JP7267620B2 - エンボス模様を有する車両用内装材 - Google Patents

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本発明は、主にシートやドアに使用される積層シート材にエンボス模様が形成された車両用内装材の製造方法、及びエンボス模様が形成された車両用内装材に関する。
車両用内装材として、繊維布帛の表面にエンボス模様を形成したものが広く知られている。例えば特許文献1には、織物、編物、不織布等の繊維布帛からなる表地と、ポリウレタンフォーム材等からなるクッション層とを積層一体化した複合シートを、エンボス模様を深くはっきりと形成させるために加熱温度を共に100℃~250℃の範囲に加熱したエンボスロールとヒートロールとの間でエンボス加工する車両の座席用表皮材の製造方法が記載されている。
ところで、近年はエンボス模様に加えさらに変化に富んだ意匠が求められている。すなわち、凹部と凸部の間に斜面を設け、斜面と凹部における繊維布帛層の表情が異なるような変化に富んだ意匠表現を実現するといった要望が高まっている。
特開2007-276285号公報
しかしながら、上記従来のようにエンボスロールとヒートロールを共に100℃~250℃の範囲に加熱したエンボスロールとヒートロールとの間でエンボス加工を施すと繊維布帛の表面にエンボス模様を深くはっきりと形成することはできるものの、斜面と凹部における繊維布帛層の表情が異なるような変化に富んだ意匠表現を実現することはできなかった。
一方、この問題を解決するために加熱する温度を変えても、繊維布帛層の表情は一様に変化するばかりで、斜面と凹部における繊維布帛層の表情が異なるような変化に富んだ意匠表現を実現することはできなかった。
本発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであり、エンボス模様の意匠だけでなく、エンボス模様と相まって変化に富み、底面までの間に斜面を設けたエンボス模様の斜面と底面における繊維布帛層の光沢感が異なり、しかも仮撚加工されていない延伸糸の光沢感が強調されることから、斜面での光沢感に変化があり繊維布帛層の表情に富んだ意匠の車両用内装材を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]繊維布帛層とクッション層とが積層一体化された複合シートにエンボス模様が形成された車両用内装材であって、
前記繊維布帛層は、仮撚加工されていない延伸糸と仮撚加工糸が交互に配された組織を表面に含む織物であり、
前記クッション層は軟質ウレタンフォームであり、
前記エンボス模様は凹部と凸部の間に斜面を有する平版エンボス型またはエンボスロールで賦形され、
前記エンボス模様とともに光沢感が異なり、しかも前記エンボス模様の斜面にグラデーション(光沢感に変化)があることを特徴とする車両用内装材。
[2]前記凸部の高さが、3mm~7mmの範囲で、前記斜面の角度が10度~30度の範囲である前項1に記載の車両用内装材。
[3]前記仮撚加工されていない延伸糸が異形断面糸及び/又はブライト糸である前項1又は2に記載の車両用内装材。
[4]前記織物は、前記仮撚加工されていない延伸糸と前記仮撚加工糸とを経糸及び/又は緯糸として含み、前記織物の組織が、綾織、朱子織、平織からなる群から選ばれる前項1~3のいずれか1項に記載の車両用内装材。
[1]の発明では、仮撚加工されていない延伸糸と仮撚加工糸が交互に配された組織を表面に含む織物からなる繊維布帛層と軟質ウレタンフォームのクッション層とが積層一体化された複合シートに凹部と凸部の間に斜面を有する平版エンボス型またはエンボスロールで賦形することでエンボス模様が形成されているので、前記エンボス模様とともに光沢感が異なり、しかも前記エンボス模様の斜面にグラデーション(光沢感に変化)がある車両用内装材となる。すなわち、前記エンボス模様の斜面と底面も含んだ前記繊維布帛層の表面において前記仮撚加工されていない延伸糸の光沢感が強調されることから、多様な光沢感を発現した表情に富んだ意匠を有する車両用内装材とすることができる。
[2]の発明では、前記凸部の高さが、3mm~7mmの範囲で、前記斜面の角度が10度~30度の範囲であることから、斜面を表現できるうえに、繊維布帛層のエンボス模様における斜面のグラデーション(光沢感の変化)をより視認し易すい車両用内装材とすることができる。
[3]の発明では、前記仮撚加工されていない延伸糸が異形断面糸及び/又はブライト糸なので、前記エンボス模様における繊維布帛層の光沢感が格別に際立ち繊維布帛層を表情に富んだ意匠とすることができる。
