JP7224469B2 - 異常診断方法、異常診断装置および異常診断プログラム - Google Patents
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Description
[A.異常診断装置の機能的構成]
最初に、実施の形態1に係る異常診断装置の機能的構成について説明する。
データ読み取り部2は、診断対象設備・機器から取得される時系列データを読み取る。当該データは、複数の評価項目の状態量を含んでいる。本願明細書において、「評価項目」は、診断対象設備・機器から取得される複数種類の時系列データの物理量の名称であり、マハラノビス距離の算出に用いる項目である。発電機を例に説明すると、運転データとして、発電機の出力、回転速度ならびに電圧および電流などの評価項目を含み、計測データとして、発電機に取り付けられたセンサにより計測される発電機を構成する機器や部品の温度および振動などの評価項目を含む。なお、これらの評価項目は例示であって、運転データおよび計測データの項目数は限定されるものではない。データ読み取り部2は、読み取りデータをデータ表示部3、単位空間定義部4および診断部6へ送信する。
データ表示部3は、データ読み取り部2から受信した読み取りデータを、時系列データとしてグラフ化して表示する。
単位空間定義部4は、データ読み取り部2から受信した読み取りデータを用いて、診断に用いる単位空間のデータ長さおよび単位空間の更新周期を決定する。本願明細書において「単位空間」は、診断対象の運転状態を判定するための基準となる。単位空間は、正常運転時の運転データおよび計測データ(以下、「正常運転データ」とも称する)から作成される。単位空間は、単位空間定義部4で決定されたデータ長さの正常運転データから作成されるとともに、単位空間定義部4で決定された更新周期に従って周期的に更新される。
データ長さ決定部10は、読み取りデータのうちの正常運転データを用いて、単位空間のデータ長さを決定する。なお、データ長さ決定部10は、必要に応じて、正常運転データに対して任意の演算処理が施されたデータを用いることができる。任意の演算処理とは、たとえば、微分、移動平均もしくは、複数の評価項目間の時系列データの和、差または平均などの処理である。
図1に戻って、更新周期決定部11は、読み取りデータのうちの正常運転データを用いて、単位空間の更新周期を決定する。単位空間の更新周期とは、上述したように、同じ単位空間を用いて診断を行なう時間幅である。したがって、決定した更新周期に基づいた更新時期に到達すると、新たな単位空間を用いて診断が行なわれることになる。
図1に戻って、単位空間データ作成部5は、単位空間定義部4で決定された単位空間のデータ長さおよび更新周期に基づいて、単位空間データを作成する。なお、単位空間データとは、単位空間を構成するデータを意味し、以降、単位空間と同じ意味で使用する。初回の(単位空間データ蓄積部8にデータが蓄積されていない状態での)診断では、単位空間データ作成部5は、読み取りデータから、単位空間定義部4で決定されたデータ長さの正常運転データを切り出し、切り出した正常運転データを単位空間データとする。
診断部6は、単位空間データ作成部5により作成された単位空間と、データ読み取り部2で読み取られ、必要に応じて前処理が施されたデータとを用いて、MT法によりマハラノビス距離を求める。マハラノビス距離は、公知の方法によって算出することができる。なお、診断部6は、ある診断時刻のデータに対して、単位空間の数に応じて複数のマハラノビス距離を求める。
異常判定部7は、診断部6により求められた複数のマハラノビス距離に基づいて、診断対象の設備の運転状態における異常の有無を判定する。具体的には、異常判定部7は、複数の単位空間を用いてそれぞれ算出された複数のマハラノビス距離と、予め設定された閾値とを比較することにより、設備の運転状態の異常の有無を判定する。
単位空間用データ蓄積部8は、診断部6によって診断がなされた、複数の評価項目の状態量を有するデータにそれらのマハラノビス距離を紐付けて蓄積する。
判定結果出力部9は、異常判定部7における判定結果を出力する。判定結果出力部9は、たとえば、表示部を有しており、複数の単位空間を用いてそれぞれ求められた複数のマハラノビス距離の時系列変化を表示部に表示する。判定結果出力部9は、さらに、すべてのマハラノビス距離に基づいて判定された、診断対象の運転状態の有無についての判定結果を表示部に表示する。判定結果出力部9は、これらの判定結果を表示部に表示するとともに、図示しない通信手段を用いて外部の装置に送信する構成としてもよい。
次に、実施の形態1に係る異常診断装置のハードウェア構成例について説明する。
次に、実施の形態1に係る異常診断装置1が奏する作用効果について説明する。
上述した実施の形態1では、データ長さが互いに異なる複数の単位空間を用いて、設備の異常を診断する構成について説明した。実施の形態2では、更新周期よりも長い時間をかけて緩やかに変化する経年劣化などの異常変動であっても検出を可能とすることを目的とした構成について説明する。具体的には、データ収集時期が互いに異なる複数の単位空間を用いて、設備の異常を診断する構成を説明する。なお、実施の形態1と重複しており、実施の形態1にて既に説明した事項については、説明を省略する。
