JP7272931B2 - コネクタカバー - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタカバーに関する。
コネクタにおける電線の引出側の端部に装着されてコネクタから引き出された電線を覆って保護する電線カバーがある。
この電線カバーとしては、互いに組み合わされる一対の合わせ面を有する分割体を備え、分割体を突き合わせることで形成される通路部に電線を通してカバーするものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-117536号公報
上記の電線カバーでは、一対の分割体を互いに突き合わせて組立てる際に、一方の分割体の通路部に対して、はみ出しなどがないように配置に注意しながら電線を収容させて保持しておかなければならない。このため、分割体の組立作業時における電線の収容に手間を要する。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、組立時に電線を容易に収容させることが可能な組立作業性に優れたコネクタカバーを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタカバーは、下記(1)~(3)を特徴としている。
(1) コネクタに装着されて前記コネクタから引き出された電線を覆うコネクタカバーであって、
互いに突き合わされて前記コネクタに組み付けられる一対のカバーを有し、
前記カバーは、
互いに突き合わされることで前記電線が挿通される挿通路を形成する保持溝部と、
前記保持溝部の両縁部からなる合わせ部と、
少なくとも一方のカバーに設けられ、前記カバー同士を互いに突き合わせた状態で他方のカバーを係止するロック片と、
を有し、
前記ロック片には、前記カバー同士の突き合わせ方向に向かって次第に前記保持溝部から離間する方向へ傾斜した傾斜面を有し、前記カバーが互いに突き合わされる際に前記傾斜面によって前記電線を前記挿通路へ押し出すガイドリブが形成されている、
ことを特徴とするコネクタカバー。
(2) 前記他方のカバーは、前記カバー同士が突き合わされる際に、前記ロック片が挿し込まれて収容されるロック孔を有し、
前記ロック孔には、前記電線の入り込みを抑制する噛み込み防止リブが設けられている、
ことを特徴とする(1)に記載のコネクタカバー。
(3) 前記ガイドリブを有する前記ロック片と前記噛み込み防止リブとが、前記電線の引き込み方向にずれ、かつ前記カバー同士の突き合わせ状態で前記電線の引き込み方向に沿って互いに重なる位置に配置されている、
ことを特徴とする(2)に記載のコネクタカバー。
上記(1)の構成のコネクタカバーによれば、保持溝部からはみ出した電線が合わせ部に載っていたとしても、その電線は、カバー同士が突き合わされる際に、ロック片に形成されたガイドリブの傾斜面によって保持溝部からなる挿通路へ向かって押し込まれる。これにより、電線の噛み込みを抑制できる。
しかも、電線を保持溝部からなる挿通路へ押し込むガイドリブを、カバー同士を突き合わせた状態でロックするロック片に形成している。したがって、コネクタカバーの大型化を抑えつつ噛み込み防止機能を付加することができる。
上記(2)の構成のコネクタカバーによれば、ロック片を収容するロック孔に電線の入り込みを抑制する噛み込み防止リブを設けている。これにより、ロック孔への電線の入り込みを抑制でき、ロック片に形成されたガイドリブによる電線の挿通路へのガイドを円滑に行わせることができる。
上記(3)の構成のコネクタカバーによれば、ガイドリブを有するロック片と噛み込み防止リブとが、電線の引き込み方向にずれ、かつカバー同士の突き合わせ状態で電線の引き込み方向に沿って互いに重なる位置に配置されている。したがって、幅方向の寸法の嵩張りを抑えつつ、ガイドリブを有するロック片及び噛み込み防止リブを設けて電線の噛み込みを抑制することができる。
