JP7222176B2 - 脳波測定方法及び脳波測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、脳波測定方法及び脳波測定装置に関する。
被験者の脳波を測定する技術として、例えば特許文献1には、被験者に取り付けられる電極を有する脳波キャップを備える脳波測定装置が記載されている。
特開2015-054240号公報
従来の脳波測定では、被験者の身体(例えば頭部)を計測して人手で理想的な電極位置を求めて電極を配置していた。
しかしながら、毎回理想的な位置に電極を配置できるとは限らないため、不適切な配置により測定精度の低下を招いていた。
本発明は、脳波を測定する際の電極の配置位置のズレによる測定精度の低下を抑制することを目的とする。
本発明の一態様に係る脳波測定方法は、被験者に装着した電極により被験者の脳波を測定する脳波測定方法であって、被験者に発生して脳波に混入する特徴信号が、電極を配置すべき目標位置まで伝播する第1伝播程度と、特徴信号が電極の現在の配置位置まで特徴信号が伝播する第2伝播程度とを比較し、第1伝播程度と第2伝播程度との比較結果に基づいて、現在の配置位置と目標位置とのずれを検出する。
本発明の他の一態様に係る脳波測定方法は、被験者に装着した電極により被験者の脳波を測定する脳波測定方法であって、被験者に発生して脳波に混入する特徴信号が、電極を配置すべき目標位置まで伝播する第1伝播程度と、特徴信号が電極の現在の配置位置まで特徴信号が伝播する第2伝播程度とに基づいて、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号から目標位置にて検出される脳波信号を推定する。
本発明の一態様によれば、脳波を測定する際の電極の配置位置のズレによる測定精度の低下を抑制できる。
実施形態に係る脳波測定装置の一例を示すブロック図である。 脳波の波形の一例を表すグラフである。 運動準備電位の測定方法を説明するための概略図である。 国際10-20法による電極配置方法を示す頭部の側面図である。 国際10-20法による電極配置方法を示す頭部の上面図である。 図1に示すコントローラの機能構成の第1例を示すブロック図である。 振幅値マップの一例を示すグラフである。 電極の横方向位置の調整方法の第1例の説明図である。 電極の前後方向位置の調整方法の第1例の説明図である。 第1実施形態に係る脳波測定方法の一例のフローチャートである。 現在の電極位置で計測した脳波信号から目標位置での脳波信号へ変換する変換式Wの算出方法の第1例の説明図である。 現在の電極位置で計測した脳波信号から目標位置での脳波信号への変換方法の説明図である。 第2実施形態に係る脳波測定方法の一例のフローチャートである。 減衰係数マップの一例を示すグラフである。 電極の横方向位置の調整方法の第2例の説明図である。 電極の前後方向位置の調整方法の第2例の説明図である。 第3実施形態に係る脳波測定方法の一例のフローチャートである。 現在の電極位置で計測した脳波信号から目標位置での脳波信号へ変換する変換式Wの算出方法の第2例の説明図である。 第4実施形態に係る脳波測定方法の一例のフローチャートである。 第5実施形態に係る脳波測定方法の一例のフローチャートである。 第6実施形態に係る脳波測定方法の一例のフローチャートである。 第7実施形態に係る脳波測定方法の一例のフローチャートである。 図1に示すコントローラの機能構成の第2例を示すブロック図である。 第8実施形態に係る脳波測定方法の一例のフローチャートである。 第9実施形態に係る脳波測定方法の一例のフローチャートである。
以下、本発明の第1~第9実施形態について、図面を参照しつつ説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を貼付している。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下に示す本発明の第1~第9実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(第1実施形態)
本発明の実施形態に係る脳波測定装置の一例として、車両に搭載され、運転者の脳波の運動準備電位を測定して運転者の行動を予測する行動予測装置の場合を例示する。ただし本発明は、このような行動予測装置に限定されず被験者の脳波を測定するための様々な脳波測定方法及び脳波測定装置に広く適用可能である。
脳波測定装置は、図1に示すように、コントローラ1と、コントローラ1に接続された脳波計2、走行状態センサ群3、周囲状況センサ群4、アクチュエータ群5及び出力装置6とを備える。コントローラ1、脳波計2、走行状態センサ群3、周囲状況センサ群4、アクチュエータ群5及び出力装置6は、有線又は無線でデータや信号、情報を互いに送受信可能である。
コントローラ1は、実施形態に係る脳波測定装置が行う動作に必要な処理を、脳波計2から出力される脳波のデータを用いて算術論理演算をし、算術論理演算の結果に応じて制御指令(制御信号)をアクチュエータ群5及び出力装置6に出力する電子制御ユニット(ECU)等の制御回路である。コントローラ1は、例えば、プロセッサ11と、記憶装置12と、入出力インターフェース(図示省略)とを備える。
プロセッサ11は、算術論理演算装置(ALU)、制御回路(制御装置)、各種レジスタ等を含む中央演算処理装置(CPU)等に等価なマイクロプロセッサ等の装置である。記憶装置12は、半導体メモリやディスクメディア等からなり、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM及びRAM等の記憶媒体を含んでいてもよい。例えば、記憶装置12に予め記憶された、実施形態に係る脳波測定装置の動作に必要な一連の処理を示すプログラム(行動予測プログラム)をプロセッサ11が実行し得る。
コントローラ1は、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)等のプログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)等を有していてもよく、汎用の半導体集積回路中にソフトウェアによる処理で等価的に設定される機能的な論理回路等でも構わない。コントローラ1を構成する各部は、単一のハードウェアから構成されてもよく、それぞれ別個のハードウェアから構成されてもよい。
脳波計2は、被験者である運転者(人間)の脳波(脳活動)を検出し、検出された脳波信号(脳波データ)をコントローラ1に出力する。脳波計2は脳波計測用の電極群(複数の電極)21、電極群21で採集された電位変化である複数の脳波信号を増幅する増幅器22、増幅器22から出力された複数の脳波信号のそれぞれから所定の通過帯域の周波数成分を抽出するフィルタ23、抽出された脳波信号のアナログデータを所定のサンプリング周期でサンプリングしてデジタルデータに変換するA/D変換器24を有する。なお、脳波計2の電極群21以外の機能の一部がコントローラ1に内蔵されていてもよい。
脳波計2は、運転者の頭部に取り付けられた複数の電極間に生じる微弱な電位差信号を運転者の脳において生じる電気活動として検出する。例えば、コントローラ1は、脳波計2により検出された各電極の脳波のデータ間の電位差信号を周波数解析することにより、運転者の脳において生じる運動準備電位(MRP)を算出する。
運動準備電位は、思考や認知の結果として現れる脳の反応を示す事象関連電位(ERP)の一種であり、自発的に手や脚等を動かそうとする時に発生する電位である。
運動準備電位の基礎となる脳波は運転者が実際に行動を開始する前に発生する。このため、運動準備電位は運転者が行動を開始するタイミングよりも2秒程度前から検出され、400ms程度前からより大きく検出される。このため、運動準備電位を算出することにより、運転者が実際に行動を開始する前に運転者の行動(行動意図)を予測することができる。なお、ここでは周波数解析により運動準備電位を算出する場合を例示するが、周波数解析に限らずパターン解析でもよく、信号解析できるものであればよい。
図2は、脳波信号における特徴ベクトルの一例を示す図である。ここでは、運転者の行動開始前の脳波信号からN個の特徴量を抽出し、脳波の特徴ベクトルP=(p1,p2,…,pN)を生成する。特徴量は、例えば一定の等間隔でサンプリングした値等を使用する。図3に示すように、過去の運動準備電位の特徴量を予めデータベース化しておき、特徴空間に配置される領域Dを決定する。
領域Dの定義は、例えば複数サンプルがあれば、ベクトル集合{P}の重心点を中心とし、半径を標準偏差σとする円を領域Dとして決定する。そして、運転者からリアルタイムで計測した運動準備電位の特徴ベクトルPが、領域Dに入るか否かを判定する。ここで、特徴ベクトルPが領域Dに入る場合に運動準備電位が発生していると判定し、特徴ベクトルPが領域Dに入っていない場合に運動準備電位が発生していないと判定する。
図1を参照する。コントローラ1は、脳波計2により計測された脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。コントローラ1は更に、運転者の行動が予測された場合、走行状態センサ群3により検出された車両の走行状況や、周囲状況センサ群4により検出された車両の周囲状況に基づいて運転者の行動意図を推定し、アクチュエータ群5及び出力装置6に対して車両の運転を支援するための制御指令を出力する。
走行状態センサ群3は、車速センサ31、アクセル開度センサ32、ブレーキスイッチ33、ステアリング操作量センサ34及びウインカスイッチ35を備える。車速センサ31は、車両の車輪速から車速を検出し、検出された車速をコントローラ1に出力する。アクセル開度センサ32は、アクセルペダルの踏み込み量から車両のアクセル開度を検出し、検出されたアクセル開度をコントローラ1に出力する。
