JP7246221B2 - ワーク排出機構 - Google Patents
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Description
そのため、上記のような製造ラインにおいて、より供給重量精度が高く、より高速で充填が可能でサイズが大きな計量・供給装置を利用しようとしたとしても、前記列同士の間隔が狭い場合が多いため、当該コンピュータスケール等の大きな機器をコンベアラインの各列ごとに配置することが困難な場合が多かった。
すなわち、本願第一の発明は、
“間歇的に順次供給される一群のワークを、複数列のコンベアラインに対して振分けて排出するワーク排出機構であって、当該ワーク排出機構が、
所定軸の回りを回転し、前記供給されるワークを所定回転角度において排出する管状部材と、
前記所定軸の周回りに均一間隔をおいて配置され、前記所定回転角度において排出されるワークを受け入れる複数の導管であって、当該各導管の出口端がコンベアラインの所定列に供給可能に位置する導管と、
を有するワーク排出機構。“、である。
すなわち、本願第二の発明は、
“前記各導管の入口部に接続し、各入口部に対応する孔部を有する板状部材を備えた、請求項1に記載のワーク排出機構。”、である。
すなわち、本願第三の発明は、
“前記各導管の出口端に連続して、前記導管内を落下する一群のワークを蓄積・排出する中継ストック機構を有する請求項1又は2に記載のワーク排出機構。”、である。
すなわち、本願第四の発明は、
“前記中継ストック機構が、
中空の円筒部材と、
当該円筒部材の内部に設けられ、前記円筒部材を略水平に貫通する回転軸を回転中心とする楕円状の仕切り部材と、
を備えた請求項1~3のうちいずれかに記載のワーク排出機構。“、である。
すなわち、本願第五の発明は、
“前記ワーク排出機構が、コンピュータスケールの排出部に連続して設置されるワーク排出機構である請求項1~4のいずれかに記載のワーク排出機構。”、である。
3 管状部材
5 導管
7 中継ストック機構
9 第一中継ストック部
11 第二中継ストック部
13 開口部
15 固定部材
21 円筒部材
23 仕切り部材
25 振分けシュート部材
50 コンピュータスケール
60 コンベアライン
CP カップ状容器
W ワーク
図1は、本発明のワーク排出機構1を含めた、コンベアライン60に対するワーク供給システム全体を示した正面模式図を示したものである。図2は、本発明の第一実施態様のワーク排出機構1の斜視図である。図3は本発明の第一実施態様の中継ストック機構7の斜視図である。
前記コンピュータスケール50の下方に本発明のワーク排出機構1を有しており、当該ワーク排出機構1は間歇的に回転する管状部材3と、当該管状部材3が所定角度において排出するワークWが通過する3つの導管5と、各導管5から排出されるワークWを収納する中継ストック機構7であって、上下二段に設置された第一中継ストック部9及び第二中継ストック部11を有している。
本発明のワーク排出機構を含むワーク供給システムについては、あらゆるタイプのワークを供給する装置に対応することができるが、特に以下の説明においてはコンピュータスケール50より間歇的に順次・供給されるワークWにつき、本発明のワーク排出機構1による振り分け手段によって、コンベアライン60の各列に振り分ける態様を記載している。 以下に本発明の内容を具体的に説明する。
本第一の実施態様のワーク排出機構1は、図4に示すように食品の製造ラインにおけるコンベアライン60、すなわち複数列を有し、所定方向に順次搬送されるコンベアライン60において、当該コンベアライン60上に配置された各カップ状容器CPにワークW(乾燥具材や菓子等)を順次供給する場合を想定している。
本発明によるワークWとは、食品等の乾燥具材やスープ、菓子等を想定しているが、これに限定されるものでないことは勿論である。通常、食品の製造ラインにおける乾燥具材等は大きさや形において完全には同一でなく、形状において多少違いが存在する場合がほとんどである。コンピュータスケールはこのような乾燥食品等の所定量を計量・排出する場合に優れている。すなわち、本発明においては、供給するワークがそのような形状の大小を有する食品等の場合において本発明は好適に適用することができる。
