JP7261685B2 - 構造体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、構造体の製造方法に関する。
窒化ガリウム(GaN)等のIII族窒化物は、発光素子、トランジスタ等の半導体装置を製造するための材料として用いられている。また、III族窒化物は、微小電気機械システム(MEMS)の材料としても注目されている。
GaN等のIII族窒化物に各種構造を形成するためのエッチング技術として、光電気化学(PEC)エッチングが提案されている(例えば非特許文献1参照)。PECエッチングは、一般的なドライエッチングと比べてダメージが少ないウェットエッチングであり、また、中性粒子ビームエッチング(例えば非特許文献2参照)、アトミックレイヤーエッチング(例えば非特許文献3参照)等のダメージの少ない特殊なドライエッチングと比べて装置が簡便である点で好ましい。
J. Murata et al., "Photo-electrochemical etching of free-standing GaN wafer surfaces grown by hydride vapor phase epitaxy", Electrochimica Acta 171 (2015) 89-95 S. Samukawa, JJAP, 45(2006)2395. T. Faraz, ECS J. Solid Stat. Scie.&Technol., 4, N5023 (2015).
本発明の一目的は、III族窒化物にPECエッチングを施すことで形成された表面の平坦性を高めるための技術を提供することである。
本発明の一態様によれば、
少なくとも表面がIII族窒化物で構成された部材の前記表面に第1のエッチングを施す工程と、
前記第1のエッチングが施された前記表面に第2のエッチングを施す工程と、
を有し、
前記第1のエッチングを施す工程では、前記表面において、エッチングされることにより新たに現れた平坦部と、前記平坦部に比べてエッチングされにくいことにより生じた、前記平坦部に対して***した凸部と、が形成され、
前記第2のエッチングを施す工程では、前記凸部をエッチングすることで、前記凸部を低くする、
構造体の製造方法
が提供される。
III族窒化物にPECエッチングを施すことで形成された表面の平坦性を高めるための技術が提供される。
図1(a)は、ウエハを例示する概略断面図であり、図1(b)は、PECエッチング工程を例示する、PECエッチング装置の概略断面図である。 図2(a)は、PECエッチングが施されたウエハを例示する概略断面図であり、図2(b)は、平坦化エッチング工程を例示する、平坦化エッチング装置の概略断面図である。 図3(a)~図3(c)は、本発明の第1実施形態によるPECエッチング工程および平坦化エッチング工程をまとめて例示する、ウエハの概略断面図である。 図4(a)~図4(c)は、処理後ウエハ(構造体)の形状を例示する概略断面図である。 図5は、実験例におけるエピ層表面のAFM像である。 図6(a)は、実験例における未平坦化底のAFM像であり、図6(b)は、実験例における平坦化底のAFM像である。 図7(a)~図7(e)は、第2実施形態によるPECエッチング工程および平坦化エッチング工程をまとめて例示する、ウエハの概略断面図である。 カソードパッドを有するPEC対象物を例示する概略断面図である。 図9は、他の実施形態による平坦化エッチング装置の概略断面図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態による、構造体150の製造方法について説明する。本実施形態による構造体150の製造方法は、エッチング対象物10の表面20に第1のエッチングを施す工程と、第1のエッチングが施された表面20に第2のエッチングを施す工程と、を有する。
構造体150は、第1のエッチングおよび第2のエッチングが施されたエッチング対象物10(以下、処理後ウエハ10ともいう)を含む部材であり、処理後ウエハ10に必要に応じて電極等の他の部材が設けられたもの(半導体装置、微小電気機械システム(MEMS)、等)であってもよく、処理後ウエハ10自体であってもよい(図4(a)~図4(c)参照)。
まず、第1のエッチングを施す工程について説明する。図1(a)は、エッチング対象物10(以下、ウエハ10ともいう)を例示する概略断面図である。ウエハ10は、少なくとも、第1のエッチングが施される表面20が、III族窒化物で構成された部材である。
ウエハ10は、例えば、窒化ガリウム(GaN)基板等のIII族窒化物基板であってもよく、また例えば、成長基板上にIII族窒化物層がエピタキシャル成長されたエピタキシャル基板であってもよい。エピタキシャル基板の成長基板は、例えば、サファイア基板、炭化シリコン(SiC)基板、シリコン(Si)基板、等の異種基板であってもよく、また例えば、GaN基板等の同種基板であってもよい。また、エピタキシャル基板の成長基板は、例えば、半絶縁性であってもよく、また例えば、導電性であってもよい。ここで、「半絶縁性」とは、例えば、比抵抗が10Ωcm以上である状態をいう。これに対し、例えば、比抵抗が10Ωcm未満である状態を「導電性」という。
表面20は、好ましくは、III族窒化物結晶のc面で構成されている。ここで「c面で構成されている」とは、表面20に対して最も近い低指数の結晶面が、表面20を構成するIII族窒化物結晶のc面であることを意味する。表面20を構成するIII族窒化物は転位(貫通転位)を有し、表面20に、転位が所定の密度で分布している。