ブレーキスイッチ33は、車両のブレーキペダル操作の有無等のブレーキの作動状態を検出し、検出されたブレーキの作動状態をコントローラ1に出力する。ステアリング操作量センサ34は、車両のステアリングホイールの操作角又は操向輪の操舵角をステアリング操作量として検出し、検出されたステアリング操作量をコントローラ1に出力する。ウインカスイッチ35は、方向指示器(ウインカ)の作動状態、即ち左方向スイッチのオン/オフ、及び右方向スイッチのオン/オフを検出し、検出されたウインカの作動状態をコントローラ1に出力する。
周囲状況センサ群4は、カメラ41、レーダ42、地図データベース(DB)43及び全地球測位システム(GPS)受信機44を備える。カメラ41は、車両の周囲の所定の範囲を撮像して画像データを取得するイメージセンサである。
カメラ41は、例えば車室内のフロントウィンドウ上部に設けられたCCDの広角カメラからなる。カメラ41は、ステレオカメラや全方位カメラであってもよく、複数のイメージセンサを含むようにしてもよい。カメラ41は、取得した画像データから、車両の周囲に存在する道路及び道路周辺の構造物、道路標示、標識、他車両、歩行者等を車両の周囲状況として検出し、検出された車両の周囲状況のデータをコントローラ1に出力する。
レーダ42としては、レーザレンジファインダ(LRF)や、ミリ波や超音波を用いた測距レーダを採用可能であり、例えばフロントグリル内に設けられたミリ波レーダからなる。レーダ42は、車両の周囲の所定の範囲を走査し、車両の周囲に存在する他車両等の障害物を検出する。レーダ42は、例えば障害物と車両との相対位置(方位)、障害物の相対速度、車両から障害物までの距離等を車両の周囲状況として検出する。レーダ42は、検出された車両の周囲状況のデータをコントローラ1に出力する。
地図DB43としては、半導体メモリ又はディスクメディア等の記憶媒体が使用可能である。地図DB43は、道路種別や道路線形、車線幅員、車両の通行方向、制限速度等を含む地図情報を記憶している。なお、地図情報のデータベースをサーバで管理し、更新された地図情報の差分データだけを、例えばテレマティクスサービスを通じて取得し、地図DB43に記憶された地図情報の更新を行ってもよい。なお、地図DB43は、コントローラ1の記憶装置12に内蔵されていてもよい。
GPS受信機44は、人工衛星から受信する電波に基づいて、車両の緯度、経度及び高度を車両の現在位置として取得する。コントローラ1は、GPS受信機44により取得した車両の現在位置を地図DB43に記憶された地図と照合して、地図DB43に記憶された地図上における車両の現在位置を取得する。コントローラ1は、地図上の車両の現在位置から、運転者等により設定された目的地までの走行経路を設定し、設定した走行経路をディスプレイの表示やスピーカの音声により運転者に提示したり、設定した走行経路に沿って車両の走行を制御したりすることができる。
例えば、コントローラ1は、車速センサ31により検出された車速及びウインカスイッチ35により検出されるウインカの作動状態に基づき、車両が右左折のため停止中と判定される場合に、運転者の行動が予測された場合には、発進動作及び右左折動作を支援するようにアクチュエータ群5に対して制御指令を出力する。
アクチュエータ群5は、例えばアクセル開度アクチュエータ51、ブレーキ制御アクチュエータ52及びステアリングアクチュエータ53を備える。アクセル開度アクチュエータ51は、例えば電子制御スロットルバルブからなり、コントローラ1からの制御指令の信号に基づいて車両のアクセル開度を制御する。ブレーキ制御アクチュエータ52は、例えばVDC(Vehicle Dynamics Control)等に用いられる油圧回路からなり、コントローラ1からの制御指令の信号に基づいて車両のブレーキの制動動作を制御する。ステアリングアクチュエータ53は、コントローラ1からの制御指令の信号に基づいて車両のステアリングを制御する。
また、例えばコントローラ1は、運転者の行動が予測された場合に、車両の運転を支援する運転支援情報を出力するように出力装置6に対して制御指令を出力する。例えば、車両が右左折のため停止中と判定される場合に、運転者の行動が予測された場合には、右左折後の進路上で検出された物体の有無などを知らせる運転支援情報を出力するように制御指令を出力する。
出力装置6は、ディスプレイ61及びブザー62を備える。ディスプレイ61及びブザー62は、コントローラ1からの制御指令の信号に基づいて、例えば車両の発進意図を車両の周囲に提示(報知)する。
また、ディスプレイ61及びブザー62は、コントローラ1からの制御指令の信号に基づいて運転支援情報を出力する。
次に、脳波計測用の電極群21の装着について説明する。脳波計2の脳波計測用の電極群21は、人間の頭部表面に配置される。例えば、電極キャップやバンド、ネット等に電極群21を取り付けて頭部に装着することにより、電極群21を非侵襲的に取り付けることができる。電極群21の取り付け方法は特に限定されず、例えば導電性ペースト等で電極を固定してもよく、針状の電極を頭皮内に挿入することもできる。
従来の脳波計測用の電極配置方法としては、国際10-20法に基づく電極配置方法が一般的である。国際10-20法に基づく電極配置方法は、図4A及び図4Bに示すように、鼻根PAと後頭結節PBの間、左の耳介前点PCと右の耳介前点PDの間を10%、20%、20%、20%、20%、10%に分割し、分割した位置に21個の電極Fp1,Fp2,F7,F3,Fz,F4,F8,A1,T3,C3,Cz,C4,T4,A2,T5,P3,Pz,P4,T6,O1,O2を配置する方法である。
電極Fp1,Fp2が前頭極(解剖学的には前部前頭葉)、電極F3,F4が前頭部(解剖学的には運動野)、電極C3,C4が中心部(解剖学的には中心溝)、電極P3,P4が頭頂部(解剖学的には感覚野)、電極O1,O2が後頭部(解剖学的には視覚野)、電極F7,F8が前側頭部(解剖学的には下部前頭野)、電極T3,T4が中側頭部(解剖学的には中側頭葉)、電極T5,T6が後側頭部(解剖学的には後側頭葉)、電極A1,A2が耳朶、電極Fzが正中前頭部、電極Czが正中中心部、電極Pzが正中頭頂部に位置する。
図4A及び図4Bに破線で示すが、電極FC3,FCz,FC4及び電極CP3,CPz,CP4は、国際10-20法を拡張した拡張国際10-20法(10%法)で定義される電極である。電極FC3,FCz,FC4は、電極F3,Fz,F4と電極C3,Cz,C4との間の前頭部及び中心部にそれぞれ位置する。電極CP3,CPz,CP4は、電極C3,Cz,C4と電極P3,Pz,P4との間の中心部及び頭頂部にそれぞれ位置する。
脳波の計測方法としては、単極誘導法、双極誘導法及び平均基準電極法が採用できる。単極誘導法は、耳朶の電極等を基準電極として、この基準電極と頭部表面の電極(探査電極)との間の電位差を測定する方法である。双極誘導法は、頭部表面の各電極の2点の電位差を測定する方法である。平均基準電極法は、すべての電極を結んだ点を基準電極として、この基準電極と頭部表面の電極(探査電極)と間の電位差を測定する方法である。
被験者の脳波を精度よく測定するためには、電極群21を、例えば図4A及び図4Bに示すような所定の配置位置に正確に装着する必要がある。従来は、脳波測定の知識がある者が被験者の頭の大きさを計測して装着位置を決定することにより、理想的な配置位置に電極を装着していた。
このため、繰り返し脳波を測定する場合(例えば日常的に脳波を測定する場合)のように、脳波測定の知識がある者に配置位置を毎回決定してもらうことが困難な場合、理想的な位置からずれた位置に電極群21が配置されて測定精度が低下するおそれがある。また、脳波測定の知識がある者であっても配置位置がずれるおそれがある。
そこで、本発明の実施形態では、所定の特徴信号を被験者に発生させて被験者の脳波信号に特徴信号を混入する。脳波信号に混入させる特徴信号は、例えば、アーティファクトであってよく、瞬目動作により生じる瞬目信号や、上下や左右の眼球運動により生じる眼筋電位であってよい。
そして、特徴信号を電極群21で検出し、電極群21に含まれる各電極(以下、単に「各電極」と表記する)まで伝播した特徴信号の伝播程度を測定する。
特徴信号は伝播距離に応じて減衰するため、伝播程度は電極位置に依存する。したがって、理想的な電極の配置位置で検出した特徴信号の伝播程度と、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に電極を装着した配置位置で検出した特徴信号の伝播程度とを比較することにより、実際の測定時の電極の位置が理想的な位置からずれているか否かを判断できる。
具体的には、まず、予め理想的な電極の配置位置(すなわち電極群21を配置すべき目標位置)に電極群21を配置する。このとき、脳波測定の知識がある者が運転者の頭の大きさを計測して目標位置を決定してよい。
この状態で特徴信号を被験者に発生させ、目標位置まで伝播する特徴信号の第1伝播程度を測定して記録しておく。以下、電極群21を配置すべき目標位置を単に「目標位置」と表記する。
例えば、特徴信号が混入した脳波を各電極により測定し、測定された脳波に含まれる特徴信号を検出することにより、各電極の目標位置までのそれぞれの伝播程度を測定してよい。
次に、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に、再び電極群21を装着する。このとき、目標位置に電極群21を配置したときのように厳密に運転者の頭の大きさを計測して配置位置を決定する必要はなく、例えば運転者自身で電極群21を装着してもよい。このように、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に電極群21を配置した位置を、以下「現在の配置位置」と表記する。
