JP7264141B2 - ヘルメット、および、ヘッドバンドの接続構造 - Google Patents

ヘルメット、および、ヘッドバンドの接続構造 Download PDF

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Description

本発明は、ヘッドバンドを備えたヘルメット、および、ヘッドバンドの接続構造に関する。
例えば特許文献1のように、ヘルメットは、頭部を保護する中空半球状の帽体と着用者の頭囲に合わせて周長を調整可能なヘッドバンドとを備えている。
特開2004-292978号公報
ヘルメットにおいては、着用者の頭部に対してヘッドバンドを介して帽体が固定される。ヘッドバンドは、周方向における複数点で帽体に接続され、かつ、ヘッドバンドのなかの一部であるアジャスターによって伸縮可能に構成されている。ヘッドバンドは、着用者の頭囲に合わせて周長を調整することにより、頭部に対する帽体の位置ずれを抑える。一方、複数点で帽体に接続されたヘッドバンドを伸縮させることは、ヘッドバンドの環形状を調整の前後において変えてしまう。そのため、ヘッドバンドは、その周長のみならず、着用者の頭部の形状に合うように調整可能であることが望まれている。
上記課題を解決するヘルメットは、帽体と、前記帽体の周方向に延びるヘッドバンドと、前記帽体の左右両側の各々において、前記帽体の内面に前記ヘッドバンドを接続する接続部材と、を備え、前記ヘッドバンドは、着用者の頭部を前方から覆う可撓性のメインバンドを有し、前記メインバンドは、前記帽体の周方向に延びる第1スリットと、前記第1スリットよりも後方において前記帽体の周方向に延びる第2スリットと、を左右両側に有し、前記接続部材は、前記帽体の内面に嵌合する嵌合部と、前記嵌合部から前方に延びる可撓性の第1アームと、前記第1アームに形成されて前記第1スリットにスライド可能に係合する第1スリット係合部と、前記嵌合部から後方に延びる可撓性の第2アームと、前記第2アームに形成されて前記第2スリットにスライド可能に係合する第2スリット係合部と、を有する。
上記課題を解決するヘッドバンドの接続構造は、帽体の周方向に延びるヘッドバンドを前記帽体の内面に接続するヘッドバンドの接続構造であって、前記ヘッドバンドは、前記帽体の左右両側の各々において、接続部材を介して前記帽体の内面に接続され、前記ヘッドバンドは、着用者の頭部を前方から覆う可撓性のメインバンドを有し、前記メインバンドは、前記帽体の周方向に延びる第1スリットと、前記第1スリットよりも後方において前記帽体の周方向に延びる第2スリットと、を左右両側に有し、前記接続部材は、前記帽体の内面に嵌合する嵌合部と、前記嵌合部から前方に延びる可撓性の第1アームと、前記第1アームに形成されて前記第1スリットにスライド可能に係合する第1スリット係合部と、前記嵌合部から後方に延びる可撓性の第2アームと、前記第2アームに形成されて前記第2スリットにスライド可能に係合する第2スリット係合部と、を有する。
上記構成によれば、ヘッドバンドのメインバンドは、周方向において接続部材に4点支持されている。4つの支持点は、第1スリットにおける第1スリット係合部のスライド、第1アームの撓み、第2スリットにおける第2スリット係合部のスライド、および、第2アームの撓みによって前後および左右に変位可能に構成されている。これにより、メインバンドの形状についての自由度が向上することから、着用者の頭部に合わせた形状にヘッドバンドの形状を調整することができる。
上記構成において、前記帽体の内面は、左右両側に、前後方向に並ぶ複数の位置で前記嵌合部が嵌合可能な被嵌合部を有し、前記嵌合部は、前記被嵌合部に対して着脱可能に構成されていることが好ましい。
上記構成によれば、帽体の内面に対するヘッドバンドの接続位置を着用者の頭部の形状に合わせて選択することができる。これにより、ヘルメットの重量バランスを着用者の頭部の形状に合うように調整することができる。
上記構成において、前記被嵌合部は、前記複数の位置ごとに前記嵌合部をガイドするガイド部を有し、前記各ガイド部は、間隔を空けて設けられた一対のガイド片によって構成され、前記嵌合部は、前記各ガイド部によってガイドされる被ガイド部を有し、前記被ガイド部は、間隔を空けて対向配置された一対の被ガイド片によって構成されていることが好ましい。
上記構成によれば、被嵌合部において、ガイド部の形成領域を部分的に重畳させることができる。その結果、帽体の内面に対する接続部材の接続位置の自由度が向上することから、より細かな重量バランスの調整を行うことができる。
上記構成において、前記第1スリットの長さよりも前記第2スリットの長さが長いことが好ましい。
上記構成によれば、着用者の前頭部側よりも側頭部側においてヘッドバンドの変位可能量を大きくすることができる。その結果、着用者の頭部の形状により合った形状にヘッドバンドを調整することができる。
上記構成において、前記メインバンドは、メインバンド本体と、前記第1スリットが形成された第1係合部であって前記メインバンド本体の内周面に開口する第1係合凹部を形成する前記第1係合部と、前記第2スリットが形成された第2係合部であって前記メインバンド本体の内周面に開口する第2係合凹部を形成する前記第2係合部と、を有し、前記第1スリット係合部は、前記第1スリットに内挿される第1内挿部と、前記第1スリットに係合する状態において前記第1係合凹部に収納される第1フランジ部と、を有し、前記第2スリット係合部は、前記第2スリットに内挿される第2内挿部と、前記第2スリットに係合する状態において前記第2係合凹部に収納される第2フランジ部と、を有することが好ましい。上記構成によれば、第1スリット係合部と第2スリット係合部とが着用者の頭部に接触することが抑えられる。
上記構成において、前記第1アームおよび第2アームの各々は、根元部分に薄肉部を有することが好ましい。
上記構成によれば、第1アームおよび第2アームを容易に撓ませることができる。また、第1アームおよび第2アームの復元力が小さくなることから、ヘッドバンドの形状が調整後の形状に維持されやすくなる。