第1のエッチングとして、光電気化学(PEC)エッチングを行う。表面20の少なくとも一部である被エッチング領域21に対して、PECエッチングが施される。PECエッチング処理の対象物100(以下、PEC対象物100ともいう)は、ウエハ10を有し、必要に応じて、ウエハ10に設けられたマスク50等を有する。
マスク50は、表面20上に被エッチング領域21を画定する。マスク50は、例えば、チタン(Ti)等の導電性材料で形成されていてもよく、また例えば、レジスト、酸化シリコン等の非導電性材料で形成されていてもよい。PEC対象物100は、マスク50が設けられていないウエハ10自体であってもよく、被エッチング領域21は、ウエハ10の表面20の全面であってもよい。
図1(b)は、第1のエッチングを施す工程(以下、PECエッチング工程ともいう)を示す、PECエッチング装置200の概略断面図である。PECエッチング装置200は、エッチング液201を収容する容器210と、紫外(UV)光221を出射する光源220と、を有する。
PECエッチング工程では、PEC対象物100がエッチング液201に浸漬された状態で、被エッチング領域21に、エッチング液201を介してUV光221を照射する。これにより、PECエッチングが施された表面20である表面120(以下、PEC後表面120ともいう)が形成される。なお、PEC後表面120を、ウエハ10においてPECエッチングでIII族窒化物が除去された領域110(以下、除去領域110ともいう)の底120と捉えてもよい(図2(a)参照)。所定の深さのエッチングを行ったら、PECエッチング工程を終了させる。
PECエッチングの機構等について、より詳しく説明する。エッチングされるIII族窒化物の例としてGaNを挙げて説明する。
PECエッチングのエッチング液201としては、被エッチング領域21を構成するIII族窒化物が含有するIII族元素の酸化物の生成に用いられる酸素を含み、さらに、電子を受け取る酸化剤を含む、アルカリ性または酸性のエッチング液201が用いられる。
当該酸化剤として、ペルオキソ二硫酸イオン(S 2-)が例示される。以下、S 2-をペルオキソ二硫酸カリウム(K)から供給する態様を例示するが、S 2-は、その他例えば、ペルオキソ二硫酸ナトリウム(Na)、ペルオキソ二硫酸アンモニウム(過硫酸アンモニウム、(NH)等から供給するようにしてもよい。
エッチング液201の第1例としては、水酸化カリウム(KOH)水溶液とペルオキソ二硫酸カリウム(K)水溶液とを混合した、PECエッチングの開始時点でアルカリ性を示すものが挙げられる。このようなエッチング液201は、例えば、0.01MのKOH水溶液と、0.05MのK水溶液と、を1:1で混合することで調製される。KOH水溶液の濃度、K水溶液の濃度、および、これらの水溶液の混合比率は、必要に応じ適宜調整されてよい。なお、KOH水溶液とK水溶液とが混合されたエッチング液201は、例えばKOH水溶液の濃度を低くすることにより、PECエッチングの開始時点で酸性を示すようにすることもできる。
第1例のエッチング液201を用いる場合のPECエッチング機構について説明する。被エッチング領域21に波長365nm以下のUV光221が照射されることによって、被エッチング領域21を構成するGaN中に、ホールと電子とが対で生成される。生成されたホールによりGaNがGa3+とNとに分解され(化1)、さらに、Ga3+が水酸化物イオン(OH)によって酸化されることで酸化ガリウム(Ga)が生成する(化2)。そして、生成されたGaが、アルカリ(または酸)に溶解される。このようにして、GaNのPECエッチングが行われる。なお、生成されたホールが水と反応して、水が分解されることで、酸素が発生する(化3)。
Figure 0007261685000001
Figure 0007261685000002
Figure 0007261685000003
また、Kが水に溶解することでペルオキソ二硫酸イオン(S 2-)が生成し(化4)、S 2-にUV光221が照射されることで硫酸イオンラジカル(SO -*ラジカル)が生成する(化5)。ホールと対で生成された電子が、SO -*ラジカルとともに水と反応して、水が分解されることで、水素が発生する(化6)。このように、本実施形態のPECエッチングでは、SO -*ラジカルを用いることで、GaN中にホールと対で生成された電子を消費させることができるため、PECエッチングを進行させることができる。なお、(化6)に示されるように、PECエッチングの進行に伴い、硫酸イオン(SO 2-)が増加することで、エッチング液201の酸性は強くなっていく(pHは低下していく)。
Figure 0007261685000004
Figure 0007261685000005
Figure 0007261685000006
エッチング液201の第2例としては、リン酸(HPO)水溶液とペルオキソ二硫酸カリウム(K)水溶液とを混合した、PECエッチングの開始時点で酸性を示すものが挙げられる。このようなエッチング液201は、例えば、0.01MのHPO水溶液と、0.05MのK水溶液と、を1:1で混合することで調製される。HPO水溶液の濃度、K水溶液の濃度、および、これらの水溶液の混合比率は、必要に応じ適宜調整されてよい。HPO水溶液およびK水溶液は、ともに酸性であるため、HPO水溶液とK水溶液とが混合されたエッチング液201は、任意の混合比率で酸性である。なお、K水溶液自体が酸性を示すため、エッチング開始時点で酸性であるエッチング液201として、K水溶液のみを用いてもよい。この場合、K水溶液の濃度は、例えば0.025Mとすればよい。
