JP3388185B2 - シールドコネクタ - Google Patents

シールドコネクタ

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JP3388185B2
JP3388185B2 JP19025798A JP19025798A JP3388185B2 JP 3388185 B2 JP3388185 B2 JP 3388185B2 JP 19025798 A JP19025798 A JP 19025798A JP 19025798 A JP19025798 A JP 19025798A JP 3388185 B2 JP3388185 B2 JP 3388185B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シールドコネクタ
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】特開平9−22755号には、ランスを
有するホルダと、このホルダに挿入されて前記ランスが
後端面に係合することで抜止めされるコネクタハウジン
グとを備えたシールドコネクタについて記載されてい
る。このシールドコネクタでは、コネクタハウジングの
外周にシールドシェルが装着されており、また、コネク
タハウジングの後端外周には、シールドシェルの後端縁
と対応するようにフランジが形成されている。このフラ
ンジの外周面とシールドシェルの外周面とは略面一状に
連なっており、コネクタハウジングをホルダに挿入する
際には、ランスが、シールドシェル及びフランジの外周
面上を軸方向に摺接した後、コネクタハウジングの後端
面に係合して抜止め状態に至る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このようにコネクタハ
ウジングの外周にシールドシェルとフランジを設けたも
のでは、寸法公差や組付け公差のために、シールドシェ
ルの後端縁とフランジの前端縁との継ぎ目に隙間が空く
ことがある。上記従来のシールドコネクタではこの継ぎ
目が周方向に延びているのであるが、この継ぎ目の方向
は、コネクタハウジングの挿入時におけるランスの摺接
方向と直交する方向である。そのため、継ぎ目の隙間が
大きい場合には、コネクタハウジングをホルダに挿入す
る際にランスの突起が継ぎ目の隙間に入り込んでフラン
ジの端縁に突き当たり、これがコネクタハウジングの挿
入に抗する引っ掛かりとなる虞がある。そして、この引
っ掛かり感のために、作業者が完全挿入に至ったものと
勘違いして挿入作業を中止した場合、コネクタハウジン
グは半挿入状態となる。本願発明は上記事情に鑑みて創
案されたものであって、コネクタハウジングをホルダに
挿入する際にランスがシールドシェルとフランジの継ぎ
目に引っ掛かるのを防止することを目的とするものであ
る。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ラン
スを有するホルダと、このホルダに挿入されて前記ラン
スが後端面に係合することで抜止めされるコネクタハウ
ジングとを備えてなり、このコネクタハウジングの外周
にはシールドシェルが装着されているとともに、このコ
ネクタハウジングの後端外周には前記シールドシェルの
外周面と略面一状に連なるフランジが形成されており、
前記コネクタハウジングを前記ホルダに挿入する際に
は、前記ランスが、前記シールドシェル及び前記フラン
ジの外周面上を軸方向に摺接しつつそのシールドシェル
とフランジの継ぎ目を通過した後に前記コネクタハウジ
ングの後端面に係合されるようになっているシールドコ
ネクタであって、前記ランスの摺接経路上における前記
シールドシェルと前記フランジとの継ぎ目を、そのラン
スの摺接方向に対して斜め方向に設けたところに特徴を
有する。 【0005】 【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]シールドシ
ェルとフランジの継ぎ目はランスの摺接方向に対して斜
めになっているが、これは、ランスにおけるコネクタハ
ウジングへの係合面に対しても斜めになっていることを
意味する。したがって、継ぎ目の隙間が大きくても、そ
の隙間にランスが入り込んで引っ掛かる虞がなく、ラン
スの引っ掛かりに起因してコネクタハウジングが半挿入
状態になることが防止される。また、仮にランスが継ぎ