本発明の第一の実施態様のワーク排出機構1は、鉛直方向の回転軸の回りを間歇的に回転する管状部材であって、所定の回転角度においてワークを排出することは可能な管状部材5を有する。
本発明の第一の実施態様においては、図5(a)に示すように当該管状部材5は、鉛直方向の回転軸を中心として回転し、底部を有しかつ当該底部に傾斜部を有し、傾斜端部に開口部13を設けている態様を示している。
尚、本発明における間歇的に回転する管状部材3は図5に示したタイプの他、例えば、図6に示すような下端部を弯曲させたようなタイプであってもよい。
また、第一の実施態様においては、図5に示すように、上記開口部から排出可能な回転角度は120°ごとになるように設定されており、当該位置において導管5の入口部にワークを排出できるように構成されている(図5(b))。各導管5を経由して、ワークWはコンベアライン60の各列にワークWを誘導して落下されるように構成されている。
このように管状部材3が間歇的に回転するだけでコンベアライン60上の各列への順次の供給を可能とすることができ、間歇的でかつ迅速に供給されるコンピュータスケール等から供給されるワークWをコンピュータスケール50等の計量機に対して振動の影響も少なくしつつ、順次、迅速に複数列に振分けることが可能となる。
また、このように管状部材3の構造を種々の態様に限定することで、様々な供給態様を実現することができる。回転角度については特に限定されず、導管5の大きさ等を変えることでより小さくすることも可能である。
本発明の第一の実施態様においては、上述のワーク排出機構1によるワーク排出機構とともに排出されたワークWをカップ状容器CPに投入前に、一旦、保持する中継ストック機構7を有している。
中継ストック機構7を有しない場合、上述のワーク排出機構1から直接にカップに供給されることになるが、この場合、ワーク排出機構1からその下方部のカップ状容器CPまでの距離が大きいとワークWが下方向に勢いをもって落下するための、カップ状容器内に着地した際にワークWの破損やワークWの跳ね等が生じて問題となる場合もある。
また、ワーク排出機構1からのワークWの供給は、各レーンごとにタイムラグが生じることになるが、このように中継ストック機構7を設けることで、すべてのレーンへのワークへの供給を同時に行うことができる。
当該仕切り部材23が図8の(a)又は(b)の状態であると、上方より落下してきたワークWを一旦ストックすることができ、ストック後において、図(a)又は図(b)の矢印周りに仕切り部材を回転軸に従って左右に回転させると、ストックされていたワークを下方向に排出することができる。尚、本発明にいう楕円状とは、当然に円の形状も含むことは勿論である。
尚、第一及び第二ストック部(9,11)内の仕切り部材23の回転は、コンベアライン60の進行に同期して回転させることで順次、ワークWをコンベアライン60上の各カップ状容器CP内に供給することができる。
尚、仕切り部材23の回転には所定の動力部を利用すればよく、種々のモータ等を利用することができる。
本発明においては、一群のワークを本発明のワーク排出機構1に供給する機構が必要となる。当該供給機構については、コンピュータスケール50を始め、様々な機構を利用することができる。
コンピュータスケール50は通常、種々の分野で利用されている。コンピュータスケールは、重量が均一ではない食品等の対象物を可能な限り目的の重量になるようにして供給するため、予め複数のホッパに少量の供給する対象となる物品を収納し、それぞれのホッパにおいてその重量を測定しておく。次に、当該複数のホッパのうち、任意の複数のホッパの重量を組み合わせて、選択することで目的の重量に最も近いホッパの組合せとなるような組合せを決定する。
ここで、特に円形タイプのコンピュータスケールの場合、複数のホッパ及び当該ホッパに供給するフィーダが必要とされるため、必然的に全体のサイズが大型化することが多い。一方、通常、乾燥食品の製造ラインにおいては、コンベアの進行方向に直交する形で複数の供給対象となる列が設けられる場合が多く、当該列同士の間隔が小さいことがほとんどである。
本発明のワーク排出機構を用いることで、コンピュータスケールのような大型化する機器であっても、コンベアの複数列への供給をカバーすることができるため、コンベアラインにおいてコンピュータスケールの利用が可能になる。
