JP7214347B2 - 什器構成部材および什器製造方法 - Google Patents
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Description
一方、肘掛けを有しない荷重支持部材と、肘掛け構成部材との両方を在庫すると、管理コストが増大する可能性がある。
本発明の一態様に係る什器構成部材は、外部からの荷重を受け得る本体部を備える什器構成部材であって、前記本体部に連設された機能部位構成部を備え、前記本体部と前記機能部位構成部との間には、前記本体部と前記機能部位構成部とを区画する境界を示す指示手段が設けられ、前記本体部から前記機能部位構成部を切除せずに、前記本体部および前記機能部位構成部をそのまま用いて第一の仕様の什器とする第一形態と、前記第一形態と共通の前記本体部を少なくとも用い、前記指示手段を切断部として前記本体部から前記機能部位構成部の少なくとも一部を切除することによって第二の仕様の什器とする第二形態と、を選択可能に構成されており、前記本体部及び前記機能部位構成部は、互いに一体化されたシェル状をなし、前記指示手段は、凹部又は凸部であることを特徴とする。
この構成によれば、身体支持面構成部の剛性を維持するために必須である座面構成部と背凭れ構成部との接続部を確保した状態で、必要に応じて指示手段に沿って機能部位構成部を切除することができる。したがって、座面構成部と背凭れ構成部とを有する椅子構成部材において、管理コストの増大を回避しつつ、種々の顧客ニーズに対応することができる。
この構成によれば、椅子の奥行方向の荷重に対してのみならず、椅子の幅方向の荷重に対しても堅牢になる。したがって、機能部位構成部を身体支持面構成部から遠く離間させた場合であっても、全体の剛性の低下を抑制することができる。
この構成によれば、身体の異なる部位を支持する部位の間に継ぎ目がなくなることにより、身体支持面構成部の所定部位に荷重が集中した場合であっても、その基部に前記荷重に由来するモーメントが集中することなく、全体的に分散されるため、全体の剛性を向上することができる。
この構成によれば、身体支持面構成部の剛性を維持するために必須である座面構成部と背凭れ構成部との接続部(身体支持面構成部の剛性を担保する部分)が、椅子の奥行方向と直交する断面視および椅子の高さ方向と直交する断面視のいずれにおいても非直線状の断面を形成することになる。したがって、機能部位構成部を身体支持面構成部から遠く離間させた場合であっても、全体の剛性の低下を抑制することができる。
この構成によれば、肘掛連結境界指示部が身体支持面構成部の上部外側の稜線の下方への仮想延長線に沿うように配置されることにより、肘掛けを有しない形態を選択するために肘掛連結部を切除した場合に、肘掛けとの連結に必要とされる構造部(例えば、ボス等)が身体支持面構成部に残存することを防止することができる。したがって、椅子構成部材において、デザイン性を損なうことなく、種々の顧客ニーズに対応することができる。
この構成によれば、頭部支持面境界指示部が身体支持面構成部の上端部の稜線に沿うように配置されることにより、必要に応じて頭部支持面境界指示部に沿って身体支持面構成部から頭部支持面構成部を切除することができる。すなわち、基本的には身体支持面構成部および頭部支持面構成部の両方を備えた構成としつつ、必要に応じて身体支持面構成部のみを備えた構成とすることができる。したがって、頭部支持面構成部を備えた椅子構成部材において、管理コストの増大を回避しつつ、種々の顧客ニーズに対応することができる。
この構成によれば、必要に応じて弧状指示部に沿って身体支持面構成部から機能部位構成部を切除することにより、角丸を有する身体支持面構成部が得られるため、別工程で角丸とするための面取り加工を要せず、製造効率を向上することができる。
この構成によれば、必要に応じて指示手段に沿って本体部から機能部位構成部を切除する場合、凹部又は凸部に沿って容易に切除することができる。