目の隙間に入り込んだとしても、継ぎ目はランスの変位
方向に対して斜めであることから、ランスがフランジに
突き当たることがなく、ランスは軸方向に変位しつつ継
ぎ目の隙間から脱出することができる。 【0006】 【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した一実施形態を図1乃至図13を参照して説明す
る。本実施形態のシールドコネクタは、互いに嵌合可能
な雄コネクタ10Mと雌コネクタ10Fからなり、各コ
ネクタ10M,10Fは、シールド電線Wの端末に接続
したターミナル45を収容可能なコネクタハウジング1
1M,11Fと、このコネクタハウジング11M,11
Fの外周に嵌装されるシールドシェル20M,20F
と、シールド電線Wとコネクタハウジング11M,11
Fとの間をシールド可能なシールドカバー30と、これ
らの部品を収容可能なホルダ40M,40Fとから構成
される。 【0007】また、シールド電線Wは、各別に樹脂被覆
を施された複数本の芯線Waと、これらの芯線Waを囲
むように導電性金属細線を筒形網状に編んだシールド層
Wbと、このシールド層Wbを囲むように設けたシース
Wcとからなる。このシールド電線Wは、ターミナル4
5M,45Fとの接続のために、シースWcを剥いてシ
ールド層Wbを露出させると共に、そのシールド層Wb
を折り返して芯線Waを露出させた状態に準備されてい
る。 【0008】まず、雄コネクタ10Mについて説明す
る。シールド電線Wの各芯線Waの端末には圧着によっ
て雄ターミナル45Mが接続されるようになっている。
この雄ターミナル45Mはコネクタハウジング11Mに
後方から1本ずつ挿入されるようになっているため、2
本目以降の雄ターミナル45Mを挿入方向に向けてコネ
クタハウジング11Mの後方に位置させる必要がある。
したがって、シールド層Wbの端末からの芯線Waの延
出長さは、雄ターミナル45Mの長さ分の寸法に少しの
余裕分の寸法を併せた長さが確保されている。 【0009】コネクタハウジング11Mは、合成樹脂材
料からなり、図3に示すように、全体として円柱形をな
している。コネクタハウジング11M内にはその前後両
端面に開口する複数のキャビティ12Mが形成されてお
り、各キャビティ12M内には後方の開口から挿入した
雄ターミナル45Mが収容され、その雄ターミナル45
Mの先端のタブ46Mが前方の開口からコネクタハウジ
ング11Mの前方へ突出するようになっている。 【0010】コネクタハウジング11Mの外周には、そ
の後端から前方に向かって一定長さだけ細長く延びるリ
ブ13Mが周方向にほぼ90°の角度間隔を空けて2条
形成されている。これらのリブ13Mは、コネクタハウ
ジング11Mに対して後述するシールドシェル20Mを
位置決めするためのものである。コネクタハウジング1
1Mの外周には、その後端縁に沿って拡径したフランジ
15Mが全周に亘って形成されている。このフランジ1
5Mの一部は上記リブ13Mと交差している。フランジ
15Mの直径は後述するシールドシェル20Mの外径と
同じ寸法に設定されている。このフランジ15Mの外周
面における所定の2位置には、先端に拡径部を有する係
合突起14Mが上記2条のリブ13Mに対してほぼ18
0°の角度間隔を空けて形成されている。これらの係合
突起14Mは、後述するシールドカバー30の係合溝3
3と係合することによりそのシールドカバー30とコネ
クタハウジング11Mとを連結させる。 【0011】後述するシールドカバー30は、一方のリ
ブ13Mから両係合突起14Mを含んで他方のリブ13
Mに亘るほぼ270°の領域内に嵌合される。そして、
このシールドカバー30の嵌合領域におけるフランジ1
5Mの後端縁部には、シールドカバー30の嵌合方向
(軸方向)に対して傾斜したテーパ状の誘導斜面18M
が形成されている。この誘導斜面18Mは、シールドカ
バー30の嵌合を円滑に行わせるための機能する。 【0012】また、上記シールドカバー30の嵌合領域
以外の両係合突起14Mを含まないほぼ90°の領域で
は、フランジ15Mの後端縁が後述する2片のランス4
1Mとの係合部19Mとなっている。この係合部19M
を構成しているフランジ15Mの後端面はシールドカバ
ー30の嵌合方向に対して直交し、係合部19Mにおけ
る後端面と外周面とは角張った状態に接合されている。
さらに、このフランジ15Mのうちの係合部19Mの形