実施の形態2では、単位空間データ作成部5(図2参照)は、上述した方法を用いて決定したデータ長さを有する単位空間を作成する際、データ収集時期の異なる複数の単位空間からなる単位空間群を作成する。
次に、実施の形態2に係る異常診断装置が奏する作用効果について説明する。以下の説明では、データ収集時期が互いに異なる3つの単位空間を用いて診断対象の異常を診断する場合を想定する。
実施の形態3では、実施の形態1における単位空間の更新方法について説明する。単位空間の更新は、単位空間データ作成部5(図1参照)により実行される。なお、本実施の形態で用いる単位空間のデータ長さおよび更新周期は、実施の形態1で説明した方法により、単位空間定義部4で決定されたデータ長さ(データ数)および更新周期であるとする。
実施の形態3で説明した単位空間の更新方法においては、診断開始時点から次の更新時期の間に単位空間データ蓄積部8に蓄積されたデータのうち、マハラノビス距離が閾値以下となるデータの数が、予め単位空間定義部4において決定された単位空間データ数に満たない場合が起こり得る。実施の形態4では、このような場合における単位空間の更新方法について説明する。
図17および図18は、単位空間の第1の更新方法の処理手順を説明するための図である。図17(A)から図17(C)および図18(A)から図18(C)には、診断を開始してから更新時期に到達するごとに単位空間が更新される様子が段階的に示されている。
図19から図21は、単位空間の第2の更新方法の処理手順を説明するための図である。図19(A)から図19(C)、図20(A)から図20(C)および、図21(A)から図21(C)には、診断を開始してから更新周期に到達するごとに単位空間が更新される様子が段階的に示されている。
実施の形態5では、単位空間更新時に単位空間データ蓄積部8に蓄積されるデータの中から,新規に作成する単位空間として使用するものを選択するためのマハラノビス距離の閾値を決定する方法について説明する。図22は、マハラノビス距離の閾値を決定する方法を説明するための図である。図22には、マハラノビス距離の度数分布(ヒストグラム)が例示されている。図22のヒストグラムは、異常が発生しておらず正常状態であることが既知の任意の期間におけるデータに対して診断を行ない、求められたマハラノビス距離のヒストグラムである。ヒストグラムの横軸はマハラノビス距離の区分を表し、縦軸は各区分に含まれるマハラノビス距離の相対度数、および累積相対度数を表す。
Claims (30)
- 診断対象の運転状態の異常を診断する異常診断方法であって、
前記診断対象の正常運転データから、前記診断対象の運転状態を判定するための基準となる単位空間を作成するステップと、
前記診断対象から、複数の評価項目の状態量を有するデータを取得するステップと、
作成された前記単位空間を用いて、取得した前記データのマハラノビス距離を算出するステップと、
算出された前記マハラノビス距離に基づいて、前記診断対象の運転状態の異常を判定するステップとを備え、
前記単位空間を作成するステップは、データ長さが互いに異なる複数の単位空間を作成するステップを含み、
前記複数の単位空間を作成するステップは、前記診断対象から取得される前記データにおける前記複数の評価項目間の相関係数、および前記データの正常変動周期の少なくとも1つに基づいて、各前記複数の単位空間のデータ長さを決定するステップを含み、
前記マハラノビス距離を算出するステップは、作成された前記複数の単位空間を用いて複数のマハラノビス距離を算出するステップを含み、
前記異常を判定するステップは、算出された前記複数のマハラノビス距離に基づいて異常を判定するステップを含む、異常診断方法。 - 診断対象の運転状態の異常を診断する異常診断方法であって、
前記診断対象の正常運転データから、前記診断対象の運転状態を判定するための基準となる単位空間を作成するステップと、
前記診断対象から、複数の評価項目の状態量を有するデータを取得するステップと、
作成された前記単位空間を用いて、取得した前記データのマハラノビス距離を算出するステップと、
算出された前記マハラノビス距離に基づいて、前記診断対象の運転状態の異常を判定するステップとを備え、
前記単位空間を作成するステップは、データ長さが互いに異なる複数の単位空間を作成するステップを含み、
前記マハラノビス距離を算出するステップは、作成された前記複数の単位空間を用いて同一の診断時刻の前記データに対して、複数のマハラノビス距離を算出するステップを含み、
前記異常を判定するステップは、算出された前記複数のマハラノビス距離に基づいて異常を判定するステップを含む、異常診断方法。 - 前記診断対象から取得される前記データにおける前記複数の評価項目間の相関係数に基づいて、前記単位空間の更新周期を決定し、前記単位空間を周期的に更新するステップをさらに備える、請求項1または2に記載の異常診断方法。
- 前記診断対象から取得される前記データにおける前記複数の評価項目間の相関係数に基づいて決定した更新周期、および前記データの変動周期の分析から求めた周期の定数倍として決定した更新周期の少なくとも1つを用いて、前記単位空間を周期的に更新するステップをさらに備える、請求項1または2に記載の異常診断方法。