この構成によれば、必要に応じて指示手段に沿って本体部から機能部位構成部を切除する場合、ガイド手段に沿って容易に切除することができる。
この方法によれば、指示手段が本体部と機能部位構成部とを区画する境界に設けられていることにより、必要に応じて指示手段に沿って本体部から機能部位構成部を切除することができる。すなわち、什器構成部材のみを在庫することにより、第一工程においては本体部および機能部位構成部の両方を備えた第一の仕様の什器とし、第二工程においては少なくとも本体部を備えた第二の仕様の什器とすることができる。したがって、管理コストの増大を回避しつつ、種々の顧客ニーズに対応することができる。
本発明の一態様に係る什器製造方法は、外部からの荷重を受け得る本体部を備える什器構成部材を用いて異なる仕様の什器を製造する什器製造方法であって、前記什器構成部材は、前記本体部に連設された機能部位構成部を備え、前記本体部と前記機能部位構成部との間には、前記本体部と前記機能部位構成部とを区画する境界を示す指示手段が設けられ、前記本体部から前記機能部位構成部を切除せずに、前記本体部および前記機能部位構成部をそのまま用いて第一の仕様の什器を製造する第一工程と、前記第一工程と共通の前記本体部を少なくとも用い、前記指示手段を切断部として前記本体部から前記機能部位構成部の少なくとも一部を切除することによって第二の仕様の什器を製造する第二工程と、を含み、前記本体部及び前記機能部位構成部は、互いに一体化されたシェル状をなし、前記指示手段は、凹部又は凸部であることを特徴とする。
図1に示すように、椅子1は、床面2(図2参照)に起立する荷重支持構造体3と、着座者が着座可能な座面部20を有する座面構成部材4と、座面部20の側方に延出され延出端部5aで天板6(付属品)を支持可能な部品支持部材5と、を備える。
図2に示すように、荷重支持構造体3は、床面2に設定される脚部10と、脚部10の上部に取り付けられた支基15と、を備える。図2においては、天板6などの図示を省略している。
図1に示すように、座面構成部材4は、着座者が着座可能な座面部20と、座面部20の後端部から上方に延出する背凭れ部21と、背凭れ部21の上端部から上方に延出する頭部支持部22と、座面部20の左右側端部から上方に延出する肘掛け部23と、を備える。
背凭れ部21の前側には、クッションおよび表皮材が配置されて背凭れ面21aが形成されている。
なお、座面部20の上面および背凭れ部21の前側にクッションおよび表皮材が配置されておらず、芯材(図3に示すインナーシェル30)が着座者の身体に直接接する態様を採用してもよい。
図1においては、クッションの表面(表皮材)を破線で示している。
図10の断面視で、アウターシェル40において、アウター本体41と肘掛カバー部材45とは、下側方に凸の弧状をなして互いに連続する湾曲形状を有している。
図12の断面視で、肘掛構成部材35における前側延出部38は、前後方向に延びる外方延出部37の前端部から前上方に凸の弧状をなして前下方に延びる形状を有している。
肘掛構成部材35には、起立部36および外方延出部37の双方から空隙35sに向けて突出する補強要素としての補強リブ60が設けられている。図12の断面視で、補強リブ60は、部品支持部材5を避けるように格子状に形成されている。図12の断面視で、補強リブ60は、前後方向に直線状に延びる前後延在リブ61と、上下方向に直線状に延びる上下延在リブ62と、起立部36および外方延出部37とを連結する連結リブ63(連結補強部)と、を備える。補強リブ60は、起立部36と外方延出部37とを連結している。
図6に示すように、部品支持部材5は、第一面部32と第二面部16との間に形成される通路25を経由して座面部20の側方に延出され、延出端部5aで天板6(図1参照)を支持可能に構成されている。部品支持部材5は、第一面部32と第二面部16とに挟まれている。部品支持部材5は、座面構成部材4に支持される被支持部55(図5参照)を備える。
