JP7238417B2 - 定着装置、画像形成装置、定着方法、及びプログラム - Google Patents

定着装置、画像形成装置、定着方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、定着装置、画像形成装置、定着方法、及びプログラムに関する。
従来、画像形成装置には、ドラム方式又はベルトロール方式の定着装置を備えている。
従来、ローラ表面又はベルト表面近傍に配置されている温度検知素子によりローラ又はベルトの表面の温度を検出し、定着装置におけるウォームアップ動作中のヒータ温度-時間特性を求め、その傾きに合わせて点灯デューティの演算補正を行って、定着ヒータの発熱量の最適化を行うように制御された定着装置が知られている。
このような定着装置にあっては、省エネモードから通常使用状態へ遷移する時のヒータ温度-時間特性を用いて点灯デューティの演算補正を行う制御手段が設けられている。
このような従来の定着装置の一例として、特許文献1が知られている。
特許文献1には、省エネモードから通常使用状態へ復帰する時に、温度検知素子によりローラ表面の温度を検出し、定着ユニットにおけるウォームアップ動作中のヒータ温度-時間特性を求め、その傾きに合わせて点灯デューティの演算補正を行って、定着ヒータの発熱量の最適化を行うという技術が開示されている。
詳しくは、特許文献1にあっては、トナー定着用に定着ヒータおよび温度検知素子を備えた定着ユニットと、この定着ユニット外の雰囲気温度を検出する温度検知素子を備え、定着ユニットにおけるウォームアップ動作時のヒータ温度-時間特性を求め、求めたヒータ温度-時間特性の傾きに合わせて点灯デューティの演算補正を行うことにより、定着ヒータのばらつきに関わらず定着ヒータの発熱量の最適化を行うことができる。
しかしながら、特許文献1にあっては、求めたヒータ温度-時間特性の傾きに合わせて点灯デューティの演算補正を行うことにより、定着ヒータや温度検知素子といった部品間のばらつきや、使用者の電源事情による特性変動の問題を解決する可能性はあるが、温度検知素子とローラ間に異物が堆積することに起因して、画像形成動作が停止するといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、温度検知素子に異物が堆積した場合でも、異物堆積の報知と異物の除去動作を行うことにより画像形成動作を継続できることにある。
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、トナー像を担持した記録媒体を、定着方向へ回転又は移動する加熱部材と加圧部材との間に通過させる際に前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置であって、前記定着装置は、前記加熱部材の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱部材及び前記加圧部材を前記定着方向、及び逆転方向に駆動する駆動手段と、前記加熱部材が備えた定着ヒータの点灯又は非点灯、及び前記駆動手段の回転方向を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記加熱部材の定着温度を基準値になるように制御し、加熱開始から所定時間経過後に前記定着温度が前記基準値に達していない場合に、前記駆動手段の回転方向を前記逆転方向に切り替え、前記制御手段は、前記加熱部材の非点灯時間に対する点灯時間の比率を変化させることにより前記定着温度を制御し、正常時における前記定着温度が前記基準値に達するまでの前記点灯時間の比率データを記憶する正常時比率データ記憶手段と、運転動作時における前記定着温度が前記基準値に達するまでの前記点灯時間の比率データを記憶する運転時比率データ記憶手段と、を備え、前記制御手段は、前記定着温度が前記基準値に達する時間になったと判断した場合、前記正常時比率データ記憶手段から取得した平均データと、前記運転時比率データ記憶手段から取得した平均データとを比較し、前記運転時比率データ記憶手段から取得した平均データが前記正常時比率データ記憶手段から取得した平均データ以下である場合は正常と判断し、前記運転時比率データ記憶手段から取得した平均データが前記正常時比率データ記憶手段から取得した平均データよりも高い場合は異常と判断することを特徴とする。



本発明によれば、温度検知素子とローラ間に異物が堆積した場合でも、異物堆積の報知と異物の除去動作を行うことにより画像形成動作を継続できることにある。