この状態で特徴信号を被験者に発生させて、各電極の現在の配置位置まで伝播する特徴信号の第2伝播程度を測定する。
そして、第1伝播程度と第2伝播程度とを比較することにより現在の配置位置と目標位置とのずれを検出する。したがって、検出したずれが小さくなるように配置位置を調整すれば、理想的な配置位置とのずれを低減もしくは無くすことができる。
以下、現在の配置位置と目標位置とのずれを検出するコントローラ1の機能構成を説明する。
図5を参照する。コントローラ1は、伝播程度判定部70と、脳波データベース(DB)71と、位置ずれ検出部72と、変換式決定部73と、近似部74と、予測部75を備える。
例えばコントローラ1は、記憶装置12に格納されたコンピュータプログラムをプロセッサ11で実行することにより伝播程度判定部70と、位置ずれ検出部72と、変換式決定部73と、近似部74と、予測部75の機能を実現してよい。
伝播程度判定部70は、脳波計2で測定して得られた脳波信号を入力する。伝播程度判定部70は、脳波計2から入力した脳波信号に混入した特徴信号を検出し、その振幅値を、各電極の配置位置まで伝播した特徴信号の伝播程度として判定する。
伝播程度判定部70は、目標位置に配置された電極群21により検出した脳波信号に基づいて判定した伝播程度を、第1伝播程度として脳波データベース71に記録する。
伝播程度判定部70は、図6に示すような振幅値マップを第1伝播程度として脳波データベース71に記録してよい。振幅値マップは、鼻根から各電極Fz、Cz、Pz、Oz、…までのそれぞれの距離と各電極において検出した特徴信号の振幅値に基づいて求められた、鼻根から距離と振幅値との関係を示す。
図5を参照する。伝播程度判定部70は、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に配置された電極群21により検出した脳波信号に基づいて判定した伝播程度を、第2伝播程度として位置ずれ検出部72へ出力する。
位置ずれ検出部72は、第1伝播程度を脳波データベース71から読み出す。位置ずれ検出部72は、第1伝播程度と第2伝播程度とを比較し、比較結果に基づいて現在の配置位置と目標位置とのずれを検出する。
例えば、位置ずれ検出部72は、第1伝播程度と第2伝播程度との比較結果に基づいて前後方向の位置ずれを検出してよい。
例えば位置ずれ検出部72は、図7Bに示すように、現在の配置位置で検出した特徴信号の振幅値と振幅値マップとの比較に基づいて前後方向の位置ずれを検出してよい。図7Bの例の場合、電極Fzの現在の配置位置で検出した振幅値は目標位置での振幅値よりも小さく、目標位置よりも後方に距離Lだけずれた位置S1における振幅値マップ上の振幅値と等しい。このため、電極Fzの現在の配置位置は、目標位置よりも後方に距離Lだけずれていると検出してよい。一方で電極Czの現在の配置位置で検出した振幅値は目標位置での振幅値よりも大きいため、目標位置よりも前方にずれていると検出してよい。
また、例えば位置ずれ検出部72は、左右対称に(すなわち図4Bに示す鼻根PAと後頭結節PBを結ぶ直線L1に対して線対称に)配置された2つの電極の第2伝播程度を比較し、比較結果に基づいて横方向の位置ずれを検出してもよい。
例えば瞬目信号の場合には、左右対称に配置された2つの電極(例えば電極C3及びC4)までの伝播程度は互いに等しくなる。したがって、これらの電極位置での第2伝播程度の差を横方向の位置ずれとして検出できる。
位置ずれ検出部72は、検出した現在の配置位置と目標位置とのずれを、例えば出力装置6のディスプレイ61へ出力する。
例えば図7Aに示すように、左右対称に配置された2つの電極について、現在の電極位置でそれぞれ検出した振幅値の比較結果を、横方向の位置ずれとしてディスプレイ61に表示してよい。
また例えば図7Bに示すように、振幅値マップと現在の配置位置で検出した特徴信号の振幅値との比較結果を前後方向の位置ずれとしてディスプレイ61に表示してよい。
ディスプレイ61に表示された比較結果を参照することにより、現在の配置位置と目標位置とのずれを低減もしくは無くすように配置位置を調整することができる。
各電極の配置位置を調整する際には、第1ステップとして各電極の横方向位置を調整する。
例えば、第1ステップでは、左右対称に配置された2つの電極で検出された振幅値が等しくなるように電極の横方向位置を調整する。このとき、電極の前後方向位置は変更しない。
図7Aの例では、左側部に配置される電極C3での振幅値が右側部に配置される電極C4での振幅値よりも小さいため、電極C3及びC4が目標位置より左側にずれていることが分かる。このため、電極C3及びC4を右側へ移動することにより、これらの振幅値が等しくする。
次に、第2ステップとして各電極の前後方向位置を調整する。
例えば、第2ステップでは、各電極で測定される振幅値が、振幅値マップとして記憶された目標位置での振幅値と等しくなるように電極の前後方向位置を調整する。
図7Bの例では、電極Fzの現在の配置位置で検出した振幅値は目標位置での振幅値よりも小さく、目標位置よりも後方に距離Lだけずれていると考えられる。したがって、電極Fzの配置位置を前方に距離Lだけ移動することにより、電極Fzでの振幅値を目標位置での振幅位置と等しくする。
同様に、電極Czの現在の配置位置で検出した振幅値は目標位置での振幅値よりも大きいため、目標位置よりも前方にずれていると考えられる。したがって、電極Czの配置位置を後方に移動することにより、電極Czでの振幅値を目標位置での振幅位置と等しくする。
このように各電極の横方向位置及び前後方向位置を修正した後に、予測部75は、脳波計2により運転者の脳波信号を採取する。予測部75は、採取した脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。
運転者の行動が予測された場合、予測部75は、走行状態センサ群3により検出された車両の走行状況や、周囲状況センサ群4により検出された車両の周囲状況に基づいて運転者の行動意図を推定し、アクチュエータ群5及び出力装置6に対して車両の運転を支援するための制御指令を出力する。
なお、変換式決定部73と、近似部74の機能については後述する。
次に、図8のフローチャートを参照しながら、第1実施形態に係る脳波測定方法の一例を説明する。
ステップS1において運転者の頭部の目標位置に電極群21を装着する。ステップS2において特徴信号を運転者に発生させる。ステップS3において目標位置の置かれた電極群21により脳波を測定する。
ステップS4において伝播程度判定部70は、ステップS3で電極群21により測定した運転者の脳波信号に混入した特徴信号の振幅値を検出する。ステップS5において伝播程度判定部70は、鼻根から距離と特徴信号の振幅値との関係を表す振幅値マップを作成し、第1伝播程度として脳波データベース71に記録する。
ステップS6において、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に運転者の頭部に電極群21を装着する。ステップS7において特徴信号を運転者に発生させる。ステップS8において現在の配置位置に置かれた電極群21により脳波を測定する。
ステップS9において伝播程度判定部70は、ステップS8で電極群21により測定した運転者の脳波信号に混入した特徴信号の振幅値を、現在の配置位置まで伝播した特徴信号の第2伝播程度として検出する。
位置ずれ検出部72は、振幅値マップを脳波データベース71から読み出す。位置ずれ検出部72は、振幅値マップと第2伝播程度とを比較し、比較結果に基づいて現在の配置位置と目標位置との前後方向の位置ずれを検出する。また位置ずれ検出部72は、左右対称に配置された2つの電極の第2伝播程度を比較し、比較結果に基づいて横方向の位置ずれを検出する。
位置ずれ検出部72は、検出した現在の配置位置と目標位置とのずれを、出力装置6のディスプレイ61へ出力する。
ステップS10及びS11では、ディスプレイ61に表示された現在の配置位置と目標位置とのずれを参照して、電極群21の位置ずれを修正する。第1ステップとしてステップS10において電極群21の横方向位置を調整する。第2ステップとしてステップS11において電極群21の前後方向位置を調整する。
電極群21の配置位置を修正した後に、脳波計2により運転者の脳波信号を採取する。この脳波信号から運動準備電位を算出することにより、予測部75は運転者の行動を予測する。
(第1実施形態の効果)
(1)第1実施形態の脳波測定方法は、被験者に装着した電極群21により被験者の脳波を測定する。このとき、電極群21で得られる脳波信号に混入する特徴信号を被験者に発生させる。そして、電極を配置すべき目標位置まで特徴信号が伝播する第1伝播程度と、電極の現在の配置位置まで特徴信号が伝播する第2伝播程度とを比較する。第1伝播程度と第2伝播程度との比較結果に基づいて、現在の配置位置と目標位置とのずれを検出する。
これにより、現在の配置位置と目標位置とのずれを検出することが可能になり、検出したずれに基づいて現在の配置位置を修正できるので、毎回理想的な目標位置に電極群21を配置できる。この結果、脳波の測定精度を向上できる。また、こうして採取した脳波信号に基づいて被験者の脳活動を測定することにより、脳活動の測定精度を向上できる。例えば、運動準備電位などの事象関連電位を精度よく算出して、運転者の行動の予測精度を向上できる。
(2)伝播程度判定部70は、第1伝播程度及び第2伝播程度として、特徴信号の振幅値を検出する。
