JP7233892B2 - 皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚洗浄剤組成物に関する。
従来、皮膚表面の汚れの除去力および泡立ちに優れ、かつ洗浄後の皮膚状態を良好にするための皮膚洗浄剤組成物が検討されている。例えば、特許文献1および2には、前記課題を達成するための皮膚洗浄剤組成物として、ポリグリセリルモノアルキルエーテ等を含有する皮膚洗浄剤組成物が開示されている。
また、皮脂除去力に優れる洗浄剤としては、スクラブ剤を含有する皮膚洗浄剤組成物が知られている。例えば、特許文献3には、粒子径がメジアン径で100μm以上1,000μm以下であるスクラブ剤を含有する皮膚洗浄用組成物が開示されている。
特開2009-242274号公報 特開2015-229638号公報 特開2018-118917号公報
しかしながら、上述の特許文献1および2に開示された皮膚洗浄剤組成物は、皮脂除去力という観点からはさらなる改善の余地があった。また、特許文献3に開示されているようなスクラブ剤を含有する皮膚洗浄用組成物は、皮膚に対する負担という観点からはさらなる改善の余地があった。
本発明の一実施形態は、前記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、皮膚に大きな負担をかけることなく、皮脂除去力に優れる、新規の皮膚洗浄剤組成物を提供することである。
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、特定の成分および特定の粒子径を有する活性炭を含有させることにより、皮膚に大きな負担をかけることなく、皮脂除去力に優れる皮膚洗浄剤組成物を提供することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明の一実施形態は、以下の構成を含むものである。
〔1〕成分Aおよび成分Bを含有する皮膚洗浄剤組成物:前記成分Aは、平均粒子径が15~50μmの活性炭、前記成分Bは、ポリグリセリン脂肪酸エステル、モノグリセリン脂肪酸エステルの誘導体、ポリグリセリン脂肪酸エステルの誘導体およびポリグリセリルアルキルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種の成分。
〔2〕さらに、成分Cとして前記成分B以外の界面活性剤を含む、〔1〕に記載の皮膚洗浄剤組成物。
〔3〕前記成分Bは、少なくともポリグリセリルアルキルエーテルを含む、〔1〕または〔2〕に記載の皮膚洗浄剤組成物。
〔4〕平均粒子径が100μm以上である粒子を実質的に含まない、〔1〕~〔3〕の何れか1つに記載の皮膚洗浄剤組成物。
〔5〕前記皮膚洗浄剤組成物100質量%中、前記成分Aの含有量は0.1質量%~25.0質量%である、〔1〕~〔4〕の何れか1つに記載の皮膚洗浄剤組成物。
〔6〕前記皮膚洗浄剤組成物100質量%中、前記成分Bの含有量は0.01質量%~10.0質量%である、〔1〕~〔5〕の何れか1つに記載の皮膚洗浄剤組成物。
本発明の一実施形態によれば、皮膚に大きな負担をかけることなく、皮脂除去力に優れる皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。
本発明の一実施形態について以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、以下に説明する各構成に限定されるものではなく、請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能である。また、異なる実施形態または実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態または実施例についても、本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。なお、本明細書中に記載された学術文献および特許文献の全てが、本明細書中において参考文献として援用される。また、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「X~Y」は、「X以上(Xを含みかつXより大きい)Y以下(Yを含みかつYより小さい)」を意図する。
〔1.本発明の一実施形態の技術的思想の概要〕
本発明者らが検討したところ、上述の特許文献1および2に開示された皮膚洗浄剤組成物は、皮脂除去力の面で改善の余地があることがわかった。一方、特許文献3に開示されているようなスクラブ剤を含有する皮膚洗浄用組成物は、皮膚をスクラブにより擦るものであるため、皮脂除去力には優れる。しかし、皮膚をスクラブにより研磨するものであるため、皮膚に大きな負担がかかるという問題があることがわかった。
本発明者らは、上述した課題に鑑み、検討を重ねた結果、(a)ポリグリセリン脂肪酸エステルやポリグリセリルアルキルエーテル等の成分が高い皮脂溶解性を示すこと、また(b)特定の平均粒径の活性炭が皮脂との親和性に優れ、溶解した皮脂を吸着することを本発明者らは独自に見出した。これら新規知見に基づき、皮膚に大きな負担をかけることなく、皮脂除去力に優れる皮膚洗浄剤組成物を提供し得る、本発明を完成するに至った。
