JP7224189B2 - クレーンとワイヤリング方法 - Google Patents
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Description
吊荷の重量が重い場合は、ジブを降ろして地上付近でワイヤロープを2本吊りの姿勢から4本吊りの姿勢へと手作業により半日以上かけて掛け替えている。
また、ワイヤロープが常に中間滑車の溝内に収まった状態となるため、切替え時にワイヤロープのキャッチミスをすることなく、安全に確実にワイヤロープの切替えが可能である。
第1節では、クレーン10の概略構成を説明する。図1は、クレーン10の2本吊り状態を模式的に示している。図2(a)は、図1のフックブロックと連結体のワイヤロープを外した側面図、図2(b)は図1の矢視Yから見た平面図、図2(c)は図1の矢視Zから見た平面図を夫々示している。
クレーン10は、クレーン本体の旋回盤上に搭載された巻上機(不図示)に取り付けられたワイヤロープ11の“巻き取られ”又は“繰り出され”によって、フックブロック30を巻上げ又は巻下しをなす構成となっている。
第2節では、連結体40を吊り掛ける吊掛体30について説明する。
図7は、吊掛体30であって、図7(a)は正面図、図7(b)は側面図を夫々示している。図7に示すように、吊掛体30は、一対のプレート31と接合ピン32(接合手段の一例)とを備え、各プレート31は、上部にジブトップに支持される支持孔33と下部に接合ピン32が接合される接合孔34を夫々設けている。
また、連結体と接合ピン32との接合は手作業によって行っても良いし、次に述べるように自動で行うようにしても良い。例えば、接合ピン32の進行方向反対側に、シリンダなどの押出手段を設け、連結体40が吊掛体30に挿入時に検知手段(リミットスイッチなど)によって検知した信号をもとにシリンダを作動させることで、自動的に遠隔操作によって接合をするようにしても構わない。
第3節では、吊掛体30に吊り掛けられ、又はフックブロック20内に格納される連結体40について説明する。
図5は、連結体40であって、図5(a)は正面図、図5(b)は側面図を夫々示している。図5に示すように、連結体40は、連結部41と一対の滑車支持部42等で構成されている。
第4節では、連結体40が格納可能なフックブロック20について説明する。
図6は、フックブロック20であって、図6(a)は正面図、図6(b)は側面図を夫々示している。図6に示すように、フックブロック20は、一対のプレート21内で複数の滑車を格納する構成とされている。
以下、第1節~第4節での構成において、図1~図4を用いて、ワイヤリングを説明する。尚、図1、図3及び図4の各図面において、便宜上、正面視における右側を右、左側を左、手前側を手前、奥側を奥、天地の天側を上、地側を下と定義して説明する。
尚、矢印II~矢印IVの手順は、中間滑車45及び下部滑車28の個数が増えれば、複数回行うことで、フックブロック20の掛け本数を増やすことが可能となる。
このように、中間滑車45の個数をピンの軸方向に増やし、それに伴い、下部滑車28の個数も中間滑車45の個数-1でピンの軸方向に増やすことで、フックブロック20は、略逆さ三角形状を変えることなく、幅方向のみ長さを変えるだけで掛け本数を増やすことができ、部品のモジュール化にもなり、カスタマイズ性の向上となる。
次に、本実施形態による切替え作用を図1、図3及び図4を用いて説明する。
図1は、2本吊り状態を示しており、通常の揚重作業時は、ワイヤロープ11によって2本吊り状態にあり、この時点ではフックブロック20の切欠き溝22には連結体40が嵌挿されている。
この状態(吊掛体30と連結体40とが連結された状態)で、巻上機によりワイヤロープ11が繰り出されていくと、図4に示すように、連結体40の中間滑車45にワイヤロープ11が巻掛けられた状態でフックブロック20のみが巻下されていき、6本吊り状態となる。
このとき、上述のように、各中間滑車45には、ワイヤロープ11が確実に巻掛けられているため、ワイヤロープ11が滑車から外れてピンにワイヤロープ11がかかることもなく、安全に2本吊り状態から6本吊り状態へと切替えをすることができる。
まず、巻上機によりワイヤロープ11が巻き取られていくと、フックブロック20が巻上げられ、吊掛体30に固定されている連結体40のガイドピン44がフックブロック20の切欠き溝22に誘導されて侵入していく。切欠き溝22の下部にあたると、巻上機による巻取りが停止し、接合ピン32による接合が解除され、吊掛体30と連結体40とは分離可能となる。
このとき、連結体40の回り止めピン43は、切欠き溝22内に格納されている。
この状態(吊掛体30と連結体40とが分離可能状態)で、巻上機によりワイヤロープ11が繰り出されていくと、図1に示すように、フックブロック20と連結体40とが一体に巻下されていき、2本吊り状態となる。
このとき、回り止めピン43は切欠き溝22内に格納されているため、回り止めピン43は切欠き溝22によって回転方向の移動が規制され、連結体40はガイドピン44を支点として回転することなく、切欠き溝22内に確実に格納された状態となる。
