JP7244243B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ装置に関する。
例えばレーダ装置などで用いられるアンテナは、指向性のリップルが低いことが望ましい。そのため、特許文献1では、複数のアレーアンテナの周囲に反射部及び遮断部を設けて指向性のリップルを低減させている。ここで言うリップルとは例えば、想定する指向性に対して、実際の指向性において生ずる位相のずれ(位相変動)などである。
特開2017-152850号公報
ここでアンテナを2つ組み合わせて使用する場合を考える。一のアンテナと他のアンテナは、各々がそれぞれ信号の方位角に対する位相変動を有する。しかしながら、2つのアンテナの信号を例えば送受信で合成して使用する場合、アンテナ各々の信号の方位角に対する位相変動が互いに強め合うように各アンテナが配置される場合がある。この場合、一のアンテナと他のアンテナは、単体では信号の方位角に対する位相変動が小さかったとしても、各々を合成して得た信号を用いた信号処理で位相変動が大きくなってしまうという問題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みて、2つのアンテナの信号の各位相変動を合成して得られる合成位相変動を抑制できるアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るアンテナ装置は、第1のアンテナと、第2のアンテナと、前記第1のアンテナからの伝搬により受動的に電波を放射する第1の受動放射部と、前記第2のアンテナからの伝搬により受動的に電波を放射する第2の受動放射部と、を備え、前記第1のアンテナと前記第1の受動放射部との距離と、前記第2のアンテナと前記第2の受動放射部との距離と、が異なり、前記第1のアンテナの信号の方位角に対する位相変動と、前記第2のアンテナの信号の方位角に対する位相変動と、が合成により互いに弱め合う構成(第1の構成)である。
上記第1の構成のアンテナ装置において、前記第1のアンテナは電波を送信する送信アンテナであり、前記第2のアンテナは電波を受信する受信アンテナである構成(第2の構成)であってもよい。
上記第1又は第2の構成のアンテナ装置において、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナが導電性パターンとして形成される基板を備え、前記第1の受動放射部は、前記基板の前記第1のアンテナに対向する第1の開放断面部であり、前記第2の受動放射部は、前記基板の前記第2のアンテナに対向する第2の開放断面部である構成(第3の構成)であってもよい。
上記第1又は第2の構成のアンテナ装置において、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナが導電性パターンとして形成される基板を備え、前記第1の受動放射部は、前記基板に形成され前記第1のアンテナに対向し前記基板上の表面波の伝搬を抑制する第1の抑制部であり、前記第2の受動放射部は、前記基板に形成され前記第2のアンテナに対向し前記基板上の表面波の伝搬を抑制する第2の抑制部である構成(第4の構成)であってもよい。
上記第1又は第2の構成のアンテナ装置において、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナが導電性パターンとして形成される基板を備え、前記第1の受動放射部は、前記基板の前記第1のアンテナに対向する開放断面部であり、前記第2の受動放射部は、前記基板に形成され前記第2のアンテナに対向し前記基板上の表面波の伝搬を抑制する抑制部である構成(第5の構成)であってもよい。
本発明によると、2つのアンテナの信号の各位相変動を合成して得られる合成位相変動を抑制できるアンテナ装置を提供することができる。
第1実施形態に係るアンテナ装置の平面図 第1実施形態に係るアンテナ装置の断面図 シミュレーション結果を示す図 第1実施形態に係るアンテナ装置の変形例の平面図 第2実施形態に係るアンテナ装置の平面図 第2実施形態に係るアンテナ装置の部分断面図 シミュレーション結果を示す図 第3実施形態に係るアンテナ装置の平面図 第3実施形態に係るアンテナ装置の変形例の平面図 第4実施形態に係るアンテナ装置の平面図 第4実施形態に係るアンテナ装置の変形例の平面図 第1実施形態に係るアンテナ装置の変形例の平面図 第2実施形態に係るアンテナ装置の変形例の平面図
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<1.第1実施形態>
