗工設備の汚染防止)の観点から、好ましくは70質量%以下、より好ましくは65質量%以下、さらに好ましくは60質量%以下である。
[顔料]
顔料としては、特に制限されず、例えば、カオリン、クレー、エンジニアードカオリン、デラミネーテッドクレー、焼成クレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、珪酸、珪酸塩、コロイダルシリカ、サチンホワイトなどの無機顔料;密実型、中空型、またはコア-シェル型などの有機顔料などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。中でも、耐水性および/または耐油性のさらなる向上の観点から、カオリンおよび炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましく、カオリンであることがより好ましい。
顔料の平均粒子径は、特に制限されないが、好ましくは0.1μm以上、より好ましくは0.5μm以上であり、そして、好ましくは20μm以下、より好ましくは10μm以下である。なお、顔料の平均粒子径は、レーザー回折法の原理によるレーザー回折式粒度分布測定装置を用いて求めることができ、測定された粒度分布によって測定される値を採用するものとする。
顔料のアスペクト比も、特に制限されないが、好ましくは5以上、より好ましくは50以上であり、そして、好ましくは500以下、より好ましくは300以下である。なお、顔料のアスペクト比は、平均粒子径を平均厚さで除した形状因子である。平均厚さは、溶媒等で希釈した顔料をガラス基板上に数滴滴下し、自然乾固させ、透過電子顕微鏡を用いてこのガラス基板上に配向した顔料を20点抽出し、それぞれの厚みを測定する。そして、測定した20点の厚みのうち、上位値および下位値の各3点の厚みを除外した残りの14点の厚みの平均値を求め、その平均値を平均厚みとする。
下塗り層における顔料の含有量は、耐水性および/またはヒートシール性の観点から、85質量%以下、好ましくは75質量%以下、より好ましくは70質量%以下、さらに好ましくは65質量%以下、特に好ましくは60質量%以下である。また、下塗り層における顔料の含有量は、操業性(塗工設備の汚染防止)の観点から、好ましくは20質量%以上、より好ましくは25質量%以上、さらに好ましくは30質量%以上、さらにより好ましくは35質量%以上である。
下塗り層において、顔料に対するラテックスの質量比(ラテックス/顔料)は、ヒートシール性および耐水性(特に、耐熱水性)の観点から、15/85以上、好ましくは20/80以上、より好ましくは25/75以上、さらに好ましくは30/70以上、さらにより好ましくは35/65以上、特に好ましくは40/60以上である。また、下塗り層において、顔料に対するラテックスの質量比(ラテックス/顔料)は、操業性(塗工設備の汚染防止)の観点から、70/30以下、好ましくは65/35以下、より好ましくは60/40以下である。
下塗り層は、ラテックスおよび顔料以外の成分をさらに含有していてもよい。その他の成分としては、接着剤、分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤、着色剤、界面活性剤等が挙げられる。接着剤としては、カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質類;酸化澱粉、陽性澱粉、尿素燐酸エステル化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉等のエーテル化澱粉、デキストリン等の澱粉類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等のセルロース誘導体等が挙げられる。
下塗り層の塗工量は、耐水性の観点から、片面あたり、好ましくは0.5g/m以上、より好ましくは1.0g/m以上、さらに好ましくは1.5g/m以上であり、ヒートシール性およびコストの観点から、好ましくは12g/m以下、より好ましくは10g/m以下、さらに好ましくは8g/m以下、さらにより好ましくは6g/m以下である。
下塗り層の形成方法は、特に限定されないが、例えば、ラテックス、顔料、および必要に応じてその他の成分を含有する下塗り層用塗工液を調製し、紙基材上に塗工し、乾燥することにより得られる。
<耐水性層>
本実施形態の耐水性紙において、耐水性層は、紙基材上に下塗り層を介して形成される。ヒートシール性の観点から、耐水性層は、紙基材の少なくとも一方の面の最上層に設けられていることが好ましい。
本実施形態の耐水性紙は、紙基材の少なくとも一方の面に、耐水性層を3層以上有することが好ましい。そのような形態とすることで、下層側の耐水性層にピンホール等の塗工欠陥が発生したとしても、上層側の耐水性層でカバーできるため、良好な耐水性を発現することができる。また、製造容易性の観点から、紙基材の少なくとも一方の面に、耐水性層を7層以下有することが好ましく、6層以下有することがより好ましく、5層以下有することがさらに好ましく、4層以下有することがさらにより好ましい。
例えば、紙コップに使用する場合は、内側となる面(接液面ともいう)に耐水性層を3層以上有することが好ましい。さらに、冷水用紙コップのように結露が生じる用途に使用する場合は、外側となる面(接液面とは反対側の面、印刷面ともいう)に耐水性層を1層以上有することが好ましく、2層以上有することがより好ましく、3層以上有することがさらに好ましい。すなわち、本実施形態の耐水性紙は、耐水性層を紙基材の両面に有することが好ましい。
耐水性層は、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体を含有し、ブロッキング抑制および設備汚れ防止の観点から、エチレン-メタクリル酸共重合体を含有することが好ましい。
