JP7283201B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤに関する。
下記特許文献1には、トレッド部に、複数個のブロックが設けられた不整地走行用空気入りタイヤが記載されている。前記ブロックは、高さが最も大きい高ブロックと、高ブロックよりも高さが小さい低ブロックとを含んでいる。
特開2007-131111号公報
上記特許文献1の空気入りタイヤでは、例えば、トラクション性能やスライドコントロール性能の向上については、改善の余地があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、トラクション性能やスライドコントロール性能を向上させたタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部を含むタイヤであって、前記トレッド部には、第1ブロックが形成されており、前記第1ブロックは、踏面を分断しかつ互いに交差することなく延びる一対のサイプと、前記一対のサイプの間に形成される第1部分と、前記一対のサイプの両外側に形成される一対の第2部分とを含み、前記第1部分のブロック高さは、前記一対の第2部分のブロック高さと異なる、タイヤである。
本発明に係るタイヤは、前記第1部分のブロック高さが、前記一対の第2部分のブロック高さよりも大きいのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記第1ブロックの平面視において、前記第1部分の踏面が、前記一対の第2部分から突出しているのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記第1部分の踏面が、前記一対の第2部分の一方のみから突出しているのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記第1部分の踏面が、前記一対の第2部分の両側から突出しているのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記第1部分の踏面の最大長さが、前記最大長さの方向に沿った前記サイプの長さの1.5倍以下であるのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記一対のサイプの間の最短距離が、2mm以上であるのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記サイプが、タイヤ周方向に沿って延びるのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記サイプが、タイヤ軸方向に沿って延びるのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記サイプが、直線状に延びるのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記サイプが、屈曲部を含むのが望ましい。
本発明のタイヤには、第1ブロックが形成されている。前記第1ブロックは、踏面を分断しかつ互いに交差することなく延びる一対のサイプと、前記一対のサイプの間に形成される第1部分と、前記一対のサイプの両外側に形成される一対の第2部分とを含んでいる。前記第1部分のブロック高さは、前記一対の第2部分のブロック高さと異なる。
このように、前記第1部分及び前記第2部分は、踏面を分断する前記サイプで形成されているため、前記第1ブロックの接地時に、互いに効果的に変形できる。また、前記接地時において、前記第1部分又は前記第2部分のブロック高さの大きい方がタイヤ半径方向の内側に変形し、前記第1部分及び前記第2部分の両方がともに接地することになる。さらに、前記サイプは、前記第1ブロックの剛性の過度の低下を抑制する。このため、前記第1部分及び前記第2部分は、高いエッジ効果を有し、路面に対するタイヤ周方向やタイヤ軸方向の摩擦力を高める。したがって、本発明のタイヤは、優れたトラクション性能やスライドコントロール性能を有する。
本実施形態の第1ブロックの斜視図である。 (a)は、第1ブロックの平面図、(b)は、(a)のA-A線断面図である。 第1ブロックの平面図である。 他の実施形態の第1ブロックの斜視図である。 (a)~(c)は、さらに他の実施形態の第1ブロックの平面図である。 本実施形態のトレッド部の展開図である。 他の実施形態のトレッド部の展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のタイヤ1のトレッド部2に形成される第1ブロック3の斜視図である。本実施形態では、好ましい態様として、例えば、モトクロス競技に使用される不整地走行用の自動二輪車用のタイヤ1に設けられる第1ブロック3が示される。このようなタイヤ1は、例えば、泥濘地や砂利路等の不整地の他、アスファルト路面を走行し得る。なお、本発明は、例えば、乗用車用、重荷重用を含め、他のカテゴリーのタイヤ1にも適用しうる。
