JP7249832B2 - サンプルホールド回路、及びad変換器 - Google Patents

サンプルホールド回路、及びad変換器 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、サンプルホールド回路、及びAD変換器に関する。
AD変換器では、サンプルホールド回路により入力信号をサンプリングし、一定期間ホールドして、入力信号を離散信号に変換する。このサンプルホールド回路は、耐圧を満たすために、入力信号の入力レンジと同等の電気的な耐圧を有するデバイスで一般に構成される。
特開平7-262785号公報
本発明が解決しようとする課題は、信号の入出力間で電気的な耐圧が異なる場合にも、信頼性の低下を抑制可能なサンプルホールド回路、及びAD変換器を提供することである。
本実施形態に係るサンプルホールド回路は、第1耐圧のデバイスと第1耐圧よりも低い第2耐圧のデバイスで構成される。サンプルホールド回路は、第1スイッチ素子と、第1コンデンサと、第2スイッチ素子と、第3スイッチ素子と、第4スイッチ素子を有する。第1スイッチ素子は、第1耐圧であり、入力端子に一端が接続され、第1耐圧のデバイスから出力された第1信号により動作する。第1コンデンサは、第1スイッチ素子の他端に一端が接続されたサンプル及びホールド用である。第2スイッチ素子は、第1耐圧であり、一端が第1コンデンサの一端に接続され、他端が第1耐圧側のコモンモード電圧に接続され、第1耐圧のデバイスから出力された第2信号により動作する。第3スイッチ素子は、第2耐圧であり、一端が第1コンデンサの他端に接続され、他端が第2耐圧側のコモンモード電圧に接続され、第2耐圧のデバイスから出力された第3信号により動作する。第4スイッチ素子は、第2耐圧であり、一端が第1コンデンサの他端に接続され、他端が出力端子に接続され、第2耐圧のデバイスから出力された第4信号により動作する。
第1実施形態に係るサンプルホールド回路の全体構成を示すブロック図。 第1実施形態に係るサンプルホールド回路の第1回路の詳細な構成例を示す回路図。 第1実施形態に係るサンプルホールド回路の信号生成回路の回路構成例を示す図。 第1実施形態に係る信号生成回路が生成した信号のタイムチャートの一例を示す図。 第1実施形態に係る第1回路のスイッチング動作を説明する図。 第1実施形態の第1変形例に係るサンプルホールド回路の構成例を示すブロック図。 第2実施形態に係る信号生成回路の回路構成例を示す図。 第2実施形態に係る信号生成回路が生成した信号のタイムチャートの一例を示す図。 第3実施形態に係る信号生成回路の回路構成例を示す図。 第3実施形態に係る信号生成回路が生成した信号のタイムチャートの一例を示す図。 第4実施形態に係るデルタシグマ型AD変換器の回路構成例を示す図。 信号生成回路が生成した信号のタイムチャートに信号PHSdを追加した図。 第5実施形態に係るインクリメンタルデルタシグマ型AD変換器の回路構成例を示す図。 第6実施形態に係るデルタシグマ型AD変換器の回路構成例を示す図。 タイムチャートに信号PHS1/2、信号PHI1/2を追加した図。 第7実施形態に係るインクリメンタルデルタシグマ型AD変換器の回路構成例の図。
以下、本発明の実施形態に係るサンプルホールド回路、及びAD変換器について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。また、本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係るサンプルホールド回路1の全体構成を示すブロック図である。サンプルホールド回路1は、第1耐圧(HV)のデバイス(高耐圧デバイス)と、第1耐圧よりも低い第2耐圧(LV)のデバイス(低耐圧デバイス)を含み、複数の第1回路10~10(nは自然数)と、信号生成回路20とから構成される。例えば、図面上のラインLの左側が第1耐圧の高耐圧デバイスであり、右側が第2耐圧の低耐圧デバイスである。ここで、耐圧とは、機器や電子部品に加えることができる電圧の限界値を意味する。例えば、定格等で決められた電圧値等であり、ここでは、第1耐圧は5.5ボルト、第2耐圧は1.5ボルトとする。尚、以下の説明において、複数の第1回路10~10は、そのうちの任意の第1回路を代表して第1回路10と呼ぶ場合がある。
サンプルホールド回路1の後段にはAD変換器40が接続されている。なお、このサンプルホールド回路1は、デルタシグマ(ΔΣ)型AD変換器に適用することが可能であるが、デルタシグマ型AD変換器の詳細は、後述する。すなわち、以下では、サンプルホールド回路1を有するスイッチトキャパシタ(Switched Capacitor)回路について説明する。図1には更に入力信号Vinの入力端子2と、出力信号Voutの出力端子4と、クロック信号fclkの入力端子6が図示されている。
複数の第1回路10~10のそれぞれは同等の構成であり、第1耐圧のデバイス(以下、高耐圧デバイス10Hと呼ぶ)と第2耐圧のデバイス(以下、低耐圧デバイス10Lと呼ぶ)で構成される。これら複数の第1回路10~10のそれぞれは、ノードn2と、ノードn4との間に並列に接続されている。また、複数の第1回路10~10のそれぞれは入力信号Vinを異なるサンプリングタイミングでサンプリングし、ホールドする。すなわち、複数の第1回路10~10は、所謂タイムインターリーブ方式であり、より高いサンプルレートを実現できる。複数の第1回路10~10の詳細な構成については、図2の説明において後述する。なお、本実施形態に係る複数の第1回路10~10が入力端子Vin及び出力端子Voutに並列接続される回路に対応する。
信号生成回路20も、同様に、第1耐圧のデバイス(以下、高耐圧デバイス20Hと呼ぶ)と第2耐圧のデバイス(以下、低耐圧デバイス20Lと呼ぶ)で構成される。信号生成回路20は、共通のクロック信号fclkに基づく信号をレベルアップシフトした第1制御信号202を第1耐圧のデバイスから第1回路10~10の第1耐圧側のデバイスに出力する。また、信号生成回路20は、クロック信号fclkに基づく第2制御信号204を第2耐圧のデバイスから第1回路10~10の第2耐圧側のデバイスに出力する。ここで、レベルアップシフトは、信号振幅をより大きくすることを意味する。例えばレベルアップシフトにより、1ボルト振幅の信号を5ボルト振幅の信号に変換する。逆に、レベルダウンシフトは、信号振幅をより小さくすることを意味する。
