JP7257923B2 - 柱状導体及び導体構造 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、柱状導体及び導体構造に関する。
高電圧・大電流を扱う電力変換装置では、ブスバーあるいはバスバーなどと呼ばれる板状の導体(以下、板状導体と称す)を用いた導体構造が、配線に用いられている。こうした導体構造において、板状導体と接続対象との間に柱状の導体(以下、柱状導体と称す)を設け、柱状導体を介して板状導体と接続対象とを電気的に接続することが行われている。
例えば、板状導体と接続対象との間に、他の板状導体や絶縁シートなどを設ける場合がある。柱状導体は、他の板状導体や絶縁シートなどの厚さに対応した長さに設定される。これにより、板状導体と接続対象との間に、他の板状導体や絶縁シートなどが設けられる場合にも、柱状導体を介して板状導体と接続対象とを電気的に接続することができる。
柱状導体は、ボルトを挿通するための貫通孔を有し、板状導体と接続対象との間に挟まれた状態で、板状導体とともに接続対象にボルト締めされる。これにより、柱状導体が、板状導体と接続対象との間に保持されるとともに、板状導体と接続対象とが、柱状導体を介して電気的に接続される。
柱状導体を板状導体と接続対象との間に挟むだけの構成では、ボルト締めの際に、柱状導体が落下するなど、柱状導体が適切な位置からずれてしまう可能性がある。そこで、柱状導体を板状導体にロウ付け(溶接)することなどにより、柱状導体を板状導体と一体的に設けることも提案されている。これにより、柱状導体の位置ずれを抑制し、柱状導体及び板状導体の取付作業性を向上させることができる。
しかしながら、経験や時間が必要なロウ付けを行うと、柱状導体及び導体構造の製造コストの増加などを招いてしまうことが懸念される。このため、柱状導体及びこれを用いた導体構造においては、簡単な構成で高い取付作業性を得られるようにすることが望まれる。
特開2015-5573号公報
本発明の実施形態は、簡単な構成で高い取付作業性を得られる柱状導体及び導体構造を提供する。
本発明の実施形態によれば、板状導体と接続対象との間に設けられ、前記板状導体とともに前記接続対象にボルト締めされることにより、前記板状導体と前記接続対象とを電気的に接続する柱状導体であって、前記板状導体と前記接続対象との間に設けられ、前記板状導体に押し当てられる第1押し当て面と、前記接続対象に押し当てられる第2押し当て面と、前記第2押し当て面から前記第1押し当て面まで連続する貫通孔状のボルト挿通孔と、を有し、前記第1押し当て面及び前記第2押し当て面を介して前記板状導体と前記接続対象とを電気的に接続するとともに、前記第1押し当て面が前記板状導体に押し当てられた状態において、前記板状導体に設けられた第1貫通孔に挿通されたボルトを前記ボルト挿通孔に挿通可能とする本体部と、前記ボルト挿通孔と前記第1押し当て面上における位置をずらして配置され、前記第1押し当て面が前記板状導体に押し当てられた状態において、前記第1押し当て面から前記板状導体側に向かって延び、前記板状導体に前記第1貫通孔と別に設けられた複数の第2貫通孔のそれぞれと嵌合する複数の嵌合部と、を備えた柱状導体が提供される。
簡単な構成で高い取付作業性を得られる柱状導体及び導体構造が提供される。
実施形態に係る導体構造を模式的に表す断面図である。 実施形態に係る第1板状導体及び柱状導体を模式的に表す断面図である。 実施形態に係る柱状導体を模式的に表す斜視図である。 実施形態に係る柱状導体の変形例を模式的に表す断面図である。 実施形態に係る柱状導体の変形例を模式的に表す斜視図である。 図6(a)~図6(d)は、実施形態に係る柱状導体の変形例を模式的に表す平面図である。 実施形態に係る柱状導体の変形例を模式的に表す断面図である。 実施形態に係る柱状導体の変形例を模式的に表す斜視図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る導体構造を模式的に表す断面図である。