[4]の発明では、前記仮撚加工されていない延伸糸は前記仮撚加工糸に比べて光沢感が増し目立つようになるため、前記仮撚加工されていない延伸糸と前記仮撚加工糸とを経糸及び/又は緯糸として含んだ織物の組織によって、さらにその効果を高めることができる。そして、織物の組織が、綾織、朱子織、平織からなる群から選ばれるので、仮撚加工されていない延伸糸と仮撚加工糸とを繊維布帛層2のエンボス模様面のグラデーション(光沢感の変化を際立だせるように配置することができ、繊維布帛層を表情に富んだ意匠とすることができる。
本発明に係る車両用内装材の一実施形態を示す模式的断面図である。 図1に示す車両用内装材の模式的説明図(平面図)である。 エンボス模様を形成する凹部と凸部の間に斜面を有する平版エンボス型の一例を示す側面説明図である。(複合シートを含む) 図3に示す平版エンボス型による熱プレスの説明図である。(複合シートは模式的断面図) ロールエンボス装置の一例を示す説明図である。
次に、本発明に係る車両用内装材の一実施形態について図に基づいて詳しく説明する。
図1~6に示すように、本発明に係る車両用内装材1は、繊維布帛層2とクッション層3とが積層一体化された複合シートにエンボス模様が形成された車両用内装材であって、繊維布帛層2は、仮撚加工されていない延伸糸aと仮撚加工糸bが交互に配された組織を表面に含む織物であり、クッション層3は軟質ウレタンフォームであり、前記エンボス模様は凹部4-1と凸部4-2の間に斜面4-3を有する平版エンボス型4またはエンボスロール6(図5に凸部を図示せず。)で賦形され、前記エンボス模様とともに光沢感が異なり、しかも前記エンボス模様の斜面にグラデーション(光沢感に変化)があることを特徴とする。
このような構成を採用することで、仮撚加工されていない延伸糸aと仮撚加工糸bが交互に配された組織を表面に含む織物からなる繊維布帛層2と軟質ウレタンフォームのクッション層3とが積層一体化された複合シートに凹部4-1と凸部4-2の間に斜面4-3を有する平版エンボス型4またはエンボスロール6(図5に凸部を図示せず。)で賦形することでエンボス模様が形成されているので、前記エンボス模様とともに光沢感が異なり、しかも前記エンボス模様の斜面2-3での光沢感に変化がある車両用内装材1となる。すなわち、前記エンボス模様の斜面2-3と底面2-2も含んだ繊維布帛層2の表面において仮撚加工されていない延伸糸aの光沢感が強調されることから、多様な光沢感を発現した表情に富んだ意匠を有する車両用内装材1を提供することができる。
本発明の繊維布帛層2としては、例えば織物を挙げることができる。なお、織物を構成する繊維としては、エンボス模様を有する側に熱可塑性樹脂繊維を含んでなればよく、熱可塑性樹脂繊維としてはポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリロニトリル繊維等の合成繊維を好適に使用することができる。すなわち、繊維布帛層2は熱可塑性樹脂繊維のみからなるばかりでなく、例えば木綿、レーヨン繊維などの繊維を、混繊、混紡、撚糸等で複合化して含んでもよいし、織物の縦糸、緯糸の一部に熱可塑性樹脂繊維からなる糸を用いるなど、適宜組み合わせてもよい。
本発明の仮撚加工されていない延伸糸aとしては、熱可塑性樹脂から繊維を製造する際に、紡糸後連続して、引き取りローラー、予熱ローラー、延伸ローラーを用いて熱延伸された糸である。なお、仮撚加工されていない延伸糸aの断面が異形断面であるのが光沢感の差による変化が顕著であることから好ましく、またブライト糸であるのが同様の理由により好ましい。
本発明の仮撚加工糸bとしては、特に限定されないが、例えば、110T/144/1SD(セミダル)糸、84T/72/1SD(セミダル)糸、84T/36/2SD(セミダル)糸等を挙げることができる。
凹部と凸部の間に斜面を有する平版エンボス型またはエンボスロールによってエンボス加工することによりエンボス模様が賦形され、それと同時に仮撚加工されていない延伸糸aは仮撚加工糸bに比べて光沢感が増し目立つようになるため、仮撚加工されていない延伸糸aと仮撚加工糸bとを経糸及び/又は緯糸として含んだ織物の組織によって、さらにその効果を高めることができる。すなわち、本発明の織物の組織としては、特に限定されないが、綾織、朱子織、平織からなる群から選ばれるのが好ましい。これらの組織から選ぶことで、仮撚加工されていない延伸糸aと仮撚加工糸bとを組み合わせながら仮撚加工されていない延伸糸aを繊維布帛層2の最表面になるようにすることも、その面積も自在にできるうえに、仮撚加工されていない延伸糸aを経糸として多く最表面になるようにすることも、緯糸として最表面になるようにすることも、もちろん仮撚加工されていない延伸糸aを経糸と緯糸の両方に用いて、仮撚加工されていない延伸糸aと仮撚加工糸bとを含む繊維布帛層2のエンボス模様面の光沢感に変化が生じるように配置することができることから、繊維布帛層2をさらに表情に富んだ意匠とすることができる。図2は、図1に示す車両用内装材の模式的説明図(平面図)であり、緯糸を省略し、仮撚加工されていない延伸糸aと仮撚加工糸bを交互に経糸に用いた織物の一例である。また、光沢感、グラデーションを濃淡差で示し、説明のために仮撚加工されていない延伸糸aと仮撚加工糸bとの間に隙間を設けてあるがこのような隙間はなくても、あっても良い。