図1に示されるように、第1ブロック3は、接地時に路面と接地する踏面3aと、踏面3aとトレッド部2の溝底2aとを継ぐブロック壁3bと、踏面3aとブロック壁3bとの境界であってエッジとして形成されるブロック縁3cとを含んでいる。
図2(a)は、第1ブロック3の平面図、図2(b)は、(a)のA-A線断面図である。なお、図2(a)の上下方向は、タイヤ周方向であり、図2(a)の左右方向は、タイヤ軸方向である。図1及び図2に示されるように、第1ブロック3の踏面3aは、本実施形態では、矩形状に形成されている。なお、第1ブロック3の踏面3aは、六角形状や台形状、円形状など種々の形状を採用しうる。
本実施形態の第1ブロック3は、踏面3aを分断しかつ互いに交差することなく延びる一対のサイプ4、4と、一対のサイプ4、4の間に形成される第1部分5と、一対のサイプ4、4の両外側に形成される一対の第2部分6、6とを含んでいる。このように、第1部分5及び第2部分6は、踏面3aを分断するサイプ4で形成されているため、第1ブロック3の接地時に、互いに効果的に変形できる。また、サイプ4は、第1ブロック3の剛性の過度の低下を抑制する。
第1部分5のブロック高さH1は、第2部分6のブロック高さH2と異なっている。このため、接地時において、第1部分5又は第2部分6のブロック高さの大きい方がタイヤ半径方向の内側に変形し、第1部分5及び第2部分6の両方がともに接地することになる。したがって、第1部分5及び第2部分6は、高いエッジ効果を有し、路面に対する摩擦力を高めるので、本実施形態のタイヤ1は、トラクション性能やスライドコントロール性能を高める。
第1部分5のブロック高さH1は、本実施形態では、第2部分6のブロック高さH2よりも大きい。第1ブロック3の中央側に配される第1部分5には、路面と接触した際に、大きな接地圧が作用しやすい。このため、第1部分5は、タイヤ半径方向内側に変形しやすく、第1部分5と第2部分6とが、より均一に接地することができる。したがって、本実施形態のタイヤ1は、優れたトラクション性能やスライドコントロール性能を有する。
サイプ4は、本実施形態では、直線状に延びている。このようなサイプ4は、第1ブロック3の剛性の過度の低下を抑制する。
サイプ4は、例えば、タイヤ周方向に沿って延びている。これにより、タイヤ軸方向に作用する摩擦力が高められるので、とりわけ、スライドコントロール性能が向上する。前記「タイヤ周方向に沿って」とは、タイヤ周方向と平行な態様は勿論、タイヤ周方向に対する角度θ1が10度以下の態様を含むものとする。
サイプ4は、例えば、タイヤ軸方向に沿って延びていても良い(図示省略)。このようなサイプ4は、タイヤ周方向に作用する摩擦力を高めるので、とりわけ、トラクション性能を向上する。このような作用を効果的に発揮させるために、サイプ4は、タイヤ周方向に対する角度θ1が80度以上で形成されても良い。
一対のサイプ4は、第1サイプ8(図では左側)と、第1サイプ8に沿って延びる第2サイプ9(図では右側)とを含んでいる。このようなサイプ4は、第1部分5の長手方向の剛性の段差を小さくするので、第1部分5のエッジ効果を高く発揮する。前記「第1サイプ8に沿って」とは、第2サイプ9と第1サイプ8とが平行な態様は勿論、第2サイプ9と第1サイプ8との角度θ1の差が10度以下である態様を含むものとする。本実施形態では、第1サイプ8は、第2サイプ9と平行に延びている。
一対のサイプ4、4の間の最短距離L1は、2mm以上が望ましい。これにより、第1部分5の剛性が高く確保される。最短距離L1が過度に大きい場合、第2部分6の剛性が低下する。このため、最短距離L1は、サイプ4の幅W1の0.6倍以上が望ましく、1倍以上がさらに望ましい。最短距離L1は、サイプ4の幅W1の40倍以下が望ましく、15倍以下がさらに望ましい。
本明細書では、特に断りがない限り、タイヤ1の各部の寸法等は、正規状態において特定される値である。前記「正規状態」とは、タイヤ1が正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の状態である。