以下に、図1に示すコンベアラインに対するワーク供給の流れについて説明する。特に以下の例では、カップ入り即席麺の製造ラインにおける流れを説明する。コンベアライン60においてはすでに麺塊が収納されたカップ状容器が間歇的に搬送されており、当該麺塊入りのカップ状容器内に具材を供給する場合について説明する。
コンピュータスケールには、カップ麺の用の乾燥具材の決められた量(概ね1.0g~10.0g程度)を供給するように設定されている。4台の各コンピュータスケールは迅速に重量の組み合わせを見出し、当該所定重量に最も近い重量の組合せについて、迅速にかつ間歇的に下方に排出する。
各カップ状容器にワークWが供給された状態でコンベアライン60は進行し(図9(d)矢印)、次の各カップ状容器CPに対する具材(ワーク)Wの供給が準備される。以下の同様に具材(ワーク)の供給がなされる。
すなわち、コンベアライン60に対する第二ストック部11からのカップ状容器CPへのワークWの供給の後、次の各列のカップ状容器へのワークの供給前までに、コンピュータスケール50から管状部材3→各導管5の3回分の排出がなされ、3回×4台=12列分の当該排出された一群のワークWが、第一ストック部9の全列(レーン)に収納された状態となる。
このようなタイミングを伴うサイクルの繰り返しによって順次、コンベアライン上の各カップに一群のワーク(具材)が供給されていく。
尚、上記のストック部位における仕切り部材23の回転タイミング、第一ストック部9から第二ストック部11へのワークWの供給方法等は一例を示したものであり、適宜、変更・調整ができることが勿論である。
図1においては、コンピュータスケールの配置をラインの進行方向に対して直交する水平方向(ライン幅方向)に連続に配置した例を示したが、コンピュータスケールの配置態様はこれに限られない、
本発明のコンピュータスケール50を生産ラインにおいて利用する場合においては、図1に示した態様の他、種々の利用態様が考えられる。一例として図10には、12列の製造ラインにおいて4台のコンピュータスケール50を配置した場合の配置例について示す。このように、生産ラインにおいてその進行方向の前後に千鳥態様にコンピュータスケールを配置することでスペースを確保する方法も可能である。
すなわち、図11に示したように、第1段目のシュート部材25の下に設けられた第2段目のシュート部材25において左右いずれかの底部を開放することにより隣接する2列に対して交互に供給できるような態様を取ることができる。
上記の他、コンベアラインへのワークの排出・供給方法については、上記に限定されずシュート・排出ユニット等の部材を適宜組み合わせることで種々の形態が可能であることは勿論である。
Claims (5)
- 間歇的に順次供給される一群のワークを、複数列のコンベアラインに対して振分けて排出するワーク排出機構であって、
所定軸の回りを回転し、前記供給されるワークを所定回転角度において排出し、底部に傾斜面と側面部に開口部を有する管状部材と、
前記所定軸の周回りに均一間隔をおいて配置され、前記所定回転角度において排出されるワークを受け入れる複数の導管であって、当該各導管の出口端がコンベアラインの所定列に供給可能に位置する導管と、
を有するワーク排出機構。 - 前記各導管の入口部に接続し、各入口部に対応する孔部を有する板状部材を備えた、請求項1に記載のワーク排出機構。
- 前記各導管の出口端に連続して、前記導管内を落下する一群のワークを蓄積・排出する中継ストック機構を有する請求項1又は2に記載のワーク排出機構。
- 前記中継ストック機構が、
中空の円筒部材と、
円筒部材の内部に設けられ、前記円筒部材を略水平に貫通する回転軸を回転中心とする楕円状の仕切り部材と、
を備えた請求項3に記載のワーク排出機構。 - 前記ワーク排出機構が、コンピュータスケールの排出部に連続して設置されるワーク排出機構である請求項1~4のいずれかに記載のワーク排出機構。
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2019
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