本発明によれば、組立時に電線を容易に収容させることが可能な組立作業性に優れたコネクタカバーを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係るコネクタカバーが装着されたコネクタの斜視図である。 図2は、コネクタ及びコネクタカバーの分解斜視図である。 図3は、コネクタカバーの斜視図である。 図4は、組立途中の状態を説明する図3におけるI-I断面図である。 図5は、コネクタカバーのコネクタへの組付け作業を示す斜視図である。 図6は、参考例に係るコネクタカバーの斜視図である。 図7は、組立途中の状態を説明する図6におけるII-II断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るコネクタカバーが装着されたコネクタの斜視図である。図2は、コネクタ及びコネクタカバーの分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るコネクタカバー10は、コネクタ40における電線41の引出側に組付けられる。電線41は、筒状に形成された保護部材であるコルゲートチューブ80に通されて保護されている。コルゲートチューブ80は、樹脂製のチューブからなるもので、周方向にわたって形成された複数の山部81及び谷部82が軸方向に交互に形成されている。コルゲートチューブ80は、その端部がコネクタカバー10に係止されて保持される。これにより、コネクタ40とコルゲートチューブ80とがコネクタカバー10によって連結され、コネクタ40とコルゲートチューブ80との間において、コネクタ40から引き出された電線41がコネクタカバー10によって覆われて保護される。
コネクタカバー10が組付けられるコネクタ40は、ハウジング43と、ハウジング43に収容される二つのメス端子44と、ハウジング43に装着される環状のシール部材46と、ハウジング43に装着されるリテーナ47とを備えて構成される。コネクタ40は、相手側コネクタ(図示略)に嵌合されることで、メス端子44が相手側コネクタのオス端子(図示略)と電気的に接続される。
ハウジング43には、後方からメス端子44が挿入される2つの端子収容室50が形成されている。各端子収容室50は、ハウジング43の先端部で開放され、開放された先端部からタブ状のオス端子が挿入される。
端子収容室50に挿入されて収容されるメス端子44は、電線41の端部に圧着されて接続されている。メス端子44が接続された電線41には、ゴム栓53が装着されている。ゴム栓53は、端子収容室50に嵌め込まれることで、端子収容室50をシールする。ハウジング43は、前方に突出したインナーハウジング54を有しており、このインナーハウジング54の根元における外周面にシール部材46が装着される。
インナーハウジング54には、その側方からリテーナ47が装着される。リテーナ47は、合成樹脂から形成されたもので、一方の側部が開口するU状断面に形成されている。リテーナ47は、前端を覆う前板部61を有している。この前板部61には、挿入口62が形成されている。インナーハウジング54は、その側方からリテーナ47が装着されることで、前端がリテーナ47の前板部61によって覆われ、端子収容室50とリテーナ47の挿入口62とが連通される。挿入口62には、相手側コネクタのタブ状のオス端子が挿入され、端子収容室50に収容されたメス端子44に電気的に接続される。
ハウジング43の上部には、先端に係止爪65を有するロックアーム66が形成されている。このロックアーム66は、片持ち状に支持されている。このロックアーム66は、ハウジング43を相手側コネクタの相手側ハウジングに嵌合した際に、係止爪65が相手側ハウジングに形成された係止突起(図示略)を係止する。これにより、ハウジング43が相手側ハウジングに嵌合した状態にロックされる。また、ハウジング43には、その後端部における両側部及び下部に、それぞれ外方へ張り出す係止片67,68が形成されている。
図3は、コネクタカバーの斜視図である。図4は、組立途中の状態を説明する図3におけるI-I断面図である。
図3及び図4に示すように、コネクタ40に組付けられるコネクタカバー10は、第一カバー11と、第二カバー12とを有している。第一カバー11及び第二カバー12は、ヒンジ部13によって互いに回動可能に連結されている。第一カバー11、第二カバー12及びヒンジ部13は、合成樹脂によって一体に成形されている。コネクタカバー10は、第一カバー11と第二カバー12とが開いた状態から第一カバー11に対して第二カバー12を回動させることで、第一カバー11と第二カバー12とが互いに突き合わされた状態に組み合わされる。
