JP7266275B2 - 石英製の格子構造体および回折格子の製造方法 - Google Patents

石英製の格子構造体および回折格子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7266275B2
JP7266275B2 JP2018189248A JP2018189248A JP7266275B2 JP 7266275 B2 JP7266275 B2 JP 7266275B2 JP 2018189248 A JP2018189248 A JP 2018189248A JP 2018189248 A JP2018189248 A JP 2018189248A JP 7266275 B2 JP7266275 B2 JP 7266275B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon
quartz
grating
ridges
diffraction grating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018189248A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020056973A (ja
Inventor
昇 海老塚
隆之 岡本
豊 山形
壱 田中
尭 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RIKEN Institute of Physical and Chemical Research filed Critical RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority to JP2018189248A priority Critical patent/JP7266275B2/ja
Publication of JP2020056973A publication Critical patent/JP2020056973A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7266275B2 publication Critical patent/JP7266275B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Description

本発明は、石英製の格子構造体および回折格子ならびにこれらの製造方法に関する。
近年、分光計測の分野において、広い波長範囲を同時に計測するためにエシェル分光法が広く利用されるようになった。エシェル分光法では、高次回折光を利用する高分散回折格子とプリズムや低分散の回折格子等の垂直分散素子等とを組み合わせて、2次元撮像装置にスペクトルを折り込んでいる。
また、天文学観測においては、望遠鏡の大型化に伴って分光観測装置も巨大化するため、光学系の小型化が可能となる角度分散が大きな透過型回折格子の開発が求められている。特に入射角(入射光と回折格子法線のなす角)と回折角(回折光と回折格子法線のなす角)が45°の回折格子は、光軸が直角に折れ曲がるため、分光器等の光学系の配置が簡素になり、装置の小型化や光学調整の簡便さに貢献できる。角度分散:dβ/dλは、Nが格子の本数、mが回折次数、βが回折角、λが波長である場合に、
dβ/dλ=Nm/cosβ
であり、Nとmの積が大きく、βが90°に近いほど大きな値になる。従来の鋸歯形状(階段形状)を有する表面刻線型の透過型回折格子は、回折角が大きくなると回折効率が低下してしまうために、回折角が20°以下で使用されることが多い。
このような状況の下、たとえば、現在建設中の30m望遠鏡(TMT)の第一期観測装置であるWFOS(Wide-Field Optical Spectrometer)では、紫外線から近赤外線の波長(30
0~1000nm)に対して、大きな回折角(たとえば36°~53°)で、高次回折光を精度良く測定可能な透過型回折格子の開発が求められている。
前述の従来の表面刻線型の透過型回折格子は、回折角が大きくなる(角度分散が大きくなる)のにしたがって、格子を満たす媒質の屈折率を大きくしなければならない。例えば、入射角と回折角が45°の場合に格子を満たす媒質の屈折率が2.3以下の場合に回折光が
格子の外に現れなくなる。しかし、可視光において屈折率が2.3以上の透明な媒質はZnSeやZnS、TiO、ダイアモンド等に限られる。さらに、波長400nm以下では、屈折率が2.3以上の透明な媒質はダイアモンド以外に存在しない。
この問題を解決する手段として、図9に示すような厚い矩形回折格子(Volume Binary grating。以下、VB回折格子と称する)が提案されている。
VB回折格子は、S偏光とP偏光の特性を一致させて自然光偏光や円偏光に対して高い回折効率を達成することができる。たとえば、畝の屈折率が1.55、溝の屈折率が1.0、入射角と回折角が45°の場合は、畝の幅(L)に対する溝の幅(S)の比(デューティ比)を4:1、溝の幅(S)に対する深さ(t)の比(アスペクト比)が1:20程度となる。一方、高次回折光では、畝の屈折率が1.55、溝の屈折率が1.0、入射角と回折角が45°、デューティ比(L:S)が19:1、アスペクト比(S:t)が1:40程度の場合に6次以上において高い回折効率を達成することができる。