成されている周方向領域の前端縁からは、前方へ二等辺
三角形状に張り出す張出部55が形成されている。この
張出部55の外径は、フランジ15Mの外径と同じとさ
れている。張出部55の2辺は、コネクタハウジング1
1Mをホルダ40Mに挿入する際にランス41Mが摺接
する経路に対して斜めに交差していて、シールドシェル
20Mの継ぎ目縁部56Aと対応する継ぎ目縁部55A
となっている。 【0013】また、コネクタハウジング11Mの前端面
には、その周縁部から外周にかけて切欠することにより
2つの位置決め凹部16Mが180°の角度間隔を空け
て形成されている。この位置決め凹部16Mは、後述す
るホルダ40Mに対してコネクタハウジング11Mを周
方向において位置決めするためのものである。シールド
シェル20Mは、導電性の金属材料からなり、図4に示
すように、全体として円筒形をなしている。シールドシ
ェル20Mの前後方向の長さはコネクタハウジング11
Mよりもフランジ15Mの寸法分だけ短く設定されてお
り、シールドシェル20Mの内径寸法はコネクタハウジ
ング11Mの外形寸法と同じに設定されている。かかる
シールドシェル20Mはコネクタハウジング11Mに対
してその前方から嵌め込むことによって嵌装される。 【0014】また、シールドシェル20Mには、その後
端縁のうち上記フランジ15Mの係合部19Mと対応す
る周方向領域から前方へ二等辺三角形状に切欠された切
欠部56が形成されている。この切欠部56は上記張出
部55とほぼ整合する寸法であり、その2辺はフランジ
15Mの継ぎ目縁部55Aと対応する継ぎ目縁部56A
とされている。この双方の継ぎ目縁部55A,56Aが
対応する継ぎ目57は、コネクタハウジング11Mをホ
ルダ40Mに挿入する際のランス41Mの摺接方向に対
して斜めのスリットとなる。 【0015】このシールドシェル20Mには、その後端
縁における上記リブ13Mと整合する2位置から前方へ
向かって切欠することによりガイド溝21Mが形成され
ており、このガイド溝21Mにはシールドシェル20M
がコネクタハウジング11Mに嵌装された状態において
リブ13Mに嵌合される。シールドシェル20Mとコネ
クタハウジング11Mとがその前後両端同士を合致させ
る正規嵌合状態になると、リブ13Mの前端にガイド溝
21Mの奥端が突き当たるとともに、フランジ15Mの
前端にシールドシェル20Mの後端が突き当たり、もっ
て、シールドシェル20Mの正規位置よりも後方への移
動が規制される。また、ガイド溝21Mに前方へ向かっ
て次第に幅が狭まるように形成した抜止部22Mがリブ
13Mの側面に食い込むことにより、シールドシェル2
0Mの前方への抜けが規制されるようになっている。 【0016】シールドシェル20Mの前端縁には、その
90°の角度間隔を空けた4位置から前方へ突出する接
触用突部24Mが形成されている。これらの接触用突部
24Mは、後述する雌コネクタ10Fのシールドシェル
20Mと電気的導通可能に接触するためのものである。
シールドカバー30は、導電性の金属板材を曲げ成形し
てなり、図5に示すように、半円筒形の本体部31とこ
の本体部31の後方に連続して設けた圧着部32とを備
えている。本体部31は、その内周がシールドシェル2
0Mの外周に密着可能な径寸法を有する。この本体部3
1は、上記両リブ13Mの間の両係合突起14Mを含む
270°の嵌合領域の範囲内においてコネクタハウジン
グ11M及びシールドシェル20Mに外嵌される。ま
た、本体部31の前後方向の長さ寸法は、シールドカバ
ー30をシールド電線Wに圧着すると共に芯線Waを真
っ直ぐ伸ばした状態において雄ターミナル45Mが本体
部31の前方へ完全に突き出すように設定されている。 【0017】本体部31には、その前端縁における上記
コネクタハウジング11Mの係合突起14Mと整合する
2位置から後方に向かって延びる係合溝33が形成され
ている。この係合溝33は、本体部31の後端縁から後
方へ向かって真っ直ぐに延びる導入部33aと、この導
入部33aの後端から向きを変えて周方向に延びる転向
部33bと、この転向部33bの奥端から導入部33a
側へ斜め前方に鋭角に屈曲して僅かに延びる保持部33
cとから構成される。シールドカバー30をシールドシ
ェル20Mに外嵌したときには、係合突起14Mと保持
部33cとが嵌合されることによりシールドカバー30
