JP7224830B2 - パッド電極を有する部材、インクカートリッジ、記録装置 - Google Patents

パッド電極を有する部材、インクカートリッジ、記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、パッド電極を有する部材、インクカートリッジ、及びインクカートリッジを装着する記録装置に関するものである。
インクジェットプリンタやレーザービームプリンタといった記録装置として、パッド電極を備えた電極部を有する部材(例えばインクカートリッジ)が装着される記録装置がある。このような部材を記録装置に装着すると、部材のパッド電極が記録装置側の電気接続部と電気的に接続可能な状態となる。
特許文献1には、メモリ素子を有する回路基板(パッド電極)が設けられたインクカートリッジが記載されている。このインクカートリッジを記録装置に装着すると、記録装置が有する接続端子とインクカートリッジが有するパッド電極とが、電気的に接続可能な状態となる。
特開2008-273173号公報
本発明者らの検討によれば、特許文献1に記載のインクカートリッジを記録装置に装着する際に、その装着力が強いと、記録装置の接続端子とインクカートリッジのパッド電極の接触が良好でない場合がある。
即ち、従来の技術においては、パッド電極を有する部材(インクカートリッジ)や、部材を装着する記録装置について、改良の余地がある。
代表的な構成は以下の通りである。
複数のパッド電極を有する電極部ユニットが取り付けられた筐体を有する部材であって、前記電極部ユニットは軸穴を有し、前記軸穴に前記筐体が有する軸が通され、前記電極部ユニットは、前記軸を回動軸として、前記複数のパッド電極が設けられている平面内を、前記筐体に対して回動可能である。
従来技術を改良した、新規なパッド電極を有する部材が提供される。また、従来技術を改良した、新規なインクカートリッジ、及び記録装置が提供される。
インクジェットプリンタの構成を示す図。 装着部の構成を示す図。 装着部の電気接続部の周辺の構成を示す図。 装着部の電気接続部の周辺の構成を示す図。 装着部の電気接続部の周辺の構成を示す図。 インクカートリッジの構成を示す図。 電極部ユニットの構成を示す図。 電極部ユニットの構成を示す図。 インクカートリッジを装着する様子を示す図。 電極部ユニットの回動の様子を示す図。 電極部ユニットの回動の様子を示す図。 電極部ユニットの回動規制部を示す図 電極部ユニットの動きを示す図。 パッド電極の回動の軌跡を示す図。 インクカートリッジの構成を示す図。 電極部ユニットの構成を示す図。 電極部ユニットの回動の様子を示す図。 電極部ユニットの回動の様子を示す図。 パッド電極の回動の軌跡を示す図。
以下、本発明に係る部材、インクカートリッジ、及び記録装置の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。尚、以下の各実施形態は、本発明を実施するための好適な一例であり、本発明はこれらの構成に限定されるものではない。また、各実施形態に記載された内容は、記載内容の一部を組み合わせることができる。
[第1の実施形態]
最初に、記録装置としてインクジェットプリンタを用い、部材としてインクカートリッジを用いる例を説明する。
<記録装置>
(全体構成)
記録装置の一例であるインクジェットプリンタ1(以下、記録装置1)の全体構成について、図1を用いて説明する。図1は、記録装置1の内部構成図である。図1において、x方向は水平方向、y方向(紙面垂直方向)は後述する記録ヘッド8において吐出口が配列する方向、z方向は重力方向(鉛直方向)をそれぞれ示す。尚、図1に示すx方向、y方向、z方向については、図1以降の図面においても同様の意味で用いる。例えば、図2で示すx方向、y方向、z方向は、それぞれ図1で示すx方向、y方向、z方向と一致する方向である。
記録装置1は、プリント部2と、プリント部2の上方にスキャナ部3を備える複合機であり、記録動作と読取動作に関する様々な処理を、プリント部2とスキャナ部3で個別にあるいは連動して実行することができる。スキャナ部3は、ADF(オートドキュメントフィーダ)とFBS(フラットベッドスキャナ)を備えており、ADFで自動給紙される原稿の読み取りと、ユーザによってFBSの原稿台に置かれた原稿の読み取り(スキャン)を行うことができる。尚、図1ではプリント部2とスキャナ部3を併せ持った複合機を示しているが、スキャナ部3を備えない形態であってもよい。図1は、記録装置1が記録動作も読取動作も行っていない待機状態にあるときを示す。
プリント部2において、筐体4の重力方向下方の底部には、記録媒体(カットシート)Sを収容するための第1カセット5Aと第2カセット5Bが着脱可能に設置されている。第1カセット5AにはA4サイズまでの比較的小さな記録媒体が、第2カセット5BにはA3サイズまでの比較的大きな記録媒体が、平積みに収容されている。第1カセット5A近傍には、収容されている記録媒体を1枚ずつ分離して給送するための第1給送ユニット6Aが設けられている。同様に、第2カセット5B近傍には、第2給送ユニット6Bが設けられている。記録動作が行われる際にはいずれか一方のカセットから選択的に記録媒体Sが給送される。
搬送ローラ7、排出ローラ12、ピンチローラ7a、拍車7b、ガイド18、インナーガイド19及びフラッパ11は、記録媒体Sを所定の方向に導くための搬送機構である。搬送ローラ7は、記録ヘッド8の上流側及び下流側に配され、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。ピンチローラ7aは、搬送ローラ7と共に記録媒体Sをニップして回転する従動ローラである。排出ローラ12は、搬送ローラ7の下流側に配され、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。拍車7bは、記録ヘッド8の下流側に配される搬送ローラ7及び排出ローラ12と共に、記録媒体Sを挟持して搬送する。
ガイド18は、記録媒体Sの搬送経路に設けられ、記録媒体Sを所定の方向に案内する。インナーガイド19は、y方向に延在し、湾曲した側面を有し、当該側面に沿って記録媒体Sを案内する。フラッパ11は、両面記録動作の際に、記録媒体Sが搬送される方向を切り替えるためのものである。排出トレイ13は、記録動作が完了し排出ローラ12によって排出された記録媒体Sを積載保持するためのトレイである。
図1に示す記録ヘッド8は、フルラインタイプのインクジェット記録ヘッドであり、記録データに従ってインクを吐出する吐出口が、図1におけるy方向に沿って記録媒体Sの幅に相当する分だけ複数配列されている。また、カラー記録が可能なインクジェット記録ヘッドである。記録ヘッド8が待機位置にあるとき、記録ヘッド8の吐出口面8aは、図1のようにキャップユニット10によってキャップされている。記録動作を行う際は、プリントコントローラによって、吐出口面8aがプラテン9と対向するように記録ヘッド8の向きが変更される。プラテン9は、y方向に延在する平板によって構成され、記録ヘッド8によって記録動作が行われる記録媒体Sを背面から支持する。
記録ヘッド8は、フルラインタイプの記録ヘッドでなくてもよく、記録媒体Sの搬送方向と交差する方向にヘッドを往復移動させるシリアルスキャン形式の記録ヘッドであってもよい。
装着部14は、インクカートリッジが装着される部分である。装着部14は、記録装置1から取り外し可能にしておいてもよい。ここでは、装着部14に4つのインクカートリッジが装着され、各インクカートリッジは記録ヘッド8へ供給される4色のインクのいずれかをそれぞれ貯留する例を示している。インク供給ユニット15は、装着部14と記録ヘッド8を接続する流路の途中に設けられ、記録ヘッド8内のインクの圧力及び流量を適切な範囲に調整する。ここでは循環型のインク供給系を採用した例を示しており、インク供給ユニット15は記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力と記録ヘッド8から回収されるインクの流量を適切な範囲に調整する。
メンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17を備え、所定のタイミングでこれらを作動させて、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う。
尚、本明細書において「インク」とは、記録媒体に付与されることによって、画像の形成、または記録媒体の加工に用いられ得る任意の液体を含む。従って、本明細書における「インク」は、記録に用いられることが可能なあらゆる液体を包含する概念である。また記録の概念も特に限定されるものではなく、産業用途等にも適用可能である。例えば、バイオチップ作製や電子回路印刷、半導体基板の作製などの用途としても用いることができる。
(装着部)
図1の記録装置1から装着部14を取り出し、装着部14を重力方向の斜め上方から見た図を、図2に示す。図2(a)は、装着部14にインクカートリッジが装着される前の状態を示す図である。図2(b)は、装着部14にインクカートリッジ20が装着された後の状態を示す図である。
図2に示す装着部14は、4つの筒状の穴形成部材14aを有する。それぞれの穴形成部材14aは、穴14dを形成している。インクカートリッジ20は、装着部14の穴形成部材14aが形成する穴14dに挿入され、記録装置の装着部14に装着される。穴形成部材14aは必ずしも複数設ける必要はない。例えば1つの穴形成部材が複数の穴を形成していてもよい。穴14dの直径(穴14dの延在方向と直交する方向の径)は、50mm以上、90mm以下であることが好ましい。尚、穴14dの延在方向と直交する方向の断面が真円でない場合、穴14dの直径は円相当径とする。以降同様に、本明細書における「径」及び「直径」については、特に断りのない限り「円相当径」とする。
穴形成部材14aの奥側には、穴形成部材14aとは別の穴形成部材14bが設けられている。インクカートリッジの装着の際には、穴形成部材14aが設けられている側が手前側、穴形成部材14bが設けられている側が奥側となる。穴形成部材14bにも穴(図2では不図示)が形成されており、穴形成部材14aの穴14dと穴形成部材14bの穴とは、装着部14の内部で連通している。この連通した穴に、インクカートリッジ20は挿入される。尚、穴形成部材14aと穴形成部材14bとは別部材として設けなくてもよく、例えば2つの穴形成部材が一体となった部材を用いてもよい。穴形成部材14aを形成する材料としては、ABS(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン共重合樹脂)、PPO(変性ポリフェニレンオキサイド)、HIPS(ハイインパクトポリスチレン樹脂)等が挙げられる。穴形成部材14bを形成する材料としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PPO(変性ポリフェニレンオキサイド)等が挙げられる。
穴形成部材14aの穴14dの手前側の開口には、ID用凹部14cが設けられている。ID用凹部14cは、インクカートリッジ20の装着の際に、装着部14に対してインクカートリッジ20を大まかに位置合わせするために用いられる。図2では、穴14dの円形の開口を一部凹ませることで、凹部形状のID用凹部14cを形成している。
さらに、装着部14には、インクカートリッジが有する複数のパッド電極と接触し、接触によってパッド電極と電気的に接続可能な状態となる複数の電気接続部(図2では不図示)が設けられている。図2においては、電気接続部は装着部14の穴形成部材14bに設けられている。
穴形成部材14bを電気接続部の周辺で拡大した図を、図3に模式的に示す。図3は、図2(a)のAで囲った部分における、装着部14(穴形成部材14b)の断面を示す図である。尚、図3では、穴形成部材14aを含め、装着部14の一部を省略して示している。
図3に示すように、穴形成部材14bは筒状の部材であり、その内部に穴14fを形成している。穴14fの奥側の面(穴形成部材14bが形成する穴14fの底面)からは、管状のインク受け管21が突出している。穴14fの奥側の面は円形であり、この円形の面の中心から、当該面に対して垂直な方向(延在方向)に、インク受け管21が突出している。インク受け管21は、装着部14に装着されたインクカートリッジから供給されるインクを受ける管である。インク受け管21は、記録装置の記録ヘッドとインク流路を介してつながっており、インクカートリッジから受けたインクを記録ヘッドに供給する。1本のインク受け管は、1色のインクに対応している。従って、用いるインク色の分だけインク受け管を設けることが好ましい。インク受け管21を形成する材料としては、SUS(ステンレス)、PPO(変性ポリフェニレンオキサイド)等が挙げられる。インク受け管21の直径(インク受け管21の延在方向に直交する断面における径)は、2mm以上、5mm以下であることが好ましい。より好ましくは3mm以上、4mm以下である。尚、穴14fの直径(穴14fの延在方向と直交する方向の径)は、20mm以上、30mm以下であることが好ましい。穴14fの直径は、穴14dの直径よりも小さいことが好ましい。
図3に示すように、装着部14は電気接続部22を複数有する。電気接続部22はコネクタピンなどで形成することができる。電気接続部22は、装着部14の一部である電気接続部周辺部23に設けられている。電気接続部22を形成する材料としては、銅合金(金メッキ)等が挙げられる。電気接続部周辺部23を形成する材料としては、ABS(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン共重合樹脂)、PC(ポリカーボネイト)等が挙げられる。
この複数の電気接続部22は、電気接続部周辺部23が有する一対の壁23a、23bに挟まれている。壁23a、23bは、複数の電気接続部22を挟んで対向しており、後述するインクカートリッジの装着の際に、少なくともいずれかの壁は電極部を回動させるためのガイドの役割を果たすことができる。壁23a、23bを形成する材料としては、PPO(変性ポリフェニレンオキサイド)、ABS(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン共重合樹脂)、SUS(ステンレス)等が挙げられる。尚、電気接続部周辺部23は、装着部14から取り外し可能に形成しておいてもよい。また、電気接続部周辺部23は、穴形成部材14bに設けなくてもよく、穴形成部材14bとは別に独立して設けてもよい。
次に、電気接続部22及び電気接続部周辺部23の構成を、より詳細に説明する。まず、図3の矢印A方向から電気接続部22の周辺を見た図を、図4(a)に示す。図3の矢印A方向とは、記録装置を使用する姿勢において、重力方向の下方から上方に向かう方向(z方向)である。記録装置を使用する姿勢とは、記録装置によって記録を行う際に、記録装置を配置する姿勢であり、図1に示すような姿勢である。尚、本明細書における「重力方向」とは、特に断りのない限り記録装置を使用する姿勢における重力方向を意味する。矢印A方向からは、穴形成部材14bと、電気接続部22とが見えている。ここで見えている穴形成部材14bは、インクカートリッジのパッド電極を支持し、パッド電極の上下方向(重力方向)の動きを規制することできる。この動きの規制によって、穴形成部材14bは、インクカートリッジの装着を安定化させる支持部材としての役割を果たす(即ち、この穴形成部材14bは支持部材14eである)。図4(a)に示すように、矢印A方向から見ると、穴形成部材14bは電気接続部22の一部を覆っている。尚、穴形成部材14bは、ここで示すように電気接続部22の一部を覆う形態に限られず、図4(a)の方向からみて電気接続部22を覆わないように形成してもよい。
次に、図3の矢印B方向から電気接続部22の周辺を見た図を、図4(b)に示す。図3の矢印B方向とは、重力方向の上方から下方に向かう方向である。また、図3の矢印C方向から電気接続部22の周辺を見た図を、図4(c)に示す。矢印C方向とは、重力方向の斜め上方から斜め下方に向かう方向である。矢印B方向及び矢印C方向からは、電気接続部22は見えず、電気接続部22から記録装置の内部に向かって延在するコネクタ22aが見えている。コネクタ22aは、電気接続部22から延在しており、電気接続部22を記録装置の内部と電気的に接続可能な状態とする配線の役割をしている。コネクタ22aを形成する材料としては、銅合金(金メッキ)等が挙げられる。
