JP7276646B2 - セラミック電子部品 - Google Patents

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本発明は、外部電極が形成されたセラミック電子部品に関し、たとえば積層セラミックコンデンサに関する。
積層セラミックコンデンサとして、たとえば特許文献1および特許文献2に示す電子部品が知られている。
特許文献1には、熱衝撃試験後においても内部電極層と外部電極との接合を良好にするために、所定の金属粒子と熱硬化性樹脂を含む外部電極を有する積層セラミック電子部品が開示されている。
また、特許文献2では、積層セラミック素体の外面の一部にガラス層を設け、ガラス層を覆うよう外部電極ペーストを塗布し、焼き付けて外部電極を形成している。
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、熱衝撃試験後に積層体の側面に形成された外部電極の回り込み部が剥離し易いという問題がある。
また、特許文献2に記載の構造では、外部電極は焼き付けで形成されるので、撓みや熱衝撃による応力を緩和する効果が足りていないという問題がある。
近年では、携帯電話などのデジタル電子機器に使用される電子回路の小型化および大容量化が急速に進んでおり、耐熱衝撃性が高いと共に強度が高い積層セラミックコンデンサが要求されている。
国際公開第2014/097822号明細書 特開2011-204778号公報
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、耐熱衝撃性が高いと共に、強度が高いセラミック電子部品を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明のセラミック電子部品は以下の通りである。
[1]誘電体層と内部電極層とが交互に積層された素子本体と、前記内部電極層の少なくとも一部と電気的に接続する樹脂電極層を持つ外部電極と、を有するセラミック電子部品であって、
前記外部電極は、
前記内部電極層が引き出される前記素子本体の端面を覆う外部電極端面部と、
前記素子本体の側面を前記外部電極端面部に連続して覆う外部電極延長部と、を有し、
前記素子本体の前記側面と前記外部電極延長部に位置する前記樹脂電極層との間に中間層を有するセラミック電子部品。
上記[1]の具体的態様として下記の態様が例示される。
[2]前記中間層は、絶縁性である前記[1]に記載のセラミック電子部品。
[3]前記中間層は、ガラス成分で構成されている前記[1]または[2]に記載のセラミック電子部品。
[4]前記樹脂電極層は、SnおよびCuからなる元素aと、樹脂とを含み、
前記樹脂電極層におけるSnの含有量は、前記樹脂電極層における前記元素aの合計の含有量に対して25質量%~36.5質量%である前記[1]~[3]のいずれかに記載のセラミック電子部品。
[5]前記樹脂電極層は、さらに元素bとして、Al、SbおよびZnからなる群から選ばれる1つ以上を含み、
前記樹脂電極層における前記元素bの合計の含有量は、前記樹脂電極層における前記元素aの合計の含有量に対して1質量%~25質量%である前記[1]~[4]のいずれかに記載のセラミック電子部品。
[6]前記側面に対する前記外部電極延長部の被覆率を電極被覆率とし、
前記側面に対する前記中間層の被覆率を中間層被覆率としたとき、
前記中間層被覆率は前記電極被覆率よりも高い前記[1]~[5]のいずれかに記載のセラミック電子部品。
図1は、本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの外部電極一部の断面図である。 図3は、図1に示す積層セラミックコンデンサの製造過程を示す要部断面図である。 図4は、本実施例の限界たわみ試験の方法を説明する模式図である。
1.積層セラミックコンデンサ
本発明の一実施形態として、積層セラミックコンデンサについて説明する。図1に、一般的な積層セラミックコンデンサ1の断面図を示す。
