JP7216105B2 - Erkキナーゼ阻害活性を有する化合物及びその使用 - Google Patents
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Description
床試験における選択性の高いERK阻害剤BVD-523(ウリキセルチニブ(Ulixertinib))は、世界で先導的レベルにある。2017年の初めに、1日2回600mgの用量でのBVD-523は、患者に許容可能な安全性を示し、NRAS変異を有する黒色腫、並びにBRAF V600変異を有する及びV600変異を有しない固形腫瘍(例えば、黒色腫、多形膠芽腫、脳転移性癌、胆嚢腺癌、及び頭頸部腫瘍)を有する患者において持続的効力をもたらしたことが報告されている。これらのデータは、ERK阻害剤の臨床開発をさらに支持する。
の構造を有するいくつかの化合物が、予備的なインビトロ(in vitro)試験において有効であるが、不満足な薬物動態パラメーターを有すること(これは、薬物開発に特定の困難をもたらす)を見出した。要するに、(例えば、化学安定性及び/又は薬物動態特性などに関する)包括的な評価は、特許出願WO2017/114510A1に開示されたいくつかの化合物が、薬物開発において困難を示すことを明らかにした。したがって、包括的な評価を通じて、薬物開発により適した、ERKキナーゼ阻害活性を有する選択性の高い化合物を探す必要性がある。
多くの実験的研究を通じて、本発明者らは、最終的に、コア構造
を有する化合物が、良好な化学安定性、並びにより良好な溶解性及び透過性を有し、全てが、酵素及び細胞アッセイにおいてERKキナーゼ阻害活性を示し、良好な薬物動態パラメーターを有し、そのため、それらが薬物開発に特に適していることを見出した。
一態様では、本発明は、新規ERKキナーゼ阻害剤を提供する。具体的には、本発明は、以下の実施形態を提供する:
X1は、CR9a及びNからなる群から選択され;
X2は、CR9b及びNからなる群から選択され;
X3は、CR9c及びNからなる群から選択され; 及びX1、X2及びX3の最大で1つは、Nであり;
Y1及びY2は、それぞれ独立して、CR9'及びNからなる群から選択され;
R9a、R9b及びR9cは、それぞれ独立して、H、D、ハロ、-OH、シアノ、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているアルコキシ、任意選択で置換されているアルキルカルボニル、任意選択で置換されているアルコキシカルボニル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アミノ、任意選択で置換されているモノ-若しくはジ-(アルキル)アミノ並びに-CONRaRbからなる群から選択され;
R9'は、H、D、ハロ、-OH、シアノ、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているアルコキシ、任意選択で置換されているアルキルカルボニル、任意選択で置換されているアルコキシカルボニル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アミノ、任意選択で置換されているモノ-若しくはジ-(アルキル)アミノ並びにCONRaRbからなる群から選択され;
R1は、H及びDからなる群から選択され;
R2は、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクリル、任意選択で置換されているアリール、及び任意選択で置換されているヘテロアリールからなる群から選択され、又はR2は、X1と一緒になって、任意選択で置換されているヘテロシクリルを形成し;
R3は、ハロ及び任意選択で置換されているアルキルからなる群から選択され;
R4は、H、D、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているアルコキシ、-CO(CR10R11)mR12、-SO2(CR10R11)mR12、-CONR13(CR10R11)mR12、-COO(CR10R11)mR12、-CR13R13'(CR10R11)mR12及びC1-8アルキルカルボニル-からなる群から選択され; mは、0、1、2又は3であり、及び
R10及びR11は、それぞれ独立して、H、D、ハロ、任意選択で置換されているアルキル、及び任意選択で置換されているアルコキシからなる群から選択され; 又はR10及びR11は、一緒になって、任意選択で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクリルを形成し; 及び
R12は、それぞれ独立して、H、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクリル、任意選択で置換されているアリール、及び任意選択で置換されているヘテロアリールからなる群から選択され; 及び
R13及びR13'は、それぞれ独立して、H及び任意選択で置換されているアルキルからなる群から選択され; 又はR13及びR13'は、隣接する炭素と一緒になって、任意選択で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル及びヘテロシクリルを形成し;
R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、-H、-D、ハロ、-OH、アミノ、シアノ、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているアルコキシ、-(CH2)0-3CONRaRb、-(CH2)0-3COOH、任意選択で置換されているシクロアルキル、及び任意選択で置換されているヘテロシクリルからなる群から選択され; 又はR5、R6、R7及びR8の任意の2つは、隣接する炭素と一緒になって、任意選択で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクリルを形成し; 及び
Ra及びRbは、それぞれ独立して、H、D及び任意選択で置換されているアルキルからなる群から選択され;
任意選択の置換基は、独立して、重水素(D)、ハロ、-OH、メルカプト、シアノ、-CD3、-C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、3~8員のシクロアルキル、アリール、3~8員のヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール-C1-C6アルキル、ヘテロアリール-C1-C6アルキル-、C1-C6ハロアルキル-、-OC1-C6アルキル、-OC2-C6アルケニル、-OC1-C6アルキルフェニル、-C1-C6アルキル-OH、-C1-C6アルキル-SH、-C1-C6アルキル-O-C1-C6アルキル、-OC1-C6ハロアルキル、-NH2、-C1-C6アルキル-NH2、-N(C1-C6アルキル)2、-NH(C1-C6アルキル)、-N(C1-C6アルキル)(C1-C6アルキルフェニル)、-NH(C1-C6アルキルフェニル)、ニトロ、-C(O)-OH、-C(O)OC1-C6アルキル、-CONRiRii(式中、Ri及びRiiは、それぞれ独立して、H、D及びC1-6アルキルからなる群から選択される)、-NHC(O)(C1-C6アルキル)、-NHC(O)(フェニル)、-N(C1-C6アルキル)C(O)(C1-C6アルキル)、-N(C1-C6アルキル)C(O)(フェニル)、-C(O)C1-C6アルキル、-C(O)-5~7員のヘテロアリール)、-C(O)C1-C6アルキルフェニル、-C(O)C1-C6ハロアルキル、-OC(O)C1-C6アルキル、-S(O)2-C1-C6アルキル、-S(O)-C1-C6アルキル、-S(O)2-フェニル、-S(O)2-C1-C6ハロアルキル、-S(O)2NH2、-S(O)2NH(C1-C6アルキル)、-S(O)2NH(フェニル)、-NHS(O)2(C1-C6アルキル)、-NHS(O)2(フェニル)、及び-NHS(O)2(C1-C6ハロアルキル)からなる群から選択され、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、アリール、ヘテロシクリル及びヘテロアリールのそれぞれは、ハロ、-OH、-NH2、シクロアルキル、3~8員のヘテロシクリル、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル-、-OC1-C4アルキル、-C1-C4アルキル-OH、-C1-C4アルキル-O-C1-C4アルキル、-OC1-C4ハロアルキル、シアノ、ニトロ、-C(O)-OH、-C(O)OC1-C6アルキル、-CON(C1-C6アルキル)2、-CONH(C1-C6アルキル)、-CONH2、-NHC(O)(C1-C6アルキル)、-NH(C1-C6アルキル)C(O)(C1-C6アルキル)、-SO2(C1-C6アルキル)、-SO2(フェニル)、-SO2(C1-C6ハロアルキル)、-SO2NH2、-SO2NH(C1-C6アルキル)、-SO2NH(フェニル)、-NHSO2(C1-C6アルキル)、-NHSO2(フェニル)及び-NHSO2(C1-C6ハロアルキル)からなる群から選択される1つ以上の置換基により任意選択でさらに置換され、
ただし、化合物は、2-(2-クロロピリジン-3-イル)-1-(7-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-5-(2-(イソプロピルアミノ)ピリミジン-4-イル)インドリン-1-イル)エタン-1-オンではない]
の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
X2は、CR9b及びNからなる群から選択され;
X3は、CR9c及びNからなる群から選択され; 及びX1、X2及びX3の最大で1つは、Nであり;
Y1及びY2は、それぞれ独立して、CR9'及びNからなる群から選択され;
R9a、R9b及びR9cは、それぞれ独立して、H、D、ハロ、-OH、シアノ、任意選択で置換されているC1-3アルキル、任意選択で置換されているC1-3アルコキシル、任意選択で置換されているC1-3アルキルカルボニル、任意選択で置換されているC1-3アルコキシルカルボニル、任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、アミノ、任意選択で置換されているモノ-若しくはジ-(C1-3アルキル)アミノ、及び-CONRaRbからなる群から選択され;
R9'は、H、D、ハロ、-OH、シアノ、任意選択で置換されているC1-3アルキル、任意選択で置換されているC1-3アルコキシル、任意選択で置換されているC1-3アルキルカルボニル、任意選択で置換されているC1-3アルコキシルカルボニル、任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、アミノ、任意選択で置換されているモノ-若しくはジ-(C1-3アルキル)アミノ、及びCONRaRbからなる群から選択され;
R1は、H及びDからなる群から選択され;
R2は、任意選択で置換されているC1-8アルキル、任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、任意選択で置換されている3~8員のヘテロシクリル、任意選択で置換されている6~12員のアリール、及び任意選択で置換されている5~12員のヘテロアリール、例えば、5~7員のヘテロアリールからなる群から選択され、又はR2は、X1と一緒になって、任意選択で置換されている3~8員のヘテロシクリルを形成し;
R3は、ハロ、並びにD及びハロからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意選択で置換されているC1-8アルキルからなる群から選択され;
