JP7208024B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
このクリーニング装置には、感光ドラムに当接して、感光ドラム上の転写残トナーを掻き落とすことにより感光ドラム上をクリーニングするクリーニングブレードが用いられる。このクリーニングブレードは一般的にウレタンゴム等の柔軟性のあるものが用いられる。通常クリーニングブレードは、ゴム硬度、厚さ、弾性率等の条件を最適化しているものが用いられる。しかしながら、感光ドラムとクリーニングブレードとの間の摩擦抵抗が増大し、クリーニングブレードのびびり(異常振動)が発生することによる異音や、ブレードめくれが発生してしまうことがある。
この現象に対して、画像形成後から感光ドラムの停止までの間に、現像ユニットから感光ドラム上にトナーを供給させて(以下、トナー供給動作)、前記トナーを潤滑剤として用いる。このようにすることによってクリーニングブレードと感光ドラムとの間で発生する異音やクリーニングブレードめくれを防止するものが記載されている(特許文献1参照)。
そこで、本発明の目的は、画像形成の生産性を落とすことなく、感光ドラムに対するクリーニング性能を維持した画像形成装置を提供するものである。
被転写材に現像剤像を形成する画像形成動作を行う画像形成装置において、
静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
前記帯電手段によって帯電された前記像担持体の表面を露光し、前記静電潜像を形成す
る露光手段と、
前記像担持体の表面に形成された前記静電潜像を現像して前記現像剤像を形成すべく、トナー粒子と、前記トナー粒子の正規帯電極性とは逆極性の帯電極性を有し前記トナー粒子に外添される外添剤と、を含む現像剤を、現像剤収容室から前記像担持体に供給する現像装置と、
前記像担持体の表面に当接し、前記像担持体の表面から前記現像剤を除去するクリーニング部材と、
前記像担持体に対向して設けられ、前記像担持体の表面に形成された前記現像剤像を被転写材に転写する転写手段と、
前記帯電手段に前記正規帯電極性を有する帯電電圧を印加する帯電電圧印加手段と、
前記転写手段に転写電圧を印加する転写電圧印加手段と、
前記露光手段と、前記帯電電圧印加手段と、前記転写電圧印加手段と、を制御する制御部と、
を備える画像形成装置において、
前記制御部は、
前記画像形成動作と、前記被転写材に前記現像剤像を転写しない非画像形成動作と、を実行可能に制御し、
前記非画像形成動作を実行する場合において、前記帯電手段によって帯電された前記像担持体の表面に形成される表面電位が前記正規帯電極性と同じ極性を有するように前記帯電電圧印加手段を制御し、かつ、前記帯電手段によって帯電された前記像担持体の表面を前記露光手段によって露光することで前記静電潜像を形成し、前記静電潜像が形成された前記像担持体の表面に前記現像装置によって前記現像剤を供給し、前記画像形成動作において印加する転写電圧と同じ極性の転写電圧を印加する供給動作を実行可能に制御し、
前記供給動作において、前記転写電圧印加手段によって印加される前記転写電圧の絶対値は前記画像形成動作において前記転写電圧印加手段によって印加される前記転写電圧の絶対値以下であることを特徴とする。
以下、本実施例の画像形成装置100aの概略構成を図1に示す。本実施例における画像形成装置は、電子写真プロセスを用いて画像を紙などの記録媒体に形成するモノクロレーザービームプリンタである。
実施例1における潤滑剤供給動作(潤滑動作)について説明する。潤滑剤供給動作は、現像ローラ4から感光ドラム1にトナー9を供給する供給動作である。潤滑剤供給動作は、例えば、ページ単位の画像形成と画像形成の間(紙間)に行われる。ページ単位とは、例えばA4サイズ単位のことを指す。またページ単位の情報は、受信されるJOB情報から取得される。具体的には、露光手段であるスキャナユニット30から短いライン状の画像のレーザ露光を行い、現像ローラ4により顕像化させることで、感光ドラム1上にトナー像を作成する。トナー像の一例として、感光ドラム1の長手方向のほぼ全域に広がりを持ち、感光ドラム1の回転方向(周方向)に延びる線状の画像(例:2ドット2スペース)を繰り返し作成することで形成されるある程度の幅を持った画像がある。後述の図4にそのトナー像パターンの一例を示す。実施例1では、例えば、100本の線状のトナー像を感光ドラム1上に作成し、トナー9が供給される。
