以下、会計場の混雑緩和を図ることができる会計装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施形態では、本会計装置を導入する店舗としてコンビニエンスストアを例示する。因みに会計装置とは、会計処理を実行するための装置を称する。会計処理とは、商品登録処理と決済処理とを含む。商品登録処理及び決済処理については以下の説明で明らかにする。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態のコンビニエンスストア10で構築されるPOS(Point Of Sales)システム1の概略構成を示すブロック図であり、図2は、同コンビニエンスストア10のレイアウト例を示す模式図である。図1に示すように、POSシステム1は、対面式POS端末20、スルー式POS端末30及びストアサーバ40と、ネットワーク50と、を含む。ネットワーク50は、対面式POS端末20及びスルー式POS端末30を、ストアサーバ40と通信自在に接続するためのものである。ネットワーク50は、例えば有線のLAN(Local Area Network)である。ネットワーク50は、例えばワイファイ等の無線通信規格に準拠した無線LANであってもよい。ネットワーク50は、例えば対面式POS端末20とストアサーバ40とを有線LANで接続し、スルー式POS端末30とストアサーバ40とを無線LANで接続するというように、有線LANと無線LANとが混在してもよい。
対面式POS端末20は、店員の操作により、客が購入する商品の登録から会計までを処理する対面会計方式に対応した会計装置である。このような対面式POS端末20は、既存のコンビニエンスストア等で導入されており、周知であるので、詳細な説明は省略する。
スルー式POS端末30は、少品目しか購入しない客向けに、袋詰めなしにスムーズにセルフ会計方式で会計を済ませることができる会計装置である。スルー式POS端末30の詳細については、後述する。
対面式POS端末20及びスルー式POS端末30の台数は、特に限定されるものではない。本実施形態では、対面式POS端末20の台数を2台とし、スルー式POS端末30の台数を1台とする。
図2に示すように、コンビニエンスストア10は、複数の商品陳列棚11が配置された売場12と、会計用カウンタ13が配置された会計場14とに区分けされる。そして、売場12と会計場14との境界付近に、店内への出入口15が設けられている。また、上記出入口15とは別に、少品目しか購入しない客を対象とした出口16が設けられている。出口16は、出入口15よりも会計場14に近い側に設けられている。出口16には、スルー式POS端末30が設置されている。対面式POS端末20は、会計用カウンタ13の上に設置されている。
コンビニエンスストア10のレイアウト例は、図2のレイアウトに限定されるものではない。少なくとも出入口15から入店した客が、売場12の商品陳列棚11に陳列されている商品を購入し会計場14で会計を行う。このとき、1,2品目の少品目しか購入しない客の一部はスルー式POS端末30を使用して会計を行い、退出路から店外へ出る。その他の客は、対面式POS端末20を使用して会計を行い、出入口15から店外へ出る。このような動線を確保できるレイアウトであればよい。
ストアサーバ40は、対面式POS端末20及びスルー式POS端末30で実行される登録業務及び会計業務を一元的に管理するコンピュータ機器である。ストアサーバ40は、対面式POS端末20及びスルー式POS端末30で登録された各商品の販売データを収集し集計することで、各商品の売上、在庫等を管理する。ストアサーバ40は、対面式POS端末20及びスルー式POS端末30で処理された会計のデータを収集し集計することで、店舗の売上、損失等を管理する。
ストアサーバ40は、広域ネットワーク60に接続されている。広域ネットワーク60には、電子マネーサーバ70、電子レシートサーバ80、連携サーバ90等が接続されている。ストアサーバ40は、広域ネットワーク60を介して電子マネーサーバ70、電子レシートサーバ80、連携サーバ90等とデータ通信を行うことができる。
電子マネーサーバ70は、電子マネーの利用者が所有する電子マネーの残高を管理する。電子マネーサーバ70の記憶装置は、利用者を識別する第1ユーザIDと関連付けて、その利用者の電子マネー残高を記憶する。電子マネーサーバ70は、ストアサーバ40とのデータ通信により、対面式POS端末20又はスルー式POS端末30で電子マネー決済を行った利用者の電子マネー残高を更新する。
電子レシートサーバ80は、電子レシートの利用者に対して発行される電子レシートデータを管理する。電子レシートサーバ80の記憶装置は、利用者を識別する第2ユーザIDと関連付けて、その利用者に対して対面式POS端末20又はスルー式POS端末30で作成された電子レシートデータを記憶する。電子レシートデータは、利用者が購入した商品の明細及び決済金額等が記録されるレシートを電子化したものである。電子レシートサーバ80の記憶装置に記憶された電子レシートデータは、その電子レシートデータに関連付けられた第2ユーザIDで識別される利用者が、スマートフォン、タブレット端末等を利用して電子レシートサーバ80にアクセスすることにより、閲覧することができる。
連携サーバ90は、電子マネーの利用者と電子レシートの利用者とが同一人物の場合に、その利用者に対する第1ユーザIDと第2ユーザIDとの連携を図る。電子マネーの利用者は、第1ユーザIDが記録された記録媒体を所有する。記録媒体は、例えばICカード、スマートフォン等である。同様に、電子レシートの利用者は、第2ユーザIDが記録された記録媒体を所有する。記録媒体は、例えばICカード、スマートフォン等である。
対面式POS端末20又はスルー式POS端末30において電子マネー決済が実行されると、第1ユーザIDとともに決済金額が電子マネーサーバ70に送信される。電子マネーサーバ70は、当該第1ユーザIDに関連付けられた電子マネー残高と決済金額とを比較する。電子マネーサーバ70は、電子マネー残高が決済金額以上であれば電子マネー決済を承認し、電子マネー残高を決済金額分減額した金額に更新する。電子マネー決済が承認されると、対面式POS端末20又はスルー式POS端末30においては、電子レシートデータが生成され、第1ユーザIDとともに電子レシートデータが電子レシートサーバ80に送信される。電子レシートサーバ80は、連携サーバ90と通信を行い、当該第1ユーザIDと連携する第2ユーザIDを取得する。電子レシートサーバ80は、連携サーバ90から取得した第2ユーザIDと関連付けて電子レシートデータを記憶装置に記憶させる。このように、電子マネーの利用者が電子レシートの利用者でもある場合には、電子マネー決済を行うことで、自動的に電子レシートデータが利用者に提供され得る。
図3は、スルー式POS端末30の外観構成を示す模式図であり、図4は、スルー式POS端末30の要部回路構成を示すブロック図である。図3に示すように、スルー式POS端末30は、会計場14から出口16に通じる通路17に沿って配置されている。具体的には、通路17の一方の側にスルー式POS端末30の筐体300が設置されている。通路17の他方の側には、図2に示すように、筐体300と対峙するように衝立18が設置されている。つまり、筐体300と衝立18との間に通路17が形成されている。なお、通路は、本実施形態のように必ずしも筐体300と衝立18とにより形成されている必要は無く、筐体300が複数設けられている場合においては、別の筐体300とにより形成された空間であっても良い。
電子マネー及び電子レシートの利用者で、かつ、少品目しか購入せず、袋詰めが不要な客は、会計場14から出口16に向かって通路17を矢印19で示す方向に歩行する。客は、通路17を歩行しているときにスルー式POS端末30を操作して購入する商品の登録と、電子マネー決済による会計と、を自ら行う。客は、会計を終えると、商品を袋詰めすることなく出口16から店外へ出る。スルー式POS端末30は、上述したような客の行動を可能とするものである。
図4に示すように、スルー式POS端末30は、プロセッサ301、メインメモリ302、補助記憶デバイス303、通信インターフェース304、スキャナ305、リーダ・ライタ306、タッチパネル307、I/O(Input/Output)ポート308、入口センサ309、出口センサ310、通路センサ311、入口扉312、出口扉313及びシステム伝送路314を備える。システム伝送路314は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。スルー式POS端末30では、システム伝送路314に、プロセッサ301、メインメモリ302、補助記憶デバイス303、通信インターフェース304、スキャナ305、リーダ・ライタ306、タッチパネル307及びI/Oポート308を接続する。スルー式POS端末30では、プロセッサ301、メインメモリ302及び補助記憶デバイス303と、これらを接続するシステム伝送路314とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ301は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ301は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、スルー式POS端末30としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ301は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。
メインメモリ302は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ302は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ302は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。メインメモリ302は、プロセッサ301が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ302は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ301によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROM(Read Only Memory)である。揮発性のメモリ領域は、例えばRAM(Random Access Memory)である。
