本願の実施形態は、NRシステムにおけるV2XにおいてPSSCH上のDMRSを構成するためのソリューションを提供するために、情報送信方法、情報受信方法、デバイス、および装置を提供する。
第1の態様によれば、情報送信方法が提供される。この方法は以下を含む。第1の端末デバイスが、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する。mは、正の整数であり、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つを含む。第1の端末デバイスは、m個のDMRSを第2の端末デバイスに送信する。
この方法は、第1の通信装置によって実施され得る。第1の通信装置は、この方法で必要とされる機能を実施する際に端末デバイスをサポートすることができる端末デバイスまたは通信装置であってよい。たとえば、第1の通信装置は、第1の端末デバイスである。当然、第1の通信装置は、代替として、別の通信装置、たとえば、チップシステムであってよい。
本願の実施形態では、PSSCH上のm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つは、NRシステムにおけるV2XにおいてPSSCH上のDMRSを構成するソリューションを提供するために、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。さらに、PSSCH上のDMRSが決定されるとき、参照チャネルコヒーレンス時間が選択され得る。たとえば、2つの構成された隣接するDMRS間の時間間隔は、チャネルコヒーレンス時間以下となり得、その結果、DMRSに基づいてチャネル推定を実施する精度を改善することができる。
可能な設計では、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、およびチャネルコヒーレンス時間を含み、第1の端末デバイスが第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定することは、以下を含む。第1の端末デバイスは、副搬送波スペーシングに基づいて、PSSCHによって占有される1つのシンボルの期間を決定する。第1の端末デバイスは、1つのシンボルの期間およびチャネルコヒーレンス時間に基づいて、m個のDMRS内の2つの隣接するDMRS間の時間間隔を決定する。第1の端末デバイスは、PSSCHの期間および時間間隔に基づいて、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する。
第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスは、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを、第1の情報に基づいて比較的直接的な方式で直接計算し得る。さらに、本願のこの実施形態では、チャネルコヒーレンス時間がさらに考慮され、DMRSの時間領域における分散間隔は、チャネルコヒーレンス時間以下であり、その結果、自変チャネルを比較的正確に推定することができる。
可能な設計では、第1の端末デバイスが、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定することは、以下を含む。第1の端末デバイスは、第1の情報、およびDMRSと副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つとの間の事前構成された対応関係に基づいて、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する。
すなわち、DMRSと副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つとの間の対応関係は事前構成されており、その結果、第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスは、第1の情報を知ることを必要とするだけであり、第1の情報および対応関係に基づいて、次いで、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを直接決定し得る。これは比較的単純であり、端末デバイスの実装を単純化する助けとなる。
可能な設計では、この方法は、以下をさらに含む。第1の端末デバイスは、PSSCH、および第1の端末デバイスによって伝送されるPSCCHがTDMモードまたはFDMモードにあると決定する。
PSSCH、および端末デバイスによって伝送されるPSCCHが異なるモードにあるとき、m個のDMRSの位置は異なり得る。したがって、第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスは、PSSCH、および端末デバイスによって伝送されるPSCCHのモードを決定し得る。
可能な設計では、PSSCH、および第2の端末デバイスによって伝送されるPSCCHはTDMモードにあり、この場合、PSSCH内の第1のシンボルは、AGCによって占有されず、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSがPSSCH内の第1のシンボルを占有する、または、PSSCH内の第1のシンボルがAGCによって占有され、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、PSSCH内の第2のシンボルを占有する。
PSSCH、および端末デバイスによって伝送されるPSCCHがTDMモードにある場合、復号処理を加速しレイテンシを低減するために、フロントロードDMRS構成ソリューションが使用され得る。すなわち、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、可能な限りPSSCHの先頭に配置され得る。これは、復号処理を加速し、伝送レイテンシを低減する助けとなる。しかし、要件に基づいて、NRシステムでは、PSSCH内の第1のシンボルは、データまたはAGCとして構成され得る。したがって、PSSCH内の第1のシンボルがAGCによって占有される場合、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、PSSCH内の第2のシンボルを占有し、PSSCH内の第1のシンボルがAGCによって占有されない場合、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、PSSCH内の第1のシンボルを占有する。このようにして、DMRSは可能な限りフロントロードされ、既存のAGC分散方式もまた互換である。
可能な設計では、PSSCH、および第2の端末デバイスによって伝送されるPSCCHは、FDMモードにあり、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、そのシーケンス番号がPSSCH内のnであるシンボルを占有し、そのシーケンス番号がPSSCH内の0からn-1であるn個のシンボルの総期間がチャネルコヒーレンス時間以下であり、nは正の整数である。
フロントロードDMRS構成ソリューションは比較的大きなDMRSオーバーヘッドを引き起こすことがあり、PSSCHおよびPSCCHがFDMモードにある場合、復号処理は、前述のフロントロードDMRS構成ソリューションが引き続き使用される場合、もはや加速されることが可能でないことがあることを考慮して、本願のこの実施形態は、以下の解決策、すなわち、PSSCHおよびPSCCHがFDMモードにある場合、フロントロードDMRS構成ソリューションが使用されなくてもよく、DMRSの位置が再配置されることを提案する。PSSCHおよびPSCCHがFDMモードにある場合、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、そのシーケンス番号がPSSCH内のnであるシンボルを占有し、そのシーケンス番号がPSSCH内の0からn-1であるn個のシンボルの総期間は、チャネルコヒーレンス時間以下である。このようにして、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、そのシーケンス番号がPSSCH内の0からn-1であるシンボルをカバーすることができる。すなわち、PSSCH全体を、m個のDMRSを使用することによってカバーすることができる。さらに、DMRSがフロントロードされる方式が使用されず、DMRSオーバーヘッドをある程度低減する助けとなる。
可能な設計では、PSSCHでは、m個のDMRS内の2つの隣接するDMRS間の時間間隔は、チャネルコヒーレンス時間以下である。
このようにして、m個のDMRS内の2つの隣接するDMRS間の時間間隔は、チャネルコヒーレンス時間以下であり、これは、DMRSに基づいてチャネル推定を実施する精度を改善し得る。
第2の態様によれば、情報受信方法が提供される。この方法は、以下を含む。第2の端末デバイスが、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する。mは、正の整数であり、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つを含む。第2の端末デバイスは、m個のDMRSを第1の端末デバイスから受信する。
この方法は、第2の通信装置によって実施され得る。第2の通信装置は、この方法で必要とされる機能を実施する際に端末デバイスをサポートすることができる端末デバイスまたは通信装置であってよい。たとえば、第2の通信装置は、第2の端末デバイスである。当然、第2の通信装置は、代替として、別の通信装置、たとえば、チップシステムであってよい。
可能な設計では、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、および,チャネルコヒーレンス時間を含み、第2の端末デバイスが、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定することは、以下を含む。第2の端末デバイスは、副搬送波スペーシングに基づいて、PSSCHによって占有される1つのシンボルの期間を決定する。第2の端末デバイスは、1つのシンボルの期間およびチャネルコヒーレンス時間に基づいて、m個のDMRS内の2つの隣接するDMRS間の時間間隔を決定する。第2の端末デバイスは、PSSCHの期間、および時間間隔に基づいて、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する。
可能な設計では、第2の端末デバイスが、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定することは、以下を含む。第2の端末デバイスは、第1の情報、およびDMRSと副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つとの間の事前構成された対応関係に基づいて、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する。
可能な設計では、この方法は、以下をさらに含む。第2の端末デバイスは、PSSCH、および第2の端末デバイスによって伝送されるPSCCHがTDMモードまたはFDMモードにあると決定する。
可能な設計では、PSSCH、および第2の端末デバイスによって伝送されるPSCCHは、TDMモードにあり、この場合、PSSCH内の第1のシンボルは、AGCによって占有されず、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSがPSSCH内の第1のシンボルを占有する、または、PSSCH内の第1のシンボルがAGCによって占有され、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、PSSCH内の第2のシンボルを占有する。
可能な設計では、PSSCH、および第2の端末デバイスによって伝送されるPSCCHは、FDMモードにあり、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、そのシーケンス番号がPSSCH内のnであるシンボルを占有し、そのシーケンス番号がPSSCH内の0からn-1であるn個のシンボルの総期間は、チャネルコヒーレンス時間以下であり、nは正の整数である。