上記構成において、前記ヘッドバンドは、前記メインバンドの端部に連結される連結テープを有し、前記メインバンドは、前記連結テープが挿通可能な連結スリットであって前後方向に並ぶ複数の前記連結スリットを有し、前記連結テープは、前記複数の連結スリットのいずれか1つに前記連結テープが挿通された状態で嵌合することにより前記連結テープを前記メインバンドに連結する留め具を有することが好ましい。
上記構成によれば、メインバンドに対する連結テープの連結位置を前後方向において変更することができる。これにより、着用者の頭部の形状に合わせて連結テープの連結位置を選択することができる。その結果、ヘッドバンドの形状についての自由度が向上する。
上記構成において、前記メインバンドは、前記第1スリットよりも上方に前記第2スリットを有することが好ましい。
上記構成によれば、第2スリットの下方に連結スリットを形成することが可能となる。これにより、連結スリットの形成位置についての自由度を向上させることができる。その結果、着用者の頭部の形状に合わせたヘッドバンド全体の大きさの調整についての自由度を向上させることができる。
ヘルメットの一実施形態における帽子状態の概略構成を示す斜視図であって、ヘルメットを前側右上方から見た斜視図。 ヘルメットの一実施形態における折り畳み状態の概略構成を示す斜視図であって、ヘルメットを前側右上方から見た斜視図。 ヘッドバンドの接続構造の一実施形態の概略構成を示す斜視図であって、帽子状態にあるヘルメットを後側左下方から見た斜視図。 帽体の内面に設けられた被嵌合部の一例を示す部分拡大図。 接続部材が取り付けられた状態のヘッドバンドの一例を示す斜視図。 メインバンドの一例を示す斜視図。 ヘルメットの一実施形態における帽子状態の概略構成を示す背面図。 ヘッドバンドに取り付けられた接続部材の一例を帽体の内面側から見た斜視図。 接続部材の一例を帽体の内面側から見た平面図。 接続部材の一例をヘッドバンド側から見た斜視図。
図1~図10を参照してヘルメットおよびヘッドバンドの接続構造の一実施形態について説明する。
(ヘルメットの全体構成)
図1に示すように、ヘルメット10は、着用者の頭部を保護する帽体11と顎紐12とを備える。ヘルメット10の一例は、帽体11が折り畳み可能な折り畳み式ヘルメットである。帽体11は、図1に示す帽子状態と図2に示す折り畳み状態とに遷移可能に構成されている。帽体11は、帽子状態では中空半球状をなしている。ヘルメット10は、折り畳み状態から帽子状態へと帽体11が遷移されることにより着用可能な状態となる。
顎紐12は、左右一対の耳紐13に架け渡されている。各耳紐13は、その両端部が帽体11に接続されている。ヘルメット10は、着用者の頭部を帽体11の内側に入れた状態で顎紐12の長さが調整されることにより着用者の頭部に固定される。ヘルメット10は、産業用ヘルメット、スポーツ用ヘルメット、及び緊急時の避難用ヘルメットなどとして利用することができる。ヘルメット10は、例えばJIS規格(JIS T8131)の産業用ヘルメットに定める耐貫通性試験や衝撃吸収性試験の規定を帽子状態において満たすように設計される。なお、ヘルメット10においては、着用者を基準として各種方向が規定されている。具体的には、着用者の顔面が向く方向を前として、後、右、左、上、下が規定される。
図1および図2を参照して、帽体11の概略構成について説明する。
図1および図2に示すように、帽体11は、第1分割体100、第2分割体200、第3分割体300、第4分割体400を備えている。第1分割体100、第2分割体200、第3分割体300、および、第4分割体400は、帽体11の外殻を構成する。これらの部材は、例えばアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体等の合成樹脂によって形成される。
第1分割体100は、鍔部環状体である。第1分割体100は、帽体11の入口開口面14を形成する下側開口部101を有する。第1分割体100は、下側開口部101よりも小さな開口を形成する上側開口部102を有する。第1分割体100は、鍔部103を有する。鍔部103は、ひさしを形成する。鍔部103は、第1分割体100の前部104から前方に張り出している。鍔部103は、例えば雨や落下物から着用者の顔面を保護する。
第2分割体200は、第1中間環状体である。第2分割体200は、第1分割体100の上側開口部102よりも小さな開口を形成する下側開口部201を有する。第2分割体200は、下側開口部201よりも小さな開口を形成する上側開口部202を有する。第2分割体200は、帽子状態においては第1分割体100に積み重なるとともに折り畳み状態においては第1分割体100の内側に配置される。
第3分割体300は、第2中間環状体である。第3分割体300は、第2分割体200の上側開口部202よりも小さな開口を形成する下側開口部301を有する。第3分割体300は、下側開口部301よりも小さな開口を形成する上側開口部302を有する。第3分割体300は、帽子状態においては第2分割体200に積み重なるとともに折り畳み状態においては第2分割体200の内側に配置される。
第4分割体400は、頭頂部椀状体である。第4分割体400は、第3分割体300の上側開口部302よりも小さな開口を形成する下側開口部401を有する。第4分割体400の上部は、閉塞されている。第4分割体400は、帽子状態では第3分割体300に積み重なるとともに折り畳み状態では第3分割体300の内側に配置される。
帽体11は、第1分割体100に対して、第2分割体200、第3分割体300、および、第4分割体400を回転可能にする一対の軸構造20を備えている。一対の軸構造20は、第1分割体100の前部104の後方において左右方向に延びる1つの軸20Aを有している。一対の軸構造20は、左右方向に直交する面を対称面として対称配置されている。帽体11は、軸20Aを中心として、第2分割体200、第3分割体300、および、第4分割体400が第1分割体100に対して回転することにより、帽子状態と折り畳み状態とに遷移可能に構成されている。
図3に示すように、ヘルメット10は、ヘッドバンド500を備えている。ヘッドバンド500は、着用者の頭部の周囲を覆うように配設される。ヘッドバンド500は、帽体11の内面に対して接続部材600を介して接続される。帽体11は、接続部材600が嵌合する被嵌合部150を左右に1つずつ有する。