図1は本実施形態に係るアンテナ装置101(以下、アンテナ装置101と称す)の構成を示す図である。アンテナ装置101は、基板1と、第1のアンテナ11と、第2のアンテナ12と、を備える。第1のアンテナ11及び第2のアンテナ12は基板1において、電波の送受信を行いたい空間と相対する面(以降、表面と呼ぶ)に導電性パターンとして形成される。
基板1は高周波基板であって、例えばフッ素樹脂、エポキシ樹脂等の合成樹脂や、セラミック材料などの誘電体基材層を含み、板状に構成される。
第1のアンテナ11は、送信信号又は受信信号を伝送するための伝送線路11aと、送信波を送信(放射)する又は反射を受信するアンテナ素子11bと、を備える。伝送線路11aは概略直線形状であり、伝送線路11aの一端は、例えば不図示の配線パターンを介して不図示の電子回路に接続される。伝送線路11aの他端には、反射抑制用の終端素子11cが設けられる。なお、本実施形態とは異なり、終端素子11cが設けられない構成であってもよい。
アンテナ素子11bは伝送線路11aの側辺に複数接続され、複数のアンテナ素子11bによりアレーアンテナが形成される。
送信波を送信する送信アンテナとして第1のアンテナ11を機能させる場合、伝送線11aは電力を各アンテナ素子11bに供給する給電線路として機能し、アンテナ素子11bは送信波を空間に対して放射する放射素子として機能する。受信波を受信する受信アンテナとして第1のアンテナ11を機能させる場合、アンテナ素子11bは受信波を受信する受信素子として機能し、伝送線11aは受信素子11bによって受信された受信信号を伝送する受電線路として機能する。
第2のアンテナ12は第1のアンテナ11と同様の構造である。なお、本実施形態とは異なり、アンテナ素子の個数、終端素子の有無等が第1のアンテナ11と第2のアンテナ12とで異なってもよい。
図1中の線分AAで切断して得られる図2に示す断面図のように、基板1の表面と基板1を介して相対する面(以降、裏面と呼ぶ)に導電性パターンであるグランド部21が形成される。グランド部21は第1のアンテナ11及び第2のアンテナ12に対向する位置に少なくとも形成される。
基板1は、第1のアンテナ11の長手方向(Y軸方向)に沿って延び第1のアンテナ11に対向する一対の端部1a及び1bと、第2のアンテナ12の長手方向(Y軸方向)に沿って延び第2のアンテナ12に対向する一対の端部1c及び1dと、を備える。
基板1の端部1a~1dは外部空間に開放される開放断面部である。基板1の端部1a及び1bは、第1のアンテナ11から基板1の表面を伝搬する表面波を受け取って受動的に電波を放射する第1の受動放射部となる。基板1の端部1c及び1dは、第2のアンテナ12から基板1の表面を伝搬する表面波を受け取って受動的に電波を放射する第2の受動放射部となる。
ここで、第1のアンテナ11の中心線と基板1の端部1aとの距離L1及び第1のアンテナ11の中心線と基板1の端部1bとの距離L2と、第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相変動との関係について図3に示すシミュレーション結果を参照して説明する。
第1のアンテナ11の信号の方位角(角度)は、送信波又は受信波の方向が基板1の法線方向(Z軸)と一致するときに絶対値が最も小さい角度(すなわち0°)になり、XZ平面上での基板1の表面への送信波又は受信波の入射角度が大きいほど絶対値が大きい角度になる。
図3に示すように、距離L1及びL2を変更することで、第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相誤差の変動特性を変更することができる。第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相誤差は、第1のアンテナ11以外から電波の放射がない理想的な状態に対して生じる位相の誤差である。第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相変動は、第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相誤差の変動である。具体的には、距離L1及びL2を長くすることで第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相誤差の変動周期(位相変動の周期)を短くすることができる。
同様に、距離L3及びL4を変更することで、第2のアンテナ12の信号の方位角に対する位相変動の特性を変更することができる。
