JP3893298B2 - プロテクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の電線の接続に使用される半嵌合検知コネクタに装着されるとともに、半嵌合検知部材が装着されたコネクタから導出される電線を保護するチューブをコネクタと結合させるためのプロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コネクタに装着されるプロテクタは、コネクタの後方に導出した電線を収容して保護するコルゲートチューブを係止して軸方向の動きを規制するとともに、コネクタの後端に装着されるものである。
図7に示すように、半嵌合検知コネクタにプロテクタ71が装着される場合は、プロテクタ71は雌コネクタ90の外周に雌雄コネクタ90,110相互の嵌合方向(図8参照)に沿ってスライド可能に装着された嵌合検知部材100の後端に装着される。
【0003】
雌コネクタ90は、雌端子(図示せず)を収容するとともに、雌端子に接続された電線Wを後方へ導出している。また、図示はしないが、雌端子は並列して少なくとも2個収容されており、それぞれの雌端子に接続された複数の電線Wが導出されている。電線Wが導出される部分には、ゴム製のパッキン93が雌コネクタ90の端子収容室後端より後方に突出した状態で装着されている。このパッキン93は電線Wの外周を覆って雌コネクタと電線Wとの接触状態を弾性的に保つことで、導出部分における電線Wの損傷を防止するとともに、外部からの水等の浸入を防止している。
【0004】
プロテクタ71は、コルゲートチューブ80の前端部を収容する円筒状の収容部73を有している。収容部73内には、コルゲートチューブ80の溝82を係止する円環状の係止リブ72が3条設けられている。また、収容部73の前方両側にはプロテクタ71を嵌合検知部材100の後端に装着するための係合部77が形成されている。
【0005】
雌コネクタ90が雄コネクタと嵌合していない状態では、嵌合検知部材100に設けられた係止アーム101が雌コネクタ90の係止孔91に係合され、嵌合検知部材100の後端が雌コネクタ90の後端より後方へ突出した初期位置に位置決めされる。
【0006】
図8に示すように、雄コネクタ110が雌コネクタ90に嵌合されると、雄コネクタ110の係合突起111が雌コネクタ90の係止孔91に係止され、嵌合検知部材100の係止アーム101は係止孔91との係止が解除される。その後、嵌合検知部材100は雌コネクタ90の嵌合方向に沿って雌コネクタ90の前方方向へスライド移動される。
嵌合検知部材100が完全に雌コネクタ90の前方方向へスライド移動されると、係止アーム101が検知部材係止部92に係止され、嵌合検知部材100の後端が雌コネクタ90の後端面と一致する完全嵌合状態の検知位置に位置決めされる。この嵌合検知部材100の検知位置へのスライド移動によって雌雄コネクタ90,110の完全嵌合状態を検知することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、嵌合検知部材100を完全に雌コネクタ90の前方方向へスライド移動するには、収容部73の前端にパッキン93を収容できるスペースを設けなければならない。プロテクタ71の構成では、コルゲートチューブ80が収容部73内に収容される際にコルゲートチューブ80の前端位置の位置決めを行うことができず、コルゲートチューブ80が収容部73より前方に突出してしまったり、パッキン93を収容するスペースが確保されなかったりすることがある。その場合、コルゲートチューブ80の前端がパッキン93に当接してしまい、嵌合検知部材100が完全に雌コネクタ90の前方方向へスライド移動できず、雌雄コネクタ90,110の完全嵌合状態を検知することができないという問題があった。