「正規リム」とは、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」とは、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
サイプ4の幅W1は、例えば、0.5mm以上が望ましく、1.0mm以上がさらに望ましい。また、サイプ4の幅W1は、2.0mm以下が望ましく、1.5mm以下がさらに望ましい。サイプ4の深さD1は、例えば、0.3mm以上が望ましく、1.0mm以上がさらに望ましい。サイプ4の深さD1は、30mm以下が望ましく、15mm以下がさらに望ましい。本実施形態では、第1サイプ8及び第2サイプ9の幅W1及び深さD1は、同じである。
第1部分5の踏面5aは、本実施形態では、矩形状に形成されている。各第2部分6の踏面6aは、本実施形態では、矩形状に形成されている。第1部分5の踏面5a及び第2部分6の踏面6aの形状は、このような態様に限定されるものではない。
第1部分5のブロック縁5cは、例えば、各サイプ4に沿って形成される一対の第1縁部11a、11aと、各第1縁部11aの両端を継ぐ第2縁部11b(図では上側)と、第3縁部11c(図では下側)とを含んでいる。各第2部分6のブロック縁6cは、本実施形態では、サイプ4によって形成される第5縁部12aと、第5縁部12aの両端から延びる第6縁部12b(図では上側)、第7縁部12cと、第6縁部12b及び第7縁部12cを継ぐ第8縁部12dとを含んでいる。本実施形態の各縁部11aないし11c及び12aないし12dは、直線状に延びている。
第1部分5の踏面5aは、第2部分6から突出している。このような第1部分5は、路面との摩擦力を大きくするので、トラクション性能やスライドコントロール性能を向上させる。
第1部分5の踏面5aは、第2部分6の両側から突出している。これにより、上述の作用が、一層効果的に発揮される。本実施形態では、第2縁部11bが、両第2部分6の第6縁部12bよりも第1ブロック3の外側(図では上側)に位置している。また、第3縁部11cが、両第2部分6の第7縁部12cよりも第1ブロック3の外側(図では下側)に位置している。
なお、第1部分5の踏面5aは、第2部分6の一方のみから突出していても良い(図示省略)。このような態様でも、第1部分5による大きな摩擦力が作用して、スライドコントロール性能やトラクション性能が向上する。
第1部分5のブロック高さH1と第2部分6のブロック高さH2との差(H1-H2)は、例えば、第2部分6のブロック高さH2の0.4%以上が望ましく、5%以上がさらに望ましい。また、差(H1-H2)は、例えば、第2部分6のブロック高さH2の70%以下が望ましく、20%以下がさらに望ましい。これにより、第1ブロック3の剛性が確保されるとともに、第1部分5又は第2部分6の適度な剛性の低下が図られるので、第1部分5と第2部分6との接地圧を均一とすることができる。これにより、より高いエッジ効果が発揮されて、スライドコントロール性能とトラクション性能とが効果的に高められる。
図3は、第1ブロック3の平面図である。図3に示されるように、第1部分5の踏面5aの最大長さL3は、最大長さL3の方向に沿ったサイプ4の長さL4の1.5倍以下であるのが望ましい。最大長さL3が長さL4の1.5倍を超えると、第1部分5の突出部分、本実施形態では、第2縁部11b及び第3縁部11cを含む部分の剛性が小さくなり、クラックや欠けが発生するので、摩擦力を十分に高めれなくなるおそれがある。このような観点より、最大長さL3は、長さL4の1.1~1.4倍が望ましい。第1部分5の踏面5aの最大長さL3は、第1部分5の最も離間したブロック縁5cの各中点の間の距離である。本実施形態では、最大長さL3は、第2縁部11bの中点11fと第3縁部11cの中点11hを通る仮想直線13の長さである。前記最大長さの方向は、前記仮想直線13が延びる向きである。
同様の観点より、第1部分5の突出長さL5は、サイプ4の長さL4の30%以下が望ましく、20%以下がさらに望ましく、15%以下が一層望ましい。第1部分5の突出長さL5は、サイプ4の長さL4の5%以上が望ましい。前記突出長さL5は、一対の第2部分6のブロック縁6c、6cを滑らかに継いだ仮想ブロック縁14と第1部分5の突出端5e、本実施形態では、第3縁部11cとの間の最短長さである。
第1部分5の踏面5aの面積A1と、両第2部分6の踏面6aの合計の面積A2との比(A1/A2)は、20%以上が望ましく、40%以上がさらに望ましい。比(A1/A2)は、80%以下が望ましく、60%以下がさらに望ましい。これにより、さらに、トラクション性能とスライドコントロール性能とをバランス良く高めることができる。