- 前記複数の単位空間を作成するステップは、前記診断対象から取得される前記データにおける前記複数の評価項目間の相関係数、および前記データの正常変動周期の少なくとも1つに基づいて、各前記複数の単位空間のデータ長さを決定するステップを含む、請求項2から4のいずれか1項に記載の異常診断方法。
- 診断対象の運転状態の異常を診断する異常診断方法であって、
前記診断対象の正常運転データから、前記診断対象の運転状態を判定するための基準となる単位空間を作成するステップと、
前記診断対象から、複数の評価項目の状態量を有するデータを取得するステップと、
作成された前記単位空間を用いて、取得した前記データのマハラノビス距離を算出するステップと、
算出された前記マハラノビス距離に基づいて、前記診断対象の運転状態の異常を判定するステップとを備え、
前記単位空間を作成するステップは、正常運転データの収集時期が互いに異なる複数の単位空間を作成するステップを含み、
前記マハラノビス距離を算出するステップは、作成された前記複数の単位空間を用いて複数のマハラノビス距離を算出するステップを含み、
前記異常を判定するステップは、算出された前記複数のマハラノビス距離の変化量に基づいて異常を判定するステップを含む、異常診断方法。 - 前記単位空間を周期的に更新するステップは、
診断開始後、前記更新周期に基づいた更新時期に到達するごとに、前記更新時期までの診断に使用した前記単位空間を構成するデータをすべて破棄するステップと、
診断開始後、1回目の前記更新時期に到達したときに、診断開始時点から前記1回目の更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が閾値以下であるデータを、最新から過去に遡って前記単位空間データ数分抽出するとともに、抽出したデータを用いて前記1回目の更新時期以降の診断に用いる前記単位空間を新規に作成するステップと、
診断開始後、2回目以降の各前記更新時期に到達したときに、前回の前記更新時期から今回の前記更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを、最新から過去に遡って前記単位空間データ数分抽出するとともに、抽出したデータを用いて前記今回の更新時期以降の診断に用いる前記単位空間を新規に作成するステップとを含む、請求項3または4に記載の異常診断方法。 - 前記単位空間を周期的に更新するステップは、
診断開始後、前記更新周期に基づいた1回目の更新時期に到達したときに、診断開始時点から前記1回目の更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が閾値以下であるデータを、最新から過去に遡って抽出し、抽出したデータを用いて前記1回目の更新時期以降の診断に用いる第1の前記単位空間を新規に作成するステップと、
診断開始後、2回目以降の各前記更新時期に到達したときに、前回の前記更新時期から今回の前記更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを、最新から過去に遡って抽出し、抽出したデータを用いて前記今回の更新時期以降の診断に用いる第2の前記単位空間を新規に作成するステップとを含み、
前記第1の単位空間を新規に作成するステップは、
前記1回目の更新時期において、診断開始時点から前記1回目の更新時期までに取得された前記データのうち前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が、前記単位空間データ数に満たない場合には、前記1回目の更新時期以降も、前記1回目の更新時期前と同じ前記単位空間を用いて診断を継続するステップと、
診断開始時点から最新の診断までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に達した時点を新たな更新時期とし、前記新たな更新時期に到達したときに前記新たな更新時期までの診断に使用した前記単位空間を構成するデータをすべて破棄するとともに、診断開始時点から前記新たな更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを用いて前記新たな更新時期以降の診断に用いる前記第1の単位空間を作成するステップとを含み、
前記第2の単位空間を新規に作成するステップは、
前記今回の更新時期において、前回の前記更新時期から今回の前記更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に満たない場合には、今回の前記更新時期以降も、今回の前記更新時期前と同じ前記単位空間を用いて診断を継続するステップと、
