JP7261582B2 - マスク - Google Patents
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Description
そこで、本発明者は、耳かけ部が装着された部分や耳裏における圧迫感を低減しつつ、側臥位の場合でもマスクの位置ずれを抑制する観点から鋭意検討を行ったところ、マスクを着用した際、着用者の目尻からこめかみ、目尻から耳たぶにかけての範囲を押さえつけないようにしつつ、着用者の眉付近をしっかり押さえることで、かかるマスクの横ずれを効果的に抑制し、フィット感を向上させつつ、圧迫感を低減できることを知見した。そして、マスクにおいて、フィット感と圧迫感との良好なバランスを得つつ、側臥位においても、広い範囲を均一に温め、全身のリラックス感を向上させるという課題を解決する観点から、さらに検討を進めた結果、マスクが特定の条件を満たすことが当該課題を解決する指針として有効なことを見出し、本発明を完成した。
(条件)
前記耳掛け部が耳掛け用の開口部を有し、
当該開口部の最大長さ方向に対し垂直な方向において、前記耳掛け部のうち前記開口部より上方に位置する部分の幅の最小値をDa(cm)とし、前記耳掛け部のうち前記開口部より下方に位置する部分の幅の最小値をDb(cm)としたとき、Da/Dbが、1.3以上、15.0以下であり、
前記Dbを含む直線と、前記耳掛け部の下側の外縁とが交わる点から、前記耳掛け部と前記マスク本体部との接合部までの、前記外縁の長さをDc(cm)としたとき、Dcが、1cm以上、4.5cm以下である。
まず、本実施形態に係る温熱具50の一例について、図1~図3に基づいて説明する。
本実施形態に係る温熱具50は、いわゆる温熱効果を有するアイマスクであり、マスク本体部51により着用者の両目を覆い、マスク本体部51に設けられた一対の発熱体100から、所定温度に加熱された水蒸気を目およびその周囲に付与するために用いられるものである。ただし、マスクの態様は、本実施形態のものに限定されない。
このような配置を取る事により、より一層着用時にマスク本体部51が顔にフィットしやすくなる。
耳掛部52は一対で用いられ、耳掛部52L、耳掛部52Rは、マスク本体部51の長手方向(X方向)の各端部にそれぞれ取り付けられている。より詳細には、耳掛部52において、マスク本体部51側を基端とし、マスク本体部51から遠い側を先端としたとき、耳掛部52の基端側の領域と、マスク本体部51の着用者側のシート(第1袋体シート531)とが接合されている。
また、耳掛部52L、および耳掛部52Rとはそれぞれマスク本体部51と重なり合う接合領域を有している。
また、スリット31は、耳掛部52の伸長方向に対して、垂直な方向に備えられていてもよく、ななめ方向に備えられていてもよい。スリット31の切り込みの切片が温熱具50の装着時に使用者の肌にあたりにくくする観点から、スリット31は耳かけ部52の伸長方向に対して垂直な方向に備えられていることが好ましい。
すなわち、試料幅を80±10mmとし、当該試料を引張り試験器での初期長さを55±15mmに設定し、引張速度300mm/minにて、La方向に規定の長さ(100%伸長時応力であれば、初期長さの100%の長さ、50%伸長時応力であれば、初期長さの50%の長さ)伸長させた際の引張強さを測定する。
具体的には、実施例において後述する。
つぎに、温熱具50に備えられる発熱体100について説明する。本実施形態において、一対の発熱体100が温熱具50に配され、それぞれの発熱体100が着用者の目を覆うこととなる。
具体的には、発熱部10は、被酸化性金属の酸化反応によって発熱して温熱効果を付与するものであり、JIS S4100に準拠した測定において、発熱温度30℃以上70℃以下の性能を有するものを使用することができる。また、発熱部10は含まれる水が加熱されることにより、水蒸気を発生するという作用をもたらす。
発熱部10の厚みを上記範囲とすることで、発熱効果を高めつつ、発熱体100を使用しやすいサイズにすることができる。また、発熱部10においては、適度な剛性を有するため、温熱具50の装着時にフィット感をより強く感じる事ができる。
なお、この発熱部10の厚みは平均厚みを示す。
収容体20は、少なくとも一部が透気性であり、発熱部10を収容するものである。収容体20は、たとえば、図5に示すように2枚のシート(第1収容体シート201、第2収容体シート202)の周縁部203を貼り合せて構成することができる。
