JP7236865B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

この発明は、改ざん防止機能付きの包装箱に関する。
薬品、化粧品、食料品等の物品(商品)を収納する、 改ざん防止機能付きの包装箱として、特許文献1、2に記載のように、前後板と左右の側板からなる四角筒状胴部と、その胴部の底面を塞ぐ底板と、同胴部の上面開口を塞ぐ蓋板と、蓋板の先端部に設けられるフラップと、を有し、前記フラップに一方のスリット(切り目)を横方向に形成し、前記蓋板を連接した胴部には、前記フラップが胴部表面から差し込まれる他方のスリットを横方向に形成するとともに、その他方のスリットの両端から下方に向かって易破断線を設けて前記他方のスリットと易破断線に囲まれた係止片を胴部に形成し、前記フラップが胴部表面から他方のスリットに差し込まれると、フラップと係止片とは、両スリットの長さ方向の切断面が衝合して嵌り合い(噛み合い)、その嵌り合いによってスリットロックして蓋板の閉止(蓋ロック)を行う構成としたり(特許文献1段落0011~0021、図1~図3等参照)、スリットロックのエッジを斜行切込みとしたりしたものがある(特許文献2段落0011~00331、図1~図10等参照)。
この包装箱は、蓋板を開封するには、係止片を易破断線を介して後板から切り離してスリットロックを開放しなければならない。この切り離された係止片は修復ができないため、蓋が開封されたことを容易に判断することができる。このため、改ざん防止機能付きの包装箱と言える。
特開2010-285186号公報 特開2011-51606号公報
しかし、この従来の蓋ロック(スリットロック)構造は、両スリットが横方向(左右方向)真っ直ぐの直線状となっており(特許文献1図4~図6参照)、蓋板の上下の移動に対しては抗力を発揮するが、左右方向の動きには有効な抗力を発揮し得ない。
この発明は、上記スリットロックにおいて、蓋板の上下方向の動きのみならず、左右方向の動きに対しても抗力を発揮し得るようにすることを課題とする。
この発明は、以上の課題を達成するために、上記スリットロックの嵌り合いの衝合線を、L字状、又は上下方向に対して左又は右に傾斜したものとしたのである。
衝合線がL字状であれば、そのL字の縦部分(垂直部分)で左右方向の動きに抗し、同横部分(水平部分)で上下方向の動きに抗することができる。また、衝合線が上下方向に対して左又は右に傾斜したものであれば、その傾斜した衝合線のスリットロックによって上下方向及び左右方向の両方向の動きに抗することができる。
この発明に係る包装箱の蓋ロック構造は、具体的には、 前後板と左右の側板からなる四角筒状胴部と、その胴部の底面を塞ぐ底板と、同胴部の上面開口を塞ぐ蓋板と、蓋板の先端部に設けたフラップと、そのフラップの先端縁に設けた差し込み片と、を有し、前記フラップを沿わせる胴部の前後板の一方に、差し込み片が胴部表面から差し込まれる一方のスリットを左右方向に形成するとともに、その一方のスリットの両端から下方に向かって易破断線を設けて一方のスリットと易破断線に囲まれた係止片を形成し、フラップと差し込み片の連接両端部は、L字状の他方のスリットが形成され、又は上下方向に対して左又は右に傾斜した他方のスリットが形成されているとともに、胴部の一方のスリットの両端部も他方のスリットに対応してL字状又は傾斜して形成されており、差し込み片が胴部表面から一方のスリットに差し込まれると、差し込み片両端の他方のスリットと係止片の一方のスリットの両端部とは、その両スリットの長さ方向の切断面が衝合して嵌り合って(スリットロックされて)、その両スリットのL字状又は傾斜した両端部において、胴部と蓋板への上下左右の両方向からの力に対して前記嵌り合いが抗力を発揮するようになっている構成を採用したのである。
この構成において、一方のスリットの両端から蓋板の先端部側に向かってミシン目を形成することができる。このようにすると、前板を押し込むなどして、スリットロックを外して蓋板を開放しようとすれば、前記押し込みなどによってそのミシン目を介してフラップが蓋板から切り離され易く、切り離されれば、蓋板を開放したことがわかる。
また、係止片は、その外周を区画する易破断線を他方のスリットの一端から下方に向かった後、他の端に連続する形状とすれば、蓋板を開ける際、その易破断線を介して係止片を胴部から切り離すことができる。この係止片の切り離しは、改ざんする際に生じやすい。
以上から、ミシン目や他方のスリットの両端に連続する易破断線は改ざん防止機能を発揮するものと言える。