積層セラミックコンデンサ1は、X軸およびY軸を含む平面に実質的に平行な誘電体層2と内部電極層3とを有し、誘電体層2と内部電極層3とがZ軸の方向に沿って交互に積層された素子本体10を有する。なお、図において、X軸とY軸とZ軸とは、相互に垂直である。
ここで、「実質的に平行」とは、ほとんどの部分が平行であるが、多少平行でない部分を有していてもよいことを意味し、誘電体層2と内部電極層3は、多少、凹凸があったり傾いていたりしてもよいという趣旨である。
素子本体10のサイズに特に制限はないが、X0は1.0mm~5.7mmであり、Y0は0.5mm~5.0mmであり、Z0は0.5mm~3.0mmである。
内部電極層3は、各端部が素子本体10の対向する二端面の表面に交互に露出するように積層してある。一対の外部電極4は、素子本体10の両端面10aに形成され、交互に配置された内部電極層3の露出端に接続されて、コンデンサ回路を構成する。
1-1.誘電体層
誘電体層2の厚みは、特に限定されないが、30μm以下であることが好ましく、より好ましくは2.5μm~20μmである。
誘電体層2の積層数は、特に限定されないが、好ましくは20以上であり、より好ましくは50以上である。
誘電体層2の材料としては、特に限定されず、たとえばABOなどのペロブスカイト構造の誘電体材料やニオブ酸アルカリ系セラミック、タングステンブロンズ型誘電体材料を主成分として構成される。副成分としては、二酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムのようなアルカリ金属化合物、酸化マンガン、希土類元素酸化物、酸化バナジウムなどが挙げられるがこれらに限定されない。その含有量も組成等に応じて適宜決定すればよい。
1-2.内部電極層
内部電極層3に含有される導電材は特に限定されず、Ni、Cu、Ag、Pd、Al、Ptなどの金属、またはそれらの合金を用いることができる。Ni合金としては、Mn、Cr、CoおよびAlから選ばれる1つ以上の元素とNiとの合金が好ましく、合金中のNi含有量は95質量%以上であることが好ましい。なお、NiまたはNi合金中には、Pなどの各種微量成分が0.1質量%程度以下含まれていてもよい。また、内部電極層3は、市販の電極用ペーストを使用して形成してもよい。内部電極層3の厚みは用途等に応じて適宜決定すればよい。
1-3.外部電極
図2に示すように、本実施形態の外部電極4は、内部電極層3が引き出される素子本体10の端面10aを覆う外部電極端面部4aと、素子本体10の側面10bを外部電極端面部4aに連続して覆う外部電極延長部4bと、を有する。
なお、図1および図2には示していないが、素子本体10のY軸方向に垂直な側面10bにも、素子本体10を外部電極端面部4aに連続して覆う外部電極延長部4bが形成されている。
外部電極4は、内部電極層3の少なくとも一部と電気的に接続するように素子本体10の端面10aを覆う樹脂電極層41を有する。
樹脂電極層41は、外部電極端面部4aから外部電極延長部4bへと連続して形成してある。
また、樹脂電極層41の表面には第1めっき層42が形成されており、第1めっき層42の表面には第2めっき層43が形成されている。
なお、図2では、一方の外部電極4について示してあるが、他方の外部電極においても、同様の構成を有している。
ただし、X軸方向の両端に位置する外部電極延長部4b,4b同士は、X軸方向に離れており、絶縁されている。
すなわち、図1および図2に示すようにZ-X平面に平行な面における積層セラミックコンデンサ1の断面において、素子本体10のX軸方向の長さをX0とし、外部電極延長部4bの長さをXEとしたとき、XE/X0は1/2より小さく、好ましくは1/3以下であり、さらに好ましくは1/4以下である。
なお、XEの下限は、150μmであることが好ましい。
1-3-1.樹脂電極層