補助記憶デバイス303は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、あるいはSSD(Solid State Drive)等が補助記憶デバイス303となり得る。補助記憶デバイス303は、プロセッサ301が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサ301での処理によって作成されたデータ等を保存する。補助記憶デバイス303は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
通信インターフェース304は、ネットワーク50を介して接続されたストアサーバ40と通信プロトコルに従いデータ通信を行う。
スキャナ305は、商品に付されたバーコード、二次元データコード等のコードシンボルを読み取るためのデバイスである。スキャナ305は、レーザ光の走査によりコードシンボルを読み取るタイプであってもよい。スキャナ305は、撮像デバイスで撮像した画像からコードシンボルを読み取るタイプであってもよい。
図3に示すように、筐体300における上面300Aの会計場14に近い側にスキャナ305の読取窓305Aが設けられている。スルー式POS端末30の利用客が商品に付されたコードシンボルを読取窓305Aに翳すと、スキャナ305は、そのコードシンボルをスキャンして、商品ID等の読取りを行う。ここに、スキャナ305は、スルー式POS端末30の読取手段として機能する。
リーダ・ライタ306は、近距離無線通信を利用して非接触により記録媒体に記録されたデータの読取りと、その記録媒体へのデータの書込みとを行う。記録媒体は、典型的には、第1ユーザIDが記録された非接触式のICカード、スマートフォン等である。リーダ・ライタ306は、他の記録媒体に対してデータの読取りまたはデータの書込みを行ってもよい。
図3に示すように、筐体300における上面300Aの略中央にリーダ・ライタ306のアンテナ306Aが設けられている。スルー式POS端末30の利用客が記録媒体をアンテナ306Aに翳すと、リーダ・ライタ306は、近距離無線通信によりその記録媒体に記録されているデータの読取りを行う。リーダ・ライタ306は、アンテナ306Aに翳されている記録媒体に対して書込みデータが有る場合には、近距離無線通信によりその記録媒体にデータの書込みを行う。ここに、リーダ・ライタ306は、スルー式POS端末30の受付手段として機能する。
タッチパネル307は、スルー式POS端末30の入力デバイス及び表示デバイスとして機能する。タッチパネル307は、スルー式POS端末30の利用客による操作入力を受け付ける。タッチパネル307は、その利用客に対して必要な情報の表示を行う。
図3に示すように、筐体300における上面300Aの出口16に近い側にタッチパネル307が設けられている。タッチパネル307は、その画面307Aを通路17への進入口の側に向けて、筐体300の上面300Aに取り付けられている。
I/Oポート308は、入口センサ309、出口センサ310及び通路センサ311からそれぞれセンシング信号を入力する機能と、入口扉312及び出口扉313に対して開閉信号を出力する機能とを有する。
図3に示すように、入口センサ309、出口センサ310及び通路センサ311は、筐体300の衝立18と対向する側面300Bに設けられている。入口センサ309は、会計場14に近い側に設けられている。出口センサ310は、出口16に近い側に設けられている。通路センサ311は、入口センサ309と出口センサ310との間に設けられている。通路センサ311は、複数のセンシング素子を通路17に沿って配列した構造となっており、少なくとも1つのセンシング素子がオンすると、オン信号を出力する。
入口センサ309は、会計場14から通路17へと進入する利用客を検知する。出口センサ310は、通路17から店外へと退出する利用客を検知する。通路センサ311は、通路17を歩行する利用客を検知する。入口センサ309、出口センサ310及び通路センサ311は、いわゆる人感センサである。人感センサの種類は、特に限定されるものではない。例えば赤外線を利用した熱センサであってもよいし、光の反射を利用した光センサであってもよい。
図3に示すように、入口扉312及び出口扉313は、筐体300の衝立18と対向する側面300Bに設けられている。入口扉312は、会計場14に近い側に設けられている。入口扉312は、筐体300に取り付けられた一辺を回転の中心とし、矢印312Aまたは矢印312Bに示すように、通路17の面と平行に往復して回動することで、会計場14から通路17への進入路の開閉を行う。出口扉313は、出口16に近い側に設けられている。出口扉313は、筐体300に取り付けられた一辺を回転の中心とし、矢印313Aまたは矢印313Bで示すように、通路17の面と平行に往復して回動することで、通路17から出口16への退出路の開閉を行う。
図3に示す入口扉312及び出口扉313は、一例である。入口扉312及び出口扉313の構造は、図3に示すものに限定されるものではない。例えば、筐体300の側面300Bに取り付けられた一点を回転の中心として、通路17の面と垂直に往復して回動することで、進入路又は退出路を開閉するものであってもよい。あるいは、入口扉312及び出口扉313は、筐体300と対向する衝立18に設けてもよい。ここに、入口扉312は、スルー式POS端末30の第1阻止手段として機能する。出口扉313は、スルー式POS端末30の第2阻止手段若しくは阻止手段として機能する。
かかる構成のスルー式POS端末30は、図5に示すように、カウンタエリア31と規定点数エリア32とを備えている。カウンタエリア31は、カウント値nを記述するための領域である。カウンタエリア31は、メインメモリ302の揮発性領域に形成されている。規定点数エリア32は、規定点数Nを記述するための領域である。規定点数エリア32は、補助記憶デバイス303に形成されている。
規定点数エリア32には、予め規定点数Nが記述されている。規定点数Nは、スルー式POS端末30で会計が可能な商品の数の上限値である。つまりスルー式POS端末30は、規定点数を超える数の商品の登録を認めない。スルー式POS端末30は、少品目しか購入しない客向けに、袋詰めなしにスムーズにセルフ会計方式で会計を済ませることができる専用の会計装置である。したがって規定点数Nは、典型的には“1”又は“2”が好ましい。ただし、規定点数Nを“3”以上とすることを否定するものではない。規定点数Nをいくつにするかは任意である。商品の購買履歴などからPOSシステム1の管理者が規定点数Nを適宜設定することができる。規定点数エリア32に一旦設定した規定点数Nを変更することも可能である。また、一日の時間帯、あるいは曜日等によって規定点数Nが自動的に変更されてもよい。すなわちプロセッサ301を主体とするコンピュータは、規定点数エリア32に任意の規定点数Nを設定するための設定手段として機能する。
図6乃至図9は、スルー式POS端末30のプロセッサ301が、メインプログラムに従って実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図である。以下、これらの流れ図を用いて、スルー式POS端末30の動作を説明する。なお、以下に説明する動作は一例である。同様な結果を得ることが可能であればその動作の手順及び内容は特に限定されるものではない。
スルー式POS端末30の電源が投入され、メインプログラムが起動すると、プロセッサ301は、Act1としてスキャナ305とリーダ・ライタ306に対してそれぞれディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、スキャナ305とリーダ・ライタ306は、いずれもその機能を停止する。したがって、仮に商品に付されたコードシンボルが読取窓305Aに翳されても、スキャナ305は、そのコードシンボルを読み取らない。非接触式のICカード、スマートフォン等の記録媒体がアンテナ306Aに翳されても、リーダ・ライタ306は、記録媒体のデータを読み取らない。
プロセッサ301は、Act2として入口扉312の開動作と出口扉313の閉動作とを制御する。この制御により、I/Oポート308から入口扉312に対して開信号が出力される。また、I/Oポート308から出口扉313に対して閉信号が出力される。その結果、入口扉312は、図3の矢印312Bの方向に回転して、通路17への進入路を開放する。出口扉313は、図3の矢印313Aの方向に回転して、通路17からの退出路を閉塞する。したがって、スルー式POS端末30の利用客は、会計場14から通路17に進入することができる。しかし、通路17に進入した利用客は、出口16から店外に退出することはできない。通路17に進入した利用客は、会計場14へ戻ることは可能である。
プロセッサ301は、Act3として進入路から利用客が進入したか否かを確認する。入口センサ309及び通路センサ311の検知信号がいずれもオフであり、利用客の進入を確認できない場合、プロセッサ301は、Act3においてNOと判定し、再びAct3に戻る。すなわちプロセッサ301は、進入路から利用客が進入するのを待ち続ける。
入口センサ309の検知信号がオフからオンに変化し、続いて通路センサ311の検知信号がオフからオンに変化すると、プロセッサ301は、進入路から利用客が進入したと判定する。このときプロセッサ301は、Act3においてYESと判定し、Act4へと進む。プロセッサ301は、Act4としてカウンタエリア31のカウント値nを“0”にリセットする。
プロセッサ301は、Act5としてスキャナ305に対してイネーブル信号を出力する。このイネーブル信号により、スキャナ305は、その機能を有効にする。したがって、進入路から進入した利用客が、商品に付されたコードシンボルを読取窓305Aに翳すと、スキャナ305は、そのコードシンボルを読み取る。
プロセッサ301は、Act6として商品スキャンの有無を確認する。すなわちプロセッサ301は、スキャナ305において商品に付されたコードシンボルが読み取られると商品スキャンが有りと判断する。例えば、進入路から利用客が侵入したと検知した後、一定時間が経過してもスキャナ305による商品IDの読取がない場合、プロセッサ301は、商品スキャンが無いと判断する。商品スキャンが無い場合、プロセッサ301は、Act7として進入路から利用客が退出したか否かを確認する。通路センサ311がオンであり利用客の退出を確認できない場合、プロセッサ301は、Act7においてNOと判定し、Act6へと戻る。したがって、プロセッサ301は、Act6及びAct7により、商品スキャンが行われるか利用客が進入路から退出するのを待ち受ける。