本発明が適用される画像形成装置の概略的な機構構成を示す断面図である。 本発明が適用される画像形成装置のドラム方式に係る定着装置の要部の構成を示す図であり、(a)はサーミスタに異物が堆積していない状態を示し、(b)はサーミスタに異物が堆積している状態を示す。 本発明が適用される画像形成装置のベルトロール方式に係る定着装置の要部の構成を示す図であり、(a)はDH(Direct Heating)方式を示し、(b)はベルトロール方式を示す。 本発明の定着ヒータ制御方法について説明する図である。 本発明の定着ヒータ温度と点灯比率の推移について説明する図であり、(a)はサーミスタに異物が堆積していない時を示し、(b)はサーミスタに異物が堆積している時を示す。 本発明と従来技術の定着ローラの温度変化を説明する図であり、(a)は従来の定着ローラの温度変化を示し、(b)は本発明の定着ローラの温度変化を示す。 本発明が適用される画像形成装置のドラム方式に係る定着装置を用いた場合の要部の機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
本発明は、温度検知素子とローラ間に異物が堆積した場合でも、異物堆積の報知と異物の除去動作を行うことにより画像形成動作を継続させるために、以下の構成を有する。
即ち、本発明の定着装置は、トナー像を担持した記録媒体を、定着方向へ回転又は移動する加熱部材と加圧部材との間に通過させる際に前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置であって、前記定着装置は、前記加熱部材の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱部材及び前記加圧部材を前記定着方向、及び逆転方向に駆動する駆動手段と、前記加熱部材が備えた定着ヒータの点灯又は非点灯、及び前記駆動手段の回転方向を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記加熱部材の定着温度を基準値になるように制御し、加熱開始から所定時間経過後に前記定着温度が前記基準値に達していない場合に、前記駆動手段の回転方向を前記逆転方向に切り替えることを特徴とする。
以上の構成を備えることにより、温度検知素子に異物が堆積した場合でも、異物堆積の報知と異物の除去動作を行うことにより画像形成動作を継続させることができる。
上記の本発明の特徴に関して、以下、図面を用いて詳細に説明する。
<画像形成装置の概略構成>
<第1実施形態>
図1は、本発明が適用される画像形成装置の概略的な機構構成を示す断面図である。
画像形成装置1は、複写モードにおいて、原稿束が自動原稿送り装置(ADF)2により、順に画像読み取り装置3に給送され、画像読み取り装置3により、画像情報が読み取られる。そして、その読み取られた画像情報は、画像処理手段を介して書き込み手段としての書き込みユニット4により光情報に変換され、感光体6は、感光体ドラムであり、帯電器により一様に帯電された後に書き込みユニット4からの光情報により露光されて静電潜像が形成される。
この感光体6上の静電潜像は、現像部7により現像されてトナー像となる。このトナー像は、搬送ベルト8により搬送された用紙P上に転写される。用紙Pは、定着装置9によりトナー像が定着され排紙トレイ15に排出される。
給紙部10は、給紙トレイ11、給紙ローラ12及び分離パッド等を備えており、給紙トレイ11内には、複数枚の用紙(被記録媒体)Pが収納される。給紙部10は、給紙トレイ11内の用紙Pを給紙ローラ12と分離パッドで1枚ずつ分離して、搬送部5に搬送する。
搬送部5は、レジストローラ13、搬送路14を備え、給紙部10から送り出されてきた用紙Pをレジストローラ13へ搬送し、レジストローラ13へ搬送される用紙Pをレジストセンサが検出する。搬送部5により搬送された用紙Pは、感光体6上で形成されたトナー画像を転写させつつ定着装置9に搬送する。
定着装置9は、ドラム方式の場合、定着ローラ9aと一定圧力の加圧ローラ9bを備え、定着ローラ9aと加圧ローラ9bとの間にニップ部を形成し、当該ニップ部に用紙Pを挟んで、この用紙Pを搬送しつつ加熱・加圧し、用紙P上のトナー画像を用紙Pに定着させる。定着装置9は、定着の完了した用紙Pを排紙トレイ15に搬送する。
<ドラム方式に係る定着装置の要部の構成>
図2は、本発明が適用される画像形成装置のドラム方式に係る定着装置の要部の構成を示す図であり、(a)はサーミスタに異物が堆積していない状態を示し、(b)はサーミスタに異物が堆積している状態を示す。
すなわち、定着装置9は、定着ローラ9a、加圧ローラ9b、定着ヒータ9c、温度検知素子(本実施形態では接触型サーミスタ(以下、単にサーミスタと記す)16を例に説明する)を備えている。
定着装置9は、上述したように、回転可能に配設されている定着ローラ9aと加圧ローラ9bと定着ヒータ9cを備えており、定着ローラ9aは、内蔵する定着ヒータ9cによって所定の待機温度及び定着温度に加熱制御される。
定着装置9は、定着ローラ9aの表面近傍位置にサーミスタ16が配設されており、サーミスタ16は、定着ローラ9aの表面温度を検出して、検出温度を制御部20に出力する。なお、サーミスタ16は、定着ローラ9aの表面に接触して温度を検出する接触式と、非接触式とのいずれであってもよい。
定着ヒータ9cは、例えば、ハロゲンヒータが用いられており、通電量に応じて発熱して、定着ローラ9aを加熱する。