一般的に、動作可能周波数は、高耐圧デバイスになるに従いより低くなる。すなわち、第1耐圧側の高耐圧デバイスは、第2耐圧側の低耐圧デバイスよりも低速である。また、第1耐圧側の高耐圧デバイスのクロック信号fclk1と第2耐圧側の低耐圧デバイスのクロック信号fclk2とが各々、別のクロックソースから供給された場合、サンプルホールド回路のクロック生成回路において、両クロックfclk1とfclk2の相対関係を制御するのは困難な可能性が高い。このため、この実施形態では、信号生成回路20は、第2耐圧側の低耐圧デバイスは、まず、クロック信号fclkに基づき、第2制御信号を生成する。一方、第1耐圧側の高耐圧デバイスは、第2耐圧側の低耐圧デバイスのクロック信号fclk2に基づくクロック信号fclk’を用いて、第1制御信号202を生成する。このクロック信号fclk’は、fclkそのまま用いても良いし、第2耐圧側の低耐圧デバイスのクロック信号fclkをレベルアップシフトし、変調したクロック信号として用いてもよい。これにより、第1耐圧側の高耐圧デバイスと第2耐圧側の低耐圧デバイスのクロック周波数および位相の相対関係が明確となり、制御が容易となる。また、信号生成回路20は、第1制御信号202及び第2制御信号204を、それぞれ第1耐圧側、及び、第2耐圧側のデバイスで生成する。これにより、第1耐圧側、及び、第2耐圧側それぞれのデバイスの耐圧を満たすようにすることが可能となる。
図2は、図1で示した第1回路10~10の中の1つについて詳細な構成例を示す回路図である。第1回路10は、第1乃至第4スイッチ素子102、104、106、108と、第1コンデンサ110と、電圧抑制回路112とを有する。図2には更に、図1の第1耐圧側デバイスの第1制御信号202として、第1信号HVS1、および第2信号HVH1が図示され、第2耐圧側デバイスの第2制御信号204として、第3信号LVS1、および第4信号LVH1が図示されている。
第1乃至第4スイッチ素子102、104、106、108は、例えばMOSトランジスタにより構成されている。より具体的には、第1スイッチ素子102は、第1耐圧のスイッチ素子であり、入力端子2に一端が接続され、他端が第1コンデンサ110における第1耐圧側の一端(ノードn6)に接続されている。第1スイッチ素子102は、信号生成回路20における第1耐圧のデバイスから出力された第1信号HVS1により導通状態又は遮断状態となる。より詳細には、この第1スイッチ素子102は、第1信号HVS1がHレベルの時は導通状態となり、Lレベルの時は遮断状態となる。
第2スイッチ素子104は、第1耐圧のスイッチ素子であり、一端が第1コンデンサ110における第1耐圧側の一端(ノードn6)に接続され、他端が第1耐圧側のコモンモード電圧114に接続されている。第2スイッチ素子104は、信号生成回路20における第1耐圧のデバイスから出力された第2信号HVH1により動作する。より具体的には、この第2スイッチ素子104は、第2信号HVH1がHレベルの時は導通状態となり、Lレベルの時は遮断状態となる。第1耐圧側のデバイスのコモンモード電圧114は、例えば2.5ボルトである。
第3スイッチ素子106は、第2耐圧のスイッチ素子であり、一端が第1コンデンサ110における第2耐圧側の他端(ノードn8)に接続され、他端が第2耐圧側のデバイスのコモンモード電圧116に接続されている。第3スイッチ素子106は、信号生成回路20における第2耐圧のデバイスから出力された第3信号LVS1により動作する。より具体的には、この第3スイッチ素子106は、第3信号LVS1がHレベルの時は導通状態となり、Lレベルの時は遮断状態となる。第2耐圧側のデバイスのコモンモード電圧116は、例えば0.5ボルトである。尚、図2のコモンモード電圧114、116は、交流(AC)的には接地である。
第4スイッチ素子108は、第2耐圧のスイッチ素子であり、一端が第1コンデンサ110における第2耐圧側の他端(ノードn8)に接続され、他端が出力端子4に接続されている。第4スイッチ素子108は、信号生成回路20における第2耐圧のデバイスから出力された第4信号LVH1により動作する。より具体的には、この第4スイッチ素子108は第4信号LVH1がHレベルの時は導通状態となり、Lレベルの時は遮断状態となる。
第1コンデンサ110は、サンプル及びホールド用のコンデンサであり、一端が第1スイッチ素子102の他端(ノードn6)に接続され、他端が第4スイッチ素子108の一端(ノードn8)に接続されている。
電圧抑制回路112は、ノードn8の電圧を抑制する。電圧抑制回路112は、第2コンデンサ118を有する。第2コンデンサ118は、一端が第1コンデンサ110における第2耐圧側の他端(ノードn8)に接続され、他端が第1耐圧側のコモンモード電圧114に接続されている。例えば、第1コンデンサ110の容量はC1であり、第2コンデンサ118の容量はC2である。これから分かるように、入力容量C1と入力容量C2の比で、電荷が再配分され、ノードn8の電圧は第2耐圧側の耐圧範囲に変換される。
図3及び図4に基づき、信号生成回路20の構成例を説明する。
図3は、信号生成回路20の回路構成例を示す図である。信号生成回路20は、第2耐圧側のデバイスに入力されるクロック信号fclkに基づく信号、又はクロック信号fclkをレベルアップシフトすることにより第1信号HVS1~HVSn、および第2信号HVH1~HVHnを生成する。また、信号生成回路20は、クロック信号fclkに基づく第3信号LVS1~LVSn、および第4信号LVH1~LVHnを生成する。それぞれの信号の識別子である1~nは複数の第1回路10~10(図1)に対応する。
上述のようにHレベルの期間が導通状態であり、Lレベルの期間が遮断状態である。ここで、Hレベルの期間に対応する信号を導通期間信号と呼ぶこととし、Lレベルの期間に対応する信号を遮断期間信号と呼ぶこととする。また、オーバーラップとは、信号間で導通期間信号の期間が互いに重なることを意味する。一方で、ノンオーバーラップとは、信号間で導通期間信号の期間が互いに重ならないことを意味する。
図4は、信号生成回路20が生成した信号のタイムチャートの一例を示す図である。横軸は経過時間を示し、縦軸のそれぞれは、上段から入力信号Vin、第2耐圧側の第1基準クロック信号PHS、第3信号LVS1~LVSn、第4信号LVH1~LVHn、第1信号HVS1~HVSn、および第2信号HVH1~HVHnを示す。入力信号Vin、第2耐圧側の第1基準クロック信号PHS、第3信号LVS1~LVSn、第4信号LVH1~LVHn、第1信号HVS1~HVSn、および第2信号HVH1~HVHnのそれぞれにおいて上方の線がHレベルを示し、下側の線がLレベルを示す。ここでは説明を簡単にするために、n=8とするが、これに限定されない。また、第1信号HVS1~HVSn、および第2信号HVH1~HVHnの振幅は、第3信号LVS1~LVSn、および第4信号LVH1~LVHnの振幅より大きいが、図面では同一の振幅で図示している。