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、プロテクタ内に収容されるチューブの位置決めを確実に行うことができるプロテクタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の請求項1に係るプロテクタは、接続端子を端子収容室内に収容して該接続端子に接続された電線端部に装着されたパッキンが前記端子収容室後端に挿着されるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングの外周に雌雄コネクタ相互の嵌合方向に沿ってスライド可能に装着されるとともにスライド移動の可否によって前記雌雄コネクタ相互の中途嵌合状態を検知する嵌合検知部材とを備えた半嵌合検知コネクタに装着されるプロテクタであって、前記電線を収容するとともに外周面に周方向の突条部と溝とが交互に形成された蛇腹状のチューブの前端部分を収容するとともに、収容された該チューブの前記溝に係止される係止リブを備えた半円筒状の収容部と、該収容部の前方に形成され前記嵌合検知部材の後端部に係合される係合部とを備えた第1及び第2のプロテクタ部品と、該第1及び第2のプロテクタ部品を連結するヒンジと、前記第1のプロテクタ部品と前記第2のプロテクタ部品を相互に係止するロック手段とを備え、前記第1及び第2のプロテクタ部品の前記収容部の前端に半円形状の開口部を有し前記チューブ先端の突出を防止する突出防止壁が設けられるとともに、前記嵌合検知部材がコネクタの嵌合方向へ完全にスライド移動した状態で、前記パッキンと前記突出防止壁との間に隙間が存在するように突出防止壁の前端と嵌合検知部材の後端との間隔が定められていることを特徴とする。
【0010】
上記構成のプロテクタによれば、第1及び第2のプロテクタ部品の収容部の前端に半円形状の開口部を有する突出防止壁が設けられているので、収容部にチューブを収容した際にチューブが収容部の前方に突出することを防ぐことができる。
また、嵌合検知部材がコネクタの嵌合方向へ完全にスライド移動した状態で、パッキンと突出防止壁との間に隙間が存在するように形成されているので、チューブやプロテクタがパッキンに当接することを確実に防止することができ、嵌合検知部材の嵌合方向へのスライド移動を完全に行うことができる。
【0011】
また、上記目的を達成するための本発明の請求項2に係るプロテクタは、請求項1に記載のプロテクタであって、前記突出防止壁の後端と前記係止リブの前端との間隔が、前記チューブの隣接する前記溝と溝の間隔より広く設けられることを特徴とする。
【0012】
上記構成のプロテクタによれば、チューブの前端部分がきれいに切断されずに切り口が斜めになっている場合でも、突出防止壁と係止リブとの間が隣接する溝と溝の間隔より広く設けられているので、チューブの前端部分を収容部内に確実に収容することができる。
【0013】
また、上記目的を達成するための本発明の請求項3に係るプロテクタは、請求項1に記載のプロテクタであって、前記突出防止壁の前記開口部の直径が、前記チューブの前記溝の外周の直径より小さく設けられることを特徴とする。
【0014】
上記構成のプロテクタによれば、突出防止壁の開口部の直径は、チューブの溝の外周直径より小さく形成されているので、チューブが突出防止壁の前方に突出された不具合の状態で第1及び第2のプロテクタ部品相互がロックされることがなくなる。したがって、プロテクタが嵌合検知部材に装着される際に、突出防止壁の前方にチューブが突出することを防止できる。
【0015】
また、上記目的を達成するための本発明の請求項4に係るプロテクタは、請求項1に記載のプロテクタであって、前記プロテクタの装着時に前記突出防止壁と前記コネクタハウジング後端との間を視認可能とする確認孔が設けられることを特徴とする。
【0016】
上記構成のプロテクタによれば、突出防止壁とコネクタハウジング後端との間を視認可能とする確認孔が設けられているので、チューブが収容部より前方に存在しているか否かを、コネクタ相互の嵌合前に目視により確認することができる。チューブが収容部より前方に存在している場合は、チューブの収容状態が不良であると判断できる。
【0017】