まず、図2(a)を参照すると、定着ローラ9aが矢印A方向に回転すると、定着ローラ9aに接触している加圧ローラ9bは矢印a方向に連れ回る。その結果、未定着トナー18を転写した用紙Pが矢印Cの方向に移動すると、定着ローラ9aと加圧ローラ9bのニップ部に挟まれて、定着ローラ9aの熱により未定着トナー18が用紙Cに定着される。これにより、正常時における定着動作が完了する。
次に、図2(b)を参照すると、定着ローラ9aが矢印A方向に回転すると、定着ローラ9aに接触している加圧ローラ9bは矢印a方向に連れ回る。
その結果、未定着トナー18を転写した用紙Pが矢印Cの方向に移動すると、定着ローラ9aと加圧ローラ9bのニップ部に挟まれて、定着ローラ9aの熱により未定着トナー18が用紙Pに定着される。
しかし、この時、未定着トナー18が用紙Pに全て定着するわけではないので、微量のトナーが定着ローラ9aに残留し、徐々にその残留トナー17がサーミスタ16に堆積していく。
その結果、本来サーミスタ16が持つ温度―抵抗値の基本特性に対して、実際の定着ローラ9aの温度とサーミスタ16が検知する抵抗値との間に誤差が生じて、定着ローラ9aの温度が基準値に達している。それにも拘わらず、制御部20は、まだ基準値に達していないと判断してしまい、サービスマンコール(SC)が発生して画像形成装置を停止させるといった事態が発生する(詳細は図6で説明する)。
<ベルト方式に係る定着装置の要部の構成>
図3は、本発明が適用される画像形成装置のベルトロール方式に係る定着装置の要部の構成を示す図であり、(a)はDH(Direct Heating)方式を示し、(b)はベルトロール方式を示す。
まず、図3(a)を参照すると、定着装置30は、定着ベルト31、定着ヒータ32、加圧ローラ34、サーミスタ36、定着パッド35を備えている。
DH方式は、定着ベルト31を定着ヒータ32で直接加熱する方式である。即ち、低熱容量化した定着ベルト31を定着ヒータ32で直接加熱することで、効率よく熱を伝えることができる。
また、図3(a)の定着ベルト31は低熱容量化の為に基材厚を極限まで薄くした金属薄膜層の上に弾性層となるシリコーンゴム層、さらにその上層にトナー離型層となるテフロン(登録商標)層の3層で構成されている。
定着ベルト31が矢印A方向に移動すると、定着ベルト31に接触している加圧ローラ34は矢印a方向に連れ回る。
その結果、未定着トナー33を転写した用紙Pが矢印Cの方向に移動すると、定着パッド35により押圧された定着ベルト31と加圧ローラ34間のニップ部37に挟まれて、定着ベルト31の熱により未定着トナー33が用紙Pに定着される。これにより、正常時における定着動作が完了する。
次に、図3(b)を参照すると、定着装置50は、内部加熱ローラ40、定着ベルト41、定着ヒータ43、テンションローラ42、外部加熱ローラ44、定着ローラ45、加圧ローラ48、サーミスタ49を備えている。
ベルトロール方式は、定着ベルト41を内部加熱ローラ40と外部加熱ローラ44で直接加熱する方式である。即ち、定着ベルト41を内部加熱ローラ40と外部加熱ローラ44で直接加熱することで、効率よく熱を伝えることができる。
定着ベルト41が矢印A方向に移動すると、定着ローラ45に接触している加圧ローラ48は矢印a方向に連れ回る。
その結果、未定着トナー46を転写した用紙Pが矢印Cの方向に移動すると、定着ローラ45と加圧ローラ48のニップ部47に挟まれて、定着ベルト41の熱により未定着トナー46が用紙Pに定着される。
しかし、上記DH方式及びベルトロール方式においても、サーミスタ36、49にトナー或いは異物が堆積すると、図2に示したドラム方式と同様の問題を生じ、立ち上げ時に一定時間経過しても基準温度に達していないため、サービスマンコール(SC)が発生して画像形成装置を停止させるといった事態が発生する。
<定着ヒータ制御方法>
図4は、本発明の定着ヒータ制御方法について説明する図である。図2を併せて参照する。
定着ヒータ制御は、予め指定された基準温度と、サーミスタ16などの定着温度センサで検知した実際の温度を比較し、その比較結果に基づいて、単位時間(図4では制御周期:400msec)あたりに定着ヒータ9cに通電する比率(ヒータ点灯比率)を設定してヒータ点灯を行うものである。
図4では、例えば制御周期400msecに対して比率を30%に設定した場合、点灯周期は120msecとなり、図4の波形51(斜線部分)を通電して残りの370msecを非通電とすることにより実現している。
つまり、ヒータ点灯比率は0%~100%の設定が可能であり、0%の場合はヒータ消灯、100%の場合はヒータフル点灯を意味し、ヒータ温度を上げたい場合は比率を上げ、ヒータ温度を下げたい場合は比率を下げるように制御する。
このように、制御周期ごとにヒータ点灯比率を設定してヒータ点灯を繰り返すことで、加熱ローラ9aの基準温度を保つように制御している。
<定着ヒータ温度と点灯比率の推移>
図5は、本発明の定着ヒータ温度と点灯比率の推移について説明する図であり、(a)はサーミスタに異物が堆積していない時を示し、(b)はサーミスタに異物が堆積している時を示す。