図13に示すように、座面構成部材4は、ブラケット55(図14参照)よりも上方の位置で、部品支持部材5における側方延出部51(具体的には傾斜連結部53)を通過させる中間経路34s(空間)を形成する中間経路形成部34を備える。図13の断面視で、中間経路形成部34は、前上方に凸をなす逆V字状を有している。中間経路形成部34は、傾斜連結部53の傾斜に沿って上側ほど幅方向外方に位置するように傾斜している。中間経路形成部34は、傾斜連結部53の前後方向、幅方向内方および上方への移動を規制する壁部として機能する。実施形態において、中間経路形成部34と傾斜連結部53との間には、微小な隙間が設けられている。
図11に示すように、肘掛構成部材35には、部品支持部材5(図12参照)および補強リブ60を避けて下方に弧状をなして延出する下方弧状延出部36aが設けられている。
図5に示すように、インナー本体31は、水平面に沿うインナー下面部32と、部品支持部材5を連結可能な部品支持部材連結部33と、を備える。
インナー下面部32は、座面構成部材4の下面部(第一面部)を構成する。
図11に示すように、肘掛構成部材35は、部品支持部材5(具体的には上下延在部52、図12参照)を連結可能な第二部品支持部材連結部65を備える。第二部品支持部材連結部65は、起立部36から空隙35sに向けて補強リブ60よりも低い高さで突出している。図12において符号56hは、幅方向に開口し、第二ブラケット56固定用のボルト(不図示)が挿通されるボルト挿通孔を示す。
部品支持部材5は、肘掛け部23(図2参照)の補強部材であり、天板6のような追加機能部材(付属品)が取り付く場合には、その取付部材として機能する。
図9に示すように、肘掛カバー部材45には、アウター本体41における弧状側部43に沿うように弧状をなして肘掛カバー部材45の後下端部から幅方向内方に延出する内方弧状延出部47が設けられている。
図2に示すように、インナー本体31の上部には、前後方向に開口し、上下方向に長手を有する矩形状のインナー側開口31hが設けられている。インナー側開口31hは、上下方向および幅方向に間隔をあけて複数設けられている。
図14に示すように、支基15は、インナー本体31の部品支持部材連結部33に部品支持部材5が連結されている状態で、座面構成部材4を連結可能な座面構成部材連結部17を備える。図14の断面視で、座面構成部材連結部17は、部品支持部材5を介して前後に離間して一対配置されている。図14の断面視で、座面構成部材連結部17は、アウター本体41を介してインナー本体31のインナー下面部32に向けて膨出している。
以下、実施形態の椅子1の製造方法の一例を説明する。
実施形態の椅子1の製造方法は、座面構成部材4に部品支持部材5を連結して組立体を作製する組立体作製工程と、組立体作製工程の後、組立体を荷重支持構造体3に連結する組立体連結工程と、を含む。
まず、クッションをインナーシェル30の構成部材(インナー本体31および肘掛構成部材35)のそれぞれに接着する。
次に、インナー本体31と肘掛構成部材35とをボルト締結する。具体的に、肘掛構成部材35における下方弧状延出部36aを、インナー本体31における弧状側部31aに複数のボルト36jで固定する(図7、図11参照)。
実施形態においては、部品支持部材5における水平延出部50をインナー本体31に固定するとともに、部品支持部材5における上下延在部52を肘掛構成部材35に固定する。
具体的に、インナー本体31と水平延出部50との固定は、部品支持部材連結部33およびブラケット55の各ボルト挿通孔33h,55hに下方からボルト55jを挿通し、ボルト55jの上方突出部(雄ネジ部)を不図示のナット(雌ネジ部)に螺着することにより行う(図14参照)。
