JP7237564B2 - 化粧料塗布具 - Google Patents
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Description
特許文献4に記載しているように、従来のアイライナーやアイブロウ等の液体化粧料を塗布するための穂首としては、先端が尖った筆先状のものが一般的であった。
また、重ね塗りをする場合、前塗り塗膜を筆先が掻き、滓状物が生じ易いという課題があった。
また、前記塗布部は、抗菌剤を含むことが望ましい。
更に、前記塗布部は、直径0.10mmの繊維を60~95%、直径0.15mmの繊維を5~40%配合されていることが望ましい。
また、前記塗布部は複数の繊維を束ねた繊維結束体からなり、各繊維の先端部が曲率を有することが望ましい。
繊維の先端部が曲率を有するとは、鋭利な部分がないことを意味し、それにより塗布でのソフト感を得ることができる。
このように、各繊維の先端のばらつきが1mmの範囲内にあることにより、穂首22の側部稜線が直線状となり、使用時の力加減で線幅を任意に調整し易くなるため、好ましい。
このように、塗布部において外径の小さい繊維を、前記外径の大きい繊維よりも多く配合することにより、好適なしなやかさを得ることができ、重ね塗りをする際の滓状物の発生等を防止することができる。
また、図9に他例を示す栓体27のように肉厚部27bを形成することで、引っ張る際のつまみ部分27aのねじ切りを防ぐことができる。
これらに図示する穂首22は、所定長さの合成樹脂製繊維の一端部を結束一体化した繊維結束体からなり、穂首先端側に行くにしたがって徐々に細くなるテーパ形状に形成されている。より具体的には、使用する合成樹脂製繊維は、外径の異なる繊維を組み合わせて繊維結束体を形成し(例えば直径0.10mmの繊維を60%、直径0.15mmの繊維を40%で配合)、それをカットして図4、図6に示す形状となされている。
前記側部稜線22cは、穂首22の軸線23に対する垂直線と塗布部の側部稜線の挟む角度θが10°~60°、より好ましくは30°~50°に形成され、前記塗布部の後端には先軸に取り付けるための円形のフランジ部22dが熱融着によって形成される。また、熱融着の安定性と、描き分けと重ね塗りの容易性から合成樹脂製繊維は300~1500本とすることが好ましい。
また、図4に示すように、前記塗布部の収容部先端からの突出長さLが5~8mmに形成されている。また、図6(c)に示すように、前記塗布部の収容部先端開口部の長径Y、短径Xの比がY:X=1.3~2:1に形成されている。
更に、前記塗布部の最先端部から変形荷重0.01Nの塗布面積Aと変形荷重0.1Nでの塗布面積Bとした時、A<B<3Aとなるように形成されている。
更に、図11(a)に示す円柱状のストレート繊維22Aaと、図11(b)に示すテーパ繊維22Abを混合して用いても良い。
そして、このようにして得られたテーパ繊維22Abの繊維束、あるいはテーパ繊維22Abとストレート繊維22Aaとを混合した繊維束を、穂首22の軸線23に対する垂直線と塗布部の側部稜線の挟む角度θが10°~60°になるように斜めに揃え、その後、合成樹脂製繊維の一端部を結束一体化(フランジ部22dを形成)して繊維結束体を形成しても良い。
例えば、マスカラを塗布する際、テーパ繊維22Abの先端部がまつ毛の間に入り込み易くなされている。また、テーパ面22Ab1、さらには直胴部22Ab2にかけて下方側に行くほど腰の強さ(曲げ強度)を強くすることができるため、まつ毛のコシに負ける事なく、まつ毛一本ずつの間に繊維が入り易くなり、まつ毛1本ずつに対して液を綺麗に塗ることができ、塗布後に上まつ毛を押し上げ、下まつ毛を押し下げるなど、両まつ毛をしっかりとカールする事も可能となる。さらには、テーパ繊維で先端が細くなっている事で、まつ毛の根元や肌に対して、肌あたりが良いのに加えて、液の塗り過ぎを抑制できる。
尚、前記したように、テーパ繊維22Abを形成する際、先端部には曲面(曲率)が形成されるが、テーパ面22Ab1を形成することなく、前記溶解性あるいは膨潤性の処理液に繊維を浸漬し、先端部に曲面(曲率)のみを形成しても良い。
ここで、先端部に曲面(曲率)を有する繊維とは、先端部に加工が施された鋭利な部分がない繊維であることを意味する。
それにより、穂先が不必要に接着することがなく、細太の描き分けを容易なものとすることができる。
例えば、直径0.10mmの繊維を60~95%、直径0.15mmの繊維を5~40%で配合することで、穂首22にしなやかさが生まれ、重ね塗りの際に滓状物の発生等を防止することができる。
このように、各繊維の先端のばらつきが1mmの範囲内にあることにより、穂首22の側部稜線が直線状となり、使用時の力加減で線幅を任意に調整し易くなるため、好ましい。
そして、使用者が先軸20を後端側に押し込むと、シールボール24bが継手14の内径部から外され、内容物である液体化粧料がパイプ18に流入し塗布可能となる。