なお、第1収容体シート201は発熱部10よりも着用者の肌側に位置されるものであり、第2収容体シート202は発熱部10よりも着用者の肌から遠い側に位置されるものである。温熱具50が水蒸気を目又は皮膚に供給する場合、水蒸気を効率的に人の目や皮膚に与える観点から、第1収容体シート201は、透気性に長けているシートであることが好ましく、一方、第2収容体シート202は、透気性に乏しいシートであることが好ましい。すなわち、第2収容体シート202は、第1収容体シート201より透気性に乏しい事が好ましく、非通気である事がより好ましい。言い換えると、第2収容体シート202の通気度は、第1収容体シート201の通気度よりも高いことが好ましい。
(条件)
耳掛部52が耳掛け用の孔54を有し、
孔54の最大長さ方向に対し垂直な方向において、耳掛部52のうち孔54より上方に位置する部分の幅の最小値をDa(cm)とし、耳掛部52のうち孔54より下方に位置する部分の幅の最小値をDb(cm)としたとき、Da/Dbが、1.3以上、15.0以下であり、Dbを含む直線と、耳掛部52の下側の外縁とが交わる点から、耳掛部52とマスク本体部51との接合部までの、上記外縁の長さをDc(cm)としたとき、Dcが、1cm以上、4.5cm以下である。
なお、孔54LにおけるLaと、孔54RにおけるLaとが異なる場合、孔54のLaとは、両者の平均値とする。また、耳掛部52が、孔54の外縁の一部から耳掛部52の外縁に延在するスリットを有している場合、当該スリットは、最大長さLaには含まれない。さらに、孔54が開口面積を有していない切れ込みからなるマスクの場合(例えばT字形状の切れ込み)においては、孔54に相当するLa方向に延びる開口部の両端の頂点を結んだ直線が、La(cm))となる。また、マスク本体51と耳掛部52が一体になったもの(連なった1枚のシート)であってもよい。
Da/Dbは、耳掛部52の下方を伸長しやすくし、圧迫感を低減する観点から、好ましくは、1.7以上、より好ましくは、2.0以上、さらに好ましくは、2.5以上である。一方、Da/Dbは、フィット感を得る観点から、好ましくは、12以下、より好ましくは、7.0以下、さらに好ましくは、5.0以下である。
本実施形態における温熱具50において、上記の条件を満たすことによって、温熱具50が着用者の眉付近において密着しやすくなり、フィット感を向上させることができるとともに、着用者の耳掛部52が装着された部分や耳裏にかかる負荷を低減し、圧迫感を抑制でき、温熱具50による温熱効果を十分に得ることができるようになる。また、フィット感の向上に伴い、温熱具50全体において、より均一な温熱効果が得られるようになる。さらに、温熱具50によれば、従来よりも広い範囲を温め、かつ、目元が効果的に温められることで、全身のリラックス感も得られやすくなる。
切欠部41の形状は特に限定されず、図6に示されるように、三角状であってもよく、円弧状であってもよく、一部に曲線を有するものであってもよい。また、切欠部41の数も特に限定されない。
上記の実施形態においては、温熱具50の機能として酸化還元反応による発熱体100について説明したが、これに限られず、他の方法によって加温してもよく、また、保温、保湿、保冷、急冷、遮光、芳香、抗菌、押圧および防塵機能等を更に有してもよい。マスクとしては、温熱具50のような蒸気温熱機能を有するマスクの他、例えば、(1)更に遮光性の部材を用い、光を遮る目的の安眠マスク、(2)保温機能を有する部材を用い、電子レンジなどの加熱器でマスクを温めてから目を温めることのできるマスク、(3)保冷剤、冷感剤などの冷却部材と、発熱機能を組み合わせ、発熱による加温と共に目を冷やすこともできるマスク、(4)香り成分を有する部材を発熱体と共に用い、リラックス効果を与えるマスク、(5)ビーズや球体を備え、目に圧迫感を与えて指圧効果を奏するマスク、(6)電気などで振動させることによりマッサージ効果を奏するマスク、などに変更することが可能である。
(条件)
前記耳掛け部が耳掛け用の開口部を有し、
当該開口部の最大長さ方向に対し垂直な方向において、前記耳掛け部のうち前記開口部より上方に位置する部分の幅の最小値をDa(cm)とし、前記耳掛け部のうち前記開口部より下方に位置する部分の幅の最小値をDb(cm)としたとき、Da/Dbが、1.3以上、15.0以下であり、
前記Dbを含む直線と、前記耳掛け部の下側の外縁とが交わる点から、前記耳掛け部と前記マスク本体部との接合部までの、前記外縁の長さをDc(cm)としたとき、Dcが、1cm以上、4.5cm以下である。