エッチング液201が、PECエッチングの開始時点から酸性であることは、マスク50としてレジストの使用を容易にする観点から好ましい。レジストマスクは、エッチング液201がアルカリ性であると、剥離しやすいからである。なお、マスク50としてTiまたは酸化シリコンを使用する場合は、エッチング液201が酸性でもアルカリ性でも特に問題ない。
第2例のエッチング液201を用いる場合のPECエッチング機構は、第1例のエッチング液201を用いる場合について説明した(化1)~(化3)が、(化7)に置き換わったものと推測される。つまり、GaNと、UV光221の照射で生成されたホールと、水と、が反応することで、Gaと、水素イオン(H)と、Nと、が生成する(化7)。そして、生成されたGaが、酸に溶解される。このようにして、GaNのPECエッチングが行われる。なお、(化4)~(化6)に示したような、ホールと対で生成された電子がS 2-により消費される機構は、第1例のエッチング液201を用いる場合と同様である。
Figure 0007261685000007
(化5)に示すように、S 2-からSO -*ラジカルを生成する手法としては、UV光221の照射、および、加熱の少なくとも一方を用いることができる。UV光221の照射を用いる場合、S 2-による光吸収を大きくしてSO -*ラジカルを効率的に生成させるために、UV光221の波長を、200nm以上310nm未満とすることが好ましい。つまり、UV光221の照射により、ウエハ10においてIII族窒化物中にホールを生成させるとともに、エッチング液201においてS 2-からSO -*ラジカルを生成させることを、効率的に行う観点からは、UV光221の波長を、200nm以上310nm未満とすることが好ましい。S 2-からSO -*ラジカルを生成することを、加熱で行う場合は、UV光221の波長を、(365nm以下で)310nm以上としてもよい。
UV光221の照射によりS 2-からSO -*ラジカルを生成させる場合、ウエハ10の表面20からエッチング液201の上面までの距離(ウエハ配置深さ)L(図1(b)参照)は、例えば、1mm以上100mm以下とすることが好ましい。距離Lが、例えば1mm未満と過度に短いと、ウエハ10上方のエッチング液201において生成されるSO -*ラジカルの量が、距離Lの変動により不安定になる可能性がある。なお、距離Lが短いと、液面の高さの制御が難しくなることから、距離Lは、1mm以上であることが好ましく、3mm以上であることがより好ましく、5mm以上であることがさらに好ましい。また、距離Lが、例えば100mm超と過度に長いと、ウエハ10上方のエッチング液201において、PECエッチングに寄与しない、無駄に多くのSO -*ラジカルが生成されるため、エッチング液201の利用効率が低下する。
PECエッチングは、例示したGaN以外のIII族窒化物に対しても行うことができる。III族窒化物が含有するIII族元素は、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)およびインジウム(In)のうちの少なくとも1つであってよい。III族窒化物におけるAl成分またはIn成分に対するPECエッチングの考え方は、Ga成分について(化1)および(化2)、または、(化7)を参照して説明した考え方と同様である。つまり、UV光221の照射によりホールを生成させることで、Alの酸化物またはInの酸化物を生成させ、これらの酸化物をアルカリまたは酸に溶解させることで、PECエッチングを行うことができる。UV光221の波長は、エッチングの対象とするIII族窒化物の組成に応じて、適宜変更されてよい。GaNのPECエッチングを基準として、Alを含有する場合は、より短波長の光を用いればよく、Inを含有する場合は、より長波長の光も利用可能となる。つまり、加工したいIII族窒化物の組成に応じて、当該III族窒化物がPECエッチングされるような波長の光を、適宜選択して用いることができる。
なお、半絶縁性基板を有するエピタキシャル基板をウエハ10とし非導電性材料で形成されたマスク50を用いる場合、等において、PECエッチングを促進するために、以下に説明するようなカソードパッド30を用いてもよい。図8は、カソードパッド30を有するPEC対象物100を例示する概略断面図である。カソードパッド30は、導電性材料で形成された導電性部材であって、被エッチング領域21と電気的に接続された、ウエハ10の導電性領域の表面の少なくとも一部と接触するように設けられている。カソードパッド30は、PECエッチング時に、カソードパッド30の少なくとも一部、例えば上面が、エッチング液201と接触するように、設けられている。
(化1)および(化2)、または、(化7)から理解されるように、PECエッチングが生じる被エッチング領域21は、ホールが消費されるアノードとして機能すると考えられる。また、(化6)から理解されるように、被エッチング領域21と電気的に接続された導電性部材であるカソードパッド30の、エッチング液201と接触する表面は、電子が消費される(放出される)カソードとして機能すると考えられる。このように、カソードパッド30を用いることで、PECエッチングを促進させるようにしてもよい。
なお、上述の説明では、エッチング液201に電子を受け取る酸化剤を含ませることで、電子を消費させる態様のPECエッチングを例示したが、PECエッチングは、他の態様で行われてもよい。具体的には、エッチング液201に酸化剤を含ませず、エッチング液201にカソード電極を浸漬させ、アノード電極となる被エッチング領域21と、カソード電極と、を外部回路により電気的に接続することで、電子を消費させる態様のPECエッチングを行ってもよい。