この発明は以上のように構成したので、スリットロックされた蓋は安定したものとなる。
この発明に係る包装箱の一実施形態の前方からの斜視図 同実施形態の後方からの斜視図 同実施形態の展開図 同実施形態の蓋を閉じる前の斜視図 同実施形態の蓋閉止作用を示し、(a)は部分正面図、(b)は(a)のX-X線拡大切断面図 同蓋閉止作用を示し、(a)は部分正面図、(b)は(a)のX-X線拡大切断面図 同蓋閉止作用を示し、(a)は部分正面図、(b)は(a)のX-X線拡大切断面図 同実施形態の蓋開放状態の斜視図 同実施形態の蓋を開放した後の作用を示し、(a)は差し込み片のスリットロックを外してフラップに対し起こした状態の部分斜視図、(b)は(a)の部分断面図、(c)は蓋を再封止した状態の部分斜視図、(d)は(c)の部分断面図 この発明に係る包装箱の他の実施形態の斜視図 同実施形態の展開図 同実施形態の蓋開放作用説明斜視図 この発明に係る包装箱のさらに他の実施形態の斜視図 同実施形態の展開図 この発明に係る包装箱のさらに他の実施形態の斜視図 同実施形態の展開図 同実施形態の蓋を開けた状態の斜視図 同実施形態の蓋閉じ作用を示し、(a)は部分正面図、(b)は(a)のX-X線切断面図 同蓋閉じ作用を示し、(a)は部分正面図、(b)は(a)のX-X線切断面図
この発明に係る改ざん防止機能付きの包装箱の各実施形態を図1~図16Bに示し、この各実施形態の包装箱A(A1、A2、A3、A4)は、板紙、プラスチックシート、又は紙とプラスチックの複合シート等から打ち抜かれた図3、図9、図12、図14に示す展開素材(ブランク)から製作される。なお、この明細書では、包装箱Aを水平面上においた状態で、水平面上にて相直交する一方を前後、他方を左右と称し、水平面に対して直交する鉛直方向に沿う上方を上、下方を下と称する。また、ブランクの展開状態でいう各部の左右、上縁、下縁とは、このブランクが組立てられた図1、図2、図7、図10、図13で示す包装箱Aの状態で、各部の左右、上縁、下縁を構成することとなるものを左右、上縁、下縁という。また、図3、図9、図12、図14中、太実線cは切り目線、細実線rは折り目線、破線r’はミシン目線である。
一実施形態の包装箱A1は、図1~図3に示すように、底板11とその前後の前板12と後板13と左右の側板14、14とで四角筒状胴部10が構成され、後板13の上縁に蓋板15連設され、蓋板15の先端部にフラップ16が設けられている。さらに側板14の上縁にはフラップ14aが設けられている。
側板14、14の一側縁にはフラップ片17、17がそれぞれ連接されており、折り目線rを介して内側に折り込んで前板12に沿わせる。また、前板12の先端縁には補強板18、貼付片19が連接されており、折り目線rを介して補強板18を内側に折り曲げると共に、貼付片19をミシン目r’を介し谷折りして底板11に貼付する。
側板14、14の他側縁には、中後片20、20がそれぞれ連接されており、この両中後片20は折り目線rを介して内側に折り込み、その先端の鍵状部21を噛み合わせることによって後板13の内側に沿って位置する。
以上の構成は、従来周知の包装箱と同様であって、この発明の特徴は、前板12に設けた係止片30と、フラップ16の先端中央部に設けた差し込み片40との嵌り合い構造である。
係止片30は、底板11と前板12との連接線(折り目線r)から前板12の先端(上縁)に向かって鍵状の切り目(スリット)31が2個両側に形成されており、その両先端部に左右方向(横方向)円弧状の切り目(スリット)32が形成されている。その鍵状の切り目31は直線部31aと内側に45度傾斜した傾斜部31bとからなる。スリット32の両端部は外側上方に45度傾斜(図3において)した傾斜部32aとなっている。また、スリット32の中央には縦方向のスリット32bが形成されており、後述の指を掛けてこの係止片30を切り起こす際、その指掛けがし易いようになっている。
このスリット31、32で易破断線が形成され、底板11と前板12との折り目線rとこの易破断線に囲まれた前板部分が係止片30となる。易破断線のスリット31の数は2個に限らず、3個、4個等と任意である。
差し込み片40は、舌状を呈しその両側付け根に内側下方に45度(=θ)傾斜する(図3において)スリット(切り目)41が形成されている。このスリット41の傾斜方向及び長さは、上記係止片30のスリット32の傾斜部32aと同様の傾斜度(45度)及び長さとなっており、スリット41がスリット32の両端傾斜部32aに対応して嵌り合う(噛み合う)ようになっている。差し込み片40の中央には円弧状のスリット42が形成されており、このスリット42に指先を引っ掛けて蓋板15を開放する(開く)。