耐水性層中のエチレン-(メタ)アクリル酸共重合体の含有量は、耐水性の観点から、耐水性層の樹脂成分中、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上、よりさらに好ましくは90質量%以上、特に好ましくは95質量%以上であり、100質量%以下である。
ここで、耐水性層の樹脂成分とは、耐水性層が含有する高分子成分、すなわち、重量平均分子量が1,000以上である化合物を意味する。
耐水性層は、上述したエチレン-(メタ)アクリル酸共重合体に加えて、他の成分を含有してもよい。
他の成分としては、例えば、粘度調整剤;消泡剤;界面活性剤、アルコール等のレベリング剤;着色顔料、着色染料等の着色剤;無機顔料、合成樹脂等のアンチブロッキング剤などが例示される。
なお、これらの成分は、耐水性およびヒートシール性を悪化させる傾向があることから、他の成分の含有量の合計は、耐水性層の固形分中、好ましくは50質量%以下、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下であり、下限値は0質量%である。
耐水性層は、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体を含有する耐水性層用塗工液を調製し、これを、下塗り層上に塗工することにより得られる。
耐水性層用塗工液は、水性ディスパージョンであることが好ましい。すなわち、耐水性層塗工液は、界面活性剤等の乳化剤、分散剤を含有しないことが好ましい。
耐水性層用塗工液に配合されるエチレン-(メタ)アクリル酸共重合体は、アイオノマーの形態であってもよい。ここで、アイオノマーとは、共重合体を陽イオンで中和したものである。すなわち、エチレン-メタクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体を陽イオンで中和した合成樹脂は、全てアイオノマーに該当する。アイオノマーは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。陽イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン等の金属イオン、アンモニウムイオン(NH )、有機アンモニウムイオンが例示される。
耐水性層用塗工液を塗工する方法としては、特に限定されず、一般に使用されている塗工装置から適宜選択して使用すればよい。例えば、エアナイフコーター、ブレードコーター、グラビアコーター、ロッドブレードコーター、ロールコーター、リバースロールコーター、バーコーター、カーテンコーター、ダイスロットコーター、チャンプレックスコーター、メータリングブレード式のサイズプレスコーター、ショートドウェルコーター、スプレーコーター、ゲートロールコーター、リップコーター等の公知の各種塗工装置が挙げられる。例えば、片面あたり2層以上の耐水性層を形成する場合、最上層以外の耐水性層の形成にはグラビアコーターを使用することが好ましく、最上層の耐水性層の形成にはエアナイフコーターを使用することが好ましい。
耐水性層の塗工量は、ヒートシール性および耐水性の観点から、片面あたり、好ましくは2g/m以上、より好ましくは3g/m以上、さらに好ましくは5g/m以上、さらにより好ましくは7g/m以上である。耐水性層の片面あたりの塗工量の上限は、特に制限されないが、耐水性とコストの両立の観点から、例えば20g/m以下である。従って、本実施形態の耐水性紙を食品容器(例えば、紙コップ)に使用する場合において、耐水性層を片面(接液面)のみに有する場合は、接液面側の耐水性層の合計塗工量は、上記範囲内であることが好ましい。また、本実施形態の耐水性紙を食品容器(例えば、紙コップ)に使用する場合において、耐水性層を両面(接液面および印刷面)に有する場合は、接液面側の耐水性層の合計塗工量、印刷面側の耐水性層の合計塗工量が、それぞれ、上記範囲内であることが好ましい。この際、印刷面側の耐水性層の合計塗工量(A)は、接液面側の耐水性層の合計塗工量(B)に比べて、同等または少なくてもよく、具体的には、A/Bが、1.0以下、0.8以下または0.6以下であってもよい。
耐水性層の1層あたりの塗工量は、特に制限されないが、好ましくは0.5g/m以上であり、好ましくは10g/m以下である。片面あたり2層以上の耐水性層を形成する場合において、最上層の耐水性層の塗工量は、最上層以外の耐水性層の塗工量(1層あたりの塗工量)よりも多いことが好ましく、例えば1.5倍以上であることが好ましい。
本実施形態の耐水性紙は、上記の下塗り層、耐水性層に加えて、その他の層を有していてもよい。
なお、本実施形態の耐水性紙は、紙基材上の少なくとも一方の面に、紙基材に直接接するように設けられた1層以上(好ましくは1層のみ)の下塗り層、および前記下塗り層に直接に接するように設けられた、1層以上、好ましくは2層以上、より好ましくは3層以上の耐水性層をこの順で有することが好ましく、紙基材、下塗り層、耐水性層のみから構成されていることがより好ましい。
<耐水性紙の物性>
[Cobb吸水度]
本実施形態の耐水性紙は、冷水への耐水性の観点から、接触時間30分における20℃の水のCobb吸水度が、好ましくは15g/m以下、より好ましくは10g/m以下、より好ましくは8g/m以下、さらに好ましくは6g/m以下、さらにより好ましくは4g/m以下である(下限は0g/m)。Cobb吸水度は、JIS P 8140:1998に準拠して測定される値を採用するものとする。
また、本実施形態の耐水性紙は、熱水への耐水性の観点から、接触時間30分における90℃の水のCobb吸水度が、好ましくは25g/m以下、より好ましくは20g/m以下、さらに好ましくは16g/m以下、14g/m以下である(下限は0g/m)。Cobb吸水度は、JIS P 8140:1998に準拠して測定される値を採用するものとする。
[耐油性]
