JP7250181B2 - 電力半導体装置 - Google Patents

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Description

本開示は、内燃機関のイグニッションシステムに用いられる電力半導体装置に関する。
自動車エンジン等の内燃機関のイグニッションシステムに用いられるイグニッションコイルを駆動する電力半導体装置には、当該電力半導体装置の保護機能として、異常発熱を検知した際に負荷電流を遮断する機能、およびある一定時間持続してオン信号が入力された際に負荷電流を遮断する機能(以下、「過通電遮断機能」という)が搭載されている。
これらの保護機能は、電力半導体装置の自己保護による動作であるため、負荷電流を遮断するタイミングは、ECU(Engine Control Unit)による点火信号タイミングとは無関係に行われる。従って、保護機能による遮断タイミングによっては点火シーケンス上不適切なタイミングで点火が発生し、エンジンのバックファイアまたはノッキング等の問題が生じる場合がある。
上記の問題の対策として、従来、過通電遮断機能、および、遮断動作のタイミングで不要な点火が発生しないように負荷電流を緩やかに遮断する機能(以下、「ソフト遮断機能」という)を実現する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されている過通電遮断機能は、駆動信号が印加されている間、定電流源によってコンデンサに電荷を充電する。そして、当該コンデンサの充電電圧と基準電圧とをコンパレータ回路で比較し、充電電圧が基準電圧を上回るとスイッチング素子の駆動電流を遮断する動作を行う。
また、特許文献1に開示されているソフト遮断機能は、上記の過通電遮断機能が動作した際に、スイッチング素子のゲート容量に蓄積された電荷を、定電流源を用いて一定の電流値で放電する動作を行う。これにより、スイッチング素子のゲート電圧を緩慢に減衰させ、負荷電流を緩慢に遮断することができる。
特許第5423378号公報
特許文献1に開示されている電力半導体装置では、過通電遮断機能を実現する回路とソフト遮断機能を実現する回路とを別個に構成する必要があるため、回路規模が増大するという問題がある。
また、特許文献1に開示されている技術のように、大容量のキャパシタを使用せずに絶縁ゲート型スイッチング素子のゲート容量を利用する場合、当該ゲート容量は小さいため一定以上(数ミリ秒程度以上)の遮断時間を延ばすことが難しいため、遮断時間の制御性が低下するという問題がある。従って、一般的には、絶縁ゲート型スイッチング素子のゲート容量とは別にコンデンサを備えることによって、遮断時間の設計度を向上させている。しかし、このような方法では、過通電遮断機能およびソフト遮断機能のそれぞれに1つのコンデンサを備える必要があるため、電力半導体装置の小型化の阻害要因となっている。
本開示は、このような問題を解決するためになされたものであり、小型化が可能な電力半導体装置を提供することを目的とする。
本開示による電力半導体装置は、イグニッションコイルを構成する一次側コイルに流れる電流を制御する半導体スイッチング素子と、半導体スイッチング素子の駆動を制御する制御回路とを備え、制御回路は、第1定電流源と、入力端子が第1定電流源に接続され、出力端子が半導体スイッチング素子の制御端子に接続されている第1トランジスタと、一端が第1トランジスタの制御端子に接続され、他端が第1定電流源に接続されている抵抗と、一端が第1トランジスタの制御端子に接続され、他端が接地されているコンデンサと、入力端子が抵抗の他端に接続され、出力端子が接地され、制御端子がシュミットトリガ回路に接続されている第2トランジスタとを備える。
本開示によると、電力半導体装置は、半導体スイッチング素子と制御回路とを備え、制御回路は、第1定電流源と、入力端子が第1定電流源に接続され、出力端子が半導体スイッチング素子の制御端子に接続されている第1トランジスタと、一端が第1トランジスタの制御端子に接続され、他端が第1定電流源に接続されている抵抗と、一端が第1トランジスタの制御端子に接続され、他端が接地されているコンデンサと、入力端子が抵抗の他端に接続され、出力端子が接地され、制御端子がシュミットトリガ回路に接続されている第2トランジスタとを備えるため、電力半導体装置の小型化が可能となる。

