JP7259496B2 - 支持部材、支持構造及び電動車両 - Google Patents

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Description

本発明は、支持部材、支持構造及び電動車両に関する。
歩行が困難な高齢者や身体障害者等の歩行困難者の移動手段として、電動車いす等の小型電動車両が提案されている。この種の小型電動車両として、例えば特許文献1には、高齢者や足の不自由な人に利用されるハンドル形電動車椅子が開示されている。
特許文献1では、左右一対の前輪の上側を覆うように前側車体カバーが設けられている。前側車体カバーは、フロントフェンダを構成し、前輪の泥除けとして機能する。この場合、前輪の上方が前側車体カバーで覆われているため、車両前方直下(前輪回り)に死角が生じ得る。そこで、特許文献1では、車両前方直下の死角領域(車両が走行する路面の状態)を確認するため、前輪の上方に死角対策ミラーが配置されている。死角対策ミラーは、ミラーステイを介してフロントバスケットに固定される。フロントバスケットは、ハンドルユニットの前方に配置される。
特開2018-39454号公報
ところで、上記のような小型電動車両に用いられるフロントバスケットは、前方衝突時の衝撃を低減する緩衝材としても機能するため、例えば樹脂材料によって形成される。したがって、フロントバスケットは、車両走行時に発生する車両の振動を受けることで振動し易くなっている。このため、フロントバスケットに固定された死角対策ミラーも振動することになり、死角対策ミラーが見難くなってしまうという問題があった。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、振動の影響受けることなく車両前方の死角領域を確認することができる支持部材、支持構造及び電動車両を提供することを目的とする。
本発明の一態様の支持部材は、車体フレームの前方に配置及び支持されて上方が開口された箱型のバスケットを備える車両に設けられ、前記車両が走行する路面の状態を検出する路面状態検出手段を支持する支持部材であって、前記支持部材は、前記バスケットの左右一対の側壁部の上部に取り付けられると共に、前記車体フレームに固定されることを特徴とする。
本発明によれば、振動の影響受けることなく車両前方の死角領域を確認することができる。
本実施の形態に係る電動車両の左側面図である。 本実施の形態に係る電動車両の前半部分における分解斜視図である。 本実施の形態に係る電動車両の前半部分における上面図である。 本実施の形態に係る電動車両のフロントバスケットを左前方から見た斜視図である。 本実施の形態に係る電動車両のフロントバスケットの上面図である。 本実施の形態に係る支持構造の左側面図である。 本実施の形態に係る支持構造における防振ブラケットの三面図及び断面図である。 変形例に係る防振ブラケットの三面図及び斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明が適用される電動車両として、高齢者向けのセニアカーを例にして説明するが、適用対象はこれに限定されることなく変更可能である。例えば、身体に障害を持った人向けの電動車いす等、他のタイプの電動車両に本発明を適用してもよい。また、方向については運転者を基準とし、車両前方を矢印FR、車両後方を矢印RE、車両上方を矢印UP、車両下方を矢印LO、車両左方を矢印L、車両右方を矢印Rでそれぞれ示す。すなわち、矢印FRの示す方向が車両の前進方向である。
図1から図3を参照して、本実施の形態に係る電動車両について説明する。図1は、本実施の形態に係る電動車両の左側面図である。図2は、本実施の形態に係る電動車両の前半部分における分解斜視図である。図3は、本実施の形態に係る電動車両の前半部分における上面図である。なお、電動車両は、以下に示す構成に限定されず、適宜変更が可能である。
先ず、本実施の形態に係る電動車両1の概略構成について説明する。図1から図3に示すように、電動車両1は、歩道を走行するセニアカーで構成される。電動車両1は、運転者が高齢者であることが多く、法規上は歩行者として取り扱われる。具体的に電動車両1は、車体フレーム20に外装カバーを取り付けた車体2を備えている。
車体フレーム20は、全体の骨格部分を構成し、前後方向に延びている。詳細は後述するが、車体フレーム20は、フロントバスケット6を支持するバスケット支持部25(図2参照)を有する。フロントバスケット6の下方で且つ車体2の前側には、左右一対の前輪3が配置されている。車体2の後側には、左右一対の後輪4が配置されている。また、前輪3の上側には、車両を操舵可能にするハンドルユニット5が配置されている。前輪3は、車軸(不図示)を介してサスペンション31に支持されている。後輪4も同様に、車軸(不図示)を介してサスペンション41に支持されている。
外装カバーは、車体前側に配置されるフロントカバー(フロントフェンダと呼ばれてもよい)21と、車体後側に配置されるリヤカバー(リヤフェンダと呼ばれてもよい)22と、運転者が足を乗せるフロアマット23と、を含んで構成される。フロントカバー21は、左右一対の前輪3の上方を覆うように形成される。フロントカバー21は、前輪3の泥除けとして機能する。リヤカバー22は、左右一対の後輪4の上方を覆うように形成される。リヤカバー22もフロントカバー21と同様に、後輪4の泥除けとして機能する。フロアマット23は、前後に延びる車体フレーム20の一部を覆うように形成される。フロアマット23は、リヤカバー22とフロントカバー21の間に配置される。また、フロントカバー21とフロントバスケット6との間には、ヘッドランプガーニッシュ21aが設けられている。