そこで、アンテナ装置101では、距離L1及びL2と距離L3及びL4とを異なる値とするとともに、第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相変動と、第2のアンテナ12の信号の方位角に対する位相変動とが合成により互いに弱め合うように、距離L1~L4の値を設定している。ここで、「第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相変動と、第2のアンテナ12の信号の方位角に対する位相変動とが合成により互いに弱め合う」とは、合成により元の位相変動より小さい位相変動を得るということである。例えば第1のアンテナ11単体と、第2のアンテナ12単体のそれぞれの位相変動の少なくとも一方より小さい位相変動特性になることである。具体的には位相誤差の変動振幅が小さくなることや、位相誤差の変動周期が長くなることを指す。つまり、後段の処理、例えば角度演算などにおいて有利な位相変動特性である。例えば、図3に示す位相誤差の波が、送信と受信とで山谷が反転する特性になるように距離L1~L4を設定するとよい。レイアウトの制約などで一方のアンテナの位相変動を小さくできない場合には、合成により得られる位相変動は他方のアンテナの位相変動より小さいが一方のアンテナの位相変動より大きくなることがある。また上述した「互いに弱め合う」とは、方位角全域で互いに弱め合っている場合だけでなく、一部の方位角範囲で互いに強め合っていても、方位角全域で総合的に判断して互いに弱め合っている場合も含まれる。なお、距離L1の値と距離L2の値との組み合わせと、距離L3の値と距離L4の値との組み合わせとが一致しなければ、上述した設定を行い得るので例えば距離L1の値が距離L3の値及び距離L4の値の少なくとも一方に一致してもよい。
上述した設定を行うことで、第1のアンテナ11の信号の位相変動と第2のアンテナ12の信号の位相変動を合成して得られる合成位相変動を抑制できる。これにより、第1のアンテナ11の信号と第2のアンテナ12の信号とを用いた信号処理での位相変動を抑制することができる。
なお、基板1にスリットを設け、そのスリットをアンテナから基板1の表面を伝搬する表面波を受け取って受動的に電波を放射する受動放射部として機能させてもよい。図4は基板1の端部1aと端部1cとの間に段差を設けず、スリット1eを端部1aと第1のアンテナ11との間を設けた構成である。図4に示す構成では、基板1の端部1b及びスリット1eの内側面S1のみならず、スリット1eの外側面S2も第1のアンテナ11から基板1の表面を伝搬する表面波を受け取って受動的に電波を放射する第1の受動放射部となる。スリット1eと第1のアンテナ11との距離の値を設計する際に考慮すべき事項が増えるため、設計が複雑になる。
<2.第2実施形態>
図5は本実施形態に係るアンテナ装置102(以下、アンテナ装置102と称す)の構成を示す図である。なお、図5において図1と同一の部分には同一の符号を付す。
アンテナ装置102は、基板1と、第1のアンテナ11と、第2のアンテナ12と、EBG(Electromagnetic Band Gap)31a~31dを備える。第1のアンテナ11及び第2のアンテナ12は基板1の表面に導電性パターンとして形成される。
EBG31a~31dはそれぞれ、基板1の表面に導電性パターンとして形成される複数のパッチ32を備える。
図5中の線分BBで切断して得られる図6に示す部分断面図のように、各パッチ32は貫通ビア33を介してグランド部21に電気的に接続される。
EBG31a及び31bは第1のアンテナ11に対向し第1のアンテナ11から基板1の表面を伝搬する表面波の伝搬を抑制する第1の抑制部となる。EBG31c及び31dは第2のアンテナ12に対向し第2のアンテナ12から基板1の表面を伝搬する表面波の伝搬を抑制する第2の抑制部となる。
EBG31a及び31bは、第1のアンテナ11と直接対向(他のパッチを間に挟まずに対向)しているパッチ32の第1のアンテナ11に直接対向している辺において、第1のアンテナ11から基板1の表面を伝搬する表面波を受け取って受動的に電波を放射する第1の受動放射部となる。EBG31c及び31dは、第2のアンテナ12と直接対向(他のパッチを間に挟まずに対向)しているパッチ32の第2のアンテナ12に直接対向している辺において、第2のアンテナ12から基板1の表面を伝搬する表面波を受け取って受動的に電波を放射する第2の受動放射部となる。
ここで、第1のアンテナ11の中心線とEBG31aとの距離L5及び第1のアンテナ11の中心線とEBG31bとの距離L6と、第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相変動との関係について図7に示すシミュレーション結果を参照して説明する。
