JP7250767B2 - 等速ジョイント用ブーツ 等速ジョイント用ブーツの製造方法 等速ジョイント用ブーツの製造装置 - Google Patents
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Description
トリポッドジョイントの外筐には、その薄肉化および軽量化を図るため、外周面の軸方向に溝状に設けられる凹部が、例えば三箇所周方向に分散して形成される。この種のトリポッドジョイントに用いられる等速ジョイント用ブーツの大径側端部の内周面には、前記凹部の表面に適合して、例えば軸方向視形状が円弧状に張り出して形成された厚肉部が形成される。この種のトリポッドジョイント用ブーツとして、本願の発明者等は、先に特許第4359532号に記載の技術を提案している(特許文献1参照。)。この先行技術では、予備成形品の大径側端部の内周面に、厚肉部と薄肉部が周方向に連続して一体成形することが可能であるとともに、成形後の厚肉部にアンダーカット部分を有していてもコア型からのブーツの引き抜きを容易にしたことを特徴としている。
特許文献2では、大径側端部の厚肉部の外面側から肉抜きをして軽量化を図っている(特許文献2参照。)。
また、このような肉抜き構成は、この種のトリポッドジョイント用のブーツ(等速ジョイント用ブーツ)が、その大径側端部に厚肉部と薄肉部の厚さの異なる箇所を有していることから、成形時に収縮を招いてしまうおそれがあるため、熱バランスを図り成形時の収縮(ヒケ)を防止する役割も有している。
このとき、密封性を向上させるためにも、締め付けバンドによる締め付け力は、大径側端部の内周面に突設されているリップ部に集中させるのが好ましい。
すなわち、特許文献2に開示のトリポッドジョイント用ブーツにあっては、締め付け力が最も大きく掛かるバンド下部分に肉抜きした溝が位置し、かつ溝とリップ部との間には中実部分が存しているため、締め付けバンドを締結しても、溝の開口側部分(大径側端部の外周面)が大きく変形するだけで、リップ部には締め付け力が集中しないものであった(リップ部での締め付け力が弱い。)。なお、この点については、後述の実施形態との比較においても詳述する。
大径側端部の外周面は、上述のとおり締め付けバンドの締結面であることから凹凸のないフラットな面であることが好ましく、余計なパーティングラインがあると均一な締め付け力が与えられず、締め付け力の低下を招く虞がある。
また、路面凍結防止剤などの薬品や泥水などが溜まったりすると、締結バンドは金属であるため、締結バンドの損傷(錆、傷)などを招き易く、商品寿命が短くなる虞がある。
前記トリポッドジョイントに連結された軸部が挿入される環状の小径側端部と、
前記大径側端部と前記小径側端部との間にわたって連通状に一体に設けられ、大径部と小径部とを繰り返し配列してなるベローズ部とで構成される等速ジョイント用ブーツであって、
前記大径側端部の内周面には、前記外筐の外周面に形成される複数の凹部に適合してブーツ内径方向に張り出して形成される複数の厚肉部と、前記複数の厚肉部の間に配置された薄肉部とを有してなり、
前記厚肉部の内周面と前記薄肉部の内周面には、前記凹部を含めた前記外筐の外周面に接してブーツ内部領域を密封する周方向に連続したリップ部が形成されており、
前記厚肉部には、内周面側からブーツ外径方向に窪んだ少なくとも1つ以上の溝部が形成されており、
前記溝部は、前記厚肉部の周方向にわたって形成されており、
前記厚肉部の締め付バンドと接する外周面は平面で構成されることを特徴とする等速ジョイント用ブーツとしたことである。
このうち少なくとも2本のリップ部は、ブーツ軸方向において前記溝部を挟んで位置していることを特徴とする等速ジョイント用ブーツとしたことである。
ベローズ部の内部空間と連通する小径側端部と大径側端部を両端に備えて成形された予備成形品の大径側端部内にコア型を配するとともに、少なくとも前記予備成形品の大径側端部の外周面側に保持用金型を配し、
前記コア型に備えられる上方突出部を前記ベローズ部の内周面又は前記大径側端部の内周面に当接させ、前記保持用金型の内周面を前記大径部側端部の外周面に当接させ、