図4(b)のA―A´における断面を、図4(d)に示す。上述のように、インク受け管21は、穴形成部材14bが形成する穴14fの奥側の面から突出している。また、複数の電気接続部22は、壁23a、23bで挟まれている。
次に、図3の矢印D方向から装着部の電気接続部22の周辺を見た図を、図4(e)に示す。図3の矢印D方向は、装着部へのインクカートリッジの装着の際の手前側から奥側に向かう方向である。また、穴形成部材14aや穴形成部材14bが形成する穴(穴14d及び穴14f)の延在方向でもある。さらに、y方向、即ち重力方向と直交する水平方向である。矢印D方向から見ると、穴形成部材14bが形成する穴14fの奥側に、インク受け管21が見えている。また、壁23aと、壁23aの奥側に、23aと一部が重なるように配置されたもう1枚の壁である、壁23bとが見えている。尚、ここでは穴形成部材14aを省略しているが、穴形成部材14aが設けられている場合には、穴形成部材14bの手前に穴形成部材14aが見える。そして穴形成部材14aと穴形成部材14bとが形成するそれぞれの穴(穴14d及び穴14f)がつながってできた穴の奥側に、インク受け管21が見えることになる。このインク受け管21に向かって、インクカートリッジを手前側から奥側(y方向)に挿入方向に沿って挿入していく。
さらに、電気接続部22の周辺を別の角度から見た図を、図5に示す。図5(a)は、図3の矢印E方向から電気接続部22の周辺を見た図である。図5(b)は、図3の矢印F方向から電気接続部22の周辺を見た図である。矢印E方向及び矢印F方向は、いずれも電気接続部22の周辺を重力方向の斜め下方から斜め上方に向かって見た図である。図4(a)でも説明したように、電気接続部22は、電気接続部22の重力方向下方において、電気接続部22の一部が穴形成部材14bで覆われている。また、図5では、4つの電気接続部22が、いずれもコネクタピンで形成されている。1つ1つのコネクタピンは、三角形の形状をしている。三角形の頂点が、インクカートリッジのパッド電極と接触し、頂点がつぶれるようにコネクタピンが変形することで、電気接点が形成される。電気接点は、装着完了時においてパッド電極と接触しているコネクタピンの重心位置と考えることができる。この電気接点において、パッド電極とコネクタピン(電気接続部)とが電気的に接続可能となる。パッド電極と電気接続部が電気的に接続可能となり、電気接点を介して電気が流れることによって、例えばインクカートリッジの装着を記録装置が検知することができる。他にも、例えばインクカートリッジに設けられたチップ等に有する情報(インクの色などの特性情報やインク残量情報など)を記録装置が読み取って、装着されたインクカートリッジの種類を記録装置が認識することができる。
<インクカートリッジ>
図1に示す記録装置に装着可能なインクカートリッジについて説明する。
図6に、インクカートリッジの外観を示す。図6(a)は、インクカートリッジ20の外観を示す図である。図6(b)~(d)は、図6(a)に示すインクカートリッジ20を別の角度から見た図である。
図6に示すインクカートリッジ20は、1本で1色のインクを収納している。但し、1本のインクカートリッジ20に複数色のインクを分離して収納していてもよく、収納した複数色のインクをそれぞれ別のインク受け管に供給する構成であってもよい。また、インクカートリッジ20のセットとして、複数のインクカートリッジが同色のインクを収納するセットとしてもよい。
図6に示すように、インクカートリッジ20は、符号20a~20cで指し示す円柱(円筒)形状の筐体を有する。このように、インクカートリッジ20は筐体をベースとして構成されている。後述するが、筐体の形状は円柱形状に限定されるものではなく、例えば三角柱形状や四角柱形状といった多角柱形状であってもよい。或いは円錐形状であってもよいし、三角錐形状、四角錐形状といった多角錐形状であってもよい。
インクカートリッジ20(筐体)は、インクカートリッジ20の外方に面する部分として、第1の部分20aと、第2の部分20bと、第3の部分20cとを少なくとも有している。挿入部24がある側の部分が第1の部分20aである。この第1の部分20aと反対側の部分が第2の部分20bである。そして第1の部分20aと第2の部分20bとは、第3の部分20cでつながれている。第3の部分20cは、第1の部分20aと第2の部分20bとの間にあり、図6では、第3の部分20cは、第1の部分20a及び第2の部分20bに直交している。第1の部分20a、第2の部分20b、及び第3の部分20cは、図6に示すようにそれぞれ面であってもよい。或いは、第1の部分20a、第2の部分20b、及び第3の部分20cのうち少なくとも1つは面でなくてもよい。例えばインクカートリッジ20が三角錐形状であった場合、第1の部分20aを三角錐の底面、第2の部分20bを三角錐の底面上の頂点、第3の部分20cを三角錐の側面とすることができる。この場合、第2の部分20bは頂点であり、面ではない。
インクカートリッジ20の外方に面する部分とは、その部分がインクカートリッジ20の中心軸(インクカートリッジ20の重心を通りインクカートリッジ20の長手方向に平行に延在する軸)から遠ざかる方向に面している部分のことをいう。例えば図6に示す円柱形状のインクカートリッジ20の筐体の側面は、インクカートリッジ20の中心軸から遠ざかる方向に面しているから、インクカートリッジ20の外方に面する部分である。一方、例えば図8に示す電極部ユニット30の電極部32が設けられている側と反対側の面(より分かりやすくは図7(b)の裏面31b)は、インクカートリッジ20の外部(電極部ユニット30下方の空隙)に露出している部分ではある。しかし、インクカートリッジ20の中心軸に近づく方向に面しているから、インクカートリッジ20の外方に面する部分ではなく、インクカートリッジ20の内方に面する部分である。
インクカートリッジ20の第1の部分20aには、図3等に示すインク受け管21が挿入される挿入部24がある。従って、第1の部分20aは、インクカートリッジ20の前方の部分であるともいえる。図6では、第1の部分20aは面である。挿入部24には、開口を有するシール部材を設けてもよい。シール部材が設けられている場合、インク受け管は挿入部24のシール部材が有する開口に挿入される。挿入部24の直径(インク受け管が挿入されてくる方向に直交する方向の径)は、2mm以上、5mm以下であることが好ましい。挿入部24を含む第1の部分20aの直径は、8mm以上、14mm以下であることが好ましい。
インクカートリッジ20の筐体の内部には、インクが収納されている。インクカートリッジ20が収納しているインクは、挿入部24(シール部材がある場合には、シール部材の開口)に挿入されたインク受け管を通して記録装置に供給され、記録に用いられる。このように、挿入部24は、インクカートリッジ20の筐体が収納するインクを導出する部分であるから、インク導出部と呼称することもできる。
インクカートリッジ20の筐体は、径が(小径部よりも)相対的に大きい大径部と、大径部よりも径が相対的に小さい小径部とを有する。ここでの径とは、第1の部分20aから第2の部分20bに向かう方向に垂直な方向におけるインクカートリッジ20の筐体の断面の円相当径である。図6のインクカートリッジ20の筐体は円柱形状であり、円柱の高さ方向に垂直な方向に沿った断面における、円の直径となる。小径部の中で、挿入部24がある側の部分が、第1の部分20aである。第2の部分20bは、大径部に設けられている。第1の部分20aと第2の部分20bとをつなぐ第3の部分20cは、大径部と小径部とにまたがり、大径部と小径部の間で段差を有する面である。インクカートリッジ20の筐体は、大径部や小径部を有さず、径が一定のものであってもよく、第3の部分20cに段差を有さない形状とすることもできる。図6に示すインクカートリッジ20の筐体は円柱形状であり、第1の部分20aと第2の部分20bとが円柱の底面であり、第3の部分20cは円柱の側面である。上述したように、インクカートリッジ20の筐体は円柱形状に限られない。第1の部分20aや第2の部分20bが段差を有する形状であってもよい。