特に、皮脂の代表的な成分として、脂肪酸とトリグリセリドとが挙げられるが、脂肪酸を多く含む皮脂(脂肪酸リッチの皮脂とも称する。)は、トリグリセリドを多く含む皮脂と比べて、除去が難しいことを本発明者らは見出した。本皮膚洗浄剤組成物は、従来の皮膚洗浄剤組成物では除去が困難であった、脂肪酸リッチの皮脂を容易に除去できるという利点を有する。
〔2.皮膚洗浄剤組成物〕
本発明の一実施形態に係る皮膚洗浄剤組成物は、成分Aおよび成分Bを含有し、前記成分Aは、平均粒子径が15~50μmの活性炭であり、前記成分Bは、ポリグリセリン脂肪酸エステル、モノグリセリン脂肪酸エステルの誘導体、ポリグリセリン脂肪酸エステルの誘導体およびポリグリセリルアルキルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種の成分である。
本発明書中では、「本発明の一実施形態に係る皮膚洗浄剤組成物」を単に「本皮膚洗浄剤組成物」とも称する。以下、本皮膚洗浄剤組成物に含まれる各成分を説明する。
(2-1.成分A)
成分Aは、平均粒子径が15~50μmである活性炭である。上述のとおり、成分Aは、成分Bにより溶解された皮脂を吸着する成分といえる。なお、一般的に、スクラブ剤は、平均粒子径が100μm以上であるとされる。一方、本皮膚洗浄剤組成物に含まれる成分Aである活性炭は、平均粒子径が50μm以下である。このため、成分Aはスクラブ剤としての機能は有さず、スクラブ剤とは見做されない。
前記活性炭は、特に限定されないが、多孔質の炭素質物質である。活性炭は、炭素以外にも、水素、酸素、無機成分等を含んでいてもよい。活性炭は、好ましくは、粉末活性炭であり得る。
前記活性炭の原料としては、特に限定されず、活性炭の原料として一般的に用いられるものを用いることができる。具体的には、例えば、ヤシ殻、木材、おが屑、石炭、フェノール樹脂、レーヨン、アクリロニトリル、石炭ピッチ、石油ピッチ等が挙げられる。中でも、ヤシ殻、木材、フェノール樹脂、および石炭が好ましい。
前記活性炭の平均粒子径は、15~50μmであることが好ましく、18~45μmであることがより好ましく、20~42μmであることがさらに好ましい。活性炭の平均粒子径が前記範囲内であることにより、得られる皮膚洗浄剤組成物は、皮脂の吸着力に優れ、かつスクラブ剤を含まないため、皮膚への負担も少ないものとなる。
本明細書において、活性炭の平均粒子径は、レーザー回折散乱法により測定することができ、例えば、レーザー回折・散乱式粒度分析計「MT3300」(日機装株式会社製)により測定した個数平均径とすることができる。
前記活性炭の中心細孔径は、特に限定されないが、得られる皮膚洗浄剤組成物が皮脂除去力により優れることから、0.1~10nmが好ましく、0.5~2.0nmがより好ましい。活性炭の中心細孔径は、特に限定されないが、例えば、BET法により測定することができ、例えば、細孔分布測定装置「Belsorp」(日本ベル株式会社製)により測定することができる。
前記活性炭は、公知の製造方法により製造することができる。例えば、公知の活性炭を粉砕および分級する方法により製造することができる。また、活性炭は市販品を用いることもできる。市販品としては、特に限定されないが、例えば、商品名「太閤A」(フタムラ化学株式会社製)、商品名「クラレコール(登録商標)」(クラレケミカル株式会社製)等が挙げられる。
成分Aは、1種類のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の一実施形態において、皮膚洗浄剤組成物100質量%中、成分Aの含有量は、0.1質量%~25.0質量%であることが好ましく、0.2質量%~10.0質量%であることがより好ましく、0.4質量%~1.5質量%であることがさらに好ましい。成分Aの含有量が、上述の範囲内であることにより、得られる皮膚洗浄剤組成物は皮脂除去力により優れるものとなり、かつ皮膚への負担が少ないものとなる。
(2-2.成分B)
成分Bは、ポリグリセリン脂肪酸エステル、モノグリセリン脂肪酸エステルの誘導体、ポリグリセリン脂肪酸エステルの誘導体およびポリグリセリルアルキルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種である。上述したとおり、成分Bは、皮脂を溶解させる成分といえる。
成分Bにおける脂肪酸は、直鎖脂肪酸であってもよく、分岐鎖脂肪酸であってもよい。直鎖脂肪酸としては、ラウリン酸、オレイン酸、リノール酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、カプリル酸(オクタン酸)、カプリン酸(デカン酸)、ヤシ油脂肪酸などが挙げられる。分岐鎖脂肪酸としては、イソステアリン酸などが挙げられる。
得られる皮膚洗浄剤組成物が、皮膚低刺激効果および製剤安定性により優れることから、成分Bにおける脂肪酸は、炭素数が8~24であることが好ましく、炭素数が10~20であることがより好ましく、炭素数が12~18であることがさらに好ましい。
(ポリグリセリン脂肪酸エステル)