前記予備成形品の大径側端部の内周面と前記コア型の下方周面部との間で前記大径側端部に複数の厚肉部と複数の薄肉部とからなる二次成形部分を成形するための二次成形空間を形成する工程と、
前記二次成形空間に溶融材料を射出注入し、前記予備成形品の前記大径側端部に厚肉部と薄肉部とからなる二次成形部分を成形する工程と、
を少なくとも含み、
前記二次成形空間を構成する厚肉部成形空間に対応している前記上方突出部と、前記下方周面部にコア型の中心軸方向にスライド可能に設けられた下方突出部とを、前記コア型の中心軸方向に退避させて前記二次成形空間のうちの厚肉部成形空間領域から外し、その状態で前記コア型とブーツとを分離させる工程、
とを有することを特徴とする等速ジョイント用ブーツの製造方法としたことである。
前記ベローズ部の内部空間と連通する小径側端部と大径側端部を両端に備えて成形された予備成形品の外面を保持する保持用金型と、
前記予備成形品の大径側端部内に挿入されるコア型と、
前記予備成形品の大径側端部内周面と前記コア型外周面との間にて形成される複数の厚肉部成形空間と複数の薄肉部成形空間からなる二次成形部分を成形するための二次成形空間に溶融材料を射出充填する射出機構とを備え、
前記保持用金型は、前記大径側端部の外周面に当接可能な内周面を備え、
前記コア型は、前記ベローズ部の内周面又は前記大径側端部の内周面に当接可能な上方突出部と、前記大径側端部の内周面との間に複数の厚肉部と複数の薄肉部とからなる二次成形部分を成形するための二次成形空間を形成する下方周面部及び当該下方周面部に、コア型の中心軸方向にスライド可能に設けられた下方突出部と、を備え、
前記二次成形空間を構成する厚肉部成形空間に対応している前記コア型の上方突出部及び下方突出部は、前記厚肉部成形空間に向けて前進可能、コア型中心軸方向に向けて退避可能に構成されている、ことを特徴とする等速ジョイント用ブーツの製造装置としたことである。
前記二次成形空間を構成する厚肉部成形空間に対応している前記コア型の上方突出部と下方突出部のいずれか一方若しくは双方は、前記カム部材によって前記厚肉部成形空間に向けて前進可能、コア型中心軸方向に向けて退避可能に構成されていることを特徴とする等速ジョイント用ブーツの製造装置としたことである。
本発明の等速ジョイント用ブーツ、その等速ジョイント用ブーツを製造するために用いられる製造装置、及びその製造装置を用いた製造方法の一実施形態をそれぞれ分節して説明する。
本実施形態の等速ジョイント用ブーツ(以下、単にブーツともいう。)1は、外筐の外周面に凹部を形成してなるトリポッドジョイントに用いられる。すなわち、このようなトリポッドジョイントの外筐には、例えば断面視円弧状に形成される軸方向溝が、外周面の周方向に略等間隔に離間して三箇所形成されている。
そして、このブーツ1は、大径側端部3、小径側端部5及びベローズ部7が、例えば熱可塑性エラストマ等の樹脂を用いて周知の予備成形工程によって一体成形され(以下、この成形品を、予備成形品と称して説明する。)、さらに、前記予備成形品の大径側端部3の内周側には、熱可塑性エラストマ等の樹脂を用いて肉厚の異なる部分である二次成形部13が一体成形されている。
また、本実施形態では、上記した予備成形品の大径側端部3と小径側端部5の双方を、夫々所望厚さの均一肉厚としている。これら肉厚は特に限定されず最適な任意厚さが選択される。
この大径側端部3と小径側端部5の諸条件は、特に限定されるものではなく、本発明の範囲内で適宜最適な条件が適用される。なお、本実施形態では大径側端部3と小径側端部5の肉厚を均一にしているが、肉厚を均一にしていないものであっても本発明の範囲内である。
本実施形態の場合には、大径側端部3の内周方向にて略等間隔に離間して、例えば三個の厚肉部17が形成され、隣り合う各厚肉部17の間には、周方向にわたって略一定の肉厚を有する三個の薄肉部19が形成されている。
前記厚肉部17(厚肉部構成体17a)の略弧形状は、ブーツ1が装着されるトリポッドジョイントの外筐の外周面の軸方向溝(凹部)に適合するように設定されている。