樹脂電極層41は、SnおよびCuからなる元素aと、樹脂とを含む。樹脂電極層41におけるSnの含有量は、樹脂電極層41における元素aの合計(Sn+Cu)の含有量に対して25質量%~36.5質量%である。これにより、耐熱衝撃性が高くなると共に、強度が高くなる。樹脂電極層41におけるSnの含有量は、樹脂電極層41における元素aの合計の含有量に対して28質量%~34質量%であることが好ましい。
なお、ここで、「耐熱衝撃性」とは、-55℃~150℃の間の熱衝撃試験後の積層セラミックコンデンサ1において外部電極4の剥がれが発生し難いことをいう。
また、積層セラミックコンデンサ1の強度の評価方法は特に限定されないが、たとえば、限界たわみ試験により評価することができる。すなわち、限界たわみ試験において、たわみ量が大きい場合に「強度」が高いと評価することができる。
樹脂としては、特に限定されず、熱硬化性樹脂または紫外線硬化型樹脂を用いることができる。熱硬化性樹脂としては、たとえばフェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などを用いることができる。紫外線硬化型樹脂としては、たとえばウレタンアクリレート、アクリル樹脂アクリレート、エポキシアクリレートなどを用いることができる。
なお、樹脂電極層41に用いられる熱硬化性樹脂の硬化温度は200℃以下であることが好ましい。これにより、樹脂電極層41を形成する際に、高温になり過ぎず、中間層5と素子本体10の間、特に中間層5と誘電体層2における反応を抑制することができ、その結果、外部電極4の剥がれが抑制され、積層セラミックコンデンサ1の耐熱衝撃性が高くなると共に、強度が高くなる。
樹脂電極層41における元素bの合計(Al+Sb+Zn)の含有量は、樹脂電極層41における元素aの合計(Sn+Cu)の含有量に対して1質量%~25質量%であることが好ましい。これにより、素子本体10の側面10bと外部電極延長部4bにおいて、応力の集中を抑制することができる。その結果、耐熱衝撃性がより高くなると共に、強度がより高くなる。樹脂電極層41における元素bの合計(Al+Sb+Zn)の含有量は、樹脂電極層41における元素aの合計(Sn+Cu)の含有量に対して3質量%~15質量%であることがより好ましい。
樹脂電極層41は、その他、ガラス成分や他の金属を含んでもよい。樹脂電極層41に用いられる他の金属としては、たとえばAgなどを用いることができる。
樹脂電極層41の厚みは、特に限定されないが、たとえば5μm~500μmであることが好ましい。
1-3-2.第1めっき層、第2めっき層
第1めっき層42および第2めっき層43は、特に限定されないが、たとえばNiめっき層、Snめっき層、Cuめっき層、Pdめっき層またはAuめっき層である。
第1めっき層および第2めっき層の厚みは、特に限定されないが、それぞれ0.5μm~5.0μmであることが好ましい。
また、図1および図2では、第1めっき層42および第2めっき層43が形成されているが、第2めっき層が形成されず第1めっき層42だけが形成されている構成でもよいし、第1めっき層および第2めっき層の両方が形成されていない構成であってもよい。さらに、第1めっき層42および第2めっき層43の外層にさらに1層以上のめっき層を形成してもよい。
1-4.中間層
図1および図2に示すように、本実施形態の積層セラミックコンデンサ1は、外部電極延長部4bと、素子本体10の側面10bとの間に、中間層5を有する。これにより、耐熱衝撃性が高くなると共に、強度が高くなる。
なお、図示していないが、素子本体10のY軸方向に垂直な側面10bにおいても、外部電極延長部4bと、素子本体10の側面10bとの間に、中間層5を有する。また、Y軸方向に垂直な側面10bに形成された中間層5はZ軸方向に垂直な側面10bに形成された中間層5に連続している。
また、本実施形態では、Z軸方向に垂直な側面10bとY軸方向に垂直な側面10bをまとめて「側面10b」とすることがある。