これにより、特徴信号の振幅値を用いて現在の配置位置と目標位置とのずれを検出することが可能になり、検出したずれに基づいて、毎回理想的な目標位置に電極群21を配置できので、脳波の測定精度を向上できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る脳波測定装置は、目標位置まで特徴信号が伝播する第1伝播程度と、電極の現在の配置位置まで特徴信号が伝播する第2伝播程度とに基づいて、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号を補正(近似)することにより目標位置にて検出される脳波信号を推定する。
例えば、第1実施形態と同様に、目標位置まで伝播した特徴信号の振幅A1と現在の配置位置まで伝播した特徴信号の振幅A2を、それぞれ第1伝播程度及び第2伝播程度として検出する。
次に図9Aに示すように、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号を目標位置にて検出される脳波信号へ変換するための変換式Wを、W=A1/A2により算出する。
そして図9Bに示すように、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号に変換式Wを乗ずることにより、目標位置にて検出される脳波信号を推定する。
図5を参照する。伝播程度判定部70は、目標位置に電極群21が配置されたときに検出した特徴信号の振幅A1を、第1伝播程度として脳波データベース71に記録する。次に伝播程度判定部70は、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に電極群21が現在の配置位置に配置されたときに検出した特徴信号の振幅A2を、第2伝播程度として変換式決定部73へ出力する。
変換式決定部73は、脳波データベース71に第1伝播程度として記録された振幅A1を読み出し、変換式W(=A1/A2)を算出する。変換式決定部73は、変換式Wを近似部74へ出力する。
近似部74は、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に配置された電極で検出した脳波信号を脳波計2から読み込む。近似部74は、読み込んだ脳波信号に変換式Wを乗ずることにより、目標位置にて検出される脳波信号を推定する。近似部74は、推定された脳波信号を予測部75へ出力する。
予測部75は、推定された脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。
運転者の行動が予測された場合、予測部75は、車両の走行状況や車両の周囲状況に基づいて運転者の行動意図を推定し、アクチュエータ群5及び出力装置6に対して車両の運転を支援するための制御指令を出力する。
次に、図10のフローチャートを参照しながら、第2実施形態に係る脳波測定方法の一例を説明する。
ステップS20~S23の処理は、図8のステップS1~S4の処理と同様である。ステップS24において伝播程度判定部70は、目標位置に電極群21が配置されたときに検出した特徴信号の振幅A1を、第1伝播程度として脳波データベース71に記録する。
ステップS25~S28の処理は、図8のステップS6~S9の処理と同様である。ステップS29において伝播程度判定部70は、電極群21が現在の配置位置に配置されたときに検出した特徴信号の振幅A2を、第2伝播程度として変換式決定部73へ出力する。変換式決定部73は、脳波データベース71に第1伝播程度として記録された振幅A1を読み出し、変換式W(=A1/A2)を算出する。
ステップS30において近似部74は、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号を脳波計2から読み込む。近似部74は、読み込んだ脳波信号に変換式Wを乗ずることにより、目標位置にて検出される脳波信号を推定する。予測部75は、推定された脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態の脳波測定方法は、被験者に装着した電極群21により被験者の脳波を測定する。このとき、電極群21で得られる脳波信号に混入する特徴信号を被験者に発生させる。そして、電極を配置すべき目標位置まで特徴信号が伝播する第1伝播程度と、電極の現在の配置位置まで特徴信号が伝播する第2伝播程度とに基づいて、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号から目標位置にて検出される脳波信号を推定する。
これにより、現在の配置位置と目標位置とのずれにより生じる脳波信号の誤差を補正して、理想的な位置に電極を配置したときに得られる波形を近似することができるので、脳波の測定精度を向上できる。また、こうして採取した脳波信号に基づいて被験者の脳活動を測定することにより、脳活動の測定精度を向上できる。例えば、運動準備電位などの事象関連電位を精度よく算出して、運転者の行動の予測精度を向上できる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を説明する。第3実施形態に係る脳波測定装置は、第1実施形態の振幅値の代わりに、それぞれの電極の位置まで伝播した特徴信号の減衰係数を伝播程度として算出する。
ここで「減衰係数」は、特徴信号の入力値に対する電極位置での検出値の比として算出する。特徴信号の入力値は、例えば脳波に混入する眼電位の大きさは毎回等しいと仮定して、理想的な目標位置に配置した電極群で検出した眼電位から推定してよい。
図5を参照する。伝播程度判定部70は、目標位置に電極群21が配置されたときに脳波計2から入力した脳波信号に混入したそれぞれの特徴信号を検出し、これら検出値を特徴信号の入力値で除した第1減衰係数R1を、各電極の配置位置まで伝播した特徴信号の第1伝播程度として算出する。
伝播程度判定部70は、目標位置に電極群21が配置されたときに算出した第1減衰係数R1を脳波データベース71に記録する。
伝播程度判定部70は、図11に示すような減衰係数マップを第1伝播程度として脳波データベース71に記録してよい。減衰係数マップは、鼻根から距離と第1減衰係数R1との関係を示す。
図5を参照する。次に伝播程度判定部70は、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に電極群21が配置されたときに算出した第2減衰係数R2を、第2伝播程度として位置ずれ検出部72へ出力する。
位置ずれ検出部72は、第1減衰係数R1を脳波データベース71から読み出す。位置ずれ検出部72は、第1減衰係数R1と第2減衰係数R2とを比較し、比較結果に基づいて現在の配置位置と目標位置とのずれを検出する。
例えば、位置ずれ検出部72は、第1減衰係数R1と第2減衰係数R2との比較結果に基づいて前後方向の位置ずれを検出してよい。
例えば位置ずれ検出部72は、図12Bに示すように、現在の配置位置で検出した第2減衰係数R2と減衰係数マップとの比較に基づいて前後方向の位置ずれを検出してよい。図12Bの例の場合、電極Fzの現在の配置位置で検出した第2減衰係数R2は目標位置での第1減衰係数R1よりも小さく、目標位置よりも後方に距離Lだけずれた位置S1における減衰係数マップ上の振幅値と等しい。このため、電極Fzの現在の配置位置は、目標位置よりも後方に距離Lだけずれていると検出してよい。一方で電極Czの現在の配置位置で検出した第2減衰係数R2は目標位置での第1減衰係数R1よりも大きいため、目標位置よりも前方にずれていると検出してよい。
また、例えば位置ずれ検出部72は、左右対称に配置された2つの電極の第2減衰係数R2を比較し、比較結果に基づいて横方向の位置ずれを検出してもよい。
例えば瞬目信号の場合には、左右対称に配置された2つの電極(例えば電極C3及びC4)までの減衰係数は互いに等しくなる。したがって、これらの電極位置での第2減衰係数R2の差を横方向の位置ずれとして検出できる。
位置ずれ検出部72は、検出した現在の配置位置と目標位置とのずれを、例えば出力装置6のディスプレイ61へ出力する。
例えば図7Aに示すように、左右対称に配置された2つの電極について、現在の配置位置についてそれぞれ算出された第2減衰係数R2の比較結果を、横方向の位置ずれとしてディスプレイ61に表示してよい。
また図7Bに示すように、減衰係数マップと現在の配置位置について算出した第2減衰係数との比較結果を前後方向の位置ずれとしてディスプレイ61に表示してよい。
ディスプレイ61に表示された比較結果を参照することにより、現在の配置位置と目標位置とのずれを低減もしくは無くすように配置位置を調整することができる。配置位置の調整方法は、第1実施形態と同様である。
各電極の横方向位置及び前後方向位置を修正した後に、予測部75は、脳波計2により運転者の脳波信号を採取する。予測部75は、採取した脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。
運転者の行動が予測された場合、予測部75は運転者の行動意図を推定し、アクチュエータ群5及び出力装置6に対して車両の運転を支援するための制御指令を出力する。
次に、図13のフローチャートを参照しながら、第3実施形態に係る脳波測定方法の一例を説明する。
ステップS40~S42の処理は、図8のステップS1~S3の処理と同様である。ステップS43において伝播程度判定部70は、目標位置に電極群21が配置されたときに検出した特徴信号の第1減衰係数R1を算出する。ステップS44において伝播程度判定部70は、鼻根から距離と第1減衰係数R1との関係を表す減衰係数マップを作成し、第1伝播程度として脳波データベース71に記録する。
ステップS45~S47の処理は、図8のステップS6~S8の処理と同様である。ステップS48において伝播程度判定部70は、現在の配置位置に電極群21が配置されたときに検出した特徴信号の第2減衰係数R2を算出する。
