JP7216698B2 - 切削工具及び切削加工物の製造方法 - Google Patents

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Description

本態様は、転削加工に用いられる、エンドミル及びドリルなどの回転工具に関する。
転削加工に用いられる回転工具として、例えば、特開2004-338032号公報(特許文献1)及び特開2004-268230号公報(特許文献2)に記載のドリルが知られている。特許文献1及び2に記載のドリルは、切刃の内周端側に連なるシンニング部を有している。
切刃の内周端側においては、外周端側と比較して切削速度が遅いため、切屑の進む方向が不安定になり易い。このとき、特許文献1に記載のドリルにおいては、シンニング部の延びる方向を示す、回転軸に対する傾斜角(通し角)が大きいため、シンニング部を流れる切屑が外周側へ進み易い。そのため、被削材においてドリルによって形成される加工孔の周囲に位置する面(以下、便宜的に加工表面という)に巻き傷が生じるおそれがあった。
一態様に基づく切削工具は、回転軸を有し、第1端から第2端にかけて延びた棒形状の本体と、該本体の前記第1端に位置する切刃と、該切刃から前記本体の前記第2端の側に向かって螺旋状に延びた溝とを備えている。前記切刃は、正面視した場合に前記回転軸と交差する第1刃と、該第1刃から前記本体の外周面に向かって延びた第2刃とを有し、前記溝は、前記第1端の側において前記第1刃と繋がって位置する第1シンニング部と、前記第1端の側において前記第2刃と繋がって位置する第2シンニング部とを有している。そして、前記第1シンニング部のシンニング通し角が、前記第2シンニング部のシンニング通し角よりも小さい。
実施形態の一例に係る切削工具(ドリル)を示す斜視図である。 図1における第1部材(スローアウェイチップ)を示す斜視図である。 図2に示す第1部材の第1端における正面図である。 図3に示す第1部材をA1方向から見た側面図である。 図3に示す第1部材をA2方向から見た側面図である。 図5に示す第1部材のB1における断面図である。 図1に示す切削工具の側面図である。 図7に示す切削工具のB2における断面図である。 実施形態の一例に係る切削加工物の製造方法における一工程を示す斜視図である。 実施形態の一例に係る切削加工物の製造方法における一工程を示す斜視図である。 実施形態の一例に係る切削加工物の製造方法における一工程を示す斜視図である。
<切削インサート>
以下、実施形態の切削工具1について、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態を説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。従って、以下に開示する切削工具1は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
<ドリル>
実施形態の切削工具1は、回転工具の一例であるドリルである。回転工具としては、ドリルの他にも例えばエンドミルなどが挙げられる。
図1に示す一例のドリル1は、第1端から第2端にかけて延びた棒形状の本体3(body)と、本体3の第1端に位置する切刃5(cutting edge)と、切刃5から本体3の第2端の側に向かって螺旋状に延びた溝7(flute)とを備えている。
本体3は、回転軸Xを有しており、この回転軸Xに沿って延びた棒状体であってもよい。切削加工物を製造するための被削材の切削加工時において、本体3は回転軸Xを中心に回転する。以下、第1端を先端とするとともに第2端を後端とする。また、回転軸Xに近い側を回転軸X側とし、回転軸Xから遠い側を外周面側とする。また、本体3の後端から先端に向かう方向を先端方向とし、本体3の先端から後端に向かう方向を後端方向とする。
図1に示す一例の本体3は、把持部9及び切削部11を備えている。把持部9は、工作機械(不図示)の回転するスピンドル等で把持される部位であり、工作機械におけるスピンドル等の形状に応じて設計される部位である。切削部11は、把持部9に対して先端側に位置している。切削部11は、被削材と接触する部分を含む部位であり、被削材の切削加工において主たる役割を有する部位である。なお、図1などにおける矢印Yは、回転軸Xを中心とした本体3の回転方向を示している。