側面10bに対する中間層5の被覆率を中間層被覆率とする。また、側面10bに対する外部電極延長部4bの被覆率を電極被覆率とする。この場合、中間層被覆率は電極被覆率よりも高い。すなわち、本実施形態では、図2に示すように、外部電極延長部4bよりも中間層5の方がX軸方向に長く延びた構成となっている。このような構成により、中間層5を介して素子本体10の側面10bへの外部電極延長部4bの密着性が高まり、積層セラミックコンデンサ1の耐熱衝撃性がより高くなると共に、強度がより高くなる。中間層被覆率をCM(%)とし、電極被覆率をCE(%)としたとき、(CM-CE)(%)は、好ましくは1.5%~10%である。
また、図1および図2に示すようにZ-X平面に平行な面における積層セラミックコンデンサ1の断面において、素子本体10のX軸方向の長さをX0とし、中間層5の長さをXMとし、外部電極延長部4bの長さをXEとしたとき、{100×(XM-XE)/X0}(%)は1.5%~10%である。このような構成により、積層セラミックコンデンサ1の耐熱衝撃性がより高くなると共に、強度がより高くなる。
XM/X0は1/2であってもよく、すなわち、X軸方向に連続した構成であってもよい。たとえば、図2では、中間層5は、素子本体10の端面10aからX軸方向に所定長さXMの範囲内(端面10aの近く)にのみ形成されているが、中間層5は、側面10bのX軸方向の端から端まで途切れずに連続していてもよい。
中間層5の材質は特に限定されず、絶縁性の材質であっても、導電性の材質であってもよい。また、中間層5の材質は、たとえばガラス、アルミナ系コンポジット材料、ジルコニア系コンポジット材料などが例示されるが、ガラス成分であることが好ましく、Siを主成分とするガラスであることがより好ましい。中間層5はSi以外にMg、Ca、Sr、Ba、Li、Na、K、Ti、Zr、B、P、Zn、Alなどを含んでいてもよい。また、BaTiO、CaTiO、Al、CaZrO、MgO、ZrO、Cr、CoOなどを含んでいてもよい。
また、中間層5の材質は軟化点が600℃以上950℃以下であるガラスが好ましい。これにより、中間層5を構成するガラスを焼き付ける際に、誘電体層2のセラミック粒子の粒成長を防ぐことができ、信頼性などの特性の劣化を抑制することができる。また、中間層5と外部電極4との密着性が高まり、積層セラミックコンデンサ1の耐熱衝撃性がより高くなると共に、強度がより高くなる。中間層5に用いられるガラスの軟化点は600℃以上850℃以下であることがより好ましい。
本実施形態の中間層5を構成するSiを主成分とするガラスは、ガラスの合計量に対するSiの含有量が25質量%~70質量%であることが好ましい。これにより、耐熱衝撃性がより高くなると共に、強度がより高くなる。
Siを主成分とするガラスとしては、たとえばSi-B-Zn-O系ガラスまたはSi-Al-M-O系ガラス(Mはアルカリ土類金属)などが挙げられ、この他ガラス成分として、BaO、Al、アルカリ金属、CaO、SrOを含んでもよい。
本実施形態のSi-B-Zn-O系ガラスはガラス成分中に、酸化物に換算するとSiOを20質量%~70質量%含み、Bを1質量%~20質量%含み、ZnOを1質量%~60質量%含むことが好ましい。これによりガラスの軟化点を適切な範囲内にし易くなる。
また、本実施形態のSi-B-Zn-O系ガラスはガラス成分中に、酸化物に換算するとSiOとBとZnOとが合計で70質量%~100質量%含まれることが好ましい。これによりガラスの軟化点を適切な範囲にし易くなる。
本実施形態のSi-Al-M-O系ガラスはガラス成分中に、酸化物に換算するとSiOを20質量%~70質量%含み、Alを2質量%~20質量%含み、MOを5質量%~20質量%含むことが好ましい。これによりガラスの軟化点を適切な範囲にし易くなる。なお、MとしてはCaまたはSrが好ましい。
また、本実施形態のSi-Al-M-O系ガラスはガラス成分中に、酸化物に換算するとSiOとAlとMOとが合計で70質量%~100質量%含まれることが好ましい。これによりガラスの軟化点を適切な範囲にし易くなる。
また、本実施形態の中間層5は、誘電体層2に比べて弾性率が低い材質であることが好ましい。これにより、外部からの応力衝撃を緩和するため、クラックや割れを抑制することができる。