図4は、他の実施形態の第1ブロック3の斜視図である。本実施形態の第1ブロック3と同じ構成態様には、同じ符号が付されて、その説明が省略される。この実施形態の第1ブロック3は、第1部分5のブロック高さH1が第2部分6のブロック高さH2よりも小さい。このような態様では、第1ブロック3の接地時に、先ず、一対の第2部分6が接地するので、第1部分5のブロック高さH1が高い場合に比して、ブロック縁6cによる大きなエッジ効果が発揮される。なお、このような態様でも、第2部分6がタイヤ半径方向内側に変形して、第1部分5と第2部分6とが接地することになる。このような態様では、第2部分6のブロック高さH2と第1部分5のブロック高さH1との差(H2-H1)は、第1部分5のブロック高さH1の0.4%以上が望ましく、5%以上がさらに望ましい。差(H2-H1)は、第1部分5のブロック高さH1の70%以下が望ましく、20%以上がさらに望ましい。
図5(a)~(c)は、さらに他の実施形態の第1ブロック3の平面図である。本実施形態と同じ構成には、同じ符号が付されて、その説明が省略される。図5(a)に示されるように、第1ブロック3は、各サイプ4が、タイヤ周方向に対して傾斜して直線状に延びるように形成されている。このような第1ブロック3は、ブロック縁3cが、タイヤ周方向のエッジ成分及びタイヤ軸方向のエッジ成分を有している。また、この実施形態では、第1部分5の踏面5aの最大長さL3が、本実施形態の第1部分5の最大長さL3よりも大きく形成されており、高いエッジ効果を発揮する。
図5(b)に示されるように、この第1ブロック3は、各サイプ4が、屈曲部15を含んで形成されている。サイプ4は、例えば、タイヤ軸方向に対して一方側(図では右側)に屈曲する第1屈曲部15Aを含む、横向きのV字状に形成されている。このような第1ブロック3も、ブロック縁3cがタイヤ軸方向のエッジ成分及びタイヤ周方向のエッジ成分を有している。特に限定されるものではないが、第1屈曲部15Aの傾斜の角度θ2は、60~120度程度で形成されるのが望ましい。
図5(c)に示されるように、この第1ブロック3も、各サイプ4が、屈曲部15を含んで形成されている。サイプ4は、例えば、第1屈曲部15Aと、第1屈曲部15Aとは逆向きに屈曲する第2屈曲部15Bとを含んでいる。この実施形態のサイプ4は、屈曲部15が滑らかな円弧状をなす波状で形成されている。このような第1ブロック3は、ブロック縁3cが多方向のエッジ成分を有している。
図6は、上述のような第1ブロック3が配されるトレッド部2の展開図である。図6に示されるように、本実施形態のトレッド部2は、クラウン領域Crと、一対のミドル領域Mdと、一対のショルダー領域Shとに区分される。クラウン領域Crは、例えば、タイヤ赤道Cを含んで形成されている。ショルダー領域Shは、トレッド端2tを含んで形成されている。ミドル領域Mdは、クラウン領域Crとショルダー領域Shとの間に形成されている。
特に限定されるものではないが、例えば、クラウン領域Crのタイヤ軸方向の幅Wcは、タイヤ赤道Cをタイヤ軸方向の中心としてトレッド幅TWの1/3である。また、ミドル領域Mdのタイヤ軸方向の幅Wd、及び、ショルダー領域Shのタイヤ軸方向の幅Wsは、それぞれ、トレッド幅TWの1/6である。なお、トレッド幅TWは、トレッド部2を平面に展開したときのトレッド端2t、2t間のタイヤ軸方向の距離である。
トレッド部2は、クラウン領域Crに配されるクラウンブロック20と、ミドル領域Mdに配されるミドルブロック21と、ショルダー領域Shに配されるショルダーブロック22とを含んでいる。本実施形態の第1ブロック3は、ミドルブロック21のみに形成されている。なお、第1ブロック3は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、クラウンブロック20のみに形成されても良いし、ショルダーブロック22のみに形成しても良い。また、第1ブロック3は、いずれか2つの領域のブロックに形成されても良いし、全ての領域のブロックに形成されても良い。