本発明のクッション層3としては、軟質ウレタンフォームであり、エンボス模様を際立たせ、斜面での光沢感に変化があり繊維布帛層2の表情に富んだ意匠とするには軟質ウレタンフォームの密度が0.015g/cm~0.045g/cmの範囲、厚さが1mm~10mmの範囲が好ましい。
本発明において、複合シートは繊維布帛層2とクッション層3とが積層一体化されたものである。積層一体化する方法は特に限定されないが、接着剤を用いてもフレームラミネート法によって行っても良い。中でもフレームラミネート法により行うのが好ましい。
本発明のエンボス模様は、凹部と凸部の間に斜面を有する平版エンボス型4またはエンボスロール6で賦形されたものである。すなわち、従来公知の平版エンボス型4のエンボス装置、または、エンボスロール6のロールエンボス装置を用い、凹部4-1と凸部4-2の間に斜面4-3を有する平版エンボス型4またはエンボスロール6を用いて賦形することで得られる。斜面4-3の角度が10度~30度の範囲が好ましい。この範囲にすることで、繊維布帛層2のエンボス模様におけるグラデーション(光沢感の変化をより視認し易くなることから、繊維布帛層2を表情に富んだ意匠とすることができる。
本発明において、平版エンボス型4のエンボス装置を用いて、複合シートにエンボス模様を賦形するには、平版エンボス型4に凸部4-2が突設さてれおり、凸部4-2と凹部4-1との間に斜面4-3が形成されている平版エンボス型4と、平版エンボス型4に対向する面が平坦な下型5との間で複合シートを繊維布帛層2の面を平版エンボス型4に向けて配置して熱プレスすればよい。なお、賦形するエンボス模様に応じて下型5には凹凸を設けてもよい。
平版エンボス型4またはエンボスロール6に突設される凸部4-2は多数であってもよく、凸部4-2の高さ、凸部4-2同士の間隔、凸部4-2の大きさは特に限定されず、賦形するエンボス模様にもよるが、凸部4-2の高さは、3mm~7mmの範囲が斜面を表現できることから好ましい。
平版エンボス型4及び下型5には加熱手段を備えている。なお、平版エンボス型4及び下型5の材質は金属製が斜面を表現し、仮撚加工されていない延伸糸の光沢感を強調できるので好ましい。
また、熱プレスする際に、平版エンボス型4の温度150~220℃の範囲で、熱プレスの圧力は2~60kg/cmの条件で20~150秒間熱プレスを行うのが好ましい。
本発明において、エンボスロール6のロールエンボス装置を用いて、複合シートにエンボス模様を賦形するには、回転可能に設けられたエンボスロール6と、エンボスロール6に対向して回転可能に設けられたバックアップロール7との間に、複合シートを繊維布帛層2の面をエンボスロール6の側にして通過させればよい。
図5では凸部を図示していないが、エンボスロール6には、突設される凸部は多数であってもよく、凸部の高さ、凸部同士の間隔、凸部大きさは特に限定されず、賦形するエンボス模様にもよるが、凸部の高さは、3mm~7mmの範囲が斜面を表現できることから好ましい。
エンボスロール6には加熱手段を備えている。なお、エンボスロール6の材質は金属製が、斜面を表現し、仮撚加工されていない延伸糸の光沢感を強調できるので好ましい。
バックアップロール7には、加熱手段を備えた金属製ロールや、外周がゴム製のロールがある。なお、バックアップロール7の表面は略平滑である。
エンボスロール6で賦形する際に、エンボスロール6の温度150~220℃の範囲で、エンボスロール6とバックアップロール7との間の圧力は2~25kg/cmの条件で、複合シートの通過速度は0.5~3m/分の範囲で行うのが好ましい。
また、エンボス模様を賦形する際に平版エンボス型4またはエンボスロール6の凹部は、繊維布帛層2に接触しなくても良いし、接触して熱プレスしてもよい。接触して熱プレス場合には、図1の非押圧面2-1部分は、押圧面となりさらに光沢感に変化も持たせることができる。
次に、本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、評価結果を表2に示す。
<実施例1>