位置ずれ検出部72は、減衰係数マップを脳波データベース71から読み出す。位置ずれ検出部72は、減衰係数マップと第2減衰係数R2とを比較し、比較結果に基づいて現在の配置位置と目標位置との前後方向の位置ずれを検出する。また位置ずれ検出部72は、左右対称に配置された2つの電極の第2減衰係数R2を比較し、比較結果に基づいて横方向の位置ずれを検出する。
位置ずれ検出部72は、検出した現在の配置位置と目標位置とのずれを、出力装置6のディスプレイ61へ出力する。
ステップS49及びS50では、ディスプレイ61に表示された現在の配置位置と目標位置とのずれを参照して、電極群21の位置ずれを修正する。第1ステップとしてステップS49において電極群21の横方向位置を調整する。第2ステップとしてステップS50において電極群21の前後方向位置を調整する。
電極群21の配置位置を修正した後に、脳波計2により運転者の脳波信号を採取する。この脳波信号から運動準備電位を算出することにより、予測部75は運転者の行動を予測する。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態の脳波測定方法は、第1伝播程度及び第2伝播程度としてそれぞれ算出された特徴信号の第1減衰係数R1及び第2減衰係数R2の比較結果に基づいて、現在の配置位置と目標位置とのずれを検出する。
これにより、特徴信号の減衰係数を用いて現在の配置位置と目標位置とのずれを検出することが可能になり、検出したずれに基づいて、毎回理想的な目標位置に電極群21を配置できので、脳波の測定精度を向上できる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態を説明する。第4実施形態に係る脳波測定装置は、第2実施形態の振幅値の代わりに、第1減衰係数R1と第2減衰係数R2に基づいて現在の配置位置の電極で検出した脳波信号を補正(近似)することにより目標位置にて検出される脳波信号を推定する。
例えば、図14に示すように現在の配置位置の電極で検出した脳波信号を目標位置にて検出される脳波信号へ変換するための変換式W(=R1/R2)を算出する。そして、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に現在の配置位置の電極で検出した脳波信号に変換式Wを乗ずることにより、目標位置にて検出される脳波信号を推定する。
図5を参照する。伝播程度判定部70は、目標位置に電極群21が配置されたときに検出した特徴信号の第1減衰係数R1を、第1伝播程度として脳波データベース71に記録する。次に伝播程度判定部70は、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に電極群21が現在の配置位置に配置されたときに検出した特徴信号の第2減衰係数R2を、第2伝播程度として変換式決定部73へ出力する。
変換式決定部73は、脳波データベース71に記録された第1減衰係数R1を読み出し、変換式W(=R1/R2)を算出する。変換式決定部73は、変換式Wを近似部74へ出力する。
近似部74は、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に現在の配置位置の電極で検出した脳波信号を脳波計2から読み込む。近似部74は、読み込んだ脳波信号に変換式Wを乗ずることにより、目標位置にて検出される脳波信号を推定する。近似部74は、推定された脳波信号を予測部75へ出力する。
予測部75は、推定された脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。
運転者の行動が予測された場合、予測部75は運転者の行動意図を推定し、アクチュエータ群5及び出力装置6に対して車両の運転を支援するための制御指令を出力する。
次に、図15のフローチャートを参照しながら、第4実施形態に係る脳波測定方法の一例を説明する。
ステップS60~S63の処理は図13のステップS40~S43の処理と同様である。ステップS64において伝播程度判定部70は、目標位置に電極群21が配置されたときに検出した特徴信号の第1減衰係数R1を、第1伝播程度として脳波データベース71に記録する。
ステップS65~S68の処理は図13のステップS45~S48の処理と同様である。ステップS69において伝播程度判定部70は、電極群21が現在の配置位置に配置されたときに検出した特徴信号の第2減衰係数R2を、第2伝播程度として変換式決定部73へ出力する。変換式決定部73は、脳波データベース71に記録された第2減衰係数R2を読み出し、変換式W(=R1/R2)を算出する。
ステップS70において近似部74は、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号を脳波計2から読み込む。近似部74は、読み込んだ脳波信号に変換式Wを乗ずることにより、目標位置にて検出される脳波信号を推定する。予測部75は、推定された脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。
(第4実施形態の効果)
第4実施形態の脳波測定方法は、第1伝播程度及び第2伝播程度としてそれぞれ算出された特徴信号の第1減衰係数R1及び第2減衰係数R2に基づいて、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号から目標位置にて検出される脳波信号を推定する。
これにより、現在の配置位置と目標位置とのずれにより生じる脳波信号の誤差を特徴信号の減衰係数を用いて補正して、理想的な位置に電極を配置したときに得られる波形を近似することができるので、脳波の測定精度を向上できる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態を説明する。第5実施形態に係る脳波測定装置は、電極群21の各電極の検出信号から特徴信号を抽出する独立成分分析(ICA:Independent Component Analysis)によって、第1伝播程度及び第2伝播程度を算出する。そして、第1伝播程度と第2伝播程度の比較結果に基づいて現在の配置位置と目標位置とのずれを検出する。
例えば、各電極で検出した脳波信号X=(x1、x2、…xn)から独立成分S=(s1、s2、…sn)を求める正方行列W0を、独立成分分析を用いて予測することにより、脳波信号Xを独立成分Sに分解する。ここで脳波信号x1、x2、…xnは、電極群21の各電極のそれぞれの検出信号を示す。
次に、独立成分S=(s1、s2、…sn)から特徴信号に対応するいずれかの独立成分sxを選択する。
そして、正方行列W0を構成する行ベクトルのうち、脳波信号X=(x1、x2、…xn)に乗じて特徴信号sx=w1×x1+w2×x2+…+wn×xnを抽出する行ベクトル(w1、w2、…wn)の各成分w1、w2、…wnを算出する。
以下、脳波信号Xから特徴信号sxを算出する行ベクトルを「復元作用素」と表記し、その成分w1、w2、…wnを、各電極に対する「重み」と表記する。
各電極までの特徴信号の伝播距離が大きいほど(すなわち伝播した特徴成分が小さくなるほど)、重みw1、w2、…wnはより大きくなる。したがって、重みw1、w2、…wnは、各電極の配置位置まで伝播した特徴信号の伝播程度を示す。
そこで、目標位置に配置された各電極で検出した脳波信号X1から特徴信号sxを抽出する復元作用素W1=(w11、w12、…w1n)を算出し、その重みw11、w12、…w1nを、各電極の目標位置まで伝播した特徴信号の第1伝播程度とする。
同様に、現在の配置位置に配置された電極で検出した脳波信号X2から特徴信号sxを抽出する復元作用素W2=(w21、w22、…w2n)を算出し、その重みw21、w22、…w2nを、各電極の現在の配置位置まで伝播した特徴信号の第2伝播程度とする。
そして、これらの重みw11とw21との比較結果、重みw12とw22との比較結果、…重みw1nとw2nとの比較結果に基づいて、各電極の現在の配置位置と目標位置とのそれぞれのずれを検出する。
図5を参照する。伝播程度判定部70は、目標位置に電極群21が配置されたときに脳波計2から入力した脳波信号X1を、独立成分分析を用いて独立成分S1へ分解する。伝播程度判定部70は、独立成分S1のうち、脳波信号X1から特徴信号sxを抽出する復元作用素W1を第1伝播程度として選択し、脳波データベース71に記録する。
次に伝播程度判定部70は、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に電極群21が配置されたときに脳波計2から入力した脳波信号X2を、独立成分分析を用いて独立成分S2へ分解する。伝播程度判定部70は、脳波信号X2から特徴信号sxを抽出する復元作用素W2を第2伝播程度として選択し、第2伝播程度として位置ずれ検出部72へ出力する。
位置ずれ検出部72は、復元作用素W1を脳波データベース71から読み出す。位置ずれ検出部72は、復元作用素W1と復元作用素W2とを比較し、比較結果に基づいて現在の配置位置と目標位置とのずれを検出する。
例えば、位置ずれ検出部72は、現在の配置位置の各電極で検出した脳波信号を各目標位置にて検出される脳波信号へ変換するための変換式φ1(=w21/w11)、φ2(=w22/w12)、…φn(=w2n/w1n)を算出する。変換式φ1、φ2、…φnを総称して変換式Φと表記する。
位置ずれ検出部72は、変換式Φに基づいて前後方向の位置ずれを検出してよい。例えば、Φ>1の場合には、現在の配置位置まで伝播した特徴信号が目標位置まで伝播した特徴信号に比べて小さく、したがって現在の配置位置が目標位置よりも後方にずれていると判定してよい。反対に、Φ<1の場合には、現在の配置位置が目標位置よりも前方にずれていると判定してよい。Φ=1の場合に現在の配置位置と目標位置との位置ずれがないと判定してよい。