前輪3とハンドルユニット5は、ステアリングシャフト26(図2参照)によって連結されている。ステアリングシャフト26は、車体フレーム20の前側から上方に向かって立ち上がっており、上端側が僅かに後方に傾斜している。上記したバスケット支持部25は、ステアリングシャフト26の前方を覆うように上下方向に延びている。また、ステアリングシャフト26及びバスケット支持部25の周囲は、レッグシールド24によって覆われている。レッグシールド24は、外装カバーの一部を構成し、車体前部で上方に向けて立ち上がるように設けられている。レッグシールド24は、後述するシート7に着座した運転者の足まわりを風等が直接当たらないように保護する風防としての機能を有する。
ステアリングシャフト26の上端には、ハンドルユニット5を取り付けるためのハンドルブラケット50(図3参照)が設けられている。ハンドルユニット5は、シート7に着座した運転者により回転操作されるように構成されている。具体的にハンドルユニット5は、運転者が把持するハンドルバー51と、各種操作スイッチが配置されたスイッチボックス(不図示)と、を含んで構成される。なお、スイッチボックスは、説明の便宜上、図示を省略している。
ハンドルバー51は、左右方向に延びるストレート部52と、ストレート部52の両端から平面視U字状に屈曲した一対の把持部53と、によって構成される。ストレート部52は、ハンドルブラケット50に固定される。ストレート部52の両側には、バックミラー54が取り付けられている。スイッチボックスは、ハンドルバー51中央のハンドルブラケット50に取り付けられる。
レッグシールド24の前方には、フロントバスケット6が設けられている。フロントバスケット6は、バスケット支持部25の前方で、且つフロントカバー21の上方に配置されている。フロントバスケット6は、上方が開口された有底筒状の箱型に形成されている。具体的にフロントバスケット6は、底壁部60と、底壁部60の外縁から上方に立ち上がる筒状の周壁部61と、を含んで構成される。周壁部61は、左右一対の側壁部62と、左右一対の側壁部62の前端を連結する前壁部63と、左右一対の側壁部62の後端を連結する後壁部64と、によって構成される。フロントバスケット6の詳細構成については後述する。
フロントバスケット6の上部には、アッパプレート65が取り付けられている。アッパプレート65は、フロントバスケット6の上方開口の一部(後半部)を覆っている。アッパプレート65は、周壁部61の上端に係合している。
車体2の後部上方には、運転者用のシート7が配置されている。シート7は、運転者が着座するシートクッション70と、運転者の背もたれを構成するシートバック71と、左右一対のアームレスト72と、を有する。シートバック71は、シートクッション70の後端から上方に延びている。アームレスト72は、シートバック71の両側部に設けられている。
シート7の下方には、後輪4用のモータやバッテリ(共に不図示)が配置されている。モータは、図示しないディファレンシャル装置を介して後輪4を駆動する。モータは、バッテリの電力により駆動する。モータ及びバッテリは、リヤカバー22によって覆われている。
ところで、上記したようにセニアカー等の電動車両においては、前輪の上方を覆うようにフロントフェンダ(フロントカバー)が設けられている。フロントフェンダは、電動車両の外観を表現するだけでなく、走行中に前輪によって巻き上げられる小石や雨水等が運転者側に跳ね上がることを防止する泥除けとしても機能する。そのため、フロントフェンダは、前輪の外周を覆うように形成されるのが通常である。
しかしながら、泥除けとしての機能を優先して前輪の大部分をフロントフェンダで覆ってしまうと、前輪近傍の所定範囲が運転者から視認できなくなることが想定される。すなわち、運転者にとって前輪周辺の所定範囲がフロントフェンダによって遮られ、死角となってしまうことになる。この場合、運転者は、前輪の向きや歩道の段差、及び路面状態を目視確認し難くなり、運転性に影響を与えるおそれがある。
このように、車両前方直下の前輪回りには死角領域が生じ得る。そのため、電動車両には、前輪の上方に上記した死角領域を確認するためのミラーが取り付けられることがある。これにより運転者は、ミラーを介して死角領域(車両が走行する路面の状態)を確認することが可能である。
しかしながら、このような死角対策用のミラーは、電動車両の前方のフロントバスケットに固定される。フロントバスケットは、前方衝突時の衝撃を低減する緩衝材として機能させることが求められるため、所定の弾性をもたせるべく例えば樹脂等の材料で成形される。この場合、フロントバスケットは、走行時の車両振動を受けて振動し易くなっている。この結果、フロントバスケットに固定されたミラーも当該振動を受けてしまい、運転者がミラーを確認し難くなるという問題が発生し得る。
そこで、本件発明者は、セニアカー等の電動車両において、死角確認用ミラーのような車両が走行する路面の状態を検出する路面状態検出手段の支持構造に着目し、本発明に想到した。具体的に本実施の形態では、電動車両1のオプション部品として、前方確認ミラー8がフロントバスケット6に取り付けられる。ここでオプション品とは、例えば、電動車両1とは別に販売され、ユーザの要望に応じて取り付けることが可能な部材(製品)を示している。本実施の形態では、前方確認ミラー8、支持部材80、及び後述する防振ブラケット9がオプション品に該当する。前方確認ミラー8は、車両が走行する路面の状態を検出する路面状態検出手段を構成する。前方確認ミラー8は、支持部材80によって支持される。支持部材80は、車体フレーム20の前方に配置されるフロントバスケット6に取り付けられる。また、支持部材80は、直接又はフロントバスケット6を介して車体フレーム20(バスケット支持部25)に固定される。
この構成によれば、強度部材である車体フレーム20に支持部材80が固定されるため、フロントバスケット6が振動しても、支持部材80はその振動をダイレクトに受けて振動することが防止される。このため、支持部材80に支持される前方確認ミラー8も振動が防止される。したがって、振動の影響受けることなく、電動車両1の前方における死角領域を前方確認ミラー8で確認することが可能である。