1-5.樹脂電極層と中間層との界面
本実施形態では、樹脂電極層41と中間層5との界面における元素aの合計量に対する元素bの合計量をPS(質量%)とする。また、樹脂電極層41の厚み方向の中央部における元素aの合計量に対する元素bの合計量をPC(質量%)とする。この場合、PS(質量%)はPC(質量%)よりも高い。これにより、耐熱衝撃性がより高くなると共に、強度がより高くなる。(PS-PC)(質量%)は0.5質量%~20質量%であることが好ましい。
なお、ここで、「樹脂電極層41と中間層5との界面」とは、樹脂電極層41の厚みをtRとしたとき、樹脂電極層41と中間層5との接合面から樹脂電極層41の方向に0.2tRの厚みの範囲であり、好ましくは0.1tRの厚みの範囲である。
樹脂電極層41と中間層5との界面におけるPS(質量%)および樹脂電極層41の厚み方向の中央部におけるPC(質量%)を求める方法は特に限定されないが、たとえば積層セラミックコンデンサ1をZ-X平面に平行な面で切断した切断面において求めることができる。具体的には、切断面における樹脂電極層41と中間層5との界面および樹脂電極層41の厚み方向の中央部において、各元素を走査型電子顕微鏡―エネルギー分散型X線分析(SEM-EDS)、走査型透過電子顕微鏡ーエネルギー分散型X線分析(STEM-EDS)またはレーザーアブレーションICP質量分析装置(LA-ICP-MS)により測定し、PSおよびPCを求めることができる。
2.積層セラミックコンデンサの製造方法
次に、図1示す積層セラミックコンデンサ1の製造方法の一例を説明する。
図1に示すような積層セラミックコンデンサ1を製造するために、誘電体層2を構成するためのセラミック材料を含むセラミックグリーンシートを準備する。
セラミック材料としては、BaTiO、CaTiO、SrTiO、CaZrO、(K1-xNa)SrNb15、BaTiNb15などの主成分を含むセラミック材料を用いることができる。
次に、セラミックグリーンシート上に、導電性ペーストを塗布して、内部電極層3に対応する導電パターンが形成される。導電性ペーストの塗布は、例えば、スクリーン印刷法などの各種印刷法により行うことができる。導電性ペーストは、導電性微粒子の他に、公知のバインダや溶剤を含んでいてもよい。導電性微粒子としては、Ni、Ni系合金、CuまたはCu系合金を使用できる。
導電パターンが形成されていない複数のセラミックグリーンシート、導電パターンが形成されたセラミックグリーンシート、および導電パターンが形成されていない複数のセラミックグリーンシートがこの順で積層され、積層方向にプレスすることにより、積層体が作製される。
積層体上の仮想のカットラインに沿って積層体をカットすることにより、複数のグリーンの素子本体が作製される。なお、積層体のカッティングは、ダイシングや押切りにより行うことができる。さらに、グリーンの素子本体に対してバレル研磨などを施し、稜線部や角部を丸めてもよい。
グリーンの素子本体を焼成することにより、素子本体10が得られる。このときの焼成温度は、たとえば、1100℃~1400℃とすることができる。
次に中間層用ペーストを準備する。中間層用ペーストとしてはたとえばSiを含むガラス粉末とバインダと分散媒を混練して得ることができる。
図3に示すように、素子本体10を保持板30の貫通孔32に取り付ける。素子本体10のY軸方向の端面10aに粘着シートによりゴム板20を保持し、マスキングする。素子本体10の側面の端面10a側に中間層用ペーストをスプレーにより塗布し、焼き付けることにより、中間層5を形成することができる。
なお、中間層5の形成方法は特に限定されず、中間層用ペーストのスプレーによる塗布・焼き付けの他、メッキ、蒸着、スパッタリングなどの適宜の方法を用いることができる。
次に、表1~表4に記載の各組成となるように所定の量のSnおよびCuなどと、未硬化の熱硬化性樹脂組成物と、有機溶媒とを混錬して導電性熱硬化性樹脂組成物を準備する。