本開示の目的、特徴、態様、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1による電力半導体装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1による電力半導体装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 実施の形態1によるIGBT28のゲート電圧とコンデンサ20の容量との関係を示すグラフである。 実施の形態1によるIGBT28のゲート電圧とPMOS14のチャネル長との関係を示すグラフである。 実施の形態1によるIGBT28のゲート電圧とPMOS14のチャネル幅との関係を示すグラフである。 実施の形態2による電力半導体装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態2による電力半導体装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 実施の形態3による電力半導体装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態3による過通電遮断機能の温度特性を示すグラフである。 実施の形態3による温度補償ダイオード37の逆方向リーク電流の温度特性を示すグラフである。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態1による電力半導体装置1の構成の一例を示すブロック図であり、電力半導体装置1を含むイグニッションシステムの一例を示している。
イグニッションコイル3は、一次側コイル30および二次側コイル31を備えている。一次側コイル30は、一端が電源VBに接続され、他端が電力半導体装置1に接続されている。二次側コイル31は、一端が電源VBに接続され、他端が点火プラグ4に接続されている。
電力半導体装置1は、イグニッションコイル3の一次側コイル30に流れる電流の通電および遮断を行うIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)28を有する半導体スイッチング素子6と、IGBT28の駆動を制御する制御回路5とを備えている。制御回路5は、制御端子7を介してECU2に接続されており、ECU2から入力された制御信号に従ってIGBT28の駆動を制御する。
次に、電力半導体装置1の動作について図2に示すタイミングチャートを参照して説明する。
まず、ECU2から制御端子7を介して入力された制御信号(ON信号)は、シュミットトリガ回路8によって波形整形された後、PMOS9をオフにするとともにNMOS27をオフにする。ここで、PMOSとは、P型のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)のことをいう。また、NMOSとは、N型のMOSFETのことをいう。
また、PMOS12およびPMOS13で構成されるカレントミラー回路が動作する。カレントミラー回路の基準側電流Ig1は、定電流源18の出力電流Ib1から電流If2を減じた値となる。この基準側電流Ig1に対して、カレントミラー回路のミラー比に応じた電流Ig2がカレントミラー回路の出力電流となる。
NMOS27はオフ状態であるため、抵抗26には電流Ig2が流れない。抵抗25は数10kオームであり、カレントミラー回路の負荷インピーダンスとしては抵抗25がほとんど寄与する。従って、カレントミラー回路から出力された電流Ig2のほとんどが抵抗25に流れる。これにより、IGBT28のゲート電圧が発生してIGBT28が駆動する。このとき、イグニッションコイル3の一次側コイル30のインダクタンスと配線抵抗で決まる時定数に従って、図2に示すようなコレクタ電流Ic(負荷電流)が一次側コイル30およびIGBT28に流れる。
次に、点火プラグ4を点火させたいタイミングでECU2から制御端子を介して制御信号(OFF信号)が入力されると、当該制御信号はシュミットトリガ回路8によって波形整形された後にPMOS9をオンにするとともにNMOS27をオンにする。これにより、PMOS12およびPMOS13で構成されるカレントミラー回路の動作が停止し、カレントミラー回路から電流Ig2が出力されなくなる。そして、IGBT28のゲートに蓄積された電荷は、抵抗25および抵抗26を通じて極めて短時間で放電されるため、IGBT28に流れるコレクタ電流Icが急速に遮断される。