次に図3から図6を参照して、本実施の形態に係る路面状態検出手段の支持構造について詳細に説明する。図4は、本実施の形態に係る電動車両のフロントバスケットを左前方から見た斜視図である。図5は、本実施の形態に係る電動車両のフロントバスケットの上面図である。図6は、本実施の形態に係る支持構造の左側面図である。
先ず、フロントバスケット6の詳細構成について説明する。図3から図6に示すように、フロントバスケット6の後壁部64の上端側には、段状に凹んだ段部66が形成されている。段部66は、後壁部64の左右両端まで形成されている。段部66は、水平方向に平坦な上面部67と、上面部67の先端に連なる正面部68と、によって側面視L字状に形成される。なお、上面部67は、必ずしも水平面である必要はなく、傾斜していてもよい。正面部68は、上端側に対して下端側が僅かに前方に位置するように傾斜した平坦面を有している。
また、正面部68の下端は、前方に向かって僅かに湾曲して滑らかに底壁部60に連なっている。正面部68には、バスケット支持部25(後述する後壁支持部27)に対する取付穴68aが左右に並んで2つ形成されている。また、底壁部60にも同様に、バスケット支持部25(後述する底壁支持部28)に対する取付穴60aが左右に並んで2つ形成されている。
左右一対の側壁部62は、互いに対向配置されており、平面視において後端側の対向間隔より前端側の対向間隔が小さくなるように傾斜している。すなわち、フロントバスケット6の左右幅は、前方に向かうに従って小さくなっている。また、側壁部62の上端は、図6の側面視で示すように、前方に向かうに従って低くなるように傾斜している。
前壁部63は、左右一対の側壁部62の前端から内側に湾曲して前方を覆うよう形成されている。前壁部63は、両端は左右一対の側壁部62の前端に滑らかに連なっている。また、前壁部63は、平面視において、前方に向かうに従って左右幅が小さくなるように湾曲した形状を有している。また、詳細は後述するが、側壁部62及び前壁部63には、厚み方向に貫通する複数の貫通穴69が形成されている。貫通穴69は、上下方向が短軸である楕円形状を有する。
上記したように、フロントバスケット6は、バスケット支持部25によって支持される。バスケット支持部25は、車体フレーム20の一部を構成し、前輪3の後方で上下方向に延びている。また、バスケット支持部25は、周壁部61の背面を支持する。具体的にバスケット支持部25は、フロントバスケット6の後壁部64を支持する後壁支持部27と、フロントバスケット6の底壁部60を支持する底壁支持部28と、によって側面視L字状に形成される。
後壁支持部27は、後壁部64の背面に沿って上下に延びる板状体で形成される。後壁支持部27の中央には、厚み方向(前後方向)に貫通する長円開口29が形成されている。後壁支持部27の上端には、後壁部64をネジ止めするための固定部として、左右一対の板状の舌片部27aが形成されている。各舌片部27aには、ネジ穴27bが形成されている。
底壁支持部28は、後壁支持部27の下端から前方に延びる板状体で形成される。底壁支持部28の先端(前端)には、底壁部60をネジ止めするための固定部として、左右一対の板状の舌片部28aが形成されている。各舌片部28aには、ネジ穴28bが形成されている。
上記したように、フロントバスケット6の後壁部64には、舌片部27aに対応する箇所に取付穴68aが形成されている。当該取付穴68aにネジ(不図示)を挿入してネジの先端を舌片部27aのネジ穴27bにねじ込むことで、後壁部64が後壁支持部27に固定される。同様に、フロントバスケット6の底壁部60には、舌片部28aに対応する箇所に取付穴60bが形成されている。当該取付穴60bにネジ(不図示)を挿入してネジの先端を舌片部28aのネジ穴28bにねじ込むことで、底壁部60が底壁支持部28に固定される。
アッパプレート65は、各側壁部62に係合可能な左右一対の係合片65aを有している。各側壁部62には、係合片65aに対応する箇所にネジ挿通用の貫通穴(不図示)が形成されている。当該貫通穴にネジを挿通して当該ネジをナット等で固定することでアッパプレート65がフロントバスケット6に固定される。
次に、前方確認ミラー8の取付構成(支持構造)について説明する。前方確認ミラー8は、フロントバスケット6の上端側で、前壁部63の左右の端部近傍にそれぞれ配置される。左右一対の前方確認ミラー8は、支持部材80によって支持され、所望の角度に調整が可能である。
具体的に支持部材80は、フロントバスケット6に固定されるステー部81(第1固定部)と、ステー部81の両端からフロントバスケット6の前方に向かって延びる左右一対のミラー支持部82(第2固定部)と、を含んで構成される。
ステー部81は、例えば左右に延びる金属板をL字状に折り曲げて後壁部64の段部66に沿うように形成される。具体的にステー部81は、段部66の上面部67に対向する上面部83と、正面部68に対向する正面部84と、によって側面視L字状に形成される。上面部83には、厚み方向に貫通する2つの貫通穴83aが左右に並んで形成されており、当該貫通穴83aにはゴム等の防振部材(不図示)が取り付けられる。防振部材は、ステー部81の振動を抑制すると共に、金属製の上面部83が樹脂製の上面部67に直接接触すること防止する役割を果たす。