可能な設計では、PSSCHでは、m個のDMRS内の2つの隣接するDMRS間の時間間隔は、チャネルコヒーレンス時間以下である。
第2の態様または第2の態様の様々な可能な設計によってもたらされる技術的効果については、第1の態様または第1の態様の様々な設計の関連の説明を参照されたい。詳細は再度記載されていない。
第3の態様によれば、第1の通信装置が提供される。通信装置は、たとえば、上記の第1の通信装置、たとえば、第1の端末デバイスである。通信装置は、前述の方法設計において第1の端末デバイスを実装する機能を有する。通信装置は、たとえば、互いに結合されたプロセッサおよびトランシーバを含む。トランシーバは、たとえば、通信インターフェースとして実装される。本明細書では、通信インターフェースは、第1の端末デバイス内の無線周波数トランシーバ構成要素として理解されてよい。
プロセッサは、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定するように構成され、mは、正の整数であり、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つを含む。
トランシーバは、m個のDMRSを第2の端末デバイスに送信するように構成される。
可能な設計では、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、およびチャネルコヒーレンス時間を含み、プロセッサは、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを以下のように、すなわち、副搬送波スペーシングに基づいて、PSSCHによって占有される1つのシンボルの期間を決定し、1つのシンボルの期間およびチャネルコヒーレンス時間に基づいて、m個のDMRS内の2つの隣接するDMRS間の時間間隔を決定し、PSSCHの期間、および時間間隔に基づいて、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定して、決定するように構成される。
可能な設計では、プロセッサは、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを以下のように、すなわち、第1の情報、およびDMRSと副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つとの間の事前構成された対応関係に基づいて、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定して、決定するように構成される。
可能な設計では、プロセッサは、PSSCH、および端末デバイスによって伝送される物理サイドリンク制御チャネルPSCCHが時分割多重TDMモードまたは周波数分割多重FDMモードにあると決定するようにさらに構成される。
可能な設計では、PSSCH、および端末デバイスによって伝送されるPSCCHは、TDMモードにあり、この場合、PSSCH内の第1のシンボルは、自動利得制御AGCによって占有されず、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSがPSSCH内の第1のシンボルを占有する、または、PSSCH内の第1のシンボルがAGCによって占有され、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、PSSCH内の第2のシンボルを占有する。
可能な設計では、PSSCH、および端末デバイスによって伝送されるPSCCHは、FDMモードにあり、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、そのシーケンス番号がPSSCH内のnであるシンボルを占有し、そのシーケンス番号がPSSCH内の0からn-1であるn個のシンボルの総期間は、チャネルコヒーレンス時間以下であり、nは正の整数である。
可能な設計では、PSSCHでは、m個のDMRS内の2つの隣接するDMRS間の時間間隔は、チャネルコヒーレンス時間以下である。
第3の態様または第3の態様の様々な可能な設計によってもたらされる技術的効果については、第1の態様または第1の態様の様々な設計の関連の説明を参照されたい。詳細は再度記載されていない。
第4の態様によれば、第2の通信装置が提供される。通信装置は、たとえば、上記の第2の通信装置、たとえば、第2の端末デバイスである。通信装置は、前述の方法設計において第2の端末デバイスを実装する機能を有する。通信装置は、たとえば、互いに結合されたプロセッサおよびトランシーバを含む。トランシーバは、たとえば、通信インターフェースとして実装される。本明細書では、通信インターフェースは、第2の端末デバイス内の無線周波数トランシーバ構成要素として理解されてよい。
プロセッサは、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定するように構成され、mは、正の整数であり、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つを含む。
トランシーバは、m個のDMRSを第1の端末デバイスから受信するように構成される。
可能な設計では、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、およびチャネルコヒーレンス時間を含み、プロセッサは、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを以下のように、すなわち、副搬送波スペーシングに基づいて、PSSCHによって占有される1つのシンボルの期間を決定し、1つのシンボルの期間およびチャネルコヒーレンス時間に基づいて、m個のDMRS内の2つの隣接するDMRS間の時間間隔を決定し、PSSCHの期間、および時間間隔に基づいて、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定して、決定するように構成される。
可能な設計では、プロセッサは、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを以下のように、すなわち、第1の情報、およびDMRSと副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つとの間の事前構成された対応関係に基づいて、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定して、決定するように構成される。
可能な設計では、プロセッサは、PSSCH、および端末デバイスによって伝送される物理サイドリンク制御チャネルPSCCHが時分割多重TDMモードまたは周波数分割多重FDMモードにあると決定するようにさらに構成される。
可能な設計では、PSSCH、および端末デバイスによって伝送されるPSCCHがTDMモードにあり、この場合、PSSCH内の第1のシンボルは、AGCによって占有されず、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSがPSSCH内の第1のシンボルを占有する、または、PSSCH内の第1のシンボルがAGCによって占有され、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、PSSCH内の第2のシンボルを占有する。
可能な設計では、PSSCH、および端末デバイスによって伝送されるPSCCHは、FDMモードにあり、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、そのシーケンス番号がPSSCH内のnであるシンボルを占有し、そのシーケンス番号がPSSCH内の0からn-1であるn個のシンボルの総期間は、チャネルコヒーレンス時間以下であり、nは正の整数である。
可能な設計では、PSSCHでは、m個のDMRS内の2つの隣接するDMRS間の時間間隔は、チャネルコヒーレンス時間以下である。
第4の態様または第4の態様の様々な可能な設計によってもたらされる技術的効果については、第2の態様または第2の態様の様々な設計の関連の説明を参照されたい。詳細は再度記載されていない。
第5の態様によれば、第3の通信装置が提供される。通信装置は、たとえば、上記の第1の通信装置、たとえば、第1の端末デバイスである。通信装置は、前述の方法設計において第1の端末デバイスを実装する機能を有する。これらの機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
可能な設計では、通信装置の特定の構造は、処理モジュールとトランシーバモジュールとを含み得る。処理モジュールおよびトランシーバモジュールは、第1の態様または第1の態様の可能な実装のいずれか1つに提供されている方法における対応する機能を実施し得る。
第6の態様によれば、第4の通信装置が提供される。通信装置は、たとえば、上記の第2の通信装置、たとえば、端末デバイスである。通信装置は、前述の方法設計において第2の端末デバイスを実装する機能を有する。これらの機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
可能な設計では、通信装置の特定の構造は、処理モジュールとトランシーバモジュールとを含み得る。処理モジュールおよびトランシーバモジュールは、第2の態様または第2の態様の可能な実装のいずれか1つに提供されている方法における対応する機能を実施し得る。
第7の態様によれば、第5の通信装置が提供される。通信装置は、前述の方法設計における第1の通信装置、たとえば、第1の端末デバイス、または第1の端末デバイス内に配置されたチップであってよい。通信装置は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成されたメモリと、プロセッサとを含み、プロセッサは、メモリに結合される。メモリ内に記憶されたプログラムコードは、命令を含み、プロセッサが命令を実行したとき、第5の通信装置は、第1の態様または第1の態様の可能な実装のいずれか1つにおける方法を実施することを可能にされる。
第5の通信装置は、通信インターフェースをさらに含み得る。第5の通信装置が第1の端末デバイスである場合、通信インターフェースは、第1の端末デバイス内のトランシーバ、たとえば、第1の端末デバイス内の無線周波数トランシーバ構成要素であってよく、または、第5の通信装置が第1の端末デバイス内に配置されたチップである場合、通信インターフェースは、チップの入力/出力インターフェース、たとえば、入力/出力ピンであってよい。
第8の態様によれば、第6の通信装置が提供される。通信装置は、前述の方法設計における第2の通信装置、たとえば、端末デバイス、または第2の端末デバイス内に配置されたチップであってよい。通信装置は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成されたメモリと、プロセッサとを含み、プロセッサは、メモリに結合される。メモリ内に記憶されたプログラムコードは、命令を含み、プロセッサが命令を実行したとき、第6の通信装置は、第2の態様または第2の態様の可能な実装のいずれか1つにおける方法を実施することを可能にされる。
第6の通信装置は、通信インターフェースをさらに含み得る。第6の通信装置が第2の端末デバイスである場合、通信インターフェースは、第2の端末デバイス内のトランシーバ、たとえば、第2の端末デバイス内の無線周波数トランシーバ構成要素であってよく、または、第6の通信装置が第2の端末デバイス内に配置されたチップである場合、通信インターフェースは、チップの入力/出力インターフェース、たとえば、入力/出力ピンであってよい。
第9の態様によれば、第1の通信システムが提供される。通信システムは、第3の態様による第1の通信装置、第5の態様による第3の通信装置、または第7の態様による第5の通信装置を含み得、第4の態様による第2の通信装置、第6の態様による第4の通信装置、または第8の態様による第6の通信装置を含み得る。
第10の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、命令を記憶し、命令がコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第1の態様または第1の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実施することを可能にされる。