コレクタ電流Icが遮断されると、イグニッションコイル3において鎖交磁束の変化を誘発させ、二次側コイル31側に巻き数比に依存した高電圧を誘発する。これにより、点火プラグ4に放電が発生する。このとき、IGBT28は、絶縁破壊防止のために、コレクタ-ゲート間に設けられたクランプツェナーダイオード29の耐圧(例えば、500Vまたは700V)で固定されており、クランプツェナーダイオード29からの漏れ電流によりゲート電圧が自己バイアスされるアクティブクランプ動作によって点火プラグ4に放電が発生する。
制御回路5は、コレクタ電流Icの過電流によるイグニッションコイル3の溶断の防止、トランス(磁気抵抗)を調整するためのマグネットの減磁抑制、およびコア素材の磁気飽和抑制のために、電流制限機能を備えている。すなわち、ある一定以上のコレクタ電流Icが流れないようにするための保護機能である。ここで、電流制限機能を実現するためにコレクタ電流Icに設定される電流値を「電流制限値」と定義する。電流制限値は、例えば10Aまたは14Aである。
コレクタ電流Icが電流制限値に達すると、コレクタ電流Icは電流制限値以上とならないように制御され、IGBT28のゲート電圧Vgeを低下させる。このような制御のことを、コレクタ電流Icの検出による負帰還制御という。
具体的には、IGBT28のセンス電流Isenseは制御回路5の抵抗21を流れ、IGBT28のコレクタ電流Icに応じた電圧が抵抗21に発生する。抵抗21に発生した電圧は、アンプ23によって基準電源22の電圧Vrefと比較され、両者の差に応じた電流If1がV-I変換回路24から出力される。電流If1は、PMOS10およびPMOS11で構成されるカレントミラー回路によって、ミラー比に応じた電流If2として出力される。電流If2が定電流源18に流入すると、PMOS12およびPMOS13で構成される電流源で生成される電流Ig2が変動する。コレクタ電流Icが増えるほど電流Ig2が低下し、抵抗25で発生する電圧が低下する。従って、IGBT28のゲート電圧は低下し、コレクタ電流Icの増加が抑制される。このように、コレクタ電流Icに対して負帰還動作するように働くため、コレクタ電流Icは一定値に制限されることになる。
ここで、制御回路5が有するソフト遮断機能付き過通電遮断機能について説明する。ソフト遮断機能付き過通電遮断機能は、電力半導体装置1に制御信号として異常通電信号(連続通電)が入力された際にコレクタ電流Icを自己遮断する機能(過通電遮断機能)と、自己遮断時にIGBT28のゲート電圧Vgeを緩慢に減衰してコレクタ電流Icを緩慢に遮断する機能(ソフト遮断機能)とを統合した機能である。
ソフト遮断機能付き過通電遮断機能を実現する回路は、回路内部電源Vregに接続された定電流源15(第1定電流源)と、抵抗19およびコンデンサ20で構成されたRC積分回路と、RC積分回路の充放電切替え用のスイッチング素子であるNMOS17(第2トランジスタ)と、自己遮断用のスイッチング素子であるPMOS14(第1トランジスタ)とを備えている。
制御端子7に制御信号(ON信号)が入力されているとき、NMOS17はオフ状態となり、定電流源15によってコンデンサ20が充電される。一方、制御端子7に制御信号(OFF信号)が入力されているとき、NMOS17はオン状態となり、RC積分回路に蓄積された電荷はNMOS17を介してGNDに放電される。
次に、ソフト遮断機能付き過通電遮断機能について図2を参照して説明する。
制御端子7に制御信号(ON信号)が入力されているとき、NMOS17はオフ状態となり、定電流源15によってコンデンサ20が充電される。すなわち、制御信号(ON信号)の通電時間が長くなるにつれて、コンデンサ20の充電電圧は上昇する。
コンデンサ20の充電電圧が上昇し、PMOS14のソース(S)-ゲート(G)間電圧が閾値以下になってくると、PMOS14がOFF動作を始める。このPMOS14のOFF動作の開始タイミングが、過通電遮断機能の動作の開始タイミングに相当する。さらにコンデンサ20への充電が進むと、PMOS14が緩慢にOFFし、IGBT28を駆動するための電流Ig2が徐々に抑制される。これにより、IGBT28のゲート電圧Vgeが緩慢に減衰していくため、コレクタ電流Icを緩慢に遮断することができる。