また、上記目的を達成するための本発明の請求項5に係るプロテクタは、請求項1に記載のプロテクタであって、前記ヒンジが薄肉の帯状平板からなり、前記第1のプロテクタ部品との連結部分の角部に形成される曲率半径が、前記第2のプロテクタ部品との連結部分の角部に形成される曲率半径と異なるように設けられることを特徴とする。
【0018】
上記構成のプロテクタによれば、連結部分の角部に形成される曲率半径の違いによりヒンジの屈曲される中心軸が曲率半径の小さい側へ偏るため、第1及び第2のプロテクタ部品相互をロックする際のクリアランスが大きく設けられることになり、ロック操作の自由度が増して操作性を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプロテクタの一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1は、本発明のプロテクタの一実施形態を示す斜視図、図2は図1に示したプロテクタの平面図、図3は図1のプロテクタを半嵌合検知コネクタに装着した状態を示す斜視図、図4は図3の平面図、図5は図3の縦断面図、図6は図3における雌コネクタに雄コネクタが嵌合した状態を示す縦断面図である。
【0020】
図1及び図2に示すように、本実施形態の半嵌合検知コネクタ用のプロテクタ1は、第1のプロテクタ部品Aと第2のプロテクタ部品Bがヒンジ15によって連結された構成をなしている。第1のプロテクタ部品Aと第2のプロテクタ部品Bは互いに類似した半割形状をなし、周方向の突条部21と周方向の溝22が軸方向に交互に形成された蛇腹状のコルゲートチューブ20を収容するとともに、ヒンジ15が屈曲されて後述する嵌合検知部材40の後端に装着される(図3参照)。
【0021】
まず、第1のプロテクタ部品Aと第2のプロテクタ部品Bにおいて共通する構成について述べる。
第1のプロテクタ部品A及び第2のプロテクタ部品Bは、コルゲートチューブ20の前端部を収容する半円筒状の収容部3を有している。収容部3内には、コルゲートチューブ20の溝22を係止する係止リブ2が複数、本実施形態では3条設けられている。係止リブ2,2相互の間隔Lは、コルゲートチューブ20に形成された溝22の間隔、すなわち1つの突条部21を跨いだ溝22,22の間隔に合わせて設定されている。
【0022】
収容部3の前端には、突出防止壁5が設けられており、コルゲートチューブ20を収容した際にコルゲートチューブ20が収容部3の前方に突出することを防ぐことができる。
また、突出防止壁5は、電線Wを挿通するための半円形状の開口部6が形成されている。この開口部6の直径は、コルゲートチューブ20の溝22の外周直径より小さく形成されている。
さらに、突出防止壁5と最も前方に位置する係止リブ2との間は前端収容部4であり、その間隔Mは、係止リブ2,2相互の間隔Lより広く設けられ、本実施形態では突条部21が2つ収容可能な間隔に設けられている。
【0023】
また、収容部3の前方両側には係合溝8を有する係合部7が形成されている。係合溝8は、プロテクタ1を嵌合検知部材40に装着する際に嵌合検知部材40の後端部が係合される。
【0024】
次に、第1のプロテクタ部品Aと第2のプロテクタ部品Bにおいて異なる構成について述べる。ここで、第1のプロテクタ部品Aと第2のプロテクタ部品Bにおいて異なる構成とは、それぞれが半割形状である第1のプロテクタ部品Aと第2のプロテクタ部品Bを相互にロックするためのロック手段に係るものである。
【0025】
第1のプロテクタ部品Aの収容部3の一方の側部には、ロック穴10を有するロック部9が設けられている。ロック部9は、第2のプロテクタ部品Bの収容部3の一方の側部に形成されたロック用突起11に係合される。
また、第1のプロテクタ部品Aの収容部3の他方の側部には、ロック爪12が設けられている。ロック爪12は、第2のプロテクタ部品Bの収容部3の他方の側部に形成されたロック溝12に係合される。
【0026】