を転写ローラ7に印加することで、転写ローラ7へのトナー汚れを防ぎつつ、トナーを大量に感光ドラム1に残すことができる。
感光ドラム1に大量のトナーを残すことで、感光ドラム1上のクリーニング部材6に潤滑剤としてのトナーを送り込むことができる。これにより、クリーニング部材6は高いクリーニング性を維持することができる。
しかし、感光ドラム1上に供給したトナー9に前述のポジ系の外添剤が含まれていない場合、現像剤であるトナー9が全て転写ローラ7に回収されてしまい、クリーニング部材6に潤滑剤を供給することができない。
そこで、本実施例ではトナー9の外添剤の一部にポジ系の材料を入れ、その上で画像形成時と同じ極性の転写バイアス(電圧)を非画像形成時における転写ローラ7に印加する。このようにすることで、現像装置4から感光ドラム1上に供給されたトナー9が転写ローラ7を通過した時にトナー9を中心として、ポジ系外添剤の量が少なくなることで帯電極性がネガ(負)極性に帯電した紛体(現像剤)を転写ローラ7に移動させる。そして、ポジ系外添剤を中心としてトナー9を中心とした粉体とは逆極性に帯電した紛体(現像剤)を感光ドラム1に供給することが可能になる。このポジ系の外添剤を多く含む紛体(現像剤)がクリーニング部材12の潤滑剤となることによって、クリーニングブレードとドラムが滑らかに回転することで、びびりを抑制し、びびりによって発生していたトナーのすり抜けを防ぐことが出来る。その結果、高い有効なクリーニング性を維持することが可能になる。
成時に相当する。一方、例えば8枚目の記録材と9枚目の記録材の紙間は第2非画像形成時に相当する。
次に、図2を用いて、画像形成装置100aの制御構成について説明する。図2は、実施例1における制御ブロック図である。制御部101は、演算処理を行う中心的素子であるCPU(中央演算処理ユニット)111、記憶手段であるROM112、RAM113などのメモリ、周辺機器との情報の入出力を行う入出力I/F114等を有している。CPU111は、プロセッサとも呼ばれる。CPU111は、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。CPU111は、ROM112やRAM113を用いて、制御部101の各種制御を行う。RAM113には、センサの検知結果、演算結果などが格納され、ROM112には、書き換え可能な不揮発性記憶手段で、制御プログラム、予め求められたデータテーブル、各種変数などが格納されている。
実施例1における潤滑剤供給動作を実行するまでのプロセスを、図3のフローチャートを用いて説明する。
1)。まず画像形成装置の制御部101は、外部インターフェース102を介して、ホスト機器から通信回線を介して送信されてくるプリントJOBを受信する(S102)。次に、制御部101は、CRGメモリ通信部517を介して、CRGメモリm0から潤滑剤供給動作の実行間隔の情報を取得する(S103)。次に画像形成動作を開始する(S104)。
N1≠nの場合、制御部101は、残プリントJOB=0か否かを確認する(S106)。残プリントJOB=0場合、制御部101は、画像形成制御部510を制御し、画像形成動作を終了させる(S107)。フローチャート終了のS108に移行する。
一方、S106で、残プリントJOB≠0の場合、制御部101は、次の画像形成動作(S104)の為に画像形成制御部510を制御する。
その後、制御部101は、連続プリント枚数n=0に値をリセットし(S1010)、処理をステップS1011に移行する。ステップS1011では、制御部101は、残プリントJOB>0かどうかを確認する。
残プリントJOB>0の場合、制御部101は、次の画像形成動作(S104)に処理を移行する。一方、残プリントJOB>0でない場合、即ち残プリントJOBがゼロの場合、画像形成動作を終了させる(S107)。
本実施例では、感光ドラム1から被転写材としての記録材などの記録媒体12に直接転写する系に限らず、被転写材としての中間転写体を用いた画像形成装置でも採用することが可能である。