本実施形態の耐水性紙は、JAPPAN TAPPI No.41(キット法)に準拠して測定されるキット値が、好ましくは3以上、より好ましくは5以上、さらに好ましくは7以上である。キット値が大きいほど、耐油性に優れることを意味する。上記範囲内であれば、食品包装用途に好適に使用することができる。
<耐水性紙の用途>
本実施形態の耐水性紙は、ヒートシール性および耐水性に優れることから、紙コップ、紙皿、紙トレーなどの食品容器;スプーン、フォーク、ナイフ、箸などのカトラリー;ストローなどに好適に使用することができる。食品容器は、例えば、必要に応じて耐水性紙の表面に印刷を施し、製造する食品容器の形状に対応した形状に打抜き加工し、折り曲げ加工し、重なり部分をヒートシールにより貼り合わせて成形することができる。従って、本発明によれば、上記の耐水性紙を用いてなる、食品容器(特に紙コップ)も提供される。
また、本実施形態の耐水性紙は、耐油性にも優れることから、食品包装用途にも好適に使用することができる。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。また、特にことわりがない限り、「%」および「部」は、それぞれ、「質量%」および「質量部」を表す。また、実施例および比較例の操作は、特にことわりがない限り、室温(20~25℃)、常湿(40~50%RH)の条件で行った。
実施例および比較例で使用した原材料は、以下の通りである。
・顔料:カオリン(商品名「バリサーフHX」、イメリス株式会社製、平均粒子径9.0μm、アスペクト比80~100)
・ラテックス:スチレン-ブタジエン共重合体ラテックス(商品名「PB5453」、日本エイアンドエル株式会社製、平均粒子径0.1μm、ガラス転移温度0℃)
・エチレン-メタクリル酸共重合体:エチレン-メタクリル酸共重合体アイオノマー(金属塩)の水系分散液、商品名「ケミパールS300」、三井化学株式会社製
・消泡剤:商品名「ビスマーKS-38E」、株式会社日新化学研究所製
<紙基材の作製>
[紙基材A(片面塗工用)]
叩解したLBKP(CSF460mL)および叩解したNBKP(CSF650mL)を70%、30%の割合で混合したパルプスラリー100質量%(固形分換算)に対し、弱酸性ロジンサイズ剤0.8質量%、湿潤紙力増強剤0.15質量%、硫酸バンド1.45質量%を添加し、外層(第1層、第5層)用の紙料を調製した。同様に、叩解したLBKP(CSF460mL)、叩解したNBKP(CSF650mL)を70%、30%の割合で混合したパルプスラリー100質量%(固形分換算)に対し、弱酸性ロジンサイズ剤0.8質量%、湿潤紙力増強剤0.15質量%、硫酸バンド1.7質量%を添加し、中層(第2層~第4層)用の紙料を調製した。これらの紙料を用いて、5層抄きの長網抄紙機を用いて抄紙し、坪量が260g/m、紙厚が330μmの紙基材Aを得た。
[紙基材B(両面塗工用)]
叩解したLBKP(CSF460mL)および叩解したNBKP(CSF650mL)を70%、30%の割合で混合したパルプスラリー100質量%(固形分換算)に対し、弱酸性ロジンサイズ剤0.8質量%、湿潤紙力増強剤0.15質量%、硫酸バンド1.45質量%を添加し、外層(第1層、第5層)用の紙料を調製した。同様に、叩解したLBKP(CSF460mL)、叩解したNBKP(CSF650mL)を70%、30%の割合で混合したパルプスラリー100質量%(固形分換算)に対し、弱酸性ロジンサイズ剤0.8質量%、湿潤紙力増強剤0.15質量%、硫酸バンド1.7質量%を添加し、中層(第2層~第4層)用の紙料を調製した。これらの紙料を用いて、5層抄きの長網抄紙機を用いて抄紙し、坪量が230g/m、紙厚が278μmの紙基材Bを得た。
<下塗り層用塗工液の作製>
(a)塗工液Aの作製
カオリン分散液に、スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスを配合して、固形分中のカオリンの含有量が40.0質量%、スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスの含有量が60.0質量%であるカオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックス混合液を調製した。カオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックス混合液に、消泡剤を配合して、固形分中のカオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスの含有量が97.8質量%、消泡剤の含有量が2.2質量%であり、固形分濃度30質量%の塗工液Aを調製した。
(b)塗工液Bの作製
カオリン分散液に、スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスを配合して、固形分中のカオリンの含有量が50.0質量%、スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスの含有量が50.0質量%であるカオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックス混合液を調製した。カオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックス混合液に、消泡剤を配合して、固形分中のカオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスの含有量が97.8質量%、消泡剤の含有量が2.2質量%であり、固形分濃度30質量%の塗工液Bを調製した。
(c)塗工液Cの作製