第一カバー11は、コネクタ40への組付け側の端部である一端側における両側に、係止部21を有している。係止部21は、コネクタ40のハウジング43に形成された係止片67を係止する。係止部21は、それぞれ係止溝22を有しており、これらの係止溝22に係止片67を入り込ませることで、係止片67によって係止部21が係止される。これにより、コネクタ40のハウジング43に第一カバー11が組付けられる。
第一カバー11は、第二カバー12との突き合わせ側に、断面視で円弧状に凹む保持溝部23を有している。この保持溝部23の内面には、複数の係止突条24が形成されている。これらの係止突条24は、互いに等間隔に配置されている。係止突条24は、コルゲートチューブ80の谷部82のピッチと同一の配列ピッチで配列されている。この保持溝部23には、コルゲートチューブ80の端部が配置される。そして、このコルゲートチューブ80が保持溝部23の所定位置に配置されると、コルゲートチューブ80の谷部82に、係止突条24が入り込み、これにより、コルゲートチューブ80の端部が保持溝部23に係止される。
また、第一カバー11の第二カバー12との突き合わせ側には、コネクタ40のハウジング43への組付け側に位置決め壁20が形成されている。位置決め壁20は、電線41の引込方向と直交する幅方向に沿って形成されており、コルゲートチューブ80の端部が当接されることで、コルゲートチューブ80を軸方向に位置決めする。
第一カバー11は、保持溝部23の両縁部が第二カバー12と突き合わされる合わせ部25,26とされている。第二カバー12との連結側と反対側の合わせ部26は、傾斜部28を有している。
第一カバー11には、第二カバー12との連結側に、ロック孔51が形成されている。このロック孔51には、その一方側の内側面に、ロック凸部51aが形成されている。さらに、第一カバー11には、第二カバー12との連結側と反対側に、ロック片52が形成されている。このロック片52には、その先端部分に、ロック爪52aが形成されている。
第一カバー11のロック孔51には、保持溝部23側の内面51bに、噛み込み防止リブ71が形成されている。この噛み込み防止リブ71は、内面51bから突出されている。
第二カバー12は、コネクタ40への組付け側の端部である一端側に、係止部31を有している。係止部31は、コネクタ40のハウジング43に形成された係止片68を係止する。係止部31は、係止溝32を有しており、この係止溝32に係止片68を入り込ませることで、係止片68によって係止部31が係止される。これにより、コネクタ40のハウジング43に第二カバー12が組付けられる。
第二カバー12は、第一カバー11との突き合わせ側に、断面視で円弧状に凹む保持溝部33を有している。この保持溝部33の内面には、複数の係止突条34が形成されている。これらの係止突条34は、互いに等間隔に配置されている。係止突条34は、第一カバー11の保持溝部23に形成された係止突条24と同様に、コルゲートチューブ80の谷部82のピッチと同一の配列ピッチで配列されている。この保持溝部33には、コルゲートチューブ80の端部が配置される。そして、このコルゲートチューブ80が保持溝部33の所定位置に配置されると、コルゲートチューブ80の谷部82に、係止突条34が入り込み、これにより、コルゲートチューブ80の端部が保持溝部33に係止される。
また、第二カバー12の第一カバー11との突き合わせ側には、コネクタ40のハウジング43への組付け側に位置決め壁30が形成されている。位置決め壁30は、電線41の引込方向と直交する幅方向に沿って形成されており、コルゲートチューブ80の端部が当接されることで、コルゲートチューブ80を軸方向に位置決めする。
第二カバー12は、保持溝部33の両縁部が第一カバー11と突き合わされる合わせ部35,36とされている。