(被嵌合部)
図3に示すように、被嵌合部150は、入口開口面14を形成する下側開口部101に設けられている。被嵌合部150は、左右方向に直交する面を対称面として対称配置されている。被嵌合部150は、前後方向における帽体11の中央よりもやや前寄りの位置に設けられている。被嵌合部150は、耳紐13の前端部を支持する前端支持部151よりも前側に設けられている。
図4を参照して、被嵌合部150についてさらに詳しく説明する。なお、左右に1つずつ設けられた被嵌合部150は基本的な構造が同じである。そのため、左側の被嵌合部150を用いて詳細な構成を説明する。
図4に示すように、被嵌合部150は、第1位置と第1位置よりも後方の第2位置とにおいて接続部材600が嵌合可能に構成されている。被嵌合部150は、被嵌合突部152、第1ガイド部153、および、第2ガイド部154を有する。
被嵌合突部152は、帽体11の内側に向かって突出している。被嵌合突部152は、帽体11の周方向を長手方向とする板状の形状を有する。被嵌合突部152は、その長手方向における中央部分が第1ガイド部153および第2ガイド部154よりも帽体11の内側に突出する凸形状に形成されている。
第1ガイド部153は、第1位置に対して接続部材600を嵌合する際のガイドとして機能する。第1ガイド部153は、一対の第1ガイド片155を有する。一対の第1ガイド片155は、所定の間隔を空けて帽体11の内面および被嵌合突部152の下面に一体的に連結されている。各第1ガイド片155は、帽体11の内側に向けて突出しているとともに、先端部分において他方の第1ガイド片155に向けて屈曲している。換言すれば、各第1ガイド片155は、帽体11の下面から下方に向かって延びているとともに他方の第1ガイド片155に向かって屈曲するL字状の横断面形状を有する。
第2ガイド部154は、第2位置に対して接続部材600を嵌合する際のガイドとして機能する。第2ガイド部154は、一対の第2ガイド片156を有する。一対の第2ガイド片156は、所定の間隔を空けて帽体11の内面および被嵌合突部152の下面に一体的に連結されている。各第2ガイド片156は、帽体11の内側に向けて突出しているとともに、先端部分において他方の第2ガイド片156に向けて屈曲している。換言すれば、各第2ガイド片156は、帽体11の下面から下方に向かって延びているとともに他方の第2ガイド片156に向かって屈曲するL字状の横断面形状を有する。
被嵌合部150において、一対の第1ガイド片155のうちで後側に位置する第1ガイド片155は、一対の第2ガイド片156の間に配置されている。一対の第2ガイド片156のうちで前側に位置する第2ガイド片156は、一対の第1ガイド片155の間に配置されている。すなわち、第1ガイド部153と第2ガイド部154は、その形成領域が部分的に重畳するように構成されている。
(ヘッドバンド)
図5~図7を参照して、ヘッドバンド500について説明する。なお、以下では、帽体11に接続された状態を基準としてヘッドバンド500について説明する。
図5に示すように、ヘッドバンド500は、メインバンド510、一対の連結テープ512、調整バンド513、および、保持バンド514を有する。メインバンド510、調整バンド513、および、保持バンド514は、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)、もしくは高密度ポリエチレン(HDPE)などのポリエチレンからなる樹脂材料から形成されている。
図5および図6に示すように、メインバンド510は、着用者の頭部を前方から覆うように配設される。具体的には、メインバンド510は、着用者の額、左側頭部の下側、右側頭部の下側を覆うように配設される。メインバンド510は、可撓性を有する。メインバンド510は、左右両側において、接続部材600を介して帽体11の内面に接続される。メインバンド510は、メインバンド本体520、一対の第1スリット521、および、一対の第2スリット522を有する。
メインバンド本体520は、帯状の形状を有する。メインバンド本体520は、帽体11の前側から後側に向けて下側開口部101に対向するように配置される。メインバンド本体520は、下側開口部101の半周以上にわたって下側開口部101に対向するように配置される。
一対の第1スリット521は、左右方向に直交する面を対称面として対称配置されるように形成されている。各第1スリット521は、帽体11の周方向に沿って前側から後側へ向けて延びる細長い形状を有する貫通孔である。各第1スリット521は、帽体11に形成された一対の被嵌合部150よりも前側に配置される。
各第1スリット521は、第1係合部523に形成されている。第1係合部523は、メインバンド本体520に一体的に形成されている。第1係合部523は、メインバンド本体520の一部を帽体11の内面側へずらすように、メインバンド本体520の一部を***させた段差状の形状を有する。第1係合部523は、メインバンド本体520の内周面に開口する凹部であって、下方が開放された第1係合凹部524を形成する。
左右一対の第2スリット522は、左右方向に直交する面を対称面として対称配置されるように形成されている。各第2スリット522は、第1スリット521よりも後側に配置されている。各第2スリット522は、第1スリット521よりも上方に配置されている。各第2スリット522は、帽体11の前側から後側へ向けて延びる細長い形状を有する貫通孔である。各第2スリット522は、帽体11に形成された左右一対の被嵌合部150よりも後側に配置される。各第2スリット522は、第1スリット521よりも大きなスリット長を有する。
各第2スリット522は、第2係合部525に形成されている。第2係合部525は、メインバンド本体520に一体的に形成されている。第2係合部525は、メインバンド本体520の一部を帽体11の内面側へずらすように、メインバンド本体520の一部を***させた段差状の形状を有する。第2係合部525は、メインバンド本体520の内周面に開口する第2係合凹部526であって、前方および上方が開放された第2係合凹部526を形成する。