カオリン分散液に、スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスを配合して、固形分中のカオリンの含有量が60.0質量%、スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスの含有量が40.0質量%であるカオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックス混合液を調製した。カオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックス混合液に、消泡剤を配合して、固形分中のカオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスの含有量が97.8質量%、消泡剤の含有量が2.2質量%であり、固形分濃度30質量%の塗工液Cを調製した。
(d)塗工液Dの作製
カオリン分散液に、スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスを配合して、固形分中のカオリンの含有量が70.0質量%、スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスの含有量が30.0質量%であるカオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックス混合液を調製した。カオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックス混合液に、消泡剤を配合して、固形分中のカオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスの含有量が97.8質量%、消泡剤の含有量が2.2質量%であり、固形分濃度30質量%の塗工液Dを調製した。
(e)塗工液Eの作製
カオリン分散液に、スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスを配合して、固形分中のカオリンの含有量が80.0質量%、スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスの含有量が20.0質量%であるカオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックス混合液を調製した。カオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックス混合液に、消泡剤を配合して、固形分中のカオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスの含有量が97.8質量%、消泡剤の含有量が2.2質量%であり、固形分濃度30質量%の塗工液Eを調製した。
(b)塗工液Fの作製
カオリン分散液に、スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスを配合して、固形分中のカオリンの含有量が90.0質量%、スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスの含有量が10.0質量%であるカオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックス混合液を調製した。カオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックス混合液に、消泡剤を配合して、固形分中のカオリン/スチレン-ブタジエン共重合体ラテックスの含有量が97.8質量%、消泡剤の含有量が2.2質量%であり、固形分濃度30質量%の塗工液Fを調製した。
<耐水性層用塗工液の作製>
(a)塗工液G(グラビアコーター用塗工液)の作製
エチレン-メタクリル酸共重合体アイオノマーに、消泡剤を配合して、固形分中のエチレン-メタクリル酸共重合体アイオノマーの含有量が97.8質量%、消泡剤の含有量が2.2質量%であり、固形分濃度30質量%の塗工液Gを調製した。
(b)塗工液H(エアナイフコーター用塗工液)の作製
エチレン-メタクリル酸共重合体アイオノマーに、消泡剤を配合して、固形分中のエチレン-メタクリル酸共重合体アイオノマーの含有量が97.8質量%、消泡剤の含有量が2.2質量%であり、固形分濃度28質量%の塗工液Hを調製した。
<実施例1>
紙基材Aの片面(表面、食品容器に使用する場合は接液面に相当)に、上記塗工液Aを、塗工量(固形分)が1.0g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、下塗り層を形成させた。同じ面に、上記塗工液Gを、塗工量(固形分)が2.5g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層1を形成したのち、同じ面に、再度塗工液Gを、塗工量(固形分)が2.5g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層2を形成したのち、同じ面に、上記塗工液Hを、塗工量(固形分)が5.0g/mとなるように、エアナイフコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層3を形成し、紙基材の片面(表面)に計3層の耐水性層を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例2>
紙基材Aの片面(表面)に、上記塗工液Aを、塗工量(固形分)が2.0g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、下塗り層を形成させた。同じ面に、実施例1と同様にして塗工液を1~3層目まで塗工して、耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例3>
紙基材Aの片面(表面)に、上記塗工液Aを、塗工量(固形分)が3.0g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、下塗り層を形成させた。同じ面に、実施例1と同様にして塗工液を1~3層目まで塗工して、耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例4>