さらに、第1のプロテクタ部品Aの収容部3の他方の側部と、第2のプロテクタ部品Bの収容部3の他方の側部との間には、第1のプロテクタ部品Aと第2のプロテクタ部品Bを連結するヒンジ15が設けられている。ヒンジ15は薄肉の帯状平板からなり、プロテクタ1の装着時には互いの収容部3,3がコルゲートチューブ20を双方から収容するように折り曲げられる。
【0027】
ヒンジ15の第1及び第2のプロテクタ部品A,Bとの連結部分は、角部に曲率を有して形成されている。第1のプロテクタ部品Aとの連結部分における曲率半径rは、第2のプロテクタ部品Bとの連結部分における曲率半径Rより小さく形成されている。この曲率の違いにより、プロテクタ1を装着する際のヒンジ15が屈曲される回転軸Xは、小さい曲率半径を有する第1のプロテクタ部品A側に設定される。したがって、第1及び第2のプロテクタ部品A,B相互をロックする際のクリアランスが、回転軸Xが第1のプロテクタ部品A側に偏った幅の分だけ大きく設けられることとなり、ロック操作の自由度が増してロックされ易くなっている。
【0028】
次に、プロテクタ1の装着手順の一例を説明する。
まず、第1のプロテクタ部品Aの収容部3に、コルゲートチューブ20の前端を突出防止壁5より後方に配置するとともに溝22を係止リブ2に係止させて収容する。このとき、コルゲートチューブ20より前方の電線W(図示せず)を突出防止壁5の開口部6に挿通させる。次に、嵌合検知部材40の後端下方部を係合部7の係合溝8に係合させる。この状態でヒンジ15を屈曲させて第2のプロテクタ部品Bを嵌合検知部材40及びコルゲートチューブ20の上方から被せ、ロック用突起11をロック穴10に係止させるとともにロック爪12をロック溝13に係止させて、嵌合検知部材40及びコルゲートチューブ20を挟持して第1及び第2のプロテクタ部品A,B相互をロックさせる。
【0029】
ここで、突出防止壁5の開口部6の直径は、コルゲートチューブ20の溝22の外周直径より小さく形成されているので、コルゲートチューブ20が突出防止壁5の前方に突出された不具合の状態で第1及び第2のプロテクタ部品A,B相互がロックされることがなくなる。したがって、プロテクタ1が嵌合検知部材40に装着される際に、突出防止壁5の前方にコルゲートチューブ20が突出することが防止される。
【0030】
次に、プロテクタ1を装着した嵌合検知部材40及び嵌合検知部材40が装着されるコネクタハウジングである雌コネクタ30について説明する。
図3〜図5に示すように、プロテクタ1は電線Wを内部に収容したコルゲートチューブ20を収容部3内に収容及び係止した状態で嵌合検知部材40の後端に装着される。嵌合検知部材40は、雌コネクタ30の外周に雌雄コネクタ30,50相互の嵌合方向(図6参照)に沿ってスライド可能に装着される。
一般的なスライド構成としては、例えば、雌コネクタ30の両側面の前端から後端にかけて嵌合方向に沿ってスライド用リブが形成されるとともに、嵌合検知部材40の両内壁面の前端から後端にかけてスライド用溝が形成されており、嵌合検知部材40を雌コネクタ30に外嵌されるとき、雌コネクタ30側のリブが嵌合検知部材40側の溝内に挿着されることで、嵌合検知部材40は雌コネクタ30に対して嵌合方向にスライド可能となる(図3参照)。また、雄コネクタ50は、嵌合検知部材40と雌コネクタ30との間の嵌合スペースに挿入されることで雌コネクタ30と嵌合接続される。
【0031】
雌コネクタ30は、一方の接続端子である雌端子(図示せず)を収容するとともに、この雌端子に接続された電線Wを後端から導出している。電線Wの導出部分には、雌コネクタ30の後端より後方へ突出した状態で装着されたゴム製のパッキン33が装着されており、電線Wはパッキン33から導出されている。このパッキン33は電線Wの外周を覆って雌コネクタ30と電線Wとの接触状態を弾性的に保つことで、導出部分における電線Wの損傷を防止するとともに、外からの水等の浸入を防止している。
【0032】