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、化学式HO-(CH-CH(OH)-CH-O)-H(式中mは2以上の整数)で表されるポリグリセリンと1つ以上の脂肪酸とからなるエステルである。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、前記化学式中のmに依存して、ジグリセリン脂肪酸エステル(m=2)およびトリグリセリン脂肪酸エステル(m=3)などが挙げられる。また、ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、ポリグリセリンと1つの脂肪酸とからなるポリグリセリン脂肪酸モノエステルおよびポリグリセリンと2つの脂肪酸とからなるポリグリセリン脂肪酸ジエステルなどが挙げられる。
ポリグリセリン脂肪酸モノエステルとしては、例えば、モノステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノカプリル酸ジグリセリル、セスキオレイン酸ジグリセリル、モノカプリル酸トリグリセリル(別名;カプリル酸ポリグリセリル-3)、モノステアリン酸テトラグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、モノカプリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル(別名;ラウリン酸ポリグリセリル-10)、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル、モノカプリル酸デカグリセリル、などが挙げられる。ポリグリセリン脂肪酸ジエステルとしては、ジオレイン酸ジグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、およびジイソステアリン酸デカグリセリルなどが挙げられる。ポリグリセリン脂肪酸トリエステルとしては、トリステアリン酸テトラグリセリル、トリステアリン酸ヘキサグリセリル、トリステアリン酸デカグリセリル、およびトリオレイン酸デカグリセリルなどが挙げられる。ポリグリセリン脂肪酸ペンタエステルとしては、ペンタステアリン酸テトラグリセリル、ペンタオレイン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸ヘキサグリセリル、およびペンタオレイン酸ヘキサグリセリルなどが挙げられる。また、ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、モノラウリン酸ポリ(4~10)グリセリル、モノステアリン酸ポリ(2~10)グリセリル、ジイソステアリン酸ポリ(2~10)グリセリル、ジステアリン酸ポリ(6~10)グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリステアリン酸ポリ(10)グリセリルなどを挙げることもできる。
ポリグリセリン脂肪酸モノエステルは、市販品として入手することが可能である。当該市販品としては、例えば、ラウリン酸ポリグリセリル-10である「サンソフトM-12J」(いずれも太陽化学株式会社製)などが挙げられる。
得られる皮膚洗浄剤組成物が、皮膚低刺激効果および製剤安定性により優れることから、ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、ポリグリセリン脂肪酸モノエステルを用いることが好ましい。ここで、製剤安定性とは、塩などの結晶の析出が抑制されることを意図する。
得られる皮膚洗浄剤組成物が、皮膚低刺激効果および製剤安定性により優れることから、ポリグリセリン脂肪酸エステルにおけるポリグリセリンの平均重合度は、好ましくは2~10、より好ましくは6~10である。
(モノグリセリン脂肪酸エステルの誘導体およびポリグリセリン脂肪酸エステルの誘導体)
本明細書において、「モノグリセリン脂肪酸エステル」とは、化学式HO-CH-CH(OH)-CH-OHで表されるグリセリンおよび1つ以上の脂肪酸からなるエステルを意図する。モノグリセリン脂肪酸エステルの誘導体は、モノグリセリン脂肪酸エステルと1つ以上の任意の化合物とが結合(例えば付加重合または縮合)したものである。また、ポリグリセリン脂肪酸エステルの誘導体は、前記(ポリグリセリン脂肪酸エステル)の項で説明したポリグリセリン脂肪酸エステルと1つ以上の任意の化合物とが結合(例えば付加重合または縮合)したものである。前記任意の化合物としては、ヒドロキシ基を有するアルコール、化学式H-(OCHCH-OH(式中nは2以上の整数)で表されるポリオキシエチレンなどの酸化エチレンなどが挙げられる。アルコールの価数は特に限定されず、2価アルコールであるグリコールであってもよく、多価アルコールであってもよい。ポリオキシエチレンはポリエチレングリコールと称される場合もあり、2価アルコールでもある。
モノグリセリン脂肪酸エステルの誘導体としては、例えば、(a)グリセリンおよび1つの脂肪酸からなる脂肪酸モノグリセリド(単にモノグリセリドとも称される。)と、ポリオキシエチレン(ポリエチレングリコール)との縮合物、および(b)グリセリンおよび2つの脂肪酸からなる脂肪酸ジグリセリド(単にジグリセリドとも称される。)と、ポリオキシエチレン(ポリエチレングリコール)との縮合物、などが挙げられる。これら(a)および(b)のいずれの場合にも、モノグリセリン脂肪酸エステルが有するヒドロキシ基とポリオキシエチレンが有するヒドロキシ基との間で脱水縮合が生じ、ポリオキシエチレンがエーテル結合されたモノグリセリン脂肪酸エステルの誘導体が生じる。