切削部11は1つの部材によって構成されていてもよく、また、複数の部材によって構成されていてもよい。切削部11が1つの部材によって構成されている場合に、ドリルは、一般的にソリッドドリルと呼ばれる。図1に示す一例の切削部11は、先端側に位置する第1部材11aと、後端側に位置する第2部材11bによって構成されている。また、複数の部材によって構成されている場合であって先端側の第1部材11aが交換可能である場合に、ドリルは、一般的にスローアウェイドリルと呼ばれる。このとき、第1部材11aは、一般的にスローアウェイチップ(チップ)と呼ばれる。
切削部11は、例えば図1に示すように回転軸Xに沿って延びる円柱状体から溝7及びクリアランス13(clearance)に該当する部分を除いた形状となっている。そのため、回転軸Xに直交する断面において、切削部11の外周における溝7やクリアランス13を除き、マージン15などに相当する部分は、同一円上に位置する円弧形状となっている。この同一円の直径が切削部11の外径に対応する。
ドリル1は、特定の大きさに限定されるものではないが、例えば、切削部11の外径が6mm~42.5mmに設定されてもよい。また、ドリル1は、例えば、軸線の長さ(切削部11の長さ)をLとし、径(切削部11の外径)をDとするとき、L=3D~12Dに設定されてもよい。
本体3の材質としては、WC(タングステンカーバイド)を含有し、バインダとしてCo(コバルト)を含有する超硬合金、この超硬合金にTiC(チタンカーバイド)又はTaC(タンタルカーバイド)のような添加物を含んだ合金、ステンレス及びチタンのような金属などが挙げられる。
ドリル1は、第1部材11aの先端に位置する切刃5を有している。図1に示す一例の第1部材11aは、切削部11の先端側に位置している。そのため、切刃5は、本体3の先端に位置していると言い換えてもよい。切刃5は、被削材を切削するための部位として用いることが可能である。図2などに示す一例における切刃5は、第1刃17及び第2刃19によって構成されている。第1刃17は、正面視した場合に回転軸Xと交差しており、第2刃19は、第1刃17に対して外周面側に位置している。第2刃19は、第1刃17から本体3の外周面に向かって延びていると言い換えてもよい。
第1刃17は、回転軸Xと交差しており、いわゆるチゼルエッジ(chisel edge)として機能することが可能である。ここでチゼルエッジとは、すくい角が負の値であって、被削材を切削するというより被削材を押しつぶすように機能する切刃5の領域を指す。切刃5が1つのみの第2刃19を有する構成であっても問題ないが、図2に示す一例のように、切刃5が2つの第2刃19を有していてもよい。2つの第2刃19は、それぞれ第1刃17の端部に接続されており、本体3を正面視した場合において、回転軸Xを中心にして180°の回転対称となっている。
本体3における切削部11の外周には、図1に示すように溝7が切刃5から本体3の後端側に向かって位置していてもよい。溝7は、切刃5によって生成される切屑を外部に排出するために用いることが可能である。図1に示す一例の溝7は、回転軸Xの周りに螺旋状に延びている。図1に示す一例のドリル1は、2つの第2刃19を有していることから、1つのみではなく2つの溝7を有している。
螺旋状に延びた溝7のねじれ角(helix angle)は、先端側から後端側にかけて一定であってもよく、また、途中で変化していてもよい。なお、ねじれ角とは、リーディングエッジ(leading edge)と、回転軸Xに平行な仮想直線とがなす角を意味している。リーディングエッジは、溝7と、この溝7に対して回転軸Xの回転方向Yの後方側に位置するマージン15とで形成される交線によって示される。ねじれ角は、例えば、3~45°程度に設定してもよい。
図2に示す一例の溝7は、先端の側において第1刃17と繋がって位置する第1シンニング部21と、先端の側において第2刃19と繋がって位置する第2シンニング部23とを有している。なお、第1シンニング部21及び第2シンニング部23の両方を指す時には、単にシンニング部とする。
第1シンニング部21及び第2シンニング部23は、それぞれ切削加工時の切削抵抗を小さくすることを主目的として形成されている。第1シンニング部21及び第2シンニング部23の形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、平坦面の形状であってもよく、また、一部が曲面形状であってもよい。