まず、図5(a)を参照すると、横軸に時間(sec)、左縦軸に温度(℃)、右縦軸にヒータ点灯比率(%)を表す。また、ヒータ点灯比率のグラフを60、基準温度のグラフを61、検知温度のグラフを62、真の温度のグラフを63とし、真の温度のグラフ63は理想的に検知温度のグラフ62と同じとして図を描いている。
例えば、冷えた状態にあった定着装置に対して、朝一番最初に、主電源をON操作した時の温度とヒータ点灯比率の推移について説明する。
正常時(異物が無い時)は、主電源ON(A点)から定着が開始し、A点~5sの期間(t1)経過すると、ヒータ点灯比率を100%に設定してヒータを点灯し(B点)、A点~10sの期間(t2)は、検知温度グラフ62と基準温度グラフ61の差が大きいため、ヒータ点灯比率を引き続き100%でヒータを点灯し(B-C区間)、A点~15sの期間(t3)は、ある程度、検知温度グラフ62が上昇して基準温度グラフ61に近づいて来たので、基準温度を超えないようにヒータ点灯比率を徐々に下げつつ(C-D区間)検知温度を目標温度に近づける(D-E-F区間)制御を行う。
図5(a)ではA点~10sの期間(t2)でヒータ点灯比率を100%、A点~15sの期間(t3)でヒータ点灯比率を90%、A点~18sの期間(t4)でヒータ点灯比率を80%、A点~20sの期間(t5)でヒータ点灯比率を50%に制御している。
次に、図5(b)を参照する。なお、同じ構成要件には図5(a)と同じ符号を付して説明する。
例えば、冷えた状態にあった定着装置に対して、朝一番最初に、主電源をON操作した時の温度とヒータ点灯比率の推移について説明する。
異常時(異物が堆積した時)は、主電源ON(A点)から定着が開始し、A点~10sの期間(t2)は、真の温度のグラフ63より検知温度グラフ62が低くなるため、ヒータ点灯比率を100%でヒータを点灯し続ける(B-C区間)。
ある程度、検知温度グラフ62が上昇して基準温度グラフ61に近づいて来たら、基準温度を超えないようにヒータ点灯比率を徐々に下げる。真の温度のグラフ63は既に基準温度グラフ61に到達しているが、検知温度グラフ62はまだ基準温度グラフ61に達していないため、ヒータ点灯比率は100%のままでヒータを点灯し続ける(C-D、D-E,E-F区間)。
そして、F点で検知温度グラフ62が基準温度グラフ61に達するが、その時、真の温度のグラフ63は温度250(℃)に達している。即ち、基準温度175(℃)に比べて75(℃)も高く、このままの状態を続けると定着装置を破損する恐れがあるため、本発明では以下に説明するようにサーミスタに異物が堆積していることを報知すると共に、適正な処置を施すように動作する。
図5(b)では、A点~10sの期間(t2)、A点~15sの期間(t3)、A点~18sの期間(t4)、A点~20sの期間(t5)の全ての期間でヒータ点灯比率を100%に制御している。
<定着ローラの温度変化>
図6は、本発明と従来技術の定着ローラの温度変化を模式的に説明する図であり、(a)は従来の定着ローラの温度変化を示し、(b)は本発明の定着ローラの温度変化を示す。
まず、図6(a)を参照すると、従来の定着ローラの温度変化は、電源ON(A点)から温度が上昇し、B点で基準温度に達して正常であれば実線のように1つのジョブが完了するまで(C点)一定の温度を維持する。その後、一定時間の間にジョブが発生しないと、省エネモードに移行して温度が少し低下する(C-D間)。
一方、サーミスタに異物等が堆積して定着ローラの温度を正確に検知できない場合は、破線のように実際の温度は基準値より高く維持される。この状態が続くと、定着過多や定着ローラの寿命に悪影響を及ぼしかねない。そればかりでなく、エネルギーの無駄を引き起こすことになる。
次に、図6(b)を参照すると、本発明の定着ローラの温度変化は、電源ON(a点)から温度が上昇し、b点で基準温度に達して正常であれば実線のように1つのジョブが完了するまで(e点)一定の温度を維持する。その後、一定時間の間にジョブが発生しないと、省エネモードに移行して温度が少し低下する(f-g間)。
一方、サーミスタに異物等が堆積して定着ローラの温度を正確に検知できない場合は、破線のようにb-c間で図5を参照して説明したようにヒータ点灯比率を検証し、異物が堆積していると判断されると、定着ローラを逆回転して異物を除去するように動作する(C-D間)。その結果、異物が除去されると温度は破線のように基準値(e点)に戻る。
<機能ブロック図>
図7は、本発明が適用される画像形成装置のドラム方式に係る定着装置を用いた場合の要部の機能ブロック図である。
制御部20は、温度検知部21、ヒータ制御部22、正常時比率データ記憶部23a、運転時比率データ記憶部23b、比較部26、ローラ駆動部27、ROM(Read Only Memory)24、RAM(Random Access Memory)25等を備えている。
温度検知部21は、定着装置9のサーミスタ16の抵抗値変化を電圧に変換して制御部20に渡す。
ヒータ制御部22は、温度検知部21により検知した温度に基づいて、ヒータ9cの点灯比率を制御する。