紙基材Aの片面(表面)に、上記塗工液Aを、塗工量(固形分)が5.0g/mとなるように、エアナイフコーターを用いて塗工して、乾燥させ、下塗り層を形成させた。同じ面に、実施例1と同様にして塗工液を1~3層目まで塗工して、耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例5>
紙基材Aの片面(表面)に、上記塗工液Aを、塗工量(固形分)が10.0g/mとなるように、ブレードコーターを用いて塗工して、乾燥させ、下塗り層を形成させた。同じ面に、実施例1と同様にして塗工液を1~3層目まで塗工して、耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例6>
紙基材Aの片面(表面)に、上記塗工液Bを、塗工量(固形分)が2.0g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、下塗り層を形成させた。同じ面に、実施例1と同様にして塗工液を1~3層目まで塗工して、耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例7>
紙基材Aの片面(表面)に、上記塗工液Cを、塗工量(固形分)が2.0g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、下塗り層を形成させた。同じ面に、実施例1と同様にして塗工液を1~3層目まで塗工して、耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例8>
紙基材Aの片面(表面)に、上記塗工液Dを、塗工量(固形分)が2.0g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、下塗り層を形成させた。同じ面に、実施例1と同様にして塗工液を1~3層目まで塗工して、耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例9>
紙基材Aの片面(表面)に、上記塗工液Eを、塗工量(固形分)が2.0g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、下塗り層を形成させた。同じ面に、実施例1と同様にして塗工液を1~3層目まで塗工して、耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例10>
紙基材Aの片面(表面)に、上記塗工液Aを、塗工量(固形分)が2.0g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、下塗り層を形成させた。同じ面に、上記塗工液Gを、塗工量(固形分)が2.0g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層1を形成したのち、同じ面に、再度塗工液Gを、塗工量(固形分)が2.0g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層2を形成したのち、同じ面に、上記塗工液Hを、塗工量(固形分)が4.0g/mとなるように、エアナイフコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層3を形成し、計3層の耐水性層を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例11>
紙基材Aの片面(表面)に実施例10と同様にして下塗り層を形成したのち、同じ面に、上記塗工液Gを、塗工量(固形分)が1.5g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層1を形成したのち、同じ面に、再度塗工液Gを、塗工量(固形分)が1.5g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層2を形成したのち、同じ面に、上記塗工液Hを、塗工量(固形分)が3.0g/mとなるように、エアナイフコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層3を形成し、計3層の耐水性層を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例12>
紙基材Aの片面(表面)に実施例10と同様にして下塗り層を形成したのち、同じ面に、上記塗工液Gを、塗工量(固形分)が0.5g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層1を形成したのち、同じ面に、再度塗工液Gを、塗工量(固形分)が0.5g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層2を形成したのち、同じ面に、上記塗工液Hを、塗工量(固形分)が2.0g/mとなるように、エアナイフコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層3を形成し、計3層の耐水性層を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例13>
紙基材Bの片面(表面)に、実施例1と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面、食品容器に使用する場合は印刷面に相当)にも実施例1と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例14>
紙基材Bの片面(表面)に、実施例2と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面)にも実施例2と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例15>