本実施形態では、一対の厚肉部構成体17aと17aが同一の軸方向幅(厚み)をもって形成されているが、一対の厚肉部構成体17aと17aが、異なる軸方向幅(厚み)をもって形成されているものであっても本発明の範囲内である。
本実施形態では、それぞれの厚肉部構成体17aの裾部17bの軸方向幅(厚み)を、頂部17cの軸方向幅(厚み)に比して大きく形成することにより、上記溝幅W3とW4の関係を形成している。このように裾部17bの軸方向幅(厚み)を大きくすることにより、裾部17bに対する頂部17cの剛性を低く、つまり柔らかくできる。これにより、後述するリップ部の密着性を向上することができ、グリース漏れ防止効果を向上させることができる。
このリップ部(シールリップ)21a,21bにより、ブーツ内部領域を密封し、グリース漏れを防止するとともに、粉塵・泥水などの侵入防止を図っている。
すなわち、前記リップ部(シールリップ)21a,21bは平行して2本形成されており、それぞれのリップ部(シールリップ)21a,21bは、ブーツ軸方向(図にて矢印S1にて示す方向)において前記溝部18を挟んで位置している。
前記リップ部(シールリップ)21a,21bは、断面視形状が例えば略三角形または台形状に形成された突条として形成されている。また図示は省略しているが、前記リップ部(シールリップ)21a,21bの頂部にはR面取りが施されている。
なお、本実施例では、2本のリップ部(シールリップ)21a,21bを設けた実施の一例を示すが、リップ部の本数・形状などは限定されず、1本でも3本以上でもよく設計変更可能である。
図8(a)は本実施形態の厚肉部17を外筐200の軸方向溝201に締め付けバンド300を介して締め付け固定した際の図で、(b)は特許文献2に開示のブーツの厚肉部を外筐200の軸方向溝201に締め付けバンド300を介して締め付け固定した際の図を示す。
なお、相違点の理解を助けるために、本実施形態の厚肉部17と特許文献2の厚肉部との形態を略同一で、溝部18の配設位置のみを変えた概略形態とするとともに、特許文献2の厚肉部にも本実施形態と同一の符合を付して説明するものとする。
これに対して特許文献2に開示の厚肉部の場合、締め付けバンド300が接するバンド締結部37の領域をA、バンド締結部37の直下の領域で、溝部18を設けている領域をB、溝部18とリップ部21a,21bとの間の中実領域をC、リップ部21a,(21b)の領域をDと規定する。
さらにCの領域はリップ部21a(21b)に向って徐々に面積(断面積)が小さくなる構成とすることで、頂部に向って、徐々に変形しやすい構成を採用しているため、走行振動などにより、リップ部21a(21b)が当接してシールする相手側部材であるトリポッドジョイントの外筐が振動などにより多少ぶれたとしても、リップ部21a(21b)の密着性を維持することができる。
従って、本発明にかかる本実施形態の場合、相手側部材であるトリポッドジョイントの外筐に対して、十分な締付け力を弾性的に印加することができるので、締め付け力の低下を防止し、良好な密封性を維持できる構造とすることができる。
また、溝部18の周方向幅を、溝部18の中央領域(頂部17c,17c間の領域)の幅W4と、裾部17b,17b間の幅W3とで変えることにより、リップ部(シールリップ21a,21b)に加えられるバンド締め付け力を適正に調整できるため、シール性能が極めて高いという作用効果が期待できる。
さらに、厚肉部17に溝部18を設けることにより、厚肉部17と薄肉部19で素材ボリュームの偏りが少なくなるため、成形時の収縮量の差を小さくでき、収縮(ひけ)の問題も生じづらい。
また、厚肉部に溝部18を設けるものとしたことにより、樹脂材料の使用量の削減及び製造コストの削減が図れる。
リブ20は、特に限定解釈されるものではないが、ブーツ全体の軽量化を図れる範囲内でその大きさを設計変更可能であり、また溝部18内において、周方向に複数個所定間隔をあけて配設することも可能である。また、リブ20は、本実施形態では後述する製造方法にて厚肉部17を成形すると同時に一体成形しているが、別体で成形して溝部18内に接着固定することも可能で本発明の範囲内である。