第二カバー12には、第一カバー11との連結側に、一対のロック片55が形成されている。これらのロック片55には、その先端部分に、それぞれロック爪55aが形成されている。これらのロック片55は、第一カバー11のロック孔51の内面51bに形成された噛み込み防止リブ71に対して、電線41の引込方向にずれた位置に形成されている。具体的には、噛み込み防止リブ71に対して、一対のロック片55が電線41の引込方向の両側の位置に形成されている。また、第二カバー12には、第一カバー11との連結側と反対側に、凹部56が形成されている。この凹部56には、ロック凸部56aが形成されている。
第二カバー12のそれぞれのロック片55には、保持溝部33側にガイドリブ75が形成されている。ガイドリブ75は、ロック片55の長手方向にわたって形成されている。ガイドリブ75は、第一カバー11との突き合わせ方向に向かって次第に保持溝部33から離間する方向へ傾斜する傾斜面75aを有している。
第一カバー11との連結側と反対側の合わせ部36は、ガイドリブ38を有している。ガイドリブ38は、第一カバー11との突き合わせ方向に向かって次第に保持溝部33から離間する方向へ傾斜する傾斜面38aを有している。
次に、コネクタカバー10をコネクタ40に組付ける場合について説明する。
図5は、コネクタカバーのコネクタへの組付け作業を示す斜視図である。
まず、コネクタ40にコネクタカバー10の第一カバー11を装着する。具体的には、図5に示すように、コネクタ40の後端における上部に第一カバー11を近づけ、第一カバー11の係止部21の係止溝22にコネクタ40のハウジング43に形成された係止片67を挿し込んで係合させる。このようにすると、コネクタ40から引き出された電線41が第一カバー11の保持溝部23内に引き込まれて配置される。
次に、コネクタカバー10の第一カバー11にコルゲートチューブ80を装着させる。具体的には、コルゲートチューブ80をコネクタカバー10の第一カバー11が装着されたコネクタ40へ近付け、コルゲートチューブ80の端部を位置決め壁20に当接させて位置決めし、保持溝部23へ入り込ませる。すると、コルゲートチューブ80の谷部82に保持溝部23の係止突条24が入り込み、コルゲートチューブ80の端部が保持溝部23に係止される。
その後、ヒンジ部13による連結箇所を中心に第二カバー12を第一カバー11側へ向かって(図4及び図5中矢印A方向へ)回動させる。そして、コネクタ40に装着されてコルゲートチューブ80が係止された第一カバー11に対して第二カバー12を突き合わせる。
すると、第二カバー12の係止部31の係止溝32にコネクタ40のハウジング43に形成された係止片68が挿し込まれて係合する。そして、第二カバー12の保持溝部33にコルゲートチューブ80が入り込む。これにより、コルゲートチューブ80の谷部82に保持溝部33の係止突条34が入り込み、コルゲートチューブ80の端部が第一カバー11及び第二カバー12の保持溝部23,33に係止されて保持される。
このとき、保持溝部23からはみ出した電線41が第一カバー11の合わせ部25に載っている場合がある。この場合であったとしても、第二カバー12が第一カバー11に突き合わされる際に、その電線41は、第二カバー12の合わせ部35のロック片55に形成されたガイドリブ75の傾斜面75aによって保持溝部23,33からなる挿通路Sへ向かって(図4中矢印B方向へ向かって)押し込まれる。
また、保持溝部23からはみ出した電線41が第一カバー11の合わせ部26に載っている場合がある。この場合であったとしても、第二カバー12が第一カバー11に突き合わされる際に、その電線41は、第二カバー12の合わせ部36のガイドリブ38に形成された傾斜面38aによって保持溝部23,33からなる挿通路Sへ向かって押し込まれる。
そして、第一カバー11に対して第二カバー12が突き合わされると、第二カバー12のロック片55が第一カバー11のロック孔51に挿し込まれ、ロック片55のロック爪55aがロック孔51のロック凸部51aを係止する。さらに、第一カバー11のロック片52が第二カバー12の凹部56に入り込み、ロック片52のロック爪52aが凹部56のロック凸部56aを係止する。これにより、第一カバー11と第二カバー12とが、互いに突き合わされた状態でロックされる。