のシールドシェル20Mからの離脱が規制される。 【0018】圧着部32は、本体部31の後端から内周
側へ突出する屈曲部32aと、この屈曲部32aの先端
から後方へ延びるバレル部32bとからなる。バレル部
32bにはシールド電線Wのシールド層Wbが包まれる
ように圧着され、もって、シールド層Wbとシールドカ
バー30とが電気的導通可能に接続されるようになって
いる。また、圧着状態においては、シールド電線Wがシ
ールドカバー30に対してほぼ同心に配置されるように
なる。尚、このシールドカバー30は雄コネクタ10M
だけに用いられるものではなくて雌コネクタ10Fにも
用いられる共通部品となっている。 【0019】ホルダ40Mは、全体として筒形をなし、
図1に示すように、その内部には上記コネクタハウジン
グ11M、シールドシェル20M、シールドカバー30
及びシールド電線Wの端末部を組み付けたものが後方か
ら挿入されて収容されるようになっている。ホルダ40
Mの前端内周には、コネクタハウジング11Mが正規位
置に挿入されたときにその位置決め凹部16Mと嵌合す
る位置決め突部(図示せず)が形成されている。この位
置決め突部と位置決め凹部16Mが嵌合することによ
り、コネクタハウジング11Mがホルダ40に対して周
方向及び前方への遊動を規制された状態に位置決めされ
る。 【0020】また、ホルダ40Mの内周には、後方へ片
持ち状に延出して先端に内向きの爪を備えたランス41
Mが形成されている。コネクタハウジング11Mをホル
ダ40Mに挿入する途中では、ランス41Mは、外側へ
弾性撓みしつつ、シールドシェル20Mの外周面を相対
的に後方へ向かって摺接し、張出部55との継ぎ目57
を通過し、張出部55の外周面を同じく後方へ向かって
相対的に摺接し、最後にフランジ15Mの外周を摺接す
る。そして、コネクタハウジング11Mが正規挿入位置
に達すると、ランス41Mが弾性復帰し、その爪がフラ
ンジ15Mの後端縁部のうちの係合部19Mに対して後
方から係合し、もってコネクタハウジング11Mの後方
へ抜けが規制される。 【0021】ホルダ40Mには、その前方へ突出する嵌
合筒部42Mが形成されており、この嵌合筒部42Mに
は雌側のホルダ40Fが嵌合されるようになっている。
さらに、この嵌合筒部42Mには、雌側のホルダ40F
のロックアーム43Fと係合することにより両ホルダ4
0M,40Fを嵌合状態に保持可能なロック孔43Mが
形成されている。次に、雌コネクタ10Fについて説明
する。この雌コネクタ10Fの一部は上記雄コネクタ1
0Mと同様の構成になるため、同様の構成部分について
は、上記雄コネクタ10Mに付した符号中の数字部分を
共通にすると共にアルファベット部分の「M」を「F」
に替えた符号を付し、説明は省略する。また、シールド
カバー30については、雄コネクタ10Mと共通である
ため、同一符号を付して説明は省略する。 【0022】以下、雄コネクタ10Mとは異なる構成に
ついて説明する。図8に示すように、コネクタハウジン
グ11Fの前端部外周には、雄側の接触用突部24Mと
整合する4つの逃がし凹部17Fが形成されている。そ
して、図9に示すように、シールドシェル20Fの前端
部には、雄側の接触用突部24Mに相当するものに替え
て、接触用凹部24Fが形成されている。この接触用凹
部24Fは、コネクタハウジング11Fの逃がし凹部1
7Fに嵌合されると共に、雄側の接触用突部24Mと電
気的導通可能状態に嵌合可能となっている。図1に示す
ように、ホルダ40Fには、雄側のホルダ40Mの嵌合
筒部42Mに相当するものは設けられておらず、前端部
が嵌合筒部42Mに嵌入されてそのロック孔43Mにロ
ックアーム43Fの突起44Fを係合させることによ
り、嵌合状態に保持されるようになっている。 【0023】次に、本実施形態のシールドコネクタの組
付け構造について説明する。まず、雄コネクタ10Mの
組付けについて説明すると、図6に示すように、シール
ド電線Wの各芯線Waへの雄ターミナル45Mの圧着
と、シールドカバー30のシールド層Wbへの圧着と、
各雄ターミナル45Mのコネクタハウジング11Mへの
挿入と、シールドシェル20Mのコネクタハウジング1
1Mへの嵌装とを行う。尚、これらの工程の順序につい
ては、雄ターミナル45Mを芯線Waに圧着した後にコ
ネクタハウジング11Mに挿入すること以外は、任意に
設定することが可能である。 【0024】このように組み付けて芯線Waを真っ直ぐ