モノグリセリン脂肪酸エステルの誘導体のさらなる具体例としては、例えば、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルおよびトリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、などが挙げられる。
モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルとしては、ポリオキシエチレンのオキシエチレン単位の数(前記化学式中のnの値)に依存して様々な化合物が挙げられる。例えば、オキシエチレン単位が10のモノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルであるイソステアリン酸PEG-10グリセリル、およびオキシエチレン単位が20のモノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルであるイソステアリン酸PEG-20グリセリル、などが挙げられる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルの誘導体としては、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、ポリオキシエチレン(ポリエチレングリコール)との縮合物、などが挙げられる。
(ポリグリセリルモノアルキルエーテル)
ポリグリセリルアルキルエーテルは、ポリグリセリンと1つのアルキルとがエーテル結合されたものである。ポリグリセリルアルキルエーテルは、具体的には以下の一般式(1)を有する:
Figure 0007233892000001
(上記一般式(1)中、Rは置換されたまたは非置換のアルキル基であり、pは2以上の整数である。)
得られる皮膚洗浄剤組成物が、皮膚低刺激効果および製剤安定性により優れることから、Rにおけるアルキル基は、炭素数6~22のアルキル基であることが好ましく、炭素数8~18のアルキル基であることがより好ましく、炭素数8~16のアルキル基であることがさらに好ましい。前記アルキル基は直鎖であってもよく、分岐鎖であってもよく、環状であってもよい。前記アルキルは、その一部が置換されていてもよく、非置換であってもよい。前記アルキルの一部が置換されている場合、置換基としては、ヒドロキシ基およびアミノ基などが挙げられる。
におけるアルキル基としては、具体的には、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基(別名;カプリル基)、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基(別名;ラウリル基)、トリデシル基、テトラデシル基(別名;ミリスチル基)、ペンタデシル基、ヘキサデシル基(別名;パルミチル基)、ヘプタデシル基、オクタデシル基(別名;ステアリル基)、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基等の直鎖アルキル基、2-エチルヘキシル基、2-メチルヘプチル基、2-メチルノニル基、2-オクチルデシル基、3,5,5-トリメチルヘキシル基、イソステアリル基などの分岐鎖アルキル基、シクロヘキシル基などの環状アルキル基、などが挙げられる。
一般式(1)におけるpは2以上の整数であり、ポリグリセリンのグリセリン単位の重合度は3~25であることが好ましく、3~20であることがより好ましく、4~20であることがさらに好ましく、4~10であることが特に好ましい。
ポリグリセリルアルキルエーテルは、市販品として入手することが可能である。当該市販品としては、例えば、ポリグリセリル-4ラウリルエーテルである「サンイーサーL-4」、およびポリグリセリル-10ラウリルエーテルである「サンイーサーL-10」(いずれも太陽化学株式会社製)などが挙げられる。ポリグリセリル-4ラウリルエーテルは、一般式(1)において、Rがラウリル基(炭素数12)であり、pが4である、ポリグリセリルアルキルエーテルである。ポリグリセリル-10ラウリルエーテルは、一般式(1)において、Rがラウリル基(炭素数12)であり、pが10である、ポリグリセリルアルキルエーテルである。
成分Bは、少なくともポリグリセリルアルキルエーテルを含むことが好ましい。前記構成によると、得られる皮膚洗浄剤組成物は皮脂溶解力により優れるという利点を有する。
成分Bは、1種類のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の一実施形態において、皮膚洗浄剤組成物100質量%中、成分Bの含有量は、0.01質量%~10.0質量%であることが好ましく、0.03質量%~5.0質量%であることがより好ましい。成分Bの含有量が上述の範囲内である場合、得られる皮膚洗浄剤組成物は皮脂溶解性に優れ、すなわち皮脂除去力により優れるものとなる。
(2-3.成分C)