以上のように、本実施形態によれば、建設工事用に使用され、吊荷の重量に応じて巻上げ・巻下しするワイヤロープの掛け本数を切替ることができるクレーンを実施することができる。
11 ワイヤロープ
12 ジブトップ
13 頂部滑車
20 フックブロック
22 切欠き溝
24 吊フック
26 上部滑車
28 下部滑車
30 吊掛体
40 連結体
41 連結部
45 中間滑車
Claims (3)
- 一方がクレーンのジブトップに支持され、他方に連結部を備える吊掛け体と、
下部に吊フックが取り付けられ、上部に上向き開口の切欠き溝が設けられたフックブロックと、
前記切欠き溝に挿脱可能、且つ前記連結部に連結可能な連結体と、
を備え、
前記フックブロックは、ジブトップに取り付けられた2個の頂部滑車に巻掛けられたワイヤロープによって巻上げ・巻下しがなされるクレーンであって、
前記連結体は、下部にn(nは2以上の整数)個の中間滑車が滑車の軸方向に連設され、
前記フックブロック内の上部には、一対の上部滑車が前記切欠き溝を挟んで水平方向に両側設けられ、
前記フックブロック内の略中央部には、n-1個の下部滑車が中間滑車の鉛直方向に設けられ、
ワイヤロープを巻上げて連結体を連結部に連結した後、ワイヤロープを巻下げたときには、中間滑車にワイヤロープが掛けられ2×(n+1)本吊り状態となり、ワイヤロープを巻上げて、連結体が切欠き溝に収納されワイヤロープが中間滑車の溝内に収まった状態で連結を解除したときには、連結体とフックブロックは一体に巻下げられ2本吊り状態に切替えられる構成となされ、
一方の頂部滑車に巻掛けられたワイヤロープは、一方の上部滑車を経由し、滑車の軸方向に関して一方側の中間滑車に巻掛けられ、下部滑車に巻掛けられ、他方側の中間滑車に巻掛けられ、他方の上部滑車を経由し、他方の頂部滑車に巻掛けられた状態である、
クレーン。 - 請求項1に記載のクレーンにおいて、
n-1個の前記下部滑車は、n個の前記中間滑車間のn-1個ある隙間のセンターの位置にそれぞれ配置されている、
クレーン。 - 一方がクレーンのジブトップに支持され、他方に連結部を備える吊掛け体と、
下部に吊フックが取り付けられ、上部に上向き開口の切欠き溝が設けられたフックブロックと、
前記切欠き溝に挿脱可能、且つ前記連結部に連結可能な連結体と、
を備え、
前記フックブロックは、ジブトップに取り付けられた2個の頂部滑車に巻掛けられたワイヤロープによって巻上げ・巻下しがなされ、
前記連結体は、下部にn(nは2以上の整数)個の中間滑車が滑車の軸方向に連設され、
前記フックブロック内の上部には、一対の上部滑車が前記切欠き溝を挟んで水平方向に両側設けられ、
前記フックブロック内の略中央部には、n-1個の下部滑車が中間滑車の鉛直方向に設けられ、
前記頂部滑車のうち一方からワイヤロープが垂らされ、前記一対の上部滑車を夫々経由し、他方の頂部滑車へワイヤロープが掛け回されることで、フックブロックを巻上げ・巻下し可能にするワイヤリング方法であって、
一対の上部滑車を夫々経由する過程において、
一方の上部滑車からワイヤローブが、n個の中間滑車のうち該中間滑車の軸方向一方側に掛け回される工程aと、
工程aの後、n-1個の下部滑車、或いはn-1個の下部滑車のうち該下部滑車の軸方向一方側に掛け回される工程bと、
工程bの後、中間滑車の他方、或いは中間滑車の軸方向一方側から他方側に向けて次番手の中間滑車に掛け回される工程cと、
を含み、
前記工程a-工程cの手順を少なくとも1回行った後に、
他方の上部滑車を経由させる、ワイヤリング方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019003213A JP7224189B2 (ja) | 2019-01-11 | 2019-01-11 | クレーンとワイヤリング方法 |
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JP2020111432A JP2020111432A (ja) | 2020-07-27 |
JP7224189B2 true JP7224189B2 (ja) | 2023-02-17 |
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Family Applications (1)
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013203530A (ja) | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Kitagawa Iron Works Co Ltd | クレーンの複滑車機構 |
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- 2019-01-11 JP JP2019003213A patent/JP7224189B2/ja active Active
Patent Citations (1)
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