雌コネクタ30が雄コネクタ50と嵌合していない状態では、嵌合検知部材40に設けられた係止アーム41が雌コネクタ30の係止孔31に係合され、嵌合検知部材40の後端が雌コネクタ30の後端より後方へ突出した初期位置に位置決めされる。
また、プロテクタ1の収容部3の前端に形成された突出防止壁5の前端と嵌合検知部材40の後端との間隔Pは、パッキン33が雌コネクタ30の後方へ突出した長さQより大きく設けられている。
【0033】
また、プロテクタ1の収容部3の前方には、係合部7,7の間の位置に、突出防止壁5と雌コネクタ30の後端との間を視認可能とする確認孔18が設けられている。これにより、コルゲートチューブ20が収容部3より前方に存在しているか否かを、雌雄コネクタ30,50相互の嵌合前に目視により確認することができる。コルゲートチューブ20が収容部3より前方に存在している場合は、コルゲートチューブ20の収容状態が不良であると判断できる。
【0034】
図6に示すように、雌端子に接続される雄端子(図示せず)を収容する雄コネクタ50が雌コネクタ30に嵌合されると、雌コネクタ30は嵌合検知部材40内でスライド自在であるから、雌コネクタ30内に雄コネクタ50を挿入すると雄コネクタ50の係合突起51が、雌コネクタ30の係止孔31に係止されるとともに、嵌合検知部材40の係止アーム41は係止孔31との係止が解除される。さらに、雄コネクタ50を挿入すると、プロテクタ1は嵌合検知部材40に装着されているので、その結果、嵌合検知部材40が雌コネクタ30の嵌合方向に沿って雌コネクタ30の前方方向へスライド移動すると、プロテクタ1も前方へ移動することとなり、係止アーム41が検知部材係止部32に係止され、嵌合検知部材40の後端が雌コネクタ30の後端面と一致する完全嵌合状態の検知位置に位置決めされる。この嵌合検知部材40の検知位置へのスライド移動によって雌雄コネクタ30,50の完全嵌合状態を検知することができる。
【0035】
この際、突出防止壁5の前端と嵌合検知部材40の後端との間隔Pが、パッキン33が雌コネクタ30の後方へ突出した長さQより大きく設けられているので、パッキン33と突出防止壁5との間には隙間が設けられる。よって、コルゲートチューブ20やプロテクタ1がパッキン33に当接して嵌合検知部材40の嵌合検知位置へのスライドが妨害されることがない。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に記載のプロテクタによれば、第1及び第2のプロテクタ部品の収容部の前端に半円形状の開口部を有する突出防止壁が設けられているので、収容部にチューブを収容した際にチューブが収容部の前方に突出することを防ぐことができる。
また、嵌合検知部材がコネクタの嵌合方向へ完全にスライド移動した状態で、パッキンと突出防止壁との間に隙間が存在するように形成されているので、チューブやプロテクタがパッキンに当接することを確実に防止することができ、嵌合検知部材の嵌合方向へのスライド移動を完全に行うことができる。
【0037】
また、請求項2に係るプロテクタによれば、チューブの前端部分がきれいに切断されずに切り口が斜めになっている場合でも、突出防止壁と係止リブとの間が隣接する溝と溝の間隔より広く設けられているので、チューブの前端部分を収容部内に確実に収容することができる。
【0038】
さらに、請求項3に係るプロテクタによれば、突出防止壁の開口部の直径は、チューブの溝の外周直径より小さく形成されているので、チューブが突出防止壁の前方に突出された不具合の状態で第1及び第2のプロテクタ部品相互がロックされることがなくなる。したがって、プロテクタが嵌合検知部材に装着される際に、突出防止壁の前方にチューブが突出することを防止できる。
【0039】
また、請求項4に係るプロテクタによれば、突出防止壁とコネクタハウジング後端との間を視認可能とする確認孔が設けられているので、チューブが収容部より前方に存在しているか否かを、コネクタ相互の嵌合前に目視により確認することができる。チューブが収容部より前方に存在している場合は、チューブの収容状態が不良であると判断できる。
【0040】