本皮膚洗浄剤組成物は、さらに、成分Cとして前記成分B以外の界面活性剤を含むことが好ましい。本皮膚洗浄剤組成物がさらに成分Cを含むことにより、当該皮膚洗浄剤組成物によって適度な硬さを有するクリーム形状の泡を作ることができ、さらに当該泡を安定に保持できる。また洗浄力も向上する。
成分Cの界面活性剤としては、成分B以外の非イオン性界面活性剤(ノニオン性界面活性剤)、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、シリコーン系界面活性剤およびフッ素系界面活性剤が挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、親油性非イオン性界面活性剤と親水性非イオン性界面活性剤とが挙げられる。
成分B以外の親油性非イオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタンなど);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えばモノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸など);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコールなど);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテルなどが挙げられる。
成分B以外の親水性非イオン性界面活性剤としては、例えば、POE-ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレート、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンテトラオレエートなど);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエート、POE-ソルビットモノステアレートなど);POE-脂肪酸エステル類(例えば、POE-ジステアレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコールなど);POE-アルキルエーテル類(例えば、POE-ラウリルエーテル、POE-オレイルエーテル、POE-ステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POE-コレスタノールエーテルなど);プルロニック型類(例えば、プルロニックなど);POE・POP-アルキルエーテル類(例えば、POE・POP-セチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添ラノリン、POE・POP-グリセリンエーテルなど);テトラPOE・テトラPOP-エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニックなど);POE-(硬化)ヒマシ油誘導体(例えば、POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ油マレイン酸など);POE-ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE-ソルビットミツロウなど);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミドなど);POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE-アルキルアミン;POE-脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸などが挙げられる。なお、前記「POE」は「ポリオキシエチレン」を意味し、「POP」は「ポリオキシプロピレン」を意味する。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウムなど);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE-ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE-ラウリル硫酸ナトリウムなど);N-アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウムなど);リン酸エステル塩(POE-オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE-ステアリルエーテルリン酸など);スルホコハク酸塩(例えば、ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウムなど);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸など);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウムなど);N-アシルグルタミン酸塩(例えば、N-ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸モノナトリウムなど);硫酸化油(例えば、ロート油など);POE-アルキルエーテルカルボン酸;POE-アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α-オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウムなどが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウムなど);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウムなど);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’-ジメチル-3,5-メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE-アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウムなどが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩など);ベタイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタインなど)などが挙げられる。
成分Cは、1種類のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の一実施形態において、皮膚洗浄剤組成物100質量%中、成分Cの含有量は、20質量%~50質量%であることが好ましく、25質量%~40質量%であることがより好ましく、30質量%~35質量%であることがさらに好ましい。皮膚洗浄剤組成物100質量%中、成分Cの含有量が、(a)20質量%以上である場合、皮膚洗浄剤組成物によって、柔らかすぎることなく適度な硬さを有するクリーム形状の泡を作ることができ、さらに当該泡を安定に保持でき、(b)50質量%以下である場合、皮膚洗浄剤組成物によって、硬すぎることなく適度な硬さを有するクリーム形状の泡を作ることができ、さらに当該泡を安定に保持できる。
(2-4.成分D)
本皮膚洗浄剤組成物は、さらに、成分Dとして多価アルコールを含むことが好ましい。本皮膚洗浄剤組成物は、さらに成分D(多価アルコール)を含むことにより、洗浄後の皮膚を保湿し得る保湿効果を有するものとなる。
成分D(多価アルコール)としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール(別名;1,3-ブタンジオール)、1,2-ブタンジオール、1,2-デカンジオール、グリセリン(別名;1,2,3-プロパントリオール)、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、ポリオキシエチレンメチルグルコシドおよびポリオキシプロピレンメチルグルコシドなどが挙げられる。
成分Dは、1種類のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の一実施形態において、皮膚洗浄剤組成物100質量%中、成分Dの含有量は、0.1質量%~50.0質量%であることが好ましく、1.0質量%~40.0質量%であることがより好ましい。成分Dの含有量が上述の範囲内であることにより、得られる皮膚洗浄剤組成物は、より保湿効果に優れるものとなる。
(2-5.その他の成分)
本皮膚洗浄剤組成物は、上記成分A~成分D以外に、本発明の一実施形態に係る効果を損なわない範囲で、その他の成分を含んでいてもよい。
その他の成分としては、通常、洗顔剤および医薬品に含まれ得る成分が挙げられる。その他の成分としては、例えば、保湿剤、粉末成分、油脂、ロウ類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、脂肪酸エステル油、シリコーン油、シリコーン化合物、天然水溶性高分子、半合成水溶性高分子、合成水溶性高分子、カチオン性ポリマー、増粘性高分子、増粘剤、紫外線吸収剤、紫外線防止剤、ビタミン化合物、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調製剤、酸化防止剤、酸化防止助剤、防腐剤、消炎剤、美白剤、賦活剤、血行促進剤、抗脂漏剤、抗炎症剤、清涼剤(別名;冷感剤)、殺菌成分、制汗成分、動物抽出エキス、植物抽出エキス、各種抽出物、パール化剤、香料などが挙げられる。
保湿剤としては、トリメチルグリシン、グルコース、ソルビトール、マルチトールなどが挙げられる。粉末成分としては、ナイロンパウダーなどの有機粉体;シリカ、クロルヒドロキシアルミニウム、タルクなどの無機紛体;着色剤;顔料、などが挙げられる。油脂としては、オレンジ油、ツバキ油、アボカド油、アルガンオイル、オリーブ油、コメヌカ油、ダイズ油、トウモロコシ油、パーム核油、パーム油、ヒマシ油、ブドウ種子油、ククイナッツ油、マカデミアナッツ油、メドウホーム油、ヒマワリ油などが挙げられる。油脂は、液体油脂であってもよく、固体油脂であってもよい。脂肪酸エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、2-エチルヘキサン酸セチルなどが挙げられる。