リブ20は、基端側(溝内底面側)の幅を先端側(溝開口側)の幅と比して大きく形成することも可能である。
その他の構成及び作用効果は図5と同様であるため、同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
図6B及び図6Cは、他の実施形態であって、図5及び図6Aと比して、厚肉部構成体(土台)17aの軸方向S1の幅(厚み)を厚肉状に構成した実施の一形態を示す。
すなわち、図6B及び図6Cに示す厚肉部構成体(土台)17aの形態は、大径側端部3の内周面と連続する基端部の軸方向幅が図5や図6Aで示す厚肉部構成体(土台)17aの形態と比して厚肉に構成しているものである。
なお、本実施形態では、奥側(軸方向で内側)の厚肉部構成体(土台)17aと連続して凸部22を一体に設けており、凸部22は、大径側端部直近の小径部7bの内面方向に向けて設けられている。また、本実施形態では、この凸部22の一部を所定範囲で肉盗みして軽量化を図っている(図中、符号22aは肉盗み部を示す。)。
その他の構成及び作用効果は図5及び図6Aと同様であるため、同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
ここで本発明の等速ジョイント用ブーツを製造するために用いられる製造装置の一実施形態について説明する。
この予備成形品収容空間55は、型締時に予備成形品収容空間55に収容された予備成形品の大径側端部3の外周面15の開口縁59が、保持用金型(割型)51の下端面51aと同一平面上に位置するように形成されている。
もちろん、ゲート47は厚肉部成形空間43aの任意の一箇所乃至複数箇所を選択して備えることも、薄肉部成形空間43bと厚肉部成形空間43aを含んだ任意の一箇所乃至複数箇所を選択して備えることもなんら問題はなく設定可能である。
なお、ゲート47は厚肉部成形空間43aに備え、厚肉部成形空間43aのみから若しくは厚肉部成形空間43aを含む複数箇所から熱可塑性樹脂を射出するものとしてもよいが、エアー不良やウェルド不良発生防止などの観点からすれば本実施形態のように薄肉部成形空間43bにゲート47を備えるのが好ましい。
また、コア型69の外周径は、予備成形品の大径側端部3内面に形成される二次成形部の内径を構成するように設計される。なお、この二次成形部の内径は、装着対象となるトリポッドジョイントの外筐外径に嵌合する径とする。
そして、前記回転駒部89を中心にして周方向に所望間隔をあけて三個備えられ、上端側外周には、予備成形品における大径側端部3直近の小径部7b内面を嵌合する凹状周溝(上方突出部)74が設けられ、前記凹状周溝(上方突出部)74の溶融材料射出側の周縁75から下端面72に至るまでの外周面76は、予備成形品の大径側端部3内周面との間で形成される薄肉部19の内面形状を形成する面部(下方周面部)76aを備えている。
内装板部91は、コア型中央に配される回転駒部89と対向する後面91aが平坦面で、厚肉部成形空間43aと対向する前面91bが、後面91a方向に窪む曲面をもって形成されている(図13参照。)。
この内装板部91,91は、前記二条の深溝93,93内に収納された際に、その板部前面(曲面部分)91b,91bと前記深溝93,93の開口93a,93aとの間に、厚肉部構成体(土台)17aを型成形するための所定のキャビティ(成形空間)110,110が形成されるように、前記溝内側面90a,90aの所定位置に備えられている。
第二型部79は、鉛直方向で配設される第一部材94と第二部材92とで構成され、本実施形態では、第一部材94と第二部材92が一体成形されており、回転駒部89(カム部材99)と対向する側に平面視で円弧状に形成された摺動面部95を備えるとともに、反対側の面には、上方突出部81aと下方突出部81bとからなる外周面81が形成されている。
前記二条の深溝93,93は、上述したとおり、前記第二型部摺動用溝90に備えられている2枚の内装板部91,91とともに厚肉部構成体(土台)17a,17aを形成するために用いられるものであり、前記溝部形成用板部材97は、前記第二型部摺動用溝90に備えられている2枚の内装板部91,91の間を通過して厚肉部成形空間43aに突出して備えられ、厚肉部構成体17a,17a間に溝部18を形成するために用いられるものである。