Act6及びAct7の待ち受け状態において、通路センサ311がオンからオフに変化し、続いて入口センサ309がオンからオフに変化すると、プロセッサ301は、利用客が進入路から退出したことを確認する。利用客が進入路から退出すると、プロセッサ301は、Act7においてYESと判定し、Act8へと進む。プロセッサ301は、Act8としてスキャナ305に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、スキャナ305は、その機能を停止する。
スキャナ305に対してディスエイブル信号を出力したプロセッサ301は、Act3へと戻る。すなわちプロセッサ301は、再び進入路から利用客が進入するのを待ち続ける。
プロセッサ301は、Act6及びAct7の待ち受け状態において、商品スキャンが有ると、Act6においてYESと判定し、図7のAct11へと進む。プロセッサ301は、Act11としてスキャナ305で読み取られたコードシンボルからそのコードシンボルが付されている商品を特定する。そしてプロセッサ301は、その商品がスルー式POS端末30において登録が可能な商品であるか否かを確認する。
例えば、酒類、煙草等のように年齢制限のある商品は、店員による客の年齢確認が必要である。また、第1類又は第2類に属する医薬品は、薬剤師又は登録販売者による情報提供が必要である。このような年齢制限のある商品及び情報提供が必要な医薬品は、セルフ会計方式のスルー式POS端末30では会計を行えない。そこで、スルー式POS端末30では会計を行えない商品のリストが補助記憶デバイス303に保存されている。プロセッサ301は、コードシンボルから特定された商品がリストにある場合には登録不能とし、リストにない場合には登録可能とする。
登録が不能な場合、プロセッサ301は、Act11においてNOと判定し、Act22へと進む。プロセッサ301は、Act22としてスキャナ305に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、スキャナ305は、その機能を停止する。したがって、利用客は商品の登録を行えなくなる。またこのとき、リーダ・ライタ306はその機能を停止している。したがって、利用客は電子マネーによる会計も行うことはできない。
プロセッサ301は、Act23として商品の登録不可を通知するメッセージをタッチパネル307に表示させる。メッセージは、利用客が購入する商品はスルー式POS端末では会計を行えないこと、会計場14の対面式POS端末20で会計をすること、を指示する内容が好ましい。
その後、プロセッサ301は、図9のAct41の処理へと進む。Act41以降の処理については、後述する。
一方、登録が可能な場合には、プロセッサ301は、Act11においてYESと判定し、Act12へと進む。プロセッサ301は、Act12として商品登録処理を実行する。すなわちプロセッサ301は、コードシンボルから特定された商品の商品ID、商品名、価格等の商品データをストアサーバ40から取得する。プロセッサ301は、商品データを基に、商品ID、商品名、価格、販売点数、販売金額等を含む商品販売データを生成し、メインメモリ302に登録する。またプロセッサ301は、商品名、価格等をタッチパネル307に表示させる。このような商品登録処理は、対面式POS端末20を含む既存のPOS端末において実行される周知の処理である。
プロセッサ301は、商品登録処理を終えると、Act13としてカウント値nを調べる。カウント値nが“0”の場合、プロセッサ301は、Act13においてYESと判定し、Act14へと進む。プロセッサ301は、Act14として入口扉312の閉動作を制御する。この制御により、I/Oポート308から入口扉312に対して閉信号が出力される。その結果、入口扉312は、図3の矢印312Aの方向に回転して、進入路を閉塞する。したがって、商品登録処理が実行されると、通路17内の利用客以外の客が通路17に進入することは阻止される。
プロセッサ301は、Act15としてリーダ・ライタ306にイネーブル信号を出力する。このイネーブル信号によりリーダ・ライタ306はその機能を有効にする。したがって、通路17内の利用客が電子マネーに係る記録媒体をアンテナ306Aに翳すと、リーダ・ライタ306によってその記録媒体に記録されている電子マネーのデータ、つまりは第1ユーザIDが非接触で読み取られる。
Act14及びAct15の処理を終えると、プロセッサ301は、Act16へと進む。一方、Act13においてカウント値nが“1”以上であった場合には、プロセッサ301は、Act13においてNOと判定し、Act14及びAct15の処理をスキップして、Act16へと進む。
プロセッサ301は、Act16としてカウント値nを“1”だけカウントアップする。プロセッサ301は、Act17としてカウント値nが規定点数Nに達したか否かを確認する。カウント値nが規定点数Nに達した場合には、プロセッサ301は、Act17においてYESと判定し、図8のAct31へと進む。Act31以降の処理については後述する。
一方、カウント値nが規定点数Nに達していない場合には、プロセッサ301は、Act17においてNOと判定し、Act18へと進む。プロセッサ301は、Act18として商品スキャンの有無を確認する。商品スキャンが無い場合、プロセッサ301は、Act18においてNOと判定し、Act19へと進む。プロセッサ301は、Act19として中止ボタンが操作されたか否かを確認する。中止ボタンは、タッチパネル307の画面307Aに表示されている。中止ボタンが操作されていない場合、プロセッサ301は、Act19においてNOと判定し、Act20へと進む。プロセッサ301は、Act20としてリーダ・ライタ306により電子マネーのデータが読み取られたか否かを確認する。電子マネーのデータが読み取られていない場合、プロセッサ301は、Act20においてNOと判定し、Act18へと戻る。したがってプロセッサ301は、Act18乃至Act20により、商品スキャンが行われるか、中止ボタンが操作されるか、電子マネーのデータが読み取られるのを待ち受ける。
前述したように規定点数Nは、“1”または”2”が好ましい。規定点数Nが“1”であった場合には、Act17においてYESと判定されるので、Act18乃至Act20の待ち受け状態にはならない。規定点数Nが“2”であった場合には、Act18乃至Act20の待ち受け状態になる。
Act18乃至Act20の待ち受け状態において、商品スキャンが行われたことを確認すると、プロセッサ301は、Act18においてYESと判定し、Act11へと戻る。以後、プロセッサ301は、Act11以降の処理を再び実行する。
したがって、スキャンされた商品が登録可能な商品であったならば、その商品の登録処理が実行される。また、カウント値nが“1”だけカウントアップする。このとき、カウント値nは、“1”以上であるので、Act14及びAct15の処理は実行されない。そして、カウント値nが規定点数Nに達すると、図8のAct31へと進む。
Act18乃至Act20の待ち受け状態において、中止ボタンが操作された場合には、プロセッサ301は、Act19においてYESと判定し、Act24へと進む。プロセッサ301は、Act24としてスキャナ305に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、スキャナ305は、その機能を停止する。その後、プロセッサ301は、図9のAct41の処理へと進む。
Act18乃至Act20の待ち受け状態において、リーダ・ライタ306により電子マネーのデータが読み取られた場合、プロセッサ301は、Act20においてYESと判定し、Act21へと進む。プロセッサ301は、Act21としてスキャナ305に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、スキャナ305は、その機能を停止する。その後、プロセッサ301は、図8のAct35の処理へと進む。Act35以降の処理については後述する。
上述したように、カウント値nが規定点数Nに達すると、プロセッサ301は、図8のAct31へと進む。プロセッサ301は、Act31としてスキャナ305に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、スキャナ305は、その機能を停止する。またプロセッサ301は、Act32として電子マネーによる決済を行うように指示するメッセージをタッチパネル307に表示させる。メッセージは、電子マネーの記録媒体をアンテナ306Aに翳すことを指示する内容が好ましい。したがって、通路内の利用客は、電子マネーの記録媒体をアンテナ306Aに翳すこととなる。あるいは利用客は、電子マネー以外の支払方法を希望する場合には、中止ボタンを操作することとなる。
プロセッサ301は、Act33として中止ボタンが操作されたか否かを確認する。中止ボタンが操作されていない場合、プロセッサ301は、Act33においてNOと判定し、Act34へと進む。プロセッサ301は、Act34としてリーダ・ライタ306により電子マネーのデータが読み取られたか否かを確認する。電子マネーのデータが読み取られていない場合、プロセッサ301は、Act34においてNOと判定し、Act33へと戻る。したがってプロセッサ301は、Act33及びAct34により、中止ボタンが操作されるか、電子マネーのデータが読み取られるのを待ち受ける。
Act33及びAct34の待ち受け状態において、中止ボタンが操作された場合には、プロセッサ301は、Act33においてYESと判定し、図9のAct41の処理へと進む。
Act33及びAct34の待ち受け状態において、リーダ・ライタ306により電子マネーのデータが読み取られた場合、プロセッサ301は、Act34においてYESと判定し、Act35へと進む。
このように、カウント値nが規定点数Nに達した後、リーダ・ライタ306で電子マネーのデータが読み取られた場合、あるいはカウント値nが規定点数Nに達する前にリーダ・ライタ306で電子マネーのデータが読み取られた場合、プロセッサ301は、Act35へと進む。プロセッサ301は、Act35として電子マネーによる決済が可能か否かを確認する。すなわちプロセッサ301は、リーダ・ライタ306で読み取られた第1ユーザIDに関連付けられて電子マネーサーバ70で管理されている電子マネー残高が、決済金額以上であるか否かを確認する。決済金額は、Act12の商品登録処理で算出されている。