紙基材Bの片面(表面)に、実施例3と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面)にも実施例3と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例16>
紙基材Bの片面(表面)に、実施例4と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面)にも実施例4と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例17>
紙基材Bの片面(表面)に、実施例5と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面)にも実施例5と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例18>
紙基材Bの片面(表面)に、実施例6と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面)にも実施例6と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例19>
紙基材Bの片面(表面)に、実施例7と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面)にも実施例7と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例20>
紙基材Bの片面(表面)に、実施例8と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面)にも実施例8と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例21>
紙基材Bの片面(表面)に、実施例9と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面)にも実施例9と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例22>
紙基材Bの片面(表面)に、実施例10と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面)にも実施例10と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例23>
紙基材Bの片面(表面)に、実施例11と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面)にも実施例11と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<実施例24>
紙基材Bの片面(表面)に、実施例12と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面)にも実施例12と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<比較例1>
紙基材Aの片面(表面)に、上記塗工液Gを、塗工量(固形分)が2.5g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層1を形成したのち、同じ面に、再度塗工液Gを、塗工量(固形分)が2.5g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層2を形成したのち、同じ面に、上記塗工液Hを、塗工量(固形分)が5.0g/mとなるように、エアナイフコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層3を形成し、計3層の耐水性層を形成し、耐水性紙を作製した。
<比較例2>
紙基材Aの片面(表面)に、上記塗工液Gを、塗工量(固形分)が2.0g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層1を形成したのち、同じ面に、再度塗工液Gを、塗工量(固形分)が2.0g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層2を形成したのち、同じ面に、上記塗工液Hを、塗工量(固形分)が4.0g/mとなるように、エアナイフコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層3を形成し、計3層の耐水性層を形成し、耐水性紙を作製した。
<比較例3>
紙基材Aの片面(表面)に、上記塗工液Gを、塗工量(固形分)が0.5g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層1を形成したのち、同じ面に、再度塗工液Gを、塗工量(固形分)が0.5g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層2を形成したのち、同じ面に、上記塗工液Hを、塗工量(固形分)が5.0g/mとなるように、エアナイフコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層3を形成し、計3層の耐水性層を形成し、耐水性紙を作製した。
<比較例4>
紙基材Aの片面(表面)に、上記塗工液Fを、塗工量(固形分)が2.0g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、下塗り層を形成させた。同じ面に、上記塗工液Gを、塗工量(固形分)が2.5g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層1を形成したのち、同じ面に、再度塗工液Gを、塗工量(固形分)が2.5g/mとなるように、グラビアコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層2を形成したのち、同じ面に、上記塗工液Hを、塗工量(固形分)が5.0g/mとなるように、エアナイフコーターを用いて塗工して、乾燥させ、耐水性層3を形成し、計3層の耐水性層を形成し、耐水性紙を作製した。