また、カム部材99の頂面には、操作部材101の係止腕部101aを係止する係止溝部100aを凹設した突起部100を設けている。
すなわち、コア型69の中心軸を中心として、回転駒部89(カム部材99)を水平方向で左右いずれかの方向に回転作動せしめることにより、前記第二型部79の摺動面部95が前記凸状側面部99bと凹状側面部99aに沿いながら水平方向で直線状にスライド移動する。
たとえば、本実施形態では、回転駒部89(カム部材99)を回転作動させて凸状側面部99bが第二型部79の摺動面部95を押圧する位置に到達すると、第二型部79は、厚肉部成形空間43aに下方突出部81bを位置させるようにスライド移動(前進移動)し、また、回転駒部89(カム部材99)を反対方向に回転作動させると、第二型部79は、引張りばね96により、凸状側面部99bから凹状側面部99aに摺動面部95が沿いつつスライド移動(後進移動)し、第二部材92先端の下端側外周面に設けた下方突出部81bを、厚肉部17領域から退避させる。
また、カム部材99の下方領域に所定の動力源を備えてカム部材99を自動的に回転作動させることも可能である。
次に、前記説明した製造装置を用いた本発明の等速ジョイント用ブーツの製造方法(製造工程)について説明する。
図14は、前記製造装置(コア型69)を用いた等速ジョイント用ブーツの製造方法の全体の流れの一実施形態を示す概略図である。
上述した大径側端部3、小径側端部5及びベローズ部7からなる予備成形品の成形方法としては、ブロー成形や射出ブロー成形などが良く知られているが、特に限定されず、本発明の範囲内で適宜最適な成形方法が適用される。
本工程は、予備成形にて成形された予備成形品の大径側端部3内にコア型69を挿入して射出成形用金型49内に保持すると共に、前記金型49内に所望の溶融材料を射出することにより、予備成形品の大径側端部3の外周面15の内面とコア型69外面との間に、厚肉部17と薄肉部19からなる二次成形部13を一体成形するものである。なお、以下に説明する構成以外の構成については既知の構成が適用されるためそれらの説明については省略する。
例えば、まず、予め固定盤49a側に備えてあるコア型69の外周に、予備成形品の大径側端部3の内周がくるように配置して、コア型69に予備成形品を取り付ける(図14(a))。
そして、次に、上述のように大径側端部3をコア型69の外周に取り付けて備えた予備成形品を、保持用金型(割型)51を型締することにより金型49内に配設保持する(図14(b))。
このとき、コア型69は、操作部材101の三叉状の係止腕部101aを、回転駒部89(カム部材99)の突起部100に設けた三叉状の係止溝部100aに係止させ、そして所定の方向(左右何れかの方向)に所定角度(本実施形態では60度)回転駒部89(カム部材99)を回転させることにより、回転駒部89(カム部材99)の凸状側面部99bが第二型部79の摺動面部95を押圧する位置に到達すると、第二型部79は、厚肉部成形空間43aに下方突出部81b(深溝93,93、溝部形成用板部材97)を位置させるようにスライド移動(前進移動)する。
すなわち、二次成形空間43は、本実施形態では、コア型69の第二型部79の外周面81と大径側端部3の内周面との間で厚肉部形成空間43aが形成され、コア型69の第一型部70の外周面76と大径側端部3の内周面との間で、前記厚肉部形成空間43aと連通する薄肉部形成空間43bが形成される。
第二型部79が、厚肉部成形空間43a方向に移動した際に、第二型部79の第二部材92の下方突出部81bの先端から内方に向けて凹設された二条の深溝93,93内に、第二型部摺動用溝90に備えた2枚の内装板部91,91がそれぞれ収納され、その内装板部前面(曲面部分)91a,91aと前記深溝93,93の開口93a,93aとの間に、厚肉部構成体(土台)17aを型成形するための所定のキャビティ(厚肉部構成体17aの成形空間)110,110が形成される。