石英の異方性エッチングやフォトレジストの紫外線露光等によって、溝のアスペクト比が1:10を超えるような格子構造体を製造する製造することは極めて困難である。可視光の1次回折光用として、石英のVB回折格子の試作が非特許文献1に報告されている。非特許文献1に記載のVB回折格子は、格子周期Λ~0.44μm、L:S=0.22μ
m:0.22μm、溝のアスペクト比が1:10(溝の深さt=2.2μm)である。しかしながら、この形状ではS偏光とP偏光の回折効率を一致させることができない。
また、非特許文献2では、溝のアスペクト比が1:15(L=0.22μm:t=3.3μm)の溝の加工が試みられているが、理想的な形状が得られていない。
このように、アスペクト比の高い石英製の格子構造体を製造することが望まれている。
なお、石英製の格子構造体は回折格子以外にも、流路モジュール・加速度センサ・圧力センサ・ジャイロスコープのようなMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)にも好適に利用できる。石英は可視光を透過しかつ耐熱性を有するためである。
M. C. Gupta, S. T. Peng, "Diffraction characteristics of surface-relief gratings," Appl. Opt. 32, 2911-2917 (1993) T. Clausnitzer, E.B. Kley, H.J. Fuchs, A. Tuennermann, "Highly efficient polarization-independent transmission gratings for pulse stretching and compression." Proc. SPIE 5252, 174-182 (2004) N. Ebizuka, et. al., "Novel gratings for next-generation instruments of astronomical observations," Proc. SPIE 10233, 0M1-0M8, 2017.
このような問題を考慮して、本発明は、石英製の格子構造体を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、
石英製の格子構造体の製造方法であって、
SOQ(Silicon on Quartz)基板を用意する工程と、
前記SOQ基板のシリコン側表面にレジストパターンを描画する工程と、
前記レジストパターンをマスクとしてエッチングにより前記シリコン側表面に、前記SOQ基板の石英層に接するシリコン製の接合層が残るように溝を掘ることにより、シリコン製の畝部を作製する工程と、
前記シリコン製の畝部および前記接合層を含む前記SOQ基板のシリコンの全体を酸化させることにより石英製の畝部を得る工程と、
を含む、方法である。
このように加工性のよいシリコンに対してエッチングにより溝を形成し、その後に酸化させることで、石英製の格子構造体が容易に製造できる。この製造方法であれば、高アスペクト比の格子構造体が製造できる。
また、本態様に係る製造方法において、前記シリコンの一部を酸化させる工程と、酸化シリコン層を除去する工程と、が前記溝を掘る工程の後に行われてもよい。これら2つの工程は、1回のみ行われてもよいし、複数回行われてもよい。
シリコンの一部の酸化と酸化シリコン層の除去により、格子構造体の畝部(以下、畝部)の幅を薄くすることができ、したがってレジストパターンの限界よりも細い幅の畝部を製造できる。また、エッチングの際に生じるスキャロップと呼ばれる表面粗さを除去して、表面をなめらかにできる。
本態様に係る製造方法において、前記レジストパターンは、所定の幅の細線が複数並んだパターンであり、それぞれの細線には所定の間隔でギャップが設けられていてもよい。
このようなレジストパターンを用いることで、生成される畝部も所定の間隔でギャップが設けられる。酸化の際に畝部が破断したり波打ったり倒れてしまうおそれがあるが、畝部にギャップを設けることで応力集中を避けられるので、このような事態を防止できる。
本態様に係る製造方法において、前記レジストパターンは、隣り合う細線の間に連結部を有していてもよい。
このようなレジストパターンを用いることで、隣接する2つの畝部の間を連結する補強部が作られる。したがって、酸化の際に畝部が倒れたりする事態を防止できる。
本発明の第2の態様は、回折格子の製造方法であり、
上述の各工程と、
前記格子構造体の溝部分に、石英よりも高屈折率の樹脂を充填する工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明は、上述の石英製の格子構造体を有するマイクロ流路モジュール、圧力センサ、加速度センサ、ジャイロスコープなどとしても捉えることもできる。また、本発明は、上述の高アスペクト比の格子構造体を有する空中映像結像光学素子として捉えることもできる。