図1に表したように、導体構造10は、第1板状導体11(板状導体)と、第2板状導体12(別の板状導体)と、絶縁部材13と、柱状導体14と、を備える。導体構造10は、接続対象2との電気的な接続を得る。
接続対象2は、例えば、高電圧・大電流を扱う電力変換装置に用いられるスイッチング素子やコンデンサなどの電子部品である。換言すれば、導体構造10は、接続対象2を電力変換装置の他の電子部品などと電気的に接続するための配線である。導体構造10は、換言すれば、電力変換装置の配線構造である。ここで、高電圧とは、例えば、直流おいて750Vを、交流において600Vを超える電圧である。
第1板状導体11、第2板状導体12、及び柱状導体14は、換言すれば、配線部材である。第1板状導体11及び第2板状導体12は、例えば、ブスバーあるいはバスバーなどと呼ばれる場合もある。第1板状導体11、第2板状導体12、及び柱状導体14には、例えば、銅、真鍮、アルミニウムなどの金属材料が用いられる。但し、第1板状導体11、第2板状導体12、及び柱状導体14の材料は、金属材料に限ることなく、導電性を有する任意の材料でよい。
接続対象2は、第1板状導体11を接続するための第1接続部2aと、第2板状導体12を接続するための第2接続部2bと、を有する。接続対象2が電子部品である場合、第1接続部2a及び第2接続部2bは、端子あるいは電極である。例えば、接続対象2がコンデンサである場合には、第1接続部2aがアノード及びカソードの一方であり、第2接続部2bがアノード及びカソードの他方である。例えば、接続対象2が半導体スイッチング素子である場合には、第1接続部2aが第1主電極(例えばコレクタなど)であり、第2接続部2bが第2主電極(例えばエミッタなど)である。
第1板状導体11は、貫通孔11aを有する。第1板状導体11は、接続対象2と反対側から貫通孔11aに挿通されるボルト4aによって接続対象2にボルト締めされることにより、接続対象2に取り付けられる。第1接続部2aは、ボルト4aと噛合するネジ孔3aを有する。貫通孔11aにボルト4aを挿通し、ボルト4aをネジ孔3aに噛合させ、ボルト4aの頭部と接続対象2との間に第1板状導体11を挟み込む。これにより、第1板状導体11が、接続対象2に取り付けられる。
同様に、第2板状導体12は、貫通孔12aを有する。第1板状導体12は、接続対象2と反対側から貫通孔12aに挿通されるボルト4bによって接続対象2にボルト締めされることにより、接続対象2に取り付けられる。第2接続部2bは、ボルト4bと噛合するネジ孔3bを有する。貫通孔12aにボルト4bを挿通し、ボルト4bをネジ孔3bに噛合させ、ボルト4bの頭部と接続対象2との間に第2板状導体12を挟み込む。これにより、第2板状導体12が、接続対象2に取り付けられる。
柱状導体14は、第1板状導体11と接続対象2の第1接続部2aとの間に設けられ、第1板状導体11とともに接続対象2にボルト締めされることにより、第1板状導体11と接続対象2の第1接続部2aとを電気的に接続する。第1板状導体11は、柱状導体14を介して接続対象2の第1接続部2aと電気的に接続される。
第2板状導体12は、第2接続部2bに押し当てられることにより、接続対象2の第2接続部2bと電気的に接続される。第2板状導体12は、例えば、第2接続部2bに直接的に当接することにより、第2接続部2bと電気的に接続される。第2板状導体12は、例えば、導電シートなどの他の導電部材を挟んで第2接続部2bに押し当てられることにより、第2接続部2bと電気的に接続してもよい。
第2板状導体12の少なくとも一部は、接続対象2と第1板状導体11との間に設けられる。第1板状導体11及び第2板状導体12は、互いに少なくとも一部を重ね合わせた状態で接続対象2に取り付けられる。