インクカートリッジ20の筐体の大径部の直径は50mm以上、80mm以下であることが好ましい。インクカートリッジ20の筐体の小径部の直径は20mm以上、30mm以下であることが好ましい。インクカートリッジ20の筐体は、収納するインクの量や種類に応じて、その直径を異ならせることができる。例えばインクカートリッジセットにおいて、大容量のインクカートリッジについては、大径部の直径を70mm以上、80mm以下(例えば75mm)とする。そして小容量のインクカートリッジについては、大径部の直径を50mm以上、60mm以下(例えば55mm)とする。但し小径部の直径は、装着の観点からインクカートリッジ間で揃えておくことが好ましい。従って、例えば大容量のインクカートリッジと小容量のインクカートリッジのいずれにおいても、小径部の直径を20mm以上、30mm以下(例えば25mm)とする。このように、収納するインクの量や種類が異なるインクカートリッジセットにおいては、インクカートリッジ間で、小径部の直径を同じとし、大径部の直径を異ならせることが好ましい。
インクカートリッジ20の筐体の大径部の、第1の部分20aから第2の部分20bに向かう方向に平行な方向の長さは190mm以上、220mm以下であることが好ましい。インクカートリッジ20の筐体の小径部の、第1の部分20aから第2の部分20bに向かう方向に平行な方向の長さは20mm以上、30mm以下であることが好ましい。装着の観点から、インクカートリッジ20の筐体の大径部及び小径部の上記長さは、上述のインクカートリッジセットのように収納するインクの量や種類が異なる場合であっても、揃えておくことが好ましい。尚、本明細書におけるインクカートリッジ20(の筐体)の第1の部分20aから第2の部分20bに向かう方向(第2の部分20bから第1の部分20aに向かう方向)とは、第1の部分20aから第2の部分20bまでを最短で結ぶ線の延在する方向である。この方向は、図6ではインクカートリッジ20(の筐体)の長手方向に沿う方向である。また、インクカートリッジ20(の筐体)の長手方向と平行な方向である。
次に、突出部25とID用凸部28について説明する。突出部25と、ID用凸部28とは、インクカートリッジ20の筐体の第3の部分20cに設けられている。
図6では、突出部25は、第3の部分20cのうち小径部の部分に設けられており、第3の部分20cを構成する突出部25の周囲よりも突出している。即ち、第3の部分20cの中で突出している部分が突出部25である。突出部25の周囲は、ここでは円柱の側面(周面部)となっており、突出部25はこの円柱の側面から突出している。
突出部25には、電極部ユニット30が、水平面上(xy平面上)で回動可能で、且つ鉛直方向(z方向)に移動可能に取り付けられている。図7(a)に、電極部ユニット30の斜視図を示す。図7(a)に示すように、電極部ユニット30は、ベース部材31と、インクの色情報や残量情報などを記憶したメモリ素子を有するチップ形状の電極部32とを有する。電極部32には、記録装置(装着部)の電気接続部22に接触して電気接続部22と電気的に接続可能な状態となる、複数のパッド電極33(パッド電極33a、33b、33c、33d)が設けられている。なお、パッド電極33とチップを有する電極部32は離れた位置に設けてもよく、その場合、両者は配線などで電気的に接続されればよい。電極部32は、インクカートリッジの筐体の第3の部分20cに設けられている。電極部32に設けられている複数のパッド電極33も、第3の部分20cに設けられている。後述するが、複数のパッド電極33は、筐体に取り付けられており、筐体上で筐体に対して回動可能になっている。また、図6(a)及び図7から分かるように、電極部32やパッド電極33は、インクカートリッジ20において、第3の部分20cのうち、第2の部分20bよりも第1の部分20aに近い位置に設けることが好ましい。このような配置であると、装着性がより向上する。
複数のパッド電極33は、4つ以上のパッド電極で構成されていることが好ましい。図7(a)では、インクカートリッジが有するパッド電極が4つの例(電極部32が有するメモリ素子に記憶された情報をアクセスするための電源ライン用に2つ、情報ライン用に2つ)を示している。このようにインクカートリッジが有するパッド電極33は4つであることがより好ましい。より詳しくは、1つは回路上の基準となる端子で基本的に常に電位が0であるグランド用のパッド電極である。また、一定の周波数でパルスを出しデータ送信の最低単位の基準となるクロック信号用のパッド電極がある。他には、IC等を動作させる電源で正の電位となる電源用のパッド電極と、データに応じて0/1の信号を送って回路を動作させるデータ信号用のパッド電極がある。尚、図7(a)に示すパッド電極は、パッド電極33aがデータ信号用、パッド電極33bが電源用、パッド電極33cがクロック信号用、パッド電極33dがグランド用のパッド電極である。グランド用のパッド電極33dは、他のパッド電極よりも大きくすることが好ましい。これは、まずグランド用のパッド電極を接続して基準電位を一定にしないと動作が安定しにくいので、その接続を安定に行う為である。
ベース部材31と電極部32は、インサート成形等で一体成形された構成であってもよいし、ベース部材31に電極部32を加締め等により固定する構成であってもよい。尚、パッド電極を有する電極部ユニット30が筐体に対して回動可能であれば、突出部25は必ずしも設けなくてもよい。また、突出部25を設けた場合であっても、電極部ユニット30を突出部25以外の箇所に設けてもよい。但し、安定的な装着の為には、突出部25を設け、かつ突出部25上に電極部ユニット30を設けることが好ましい。
図7(b)は、図7(a)に示す電極部ユニット30を下方から(図7(a)の矢印方向から)見た様子を示す図である。図7(a)に示すように、電極部32はベース部材31の天井面31a側に設けられている。天井面31aは、インクカートリッジ20の外方に面する部分である。そして、天井面31aは、第1の部分20aと第2の部分20bとをつなぐ部分の一部であるから、第3の部分20cの一部である。従って、天井面31a上に設けられている電極部32やパッド電極33は、筐体の第3の部分20c上に設けられているともいえる。電極部32は、パッド電極33のみで構成されていてもよい。この場合、突出部25の天井面31aにパッド電極33が直接設けられる。
電極部ユニット30の天井面31aと反対側の裏面31bには、電極部ユニット30の回動を一部規制するための回動規制部34が設けられている。回動規制部34は、鉛直方向下向き(図6(a)の-z方向)に突出している。上述したように、裏面31bは、インクカートリッジ20の外方に面する面ではなく、インクカートリッジ20の内方に面する面である。
後で詳述するが、ベース部材31には、装着部の壁23bと接触する側壁31cと、側壁31cから連続し、側壁31cとつながっている側壁31dがある。側壁31dには、付勢部材36が取り付けられている。また、ベース部材31には、インクカートリッジ20の筐体が有する軸250に通すための軸穴35が設けられている。
図8(a)は、インクカートリッジ20に複数のパッド電極を有する電極部ユニット30を設置する前の状態を示す図である。ここでは、図8(a)に示すように、電極部ユニット30の固定に、軸250とカバー部材300を用いた例を説明する。筐体の一部である突出部25の突出部天井面251には、突出部天井面251から突出する軸250が設けられている。この軸250に、電極部ユニット30のベース部材31の軸穴35を嵌める。その後、カバー部材300の接合面300aを、溶着等により突出部25の突出部天井面251に接合し、軸250の端から軸穴35が抜けないようにする。このとき、軸穴35の内径に対し、軸250の外径を小さくする。このようにすることで、電極部ユニット30が、軸250(軸穴35)を回動中心(回動軸)として、筐体に対して水平面上(xy平面上)を回動可能となっている。以上のようにして、電極部ユニット30を、インクカートリッジ20の突出部25に取り付ける。即ち、複数のパッド電極33が、インクカートリッジ20の筐体に取り付けられる。電極部ユニット30が筐体に対して回動すると、電極部ユニット30が有する電極部32や複数のパッド電極33が、筐体上で、筐体に対して回動することになる。