また、メインバンド510は、メインバンド本体520の左端部および右端部の各々に、第1連結スリット531と第2連結スリット532とを有する。第1連結スリット531および第2連結スリット532は、連結テープ512を連結可能なスリットである。連結テープ512は、第1連結スリット531あるいは第2連結スリット532を通じてメインバンド510に連結される。
第1連結スリット531は、第2連結スリット532よりも前側に形成されている。第1連結スリット531は、その一部が第2スリット522の下方に配置されている。第2スリット522が第1スリット521よりも上方に位置することによって、第1連結スリット531の形成位置についての自由度が向上する。第1連結スリット531および第2連結スリット532の各々は、前端から後側斜め上方に向かって延びている。第1連結スリット531は、当該第1連結スリット531の延在方向における中央部に第1幅広部533を有する。第2連結スリット532は、当該第2連結スリット532の延在方向における中央部に第2幅広部534を有する。
図5に示すように、連結テープ512は、第1連結スリット531あるいは第2連結スリット532に挿通された状態で折り曲げられて、留め具535の雌留め具と雄留め具とが嵌合することによりメインバンド510に連結される。各幅広部533,534は、連結スリット531,532に連結テープ512を挿通する際の雄留め具あるいは雌留め具の通路として機能する。ヘッドバンド500は、連結テープ512が第1連結スリット531に連結されることで周長が短くなる。ヘッドバンド500は、連結テープ512が第2連結スリット532に連結されることで周長が長くなる。
図5および図6に示すように、メインバンド本体520は、左右に1つずつテープ用凹部536を有する。各テープ用凹部536は、第1連結スリット531の後側であって第2連結スリット532の前側に形成されている。各テープ用凹部536は、メインバンド本体520の下端から後側斜め上方に向かって延びる先細の形状を有する。各テープ用凹部536は、第1連結スリット531に連結された連結テープ512の通路として機能する。
図7に示すように、調整バンド513と保持バンド514はヘッドバンド500の周長を調整するアジャスターを構成する。
調整バンド513は、着用者の後頭部の下側を覆うように配設される。調整バンド513は、左右方向に延びる帯状の形状を有する。調整バンド513は、左側の連結テープ512を介してメインバンド510の左端部に連結される。調整バンド513は、連結テープ512が連結される連結孔540を基端部に有する。連結テープ512は、連結孔540に挿通させた状態で折り曲げられたのち、互いに重なる部分が縫合されることにより調整バンド513に連結される。
調整バンド513は、連結孔540に対する先端部側に一対の耳紐挿通孔541を有する。一対の耳紐挿通孔541には、左側の耳紐13のうちで顎紐12の支持部分よりも後側の部分が互い違いに挿通される。
調整バンド513は、一対の耳紐挿通孔541に対する先端部側に、調整バンド513の延在方向に並ぶ複数の調整歯542を有する。各調整歯542は、帽体11の外側に向けて突出している。各調整歯542は、調整バンド513の先端部側の部位ほど歯高が小さくなる断面三角形状に形成されている。
保持バンド514は、調整バンド513の調整歯542に噛み合うことでヘッドバンド500の周長を保持する。調整バンド513は、左右方向に延びる帯状の形状を有する。保持バンド514は、右側の連結テープ512を介してメインバンド510の右端部に連結される。保持バンド514は、連結テープ512が連結される連結孔545を基端部に有する。連結テープ512は、連結孔545に挿通させた状態で折り曲げられたのち、互いに重なる部分が縫合されることにより保持バンド514に連結される。保持バンド514は、連結孔545に対する先端部側に、一対の耳紐挿通孔546が形成されている。一対の耳紐挿通孔546には、右側の耳紐13のうちで顎紐12の支持部分よりも後側の部分が互い違いに挿通される。
保持バンド514は、一対の耳紐挿通孔546に対する先端部側に保持部547を有する。保持部547は、調整バンド513が挿入される通路を有する。保持部547は、その通路に挿入された調整バンド513の調整歯542に噛み合うことで保持バンド514と調整バンド513とを連結状態に保持する。
(接続部材)
図8~図10に示すように、一対の接続部材600の各々は、帽体11の被嵌合部150に対して着脱可能に構成されている。各接続部材600は、嵌合部601、第1アーム602、第2アーム603を有する。
嵌合部601は、被嵌合部150に嵌合する部位である。嵌合部601は、基部605、被ガイド部606、嵌合アーム607、アーム連結部608を有する。基部605は、略矩形板状の形状を有する。基部605には、被ガイド部606、嵌合アーム607、および、アーム連結部608が一体的に連結されている。
被ガイド部606は、被嵌合部150に接続部材600を接続する際に、第1ガイド部153あるいは第2ガイド部154にガイドされる部位である。被ガイド部606は、間隔を空けて対向配置された一対の被ガイド片609を有する。ここでいう対向配置は、一対の被ガイド片609の間に他の部材が配設されていないことをいう。被ガイド片609は、基部605において帽体11の内面側に位置する2つの角部から上方に向かって延びている。各被ガイド片609は、帽体11の内面に対向する外側面が傾斜する先細の形状を有する。各被ガイド片609は、被嵌合部150に接続部材600を接続する際に第1ガイド部153あるいは第2ガイド部154に対して下方から差し込まれる。
嵌合アーム607は、被嵌合部150の被嵌合突部152に嵌合する部位である。嵌合アーム607は、一対の被ガイド片609よりも帽体11の内側の空間であって、接続部材600の側面視において一対の被ガイド片609の間の空間を上方に向かって延びている。