このように、第1板状導体11が接続対象2の第1接続部2aと電気的に接続され、第2板状導体12が接続対象2の第2接続部2bと電気的に接続される場合に、第1板状導体11及び第2板状導体12の少なくとも一部を重ね合わせることにより、例えば、導体構造10の省スペース化を図ることができるとともに、第1板状導体11と第2板状導体12との間のインダクタンスを低減させることができる。これにより、例えば、電力変換装置の高速スイッチング時に異常電圧が発生してしまうことなどを抑制することができる。このような構造は、例えば、ラミネートブスバーなどと呼ばれる場合もある。
絶縁部材13は、第1板状導体11と第2板状導体12との間に設けられる。絶縁部材13は、第1板状導体11と第2板状導体12との間、及び第1接続部2aと第2接続部2bとの間を電気的に絶縁する。
絶縁部材13は、ボルト4bを貫通孔12a及び第2接続部2bに挿通するための貫通孔13aを有する。また、第2板状導体12及び絶縁部材13は、柱状導体14を挿通するための貫通孔12b、13bを有する。貫通孔13bの外形形状は、柱状導体14の外形形状よりも大きく、柱状導体14と接触しない。これにより、第1板状導体11と第2板状導体12とを重ねた場合にも、第1板状導体11と第2板状導体12との短絡を抑制しつつ、柱状導体14を介して第1板状導体11と接続対象2の第1接続部2aとを電気的に接続することができる。
図2は、実施形態に係る第1板状導体及び柱状導体を模式的に表す断面図である。
図3は、実施形態に係る柱状導体を模式的に表す斜視図である。
図1~図3に表したように、柱状導体14は、本体部20と、嵌合部22と、を有する。
本体部20は、第1板状導体11と接続対象2との間に設けられ、第1板状導体11に押し当てられる第1押し当て面20aと、接続対象2に押し当てられる第2押し当て面20bと、を有し、第1押し当て面20a及び第2押し当て面20bを介して第1板状導体11と接続対象2の第1接続部2aとを電気的に接続する。
嵌合部22は、第1押し当て面20aが第1板状導体11に押し当てられた状態において、第1押し当て面20aから第1板状導体11側に向かって延び、第1板状導体11に設けられた貫通孔11aと嵌合する。嵌合部22は、換言すれば、第1押し当て面20aから突出するように設けられる。嵌合部22の外形形状は、貫通孔11aの外形形状と実質的に同じか僅かに小さい程度に形成される。
本体部20の第1押し当て面20aと第2押し当て面20bとの間の長さL1は、第2板状導体12及び絶縁部材13の厚さに対応して設定される(図1参照)。本体部20の長さL1は、例えば、第2板状導体12の厚さ及び絶縁部材13の厚さの合計と実質的に同じ長さに設定される。これにより、第1板状導体11と接続対象2との間に第2板状導体12と絶縁部材13とを設けた場合にも、柱状導体14を介して第1板状導体11と接続対象2の第1接続部2aとを適切に電気的に接続することができる。なお、本体部20の長さL1は、例えば、第2板状導体12の厚さ及び絶縁部材13の厚さの合計よりも長くしてもよい。
本体部20及び嵌合部22は、第2押し当て面20bから嵌合部22の端部22aまで連続する貫通孔状のボルト挿通孔24を有する。嵌合部22のボルト挿通孔24と直交する方向の幅W2は、本体部20のボルト挿通孔24と直交する方向の幅W1よりも狭い。第1押し当て面20aは、嵌合部22の周囲に設けられる。第1板状導体11の貫通孔11aは、嵌合部22と嵌合するとともに、ボルト挿通孔24にボルト4aを挿通するための貫通孔である。
本体部20の外形形状は、円柱状である。嵌合部22の外形形状は、本体部20よりも径の小さい円柱状である。ボルト挿通孔24は、断面略円形の貫通孔である。本体部20、嵌合部22、及びボルト挿通孔24は、同軸状に配置される。すなわち、本体部20及び嵌合部22は、換言すれば、円筒状である。柱状導体14は、換言すれば、円筒の一端側の外径を小さくした形状に形成されている。