に伸ばした状態においては、雄ターミナル45Mがシー
ルドカバー30の前端よりも前方へ突出した位置にあ
り、シールドカバー30の前端とコネクタハウジング1
1Mの後端との間に間隔が空いている。この状態からシ
ールドカバー30をコネクタハウジング11Mに対して
相対的に軸方向に接近させ、シールドカバー30の本体
部31をフランジ15M及びシールドシェル20Mに外
嵌させると共に係合溝33に係合突起14Mを嵌入させ
る。 【0025】このとき、本体部31はフランジ15Mの
誘導斜面18Mの形成されている領域に嵌合されるた
め、たとえ本体部31の先端縁がシールドシェル20M
に対して径方向へ位置ズレしても、本体部31は誘導斜
面18Mの傾斜によりフランジ15Mの外周面及びシー
ルドシェル20Mの外周面へ誘導される。そして、係合
突起14Mが係合溝33の導入部33aの奥端に当たる
までシールドカバー30をコネクタハウジング11Mに
対して前方へ移動させた後、係合突起14Mが係合溝3
3の転向部33bの端部に当たるまでシールドカバー3
0を回転させ、最後にシールドカバー30を戻り方向へ
回転させつつ後方へ引っ張る。これにより、係合突起1
4Mが係合溝33の最奥端の保持部33cに係合される
ことになり、この状態でシールドカバー30が後方へ引
っ張られてもコネクタハウジング11Mから抜けること
はない(図7を参照)。 【0026】上記の組付け工程においては、シールドカ
バー30をコネクタハウジング11Mに接近させるのに
伴って芯線Waが曲げられ、この芯線Waの復元力によ
ってシールドカバー30がコネクタハウジング11Mに
対して後方へ離間する方向の力を受けることになる。こ
の離間方向の力により、上記係合突起14Mは係合溝3
3からの抜けを規制された状態に確実に保持され、もっ
て、コネクタハウジング11M、シールドシェル20
M、シールドカバー30及びシールド電線Wの端末が一
体に組み付けられる。 【0027】この組付け状態においては、シールドカバ
ー30がシールドシェル20Mに電気的導通可能に接触
し、シールド層Wbの端末からコネクタハウジング11
Mの前端に至る領域はこのシールドカバー30とシール
ドシェル20Mとによってシールドされる。尚、雄ター
ミナル45Mの先端のタブ46Mはコネクタハウジング
11Mの前方に突出しているが、このタブ46Mは後述
する雌ターミナル45F内に嵌入することにより雌側の
シールドシェル20Fによってシールドされるようにな
る。 【0028】また、シールド層Wbの端末からコネクタ
ハウジング11Mの後端までの前後方向の長さ寸法につ
いてみると、上述したように芯線Waの延出寸法は最短
でも雄ターミナル45Mの長さ分の寸法が必要であるこ
とからかなり長く確保されており、シールドカバー30
をコネクタハウジング11Mに組み付ける前の状態で
は、図6に示すように、この長い芯線Waの延出寸法が
ほぼそのままシールド層Wbとコネクタハウジング11
Mとの間の寸法Lとなっている。これに対し、図7に示
す組付け状態では芯線Waが曲げられているため、上記
芯線Waの延出長さよりも短い寸法Sになっている。 【0029】このように各部品を一体的に組み付けたコ
ネクタハウジング11Mは、ホルダ40M内に後方から
挿入されて所定の位置及び姿勢に位置決めされる。この
挿入に際して、ランス41Mは、外側へ弾性撓みしつ
つ、シールドシェル20Mと張出部55及びフランジ1
5Mの外周面上を軸方向に摺接するとともに、摺接の途
中ではシールドシェル20Mと張出部55との継ぎ目5
7を通過する。このとき、寸法公差や組付け公差のため
に継ぎ目57の隙間が大きく開いていても、継ぎ目57
は、ランス41Mの爪の先端縁に沿う方向(周方向)に
対して斜め方向であるから、ランス41Mの爪が継ぎ目
57の隙間に入り込んで引っ掛かりを生じることはな
い。仮に、ランス41Mの爪が継ぎ目57の隙間に入り
込んだとしても、ランス41Mが軸方向に変位するのに
ともなって爪が継ぎ目縁部55Aに摺接することにより
外方へ押し上げられて継ぎ目57の隙間から脱出する。
このように、ランス41Mは継ぎ目57に引っ掛かるこ
となく通過することができる。 【0030】そして、コネクタハウジング11Mが正規
挿入位置に達すると、ランス41Mの先端の爪がフラン
ジ15Mの係合部19Mに後方から係合することによっ
てコネクタハウジング11Mの後方への抜けが規制され