中間層5が形成された素子本体10の両端面10aから両側面10bにかかるようにして、導電性熱硬化性樹脂組成物を塗布する。
次に、導電性熱硬化性樹脂組成物が硬化する温度以上の雰囲気温度にして、素子本体10に樹脂電極層41を形成する。
次に、必要に応じて樹脂電極層41上に、第1めっき層42または、第1めっき層42および第2めっき層43が形成される。第1めっき層42および第2めっき層43の形成方法は特に限定されず、たとえばバレルめっきなどにより形成される。
このようにして、積層セラミックコンデンサ1が作製される。
3. 本実施形態のまとめ
本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ1の外部電極4は、内部電極層3の少なくとも一部と電気的に接続する樹脂電極層41を持つ外部電極を有する。また、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ1の外部電極4は、内部電極層3が引き出される素子本体10の端面10aを覆う外部電極端面部4aと、素子本体10の側面10bを外部電極端面部4aに連続して覆う外部電極延長部4bと、を有する。さらに、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ1は、素子本体10の側面10bと外部電極延長部4bに位置する樹脂電極層41との間に中間層5を有する。
このような構成であることにより、本実施形態の積層セラミックコンデンサ1は耐熱衝撃性が高いと共に、強度が高い。また、このように、本実施形態の積層セラミックコンデンサ1は、耐熱衝撃性が高く、外部電極4の欠陥が抑制されていることから、耐湿性も高い。
本実施形態の中間層5は、絶縁性である。
このような構成であることにより、本実施形態の積層セラミックコンデンサ1は耐熱衝撃性がより高いと共に、強度がより高い。
本実施形態の中間層5は、ガラス成分で構成されている。
このような構成であることにより、本実施形態の積層セラミックコンデンサ1は耐熱衝撃性がより高いと共に、強度がより高い。
本実施形態の樹脂電極層41は、SnおよびCuからなる元素aと、樹脂とを含み、樹脂電極層41におけるSnの含有量は、樹脂電極層41における元素aの合計の含有量に対して25質量%~36.5質量%である。
このような構成であることにより、本実施形態の積層セラミックコンデンサ1は耐熱衝撃性がより高いと共に、強度がより高い。
本実施形態の樹脂電極層41は、さらに元素bとして、Al、SbおよびZnからなる群から選ばれる1つ以上を含み、樹脂電極層41における元素bの合計の含有量は、樹脂電極層41における元素aの合計の含有量に対して1質量%~25質量%である。
このような構成であることにより、本実施形態の積層セラミックコンデンサ1は耐熱衝撃性がさらに高いと共に、強度がさらに高い。
本実施形態では、中間層被覆率は電極被覆率よりも高い。
このような構成であることにより、本実施形態の積層セラミックコンデンサ1は、樹脂電極層41と中間層5との密着性が高いため、その結果、耐熱衝撃性がさらに高いと共に、強度がさらに高い。
なお、本実施形態では、樹脂電極層41と中間層5との界面における元素aの合計量に対する元素bの合計量をPS(質量%)とする。また、樹脂電極層41の厚み方向の中央部における元素aの合計量に対する元素bの合計量をPC(質量%)とする。この場合、PS(質量%)はPC(質量%)よりも高い。このような構成にする方法としては、特に限定されないが、たとえば本実施形態の中間層5のように、Siを主成分とするガラスを用いることで、界面における元素bの濃度を高めることが出来る。また、樹脂電極層41の硬化時の温度を長くまたは、温度勾配を緩やかにすることでも、界面における元素bの濃度を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々に改変することができる。