また、入力信号Vinのサンプリングタイミングを○印302でそれぞれ示す。第1基準クロック信号PHSの周期304は、1/Fclk=1/(n・データレート)とする。ここでデータレートとは、1秒あたりのサンプル数に対応する。すなわち、第1基準クロック信号PHSの周期304は、データレ-トの1/n周期であり、データレート周期と呼ぶこととする。例えば、デルタシグマ型AD変換器の場合、データレートの1/n周期で1回のAD変換が実施される。第1信号HVS1~HVSn、第2信号HVH1~HVHn、第3信号LVS1~LVSn、および第4信号LVH1~LVHnの各周期308は、第1基準クロック信号PHSのn倍である。すなわち、データレートに対し、n倍オーバーサンプルしていると言える。なお、期間(i)~(vi)は、後述する図5のスイッチ動作に対応する。
図3に示すように、信号生成回路20は、第1の第2耐圧側信号生成回路206と、第2の第2耐圧側信号生成回路208と、アップシフト回路210と、第1耐圧側信号生成回路212とを、有する。
第1の第2耐圧側信号生成回路206は、クロック信号fclkに基づき、第2耐圧側の第3信号LVS1~LVSnを生成する。この第1の第2耐圧側信号生成回路206は、第1周波数変調回路206aと、第2周波数変調回路206bと、複数の1周期遅延回路206cとを有する。
第1周波数変調回路206aは、クロック信号fclkに基づき、第2耐圧側の第1基準クロック信号PHSを生成する。第2周波数変調回路206bは、第1基準クロック信号PHSを1/n倍の周波数である第3信号LVS1に変調する。ここでnは、上述のように複数の第1回路10~10の数に対応する。
複数の1周期遅延回路206cのそれぞれは、第3信号LVS1を第1基準クロック信号PHSの1周期分ずつ遅延させ、第3信号LVS2~第3信号LVSnを生成する。すなわち、複数の1周期遅延回路206cの数は、n-1個である。
図4に示すように、第3信号LVS1~LVSnそれぞれの導通期間信号から遮断期間信号への切り替えタイミング316は、第1基準クロック信号PHSのH信号からL信号への切り替えタイミングに一致する。このように、第3信号LVS1~LVSnそれぞれの導通期間信号から遮断期間信号への切り替えタイミング316は、入力信号Vinのサンプリングタイミング302に対応する。また、第3信号LVS1~LVSnのそれぞれは、データレートの1周期304ずつサンプリング時刻がずれている。これにより、タイムインターリーブ化を実現することが可能となる。なお、本実施形態では、第3信号LVS1~LVSnの導通期間信号から遮断期間信号への切り替えタイミング316を入力信号Vinのサンプリングタイミング302として定義する。
図3に示すように、第2の第2耐圧側信号生成回路208は、第1信号HVS1~HVSn、および第3信号LVS1~LVSnの内の対応する信号に対してノンオーバーラップである第4信号LVH1~LVHnを生成する。また、第2の第2耐圧側信号生成回路208は、第4信号LVH1~LVHnそれぞれの導通期間信号の期間(Hレベルが継続する期間)314をデータレートの1周期304未満になるように第4信号LVH1~LVHnを生成する。言い換えれば、第4信号LVH1~LVHnはそれぞれノンオーバーラップ信号である。
図4に示すように、第4信号LVH1~LVHnのそれぞれは、第1基準クロック信号PHSと同期しており、導通期間信号の期間314は、データレートの1周期304未満に設定される。また、第4信号LVH1~LVHnの導通期間信号の期間314は、第3信号LVS1~LVSnの遮断期間信号から導通期間信号への切り替えタイミングに基づき設定される。例えば、第4信号LVH1~LVHnの導通期間信号の期間314を第3信号LVS1~LVSnの遮断期間信号から導通期間信号への切り替えタイミングに近づけるにしたがい、後述する第1信号HVS1~HVSnの遅れ310を許容できる範囲を広げることが可能となる。すなわち、第4信号LVH1~LVHnの導通期間信号の期間314を第3信号LVS1~LVSnの遮断期間信号から導通期間信号への切り替えタイミングに近づけるにしたがい、第1信号HVS1~HVSnと対応する第4信号LVH1~LVHnがオーバーラップする可能性を低減できる。
また、第4信号LVH1~LVHnのそれぞれは、互いにノンオーバーラップ信号として構成される。本実施形態に係る第4信号LVH1~LVHnの導通期間信号の期間314及び時刻は、例えば設計値に基づき予め設定することが可能である。
図3に示すように、アップシフト回路210は、第3信号LVS1~第3信号LVSnをレベルアップシフトし、第1耐圧側信号生成回路212に出力する。なお、アップシフト回路210は、クロック信号fclkをレベルアップした後に、複数の第1の第2耐圧側信号生成回路206と同等の回路により第3信号LVS1~第3信号LVSnを生成してもよい。
第1耐圧側信号生成回路212は、第3信号LVS1~第3信号LVSnをレベルアップシフトした信号に基づき、第1信号HVS1~HVSn、および第2信号HVH1~HVHnを生成する。すなわち、この第1耐圧側信号生成回路212は、第1の第1耐圧側信号生成回路214と、第2の第1耐圧側信号生成回路216とを有する。
第1の第1耐圧側信号生成回路214は、アップシフト回路210が第3信号LVS1~第3信号LVSnをレベルアップシフトした信号に基づき、第1信号HVS1~HVSnを生成する。図4に示すように、アップシフト回路210がレベルアップシフトする際に遅れ310が生じる。すなわち、第1信号HVS1~HVSnは、第3信号LVS1~LVSnから遅れ310が生じた信号である。また、上述のように、第1信号HVS1~HVSnは、対応する第3信号LVS1~LVSnとオーバーラップする。
第2の第1耐圧側信号生成回路216は、アップシフト回路210が第3信号LVS1~第3信号LVSnをレベルアップシフトした信号に基づき、第2信号HVH1~HVHnを生成する。図4に示すように、第2信号HVH1~HVHnにも遅れ310が生じる。また、第2の第1耐圧側信号生成回路216は、第2信号HVH1~HVHnを、第1信号HVS1~HVSnとのノンオーバーラップ信号として生成する。すなわち、第2信号HVH1~HVHnのそれぞれの導通期間信号の期間は、対応する第1信号HVS1~HVSnの遮断期間信号の期間よりも前後の期間が短く構成される。なお、逆でも可能である。さらにまた、第2の第1耐圧側信号生成回路216は、第2信号HVH1~HVHnを、第4信号LVH1~LVHnのオーバーラップ信号として生成する。すなわち、第2信号HVH1~HVHnの導通期間信号314と第4信号LVH1~LVHnの導通期間信号とは、オーバーラップするホールド期間315を有する。