図8(b)のx方向において、ベース部材31付近を見た図を、図8(c)に示す。図8(c)に示すように、ベース部材31の天井面31aとカバー部材300の底面300bとの間に、ベース部材31(及び電極部ユニット30)の厚みよりも大きい空隙を設ける。このようにすることで、空隙の分、電極部ユニット30が鉛直方向(z方向)に移動可能となる。
電極部ユニット30及びパッド電極は、筐体との間に少なくとも一部は空隙を介して設けることが好ましい。図8(c)では、電極部ユニット30と筺体の第3の部分20cとの間に、空隙37が設けられている。空隙37は、電極部ユニット30及びパッド電極の下方に設けられている。電極部ユニット30及びパッド電極の下方とは、電極部ユニット30及びパッド電極から、インクカートリッジ20の第1の部分20aから第2の部分20bに向かう方向と直交する方向の断面における重心に向かう方向である。空隙37には、装着部が有する支持部材(図8(c)では不図示)を挿入する。これにより、空隙37上の電極部ユニット30及びパッド電極は下方で支持部材に支持されるので、下方向への移動を規制することができ、電気接続部22とパッド電極との位置関係を安定にすることが可能となる。
空隙37は、電気接続部22とパッド電極との位置関係を安定にする以外にも、別の役割を果たすこともできる。例えば、電気接続部22とパッド電極との電気接点では、熱が発生することがある。この熱は、インク供給の安定化のため、インク受け管21や挿入部24にはなるべく影響を与えないようにすることが好ましい。空隙37は、放熱部材として働くことができる。即ち、電気接点で発生した熱を空隙37から外部に逃がすことができる。
一方、インクカートリッジ20が伝熱性の高い部材で形成されている場合は、空隙37が逆に断熱部材としての役割を果たし、電気接点で発生する熱をインク受け管21や挿入部24に伝えにくくすることができる。
また、空隙37は、空隙37の下方が開放された形状であってもよい。即ち、パッド電極の下方に空隙があり、その空隙のさらに下方にはインクカートリッジの筐体等の構成部材が存在していない構成であってもよい。
空隙37は、インクカートリッジが装着部に装着された状態において、インクカートリッジとして空隙を有していればよい。例えば装着部への装着前には空隙37がある部材で埋められていて、装着の過程で部材が後退することによって空隙ができる形態であっても、部材が後退した装着状態でインクカートリッジは空隙を有するとみなす。また、上述のように、空隙にインクカートリッジ以外の部材である支持部材が挿入されて空隙が塞がれても、インクカートリッジとしては空隙37を有する。空隙37は、インクカートリッジの凹部とよぶこともできる。
次に、ID用凸部28について説明する。ID用凸部28は、第3の部分20cのうち大径部の部分に設けられている。ID用凸部28は、第3の部分20cにおいてID用凸部28の周囲よりも突出している。ID用凸部28の周囲は円柱形状のインクカートリッジの筐体の側面となっており、ID用凸部28はこの側面から突出している。
ID用凸部28は、インクカートリッジ20の第1の部分20aから第2の部分20bに向かう方向に平行な方向の距離で、第1の部分20a側の部分が、第1の部分20aから40mm以上、50mm以下の位置に配置されていることが好ましい。また、第1の部分20aから41mm以上、45mm以下の位置に配置されていることがより好ましい。一方、ID用凸部28の第2の部分20b側の部分は、インクカートリッジ20の第1の部分20aから第2の部分20bに向かう方向に平行な方向の距離で、第1の部分20aから50mm以上、60mm以下の位置に配置されていることが好ましい。また、第1の部分20aから55mm以上、58mm以下の位置に配置されていることがより好ましい。
また、ID用凸部28の高さは3mm以上、10mm以下であることが好ましい。ID用凸部28の高さは、より好ましくは4mm以上、5mm以下である。尚、ID用凸部28の高さとは、周囲より突出するID用凸部28の、周囲からの垂直方向の高さであり、図6(d)に「B」で示す部分の長さである。ID用凸部28の中で高さが違う部分がある場合には、ID用凸部28内の無作為に分散させた100点における平均値とする。
突出部25およびベース部材31を形成する材料としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等が挙げられる。電極部32を形成する材料としては、ガラスエポキシやポリイミドのフレキシブルプリント板等が挙げられる。パッド電極33a~dを形成する材料としては、Ni、Au等が挙げられる。ID用凸部28を形成する材料としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等が挙げられる。
インクカートリッジ20の筐体は、外層と内層との2層構成で形成されていることが好ましい。外層は図6(a)で見える外側の層であり、剛性の高い材料で形成されることが好ましい。一方、内層は内側の層であり、柔軟な材料で形成されることが好ましい。即ち、外層は内層よりも剛性が高いことが好ましい。外層と内層とは別体であり、互いに分離可能な状態となっていることが好ましい。内層は、例えば柔軟性を有する袋形状で、内層の内側(内部)にインクが収納されており、その外側を外層が覆っている。
<インクカートリッジの装着動作>
インクカートリッジは、記録装置の装着部に対して装着可能である。インクカートリッジを記録装置の装着部に装着する際の装着動作について、説明する。
図9は、装着部にインクカートリッジを装着していく過程を示した図である。図9では、記録装置の装着部14に関して、模式的に、且つ見易さの観点から一部を点線で示している。
図9(a)に示す状態になる前に、まずインクカートリッジ20の第1の部分20a側の部分を穴形成部材の穴に入れる。そしてインクカートリッジ20が有するID用凸部28と装着部14のID用凹部14cとで、インクカートリッジ20と装着部14の位置を合わせる。穴形成部材の穴に対して本来挿入されるべきインクカートリッジ以外のインクカートリッジが挿入されそうになった場合、ID用凸部28とID用凹部14cとが一致しない形状であるため、挿入が抑制される。例えばシアンのインクカートリッジを入れるべき穴にマゼンタを収納するインクカートリッジを入れようとした場合、ID用凸部28とID用凹部14cの形状が一致せず、インクカートリッジを穴に入れることができない。一方、例えばシアンのインクカートリッジを入れるべき穴にシアンを収納するインクカートリッジを入れようとした場合は、ID用凸部28とID用凹部14cの形状が一致し、インクカートリッジを穴に入れることができる。
ID用凸部28の形状とID用凹部14cの形状とが一致したら、インクカートリッジ20を、第1の部分20aを前方とする挿入方向に沿って、装着部14の穴の中に挿入していく。図9(a)は、この挿入の途中の段階を示す図である。インクカートリッジ20の挿入方向は、第1の部分20aを前方とする方向であり、挿入部24を前方とする方向であるともいえる。以下、インクカートリッジ20の第1の部分20aを前方とする挿入方向は、単に「インクカートリッジ(20)の挿入方向」と表現する。図9(a)では、インクカートリッジ20の挿入方向を矢印で示している。インクカートリッジ20の挿入方向は、インクカートリッジ20の第2の部分20bから第1の部分20aに向かう方向(及びインクカートリッジ20の長手方向)と一致している。
図9(a)に示すように、装着部14のID用凹部14cが、穴形成部材が形成する穴の延在方向に沿って延びており、挿入前に位置を合わせた後はID用凹部14cにID用凸部28を沿わせながらインクカートリッジ20を挿入していく。