例えば位置ずれ検出部72は、復元作用素W2の重みw21、w22、…w2nのうち左右対称に配置された2つの電極の重みを比較し、比較結果に基づいて横方向の位置ずれを検出してもよい。
例えば瞬目信号の場合には、左右対称に配置された2つの電極(例えば電極C3及びC4)までの伝播程度は互いに等しくなる。したがって、これらの電極に対する重みの比φtを横方向の位置ずれとして算出してよい。
例えば、電極C3及びC4に対する重みをそれぞれw23及びw24として、これらの比φt=w23/w24を算出する。
φt>1の場合には、左側部に配置される電極C3に伝播した特徴信号が、右側部に配置される電極C4まで伝播した特徴信号よりも小さいため、電極C3及びC4が目標位置まで左側へずれていると判定してよい。反対に、φt<1の場合には、電極C3及びC4が目標位置よりも右側にずれていると判定してよい。φt=1の場合には、電極C3及びC4が図4Bに示す鼻根PAと後頭結節PBを結ぶ直線L1に対して左右対称に配置されていると判定してよい。
位置ずれ検出部72は、検出した現在の配置位置と目標位置とのずれを、例えば出力装置6のディスプレイ61へ出力する。
ディスプレイ61に表示された比較結果を参照することにより、現在の配置位置と目標位置とのずれを低減もしくは無くすように配置位置を調整することができる。
各電極の配置位置を調整する際には、第1ステップとして各電極の横方向位置を調整する。
例えば、第1ステップでは、左右対称に配置された2つの電極に対する重みの比φtが1となるように(すなわちこれらの重みが等しくなるように)電極の横方向位置を調整する。このとき、電極の前後方向位置は変更しない。
上記の電極C3及びC4の例では、φt>1の場合には電極C3及びC4が目標位置まで左側へずれている。この場合には電極C3及びC4を右側へ移動することによりφtを1にする。反対に、φt<1の場合には電極C3及びC4を左側へ移動することによりφtを1にする。
次に、第2ステップとして各電極の前後方向位置を調整する。
例えば、第2ステップでは、変換式Φが1となるように各電極の前後方向位置を調整する。例えば、Φ>1の場合には、現在の配置位置が目標位置よりも後方にずれている。この場合には電極を前方に移動することにより変換式Φを1にする。反対に、Φ<1の場合には、電極を後方に移動することにより変換式Φを1にする。
このように各電極の横方向位置及び前後方向位置を修正した後に、予測部75は、脳波計2により運転者の脳波信号を採取する。予測部75は、採取した脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。
運転者の行動が予測された場合、予測部75は運転者の行動意図を推定し、アクチュエータ群5及び出力装置6に対して車両の運転を支援するための制御指令を出力する。
次に、図16のフローチャートを参照しながら、第5実施形態に係る脳波測定方法の一例を説明する。
ステップS80~S82の処理は、図8のステップS1~S3の処理と同様である。ステップS83において伝播程度判定部70は、目標位置に電極群21が配置されたときに検出した脳波信号X1を、独立成分分析を用いて独立成分S1へ分解する。ステップS84において伝播程度判定部70は、独立成分S1のうち、脳波信号X1から特徴信号sxを抽出する復元作用素W1を第1伝播程度として選択する。ステップS85において伝播程度判定部70は復元作用素W1を脳波データベース71に記録する。
ステップS86~S88の処理は、図8のステップS6~S8の処理と同様である。
ステップS89において伝播程度判定部70は、電極群21が現在の配置位置に配置されたとき検出した脳波信号X2を、独立成分分析を用いて独立成分S2へ分解する。ステップS90において伝播程度判定部70は、独立成分S2のうち、脳波信号X2から特徴信号sxを抽出する復元作用素W2を第2伝播程度として選択する。
ステップS91において位置ずれ検出部72は、復元作用素W1を脳波データベース71から読み出す。位置ずれ検出部72は、復元作用素W1と復元作用素W2とを比較して、現在の配置位置の各電極で検出した脳波信号を各目標位置にて検出される脳波信号へ変換するための変換式Φを算出する。
また、位置ずれ検出部72は、復元作用素W2の重みのうち左右対称に配置された2つの電極に対する重みの比φtを算出する。位置ずれ検出部72は、変換式Φ及び重みの比φtを出力装置6のディスプレイ61へ出力する。
ステップS92では、ディスプレイ61に表示された現在の配置位置と目標位置とのずれを参照して電極群21の位置ずれを修正する。第1ステップとして重みの比φtに基づいて電極群21の横方向位置を調整する。第2ステップとして変換式Φに基づいて電極群21の前後方向位置を調整する。
電極群21の配置位置を修正した後に、脳波計2により運転者の脳波信号を採取する。この脳波信号から運動準備電位を算出することにより、予測部75は運転者の行動を予測する。
運転者の行動が予測された場合、予測部75は運転者の行動意図を推定し、アクチュエータ群5及び出力装置6に対して車両の運転を支援するための制御指令を出力する。
(第5実施形態の効果)
第5実施形態の脳波測定方法は、電極の検出信号から特徴信号を抽出する独立成分分析によって算出された第1伝播程度及び第2伝播程度に基づいて、現在の配置位置と目標位置とのずれを検出する。
これにより、独立成分分析を用いて現在の配置位置と目標位置とのずれを検出することが可能になり、検出したずれに基づいて、毎回理想的な目標位置に電極群21を配置できので、脳波の測定精度を向上できる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態を説明する。第6実施形態に係る脳波測定装置は、電極群21の各電極の検出信号から特徴信号を抽出する独立成分分析によって算出した第1伝播程度及び第2伝播程度に基づいて、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号を補正(近似)することにより目標位置にて検出される脳波信号を推定する。
例えば、第1伝播程度及び第2伝播程度として算出した復元作用素W1及びW2に基づいて、現在の配置位置の各電極で検出した脳波信号を各目標位置にて検出される脳波信号へ変換するための変換式Φを算出する。
そして、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に現在の配置位置の電極で検出した脳波信号に変換式Wを乗ずることにより、目標位置にて検出される脳波信号を推定する。
図5を参照する。伝播程度判定部70は、目標位置に電極群21が配置されたときに検出した脳波信号X1から特徴信号sxを抽出する復元作用素W1を算出する。
伝播程度判定部70は、復元作用素W1を第1伝播程度として脳波データベース71に記録する。
次に伝播程度判定部70は、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に電極群21が現在の配置位置に配置されたときに検出した脳波信号X2から特徴信号sxを抽出する復元作用素W2を算出する。
伝播程度判定部70は、復元作用素W2を第2伝播程度として変換式決定部73へ出力する。
変換式決定部73は、脳波データベース71に記録された復元作用素W1を読み出して変換式Φ、すなわちφ1(=w21/w11)、φ2(=w22/w12)、…φn(=w2n/w1n)を算出する。変換式決定部73は、変換式Φを近似部74へ出力する。
近似部74は、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に現在の配置位置の電極で検出した脳波信号を脳波計2から読み込む。近似部74は、読み込んだ脳波信号に変換式Φを乗ずることにより、目標位置にて検出される脳波信号を推定する。近似部74は、推定された脳波信号を予測部75へ出力する。
予測部75は、推定された脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。
運転者の行動が予測された場合、予測部75は運転者の行動意図を推定し、アクチュエータ群5及び出力装置6に対して車両の運転を支援するための制御指令を出力する。
次に、図17のフローチャートを参照しながら、第6実施形態に係る脳波測定方法の一例を説明する。
ステップS100~S110の処理は、図16のステップS80~S90の処理と同様である。ステップS111において変換式決定部73は、復元作用素W1を脳波データベース71から読み出す。変換式決定部73は、復元作用素W1と復元作用素W2とを比較して、現在の配置位置の各電極で検出した脳波信号を各目標位置にて検出される脳波信号へ変換するための変換式Φを算出する。
ステップS112において近似部74は、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号を脳波計2から読み込む。近似部74は、読み込んだ脳波信号に変換式Φを乗ずることにより、目標位置にて検出される脳波信号を推定する。予測部75は、推定された脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。
(第6実施形態の効果)
第6実施形態の脳波測定方法は、電極群21の各電極の検出信号から特徴信号を抽出する独立成分分析によって算出した第1伝播程度及び第2伝播程度に基づいて、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号から目標位置にて検出される脳波信号を推定する。