電子マネー残高が決済金額に対して不足している場合、電子マネー決済は不可能である。電子マネー決済が不可能な場合、プロセッサ301は、Act35においてNOと判定し、Act36へと進む。プロセッサ301は、Act36として決済不可を通知するメッセージをタッチパネル307に表示させる。メッセージは、電子マネーの残高が不足しており決済ができないこと、電子マネー以外の支払方法を選択する場合には中止ボタンを操作することを指示する内容が好ましい。その後、プロセッサ301は、Act33の処理へと戻る。すなわちプロセッサ301は、Act33及びAct34の待ち受け状態に戻る。
これに対し、電子マネー残高が決済金額以上あり、電子マネー決済が可能である場合には、プロセッサ301は、Act35においてYESと判定し、Act37へと進む。プロセッサ301は、Act37としてリーダ・ライタ306に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、リーダ・ライタ306は、その機能を停止する。
プロセッサ301は、Act38として電子マネー決済処理を実行する。この処理は、電子マネーサーバ70に対して第1ユーザIDと決済金額のデータを送信する処理と、レシートデータを生成し、電子レシートサーバ80に対して送信する処理とを含む。
電子マネー決済処理を終えると、プロセッサ301は、Act39として出口扉313の開動作を制御する。この制御により、I/Oポート308から出口扉313に対して開信号が出力される。その結果、出口扉313は、図3の矢印313Bの方向に回転して、退出路を開放する。したがって、通路17内の利用客は、電子マネーによる決済処理を終えると、出口16へと退出できるようになる。
プロセッサ301は、Act40として退出路から利用客が退出したか否かを確認する。通路センサ311がオンであり利用客の退出を確認できない場合、プロセッサ301は、Act40においてNOと判定し、Act40へと戻る。すなわちプロセッサ301は、退出路から利用客が退出するのを待ち続ける。
通路センサ311の検知信号がオンからオフに変化し、続いて出口センサ310の検知信号がオンからオフに変化すると、プロセッサ301は、退出路から利用客が退出したと判定する。このときプロセッサ301は、Act40においてYESと判定し、Act2へと戻る。プロセッサ301は、Act2として入口扉312の開動作と出口扉313の閉動作とを制御する。以後、プロセッサ301は、Act3以降の処理を上述したのと同様に実行する。
さてプロセッサ301は、Act23またはAct24の処理を終えるか、Act33において中止ボタンが操作されたことを確認し、YESと判定すると、図9のAct41へと進む。プロセッサ301は、Act41としてカウント値nが“0”よりも大きいか否かを確認する。カウント値nが“0”よりも大きい、すなわち“1”以上の場合には、プロセッサ301は、Act41においてYESと判定し、Act42へと進む。プロセッサ301は、Act41として取消処理を実行する。取消処理は、Act12の商品登録処理で登録された商品の販売データを取り消す処理である。
取消処理を終えると、プロセッサ301は、Act43へと進む。一方、カウント値nが“0”の場合には、プロセッサ301は、Act41においてNOと判定し、Act42の処理をスキップして、Act43へと進む。したがって、Act12の商品登録処理を経ることなくAct41へと至った場合には、取消処理はスキップされる。商品登録処理を経た後でAct41へと至った場合には、取消処理は実行される。
プロセッサ301は、Act43として入口扉312が開状態であるか否かを確認する。例えばプロセッサ301は、入口扉312の閉動作を制御したときと開動作を制御したときとで値が変化するステータスを有している。プロセッサ301は、このステータスの値によって入口扉312が閉状態であるか否かを確認する。
入口扉312が閉状態である場合、プロセッサ301は、Act43においてYESと判定し、Act44へと進む。プロセッサ301は、Act44として入口扉312の開動作を制御する。この制御により、I/Oポート308から入口扉312に対して開信号が出力される。その結果、入口扉312は、図3の矢印312Bの方向に回転して、進入路を開放する。また、プロセッサ301は、Act45としてリーダ・ライタ306に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、リーダ・ライタ306は、その機能を停止する。その後、プロセッサ301は、Act46へと進む。
一方、入口扉312が開状態であった場合には、プロセッサ301は、Act43においてNOと判定し、Act44及びAct45の処理をスキップして、Act46へと進む。したがって、Act14において入口扉312が閉動作することなくAct43へと至った場合には、Act44及びAct45の処理はスキップされる。Act14において入口扉312が閉動作した後でAct43へと至った場合には、Act44及びAct45の処理が実行される。
プロセッサ301は、Act46として進入路から利用客が退出したか否かを確認する。通路センサ311がオンであり利用客の退出を確認できない場合、プロセッサ301は、Act46においてNOと判定し、Act46へと戻る。したがって、プロセッサ301は、Act46により、利用客が進入路から会計場14へと退出するのを待ち続ける。
通路センサ311がオンからオフに変化し、続いて入口センサ309がオンからオフに変化すると、プロセッサ301は、利用客が進入路から会計場14へと退出したと判定する。このときプロセッサ301は、Act46においてYESと判定し、Act3へと戻る。以後、プロセッサ301は、Act3以降の処理を上述したのと同様に実行する。
ここに、プロセッサ301を主体とするスルー式POS端末30のコンピュータは、Act38の処理を実行することにより、処理手段として機能する。また当該コンピュータは、Act4、Act15~Act17、Act31、Act32及びAct34の処理を実行することにより、強制手段として機能する。また当該コンピュータは、Act2、Act14、Act39、Act44の処理を実行することにより制御手段として機能する。
スルー式POS端末30は、以上の如く動作する。したがって、電子レシートの利用客であり電子マネーで決済をする客は、少品目しか購入しない場合に、スルー式POS端末30を利用してセルフにより購入商品の会計を行うことができる。具体的には、規定点数Nが“1”であった場合には、客は、商品を1点のみ購入する場合に、スルー式POS端末30を利用して会計を行うことができる。規定点数Nが“2”であった場合には、客は、商品を2点まで購入する場合に、スルー式POS端末30を利用して会計を行うことができる。
スルー式POS端末30を利用する客は、会計場14から通路17へと進入し、購入商品のコードシンボルを読取窓305Aに翳す。このとき、購入商品が購入可能な商品であると、スルー式POS端末30では商品登録処理が実行される。また、入口扉312が閉動作する。したがって、次の客が通路17に進入することはできない。
ここで、規定点数Nが“1”であった場合には、電子マネーによる決済を行うように指示するメッセージがタッチパネル307に表示される。また、スキャナ305の機能が停止する。その結果、スルー式POS端末30においては、電子マネーによる決済が強制される。このとき、2点目の購入商品がある客は、中止ボタンを操作する。そうすると、入口扉312が開動作するので、客は進入路から会計場14へと戻ることができる。
一方、規定点数Nが“2”であった場合には、上記のメッセージは表示されない。また、スキャナ305の機能も停止しない。したがって、客は2点目の購入商品のコードシンボルを読取窓305Aに翳すことができる。このとき、2点目の購入商品も購入可能な商品であると、スルー式POS端末30では商品登録処理が実行される。そして電子マネーによる決済を行うように指示するメッセージがタッチパネル307に表示される。また、スキャナ305の機能が停止する。その結果、スルー式POS端末30においては、電子マネーによる決済が強制される。
購入商品の登録を終えた客は、電子マネーの記録媒体をアンテナ306Aに翳す。そうすると、リーダ・ライタ306が記録媒体から電子マネーのデータを読み取る。そして、電子マネー残高が購入商品の決済金額以上ある場合、スルー式POS端末30においては、電子マネーによる決済処理が実行される。また、電子レシートデータが電子レシートサーバ80に送信される。電子レシートデータは、電子マネーの記録媒体に記録されていた第1ユーザIDと連携するように連携サーバ90に設定されている第2ユーザIDが関連付けられて電子レシートサーバ80の記憶装置で記憶される。したがって客は、スマートフォン、タブレット端末等を利用して電子レシートサーバ80にアクセスすることにより、電子レシートデータの内容を閲覧することができる。
さて、電子マネーの決済処理が終わると、出口扉313が開動作する。したがって、決済を終えた客は、退出路から出口16を通って店外へ退出することができる。
このように、規定点数N以内の商品を購入する客は、先ず、読取窓305Aに購入商品のコードシンボルを翳し、続いてアンテナ306Aに電子マネーの記録媒体を翳す。以上の操作を行うことにより、客は、スルー式POS端末30を利用して購入商品の会計を済ませることができる。このとき、客は、商品の袋詰めを行わない。また客は、レシートを受け取らない。したがって客は、通路17上で殆ど立ち止まることなく購入商品の会計を済ませることができる。その結果、会計に要する処理時間を大幅に短縮することができる。ひいては、規定点数N以内の商品を購入する客の多くはスルー式POS端末30を利用するようになるので、会計業務の混雑緩和を図ることができる。
なお、購入商品が登録不能な商品として設定されていた場合には、スルー式POS端末30で会計を行うことができない。このような場合には、登録不能を通知するメッセージがタッチパネル307に表示されるとともに、入口扉312が開動作する。したがって客は、進入路から会計場14へと戻ることができる。