正面部84には、フロントバスケット6側の取付穴66aに対応して厚み方向に貫通する貫通穴84aが形成されている。ステー部81は、後壁部64に対向配置され、貫通穴84a及び取付穴66aにネジを挿通し、ネジの先端を後壁支持部27の舌片部27aにねじ込むことで固定される。すなわち、ステー部81は、フロントバスケット6と共締めされ、ダイレクトにバスケット支持部25に固定される。このように、バスケット支持部25(後壁支持部27)に対する後壁部64の取付穴68aと、ステー部81の貫通穴84aとの位置を一致させている。これにより、支持部材80が不要な場合は、取付穴68aに直接ネジを挿通してフロントバスケット6を固定することが可能である。すなわち、支持部材80をオプション品として加え易くすることが可能である。
左右一対のミラー支持部82は、ステー部81の端部からフロントバスケット6の周壁部61の内壁(内面)に沿って延びている。ミラー支持部82は、棒状の金属材料を複数回屈曲させて形成され、軸方向断面視が一様な円形状に形成されている。ミラー支持部82の端部は、ステー部に溶接固定されている。具体的にミラー支持部82は、ステー部81に連なる第1ストレート部85と、第1ストレート部85に連なる第1屈曲部86と、第1屈曲部86に連なる第2ストレート部87と、第2ストレート部87に連なる第2屈曲部88と、によって構成される。
第1ストレート部85は、ステー部81の端部から後壁部64に沿って車幅方向外側に延びている。より具体的に第1ストレート部85は、段部66の上面部67の隅に沿って左右の端部に向かって水平方向に延びている。第1屈曲部86は、第1ストレート部85の端部から前方に向かって屈曲している。
第2ストレート部87は、第1屈曲部86から側壁部62に沿って前方に延びている。第2ストレート部87は、平面視においては前方に向かうに従って車両内側に僅かに傾斜しており、側面視においては水平方向延びている。すなわち、第1屈曲部86は、平面視において第1ストレート部85と第2ストレート部87の成す角が直角より僅かに小さい鋭角となるように屈曲している。
第2屈曲部88は、第2ストレート部87の端部から車幅方向外側に向かって屈曲している。第2屈曲部88の先端側は、平面視において車幅方向外側に向かうに従って僅かに後方に向かうように傾斜している。すなわち、第2屈曲部88は、平面視において第2ストレート部87に対する角が直角より僅かに小さい鋭角となるように屈曲している。また、第2屈曲部88の先端は、周壁部61よりも外側に突出している。
第2屈曲部88の先端には、球状に膨らんだ係合部89が形成されている。係合部89には、上記したように前方確認ミラー8が揺動可能に係合している。これにより、前方確認ミラー8は、所望の角度に調整が可能である。図5に示すように、係合部89は、側壁部62の最外端よりも車幅方向内側で且つ、前壁部63の最前端よりも後方に位置している。
このように構成される支持部材80によれば、強度部材である車体フレーム20に支持部材80が固定されるため、車両振動によりフロントバスケット6が振動したとしても、支持部材80自体は、当該振動を直接受けずに振動が抑制される。このため、支持部材80に支持された前方確認ミラー8に対する振動の伝達を抑制することが可能である。よって、前方確認ミラー8は、車両振動の影響受けることがなく、運転者は、電動車両1の前方における死角領域を前方確認ミラー8で確認することが可能である。
また、上方が開口された箱型に形成されるフロントバスケット6の周壁部61の背面を、車体フレーム20の一部であるバスケット支持部25で支持したことにより、フロントバスケット6の後部(後壁部64)における車両振動を抑制することが可能である。
より具体的には、支持部材80を構成するステー部81が後壁部64を挟んでバスケット支持部25(後壁支持部27)に固定されることで、車両振動がステー部81に伝わり難くなっている。そして、ミラー支持部82がステー部81から周壁部61に沿って前方に延びるように形成され、その先端に前方確認ミラー8が支持されている。これにより、ステー部81よりもフロントバスケット6の前側で前方確認ミラー8を配置しつつも、前方確認ミラー8に対する振動伝達を抑制することが可能である。この結果、車両前側で路面状態を容易に確認することが可能である。
また、ミラー支持部82が周壁部61に沿うことで、フロントバスケット6の荷物収容空間をミラー支持部82で遮ることなく、フロントバスケット6に対する荷物の出し入れを容易にすることが可能である。更に、ミラー支持部82は、周壁部61の内面に沿って延びているため、図3及び図5に示す平面視において、ミラー支持部82がフロントバスケット6から外側に露出する範囲を小さくすることができる。よって、走行中に障害物が近づいたとしても、フロントバスケット6で障害物を受け易くすることが可能である。フロントバスケット6は、樹脂製で緩衝材としても機能するため、障害物と接触した場合の衝撃をフロントバスケット6で吸収してその衝撃が車両本体側に伝達されることを抑制できる。
また、ミラー支持部82の先端が周壁部61よりも外側に突出していることで、前方確認ミラー8をフロントバスケット6の外側に配置することが可能である。このため、上記と同様にフロントバスケット6の荷物収容空間を前方確認ミラー8で遮ることなく、フロントバスケット6に対する荷物の出し入れを容易にすることが可能である。
また、フロントバスケット6が、前方に向かうに従って幅が小さくなる前壁部63を有し、第2ストレート部87が側壁部62に沿って前壁部63に向かって延びている。また、第2ストレート部87の先端に連なる第2屈曲部88は、幅が小さくなった前壁部63から外側に突出している。この構成によれば、前壁部63の幅狭部分で第2屈曲部88を車幅方向外側に突出させたことで、フロントバスケット6の前側の幅を小さくしつつも、第2屈曲部88の突出長さを小さくすることが可能である。このため、第2屈曲部88の先端に係合する前方確認ミラー8の車幅方向における突出長さを極力短くすることができる。この結果、前方確認ミラー8に障害物が接触することを抑制することが可能である。また、支持部材80に対する前方確認ミラー8の取り付け及び位置調整のための空間を十分に確保することができ、ミラー取付作業を容易にすることが可能である。