上記より、過通電遮断機能の動作の開始タイミングは、PMOS14の閾値電圧で決定することができる。また、ソフト遮断時間は、コンデンサ20の充電電荷(充電時間)によって決定することができる。なお、コンデンサ容量および充電電流を選択することによって、数ミリ~数十ミリ秒オーダーでのソフト遮断が可能となる。このように、1つのコンデンサ20で過通電遮断機能およびソフト遮断機能を実現することができるため、電力半導体装置1を構成する制御回路5を小型化および低コスト化することができる。制御回路5の小型化および低コスト化は、延いては電力半導体装置1の小型化および低コスト化に寄与する。
なお、上記で説明したソフト遮断機能付き過通電遮断機能を実現する回路の構成は、一例であり、同様の効果が得られるのであれば他の構成であってもよい。また、MOSトランジスタに限らず、バイポーラ型トランジスタ等を用いてもよい。
図3は、IGBT28のゲート電圧Vgeとコンデンサ20の容量との関係を示している。図4は、IGBT28のゲート電圧VgeとPMOS14のチャネル長(length)との関係を示している。図5は、IGBT28のゲート電圧とPMOS14のチャネル幅(width)との関係を示している。
図3~5に示すように、IGBT28のゲート電圧Vgeの遮断速度は、コンデンサ20の充電速度と、PMOS14の素子サイズ(チャネル長、チャネル幅)に依存している。従って、自己遮断動作時におけるIGBT28のゲート電圧Vgeの遮断速度(ソフト遮断時間)は、コンデンサ20の容量変更、またはPMOS14の素子サイズ(チャネル長、チャネル幅)の変更などによって、容易に調整することが可能である。すなわち、ソフト遮断時間の制御性が向上する。
なお、上記の他の方法として、例えばカレントミラー回路による比率調整等でも任意にソフト遮断時間を設計することが可能であり、特定の方法に限定するものではない。
<実施の形態2>
図6は、本実施の形態2による電力半導体装置32の構成の一例を示すブロック図であり、電力半導体装置32を含むイグニッションシステムの一例を示している。
図1に示す実施の形態1による電力半導体装置1では、過通電遮断機能の動作の開始タイミングとソフト遮断時間とが連動しているため、ソフト遮断時間だけの調整ができないという問題がある(図3参照)。また、PMOS14の素子サイズ(チャネル長、チャネル幅)の変更によってソフト遮断時間を調整することができるが、PMOS14の製造ばらつきおよび素子サイズの制約があり、設計の自由度が低いという問題がある。
このような問題の対策として本実施の形態2では、図6に示すように、定電流源15と抵抗19との間に、PMOS33(第3トランジスタ)、PMOS34(第4トランジスタ)、および定電流源35(第2定電流源)で構成される充電速度変更用回路を設けている。その他の構成は、図1に示す実施の形態1による電力半導体装置1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、電力半導体装置32の動作について図7を参照して説明する。
定電流源15によるコンデンサ20の充電が開始され、PMOS33のソース(S)-ゲート(G)間電圧が閾値以下になると(過通電遮断機能の動作開始)、PMOS33の出力がLowレベルになり、PMOS34がオン状態になる。PMOS34がオン状態になると、定電流源15に加えて、定電流源35によるコンデンサ20への充電が開始されるため、コンデンサ20の充電電圧の上昇が加速する。これにより、PMOS14の遮断速度(ON→OFF)を調整することができるため、IGBT28のゲート電圧Vgeの遮断速度を調整することが可能となる。すなわち、過通電遮断機能の動作の開始タイミングを変えることなくソフト遮断時間を調整することができる。
<実施の形態3>
図8は、本実施の形態3による電力半導体装置36の構成の一例を示すブロック図であり、電力半導体装置36を含むイグニッションシステムの一例を示している。
一般的に、コンデンサは高温になると容量が低下する特性を有している。従って、図1に示す実施の形態1による電力半導体装置1では、コンデンサ20の静電容量の温度特性に起因した、過通電遮断機能の動作の開始タイミングの変動が生じるため(図9参照)、過通電遮断機能の制御性の悪化が問題となる。