また、通路17に進入したが、購入商品が規定点数Nよりも多い客、あるいは電子マネー決済を行えない客も、スルー式POS端末30で会計を行うことができない。電子マネー残高が不足していた客も同様である。このような場合、客は、タッチパネル307に表示されている中止ボタンにタッチする。そうすると、入口扉312が開動作するので、客は、進入路から会計場14へと戻ることができる。このとき、スルー式POS端末30においては取消処理が実行されるので、登録された商品の販売データは取り消される。したがって、ストアサーバ40において実行される各商品の売上、在庫等の管理データに影響を及ぼすことはない。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について、図10乃至図13を用いて説明する。なお、第1の実施形態のスルー式POS端末30と区別するために、第2の実施形態のスルー式POS端末の符号を30Aで表わす。
図10は、スルー式POS端末30Aの外観構成を示す模式図である。スルー式POS端末30Aは、スルー式POS端末30と比較して、読取窓305Aとアンテナ306Aとの配置位置が異なる。すなわち、スルー式POS端末30Aにおいては、筐体300における上面300Aの会計場14に近い側にリーダ・ライタ306のアンテナ306Aが設けられている。筐体300における上面300Aの略中央にスキャナ305の読取窓305Aが設けられている。
図11乃至図13は、スルー式POS端末30Aのプロセッサ301が、メインプログラムに従って実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図である。以下、これらの流れ図を用いて、スルー式POS端末30Aの動作を説明する。なお、第1の実施形態でも実施されている動作については、詳細な説明は省略する。以下に説明する動作は一例である。同様な結果を得ることが可能であればその動作の手順及び内容は特に限定されるものではない。
スルー式POS端末30Aの電源が投入され、メインプログラムが起動すると、プロセッサ301は、Act51としてスキャナ305とリーダ・ライタ306に対してそれぞれディスエイブル信号を出力する。またプロセッサ301は、Act52として入口扉312の開動作と出口扉313の閉動作とを制御する。Act51及びAct52により、スキャナ305及びリーダ・ライタ306は、その機能を停止する。入口扉312は進入路を開放し、出口扉313は退出路を閉塞する。
プロセッサ301は、Act53として進入路から利用客が進入するのを待ち続ける。入口センサ309の検知信号がオフからオンに変化し、続いて通路センサ311の検知信号がオフからオンに変化すると、プロセッサ301は、進入路から利用客が進入したと判定する。このときプロセッサ301は、Act53においてYESと判定し、Act54へと進む。プロセッサ301は、Act54としてリーダ・ライタ306にイネーブル信号を出力する。このイネーブル信号によりリーダ・ライタ306はその機能を有効にする。
プロセッサ301は、Act55としてリーダ・ライタ306により電子マネーのデータが読み取られたか否かを確認する。電子マネーのデータが読み取られていない場合、プロセッサ301は、Act55においてNOと判定し、Act56へと進む。プロセッサ301は、Act56として進入路から利用客が退出したか否かを確認する。通路センサ311がオンであり利用客の退出を確認できない場合、プロセッサ301は、Act56においてNOと判定し、Act55へと戻る。したがって、プロセッサ301は、Act55及びAct56により、電子マネーのデータが読み取られるか利用客が進入路から退出するのを待ち受ける。
Act55及びAct56の待ち受け状態において、通路センサ311がオンからオフに変化し、続いて入口センサ309がオンからオフに変化すると、プロセッサ301は、利用客が進入路から退出したことを確認する。利用客が進入路から退出すると、プロセッサ301は、Act56においてYESと判定し、Act57へと進む。プロセッサ301は、Act57としてリーダ・ライタ306に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、リーダ・ライタ306は、その機能を停止する。
リーダ・ライタ306に対してディスエイブル信号を出力したプロセッサ301は、Act53へと戻る。すなわちプロセッサ301は、再び進入路から利用客が進入するのを待ち続ける。
Act55及びAct56の待ち受け状態において、リーダ・ライタ306により電子マネーのデータが読み取られると、プロセッサ301は、Act55においてYESと判定し、図12のAct61へと進む。プロセッサ301は、Act61としてリーダ・ライタ306で読み取られた電子マネーの残高Mを取得する。すなわちプロセッサ301は、電子マネーのデータに含まれる第1ユーザIDに関連付けられて管理されている電子マネー残高Mを電子マネーサーバ70から取得する。
電子マネーの残高Mを取得し得ると、プロセッサ301は、Act62としてリーダ・ライタ306に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、リーダ・ライタ306は、その機能を停止する。またプロセッサ301は、Act63として入口扉312の閉動作を制御する。この制御により、入口扉312は進入路を閉塞する。
プロセッサ301は、Act64としてカウンタエリア31のカウント値nを“0”にリセットする。またプロセッサ301は、Act65としてスキャナ305に対してイネーブル信号を出力する。このイネーブル信号により、スキャナ305は、その機能を有効にする。そしてプロセッサ301は、Act66として商品スキャンの有無を確認する。商品スキャンが無い場合、プロセッサ301は、Act67として中止ボタンが操作されたか否かを確認する。中止ボタンが操作されていない場合、プロセッサ301は、Act67においてNOと判定し、Act66へと戻る。したがって、プロセッサ301は、Act66及びAct67により、商品スキャンが行われるか中止ボタンが操作されるのを待ち受ける。
Act66及びAct67の待ち受け状態において、中止ボタンが操作されると、プロセッサ301は、Act67においてYESと判定し、Act68へと進む。プロセッサ301は、Act68としてスキャナ305に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、スキャナ305は、その機能を停止する。
プロセッサ301は、Act69として入口扉312の開動作を制御する。この制御により、入口扉312は、進入路を開放する。プロセッサ301は、Act70として利用客が進入路から退出するのを待ち続ける。そして、利用客が進入路から会計場14へと退出すると、プロセッサ301は、Act70においてYESと判定し、Act53へと戻る。以後、プロセッサ301は、Act53以降の処理を上述したのと同様に実行する。
Act66及びAct67の待ち受け状態において、商品スキャンが行われると、プロセッサ301は、Act66においてYESと判定し、図13のAct71へと進む。プロセッサ301は、Act71としてスキャナ305で読み取られたコードシンボルからそのコードシンボルが付されている商品を特定する。そしてプロセッサ301は、その商品がスルー式POS端末30Aにおいて登録が可能な商品であるか否かを確認する。
登録が可能な場合、プロセッサ301は、Act71においてYESと判定し、Act72へと進む。プロセッサ301は、Act72として、電子マネーによる決済が可能か否かを確認する。すなわちプロセッサ301は、電子マネーの残高Mが、Act66の処理でスキャンされた商品の価格以上あるか否かを確認する。
電子マネーの残高Mが商品の価格に満たない場合、プロセッサ301は、電子マネーによる決済が不能と判定する。このときプロセッサ301は、Act72においてNOと判定し、Act81へと進む。一方、商品が登録不能な場合にも、プロセッサ301は、Act71においてNOと判定し、Act81へと進む。Act81では、プロセッサ301は、商品の登録不可を通知するメッセージをタッチパネル307に表示させる。
その後、プロセッサ301は、Act82としてカウント値nが“0”よりも大きいか否かを確認する。カウント値nが“0”よりも大きい、すなわち“1”以上の場合には、プロセッサ301は、Act82においてYESと判定し、Act83へと進む。プロセッサ301は、Act83として取消処理を実行する。
取消処理を終えると、プロセッサ301は、Act68へと戻る。一方、カウント値nが“0”の場合には、プロセッサ301は、Act82においてNOと判定し、Act83の処理をスキップして、Act68へと戻る。すなわちプロセッサ301は、スキャナ305に対してディスエイブル信号を出力する。プロセッサ301は、入口扉312の開動作を制御する。プロセッサ301は、利用客が進入路から退出するのを待ち続ける。利用客が進入路から会計場14へと退出すると、プロセッサ301は、Act53の処理へと戻る。
一方、登録可能かつ決済可能な場合には、プロセッサ301は、Act72においてYESと判定し、Act73へと進む。プロセッサ301は、Act73として商品登録処理を実行する。そして、商品登録処理を終えると、プロセッサ301は、Act74として電子マネーの残高Mを、登録商品の価格を減額した金額に更新する。
プロセッサ301は、Act75としてカウント値nを“1”だけカウントアップする。プロセッサ301は、Act76としてカウント値nが規定点数Nに達したか否かを確認する。カウント値nが規定点数Nに達していない場合、プロセッサ301は、Act76においてNOと判定し、Act77へと進む。プロセッサ301は、Act77として会計ボタンが操作されたか否かを確認する。会計ボタンは、タッチパネル307の画面307Aに表示されている。会計ボタンが操作されていない場合、プロセッサ301は、Act77においてNOと判定し、Act78へと進む。プロセッサ301は、Act78として商品スキャンの有無を確認する。商品スキャンが無い場合、プロセッサ301は、Act78においてNOと判定し、Act79へと進む。プロセッサ301は、Act79として中止ボタンが操作されたか否かを確認する。中止ボタンが操作されていない場合、プロセッサ301は、Act79においてNOと判定し、Act77へと戻る。したがってプロセッサ301は、Act77乃至Act79により、会計ボタンが操作されるか、商品スキャンが行われるか、中止ボタンが操作されるのを待ち受ける。
Act77乃至Act79の待ち受け状態において、商品スキャンが行われたことを確認すると、プロセッサ301は、Act78においてYESと判定し、Act71へと戻る。以後、プロセッサ301は、Act71以降の処理を再び実行する。