また、このとき、前記二条の深溝93,93間に設けられている溝部形成用板部材97は、前記2枚の内装板部91,91の間を通過して厚肉部成形空間43aに突出して備えられる。
なお、上述した本工程は一例に過ぎず、この工程以外の他の工程を採用することも本発明の範囲内で可能であり、適宜設計変更可能である。
まず、前記工程により形成された二次成形空間43における薄肉部成形空間43bの任意の一箇所乃至複数箇所に二次成形用の溶融材料注入ポイントを位置せしめる。
そして、前記注入ポイントを介して、例えば260℃以上の高温に加熱され、溶融した熱可塑性樹脂を、前記二次成形空間43に高速で射出注入し、前記予備成形品の大径側端部3の内周面に、厚肉部17と薄肉部19からなる二次成形部13部分を一体成形する。
すなわち、薄肉部成形空間43bから注入された溶融材料が厚肉部成形空間43aに流入されるとともに、第二型部79の先端面に備えた二条の深溝93,93と、第二型部摺動用溝90に備えた2枚の内装板部91,91とで形成された、厚肉部構成体(土台)17aを型成形するための所定のキャビティ(厚肉部構成体17aの成形空間)110,110に溶融材料が入り込み、厚肉部構成体17a,17aと、溝部18が一体成形される。
なお、上述したとおり、射出される熱可塑性樹脂は例えば260℃以上であるが、特に限定されず、素材に不具合が生じない範囲で適宜設計変更可能である。
前記二次成形工程により、予備成形品の大径側端部3の内周面に、厚肉部17と薄肉部19からなる二次成形部13を一体成形したブーツ1が形成される(図1)。
このように成形されたブーツ1の大径側端部3の内面の厚肉部17には、図4に示すように、ブーツ軸心方向に突出するアンダーカット部分となる厚肉部構成体17a,17aが設けられている。
なお、本発明は上述した実施形態によって限定されるものではなく、その発明の範囲内で適宜変更を加えることが可能である
図15及び図16は、本発明の等速ジョイント用ブーツの製造方法に用いられるコア型の他の実施形態を示す。
よって、ここでは第二型部79について説明し、第一型部70についてはその説明を省略する。
本実施形態では、第一実施形態の第二型部79における鉛直方向で上方の深溝93を構成する溝天井面位置93bで二分した上方の領域を第一部材94、下方の領域を第二部材92としている(図15参照)。
第一部材94は、第一実施形態と同様に、引張りばね96によって常時コア型69の中心軸方向に引き寄せるよう付勢されている。引張りばね96の一端は第一部材94の芯材94aに連結され、他端は後述の回転駒部89の略中心に設けた軸部120に連結されている。
軸部120の下端の接触部123は、上下昇降用中子130の頂面130aと固着されていても固着されていなくてもよい。また、軸部120の鉛直方向の長さは、上下昇降用中子130の上昇時(非押圧時)には回転駒部89の頂面(突起部100の頂面)から押圧部122が外方に突出し、上下昇降用中子130の下降時(押圧時)には回転駒部89の頂面(突起部100の頂面)内方に押圧部122が収容可能な程度の長さに設定されている。
また、カム部材99の頂面には、操作部材101の係止腕部101aを係止する係止溝部100aを凹設した突起部100を設けている。
たとえば、本実施形態では、回転駒部89を回転作動させて凸状側面部99bが第一部材94の摺動面部(円弧状面部)95を押圧する位置に到達すると、第一部材94はスライド移動(前進移動)して、先端の凹状周溝85が、予備成形品における大径側端部3直近の小径部7b内面を嵌合し、それ以外の先端側の面部は厚肉部成形空間43aに位置する。また、回転駒部89を反対方向に回転作動させると、第一部材94は、引張りばね96により、凸状側面部99bから凹状側面部99aに摺動面部95が沿いつつスライド移動(後進移動)し、第一部材94を厚肉部17領域から退避させる。
そして、第二部材92は、下方に配設した押上げ用ばね150によって、常時鉛直方向で上方に押し上げられている上下昇降用中子(直進用中子)130の上下昇降作動によって前後進作動するように構成されている。引張りばね140の一端は第二部材92の下面に突設した芯材118に連結され、他端は後述のベースコア160の略中心に一体に突設した突状部160aに連結されている。