これにより、現在の配置位置と目標位置とのずれにより生じる脳波信号の誤差を、独立成分分析を用いて特徴信号の減衰係数を用いて補正して、理想的な位置に電極を配置したときに得られる波形を近似することができるので、脳波の測定精度を向上できる。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態を説明する。上記の通り、独立成分分析を用いて求めた復元作用素の重みは、各電極までの特徴信号の伝播距離が大きいほど(すなわち特徴成分が減衰するほど)重みw1、w2、…wnはより大きくなる。
そこで、第7実施形態に係る脳波測定装置は、独立成分分析を用いて求めた復元作用素W1及びW2の重みに基づいて、目標位置まで伝播した特徴信号の第1減衰係数R1と電極の現在の配置位置まで伝播した特徴信号の第2減衰係数R2とを求め、これらをそれぞれ第1伝播程度及び第2伝播程度とする。減衰係数として、例えば重みの逆数を算出してよい。
そして、第1減衰係数R1と第2減衰係数R2に基づいて現在の配置位置の電極で検出した脳波信号を補正(近似)することにより目標位置にて検出される脳波信号を推定する。
図5を参照する。伝播程度判定部70は、復元作用素W1に基づいて、各電極の目標位置まで伝播した特徴信号の第1減衰係数r11=1/w11、r12=1/w12、…r1n=1/w1nを算出する。第1減衰係数r11、r12、…r1nを総称して「第1減衰係数R1」と表記する。伝播程度判定部70は、第1減衰係数R1を脳波データベース71に記録する。
次に、伝播程度判定部70は、復元作用素W2に基づいて、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に配置した各電極の現在の配置位置まで伝播した特徴信号の第2減衰係数r21=1/w21、r22=1/w22、…r2n=1/w2nを算出する。第2減衰係数r21、r22、…r2nを総称して「第2減衰係数R2」と表記する。
変換式決定部73は、脳波データベース71に記録された第1減衰係数R1を読み込む。変換式決定部73は、現在の配置位置の各電極で検出した脳波信号を各目標位置にて検出される脳波信号へ変換するための変換式W(=R1/R2)、すなわちr11/r21、r12/r22、…r1n/r2nを算出する。変換式決定部73は、変換式Wを近似部74へ出力する。
近似部74は、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に現在の配置位置の電極で検出した脳波信号を脳波計2から読み込む。
近似部74は、読み込んだ脳波信号に変換式Wを乗ずることにより、目標位置にて検出される脳波信号を推定する。近似部74は、推定された脳波信号を予測部75へ出力する。予測部75は、推定された脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。運転者の行動が予測された場合、予測部75は運転者の行動意図を推定し、アクチュエータ群5及び出力装置6に対して車両の運転を支援するための制御指令を出力する。
次に、図18のフローチャートを参照しながら、第7実施形態に係る脳波測定方法の一例を説明する。
ステップS120~S123の処理は、図16のステップS80~S83の処理と同様である。ステップS124において伝播程度判定部70は、独立成分S1のうち、脳波信号X1から特徴信号sxを抽出する復元作用素W1を第1伝播程度として選択する。伝播程度判定部70は、復元作用素W1に基づいて、各電極の目標位置まで伝播した特徴信号の第1減衰係数R1を求める。ステップS125において伝播程度判定部70は、第1減衰係数R1を脳波データベース71に記録する。
ステップS126~S129の処理は、図16のステップS86~S89の処理と同様である。ステップS130において伝播程度判定部70は、独立成分S2のうち、脳波信号X2から特徴信号sxを抽出する復元作用素W2を第2伝播程度として選択する。伝播程度判定部70は、復元作用素W2に基づいて、現在の配置位置まで伝播した特徴信号の第2減衰係数R2を求める。
ステップS131において変換式決定部73は、脳波データベース71に記録された第1減衰係数R1を読み込む。変換式決定部73は、現在の配置位置の各電極で検出した脳波信号を各目標位置にて検出される脳波信号へ変換するための変換式W(=R1/R2)を算出する。
ステップS132において近似部74は、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号を脳波計2から読み込む。近似部74は、読み込んだ脳波信号に変換式Wを乗ずることにより、目標位置にて検出される脳波信号を推定する。予測部75は、推定された脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。
(第7実施形態の効果)
第7実施形態の脳波測定方法は、独立成分分析によって求めた復元作用素W1及びW2に基づいて第1減衰係数R1及び第2減衰係数R2を算出し、これら第1減衰係数R1及び第2減衰係数R2に基づいて、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号から目標位置にて検出される脳波信号を推定する。
これにより、現在の配置位置と目標位置とのずれにより生じる脳波信号の誤差を、特徴信号の減衰係数を用いて補正して、理想的な位置に電極を配置したときに得られる波形を近似することができるので、脳波の測定精度を向上できる。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態を説明する。第8実施形態に係る脳波測定装置は、実際の脳活動の測定時に配置された電極の脳波信号から各目標位置にて検出される脳波信号へ変換するための学習モデルWを、機械学習によって算出する。
例えば、目標位置に配置された電極で検出した特徴信号を目的変数とし、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に現在の配置位置の電極で検出した特徴信号を説明変数として学習させた学習モデルWを算出する。
その後、学習モデルWに基づいて、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号を補正(近似)することにより目標位置にて検出される脳波信号を推定する。
図19を参照する。コントローラ1は、変換式決定部73と、近似部74と、予測部75と、脳波データ記録部76とを備える。例えばコントローラ1は、記憶装置12に格納されたコンピュータプログラムをプロセッサ11で実行することにより、変換式決定部73と、近似部74と、予測部75と、脳波データ記録部76の機能を実現してよい。
脳波データ記録部76は、特徴信号が混入した脳波信号を、電極群21が目標位置に配置された脳波計2から入力して脳波データベース71へ記録する。変換式決定部73は、目標位置に配置された電極群21で検出した脳波信号を脳波データベース71から読み出し、目的変数として入力する。
変換式決定部73は、実際の脳活動の測定に際して電極群21が配置された脳波計2から、特徴信号が混入した脳波信号を説明変数として入力する。
変換式決定部73は、これら目的変数と説明変数に基づいて、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号を補正(近似)することにより目標位置にて検出される脳波信号を推定するための学習モデルWを機械学習により算出する。
学習モデルWは、例えば実際の脳活動の測定時に配置された電極群21の脳波信号X=(x1、x2、…xn)から、目標位置に配置された電極群21で検出される脳波信号Y=(y1、y2、…yn)を推定するための近似多項式関数であってよい。変換式決定部73は、機械学習により多項式関数の各係数等のパラメータを学習してよい。学習方法は、例えば重回帰分析や、ディープラーニング、ニューラルネットワーク等であってよい。
このように、変換式決定部73は、多項式関数の係数を算出することにより電極の現在の配置位置と目標位置との位置ずれを検出する。
近似部74は、実際の脳活動の測定に際して電極群21が配置された脳波計2から脳波信号を入力する。近似部74は、変換式決定部73が算出した学習モデルWに基づいて、入力した脳波信号から目標位置にて検出される脳波信号を推定する。近似部74は、推定された脳波信号を予測部75へ出力する。
予測部75は、推定された脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。運転者の行動が予測された場合、予測部75は運転者の行動意図を推定し、アクチュエータ群5及び出力装置6に対して車両の運転を支援するための制御指令を出力する。
次に、図20のフローチャートを参照しながら、第8実施形態に係る脳波測定方法の一例を説明する。
ステップS140~S142の処理は、図8のステップS1~S3の処理と同様である。ステップS143において脳波データ記録部76は、特徴信号が混入した脳波信号を、電極群21が目標位置に配置された脳波計2から入力し、脳波データベース71へ記録する。
ステップS144~S146の処理は、図8のステップS6~S8の処理と同様である。ステップS147において変換式決定部73は、ステップS143で記録した脳波信号を目的変数として入力する。変換式決定部73は、特徴信号が混入した脳波信号を、実際の脳活動の測定に際して電極群21が配置された脳波計2から入力し、説明変数とする。変換式決定部73は、これら目的変数と説明変数に基づいて、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号から目標位置にて検出される脳波信号を推定するための学習モデルWを機械学習により算出する。