<2> Dbが、0.3cm以上、2.0cm未満である、<1>に記載のマスク。
<3> 前記耳掛け部が、前記耳掛け部の下側の外縁から前記開口部に向かうスリットを備える<1>または<2>に記載のマスク。
<4> 前記スリットが複数である、<3>に記載のマスク。
<5> 前記耳掛け部を前記最大長さ方向に100%伸長させたときの応力が10N以下である、<1>乃至<4>のいずれか一つに記載のマスク。
<6> 前記耳かけ部は不織布である、<1>乃至<5>のいずれか一つに記載のマスク。
<7> 前記発熱体は、被酸化性金属の酸化反応により水蒸気を発生するものである、<1>乃至<6>のいずれか一つに記載のマスク。
<8> 前記発熱体が一対であり、各々により両目が覆われるように配置されている、<1>乃至<7>のいずれか一つに記載のマスク。
<9> 前記耳掛部をマスク本体から外側に向かって開いたとき、前記耳掛け用の前記開口部が前記マスク本体の長手方向に対して下方に傾いて延びている、<1>乃至<8>のいずれか一つに記載のマスク。
<10> 前記耳掛部をマスク本体から外側に向かって開いたとき、前記耳掛部が平面視においてハの字形状となっている、<1>乃至<9>のいずれか一つに記載のマスク。
<11> 前記発熱体は、発熱部と、前記発熱部を内部に収容する収容体と、を備え、
前記発熱部の厚みが、好ましくは0.2mm以上であり、より好ましくは0.4mm以上であり、さらに好ましくは0.5mm以上であり、一方、好ましくは5mm以下であり、より好ましくは3mm以下であり、さらに好ましくは2mm以下である、<1>乃至<10>のいずれか一つに記載のマスク。
<12> 前記収容体は、前記発熱部よりも着用者の肌側に位置される第1収容体シートと、前記発熱部よりも着用者の肌から遠い側に位置される第2収容体シートと、を備え、
前記第2収容体シートの通気度は、前記第1収容体シートの通気度よりも高い、<11>に記載のマスク。
<13> 前記第1収容シートの通気度は、好ましくは3,000~6,000秒/100mlであり、より好ましくは4,000~6,000秒/100mlである、<11>または<12>に記載のマスク。
<14> Da/Dbは、好ましくは1.7以上であり、より好ましくは2.0以上であり、さらに好ましくは2.5以上であり、一方、好ましくは12以下であり、より好ましくは7.0以下であり、さらに好ましくは、5.0以下である、<1>乃至<13>のいずれか一つに記載のマスク。
<15> Da/Dbは、好ましくは1.7以上12以下あり、より好ましくは2.0以上7.0以下あり、さらに好ましくは2.5以上5.0以下ある、<1>乃至<14>のいずれか一つに記載のマスク。
<16> Dbは、より好ましくは、0.5cm以上であり、さらに好ましくは、0.6cm以上であり、一方、より好ましくは、1.5cm以下であり、さらに好ましくは、1.3cm以下である、<1>乃至<15>のいずれか一つに記載のマスク。
<17> 前記スリットが、前記開口部の最大長さ方向に対し垂直な方向に形成されている、<3>乃至<16>のいずれか一つに記載のマスク。
<18> 前記発熱体により、温熱蒸気を放出する、<1>乃至<17>のいずれか一つに記載のマスク。
<19> アイマスクタイプである、<1>乃至<18>のいずれか一つに記載のマスク。
図1に示すような温熱具について、表2に示す構成となるよう、以下の手順に従い作製した。
〔発熱粉体水分散物の調製〕
表1で示す組成比で、材料を用意し、次の手順で調製した。キサンタンガムを水に溶解し、次いでリン酸3カリウム、水酸化カリウムを溶解して水溶液を用意した。一方で、鉄粉、活性炭をプレ混合した粉体を用意し、上記水溶液に、プレ混合粉体を入れ、ディスクタービン型攪拌羽根で150rpm、10分間攪拌してスラリー状の発熱粉体水分散物を得た。なお、塩化ナトリウムは後述する第1吸水シートの表面に該発熱粉体水分散物を塗布後、塗工面上に散布した。
第1吸水シートとして、木材パルプ製の紙(坪量20g/m2、伊野紙株式会社製)と吸水性ポリマー(球状、平均粒子径300μm、アクアリックCA、株式会社日本触媒製、坪量30g/m2)と木材パルプ製の紙(坪量30g/m2、伊野紙株式会社製)を積層して一体化したポリマーシート(最大吸水量の10~45質量%の水を吸収した状態での通気度2秒/100ml)を用い、第2吸水シートとして、ポリエチレンラミネート紙(ニットク株式会社製)を用いた。