第11の態様によれば、コンピュータ記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、命令を記憶し、命令がコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第2の態様または第2の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実施することを可能にされる。
第12の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、命令を記憶し、命令がコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第1の態様または第1の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実施することを可能にされる。
第13の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、命令を記憶し、命令がコンピュータ上で実行されたとき、コンピュータは、第2の態様または第2の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実施することを可能にされる。
NRシステムにおいて、V2XにおけるPSSCH上のDMRSを構成するためのソリューションが本願の実施形態において提供される。さらに、PSSCH上のDMRSが決定されるとき、参照チャネルコヒーレンス時間が選択され得、その結果、DMRSに基づいてチャネル推定を実施する精度を改善することができる。
本願の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明らかにする前に、以下は、さらに本願の実施形態について、添付の図面を参照してより詳細に記載している。
以下は、当業者の理解を容易にするために、本願の実施形態におけるいくつかの用語について記載している。
(1)端末デバイスは、ユーザに音声および/またはデータコネクティビティを提供するデバイスを含み、たとえば、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された処理デバイスを含み得る。端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)を通じてコアネットワークと通信し、音声および/またはデータをRANと交換し得る。端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment、UE)、ワイヤレス端末デバイス、モバイル端末デバイス、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者ステーション(subscriber station)、移動局(mobile station)、移動局(mobile)、リモートステーション(remote station)、アクセスポイント(access point、AP)、リモート端末(remote terminal)デバイス、アクセス端末(access terminal)デバイス、ユーザ端末(user terminal)デバイス、ユーザエージェント(user agent)、ユーザデバイス(user device)などを含み得る。たとえば、端末デバイスは、モバイルフォン(「セルラ」フォンとも称される)、モバイル端末デバイスを有するコンピュータ、ポータブルモバイル装置、ポケットサイズモバイル装置、ハンドヘルドモバイル装置、コンピュータに内蔵されたモバイル装置、または車載モバイル装置、およびスマートウェアラブルデバイスを含み得る。たとえば、端末デバイスは、パーソナル通信サービス(personal communication service、PCS)フォン、コードレスフォン、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)フォン、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)ステーション、またはパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などのデバイスである。端末デバイスは、限られたデバイス、たとえば、電力消費の少ないデバイス、限られた記憶能力のデバイス、または限られたコンピューティング能力のデバイスをさらに含む。たとえば、端末デバイスは、情報検知デバイス、たとえば、バーコード、無線周波数識別(radio frequency identification、RFID)、センサ、全世界測位システム(global positioning system、GPS)、またはレーザスキャナであってよい。
限定するものではなく例として、本願の実施形態では、端末デバイスは、代替として、ウェアラブルデバイスであってよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイスとも称されることがあり、普段着のインテリジェント設計においてウェアラブル技術を適用することによって開発される眼鏡、手袋、腕時計、衣料、靴などウェアラブルデバイスのための一般用語である。ウェアラブルデバイスは、ユーザが直接着用することができる、またはユーザの衣料またはアクセサリに一体化することができるポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、ハードウェアデバイスであるだけでなく、ソフトウェアサポート、データ交換、およびクラウドインタラクションを通じて強力な機能を実装するために使用される。広い意味では、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、スマートフォンに依存することなくすべてまたは一部の機能を実装することができる完全装備かつ大型のデバイス、たとえば、スマートウォッチまたはスマートグラス、および1つのタイプのアプリケーション機能だけに焦点を当て、スマートフォンなど他のデバイスと共に働くことを必要とするデバイス、たとえば、身体的兆候を監視するための様々なスマートバンド、スマートヘルメット、またはスマートジュエリを含む。
(2)ネットワークデバイスは、たとえば、基地局(アクセスポイントなど)などアクセスネットワーク(access network、AN)デバイスを含み、アクセスネットワーク内にあり1つまたは複数のセルを通じてエアインターフェースの上でワイヤレス端末デバイスと通信するデバイスであってよい。ネットワークデバイスは、受信されるオーバージエアフレームおよびインターネットプロトコル(IP)パケットを相互に変換し、端末デバイスとアクセスネットワークの残りの部分との間でルータとして働くように構成され得、アクセスネットワークの残りの部分は、IPネットワークを含み得る。ネットワークデバイスは、エアインターフェースの属性管理をさらに調整し得る。たとえば、ネットワークデバイスは、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムまたはLTEアドバンスド(LTE-Advanced、LTE-A)システムにおけるイボルブドNodeB(NodeBまたはeNBまたはe-NodeB、evolutional NodeB)を含み得、第5世代(fifth generation、5G)新無線(new radio、NR)システムにおける次世代NodeB(next generation NodeB、gNB)を含み得、またはクラウドアクセスネットワーク(cloud radio access network、CloudRAN)システムにおける中央ユニット(centralized unit、CU)および分散ユニット(distributed unit、DU)を含み得る。これは本願の実施形態において限定されない。
(3)V2Xは、将来のITSの重要な技術であり、V2V、V2I、およびV2Pの直接通信、ならびにV2Nの通信インタラクションを含む。V2X技術は、異なるアプリケーションシナリオに十分に適応することができる。リアルタイムの道路状態、道路、および歩行者など交通情報を、通信を通じて得ることができ、交通安全を大きく改善し、混雑を低減し、交通効率を改善する。さらに、V2X技術は、自律運転、高度道路交通、インターネットオブビークル革新を低コストで容易に実装するための基礎プラットフォームを提供する。V2Xは、高速モバイルのために特別に設計された通信技術である。最新の規制によれば、6GHz周波数帯域において、V2X直接通信は、500km/hの最大相対速度をサポートすることを必要とする。
(4)チャネルコヒーレンス時間は、TCによって表され得、チャネルインパルス応答が不変のままである時間間隔の統計的な平均値である。チャネルコヒーレンス時間は、ドップラースプレッドに反比例し、時間領域において、チャネルの周波数分散の自変特性を記述する。通常、チャネルコヒーレンス時間TCを計算するために、以下の式が使用される。
ここで、fdは最大ドップラー周波数であり、vは、伝送端と受信端との間の最大相対速度であり、fcは搬送波周波数であり、cは光の速度である。
式1および式2によれば、搬送波周波数が6GHzであり、伝送端と受信端との間の最大相対速度が280km/hであるとき、対応するチャネルコヒーレンス時間は、0.272msであり、伝送端と受信端との間の最大相対速度が500km/hに増大されたとき、対応するチャネルコヒーレンス時間は、0.152msに低減される。
(5)チャネル特徴を推定するための主参照信号としてDMRSが使用され、DMRSの構成構造および密度は、自変チャネルの推定能力に直接影響を及ぼす。自変チャネルを比較的正確に推定するために、本願のこの実施形態では、時間領域におけるDMRSの分散間隔は、チャネルコヒーレンス時間以下であり得る。
(6)副搬送波スペーシング(sub-carrier spacing、SCS)は、OFDMシステムにおける周波数領域において2つの隣接する副搬送波の中央位置間またはピーク位置間のスペーシングの値である。たとえば、SCSは、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、240kHz、480kHzなどであり得る。たとえば、異なる副搬送波スペーシングは、2の整数倍となり得る。SCSは、代替として、別の値になるように設計されてもよいことを理解されたい。たとえば、LTEシステムにおける副搬送波スペーシングは15kHzであり、NRシステムにおける副搬送波スペーシングは、15kHz、30kHz、60kHz、120kHzなどであり得る。
副搬送波スペーシングについては、以下の表1を参照されたい。
μは、副搬送波スペーシングを示すために使用される。たとえば、μ=0であるとき、副搬送波スペーシングは15kHzであり、μ=1であるとき、副搬送波スペーシングは30kHzである。異なる副搬送波スペーシングに対応するスロットの長さは異なる。15kHzの副搬送波スペーシングに対応するスロットの長さは0.5ms、60kHzの副搬送波スペーシングに対応するスロットの長さは0.125msなどである。これに対応して、異なる副搬送波スペーシングに対応する1つのシンボルは、代替として、異なる長さを有してもよい。
(7)「システム」および「ネットワーク」という用語は、本願の実施形態において交換可能に使用されることがある。「複数の」は、2つまたは3つ以上を指す。これに鑑みて、「複数の」は、本願の実施形態において「少なくとも2つ」と理解されてもよい。「少なくとも1つ」は、1つまたは複数、たとえば、1つ、2つ、またはそれ以上と理解されてもよい。たとえば、少なくとも1つを含むとは、1つ、2つ、またはそれ以上を含むことを指し、どの1つ、2つ、またはそれ以上を含むかは限定されない。たとえば、A、B、およびCのうちの少なくとも1つが含まれる場合、A、B、C、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはA、B、およびCが含まれてよい。「および/または」は、関連付けられたオブジェクト間の関連関係を表し、3つの関係が存在し得ることを表す。たとえば、Aおよび/またはBは、Aだけがある、AもBもある、Bだけがある3つの場合を表し得る。さらに、「/」という文字は、別段指定されない限り、一般に、関連付けられたオブジェクト間の「または」関係を示す。