次に、本発明における実施例2について説明する。なお、実施例1と説明が重複する部分については説明を省略する。
実施例2に係る画像形成装置100bは、潤滑剤供給動作で吐きだされたトナーが記録媒体12に転写しない限界量として潤滑剤限界供給量が設定されている。
まず、本実施例に係る電子写真画像形成装置(画像形成装置)の全体構成について説明する。
図5は、本実施例の画像形成装置100bの概略断面である。本実施例に係る画像形成装置100bは、インライン方式、中間転写方式を採用したフルカラーレーザプリンタである。画像形成装置100bは、入力された画像情報に従って、記録媒体12(例えば記録用紙、プラスチックシート、布など)にフルカラー画像を形成することができる。また、画像形成装置100bは、制御部101を有している。制御部101は、画像形成装置100bの全体の制御を行うと共に、外部インターフェース102を介して、ホスト機器から種々の情報を取得する。
なお、本実施例では、第1~第4の画像形成部SY,SM,SC,SKの構成及び動作は、形成する画像の色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられた要素であることを表すために符号に与えた添え字Y,M,C,Kは省略して、以下後述する。
次に、本実施例の画像形成装置100bに装着されるプロセスカートリッジ220の詳細な構成について説明する。本実施例では、収容しているトナーの種類(色)を除いて、各色用のプロセスカートリッジ220の構成および動作は実質的に同一である。
図6は、感光ドラム1の長手方向(回転軸線方向)に沿って見た本実施形態のプロセスカートリッジ220の概略断面図である。図2のプロセスカートリッジ220の姿勢は、画像形成装置に装着された状態での姿勢であり、以下でプロセスカートリッジの各部材の位置関係や方向等について記載する場合は、この姿勢が基本となる。
感光体ユニット13には、感光ドラム1が、不図示の軸受を介して回転可能に取り付けられている。不図示の駆動モータの駆動力が感光体ユニット13に伝達されることで、感光ドラム1が、画像形成動作に応じて矢印A方向(時計方向)に回転駆動される。感光ドラム1の外径は30mmで、130rpm(204mm/sec)で回転する。
また、感光体ユニット13には、回転状態にある感光ドラム1の表面に当接するように、帯電ローラ2及び弾性体で形成されたクリーニング部材(当接部材)としてのクリーニングブレード6が配置されている。帯電ローラ2には、図示しない帯電バイアス印加手段としての帯電バイアス電源(高圧電源)から、感光ドラム1上に任意の電荷を載せられるのに十分なバイアスが印加される。実施例2では、感光ドラム1上の電位(帯電電位:Vd)が-500Vとなるように印加するバイアスを設定している。スキャナユニット30から画像情報に基づきレーザ光35が照射され、感光ドラム1上に静電像(静電潜像)を形成する。
供給ローラ5は、現像ローラ4との間にトナーのニップ部(現像ローラ4と供給ローラ5とでトナーを挟む部分)を形成しながら回転している。
現像剤収容室20b内には、攪拌搬送部材22が設けられている。攪拌搬送部材22は、現像剤収容室20b内に収容されたトナーを攪拌すると共に、供給ローラ5の上部に向けて図中矢印G方向にトナーを搬送するための部材である。本実施例において撹拌搬送部材は85rpmで回転駆動している。
粒子がトナー粒子に添加されている。本発明において、このトナー9の正規帯電極性は、負極性を用いており、以下、トナー9として負帯電性トナーを用いる場合について説明する。ただし、本発明におけるトナー9は、負帯電性トナーに限定されない。また、現像剤収容室20bには、このトナー9を現像室20aに搬送するための現像剤搬送部材21が設けられており、現像剤搬送部材21が図7に示す矢印Gの方向へ回転することによってトナー9を現像室20aへと搬送している。
感光体ユニット13の使用量に応じた情報は、像担持体である感光ドラム1の累積回転数などの動作量に係る情報や感光ドラム1の累積回転時間に係る情報を含んでもよい。また、感光体ユニット13の使用量に応じた情報は、感光ドラム1の累積回転数又は累積回転時間を感光ドラム1に関する第1所定値で割った値であってもよい。ここで、感光ドラム1に関する第1所定値は、感光ドラム1の回転数又は回転時間であって、感光ドラム1の寿命に基づいて設定された値である。さらに、感光体ユニット13の使用量に応じた情報は、感光ドラム1に関する第1所定値から感光ドラム1の累積回転数又は累積回転時間を減算した値であってもよい。