また、液体化粧料の粘度を1.5mPa・s~70mPa・sとし、単位距離(m)あたりの塗布流量を1~5mgとすることにより、穂首22が不必要に接着することなく、また適量な塗布量を得ることができる。
また、穂首22において外径の細い繊維を外径の太い繊維よりも多く配合することにより、好適なしなやかさを得ることができ、重ね塗りをする際の滓状物の発生等を防止することができる。
ここで、図13は化粧料塗布具のキャップの正面図である。化粧料塗布具のキャップの背面図は、化粧料塗布具のキャップの正面図と同一に表れる。図14は化粧料塗布具のキャップの左側面図である。化粧料塗布具のキャップの右側面図は化粧料塗布具のキャップの左側面図と同一に表れる。図15は化粧料塗布具のキャップの平面図、図16は化粧料塗布具のキャップの底面図である。図17は化粧料塗布具のキャップの平面側斜視図、図18は化粧料塗布具のキャップの底面側斜視図、図19は図13に示した化粧料塗布具のキャップの断面図である。
<サンプルの作成>
表1(実施例1~6)、表2(比較例1~7)の内容にてサンプルを作成した。塗布面積A及びBの測定は、図10に示した通り塗布具を角度θ傾斜させ、市販のロードセル上に上質紙をセットした。そして、押圧速度1mm/sで荷重0.01Nに達した直後に塗布具を上質紙から離して、上質紙に塗布された面積をA(mm2)とした。また、押圧速度1mm/sで荷重0.1Nに達した直後に塗布具を上質紙から離して、上質紙に塗布された面積をB(mm2)とした。塗布面積の測定は楕円の計算式を用い、長軸と短軸から求めた。穂首を形成する合成繊維は、ポリブチレンテレフタレート製とした。
液体化粧料の塗布を行い、発明者自ら目元に塗布を行い、描き分けの容易さを検証した。用いた液体化粧料は、水溶性染料(赤227号が1.47質量%、黄4号が1.67質量%、青1号が1.06質量%)と、顔料(カーボンブラックが0.13質量%、ベンガラが0.83質量%)と、分散剤(ベヘネス30が0.04質量%、ポリアスパラギン酸Naが0.08質量%)と、被膜形成剤(アクリレーツコポリマーが8.4質量%)と、増粘剤(結晶セルロース製剤が2.4質量%)と、アルカンジオール(1,3-ブチレングリコールが8質量%)と、防腐剤(パラベンが0.3質量%、フェノキシエタノールが0.5質量%、デヒドロ酢酸Naが0.25質量%)と、水とを含み、25℃での粘度が22mPa・sである。
A:細太の描き分けが容易であった。
B:細太の描き分けは容易ではないものの可能ではあった。
C:細太の描き分けが困難であった。
液体化粧料の重ね塗り発明者自らの目元に塗布を行い、滓状物の発生の有無を検証した。用いた液体化粧料は、試験1と同じである。表1、2に示す評価結果の意味は以下の通りである。
A:滓状物の発生は見られなかった。
B:滓状物の発生は僅かながら見られたが、従来と比較して少なかった。
C:滓状物の発生があり従来と同様であった。
10 軸本体
12 天冠
14 継手
16 パイプ継手
18 パイプ
20 先軸
22 穂首(塗布部)
22a 最先端部
22b 端部
22c 側部稜線
24 収容部
Claims (5)
- 先端に塗布部を備え、収容部に収容された液体化粧料が、塗布部内に配置されたパイプを通り、前記塗布部を介して塗布される化粧料塗布具であって、
前記塗布部の最先端部が該塗布部の軸線から外れた位置に配されるとともに、前記軸線に対する垂直線と塗布部の側部稜線の挟む角度θが10°~60°に形成され、
前記塗布部の後端には円形のフランジ部が形成され、
前記塗布部の収容部先端からの突出長さが5~8mmであり、
前記塗布部の収容部先端開口部の長径Y、短径Xの比がY:X=1.3~2:1であるとともに、
前記塗布部の最先端部から変形荷重0.01Nの塗布面積Aと変形荷重0.1Nでの塗布面積Bとした時、A<B<3Aを満たすことを特徴とする化粧料塗布具。 - 軸本体後端部のノック操作による押圧の力を回転の力に変換するノック機構部と、軸本体に固定したネジ体と、ネジ体に螺合させたネジ棒とを有し、そのノック機構部が変換した回転の力でネジ棒を回転させることによってネジ体を介して該ネジ棒を前進させて前記内容物を繰り出すことを特徴とする請求項1記載の化粧料塗布具。
- 前記塗布部は、抗菌剤を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の化粧料塗布具。
- 前記塗布部は、直径0.10mmの繊維を60~95%、直径0.15mmの繊維を5~40%配合されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された化粧料塗布具。
- 前記液体化粧料の粘度は、1.5mPa・s~70mPa・sの範囲内であり、塗布流量が1~5mg/mであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された化粧料塗布具。
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