第1板状導体11を接続対象2と電気的に接続する場合には、柱状導体14の嵌合部22を第1板状導体11の貫通孔11aに嵌合させた後、第1板状導体11と接続対象2とで本体部20を挟み、第1押し当て面20aを第1板状導体11に押し当て、第2押し当て面20bを接続対象2の第1接続部2aに押し当てる。この後、貫通孔11a及びボルト挿通孔24にボルト4aを挿通し、ボルト4aを第1接続部2aのネジ孔3aと噛合させる。これにより、第1板状導体11及び柱状導体14が接続対象2にボルト締めされ、接続対象2に取り付けられるとともに、第1板状導体11が柱状導体14を介して接続対象2の第1接続部2aと電気的に接続される。
第1押し当て面20aは、凹凸構造を有する。第1押し当て面20aは、格子状に形成された溝20gを有し、溝20gによって凹凸構造を形成している。このように、第1押し当て面20aに凹凸構造を設けることにより、例えば、第1押し当て面20aと第1板状導体11との点当たりを抑制し、点当たりを起こしてしまう場合と比べて接触面積を増加させることができる。また、第1押し当て面20aに凹凸構造を設けることにより、例えば、第1押し当て面20aと第1板状導体11との接触圧力を増加させることができる。このように、第1押し当て面20aに凹凸構造を設けることにより、第1押し当て面20aと第1板状導体11との接触面積の増加や接触圧力の増加を図ることができる。これにより、第1板状導体11と柱状導体14との間の接触抵抗の低下を図ることができる。
なお、第1押し当て面20aの凹凸構造の形成方法は、格子状の溝20gに限定されるものではない。例えば、略平行に並ぶ複数の線状の溝を形成したり、同心円状に並ぶ複数の溝を形成したりすることにより、凹凸構造を形成してもよい。また、溝に限ることなく、1つあるいは複数の突起によって凹凸構造を形成してもよい。第1押し当て面20aの凹凸構造は、接触抵抗の低下を図ることができる任意の構造でよい。
柱状導体14において、第1押し当て面20aの面積は、嵌合部22の側面22bの面積よりも広い。より詳しくは、第1押し当て面20aの面積は、嵌合部22の側面22bの貫通孔11aと嵌合する部分の面積よりも広い。これにより、第1押し当て面20aの部分において、第1板状導体11との電気的な接続を適切に得ることができる。
嵌合部22の第1押し当て面20aからの突出量L2は、第1板状導体11の厚さT1以下である。これにより、嵌合部22を貫通孔11aに嵌合させた際に、嵌合部22が第1板状導体11よりも突出してしまうことを抑制することができる。換言すれば、嵌合部22を貫通孔11aに嵌合させた際に、嵌合部22を貫通孔11a内のみに配置することができる。これにより、ボルト4aで第1板状導体11及び柱状導体14を接続対象2にボルト締めする際に、嵌合部22がボルト締めの妨げになってしまうことを抑制することができる。但し、ボルト4aの形状などによっては、嵌合部22の第1押し当て面20aからの突出量L2を、第1板状導体11の厚さT1よりも長くしてもよい。
以上、説明したように、本実施形態に係る導体構造10及び柱状導体14では、第1押し当て面20aが第1板状導体11に押し当てられた状態において、第1押し当て面20aから第1板状導体11側に向かって延び、第1板状導体11に設けられた貫通孔11aと嵌合する嵌合部22を柱状導体14に設けている。
これにより、嵌合部22を第1板状導体11の貫通孔11aに嵌合させておくことで、ボルト締めの際などに、柱状導体14が落下するなど、柱状導体14が適切な位置からずれてしまうことを抑制することができる。
また、経験や時間が必要なロウ付けを行う必要が無く、第1板状導体11と柱状導体14との電気的な接続の品質を安定化させることができるとともに、製造コストの増加を抑制することができる。
このように、本実施形態に係る導体構造10及び柱状導体14によれば、簡単な構成で高い取付作業性を得ることができる。
図4は、実施形態に係る柱状導体の変形例を模式的に表す断面図である。
なお、上記実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