R4は、H、D、任意選択で置換されているC1-8アルキル、任意選択で置換されているC1-8アルコキシル、-CO(CR10R11)mR12、-SO2(CR10R11)mR12、-CONR13(CR10R11)mR12、-COO(CR10R11)mR12、-CR13R13'(CR10R11)mR12及びC1-8アルキルカルボニル-からなる群から選択され; mは、0、1、2又は3であり、及び
R10及びR11は、それぞれ独立して、H、D、ハロ、任意選択で置換されているC1-8アルキル、及び任意選択で置換されているC1-8アルコキシルからなる群から選択され、又はR10及びR11は、一緒になって、任意選択で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクリルを形成し; 及び
R12は、それぞれ独立して、H、任意選択で置換されているC1-3アルキル、任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、任意選択で置換されている3~8員のヘテロシクリル、任意選択で置換されている6~12員のアリール、及び任意選択で置換されている5~12員のヘテロアリール、例えば、5~7員のヘテロアリールからなる群から選択され; 及び
R13及びR13'は、それぞれ独立して、H及び任意選択で置換されているC1-3アルキルからなる群から選択され; 又はR13及びR13'は、隣接する炭素と一緒になって、任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、C4-8シクロアルケニル及びC5-8ヘテロシクリルを形成し;
R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、-H、-D、ハロ、-OH、アミノ、シアノ、任意選択で置換されているC1-3アルキル、任意選択で置換されているC1-3アルコキシル、-(CH2)0-3CONRaRb、-(CH2)0-3COOH、任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、及び任意選択で置換されている3~8員のヘテロシクリルからなる群から選択され; 又はR5、R6、R7及びR8の任意の2つは、隣接する炭素と一緒になって、任意選択で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクリルを形成し; 及び
Ra及びRbは、それぞれ独立して、H、D及び任意選択で置換されているC1-3アルキルからなる群から選択されることを特徴とする、実施形態1に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
他の可変要素は、実施形態1又は2に定義される通りである]
によって表されることを特徴とする、実施形態1~2のいずれか1つに記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
又は
Y1は、CR9'であり、Y2は、Nであり、及びR9'は、H、D、ハロ及びC1-3アルキルからなる群から選択され; より好ましくは、Y1は、CR9'であり、Y2は、Nであり、及びR9'は、H、D、F又はメチルであり;
又は
Y1は、Nであり、Y2は、CR9'であり、及びR9'は、H、D、ハロ及びC1-3アルキルからなる群から選択され; より好ましくは、Y1は、Nであり、Y2は、CR9'であり、及びR9'は、H、D、F又はメチルであり;
又は
Y1は、Nであり、及びY2は、Nであることを特徴とする、実施形態1~3のいずれか1つに記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
によって表されることを特徴とする、実施形態1に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
又は
R2は、1つ以上のヒドロキシルにより任意選択で置換されているC1-6アルキル、1つ以上のヒドロキシルにより任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクリル、並びに-CD3、C1-6アルキル及びヒドロキシルC1-6アルキルから選択される1つ以上の置換基により任意選択で置換されている5~12員のヘテロアリール、例えば、5~7員のヘテロアリールからなる群から選択され;
又は
R2は、D、ハロ、ヒドロキシル、C1-4アルキル、-CD3及びヒドロキシルC1-4アルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により、好ましくは、D、ハロ、ヒドロキシル、-CH3、-CD3及び-CH2OHからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意選択で置換されている、C1-4アルキル、
R10及びR11は、それぞれ独立して、H、D、及びヒドロキシルにより任意選択で置換されているC1-4アルキルからなる群から選択され;
R12は、それぞれ独立して、任意選択で置換されている6~12員のアリール、及び任意選択で置換されている5~12員のヘテロアリール、例えば、5~7員のヘテロアリールからなる群から選択され;
R13及びR13'は、それぞれ独立して、H、C1-3アルキル及びC1-3ハロアルキルからなる群から選択されることを特徴とする、実施形態1~8のいずれか1つに記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
又はR12は、任意選択で置換されているフェニル及び任意選択で置換されているピリジニル、例えば、ピリジン-3-イルからなる群から選択され、任意選択の置換基は、D、ハロ、C1-4アルキル(例えば、メチル又はエチル)、シアノ、及びC3-8ヘテロシクリル-(CH2)0-4-(例えば、モルホリニル、例えば、モルホリノ、ピペラジニル、テトラヒドロピラニル、例えば、テトラヒドロピラン-4-イル、モルホリニルメチル、例えば、モルホリノメチル、又はピペラジニルメチル)からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基であり;
又はR12は、
からなる群から選択されることを特徴とする、実施形態9に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
R10及びR11は、それぞれ独立して、Hからなる群から選択され; 及び
R12は、
又はR5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、H、並びにヒドロキシル若しくは-OC1-C6アルキルにより任意選択で置換されているC1-6アルキルからなる群から選択され;
又はR5及びR6は、それぞれ独立して、H及びC1-6アルキルからなる群から選択され; 及びR7及びR8は、それぞれ独立して、H、並びにヒドロキシル若しくは-OC1-C6アルキルにより任意選択で置換されているC1-6アルキルからなる群から選択され;
又はR5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、-H、-CH3及び-CH2OHからなる群から選択され;
又はR5、R6及びR7は、Hであり、及びR8は、H、-CH3又は-CH2OHであることを特徴とする、実施形態1~12のいずれか1つに記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
本出願において使用される以下の用語及び記号は、文脈において別段指定されない限り、以下に記載される意味を有する。
スピロ[5.5]ウンデカニル、テトラヒドロインドリル、オクタヒドロインドリル、テトラヒドロイソインドリル、テトラヒドロインダゾリル、1,1-ジオキソヘキサヒドロチオピラニルが挙げられる。硫黄若しくは酸素原子並びに1~3個の窒素原子を含有する5員のヘテロシクリルの例は、チアゾリル、例えば、チアゾール-2-イル及びチアゾール-2-イルN-オキシド; チアジアゾリル、例えば、1,3,4-チアジアゾール-5-イル及び1,2,4-チアジアゾール-5-イル; オキサゾリル、例えば、オキサゾール-2-イル; 及びオキサジアゾリル、例えば、1,3,4-オキサジアゾール-5-イル及び1,2,4-オキサジアゾール-5-イルである。2~4個の窒素原子を含有する5員のヘテロシクリルの例としては、イミダゾリル、例えば、イミダゾール-2-イル; トリアゾリル、例えば、1,3,4-トリアゾール-5-イル、1,2,3-トリアゾール-5-イル、1,2,4-トリアゾール-5-イル; 及びテトラゾリル、例えば、1H-テトラゾール-5-イルが挙げられる。ベンゾ縮合の5員のヘテロシクリルの例は、ベンゾオキサゾール-2-イル、ベンゾチアゾール-2-イル及びベンゾイミダゾール-2-イルである。1~3個の窒素原子並びに任意選択で硫黄若しくは酸素原子を含有する、例示的な6員のヘテロシクリルは、ピリジニル、例えば、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル及びピリジン-4-イル; ピリミジニル、例えば、ピリミジン-2-イル及びピリミジン-4-イル; トリアジニル、例えば、1,3,4-トリアジン-2-イル及び1,3,5-トリアジン-4-イル; ピリダジニル、とりわけピリダジン-3-イル; 及びピラジニルである。ヘテロシクリルのさらなる例は、ピリジンN-オキシド及びピリダジンN-オキシド、並びにピリジニル、ピリミジン-2-イル、ピリミジン-4-イル、ピリダジニル及び1,3,4-トリアジン-2-イルである。
5、6又は7個の環原子を有し、例えば6個の環原子を有し、且つ環にN、O及びS(例えば、N)からなる群から独立して選択される1つ以上、例えば1、2又は3個、例えば1又は2個の環ヘテロ原子を含有する(残りの環原子は炭素原子である)、単環式芳香族炭化水素基; 及び
8~12個の環原子を有し、例えば9又は10個の環原子を有し、且つ環にN、O及びS(例えば、N)からなる群から独立して選択される1つ以上、例えば1、2、3又は4個、例えば1又は2個の環ヘテロ原子を含有する(残りの環原子は炭素原子である)、二環式芳香族炭化水素基(環の少なくとも1つは芳香族である)。
本発明による式(I)の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物又は薬学的に許容される塩は、以下に示される方法、実施例に例示される方法、又はそれらに類似する方法を含む様々な方法によって調製し得る。適切な一般的合成スキームを以下に示す。各反応ステップに適した反応条件は、当業者に公知である。調製のための出発材料は、市販されているか、又は以下に示される方法若しくはそれに類似する方法、又は当業者に周知の方法を使用して調製し得る。一般式中の可変要素は、別段示されない限り、上記と同じ意味を有する。
本発明の化合物は、ERK1及び/又はERK2キナーゼなどのERKキナーゼに関連する疾患、例えば、ERK1及び/又はERK2キナーゼなどのERKキナーゼの高発現又は高活性に関連する疾患、例えば、腫瘍及び癌の治療に有用である。より具体的には、腫瘍及び癌は、例えば、芽細胞腫、神経膠腫、肉腫、精上皮腫、膠芽腫、黒色腫、白血病、並びに骨髄性若しくはリンパ性悪性腫瘍からなる群から選択される。癌のより具体的な例としては、扁平細胞癌(例えば、上皮扁平細胞癌)及び肺癌、例えば、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、肺腺癌、及び肺扁平細胞癌が挙げられる。追加の癌としては、皮膚癌、角化棘細胞腫、濾胞癌腫、有毛細胞性白血病、口腔、咽頭癌、***癌、舌癌、口癌、唾液腺癌、食道癌、喉頭癌、肝細胞癌、胃癌、胃腸癌、小腸癌、大腸癌、膵臓癌、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、肝癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、泌尿生殖器系癌、胆道癌、胆嚢腺癌、甲状腺癌、乳頭癌、子宮内膜癌、子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌、前立腺癌、精巣癌、陰門癌、腹膜癌、肛門癌、陰茎癌、骨癌、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、中枢神経系癌、脳癌、頭頸部癌、ホジキンリンパ腫が挙げられる。例としては、骨髄増殖性障害、例えば、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、骨髄線維症、例えば、原発性骨髄線維症、急性骨髄性白血病、及び慢性骨髄性白血病(CML)も挙げられる。