次に、第2のエッチングを施す工程について説明する。第1のエッチングを施す工程(PECエッチング工程)により、PECエッチングが施された表面20である表面120(PEC後表面120)が形成される。図2(a)は、PECエッチングが施されたウエハ10を例示する概略断面図である。
上述のように、ウエハ10の表面20に、転位が所定の密度で分布している。転位においては、ホールのライフタイムが短いため、PECエッチングが生じにくい。このため、PEC後表面120の、転位に対応する位置には、PECエッチングの溶け残り部分として、凸部122が形成されやすい。つまり、PECエッチング工程では、PEC後表面120において、(転位が無くPECエッチングが進行した部分であり、)PECエッチングされることにより新たに現れた平坦部121と、平坦部121に比べてPECエッチングがされにくいことにより生じた、平坦部121に対して***した凸部122と、が形成される。凸部122は、PECエッチングの溶け残り部分であるため、その高さは、最大でも除去領域110の深さ(厚さ)以下である。
第2のエッチングを施す工程(以下、平坦化エッチング工程ともいう)では、PEC後表面120に第2のエッチング(以下、平坦化エッチングともいう)を施す。PEC後表面120が形成されたウエハ10は、平坦化エッチング工程における平坦化エッチング処理の対象物140(以下、平坦化対象物140ともいう)となる。
平坦化エッチング工程では、より具体的に説明すると、凸部122を(平坦部121に対して選択的に)エッチングすることで、凸部122を低くする。「平坦化」とは、凸部122を低くすることで、PEC後表面120の平坦性を、平坦化エッチング前と比べて向上させることを意味する。
平坦化エッチングとしては、例えば、酸性またはアルカリ性のエッチング液を用いる(PECエッチングではない)ウェットエッチングが用いられる。平坦化エッチングのエッチング液としては、例えば、塩酸(HCl)水溶液、塩酸(HCl)と過酸化水素(H)との混合水溶液(塩酸過水)、硫酸(HSO)と過酸化水素(H)との混合水溶液(ピラニア溶液)、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)水溶液、フッ化水素水溶液(フッ酸)、水酸化カリウム(KOH)水溶液、等が用いられる。
図2(b)は、平坦化エッチング工程を示す、平坦化エッチング装置300の概略断面図である。平坦化エッチング装置300は、エッチング液301を収容する容器310を有する。平坦化工程では、平坦化対象物140をエッチング液301に浸漬することで、凸部122をエッチングする。これにより、PEC後表面120が平坦化される。凸部122を所定の低さとなるようにエッチングしたら、平坦化エッチング工程を終了させる。
平坦化エッチングは、PECエッチングではない。このため、平坦化エッチング工程では、ウエハ10の表面20にUV光を照射しない。ここで「UV光を照射しない」とは、不要なPECエッチングが生じるような(強い)UV光は照射されないようにする、という意味である。
GaN等のIII族窒化物のc面をエッチングすることは、難しいことが知られているが、PECエッチングは、III族窒化物を結晶方位によらずエッチングできるため、c面であってもエッチングできる。PECエッチング工程のPECエッチングは、c面であるウエハ10の表面20の上方からUV光221を照射しながら行われることで、表面20を構成するIII族窒化物を、表面20に対して垂直な方向から(つまり、ウエハ10の厚さ方向に)エッチングする。
これに対し、平坦化エッチングは、例えば、塩酸過水等のエッチング液を用いた、PECエッチングでない通常のウェットエッチングとして行われる。通常のウェットエッチングでは、III族窒化物のc面はエッチングが困難であるため、PEC後表面120のうち、c面で構成されている平坦部121はエッチングされない。しかし、凸部122は、c面以外の結晶面を含んで構成されているため、通常のエッチングによりエッチングすることができる。したがって、平坦化エッチングによって、平坦部121に対し、凸部122を選択的にエッチングすることができる。平坦化エッチングは、c面以外の結晶面、つまりc面と交差する結晶面をエッチングするものであり、凸部122を、c面に対して垂直ではない方向から(つまり、ウエハ10の厚さ方向と交差する方向(横方向)に)エッチングする。
平坦化エッチングにより凸部122をエッチングすることで、凸部122を低くしてPEC後表面120を平坦に近づけること、つまり、凸部122を、平坦部121を構成するc面に近づけること、ができる。凸部122がエッチングされてc面に近づくと、エッチングが進行しにくくなる。このため、本実施形態の平坦化エッチング工程では、凸部122が過剰にエッチングされることが抑制され、PEC後表面120がほぼ平坦となった状態で、平坦化エッチングを終了させることが容易である。
図3(a)~図3(c)は、第1実施形態によるPECエッチング工程および平坦化エッチング工程をまとめて例示する、ウエハ10の概略断面図である。図3(a)は、PECエッチング開始前のウエハ10を示す。
図3(b)は、PECエッチング終了後(であって平坦化エッチング開始前)のウエハ10を示す。PECエッチング終了後(であって平坦化エッチング開始前)のウエハ10において、PECエッチングが施された表面20であるPEC後表面120が形成されており、PEC後表面120に、平坦部121と、凸部122と、が形成されている。