第1吸水シートとして用いるポリマーシートを用意し、前述のとおりに調製した発熱粉体水分散物を25cm2(5cm×5cm)の第1吸水シートの表面に厚み略3mm(塗工量1.7g)で塗工し、塗工面上に、食塩(日本薬局方塩化ナトリウム:富田製薬株式会社製)を0.089g散布し、塗工面を第2吸水シート25cm2(5cm×5cm)で被覆することで、発熱部を作製した。
収容体における第1収容体シートを、炭酸カルシウムを含む多孔質の延伸ポリエチレン透湿性フィルム(JIS P8117による通気度3,500秒)から構成した。第2収容体シートは、ポリエチレン製の非透湿フィルムから構成した。該第2収容体シートの一面に吸水紙(坪量35g/m2)を積層して、上述のシート状発熱部の1枚を間にして、第1収容体シートと第2収容体シートとを、吸水紙が外方を向くように重ね、周縁部においてシートどうしを接合し、矩形の発熱体を得た。
第1袋体シートは、ポリプロピレン不織布(ニードルパンチ法、坪量80g/m2)、第2袋体シートは、ポリエチレンテレフタレート不織布(エアスルー法、坪量30g/m2)を用い、図5に示すように、両袋体シートの間に、上記で得られた発熱体を2個挟み、周縁部および縦中心線近傍において第1袋体シート、第2袋体シートどうしを接合し、マスク本体部を作成した。さらに、第1袋体シートの外側面に、不織布製の耳掛け部を該マスク本体部と接合することにより、実施例及び比較例の温熱具を得た。なお、以上の各操作は、酸素が存在しない雰囲気下で行った。
また、実施例及び比較例の温熱具について、表2に示されているDa、DbおよびDcを有する耳掛け部となるように、以下のようにして、開口部、及びスリット又は切欠部を設けた。
図7に示すように、耳掛け部52Lの第1袋体シートと接合する側の最も外側の点を点P3とし、点P3からX方向に沿って内側に15mmを離れた点を点P2とした。また、点P3と点P2は、耳掛け部52LのY方向の中心線(縦中央線Y1)上とした。つぎに、点P2を小円S1の円心とし、小円S1の曲率半径は1.5mmとした。同時に小円S1の円心からY方向の下方に向かいX方向と20度をなす方向であって、小円S1の円心(点P2)から50.5mm離れる点を点P1とした。点P1を大円S2の円心とし、大円S2の曲率半径は8mmとなるようにして、小円S1および大円S2の一部を両端とする開口部(孔54L)を設けた。すなわち、小円S1および大円S2の一部と、開口部(孔54L)の一部とを一致させた。ただし、図7では、小円S1および大円S2を示す破線と、開口部(孔54L)を示す実線とが重ならないよう、便宜上、小円S1および大円S2を開口部(孔54L)の内側においてやや小さめに示している。また、小円S1の円心(点P2)と大円S2の円心(点P1)を結ぶ直線の傾きは、La方向と一致する。また耳掛け部52Lの下側の外縁から当該開口部(孔54L)に向かう前記開口部の最大長さ方向に対し垂直な方向に2.5cmのスリット31を設けた。
同様にして、耳掛け部52Rについても、左右対称となるように、開口部およびスリットを設け、温熱具を作成した。
実施例1の開口部をY方向に沿って下方に2mm平行移動させた位置に、実施例1と同様の開口部を形成し、また耳掛け部の下側の外縁から当該開口部に向かう前記開口部の最大長さ方向に対し垂直な方向に2.4cmのスリットを設け、温熱具を作成した。
実施例1のスリットのかわりに、略三角形の切欠け部を設けた以外は、実施例1と同様にして耳掛け部を備える温熱具を作成した。
具体的には、図6に示されるDcを1.8mmとなるようにし、耳掛け部の下側の外縁を底辺として形成される略三角形の切欠け部を有するものとした。該略三角形は、La方向と直交する線における、耳掛け部の下側の外縁との交点から高さが2.5mmの点を頂点とし、その大きさは1.9cm2とした。
実施例1の小円及び大円の曲率半径を各々4.5mmと11mmに変更したことと、スリットを設けなかったこと以外は実施例1と同様にして、温熱具を作成した。
実施例1のスリットの長さを2mmに変更すると共にDcを表2に示されているものにした以外は、実施例1と同様にして温熱具を作成した。
実施例1の開口部をY方向に沿って上方に2mmに平行移動させた位置に、実施例1と同様の開口部を形成した。また、図6に示されるDcを4mmとなるようにし、耳掛け部の下側の外縁を底辺として形成される略三角形の切欠け部を有するものとした。該略三角形は、La方向と直交する線における、耳掛け部の下側の外縁との交点からの高さが2mmの点を頂点とし、その大きさは2cm2とした。