a)結合剤、例えば、ラクトース、マンニトール、結晶性ソルビトール、二塩基性リン酸塩、糖、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン及び同様のもの;
b)潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸、水添植物油、ロイシン、グリセリド、及びステアリルフマル酸ナトリウム、
c)崩壊剤、例えば、デンプン、クロスカルメロース、メチルセルロースナトリウム、寒天、ベントナイト、アルギン酸、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン及び同様のもの。
中間体4: 7-フルオロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン(4)の合成
NBS(5.2g、29.19mmol)を、0℃で乾いた50mLの丸底フラスコ中のアセトニトリル(100mL)中の中間体2(4.0g、29.19mmol)の溶液にゆっくりと添加した。次いで、混合物を室温まで温め、2時間撹拌した。反応が完了した後、反応を減圧下で濃縮し、100mLの水を添加し、酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。合わせた有機相を飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和ブライン(100mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、溶離液システム(酢酸エチル:石油エーテル=1:8)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体3(5.0g、薄紫色の固体)を得た。収率: 80.6%. LCMS: m/z 215.9 (M+H).
氷水浴中の100mLのフラスコに、化合物2(9.8g、0.072mol)及びジクロロメタン(100mL)を添加し、テトラ-n-ブチルアンモニウムトリブロミド(34.5g、0.072mol)を少しずつ添加した。混合物を自然に室温まで温め、室温で4時間撹拌した。反応が完了した後、反応を減圧下で濃縮し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液をゆっくりと添加してpHを6~7に調整し、酢酸エチル(50mL×4)で抽出した。合わせた有機相を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、溶離液システム(酢酸エチル:石油エーテル=1:15)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、5-ブロモ-7-フルオロインドリン3(9.5g、オフホワイトの固体)を得た。LCMS: m/z 215.9 (M+H).
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 8.27 (d, J = 5.2Hz, 1H), 7.53 (br, 1H), 7.48 (d, J = 5.2Hz, 1H), 6.80 (d, J = 5.6Hz, 1H), 6.28 (d, J = 5.6Hz, 1H), 3.77 (s, 3H).
1H NMR (CD3OD, 300 MHz):7.29 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.01-6.97(m, 1H), 6.60-6.54 (m, 1H).
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ11.21 (s,1H), 7.29 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.17 (s,1H), 6.97-6.87 (m, 2H).
実施例P1:
化合物2-(2-クロロピリジン-3-イル)-1-(7-フルオロ-5-(2-((1-ヒドロキシルプロパ-2-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)インドリン-1-イル)エタン-1-オン(P1)の合成
1H-NMR (DMSO -d6, 400 MHz): δ 8.334 (s, 1H), 8.333 (d, J = 10.4 Hz,1H), 7.91(s,1H), 7.76 (m, 3H), 7.84 (m, 1H), 7.83 (d, J = 10.4 Hz,1H), 7.43 (dd, J = 7.6 Hz, 5.2 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.71 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.29 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 4.08 (s, 2H), 3.50 (m, 1H), 3.31 (m, 2H), 3.23 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 1.16 (d, J = 6.4 Hz, 2H).
2-(2-クロロピリジン-3-イル)-1-(7-フルオロ-5-(2-((1-ヒドロキシルプロパ-2-イル)アミノ)ピリジン-4-イル)インドリン-1-イル)エタン-1-オン(P8)の合成
1H-NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 8.34 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.45 - 7.40 (m, 2H), 6.96 (br s, 1H), 6.88 (br s, 1H), 4.91 (br s, 1H), 4.28 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 4.08 (s, 2H), 4.05-3.96 (m, 1H), 3.52-3.44 (m, 1H), 3.37 (s, 1H), 3.22 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 1.15 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
2-(2-クロロピリジン-3-イル)-1-(7-フルオロ-5-(2-((1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)アミノ)ピリジン-4-イル)インドリン-1-イル)エタン-1-オン(P9)の合成
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.82 (s, 1H), 8.35 (dd, J = 4.8, 1.6 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.88 (dd, J = 7.2, 1.2 Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.45 - 7.41 (m, 2H), 7.34 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.28 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 4.28 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 4.08 (s, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.21 (t, J = 8.0 Hz, 2H).
1-(7-フルオロ-5-(2-((1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)アミノ)ピリミジン-4-イル)インドリン-1-イル)-2-(2-フルオロフェニル)エタン-1-オン(P17)の合成
LCMS: m/z 311.0 (M+H).
1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): δ 9.48 (s, 1H), 8.51 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.83 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.41-7.31 (m, 3H), 7.19 (q, J = 7.6 Hz, 2H), 6.29 (s, 1H), 4.26 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 3.98 (s, 2H), 3.70 (s, 3H), 3.23 (t, J = 8.0 Hz, 2H).
1H-NMR (CD3OD, 400 MHz): 8.33 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 8.15 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.44-7.38 (m, 2H), 7.12 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.31 (s, 1H), 4.56 (s, 2H), 4.37 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 4.14 (s, 2H), 3.73(s, 3H), 3.28(t, J = 7.2 Hz, 2H). LCMS: m/z 492.9/494.9 (M+H)
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.82 (s, 1H), 8.38 (dd, J = 2.0, 4.8 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.02 (dd, J = 2.0, 7.6 Hz, 1H), 7.55-7.47 (m, 2H), 7.41 (d, J = 12 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.09 (dd, J = 1.2, 5.2 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.63 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 6.27 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.77 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 4.42-4.33 (m, 1H), 4.24-4.14 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.27-3.20 (m, 1H).
LCMS: m/z 479.0 (M+H).