図3(c)は、平坦化エッチング終了後のウエハ10を示す。平坦化エッチング終了後のウエハ10において、凸部122が低くなった(除去された)PEC後表面120である表面130(以下、平坦化後表面130ともいう)が形成されている。
平坦化エッチング工程が終了した後、つまり、PECエッチングおよび平坦化エッチングが施されたウエハ10(処理後ウエハ10)が得られた後、得たい構造体150の構造に応じて他の工程(電極形成工程等)が行われる。このようにして、構造体150が製造される。
図4(a)~図4(c)は、処理後ウエハ10の形状を例示する概略断面図である。平坦化後表面130を、太線で示している。処理後ウエハ10の形状は、特に限定されず、製造したい構造体150の構造に応じて、適宜選択されてよい。図4(a)は、処理後ウエハ10に凹部が形成されている形状(凹部の部分がPECエッチングで除去された形状)を例示し、図4(b)は、処理後ウエハ10に凸部が形成されている形状(凸部の外側部分がPECエッチングで除去された形状)を例示し、図4(c)は、処理後ウエハ10が平板状である形状(ウエハ10の表面20の全面がPECエッチングで除去された形状)を例示する。
以上説明したように、本実施形態の平坦化エッチングによれば、ウエハ10にPECエッチングを施すことで形成された表面の平坦性を高めることができる。
次に、PECエッチングおよび平坦化エッチングに係る実験例について説明する。本実験例では、以下のような成長基板およびIII族窒化物層を有するエピタキシャル基板を用いた。成長基板は、半絶縁性のSiC基板とした。III族窒化物層(以下、エピ層ともいう)は、AlNで構成された核生成層、GaNで構成され厚さ0.75μmのチャネル層、AlGaN(Al組成0.22)で構成され厚さ24nmの障壁層、および、GaNで構成され厚さ5nmのキャップ層の積層構造とした。
エピ層に、PECエッチングにより凹部を形成した。PECエッチングは、エッチング液として0.025MのK水溶液を用い、波長260nmのUV光を3.8mW/cmの強度で照射しながら、120分間行った。ウエハ配置深さLは5mmとした。マスクは酸化シリコンで形成した。なお、カソードパッドをチタンにより形成した。深さが23.2nmの凹部を形成した。キャップ層の厚さが5nmで、障壁層の厚さが24nmであるため、凹部の下方に残った障壁層の厚さは、5.8nmとなる。
PECエッチングの後、平坦化エッチングにより凹部の底を平坦化した。平坦化エッチングは、エッチング液として塩酸過水(例えば、30%のHClと30%のHとを1:1で混ぜたもの)を用い、10分間行った。
PECエッチングが施される前のエピ層の表面(以下、エピ層表面という)、PECエッチングにより形成され平坦化エッチングが施されていない凹部の底(以下、未平坦化底という)、および、PECエッチング後に平坦化エッチングが施された凹部の底(以下、平坦化底という)、のそれぞれに対し、1000nm角の領域を、原子間力顕微鏡(AFM)で観察した。
図5は、エピ層表面のAFM像である。エピ層表面の、AFM測定で得られた算術平均粗さ(Ra)は、0.14nmである。
図6(a)は、未平坦化底のAFM像である。未平坦化底には、転位に対応する位置に、凸部が観察される。未平坦化底に分布する複数の凸部の高さが、一定ではない傾向が見られる。最大の凸部の高さは、10nmを超えている。
未平坦化底の、AFM測定で得られたRaは、0.22nmである。エピ層表面のRaが例えば0.14nmであるのに対し、未平坦化底のRaは例えば0.22nmである。未平坦化底は、凸部を有しているものの、そのRaは、エピ層表面のRaに対し例えば2倍以下であり、それほど増加していない。この理由は、未平坦化底の大部分の面積を占める平坦部が高い平坦性を有するように、つまり、エピ層表面が有していた高い平坦性を平坦部においてほぼ損ねないように、PECエッチングが行われたためといえる。
図6(b)は、平坦化底のAFM像である。平坦化底では、未平坦化底で観察される凸部が明確には観察されず、凹部の底が平坦化されていることがわかる。平坦化底には、凸部が形成されていたと推測される位置、つまり、転位に対応する位置が、明るい領域として、平坦部とは区別されて観察される。
平坦化底の、AFM測定で得られたRaは、0.24nmである。未平坦化底のRaが例えば0.22nmであるのに対し、平坦化底のRaが例えば0.24nmとやや大きくなっているが、この差は、未平坦化底の測定領域と、平坦化底の測定領域とが、異なることに起因する誤差と考えられ、未平坦化底のRaと、平坦化底のRaとは、同程度と考えられる。未平坦化底と、平坦化底とは、Raのみで明確に区別することは難しいといえる。平坦化底のAFM像から、平坦化エッチングにより、平坦部に対して、凸部を選択的にエッチングできていることがわかる。
なお、PECエッチングが施された表面(PEC後表面)120においては、エッチングに起因するIII族窒化物結晶へのダメージが(例えばドライエッチングと比べて)少ない。