スリット41は、フラップ16の先端縁と差し込み片40の側縁との接続点より差し込み片40の側縁に少し入った(例えば、1mm程度)位置から形成するとともに、スリット41が少し隙間(例えば、0.5mm幅)を有するものとすると、係止片30のスリット(傾斜部)32aへの嵌め込みが容易であって噛み合いが確実となる。
この実施形態の包装箱A1は、以上の構成であり、図3に示す展開状態のブランクにおいて、底板11に対し、折り目線rを介して両側板14、14を立ち上げると共に、その前後のフラップ片17、17及び中後片20、20を内側に折り曲げ、フラップ片17を前板12に沿わせ、中後片20はその先端部を噛み合わせる。続いて、折り目線r、ミシン目線r’を介して前板12、補強板18、貼付片19を折り曲げ、貼付片19を底板11内面にのり付けして、図4に示す四角筒状の有底胴部10を構成する。
この状態で、胴部10に菓子等の商品(物品)を収納し、その収納前後に、側板14のフラップ14aを内側に折り曲げる。
この収納後、図1、図2に示すように、蓋板15を胴部10の開口を覆うように被せ、フラップ16の差し込み片40を前板12の係止片30のスリット32に差し込む。その差し込みが行われると、差し込み片40の両側のスリット41が係止片30のスリット32の両端の傾斜部32aに対応してスリットロックがなされる。
すなわち、図5A→図5B→図5Cに示すように、差し込み片40を前板12の係止片30のスリット32に差し込むと、差し込み片40の両側のスリット41と係止片30のスリット32両端傾斜部32aが、共に同じ長さで同方向に45度の傾斜を有するものであるため、その45度の傾斜を持って嵌り合って(噛み合って)スリットロックされる(図5C(b)参照)。
この45度のスリットロック状態は、図5C(a)に示すように、胴部10(前板12)に対する蓋板15(フラップ16)の上下方向及び左右方向の動きに対してその衝合面が抗するため、蓋板15が動くことがない。また、前記スリットロックは、係止片30による差し込み片40の押さえ込み(図5C(b)の白抜き矢印参照)によって嵌り度合いは強固になっているため、蓋板15を開放しようとすれば、係止片30をその両側のスリット31を介して切り起こしてそのスリットロックを外さなければ、開放することができない。このため、蓋板15を開放すると、係止片30の切り目(スリット)31の何れかが変形するため、改ざんの痕跡が残る。すなわち、この包装箱A1は改ざん防止機能を有するものである。
因みに、係止片30の外側の前板12を押して差し込み片40を上方にスライドすると、スリット32両端傾斜部32aとスリット41のスリットロックが解除されて蓋板15が開放される恐れがあるが、この実施形態においては、補強板18が貼付片19を介し底板11に固定されて前板12の剛性を高めているため、その恐れが極めて少なくなっている。
蓋板15の開放は、図6に示すように、係止片30をスリット32からその先端を指で摘んでスリット31を介して切り起こし、スリットロックを解除する。この解除によって、差し込み片40は開放されて蓋板15が開放可能となる。
この開放状態において、図7(a)、(b)に示すように、係止片30を起こしてスリット31、32を介して前板12内に嵌め込むとともに、差し込み片40を水平方向に起こすと、スリット42で形成された円弧状突片40aがそのスリット42から突出状態となる。この作用に伴って、同図(c)、(d)に示すように、その差し込み片40を突片40aが前板12のスリット32に入り込むように前板12側に倒伏すると、その突片40aがスリット32を介して前板12の裏面に入り込んで前板12に係止して蓋板15の再閉止状態を維持する。
この発明に係る改ざん防止機能付きの包装箱の他の実施形態を図8~図10に示し、この実施形態の包装箱A2は、上記実施形態の包装箱A1と同様の素材の図9に示す如くの展開素材から製作される。
この包装箱A2は、上記包装箱A1において、同一符号は同一物を示し、胴部10をなす前後板12、13、側板14の大きさを異ならせ、底板11を、所謂、地獄底構造としたものである。その底板11は、前後板12、13の下縁に底板片11a、11bが連接されており、従来と同様に、対の底板片11a、11bの係止片11a’、11b’を噛み合わせて、側板14の下側フラップ14bに貼付することによって構成される。胴部10は、前後板12、13及び側板14を四角状に折り込み、後板13の貼付片19’を側板14の裏面に貼着することによってその四角筒状が維持される。