正常時比率データ記憶部23aは、正常時における定着温度が基準値に達するまでの点灯時間の比率データを記憶する。
運転時比率データ記憶部23bは、運転動作時における定着温度が基準値に達するまでの点灯時間の比率データを記憶する。
比較部26は、定着温度が基準値に達する時間になったと制御部20が判断した場合、正常時比率データ記憶部23aから取得した正常時比率データの平均データと、運転時比率データ記憶部23bから取得した運転動作時比率データの平均データとを比較する。
ローラ駆動部27は、比較部26が比較した結果に基づいて、加熱ローラ9a及び加圧ローラ9cを正転又は逆転方向に駆動する。
ROM24は、画像形成装置1の基本プログラム、本発明の画像形成制御プログラム等のプログラム及びシステムデータ等を格納しており、RAM25は、制御部20のワークメモリとして利用される。
また、定着装置9に異常が発生した場合に、利用者にその内容を報知する表示部28を備えている。
<第1実施形態>
<定着制御の動作説明>
図8は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。図5及び図7と併せて参照しながら説明する。
ステップS1では、制御部20に備えられたヒータ制御部22は、定着装置9のヒータ9cに電力を供給して定着制御を開始する(図5A点)。
次にステップS3では、制御部20は、タイマをスタートさせてt1s後(A点から5秒後:B点)のヒータ点灯比率を運転時比率データ記憶部23bに記憶する。
次にステップS5では、制御部20は、t2s後(A点から10秒後:C点)のヒータ点灯比率を運転時比率データ記憶部23bに記憶する。
次にステップS7では、制御部20は、t3s後(A点から15秒後:D点)のヒータ点灯比率を運転時比率データ記憶部23bに記憶する。
次にステップS9では、制御部20は、タイマがt4s経過したか否かを監視し、経過すると(S9でYES)ステップ11に進む。
次にステップS11では、制御部20の温度検知部21は、定着装置9の加熱ローラ9aの温度をサーミスタ16で検知して、基準値に達したか否かを監視し、基準値に達すると(S11でYES)ステップ13に進む。
次にステップS13では、制御部20は、定着装置9が正常であると判定して、通常動作としてローラ駆動部27により加熱ローラ9aを正回転して定着動作を継続する。
一方、ステップS11で、制御部20は、温度検知部21により定着装置9の加熱ローラ9aの温度をサーミスタ16で検知して、基準値に達していないと判断すると(S11でNO)ステップS15に進む。
次にステップS15では、制御部20は、ステップS3~S7で記憶した運転時比率データ記憶部23bのデータの平均値と、正常時比率データ記憶部23aのデータの平均値とを計算して、その値を比較部26により基準値未満か否かを判断する。例えば、基準のヒータ点灯比率を95%とした場合、図5(a)の場合(正常時)、t1sでは100%、t2sでは100%、t3sでは80%となり、平均は約93%なので基準値未満となる(ステップS15でYES)。この時は、サーミスタ16には異物が堆積していないと判断して、正常動作を行う。
一方、ステップS15では、制御部20は、ステップS3~S7において運転時比率データ記憶部23bに記憶したデータに注目して、運転時比率データ記憶部23bから取得したデータの平均値と、正常時比率データ記憶部23aから取得したデータの平均値とを計算して、その値を比較部26により基準値未満か否かを判断する。例えば、基準のヒータ点灯比率を95%とした場合、図5(b)の場合(異常時)、t1s~t3sでは全て100%となり、平均は100%なので基準値以上となり(ステップS15でNO)ステップS17に進む。
次にステップS17では、制御部20は、ローラ駆動部27に対して加熱ローラ9aを逆回転するように制御する。なお、加熱ローラ9aを逆回転する場合、複数回回転してもよいし、半回転程度でも構わない。
<第2実施形態>
<定着制御の動作説明>
図9は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。図5及び図7と併せて参照しながら説明する。
ステップS21では、制御部20は、制御部20内のカウンタを初期化する(N=0を入力)。
ステップS23では、制御部20は、定着装置9内の定着ヒータ9cの電源をON/FFするためのリレーをONにセットする。なお、このリレーはラッチタイプのリレーで、一度OFFされるとサービスマンコール(SC)をかけてサービスマンによりONに復帰される。
ステップS25では、制御部20は、ヒータ制御部22により定着装置9のヒータ9cに電力を供給して定着制御を開始する(図5A点)。
次にステップS27では、制御部20は、タイマをスタートさせてt1s後(A点から5秒後:B点)のヒータ点灯比率を運転時比率データ記憶部23bに記憶する。
次にステップS29では、制御部20は、t2s後(A点から10秒後:C点)のヒータ点灯比率を運転時比率データ記憶部23bに記憶する。