また、図6に示すように、側面視において側壁部62の上端は、前方に向かうに従って低くなるように傾斜している。このため、側面視においては第2ストレート部の先端側が側壁部62の上端よりも外側(上側)に位置している。よって、フロントバスケット6の外側に位置する係合部89までのミラー支持部82の形状を単純なストレート部と屈曲部で実現することが可能である。
また、第2屈曲部88の先端に形成される係合部89は、平面視で側壁部62の最外端よりも車幅方向内側で且つ、前壁部63の最前端よりも後方に位置している。この構成によれば、ミラー支持部82がフロントバスケット6の左右幅及び前後幅内で収められ、前方確認ミラー8がフロントバスケット6の外側に露出する範囲を小さくすることが可能である。これにより、前方確認ミラー8に障害物が接触することを更に抑制することが可能である。
また、図3に示すように、平面視において、フロントバスケット6(前壁部63)の前端は、前輪3の前端よりも前方に位置している。例えば、フロントバスケット6の前端が前輪3の前端よりも後方に位置していると、前方確認ミラー8で前輪3の前下方の死角領域を確認するためには、ミラー支持部82をより前方に長くする必要がある。ミラー支持部82を長くした分だけ、その先端側は振動の影響を受け易くなる。フロントバスケット6(前壁部63)の前端が前輪3の前端よりも前方に位置することで、ミラー支持部82の長さをできるだけ短くすることができ、ミラー支持部82が振動の影響を受け難くすることが可能である。また、ミラー支持部82は、前輪3の回転軸よりも前方で前方確認ミラー8を支持するため、ミラー支持部82の全長を極力短くしつつも、前輪3の前下方の死角領域を容易に確認することが可能である。
ところで、特許文献1のように、死角対策ミラーをミラーステイで支持する場合、死角対策ミラーが取り付けられるミラーステイの先端部分は、ミラーステイの基端部分よりも振動の影響を受け易くなっている。具体的には上記したように、ステー部81をフロントバスケット6の後方で固定する一方、ステー部81からミラー支持部82を前方に向かって延ばしたことにより、ミラー支持部82の先端側では、基端側よりも振動の影響を受け易くなっている。このため、本実施の形態では、支持部材80(ミラー支持部82)の先端側を、防振ブラケット9を介してフロントバスケット6に支持している。防振ブラケット9は、左右一対のミラー支持部82にそれぞれ設けられている。この構成によれば、ミラー支持部82の先端側の振動を防振ブラケット9で吸収することが可能である。このため、前方確認ミラー8に対する振動抑制効果をより向上することが可能である。
ここで、防振ブラケット9の詳細構成について説明する。図7は、本実施の形態に係る支持構造における防振ブラケットの三面図及び断面図である。図7における断面図は、平面図のA-A線に沿って切断した断面図である。防振ブラケット9は、第2ストレート部87に係合すると共に、側壁部62と前壁部63との境界近傍において周壁部61と係合する。防振ブラケット9は、ゴム等の弾性体によって正面視L字状に形成される。より具体的に防振ブラケット9は、図7に示すように、水平方向に延びる水平部90と、水平部90の車幅方向内側の端部から下方に延びる延出部91と、を含んで構成される。
水平部90は、平面視において車幅方向外側の端部が前方に向かうに従って車幅方向内側に湾曲した形状を有する。この湾曲形状は、フロントバスケット6の周壁部61に対応している。すなわち、水平部90の左右幅は、前方に向かうに従って小さくなっている。また、水平部90は、上下方向の厚みがミラー支持部82の外径に対して十分に大きく形成されている。水平部90の車幅方向内側の端部には、前後方向に貫通する円形穴92が形成されている。円形穴92の内径は、ミラー支持部82の外径よりも僅かに小さく設定されている。また、円形穴92には、水平部90の車幅方向外側の端部を厚み方向で二分割するように扁平形状の第1スリット部93が形成されている。第1スリット部93は、円形穴92の中心を通るように左右方向及び前後方向に延びている。円形穴92及び第1スリット部93は、ミラー支持部82(第2ストレート部87)が係合する第1係合部(第1係合溝)を構成する。
水平部90の下面には、延出部91から僅かに離れた箇所に下方に突出するリブ94が形成されている。リブ94の下端は延出部91の下端よりも上方に位置している。リブ94の車幅方向内側の側面は、水平部90の下面に滑らかに連なるように湾曲した形状を有している。また、リブ94と延出部91との間には、所定幅の第2スリット部95が形成されている。第2スリット部95は、平面視において、周壁部61に沿った湾曲形状を有している。リブ94、延出部91及び第2スリット部95は、フロントバスケット6の周壁部61が係合する第2係合部(第2係合溝)を構成する。
延出部91の下端には、車幅方向内側に突出する突起部96が形成されている。突起部96は楕円形状の貫通穴69に対応した楕円形状を有している。また、突起部96は、車幅方向内側に向かうに従って縮径するテーパ形状を有している。突起部96の基端側は、貫通穴69よりも僅かに大きく形成されている。突起部96は、上記した貫通穴69に係合する第3係合部を構成する。
このように構成される防振ブラケット9は、第2スリット部95に周壁部61の上端を係合させ、突起部96を貫通穴69に係合させることでフロントバスケット6に取り付けられる。また、第1スリット部93から水平部90の車幅方向内側の端部における上半部90aと下半部90bとを広げることで、円形穴92に第2ストレート部87を係合させることが可能である。すなわち、第1スリット部93は、第2ストレート部87を防振ブラケット9へ容易に係合させるための分離溝として機能する。