側面視において、第1シンニング部21のシンニング通し角(以下、単に通し角ともいう)θ1は、第2シンニング部23の通し角θ2よりも小さくなっている。第1刃17が正面視した場合に回転軸Xと交差するように位置していることから、第1刃17が第2刃19よりも内側に位置することになるので、切削加工時の第1刃17の切削速度は第2刃19の切削速度よりも遅い。そのため、第1刃17で生じる切屑の流れは、第2刃19で生じる切屑の流れよりも遅いので、シンニング部の通し角の影響を受けやすく、切屑が通し角で傾斜する方向に流れ易い。
ここで、シンニング通し角とは、ドリル1の回転軸Xとシンニング部のヒール面とがなす角を意味する。ヒール面とは、シンニング部において回転方向Yの前方に位置するヒール側の面を意味する。そのため、通し角は、回転軸Xに直交するとともにヒール面に平行な方向からドリル1を側面視した場合における回転軸Xとシンニング部のヒール面とがなす角によって評価できる。
図6に示す一例において、第1刃17から延びている第1シンニング部21は、第1シンニング部21における後端側に位置する平坦な部分21aを有しており、この部分21aがヒール面となっている。そのため、図4に示す一例における第1シンニング部21の通し角θ1は、部分21aに平行な方向からドリル1を側面視した場合における回転軸Xと部分21aとがなす角によって評価できる。
図6に示す一例において、第2刃19から延びている第2シンニング部23は、回転方向Yの前方に位置する平坦な部分23aを有している。そのため、図5に示す一例における第2シンニング部23の通し角θ2は、上記のヒール側の平坦な部分23aに平行な方向からドリル1を側面視した場合における回転軸Xと部分23aとがなす角によって評価できる。
図4及び図5に示す一例のドリル1においては、第1シンニング部21の回転軸Xに対する通し角θ1が相対的に小さくなっている。そのため、第1シンニング部21を流れる切屑が本体3の外周側に進みにくく、後端の側に進み易い。結果として、加工表面の面精度を高めることができる。
図4及び図5に示す一例のドリル1においては、第2シンニング部23の回転軸Xに対する通し角θ2が、第1シンニング部21の通し角θ1と比較して大きい。第2刃19が第1刃17よりも外周側に位置していることから、切削加工時の第2刃19の切削速度は第1刃17の切削速度よりも速い。第2刃19で生じる切屑の流れは、第1刃17で生じる切屑の流れよりも速いため、シンニング部の通し角の影響を受けにくく、切刃5に直交する方向に流れ易い。そのため、第2シンニング部23の回転軸Xに対する通し角θ2が大きい場合であっても加工表面は損傷しにくい。ここで、切削速度(v)とは、π×D(ドリル径)×n(回転速度)で表されるものである。
また、第2シンニング部23の通し角θ2が、第1シンニング部21の通し角θ1と比較して大きくなっている場合には、本体3の芯厚(web thickness)を大きくすることができる。そのため、本体3が折損するおそれを小さくでき、本体3の耐久性を高めることができる。
溝7の形状としては、螺旋状に延びていれば特に限定されるものではないが、溝7は、回転軸Xに直交する断面で見た場合に、第1シンニング部21及び第2シンニング部23を除いて概ね曲率が一定の円弧形状となっていてもよい。
溝7の深さVとしては、切削部11の外径に対して10~40%程度に設定してもよい。ここで、溝7の深さVとは、図8に示すように、回転軸Xに直交する断面における、溝7の底と回転軸Xとの距離を本体3の半径から引いた値を意味している。底とは、溝7における回転軸Xに最も近い部分を意味している。
そのため、本体3における回転軸Xに直交する断面での内接円の直径D2によって示される芯厚の直径としては、切削部11の外径D1に対して20~80%程度に設定してもよい。具体的には、例えば、切削部11の外径D1が20mmである場合、溝7の深さVは2~8mm程度に設定できる。
第1シンニング部21及び第2シンニング部23は、それぞれ切刃5から後端側に向かって延びていてもよい。第1シンニング部21が第2シンニング部23よりも後端側に向かって延びている場合には、切屑を後端の側へ安定して排出することができる。そのため加工表面の面精度をさらに高めつつ、本体3の耐久性をさらに高めることができる。第1シンニング部21が第2シンニング部23よりも後端側に向かって延びているとは、第1シンニング部21の後端が、第2シンニング部23の後端よりも本体3における後端側に位置していると言い換えてもよい。