<比較例5>
紙基材Bの片面(表面)に、比較例1と同様にして耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面)にも比較例1と同様にして耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<比較例6>
紙基材Bの片面(表面)に、比較例2と同様にして耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面)にも比較例2と同様にして耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<比較例7>
実紙基材Bの片面(表面)に、比較例3と同様にして耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面)にも比較例3と同様にして耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<比較例8>
紙基材Bの片面(表面)に、比較例4と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成させたのち、紙基材のもう一方の面(裏面)にも比較例と同様にして下塗り層と耐水性層1~3を形成し、耐水性紙を作製した。
<耐水性紙の評価>
実施例および比較例で得られた耐水性紙の評価を行った。
[耐油性]
JAPPAN TAPPI No.41(キット法)に準拠し、耐水性紙表面の耐油性を評価した。値(キット値)が高いほど撥油性が高いことを示す。
[耐水性(Cobb吸水度)]
Cobb吸水度は、得られた耐水性紙を10cm角に裁断し、耐水性紙の表面(接液面)にJIS P 8140:1998に準拠して20℃または90℃のイオン交換水を30分間接触させ、接触前後の質量差から、JIS P 8140:1998に準拠して測定した。両面塗工品については、耐水性紙の裏面(印刷面)についても、同様にして、20℃のCobb吸水度を評価した。なお、耐水性紙表面のCobb吸水度を測定し、値が低いほど耐水性が高いことを示す。
[ヒートシール性]
得られた耐水性紙を幅2.5cm、長さ15cmにカットし、表面と裏面とを14.85cmの面積で重ね合わせたのち、ヒートシールテスター(テスター産業株式会社製)を用いて、温度150℃、圧力0.2MPaで2秒間シールした後、室温まで冷却したのち、手で剥がした時の様子を以下の基準に基づいて評価した。以下の基準で○以上であれば、実用上問題がない。
〔評価基準〕
◎:全面完全に接着しており、紙基材で破壊している
○:概ね接着している
△:一部しか接着しておらず、部分的に基材破壊している
×:まったく接着していない
Figure 0007215613000001
Figure 0007215613000002
表1および表2の結果からわかるように、ラテックス/顔料を15/85~70/30の質量比で含有する下塗り層と、エチレン-メタクリル酸共重合体を含有する耐水性層とを有する耐水性紙(実施例1~24)は、ヒートシール性を有し、かつ耐水性(特に、耐熱水性)に優れていた。また、当該耐水性紙は、耐油性にも優れていた。
一方、下塗り層を有しない耐水性紙(比較例1~3、5~7)、および下塗り層中のラテックス/顔料の質量比が15/85未満である耐水性紙(比較例4、8)は、いずれも耐水性に劣っていた。

Claims (12)

  1. 紙基材の少なくとも一方の面に、下塗り層および耐水性層をこの順に有する耐水性紙であって、
    前記紙基材の少なくとも一方の面に、前記耐水性層を少なくとも3層有し、
    最上層の耐水性層の塗工量が、最上層以外の耐水性層の1層あたりの塗工量の1.5倍以上であり、
    前記下塗り層は、ラテックスおよび顔料を含有し、下塗り層における顔料に対するラテックスの質量比(ラテックス/顔料)が15/85以上70/30以下であり、
    前記耐水性層は、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体を含有する、耐水性紙。
  2. 前記ラテックスは、スチレン-ブタジエン共重合体である、請求項1に記載の耐水性紙。
  3. 前記顔料は、カオリンである、請求項1または2に記載の耐水性紙。
  4. 前記下塗り層の片面あたりの塗工量が0.5g/m以上12g/m以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の耐水性紙。
  5. 前記紙基材の両面に前記耐水性層を有する、請求項1~のいずれか1項に記載の耐水性紙。
  6. 前記耐水性層の片面あたりの塗工量が2g/m以上である、請求項1~のいずれか1項に記載の耐水性紙。
  7. 接触時間30分における20℃の水のCobb吸水度が15g/m以下である、請求項1~のいずれか1項に記載の耐水性紙。
  8. 接触時間30分における90℃の水のCobb吸水度が25g/m以下である、請求項1~のいずれか1項に記載の耐水性紙。
  9. JAPPAN TAPPI No.41(キット法)に準拠して測定されるキット値が、3以上である、請求項1~のいずれか1項に記載の耐水性紙。
  10. 食品容器用である、請求項1~のいずれか1項に記載の耐水性紙。
  11. 請求項1~10のいずれか1項に記載の耐水性紙を用いてなる、食品容器。
  12. 請求項1~10のいずれか1項に記載の耐水性紙を用いてなる、紙コップ。
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