第1係合部を構成する円形穴92に第2ストレート部87を係合させることで、ミラー支持部82の上下方向、左右方向、及び前後方向の移動を規制することが可能である。また、第2係合部を構成する第2スリット部95に周壁部61の上端を係合させることで、防振ブラケット9の、特に車幅方向の移動を規制することが可能である。このため、車幅方向の振動によって周壁部61と防振ブラケット9との係合状態が解除されることを防止でき、前方確認ミラー8の振動が大きくなることを効果的に防止することが可能である。また、リブ94の車幅方向内側の側面は、水平部90の下面に滑らかに連なるように湾曲した形状を有することで、第2係合部周辺の剛性が高められ、リブ94と延出部91との間で周壁部61を強固に挟持することが可能である。
更に、第3係合部を構成する突起部96に周壁部61の貫通穴69を係合させることで、防振ブラケット9の、特に上下方向及び前後方向の移動を規制することが可能である。このため、上下方向及び前後方向の振動によって周壁部61と防振ブラケット9との係合状態が解除されることを防止でき、前方確認ミラー8の振動が大きくなることを効果的に防止することが可能である。
また、図3に示すように、フロントバスケット6の上部にはアッパプレート65が取り付けられている。アッパプレート65は、フロントバスケット6の上方開口の後半部を覆うように周壁部61に係合している。これにより、フロントバスケット6の後半部の剛性が高められ、フロントバスケット6の弾性変形が抑制されている。防振ブラケット9は、アッパプレート65の前端に配置されている。また、防振ブラケット9の後面は、アッパプレート65の前端に当接している。
このように、剛性が高められたフロントバスケット6に対し、アッパプレート65の前端に当接するように防振ブラケット9を配置したことで、防振ブラケット9に伝達される振動を抑制することが可能である。仮に防振ブラケット9に振動が伝わったとしても、防振ブラケット9自体で振動を抑制するだけでなく、アッパプレート65の剛性も活用して振動を抑制することが可能である。この結果、前方確認ミラー8の振動を更に抑制することが可能である。
また、図5に示すように、平面視において車幅方向で対向する一対の防振ブラケット9同士を結ぶ直線L上に、底壁部60を車体フレーム20(底壁支持部28)に取り付けるための取付穴60aが位置している。このように、防振ブラケット9の近傍でフロントバスケット6が車体フレーム20に固定されるため、防振ブラケット9に対する振動抑制効果を更に高めることが可能である。
以上説明したように、本実施の形態では、前方確認ミラー8を支持する支持部材80が、直接又はフロントバスケット6を介して車体フレーム20(バスケット支持部25)に固定される。これにより、振動の影響受けることなく、電動車両1の前方における死角領域を前方確認ミラー8で確認することが可能である。
次に、図8を参照して変形例に係る防振ブラケットについて説明する。図8は、変形例に係る防振ブラケットの三面図及び斜視図である。
図8に示すように、防振ブラケット109は、第2屈曲部88に係合すると共に、第2屈曲部88の直下に位置する前壁部63の上端に係合する。防振ブラケット109は、ゴム等の弾性体によって形成され、鉛直方向に延びて平面視略台形状に形成される。防振ブラケット109は、左右の側面が平面視において第2屈曲部88の屈曲形状に沿って湾曲した曲面を有している。
防振ブラケット109は、第2屈曲部88が係合する第1係合部190と、前壁部63の上端が係合する第2係合部191と、前壁部63の貫通穴69に係合する第3係合部192と、を含んで構成される。
防振ブラケット109の上段側には、前後方向に貫通する円形穴193が形成されている。円形穴193は、平面視において第2屈曲部88の屈曲形状に沿って湾曲している。円形穴193の内径は、第2屈曲部88の外径よりも僅かに小さく設定されている。また、円形穴92には、防振ブラケット109の上端部を左右で二分割するように第1スリット部194が形成されている。第1スリット部194は、円形穴193と同様に平面視において第2屈曲部88の屈曲形状に沿って湾曲している。円形穴193及び第1スリット部194は、ミラー支持部82(第2屈曲部88)が係合する第1係合部190を構成する。
また、防振ブラケット109の下端側には、左右の側面を貫通するように所定幅の第2スリット部195が形成されている。第2スリット部195は、前壁部63の厚みより僅かに小さい幅を有している。また、第2スリット部195は、前壁部63の湾曲形状に沿って延び、平面視において車幅方向外側から内側に向かうに従って前方に向かうように傾斜している。
防振ブラケット109の下端側で第2スリット部195により前後に二分割された前半部195a及び後半部195bのうち、後半部195bの側面には、円形穴193の下方から後半部195bの下端に至るまで切り欠かれた切欠き部195cが形成されている。切欠き部195cにより、後半部195bは、下方に向かうに従って先細りとなるテーパ形状を有する。詳細は後述するが、前半部195aが前壁部63の外側に配置され、後半部195bが前壁部63の内側に配置される。第2スリット部195、前半部195a及び後半部195bは、前壁部63の上端が係合する第2係合部191を構成する。
前半部195aの下端には、更に下方に延びる延出部196が形成されている。延出部196の下端には、側面視L字状の係合片197が形成されている。係合片197は、延出部196の下端から後半部195bの直下に向かって水平に突出した後、上方の後半部195bに向かって突出した形状を有している。上方に突出した係合片197の端部は、後半部195bの下端に対向している。延出部196及び係合片197は、前壁部63の貫通穴69に係合する第3係合部192を構成する。