第2シンニング部23は、第2刃19から本体3の外周面にかけて延びていてもよいが、図2に示す一例の第2シンニング部23は、本体3の外周面から離れている。第2シンニング部23が本体3の外周面から離れている場合には、喰いつき時の抵抗を抑えることができ、加工表面の面精度を向上する事ができる。
第2刃19で生じる切屑の流れは、第2シンニング部23の通し角θ2の影響を受けにくいが、全く影響を受けない訳ではない。第2シンニング部23が本体3の外周面から離れている場合には、第2シンニング部23を流れる切屑が第2シンニング部23に沿って流れたとしても、本体3の外周面から飛び出しにくくなる。従って、加工表面が損傷しにくくなるとともに、切屑の排出性が高められる。
また、上記の場合において、正面視した際に、第1シンニング部21が、第2シンニング部23よりも外周面に向かって延びているときには、第1刃17で生じた、流れる速度の遅い切屑の流れる方向を、第1シンニング部21において安定してコントロールすることができる。
図3に示す一例においては、正面視した場合に、第2刃19が、第1刃17に接続された直線形状の第1部位19aと、第1部位19aよりも外周面の側に位置する第2部位19bとを有している。第2刃19が直線形状の第1部位19aを有している場合には、第1刃17で生じた切屑と第2刃19で生じた切屑とが一体的に流れ易い。そのため、切屑の排出性が向上する。なお、第2部位19bは、第1部位19aと同様に直線形状であってもよく、また、図3に示す一例のように凹曲線の形状であってもよい。第2部位19bが凹曲線の形状である場合には、第2刃19における切削抵抗の急激な上昇を抑えることができる。
第2シンニング部23は、第1部位19aと繋がって位置しており、第1部位19aで生じた切屑が第2シンニング部23に沿って流れ易い。第1部位19aは第1刃17に接続されていることから、第1刃17で生じた切屑は第1部位19aで生じた切屑と繋がっている。第1部位19aで生じた切屑が第2シンニング部23に沿って流れ易い場合には、第1部位19aで生じた切屑によって第1刃17で生じた切屑が引っ張られ易い。そのため、切屑の排出性が向上する。
図3に示す一例の切刃5は、第1刃17及び第2刃19を有している。このとき、第1刃17の長さL1及び第2刃19の長さL2は特に限定されるものではないが、図3に示す一例においては、正面視において第2刃19の長さL2が第1刃17の長さL1よりも長い。
また、回転軸Xに直交する断面における第1シンニング部21の回転軸Xに直交する方向の幅W1及び第2シンニング部23の回転軸Xに直交する方向の幅W2は特に限定されるものではないが、図6に示す一例においては、回転軸Xに直交する断面において、上記の幅W2が、上記の幅W1よりも大きい。第1シンニング部21及び第2シンニング部23が上記のように構成されている場合には、本体3の耐久性を過度に低下させることなく、切削性を高めることができる。
第1シンニング部21及び第2シンニング部23が交わっていてもよい。言い換えれば、第1シンニング部21及び第2シンニング部23の境界に稜線が形成されていてもよい。図6に示す一例のように、回転軸Xに直交する断面において、第1シンニング部21及び第2シンニング部23が鈍角で交わっている場合には、第1シンニング部21に沿って進む切屑と第2シンニング部23に沿って進む切屑との間に亀裂が生じにくい。そのため、これらの切屑が一体的に流れ易い。回転軸Xに直交する断面における第1シンニング部21及び第2シンニング部23が交わる角度は特に限定されるものではないが、例えば、120°~170°に設定してもよい。
<切削加工物(machined product)の製造方法>
次に、実施形態の切削加工物の製造方法について、上述の実施形態の一例に係るドリル1を用いる場合を例に挙げて詳細に説明する。以下、図9~図11を参照しつつ説明する。なお、図9~図11において、把持部を把持する工作機械を省略している。
実施形態にかかる切削加工物の製造方法は、以下の(1)~(4)の工程を備える。
(1)準備された被削材101に対して上方にドリル1を配置する工程(図9参照)。
(2)ドリル1を、回転軸Xを中心に矢印Yの方向に回転させ、被削材101に向かってZ1方向にドリル1を近づける工程(図9及び図10参照)。