図4に表したように、この例において、柱状導体14は、シート状の導電部材30をさらに備える。導電部材30は、第1押し当て面20aと第1板状導体11との間に設けられる。第1押し当て面20aは、導電部材30を介して第1板状導体11に押し当てられる。
導電部材30の形状は、第1押し当て面20aの形状に対応する。導電部材30は、例えば、環状の第1押し当て面20aに対応した環状のシート状に形成される。導電部材30は、例えば、第1押し当て面20aの全体と第1板状導体11との間に設けられる。
導電部材30の硬さは、例えば、本体部20の硬さよりも低い。換言すれば、導電部材30の弾性率は、本体部20の弾性率よりも低い。これにより、導電部材30を設けることによって、柱状導体14と第1板状導体11との間の接触面積をより増加させ、柱状導体14と第1板状導体11との間の接触抵抗をより低減させることができる。
このように、第1押し当て面20aは、第1板状導体11に直接押し当ててもよいし、導電部材30などの他の導電性の部材を介して第1板状導体11に押し当ててもよい。例えば、導電部材30を設ける場合などには、第1押し当て面20aに必ずしも凹凸構造を設けなくてもよい。第1押し当て面20aの凹凸構造は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
図5は、実施形態に係る柱状導体の変形例を模式的に表す斜視図である。
図5に表したように、この例において、柱状導体14の嵌合部22は、第1板状導体11の貫通孔11aとの係合により、貫通孔11aを軸とする本体部20(柱状導体14)の回転を規制する回転規制部22cを有する。
回転規制部22cは、嵌合部22の側面22bから外周方向に向かって突出する突起状である。貫通孔11aには、例えば、回転規制部22cの形状に対応した切り欠きが設けられる。これにより、回転規制部22cと貫通孔11aの切り欠きとの係合によって、貫通孔11aを軸とする回転を規制することができる。
このように、貫通孔11aを軸とする回転を規制することにより、例えば、嵌合部22が、貫通孔11aを軸とする回転によって、貫通孔11aから抜け易くなってしまうことを抑制することができる。ボルト締めの際などにおける柱状導体14の落下を、より適切に抑制することができる。
なお、回転規制部22cの形状は、上記に限定されるものではない。例えば、中心側に向かって延びる突起を貫通孔11aに形成し、回転規制部22cを貫通孔11aの突起と係合する溝状に形成してもよい。回転規制部22cの形状は、貫通孔11aとの係合によって、貫通孔11aを軸とする回転を規制可能な任意の形状でよい。
図6(a)~図6(d)は、実施形態に係る柱状導体の変形例を模式的に表す平面図である。
図6(a)に表したように、嵌合部22の外形形状は、矩形状でもよい。図6(b)に表したように、嵌合部22の外形形状は、星型状でもよい。このように、嵌合部22の外形形状は、円形状に限ることなく、多角形状でもよい。なお、嵌合部22の外形形状とは、より詳しくは、ボルト挿通孔24の軸方向(貫通する方向)に見た嵌合部22の外形形状である。
このように、嵌合部22の外形形状を多角形状とするとともに、第1板状導体11の貫通孔11aの外形形状を嵌合部22に対応した多角形状とした場合には、回転規制部22cなどを設けることなく、貫通孔11aを軸とする柱状導体14の回転を規制することができる。
嵌合部22の外形形状及び貫通孔11aの外形形状は、嵌合部22を貫通孔11aに嵌合させることができる任意の形状でよい。例えば、嵌合部22の外形形状を多角形状とし、貫通孔11aの外形形状を嵌合部22に外接する円形状としてもよい。反対に、貫通孔11aの外形形状を多角形状とし、嵌合部22の外形形状を貫通孔11aに内接する円形状としてもよい。
また、図6(c)に表したように、本体部20の外形形状は、円形状に限ることなく、多角形状などでもよい。本体部20の外形形状は、接続対象2と第1板状導体11とを適切に電気的に接続することが可能な任意の形状でよい。