本発明のセラミック電子部品は、積層セラミックコンデンサに限らず、その他のセラミック電子部品に適用することが可能である。その他のセラミック電子部品としては、例えば、バンドパスフィルタ、インダクタ、積層三端子フィルタ、圧電素子、PTCサーミスタ、NTCサーミスタ、バリスタなどである。
以下、本発明の実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
・試料番号1~61
積層セラミックコンデンサ1の素子本体10として、CaZrOを主成分とする誘電体層2と、Niを含む内部電極層3とを有し、X0×Y0×Z0=1.6mm×0.8mm×0.8mmの素子本体10を準備した。
焼き付け後に表1~表4の各試料に記載のSi量となるように、Siを含むガラス粉末とバインダと分散媒を混錬して中間層用ペーストを準備した。
図3に示すように、素子本体10を保持板30の貫通孔32に取り付けた。素子本体10のY軸方向の端面10aに粘着シートによりゴム板20を保持し、マスキングした。素子本体10の側面の端面10a側に中間層用ペーストをスプレーにより塗布し、焼き付けることにより、中間層5を形成した。中間層用ペーストの焼き付け温度は700℃とした。
次に、樹脂電極層41の組成が表1~表4に記載の各組成になるように所定量のSn、Cu、Al、SbおよびZnを準備し、未硬化の熱硬化性樹脂組成物エポキシ系樹脂、硬化温度200℃と、有機溶媒とを混錬して導電性熱硬化性樹脂組成物を準備した。
中間層5が形成された素子本体10の両端面10aから両側面10bにかかるようにして、導電性熱硬化性樹脂組成物を塗布した。
次に、導電性熱硬化性樹脂組成物が塗布された素子本体を150℃以上の雰囲気にして、素子本体10に樹脂電極層41を形成し、表1~表4に示すコンデンサ試料(積層セラミックコンデンサ1)を得た。得られたコンデンサ試料の中間層被覆率は電極被覆率よりも高かった。
・試料番号62
中間層を設けず、樹脂電極層においてSnの含有量を元素aの合計量に対して40質量%とした以外は試料番号1~13と同様にしてコンデンサ試料(積層セラミックコンデンサ1)を得た。
・評価
得られたコンデンサ試料(試料番号1~62)について、Z-X平面に平行に切断し、切断面における樹脂電極層41と中間層5との界面および樹脂電極層41の厚み方向の中央部において、各元素を走査型電子顕微鏡―エネルギー分散型X線分析(SEM-EDS)、走査型透過電子顕微鏡ーエネルギー分散型X線分析(STEM-EDS)またはレーザーアブレーションICP質量分析装置(LA-ICP-MS)により測定し、樹脂電極層41と中間層5との界面におけるPS(質量%)および樹脂電極層41の厚み方向の中央部におけるPC(質量%)を求めた。(PS-PC)>0であるか否かを表1~表4に示す。なお、樹脂電極層41の厚みをtRとしたとき、樹脂電極層41と中間層5との接合面から樹脂電極層41の方向に0.2tRの厚みの範囲を「樹脂電極層41と中間層5との界面」とした。
得られたコンデンサ試料について、外部電極4を基板のパッド部にはんだ付けし、基板に実装した。はんだの種類はSn-3.0Ag-0.5Cu(無鉛はんだ)であり、基板104の材質は、ガラス布基材エポキシ樹脂製であった。基板のサイズは、X軸方向の幅100mm、Y軸方向の長さ40mm、厚み0.8mmであった。コンデンサ試料を実装した基板について、熱衝撃試験と限界たわみ試験を行った。
(熱衝撃試験)
コンデンサ試料を実装した基板を気槽-55℃で30分保持し、その後、気槽150℃で30分保持した。この繰り返しを1000サイクル実施した200個のコンデンサ試料、この繰り返しを2000サイクル実施した200個のコンデンサ試料およびこの繰り返しを3000サイクル実施した200個のコンデンサ試料を準備した。
各コンデンサ試料について、外部電極4の剥がれをコンデンサ試料が実装された基板の状態で樹脂埋め、研磨し、顕微鏡にて確認した。外部電極4の剥がれがあったコンデンサ試料の数を表1~表4に示す。
(限界たわみ試験)