別段指定されない限り、本願の実施形態において述べられている「第1の」および「第2の」など序数は、複数のオブジェクト間を区別するために使用され、複数のオブジェクトのシーケンス、時間シーケンス、優先順位、または重要性を限定するためには使用されない。たとえば、第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスは、異なる端末デバイス間で区別することが意図されているにすぎず、2つの端末デバイスの機能、優先順位、重要性などを限定することは意図されていない。
本願の実施形態における第1の技術的特徴について記載されている。
V2Xでは、PSSCHは、端末デバイス間の通信のために使用され得る。V2X通信のために使用されるサイドリンク(side-link、SL)はアップリンク(up-link、UL)時間周波数リソースを使用するので、LTEシステムでは、PSSCHのDMRS構成は、基本的にPUSCHのDMRS構成ソリューションを継承し、差異は、高モビリティシナリオに対処するために、1つのスロット内でDMRSによって占有されるOFDMシンボルの数量がPUSCH内の2からPSSCH内の4に増大される点だけにある。図1は、1つのスロット内のPUSCH上のDMRSの位置と、LTE標準における1つのスロット内のPSSCH上のDMRSの位置との間の比較を提供する。図1では、斜線を有するボックスは、DMRSのシンボルを表す。時間領域におけるDMRS分散密度を増大することによって、LTEシステムにおけるV2Xは、高速アプリケーション要件を十分満たすことができる。
しかし、5GNRシステムでは、PSSCHのために、DMRS構成ソリューションは提供されていない。
これに鑑みて、本願の実施形態における技術的解決策が提供される。本願の実施形態では、PSSCH上のm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つは、NRシステムにおけるV2XにおいてPSSCH上のDMRSを構成するソリューションを提供するために、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。
本願の実施形態において提供される技術的解決策は、5GNRシステムにおいて使用されてよく、またはLTEシステムにおいて使用されてよく、または次世代モバイル通信システムもしくは別の同様の通信システムにおいて使用されてよい。これは特に限定されない。
以下は、本願の一実施形態が使用されるネットワークアーキテクチャについて記載している。図2を参照されたい。
図2は、ネットワークデバイスと、2つの端末デバイスとを含む。2つの端末デバイスはそれぞれ、第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスと称される。車両は、2つの端末デバイス両方の例として使用される。2つの端末デバイスは共に、1つのネットワークデバイスに接続され、2つの端末デバイスは、さらに互いに通信し得る。たとえば、2つの端末デバイスは、PSSCHを通じて互いに通信し得る。当然、図2における端末デバイスの数量は、例にすぎない。実際のアプリケーションでは、ネットワークデバイスは、複数の端末デバイスのためのサービスを提供し得、複数の端末デバイスもまた、互いに通信し得る。
図2におけるネットワークデバイスは、たとえば、基地局などアクセスネットワークデバイスである。アクセスネットワークデバイスは、異なるシステムにおいて異なるデバイスに対応する。たとえば、アクセスネットワークデバイスは、第4世代(4th generation、4G)モバイル通信技術システムにおけるeNBに対応し、5Gシステムにおけるアクセスネットワークデバイス、たとえば、gNBに対応する。
以下は、添付の図面を参照して、本願の実施形態において提供される技術的解決策について記載している。
本願の一実施形態は、情報送信および受信方法を提供する。図3は、本方法のフローチャートである。以下の説明の処理では、本方法が図2に示されているネットワークアーキテクチャのために使用される例が使用される。さらに、本方法は、2つの通信装置によって実施され得る。2つの通信装置は、たとえば、第1の通信装置および第2の通信装置である。第1の通信装置は、ネットワークデバイス、もしくは本方法で必要とされる機能を実装する際にネットワークデバイスをサポートすることができる通信装置であってよく、または、第1の通信装置は、端末デバイス、もしくは本方法で必要とされる機能を実装する際に端末デバイスをサポートすることができる通信装置(たとえば、チップシステム)であってよい。同様に、第2の通信装置は、ネットワークデバイス、もしくは本方法で必要とされる機能を実装する際にネットワークデバイスをサポートすることができる通信装置であってよく、または、第2の通信装置は、端末デバイス、もしくは本方法で必要とされる機能を実装する際に端末デバイスをサポートすることができる通信装置(たとえば、チップシステム)であってよい。さらに、第1の通信装置および第2の通信装置の実装は限定されない。たとえば、第1の通信装置および第2の通信装置は共に端末デバイスであり、または第1の通信装置が端末デバイスであり、第2の通信装置は、本方法で必要とされる機能を実装する際に端末デバイスをサポートすることができる通信装置である。
説明をわかりやすくするために、以下は、本方法が2つの端末デバイスによって実施される例、具体的には、第1の通信装置が端末デバイスであり、第2の通信装置もまた端末デバイスである例を使用する。違いをわかりやすくするために、2つの端末デバイスは、それぞれ第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスと称される。本方法が図2に示されているネットワークアーキテクチャのために使用される例が下記で使用されるので、下記の第1の端末デバイスは、図2に示されているネットワークアーキテクチャにおける第1の端末デバイスであってよく、下記の第2の端末デバイスは、図2に示されているネットワークアーキテクチャにおける第2の端末デバイスであってよい。
S31:第1の端末デバイスは、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定し、mは、正の整数であり、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つを含む。
たとえば、第1の端末デバイスが、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定することは、第1の端末デバイスが、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量もしくは位置を決定すること、または第1の端末デバイスが、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量および位置を決定することを含む。
NRシステムは、異なる副搬送波スペーシングをサポートし、異なる副搬送波スペーシングに対応するOFDMシンボルは、異なる長さを有するので、本願のこの実施形態では、第1の情報は、副搬送波スペーシングを含み得る。さらに、PSSCHの期間は、一般に、DMRSの数量の決定に関係する。したがって、第1の情報は、PSSCHの期間をも含み得る。PSSCHの期間は、PSSCHの時間長と称されることもあり、またはPSSCHの時間領域における期間と称されることがあり、またはPSSCHによって占有されるシンボル(OFDMシンボルなど、簡潔には、OFDMシンボルなど時間領域シンボルが下記でシンボルと称される)の数量と称されることがあり、またはPSSCH内のシンボルの数量と称されるなどである。これは特に限定されない。さらに、自変チャネルを正確に推定するために、時間領域におけるDMRSの分散間隔は、チャネルコヒーレンス時間以下であるべきである。したがって、第1の情報は、チャネルコヒーレンス時間をさらに含み得る。しかし、本願のこの実施形態では、第1の情報内に特に含まれる内容は、限定されない。たとえば、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つを含む。これは、以下のように理解され得る。たとえば、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、およびチャネルコヒーレンス時間を含み、または第1の情報は、副搬送波スペーシングおよびチャネルコヒーレンス時間を含み、または第1の情報は、副搬送波スペーシングおよびPSSCHの期間を含み、または第1の情報は、PSSCHの期間およびチャネルコヒーレンス時間を含み、または第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、もしくはチャネルコヒーレンス時間を含む。さらに、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つに加えて、第1の情報は、DMRSの数量および/または位置を決定するためにその情報を使用することができることを条件に、他の情報をさらに含んでもよい。第1の情報内に含まれる具体的な内容は限定されない。
第1の端末デバイスは、第1の情報に基づく異なる方式で、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定してもよい。
第1の端末デバイスが、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する第1の方式では、第1の端末デバイスは、副搬送波スペーシングに基づいてシンボルの期間を決定し得る。自変チャネルを比較的正確に推定するために、本願のこの実施形態では、時間領域におけるDMRSの分散間隔は、チャネルコヒーレンス時間以下であり得る。したがって、第1の端末デバイスは、時間領域シンボルの期間およびチャネルコヒーレンス時間に基づいて、m個のDMRS内の2つの隣接するDMRS間の時間間隔を決定し得、m個のDMRS内の2つの隣接するDMRS間の時間間隔は、チャネルコヒーレンス時間以下である。第1の端末デバイスは、PSSCHの期間、およびm個のDMRS内の2つの隣接するDMRS間の時間間隔に基づいて、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つをさらに決定する。たとえば、第1の端末デバイスは、PSSCHの期間、およびm個のDMRS内の2つの隣接するDMRS間の時間間隔に基づいて、mの値およびPSSCH上のm個のDMRSの位置を決定し得る。
第1の方式では、第1の端末デバイスは、第1の情報に基づいて、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを直接計算する。この場合、第1の端末デバイスの実装を単純化するために、本願のこの実施形態は、第1の端末デバイスが、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する方式、具体的には第2の方式をさらに提供する。第2の方式では、第1の端末デバイスは、第1の情報、およびDMRSと副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つとの間の事前構成された対応関係に基づいて、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定し得る。すなわち、DMRSと副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つとの間の対応関係は、事前構成されており、その結果、第1の端末デバイスは、第1の情報を知ることを必要とするだけであり、次いで、第1の情報および対応関係に基づいて、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを直接決定し得る。DMRSと副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つとの間の対応関係は、DMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つと、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つとの間の対応関係として理解されてよい。