現像装置である現像ユニット3の使用量に応じた情報は、現像ローラ4の累積回転数、現像ローラ4の累積回転時間、トナー使用量、トナー残量などの情報を含んでもよい。トナー使用量は、現像ユニット3内に収容された現像剤としてのトナー9のうち使用されたトナー9の量である。トナー残量は、現像ユニット3内に収容された現像剤としてのトナー9のうち残っているトナー9の量である。使用開始前の現像ユニット3内のトナー量からトナー残量を減算することにより、トナー使用量を求めてもよい。また、使用開始前の、現像ユニット3内のトナー量からトナー使用量を減算することにより、トナー残量を求めてもよい。現像ユニット3の使用量に応じた情報は、現像ローラ4の累積回転数又は累積回転時間を現像ローラ4に関する第2所定値で割った値であってもよい。ここで、現像ローラ4に関する第2所定値は、現像ローラ4の回転数又は回転時間であって、現像ローラ4の寿命に基づいて設定された値である。また、現像ユニット3の使用量に応じた情報は、トナー使用量を使用開始前の現像カートリッジ200内のトナー量で割った値であってもよい。現像ユニット3の使用量に応じた情報は、トナー残量を使用開始前の現像ユニット3内のトナー量で割った値であってもよい。
実施例1同様、連続印字中の紙間中に1次転写ローラ10へ印加するバイアスを逆極性に切り替えることなく、線状のトナー像を感光ドラム1に作り、画像形成時と同じ極性の転写バイアスを1次転写ローラ10に印加する。すると、感光ドラム1に作られたトナー像のうち、ポジ系の外添剤の量が少なくなりネガ極性に帯電したトナーが一次転写ローラ10側の中間転写ベルト上に移動し、ポジ系外添剤の量が多くなりネガ極性とは逆極性に帯電したトナーが感光ドラム1に残る。このようにしてトナーに含まれたポジ系の外添剤がクリーニング部材12の潤滑剤として供給されることで、高いクリーニング性を維持することができる。
各ステーションの潤滑剤供給動作中の1次転写ローラのバイアスは、上述したように画像形成中と同極性のバイアスを印加したままとする。この時、多くのトナーが中間転写体30に転写されてしまう。1次転写ローラ同様、バイアスの切り替える時間がないため、2次転写ローラも画像形成中と同極性のバイアスを印加した状態で、次の画像形成動作に移行する。
連続印字中に、感光ドラム1に供給できるトナーの量として、潤滑剤供給動作を1度実行する際に記録媒体12にトナーを転写しないで供給可能なトナーの限界量を予め定める必要がある。そこで本実施例では、2ドット2スペースを1ラインとして扱い、3ページ毎にパージ、すなわち潤滑剤供給動作を実行した時の裏汚れのレベルを確認すると、以下の表1のような結果になった。
また、本実施例では、ライン数によってパージ量を調整したが、人間が視認しにくいような画像パターンを形成して、パージすることも可能である。
次に、図8を用いて、画像形成装置100bの制御構成について説明するが、CRGメモリ通信部517に係る構成以外は図2と共通するので、共通する部分については詳細な説明を省略する。ここでは、CRGメモリ通信部517に係る構成のみ説明を行う。実施例1では、CRGメモリ通信部517による通信対象はCRGメモリm0のみであった。これに対し、実施例2では、各色用のプロセスカートリッジ220が夫々CRGメモリを有し、CRGメモリ通信部517は、CRMメモリM0~M3のぞれぞれと通信を行い、必要な情報を取得する。制御部101は、ドラムカートリッジ210の使用開始後の累積印刷枚数、現像カートリッジ200の使用開始後の累積印刷枚数及びトナー供給工程後の累積印刷枚数をカウントし、RAM113に累積印刷枚数のカウンタ値を記憶する。画像形成部SY、SM、SC、SKのそれぞれについての累積印刷枚数のカウンタ値が、RAM113に記憶されてもよい。