コンデンサ試料102を実装した基板104を図4に示す装置124に配置した。外部電極4,4と試験端子118Aまたは試験端子118Bとはそれぞれ導通していた。また、図示していないが、試験端子118Aおよび試験端子118BはLCRメーターに接続されていた。コンデンサ試料102の静電容量をLCRメーターで測定しながら、加圧部120により、矢印P1の方向から加圧速度を1.0mm/sとして加圧した。静電容量の測定は周波数1kHz、0.5Vrmで測定した。測定前の静電容量をCとして、加圧後の静電容量との差をΔCとして、ΔC/Cが±10%となったときの基板104のたわみ量fを測定した。10個のコンデンサ試料に対して上記の作業を行い、各コンデンサ試料102のたわみ量fの平均を表1~表4に示す。
Figure 0007276646000001
Figure 0007276646000002
Figure 0007276646000003
Figure 0007276646000004
表1~表4より、中間層を有する場合(試料番号1~61)は、中間層を有していない場合(試料番号62)に比べて、耐熱衝撃性が高く、限界たわみ試験のたわみ量が高くなることが確認できた。
表1より、樹脂電極層における元素aの合計量に対してSnが24質量%超37質量%未満の場合(試料番号8~12)は、樹脂電極層における元素aの合計量に対してSnが24質量%以下の場合(試料番号1~7)および37質量%(試料番号13)の場合に比べて、耐熱衝撃性が高く、限界たわみ試験のたわみ量が高くなることが確認できた。
1,102… 積層セラミックコンデンサ
2… 誘電体層
3… 内部電極層
4… 外部電極
4a… 外部電極端面部
4b… 外部電極延長部
41… 樹脂電極層
42… 第1めっき層
43… 第2めっき層
5… 中間層
10… 素子本体
10a… 端面
10b… 側面
104… 基板
118A,118B… 試験端子
120… 加圧部
124… 装置

Claims (6)

  1. 誘電体層と内部電極層とが交互に積層された素子本体と、前記内部電極層の少なくとも一部と電気的に接続する樹脂電極層を持つ外部電極と、を有するセラミック電子部品であって、
    前記外部電極は、
    前記内部電極層が引き出される前記素子本体の端面を覆う外部電極端面部と、
    前記素子本体の側面を前記外部電極端面部に連続して覆う外部電極延長部と、を有し、
    前記素子本体の前記側面と前記外部電極延長部に位置する前記樹脂電極層との間に中間層を有し、
    前記樹脂電極層は、SnおよびCuからなる元素aと、樹脂とを含み、
    前記樹脂電極層は、さらに元素bとして、Al、SbおよびZnからなる群から選ばれる1つ以上を含み、
    前記樹脂電極層における前記元素bの合計の含有量は、前記樹脂電極層における前記元素aの合計の含有量に対して1質量%~25質量%であるセラミック電子部品。
  2. 前記中間層は、絶縁性である請求項1に記載のセラミック電子部品。
  3. 前記中間層は、ガラス成分で構成されている請求項1または2に記載のセラミック電子部品。
  4. 前記樹脂電極層におけるSnの含有量は、前記樹脂電極層における前記元素aの合計の含有量に対して25質量%~36.5質量%である請求項1~3のいずれかに記載のセラミック電子部品。
  5. 前記樹脂電極層の厚み方向の中央部における前記元素aの合計量に対する前記元素bの合計量をPC(質量%)と、前記樹脂電極層と前記中間層との界面における前記元素aの合計量に対する前記元素bの合計量をPS(質量%)とした場合に、PS(質量%)はPC(質量%)よりも高い請求項1~4のいずれかに記載のセラミック電子部品。
  6. 前記側面に対する前記外部電極延長部の被覆率を電極被覆率とし、
    前記側面に対する前記中間層の被覆率を中間層被覆率としたとき、
    前記中間層被覆率は前記電極被覆率よりも高い請求項1~5のいずれかに記載のセラミック電子部品。

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