第二部材92の先端面には、溝部形成用の下方突出部81bが形成されており、溝部形成用の下方突出部81bは、第二部材92の先端から内方に向けて凹設された二条の深溝93,93と、二条の深溝93,93間に挟まれて突出している所定厚さを有した溝部形成用板部材97を備えている。
前記二条の深溝93,93は、第一実施形態と同様に、第二型部摺動用溝90に備えられている2枚の内装板部91,91とともに厚肉部構成体(土台)17a,17aを形成するために用いられるものであり、前記溝部形成用板部材97は、前記第二型部摺動用溝90に備えられている2枚の内装板部91,91の間を通過して厚肉部成形空間43aに突出して備えられ、厚肉部構成体17a,17a間に溝部18を形成するために用いられるものである。
そして、上下昇降用中子130が押上げ用ばね150に抗して押下げられると、そのテーパー状の上方領域130bによって第二部材92がスライド移動して後退作動し、その先端面が厚肉部成形空間43aから退避される。
5 小径側端部
7 ベローズ部
17 厚肉部
17a 厚肉部構成体
18 溝部
19 薄肉部
21a,21b リップ部
Claims (12)
- トリポッドジョイントの外筐が挿入される環状の大径側端部と、
前記トリポッドジョイントに連結された軸部が挿入される環状の小径側端部と、
前記大径側端部と前記小径側端部との間にわたって連通状に一体に設けられ、大径部と小径部とを繰り返し配列してなるベローズ部とで構成される等速ジョイント用ブーツであって、
前記大径側端部の内周面には、前記外筐の外周面に形成される複数の凹部に適合してブーツ内径方向に張り出して形成される複数の厚肉部と、前記複数の厚肉部の間に配置された薄肉部とを有してなり、
前記厚肉部の内周面と前記薄肉部の内周面には、前記凹部を含めた前記外筐の外周面に接してブーツ内部領域を密封する周方向に連続したリップ部が形成されており、
前記厚肉部には、内周面側からブーツ外径方向に窪んだ少なくとも1つ以上の溝部が形成されており、
前記溝部は、前記厚肉部の周方向にわたって形成されており、
前記厚肉部の締め付バンドと接する外周面は平面で構成されることを特徴とする等速ジョイント用ブーツ。 - 前記リップ部は2本以上形成されており、
このうち少なくとも2本のリップ部は、ブーツ軸方向において前記溝部を挟んで位置していることを特徴とする請求項1に記載の等速ジョイント用ブーツ。 - 前記厚肉部は、前記大径側端部の底面側から見たときに、大径側端部の周方向で左右の裾部から頂部に向けてそれぞれ昇り傾斜状に形成された弧形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の等速ジョイント用ブーツ。
- 前記溝部は、前記厚肉部の頂部におけるブーツ軸方向の溝幅に対して、裾部におけるブーツ軸方向の溝幅が狭く形成されていることを特徴とする請求項3に記載の等速ジョイン
ト用ブーツ。 - 前記溝部は、前記厚肉部の内周面におけるブーツ軸方向溝幅に対して、ブーツ外径方向に向ってブーツ軸方向の溝幅が狭く形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の等速ジョイント用ブーツ。
- 前記溝部は、ブーツ軸方向に対向し、当該溝部を構成する内壁面間に架け渡されるリブが設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の等速ジョイント用ブーツ。
- 外周面に複数の凹部を有するトリポッドジョイントの外筐が挿入される大径側端部と、前記トリポッドジョイントに連結された軸部が挿入される小径側端部と、前記大径側端部と前記小径側端部との間に形成され大径部と小径部とを繰り返し配列してなるベローズ部とを有し、前記大径側端部の内周面には、前記トリポッドジョイントの外筐の凹部に適合してブーツ内径側に張り出して形成された複数の厚肉部と、前記複数の厚肉部の間に配置された薄肉部とを有してなる等速ジョイント用ブーツの製造方法であって、