キラルカラム: AD-H、0.46cm I.D.X15cm L
移動相: HEP:IPA(0.1%DEA)=60:40
流速: 0.5mL
検出波長: UV 254nm
カラム温度: 25℃
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.81 (s, 1H), 8.38 (dd, J = 4.8, 1.8 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 8.02 (dd, J = 7.6, 1.6 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 7.6, 4.8 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.40 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.61 (s, 1H), 6.27 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 5.77 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 4.37-4.41 (m, 1H), 4.26 - 4.14 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.22 (dd, J = 13.4, 7.2 Hz, 2H).
.LCMS: m/z 479.0 (M+H).
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.81 (s, 1H), 8.38 (dd, J = 4.8, 1.8 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 8.02 (dd, J = 7.6, 1.8 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 7.6, 4.8 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.40 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.09 (dd, J = 5.4, 1.6 Hz, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.61 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 6.27 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 5.77 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.43 - 4.35 (m, 1H), 4.25-4.15 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.22 (dd, J = 13.4, 7.2 Hz, 2H).
LCMS: m/z 479.0 (M+H).
キラルカラム: chiralpak-OJ、0.46cm I.D. × 25cm L
移動相: HEX-EtOH(0.2%DEA)=50:50
流速: 0.8mL
検出波長: UV 214/254nm
カラム温度: 40℃
1H NMR (CD3OD, 400 MHz): 8.34 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.44-7.38 (m, 2H), 6.94-6.92(m, 1H), 6.79 (s, 1H), 4.51-4.48 (m, 1H), 4.37 (t, J = 8 Hz, 2H), 4.30-4.27 (m, 1H), 4.14 (s, 2H), 3.28 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.41-2.38 (m, 2H), 2.35-2.31 (m, 2H).
LCMS: m/z 452.8/454.9 (M+H)
1H NMR (CD3OD, 400 MHz): 8.33 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.97(d, J = 6 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.43-7.40 (m, 2H), 6.96(d, J = 5.6 Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.37 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 4.14 (s, 2H), 4.10-4.03 (m, 1H), 3.85-3.77 (m, 1H), 3.29 (t, J = 8 Hz, 2H), 2.91-2.85 (m, 2H), 1.92-1.85 (m, 2H).
LCMS: m/z 452.8/454.9 (M+H)
キラルカラム: OJ、0.46cm I.D.*25cm L
移動相: n-ヘキサン:エタノール(0.2%ジエチルアミン)=50:50
流速: 0.8mL
検出波長: UV 214/254nm
カラム温度: 40℃
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.82 (s, 1H), 8.34 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.49-7.41 (m, 2H), 7.34 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.28 (s, 1H), 4.97-4.89 (m, 1H), 4.18 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.96 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.57-3.51 (m, 1H), 2.72 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 1.27 (d, J = 6.4 Hz, 3H). LCMS: m/z 476.9 (M+H).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.82 (s, 1H), 8.34 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.48-7.41 (m, 2H), 7.34 (s, 1H), 7.10 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.27 (s, 1H), 4.98-4.89 (m, 1H), 4.18 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.96 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.57-3.51 (m, 1H), 2.72 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 1.27 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
LCMS: m/z 476.9 (M+H).
1. 化学安定性アッセイに使用した検出手段及び条件
(1). 試験化合物P9の溶液の調合
化合物P9を、共溶媒としてPEG400を用いて0.2mg/mlの濃度の異なる緩衝液系における溶液として調合した。これらの溶液を、化学安定性研究に使用した。様々なpH値を有する溶液を、以下の通りに調合した:
この研究の結果は、化合物P9をpH2.0、pH6.8、及びpH7.4を有する溶液中に37℃で24時間保存した後、不純物が著しく増加せず、化合物P9が良好な化学安定性を有することを示した。
同様に、pH1.2、pH6.8、pH7.4を有する溶液中のWO2017/114510A1の化合物A107の化学安定性を、上記の方法を使用して調べた。
(1.1). 化合物A107溶液(pH1.2)の調合:
溶液組成: 10%PEG400+5%ソルトール(Solutol)HS-15+85%pH1.2希塩酸
濃度: 0.2mg/ml
調合方法: 化合物A107を計量し、上記の指定量のPEG400及びソルトールHS-15を添加し、ボルテックスして透明な溶液を得た。前記溶液に、上記の指定量の希塩酸pH1.2を添加し、均一に混合した。
溶液組成: 10%PEG400+5%ソルトールHS-15+85%pH6.8リン酸塩緩衝液
濃度: 0.2mg/ml
調合方法: 化合物A107を計量し、上記の指定量のPEG400及びソルトールHS-15を添加し、ボルテックスして透明な溶液を得た。前記溶液に、上記の指定量のリン酸塩緩衝液pH6.8を添加し、均一に混合した。
溶液組成: 10%PEG400+5%ソルトールHS-15+85%pH7.4リン酸塩緩衝液
濃度: 0.2mg/ml
調合方法: 化合物A107を計量し、上記の指定量のPEG400及びソルトールHS-15を添加し、ボルテックスして透明な溶液を得た。前記溶液に、上記の指定量のリン酸塩緩衝液pH7.4を添加し、均一に混合した。
この実施例では、ERK2キナーゼに対する本発明の化合物の半数阻害活性(IC50値)を決定した。
基質Z'-LYTE(商標)Ser/Thr 3ペプチド、リン酸化基質Z'-LYTE(商標)Ser/Thr 3ホスホ-ペプチド、1×キナーゼ緩衝液(5×キナーゼ緩衝液を超純水で5倍希釈した)、ATP、顕色試薬A(Development Reagent A)、顕色緩衝液(Development Buffer)、停止試薬は、使用するために室温に調整した。ERKキナーゼ活性に対する本発明の化合物の効果を検出するためのスクリーニング濃度は、共溶媒として4%DMSOを使用した、1μMから(陽性薬物対照については0.2μMから)始まる7個の3倍連続希釈であった。5μLの酵素系(50mM HEPES pH7.5、1mM EGTA、10mM MgCl2、0.01%Brij-35、4uM基質、0.8ng/μL酵素)、2.5μLの化合物、2.5uLの400μM ATPを384ウェルマイクロプレートに添加し、続いて、室温で60分間、暗所でインキュベートした。反応が完了した後、顕色させる緩衝液(顕色緩衝液)で希釈した5μlの顕色剤(顕色試薬A)を全ての反応ウェルに添加し、続いて、室温で60分間、暗所でインキュベートした。5μLの停止剤を各ウェルに添加して反応を停止させた。蛍光を、マルチモードマイクロプレートリーダーPerkinElmer EnVision(登録商標)(励起波長400nm、発光波長460nm及び528nm)を使用して決定した。
阻害%=100×(1-試験化合物ウェルのリン酸化%/0%阻害対照のリン酸化%)
[式中:
発光率=445nmにおけるサンプルの蛍光発光/520nmにおけるサンプルの蛍光発光
F100%=520nmにおける100%リン酸化基質の対照ウェルの平均蛍光発光
F0%=520nmにおける0%リン酸化基質の対照ウェルの平均蛍光発光
C100%=445nmにおける100%リン酸化基質の対照ウェルの平均蛍光発光
C0%=445nmにおける0%リン酸化基質の対照ウェルの平均蛍光発光]