る。このランス41Mとの係合部19Mにおいては、そ
の後端面がコネクタハウジング11Mの抜け方向に対し
て直交しているとともにフランジ15Mの外周面に対し
て角張った状態で接続しているため、ランス41Mが係
合部19Mから外れにくくなっている。 【0031】コネクタハウジング11Mを挿入した後
は、予めシールド電線Wに外装しておいた防水用のゴム
栓50と押さえリング51とをホルダ40Mの後端部に
嵌装する。以上により、雄コネクタ10Mの組付けが完
了する。一方、雌コネクタ10Fについても組付けが行
われる。この雌コネクタ10Fの組付けは上記雄コネク
タ10Mの組付けと同じ要領で行われるため、図10及
び図11において図示することとし、説明は省略する。
また、雄コネクタ10Mと同じ理由により、組付け状態
におけるシールド層Wbとコネクタハウジング11Fと
の間の寸法Sが、組付け前の寸法Lよりも短い寸法とな
っている。 【0032】組み付けが済んだ雄コネクタ10Mと雌コ
ネクタ10Fとは互いに嵌合される(図1を参照)。こ
の状態では、雄ターミナル45Mと雌ターミナル45F
とが嵌合して電気的導通可能に接続されると共に、雄側
のシールドシェル20Mの接触突部24Mと雌側のシー
ルドシェル20Mの接触凹部24Fとが嵌合して接触す
ることにより双方のシールドシェル20M,20F同士
が電気的導通可能に接続される。これにより、雄側のシ
ールド層Wbから雌側のシールド層Wbに亘る全領域が
シールドカバー30とシールドシェル20M,20Fに
よってシールドされることになる。 【0033】上述のように本実施形態のシールドコネク
タでは、シールドシェル20M,20Fとフランジ15
M,15Fの継ぎ目57をランス41M,41Fの摺接
方向に対して斜めにしているので、コネクタハウジング
11M,11Fをホルダ40M,40Fに挿入する際に
ランス41M,41Fが継ぎ目57に引っ掛かることが
ない。したがって、ランス41M,41Fの継ぎ目57
への引っ掛かりに起因してコネクタハウジング11M,
11Fが半挿入状態になることを防止することができ
る。 【0034】また、シールドカバー30の本体部31が
外嵌される領域にコネクタハウジング11M,11Fと
一体の樹脂製のフランジ15M,15Fを形成するとと
ともに、そのフランジ15M,15Fに誘導斜面18
M,18Fを形成している。これにより、嵌合時に本体
部31の位置がシールドシェル20M,20Fに対して
径方向へずれていたとしても、誘導斜面18M,18F
の傾斜によって本体部31の先端はシールドシェル20
M,20Fの外周面に引っ掛かりを生じることなく誘導
される。したがって、シールドカバー30の嵌合操作を
容易に行うことができる。また、本体部31の先端縁に
内向きのバリが存在していたとしても、やはり、誘導斜
面18M,18Fの傾斜によって本体部31は引っ掛か
りを生じることなくシールドシェル20M,20Fの外
周面に誘導されるようになる。 【0035】また、ホルダ40M,40F内に挿入した
コネクタハウジング11M,11Fを抜け規制するため
の樹脂製のランス41M,41Fが係合するのは、同じ
く樹脂製のフランジ15M,15Fの係合部19M,1
9Fとなっている。したがって、金属製のシールドシェ
ル20M,20Fの端縁に係合する場合のように強い抜
け力の作用によってランス41M,41Fが剪断され
る、という虞がなく、ランス41M,41Fの係合機能
の信頼性が高められている。 【0036】さらに、係合部19M,19Fの後端面は
コネクタハウジング11M,11Fの抜け方向に対して
直交しているとともに、その後端面と外周面と接続部分
が角張った形状に成形されている。これにより、コネク
タハウジング11M,11Fに抜け力が作用しても、ラ
ンス41M,41Fには係合部19M,19Fから外れ
る方向の力が作用することがなく、この点においても係
合機能の信頼性向上が図られている。尚、コネクタハウ
ジング11M,11Fをホルダ40M,40Fから抜き
取るときには、ホルダ40M,40Fの後方から治具
(図示せず)を差し込んでランス41M,41Fを係合
部19M,19Fから外れ方向へ撓ませるようにすれば
よい。 【0037】また、本実施形態のシールドコネクタは、
芯線Waを曲げた状態で組み付けるようになっているか
ら、組付け状態におけるシールド層Wbとコネクタハウ
ジング11Mとの間の間隔Sを芯線Waのシールド層W