第1のアンテナ11の信号の方位角(角度)は、送信波又は受信波の方向が基板1の法線方向(Z軸)と一致するときに絶対値が最も小さい角度(すなわち0°)になり、XZ平面上での基板1の表面への送信波又は受信波の入射角度が大きいほど絶対値が大きい角度になる。
図7に示すように、距離L5及びL6を変更することで、第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相誤差の変動特性を変更することができる。第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相誤差は、第1のアンテナ11以外から電波の放射がない理想的な状態に対して生じる位相の誤差である。第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相変動は、第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相誤差の変動である。具体的には、距離L4及びL5を長くすることで第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相誤差の変動周期(位相変動の周期)を短くすることができる。
同様に、距離L7及びL8を変更することで、第2のアンテナ12の信号の方位角に対する位相変動の特性を変更することができる。
そこで、アンテナ装置102では、距離L5及びL6と距離L7及びL8とを異なる値とするとともに、第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相変動と、第2のアンテナ12の信号の方位角に対する位相変動とが合成により互いに弱め合うように、距離L5~L8の値を設定している。なお、距離L5の値と距離L6の値との組み合わせと、距離L7の値と距離L8の値との組み合わせとが一致しなければ、上述した設定を行い得るので例えば距離L5の値が距離L7の値及び距離L8の値の少なくとも一方に一致してもよい。
上述した設定を行うことで、第1のアンテナ11の信号の位相変動と第2のアンテナ12の信号の位相変動を合成して得られる合成位相変動を抑制できる。これにより、第1のアンテナ11の信号と第2のアンテナ12の信号とを用いた信号処理での位相変動を抑制することができる。
また、アンテナ装置102は、アンテナ装置101と異なり、基板1の形状に制約がないので、例えば基板1に実装するアンテナ以外の部品の配置自由度が向上する。
<3.第3実施形態>
図8は本実施形態に係るアンテナ装置103(以下、アンテナ装置103と称す)の構成を示す図である。アンテナ装置103は、3つの第2のアンテナ12~12”を備える点でアンテナ装置101と異なる。
アンテナ装置103では、アンテナ装置101と同様に、距離L1及びL2と距離L3及びL4とを異なる値とするとともに、第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相変動と、第2のアンテナ12の信号の方位角に対する位相変動とが合成により互いに弱め合うように、距離L1~L4の値を設定している。
また、アンテナ装置103では、距離L1及びL2と距離L3’及びL4’とを異なる値とするとともに、第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相変動と、第2のアンテナ12’の信号の方位角に対する位相変動とが合成により互いに弱め合うように、距離L1、L2、L3’、及びL4’の値を設定している。
また、アンテナ装置103では、距離L1及びL2と距離L3”及びL4”とを異なる値とするとともに、第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相変動と、第2のアンテナ12”の信号の方位角に対する位相変動とが合成により互いに弱め合うように、距離L1、L2、L3”、及びL4”の値を設定している。
例えば、アンテナ装置103をレーダ装置に用いた場合、第1のアンテナ11を送信アンテナとし、第2のアンテナ12~12”を受信アンテナとすればよい。これにより、複数の受信アンテナの受信信号間の位相差に基づき物標の方位演算を行うことができ、送信信号と受信信号とを合成して得られる合成信号の位相変動を抑えることができるので、方位演算の精度が向上する。3つの第2のアンテナ12~12”は同一の位相変動特性であることが望ましいため、第2のアンテナ12~12”を同一の形状とし、距離L3=距離L3’=距離L3”とし、距離L4=距離L4’=距離L4”とすることが望ましい。