次にステップS31では、制御部20は、t3s後(A点から15秒後:D点)のヒータ点灯比率を運転時比率データ記憶部23bに記憶する。
次にステップS33では、制御部20は、タイマがt4s経過したか否かを監視し、経過すると(S33でYES)ステップ35に進む。
次にステップS35では、制御部20は、温度検知部21により定着装置9の加熱ローラ9aの温度をサーミスタ16で検知して、基準値に達したか否かを監視し、基準値に達すると(S35でYES)ステップ37に進む。
次にステップS37では、制御部20は、定着装置9が正常あると判定して、通常動作としてローラ駆動部27により加熱ローラ9aを正回転して定着動作を継続する。
一方、ステップS35で、制御部20は、温度検知部21により定着装置9の加熱ローラ9aの温度をサーミスタ16で検知して、基準値に達していないと判断すると(S35でNO)ステップ39に進む。
次にステップS39では、制御部20は、ステップS27~S31において運転時比率データ記憶部23bに記憶したデータに注目して、運転時比率データ記憶部23bから取得したデータの平均値と、正常時比率データ記憶部23aから取得したデータの平均値とを計算して、その値を比較部26により基準値未満か否かを判断する。例えば、基準のヒータ点灯比率を95%とした場合、図5(a)の場合(正常時)、t1sでは100%、t2sでは100%、t3sでは80%となり、平均は約93%なので基準値未満となる(ステップS39でYES)。この時は、サーミスタ16には異物が堆積していないと判断して正常動作を行う。
一方、ステップS39で、制御部20は、ステップS27~S31において運転時比率データ記憶部23bに記憶したデータに注目して、運転時比率データ記憶部23bから取得したデータの平均値と、正常時比率データ記憶部23aから取得したデータの平均値とを計算して、その値を比較部26により基準値未満か否かを判断する。例えば、基準のヒータ点灯比率を95%とした場合、図5(b)の場合(異常時)、t1s~t3sでは全て100%となり、平均は100%なので基準値以上となり(ステップS39でNO)ステップS41に進む。
次にステップS41では、制御部20は、カウンタをインクリメントする(N=N+1を入力)。
次にステップS43では、制御部20は、カウンタの値が2以下か否かを判断し、2以下であれば(ステップS43でYES)ステップS45に進む。
次にステップS45では、制御部20は、サービスマンコール(SC)を発報する。
次にステップS47では、制御部20は、表示部28にサーミスタ16に異物が堆積している旨を表示する。
一方、ステップS43では、制御部20は、カウンタの値が2以下か否かを判断し、2以下でなければ(ステップS43でNO)ステップS49に進む。
次にステップS49では、制御部20は、ステップS23でONした定着リレーをOFFにしてステップS51に進む。
次にステップS51では、制御部20は、ローラ駆動部27に対して加熱ローラ9aを逆転するように制御してステップS53に進む。
次にステップS53では、制御部20は、表示部28に電源をOFFする旨を表示する。
<本発明の実施態様例の構成、作用、効果>
<第1態様>
本態様の定着装置9は、トナー像を担持した記録媒体を、定着方向へ回転又は移動する加熱ローラ9a(加熱部材)と加圧ローラ9c(加圧部材)との間に通過させる際にトナー像を記録媒体に定着させる定着装置9(定着装置)であって、定着装置9は、加熱ローラ9aの温度を検知するサーミスタ16(温度検知手段)と、加熱ローラ9a及び加圧ローラ9cを定着方向、及び逆転方向に駆動するローラ駆動部27(駆動手段)と、加熱ローラ9aが備えたヒータの点灯又は非点灯、及びローラ駆動部27の回転方向を制御する制御部20(制御手段)と、を備え、制御部20は、加熱ローラ9aの定着温度を基準値になるように制御し、加熱開始から所定時間経過後に定着温度が基準値に達していない場合に、ローラ駆動部27の回転方向を逆転方向に切り替えることを特徴とする。
本態様によれば、制御部20は、加熱ローラ9aの定着温度を基準値になるように制御し、加熱開始から所定時間経過後に定着温度が基準値に達していない場合は、サーミスタ16の異常か或いはサーミスタ16に異物が堆積している可能性が有ると判断して、ローラ駆動部27の回転方向を逆転方向に切り替える。
以上の動作により、サーミスタ16に堆積している異物を、加熱ローラ9aが逆回転することによる抵抗で異物を除去して画像形成動作を継続することが可能となる。
<第2態様>
制御部20は、加熱ローラ9aの非点灯時間に対する点灯時間の比率を変化させることにより定着温度を制御し、正常時における定着温度が基準値に達するまでの点灯時間の比率データを記憶する正常時比率データ記憶部23a(正常時比率データ記憶手段)と、運転動作時における定着温度が基準値に達するまでの点灯時間の比率データを記憶する運転時比率データ記憶部23b(運転時比率データ記憶手段)と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、正常時における定着温度が基準値に達するまでの点灯時間の比率データと、運転動作時における定着温度が基準値に達するまでの点灯時間の比率データを記憶する。