Act77乃至Act79の待ち受け状態において、中止ボタンが操作された場合には、プロセッサ301は、Act79においてYESと判定し、Act80へと進む。プロセッサ301は、Act80として取消処理を実行する。取消処理を終えると、プロセッサ301は、Act68へと戻る。以後、プロセッサ301は、Act68以降の処理を上述したのと同様に実行する。
Act77乃至Act79の待ち受け状態において、会計ボタンが操作された場合には、プロセッサ301は、Act77においてYESと判定し、Act84へと進む。一方、カウント値nが規定点数Nに達した場合にも、プロセッサ301は、Act76においてYESと判定し、Act84へと進む。プロセッサ301は、Act84としてスキャナ305に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、スキャナ305は、その機能を停止する。またプロセッサ301は、Act85として電子マネー決済処理を実行する。
電子マネー決済処理を終えると、プロセッサ301は、Act86として出口扉313の開動作を制御する。この制御により、出口扉313は、退出路を開放する。プロセッサ301は、Act87として退出路から利用客が退出するのを待ち続ける。退出路から出口16へと利用客が退出したならば、プロセッサ301は、Act87においてYESと判定し、Act52へと戻る。プロセッサ301は、Act52として入口扉312の開動作と出口扉313の閉動作とを制御する。以後、プロセッサ301は、Act53以降の処理を上述したのと同様に実行する。
ここに、プロセッサ301を主体とするスルー式POS端末30Aのコンピュータは、Act85の処理を実行することにより、処理手段として機能する。また当該コンピュータは、Act54、Act64、Act75、Act76、Act84の処理を実行することにより、強制手段として機能する。また当該コンピュータは、Act52、Act63、Act69、Act86の処理を実行することにより制御手段として機能する。
スルー式POS端末30Aは、以上の如く動作する。したがって、スルー式POS端末30Aを利用する客は、会計場14から通路17に入り、電子マネーの記録媒体をアンテナ306Aに翳す。そうすると、スルー式POS端末30Aにおいて、この電子マネーの残高Mが取得される。
続いて客は、購入商品のコードシンボルを読取窓305Aに翳す。このとき、購入商品が登録可能な商品であると、スルー式POS端末30では、その商品の価格と電子マネー残高Mとが比較される。ここで、電子マネー残高Mが商品の価格以上ある場合には、商品登録処理が実行される。そして電子マネー残高Mがその商品の価格分減額される。
ここで、規定点数Nが“1”であった場合には、電子マネーによる決済が強制される。この場合、既に電子マネーのデータが読み取られているので、自動的に電子マネー決済処理が実行される。
一方、規定点数Nが“2”であった場合には、2点目の商品登録が可能となる。ここで、客が2点目の商品のコードシンボルを読取窓305Aに翳したならば、1点目と同様に商品の価格と電子マネー残高Mとが比較される。このときの電子マネー残高Mは、1点目の商品の価格が減額された後の金額である。電子マネー残高Mが商品の価格以上ある場合には、商品登録処理が実行される。その後、電子マネーによる決済が強制される。この場合も、既に電子マネーのデータが読み取られているので、自動的に電子マネー決済処理が実行される。
規定点数Nが“2”の場合において、商品を1品しか購入しない客は、その商品が登録されたのを確認した後、会計ボタンを操作する。そうすると、スルー式POS端末30Aにおいては、電子マネー決済処理が実行される。
こうして、電子マネー決済処理が実行されると、出口扉313が開動作する。したがって、決済を終えた客は、出口16から店外へ退出することができる。
このように第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、規定点数N以内の商品を購入する客は、スルー式POS端末30Aを利用することで、通路17上で殆ど立ち止まることなく購入商品の会計を済ませることができる。したがって、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について、図14乃至図18を用いて説明する。
第3の実施形態は、対面式POS端末において、袋詰めなしにスムーズにセルフ会計方式で会計を済ませることができる会計装置としての機能を実現させるものである。以下、第3の実施形態における対面式POS端末を符号20Aで表わす。
図14は、対面式POS端末20Aの要部回路構成を示すブロック図である。対面式POS端末20Aは、プロセッサ201、メインメモリ202、補助記憶デバイス203、通信インターフェース204、スキャナ205、リーダ・ライタ206、タッチパネル207、プリンタ208、I/Oポート209、人感センサ210及びシステム伝送路211を備える。システム伝送路211は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。対面式POS端末20Aでは、システム伝送路211に、プロセッサ201、メインメモリ202、補助記憶デバイス203、通信インターフェース204、スキャナ205、リーダ・ライタ206、タッチパネル207、プリンタ208及びI/Oポート209を接続する。対面式POS端末20Aでは、プロセッサ201、メインメモリ202及び補助記憶デバイス203と、これらを接続するシステム伝送路211とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ201、メインメモリ202、補助記憶デバイス203、通信インターフェース204、スキャナ205、リーダ・ライタ206及びタッチパネル207は、スルー式POS端末30のプロセッサ301、メインメモリ302、補助記憶デバイス303、通信インターフェース304、スキャナ305、リーダ・ライタ306及びタッチパネル307と同様の機能を有するものである。したがって、ここでの詳細な説明は省略する。
プリンタ208は、レシート用紙にレシートデータを印字し、レシート発行口からレシートを発行する。I/Oポート209は、人感センサ210からセンシング信号を入力する。人感センサ210は、例えば赤外線を利用した熱センサであってもよいし、光の反射を利用した光センサであってもよい。
図15は、対面式POS端末20Aの外観構成を示す模式図である。図15に示すように、対面式POS端末20Aは、筐体200の正面に、スキャナ205の読取窓205Aと、プリンタ208のレシート発行口208Aと、人感センサ210とを配置している。また、筐体の上部に、タッチパネル207を取り付けている。タッチパネル207は、画面207Aが正面を向くように、筐体200に取り付けられている。さらに、筐体200の一側部に、リーダ・ライタ206を設けている。かかる構成の対面式POS端末20Aは、正面を客側に向けて、例えば会計用カウンタ13上の出入口15の近傍に設置される。
図16乃至図18は、対面式POS端末20Aのプロセッサ201が、メインプログラムに従って実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図である。以下、これらの流れ図を用いて、対面式POS端末20Aの動作を説明する。なお、第1の実施形態でも実施されている動作については、詳細な説明は省略する。以下に説明する動作は一例である。同様な結果を得ることが可能であればその動作の手順及び内容は特に限定されるものではない。
対面式POS端末20Aの電源が投入され、メインプログラムが起動すると、プロセッサ201は、Act101としてスキャナ205及びリーダ・ライタ206に対してそれぞれディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、スキャナ205及びリーダ・ライタ206は、いずれもその機能を停止する。
プロセッサ201は、Act102として人感センサ210がオンしたか否かを確認する。人感センサ210がオンしていない場合、プロセッサ201は、Act102においてNOと判定し、Act102へと戻る。したがってプロセッサ201は、人感センサ210がオンするのを待ち続ける。
筐体200の正面に利用客が立つことで人感センサ210がオンすると、プロセッサ201は、Act102においてYESと判定し、Act103へと進む。プロセッサ201は、Act103としてカウンタエリア31のカウント値nを“0”にリセットする。
プロセッサ201は、Act104としてスキャナ205に対してイネーブル信号を出力する。このイネーブル信号により、スキャナ205は、その機能を有効にする。したがって、筐体200の正面に立った利用客が、商品に付されたコードシンボルを読取窓205Aに翳すと、スキャナ205は、そのコードシンボルを読み取る。
プロセッサ201は、Act105として商品スキャンの有無を確認する。商品スキャンが無い場合、プロセッサ201は、Act106として人感センサ210がオフしたか否かを確認する。人感センサ210がオフしていない場合、プロセッサ201は、Act106においてYESと判定し、Act105へと戻る。したがって、プロセッサ201は、Act105及びAct106により、商品スキャンが行われるか人感センサ210がオフするのを待ち受ける。
筐体200の正面に立った利用客がその場所から離れると、人感センサ210はオフする。Act105及びAct106の待ち受け状態において、人感センサ210がオフしたことを確認すると、プロセッサ201は、Act106においてYESと判定し、Act107へと進む。プロセッサ201は、Act107としてスキャナ205に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、スキャナ205は、その機能を停止する。
スキャナ205に対してディスエイブル信号を出力したプロセッサ201は、Act102へと戻る。すなわちプロセッサ201は、再び人感センサ210がオンするのを待ち続ける。
プロセッサ201は、Act105及びAct106の待ち受け状態において、商品スキャンが有ると、Act105においてYESと判定し、図17のAct111へと進む。プロセッサ201は、Act111としてスキャナ205でコードシンボルが読み取られた商品が対面式POS端末20Aにおいて登録が可能な商品であるか否かを確認する。対面式POS端末20Aにおいても、スルー式POS端末30又は30Aと同様に、対面式POS端末20Aでは会計を行えない商品のリストが補助記憶デバイス303に保存されている。