実施例2におけるトナー供給工程を実行するまでのプロセスを、図9のフローチャートを用いて説明する。画像形成装置100bの電源がONされた後、又はカートリッジ交換用ドアが開閉後に、画像形成装置100bが動作可能状態になると、図9のフローが開始される(S201)。そして、画像形成装置の制御部101は、外部インターフェース102を介して、ホスト機器から通信回線を介して送信されてくるプリントJOBを受信する(S202)。次に制御部101は、CRGメモリ通信部517を介して、プロセスカートリッジ220に搭載されたCRGメモリM0~M3と通信を行う。そして、画像形成部SY、SM、SC、SKのそれぞれのCRGメモリM0~M3から、感光体ユニット13の使用量と現像ユニット3の使用量に応じた情報を取得する(S203)。
N2≠nの場合、制御部101は、残プリントJOB=0か否かを確認する(S209)。残プリントJOB=0場合、制御部101は、画像形成制御部510を制御し、画像形成動作を終了させる(S2010)。フローチャート終了のS2011に移行する。
その後、制御部101は、連続プリント枚数n=0に値をリセットし(S2013)、処理をステップS2014に移行する。ステップS2014では、制御部101は、残プリントJOB>0かどうかを確認する。
残プリントJOB>0の場合、制御部101は、次の画像形成動作(S207)に処理を移行する。
一方、残プリントJOB>0でない場合、即ち、残プリントJOBがゼロの場合、画像
形成動作を終了させる(S2010)。制御部101は、例えば、潤滑剤供給動作の実行間隔のテーブルとして、表2に示すテーブルを参照してもよい。
ポジ系の外添剤が多く含まれたトナーでは、ポジ系の外添剤を多く含むトナーがクリーニング部材をすり抜けてクリーニング不良を起こしやすい状態を作ってしまうことがある。この状態を防ぐために、潤滑剤供給動作の実行間隔を狭めることで、ポジ系の外添剤を含むトナーが早く消費されるようにする。そうすると、トナーの残量が少なくなり結果的にトナーに含まれるポジ系の外添剤の量も少なくなるので、感光ドラムにトナーを供給した際に、クリーニング部材をすり抜けるポジ系外添剤の量が減り、高いクリーニング性を維持することができる。また、本実施例のような現像装置では選択的にポジ系の外添剤が含まれたトナーが消費されるため、上述のようにトナー残量が減っていくにつれてトナーに含まれる外添剤の絶対量が減っていき、潤滑剤供給動作の実行間隔を広げていくことが可能になる。
次に、本発明における実施例3について説明する。なお、実施例2と説明が重複する部分については説明を省略する。
潤滑剤供給動作の実行間隔は、実施例2同様、表3と同じ枚数とする。この時、連続100枚プリントした時の各タイミングでの潤滑剤供給量を表4に示す。
具体的には、100ページのタイミングではCyanとBlackで30ラインずつ供給する必要があるので、120ラインから60ラインを除いた60ラインをMagentaの供給量として採用することができる。
このように、潤滑剤供給動作を実行する際の、現像ユニットから感光ドラムへ供給する現像剤の量を、各画像形成部ごとにそれぞれ変更可能な構成となっている。
次に、本発明における実施例4について説明する。なお、実施例2と説明が重複する部分については説明を省略する。
<画像形成装置の全体構成>
本実施例では、おける画像形成装置100cを図10に示す。本実施例では、実施例2のようなプロセスカートリッジを用いず、ドラムカートリッジ210と現像カートリッジ200の2つのカートリッジを用いる。
まず、ドラムカートリッジ210について説明する。
ドラムカートリッジ210は、実施例2の感光体ユニット13をカートリッジ形態にしたものである。つまり、図11のように感光体ドラム1と帯電ローラ2、クリーニングブレード6を備えたカートリッジである。また、ドラムカートリッジ210には、第1メモリとしての不揮発性メモリ(以下、「Oメモリ」という)m1(第2の記憶手段)が設けられている。Oメモリm1には、ドラムカートリッジ210の使用量に応じた情報が記憶されている。
[現像カートリッジ]
現像カートリッジ200は、実施例2の現像ユニット3をカートリッジ形態にしたものである。つまり、図12のように現像室20aと現像剤収容室20bとから構成され、現像剤収容室20bの内部には、現像剤としてのトナー9が収容されている。これに、現像ローラ4と供給ローラ5、トナー量規制部材8を備えたカートリッジである。