嵌合アーム607は、一対の被ガイド片609よりも上方に先端部を有する。嵌合アーム607は、その先端部に、被嵌合突部152に嵌合可能な爪部610を有する。爪部610は、帽体11の内面に向かって突出する。嵌合アーム607は、被嵌合部150に接続部材600を接続する際に、被嵌合突部152の中央部分に対してスナップフィットする。また、嵌合アーム607は、爪部610よりも基端部側に、帽体11の内側に向かって延びる操作部611が設けられている。操作部611は、被嵌合部150から接続部材600を取り外す際に操作される部位である。接続部材600は、操作部611を下方に操作することにより嵌合アーム607と被嵌合突部152との係合が解除される。接続部材600は、操作部611が下方に操作された状態において被嵌合部150から取り外し可能となる。
アーム連結部608は、第1アーム602および第2アーム603が一体的に連結される部位である。アーム連結部608は、嵌合アーム607よりも帽体11の内側において基部605に連結されている。アーム連結部608は、板状の形状を有する。アーム連結部608は、接続部材600の側面視において嵌合アーム607を囲む門型の形状を有する。嵌合アーム607の操作部611は、アーム連結部608によって囲まれる空間を通じてアーム連結部608から帽体11の内側に向かって突出している。
また、嵌合部601は、嵌合アーム607の両側に、基部605、一対の被ガイド片609、嵌合アーム607の下端部、および、アーム連結部608を一体的に連結する補強リブ615を有する。これにより、接続部材600の各部位、特に一対の被ガイド片609の機械的強度が高められる。
第1アーム602は、アーム連結部608の前端部から前方に向かって延びている。第1アーム602は、帽体11の上下方向が幅方向となる板状の形状を有する。第1アーム602は、可撓性を有する。第1アーム602は、帽体11とメインバンド510との間に配置される。第1アーム602は、第1アーム本体620と第1当接部621とを有する。
第1アーム本体620は、前方に位置する部位ほど帽体11の内面から離れるように延びている。第1当接部621は、第1アーム本体620の先端に屈曲部分を介して一体的に連結されている。第1当接部621は、帽体11の周方向に沿うように延びている。第1当接部621は、第1アーム602の先端部である。第1当接部621は、メインバンド510の第1係合部523に帽体11の内面側から当接する。
第1アーム602は、第1アーム本体620の根元部分に、帽体11の上下方向に延びる第1薄肉部622を有する。第1薄肉部622は、第1アーム本体620の他の部位よりも小さな厚さを有する。第1薄肉部622は、帽体11の内面に向かって張り出す断面半円状の形状を有する。第1薄肉部622は、第1アーム602が帽体11の内側あるいは外側に向かって撓む際の起点として機能する。換言すれば、第1薄肉部622は、帽体11の内面に対して第1当接部621が変位する際の起点として機能する。
第1当接部621には、第1スリット係合部623が一体的に連結されている。第1スリット係合部623は、第1スリット521を通じてメインバンド510に係合する。第1スリット係合部623は、第1スリット521に沿ってスライド可能に構成されている。
第1スリット係合部623は、T字状の断面形状を有する。第1スリット係合部623は、第1内挿部624と第1フランジ部625とを有する。第1内挿部624は、第1当接部621から帽体11の内側に向かって延びている。第1内挿部624は、第1スリット521に内挿される。第1フランジ部625は、第1内挿部624の先端に一体的に連結されている。第1フランジ部625は、第1内挿部624の先端から上方に延びる上側部分と第1内挿部624の先端から下方に延びる下側部分とを有する。第1フランジ部625は、第1係合部523のうちで第1スリット521の上側部分および下側部分に対して帽体11の内側から係合する。第1フランジ部625は、第1スリット521に第1スリット係合部623が係合した状態において第1係合凹部524に収納されるように、第1係合凹部524の深さよりも小さな厚さに形成されている。
第2アーム603は、アーム連結部608の後端部から後方に向かって延びている。第2アーム603は、帽体11の上下方向が幅方向となる板状の形状を有する。第2アーム603は、帽体11とメインバンド510との間に配置される。第2アーム603は、第2アーム本体630と第2当接部631とを有する。
第2アーム本体630は、後方に位置する部位ほど帽体11の内面から離れるように延びている。第2当接部631は、第2アーム本体630の先端に屈曲部分を介して一体的に連結されている。第2当接部631は、帽体11の周方向に沿うように延びている。第2当接部631は、第2アーム603の先端部である。第2当接部631は、メインバンド510の第2係合部525に帽体11の内面側から当接する。
第2アーム603は、第2アーム本体630の根元部分に、帽体11の上下方向に延びる第2薄肉部632を有する。第2薄肉部632は、第2アーム本体630の他の部位よりも小さな厚さを有する。第2薄肉部632は、帽体11の内面に向かって張り出す断面半円状の形状を有する。第2薄肉部632は、第2アーム603が帽体11の内側あるいは外側に向かって撓む際の起点として機能する。換言すれば、第2薄肉部632は、帽体11の内面に対して第2当接部631が変位する際の起点として機能する。
第2当接部631には、第2スリット係合部633が一体的に連結されている。第2スリット係合部633は、第2スリット522を通じてメインバンド510に係合する。第2スリット係合部633は、第2スリット522に沿ってスライド可能に構成されている。
第2スリット係合部633は、T字状の断面形状を有する。第2スリット係合部633は、第2内挿部634と第2フランジ部635とを有する。第2内挿部634は、第2当接部631から帽体11の内側に向かって延びている。第2内挿部634は、第2スリット522に内挿される。第2フランジ部635は、第2内挿部634の先端に一体的に連結されている。第2フランジ部635は、第2内挿部634の先端から上方に延びる上側部分と第2内挿部634の先端から下方に延びる下側部分とを有する。第2フランジ部635は、第2係合部525のうちで第2スリット522の上側部分および下側部分に対して帽体11の内側から係合する。第2フランジ部635は、第2スリット522に第2スリット係合部633が係合した状態において第2係合凹部526に収納されるように、第2係合凹部526の深さよりも小さな厚さに形成されている。