実施例1の開口部をY方向に沿って下方に8mmに平行移動させた位置に、実施例1と同様の開口部を形成した。また、図6に示されるDcを4mmとなるようにし、耳掛け部の下側の外縁を底辺として形成される略三角形の切欠け部を有するものとした。該略三角形は、La方向と直交する線における、耳掛け部の下側の外縁との交点から高さが1.95mmの点を頂点とし、その大きさは2cm2とした。
まず、温熱具から一対の耳掛部を剥離した。マスク本体と耳掛部が一体になったもの(連なった1枚のシート)の場合、孔の基端側の円弧の頂点から5mm内側を切り落とす。次に、一方の耳掛け部を用い、以下の装置を用いて、耳掛部のLa方向両端部をチャックにより挟み、応力を加えて、300mm/分の速さで、La方向に100%伸長させ、その後、応力を開放して、耳掛部をもとの状態とし、伸長長さに対する荷重(N)を測定した。また、試料幅は80±10mmであり、チャック間隔は55±15mmとなるよう調整した。
装置名:「テンシロン万能試験機」
製造元:「株式会社オリエンテック」
熟練したパネリスト21名が各温熱具を就寝時に着用し、以下の基準で評価し、21名の平均値を算出した。数値が高いほど、良好な結果であることを表す。
[フィット感]
5:良好なフィット感がある
4:やや良好なフィット感がある
3:フィット感がある
2:わずかにフィット感がある
1:フィット感がほとんどない
[圧迫感のなさ]
5:圧迫感がまったくない
4:圧迫感がほとんどない
3:圧迫感がない
2:圧迫感がややある
1:圧迫感がある
[目の周りの温まり感]
5:目の周りの温まり感が十分ある
4:目の周りの温まり感がやや十分ある
3:目の周りの温まり感がある
2:目の周りの温まり感がやや足りない
1:目の周りの温まり感がない
[全身のリラックス感]
5:全身のリラックス感が十分ある
4:全身のリラックス感がやや十分ある
3:全身のリラックス感がある
2:全身のリラックス感がやや足りない
1:全身のリラックス感がない
38℃以上となる面積を画像解析により計算したところ、実施例1では17.2cm2であったのに対し、比較例1では10.6cm2であった。
20 収容体
31 スリット
32 スリット
41 切欠部
50 温熱具
51 マスク本体部
52 耳掛部
52L 耳掛部
52R 耳掛部
53 袋体
54 孔
54L 孔
54R 孔
57 ノッチ部
61 温熱具
100 発熱体
201 第1収容体シート
202 第2収容体シート
203 周縁部
531 第1袋体シート
532 第2袋体シート
571 ノッチ部
572 ノッチ部
X 長手方向
Y 幅方向
Claims (7)
- 両目を覆うマスク本体と、前記マスク本体に設けられた発熱体と、前記マスク本体の長手方向両端部にそれぞれ接合され、当該マスク本体により着用者の両目を覆うように保持する一対の耳掛け部と、を備え、
前記耳掛け部が、前記耳掛け部の下側の外縁から前記開口部に向かうスリットを備え、
以下の条件を満たす、マスク。
(条件)
前記耳掛け部が耳掛け用の開口部を有し、
当該開口部の最大長さ方向に対し垂直な方向において、前記耳掛け部のうち前記開口部より上方に位置する部分の幅の最小値をDa(cm)とし、前記耳掛け部のうち前記開口部より下方に位置する部分の幅の最小値をDb(cm)としたとき、Da/Dbが、1.3以上、15.0以下であり、
前記Dbを含む直線と、前記耳掛け部の下側の外縁とが交わる点から、前記耳掛け部と前記マスク本体部との接合部までの、前記外縁の長さをDc(cm)としたとき、Dcが、1cm以上、4.5cm以下である。 - Dbが、0.3cm以上、2.0cm未満である、請求項1に記載のマスク。
- 前記スリットが複数である、請求項1または2に記載のマスク。
- 前記耳掛け部を前記最大長さ方向に100%伸長させたときの応力が10N以下である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のマスク。
- 前記耳かけ部は不織布である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のマスク。
- 前記発熱体は、被酸化性金属の酸化反応により水蒸気を発生するものである、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のマスク。
- 前記発熱体が一対であり、各々により両目が覆われるように配置されている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のマスク。
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