本工程は、例えば、被削材101を、ドリル1を取り付けた工作機械のテーブル上に固定し、ドリル1を回転した状態で近づけることにより行うことができる。なお、本工程では、被削材101とドリル1とは相対的に近づけばよく、被削材101をドリル1に近づけてもよい。
(3)ドリル1をさらに被削材101に近づけることによって、回転しているドリル1の切刃を、被削材101の表面の所望の位置に接触させて、被削材101に加工穴103(貫通孔)を形成する工程(図10参照)。
本工程において、ドリル1の切削部の全体が被削材101を貫通してもよく、また、ドリル1の切削部のうち後端側の一部の領域が被削材101を貫通しないように設定されてもよい。ドリル1の切削部のうち後端側の一部の領域が被削材101を貫通しないように設定されている場合には、良好な仕上げ面を得ることができる。具体的には、上記の一部の領域を切屑排出のための領域として機能させることで、当該領域を介して優れた切屑排出性を奏することが可能となる。
(4)ドリル1を被削材101からZ2方向に離す工程(図11参照)。
本工程においても、上述の(2)の工程と同様に、被削材101とドリル1とは相対的に離隔すればよく、例えば被削材101をドリル1から離してもよい。
以上のような工程を経ることによって、加工穴103を有する切削加工物を得ることができる。
なお、以上に示したような被削材101の切削加工を複数回行う場合、例えば、1つの被削材101に対して複数の加工穴103を形成する場合には、ドリル1を回転させた状態を保持しつつ、被削材101の異なる箇所にドリル1の切刃を接触させる工程を繰り返せばよい。
以上、実施形態の切削工具1を例示したが、本発明の切削工具は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。例えば、実施形態の一例に係る切削工具はドリル1であったが、本発明の要旨を適用したエンドミルであっても何ら問題ない。
1・・・切削工具(ドリル)
3・・・本体
5・・・切刃
7・・・溝
9・・・把持部
11・・・切削部
11a・・・第1部材
11b・・・第2部材
13・・・クリアランス
15・・・マージン
17・・・第1刃
19・・・第2刃
21・・・第1シンニング部
23・・・第2シンニング部
101・・・被削材
103・・・加工穴

Claims (6)

  1. 回転軸を有し、第1端から第2端にかけて延びた棒形状の本体と、
    該本体の前記第1端に位置し、正面視した場合に前記回転軸から前記本体の外周面に向かって延びたチゼルエッジと、
    該チゼルエッジに対して傾斜するとともに、前記チゼルエッジから前記本体の前記外周面に向かって延びた直線形状の第1切刃と、
    前記第1切刃から前記本体の前記外周面にまで延びた凹曲線形状の第2切刃と、
    前記チゼルエッジの全体から延びた第1凹面と、
    前記第1切刃の全体から延びた第2凹面と、
    前記第1凹面、前記第2凹面及び前記第2切刃から前記本体の前記第2端の側に向かって螺旋状に延びた溝とを備え、
    前記第1凹面は、前記回転軸の回転方向の前方であって前記第2端の側に位置する平坦な第1ヒール面を有し、
    前記第2凹面は、前記回転軸の回転方向の前方に位置する平坦な第2ヒール面を有し、
    前記回転軸と前記第1ヒール面とがなす角が、第1角であり、
    前記回転軸と前記第2ヒール面とがなす角が、第2角であり、
    前記第1角が、前記第2角よりも小さい切削工具。
  2. 前記第1凹面は、前記第2凹面よりも前記第2端の側に向かって延びている、請求項1に記載の切削工具。
  3. 前記第2凹面は、前記外周面から離れている、請求項1又は2に記載の切削工具。
  4. 正面視した場合に、前記第1凹面は、前記第2凹面よりも前記外周面に向かって延びている、請求項3に記載の切削工具。
  5. 前記回転軸に直交する断面において、前記第1凹面及び前記第2凹面が鈍角で交わっている、請求項1~4のいずれか1つに記載の切削工具。
  6. 請求項1~5のいずれか1つに記載の切削工具を回転させる工程と、
    回転している前記切削工具を被削材に接触させる工程と、
    前記切削工具を前記被削材から離す工程とを備えた切削加工物の製造方法。
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