こうした構成の接続部材600は、メインバンド510の第1スリット521に対する第1スリット係合部623の係合とメインバンド510の第2スリット522に対する第2スリット係合部633の係合とにより、メインバンド510に連結される。メインバンド510に接続部材600が連結された状態においては、第1フランジ部625が第1係合凹部524に収納されるとともに第2フランジ部635が第2係合凹部526に収納される。
(帽体に対するヘッドバンドの接続方法)
帽体11に対するヘッドバンド500の接続方法の一例について説明する。
まず、ヘッドバンド500を組み立てる。具体的には、メインバンド510に対して連結テープ512を介して調整バンド513を連結する。また、メインバンド510に対して連結テープ512を介して保持バンド514を連結する。この状態から保持バンド514の保持部547に調整バンド513を挿入して調整バンド513の調整歯542と保持バンド514の保持部547とを噛み合わせる。調整バンド513と保持バンド514とが連結されることで、ヘッドバンド500が周状に組み立てられる。
次に、メインバンド510の左右両側において、メインバンド510に対して接続部材600を連結する。具体的には、メインバンド510の第1スリット521に対して、接続部材600の第1スリット係合部623を係合させる。また、メインバンド510の第2スリット522に対して、接続部材600の第2スリット係合部633を係合させる。そして、各接続部材600を帽体11の被嵌合部150に下方から嵌め込むことにより、ヘッドバンド500が帽体11に接続される。このとき、接続部材600は、第1位置に嵌め込まれる場合には、第1ガイド部153によって被ガイド部606がガイドされる。また、接続部材600は、第2位置に嵌め込まれる場合には、第2ガイド部154によって被ガイド部606がガイドされる。なお、ヘッドバンド500は、帽体11の被嵌合部150に予め嵌め込まれた接続部材600に対して接続されてもよい。
また、ヘッドバンド500の接続位置を変更する場合には、接続部材600の操作部611を操作して接続部材600を被嵌合部150から取り外す。そして、他の接続位置で接続部材600を被嵌合部150の嵌合させることにより、ヘッドバンド500の接続位置が変更される。
(ヘルメットの作用)
上述したヘルメット10の作用について説明する。
ヘルメット10は、帽体11の左右両側において、接続部材600を介してヘッドバンド500が接続されている。
接続部材600は、帽体11の被嵌合部150に嵌合する嵌合部601、嵌合部601から前方に延びる第1アーム602、および、嵌合部601から後方に延びる第2アーム603を有する。
第1アーム602は、第1当接部621に形成された第1スリット係合部623でメインバンド510を支持している。第1スリット係合部623は、メインバンド510の第1スリット521をスライド可能に構成されている。また、第1アーム602は、嵌合部601に対して第1当接部621が帽体11の内側あるいは外側に向けて変位可能に構成されている。
第2アーム603は、第2当接部631に形成された第2スリット係合部633でメインバンド510を支持している。第2スリット係合部633は、メインバンド510の第2スリット522をスライド可能に構成されている。また、第2アーム603は、嵌合部601に対して第2当接部631が帽体11の内側あるいは外側に向けて変位可能に構成されている。
すなわち、ヘッドバンド500は、その周方向においてメインバンド510が一対の接続部材600によって4点支持されているとともに、それら4つの支持点が着用者の頭部の形状に合わせて前後および左右に変位可能に構成されている。そのため、ヘルメット10を被った状態にある着用者が調整バンド513と保持バンド514とでヘッドバンド500の周長を調整すると、着用者の頭部の形状に合わせて4つの支持点が変位する。これにより、ヘッドバンド500の形状が着用者の頭部の形状に合う形状となる。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)ヘッドバンド500は、その周方向において、接続部材600によるメインバンド510の4つの支持点が前後および左右に変位可能に構成されている。こうした構成によれば、ヘッドバンド500の形状の自由度が高められることから、着用者の頭部の形状に合わせてヘッドバンド500の形状を変化させることができる。これにより、着用者の頭部に対してヘッドバンド500がフィットしやすくなる。
(2)被嵌合部150に対するヘッドバンド500の接続位置が第1位置と第2位置との間で変更可能に構成されている。これにより、着用者の頭部の形状に合わせて帽体11に対するヘッドバンド500の接続位置を選択することができる。これにより、帽体11に対するヘッドバンド500の位置、すなわち、着用者の頭部に対する帽体11の位置を調整することができる。その結果、例えば着用者の前方や後方に帽体11が過度に出っ張ることが抑えられることから、着用者の頭部の形状に合わせてヘルメットの重量バランスを調整することができる。
(3)被嵌合部150は、間隔を空けて設けられた一対の第1ガイド片155によって接続部材600を第1位置にガイドする第1ガイド部153と、間隔を空けて設けられた一対の第2ガイド片156によって接続部材600を第2位置にガイドする第2ガイド部154と、を有する。また、接続部材600は、間隔を空けて対向配置された一対の被ガイド片609が第1ガイド部153あるいは第2ガイド部154によってガイドされる。こうした構成によれば、第1ガイド部153の形成領域と第2ガイド部154の形成領域とを部分的に重畳させることができる。その結果、帽体11の内面に対する接続部材600の接続位置の自由度が向上することから、より細かな重量バランスの調整を行うことができる。