図5は、第1回路10のスイッチング動作を説明する図である。上述のように、図5の状態(i)~(vi)は、図4の期間(i)~(vi)のそれぞれに対応する。なお、第1回路10~10は、サンプリングタイミング302(図4)が異なるだけ、同等の動作を行うので他の第1回路の動作説明は省略する。
先ず、期間(i)では、第1スイッチ素子102、及び第3スイッチ素子106のそれぞれには、第1信号HVS1と第3信号LVS1との導通期間信号が印加されている。この期間(i)は、入力信号Vinのサンプリング期間である。
次に、期間(ii)では、第1基準クロック信号PHSがH信号からL信号に立ち下がるタイミング308で第3信号LVS1が導通期間信号から遮断期間信号に切り替わる。このタイミングで第3スイッチ素子106が遮断状態となり、サンプリング期間が終了する。
次に、期間(iii)では、第3信号LVS1が導通期間信号から遮断期間信号に切り替わったタイミングから時間遅れ310(図4)が経過した後に、第1信号HVS1が導通期間信号から遮断期間信号に切り替わる。このタイミングで第1スイッチ素子102が遮断状態となる。一般に、先ず第3スイッチ素子106が遮断状態とり、続けて第1スイッチ素子102が遮断状態となる場合に、サンプリング性能が良くなることが知られている。このように、アップシフト回路210による時間遅れ310(図4)を利用することにより、サンプリング性能をより向上させることも可能である。
続けて、第2信号HVH1が遮断期間信号から導通期間信号に切り替わる。このタイミングで第2スイッチ素子104が導通状態となる。これにより、第1コンデンサ110の容量C1と第2コンデンサ118の容量C2の比で、電荷が再配分され、ノードn4の電圧は第2耐圧側の耐圧範囲に変換される。
次に、期間(iv)では、第4信号LVH1が遮断期間信号から導通期間信号に切り替わる。このタイミングで第4スイッチ素子108が導通状態となる。これにより、ホールド期間315(図4)が開始し、出力信号Voutが出力される。
次に、期間(v)では、第4信号LVH1が導通期間信号から遮断期間信号に切り替わる。このタイミングで第4スイッチ素子108が遮断状態となる。これにより、ホールド期間315が終了する。このように、第2信号HVH1の導通期間信号と第4信号LVH1の導通期間信号とのオーバーラップ期間によりホールド期間315(図4)が設定される。
次に、期間(vi)では、第3信号LVS1が遮断期間信号から導通期間信号に切り替わる。このタイミングで第3スイッチ素子106が導通状態となる。これにより、第1コンデンサ110は、第1耐圧側のコモンモード電圧と、第2耐圧側のコモンモード電圧差に対応する電荷を保持する。次に、第2信号HVH1が導通期間信号から遮断期間信号に切り替わった後に、第1信号HVS1が遮断期間信号から導通期間信号に切り替わり、期間(i)のサンプリング期間が開始される。
このように、第1回路10のサンプリングタイミング及び期間は、時間遅れ310(図4)のない第2耐圧側の第3信号LVS1に基づき設定することが可能である。同様に、ホールドタイミング及びホールド期間は、時間遅れ310(図4)のない第2耐圧側の第4信号LVH1に基づき設定することが可能である。これにより、サンプル期間、及びホールド期間をデータレート周期304と同等の期間に生成可能となる。また、第1回路10の周波数はデータレートの1/n倍となるが、第1回路10をn個並列に接続して動作させることにより、データレートの周期に同期させたサンプルタイミング、及びホールドタイミングを維持可能となる。これにより、信号の入出力間で電気的な耐圧が異なる場合にも、各々のデバイスに過電圧がかからずに、かつ高速サンプリングが可能となる。
以上のように、本実施形態に係るサンプルホールド回路1によれば、第1回路10は、第1コンデンサ110の第1耐圧側の一端(ノードn6)に接続され、第1耐圧のデバイスから出力された第1制御信号202により動作する第1耐圧側のスイッチ素子102、104と、第1コンデンサ110の第2耐圧側の他端(ノードn8)に接続され、第2耐圧のデバイスから出力された第2制御信号204により動作する第2耐圧側のスイッチ素子106、108を有することとした。これにより、第1耐圧側及び第2耐圧側のデバイスそれぞれにおける耐圧及びクロック周波数の動作条件を満たすことが可能となる。
また、第2耐圧側のデバイスに入力されるクロック信号fclkに基づく信号をレベルアップシフトすることにより、第1制御信号202を生成するので、第1制御信号202と第2制御信号204とのクロック周波数および位相の相対関係が明確になり、耐圧差で生じる遅延に対しても対処が可能となる。
(第1実施形態の第1変形例)
第1実施形態の第1変形例に係るサンプルホールド回路1は、第2電圧抑制回路30を備える点で第1実施形態に係るサンプルホールド回路1と相違する。以下では第1実施形態に係るサンプルホールド回路1と異なる点について説明する。
図6は、第1実施形態の第1変形例に係るサンプルホールド回路1の構成例を示すブロック図である。第2電圧抑制回路30は、オペアンプ303と第3コンデンサ305とを有する。オペアンプ303の反転入力端子はノードn4と出力端子4との間に接続され、非反転入力端子は第2耐圧側のコモンモード電圧116に接続されている。オペアンプ303の出力端子は、出力端子4に接続されている。
第3コンデンサ305は、オペアンプ303の反転入力端子と出力端子4とに接続されている。第3コンデンサ305の容量はC3である。
図2で示す第2スイッチ素子104及び第4スイッチ素子108が導通状態であり、第1スイッチ素子102及び第3スイッチ素子106が遮断状態である場合に、第1コンデンサ110の容量C1と、第3コンデンサ305の容量C3との間で電荷分配が行われ、出力端子4からの出力電圧Vout=(C1/C3)×Vinは、第2耐圧の範囲に抑制される。このように、第4スイッチ素子108(図2)の出力側の端子に反転入力端子が接続され、出力端子4にオペアンプ303の第2出力端子が接続され、負帰還を有するオペアンプにより、ノードn4及び出力端子4からの出力電圧Voutを第2耐圧の範囲に抑制可能である。
(第2実施形態)
第1実施形態に係るサンプルホールド回路1は、第4信号LVH1~LVHnの導通期間信号の期間314(図4)を、第1信号HVS1~HVSnの遅れ310が許容できる範囲に固定的に設定していた。これに対して第2実施形態係るサンプルホールド回路1は、第1信号HVS1~HVSnの遅れ310に応じて、自動的に第4信号LVH1~LVHnの導通期間信号の期間314を設定することで、第1実施形態に係るサンプルホールド回路1と相違する。以下では第1実施形態に係るサンプルホールド回路1と異なる点について説明する。
図7及び図8に基づき、第2実施形態係る信号生成回路20の回路構成を説明する。