ERK2キナーゼ活性に対する本発明の化合物の阻害活性データ(IC50)を、以下の表に示した:
Aは、化合物のIC50が10nM以下であることを表した;
Bは、化合物のIC50が10nMを超え、且つ100nM未満であることを表した;
Cは、化合物のIC50が100nM以上且つ1μM未満であることを表した。
この実施例では、ヒト黒色腫細胞株A375の増殖に対する本発明の化合物P9及びWO2017/114510A1の代表的な化合物の阻害活性(IC50値)を決定した。
細胞: ヒト黒色腫細胞株A375(CRL-1619(商標)、ATCC)
検出試薬: スルホローダミンB SRB(S9012、Sigma)
マイクロプレート: 96ウェルマイクロプレート(3599、Corning)
マイクロプレートリーダー: 全波長マイクロプレートリーダー(SpectraMax 190、Molecular Devices)
対数増殖期の細胞を、ウェルあたり90μLの体積で、96ウェルマイクロプレートに適切な密度(3500個/ウェル)で播種した。CO2インキュベーターで37℃で一晩インキュベートした後、10μLの様々な濃度の化合物、又は培地対照用の生理食塩水を、3重で添加し、72時間インキュベートし、ブランクウェルをセットした。作用終了後、培養液を細胞から除去し、10%(w/v)トリクロロ酢酸(100μL/ウェル)を添加し、4℃で1時間固定し、続いて、蒸留水で5回洗浄した。オーブンで乾燥させた後、100μLのSRB溶液(4mg/mL、1%氷酸(glacial acid)に溶解)を各ウェルに添加した。染色のために室温で15分間インキュベートした後、未結合のSRBを1%氷酸で5回洗浄して除去した。マイクロプレートをオーブンで乾燥させ、150μLの10mM Tris溶液を各ウェルに添加した。波長560nmにおける光学密度(OD値)を、全波長マイクロプレートリーダーSpectraMax 190を使用して測定した。腫瘍細胞の増殖に対する薬物の阻害率を、以下の式に従って算出した:
この実施例では、本発明の化合物P9及びWO2017/114510A1の化合物A107の透過性を、Caco-2細胞インビトロ薬物吸収モデルを使用して決定した。
Caco-2細胞単層モデルの確立
1) Caco-2細胞を回復させ、10cmペトリ皿中で5~6%CO2及び95%RHインキュベーターで37℃でインキュベートした。培地は、10%ウシ胎児血清、1%グルタミン、1%非必須アミノ酸、100U/mLペニシリン、及び100μg/mLストレプトマイシンを補充した高グルコースDMEM培地であった。
2) 細胞が80~90%コンフルエンシーまで増殖した時、細胞をトリプシンで消化し、遠心分離した。上清を捨てた。細胞を6mlの完全培地に再懸濁し、3回カウントした。
3) 細胞を1000rpmで5分間遠心分離することにより採取し、懸濁状態で希釈した。細胞を、ウェルあたり400μLの体積で2×105個/mLの濃度でミリセル(Millicell)-24ウェルマイクロプレートに播種した。800μLの培養液を基質側に添加し、5%CO2インキュベーターで37℃でインキュベートした。
4) 細胞を播種してから72時間後、その後は1日おきに培地を交換した。細胞を21日間インキュベートした。
1) 21日間のインキュベーション後、各ウェルにおけるCaco-2単層細胞の完全性を、細胞増殖中の膜を横断する電気抵抗を測定することによって評価した。
2) マーカー漏出検査
Caco-2細胞単層の完全性を、蛍光マーカーであるルシファーイエロー(Lucifer Yellow)によって確認した。細胞単層の増殖の21日目に、200μLのルシファーイエロー(100μg/ml)を細胞層の上側(頂端側、AP側)に添加し、800μLのHBSS液を基底側(基底外側、BL側)に添加した。5%CO2インキュベーターで37℃で1.5時間インキュベートした後、サンプルを採取し、波長485~535nmで吸光度を測定した。漏出量を算出し、一般に0.4%以下であった。ブランクHBSS溶液をブランク対照として使用した。
同じ条件下で、Caco-2細胞層の上側(頂端側、AP側)→基底側(基底外側、BL側)、及びBL側→AP側の薬物輸送を同時に決定した。
1) 化合物の母液をDMSO中に10mMの濃度で調製した。
2) 母液をHBSS溶液で20μmの作業濃度に希釈した。
3) 細胞をHBSSで3回洗浄し、TEER値を細胞電位差計で測定した。
4) 参照化合物若しくは試験化合物並びにHBSSを、AP側で400μL/ウェル及びBL側で800μL/ウェルで細胞の両側にそれぞれ添加した。
5) 5%CO2インキュベーターで37℃で1.5時間インキュベートした後、サンプルをAP側及びBL側からそれぞれ採取した。
Caco-2細胞モデルを横断する薬物の見かけの透過係数Pappを、以下の式(1)に従って算出した:
Papp=(VA/(面積×時間))×([薬物]アクセプター/[薬物]最初のドナー) (1)
[式中、VAは、アクセプター側における体積であり、面積は、薄膜面積(cm2)であり、時間は、反応時間であり、[薬物]アクセプターは、アクセプター側における薬物濃度であり、[薬物]最初のドナーは、ドナー側における薬物濃度である。]
この実施例では、本発明の化合物の熱力学的溶解性を決定した。
異なるpH値を有するブランクビヒクル:
PH7.4: DPBS
PH6.8: 9900μL HBSS+100μL HEPS+5μL 2N NaOH
PH7.4: 2N HClでpH2.0に調整したDPBS
約3mgの化合物を計量し、500μLのブランクビヒクルを添加し、37℃で24時間振とうした。
インキュベーション後、サンプルを30分間遠心分離し、上清を新しいEPチューブに移し、さらに30分間遠心分離した。
遠心分離後、サンプルをACN/H2O(V/V、1:1)で100倍希釈した。
12.5nMから1mMまでの直線的濃度範囲を、ACN/H2O(V/V、1:1)で構成した。
全てのサンプルを水と体積比1:1で混合し、4000rpmで5分間遠心分離し、LC-MS/MSによって分析した。
クロマトグラフィー条件:
分析カラム: Acquity BEH C18 (1.7μm; 2.1×50mm、Waters)
移動相A: H2O中0.1%FA
移動相B: CAN/MEOH(9:1、V/V)中0.1%FA
勾配: 以下の表に示す通り。
多重反応モニタリング(MRM)モードを使用した:
この実施例では、マウスにおける本発明の化合物P9及びWO2017/114510A1の代表的な化合物の薬物動態パラメーターを決定した。
(1.1) 試験物質の調合
試験物質の調合中の濃度を、純粋な遊離塩基に基づいて算出した。
試験物質を正確に計量し、指定量の賦形剤(5%DMSO+5%ソルトール+90%生理食塩水)を添加した。完全に溶解した後、静脈内注射用の投与溶液を0.2mg/mLの濃度で得た。
試験化合物を正確に計量し、指定量の賦形剤(0.4%メチルセルロース(粘度: 400cps))を添加した。十分に混合した後、経口投与用の投与溶液を1mg/mLの濃度で得た。
40匹の雄性SPFグレードICRマウスをShanghai Xipuer-Bikai Laboratory Animal Co., Ltd.から購入し、そのうち30匹の正常な健康ICRマウスが身体検査に合格し、この研究で使用された。動物の体重: 20.12~25.56g。
以下の表に示す通りに、実験を30匹の雄性ICRマウスで実施した。
血液を、眼窩により又は二酸化炭素(CO2)安楽死後の心臓穿刺により採取した。約0.20ミリリットル(mL)の血液を、抗凝固剤としてヘパリンナトリウムを用いて、各サンプルについて採取した。採取後、サンプルを氷上に置いた。
実験の終了後、全ての動物を施設のSOPに従って安楽死させた。
薬物動態パラメーターを、WinNonlin 7.0を使用して薬物の血中濃度データから算出し、AUC0-t、AUC0-∞、MRT0-∞、Cmax、Tmax、及びT1/2、並びにそれらの平均値及び標準偏差などのパラメーターを提供した。
a. 装置及び設備
LC-MS/MS
二成分溶媒マネージャー(ACQUITY UPLC Binary Solvent Manager)、サンプルマネージャー(ACQUITY UPLC Autosampler Mod.)、ハイスループットサンプルオーガナイザー(ACQUTIY UPLC Sample Organizer)、高温カラムオーブン(ACQUITY UPLC Column Heater HT)を含む、超高速液体クロマトグラフィーシステム(Waters、ACQUITY UPLC)。
質量分析計(API 4000、Applied Biosystems)、エレクトロスプレーイオン化源(ESI)、タンデム四重極質量分析計。
メタノール(Burdick&Jackson、HPLC)、アセトニトリル(Burdick&Jackson、HPLC)、ギ酸(J&K)、超純水。
液体クロマトグラフィー条件は、以下の通りである:
一定量の試験物質を計量し、メタノールを添加してそれを完全に溶解させ、569,000ng/mLの濃度を有する保存溶液を調製した。一定量の保存溶液を取り、メタノールで希釈して、200,000ng/mLの濃度を有する作業溶液とした。200,000ng/mLの標準溶液を1:39の比でブランク血漿に添加して、5000ng/mLの濃度を有する標準曲線用サンプルを調製した。5000ng/mLの標準曲線サンプルをブランク血漿で連続的に希釈して、1000、500、100、50、10、5、1ng/mLの標準曲線サンプル、及び800、200、2.5ng/mLの品質管理サンプルを得た。具体的な調合プロセスを表Iに示した。
50μLのサンプル(標準曲線用サンプル/品質管理用サンプル/生物学的サンプル)を1.5mLの遠心分離チューブに取り、250μLの内部標準溶液を添加し(ブランク対照については、内部標準の代わりに、同じ体積のメタノールを添加し)、ボルテックスによってよく混合した。混合物を14000rpmで5分間遠心分離した。200μLの上清を取り、LC-MS/MS分析用の対応する96ウェルサンプルプレートに添加した。
WO2017/114510A1の代表的な化合物及び本発明の化合物P9の薬物動態データを、以下の通り比較した。
一定量の化合物P9を正確に計量し、5%DMSO+5%ソルトール+90%生理食塩水又は同様のものを添加して完全にそれを溶解させ、0.2mg/mLの濃度を有する投与溶液を得て、これを静脈内注射投与のために滅菌ろ過した。
一定量の化合物P9を正確に計量し、0.4%メチルセルロース(粘度: 400cps)を最終体積まで添加した。十分に混合した後、経口投与用の投与溶液を1mg/mLの濃度で得た。
(付記)
(付記1)
式(I)
X1は、CR9a及びNからなる群から選択され;
X2は、CR9b及びNからなる群から選択され;
X3は、CR9c及びNからなる群から選択され; 及びX1、X2及びX3の最大で1つは、Nであり; Y1及びY2は、それぞれ独立して、CR9'及びNからなる群から選択され;
R9a、R9b及びR9cは、それぞれ独立して、H、D、ハロ、-OH、シアノ、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているアルコキシル、任意選択で置換されているアルキルカルボニル、任意選択で置換されているアルコキシルカルボニル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アミノ、任意選択で置換されているモノ-若しくはジ-(アルキル)アミノ並びに-CONRaRbからなる群から選択され;