これにより、一回のジョブを受け付けるとその都度、ヒータ点灯比率データが正常か否かを判断することができるので、定着動作の異常を即座に見つけることができる。
<第3態様>
制御部20は、定着温度が基準値に達する時間になったと判断した場合、正常時比率データ記憶部23aから取得した平均データと、運転時比率データ記憶部23bから取得した平均データとを比較し、運転時比率データ記憶部23bから取得した平均データが正常時比率データ記憶部23aから取得した平均データ以下である場合は正常と判断し、運転時比率データ記憶部23bから取得した平均データが正常時比率データ記憶部23aから取得した平均データよりも高い場合は異常と判断することを特徴とする。
本態様によれば、正常時比率データの平均値と運転時比率データの平均値とを比較して、正常時の平均値未満であれば点灯比率が正常と判断し、正常時の平均値以上であれば異常と判断する。
これにより、簡単な演算で定着動作が正常か否かを判断することができる。
<第4態様>
制御部20は、正常時比率データ記憶部23aから取得した平均データと、運転時比率データ記憶部23bから取得した平均データとを比較した結果、正常時比率データ記憶部23aの平均データよりも運転時比率データ記憶部23bの平均データが高いと判断した場合に、サーミスタ16に異物が付着していると判断して、サーミスタ16に異物が付着している旨を報知することを特徴とする。
本態様によれば、正常時比率データの平均値と運転時比率データの平均値とを比較した結果、異常と判断されるとサーミスタ16に異物が付着していると判断して、サーミスタ16に異物が付着している旨を報知する。
これにより、使用者に対して現在の画像形成装置1の状態を認識させて、メンテナンス時に重点的に定着装置9をメンテナンスすることができる。
<第5態様>
制御部20は、サーミスタ16に異物が付着していると判断して、サーミスタ16に異物が付着している旨を報知した後、再度異常が検知された場合に、ローラ駆動部27の駆動方向を逆方向に切り替えて画像形成装置1を停止する旨を報知することを特徴とする。
本態様によれば、サーミスタ16に異物が付着している旨を報知した後、再度異常が検知された場合は、ローラ駆動部27の駆動方向を逆方向に切り替えて画像形成装置1を停止する。
以上の動作により、サーミスタ16に付着した異物を機械的に除去することができ、画像形成動作を継続することが可能となる。
<第6態様>
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の定着装置9を備える画像形成装置1であることを特徴とする。
本態様によれば、画像形成装置1は定着装置9の状態を常に監視するように構成されている。これにより、画像形成装置1の信頼性とメンテナンスの精度を高めることができる。
<第7態様>
トナー像を担持した記録媒体を、定着方向へ回転又は移動する加熱ローラ9a(加熱部材)と加圧ローラ9c(加圧部材)との間に通過させる際にトナー像を記録媒体に定着させる定着方法であって、定着装置9は、加熱ローラ9aの温度を検知するサーミスタ16(温度検知手段)と、加熱ローラ9a及び加圧ローラ9cを定着方向、及び逆転方向に駆動するローラ駆動部27(駆動手段)と、を備え、加熱ローラ9aが備えたヒータの点灯又は非点灯、及びローラ駆動部27の回転方向を制御する制御ステップを実行し、制御ステップ(ステップS17)は、加熱ローラ9aの定着温度を基準値になるように制御し、加熱開始から所定時間経過後に定着温度が基準値に達していない場合に、ローラ駆動部27の回転方向を逆転方向に切り替えることを特徴とする。
本態様によれば、制御部20は、加熱ローラ9aの定着温度を基準値になるように制御し、加熱開始から所定時間経過後に定着温度が基準値に達していない場合は、サーミスタ16の異常か或いはサーミスタ16に異物が堆積している可能性が有ると判断して、ローラ駆動部27の回転方向を逆転方向に切り替える。
以上の動作により、サーミスタ16に堆積している異物を、加熱ローラ9aが逆回転することによる抵抗で異物を除去して画像形成動作を継続することが可能となる。
<第8態様>
請求項7に記載された定着装置画像形成方法における各ステップをプロセッサに実行させることを特徴とする。
本態様によれば、各ステップをプロセッサに実行させることができる。このため、サーミスタ16に堆積している異物を、加熱ローラ9aが逆回転することによる抵抗で異物を除去して画像形成動作を継続することが可能となる。
1…画像形成装置、2…自動原稿送り装置、3…画像読み取り装置、4…書き込みユニット、5…搬送部、6…感光体、7…現像部、8…搬送ベルト、9…定着部、16…サーミスタ、20…制御部、21…温度検知部、22…ヒータ制御部、23a…正常時比率データ記憶部、23b…運転時比率データ記憶部、24…ROM、25…RAM、26…比較部、27…ローラ駆動部、28…表示部
特開2005-338634公報