図9(b)は、インクカートリッジ20をさらに挿入し、電極部ユニット30が本体の装着部の壁23b(不図示、図3参照)に到達した時点を示している。ここで、挿入開始から電極部ユニット30が壁23bに接触する直前までにおいて、電極部ユニット30に対して、電極部ユニット30を回動させる力は特に作用しない。そのため、電極部ユニット30は、インクカートリッジ20の筐体に対して回動することはない。つまり、挿入開始から電極部ユニット30はインクカートリッジ20(インクカートリッジ20の筐体)の挿入方向と同じ方向に進み、壁23bに到達することになる。電極部ユニット30が壁23bに到達すると、電極部ユニット30は壁23bと接触し、壁23bから力を受けて、筐体上で筐体に対して回動し始める。壁23bと接触するまでに電極部ユニット30が回動してもよい。但し、より安定な装着を行う為には、インクカートリッジ20の挿入開始から図9(b)に至るまで、即ち挿入開始から電極部ユニット30が壁23bに接触するまでは、電極部ユニット30は回動しないことが好ましい。
図9(c)はインクカートリッジを挿入していき、電極部ユニット30が筐体上で筐体に対してさらに回動して、最終的に装着が完了した状態を示す。装着が完了した状態では、電極部ユニット30はインクカートリッジ20に対して水平面(xy平面)上で回転して向きを変えた状態となっている。そして、電極部32の各パッド電極33a~33dが、本体側の電気接続部22と電気接続可能な状態(例えば接触した状態)となっている。
図9(c)に示す装着完了時において、インク受け管21の先端の好ましい位置は、以下の通りである。即ち、インクカートリッジ20の第1の部分20aから第2の部分20bに向かう方向に平行な方向の距離において、インクカートリッジ20の第1の部分20aから10mm以上、20mm以下とすることが好ましい。より好ましくは、第1の部分20aから11mm以上、15mm以下とする。尚、図8では、第1の部分20aから第2の部分20bに向かう方向は、インクカートリッジ20の長手方向及び挿入方向と一致している。
図9(b)、(c)に示すインクカートリッジ20の装着動作間における、電極部ユニット30の回動について、図10および図11を用いて詳細に説明する。図10は、図9における電気接続部22周辺を、図9(b)に示す矢印方向から見た拡大図である。尚、見易さの観点から、装着部14は穴形成部材14bのみを示している。図11(a)~(c)は、図10(a)~(c)それぞれの、電気接続部22周辺の断面図(図10(a)の9A-9Aにおける断面図)を示す。尚、インクカートリッジ20の挿入方向は、各図における+y方向である。
図10(a)及び図11(a)は、インクカートリッジ20を挿入し、電極部ユニット30が壁23bに到達した時点の状態(図9(b)の状態)を示している。この時点では、図11(a)に示すように、電極部ユニット30のベース部材31の側壁31cが、壁23bと点11Aにおいて接する。側壁31cがR形状である場合、点11Aのみで側壁31cと壁23bとが接する。壁23bは、図中+x方向に進むにしたがって+y方向側に傾斜するように延在している。そのため、点11Aにおいてベース部材31の側壁31cが壁23bと接触した状態で、さらにインクカートリッジ20を挿入方向(+y方向)に進行させると、点11Aにおいて、側壁31cが壁23bから+x方向の成分を含む力を受ける。この力によって、ベース部材31、即ち電極部ユニット30が、軸250を回動軸として、図11(b)に示す矢印方向に回動する。
ベース部材31の側壁31cが壁23cと接している間は、インクカートリッジ20の挿入に従って、ベース部材31(電極部ユニット30)が回動し続ける。やがて、インクカートリッジ20の挿入および電極部ユニット30の回動が進み、壁23bとの接触部がベース部材31の側壁31dに差し掛かってくると、側壁31dに取り付けられた付勢部材36が壁23bを押す。これにより、電極部ユニット30の回動がより促進される。その後、さらにインクカートリッジの挿入方向への挿入を進行させることで、図11(c)に示すように、電気接続部22とパッド電極33が接触して電気接続可能な状態となり、装着完了となる。図11(a)と図11(c)を比較すると分かるように、インクカートリッジの挿入の前後で、電極部ユニット30は、インクカートリッジに対してxy平面上で回転して向きを変えた状態となっている。
図12に、図11(c)の状態で電極部32およびベース部材31の一部を透視化(点線部分)し、ベース部材31の裏面31bに設けられた回動規制部34を可視化した図を示す。図12のように、装着完了状態において、回動規制部34が穴形成部材14bの回動規制壁140と接触している。そのため、電極部ユニット30の回動が止まり、余分な回動が抑制され、良好な装着が可能となる。
図13に、電極部ユニット30の回動の様子を、インクカートリッジ20の第1の部分20a側からみた図を示す。図13(a)は電極部ユニット30の回動初期の状態、図13(b)は電極部ユニット30の回動終了の状態、つまりインクカートリッジ20の装着完了時の状態を示す。図13(a)のように、電極部ユニット30は、回動初期は本体側の電気接続部22とz方向で離間した位置にある。その後、電極部ユニット30が回動することによって、ベース部材31の回動規制部34が、インクカートリッジ20の第2の部分20cの外周に接触しながら、第2の部分20c上を登っていくようにz方向に上昇していく。最終的に、電極部ユニット30のパッド電極は、本体側の電気接続部22と接触可能な位置にまで到達する。このような構成とすることで、電極部ユニット30の回動初期から電極部ユニット30と本体側の電気接続部22が接触しにくくなり、接触による電気接続部22の破損や、電極部ユニット30の回動に対する抵抗が抑制される。尚、図9に示すように、電極部ユニット30の回動開始から回動終了(装着完了)までの間、ID用凸部28はID用凹部14cの内側に入っていることが好ましい。このようにすることで、インクカートリッジ20自体の回転が抑制され、インクカートリッジ20の中で、筐体に対して電極部ユニット30のみが回動することになり、より確実な電気接続が可能となる。
図14に、上述した電極部ユニットの回動開始から回動終了までの間の、各パッド電極33a~33dの軌跡を示す。電極部ユニットが回動することで、電極部ユニットに設けられたパッド電極も同様に回動する。図14において、パッド電極33ai~33diとして示しているのが、各パッド電極の回動初期における位置である。また、パッド電極33af~33dfとして示しているのが、回動完了時、つまり装着完了時の各パッド電極の位置である。インクカートリッジ20の挿入方向は、+y方向である。図に示すように、全てのパッド電極33a~33dは、インクカートリッジ20の挿入方向(+y方向)と異なる方向(+y方向から+x方向に傾斜した方向)に移動し、本体側の電気接続部22と接触する。このように、インクカートリッジ20の装着の際に、電極部ユニットの回動によってパッド電極33が回動して、パッド電極33はインクカートリッジ20の挿入方向と異なる方向に移動する。このため、インクカートリッジ20の挿入方向への挿入を強く行っても、パッド電極33が本体側の電気接続部22と接触する際には、挿入による衝撃をまともに受けにくくなる。よって、パッド電極33や電気接続部22が受ける衝撃を小さくすることができる。
これに対し、インクカートリッジ20を挿入方向に挿入する際に、パッド電極33が回動せず、インクカートリッジ20の挿入方向と同じ方向にのみ移動し、パッド電極33が電気接続部22に電気的に接続可能になる場合を考える。例えば、電極部ユニット及びパッド電極33がインクカートリッジ20に固定されて回動せず、かつインクカートリッジ20自体を回転させずに挿入方向に直線的に挿入するのみの場合である。この場合、インクカートリッジ20の挿入方向への挿入による衝撃が、電気接続部22に接触するパッド電極33に直接伝わりやすい。インクカートリッジ20の挿入方向への挿入速度は、早くなりがちである。このようにして挿入方向への挿入による衝撃がパッド電極33と電気接続部22とが接続する際にパッド電極33や電気接続部22に伝わりやすいと、パッド電極33と電気接続部22との接触が良好でないことがある。その結果、パッド電極33や電気接続部22の変形等が発生することがある。