また、PECエッチングが施された表面(PEC後表面)120においては、ウエハ10がドライエッチングで加工された場合の表面と比べて、ハロゲン元素の残留が少ない。ドライエッチングでウエハ10を加工しようとする場合、ハロゲン元素を含むエッチングガスを表面20に衝突させたり、表面20をハロゲン化する反応を用いたりするため、加工後の表面(の所定厚さの表層部内)に、ハロゲン元素が残留することとなる。このようなドライエッチングと比べ、本実施形態におけるPECエッチングおよび平坦化エッチングは、PEC後表面120および平坦化後表面130(の所定厚さの表層部内)にハロゲン元素を残留させないようなウェットエッチングとして行うことができる。PEC後表面120および平坦化後表面130におけるハロゲン元素(例えば塩素(Cl))の濃度は、好ましくは1×1015/cm未満であり、より好ましくは5×1014/cm未満であり、さらに好ましくは2×1014/cm未満である。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、PECエッチングを終了させた後に、平坦化エッチングを行う態様を例示した。つまり、1回のPECエッチングで最終的な深さまでのエッチングを行った後に、1回の平坦化エッチングを行う態様を例示した。
第2実施形態では、PECエッチングを最終的な深さまで実施する前に、PECエッチングを途中の深さまで実施した段階で、平坦化エッチングを実施し、その後再びPECエッチングを実施する態様を例示する。つまり、本実施形態では、PECエッチングと、平坦化エッチングと、を交互に繰り返す態様を例示する。平坦化エッチングは、必要に応じて複数回行ってもよい。第1実施形態と同様にして、PECエッチングが終了した(最終的な深さまで行われた)後に、平坦化エッチングを行ってもよい。
第2実施形態は、PECエッチングされるべき全体的な深さのうちの、部分的な深さを、1回当たりのPECエッチングでエッチングし、各回のPECエッチングの後に、平坦化エッチングを行う方法ということもできる。
図7(a)~図7(e)は、第2実施形態によるPECエッチング工程および平坦化エッチング工程をまとめて例示する、ウエハ10の概略断面図である。図7(a)は、PECエッチング開始前のウエハ10を示す。
図7(b)は、部分的な深さをエッチングする1回目のPECエッチングを実施した段階のウエハ10を示す。図7(c)は、図7(b)に示すウエハ10に対して平坦化エッチングを施した段階のウエハ10を示す。図7(d)は、図7(c)に示す平坦化エッチングの後に、部分的な深さをエッチングする2回目のPECエッチングを実施した段階のウエハ10を示す。図7(e)は、図7(d)に示すウエハ10に対して平坦化エッチングを施した段階のウエハ10を示す。
第2実施形態では、第1実施形態と比べて、1回当たりのPECエッチングでエッチングされる深さが浅い。このため、第2実施形態(図7(b)および図7(d)参照)では、第1実施形態(図3(b)参照)と比べて、形成される凸部122が全体的に低く、また、凸部122同士の高さの差が少ない。
したがって、本実施形態の(1回当たりの)平坦エッチングでは、凸部122のエッチングが容易となり、また、エッチング後の凸部122の高さを揃えることが容易となる。そして、平坦化エッチングを複数回繰り返すことで、凸部122をより確実にエッチングすることができる。これにより、本実施形態では、最終的に得られる平坦化後表面130の平坦性を、より高めることができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態を具体的に説明した。しかしながら、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更、改良、組み合わせ等が可能である。
例えば、平坦化エッチングとして、上述の方法以外を用いてもよい。上述の実施形態では、平坦化エッチングとして、酸性またはアルカリ性のエッチング液を用いる(PECエッチングではない)ウェットエッチングを用いる態様、つまり、凸部122を化学的にエッチングする態様を例示した。平坦化エッチングは、PEC後表面120が平坦化されるように凸部122がエッチングされれば、その機構は特に限定されない。そのため、平坦化エッチングは、化学的なエッチング以外の他の機構によるエッチングで行ってもよい。複数の機構によるエッチングを組み合わせることで、平坦化エッチングをより効果的に行ってもよい。
平坦化エッチングは、例えば、凸部122を機械的に除去することで行われてもよく、機械的な平坦化エッチングとしては、例えば、バブリング洗浄を用いてもよく、また例えば、スクラブ洗浄を用いてもよい。バブリング洗浄のエッチング液(洗浄液)としては、例えば、上述の実施形態で例示した塩酸過水が挙げられる。塩酸過水で凸部122をエッチングする際、気泡が激しく発生する。このため、気泡発生による衝撃で、凸部122を破壊し除去することができる。塩酸過水は、凸部122を化学的かつ機械的にエッチングするエッチング液といえる。
また例えば、平坦化エッチング装置300として、以下のようなものを用いてもよい。図9は、他の実施形態による平坦化エッチング装置300の概略断面図である。他の実施形態による平坦化エッチング装置300は、上述の実施形態による平坦化エッチング装置300に、流れ生成機構320と、振動生成機構330と、が追加された構成を有する。流れ生成機構320は、エッチング液301に流れ(動き)を生成させる。振動生成機構330は、例えば超音波発生器であり、エッチング液301に振動を与える。エッチング液301に流れ(動き)を生成させること、および、エッチング液301に振動を与えること、の少なくとも一方を行うことで、凸部122を機械的にエッチングする作用を高めることができる。
<本発明の好ましい態様>
以下、本発明の好ましい態様について付記する。
(付記1)
少なくとも表面がIII族窒化物で構成された部材の前記表面に第1のエッチングを施す工程と、