前回の前記更新時期から最新の診断までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が閾値以下であるデータ数が前記単位間データ数に達した時点を新たな更新時期とし、前記新たな更新時期に到達したときに前記新たな更新時期までの診断に使用した前記単位空間を構成するデータをすべて破棄するとともに、前回の前記更新時期から前記新たな更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを用いて前記新たな更新時期以降の診断に用いる前記第2の単位空間を作成するステップとを含む、請求項3または4に記載の異常診断方法。 - 前記単位空間を周期的に更新するステップは、
診断開始後、前記更新周期に基づいた1回目の更新時期に到達したときに、前記1回目の更新時期以降の診断に用いる第1の前記単位空間を新規に作成するステップと、
診断開始後、2回目以降の各前記更新時期に到達したときに、前記今回の更新時期以降の診断に用いる第2の前記単位空間を新規に作成するステップとを含み、
前記第1の単位空間を新規に作成するステップは、
前記1回目の更新時期において、診断開始時点から前記1回目の更新時期までに取得された前記データのうち前記マハラノビス距離が閾値以下であるデータ数が単位空間データ数に満たず、前記マハラノビス距離の算出に用いる評価項目数以上またはその定数倍以上であるときには、前記1回目の更新時期までの診断に使用した前記単位空間を構成するデータをすべて破棄するとともに、前記1回目の更新時期までに取得された前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを用いて前記1回目の更新時期以降の診断に用いる前記第1の単位空間を作成するステップと、
診断開始時点から前記1回目の更新時期までに取得された前記データのうち前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に満たず、前記評価項目数未満またはその定数倍未満であるときには、2回目の前記更新時期に到達するまで、前記1回目の更新時期前と同じ前記単位空間を用いて次の前記更新時期まで診断を継続するステップとを含み、
前記第2の単位空間を新規に作成するステップは、
今回の前記更新時期において、前回の前記更新時期から前記今回の更新時期までに取得された前記データのうち前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に満たず、前記評価項目数以上またはその定数倍以上であるときには、前記今回の更新時期までの診断に使用した前記単位空間を構成するデータをすべて破棄するとともに、前記前回の更新時期から前記今回の更新時期までに取得された前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを用いて前記今回の更新時期以降の診断に用いる前記第2の単位空間を作成するステップと、
前記前回の更新時期から前記今回の更新時期までに取得された前記データのうち前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に満たず、前記評価項目数未満またはその定数倍未満であるときには、次回の前記更新時期に到達するまで、前記今回の更新時期前と同じ前記単位空間を用いて診断を継続するステップとを含む、請求項3または4に記載の異常診断方法。 - 異常が発生していないことが既知である任意の期間に対して求めたマハラノビス距離を用いてヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムの累積相対度数が予め定めた値となるときの前記マハラノビス距離を前記閾値に設定するステップをさらに備える、請求項7から9のいずれか1項に記載の異常診断方法。
- 診断対象の運転状態の異常を診断する異常診断装置であって、
前記診断対象の正常運転データから、前記診断対象の運転状態を判定するための基準となる単位空間を作成する単位空間データ作成部と、
前記診断対象から、複数の評価項目の状態量を有するデータを取得するデータ読み取り部と、
作成された前記単位空間を用いて、取得した前記データのマハラノビス距離を算出する診断部と、
算出された前記マハラノビス距離に基づいて、前記診断対象の運転状態の異常を判定する異常判定部と、
前記単位空間を定義する単位空間定義部とを備え、
前記単位空間データ作成部は、データ長さが互いに異なる複数の単位空間を作成し、
前記単位空間定義部は、前記診断対象から取得される前記データにおける前記複数の評価項目間の相関係数、および前記データの正常変動周期の少なくとも1つに基づいて、各前記複数の単位空間のデータ長さを決定し、
前記診断部は、作成された前記複数の単位空間を用いて複数のマハラノビス距離を算出し、
前記異常判定部は、算出された前記複数のマハラノビス距離に基づいて異常を判定する、異常診断装置。 - 診断対象の運転状態の異常を診断する異常診断装置であって、
前記診断対象の正常運転データから、前記診断対象の運転状態を判定するための基準となる単位空間を作成する単位空間データ作成部と、
前記診断対象から、複数の評価項目の状態量を有するデータを取得するデータ読み取り部と、
作成された前記単位空間を用いて、取得した前記データのマハラノビス距離を算出する診断部と、
算出された前記マハラノビス距離に基づいて、前記診断対象の運転状態の異常を判定する異常判定部とを備え、
前記単位空間データ作成部は、データ長さが互いに異なる複数の単位空間を作成し、