このような問題の対策として、本実施の形態3では、図8に示すように、定電流源15と抵抗19との間に温度補償ダイオード37のカソード端子を接続し、温度補償ダイオード37のアノード端子をGNDに接続した温度補償回路を設けている。その他の構成は、図1に示す実施の形態1による電力半導体装置1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。なお、図8に示す温度補償回路は一例である。
図10は、温度補償ダイオード37の逆方向リーク電流の温度特性を示すグラフである。
定電流源15から出力される電流の一部は、温度補償ダイオード37の逆方向リーク電流としてGNDに流れる。図10に示すように、温度補償ダイオード37の逆方向リーク電流は高温になるほど増大するため、コンデンサ20の充電電流が減少する(充電速度が調整される)。これにより、高温時にコンデンサ20の静電容量が減少すると充電電流も減少するため、過通電遮断機能の動作の開始タイミングの変動を抑制することができる。
なお、温度補償ダイオード37は、接合長を調整して逆方向リーク電流を抑制することが望ましい。また、温度補償ダイオード37は、ツェナーダイオードまたはショットキーバリアダイオードなど、上記と同様の効果が得られればどのようなダイオードであってもよい。
上記では、図1に示す実施の形態1による電力半導体装置1に温度補償回路を適用する場合について説明したが、図6に示す実施の形態2による電力半導体装置32に温度補償回路を適用しても上記と同様の効果が得られる。
なお、本開示の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
本開示は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、本開示がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 電力半導体装置、2 ECU、3 イグニッションコイル、4 点火プラグ、5 制御回路、6 半導体スイッチング素子、7 制御端子、8 シュミットトリガ回路、9~14 PMOS、15 定電流源、16 NOT回路、17 NMOS、18 定電流源、19 抵抗、20 コンデンサ、21 抵抗、22 基準電圧源、23 アンプ、24 V-I変換回路、25,26 抵抗、27 NMOS、28 IGBT、29 クランプツェナーダイオード、30 一次側コイル、31 二次側コイル、32 電力半導体装置、33,34 PMOS、35 定電流源、36 電力半導体装置、37 温度補償ダイオード。

Claims (3)

  1. イグニッションコイルを構成する一次側コイルに流れる電流を制御する半導体スイッチング素子と、
    前記半導体スイッチング素子の駆動を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、
    第1定電流源と、
    入力端子が前記第1定電流源に接続され、出力端子が前記半導体スイッチング素子の制御端子に接続されている第1トランジスタと、
    一端が前記第1トランジスタの制御端子に接続され、他端が前記第1定電流源に接続されている抵抗と、
    一端が前記第1トランジスタの制御端子に接続され、他端が接地されているコンデンサと、
    入力端子が前記抵抗の前記他端に接続され、出力端子が接地され、制御端子がシュミットトリガ回路に接続されている第2トランジスタと、
    を備える、電力半導体装置。
  2. 前記制御回路は、
    入力端子が前記第1定電流源に接続され、制御端子が前記抵抗の前記他端と前記第1定電流源との間に接続されている第3トランジスタと、
    制御端子が前記第3トランジスタの出力端子に接続され、出力端子が前記抵抗の前記他端と前記第1定電流源との間に接続されている第4トランジスタと、
    前記第4トランジスタの入力端子に接続されている第2定電流源と、
    を備える、請求項1に記載の電力半導体装置。
  3. 前記制御回路は、
    一端であるカソードが前記抵抗の前記他端と前記第1定電流源との間に接続され、他端であるアノードが接地されているダイオードをさらに備える、請求項1または2に記載の電力半導体装置。
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