本発明によれば、石英製の格子構造体を容易に製造することができ、特にアスペクト比の高い石英製の格子構造体も製造可能である。
図1は、実施形態に係る透過型回折格子の構造を説明する図である。 図2は、実施形態に係る透過型回折格子内の製造工程を示す流れ図である。 図3は、実施形態に係る透過型回折格子の製造方法を説明する図である。 図4は、第1実施形態におけるレジストパターンを示す図である。 図5は、第1実施形態における格子構造体を示す図である。 図6は、第1実施形態に係る透過型回折格子の回折効率の数値解析結果を示す図である。 図7は、第2実施形態におけるレジストパターンを示す図である。 図8は、第2実施形態における格子構造体を示す図である。 図9は、従来技術に係るVB回折格子を説明する図である。
<第1実施形態>
近年、分光計測の分野において、広い波長範囲を同時に計測するためにエシェル分光法が広く利用されるようになった。エシェル分光法では、高次回折光を利用する高分散回折格子とプリズムや低分散の回折格子等の垂直分散素子等とを組み合わせて、2次元撮像装置にスペクトルを折り込んでいる。
本実施形態は、エシェル分光法に用いる高分散回折格子10(以下、単に回折格子10ともいう)である。図1に回折格子10の構造を示す。
回折格子10は、石英(SiO)製の格子構造体11と、格子構造体11の溝部に充填された高屈折率の樹脂13(充填部)と、樹脂13の上に設けられたガラス基板14とを含む。格子構造体11は、基部の一方の面の上に複数の畝部12が互いに平行に並んで設けられた構造体を有する。畝部12は、直立した矩形形状を有する。畝部12は、フィンや櫛歯とも称される。
本実施形態において、波長1.65μmの3次回折光の入射角と回折角が28°である場合に、畝部12の幅Lが0.5μm、隣接する畝部12の間の間隔Sが4.6μmであり、繰り返し周期Λが5.1μmである。また、畝部12の高さ(溝の深さ)tは16μmであり、アスペクト比L:tは1:32である。本実施形態では、畝部12の幅Lや間隔Sは一定であるが、位置に応じて幅Lや間隔Sが異なっていても構わない。
次に、本実施形態に係る回折格子10の製造方法について説明する。図2は、本実施形態に係る回折格子10の製造工程を示す流れ図である。図3は、各工程を説明する図である。
工程S10において、石英層31とシリコン層32が接合されたSOQ(Silicon on Quartz)基板を用意する(図3A)。SOQ基板の石英層は格子構造体11の基部となり、シリコン層32は格子構造体11の畝部12となる。シリコン層32の厚さは、目的とする回折格子10の溝の深さ(畝部12の高さ)tに応じて決定すればよい。本実施形態では、例えば、厚さ17μmのシリコン層32が接合されたSOQ基板を用いる
工程S20において、SOQ基板のシリコン層32の表面にフォトリソグラフによってレジストパターン33を描画する(図3B)。レジストパターン33は、図4に示すように、幅2.0μmの細線が、3.1μm間隔で複数並べられたストライプパターンとする。
工程S30において、上記レジストパターンをマスクとしてサイクルエッチング(ボッシュプロセス)によって、高さ15.86μmの溝を掘る(図3C)。ボッシュプロセスは、主に六フッ化硫黄(SF6)ガスを用いた等方性エッチングとテフロン系ガス(C4F8
ど)による側壁保護とを繰り返し行う深掘り反応性イオンエッチング(RIE)である。この際、シリコン層32を全てエッチングせず石英層31と接合する接合層32aを残しておく。本実施形態では、接合層32aの厚さは1.14μmである。本実施形態では、格子の側壁は基板に対して垂直とし、幅を一定とするが、サイクルエッチングの条件を変えてテーパー形状の格子を形成してもよい。
工程S40においてシリコンを酸化させ(図3D)、工程S50において酸化シリコン層34を除去する(図3E)。工程S40とS50は、畝部12の幅が所望の値となるまで、複数回繰り返し行われる。本実施形態では、工程S40とS50を2回行うことで、畝部12の幅Lを2.0μmから0.22μmとする。畝部12の間隔Sは4.88μmである。酸化および酸化層の除去により、サイクルエッチングで生じる側壁の波打ち(スキャロップ)を除去し表面をなめらかにできる。また、接合層32aも薄くなるが完全には除去しないことが望まれる。
工程S60において、シリコン全体を例えば1100℃程度まで加熱して酸化させる(図3F)。ここまでの工程により、石英製の格子構造体11が得られる。工程S60の処理で得られる格子構造体11は、図5に示すとおり、複数の畝部12が並んだ構造である。なお、図5は構造を説明する概念図であり縮尺は正確ではない。酸化によりシリコン層が厚くなるため、得られる格子構造体11の畝部12の幅Lは0.5μm、間隔Sは4.6μm、高さtは16μmとすることができる。
工程S70において、格子構造体11の溝部分に高屈折率の樹脂13を充填し(図3G)、さらに工程S80において樹脂13の上にガラス基板14(ZnSe,n=2.45@1.65μm)を接着する(図3H)。工程S70では、入射光が格子側壁において臨界角となる屈折率を有する樹脂13を使用する。