登録が不能な場合、プロセッサ201は、Act111においてNOと判定し、Act121へと進む。プロセッサ201は、Act121としてスキャナ205に対してディスエイブル信号を出力する。またプロセッサ201は、Act122として商品の登録不可を通知するメッセージをタッチパネル307に表示させる。その後、プロセッサ201は、図18のAct136の処理へと進む。プロセッサ201は、Act136として決済不可を通知するメッセージをタッチパネル307に表示させる。そしてプロセッサ201は、Act133の処理へと進む。Act133以降の処理については後述する。
一方、登録が可能な場合には、プロセッサ201は、Act111においてYESと判定し、Act112へと進む。プロセッサ201は、Act112として商品登録処理を実行する。商品登録処理を終えると、プロセッサ201は、Act113としてカウント値nを調べる。カウント値nが“0”の場合、プロセッサ201は、Act113においてYESと判定し、Act114へと進む。プロセッサ201は、Act114としてリーダ・ライタ206にイネーブル信号を出力する。このイネーブル信号によりリーダ・ライタ206はその機能を有効にする。したがって、筐体200の前に立った利用客が電子マネーに係る記録媒体をリーダ・ライタ206に翳すと、リーダ・ライタ206によってその記録媒体に記録されている電子マネーのデータ、つまりは第1ユーザIDが非接触で読み取られる。
Act114の処理を終えると、プロセッサ201は、Act115へと進む。一方、Act113においてカウント値nが“1”以上であった場合には、プロセッサ201は、Act113においてNOと判定し、Act114の処理をスキップして、Act115へと進む。
プロセッサ201は、Act115としてカウント値nを“1”だけカウントアップする。プロセッサ201は、Act116としてカウント値nが規定点数Nに達したか否かを確認する。カウント値nが規定点数Nに達していない場合、プロセッサ201は、Act116においてNOと判定し、Act117へと進む。プロセッサ201は、Act117として商品スキャンの有無を確認する。商品スキャンが無い場合、プロセッサ201は、Act117においてNOと判定し、Act118へと進む。プロセッサ201は、Act118として中止ボタンが操作されたか否かを確認する。中止ボタンは、タッチパネル207の画面207Aに表示されている。中止ボタンが操作されていない場合、プロセッサ201は、Act118においてNOと判定し、Act119へと進む。プロセッサ201は、Act119としてリーダ・ライタ206により電子マネーのデータが読み取られたか否かを確認する。電子マネーのデータが読み取られていない場合、プロセッサ201は、Act119においてNOと判定し、Act117へと戻る。したがってプロセッサ201は、Act117乃至Act119により、商品スキャンが行われるか、中止ボタンが操作されるか、電子マネーのデータが読み取られるのを待ち受ける。
Act117乃至Act119の待ち受け状態において、商品スキャンが行われたことを確認すると、プロセッサ201は、Act117においてYESと判定し、Act111へと戻る。以後、プロセッサ201は、Act111以降の処理を再び実行する。
Act117乃至Act119の待ち受け状態において、中止ボタンが操作された場合には、プロセッサ201は、Act118においてYESと判定し、Act123へと進む。プロセッサ201は、Act123としてスキャナ205に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、スキャナ205は、その機能を停止する。その後、プロセッサ201は、図18のAct136の処理へと進む。プロセッサ201は、Act136として決済不可を通知するメッセージをタッチパネル307に表示させる。そしてプロセッサ201は、Act133の処理へと進む。Act133以降の処理については後述する。
Act117乃至Act119の待ち受け状態において、リーダ・ライタ206により電子マネーのデータが読み取られた場合、プロセッサ201は、Act119においてYESと判定し、Act120へと進む。プロセッサ201は、Act120としてスキャナ205に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、スキャナ205は、その機能を停止する。その後、プロセッサ201は、図18のAct135の処理へと進む。Act135以降の処理については後述する。
カウント値nが規定点数Nに達した場合には、プロセッサ201は、Act116においてYESと判定し、図18のAct131へと進む。プロセッサ201は、Act131としてスキャナ205に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、スキャナ205は、その機能を停止する。またプロセッサ201は、Act132として電子マネーによる決済を行うように指示するメッセージをタッチパネル307に表示させる。その後、プロセッサ201は、Act133へと進む。すなわち、Act132において電子マネーによる決済を行うように指示するメッセージをタッチパネル307に表示させるか、Act136において決済不可を通知するメッセージをタッチパネル307に表示させた後、プロセッサ201は、Act133へと進む。
プロセッサ201は、Act133として中止ボタンが操作されたか否かを確認する。中止ボタンが操作されていない場合、プロセッサ201は、Act133においてNOと判定し、Act134へと進む。プロセッサ201は、Act134としてリーダ・ライタ206により電子マネーのデータが読み取られたか否かを確認する。電子マネーのデータが読み取られていない場合、プロセッサ201は、Act134においてNOと判定し、Act133へと戻る。したがってプロセッサ201は、Act133及びAct134により、中止ボタンが操作されるか、電子マネーのデータが読み取られるのを待ち受ける。
Act133及びAct134の待ち受け状態において、中止ボタンが操作された場合には、プロセッサ201は、Act133においてYESと判定し、Act141へと進む。プロセッサ301は、Act141としてカウント値nが“0”よりも大きいか否かを確認する。カウント値nが“0”よりも大きい、すなわち“1”以上の場合には、プロセッサ301は、Act141においてYESと判定し、Act142へと進む。プロセッサ301は、Act142として取消処理を実行する。
取消処理を終えると、プロセッサ301は、Act143へと進む。一方、カウント値nが“0”の場合には、プロセッサ301は、Act141においてNOと判定し、Act142の処理をスキップして、Act143へと進む。プロセッサ201は、Act143としてリーダ・ライタ206に対してディスエイブル信号を出力する。また、プロセッサ201は、Act144として人感センサ210がオフしたか否かを確認する。人感センサ210がオフしていない場合、プロセッサ201は、Act144においてNOと判定し、Act144へと戻る。したがってプロセッサ201は、人感センサ210がオフするのを待ち続ける。
人感センサ210がオフすると、プロセッサ201は、Act144においてYESと判定し、Act102へと戻る。すなわちプロセッサ201は、再び人感センサ210がオンするのを待ち続ける。
Act133及びAct134の待ち受け状態において、リーダ・ライタ206により電子マネーのデータが読み取られた場合、プロセッサ201は、Act134においてYESと判定し、Act135へと進む。このように、カウント値nが規定点数Nに達した後、リーダ・ライタ206で電子マネーのデータが読み取られた場合、あるいはカウント値nが規定点数Nに達する前にリーダ・ライタ206で電子マネーのデータが読み取られた場合、プロセッサ201は、Act135へと進む。
プロセッサ201は、Act135として電子マネーによる決済が可能か否かを確認する。電子マネー決済が不可能な場合、プロセッサ201は、Act135においてNOと判定し、Act136へと進む。プロセッサ201は、Act136として決済不可を通知するメッセージをタッチパネル307に表示させる。その後、プロセッサ201は、Act133の処理へと戻る。すなわちプロセッサ201は、Act133及びAct134の待ち受け状態に戻る。
電子マネー残高が決済金額以上あり、電子マネー決済が可能である場合には、プロセッサ201は、Act135においてYESと判定し、Act137へと進む。プロセッサ201は、Act137としてリーダ・ライタ206に対してディスエイブル信号を出力する。このディスエイブル信号により、リーダ・ライタ206は、その機能を停止する。
プロセッサ201は、Act138として電子マネー決済処理を実行する。電子マネー決済処理を終えると、プロセッサ201は、電子マネーの利用客が電子レシートの利用客であるか否かを確認する。電子マネーに係る記録媒体から読み取られた電子マネーの第1ユーザIDが、連携サーバ90において第2ユーザIDと連携されている場合、プロセッサ201は、電子マネーの利用客が電子レシートの利用客であると認識する。電子マネーの第1ユーザIDが第2ユーザIDと連携されていない場合には、プロセッサ201は、電子マネーの利用客が電子レシートの利用客でないと認識する。連携が図られているか否かは、連携サーバ90へと問合せにより確認できる。
電子マネーの利用客が電子レシートの利用客でない場合、プロセッサ201は、Act139においてNOと判定し、Act140へと進む。プロセッサ201は、Act140として、レシートデータをプリンタ208に出力する。これにより、プリンタ208は、レシートデータを印字したレシートをレシート発行口208Aから発行する。その後、プロセッサ201はAct102へと戻る。
一方、電子マネーの利用客が電子レシートの利用客である場合には、プロセッサ201は、Act139においてYESと判定し、Act140の処理をスキップとして、Act102へと戻る。なお、この場合には、レシートデータは電子化されて電子レシートサーバ80に対して送信されている。したがって利用客は、レシートを電子レシートとしてスマートフォン、タブレット端末等から閲覧することができる。
ここに、プロセッサ201を主体とする対面式POS端末20Aのコンピュータは、Act138の処理を実行することにより、処理手段として機能する。また当該コンピュータは、Act103、Act113~Act116、Act131~Act132の処理を実行することにより、強制手段として機能する。