インクカートリッジ20の挿入方向とパッド電極33の移動方向を異ならせるだけであれば、電極部ユニットを回動させる必要はない。例えば、電極部ユニットを、インクカートリッジ20の筐体に回動軸を持たずにある程度の範囲で自由に動けるように配置することもできる。しかしながら、本発明のように、電極部ユニットを、インクカートリッジ20の筐体に対して回動軸を持った回動をさせることで、パッド電極33の回動が安定化し、電気接続部22の変形等をより良好に抑制することができる。
また、パッド電極33は、インクカートリッジの筐体のどこで回動させてもよいわけではなく、筐体上で、筐体に対して回動させることで、パッド電極や電気接続部の変形等をより良好に抑制することができる。さらに、チップ形状の電極部に複数のパッド電極が設けられていて、この電極部のパッド電極が設けられている面が向いている面を変えないようにして電極部及びパッド電極を回動させることが、パッド電極や電気接続部の変形抑制の点で好ましい。
装着部に対してインクカートリッジを取り外す方法はどのような方法であってもよいが、上述の装着と逆の動作を行うことが好ましい。この際、パッド電極33は、上述した回動の向きと逆(反対)の向きに回動していき、最終的に筐体上の元の位置に戻ることが好ましい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態について、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。以下、各実施形態の説明では、各実施形態の特徴的な部分を中心に説明を行い、共通している部分については説明を省略する場合がある。第2の実施形態では、電極部ユニットの回動の動きが第1の実施形態と異なる。
図15に、第2の実施形態におけるインクカートリッジ20の構成を示す。インクカートリッジ20は、筐体の突出部25に電極部ユニット40を有している。電極部ユニット40は、インクカートリッジ20の筐体に対し、xy平面上で回動可能で、且つz方向に移動可能になっている。
図16に、電極部ユニット40の斜視図を示す。図16に示すように、電極部ユニット40は、ベース部材41と、電極部42とを有する。電極部42には、記録装置(装着部)の電気接続部22に接触して電気接続部22と電気的に接続可能な状態となる、複数のパッド電極43(パッド電極43a、43b、43c、43d)が設けられている。図7で示した電極部ユニット30と比較すると、ベース部材の形状や、電極部及びパッド電極の配置が異なる。
ベース部材41には、後で詳述するが、壁23bと接触する側壁41c(破線部)と、側壁41cから連続して側壁41cとつながっている側壁41dがある。側壁41cは全体にわたってR形状となっており、側壁41dはフラット形状となっている。また、第1の実施形態で示した付勢部材は設けられていない。付勢部材36は回動を促進するためのものであるが、このようにベース部材41の壁23bとの接触部となる部分(側壁41c)の全体をR状にすることで、付勢部材によらず回動させ続けることができる。パッド電極43は、電極部ユニット40中で側壁41c寄りに、側壁41cに沿って設けられている。また、軸穴45が、側壁41cに対してパッド電極43より遠い位置に設けられている。
図15及び図16における、複数のパッド電極43a~43dの各電極の重心の位置について説明する。これら電極の重心の位置は、ベース部材41の天井面41aの上で、インクカートリッジ20の第2の部分20bから第1の部分20aに向かう方向から、この方向に対して直交する方向に向かって傾いて並んでいる。第2の部分20bから第1の部分20aに向かう方向は、図15における+y方向である。また、直交する方向は、図15におけるx方向である。各電極の重心の位置は、インクカートリッジ20の第1の部分20aから第2の部分20bに向かう方向からこの方向に直交する方向に向かって30°以上50°以下傾いた方向に並んでいることが好ましい。
本実施形態のインクカートリッジ20の装着動作間における、電極部ユニット40の回動について、図17および図18を用いて詳細に説明する。図17は、電気接続部22周辺を示す図である。尚、見易さの観点から、装着部14は穴形成部材14bのみを示している。図18(a)~(c)は、図17(a)~(c)それぞれの、電気接続部22周辺の断面図(図17(a)の17A-17Aにおける断面図)を示す。尚、インクカートリッジ20の挿入方向は、各図における+y方向である。
図17(a)及び図18(a)は、インクカートリッジ20を挿入し、筐体に設けられた電極部ユニット40が壁23bに到達した時点の状態を示す。図17(b)及び図18(b)は電極部ユニット40が回動している途中の状態、図17(c)及び図18(c)は装着完了時点の状態を示す。
電極部ユニット40のベース部材41の側壁41cは、R形状となっている。図18(a)に示すように、ベース部材41の側壁41cが、壁23bと点18Aにおいて接する。壁23bは、図中+x方向に進むにしたがって+y方向側に傾斜するように延在している。そのため、点18Aにおいてベース部材41の側壁41cが壁23bと接触した状態で、さらにインクカートリッジ20を挿入方向(+y方向)に進行させると、点18Aにおいて、側壁41cが壁23bから+x方向の成分を含む力を受ける。この力によって、ベース部材41、即ち電極部ユニット40が、軸250を回動軸として、図18(b)に示す矢印方向に回動する。
装着が完了するまで、壁23bとベース部材41の側壁41cは、ある一点(点18A)で接触し続ける。このため、インクカートリッジ20の挿入に従って、ベース部材41(電極部ユニット40)が回動し続ける。やがて、壁23bとの接触部(接触している点)がベース部材41の側壁41dに差し掛かると、側壁41dはフラット形状となっているため、インクカートリッジ20を挿入しても、ベース部材41が回動しにくくなる。この時点で、インクカートリッジ20は装着完了となる。装着完了時には、パッド電極43は電気接続部22と接続しており、電気接続可能な状態となっている。尚、側壁41dを設けず、第1の実施形態のように、ベース部材41の裏面に回動回動規制部を設け、本体側の回動規制壁140と接触させることで回動を止める構成としてもよい。
図19に、上述した電極部ユニットの回動開始から回動終了までの間の、各パッド電極43a~43dの軌跡を示す。電極部ユニットが回動することで、電極部ユニットに設けられたパッド電極も同様に回動する。図19(a)はパッド電極43aの軌跡を示し、図19(b)、図19(c)、図19(d)は、それぞれパッド電極43b、43c、43dの軌跡を示す。図中において、白抜き矢印はインクカートリッジ20の挿入方向を示す。図14において、パッド電極43ai~43diとして示しているのが、各パッド電極の回動初期における位置である。また、パッド電極43af~43dfとして示しているのが、回動完了時、つまり装着完了時の各パッド電極の位置である。
図19に示すように、インクカートリッジ20の装着の際に、電極部ユニットの回動によってパッド電極43a~43dが回動し、パッド電極43はインクカートリッジ20の挿入方向と異なる方向に移動する。さらに、第2の実施形態では、インクカートリッジ20の挿入方向と反対の方向への移動も含みつつ、電気接続部22と接続することになる。電極部ユニットやパッド電極の回動する角度が、第1の実施形態では90度以下であったのに対し、第2の実施形態では、90度を超えている。このため、インクカートリッジ20の挿入方向への挿入を強く行っても、パッド電極33が本体側の電気接続部22と接触する際には、挿入による衝撃をより受けにくい。よって、パッド電極33や電気接続部22が受ける衝撃を小さくすることができる。
[第3の実施形態]
第1の実施形態及び第2の実施形態では、装着部に装着する(装着可能な)部材として、インクを収納するインクカートリッジを用いて説明した。しかし、本発明はこれに限られず、上記部材はインクを収納しない部材であってもよい。例えば、第1の実施形態或いは第2の実施形態で示したインクカートリッジを、インクを収納しない部材とする。そしてこの部材を、第1の実施形態或いは第2の実施形態で説明したようにして、電極部ユニットやパッド電極を筐体に対して回動させて装着部に装着する。その後で、装着部に装着した部材に対して、インクを収納した部材を取り付けたり、インクを供給するチューブを取り付けたりすることもできる。