図7は、第2実施形態係る信号生成回路20の回路構成例を示す図である。信号生成回路20は、第2の第2耐圧側信号生成回路208aと、ダウンシフト回路218と、同期回路220を備える点で、第1実施形態に係るサンプルホールド回路1と相違する。
図8は、第2実施形態係る信号生成回路20が生成した信号のタイムチャートの一例を示す図である。横軸は経過時間を示し、縦軸のそれぞれは、上段から入力信号Vin、第2耐圧側の第1基準クロック信号PHS、第3信号LVS1~LVSn、第4信号LVH1~LVHn、第1信号HVS1~HVSn、および第2信号HVH1~HVHnを示す。
図7に示すように、ダウンシフト回路218は、第2信号HVH1~HVHnをレベルダウンシフトする回路である。すなわち、このダウンシフト回路218は、第2信号HVH1~HVHnの振幅をより小さくする。これにより、第2信号HVH1~HVHnの振幅は、第2耐圧の範囲に変換される。なお、ダウンシフト回路218は、第1信号HVS1~HVSnをレベルダウンシフトしてもよい。
同期回路220は、第2信号HVH1~HVHnの導通期間信号の開始タイミングに基づき、レベルダウンシフトした信号の導通期間信号の開始時期が、第2信号HVH1~HVHnの導通期間信号の開始タイミングより後で、且つ第1基準クロック信号PHSにおけるLレベルの開始時期に同期するように調整する。より具体的には、同期回路220は、第1信号HVS1~HVSnの遅れ310に基づき、第2信号HVH1~HVHnをレベルダウンシフトした信号の導通期間信号の開始時期を、時間的に一番近い第1基準クロック信号PHSにおけるLレベルの開始時期に同期させるように調整する。そして、第2の第2耐圧側信号生成回路208は、同期回路220が出力する信号の導通期間信号の期間314をデータレート周期304未満になるように変調し、第4信号LVH1~LVHnを生成する。
以上のように本実施形態によれば、サンプルホールド回路1は、第1信号HVS1~HVSnの遅れ310に応じて、第4信号LVH1~LVHnの導通期間信号の期間314を設定することとした。これにより、第1信号HVS1~HVSnの遅れ310が環境要因などで変動しても、第1信号HVS1~HVSnとオーバーラップしない第4信号LVH1~LVHnを生成できる。さらに、第4信号LVH1~LVHnの導通期間信号の期間314の開始時期を、第1信号HVS1~HVSnの遮断期間信号の開始タイミングより後で、且つ第1基準クロック信号PHSにおけるLレベルの開始時期に一致するように調整することした。これにより、第4信号LVH1~LVHnと第2信号HVH1~HVHnとのオーバーラップ期間であるホ-ルド期間315を第2信号HVH1~HVHnの導通期間信号の開始時期により近づけることが可能となり、ホ-ルド期間の開始時期をより早くできる。
(第3実施形態)
第1実施形態に係るサンプルホールド回路1は、第4信号LVH1~LVHnにおける導通期間信号の期間314(図4)の長さを固定値としていた。これに対して第3実施形態係るサンプルホールド回路1は、第4信号LVH1~LVHnの導通期間信号の期間314(図4)の長さをマスク信号PHIに応じて設定することとした。以下では第1実施形態に係るサンプルホールド回路1と異なる点について説明する。
図9は、第3実施形態係る信号生成回路20の回路構成例を示す図である。
図10は、第3実施形態係る信号生成回路20が生成した信号のタイムチャートの例を示す図である。横軸は経過時間を示し、縦軸のそれぞれは、上段から入力信号Vin、第2耐圧側の第1基準クロック信号PHS、マスク信号PHI、第3信号LVS1~LVSn、第4信号LVH1~LVHn、第1信号HVS1~HVSn、および第2信号HVH1~HVHnを示す。
図9に示すように、第2の第2耐圧側信号生成回路208bと、マスク信号生成回路222を備える点で第1実施形態に係るサンプルホールド回路1と異なる。
マスク信号生成回路222は、第1基準クロック信号PHSの反転信号かつノンオーバーラップ信号を生成する。そして、第2の第2耐圧側信号生成回路208bは、第1の第2耐圧側信号生成回路206が出力する信号の導通期間信号の期間314をマスク信号PHIのHレベルの期間と一致するように変調し、第4信号LVH1~LVHnを生成する。
以上のように本実施形態によれば、信号生成回路20は、マスク信号PHIのHレベルの期間と一致するように第4信号LVH1~LVHnの導通期間信号の期間314を設定することとした。これにより、マスク信号PHIのHレベルと同期し、且つ第1信号HVS1~HVSnとオーバーラップしない第4信号LVH1~LVHnを生成できる。
(第4実施形態)
第3実施形態に係るサンプルホールド回路1をデルタシグマ型AD変換器40aの初段積分回路50aに適用した例を説明する。
図11及び図12に基づき、第4実施形態に係るデルタシグマ型AD変換器40aの初段積分回路50aと次段積分回路50bの回路構成例を説明する。
図11は、第4実施形態係るデルタシグマ型AD変換器40aの回路構成例を示す図である。
図12は、第4実施形態係る信号生成回路20が生成した信号のタイムチャートに信号PHSdを追加した図である。横軸は経過時間を示し、縦軸のそれぞれは、上段から入力信号Vin、第2耐圧側の第1基準クロック信号PHS、信号PHSd、マスク信号PHI、第3信号LVS1~LVSn、第4信号LVH1~LVHn、第1信号HVS1~HVSn、および第2信号HVH1~HVHnを示す。
図11に示すように、デルタシグマ型AD変換器40aは、初段積分回路50aと、次段積分回路50bとを有する。デルタシグマ型AD変換器40aは、この他に不図示の比較器、DAコンバータ、及び差動アンプなどを有する。
初段積分回路50aは、サンプルホールド回路1と、オペアンプ52と、第4コンデンサ54を有する。オペアンプ52の反転入力端子はサンプルホールド回路1の出力端子4と接続され、非反転入力端子は第2耐圧側のコモンモード電圧116に接続されている。第4コンデンサ54は、オペアンプ52の反転入力端子と、オペアンプ52の出力端子8とに接続されている。
次段積分回路50bは、第5コンデンサ55と、第31乃至第34スイッチ素子58、60、62、64と、オペアンプ56と、第6コンデンサ59を有する。第5コンデンサ55はサンプル及びホールド用のコンデンサであり、初段積分回路50aから出力された信号をサンプリングし、ホールディングをする。次段積分回路50bは、データレート周期304(図12)で1回のサンプリング、及びホールディングを実施する。