R9'は、H、D、ハロ、-OH、シアノ、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているアルコキシル、任意選択で置換されているアルキルカルボニル、任意選択で置換されているアルコキシルカルボニル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アミノ、任意選択で置換されているモノ-若しくはジ-(アルキル)アミノ並びにCONRaRbからなる群から選択され;
R1は、H及びDからなる群から選択され;
R2は、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクリル、任意選択で置換されているアリール、及び任意選択で置換されているヘテロアリールからなる群から選択され、又はR2は、X1と一緒になって、任意選択で置換されているヘテロシクリルを形成し;
R3は、ハロ及び任意選択で置換されているアルキルからなる群から選択され;
R4は、H、D、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているアルコキシル、-CO(CR10R11)mR12、-SO2(CR10R11)mR12、-CONR13(CR10R11)mR12、-COO(CR10R11)mR12、-CR13R13'(CR10R11)mR12及びC1-8アルキルカルボニル-からなる群から選択され; mは、0、1、2又は3であり、及び
R10及びR11は、それぞれ独立して、H、D、ハロ、任意選択で置換されているアルキル、及び任意選択で置換されているアルコキシルからなる群から選択され; 又はR10及びR11は、一緒になって、任意選択で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクリルを形成し; 及び
R12は、それぞれ独立して、H、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクリル、任意選択で置換されているアリール、及び任意選択で置換されているヘテロアリールからなる群から選択され; 及び
R13及びR13'は、それぞれ独立して、H及び任意選択で置換されているアルキルからなる群から選択され; 又はR13及びR13'は、隣接する炭素と一緒になって、任意選択で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル及びヘテロシクリルを形成し;
R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、-H、-D、ハロ、-OH、アミノ、シアノ、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているアルコキシル、-(CH2)0-3CONRaRb、-(CH2)0-3COOH、任意選択で置換されているシクロアルキル、及び任意選択で置換されているヘテロシクリルからなる群から選択され; 又はR5、R6、R7及びR8の任意の2つは、隣接する炭素と一緒になって、任意選択で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクリルを形成し; 及び
Ra及びRbは、それぞれ独立して、H、D及び任意選択で置換されているアルキルからなる群から選択され;
任意選択の置換基は、独立して、重水素(D)、ハロ、-OH、メルカプト、シアノ、-CD3、-C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、3~8員のシクロアルキル、アリール、3~8員のヘテロシクリル、ヘテロアリール、アリール-C1-C6アルキル-、ヘテロアリール-C1-C6アルキル-、C1-C6ハロアルキル-、-OC1-C6アルキル、-OC2-C6アルケニル、-OC1-C6アルキルフェニル、-C1-C6アルキル-OH、-C1-C6アルキル-SH、-C1-C6アルキル-O-C1-C6アルキル、-OC1-C6ハロアルキル、-NH2、-C1-C6アルキル-NH2、-N(C1-C6アルキル)2、-NH(C1-C6アルキル)、-N(C1-C6アルキル)(C1-C6アルキルフェニル)、-NH(C1-C6アルキルフェニル)、ニトロ、-C(O)-OH、-C(O)OC1-C6アルキル、-CONRiRii(式中、Ri及びRiiは、それぞれ独立して、H、D及びC1-6アルキルから選択される)、-NHC(O)(C1-C6アルキル)、-NHC(O)(フェニル)、-N(C1-C6アルキル)C(O)(C1-C6アルキル)、-N(C1-C6アルキル)C(O)(フェニル)、-C(O)C1-C6アルキル、-C(O)-5~7員のヘテロアリール、-C(O)C1-C6アルキルフェニル、-C(O)C1-C6ハロアルキル、-OC(O)C1-C6アルキル、-S(O)2-C1-C6アルキル、-S(O)-C1-C6アルキル、-S(O)2-フェニル、-S(O)2-C1-C6ハロアルキル、-S(O)2NH2、-S(O)2NH(C1-C6アルキル)、-S(O)2NH(フェニル)、-NHS(O)2(C1-C6アルキル)、-NHS(O)2(フェニル)、及び-NHS(O)2(C1-C6ハロアルキル)からなる群から選択され、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、アリール、ヘテロシクリル及びヘテロアリールのそれぞれは、ハロ、-OH、-NH2、シクロアルキル、3~8員のヘテロシクリル、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル-、-OC1-C4アルキル、-C1-C4アルキル-OH、-C1-C4アルキル-O-C1-C4アルキル、-OC1-C4ハロアルキル、シアノ、ニトロ、-C(O)-OH、-C(O)OC1-C6アルキル、-CON(C1-C6アルキル)2、-CONH(C1-C6アルキル)、-CONH2、-NHC(O)(C1-C6アルキル)、-NH(C1-C6アルキル)C(O)(C1-C6アルキル)、-SO2(C1-C6アルキル)、-SO2(フェニル)、-SO2(C1-C6ハロアルキル)、-SO2NH2、-SO2NH(C1-C6アルキル)、-SO2NH(フェニル)、-NHSO2(C1-C6アルキル)、-NHSO2(フェニル)及び-NHSO2(C1-C6ハロアルキル)からなる群から選択される1つ以上の置換基により任意選択でさらに置換され、
ただし、化合物は、2-(2-クロロピリジン-3-イル)-1-(7-フルオロ-2-(ヒドロキシルメチル)-5-(2-(イソプロピルアミノ)ピリミジン-4-イル)インドリン-1-イル)エタン-1-オンではない]
の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
(付記2)
X1は、CR9a及びNからなる群から選択され;
X2は、CR9b及びNからなる群から選択され;
X3は、CR9c及びNからなる群から選択され; 及びX1、X2及びX3の最大で1つは、Nであり; Y1及びY2は、それぞれ独立して、CR9'及びNからなる群から選択され;
R9a、R9b及びR9cは、それぞれ独立して、H、D、ハロ、-OH、シアノ、任意選択で置換されているC1-3アルキル、任意選択で置換されているC1-3アルコキシル、任意選択で置換されているC1-3アルキルカルボニル、任意選択で置換されているC1-3アルコキシルカルボニル、任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、アミノ、任意選択で置換されているモノ-若しくはジ-(C1-3アルキル)アミノ、及び-CONRaRbからなる群から選択され;
R9'は、H、D、ハロ、-OH、シアノ、任意選択で置換されているC1-3アルキル、任意選択で置換されているC1-3アルコキシル、任意選択で置換されているC1-3アルキルカルボニル、任意選択で置換されているC1-3アルコキシルカルボニル、任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、アミノ、任意選択で置換されているモノ-若しくはジ-(C1-3アルキル)アミノ、及びCONRaRbからなる群から選択され;
R1は、H及びDからなる群から選択され;
R2は、任意選択で置換されているC1-8アルキル、任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、任意選択で置換されている3~8員のヘテロシクリル、任意選択で置換されている6~12員のアリール、及び任意選択で置換されている5~12員のヘテロアリール、例えば、5~7員のヘテロアリールからなる群から選択され、又はR2は、X1と一緒になって、任意選択で置換されている3~8員のヘテロシクリルを形成し;
R3は、ハロ、並びにD及びハロからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意選択で置換されているC1-8アルキルからなる群から選択され;
R4は、H、D、任意選択で置換されているC1-8アルキル、任意選択で置換されているC1-8アルコキシル、-CO(CR10R11)mR12、-SO2(CR10R11)mR12、-CONR13(CR10R11)mR12、-COO(CR10R11)mR12、-CR13R13'(CR10R11)mR12及びC1-8アルキルカルボニル-からなる群から選択され; mは、0、1、2又は3であり、及び
R10及びR11は、それぞれ独立して、H、D、ハロ、任意選択で置換されているC1-8アルキル、及び任意選択で置換されているC1-8アルコキシルからなる群から選択され、又はR10及びR11は、一緒になって、任意選択で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクリルを形成し; 及び
R12は、それぞれ独立して、H、任意選択で置換されているC1-3アルキル、任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、任意選択で置換されている3~8員のヘテロシクリル、任意選択で置換されている6~12員のアリール、及び任意選択で置換されている5~12員のヘテロアリール、例えば、5~7員のヘテロアリールからなる群から選択され; 及び
R13及びR13'は、それぞれ独立して、H及び任意選択で置換されているC1-3アルキルからなる群から選択され; 又はR13及びR13'は、隣接する炭素と一緒になって、任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、C4-8シクロアルケニル及びC5-8ヘテロシクリルを形成し;
R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、-H、-D、ハロ、-OH、アミノ、シアノ、任意選択で置換されているC1-3アルキル、任意選択で置換されているC1-3アルコキシル、-(CH2)0-3CONRaRb、-(CH2)0-3COOH、任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、及び任意選択で置換されている3~8員のヘテロシクリルからなる群から選択され; 又はR5、R6、R7及びR8の任意の2つは、隣接する炭素と一緒になって、任意選択で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクリルを形成し; 及び
Ra及びRbは、それぞれ独立して、H、D及び任意選択で置換されているC1-3アルキルからなる群から選択されることを特徴とする、付記1に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