なお、アンテナ装置103では、3つの第2のアンテナ12~12”の中心線CLが同一直線上に並んでいないが、同一直線上に並べてもよい。また、アンテナ装置103では、アンテナの長手方向(Y軸方向)に沿った基板1の長さが長くなってしまう。アンテナの長手方向に沿った基板1の長さを短くするために、例えば図9に示すように複数の第2のアンテナをアンテナの短手方向(X軸方向)に沿って並べてもよい。
また、本実施形態では送信アンテナを1本、受信アンテナを3本としているが、送信アンテナの本数、受信アンテナの本数は本実施形態の例に限定されない。例えば送信アンテナも複数本にしてMIMO(Multi-Input Multi-Output)を実現してもよい。
<4.第4実施形態>
図10は本実施形態に係るアンテナ装置104(以下、アンテナ装置104と称す)の構成を示す図である。アンテナ装置104は、3つの第2のアンテナ12~12”を備える点、第2のアンテナ12’及び12”に対向するEBGを備える点、及びEBG31a及び31bを備えない点でアンテナ装置102と異なる。
アンテナ装置104では、距離L1及びL2と距離L7及びL8とを異なる値とするとともに、第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相変動と、第2のアンテナ12の信号の方位角に対する位相変動とが合成により互いに弱め合うように、距離L1、L2、L7、及びL8の値を設定している。
また、アンテナ装置104では、距離L1及びL2と距離L7’及びL8’とを異なる値とするとともに、第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相変動と、第2のアンテナ12’の信号の方位角に対する位相変動とが合成により互いに弱め合うように、距離L1、L2、L7’、及びL8’の値を設定している。
また、アンテナ装置104では、距離L1及びL2と距離L7”及びL8”とを異なる値とするとともに、第1のアンテナ11の信号の方位角に対する位相変動と、第2のアンテナ12”の信号の方位角に対する位相変動とが合成により互いに弱め合うように、距離L1、L2、L7”、及びL8”の値を設定している。
例えば、アンテナ装置104をレーダ装置に用いた場合、第1のアンテナ11を送信アンテナとし、第2のアンテナ12~12”を受信アンテナとすればよい。これにより、複数の受信アンテナの受信信号間の位相差に基づき物標の方位演算を行うことができ、送信信号と受信信号とを合成して得られる合成信号の位相変動を抑えることができるので、方位演算の精度が向上する。3つの第2のアンテナ12~12”は同一の位相変動特性であることが望ましいため、第2のアンテナ12~12”を同一の形状とし、距離L7=距離L7’=距離L7”とし、距離L8=距離L8’=距離L8”とすることが望ましい。
なお、アンテナ装置104では、3つの第2のアンテナ12~12”の中心線CLが同一直線上に並んでいないが、同一直線上に並べてもよい。また、アンテナ装置104では、アンテナの長手方向(Y軸方向)に沿った基板1の長さが長くなってしまう。アンテナの長手方向に沿った基板1の長さを短くするために、例えば図11に示すように複数の第2のアンテナをアンテナの短手方向(X軸方向)に沿って並べてもよい。この場合、基板1の形状の自由度を高めるために、第1のアンテナに対向するEBG31a及び31bを設けるとよい。
<5.その他>
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。また、本明細書中に示される複数の実施形態及び変形例は可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
例えば、上述した実施形態では、アンテナの長手方向と基板の当該アンテナに対向する端部とが平行であり、アンテナの長手方向と基板の当該アンテナに対向するEBGの端部とが平行であったが、これらに限定されることはない。つまり、第1のアンテナ11から基板1の表面を伝搬する表面波を受け取って受動的に電波を放射する第1の受動放射部の形状、第2のアンテナ12から基板1の表面を伝搬する表面波を受け取って受動的に電波を放射する第2の受動放射部の形状はそれぞれ任意である。例えば、図12、図13に示すような構成であってもよい。なお、第1のアンテナ11との第1の受動放射部との距離が一律でない場合は、第1のアンテナ11との第1の受動放射部との平均距離を第1のアンテナ11との第1の受動放射部との距離とすればよい。
また、第1の受動放射部は第1のアンテナ11の長手方向全域に対向していなくてもよく、第2の受動放射部は第2のアンテナ12の長手方向全域に対向していなくてもよい。