(4)ヘッドバンドは、着用者の前頭部側よりも側頭部側において隙間が形成されやすい。この点、上述したヘルメット10においては、第1スリット521よりも後方に位置する第2スリット522が大きなスリット長を有する。そのため、第1スリット521が形成された第1係合部523の変位可能量よりも第2スリット522が形成された第2係合部525の変位可能量を大きくすることができる。その結果、着用者の頭部の形状により合った形状へとヘッドバンド500の形状を変化させることができる。
(5)ヘルメット10においては、第1スリット係合部623の第1フランジ部625がメインバンド510の第1係合凹部524に収納されるように構成されている。また、第2スリット係合部633の第2フランジ部635がメインバンド510の第2係合凹部526に収納されるように構成されている。これにより、第1スリット係合部623および第2スリット係合部633が着用者の頭部に接触しにくくなる。
(6)第1アーム602は、第1アーム本体620の根元部分に第1薄肉部622を有する第2アーム603は、第2アーム本体630の根元部分に第2薄肉部632を有する。これにより、第1アーム602および第2アーム603を容易に撓ませることができる。また、第1アーム602および第2アーム603の復元力が小さくなることから、ヘッドバンド500の形状が調整後の形状に維持されやすくなる。また、ヘッドバンド500が着用者の頭部にフィットした状態が維持されやすくなる。
(7)ヘッドバンド500は、メインバンド510における左右両端部に第1連結スリット531と第2連結スリット532とを有する。これにより、着用者の頭部の形状に合わせてメインバンド510に対する連結テープ512の連結位置を選択することができる。すなわち、メインバンド510の有効長さを調整してヘッドバンド500全体の大きさを調整することができる。その結果、ヘッドバンドの形状についての自由度を向上させることができる。これにより、例えば、着用者の頭部に対するヘッドバンド500のフィット感をさらに向上させつつ、ヘルメットの重量バランスを調整することができる。
(8)第2スリット522が第1スリット521よりも上方に形成されている。これにより、第2スリット522の下方に第1連結スリット531を形成することができる。すなわち、第2スリット522が第1スリット521よりも上方に形成されていることにより、連結スリットの形成位置についての自由度が向上する。その結果、ヘッドバンド500の形状についての自由度がさらに向上する。
(9)第1連結スリット531は、第1幅広部533を中央部に有する。また、第2連結スリット532は、第2幅広部534を中央部に有する。これにより、留め具535を有する連結テープ512の挿通を容易にしつつ、その挿通時に、第1連結スリット531あるいは第2連結スリット532の周辺部位に対する機械的な負荷が軽減される。また、各連結スリット531,532内における連結テープ512の変位を小さくすることができる。
(10)メインバンド本体520は、第1連結スリット531と第2連結スリット532との間にテープ用凹部536を有する。これにより、メインバンド510と第1連結スリット531に連結された連結テープ512との接触を抑えることができる。その結果、連結テープ512の耐久性を高めることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・メインバンド510は、第1スリット521の延長線上に第2スリット522を有していてもよいし、第1スリット521よりも下方に第2スリット522を有していてもよい。
・メインバンド510は、連結テープ512が連結可能な連結スリットを1つ以上有していればよい。そのため、メインバンド510は、3以上の連結スリットを有していてもよい。こうした構成によれば、ヘッドバンドの形状の自由度をさらに向上させることができる。また、連結スリットは、幅広部を有していなくともよい。
・第1アーム602および第2アーム603の各々は、可撓性を有していればよく、根元部分に薄肉部を有していなくともよい。
・第1係合部523は、メインバンド本体520の内周面に第1係合凹部524を形成するものではなく、メインバンド本体520の一部であってもよい。
・第2係合部525は、メインバンド本体520の内周面に第2係合凹部526を形成するものではなく、メインバンド本体520の一部であってもよい。
・第1スリット係合部623および第2スリット係合部633は、それぞれ第1係合凹部524および第2係合凹部526からはみ出していてもよい。こうした構成であっても、係合凹部524,526が形成されている分だけ、そのはみ出し量を小さくすることができる。
・第1スリット521のスリット長は、第2スリット522のスリット長より大きくてもよい。また、第1スリット521のスリット長と第2スリット522のスリット長が同じであってもよい。
・被嵌合部150は、複数の位置に接続部材600の嵌合部601が嵌合可能であればよい。そのため、例えば、被嵌合部150のガイド部は、嵌合部601に設けられた被ガイド部606が挿通されることにより、複数の位置ごとに接続部材600をガイドする構成であってもよい。また、ヘルメット10は、被嵌合部150の複数の位置の各々に対して嵌合部601をガイドするガイド機構を有していなくともよい。
・被嵌合部150は、接続部材600の嵌合部601が嵌合可能であればよい。そのため、被嵌合部150は、嵌合部601が1つの位置で嵌合する構成であってもよい。
・ヘルメット10は、帽体11が折り畳み式でなくともよい。
10…ヘルメット
11…帽体
12…顎紐
13…耳紐
14…入口開口面
20…軸構造
20A…軸
100…第1分割体
101…下側開口部
102…上側開口部
103…鍔部
104…前部
150…被嵌合部
151…前端支持部
152…被嵌合突部
153…第1ガイド部
154…第2ガイド部
155…第1ガイド片
156…第2ガイド片
200…第2分割体
201…下側開口部
202…上側開口部
300…第3分割体
301…下側開口部
302…上側開口部
400…第4分割体
401…下側開口部
500…ヘッドバンド
510…メインバンド
512…連結テープ
513…調整バンド
514…保持バンド
520…メインバンド本体
521…第1スリット
522…第2スリット
523…第1係合部