たとえば、DMRSの数量および位置と副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、およびチャネルコヒーレンス時間との間の対応関係が事前構成されている場合、第1の端末デバイスは、対応関係と、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、およびチャネルコヒーレンス時間とに基づいてm個のDMRSの数量および位置を決定してよく、または第1の端末デバイスは、対応関係と、副搬送波スペーシングおよびPSSCHの期間とに基づいて、m個のDMRSの数量および位置を決定してよい。あるいは、副搬送波スペーシングおよびPSSCHの期間とDMRSの数量および位置との間の対応関係が事前構成されている場合、第1の端末デバイスは、対応関係と、副搬送波スペーシングおよびPSSCHの期間とに基づいて、m個のDMRSの数量および位置を決定してよい。第2の方式では、第1の端末デバイスの動作処理を効果的に単純化することができ、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する効率を改善することができる。たとえば、対応関係は、プロトコルを使用することによって指定され、または、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって事前構成され、または端末デバイスによって構成され、次いで別の端末デバイスに通知される。この場合、対応関係を構成する端末デバイスは、第1の端末デバイスであってよく、または別の端末デバイスであってよい。表2は、対応関係の例を示す。
表2は、副搬送波スペーシングおよびPSSCHの期間とDMRSの数量および位置との間の対応関係として理解されてよい。しかし、対応関係の設定中、DMRSの位置が決定されることを必要とするので、チャネルコヒーレンス時間もまた使用される。したがって、表2は、DMRSの数量および位置と、副搬送波スペーシングおよびPSSCHの期間と、チャネルコヒーレンス時間との間の対応関係として理解されてもよい。表2では、DMRS位置の列内で、第1の行の水平座標における0から4は、DMRSの位置または数量の代わりにポインタと考えられ得る。3、6、および9など以下の行内の数は、DMRSによって占有されるシンボルの位置と考えられ得る。たとえば、3は、そのシーケンス番号が3であるシンボルが占有されることを示す。たとえば、副搬送波スペーシングは15kHzである。PSSCHの期間が3つのシンボルである場合、DMRS位置は、そのシーケンス番号が0であるシンボルを占有する唯一のDMRSを含み、次いでそのDMRSは、PSSCH全体をカバーし得る。すなわち、m個のDMRSの数量は1、すなわちm=1である。あるいは、副搬送波スペーシングは15kHzである。PSSCHの期間が6個のシンボルである場合、DMRS位置は、そのシーケンス番号が0であるシンボルを占有する唯一のDMRSを含むことは不十分であり、なぜなら、DMRSが位置するシンボルとPSSCH内の最後のシンボルとの間の時間間隔がチャネルコヒーレンス時間より大きいからである。したがって、そのシーケンス番号が3であるシンボルを占有する1つのDMRSがさらに含まれる。すなわち、m個のDMRSの数量は2、すなわちm=2である。本明細書におけるシンボルのシーケンス番号は、PSSCHによって占有されるシンボルのシーケンス番号が時間領域シーケンスにおける0から開始する例を使用することによって書かれている。
表2をよりよく理解するために、図4を参照されたい。図4は、表2に示されている対応関係のいくつかの場合の概要図である。図4では、斜線で描かれたボックスは、DMRSによって占有されるシンボルを表し、水平線で描かれたボックスは、PSSCHによって占有されないシンボルを表し、空白のボックスによって表されたシンボル、およびDMRSによって占有されるシンボルは、PSSCHによって占有されるシンボルである。15kHz副搬送波スペーシングが例として使用されている。この場合、1つのシンボルの期間は、71.4μsである(標準的なサイクリックプレフィックス(cyclic prefix、CP)が使用されるとき)。チャネルコヒーレンス時間が0.152msである場合、m個のDMRS内の隣接するDMRS間の時間間隔は、時間領域間隔が0.152ms未満であるチャネルコヒーレンス時間を確保するために、2つのシンボルより大きくなるべきでなく、DMRSの数量は、可能な限り低減されることを必要とする。したがって、図4では、副搬送波スペーシングが15kHzであるとき、2つの隣接するDMRS間の時間間隔は、2つのシンボルであり、2つのシンボルより大きくなく、チャネルコヒーレンス時間未満であり、2つの隣接するDMRS間の時間間隔は、1つのシンボルに設定されず、その結果、DMRSの分散は、可能な限り過剰に密でなく、それによりPSSCHの伝送を改善することがわかる。しかし、PSSCHが位置するスロットの長さが継続的に増大するにつれて、DMRSの数量は、それに対応して増大されることを必要とする。たとえば、副搬送波スペーシングは15kHzである。PSSCHの期間が9個のシンボルである場合、DMRSの数量は3であり、3つのDMRSがそれぞれ、そのシーケンス番号が0であるシンボル、そのシーケンス番号が3であるシンボル、およびそのシーケンス番号が6であるシンボル、すなわち、PSSCH内の第1のシンボル、PSSCH内の第4のシンボル、およびPSSCH内の第7のシンボルを占有する。あるいは、副搬送波スペーシングは60kHzである。PSSCHの期間が8個のシンボルである場合、DMRSの数量は1であり、1つのDMRSが、そのシーケンス番号が0であるシンボル、すなわち、PSSCH内の第1のシンボルを占有する。PSSCHの期間が14個のシンボルである場合、DMRSの数量は2であり、2つのDMRSがそれぞれ、そのシーケンス番号が0であるシンボル、およびそのシーケンス番号が8であるシンボル、すなわち、PSSCH内の第1のシンボル、およびPSSCH内の第9のシンボルを占有する。残りは類推によって推測することができる。詳細は再度記載されていない。
当然、第1の端末デバイスが、第1の情報に基づいてPSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定するとき、第2の方式を使用せず、上記の第1の方式を使用する場合、決定結果は、やはり表2または図4における結果と同じになり得る。
PSSCH上のm個のDMRSの位置を決定することは、別の要素、具体的には、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSの位置を決定することにさらに関係する。第1のDMRSの位置が決定された後、後続のDMRSの位置が引き続いて決定され得る。
本願のこの実施形態では、復号処理を加速し、レイテンシを低減するために、フロントロードDMRS構成解決策が使用され得る。すなわち、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、可能な限りPSSCHの先頭に配置され得る。これは、復号処理を加速し、伝送レイテンシを低減する助けとなる。しかし、要件に従って、NRシステムでは、PSSCH内の第1のシンボルは、データまたは自動利得制御(automatic gain control、AGC)により占有されるように構成され得る。これらの2つの場合、フロントロードDMRS構成解決策はわずかに異なる。以下は、2つの場合について別々に記載されている。
1.PSSCH内の第1のシンボルは、データによって占有される。
PSSCH内の第1のシンボルがデータによって占有されることは、PSSCH内の第1のシンボルがAGCによって占有されないことと理解されてもよい。この場合、フロントロードDMRS構成が本願のこの実施形態で使用されるので、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、PSSCH内の第1のシンボルを占有し得る。これは、表2および図4において例として使用されている。
2.PSSCH内の第1のシンボルは、AGCによって占有される。
PSSCH内の第1のシンボルがAGCによって占有されるので、DMRSはPSSCH内の第1のシンボルを占有することができないことは明らかである。したがって、DMRSは、それに応じて後方に移動され得る。たとえば、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、PSSCH内の第2のシンボルを占有し得る。当然、PSSCH内の第2のシンボルもまた、DMRS以外の別の信号によって占有される場合、DMRSは、さらに後方に移動され得る。本明細書では、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSがPSSCH内の第2のシンボルを占有する例が使用されている。
第1の端末デバイスが上記の第1の方式において第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する場合、第1の端末デバイスは、PSSCH内の第1のシンボルがAGCによって占有されるかどうかに応じて、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSの位置を決定し得、また、第1の情報に基づいて、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを直接決定し得る。第1の端末デバイスが上記の第2の方式において第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する場合、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSがPSSCH内の第2のシンボルを占有するとき、対応関係の例については、表3を参照されたい。
表3は、副搬送波スペーシングおよびPSSCHの期間とDMRSの数量および位置との間の対応関係として理解されてよい。しかし、対応関係の設定中、DMRSの位置が決定されることを必要とするので、チャネルコヒーレンス時間もまた使用される。したがって、表3は、DMRSの数量および位置と、副搬送波スペーシングおよびPSSCHの期間と、チャネルコヒーレンス時間との間の対応関係として理解されてもよい。表3では、DMRS位置の列内で、第1の行の水平座標における0から4は、DMRSの位置または数量の代わりにポインタと考えられ得る。3、6、および9など以下の行内の数は、DMRSによって占有されるシンボルの位置と考えられ得る。たとえば、3は、そのシーケンス番号が3であるシンボルが占有されることを示す。たとえば、副搬送波スペーシングは15kHzである。PSSCHの期間が4個のシンボルである場合、DMRS位置は、そのシーケンス番号が1であるシンボルを占有する唯一の1つのDMRSを含み、次いでそのDMRSは、PSSCH全体をカバーし得る。すなわち、m個のDMRSの数量は1、すなわちm=1である。あるいは、副搬送波スペーシングは15kHzである。PSSCHの期間7個のシンボルである場合、DMRS位置は、そのシーケンス番号が1であるシンボルを占有する唯一のDMRSを含むことは不十分であり、なぜなら、DMRSが位置するシンボルとPSSCH内の最後のシンボルとの間の時間間隔がチャネルコヒーレンス時間より大きいからである。したがって、そのシーケンス番号が4であるシンボルを占有する1つのDMRSがさらに含まれる。すなわち、m個のDMRSの数量は2、すなわちm=2である。本明細書におけるシンボルのシーケンス番号は、PSSCHによって占有されるシンボルのシーケンス番号が時間領域シーケンスにおける0から開始する例を使用することによって書かれている。