シリコーン油としては、シクロペンタシロキサン、ハイドロゲンジメチコン、カプリリルメチコン、ジメチコンなどが挙げられる。カチオン性ポリマーとしては、アクリルアミド-アクリル酸-塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリルアミド共重合体などが挙げられる。増粘性高分子としては、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガムなどが挙げられる。酸化防止剤としては、トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエンなどが挙げられる。防腐剤としては、フェノキシエタノール、オクトキシグリセリン、メチルパラベン、パラオキシ安息香酸エステルなどが挙げられる美白剤としては、アルブチン、アスコルビン酸などが挙げられる。抗炎症剤としては、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸ステアリルなどが挙げられる。清涼剤としては、メントール、メンチルグリセリルエーテル、カンファー、ペパーミント油などが挙げられる。殺菌成分としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン、フェノール、トリクロロカルバニリド、グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、サリチル酸、ソルビン酸、塩化リゾチームなどが挙げられる。制汗成分としては、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛などが挙げられる。植物抽出エキスとしては、シャクヤク、ボタンピ、ビワ、アロエなどが挙げられる。
その他の成分は、適宜、適切な量を、その用途および目的に応じて配合することができる。その他の成分としては、1種類のみを使用してもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本皮膚洗浄剤組成物は、平均粒子径が100μm以上である粒子を実質的に含まないことが好ましい。前記構成は、スクラブ剤を含まないという意であり、本構成によれば、本皮膚洗浄剤組成物は、皮膚に大きな負担をかけることがない(すなわち、低負荷である)という利点を有する。
(2-6.皮膚洗浄剤組成物のその他の詳細)
本皮膚洗浄剤組成物において、上述した各成分以外の残部には水が用いられる。水は、洗浄剤原料として使用できるものであれば特に限定されないが、通常、精製水が用いられる。本発明の一実施形態において、皮膚洗浄剤組成物100質量%中、水の含有量は、50質量%~89質量%であることが好ましく、60質量%~80質量%であることがより好ましい。
本皮膚洗浄剤組成物は、水、成分Aおよび成分B、並びに任意で成分C、成分D、およびその他の成分を配合することにより得ることができる。具体的には、本皮膚洗浄剤組成物は、例えば、上記の構成成分を混合し、プロペラミキサー、ディスパーミキサー、パドルミキサー等の公知の混合装置を用いて撹拌することにより得ることができる。
本皮膚洗浄剤組成物は、皮膚の洗浄のために、例えば洗顔料として好適に用いられる。本皮膚洗浄剤組成物は、特に限定されないが、洗顔料以外に、例えば、頭皮(シャンプー)、身体(ボディソープ)、および手(ハンドソープ)などの洗浄に用いることができる。
本皮膚洗浄剤組成物の性状としては、固形状、液状、ジェル状、乳液状及びクリーム状等が挙げられる。
なお、皮膚洗浄剤組成物の商品形態は、特に限定されないが、ポンプ容器、チューブ容
器またはジャー容器等に充填した商品形態とすることができる。これらの中でも、ジェル状の組成物の吐出性に優れるチューブ容器による商品形態が好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明の一実施形態を具体的に説明するが、本発明の実施形態はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、例えば表1および2において、配合量は特記しない限り「質量%」を表し、配合成分は全て純分に換算した。また、評価はすべて23℃、湿度60%の恒温恒湿の一定条件下で実施した。
各実施例および各比較例で使用した成分を下記に示す。
[成分A]
活性炭(商品名「クラレコール(登録商標)」;クラレケミカル株式会社製;平均粒子径、35.40μm)
[成分B]
ポリグリセリル-4ラウリルエーテル(商品名「サンイーサーL-4」、太陽化学株式会社製)
カプリル酸ポリグリセリル-3(太陽化学株式会社製)
ラウリン酸ポリグリセリル-10(商品名「サンソフトM-12J」、太陽化学株式会社製)
イソステアリン酸PEG-10グリセリル
イソステアリン酸PEG-20グリセリル
[成分C]
ラウリン酸(炭素数=12)
ミリスチン酸(炭素数=14)
パルミチン酸(炭素数=16)
ステアリン酸(炭素数=18)
[成分D]
ポリエチレングリコール(数平均分子量、190~210)
[その他の成分]
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(商品名「エマール125HP」、花王株式会社製)