ステップS148において近似部74は、実際の脳活動の測定に際して電極群21が配置された脳波計2から脳波信号を入力する。近似部74は、変換式決定部73が算出した学習モデルWに基づいて、入力した脳波信号から目標位置にて検出される脳波信号を推定する。予測部75は、推定された脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。
(第8実施形態の効果)
(1)第8実施形態の脳波測定方法は、目標位置に配置された電極で検出した特徴信号を目的変数とし現在の配置位置の電極で検出した特徴信号を説明変数として学習させた学習モデルにより、現在の配置位置と目標位置とのずれを検出する。
これにより、機械学習を用いて現在の配置位置と目標位置とのずれを検出することが可能になり、検出したずれに基づいて、毎回理想的な目標位置に電極群21を配置できので、脳波の測定精度を向上できる。
(2)第8実施形態の脳波測定方法は、目標位置に配置された電極で検出した特徴信号を目的変数とし現在の配置位置の電極で検出した特徴信号を説明変数として学習させた学習モデルに基づいて、現在の配置位置の電極で検出した脳波信号から目標位置にて検出される脳波信号を推定する。
これにより、現在の配置位置と目標位置とのずれにより生じる脳波信号の誤差を、機械学習を用いて特徴信号の減衰係数を用いて補正して、理想的な位置に電極を配置したときに得られる波形を近似することができるので、脳波の測定精度を向上できる。
(第9実施形態)
次に、第9実施形態を説明する。第9実施形態に係る脳波測定装置は、目標位置に配置された電極の検出信号から特徴信号を抽出する第1学習モデルW1と、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に配置された電極の検出信号から特徴信号を抽出する第2学習モデルW2と、を機械学習により算出する。
第1学習モデルW1及び第2学習モデルW2は、例えば独立成分分析において脳波信号から独立成分を分離する上述の正方行列W0と同様の変換式であってよい。
そして、第1学習モデルW1及び第2学習モデルW2に基づいて、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に配置された電極の脳波信号を補正(近似)することにより目標位置にて検出される脳波信号を推定する変換式Φを算出する。変換式Φは、例えば第6実施形態又は第7実施形態と同様に算出してよい。
図19を参照する。変換式決定部73は、電極群21が目標位置に配置された脳波計2から、特徴信号が混入した脳波信号を入力して、入力した脳波信号から特徴成分を抽出する第1学習モデルW1を機械学習により算出する。変換式決定部73は、算出した第1学習モデルW1を脳波データベース71へ記録する。
次に、実際の脳活動の測定に際して電極群21が配置された脳波計2から、特徴信号が混入した脳波信号を入力して、入力した脳波信号から特徴成分を抽出する第2学習モデルW2を機械学習により算出する。
変換式決定部73は、第6実施形態や第7実施形態と同様にして、第1学習モデルW1と第2学習モデルW2とを比較することにより、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に配置された電極の脳波信号を補正(近似)することにより目標位置にて検出される脳波信号を推定する変換式Φを算出する。
近似部74は、実際の脳活動の測定に際して電極群21が配置された脳波計2から脳波信号を入力する。近似部74は、変換式決定部73が算出した変換式Φに基づいて、入力した脳波信号から目標位置にて検出される脳波信号を推定する。近似部74は、推定された脳波信号を予測部75へ出力する。
予測部75は、推定された脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。運転者の行動が予測された場合、予測部75は運転者の行動意図を推定し、アクチュエータ群5及び出力装置6に対して車両の運転を支援するための制御指令を出力する。
次に、図21のフローチャートを参照しながら、第9実施形態に係る脳波測定方法の一例を説明する。
ステップS150~S152の処理は、図8のステップS1~S3の処理と同様である。ステップS153において変換式決定部73は、電極群21が目標位置に配置された脳波計2から入力した脳波信号から特徴成分を抽出する第1学習モデルW1を算出する。ステップS154において変換式決定部73は、第1学習モデルW1を脳波データベース71へ記録する。
ステップS155~S157の処理は、図8のステップS6~S8の処理と同様である。ステップS158において変換式決定部73は、実際の脳活動の測定に際して電極群21が配置された脳波計2から入力した脳波信号から特徴成分を抽出する第2学習モデルW2を算出する。ステップS159において変換式決定部73は、第1学習モデルW1と第2学習モデルW2とを比較することにより、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に配置された電極の脳波信号から目標位置にて検出される脳波信号を推定する変換式Φを算出する。
近似部74は、実際の脳活動の測定に際して電極群21が配置された脳波計2から脳波信号を入力する。近似部74は、変換式決定部73が算出した変換式Φに基づいて、入力した脳波信号から目標位置にて検出される脳波信号を推定する。予測部75は、推定された脳波信号から運動準備電位を算出することにより、運転者の行動を予測する。
(第9実施形態の効果)
第9実施形態の脳波測定方法は、目標位置に配置された電極の検出信号から特徴信号を抽出する第1学習モデルW1と、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に配置された電極の検出信号から特徴信号を抽出する第2学習モデルW2と、を機械学習により算出する。そして第1学習モデルW1と第2学習モデルW2との比較結果に基づいて、実際に被験者の脳活動の測定を行う際に配置された電極の脳波信号から目標位置にて検出される脳波信号を推定する。
これにより、現在の配置位置と目標位置とのずれにより生じる脳波信号の誤差を、機械学習により求めた特徴信号の減衰係数を用いて補正して、理想的な位置に電極を配置したときに得られる波形を近似することができるので、脳波の測定精度を向上できる。
発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…コントローラ、2…脳波計、3…走行状態センサ群、4…周囲状況センサ群、5…アクチュエータ群、6…出力装置、11…プロセッサ、12…記憶装置、21…電極群、22…増幅器、23…フィルタ、24…変換器、31…車速センサ、32…アクセル開度センサ、33…ブレーキスイッチ、34…ステアリング操作量センサ、35…ウインカスイッチ、41…カメラ、42…レーダ、43…地図データベース、44…全地球測位システム(GPS)受信機、51…アクセル開度アクチュエータ、52…ブレーキ制御アクチュエータ、53…ステアリングアクチュエータ、61…ディスプレイ、62…ブザー、70…伝播程度判定部、71…脳波データベース、72…検出部、73…変換式決定部、74…近似部、75…予測部、76…脳波データ記録部

Claims (7)

  1. 被験者に装着した電極により前記被験者の脳波を測定する脳波測定方法であって、
    前記被験者に発生して前記脳波に混入する特徴信号が、前記電極を配置すべき目標位置まで伝播する第1伝播程度と、前記特徴信号が前記電極の現在の配置位置まで前記特徴信号が伝播する第2伝播程度とに基づいて、前記現在の配置位置の前記電極で検出した脳波信号から前記目標位置にて検出される脳波信号を推定することを特徴とする脳波測定方法。
  2. 前記第1伝播程度及び前記第2伝播程度として、前記電極で検出した前記特徴信号の減衰係数を算出することを特徴とする請求項に記載の脳波測定方法。
  3. 前記電極の検出信号から前記特徴信号を抽出する独立成分分析によって、前記第1伝播程度及び前記第2伝播程度を算出することを特徴とする請求項に記載の脳波測定方法。
  4. 前記第1伝播程度及び前記第2伝播程度として、前記電極で検出した前記特徴信号の振幅値を検出することを特徴とする請求項に記載の脳波測定方法。
  5. 前記目標位置に配置された前記電極で検出した前記特徴信号を目的変数とし前記現在の配置位置の前記電極で検出した前記特徴信号を説明変数として学習させた学習モデルに基づいて、前記現在の配置位置の前記電極で検出した脳波信号から前記目標位置にて検出される脳波信号を推定することを特徴とする請求項に記載の脳波測定方法。
  6. 前記目標位置に配置された前記電極の検出信号から前記特徴信号を抽出する第1学習モデルと、前記現在の配置位置の前記電極の検出信号から前記特徴信号を抽出する第2学習モデルと、を機械学習により算出し、
    前記第1学習モデルと前記第2学習モデルとの比較結果に基づいて、前記現在の配置位置の前記電極で検出した脳波信号から前記目標位置にて検出される脳波信号を推定することを特徴とする請求項に記載の脳波測定方法。
  7. 被験者に装着した電極により前記被験者の脳波を測定する脳波計と、
    前記被験者に発生して前記脳波に混入する特徴信号が、前記電極を配置すべき目標位置まで伝播する第1伝播程度と、前記特徴信号が前記電極の現在の配置位置まで前記特徴信号が伝播する第2伝播程度とに基づいて、前記現在の配置位置の前記電極で検出した脳波信号から前記目標位置にて検出される脳波信号を推定するコントローラと、
    を備えることを特徴とする脳波測定装置。
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