前記第1のエッチングが施された前記表面に第2のエッチングを施す工程と、
を有し、
前記第1のエッチングを施す工程では、前記表面において、エッチングされることにより新たに現れた平坦部と、前記平坦部に比べてエッチングされにくいことにより生じた、前記平坦部に対して***した凸部と、が形成され、
前記第2のエッチングを施す工程では、前記凸部を(平坦部に対して選択的に)エッチングすることで、前記凸部を低くする、
構造体の製造方法。
(付記2)
前記凸部は、前記部材を構成するIII族窒化物の転位に対応する位置に形成される、付記1に記載の構造体の製造方法。
(付記3)
前記表面は、III族窒化物のc面で構成され、
前記第1のエッチングは、III族窒化物を前記表面に対して垂直な方向からエッチングし、
前記第2のエッチングは、前記凸部をc面に対して垂直ではない方向からエッチングする、付記1または2に記載の構造体の製造方法。
(付記4)
前記第1のエッチングは、光電気化学エッチングである、付記3に記載の構造体の製造方法。
(付記5)
前記第2のエッチングは、(光電気化学エッチングではなく、)酸性またはアルカリ性のエッチング液を用いるウェットエッチングである、付記3または4に記載の構造体の製造方法。
(付記6)
前記第1のエッチングは、III族窒化物を前記表面に対して垂直な方向からエッチングし、
前記第2のエッチングは、前記凸部を機械的に除去する、付記1~5のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記7)
前記第1のエッチングは、光電気化学エッチングである、付記6に記載の構造体の製造方法。
(付記8)
前記第2のエッチングは、バブリング洗浄である、付記6または7に記載の構造体の製造方法。
(付記9)
前記第2のエッチングは、スクラブ洗浄である、付記6~8のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記10)
前記第1のエッチングは、光電気化学エッチングであり、前記表面に上方から紫外光を照射することで、III族窒化物を前記表面に対して垂直な方向からエッチングする、付記1~9のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記11)
前記第2のエッチングでは、前記表面に(光電気化学エッチングが生じるような)紫外光を照射しない、付記1~10のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記12)
前記第2エッチングは、前記凸部を、前記平坦部に対して選択的にエッチングする、付記1~11のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記13)
前記第1のエッチングは、光電気化学エッチングであり、
前記光電気化学エッチングのエッチング液は、電子を受け取る酸化剤を含むアルカリ性または酸性のエッチング液である、付記1~12のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記14)
前記第1のエッチングは、光電気化学エッチングであり、
前記第1のエッチングにおいて、前記表面から前記光電気化学エッチングのエッチング液の上面までの距離が、好ましくは1mm以上100mm以下、より好ましくは3mm以上100mm以下、さらに好ましくは5mm以上100mm以下である、付記1~13のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記15)
前記第1のエッチングは、光電気化学エッチングであり、
前記第1のエッチングでは、前記表面上に、マスクが配置された状態で、前記光電気化学エッチングが行われ、
前記光電気化学エッチングのエッチング液は、(第1のエッチングの開始時点から)酸性のエッチング液であり、
前記マスクは、レジストマスクである、付記1~14のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記16)
前記第1のエッチングは、光電気化学エッチングであり、
前記光電気化学エッチングは、前記表面上に、マスクと導電性部材とが配置された状態で、前記が行われ、
前記マスクは、非導電性材料で構成され、
前記導電性部材は、前記光電気化学エッチングが施される領域と電気的に接続された、前記部材の導電性領域の表面、の少なくとも一部と接触するように設けられ、前記導電性部材の少なくとも一部が(上面が)、前記光電気化学エッチングのエッチング液と接触するように設けられる、付記1~15のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記17)
前記第1のエッチングと、
前記第2のエッチングと、
を交互に繰り返す、付記1~16のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記18)
前記第2のエッチングは、前記第2のエッチングに用いられるエッチング液に流れ(動き)を生成させながら行われる、付記1~17のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
(付記19)
前記第2のエッチングは、前記第2のエッチングに用いられるエッチング液に振動を与えながら行われる、付記1~18のいずれか1つに記載の構造体の製造方法。