このように、コネクタ40にコネクタカバー10を組付けることで、互いに突き合わされた第一カバー11及び第二カバー12の保持溝部23,33によって挿通路Sが形成され、コネクタ40から引き出された電線41が挿通路Sに通される。これにより、コネクタ40から引き出された電線41が覆われて保護される。
ここで、参考例に係るコネクタカバー100について説明する。
なお、本実施形態に係るコネクタカバー10と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
図6は、参考例に係るコネクタカバーの斜視図である。図7は、組立途中の状態を説明する図6におけるII-II断面図である。
図6及び図7に示すように、参考例に係るコネクタカバー100は、ガイドリブ38のない合わせ部35を有する第二カバー12を備えている。また、第二カバー12は、合わせ部36のガイドリブ38も設けられていない。
このコネクタカバー100では、保持溝部23からはみ出した電線41が第一カバー11の合わせ部25に載っていると、第二カバー12が第一カバー11に突き合わされる際に、その電線41が第一カバー11と第二カバー12の合わせ部25,36に噛み込んでしまう(図7参照)。
さらに、コネクタカバー100では、保持溝部23からはみ出した電線41が第一カバー11の合わせ部26に載っていると、第二カバー12が第一カバー11に突き合わされる際に、その電線41が第一カバー11と第二カバー12の合わせ部26,36に噛み込んでしまう。
このため、この参考例に係るコネクタカバー100では、第二カバー12を回動させて第一カバー11と第二カバー12とを突き合わせて組み立てる際に、第一カバー11の保持溝部23からの電線41のはみ出しがないように常に注意しなければならない。このため、組立作業時における電線41の収容に手間を要する。
これに対して、本実施形態に係るコネクタカバー10では、保持溝部23からはみ出した電線41が第一カバー11の合わせ部25,26に載っていたとしても、電線41の噛み込みを抑制できる。具体的には、合わせ部25に載っている電線41は、第二カバー12が第一カバー11に突き合わされる際に、第二カバー12の合わせ部35のガイドリブ75に形成された傾斜面75aによって保持溝部23,33からなる挿通路Sへ向かって(図4中矢印B方向へ向かって)押し込まれる。同様に、合わせ部26に載っている電線41は、第二カバー12が第一カバー11に突き合わされる際に、第二カバー12の合わせ部36のガイドリブ38に形成された傾斜面38aによって保持溝部23,33からなる挿通路Sへ向かって押し込まれる。したがって、組立時における電線41の収容を容易に行うことができ、組立作業性を向上させることができる。
しかも、合わせ部25に載っている電線41を保持溝部23,33からなる挿通路Sへ押し込むガイドリブ75を、第一カバー11と第二カバー12とを突き合わせた状態でロックするロック片55に形成している。したがって、コネクタカバー10の大型化を抑えつつ噛み込み防止機能を付加することができる。
また、ロック片55が挿し込まれる第一カバー11のロック孔51に、ロック孔51への電線41の入り込みを抑制する噛み込み防止リブ71が形成されている。したがって、第一カバー11と第二カバー12とを突き合わせた状態ロックするロック機構を構成するロック孔51への電線41の入り込みを抑制できる。これにより、ロック孔51への電線41の入り込みを抑制でき、ロック片55に形成されたガイドリブ75による電線41の挿通路Sへのガイドを円滑に行わせることができる。
また、ガイドリブ75を有するロック片55と噛み込み防止リブ71とが、電線41の引き込み方向にずれ、かつ第一カバー11及び第二カバー12の突き合わせ状態で電線41の引き込み方向に沿って互いに重なる位置に配置されている。したがって、幅方向の寸法の嵩張りを抑えつつ、ガイドリブ75を有するロック片55及び噛み込み防止リブ71を設けて電線41の噛み込みを抑制することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、電線41の外周を覆って保護するコルゲートチューブ80を備え、このコルゲートチューブ80をコネクタカバー10で保持する構造を例示したが、コルゲートチューブ80は必ずしも設ける必要はない。