第31乃至第34スイッチ素子58、60、62、64は、例えばMOSトランジスタにより構成されている。より具体的には、第31スイッチ素子58は、オペアンプ54の出力端子8に一端が接続され、他端が第5コンデンサ55における一端(ノードn10)に接続されている。第31スイッチ素子58は、第2耐圧のデバイスから出力された信号PHSd(図12)により導通状態又は遮断状態となる。信号PHSdは、第1基準信号PHSと周期が同一であり、第1基準信号PHSがLレベルに切り替わった後に、Lレベルに切り替わる。また、信号PHSdは、マスク信号PHIとノンオーバーラップな信号である。
第32スイッチ60は、一端が第5コンデンサ55における一端(ノードn10)に接続され、他端が第2耐圧側のデバイスのコモンモード電圧116に接続されている。第32スイッチ60は第2耐圧のデバイスから出力された信号PHIにより導通状態又は遮断状態となる。
第33スイッチ素子62は、一端が第5コンデンサ55の他端(ノードn12)に接続され、他端が第2耐圧側のデバイスのコモンモード電圧116に接続されている。第33スイッチ素子62は、第2耐圧のデバイスから出力された第1基準信号PHSにより動作する。
第34スイッチ64は、一端が第5コンデンサ55の他端(ノードn12)に接続され、他端がオペアンプ56の反転入力端子に接続されている。第34スイッチ64は、第2耐圧のデバイスから出力された信号PHIにより動作する。
オペアンプ56の反転入力端子は第34スイッチ64の他端に接続され、非反転入力端子は第2耐圧側のデバイスのコモンモード電圧116に接続されている。第6コンデンサ59は、オペアンプ56の反転入力端子と、オペアンプ56の出力端子とに接続されている。
図12に示すように、第4信号LVH1~LVHnのHレベルの期間314は、信号PHIと同期する。すなわち、サンプルホールド回路1のホールド期間315では、第31スイッチ素子58及び第33スイッチ素子62は、遮断状態であり、第32スイッチ60と第34スイッチ64とは導通状態である。
これにより、先ず、第4信号LVH1の導通期間信号の期間314において、サンプルホールド回路1における第1回路10(図2)の第1コンデンサ110に蓄積された電荷は、第4コンデンサ54に分配され、蓄電される。このとき第5コンデンサ55に蓄積された電荷は、次段の第6コンデンサ59に分配される。
続けて、第1基準クロック信号PHSと信号PHSdがオーバーラップする期間では、第31スイッチ素子58及び第33スイッチ素子62は、導通状態であり、第32スイッチ60と第34スイッチ64とは遮断状態である。これにより、第4コンデンサ54に蓄積された電荷は、第5コンデンサ55に分配される。
次に、第4信号LVH2のHレベル期間314において、サンプルホールド回路1における次段の第1回路10の第1コンデンサ110に蓄積された電荷は、第4コンデンサ54に分配され、蓄電される。このとき第5コンデンサ55に蓄積された電荷は、第6コンデンサ59に分配される。
続けて、第1基準クロック信号PHSと信号PHSdがオーバーラップする期間では、第31スイッチ素子58及び第33スイッチ素子62は、導通状態であり、第32スイッチ60と第34スイッチ64とは遮断状態である。これにより、第4コンデンサ54に蓄積された電荷は、第5コンデンサ55に分配される。
このように、サンプルホールド回路1の第1回路10~10(図1)で順にサンプリングされた入力信号Vinに基づく電荷は第4コンデンサ54に累積的に蓄電される。そして、第4コンデンサ54に累積的に蓄電された電荷は、サンプルホールド回路1と同期して、第5コンデンサ55に分配される。これにより、第5コンデンサ55によるサンプリングとホールディングが繰り返し行われる。そして、第5コンデンサ55に順に蓄積された電荷は、第6コンデンサ59に分配され、累積的に蓄電される。
以上のように本実施形態によれば、サンプルホールド回路1をデルタシグマ型AD変換器40aの初段積分回路50aに適用することとした。これにより、第1耐圧の入力信号のホールド期間315をデータレートでのサンプリングが必要となる第5コンデンサ55のホ-ルド期間に同期させることが可能となり、データレート周期304でサンプリングを1回行うデルタシグマ型AD変換器40aを実現できる。
(第5実施形態)
第3実施形態に係るサンプルホールド回路1をインクリメンタルデルタシグマ型AD変換器40bの初段積分回路50cに適用した例を説明する。第5実施形態係るインクリメンタル型デルタシグマ型AD変換器40aは、オペアンプ52及びオペアンプ56の負帰還回路にリセットスイッチ54r、59rを更に備えた点で第4実施形態係るデルタシグマ型AD変換器40aと相違する。このリセットは、一般的にデータレート毎に積分回路をリセット(初期化)することで、履歴の無い(過去に依存しない)AD変換を要求するアプリケーションでよく使用される。以下では、第4実施形態係るデルタシグマ型AD変換器40aと相違する点を説明する。
図13は、第5実施形態に係るインクリメンタルデルタシグマ型AD変換器40bの回路構成例を示す図である。初段積分回路50cは、オペアンプ52の反転入力端子と、オペアンプ52の出力端子8とにリセットスイッチ54rを更に有する。リセットスイッチ54rはリセット信号Resetにより導通状態又は遮断状態になる。すなわち、リセットスイッチ54rは、リセット信号ResetがHレベルの時に導通状態となり、Lレベルの時に遮断状態となる。リセット信号Resetの1周期は、データレート周期304の1周期のn倍である。リセットが行われると積分回路が初期化(AD変換器が強制停止)され、リセットが解除されると、また新たな変換が開始する。
次段積分回路50dは、オペアンプ56の反転入力端子と、オペアンプ52の出力端子8とにリセットスイッチ59rを更に有する。リセットスイッチ59rはリセットスイッチ54rと同期しており、リセット信号Resetにより導通状態又は遮断状態になる。
このように、初段積分回路50cは、データレート周期304のn倍の周期で第4コンデンサ54をリセットすることで第3実施形態の、初段積分回路50bと相違する。同様に、次段積分回路50dは、データレート周期304のn倍の周期で第6コンデンサ59をリセットすることで第3実施形態の、次段積分回路50dと相違する。
以上のように本実施形態によれば、サンプルホールド回路1をインクリメンタルデルタシグマ型AD変換器40bの初段積分回路50cに適用することとした。これにより、第1耐圧における入力信号のホールド期間315をデータレートでのサンプリングが必要となる次段積分回路50dにおける第5コンデンサ55のホ-ルド期間に同期させると共に、データレートの1周期304のn倍周期で第6コンデンサ59をリセットすることが可能となり、データレート周期304でサンプリングを行うインクリメンタルデルタシグマ型AD変換器40aを実現できる。
(第6実施形態)