図6(d)に表したように、ボルト挿通孔24の外形形状は、円形状に限ることなく、多角形状などでもよい。ボルト挿通孔24の外形形状は、ボルト4aを挿通可能な任意の形状でよい。
図7は、実施形態に係る柱状導体の変形例を模式的に表す断面図である。
図7に表したように、接続対象2は、電子部品に限ることなく、他の板状導体などでもよい。接続対象2は、電子部品や配線部材など、柱状導体14を介して第1板状導体11との電気的な接続を得る必要がある任意の部材でよい。
この例において、接続対象2の第1接続部2aは、貫通孔状である。柱状導体14は、接続対象2の貫通孔状の第1接続部2aと嵌合する嵌合部40を有する。嵌合部40は、第2押し当て面20bが接続対象2に押し当てられた状態において、第2押し当て面20bから接続対象2側に向かって延び、接続対象2に設けられた貫通孔状の第1接続部2aと嵌合する。
この例において、柱状導体14は、換言すれば、第1板状導体11の貫通孔11aと嵌合する第1嵌合部と、接続対象2の貫通孔状の第1接続部2aと嵌合する第2嵌合部と、を有する。第1嵌合部は、本体部20の一端側に設けられる。第2嵌合部は、本体部20の他端側に設けられる。
この場合、ボルト挿通孔24は、例えば、嵌合部22の端部22aから嵌合部40の端部40aまで連続する貫通孔状である。ボルト4aによる第1板状導体11及び柱状導体14の接続対象2へのボルト締めは、例えば、接続対象2の第1板状導体11と反対側にナットを配置し、ボルト4aとナットとの間に第1板状導体11、柱状導体14、及び接続対象2を挟み込むことによって行われる。このように、第1板状導体11及び柱状導体14のボルト締めは、接続対象2にネジ孔3aを設けることによって行ってもよいし、ナットなどの他の部材を介して行ってもよい。
このように、接続対象2が他の板状導体である場合などには、第1接続部2aを貫通孔状とし、柱状導体14に第1接続部2aと嵌合する嵌合部40を設けてもよい。これにより、ボルト締めの際などにおける柱状導体14の落下を、より適切に抑制することができる。
なお、接続対象2が板状導体である場合、第1接続部2aは、貫通孔状に限ることなく、例えば、ボルト4aと噛合するネジ孔でもよい。第1接続部2aをネジ孔とした場合には、嵌合部40は、省略される。
図8は、実施形態に係る柱状導体の変形例を模式的に表す斜視図である。
図8に表したように、この例では、嵌合部22が、本体部20及びボルト挿通孔24と軸をずらして配置されている。この例において、ボルト挿通孔24は、第2押し当て面20bから第1押し当て面20aまで連続する貫通孔状である。
このように、嵌合部22は、ボルト挿通孔24とずらして配置してもよい。この場合、第1板状導体11には、嵌合部22と嵌合する貫通孔11aとは別に、ボルト4aを挿通するための貫通孔を設ける必要がある。このように、嵌合部22を嵌合させる第1板状導体11の貫通孔11aは、必ずしもボルト4aを挿通する貫通孔と共通でなくてもよい。
また、この例では、柱状導体14が、2つの嵌合部22を有している。嵌合部22の数は、2つに限ることなく、3つ以上でもよい。このように、嵌合部22をボルト挿通孔24とずらして配置する場合などには、柱状導体14は、複数の嵌合部22を有してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2 接続対象、 2a 第1接続部、 2b 第2接続部、 3a、3b ネジ孔、 4a、4b ボルト、 10 導体構造、 11 第1板状導体、 11a 貫通孔、 12 第2板状導体、 12a、12b 貫通孔、 13 絶縁部材、 13a、13b 貫通孔、 14 柱状導体、 20 本体部、 20a 第1押し当て面、 20b 第2押し当て面、 20g 溝、 22 嵌合部、 22a 端部、 22b 側面、 22c 回転規制部、 24 ボルト挿通孔、 30 導電部材、 40 嵌合部、 40a 端部