1 基板
1a~1d、1c’、1d’、1c”、1d” 端部
11 第1のアンテナ
12、12’、12” 第2のアンテナ
31a~31d、31c’、31d’、31c”、31d” EBG

Claims (6)

  1. 第1のアンテナと、
    第2のアンテナと、
    前記第1のアンテナからの伝搬により受動的に電波を放射する第1の受動放射部と、
    前記第2のアンテナからの伝搬により受動的に電波を放射する第2の受動放射部と、
    を備え、
    前記第1のアンテナと前記第1の受動放射部との距離と、前記第2のアンテナと前記第2の受動放射部との距離と、が異なり、
    前記第1のアンテナの信号の方位角に対する位相変動と、前記第2のアンテナの信号の方位角に対する位相変動と、が合成により互いに弱め合
    前記第1のアンテナは電波を送信する送信アンテナであり、前記第2のアンテナは電波を受信する受信アンテナである、
    アンテナ装置。
  2. 前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナが導電性パターンとして形成される基板を備え、
    前記第1の受動放射部は、前記基板の前記第1のアンテナに対向する第1の開放断面部であり、
    前記第2の受動放射部は、前記基板の前記第2のアンテナに対向する第2の開放断面部である、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 第1のアンテナと、
    第2のアンテナと、
    前記第1のアンテナからの伝搬により受動的に電波を放射する第1の受動放射部と、
    前記第2のアンテナからの伝搬により受動的に電波を放射する第2の受動放射部と、
    前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナが導電性パターンとして形成される基板と、
    を備え、
    前記第1のアンテナと前記第1の受動放射部との距離と、前記第2のアンテナと前記第2の受動放射部との距離と、が異なり、
    前記第1のアンテナの信号の方位角に対する位相変動と、前記第2のアンテナの信号の方位角に対する位相変動と、が合成により互いに弱め合
    前記第1の受動放射部は、前記基板の前記第1のアンテナに対向する第1の開放断面部であり、
    前記第2の受動放射部は、前記基板の前記第2のアンテナに対向する第2の開放断面部である、
    アンテナ装置。
  4. 前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナが導電性パターンとして形成される基板を備え、
    前記第1の受動放射部は、前記基板に形成され前記第1のアンテナに対向し前記基板上の表面波の伝搬を抑制する第1の抑制部であり、
    前記第2の受動放射部は、前記基板に形成され前記第2のアンテナに対向し前記基板上の表面波の伝搬を抑制する第2の抑制部である、請求項1に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナが導電性パターンとして形成される基板を備え、
    前記第1の受動放射部は、前記基板の前記第1のアンテナに対向する開放断面部であり、
    前記第2の受動放射部は、前記基板に形成され前記第2のアンテナに対向し前記基板上の表面波の伝搬を抑制する抑制部である、請求項1に記載のアンテナ装置。
  6. 第1のアンテナと、
    第2のアンテナと、
    前記第1のアンテナからの伝搬により受動的に電波を放射する第1の受動放射部と、
    前記第2のアンテナからの伝搬により受動的に電波を放射する第2の受動放射部と、
    前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナが導電性パターンとして形成される基板と、
    を備え、
    前記第1のアンテナと前記第1の受動放射部との距離と、前記第2のアンテナと前記第2の受動放射部との距離と、が異なり、
    前記第1のアンテナの信号の方位角に対する位相変動と、前記第2のアンテナの信号の方位角に対する位相変動と、が合成により互いに弱め合
    前記第1の受動放射部は、前記基板の前記第1のアンテナに対向する開放断面部であり、
    前記第2の受動放射部は、前記基板に形成され前記第2のアンテナに対向し前記基板上の表面波の伝搬を抑制する抑制部である、
    アンテナ装置。
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