現像カートリッジ200には、第2メモリとしての不揮発性メモリ(以下、「DTメモリ」という)m2が設けられている。DTメモリm2には、現像カートリッジ200の使用量に応じた情報が記憶されている。なお、このDTメモリm2には、上述のように現像装置である現像カートリッジ200の使用量に応じた情報が記憶されており、実施例2における第1の記憶手段に相当する。
次に、図13を用いて、画像形成装置100の制御構成について説明する。図13は、実施例4における制御ブロック図である。CRGメモリ通信部515及び516に係る構成以外は図2、8と共通するので、共通する部分については詳細な説明を省略する。ここでは、CRGメモリ通信部515及び516に係る構成のみ説明を行う。
制御部101に送られる。制御部101は、環境センサ515、Oメモリm1及びDTメモリm2の情報から、定期的な潤滑剤供給動作におけるや吐き出しタイミングを決定する。そして、各色のドラムカートリッジ210、現像カートリッジ220に同様のメモリm1及びm2が設けられており、制御部101とは、ドラムメモリ通信部515、現像メモリ通信部516を介して、各色のメモリm1及びm2から必要な情報を取得する。
実施例4におけるトナー供給工程を実行するまでのプロセスを、図14のフローチャートを用いて説明する。画像形成装置100cの電源がONされた後、又はカートリッジ交換用ドアが開閉後に、画像形成装置100cが動作可能状態になると、図14のフローが開始される(S301)。そして、画像形成装置の制御部101は、外部インターフェース102を介して、ホスト機器から通信回線を介して送信されてくるプリントJOBを受信する(S302)。次に制御部101は、ドラムメモリ通信部515を通じて、ドラムカートリッジ210に搭載されたOメモリm1と通信を行う。そして、画像形成部SY、SM、SC、SKのそれぞれのOメモリm1から、感光体ユニット13の使用量と現像ユニット3の使用量に応じた情報を取得する(S303)。次に制御部101は、現像メモリ通信部516を通じて、現像カートリッジ200に搭載されたDTメモリm2との通信を行う。そして、現像カートリッジ200の使用量に応じた情報を画像形成部SY、SM、SC、SKのそれぞれのDTメモリm2から取得する(S304)。
N3≠nの場合、制御部101は、残プリントJOB=0か否かを確認する(S3010)。残プリントJOB=0場合、制御部101は、画像形成制御部510を制御し、画像形成動作を終了させる(S3011)。フローチャート終了のS3012に移行する。
一方、S3010で、残プリントJOB≠0の場合、制御部101は、次の画像形成動作(S308)の為に画像形成制御部510を制御する。
S309に戻り、N3=nの場合、制御部101は、画像形成制御部510を制御し、紙間中に潤滑剤供給動作を実行する(S3013)。潤滑剤供給動作により各カートリッジの感光ドラム1に形成されるトナー像のパターンは、実施例1、2と同様である。
その後、制御部101は、連続プリント枚数n=0に値をリセットし(S3014)、処理をステップ3015に移行する。ステップ3015では、制御部101は残プリントJOB>0かどうかを確認する。
残プリントJOB>0の場合、制御部101は、次の画像形成動作(S308)に処理を移行する。一方、残プリントJOB>0でない場合、即ち、残プリントJOBがゼロの場合、画像形成動作を終了させる(S3011)。
表6から、現像カートリッジの情報から判断した実行タイミングの枚数と、ドラム寿命との関係を見て、最終的な潤滑剤供給動作実行タイミングを決定してもよい。これは、ドラム寿命の残りが減ってくると、感光ドラムの表面に傷が入っていき、クリーニング性が低下してしまう。この低下分を補うために、潤滑剤供給動作の実行頻度を高くしていく必要があるからである。
また、実施例3のように、潤滑剤限界供給量を越えない範囲で、色毎にライン数を変更
することも可能である。
Claims (9)
- 被転写材に現像剤像を形成する画像形成動作を行う画像形成装置において、
静電潜像が形成される回転可能な像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
前記帯電手段によって帯電された前記像担持体の表面を露光し、前記静電潜像を形成する露光手段と、