(付記3)
化合物が、式Ia、Ib、Ic又はId:
他の可変要素は、付記1又は2に定義される通りである]
によって表されることを特徴とする、付記1~2のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
(付記4)
Y1は、CR9'であり、Y2は、CR9'であり、及びR9'は、H、D、ハロ及びC1-3アルキルからなる群から選択され; より好ましくは、Y1は、CR9'であり、Y2は、CR9'であり、及びR9'は、H、D、F又はメチルであり;
又は
Y1は、CR9'であり、Y2は、Nであり、及びR9'は、H、D、ハロ及びC1-3アルキルからなる群から選択され; より好ましくは、Y1は、CR9'であり、Y2は、Nであり、及びR9'は、H、D、F又はメチルであり;
又は
Y1は、Nであり、Y2は、CR9'であり、及びR9'は、H、D、ハロ及びC1-3アルキルからなる群から選択され; より好ましくは、Y1は、Nであり、Y2は、CR9'であり、及びR9'は、H、D、F又はメチルであり;
又は
Y1は、Nであり、及びY2は、Nであることを特徴とする、付記1~3のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
(付記5)
化合物が、式Ie:
によって表されることを特徴とする、付記1に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
(付記6)
X1は、CR9a及びNからなる群から選択され、R9aは、H、D、ハロ、-OH、シアノ、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシル、C1-3アルキルカルボニル、C1-3アルコキシルカルボニル、C3-8シクロアルキル、アミノ、並びにモノ-若しくはジ-(C1-3アルキル)アミノからなる群から選択され; 好ましくは、X1は、CR9a及びNからなる群から選択され、R9aは、H、D及びC1-3アルキルからなる群から選択され; より好ましくは、X1は、CH、CD及びNからなる群から選択されることを特徴とする、付記1、2及び5のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
(付記7)
R2は、任意選択で置換されているC1-6アルキル、任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、任意選択で置換されている3~8員のヘテロシクリル、及び任意選択で置換されている5~12員のヘテロアリール、例えば、5~7員のヘテロアリールからなる群から選択され、任意選択の置換基は、D、ハロ、ヒドロキシル、-CD3、C1-6アルキル及びヒドロキシルC1-6アルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基であり、好ましくは、D、ハロ、ヒドロキシル、-CD3、-CH3及び-CH2OHからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基であり;
又は
R2は、1つ以上のヒドロキシルにより任意選択で置換されているC1-6アルキル、1つ以上のヒドロキシルにより任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクリル、並びに-CD3、C1-6アルキル及びヒドロキシルC1-6アルキルから選択される1つ以上の置換基により任意選択で置換されている5~12員のヘテロアリール、例えば、5~7員のヘテロアリールからなる群から選択され;
又は
R2は、D、ハロ、ヒドロキシル、C1-4アルキル、-CD3及びヒドロキシルC1-4アルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により、好ましくは、D、ハロ、ヒドロキシル、-CH3、-CD3及び-CH2OHからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意選択で置換されている、C1-4アルキル、
又は
R2は、イソプロピル、
又は
R2は、
又は
R2は、
(付記8)
R3は、ハロ、並びにD及びハロからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意選択で置換されているC1-6アルキルからなる群から選択され; 又はR3は、ハロ、並びにD及びハロからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意選択で置換されているC1-3アルキルからなる群から選択され; 又はR3は、ハロ及びC1-6アルキルからなる群から選択され; 又はR3は、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、-CH3、-CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH3、-CF3、-CHF2、CF3CH2-、及びCD3-からなる群から選択され; 又はR3は、フルオロ、クロロ、及び-CH3からなる群から選択され; 又はR3は、フルオロであることを特徴とする、付記1~7のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
(付記9)
R4は、-CO(CR10R11)mR12及び-CR13R13'(CR10R11)mR12からなる群から選択され; mは、0、1、2又は3であり、及び
R10及びR11は、それぞれ独立して、H、D、及びヒドロキシルにより任意選択で置換されているC1-4アルキルからなる群から選択され;
R12は、それぞれ独立して、任意選択で置換されている6~12員のアリール、及び任意選択で置換されている5~12員のヘテロアリール、例えば、5~7員のヘテロアリールからなる群から選択され;
R13及びR13'は、それぞれ独立して、H、C1-3アルキル及びC1-3ハロアルキルからなる群から選択されることを特徴とする、付記1~8のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
(付記10)
R12は、それぞれ独立して、任意選択で置換されている6~12員のアリール、及び任意選択で置換されている5~12員のヘテロアリール、例えば、5~7員のヘテロアリールからなる群から選択され、任意選択の置換基は、D、ハロ、C1-4アルキル、シアノ、及びC3-8ヘテロシクリル-(CH2)0-4-(例えば、モルホリニル、例えば、モルホリノ、ピペラジニル、テトラヒドロピラニル、例えば、テトラヒドロピラン-4-イル、モルホリニルメチル、例えば、モルホリノメチル、又はピペラジニルメチル)からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基であり;
又はR12は、任意選択で置換されているフェニル及び任意選択で置換されているピリジニル、例えば、ピリジン-3-イルからなる群から選択され、任意選択の置換基は、D、ハロ、C1-4アルキル(例えば、メチル又はエチル)、シアノ、及びC3-8ヘテロシクリル-(CH2)0-4-(例えば、モルホリニル、例えば、モルホリノ、ピペラジニル、テトラヒドロピラニル、例えば、テトラヒドロピラン-4-イル、モルホリニルメチル、例えば、モルホリノメチル、又はピペラジニルメチル)からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基であり;
又はR12は、
からなる群から選択されることを特徴とする、付記9に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
(付記11)
R4は、-CO(CR10R11)mR12からなる群から選択され、mは、0、1、2又は3であり、及び
R10及びR11は、それぞれ独立して、Hからなる群から選択され; 及び
R12は、
(付記12)
R4は、-CO(CR10R11)mR12からなる群から選択され、mは、0、1、2又は3であり、及びR10及びR11は、それぞれ独立して、Hからなる群から選択され; R12は、2-シアノフェニル、5-クロロ-2-フルオロフェニル、2-クロロ-3-フルオロフェニル、2-クロロ-4-フルオロフェニル、2-クロロ-5-フルオロフェニル、2,5-ジフルオロフェニル、3-クロロピリジン-2-イル、6-クロロピリジン-2-イル、3-クロロピリジン-4-イル、又は4-クロロピリジン-3-イルからなる群から選択されることを特徴とする、付記1~8のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
(付記13)
R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、-H、-D、ハロ、-OH、アミノ、シアノ、任意選択で置換されているC1-6アルキル、任意選択で置換されているC1-6アルコキシル、-(CH2)0-3CONRaRb、-(CH2)0-3COOH、任意選択で置換されているC3-8シクロアルキル、及び任意選択で置換されている3~8員のヘテロシクリルからなる群から選択され、任意選択の置換基は、D、-OH、-OC1-C6アルキル及びNH2からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基であり、及びRa及びRbは、それぞれ独立して、H、D及びC1-3アルキルからなる群から選択され;
又はR5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、H、並びにヒドロキシル若しくは-OC1-C6アルキルにより任意選択で置換されているC1-6アルキルからなる群から選択され;
又はR5及びR6は、それぞれ独立して、H及びC1-6アルキルからなる群から選択され; 及びR7及びR8は、それぞれ独立して、H、並びにヒドロキシル若しくは-OC1-C6アルキルにより任意選択で置換されているC1-6アルキルからなる群から選択され;
又はR5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、-H、-CH3及び-CH2OHからなる群から選択され;
又はR5、R6及びR7は、Hであり、及びR8は、H、-CH3又は-CH2OHであることを特徴とする、付記1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
(付記14)
実施例P1~P20、P23~P25、P28~51、P53~P64からなる群から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(付記15)
医薬として使用するための、付記1~14のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(付記16)
付記1~14のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、並びに任意選択で薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
(付記17)
ERKキナーゼに関連する疾患の予防及び/又は治療のための医薬の製造における、付記1~14のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩の使用、又はERKキナーゼ阻害剤としての製品として使用するための、付記1~14のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩の使用。