また、前板12の上縁にフラップ12aが設けられている。このフラップ12aを胴部10の内側に折曲することによって前板12の左右方向における屈曲強度が向上する。このため、差し込み片40をスリット32に差し込んでスリット32a、41によるスリットロックを行った際、前板12が撓み難いため、そのスリットロックの強度が向上する。
さらに、差し込み片40両側スリット41、41の内側端から蓋板15に向かうミシン目43が形成されて、差し込み片40を係止片30のスリット32から引き抜く際、そのミシン目43が裂かれやすいため、改ざんされたことをより確実に確認することができる。このミシン目43は上記実施形態の包装箱A1においても形成し得る(図3参照)。
この発明に係る改ざん防止機能付きの包装箱のさらに他の実施形態を図11、図12に示し、この実施形態の包装箱A3は、上記実施形態の包装箱A2において、係止片30を切り離し可能としたものであり、同様に、差し込み片40のスリット32への差しこみによってスリット41、スリット32の端部32aによってスリットロックされる。
この実施形態の包装箱A3は、蓋板15の開放時、係止片30を前板12(胴部10)から切り離すことができるため、開放されたことがはっきりと確認できる。
この発明に係る改ざん防止機能付きの包装箱のさらに他の実施形態を図13~図16Bに示し、この実施形態の包装箱A4は上記各実施形態と異なり、その相違点は、スリットロックの構造を異ならせた点と、胴部の大きさや形状を異ならせた点であり、胴部10の大きさ・形状は、前後板12、13、底板11、側板14等の大きさ・形状を変えたものであって、その作用は、各実施形態と同様である。
この実施形態のスリットロックは、前板12に設けた上記係止片30と同形状の係止片30において、その係止片30のスリット32の両端部が、水平から垂直に切り込まれた垂直部35aとその下端から水平に切り込まれた水平部35bとからなるL字状のスリット35となっている。
差し込み片40は、その突出方向の中程左右にスリット45が形成されており、そのスリット45は、側縁から内側に向く水平部45bとその水平部45bの先端から下方に向く垂直部45aとからなるL字状を呈している。このL字状スリット45と上記係止片30のL字状スリット35は同一形状をしている。
この実施形態の包装箱A4は、以上の構成であり、図14に示す展開状態のブランクにおいて、底板11に対し、折り目線rを介し、両側板14、14を立ち上げると共に、その前後のフラップ14a、14aを内側に折り曲げ、貼付片19’を側板14に沿わせて貼付して胴部10を構成する。底板11は、包装箱A3と同様に、対の底板片11a、11bの係止片11a’、11b’を噛み合わせて、側板14の下側フラップ14bに貼付することによって構成される。
この図15に示す、蓋板15を閉じる前の状態で、胴部10に菓子等の商品を収納し、その収納前後に、側板14のフラップ14aを内側に折り曲げる。
この収納後、図13に示すように、蓋板15を胴部10の開口を覆うように被せ、図16A→図16Bに示すように、フラップ16の差し込み片40を前板12の係止片30のスリット32に差し込む。その差し込みが行われると、差し込み片40の両側のスリット45が係止片30の両端のL字状スリット35に対応してスリットロックがなされる。
すなわち、差し込み片40の両側のスリット45と係止片30の両端L字状スリット35が共に、同じ大きさのL字状を有するものであるため、そのL字状を持って嵌り合ってスリットロックされる(図16B参照)。
このL字状のスリットロック状態は、胴部10に対する蓋板15(フラップ16)の上下方向及び左右方向の動きに対してその衝合面が抗するため、蓋板15が動くことがない(図16B(a)参照)。また、上記スリットロックは、係止片30による差し込み片40の押さえ込みによって嵌り度合いは強固になっているため(図16B(b)参照)、蓋板15を開放しようとすれば、係止片30をその両側のスリット35を介して切り起こしてそのスリットロックを外さなければ、開放することができない。このため、蓋板15を開放すると、係止片30の切り目(スリット)35の何れかが変形するため、改ざんの痕跡が残る。すなわち、この包装箱A4も改ざん防止機能を有するものである。