前記像担持体の表面に形成された前記静電潜像を現像して前記現像剤像を形成すべく、トナー粒子と、前記トナー粒子の正規帯電極性とは逆極性の帯電極性を有し前記トナー粒子に外添される外添剤と、を含む現像剤を、現像剤収容室から前記像担持体に供給する現像装置と、
前記像担持体の表面に当接し、前記像担持体の表面から前記現像剤を除去するクリーニング部材と、
前記像担持体に対向して設けられ、前記像担持体の表面に形成された前記現像剤像を被転写材に転写する転写手段と、
前記帯電手段に前記正規帯電極性を有する帯電電圧を印加する帯電電圧印加手段と、
前記転写手段に転写電圧を印加する転写電圧印加手段と、
前記露光手段と、前記帯電電圧印加手段と、前記転写電圧印加手段と、を制御する制御部と、
を備える画像形成装置において、
前記制御部は、
前記画像形成動作と、前記被転写材に前記現像剤像を転写しない非画像形成動作と、を実行可能に制御し、
前記非画像形成動作を実行する場合において、前記帯電手段によって帯電された前記像担持体の表面に形成される表面電位が前記正規帯電極性と同じ極性を有するように前記帯電電圧印加手段を制御し、かつ、前記帯電手段によって帯電された前記像担持体の表面を前記露光手段によって露光することで前記静電潜像を形成し、前記静電潜像が形成された前記像担持体の表面に前記現像装置によって前記現像剤を供給し、前記画像形成動作において印加する転写電圧と同じ極性の転写電圧を印加する供給動作を実行可能に制御し、
前記供給動作において、前記転写電圧印加手段によって印加される前記転写電圧の絶対
値は前記画像形成動作において前記転写電圧印加手段によって印加される前記転写電圧の絶対値以下であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記現像装置の使用量に応じた情報を記憶する第1の記憶手段をさらに備え、
前記制御部は、前記非画像形成動作のうち、前記供給動作を実行する第1非画像形成動作と、前記供給動作を実行しない第2非画像形成動作と、を制御可能であって、前記第2非画像形成動作の実行期間と、前記情報と、に基づいて、前記供給動作の実行間隔を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記情報に含まれる現像剤の残量に関する情報に基づいて、前記現像剤収容室に収容された前記現像剤の残量が少なくなるほど、前記供給動作の実行間隔を広げるように制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体の使用量に関する情報を記憶する第2の記憶手段をさらに備え、
前記制御部は、前記第2の記憶手段から読み出した前記像担持体の使用量に応じた情報を用いて前記供給動作の実行間隔を決定することを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体と、前記現像装置と、前記クリーニング部材と、前記転写手段とを含む画像形成部が複数ある場合において、
前記現像装置から前記像担持体へ供給される現像剤の量を、複数の前記画像形成部ごとにそれぞれ変更可能であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記供給動作を1度実行する際に、前記現像装置から前記像担持体に供給可能な前記現像剤の限界量が予め定められることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記現像装置は、前記画像形成装置の装置本体に着脱可能なカートリッジであって、
前記第1の記憶手段は、前記カートリッジに設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体と、前記帯電手段と、前記クリーニング部材とでドラムカートリッジを構成し、前記第2の記憶手段は前記ドラムカートリッジに設けられていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記外添剤には、金属もしくは金属酸化物が用いられることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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