前記診断部は、作成された前記複数の単位空間を用いて同一の診断時刻の前記データに対して、複数のマハラノビス距離を算出し、
前記異常判定部は、算出された前記複数のマハラノビス距離に基づいて異常を判定する、異常診断装置。 - 前記単位空間データ作成部は、前記診断対象から取得される前記データにおける前記複数の評価項目間の相関係数に基づいて決定した更新周期を用いて、前記単位空間を周期的に更新する、請求項11または12に記載の異常診断装置。
- 前記単位空間データ作成部は、前記診断対象から取得される前記データにおける前記複数の評価項目間の相関係数に基づいて決定した更新周期、および前記データの変動周期の分析から求めた周期の定数倍として決定した更新周期の少なくとも1つを用いて、前記単位空間を周期的に更新する、請求項11または12に記載の異常診断装置。
- 前記単位空間定義部は、前記診断対象から取得される前記データにおける前記複数の評価項目間の相関係数、および前記データの正常変動周期の少なくとも1つに基づいて、各前記複数の単位空間のデータ長さを決定する、請求項11に記載の異常診断装置。
- 診断対象の運転状態の異常を診断する異常診断装置であって、
前記診断対象の正常運転データから、前記診断対象の運転状態を判定するための基準となる単位空間を作成する単位空間データ作成部と、
前記診断対象から、複数の評価項目の状態量を有するデータを取得するデータ読み取り部と、
作成された前記単位空間を用いて、取得した前記データのマハラノビス距離を算出する診断部と、
算出された前記マハラノビス距離に基づいて、前記診断対象の運転状態の異常を判定する異常判定部とを備え、
前記単位空間データ作成部は、前記正常運転データの収集時期が互いに異なる複数の単位空間を作成し、
前記診断部は、作成された前記複数の単位空間を用いて複数のマハラノビス距離を算出し、
前記異常判定部は、算出された前記複数のマハラノビス距離の変化量に基づいて異常を判定する、異常診断装置。 - 前記単位空間データ作成部は、
診断開始後、前記更新周期に基づいた更新時期に到達するごとに、前記更新時期までの診断に使用した前記単位空間を構成するデータをすべて破棄し、
診断開始後、1回目の前記更新時期に到達したときに、診断開始時点から前記1回目の更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が閾値以下であるデータを、最新から過去に遡って前記単位空間データ数分抽出するとともに、抽出したデータを用いて前記1回目の更新時期以降の診断に用いる前記単位空間を新規に作成し、
診断開始後、2回目以降の各前記更新時期に到達したときに、前回の前記更新時期から今回の前記更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを、最新から過去に遡って前記単位空間データ数分抽出するとともに、抽出したデータを用いて前記今回の更新時期以降の診断に用いる前記単位空間を新規に作成する、請求項13または14に記載の異常診断装置。 - 前記単位空間データ作成部は、
診断開始後、前記更新周期に基づいた1回目の更新時期に到達したときに、診断開始時点から前記1回目の更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が閾値以下であるデータを、最新から過去に遡って抽出し、抽出したデータを用いて前記1回目の更新時期以降の診断に用いる第1の前記単位空間を新規に作成し、
診断開始後、2回目以降の各前記更新時期に到達したときに、前回の前記更新時期から今回の前記更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを、最新から過去に遡って抽出し、抽出したデータを用いて前記今回の更新時期以降の診断に用いる第2の前記単位空間を新規に作成するように構成され、
前記第1の単位空間を新規に作成するとき、前記単位空間データ作成部は、
前記1回目の更新時期において、診断開始時点から前記1回目の更新時期までに取得された前記データのうち前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が、前記単位空間データ数に満たない場合には、前記1回目の更新時期以降も、前記1回目の更新時期前と同じ前記単位空間を用いて診断を継続し、
診断開始時点から最新の診断までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に達した時点を新たな更新時期とし、前記新たな更新時期に到達したときに前記新たな更新時期までの診断に使用した前記単位空間を構成するデータをすべて破棄し、
診断開始時点から前記新たな更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを用いて前記新たな更新時期以降の診断に用いる前記第1の単位空間を作成し、
前記第2の単位空間を新規に作成するとき、前記単位空間データ作成部は、
前記今回の更新時期において、前回の前記更新時期から今回の前記更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に満たない場合には、今回の前記更新時期以降も、今回の前記更新時期前と同じ前記単位空間を用いて診断を継続し、