第1実施形態に係るサンプルホールド回路1をデルタシグマ型AD変換器40aの初段積分回路50aに適用し、次段積分回路50eをダブルサンプリングにした点が第4実施形態に係るデルタシグマ型AD変換器40aと相違する。以下では第4実施形態に係るデルタシグマ型AD変換器40aと相違する点について説明する。
図14及び図15に基づき、第6実施形態に係る次段積分回路50eの回路構成例を説明する。
図14は、第6実施形態係るデルタシグマ型AD変換器40aの回路構成例を示す図である。
図15は、第1実施形態係る信号生成回路20が生成した信号のタイムチャートに信号PHS1/2、信号PHI1/2を追加した図である。横軸は経過時間を示し、縦軸のそれぞれは、上段からPHS1/2信号、PHI1/2信号、入力信号Vin、第2耐圧側の第1基準クロック信号PHS、第3信号LVS1~LVSn、第4信号LVH1~LVHn、第1信号HVS1~HVSn、および第2信号HVH1~HVHnを示す。
図14に示すように、次段積分回路50eは、第7コンデンサ57と、第41乃至第44スイッチ素子70、72、74、76を更に有する。
第7コンデンサ57はサンプル及びホールド用のコンデンサである。第41乃至第44スイッチ素子70、72、74、76は、例えばMOSトランジスタにより構成されている。より具体的には、第41スイッチ素子70は、オペアンプ52の出力端子8に一端が接続され、他端が第7コンデンサ57の一端に接続されている。第41スイッチ素子70は、第2耐圧のデバイスから出力された信号PHI1/2(図15)により導通状態又は遮断状態となる。信号PHS1/2は、第1基準信号PHSの2倍周期であり、信号PHI1/2は信号PHS1/2の反転かつノンオーバーラップした信号である。
第42スイッチ素子72は、一端が第7コンデンサ57の一端に接続され、他端が第1耐圧側のデバイスのコモンモード電圧114に接続されている。第42スイッチ素子72は第2耐圧のデバイスから出力された信号PHS1/2により通状態又は遮断状態となる。
第43スイッチ素子74は、一端が第7コンデンサ57の他端に接続され、他端が第2耐圧側のデバイスのコモンモード電圧116に接続されている。第43スイッチ素子74は、第2耐圧のデバイスから出力された信号PHI1/2により動作する。
第44スイッチ素子76は、一端が第7コンデンサ57の他端に接続され、他端がオペアンプ56の反転入力端子に接続されている。第44スイッチ素子76は、第2耐圧のデバイスから出力された信号PHS1/2信号により動作する。
これらから分かるように第5コンデンサ55は、データレート周期304(図15)の2周期分の時間で1回のサンプリング、及びホールディングを実施する。同様に第7コンデンサ57は、データレート周期304(図15)の2周期分の時間で1回のサンプリング、及びホールディングを実施する。また、第5コンデンサ55のサンプリング期間が第7コンデンサ57のホールド期間に対応し、第5コンデンサ55のホールド期間が第7コンデンサ57のサンプリング期間に対応する。すなわち、常に、データレート周期304(図15)の1周期分の長さのサンプリングを第5コンデンサ55又は第7コンデンサ57のいずれかが行っている。
以上のように本実施形態によれば、サンプルホールド回路1をダブルサンプリングするデルタシグマ型AD変換器40aの初段積分回路50aに適用することとした。これにより、第1耐圧における入力信号のホールド期間315を、常にデータレートの1周期304の長さのサンプリングを第5コンデンサ55又は第7コンデンサ57のいずれかが行う次段積分回路50fに同期させることが可能となり、ダブルサンプリングするデルタシグマ型AD変換器40aを実現できる。
(第7実施形態)
第7実施形態に係るインクリメンタルデルタシグマ型AD変換器40bは、オペアンプ52及びオペアンプ56の負帰還回路にリセットスイッチ54r、59rを更に備えた点で第6実施形態係るデルタシグマ型AD変換器40aと相違する。以下では、第6実施形態係るデルタシグマ型AD変換器40aと相違する点を説明する。
図16は、第7実施形態係るインクリメンタルデルタシグマ型AD変換器40bの回路構成例を示す図である。リセットスイッチ54r、59rの構成は、第5実施形態係るインクリメンタルデルタシグマ型AD変換器40aと同等であるので説明を省略する。
上述のように、初段積分回路50cは、データレート周期304のn倍の周期で第4コンデンサ54をリセットする点で第6実施形態に係る初段積分回路50aと相違する。同様に、次段積分回路50gは、データレート周期304のn倍の周期で第6コンデンサ59をリセットすることで第6実施形態の、次段積分回路50eと相違する。
以上のように本実施形態によれば、サンプルホールド回路1をダブルサンプリングするインクリメンタルデルタシグマ型AD変換器40bの初段積分回路50cに適用することとした。これにより、第1耐圧における入力信号のホールド期間315を、常にデータレート周期304(図15)の1周期分の長さのサンプリングを第5コンデンサ55又は第7コンデンサ57のいずれかが行う次段積分回路50fと同期させると共に、データレート周期304のn倍の周期で第6コンデンサ59をリセットすることが可能となり、ダブルサンプリングするデルタシグマ型AD変換器40aを実現できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:サンプルホールド回路、10~10:第1回路、20:信号生成回路、30:第2電圧抑制回路、40:AD変換器、40a:デルタシグマ型AD変換器、40b:インクリメンタルデルタシグマ型AD変換器、102:第1スイッチ素子、104:第2スイッチ素子、106:第3スイッチ素子、108:第4スイッチ素子、110:第1コンデンサ、112:第1電圧抑制回路、114:コモンモード電圧、116:コモンモード電圧、118:第2コンデンサ、210:アップシフト回路、218:ダウンシフト回路、303:オペアンプ。

Claims (8)

  1. 第1耐圧のデバイスと前記第1耐圧よりも低い第2耐圧のデバイスとを含んで構成されるサンプルホールド回路であって、
    前記サンプルホールド回路は、
    入力端子及び出力端子に並列接続される少なくとも2以上の回路と、
    前記2以上の回路に信号を出力する信号生成回路とを、備え、
    前記回路は、
    前記入力端子に一端が接続され、前記第1耐圧のデバイスから出力された第1信号により動作する前記第1耐圧の第1スイッチ素子と、
    前記第1スイッチ素子の他端に一端が接続されたサンプル及びホールド用の第1コンデンサと、
    一端が前記第1コンデンサの一端に接続され、他端が前記第1耐圧側のコモンモード電圧に接続され、前記第1耐圧のデバイスから出力された第2信号により動作する前記第1耐圧の第2スイッチ素子と、