(付記18)
有効量の、付記1~14のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩を、ERKキナーゼと接触させ、それにより、ERKキナーゼを阻害することを含む、ERKキナーゼ活性を阻害する非治療的方法。
(付記19)
式
(付記20)
付記1に記載の式(I)の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、プロドラッグ、水和物、溶媒和物若しくは薬学的に許容される塩を調製する方法であって、式(I)の前記化合物は、式C3:
の化合物であり、該方法は、以下のステップ:
(a) 式C1
(b) C2の化合物がBoc保護されている場合、それを脱保護して、式C3
(付記21)
アミドカップリング反応が、不活性溶媒中の縮合剤及び塩基の存在下で実施される、付記20に記載の方法。
(付記22)
脱保護が、不活性溶媒中の酸の存在下で実施される、付記20に記載の方法。
(付記23)
不活性溶媒が、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、N,N-ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、N-メチル-2-ピロリドン、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、付記21又は22に記載の方法。
(付記24)
縮合剤が、1-ヒドロキシルベンゾトリアゾール(HOBT)、1-ヒドロキシル-7-アゾベンゾトリアゾール(HOAT)、ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシトリピロリジノ-ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、ベンゾトリアゾール-1-イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、1,1-カルボニルジイミダゾール(CDI)、1-プロピルホスホン酸無水物(T3P)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)、N,N-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、無水酢酸、塩化アセチル、塩化オキサリル、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、及びO-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)からなる群から選択される1つ以上である、付記21に記載の方法。
(付記25)
塩基が、トリエチルアミン、DIPEA、ピリジン、2,4-ジメチルピリジン、NaOH、KOH、LiOH、Na2CO3、K2CO3、NaHCO3、Cs2CO3、Na3PO4、又はK3PO4からなる群から選択される1つ以上である、付記21に記載の方法。
(付記26)
アミドカップリング反応が、室温から還流までの温度で0.5~24時間実施される、付記20に記載の方法。
(付記27)
酸が、塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、酢酸、ギ酸、及びリン酸からなる群から選択される1つ以上である、付記22に記載の方法。
(付記28)
脱保護が、-10℃~80℃の温度で0.5~24時間実施される、付記20に記載の方法。
Claims (25)
- 式(Ie)
X1は、CR9a及びNからなる群から選択され;
R9a は、それぞれ独立して、H、D、及びC 1-3 アルキルからなる群から選択され;
R1は、H及びDからなる群から選択され;
R2は、任意選択で置換されている
R3は、フルオロであり;
R4は、-CO(CR10R11)mR12 であり; mは、1であり、R10及びR11は、それぞれ独立して、Hであり、及びR12は、
R5、R6、R7及びR8は、それぞれ独立して、-H、-D、及び-OC 1-6 アルキルで任意選択で置換されているC 1-6 アルキルからなる群から選択される]
の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。 - X1は、CH及びCDからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
- R5及びR6は、それぞれ独立して、H及びC1-6アルキルからなる群から選択され; 及びR7及びR8は、それぞれ独立して、H、並びに-OC1-C6アルキルにより任意選択で置換されているC1-6アルキルからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
- R 5 、R 6 、R 7 及びR 8 は、それぞれ独立して、-H、-CH 3 及び-CH 2 OCH 3 からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
- R 5 、R 6 及びR 7 は、Hであり、及びR 8 は、H、-CH 3 又は-CH 2 OCH 3 であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。
- X 1 は、CH及びCDからなる群から選択され、
R 1 は、H及びDからなる群から選択され;
R 2 は、D、C 1-4 アルキル、及び-CD 3 からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基により任意選択で置換されている、
R 3 は、フルオロであり;
R 4 は、-CO(CR 10 R 11 ) m R 12 であり; mは、1であり、R 10 及びR 11 は、それぞれ独立して、Hであり、及びR 12 は、
R 5 、R 6 、R 7 及びR 8 は、それぞれ独立して、-H及び-Dからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、又はその立体異性体、ラセミ体、幾何異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物、若しくは薬学的に許容される塩。 - 腫瘍又は癌の治療のための医薬組成物であって、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩を含む、医薬組成物。
- 腫瘍又は癌が、芽細胞腫、神経膠腫、肉腫、精上皮腫、膠芽腫、黒色腫、白血病、並びに骨髄性若しくはリンパ性悪性腫瘍;扁平細胞癌、肺癌、皮膚癌、角化棘細胞腫、濾胞癌腫、有毛細胞性白血病、口腔、咽頭癌、***癌、舌癌、口癌、唾液腺癌、食道癌、喉頭癌、肝細胞癌、胃癌、胃腸癌、小腸癌、大腸癌、膵臓癌、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、肝癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、泌尿生殖器系癌、胆道癌、胆嚢腺癌、甲状腺癌、乳頭癌、子宮内膜癌、子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌、前立腺癌、精巣癌、陰門癌、腹膜癌、肛門癌、陰茎癌、骨癌、多発性骨髄腫、B細胞リンパ腫、中枢神経系癌、脳癌、頭頸部癌、ホジキンリンパ腫;骨髄増殖性障害、例えば、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、骨髄線維症、例えば、原発性骨髄線維症、急性骨髄性白血病、及び慢性骨髄性白血病(CML)からなる群から選択される、請求項10に記載の医薬組成物。
- 請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩、並びに任意選択で薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
- ERKキナーゼに関連する疾患の予防及び/又は治療のための医薬の製造における、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩の使用。
- ERKキナーゼ阻害剤としての製品として使用するための、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、若しくはその薬学的に許容される塩の使用。
- 有効量の、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩を、ERKキナーゼと接触させ、それにより、ERKキナーゼを阻害することを含む、ERKキナーゼ活性を阻害する非治療的方法。
- アミドカップリング反応が、不活性溶媒中の縮合剤及び塩基の存在下で実施される、請求項17に記載の方法。
- 脱保護が、不活性溶媒中の酸の存在下で実施される、請求項17に記載の方法。
- 不活性溶媒が、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、N,N-ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、N-メチル-2-ピロリドン、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項18又は19に記載の方法。
- 縮合剤が、1-ヒドロキシルベンゾトリアゾール(HOBT)、1-ヒドロキシル-7-アゾベンゾトリアゾール(HOAT)、ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシトリピロリジノ-ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、ベンゾトリアゾール-1-イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、1,1-カルボニルジイミダゾール(CDI)、1-プロピルホスホン酸無水物(T3P)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)、N,N-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、無水酢酸、塩化アセチル、塩化オキサリル、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、及びO-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)からなる群から選択される1つ以上である、請求項18に記載の方法。
- 塩基が、トリエチルアミン、DIPEA、ピリジン、2,4-ジメチルピリジン、NaOH、KOH、LiOH、Na2CO3、K2CO3、NaHCO3、Cs2CO3、Na3PO4、又はK3PO4からなる群から選択される1つ以上である、請求項18に記載の方法。
- アミドカップリング反応が、室温から還流までの温度で0.5~24時間実施される、請求項17に記載の方法。
- 酸が、塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、酢酸、ギ酸、及びリン酸からなる群から選択される1つ以上である、請求項19に記載の方法。
- 脱保護が、-10℃~80℃の温度で0.5~24時間実施される、請求項17に記載の方法。
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