前回の前記更新時期から最新の診断までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に達した時点を新たな更新時期とし、前記新たな更新時期に到達したときに前記新たな更新時期までの診断に使用した前記単位空間を構成するデータをすべて破棄し、
前回の前記更新時期から前記新たな更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを用いて前記新たな更新時期以降の診断に用いる前記第2の単位空間を作成する、請求項13または14に記載の異常診断装置。 - 前記単位空間データ作成部は、
診断開始後、前記更新周期に基づいた1回目の更新時期に到達したときに、前記1回目の更新時期以降の診断に用いる第1の前記単位空間を新規に作成し、
診断開始後、2回目以降の各前記更新時期に到達したときに、前記今回の更新時期以降の診断に用いる第2の前記単位空間を新規に作成するように構成され、
前記第1の単位空間を新規に作成するとき、前記単位空間データ作成部は、
前記1回目の更新時期において、診断開始時点から前記1回目の更新時期までに取得された前記データのうち前記マハラノビス距離が閾値以下であるデータ数が単位空間データ数に満たず、前記マハラノビス距離の算出に用いる評価項目数以上またはその定数倍以上であるときには、前記1回目の更新時期までの診断に使用した前記単位空間を構成するデータをすべて破棄するとともに、前記1回目の更新時期までに取得された前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを用いて前記1回目の更新時期以降の診断に用いる前記第1の単位空間を作成し、
診断開始時点から前記1回目の更新時期までに取得された前記データのうち前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に満たず、前記評価項目数未満またはその定数倍未満であるときには、2回目の前記更新時期に到達するまで、前記1回目の更新時期前と同じ前記単位空間を用いて次の前記更新時期まで診断を継続し、
前記第2の単位空間を新規に作成するとき、前記単位空間データ作成部は、
今回の前記更新時期において、前回の前記更新時期から前記今回の更新時期までに取得された前記データのうち前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に満たず、前記評価項目数以上またはその定数倍以上であるときには、前記今回の更新時期までの診断に使用した前記単位空間を構成するデータをすべて破棄するとともに、前記前回の更新時期から前記今回の更新時期までに取得された前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを用いて前記今回の更新時期以降の診断に用いる前記第2の単位空間を作成し、
前記前回の更新時期から前記今回の更新時期までに取得された前記データのうち前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に満たず、前記評価項目数未満またはその定数倍未満であるときには、次回の前記更新時期に到達するまで、前記今回の更新時期前と同じ前記単位空間を用いて診断を継続する、請求項13または14に記載の異常診断装置。 - 前記単位空間データ作成部は、異常が発生していないことが既知である任意の期間に対して求めたマハラノビス距離を用いてヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムの累積相対度数が予め定めた値となるときの前記マハラノビス距離を前記閾値に設定する、請求項17から19のいずれか1項に記載の異常診断装置。
- コンピュータに、診断対象の運転状態の異常を診断する処理を実行させるためのプログラムであって、
前記診断対象の正常運転データから、前記診断対象の運転状態を判定するための基準となる単位空間を作成するステップと、
前記診断対象から、複数の評価項目の状態量を有するデータを取得するステップと、
作成された前記単位空間を用いて、取得した前記データのマハラノビス距離を算出するステップと、
算出された前記マハラノビス距離に基づいて、前記診断対象の運転状態の異常を判定するステップとを前記コンピュータに実行させ、
前記単位空間を作成するステップは、データ長さが互いに異なる複数の単位空間を作成するステップを含み、
前記複数の単位空間を作成するステップは、前記診断対象から取得される前記データにおける前記複数の評価項目間の相関係数、および前記データの正常変動周期の少なくとも1つに基づいて、各前記複数の単位空間のデータ長さを決定するステップを含み、
前記マハラノビス距離を算出するステップは、作成された前記複数の単位空間を用いて複数のマハラノビス距離を算出するステップを含み、
前記異常を判定するステップは、算出された前記複数のマハラノビス距離に基づいて異常を判定するステップを含む、異常診断プログラム。 - コンピュータに、診断対象の運転状態の異常を診断する処理を実行させるためのプログラムであって、