図7は、他の実施形態のトレッド部2の展開図である。図6の実施形態と同じ構成には、同じ符号が付されてその説明が省略される。この実施形態のトレッド部2は、ミドルブロック21に第1ブロック3が形成されている。第1ブロック3は、例えば、直線状に延びるサイプ4を有している。トレッド部2は、例えば、タイヤ周方向に並ぶ複数の第1ブロック3からなる第1ブロック群18が形成されている。第1ブロック群18は、タイヤ周方向の一方側の第1ブロック3ほど、サイプ4の角度θ1(図2(a)に示す)が、大きく又は小さくなっている。本実施形態では、第1ブロック群18は、タイヤ周方向の一方側(図では下側)の第1ブロック3ほど、サイプ4の角度θ1が大きく(サイプ4が右回転している)なっている。このような第1ブロック群18は、多方向のエッジ成分を有している。なお、この実施形態のトレッド部2の第1ブロック3に配されるサイプ4は、直線状に延びるものに限定されず、例えば、図4や図5(a)ないし(c)に記載れたサイプ4が採用されても良い。また、第1ブロック群18は、タイヤ周方向の一方側の第1ブロック3ほど、サイプ4の角度θ1が小さく(サイプ4が左回転している)なっていても良い。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図6に示すトレッドパターンを有する不整地走行用の自動二輪車用タイヤが製造され、各タイヤの性能がテストされた。テスト方法やタイヤの共通仕様は、以下の通りである。なお、前輪のタイヤは、仕様が統一されており、仕様の異なる後輪のタイヤについて評価がなされた。
タイヤサイズ:80/100-21(前輪)、120/80-19(後輪)
リムサイズ:1.60×21(前輪)、2.15×19(後輪)
内圧:80kPa(全輪)
面積比A1/A2:55%
H1:10mm
W1:1.2mm
D1:1.5mm
<スライドコントロール性能、トラクション性能及びグリップ性能>
テストライダーが、上記タイヤの装着されたテスト車両を、泥濘地、砂利路及び乾燥アスファルト路面のテストコースにて走行させた。テストライダーは、官能により、スライドコントロール性能、トラクション性能及びグリップ性能を10点法で評価した。スライドコントロール性能は、旋回走行時の車両のコントロールの容易性や車両の安定性に関する評価である。トラクション性能は、走行時のスムーズな加速性に関する評価である。グリップ性能は、直進走行時のスムーズな制動性及び旋回走行時の安定した制動性に関する評価である。結果は、数値が大きいほど良好である。
テスト車両:排気量450ccのモトクロス競技用車両
テストの結果が表1に示される。
Figure 0007283201000001
テストの結果、実施例のタイヤは、優れたトラクション性能及びスライドコントロール性能を有することが確認された。また、実施例のタイヤは、グリップ性能に優れる。
1 タイヤ
2 トレッド部
3 第1ブロック
4 サイプ
5 第1部分
6 第2部分
H1 第1部分のブロック高さ
H2 第2部分のブロック高さ

Claims (10)

  1. トレッド部を含むタイヤであって、
    前記トレッド部には、第1ブロックが形成されており、
    前記第1ブロックは、踏面を分断しかつ互いに交差することなく延びる一対のサイプと、前記一対のサイプの間に形成される第1部分と、前記一対のサイプの両外側に形成される一対の第2部分とを含み、
    前記第1部分のブロック高さは、前記一対の第2部分のブロック高さと異なり、
    前記第1ブロックの平面視において、
    前記第1部分の踏面は、前記一対の第2部分から突出している、
    タイヤ。
  2. 前記第1部分のブロック高さは、前記一対の第2部分のブロック高さよりも大きい、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記第1部分の踏面は、前記一対の第2部分の一方のみから突出している、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記第1部分の踏面は、前記一対の第2部分の両側から突出している、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  5. 前記第1部分の踏面の最大長さは、前記最大長さの方向に沿った前記サイプの長さの1.5倍以下である、請求項1ないし4のいずれかに記載のタイヤ。
  6. 前記一対のサイプの間の最短距離は、2mm以上である、請求項1乃至5のいずれかに記載のタイヤ。
  7. 前記サイプは、タイヤ周方向に沿って延びる、請求項1乃至6のいずれかに記載のタイヤ。
  8. 前記サイプは、タイヤ軸方向に沿って延びる、請求項1乃至6のいずれかに記載のタイヤ。
  9. 前記サイプは、直線状に延びる、請求項1乃至8のいずれかに記載のタイヤ。
  10. 前記サイプは、屈曲部を含む、請求項1乃至8のいずれかに記載のタイヤ。
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