Claims (8)

  1. 板状導体と接続対象との間に設けられ、前記板状導体とともに前記接続対象にボルト締めされることにより、前記板状導体と前記接続対象とを電気的に接続する柱状導体であって、
    前記板状導体と前記接続対象との間に設けられ、前記板状導体に押し当てられる第1押し当て面と、前記接続対象に押し当てられる第2押し当て面と、前記第2押し当て面から前記第1押し当て面まで連続する貫通孔状のボルト挿通孔と、を有し、前記第1押し当て面及び前記第2押し当て面を介して前記板状導体と前記接続対象とを電気的に接続するとともに、前記第1押し当て面が前記板状導体に押し当てられた状態において、前記板状導体に設けられた第1貫通孔に挿通されたボルトを前記ボルト挿通孔に挿通可能とする本体部と、
    前記ボルト挿通孔と前記第1押し当て面上における位置をずらして配置され、前記第1押し当て面が前記板状導体に押し当てられた状態において、前記第1押し当て面から前記板状導体側に向かって延び、前記板状導体に前記第1貫通孔と別に設けられた複数の第2貫通孔のそれぞれと嵌合する複数の嵌合部と、
    を備えた柱状導体。
  2. 前記第1押し当て面は、凹凸構造を有する請求項1記載の柱状導体。
  3. 前記第1押し当て面と前記板状導体との間に設けられるシート状の導電部材をさらに備え、
    前記第1押し当て面は、前記導電部材を介して前記板状導体に押し当てられる請求項1又は2に記載の柱状導体。
  4. 前記第1押し当て面の面積は、前記嵌合部の側面の面積よりも広い請求項1~3のいずれか1つに記載の柱状導体。
  5. 前記嵌合部の前記第1押し当て面からの突出量は、前記板状導体の厚さ以下である請求項1~4のいずれか1つに記載の柱状導体。
  6. 前記嵌合部は、前記第2貫通孔との係合により、前記第2貫通孔を軸とする回転を規制する回転規制部を有する請求項1~5のいずれか1つに記載の柱状導体。
  7. 板状導体と、
    前記板状導体と接続対象との間に設けられ、前記板状導体とともに前記接続対象にボルト締めされることにより、前記板状導体と前記接続対象とを電気的に接続する柱状導体と、
    を備えた導体構造であって、
    前記板状導体は、ボルトを挿通するための第1貫通孔と、前記第1貫通孔と別に設けられた複数の第2貫通孔と、を有し、
    前記柱状導体は、
    前記板状導体と前記接続対象との間に設けられ、前記板状導体に押し当てられる第1押し当て面と、前記接続対象に押し当てられる第2押し当て面と、前記第2押し当て面から前記第1押し当て面まで連続する貫通孔状のボルト挿通孔と、を有し、前記第1押し当て面及び前記第2押し当て面を介して前記板状導体と前記接続対象とを電気的に接続するとともに、前記第1押し当て面が前記板状導体に押し当てられた状態において、前記第1貫通孔に挿通された前記ボルトを前記ボルト挿通孔に挿通可能とする本体部と、
    前記ボルト挿通孔と前記第1押し当て面上における位置をずらして配置され、前記第1押し当て面が前記板状導体に押し当てられた状態において、前記第1押し当て面から前記板状導体側に向かって延び、前記板状導体に設けられた前記複数の第2貫通孔のそれぞれと嵌合する複数の嵌合部と、
    を有する導体構造。
  8. 前記接続対象と電気的に接続されるとともに、少なくとも一部が前記接続対象と前記板状導体との間に設けられる別の板状導体と、
    前記板状導体と前記別の板状導体との間に設けられる絶縁部材と、
    をさらに備え、
    前記別の板状導体及び前記絶縁部材は、前記柱状導体を挿通するための貫通孔を有し、
    前記本体部の前記第1押し当て面と前記第2押し当て面との間の長さは、前記別の板状導体及び前記絶縁部材の厚さに対応して設定される請求項7記載の導体構造。
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