Claims (6)

  1. トナー像を担持した記録媒体を、定着方向へ回転又は移動する加熱部材と加圧部材との間に通過させる際に前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置であって、
    前記定着装置は、
    前記加熱部材の温度を検知する温度検知手段と、
    前記加熱部材及び前記加圧部材を前記定着方向、及び逆転方向に駆動する駆動手段と、
    前記加熱部材が備えたヒータの点灯又は非点灯、及び前記駆動手段の回転方向を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記加熱部材の定着温度を基準値になるように制御し、加熱開始から所定時間経過後に前記定着温度が前記基準値に達していない場合に、前記駆動手段の回転方向を前記逆転方向に切り替え、
    前記制御手段は、前記加熱部材の非点灯時間に対する点灯時間の比率を変化させることにより前記定着温度を制御し、正常時における前記定着温度が前記基準値に達するまでの前記点灯時間の比率データを記憶する正常時比率データ記憶手段と、
    運転動作時における前記定着温度が前記基準値に達するまでの前記点灯時間の比率データを記憶する運転時比率データ記憶手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記定着温度が前記基準値に達する時間になったと判断した場合、前記正常時比率データ記憶手段から取得した平均データと、前記運転時比率データ記憶手段から取得した平均データとを比較し、
    前記運転時比率データ記憶手段から取得した平均データが前記正常時比率データ記憶手段から取得した平均データ以下である場合は正常と判断し、
    前記運転時比率データ記憶手段から取得した平均データが前記正常時比率データ記憶手段から取得した平均データよりも高い場合は異常と判断することを特徴とする定着装置。
  2. 前記制御手段は、前記正常時比率データ記憶手段から取得した平均データと、前記運転時比率データ記憶手段から取得した平均データとを比較した結果、前記正常時比率データ記憶手段から取得した平均データよりも前記運転時比率データ記憶手段から取得した平均データが高いと判断した場合に、前記温度検知手段に異物が付着していると判断して、前記温度検知手段に異物が付着している旨を報知することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記制御手段は、前記温度検知手段に異物が付着していると判断して、前記温度検知手段に異物が付着している旨を報知した後、再度異常が検知された場合に、前記駆動手段の駆動方向を逆方向に切り替えて画像形成装置を停止する旨を報知することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. トナー像を担持した記録媒体を、定着方向へ回転する加熱部材と加圧部材との間に通過させる際に前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置による定着方法であって、
    前記定着装置は、
    前記加熱部材の温度を検知する温度検知手段と、
    前記加熱部材及び前記加圧部材を前記定着方向、及び逆転方向に駆動する駆動手段と、を備え、
    前記加熱部材が備えたヒータの点灯又は非点灯、及び前記駆動手段の回転方向を制御する制御ステップを実行し、
    前記制御ステップは、前記加熱部材の定着温度を基準値になるように制御し、加熱開始から所定時間経過後に前記定着温度が前記基準値に達していない場合に、前記駆動手段の回転方向を前記逆転方向に切り替え、
    前記制御ステップは、前記加熱部材の非点灯時間に対する点灯時間の比率を変化させることにより前記定着温度を制御し、正常時における前記定着温度が前記基準値に達するまでの前記点灯時間の比率データを記憶する正常時比率データ記憶ステップと、
    運転動作時における前記定着温度が前記基準値に達するまでの前記点灯時間の比率データを記憶する運転時比率データ記憶ステップと、を実行し、
    前記制御ステップは、前記定着温度が前記基準値に達する時間になったと判断した場合、前記正常時比率データ記憶ステップから取得した平均データと、前記運転時比率データ記憶ステップから取得した平均データとを比較し、
    前記運転時比率データ記憶ステップから取得した平均データが前記正常時比率データ記憶ステップから取得した平均データ以下である場合は正常と判断し、
    前記運転時比率データ記憶ステップから取得した平均データが前記正常時比率データ記憶ステップから取得した平均データよりも高い場合は異常と判断することを特徴とする定着方法。
  6. 請求項5に記載された定着方法における制御ステップをプロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
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