このように構成される防振ブラケット109は、第2スリット部195に前壁部63の上端を係合させ、係合片197を貫通穴69に係合させることでフロントバスケット6に取り付けられる。また、第1スリット部194から防振ブラケット109の上端部における左半部109aと右半部109bとを広げることで、円形穴193に第2屈曲部88を係合させることが可能である。すなわち、第1スリット部194は、第2屈曲部88を防振ブラケット109へ容易に係合させるための分離溝として機能する。
第1係合部190に第2屈曲部88を係合させることで、ミラー支持部82の上下方向、左右方向、及び前後方向の移動を規制することが可能である。また、第2係合部191に前壁部63の上端を係合させることで、防振ブラケット109の車幅方向及び前後方向の移動を規制することが可能である。このため、車幅方向及び前後方向の振動によって前壁部63と防振ブラケット109との係合状態が解除されることを防止でき、前方確認ミラー8の振動が大きくなることを効果的に防止することが可能である。
また、円形穴193の直下に第2スリット部195が位置することで、前方確認ミラー8及びミラー支持部82の自重が下方の第2スリット部195に向かって作用する。この結果、ミラー支持部82が防振ブラケット109から脱落し難くなると共に、防止ブラケット109自体もフロントバスケット6から脱落し難くすることが可能である。
更に、第3係合部192に前壁部63の貫通穴69を係合させることで、防振ブラケット109の、特に上下方向の移動を規制することが可能である。このため、上下方向の振動によって周壁部61と防振ブラケット9との係合状態が解除されることを防止でき、前方確認ミラー8の振動が大きくなることを効果的に防止することが可能である。
また、変形例に係る防振ブラケット109においては、第1係合部190、第2係合部191及び第3係合部192が平面視で重なる位置関係にあるため、防振ブラケット9よりも小さくすることが可能である。このため、防振ブラケット9よりもフロントバスケット6の前側に防振ブラケット109を配置することが可能である。これにより、ミラー支持部82をより先端側で支持することができ、振動抑制効果を更に向上することが可能である。また、防振ブラケット109が小型化され、より前側に配置されることで、フロントバスケット6の上方開口を遮ることがない。この結果、フロントバスケット6に対する荷物の出し入れを容易にすることが可能である。
なお、上記した実施の形態では、路面状態検出手段として前方確認ミラー8を例にして説明したが、これに限定されない。路面状態検出手段は、バックミラーで構成されてもよい。また、路面状態検出手段は、ミラーに限らず、カメラ等の撮像手段やレーザレーダ等センサで構成されてもよい。カメラの場合、撮像画像を画面上に表示することが好ましい。
また、上記した実施の形態では、ステー部81から左右一対のミラー支持部82が延びる場合について説明したが、これに限定されない。ミラー支持部82は左右の一方側のみに設けられてもよい。すなわち、前方確認ミラー8は、左右の一方側のみに設けられてもよい。
また、上記の実施形態において、支持部材80は、ステー部81と一対のミラー支持部82を溶接接合して形成する場合について説明したが、これに限定されない。ステー部81とミラー支持部82は、一体的に形成されてもよい。また、一対のミラー支持部82は、1本の棒材を複数回屈曲して形成してもよい。この場合、ミラー支持部82の剛性が高められると共に、溶接工程が簡略化されて製造が容易となる。
また、上記の実施形態において、ステー部81が後壁部64を挟んで後壁支持部27に固定される構成としたが、この構成に限定されない。例えば、後壁部64に切欠きや穴を設け、直接ステー部81を後壁支持部27に固定してもよい。
また、上記の実施形態において、ミラー支持部82の形状は、上記した構成に限定されず、適宜変更が可能である。例えば、第2ストレート部87の先端から上方に立ち上がるように屈曲させてもよい。この場合、前方確認ミラー8の位置をより高くすることができ、前方確認ミラー8と運転者の目線との高低差を小さくすることができる。この結果、運転者にとっては、前方確認ミラー8を確認する際の視線の移動量が小さくなることで運転性が向上される。また反対に、第2ストレート部87の先端から下方に屈曲させてもよい。この場合、前方確認ミラー8を確認する必要がない状況で、前方確認ミラー8が運転者の前方視界を遮ることを抑制することが可能である。また、運転者の身長や座高に応じて前方確認ミラー8の高さ位置を調整できるように、支持部材80及び防振ブラケット9、109を配置することが好ましい。この場合、防振ブラケット9、109が係合するフロントバスケット6側の貫通穴69を、同一形状で上下方向で複数形成することが好ましい。これにより、運転者の個人差に合わせて前方確認ミラー8を最適な位置に配置することが可能である。
また、上記の実施形態において、周壁部61に形成される貫通穴69が楕円形状を有する場合について説明したが、これに限定されない。貫通穴69は、楕円形状に限らず、例えば、扁平形状のスリットで構成されてもよい。
また、本実施の形態及び変形例を説明したが、本発明の他の実施の形態として、上記実施の形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。更には、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。従って、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施形態をカバーしている。
以上説明したように、本発明は、振動の影響受けることなく車両前方の死角領域を確認することができるという効果を有し、特に、前方確認ミラーなどの路面状態検出手段の支持部材、支持構造及びセニアカー等の電動車両に有用である。
1 :電動車両
2 :車体
3 :前輪
4 :後輪
5 :ハンドルユニット
6 :フロントバスケット(バスケット)