110T/144の仮撚加工糸と、33T/12のSD(セミダル)糸、及び追従性を上げるため44T/18のサイドバイサイドの伸縮糸を合糸し190T/174/1の加工糸を用意し経糸1とした。また、84T/144の異形ブライト(異形BR)の仮撚加工されていない延伸糸2本と、上述の44T/18のサイドバイサイドの伸縮糸を合糸し210T/306の延伸糸を用意し経糸2とした。緯糸として、167T/48/1のSD(セミダル)仮撚加工糸を緯糸1、330T/72/2のSD(セミダル)仮撚加工糸を緯糸2に用いて、公知の織機により経糸1を14本、経糸2を6本ずつの交互と緯糸1及び緯糸2で交織し、経糸が織物の表面に多く出る綾織で製織し生機を得た。得られた生機を液流染色機にて分散染料で染色したのち温度120℃で乾燥した。次に、アクリル樹脂エマルジョンを裏面に塗布し温度150℃で乾燥、キュアして経密度214本/インチ、緯密度96本/インチの布帛を得た。こうして得られた布帛の裏面に厚み10mmの軟質ウレタンフォーム(比重20g/m)をフレームラミネート法により積層一体化して複合シートを得た。得られた複合シートにエンボス模様の凹部と凸部の間に斜面(20度)を有する平版エンボス型を用いて温度180℃で60秒間熱プレスして車両用内装材を得た。こうして得られた車両用内装材は、光沢感とグラデーションの評価結果は、両方とも「5」で合格であった。すなわち、斜面でのグラデーション(光沢感に変化があり繊維布帛層の表情に富んだ意匠を有していた。
<実施例2~6、比較例1~3>
各実施例、各比較例を表1に示す。
Figure 0007267620000001
Figure 0007267620000002
<評価方法>
エンボス模様を有する車両用内装材の繊維布帛層の「光沢感」、及び「グラデーション(光沢感の変化)」について、エンボス模様を上にして机に置いてエンボス模様の真上からと斜め45度の方向から比較例1と比べて目視観察し、次の基準で評価した。判定は「3」以上を合格とした。
「光沢感」
「5」:仮撚加工糸と比較してかなり強い光沢感が認められる。
「4」:仮撚加工糸と比較して強い光沢差が認められる。
「3」:仮撚加工糸と比較して明らかな光沢差が認められる。
「2」:仮撚加工糸と比較してやや光沢差は認められるもののほとんど目立たない。
「1」:全く光沢感が認められない。
「グラデーション(光沢感の変化)」
「5」:底面から斜面にかけてグラデーションがかなり強く認められる。
「4」:グラデーションが強く認められる。
「3」:明らかにグラデーションが認められる。
「2」:グラデーションは認められるもののほとんど目立たない。
「1」:全くグラデーションが認められない。
表2の評価結果から明らかなように実施例1~6の本発明の車両用内装材は、優れた光沢感及びグラデーションを有しており、多様な光沢感を発現した表情に富んだ意匠を有していた。
一方、比較例1は全く光沢感もグラデーションも認められず、比較例2、3では、一様な光沢感であって表情に富んだ意匠とは言い難かった。
本発明に係る車両用内装材は、繊維布帛層の表情に富んだ意匠を有するので、例えば、自動車やバス、電車などの車両の座席の表皮材や内装材として好適である。
1・・・車両用内装材
2・・・繊維布帛層
2-1・・・非押圧面
2-2・・・底面
2-3・・・斜面
3・・・クッション層
4・・・平版エンボス型
4-1・・・凹部
4-2・・・凸部
4-3・・・斜面
5・・・下型
6・・・エンボスロール
7・・・バックアップロール
a・・・仮撚加工されていない延伸糸
b・・・仮撚加工糸

Claims (4)

  1. 繊維布帛層とクッション層とが積層一体化された複合シートにエンボス模様が形成された車両用内装材であって、
    前記繊維布帛層は、仮撚加工されていない延伸糸と仮撚加工糸が交互に配された組織を表面に含む織物であり、
    前記クッション層は軟質ウレタンフォームであり、
    前記エンボス模様は凹部と凸部の間に斜面を有する平版エンボス型またはエンボスロールで賦形され、
    前記エンボス模様とともに光沢感が異なり、しかも前記エンボス模様の斜面にグラデーション(光沢感に変化)があることを特徴とする車両用内装材。
  2. 前記凸部の高さが、3mm~7mmの範囲で、前記斜面の角度が10度~30度の範囲である請求項1に記載の車両用内装材。
  3. 前記仮撚加工されていない延伸糸が異形断面糸及び/又はブライト糸である請求項1又は2に記載の車両用内装材。
  4. 前記織物は、前記仮撚加工されていない延伸糸と前記仮撚加工糸とを経糸及び/又は緯糸として含み、前記織物の組織が、綾織、朱子織、平織からなる群から選ばれる請求項1~3のいずれか1項に記載の車両用内装材。
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