また、請求項5に係るプロテクタによれば、連結部分の角部に形成される曲率半径の違いによりヒンジの屈曲される中心軸が曲率半径の小さい側へ偏るため、第1及び第2のプロテクタ部品相互をロックする際のクリアランスが大きく設けられることになり、ロック操作の自由度が増して操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロテクタの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示したプロテクタの平面図である。
【図3】図1のプロテクタを半嵌合検知コネクタに装着した状態を示す斜視図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図3の縦断面図である。
【図6】図3における雌コネクタに雄コネクタが嵌合した状態を示す縦断面図である。
【図7】従来のプロテクタを半嵌合検知コネクタに装着した状態を示す斜視図である。
【図8】図7における雌コネクタに雄コネクタが嵌合した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 プロテクタ
2 係止リブ
3 収容部
4 前端収容部
5 突出防止壁
6 開口部
7 係合部
8 係合溝
9 ロック部
10 ロック穴
11 ロック用突起
12 ロック爪
13 ロック溝
15 ヒンジ
18 確認孔
20 コルゲートチューブ
21 突条部
22 溝
30 雌コネクタ
33 パッキン
40 嵌合検知部材
50 雄コネクタ
A 第1のプロテクタ部品
B 第2のプロテクタ部品
R,r 曲率半径
X 回転軸
W 電線
Claims (5)
- 接続端子を端子収容室内に収容して該接続端子に接続された電線端部に装着されたパッキンが前記端子収容室後端に挿着されるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングの外周に雌雄コネクタ相互の嵌合方向に沿ってスライド可能に装着されるとともにスライド移動の可否によって前記雌雄コネクタ相互の中途嵌合状態を検知する嵌合検知部材とを備えた半嵌合検知コネクタに装着されるプロテクタであって、
前記電線を収容するとともに外周面に周方向の突条部と溝とが交互に形成された蛇腹状のチューブの前端部分を収容するとともに、収容された該チューブの前記溝に係止される係止リブを備えた半円筒状の収容部と、該収容部の前方に形成され前記嵌合検知部材の後端部に係合される係合部とを備えた第1及び第2のプロテクタ部品と、該第1及び第2のプロテクタ部品を連結するヒンジと、前記第1のプロテクタ部品と前記第2のプロテクタ部品を相互に係止するロック手段とを備え、
前記第1及び第2のプロテクタ部品の前記収容部の前端に半円形状の開口部を有し前記チューブ先端の突出を防止する突出防止壁が設けられるとともに、前記嵌合検知部材がコネクタの嵌合方向へ完全にスライド移動した状態で、前記パッキンと前記突出防止壁との間に隙間が存在するように突出防止壁の前端と嵌合検知部材の後端との間隔が定められていることを特徴とするプロテクタ。 - 前記突出防止壁の後端と前記係止リブの前端との間隔が、前記チューブの隣接する前記溝と溝の間隔より広く設けられることを特徴とする請求項1に記載のプロテクタ。
- 前記突出防止壁の前記開口部の直径が、前記チューブの前記溝の外周の直径より小さく設けられることを特徴とする請求項1に記載のプロテクタ。
- 前記プロテクタの装着時に前記突出防止壁と前記コネクタハウジング後端との間を視認可能とする確認孔が設けられることを特徴とする請求項1に記載のプロテクタ。
- 前記ヒンジが薄肉の帯状平板からなり、前記第1のプロテクタ部品との連結部分の角部に形成される曲率半径が、前記第2のプロテクタ部品との連結部分の角部に形成される曲率半径と異なるように設けられることを特徴とする請求項1に記載のプロテクタ。
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