蓋板15の開放は、図15の鎖線で示すように、係止片30をスリット32からその先端を指で摘んでスリット31を介して切り起こし、スリットロックを解除して行う。その係止片30先端の指摘みには、前板12上縁の切欠き36を形成することによって容易となっている。
この実施形態においても、包装箱A3のように、差し込み片40の両側のスリット45(垂直部45a)の内側端から蓋板15に向かうミシン目43を形成すれば、差し込み片40を係止片30のスリット32から引き抜く際、そのミシン目43が裂かれやすいため、改ざんされたことをより確実に確認することができる。
因みに、各実施形態の包装箱Aにおいて、その内部に適宜な間仕切りを装填して、その間仕切りによって収納する物品のガタを無くすることは言うまでもない。
なお、スリットロックをなす傾斜スリット32a、41の傾斜度θは内側45度に限らず、スリットロックによって蓋板15の開放が阻止されれば任意である。このため、包装箱Aの大きさや形状に基づき、実験などによって適宜に決定する。因みに、包装箱A2の実施形態においては、最も好ましい傾斜角度θが45度であり、45度から40度の範囲(45度≧θ≧40度)であれば45度とほぼ同等であり、40度~30度(40度≧θ≧30度)及び45度~50度(45度≦θ≦50度)の範囲では使用に耐えた。
また、同スリットロックをなすL字状のスリット35、45の水平部35b、45bと垂直部35a、45aは直交しなくても、蓋板15の上下左右方向の動きを阻止し得れば、80度交差、45度交差等と任意である。
上記各実施形態において、前板12を後板、後板13を前板と考えて、同様な、係止片及び差し込み片を設ければ、この発明の構成とし得る。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 包装箱胴部
11 底板
12 前板
13 後板
14 側板
15 蓋板
16 フラップ
17 フラップ片
18 補強板
19、19’ 貼付片
20 中後片
30 係止片
31 スリット
31a スリットの直線部
31b 同傾斜部
32 差し込み片用差し込みスリット
35 係止片のL字状スリット
35a 同L字状スリットの垂直部
35b 同水平部
40 差し込み片
41 差し込み片の傾斜スリット
45 差し込み片のL字状スリット
45a 同L字状スリットの垂直部
45b 同水平部
A1、A2、A3、A4 包装箱

Claims (2)

  1. 前後板(12、13)と左右の側板(14、14)からなる四角筒状胴部(10)と、その胴部(10)の底面を塞ぐ底板(11)と、同胴部(10)の上面開口を塞ぐ蓋板(15)と、蓋板(15)の先端部に設けたフラップ(16)と、そのフラップ(16)の先端縁に設けた差し込み片(40)と、を有し、前記フラップ(16)を沿わせる胴部(10)の前後板(12、13)の一方に、前記差し込み片が胴部(10)表面から差し込まれる一方のスリット(32)を左右方向に形成するとともに、その一方のスリット(32)の両端から下方に向かって易破断線(31)を設けて前記一方のスリット(32)と易破断線(31)に囲まれた係止片(30)を形成し、
    上記フラップ(16)と差し込み片(40)の連接両端部は、L字状の他方のスリット(45)が形成され、又は上下方向に対して左又は右に傾斜した他方のスリット(41)が形成されているとともに、上記胴部(10)の一方のスリット(32)の両端部(32a、32a、35、35)も前記他方のスリット(45、41)に対応して同様のL字状又は傾斜して形成されており、
    上記差し込み片(40)が胴部(10)表面から上記一方のスリット(32)に差し込まれると、差し込み片(40)両端の他方のスリット(45、41)と係止片(30)の一方のスリット(32)の両端部(32a、32a、35、35)とは、その両スリットの長さ方向の切断面が衝合して嵌り合って、その両スリットの上記L字状又は傾斜した両端部において、胴部(10)と蓋板(15)への上下左右の両方向からの力に対して前記嵌り合いが抗力を発揮するようになっている包装箱。
  2. 上記方のスリット(45、41)の両端から上記蓋板(15)の先端部側に向かってミシン目(43)を形成したことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
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