    一端が前記第1コンデンサの他端に接続され、他端が前記第2耐圧側のコモンモード電圧に接続され、前記第2耐圧のデバイスから出力された第3信号により動作する前記第2耐圧の第3スイッチ素子と、
    一端が前記第1コンデンサの他端に接続され、他端が前記出力端子に接続され、前記第2耐圧のデバイスから出力された第4信号により動作する前記第2耐圧の第4スイッチ素子と、を有し、
    前記第3信号は、前記第3スイッチ素子を導通状態に維持する第3導通期間信号を含んでおり、
    前記信号生成回路は、前記第2耐圧側のデバイスに入力されるクロック信号又は前記クロック信号に基づく信号をレベルアップシフトすることにより前記第1及び第2信号を生成し、前記クロック信号に基づく前記第3及び第4信号を生成し、
    前記第3信号に含まれる第3導通期間信号の終了時刻を前記入力端子に入力される入力信号のサンプリングタイミングに合わせて時間をずらして生成し、前記2以上の回路ごとに順次出力する、
    サンプルホールド回路。
  2. 前記信号生成回路は、
    前記クロック信号又は前記クロック信号に基づく信号をレベルアップシフトするアップシフト回路であって、入力側が前記第2耐圧のデバイスで構成され、出力側が前記第1耐圧のデバイスで構成されるアップシフト回路を有する、請求項1に記載のサンプルホールド回路。
  3. 前記第2信号は、前記第2スイッチ素子を導通状態に維持する第2導通期間信号を含んでおり、前記第4信号は、前記第4スイッチ素子を導通状態に維持する第4導通期間信号を含んでおり、
    前記信号生成回路は、前記第2スイッチ素子の導通期間と前記第4スイッチ素子の導通期間とをオーバーラップさせる前記第4信号を生成する、請求項2に記載のサンプルホールド回路。
  4. 前記信号生成回路は、前記第2信号をレベルダウンシフトするダウンシフト回路を更に有し、前記第2信号をレベルダウンシフトした信号に基づき、前記第4信号を生成する、請求項3に記載のサンプルホールド回路。
  5. 前記第1信号は、前記第1スイッチ素子を導通状態に維持する第1導通期間信号を含んでおり、前記第3信号は、前記第3スイッチ素子を導通状態に維持する第3導通期間信号を含んでおり、
    前記信号生成回路は、前記第1スイッチ素子の導通期間と前記第3スイッチ素子の導通期間とをオーバーラップさせる前記第3信号を生成する、請求項4に記載のサンプルホールド回路。
  6. 第1耐圧のデバイスと前記第1耐圧よりも低い第2耐圧のデバイスとを含んで構成されるサンプルホールド回路であって、
    前記サンプルホールド回路は、
    入力端子に一端が接続され、前記第1耐圧のデバイスから出力された第1信号により動作する前記第1耐圧の第1スイッチ素子と、
    前記第1スイッチ素子の他端に一端が接続されたサンプル及びホールド用の第1コンデンサと、
    一端が前記第1コンデンサの一端に接続され、他端が前記第1耐圧側のコモンモード電圧に接続され、前記第1耐圧のデバイスから出力された第2信号により動作する前記第1耐圧の第2スイッチ素子と、
    一端が前記第1コンデンサの他端に接続され、他端が前記第2耐圧側のコモンモード電圧に接続され、前記第2耐圧のデバイスから出力された第3信号により動作する前記第2耐圧の第3スイッチ素子と、
    一端が前記第1コンデンサの他端に接続され、他端が出力端子に接続され、前記第2耐圧のデバイスから出力された第4信号により動作する前記第2耐圧の第4スイッチ素子と、
    前記第1コンデンサの他端の電圧を抑制する電圧抑制回路と、
    を有し、
    前記電圧抑制回路は、前記第1コンデンサの前記第2耐圧側の他端に接続され、他端が前記第1耐圧側のコモンモード電圧に接続される第2コンデンサを有し、
    前記第2スイッチ素子が導通状態であり、且つ前記第1スイッチ素子、前記第3スイッチ素子及び前記第4スイッチ素子が遮断状態である期間に、第1コンデンサに蓄電された電荷を前記第2コンデンサに分配することで、前記第3及び第4スイッチにかかる電圧を前記第2耐圧のレベルに抑制する、サンプルホールド回路。
  7. 前記第1コンデンサの他端の電圧を抑制する第2電圧抑制回路を更に備え
    前記第2電圧抑制回路は、
    前記第4スイッチ素子の出力側の端子に反転入力端子が接続され、前記出力端子に第2出力端子が接続され、負帰還を有するオペアンプと、
    前記第4スイッチ素子の出力側の端子に一端が接続され、前記出力端子に他端が接続される第3コンデンサとを、有し、
    前記第2スイッチ素子、及び前記第4スイッチ素子が導通状態であり、且つ前記第1スイッチ素子、及び前記第3スイッチ素子が遮断状態である期間に、少なくとも前記第1コンデンサに蓄電された電荷を前記第3コンデンサに分配することで、前記第3及び第4スイッチにかかる電圧を前記第2耐圧のレベルに抑制する、請求項1に記載のサンプルホールド回路。
  8. 第1耐圧のデバイスと前記第1耐圧よりも低い第2耐圧のデバイスとを含んで構成されるサンプルホールド回路であって、
    前記サンプルホールド回路は、
    入力端子及び出力端子に並列接続される少なくとも2以上の回路と、
    前記2以上の回路に信号を出力する信号生成回路とを、備え、
    前記回路は、
    前記入力端子に一端が接続され、前記第1耐圧のデバイスから出力された第1信号により動作する前記第1耐圧の第1スイッチ素子と、
    前記第1スイッチ素子の他端に一端が接続されたサンプル及びホールド用の第1コンデンサと、
    一端が前記第1コンデンサの一端に接続され、他端が前記第1耐圧側のコモンモード電圧に接続され、前記第1耐圧のデバイスから出力された第2信号により動作する前記第1耐圧の第2スイッチ素子と、
    一端が前記第1コンデンサの他端に接続され、他端が前記第2耐圧側のコモンモード電圧に接続され、前記第2耐圧のデバイスから出力された第3信号により動作する前記第2耐圧の第3スイッチ素子と、
    一端が前記第1コンデンサの他端に接続され、他端が前記出力端子に接続され、前記第2耐圧のデバイスから出力された第4信号により動作する前記第2耐圧の第4スイッチ素子と、を有し、
    前記第3信号は、前記第3スイッチ素子を導通状態に維持する第3導通期間信号を含んでおり、
    前記信号生成回路は、前記第3信号に含まれる第3導通期間信号の終了時刻を前記入力端子に入力される入力信号のサンプリングタイミングに合わせて時間をずらして生成し、前記2以上の回路ごとに順次出力する、
    サンプルホールド回路。
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