一方、肘掛構成部材35と上下延在部52との固定は、第二ブラケット56のボルト挿通孔56hに幅方向外方からボルト(不図示)を挿通し、ボルトの幅方向内方突出部(雄ネジ部)を第二部品支持部材連結部65の雌ネジ部65mに螺着されることにより行う(図12参照)。
次に、アウター本体41に表皮材を接着する。
次に、アウター本体41にクランク状の支持金具67をボルト締結する(図16参照)。
なお、キャッチをボルトに置換することで、インナーシェル30とアウターシェル40との一体性をより高め、全体を強度部材としてもよい。アウターシェル40は、インナーシェル30のカバー部材として機能するのみならず、補強部材として機能してもよい。
以上の手順により、組立体を製造することができる。
組立体作製工程の後、インナー本体31と支基15とを固定する。具体的に、インナー本体31と支基15との固定は、座面構成部材連結部17およびアウター本体41の各ボルト挿通孔18h,42f(19h,42r)に下方からボルト18j(19j)を挿通し、ボルト18j(19j)の上方突出部(雄ネジ部)をインナー本体31の雌ネジ部32f(32r)に螺着することにより行う(図14参照)。
以上の手順により、実施形態の椅子1を製造することができる。
図1に示すように、完成状態の椅子1において、天板6は、椅子1の中心位置より径方向外方にオフセットした位置に配置され、部品支持部材5の延出端部5aの軸線回りに回動可能とされている。着座に際しては、天板6を軸線回りの矢印R1方向に回動させることにより、着座空間を前方に開放することができる。
図2に示すように、椅子1は、外部からの荷重を受け得る本体部としての身体支持面構成部70と、身体支持面構成部70に連設された機能部位構成部75と、を備える。身体支持面構成部70および機能部位構成部75は、什器構成部材としての椅子構成部材7を構成する。
身体支持面構成部70と機能部位構成部75との間には、身体支持面構成部70と機能部位構成部75とを区画する境界を示す指示手段80が設けられている。指示手段80は、身体支持面構成部70における座面構成部71と背凭れ構成部72との接続位置P1(図7参照)から、椅子1の奥行方向、幅方向および高さ方向のそれぞれに離間した位置に設けられている。
以下、実施形態の椅子の製造方法の一例を説明する。
実施形態の椅子の製造方法は、椅子構成部材7(図2参照)を用いて異なる仕様の椅子を製造する方法である。具体的に、実施形態の椅子の製造方法は、身体支持面構成部70から機能部位構成部75を切除せずに、身体支持面構成部70および機能部位構成部75をそのまま用いて第一の仕様の椅子1(図2参照)を製造する第一工程と、第一工程と共通の身体支持面構成部70を少なくとも用い、身体支持面構成部70から機能部位構成部75の少なくとも一部を切除することによって第二の仕様の椅子201,301,401(図20~図22参照)を製造する第二工程と、を含む。
以上のように、実施形態によれば、図2、図20~図22に示す異なる仕様の椅子を製造することができる。
例えば、椅子構成部材7(身体支持面構成部70および機能部位構成部75のうち少なくとも機能部位構成部75)が再生可能な樹脂材料で形成されている場合には、第二工程において切除された機能部位構成部75を溶融炉に入れて溶かし、樹脂材料として再利用することができる。
この構成によれば、身体支持面構成部70の剛性を維持するために必須である座面構成部71と背凭れ構成部72との接続部73を確保した状態で、必要に応じて指示手段80に沿って機能部位構成部75を切除することができる。したがって、座面構成部71と背凭れ構成部72とを有する椅子構成部材7において、管理コストの増大を回避しつつ、種々の顧客ニーズに対応することができる。
この構成によれば、椅子1の奥行方向の荷重に対してのみならず、椅子1の幅方向の荷重に対しても堅牢になる。したがって、機能部位構成部75を身体支持面構成部70から遠く離間させた場合であっても、全体の剛性の低下を抑制することができる。