表3をよりよく理解するために、図5を参照されたい。図5は、表3に示されている対応関係のいくつかの場合の概要図である。図5では、「/」で描かれたボックスは、DMRSによって占有されるシンボルを表し、「\」で描かれたボックスは、AGCによって占有されるシンボルを表し、水平線で描かれたボックスは、PSSCHによって占有されないシンボルを表し、空白のボックスによって表されたシンボル、およびDMRSによって占有されるシンボルは、PSSCHによって占有されるシンボルである。15kHz副搬送波スペーシングが例として使用されている。この場合、1つのシンボルの期間は、71.4μsである(標準的なサイクリックプレフィックス(cyclic prefix、CP)が使用されるとき)。チャネルコヒーレンス時間が0.152msである場合、m個のDMRS内の隣接するDMRS間の時間間隔は、時間領域間隔が0.152ms未満であるチャネルコヒーレンス時間を確保するために、2つのシンボルより大きくなるべきでなく、DMRSの数量は、可能な限り低減されることを必要とする。したがって、図5では、副搬送波スペーシングが15kHzであるとき、2つの隣接するDMRS間の時間間隔は、2つのシンボルであり、2つのシンボルより大きくなく、チャネルコヒーレンス時間未満であり、2つの隣接するDMRS間の時間間隔は、1つのシンボルに設定されず、その結果、DMRSの分散は、可能な限り過剰に密でなく、それによりPSSCHの伝送を改善することがわかる。しかし、PSSCHが位置するスロットの長さが継続的に増大するにつれて、DMRSの数量は、それに対応して増大されることを必要とする。たとえば、副搬送波スペーシングは15kHzである。PSSCHの期間が10個のシンボルである場合、DMRSの数量は3であり、3つのDMRSがそれぞれ、そのシーケンス番号が1であるシンボル、そのシーケンス番号が4であるシンボル、およびそのシーケンス番号が7であるシンボル、すなわち、PSSCH内の第2のシンボル、PSSCH内の第5のシンボル、およびPSSCH内の第8のシンボルを占有する。あるいは、副搬送波スペーシングは60kHzである。PSSCHの期間が9個のシンボルである場合、DMRSの数量は1であり、1つのDMRSが、そのシーケンス番号が1であるシンボル、すなわち、PSSCH内の第2のシンボルを占有する。PSSCHの期間が14個のシンボルである場合、DMRSの数量は2であり、2つのDMRSがそれぞれ、そのシーケンス番号が1であるシンボル、およびそのシーケンス番号が9であるシンボル、すなわち、PSSCH内の第2のシンボル、およびPSSCH内の第10のシンボルを占有する。残りは類推によって推測することができる。詳細は再度記載されていない。
当然、第1の端末デバイスが、第1の情報に基づいてPSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定するとき、第2の方式を使用せず、上記の第1の方式を使用する場合、決定結果は、やはり表3または図5における結果と同じになり得る。
本願のこの実施形態では、PSSCH、および第1の端末デバイスによって伝送される物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel、PSCCH)は、時分割多重(time division multiplexing、TDMまたはTDMed)モードまたは周波数分割多重(frequency division multiplexing、FDMまたはFDMed)モードにあってよい。PSSCHおよびPSCCHがTDMモードにある場合、上記のフロントロードDMRS構成ソリューションを使用することは、復号処理を加速し、伝送レイテンシを低減する助けとなることができる。しかし、PSSCHおよびPSCCHがFDMモードにある場合、復号処理は、前述のフロントロードDMRS構成ソリューションが引き続き使用される場合もはや加速されることが可能でないことがある。さらに、高速シナリオに対処するために、フロントロードDMRS構成ソリューションは、DMRSの比較的大きな数量を必要とし得、これは、DMRSオーバーヘッドを増大する。この場合、本願の一実施形態は、非フロントロードDMRS構成ソリューションまたはフレキシブルなDMRS構成ソリューションと称されることがある別のDMRS構成ソリューションを提供する。PSSCH上で搬送される、時間領域における第1のDMRSは、PSSCH内の第1のシンボルにおいて搬送されない。たとえば、図6を参照すると、図6における第1の行は、フロントロードDMRS構成ソリューションを表し、図6における第2の行は、本願のこの実施形態で提供される非フロントロードDMRS構成ソリューションを表す。同じチャネルコヒーレンス時間の条件下では、DMRSオーバーヘッドから見て、フロントロードDMRS構成ソリューションは、より多くのDMRSを必要とすることがわかる。したがって、フロントロードDMRS構成ソリューションが比較的大きなDMRSオーバーヘッドを引き起こし得ることを考えて、また、PSSCHおよびPSCCHがFDMモードにある場合、復号処理は、前述のフロントロードDMRS構成ソリューションが引き続き使用される場合もはや加速されることが可能でないことがあり、本願のこの実施形態は、以下の解決策を提案する。PSSCHおよびPSCCHがFDMモードにある場合、フロントロードDMRS構成ソリューションは使用されなくてよく、本願のこの実施形態で提供されるフレキシブルなDMRS構成ソリューション、が使用される。すなわち、前述のフロントロードDMRS構成ソリューションは、PSSCHおよびPSCCHがTDMモードにあるとき使用され得る。以下は、PSSCHおよびPSCCHがFDMモードにあるとき使用することができるフレキシブルなDMRS構成ソリューションについて記載している。
m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する前に、第1の端末デバイスは、最初にPSSCHおよび第1の端末デバイスによって伝送されるPSCCHがTDMモードまたはFDMモードにあるかどうか決定し得る。PSSCHおよびPSCCHがTDMモードにある場合、第1の端末デバイスは、上記のフロントロードDMRS構成ソリューションを使用すると決定してよい。すなわち、PSSCH内の第1のシンボルがAGCによって占有される場合、第1の端末デバイスは、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSがPSSCH内の第2のシンボルを占有すると決定し、または、PSSCH内の第1のシンボルがAGCによって占有されない場合、第1の端末デバイスは、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSがPSSCH内の第1のシンボルを占有すると決定する。あるいは、PSSCHおよび第1の端末デバイスによって伝送されるPSCCHがFDMモードにある場合、第1の端末デバイスは、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSの位置を決定するために、下記のフレキシブルなDMRS構成ソリューションを使用すると決定してよい。あるいは、第1の端末デバイスは、PSSCHおよび第1の端末デバイスによって伝送されるPSCCHがTDMモードまたはFDMモードにあるかどうか決定する動作を実施しなくてよい。たとえば、PSSCHおよび第1の端末デバイスによって伝送されるPSCCHがTDMモードまたはFDMモードにあるかどうかは事前決定されており、第1の端末デバイスはこれをすでに知っている。したがって、第1の端末デバイスは、この決定を実施することを必要とせず、それに対応してフロントロードDMRS構成ソリューションまたはフレキシブルなDMRS構成ソリューションを使用することを必要とするだけである。
フレキシブルなDMRS構成ソリューションでは、第1の端末デバイスが第1の情報に基づいてm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する方式は、前述の方式と同じであり、この決定は、前述の第1の方式または第2の方式で実施されてよい。これは、このソリューションでは、前述のフロントロードDMRS構成ソリューションとの差異が、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSによって占有されるシンボルの位置が異なることであることとして理解されてよい。このソリューションでは、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、そのシーケンス番号がPSSCH内のnであるシンボルを占有し、そのシーケンス番号がPSSCH内の0からn-1であるn個のシンボルの総期間は、チャネルコヒーレンス時間以下であり、nは正の整数である。たとえば、PSSCHによって占有されるシンボルのシーケンス番号が時間領域シーケンスにおける0から開始する場合、そのシーケンス番号がnであるシンボルは、PSSCH内の第(n+1)のシンボルであるべきである。たとえば、n=3であり、PSSCHによって占有されるシンボルのシーケンス番号が0から開始する場合、そのシーケンス番号がPSSCH内の3であるシンボルは、PSSCH内の第4のシンボルであるべきである。たとえば、nの値は、プロトコルにおいて指定され、または、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成され、または、端末デバイスによって構成され、別の端末デバイスに通知される。nの値が端末デバイスによって構成される場合、nの値を構成する端末デバイスは、第1の端末デバイスであってよく、または別の端末デバイスであってよい。
第1の端末デバイスが上記の第1の方式において第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する場合、第1の端末デバイスは、nの値を決定する、具体的には、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSの位置を決定し得、または第1の情報に基づいて、m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを直接決定し得る。第1の端末デバイスが上記の第2の方式において第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する場合、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSがそのシーケンス番号がPSSCH内のnであるシンボルを占有するとき、対応関係の例については、表4を参照されたい。
表4におけるNは、表4における第2の列内のPSSCHの期間を示す。DMRS位置の列内の式は、nの値を計算するために使用される。
は、Xが丸められることを示す。たとえば、PSSCHの期間が8個のシンボル、すなわち、N=8である場合、DMRSは、PSSCHによって占有されるシンボル内でそのシーケンス番号が3であるシンボルを占有する。
表4は、副搬送波スペーシングおよびPSSCHの期間とDMRSの数量および位置との間の対応関係として理解されてよい。しかし、対応関係の設定中、DMRSの位置が決定されることを必要とするので、チャネルコヒーレンス時間もまた使用される。したがって、表4は、DMRSの数量および位置と、副搬送波スペーシングおよびPSSCHの期間と、チャネルコヒーレンス時間との間の対応関係として理解されてもよい。表4の関連の説明については、表2または表3の前述の説明を参照されたい。詳細は再度記載されていない。