ここで、上述した本発明に係るコネクタカバーの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] コネクタ(40)に装着されて前記コネクタ(40)から引き出された電線(41)を覆うコネクタカバー(10)であって、
互いに突き合わされて前記コネクタ(40)に組み付けられる一対のカバー(第一カバー11,第二カバー12)を有し、
前記カバー(第一カバー11,第二カバー12)は、
互いに突き合わされることで前記電線(41)が挿通される挿通路(S)を形成する保持溝部(23,33)と、
前記保持溝部(23,33)の両縁部からなる合わせ部(25,26,35,36)と、
少なくとも一方のカバー(第二カバー12)に設けられ、前記カバー(第一カバー11,第二カバー12)同士を互いに突き合わせた状態で他方のカバー(第一カバー11)を係止するロック片(55)と、
を有し、
前記ロック片(55)には、前記カバー(第一カバー11,第二カバー12)同士の突き合わせ方向に向かって次第に前記保持溝部(23,33)から離間する方向へ傾斜した傾斜面(75a)を有し、前記カバー(第一カバー11,第二カバー12)が互いに突き合わされる際に前記傾斜面(75a)によって前記電線(41)を前記挿通路(S)へ押し出すガイドリブ(75)が形成されている、
ことを特徴とするコネクタカバー。
[2] 前記他方のカバー(第一カバー11)は、前記カバー(第一カバー11,第二カバー12)同士が突き合わされる際に、前記ロック片(55)が挿し込まれて収容されるロック孔(51)を有し、
前記ロック孔(51)には、前記電線(41)の入り込みを抑制する噛み込み防止リブ(71)が設けられている、
ことを特徴とする[1]に記載のコネクタカバー。
[3] 前記ガイドリブ(75)を有する前記ロック片(55)と前記噛み込み防止リブ(71)とが、前記電線(41)の引き込み方向にずれ、かつ前記カバー(第一カバー11,第二カバー12)同士の突き合わせ状態で前記電線(41)の引き込み方向に沿って互いに重なる位置に配置されている、
ことを特徴とする[2]に記載のコネクタカバー。
10:コネクタカバー
11:第一カバー(カバー)
12:第二カバー(カバー)
23,33:保持溝部
25,26,35,36:合わせ部
40:コネクタ
41:電線
51:ロック孔
55:ロック片
71:噛み込み防止リブ
75:ガイドリブ
75a:傾斜面
S:挿通路

Claims (3)

  1. コネクタに装着されて前記コネクタから引き出された電線を覆うコネクタカバーであって、
    互いに突き合わされて前記コネクタに組み付けられる一対のカバーを有し、
    前記カバーは、
    互いに突き合わされることで前記電線が挿通される挿通路を形成する保持溝部と、
    前記保持溝部の両縁部からなる合わせ部と、
    少なくとも一方のカバーに設けられ、前記カバー同士を互いに突き合わせた状態で他方のカバーを係止するロック片と、
    を有し、
    前記ロック片には、前記カバー同士の突き合わせ方向に向かって次第に前記保持溝部から離間する方向へ傾斜した傾斜面を有し、前記カバーが互いに突き合わされる際に前記傾斜面によって前記電線を前記挿通路へ押し出すガイドリブが形成されている、
    ことを特徴とするコネクタカバー。
  2. 前記他方のカバーは、前記カバー同士が突き合わされる際に、前記ロック片が挿し込まれて収容されるロック孔を有し、
    前記ロック孔には、前記電線の入り込みを抑制する噛み込み防止リブが設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタカバー。
  3. 前記ガイドリブを有する前記ロック片と前記噛み込み防止リブとが、前記電線の引き込み方向にずれ、かつ前記カバー同士の突き合わせ状態で前記電線の引き込み方向に沿って互いに重なる位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のコネクタカバー。
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