この構成によれば、身体の異なる部位を支持する部位の間に継ぎ目がなくなることにより、身体支持面構成部70の所定部位に荷重が集中した場合であっても、その基部に前記荷重に由来するモーメントが集中することなく、全体的に分散されるため、全体の剛性を向上することができる。
この構成によれば、身体支持面構成部70の剛性を維持するために必須である座面構成部71と背凭れ構成部72との接続部73(身体支持面構成部70の剛性を担保する部分)が、椅子1の奥行方向と直交する断面視および椅子1の高さ方向と直交する断面視のいずれにおいても非直線状の断面を形成することになる。したがって、機能部位構成部75を身体支持面構成部70から遠く離間させた場合であっても、全体の剛性の低下を抑制することができる。
この構成によれば、肘掛連結境界指示部81が身体支持面構成部70の上部外側の稜線の下方への仮想延長線に沿うように配置されることにより、肘掛けを有しない形態を選択するために肘掛連結部76を切除した場合に、肘掛けとの連結に必要とされる構造部(例えば、ボス等)が身体支持面構成部70に残存することを防止することができる。したがって、椅子構成部材7において、デザイン性を損なうことなく、種々の顧客ニーズに対応することができる。
この構成によれば、頭部支持面境界指示部82が身体支持面構成部70の上端部の稜線に沿うように配置されることにより、必要に応じて頭部支持面境界指示部82に沿って身体支持面構成部70から頭部支持面構成部77を切除することができる。すなわち、基本的には身体支持面構成部70および頭部支持面構成部77の両方を備えた構成としつつ、必要に応じて身体支持面構成部70のみを備えた構成とすることができる。したがって、頭部支持面構成部77を備えた椅子構成部材7において、管理コストの増大を回避しつつ、種々の顧客ニーズに対応することができる。
この構成によれば、必要に応じて弧状指示部82bに沿って身体支持面構成部70から機能部位構成部75を切除することにより、角丸を有する身体支持面構成部70が得られるため、別工程で角丸とするための面取り加工を要せず、製造効率を向上することができる。
この方法によれば、指示手段80が本体部70と機能部位構成部75とを区画する境界に設けられていることにより、必要に応じて指示手段80に沿って本体部70から機能部位構成部75を切除することができる。すなわち、什器構成部材7のみを在庫することにより、第一工程においては本体部70および機能部位構成部75の両方を備えた第一の仕様の什器とし、第二工程においては少なくとも本体部70を備えた第二の仕様の什器とすることができる。したがって、管理コストの増大を回避しつつ、種々の顧客ニーズに対応することができる。
また、指示手段80は、図23(b)に示すように、断面視V字状の凸部86であってもよい。すなわち、本体部70と機能部位構成部75との間には、指示手段80として凸部86が設けられていてもよい。
この構成によれば、必要に応じて指示手段80に沿って本体部70から機能部位構成部75を切除する場合、凹部85又は凸部86に沿って容易に切除することができる。
図24において、符号92は頭部支持面境界指示部82に沿うように延在する頭部支持面境界ガイド部、符号93は遮音境界指示部83に沿うように延在する遮音境界ガイド部をそれぞれ示す。
また、中間経路形成部34と傾斜連結部53との間には、微小な隙間を埋めるスペーサ(不図示)が設けられていてもよい。
また、図27に示すように、椅子1Bにおいて、右側(幅方向一方側)の延出端部5aには天板6が支持される一方で、左側(幅方向他方側)の延出端部5aは肘掛け部23の内部に設けられていてもよい。
Claims (13)
- 外部からの荷重を受け得る本体部を備える什器構成部材であって、
前記本体部に連設された機能部位構成部を備え、
前記本体部と前記機能部位構成部との間には、前記本体部と前記機能部位構成部とを区画する境界を示す指示手段が設けられ、