表4をよりよく理解するために、図7を参照されたい。図7は、表5に示されている対応関係のいくつかの場合の概要図である。図7では、斜線で描かれたボックスは、DMRSによって占有されるシンボルを表し、水平線で描かれたボックスは、PSSCHによって占有されないシンボルを表し、空白のボックスによって表されたシンボル、およびDMRSによって占有されるシンボルは、PSSCHによって占有されるシンボルである。15kHz副搬送波スペーシングが例として使用されている。この場合、1つのシンボルの期間は、71.4μsである(標準的なサイクリックプレフィックス(cyclic prefix、CP)が使用されるとき)。チャネルコヒーレンス時間が0.152msである場合、m個のDMRS内の隣接するDMRS間の時間間隔は、時間領域間隔が0.152ms未満であるチャネルコヒーレンス時間を確保するために、2つのシンボルより大きくなるべきでなく、DMRSの数量は、可能な限り低減されることを必要とする。したがって、図7では、副搬送波スペーシングが15kHzであるとき、2つの隣接するDMRS間の時間間隔は、2つのシンボルであり、2つのシンボルより大きくなく、チャネルコヒーレンス時間未満であり、2つの隣接するDMRS間の時間間隔は、1つのシンボルに設定されず、その結果、DMRSの分散は、可能な限り過剰に密でなく、それによりPSSCHの伝送を改善することがわかる。さらに、フレキシブルなDMRS構成ソリューションが図7で使用されている。したがって、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、PSSCH内の第1の時間領域シンボルを占有しない。この場合、チャネルコヒーレンス時間もまた考慮されることを必要とし、その結果、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSは、PSSCH内の第1の時間領域シンボルをカバーすることができる。したがって、PSSCH内のそのシーケンス番号が0からn-1であるn個のシンボルの総期間は、チャネルコヒーレンス時間以下となり得る。副搬送波スペーシングが15kHzである例も依然として使用されている。図7では、m個のDMRS内の第1のDMRSは、PSSCH内のそのシーケンス番号が2であるシンボル、すなわち、PSSCH内の第3のシンボルを占有する。PSSCH内の第1のシンボルおよび第2のシンボル(すなわち、そのシーケンス番号が0であるシンボル、およびそのシーケンス番号が1であるシンボル)の総期間は、2つのシンボルであり、チャネルコヒーレンス時間以下である。しかし、PSSCHが位置するスロットの長さが継続的に増大するにつれて、DMRSの数量は、それに対応して増大されることを必要とする。たとえば、副搬送波スペーシングは15kHzである。PSSCHの期間が11個のシンボルである場合、DMRSの数量は3であり、3つのDMRSはそれぞれ、そのシーケンス番号が2であるシンボル、そのシーケンス番号が5であるシンボル、およびそのシーケンス番号が8であるシンボル、すなわち、PSSCH内の第3のシンボル、PSSCH内の第6のシンボル、およびPSSCH内の第9のシンボルを占有する。あるいは、副搬送波スペーシングは60kHzである。PSSCHの期間が14個のシンボル以下である場合、DMRSの数量は1であり、1つのDMRSは、そのシーケンス番号が6であるシンボル、すなわち、PSSCH内の第7のシンボルを占有する。
当然、第1の端末デバイスが、第1の情報に基づいてPSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定するとき、第2の方式を使用せず、上記の第1の方式を使用する場合、決定結果は、やはり表4または図7における結果と同じになり得る。
たとえば、図7は、図4または図5と比較され得る。副搬送波スペーシングが15kHzである例が使用されている。フレキシブルなDMRS構成ソリューションが使用されるので、PSSCHの期間が{4,5,7,8,10,11,13,14}であるとき、フロントロードDMRSソリューションと比較して、このソリューションは、1つのDMRSのオーバーヘッドを低減することができ、これは、PSSCHの伝送効率を改善する助けとなる。
S32:第2の端末デバイスは、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定し、mは、正の整数であり、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つを含む。
PSSCHを受信するために、第2の端末デバイスは、最初に、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定し得る。
m個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定する前に、第2の端末デバイスは、最初に、PSSCH、および第2の端末デバイスによって伝送されるPSCCHがTDMモードまたはFDMモードにあるかどうか決定し得る。PSCCHおよびPSSCHがTDMモードにある場合、第2の端末デバイスは、上記のフロントロードDMRS構成ソリューションを使用すると決定してよい。すなわち、PSSCH内の第1のシンボルがAGCによって占有される場合、第2の端末デバイスは、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSがPSSCH内の第2のシンボルを占有すると決定し、PSSCHによって占有されるシンボルのシーケンス番号が時間領域シーケンスにおける0から開始する場合、PSSCH内の第2のシンボルは、そのシーケンス番号が1であるシンボルであり、または、PSSCH内の第1のシンボルがAGCによって占有されない場合、第2の端末デバイスは、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSがPSSCH内の第1のシンボルを占有すると決定する。あるいは、PSSCH、および第2の端末デバイスによって伝送されるPSCCHがFDMモードにある場合、第2の端末デバイスは、m個のDMRS内の時間領域における第1のDMRSの位置を決定するために、下記のフレキシブルなDMRS構成ソリューションを使用すると決定してよい。あるいは、第2の端末デバイスは、PSSCHおよび第2の端末デバイスによって伝送されるPSCCHがTDMモードまたはFDMモードにあるかどうか決定する動作を実施しなくてよい。たとえば、PSSCHおよび第2の端末デバイスによって伝送されるPSCCHがTDMモードまたはFDMモードにあるかどうかは事前決定されており、第2の端末デバイスはこれをすでに知っている。したがって、第2の端末デバイスは、この決定を実施することを必要とせず、それに対応してフロントロードDMRS構成ソリューションまたはフレキシブルなDMRS構成ソリューションを使用することを必要とするだけである。第1の端末デバイスによって伝送されるPSSCH、および第2の端末デバイスによって伝送されるPSSCHは、本願のこの実施形態では同じPSSCHであってよい。
第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスと同じ方式で第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定し得る。詳細については、S31における説明を参照されたい。詳細は再度記載されていない。
S32およびS31は同時に実施されてもよく、またはS31がS32の前に実施されてもよく、またはS31がS32の後に実施されてもよい。これは特に限定されない。
S33:第1の端末デバイスは、m個のDMRSを第2の端末デバイスに送信し、第2の端末デバイスは、m個のDMRSを第1の端末デバイスから受信する。
PSSCH上のm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定した後、第1の端末デバイスは、m個のDMRSを第2の端末デバイスに送信し得、その結果、第2の端末デバイスは、m個のDMRSを受信し得る。第2の端末デバイスは、m個のDMRSを使用することによって、チャネル推定など動作を実施し得る。
本願の実施形態では、PSSCH上のm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つは、NRシステムにおけるV2XにおいてPSSCH上のDMRSを構成するソリューションを提供するために、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つに基づいて決定され得る。PSSCH上のDMRSが決定されるとき、参照チャネルコヒーレンス時間が選択され得る。たとえば、2つの構成された隣接するDMRS間の時間間隔は、チャネルコヒーレンス時間以下となり得、その結果、DMRSに基づいてチャネル推定を実施する精度を改善することができる。さらに、本願のこの実施形態では、DMRS構成ソリューションは、TDMモードおよびFDMモードについて別々に提供され、その結果、FDMモードではDMRSオーバーヘッドを可能な限り低減することができ、これは、PSSCHのリンク伝送効率を改善する。
以下は、添付の図面を参照して、本願の実施形態における前述の方法を実装するように構成された装置について記載されている。したがって、前述の内容はすべて、後続の実施形態において使用され得、繰り返される内容は再度記載されていない。
図8は、通信装置800の概略構造図である。通信装置800は、上記の第1の端末デバイスの機能を実装し得る。通信装置800は、上記の第1の端末デバイスであってもよく、または上記の第1の端末デバイス内に配置されたチップであってもよい。通信装置800は、プロセッサ801と、トランシーバ802とを含み得る。プロセッサ801は、図3に示されている実施形態におけるS31、および/または本明細書に記載されている技術をサポートするために使用される別の処理を実施するように構成され得る。たとえば、プロセッサ801は、上記の受信および送信処理以外の第1の端末デバイスによって実施される処理のすべてまたは一部を実施し得る。トランシーバ802は、図3に示されている実施形態におけるS33、および/または本明細書に記載されている技術をサポートするために使用される別の処理を実施するように構成され得、たとえば、第1の端末デバイスによって実施される前述の受信および送信処理のすべてまたは一部を実施し得る。
たとえば、プロセッサ801は、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定するように構成され、mは、正の整数であり、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つを含む。
トランシーバ802は、m個のDMRSを第2の端末デバイスに送信するように構成される。
前述の方法実施形態におけるステップの関連の内容はすべて、対応する機能モジュールの機能説明に列挙され得、詳細は本明細書に再度記載されていない。
図9は、通信装置900の概略構造図である。通信装置900は、上記の第2の端末デバイスの機能を実装し得る。通信装置900は、上記の第2の端末デバイスであってもよく、上記の第2の端末デバイス内に配置されたチップであってもよい。通信装置900は、プロセッサ901と、トランシーバ902とを含み得る。プロセッサ901は、図3に示されている実施形態におけるS32、および/または本明細書に記載されている技術をサポートするために使用される別の処理を実施するように構成され得る。たとえば、プロセッサ901は、上記の受信および送信処理以外の第2の端末デバイスによって実施される処理のすべてまたは一部を実施し得る。トランシーバ902は、図3に示されている実施形態におけるS33、および/または本明細書に記載されている技術をサポートするために使用される別の処理を実施するように構成され得、たとえば、第2の端末デバイスによって実施される前述の受信および送信処理のすべてまたは一部を実施し得る。
たとえば、プロセッサ901は、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定するように構成され、mは、正の整数であり、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つを含む。
トランシーバ902は、m個のDMRSを第1の端末デバイスから受信するように構成される。
前述の方法実施形態におけるステップの関連の内容はすべて、対応する機能モジュールの機能説明に列挙され得、詳細は本明細書に再度記載されていない。
単純な実施形態では、当業者なら、通信装置800または通信装置900は、図10Aに示されている通信装置1000の構造を使用することによってさらに実装され得ることがわかり得る。通信装置1000は、上記の端末デバイスまたはネットワークデバイスの機能を実装し得る。通信装置1000は、プロセッサ1001を含み得る。
通信装置1000が上記の第1の端末デバイスの機能を実装するように構成されているとき、プロセッサ1001は、図3に示されている実施形態におけるS31、および/または本明細書に記載されている技術をサポートするために使用される別の処理を実施するように構成され得、たとえば、上記の受信および送信処理以外の第1の端末デバイスによって実施される処理のすべてまたは一部を実施し得る。あるいは、通信装置1000が上記の第2の端末デバイスの機能を実装するように構成されているときプロセッサ1001は、図3に示されている実施形態におけるS32、および/または本明細書に記載されている技術をサポートするために使用される別の処理を実施するように構成され得、たとえば、上記の受信および送信処理以外の第2の端末デバイスによって実施される処理のすべてまたは一部を実施し得る。