前記診断対象の正常運転データから、前記診断対象の運転状態を判定するための基準となる単位空間を作成するステップと、
前記診断対象から、複数の評価項目の状態量を有するデータを取得するステップと、
作成された前記単位空間を用いて、取得した前記データのマハラノビス距離を算出するステップと、
算出された前記マハラノビス距離に基づいて、前記診断対象の運転状態の異常を判定するステップとを前記コンピュータに実行させ、
前記単位空間を作成するステップは、データ長さが互いに異なる複数の単位空間を作成するステップを含み、
前記マハラノビス距離を算出するステップは、作成された前記複数の単位空間を用いて同一の診断時刻の前記データに対して、複数のマハラノビス距離を算出するステップを含み、
前記異常を判定するステップは、算出された前記複数のマハラノビス距離に基づいて異常を判定するステップを含む、異常診断プログラム。 - 前記診断対象から取得される前記データにおける前記複数の評価項目間の相関係数に基づいて、前記単位空間の更新周期を決定し、前記単位空間を周期的に更新するステップをさらに前記コンピュータに実行させる、請求項21または22に記載の異常診断プログラム。
- 前記診断対象から取得される前記データにおける前記複数の評価項目間の相関係数に基づいて決定した更新周期、および前記データの変動周期の分析から求めた周期の定数倍として決定した更新周期の少なくとも1つを用いて、前記単位空間を周期的に更新するステップをさらに前記コンピュータに実行させる、請求項21または22に記載の異常診断プログラム。
- 前記複数の単位空間を作成するステップは、前記診断対象から取得される前記データにおける前記複数の評価項目間の相関係数、および前記データの正常変動周期の少なくとも1つに基づいて、各前記複数の単位空間のデータ長さを決定するステップを含む、請求項22から24のいずれか1項に記載の異常診断プログラム。
- コンピュータに、診断対象の運転状態の異常を診断する処理を実行させるためのプログラムであって、
前記診断対象の正常運転データから、前記診断対象の運転状態を判定するための基準となる単位空間を作成するステップと、
前記診断対象から、複数の評価項目の状態量を有するデータを取得するステップと、
作成された前記単位空間を用いて、取得した前記データのマハラノビス距離を算出するステップと、
算出された前記マハラノビス距離に基づいて、前記診断対象の運転状態の異常を判定するステップとを前記コンピュータに実行させ、
前記単位空間を作成するステップは、正常運転データの収集時期が互いに異なる複数の単位空間を作成するステップを含み、
前記マハラノビス距離を算出するステップは、作成された前記複数の単位空間を用いて複数のマハラノビス距離を算出するステップを含み、
前記異常を判定するステップは、算出された前記複数のマハラノビス距離の変化量に基づいて異常を判定するステップを含む、異常診断プログラム。 - 前記単位空間を周期的に更新するステップは、
診断開始後、前記更新周期に基づいた更新時期に到達するごとに、前記更新時期までの診断に使用した前記単位空間を構成するデータをすべて破棄するステップと、
診断開始後、1回目の前記更新時期に到達したときに、診断開始時点から前記1回目の更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が閾値以下であるデータを、最新から過去に遡って前記単位空間データ数分抽出するとともに、抽出したデータを用いて前記1回目の更新時期以降の診断に用いる前記単位空間を新規に作成するステップと、
診断開始後、2回目以降の各前記更新時期に到達したときに、前回の前記更新時期から今回の前記更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを、最新から過去に遡って前記単位空間データ数分抽出するとともに、抽出したデータを用いて前記今回の更新時期以降の診断に用いる前記単位空間を新規に作成するステップとを含む、請求項23または24に記載の異常診断プログラム。 - 前記単位空間を周期的に更新するステップは、
診断開始後、前記更新周期に基づいた1回目の更新時期に到達したときに、診断開始時点から前記1回目の更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が閾値以下であるデータを、最新から過去に遡って抽出し、抽出したデータを用いて前記1回目の更新時期以降の診断に用いる第1の前記単位空間を新規に作成するステップと、
診断開始後、2回目以降の各前記更新時期に到達したときに、前回の前記更新時期から今回の前記更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを、最新から過去に遡って抽出し、抽出したデータを用いて前記今回の更新時期以降の診断に用いる第2の前記単位空間を新規に作成するステップとを含み、
前記第1の単位空間を新規に作成するステップは、