図1において樹脂13の屈折率nを求める。ガラス基板14と樹脂13との界面にお
ける樹脂13内部の屈折角をθとすると、
sinθ=n×sinθ
である。格子側壁における臨界角の式は、
×sin90°=n×cosθ
である。以上より、
(sinθ)/n=tanθ
となり、θとnが既知であり、θが求まるので樹脂13の屈折率nが求まる。
石英の屈折率はn=1.44@1.65μmなので、θ=28°の場合、上述の式よりn≧1.516となる。また、θ=45°の場合、上述の式よりn≧1.60である。
図6は、本実施形態に係る回折格子10の回折効率を示す図である。図中の実線はS偏光の回折効率を示し、点線はP偏光の回折効率を示す。図から分かるように、回折格子10は、2次~6次において約60%以上の高い回折効率を達成することができる。
また、上記の説明では真空中あるいは空気中での利用(屈折率=1)を想定しているが、必ずしもその必要はない。回折格子が真空または空気以外と接していても構わない。その場合も上記と同様の手法によって形状の設計が可能である。
本実施形態にかかる透過型回折格子は、エシェル分光計測のための分散光学素子以外としても利用できる。回折格子10は、結像機能を持つため、画像を空中に投影するための空中映像結像光学素子としても利用できる。
本実施経形態にかかる透過型回折格子は、さらに格子周期を数10μm~100mm程度とすれば、回折格子としてではなく、外光を天井や部屋の奥に導いて照明として利用する機能性の省エネ窓等の応用も可能である。
(第2実施形態)
第1実施形態の回折格子は、連続する畝部12が複数並んだ構造を有している。回折格子の面積を大きくするためには、畝部12の長さ(図1において紙面に直交する方向の長さ)を長くする必要がある。そうすると、シリコン酸化のために1100℃程度まで加熱する際に、畝部12が破断したり波打ったりするおそれがある。そこで、本実施形態では、第1実施形態と異なる構造の畝構造体を作成する。
図7は、本実施形態のレジストパターン描画工程S20におけるレジストパターン33を示す。第1実施形態では図4に示すように、ストライプ状のパターンが用いられるが、本実施形態では、図7に示すように、ストライプの途中にギャップ71が含むパターンが用いられる。図7では1つのストライプに対してギャップ71は1つのみ設けられてストライプが2つのストライプセグメントに分割されているが、1つのストライプに対してギャップ71が2つ以上であってもよい。ギャップ71の間隔は、製造する回折格子の性能に影響を与えないような幅とすればよく、本実施形態では例えばギャップ71の間隔は3μmである。また、隣接する2つのストライプセグメントの間に連結部72が設けられる。図7では、隣接するストライプセグメント間に1つの連結部72が設けられているが、2つ以上設けられてもよい。
本実施形態において、工程S60の処理で得られる格子構造体11を図8に示す。上述したようなレジストパターンを用いることにより、本実施形態に係る格子構造体11のそれぞれの畝部12にはギャップ81が設けられて分割される。また、隣接する畝部12セグメントの間に、連結部72に対応した補強部82が設けられる。このようにギャップ81や補強部82が設けられることで、酸化加熱時の破断や波打ちや倒壊を防止できる。すなわち、本実施形態によれば面積の大きな回折格子を製造することができる。
(第3実施形態)
上記第1,第2実施形態は、格子構造体を回折格子として用いているが、上記で説明した格子構造体は回折格子以外の用途にも用いることができる。
格子構造体11は、例えば、マイクロ流路モジュール(マイクロ流体デバイス)における流路や反応容器を規定するために用いることができる。例えば、DNAを蛍光顕微鏡で観察する際に格子構造体11を有するマイクロ流路モジュールを用いると、石英は蛍光を発生しないことから背景光を抑制することができる。あるいは、格子構造体11は、加速度センサ・圧力センサ・ジャイロスコープなどのような、その他のMEMSデバイスにも利用できる。他にも、格子構造体の表面を薄い金属膜等で覆って表面プラズモン共鳴を引き起こすことで光を増幅する光増幅器として用いることもできる。さらに、格子構造体11を、シリコン、金属、非線形光学結晶等と組み合わせることにより、全光コンピュータの論理ゲート、配線、フィルタなどに応用できることが見込まれる。
従来、対象とする波長の光に対して透明な格子構造体が必要な場合に、樹脂を用いることがあったが、耐熱性が低いという問題があった。本実施形態の石英製の格子構造体は、光(可視光)に対して透明であり、かつ、熱にも強いので、様々な用途のMEMSデバイスに好適に利用できる。
10:回折格子 11:格子構造体 12:格子構造体の畝部
13:樹脂(充填部) 14:ガラス基板
31:石英層 32:シリコン層 33:レジストパターン 34:酸化シリコン層

Claims (6)

  1. 石英製の格子構造体の製造方法であって、
    SOQ(Silicon on Quartz)基板を用意する工程と、
    前記SOQ基板のシリコン側表面にレジストパターンを描画する工程と、