[第4の実施形態]
ここまで、電極部ユニットやパッド電極の筐体に対する回動は、本体側の装着部の壁との接触を利用して行う例を示した。電極部ユニットやパッド電極の筐体に対する回動の方法は、これに限られるものではない。本体側の装着部の壁と接触しなくても、電極部ユニットやパッド電極が自動で回動するように、回動のエネルギーを発生させる電源を筐体に持たせてもよい。或いは、筐体に電極部ユニットとつながる部材を設けておき、この部材をユーザが操作することで、電極部ユニット及びパッド電極を筐体に対して回動させてもよい。
1 記録装置
2 プリント部
3 スキャナ部
4 筐体
5A 第1カセット
5B 第2カセット
6A 第1給送ユニット
6B 第2給送ユニット
7 搬送ローラ
7a ピンチローラ
7b 拍車
8 記録ヘッド
8a 吐出口面
9 プラテン
10 キャップユニット
11 フラッパ
12 排出ローラ
13 排出トレイ
14 装着部
14a 穴形成部材
14b 穴形成部材
14c ID用凹部
14d 穴
14e 支持部材
14f 穴
15 インク供給ユニット
16 メンテナンスユニット
17 ワイピングユニット
18 ガイド
19 インナーガイド
20 インクカートリッジ
20a 第1の部分
20b 第2の部分
20c 第3の部分
21 インク受け管
22 電気接続部
22a コネクタ
23 電気接続部周辺部
23a 壁
23b 壁
24 挿入部
25 突出部
28 ID用凸部
30(40) 電極部ユニット
31(41) ベース部材
31a 天面
31b 裏面
31(41)c 側壁
31(41)d 側壁
32(42) 電極部
33(43) パッド電極
33(43)a~d パッド電極
34 回動規制部
35(45) 軸穴
36 付勢部材
37 空隙
140 回動規制壁
250 軸
251 突出部天井面
300 カバー部材
300a カバー部材の接合面
300b カバー部材の底面

Claims (22)

  1. 複数のパッド電極を有する電極部ユニットが取り付けられた筐体を有する部材であって、
    前記電極部ユニットは軸穴を有し、前記軸穴に前記筐体が有する軸が通され、
    前記電極部ユニットは、前記軸を回動軸として、前記複数のパッド電極が設けられている平面内を、前記筐体に対して回動可能であることを特徴とする部材。
  2. 前記部材は、前記部材の外方に面する部分として、第1の部分と、前記第1の部分と反対側の第2の部分と、前記第1の部分と前記第2の部分とをつなぐ第3の部分とを備え、
    前記電極部ユニットは、前記第3の部分に設けられている請求項1に記載の部材。
  3. 前記電極部ユニットは、前記筐体に対して回動することで、前記平面に対して垂直な方向に移動する請求項1または2に記載の部材。
  4. 前記電極部ユニットの下方であって、前記筐体と前記電極部ユニットとの間に空隙が設けられている請求項1乃至のいずれか1項に記載の部材。
  5. インク受け管及び複数の電気接続部を備えた装着部に対して装着可能な部材であって、前記複数の電気接続部と電気的に接続可能な複数のパッド電極を有する電極部ユニットが取り付けられた筐体を有し、
    前記電極部ユニットは軸穴を有し、前記軸穴に前記筐体が有する軸が通され、
    前記電極部ユニットは、前記軸を回動軸として、前記複数のパッド電極が設けられている平面内を、前記筐体に対して回動可能であることを特徴とする部材。
  6. 前記部材は、前記部材の外方に面する部分として、前記部材を装着方向に沿って前記装着部に装着する際に前方の部分となる第1の部分と、前記第1の部分と反対側の第2の部分と、前記第1の部分と前記第2の部分とをつなぐ第3の部分とを備え、
    前記電極部ユニットは、前記第3の部分に設けられている請求項に記載の部材。
  7. 前記電極部ユニットは、前記筐体に対して回動することで、前記平面に対して垂直な方向に移動する請求項5または6に記載の部材。
  8. 前記電極部ユニットが前記筐体に対して回動することで、前記複数のパッド電極が前記電気接続部と電気的に接続する請求項5乃至7のいずれか1項に記載の部材。
  9. 前記電極部ユニットの下方であって、前記筐体と前記電極部ユニットとの間に空隙が設けられている請求項5乃至8のいずれか1項に記載の部材。
  10. 前記電極部ユニットの回動軸が、前記部材の装着方向に対して実質的に直交する請求項5乃至9のいずれか1項に記載の部材。
  11. 複数のパッド電極を有する電極部ユニットが取り付けられ、かつ、内部にインクを収納するように構成された筐体を有するインクカートリッジであって、
    前記電極部ユニットは軸穴を有し、前記軸穴に前記筐体が有する軸が通され、
    前記電極部ユニットは、前記軸を回動軸として、前記複数のパッド電極が設けられている平面内を、前記筐体に対して回動可能であることを特徴とするインクカートリッジ。
  12. 前記インクカートリッジは、前記インクカートリッジの外方に面する部分として、第1の部分と、前記第1の部分と反対側の第2の部分と、前記第1の部分と前記第2の部分とをつなぐ第3の部分とを備え、
    前記電極部ユニットは、前記第3の部分に設けられている請求項11に記載のインクカートリッジ。
  13. 前記電極部ユニットは、前記筐体に対して回動することで、前記平面に対して垂直な方向に移動する請求項11または12に記載のインクカートリッジ。
  14. 前記電極部ユニットの下方であって、前記筐体と前記電極部ユニットとの間に空隙が設けられている請求項11乃至13のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  15. インク受け管及び複数の電気接続部を備えた装着部に対して装着可能なインクカートリッジであって、
    前記複数の電気接続部と電気的に接続可能な複数のパッド電極を有する電極部ユニットが取り付けられ、かつ、内部にインクを収納するように構成された筐体とを有し、
    前記電極部ユニットは軸穴を有し、前記軸穴に前記筐体が有する軸が通され、
    前記電極部ユニットは、前記軸を回動軸として、前記複数のパッド電極が設けられている平面内を、前記筐体に対して回動可能であることを特徴とするインクカートリッジ。
  16. 前記インクカートリッジは、前記インクカートリッジの外方に面する部分として、前記インクカートリッジを装着方向に沿って前記装着部に装着する際に前方の部分となる第1の部分と、前記第1の部分と反対側の第2の部分と、前記第1の部分と前記第2の部分とをつなぐ第3の部分とを備え、
    前記電極部ユニットは、前記第3の部分に設けられている請求項15に記載のインクカートリッジ。
  17. 前記電極部ユニットは、前記筐体に対して回動することで、前記平面に対して垂直な方向に移動する請求項15または16に記載のインクカートリッジ。
  18. 前記電極部ユニットが前記筐体に対して回動することで、前記複数のパッド電極が前記電気接続部と電気的に接続する請求項15乃至17のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  19. 前記電極部ユニットの下方であって、前記筐体と前記電極部ユニットとの間に空隙が設けられている請求項15乃至18のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  20. 前記電極部ユニットの回動軸が、前記インクカートリッジの装着方向に対して実質的に直交する請求項15乃至19のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  21. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の部材が装着された記録装置。
  22. 請求項11乃至21のいずれか1項に記載のインクカートリッジが装着された記録装置。
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