通信装置1000は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、専用集積チップ(application specific integrated circuit、ASIC)、システムオンチップ(system on chip、SoC)、中央処理装置(central processor unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、デジタル信号処理回路(digital signal processor、DSP)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、プログラマブルコントローラ(programmable logic device、PLD)、または別の集積チップであってよい。この場合、通信装置1000は、本願の実施形態における第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイス内に配置され得、その結果、第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスは、本願の実施形態において提供される方法を実装する。
任意選択の実装では、通信装置1000は、別のデバイスと通信するように構成されたトランシーバ構成要素を含み得る。通信装置1000が上記の第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスの機能を実装するように構成されているとき、トランシーバ構成要素は、図3に示されている実施形態におけるS33、および/または本明細書に記載されている技術をサポートするために使用される別の処理を実施するように構成され得る。たとえば、トランシーバ構成要素は、通信インターフェースである。通信装置1000が第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスである場合、通信インターフェースは、第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイス内のトランシーバ、たとえば、トランシーバ802またはトランシーバ902であってよい。トランシーバは、たとえば、第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイス内の無線周波数トランシーバ構成要素である。あるいは、通信装置1000が第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイス内に配置されたチップである場合、通信インターフェースは、チップの入力/出力インターフェース、たとえば、入力/出力ピンであってよい。
任意選択の実装では、通信装置1000は、メモリ1002をさらに含み得る。図10Bを参照すると、メモリ1002は、コンピュータプログラムまたは命令を記憶するように構成され、プロセッサ1001は、コンピュータプログラムまたは命令を復号および実行するように構成される。コンピュータプログラムまたは命令は、第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスの機能プログラムを含み得ることを理解されたい。第1の端末デバイスの機能プログラムがプロセッサ1001によって復号および実行されるとき、第1の端末デバイスは、本願の実施形態における図3に示されている実施形態において提供される方法における第1の端末デバイスの機能を実装することができる。第2の端末デバイスの機能プログラムがプロセッサ1001によって復号および実行されるとき、第2の端末デバイスは、本願の実施形態における図3に示されている実施形態において提供される方法における第2の端末デバイスの機能を実装することができる。
別の任意選択の実装では、第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスの機能プログラムは、通信装置1000の外部メモリ内に記憶される。第1の端末デバイスの機能プログラムがプロセッサ1001によって復号および実行されるとき、メモリ1002は、第1の端末デバイスの機能プログラムの一部またはすべての内容を一時的に記憶する。第2の端末デバイスの機能プログラムがプロセッサ1001によって復号および実行されるとき、メモリ1002は、第2の端末デバイスの機能プログラムの一部またはすべての内容を一時的に記憶する。
別の任意選択の実装では、第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスの機能プログラムは、通信装置1000の内部メモリ1002内に記憶されるように構成される。第1の端末デバイスの機能プログラムが通信装置1000の内部メモリ1002内に記憶されるとき、通信装置1000は、本願の実施形態における第1の端末デバイス内に配置されてよい。第2の端末デバイスの機能プログラムが通信装置1000の内部メモリ1002内に記憶されるとき、通信装置1000は、本願の実施形態における第2の端末デバイス内に配置されてよい。
さらに別の任意選択の実装では、第1の端末デバイスの機能プログラムの一部の内容は、通信装置1000の外部メモリ内に記憶され、第1の端末デバイスの機能プログラムの一部の他の内容は、通信装置1000の内部メモリ1002内に記憶される。あるいは、第2の端末デバイスの機能プログラムの一部の内容は、通信装置1000の外部メモリ内に記憶され、第2の端末デバイスの機能プログラムの一部の他の内容は、通信装置1000の内部メモリ802内に記憶される。
本願の実施形態では、通信装置800、通信装置900、および通信装置1000は、各機能モジュールが各対応する機能に基づく分割を通じて得られる形態で提示され、または、各機能モジュールが集積方式で分割を通じて得られる形態で提示されてもよい。本明細書における「モジュール」は、ASIC、1つまたは複数のソフトウェアもしくはファームウェアプログラムを実行するプロセッサおよびメモリ、集積論理回路、ならびに/または前述の機能を提供することができる別の構成要素であってよい。
さらに、図8に示されている実施形態において提供される通信装置800は、代替として、別の形態で実装されてもよい。たとえば、通信装置は、処理モジュールと、トランシーバモジュールとを含む。たとえば、処理モジュールは、プロセッサ801を使用することによって実装され得、トランシーバモジュールは、トランシーバ802を使用することによって実装され得る。処理モジュールは、図3に示されている実施形態におけるS31、および/または本明細書に記載されている技術をサポートするために使用される別の処理を実施するように構成され得る。トランシーバモジュールは、図3に示されている実施形態におけるS33、および/または本明細書に記載されている技術をサポートするために使用される別の処理を実施するように構成され得る。
たとえば、処理モジュールは、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定するように構成され、mは、正の整数であり、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つを含む。
トランシーバモジュールは、m個のDMRSを第2の端末デバイスに送信するように構成される。
前述の方法実施形態におけるステップの関連の内容はすべて、対応する機能モジュールの機能説明に列挙され得、詳細は本明細書に再度記載されていない。
図9に示されている実施形態において提供される通信装置900は、代替として、別の形態で実装されてもよい。たとえば、通信装置は、処理モジュールと、トランシーバモジュールとを含む。たとえば、処理モジュールは、プロセッサ901を使用することによって実装されてもよく、トランシーバモジュールは、トランシーバ902を使用することによって実装されてもよい。処理モジュールは、図3に示されている実施形態におけるS32、および/または本明細書に記載されている技術をサポートするために使用される別の処理を実施するように構成され得る。トランシーバモジュールは、図3に示されている実施形態におけるS33、および/または本明細書に記載されている技術をサポートするために使用される別の処理を実施するように構成され得る。
たとえば、処理モジュールは、第1の情報に基づいて、PSSCH上で搬送されるm個のDMRSの数量または位置のうちの少なくとも1つを決定するように構成され、mは、正の整数であり、第1の情報は、副搬送波スペーシング、PSSCHの期間、またはチャネルコヒーレンス時間のうちの少なくとも1つを含む。
トランシーバモジュールは、m個のDMRSを第1の端末デバイスから受信するように構成される。
前述の方法実施形態におけるステップの関連の内容はすべて、対応する機能モジュールの機能説明に列挙され得、詳細は本明細書に再度記載されていない。
本願の実施形態において提供される通信装置800、通信装置900、および通信装置1000は、図3に示されている実施形態において提供される方法を実施するように構成され得る。したがって、これらの通信装置によって達成することができる技術的効果については、前述の方法実施形態を参照されたい。詳細は本明細書に再度記載されていない。
本願の実施形態は、本願の実施形態による方法、デバイス(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して記載されている。コンピュータプログラム命令は、フローチャートおよび/またはブロック図内の各処理および/または各ブロック、ならびにフローチャートおよび/またはブロック図内の処理および/またはブロックの組合せを実装するために使用され得ることを理解されたい。コンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、埋込みプロセッサ、または別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに、マシンを生成するために提供され得、その結果、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令は、フローチャート内の1つまたは複数の処理内、および/またはブロック図内の1つまたは複数のブロック内の指定された機能を実装するように構成された装置を生成する。
前述の実施形態のすべてまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せによって実装され得る。ソフトウェアが実施形態を実装するために使用されるとき、実施形態のすべてまたは一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上でロードおよび実行されるとき、本願の実施形態による手順または機能のすべてまたは一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体内に記憶されてもよく、またはコンピュータ可読記憶媒体から別の可読記憶媒体に伝送されてもよい。たとえば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから有線(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))方式またはワイヤレス(たとえば、赤外線、無線、またはマイクロ波)方式で別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに伝送されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または一体化されている1つまたは複数の使用可能な媒体を含む、サーバもしくはデータセンタなどデータ記憶デバイスであってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(たとえば、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、半導体媒体(たとえば、ソリッドステートディスク(solid state disk、SSD))などであってよい。
当業者なら本願の精神および範囲から逸脱することなく本願の実施形態に様々な修正および変形をなすことができることは明らかである。このようにして、本願は、これらの修正および変形が以下の特許請求の範囲によって定義される保護およびそれらの均等の技術の範囲内に入る限り、本願の実施形態のこれらの修正および変形を包含することが意図されている。