ベローズ部の内部空間と連通する小径側端部と大径側端部を両端に備えて成形された予備成形品の大径側端部内にコア型を配するとともに、少なくとも前記予備成形品の大径側端部の外周面側に保持用金型を配し、
前記コア型に備えられる上方突出部を前記ベローズ部の内周面又は前記大径側端部の内周面に当接させ、前記保持用金型の内周面を前記大径部側端部の外周面に当接させ、前記予備成形品の大径側端部の内周面と前記コア型の下方周面部との間で前記大径側端部に複数の厚肉部と複数の薄肉部とからなる二次成形部分を成形するための二次成形空間を形成する工程と、
前記二次成形空間に溶融材料を射出注入し、前記予備成形品の前記大径側端部に厚肉部と薄肉部とからなる二次成形部分を成形する工程と、を少なくとも含み、
前記二次成形空間を構成する厚肉部成形空間に対応している前記上方突出部と、前記下方周面部にコア型の中心軸方向にスライド可能に設けられた下方突出部とを、前記コア型の中心軸方向に退避させて前記二次成形空間のうちの厚肉部成形空間領域から外し、その状態で前記コア型とブーツとを分離させる工程、とを有することを特徴とする等速ジョイント用ブーツの製造方法。 - 前記二次成形空間を構成する厚肉部成形空間に対応している前記コア型の上方突出部と下方突出部のいずれか一方若しくは双方を、コア型中心軸若しくはコア型中心軸と平行する軸を中心として旋回するカム部材の駆動により前記厚肉部領域から退避させることを特徴とする請求項7に記載の等速ジョイント用ブーツの製造方法。
- 前記二次成形空間を構成する厚肉部成形空間に対応している前記コア型の下方突出部は、前記厚肉部に形成される溝部形成用金型面を有していることを特徴とする請求項7又は8に記載の等速ジョイント用ブーツの製造方法。
- 外周面に複数の凹部を有するトリポッドジョイントの外筐が挿入される大径側端部と、前記トリポッドジョイントに連結された軸部が挿入される小径側端部と、前記大径側端部と前記小径側端部との間に形成され大径部と小径部とを繰り返し配列してなるベローズ部とを有し、前記大径側端部の内周面には、前記トリポッドジョイントの外筐の凹部に適合してブーツ内径側に張り出して形成された複数の厚肉部と、前記複数の厚肉部の間に配置された薄肉部とを有してなる等速ジョイント用ブーツの製造装置であって、
前記ベローズ部の内部空間と連通する小径側端部と大径側端部を両端に備えて成形された予備成形品の外面を保持する保持用金型と、
前記予備成形品の大径側端部内に挿入されるコア型と、
前記予備成形品の大径側端部内周面と前記コア型外周面との間にて形成される複数の厚肉部成形空間と複数の薄肉部成形空間からなる二次成形部分を成形するための二次成形空間に溶融材料を射出充填する射出機構とを備え、
前記保持用金型は、前記大径側端部の外周面に当接可能な内周面を備え、
前記コア型は、前記ベローズ部の内周面又は前記大径側端部の内周面に当接可能な上方突出部と、前記大径側端部の内周面との間に複数の厚肉部と複数の薄肉部とからなる二次成形部分を成形するための二次成形空間を形成する下方周面部及び当該下方周面部に、コア型の中心軸方向にスライド可能に設けられた下方突出部と、を備え、
前記二次成形空間を構成する厚肉部成形空間に対応している前記コア型の上方突出部及び下方突出部は、前記厚肉部成形空間に向けて前進可能、コア型中心軸方向に向けて退避可能に構成されている、ことを特徴とする等速ジョイント用ブーツの製造装置。 - 前記コア型中心軸若しくはコア型中心軸と平行する軸を中心として旋回するカム部材を有し、
前記二次成形空間を構成する厚肉部成形空間に対応している前記コア型の上方突出部と下方突出部のいずれか一方若しくは双方は、前記カム部材によって前記厚肉部成形空間に向けて前進可能、コア型中心軸方向に向けて退避可能に構成されていることを特徴とする請求項10に記載の等速ジョイント用ブーツの製造装置。 - 前記二次成形空間を構成する厚肉部成形空間に対応している前記コア型の下方突出部は、前記厚肉部に形成される溝部形成用金型面を有していることを特徴とする請求項10又は11に記載の等速ジョイント用ブーツの製造装置。
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