10…ウエハ、20…(ウエハの)表面、21…被エッチング領域、30…カソードパッド、50…マスク、100…PEC対象物、110…除去領域、120…PEC後表面、121…平坦部、122…凸部、130…平坦化後表面、140…平坦化対象物、150…構造体、200…PECエッチング装置、201…エッチング液、210…容器、220…光源、221…UV光、300…平坦化エッチング装置、301…エッチング液、310…容器、320…流れ生成機構、330…振動生成機構

Claims (17)

  1. 少なくとも表面がIII族窒化物で構成された部材の前記表面に第1のエッチングを施す工程と、
    前記第1のエッチングが施された前記表面に第2のエッチングを施す工程と、
    を有し、
    前記第1のエッチングを施す工程では、前記表面において、エッチングされることにより新たに現れた平坦部と、前記平坦部に比べてエッチングされにくいことにより生じた、前記平坦部に対して***した凸部と、が形成され、
    前記第2のエッチングを施す工程では、前記凸部をエッチングすることで、前記凸部を低くし、
    前記第1のエッチングは、第1のエッチング液を用いて行われる光電気化学エッチングであり、
    前記第2のエッチングは、前記第1のエッチングにより前記III族窒化物を構成するIII族元素の酸化物が除去され終わった後に、前記第1のエッチング液とは別の第2のエッチング液を用いて開始されるエッチングである、
    構造体の製造方法。
  2. 前記凸部は、前記部材を構成するIII族窒化物の転位に対応する位置に形成される、請求項1に記載の構造体の製造方法。
  3. 前記表面は、III族窒化物のc面で構成され、
    前記第1のエッチングは、III族窒化物を前記表面に対して垂直な方向からエッチングし、
    前記第2のエッチングは、前記凸部をc面に対して垂直ではない方向からエッチングする、請求項1または2に記載の構造体の製造方法。
  4. 前記第2のエッチングは、酸性またはアルカリ性の前記第2のエッチング液を用いるウェットエッチングである、請求項3に記載の構造体の製造方法。
  5. 前記第1のエッチングは、III族窒化物を前記表面に対して垂直な方向からエッチングし、
    前記第2のエッチングは、前記凸部を機械的に除去する、請求項1~のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  6. 前記第2のエッチングは、バブリング洗浄である、請求項に記載の構造体の製造方法。
  7. 前記第2のエッチングは、スクラブ洗浄である、請求項5または6に記載の構造体の製造方法。
  8. 前記第1のエッチングは、前記表面に上方から紫外光を照射することで、III族窒化物を前記表面に対して垂直な方向からエッチングする、請求項1~のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  9. 前記第2のエッチングでは、前記表面に紫外光を照射しない、請求項1~のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  10. 前記第2エッチングは、前記凸部を、前記平坦部に対して選択的にエッチングする、請求項1~のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  11. 第1のエッチング液は、電子を受け取る酸化剤を含むアルカリ性または酸性のエッチング液である、請求項1~10のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  12. 記第1のエッチングにおいて、前記表面から前記第1のエッチング液の上面までの距離が、1mm以上100mm以下である、請求項1~11のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  13. 記第1のエッチングでは、前記表面上に、マスクが配置された状態で、前記光電気化学エッチングが行われ、
    前記第1のエッチング液は、酸性のエッチング液であり、
    前記マスクは、レジストマスクである、請求項1~12のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  14. 記光電気化学エッチングは、前記表面上に、マスクと導電性部材とが配置された状態で行われ、
    前記マスクは、非導電性材料で構成され、
    前記導電性部材は、前記光電気化学エッチングが施される領域と電気的に接続された、前記部材の導電性領域の表面、の少なくとも一部と接触するように設けられ、前記導電性部材の少なくとも一部が、前記第1のエッチング液と接触するように設けられる、請求項1~13のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  15. 前記第1のエッチングと、
    前記第2のエッチングと、
    を交互に繰り返す、請求項1~14のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  16. 前記第2のエッチングは、前記第2のエッチング液に流れを生成させながら行われる、請求項1~15のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
  17. 前記第2のエッチングは、前記第2のエッチング液に振動を与えながら行われる、請求項1~16のいずれか1項に記載の構造体の製造方法。
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