7 :シート
8 :前方確認ミラー(路面状態検出手段)
9 :防振ブラケット
20 :車体フレーム
21 :フロントカバー
21a :ヘッドランプガーニッシュ
22 :リヤカバー
23 :フロアマット
24 :レッグシールド
25 :バスケット支持部
26 :ステアリングシャフト
27 :後壁支持部
27a :舌片部
27b :ネジ穴
28 :底壁支持部
28a :舌片部
28b :ネジ穴
29 :長円開口
31 :サスペンション
41 :サスペンション
50 :ハンドルブラケット
51 :ハンドルバー
52 :ストレート部
53 :把持部
54 :バックミラー
60 :底壁部
60a :取付穴
60b :取付穴
61 :周壁部
62 :側壁部
63 :前壁部
64 :後壁部
65 :アッパプレート
65a :係合片
66 :段部
66a :取付穴
67 :上面部
68 :正面部
68a :取付穴
69 :貫通穴
70 :シートクッション
71 :シートバック
72 :アームレスト
80 :支持部材
81 :ステー部(第1固定部)
82 :ミラー支持部(第2固定部)
83 :上面部
83a :貫通穴
84 :正面部
84a :貫通穴
85 :第1ストレート部(第1部材)
86 :第1屈曲部
87 :第2ストレート部(第2部材)
88 :第2屈曲部
89 :係合部
90 :水平部
90a :上半部
90b :下半部
91 :延出部(第2係合部)
92 :円形穴(第1係合部)
93 :第1スリット部(第1係合部)
94 :リブ(第2係合部)
95 :第2スリット部(第2係合部)
96 :突起部(第3係合部)
109 :防振ブラケット
109a:左半部
109b:右半部
190 :第1係合部
191 :第2係合部
192 :第3係合部
193 :円形穴
194 :第1スリット部
195 :第2スリット部
195a:前半部
195b:後半部
195c:切欠き部
196 :延出部
197 :係合片

Claims (10)

  1. 車体フレームの前方に配置及び支持されて上方が開口された箱型のバスケットを備える車両に設けられ、前記車両が走行する路面の状態を検出する路面状態検出手段を支持する支持部材であって、
    前記支持部材は、前記バスケットの左右一対の側壁部の上部に取り付けられると共に、前記車体フレームに固定されることを特徴とする支持部材。
  2. 前記バスケットは底壁部と、前記底壁部の外縁から上方に立ち上がる周壁部と、を有し、前記左右一対の側壁部は前記周壁部の一部を構成し、
    前記車体フレームは、上下方向に延び、前記周壁部の背面を支持するバスケット支持部を有し、
    直接又は前記周壁部を挟んで前記バスケット支持部に固定される第1固定部と、
    前記第1固定部から前記周壁部に沿って前方に延びる第2固定部と、を更に備え、
    前記路面状態検出手段は、前記第2固定部の先端に支持されることを特徴とする請求項1に記載の支持部材。
  3. 前記第2固定部は、前記周壁部の内面に沿って延びていることを特徴とする請求項2に記載の支持部材。
  4. 前記第2固定部の先端は、前記周壁部よりも外側に突出していることを特徴とする請求項3に記載の支持部材。
  5. 前記周壁部は、
    前記左右一対の側壁部と、
    前記左右一対の側壁部の前端を連結し、前方に向かうに従って幅が小さくなる前壁部と、
    前記左右一対の側壁部の後端を連結し、前記第1固定部が対向配置される後壁部と、を有し、
    前記第2固定部は、
    前記後壁部に沿って車幅方向外側に延びる第1部材と、
    前記第1部材の端部から前方に向かって屈曲する第1屈曲部と、
    前記第1屈曲部から前記側壁部に沿って前記前壁部に向かって延びる第2部材と、
    前記第2部材の端部から車幅方向外側に向かって屈曲する第2屈曲部と、を有し、
    前記第2屈曲部は、幅が小さくなった前記前壁部から外側に突出し、その先端に前記路面状態検出手段が係合する係合部が形成されることを特徴とする請求項4に記載の支持部材。
  6. 前記係合部は、平面視で前記側壁部の最外端よりも車幅方向内側で且つ、前記前壁部の最前端よりも後方に位置していることを特徴とする請求項5に記載の支持部材。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の支持部材と、
    前記バスケットと、
    前記支持部材を前記バスケットに支持する防振ブラケットと、を備え、
    前記防振ブラケットは、
    前記支持部材の先端側が係合する第1係合部と、
    前記バスケットの上端が係合する第2係合部と、を有することを特徴とする支持構造。
  8. 前記バスケットの周壁部は、厚み方向に貫通する貫通穴を有し、
    前記防振ブラケットは、前記貫通穴に係合する第3係合部を更に有することを特徴とする請求項7に記載の支持構造。
  9. 前記バスケットの上部に取り付けられ、前記バスケットの上方開口の後半部を覆うアッパプレートを更に備え、
    前記防振ブラケットは、前記アッパプレートの前端に配置されることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の支持構造。
  10. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の支持部材、又は請求項7から請求項9のいずれかに記載の支持構造が適用される電動車両であって、
    前記バスケットの下方に配置される前輪を備え、
    前記バスケットの前端は、前記前輪の前端よりも前方に位置し、
    前記支持部材は、前記前輪の回転軸よりも前方で前記路面状態検出手段を支持することを特徴とする電動車両。
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