    前記レジストパターンをマスクとしてエッチングにより前記シリコン側表面に、前記SOQ基板の石英層に接するシリコン製の接合層が残るように溝を掘ることにより、シリコン製の畝部を作製する工程と、
    前記シリコン製の畝部および前記接合層を含む前記SOQ基板のシリコンの全体を酸化させることにより石英製の畝部を得る工程と、
    を含む、方法。
  2. 前記シリコンの一部を酸化させる工程と、酸化シリコン層を除去する工程と、が前記畝部を作成する工程の後に行われる、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記シリコンの一部を酸化させる前記工程と、酸化シリコン層を除去する前記工程とは、複数回行われる、
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記レジストパターンは、所定の幅の細線が複数並んだパターンであり、それぞれの細線には所定の間隔でギャップが設けられている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記レジストパターンは、隣り合う細線の間に連結部を有する、
    請求項4に記載の方法。
  6. 請求項1から5のいずれか1項の石英製の格子構造体の製造方法の各工程と、
    前記格子構造体の溝部分に、石英よりも高屈折率の樹脂を充填する工程と、
    を含む、回折格子の製造方法。
JP2018189248A 2018-10-04 2018-10-04 石英製の格子構造体および回折格子の製造方法 Active JP7266275B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018189248A JP7266275B2 (ja) 2018-10-04 2018-10-04 石英製の格子構造体および回折格子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018189248A JP7266275B2 (ja) 2018-10-04 2018-10-04 石英製の格子構造体および回折格子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020056973A JP2020056973A (ja) 2020-04-09
JP7266275B2 true JP7266275B2 (ja) 2023-04-28

Family

ID=70107265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018189248A Active JP7266275B2 (ja) 2018-10-04 2018-10-04 石英製の格子構造体および回折格子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7266275B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7171007B1 (ja) * 2021-03-24 2022-11-15 ナルックス株式会社 ガラス回折格子及びその製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004138895A (ja) 2002-10-18 2004-05-13 Asahi Glass Co Ltd 光ヘッド装置
JP2005334874A (ja) 2004-04-30 2005-12-08 Sharp Corp マイクロチャネルとその製造方法およびマイクロシステム
JP2017138597A (ja) 2009-12-15 2017-08-10 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド 分光用の回折格子構造体
JP2017211670A (ja) 2017-08-23 2017-11-30 株式会社島津製作所 ブレーズド回折格子およびブレーズド回折格子の製造方法
JP2017223726A (ja) 2016-06-13 2017-12-21 株式会社ニコン 顕微鏡装置、観察方法、及び制御プログラム
JP2018106048A (ja) 2016-12-27 2018-07-05 大日本印刷株式会社 構造体および構造体を用いた回折格子

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004138895A (ja) 2002-10-18 2004-05-13 Asahi Glass Co Ltd 光ヘッド装置
JP2005334874A (ja) 2004-04-30 2005-12-08 Sharp Corp マイクロチャネルとその製造方法およびマイクロシステム
JP2017138597A (ja) 2009-12-15 2017-08-10 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド 分光用の回折格子構造体
JP2017223726A (ja) 2016-06-13 2017-12-21 株式会社ニコン 顕微鏡装置、観察方法、及び制御プログラム