ジオレス-8リン酸ナトリウム(ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム)(商品名「NIKKOL DOP-8NV」、日光ケミカルズ株式会社製)
グリセリン
モノステアリン酸グリセリル
水酸化カリウム
[水]
精製水。
各実施例および各比較例で行った評価方法を下記に示す。
〔皮脂汚れ落ち評価の評価方法〕
脂肪酸、脂質およびスクワレンなどを配合してモデル皮脂を調製した。モデル皮脂10モデル皮脂における脂肪酸の割合は、モデル皮脂100質量%に対して、30質量%とした。モデル皮脂1000質量部に対し0.1質量部の赤色染色液(Oil Red O Solution、コスモ・バイオ株式会社製)を加えて、モデル皮脂を赤色に染色した。次に、モデル皮脂を60℃に加温して液化させ、液化したモデル皮脂にケラチン布(15mm×15mm)を1秒間浸漬させた。次に、モデル皮脂に浸漬した後のケラチン布を35℃で12時間以上静置させて、乾燥した。
次に、各実施例および比較例の皮膚洗浄剤組成物100mLを容器に入れ、皮膚洗浄剤組成物を温め、40℃とした。次に、皮膚洗浄剤組成物中に、モデル皮脂浸漬後のケラチン布を浸漬した。次に、振盪器(SHAKING BATH SB-20、井内社製)を用いて、振動数100rpm、振幅15mmの条件にて、ケラチン布を含む容器を15分間振盪することにより、ケラチン布を洗浄した。ここで、振盪(洗浄)中、容器内の皮膚洗浄剤組成物を加温により40℃に保った状態とした。
次に、ケラチン布を容器から取り出し、25℃で12時間乾燥した。モデル皮脂の付着の程度、すなわちケラチン布の色の程度について、洗浄および乾燥後のケラチン布と、洗浄前のケラチン布とを目視で確認することにより、モデル皮脂の除去率を求めた。
〔皮脂汚れ落ち評価の評価基準〕
◎ケラチン布面積の90%以上が白い
○ケラチン布面積の50%以上90%未満が白い
×ケラチン布面積の50%超が赤い。
〔実施例1~10、比較例1および2〕
表1に記した組成に従い、各成分を配合し、実施例1~10並びに比較例1および2の皮膚洗浄剤組成物を調製した。各皮膚洗浄剤組成物について、後述する皮脂汚れ落ち評価を行った。評価結果を、それぞれ表1に示す。
Figure 0007233892000002
表1の、皮脂汚れ落ち評価の結果より、実施例1~10の皮膚洗浄剤組成物は、比較例1および2の皮膚洗浄剤組成物と対比して、皮脂除去力に優れることが分かる。
〔実施例11~13、比較例3および4〕
表2に記した組成に従い、各成分を配合し、実施例11~13並びに比較例3および4の皮膚洗浄剤組成物を調製した。各皮膚洗浄剤組成物について、後述する皮脂汚れ落ち評価を行った。評価結果を、それぞれ表2に示す。
Figure 0007233892000003
表2の、皮脂汚れ落ち評価の結果より、実施例11~13の皮膚洗浄剤組成物は、比較例3および4の皮膚洗浄剤組成物と対比して、皮脂除去力に優れることが分かる。
以下の表3~5に本発明の皮膚洗浄剤用組成物の処方例を示す。なお、配合量は「質量%」を表す。
Figure 0007233892000004
Figure 0007233892000005
Figure 0007233892000006
本発明の一実施形態に係る皮膚洗浄剤組成物は、皮膚に大きな負担をかけることなく、皮脂除去力に優れるものである。そのため、本発明の一実施形態に係る皮膚洗浄剤組成物は、頭皮、顔、身体、および手などの洗浄に好適に使用することができる。

Claims (4)

  1. 成分Aおよび成分Bを含有する皮膚洗浄剤組成物:
    前記成分Aは、平均粒子径が15~50μmの活性炭、
    前記成分Bは、ポリグリセリン脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸PEG-10グリセリル、モノイソステアリン酸PEG-20グリセリル、およびポリグリセリルアルキルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種の成分であり
    前記ポリグリセリン脂肪酸エステルにおけるポリグリセリンの平均重合度は、6~10であり、
    前記成分Bにおける脂肪酸は、ラウリン酸、リノール酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、カプリル酸(オクタン酸)、カプリン酸(デカン酸)、ヤシ油脂肪酸、およびイソステアリン酸からなる群より選択され、
    前記皮膚洗浄剤組成物100質量%中、
    前記成分Aの含有量は0.01質量%~5質量%であり、
    前記成分Bの含有量は0.03質量%~5質量%である。
  2. さらに、成分Cとして前記成分B以外の界面活性剤を含む、請求項1に記載の皮膚洗浄剤組成物。
  3. 前記成分Bは、少なくともポリグリセリルアルキルエーテルを含む、請求項1または2に記載の皮膚洗浄剤組成物。
  4. 平均粒子径が100μm以上である粒子を含まない、請求項1~3の何れか1項に記載の皮膚洗浄剤組成物。
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