bからの延出長さよりも短い寸法にすることができ、芯
線Waを伸ばした状態で組み付けていた従来のシールド
コネクタに比べると前後方向の長さが短くなって小型化
されている。尚、本実施形態では、シールドカバー30
の本体部31が半円筒形をなしているために、シールド
層Wbとシールドシェル20M,20Fとの間において
は芯線Waに対して図1の上側からのシールドがされな
い状態となっているが、シールド層Wbとシールドシェ
ル20M,20Fとの間隔Sは芯線Waの曲げによって
狭くなっているため、シールド効果が大きく低減する虞
はない。 【0038】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では、ランス41M,41Fの摺接
方向に対して継ぎ目57を斜めにするための張出部55
と切欠部56を二等辺三角形状としたが、本発明によれ
ば、張出部と切欠部を他の形状としてもよい。 【0039】(2)上記実施形態では導電性金属細線を
筒形網状に編んだ編組によってシールド層を構成した
が、本発明は、シールド層として、金属箔を巻いたり、
蒸着・メッキ・プラズマ溶射によりコーティングを施し
たり、金属線材を螺旋巻きする等の方法によってシール
ド層を構成したものにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態の組付け状態を示す断面図 【図2】図1のA−A断面図 【図3】雄側のコネクタハウジングの斜視図 【図4】雄側のシールドシェルの斜視図 【図5】シールドカバーの斜視図 【図6】雄コネクタの組付け途中の状態を示す一部切欠
側面図 【図7】雄コネクタの組付けが一部完了した状態を示す
一部切欠側面図 【図8】雌側のコネクタハウジングの斜視図 【図9】雌側のシールドシェルの斜視図 【図10】雌コネクタの組付け途中の状態を示す一部切
欠側面図 【図11】雌コネクタの組付けが一部完了した状態を示
す一部切欠側面図 【図12】雄コネクタ側における誘導斜面をあらわす部
分拡大断面図 【図13】雄コネクタ側における係合部をあらわす部分
拡大断面図 【図14】ランスがシールドシェルとフランジの継ぎ目
を通過している状態を示す部分拡大平面図 【符号の説明】 11M…コネクタハウジング 15M…フランジ 20M…シールドシェル 40M…ホルダ 41M…ランス 57…継ぎ目 11F…コネクタハウジング 15F…フランジ 20F…シールドシェル 40F…ホルダ 41F…ランス
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−22755(JP,A) 特開 平8−138798(JP,A) 特開 平1−315968(JP,A) 特開 平5−144514(JP,A) 特開 平7−220803(JP,A) 実開 昭63−176274(JP,U) 実開 平4−23081(JP,U) 実開 平1−148678(JP,U) 実開 平5−57779(JP,U) 特表2000−517459(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/658 H01R 13/506

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ランスを有するホルダと、このホルダに
    挿入されて前記ランスが後端面に係合することで抜止め
    されるコネクタハウジングとを備えてなり、このコネク
    タハウジングの外周にはシールドシェルが装着されてい
    るとともに、このコネクタハウジングの後端外周には前
    記シールドシェルの外周面と略面一状に連なるフランジ
    が形成されており、前記コネクタハウジングを前記ホル
    ダに挿入する際には、前記ランスが、前記シールドシェ
    ル及び前記フランジの外周面上を軸方向に摺接しつつそ
    のシールドシェルとフランジの継ぎ目を通過した後に前
    記コネクタハウジングの後端面に係合されるようになっ
    ているシールドコネクタであって、 前記ランスの摺接経路上における前記シールドシェルと
    前記フランジとの継ぎ目を、そのランスの摺接方向に対
    して斜め方向に設けたことを特徴とするシールドコネク
    タ。
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