JP2018106048A (ja) 2016-12-27 2018-07-05 大日本印刷株式会社 構造体および構造体を用いた回折格子
JP2017211670A (ja) 2017-08-23 2017-11-30 株式会社島津製作所 ブレーズド回折格子およびブレーズド回折格子の製造方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
N.Ebizuka et.al,Novel gratings for next-generation instruments of astronomical obserbations,SPIE Optics+Optoelectronics,SPIE,2018年07月22日,10233,1-8

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020056973A (ja) 2020-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11194082B2 (en) Ultra-compact, aberration corrected, visible chiral spectrometer with meta-lenses
JP5724213B2 (ja) 検出装置
US9228900B2 (en) Multi-function spectrometer-on-chip with a single detector array
US20110000881A1 (en) Method of manufacturing an optical integrated nanospectrometer
US20150029588A1 (en) Control of Light Wavefronts
KR20200024097A (ko) 광학 필터, 광학 필터 시스템, 분광기 및 그 제조 방법
US11747529B2 (en) Wafer level microstructures for an optical lens
US9157798B2 (en) Optical wavelength dispersion device and method of manufacturing the same
JP7266275B2 (ja) 石英製の格子構造体および回折格子の製造方法
JP2015511318A (ja) 3d湾曲光素子を含む集積化されたモノリシック光ベンチ、及びその作製方法
JP2009086613A (ja) レリーフ型回折光学素子とその製造方法
JP2005208331A (ja) 分光光学素子
US9910195B2 (en) Optical wavelength dispersion device and method of manufacturing the same
JP6261604B2 (ja) 光学波面の位相制御のための装置
CN106990461B (zh) 一种直角顶角硅阶梯光栅及其制造方法
JP2020522023A (ja) 高さ調整された光回折格子を製造する方法
JP2007101926A (ja) 透過型回折格子、ならびにそれを用いた分光素子および分光器
JP4537318B2 (ja) 回折格子およびその製造方法ならびにグリズム
DE19602584A1 (de) Miniaturisiertes optisches Dünnschichtspektrometer und dessen Verfahren zur Herstellung
Wang et al. Design and fabrication of freestanding pitch-variable blazed gratings on a silicon-on-insulator wafer
Ebizuka et al. Novel gratings for astronomical observations II
Helke et al. Challenges of nanostructure-integration in Fabry-Pérot interferometers as alternative to Bragg reflectors: an example for Match 1: 1-, eBeam-, and nanoimprint lithography
WO2017171072A1 (ja) 透過型回折格子、光導波路、ならびに透過型回折格子の使用方法および設計方法
JP5834567B2 (ja) 検出装置及び分光装置の製造方法
JP4682325B2 (ja) サブ波長周期格子を用いたレーザ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190109

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7266275

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150