前記本体部から前記機能部位構成部を切除せずに、前記本体部および前記機能部位構成部をそのまま用いて第一の仕様の什器とする第一形態と、
前記第一形態と共通の前記本体部を少なくとも用い、前記指示手段を切断部として前記本体部から前記機能部位構成部の少なくとも一部を切除することによって第二の仕様の什器とする第二形態と、を選択可能に構成されており、
前記本体部として、座面構成部と背凭れ構成部とを有する身体支持面構成部を備え、
前記身体支持面構成部は、椅子の幅方向と直交する断面視で、前記座面構成部と前記背凭れ構成部とが互いに接続された形状をなし、
前記指示手段は、前記身体支持面構成部における前記座面構成部と前記背凭れ構成部との接続位置から、前記椅子の奥行方向、幅方向および高さ方向の少なくとも一方に離間した位置に設けられており、
前記座面構成部は、前記奥行方向と直交する断面視で、前記幅方向の中央部が前記幅方向の外端部よりも下側に位置する凹形状をなし、
前記背凭れ構成部は、前記高さ方向と直交する断面視で、前記幅方向の中央部が前記幅方向の外端部よりも奥側に位置する凹形状をなし、
前記身体支持面構成部は、前記座面構成部と前記背凭れ構成部とが一体に連なって形成されており、
前記身体支持面構成部は、前記幅方向と直交する第一断面視と、前記奥行方向と直交する断面および前記高さ方向と直交する断面を含む第二断面視とのそれぞれにおいて、弧状をなしていることを特徴とする什器構成部材。 - 外部からの荷重を受け得る本体部を備える什器構成部材であって、
前記本体部に連設された機能部位構成部を備え、
前記本体部と前記機能部位構成部との間には、前記本体部と前記機能部位構成部とを区画する境界を示す指示手段が設けられ、
前記本体部から前記機能部位構成部を切除せずに、前記本体部および前記機能部位構成部をそのまま用いて第一の仕様の什器とする第一形態と、
前記第一形態と共通の前記本体部を少なくとも用い、前記指示手段を切断部として前記本体部から前記機能部位構成部の少なくとも一部を切除することによって第二の仕様の什器とする第二形態と、を選択可能に構成されており、
前記本体部及び前記機能部位構成部は、互いに一体化されたシェル状をなし、
前記指示手段は、凹部又は凸部であることを特徴とする什器構成部材。 - 前記本体部として、座面構成部と背凭れ構成部とを有する身体支持面構成部を備え、
前記身体支持面構成部は、椅子の幅方向と直交する断面視で、前記座面構成部と前記背凭れ構成部とが互いに接続された形状をなし、
前記指示手段は、前記身体支持面構成部における前記座面構成部と前記背凭れ構成部との接続位置から、前記椅子の奥行方向、幅方向および高さ方向の少なくとも一方に離間した位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の什器構成部材。 - 前記座面構成部は、前記奥行方向と直交する断面視で、前記幅方向の中央部が前記幅方向の外端部よりも下側に位置する凹形状をなし、
前記背凭れ構成部は、前記高さ方向と直交する断面視で、前記幅方向の中央部が前記幅方向の外端部よりも奥側に位置する凹形状をなし、
前記身体支持面構成部は、前記座面構成部と前記背凭れ構成部とが一体に連なって形成されていることを特徴とする請求項3に記載の什器構成部材。 - 前記身体支持面構成部は、前記幅方向と直交する第一断面視と、前記奥行方向と直交する断面および前記高さ方向と直交する断面を含む第二断面視との少なくとも一方において、弧状をなしていることを特徴とする請求項4に記載の什器構成部材。
- 前記身体支持面構成部における前記座面構成部と前記背凭れ構成部との接続部は、
前記奥行方向と直交する断面視で、前記幅方向の中央部が前記幅方向の外端部よりも下側に位置する凹形状をなし、
前記高さ方向と直交する断面視で、前記幅方向の中央部が前記幅方向の外端部よりも奥側に位置する凹形状をなしていることを特徴とする請求項1、4または5に記載の什器構成部材。 - 前記機能部位構成部は、前記身体支持面構成部の上部外側の稜線の下方への仮想延長線よりも前記幅方向の外方に延出する肘掛連結部を備え、