対面式POS端末20Aは、以上の如く動作する。したがって、電子マネーで決済をする客は、少品目しか購入しない場合に、対面式POS端末20Aを利用してセルフにより購入商品の会計を行うことができる。具体的には、規定点数Nが“1”であった場合には、客は、商品を1点のみ購入する場合に、対面式POS端末20Aを利用して会計を行うことができる。規定点数Nが“2”であった場合には、客は、商品を2点まで購入する場合に、対面式POS端末20Aを利用して会計を行うことができる。
対面式POS端末20Aを利用する客は、対面式POS端末20Aの筐体200の正面に立ち、購入商品のコードシンボルを読取窓205Aに翳す。このとき、購入商品が購入可能な商品であると、対面式POS端末20Aでは商品登録処理が実行される。
ここで、規定点数Nが“1”であった場合には、電子マネーによる決済を行うように指示するメッセージがタッチパネル207に表示される。また、スキャナ205の機能が停止する。その結果、対面式POS端末20Aにおいては、電子マネーによる決済が強制される。このとき、2点目の購入商品がある客は、中止ボタンを操作する。そうすると、決済不可を通知するメッセージが表示されるので、客は、再度中止ボタンを操作し、筐体200の前から離れる。
一方、規定点数Nが“2”であった場合には、電子マネーによる決済を行うように指示するメッセージは表示されない。また、スキャナ205の機能も停止しない。したがって、客は2点目の購入商品のコードシンボルを読取窓205Aに翳すことができる。このとき、2点目の購入商品も購入可能な商品であると、対面式POS端末20Aでは商品登録処理が実行される。そして電子マネーによる決済を行うように指示するメッセージがタッチパネル207に表示される。また、スキャナ205の機能が停止する。その結果、対面式POS端末20Aにおいては、電子マネーによる決済が強制される。
購入商品の登録を終えた客は、電子マネーの記録媒体をアンテナ206Aに翳す。そうすると、リーダ・ライタ206が記録媒体から電子マネーのデータを読み取る。そして、電子マネー残高が購入商品の決済金額以上ある場合、対面式POS端末20Aにおいては、電子マネーによる決済処理が実行される。また、電子レシートの利用客の場合には、電子レシートデータが電子レシートサーバ80に送信される。これに対し、電子レシートの利用客でない場合には、プリンタ208により印刷されたレシートがレシート発行口208Aから発行される。したがって、決済を終えた客は、レシートがレシート発行口208Aから発行された場合はそのレシートを取った後、出入口15を通って店外へ退出する。
このように、規定点数N以内の商品を購入する客は、先ず、読取窓205Aに購入商品のコードシンボルを翳し、続いてアンテナ206Aに電子マネーの記録媒体を翳す。以上の操作を行うことにより、客は、対面式POS端末20Aを利用して購入商品の会計を済ませることができる。このとき、客は、商品の袋詰めを行わない。その結果、会計に要する処理時間を大幅に短縮することができる。ひいては、規定点数N以内の商品を購入する客の多くは対面式POS端末20Aを利用するようになるので、会計業務の混雑緩和を図ることができる。
[変形例]
以下、各実施形態の変形例について説明する。
第1乃至第3の実施形態では、プロセッサ201又はプロセッサ301は、カウント値nが規定点数Nに達した場合、スキャナ205又はスキャナ305に対してディスエイブル信号を出力してスキャナ205又はスキャナ305の機能を停止させた。この点に関しては、必ずしもスキャナ205又はスキャナ305の機能を停止させなくてもよい。要は、カウント値nが規定点数Nに達した場合、その後の商品登録を無効にできればよい。例えば、スキャナ205又はスキャナ305で読み取った商品IDを読み捨てることで、商品登録ができないようにしてもよい。ここにプロセッサ201又はプロセッサ301を主体とする対面式POS端末20A又はスルー式POS端末30Aのコンピュータは、無効化手段として機能する。
第1乃至第3の実施形態では、読取手段としてスキャナ205又は305を例示したが、読取手段はスキャナ205又は305に限定されるものではない。例えば各商品に商品ID等の情報を記憶したRFIDタグを付して販売する店舗では、RFIDタグのリーダ・ライタが読取手段として機能する。
第1乃至第3の実施形態では、受付手段として電子マネー記録媒体のリーダ・ライタ206又は306を例示したが、受付手段はリーダ・ライタ206又は306に限定されるものではない。例えば決済方式としてクレジット方式を導入する場合には、クレジットカードのリーダが受付手段となり得る。現金決済を導入する場合には、自動釣銭機が受付手段となり得る。QRコード(登録商標)を利用した二次元コード決済を導入する場合には、二次元コードリーダが受付手段となり得る。二次元コード決済の場合、ポストペイ、すなわちクレジットカード等を利用した後払いの決済となるため、電子マネーサーバ70の代わりに、クレジット・ポストペイサーバーを新たに設ける構成となる。
第1及び第2の実施形態では、制御手段は、決済処理が開始されると出口扉313を開動作させたが、出口扉313を開動作させるタイミングはこれに限定されるものではない。電子マネー決済処理が終わったことを確認して、出口扉313を開動作させてもよい。
第1及び第2の実施形態では、第1阻止手段として入口扉312を例示し、第2阻止手段若しくは阻止手段として出口扉313を例示したが、いずれの阻止手段も、扉構造のものに限定されるものではない。要は、利用客の進入又は退出を阻止できればよい。
第1及び第2の実施形態において、第1阻止手段としての入口扉312は無くてもよい。この場合、出口扉313は、阻止手段となる。また、出口扉313も、必ずしも必須のものではない。
第1及び第2の実施形態では、電子レシートの利用者に限定したが、スルー式POS端末30又は30Aにおいてもプリンタを搭載し、レシートを発行するようにしてもよい。この場合、レシート発行口は、タッチパネル307よりも出口16側に形成することが好ましい。
本会計装置を導入する店舗は、コンビニエンスストアに限定されるものではない。例えば公共施設、企業ビルなどの施設内に展開されている売店等に導入することも可能である。この場合において、第1又は第2の実施形態のスルー式POS端末30又は30Aと、第3の実施形態の対面式POS端末20Aとを1店舗で併用してもよい。
なお、本会計装置の譲渡は一般に、プログラムがROMに記憶された状態にて行われる。しかしこれに限らず、プログラムがROMに記憶されていない状態で譲渡されてもよい。そしてこの場合は、本会計装置が備える書き込み可能な記憶デバイスに、この会計装置とは個別に譲渡されたプログラムがユーザなどの操作に応じて書き込まれてもよい。プログラムの譲渡は、リムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。記録媒体は、CD-ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態及びその変形は、発明の範囲に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]購入商品の情報を読み取る読取手段と、代金の支払いを受け付ける受付手段と、前記読取手段で読み取った前記購入商品の情報と前記受付手段で受け付けた前記代金の支払い情報とに基づいて決済処理を実行する処理手段と、前記読取手段で情報を読み取った前記購入商品の点数が規定点数に達すると前記決済処理を強制する強制手段と、を具備する会計装置。
[2]前記読取手段と前記受付手段とは、前記購入商品を買い上げる購買者が通過する通路に沿って配置されており、前記購買者の前記通路の通過を阻止する阻止手段と、前記決済処理が開始されるまでは前記阻止手段を機能させ、前記決済処理が開始され又は前記決済処理を終えると前記阻止手段の機能を解除する制御手段と、をさらに具備する付記[1]記載の会計装置。
[3]前記読取手段と前記受付手段とは、前記購入商品を買い上げる購買者が通過する通路に沿って配置されており、前記購買者の前記通路への進入を阻止する第1阻止手段と、前記購買者の前記通路からの退出を阻止する第2阻止手段と、前記第1阻止手段については、前記読取手段による前記購入商品の情報の読取り又は前記受付手段による前記支払いの受付が行われると機能させ、前記決済処理を終えるか、前記決済処理が不能になるとその機能を解除し、前記第2阻止手段については、前記決済処理が開始されるまでは機能させ、前記決済処理が開始され又は前記決済処理を終えるとその機能を解除する制御手段と、をさらに具備する付記[1]記載の会計装置。
[4]前記読取手段は、前記購買者が前記通路に進入するための入口側に設けられ、前記受付手段は、前記購買者が前記通路から退出するための出口側に設けられ、前記強制手段は、前記読取手段で情報を読み取った前記購入商品の点数が規定点数に達する前までは前記読取手段を稼働状態とし、前記規定点数に達すると前記読取手段を非稼働状態として前記決済処理を強制する、付記[2]又は[3]記載の会計装置。
[5]前記読取手段は、前記購買者が前記通路から退出するための出口側に設けられ、前記受付手段は、前記購買者が前記通路に進入するための入口側に設けられ、前記強制手段は、前記受付手段で受け付けた代金の支払情報を受け付けた後、前記読取手段で情報を読み取った前記購入商品の点数が前記規定点数に達すると前記読取手段を非稼働状態として前記決済処理を強制する、付記[2]又は[3]記載の会計装置。
[6]購入商品の情報を読み取る読取手段と、代金の支払いを受け付ける受付手段と、前記読取手段で読み取った前記購入商品の情報と前記受付手段で受け付けた前記代金の支払い情報とに基づいて決済処理を実行する処理手段と、前記読取手段により読み取られた購入商品の点数が、前記読取手段によって読み取られる購入商品の点数を制限するための規定点数に達した場合、前記読取手段の動作を無効化する無効化手段と、を具備する会計装置。
[7]前記規定点数を設定する設定手段、をさらに具備する付記[2]記載の会計装置。
[8]購入商品の情報を読み取る読取手段、及び、代金の支払いを受け付ける受付手段、を備えた会計装置のコンピュータに、前記読取手段で読み取った前記購入商品の情報と前記受付手段で受け付けた前記代金の支払い情報とに基づいて決済処理を実行する機能、及び、前記読取手段で情報を読み取った前記購入商品の点数が規定点数に達すると前記決済処理を強制する機能、を実現させるためのプログラム。