前記1回目の更新時期において、診断開始時点から前記1回目の更新時期までに取得された前記データのうち前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が、前記単位空間データ数に満たない場合には、前記1回目の更新時期以降も、前記1回目の更新時期前と同じ前記単位空間を用いて診断を継続するステップと、
診断開始時点から最新の診断までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に達した時点を新たな更新時期とし、前記新たな更新時期に到達したときに前記新たな更新時期までの診断に使用した前記単位空間を構成するデータをすべて破棄するとともに、診断開始時点から前記新たな更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを用いて前記新たな更新時期以降の診断に用いる前記第1の単位空間を作成するステップとを含み、
前記第2の単位空間を新規に作成するステップは、
前記今回の更新時期において、前回の前記更新時期から今回の前記更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に満たない場合には、今回の前記更新時期以降も、今回の前記更新時期前と同じ前記単位空間を用いて診断を継続するステップと、
前回の前記更新時期から最新の診断までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に達した時点を新たな更新時期とし、前記新たな更新時期に到達したときに前記新たな更新時期までの診断に使用した前記単位空間を構成するデータをすべて破棄するとともに、前回の前記更新時期から前記新たな更新時期までに取得された前記データのうち、前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを用いて前記新たな更新時期以降の診断に用いる前記第2の単位空間を作成するステップとを含む、請求項23または24に記載の異常診断プログラム。 - 前記単位空間を周期的に更新するステップは、
診断開始後、前記更新周期に基づいた1回目の更新時期に到達したときに、前記1回目の更新時期以降の診断に用いる第1の前記単位空間を新規に作成するステップと、
診断開始後、2回目以降の各前記更新時期に到達したときに、前記今回の更新時期以降の診断に用いる第2の前記単位空間を新規に作成するステップとを含み、
前記第1の単位空間を新規に作成するステップは、
前記1回目の更新時期において、診断開始時点から前記1回目の更新時期までに取得された前記データのうち前記マハラノビス距離が閾値以下であるデータ数が単位空間データ数に満たず、前記マハラノビス距離の算出に用いる評価項目数以上またはその定数倍以上であるときには、前記1回目の更新時期までの診断に使用した前記単位空間を構成するデータをすべて破棄するとともに、前記1回目の更新時期までに取得された前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを用いて前記1回目の更新時期以降の診断に用いる前記第1の単位空間を作成するステップと、
診断開始時点から前記1回目の更新時期までに取得された前記データのうち前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に満たず、前記評価項目数未満またはその定数倍未満であるときには、2回目の前記更新時期に到達するまで、前記1回目の更新時期前と同じ前記単位空間を用いて次の前記更新時期まで診断を継続するステップとを含み、
前記第2の単位空間を新規に作成するステップは、
今回の前記更新時期において、前回の前記更新時期から前記今回の更新時期までに取得された前記データのうち前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に満たず、前記評価項目数以上またはその定数倍以上であるときには、前記今回の更新時期までの診断に使用した前記単位空間を構成するデータをすべて破棄するとともに、前記前回の更新時期から前記今回の更新時期までに取得された前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータを用いて前記今回の更新時期以降の診断に用いる前記第2の単位空間を作成するステップと、
前記前回の更新時期から前記今回の更新時期までに取得された前記データのうち前記マハラノビス距離が前記閾値以下であるデータ数が前記単位空間データ数に満たず、前記評価項目数未満またはその定数倍未満であるときには、次回の前記更新時期に到達するまで、前記今回の更新時期前と同じ前記単位空間を用いて診断を継続するステップとを含む、請求項23または24に記載の異常診断プログラム。 - 異常が発生していないことが既知である任意の期間に対して求めたマハラノビス距離を用いてヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムの累積相対度数が予め定めた値となるときの前記マハラノビス距離を前記閾値に設定するステップをさらに備える、請求項27から29のいずれか1項に記載の異常診断プログラム。
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