前記指示手段は、前記仮想延長線に沿うように配置される肘掛連結境界指示部を備えることを特徴とする請求項1、3から6のいずれか一項に記載の什器構成部材。 - 前記機能部位構成部は、前記身体支持面構成部の上端部の稜線よりも上方に延出する頭部支持面構成部を備え、
前記指示手段は、前記身体支持面構成部の上端部の稜線に沿うように配置される頭部支持面境界指示部を備えることを特徴とする請求項1、3から7のいずれか一項に記載の什器構成部材。 - 前記指示手段は、前記身体支持面構成部の角部において弧状をなす弧状指示部を備えることを特徴とする請求項1、3から8のいずれか一項に記載の什器構成部材。
- 前記指示手段は、凹部又は凸部であることを特徴とする請求項1、3から9のいずれか一項に記載の什器構成部材。
- 前記本体部と前記機能部位構成部との間には、前記境界に沿うように延在するガイド手段が設けられていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の什器構成部材。
- 外部からの荷重を受け得る本体部を備える什器構成部材を用いて異なる仕様の什器を製造する什器製造方法であって、
前記什器構成部材は、前記本体部に連設された機能部位構成部を備え、
前記本体部と前記機能部位構成部との間には、前記本体部と前記機能部位構成部とを区画する境界を示す指示手段が設けられ、
前記本体部から前記機能部位構成部を切除せずに、前記本体部および前記機能部位構成部をそのまま用いて第一の仕様の什器を製造する第一工程と、
前記第一工程と共通の前記本体部を少なくとも用い、前記指示手段を切断部として前記本体部から前記機能部位構成部の少なくとも一部を切除することによって第二の仕様の什器を製造する第二工程と、を含み、
前記本体部として、座面構成部と背凭れ構成部とを有する身体支持面構成部を備え、
前記身体支持面構成部は、椅子の幅方向と直交する断面視で、前記座面構成部と前記背凭れ構成部とが互いに接続された形状をなし、
前記指示手段は、前記身体支持面構成部における前記座面構成部と前記背凭れ構成部との接続位置から、前記椅子の奥行方向、幅方向および高さ方向の少なくとも一方に離間した位置に設けられており、
前記座面構成部は、前記奥行方向と直交する断面視で、前記幅方向の中央部が前記幅方向の外端部よりも下側に位置する凹形状をなし、
前記背凭れ構成部は、前記高さ方向と直交する断面視で、前記幅方向の中央部が前記幅方向の外端部よりも奥側に位置する凹形状をなし、
前記身体支持面構成部は、前記座面構成部と前記背凭れ構成部とが一体に連なって形成されており、
前記身体支持面構成部は、前記幅方向と直交する第一断面視と、前記奥行方向と直交する断面および前記高さ方向と直交する断面を含む第二断面視とのそれぞれにおいて、弧状をなしていることを特徴とする什器製造方法。 - 外部からの荷重を受け得る本体部を備える什器構成部材を用いて異なる仕様の什器を製造する什器製造方法であって、
前記什器構成部材は、前記本体部に連設された機能部位構成部を備え、
前記本体部と前記機能部位構成部との間には、前記本体部と前記機能部位構成部とを区画する境界を示す指示手段が設けられ、
前記本体部から前記機能部位構成部を切除せずに、前記本体部および前記機能部位構成部をそのまま用いて第一の仕様の什器を製造する第一工程と、
前記第一工程と共通の前記本体部を少なくとも用い、前記指示手段を切断部として前記本体部から前記機能部位構成部の少なくとも一部を切除することによって第二の仕様の什器を製造する第二工程と、を含み、
前記本体部及び前記機能部位構成部は、互いに一体化されたシェル状をなし、
前記指示手段は、凹部又は凸部であることを特徴とする什器製造方法。
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