524…第1係合凹部
525…第2係合部
526…第2係合凹部
531…第1連結スリット
532…第2連結スリット
533…第1幅広部
534…第2幅広部
535…留め具
536…テープ用凹部
540…連結孔
541…耳紐挿通孔
542…調整歯
545…連結孔
546…耳紐挿通孔
547…保持部
600…接続部材
601…嵌合部
602…第1アーム
603…第2アーム
605…基部
606…被ガイド部
607…嵌合アーム
608…アーム連結部
609…被ガイド片
610…爪部
611…操作部
615…補強リブ
620…第1アーム本体
621…第1当接部
622…第1薄肉部
623…第1スリット係合部
624…第1内挿部
625…第1フランジ部
630…第2アーム本体
631…第2当接部
632…第2薄肉部
633…第2スリット係合部
634…第2内挿部
635…第2フランジ部

Claims (9)

  1. 帽体と、
    前記帽体の周方向に延びるヘッドバンドと、
    前記帽体の左右両側の各々において、前記帽体の内面に前記ヘッドバンドを接続する接続部材と、を備え、
    前記ヘッドバンドは、
    着用者の頭部を前方から覆う可撓性のメインバンドを有し、
    前記メインバンドは、
    前記帽体の周方向に延びる第1スリットと、前記第1スリットよりも後方において前記帽体の周方向に延びる第2スリットと、を左右両側に有し、
    前記接続部材は、
    前記帽体の内面に嵌合する嵌合部と、
    前記嵌合部から前方に延びる可撓性の第1アームと、
    前記第1アームに形成されて前記第1スリットにスライド可能に係合する第1スリット係合部と、
    前記嵌合部から後方に延びる可撓性の第2アームと、
    前記第2アームに形成されて前記第2スリットにスライド可能に係合する第2スリット係合部と、を有する
    ヘルメット。
  2. 前記帽体の内面は、左右両側に、前後方向に並ぶ複数の位置で前記嵌合部が嵌合可能な被嵌合部を有し、
    前記嵌合部は、前記被嵌合部に対して着脱可能に構成されている
    請求項1に記載のヘルメット。
  3. 前記被嵌合部は、前記複数の位置ごとに前記嵌合部をガイドするガイド部を有し、
    前記各ガイド部は、間隔を空けて設けられた一対のガイド片によって構成され、
    前記嵌合部は、前記各ガイド部によってガイドされる被ガイド部を有し、
    前記被ガイド部は、間隔を空けて対向配置された一対の被ガイド片によって構成されている
    請求項2に記載のヘルメット。
  4. 前記第1スリットの長さよりも前記第2スリットの長さが長い
    請求項1~3のいずれか一項に記載のヘルメット。
  5. 前記メインバンドは、
    メインバンド本体と、
    前記第1スリットが形成された第1係合部であって前記メインバンド本体の内周面に開口する第1係合凹部を形成する前記第1係合部と、
    前記第2スリットが形成された第2係合部であって前記メインバンド本体の内周面に開口する第2係合凹部を形成する前記第2係合部と、を有し、
    前記第1スリット係合部は、
    前記第1スリットに内挿される第1内挿部と、前記第1スリットに係合する状態において前記第1係合凹部に収納される第1フランジ部と、を有し、
    前記第2スリット係合部は、
    前記第2スリットに内挿される第2内挿部と、前記第2スリットに係合する状態において前記第2係合凹部に収納される第2フランジ部と、を有する
    請求項1~4のいずれか一項に記載のヘルメット。
  6. 前記第1アームおよび第2アームの各々は、根元部分に薄肉部を有する
    請求項1~5のいずれか一項に記載のヘルメット。
  7. 前記ヘッドバンドは、
    前記メインバンドの端部に連結される連結テープを有し、
    前記メインバンドは、
    前記連結テープが挿通可能な連結スリットであって前後方向に並ぶ複数の前記連結スリットを有し、
    前記連結テープは、前記複数の連結スリットのいずれか1つに前記連結テープが挿通された状態で嵌合することにより前記連結テープを前記メインバンドに連結する留め具を有する
    請求項1~6のいずれか一項に記載のヘルメット。
  8. 前記メインバンドは、
    前記第1スリットよりも上方に前記第2スリットを有する
    請求項7に記載のヘルメット。
  9. 帽体の周方向に延びるヘッドバンドを前記帽体の内面に接続するヘッドバンドの接続構造であって、
    前記ヘッドバンドは、前記帽体の左右両側の各々において、接続部材を介して前記帽体の内面に接続され、
    前記ヘッドバンドは、
    着用者の頭部を前方から覆う可撓性のメインバンドを有し、
    前記メインバンドは、
    前記帽体の周方向に延びる第1スリットと、前記第1スリットよりも後方において前記帽体の周方向に延びる第2スリットと、を左右両側に有し、
    前記接続部材は、
    前記帽体の内面に嵌合する嵌合部と、
    前記嵌合部から前方に延びる可撓性の第1アームと、
    前記第1アームに形成されて前記第1スリットにスライド可能に係合する第1スリット係合部と、
    前記嵌合部から後方に延びる可撓性の第2アームと、
    前記第2アームに形成されて前記第2スリットにスライド可能に係合する第2スリット係合部と、を有する
    ヘッドバンドの接続構造。
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US20030106138A1 (en) 2000-01-28 2003-06-12 Louis Guay Device for adjusting head band for protective helmet
CN105555160A (zh) 2013-08-30 2016-05-04 Msa技术有限公司 用于安全头盔的悬挂***的悬挂连接装置
JP2017210709A (ja) 2016-05-18 2017-11-30 ミドリ安全株式会社 ヘルメットの内装体係止装置

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