JP7206310B2 - Vehicle storage structure - Google Patents
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Description
本発明は、車両の車室内に配置されてリッドによって開閉される収納部を備えた車両用収納構造に関する。
BACKGROUND OF THE
一般に、車両の車室内のダッシュボード、センタコンソール等には、収納装置が設けられている。その収納装置は、収納物を収納するための収納部と、収納部を開閉するリッドと、リッドの開閉をアシストするスプリングと、を備えている。 2. Description of the Related Art In general, a storage device is provided on a dashboard, a center console, or the like in a passenger compartment of a vehicle. The storage device includes a storage section for storing items, a lid for opening and closing the storage section, and a spring for assisting opening and closing of the lid.
しかし、衝突等によって大きな加速度が車両前後方向に加われると、スプリングの閉方向の付勢力のみではリッドの閉位置の状態を維持することが困難になる。このため、衝突時には、リッドが早く開いて、エアバッグの展開に影響を与える可能性があった。このような問題点を解消すべく発明されたものとしては、例えば、特許文献1に記載されているアッパーボックスのドア開閉規制機構が知られている。
However, when a large acceleration is applied in the longitudinal direction of the vehicle due to a collision or the like, it becomes difficult to maintain the closed position of the lid only with the urging force of the spring in the closing direction. Therefore, in the event of a collision, the lid may open early, affecting deployment of the airbag. As a device invented to solve such a problem, for example, a door opening/closing control mechanism for an upper box described in
特許文献1に記載のアッパーボックスのドア開閉規制機構は、ドア(2)の閉位置の状態において、所定の加速度を超える加速度が車両前後方向に付加される規制時にドア(2)の閉位置から開位置への状態変化を規制する規制部材(7)を備えている。
The upper box door opening/closing control mechanism described in
このほか、衝突等にリッドの閉位置状態を維持するものとしては、一般的に、リッドの閉位置状態を維持するためのロック機構(6)を設けた車両用収納装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。 In addition, as a device for maintaining the closed position of the lid in the event of a collision, there is generally known a vehicle storage device provided with a lock mechanism (6) for maintaining the closed position of the lid ( For example, see Patent Document 2).
しかし、特許文献1,2に記載の車両用収納装置は、衝突の際に、規制部材(7)やロック部(11)に慣性モーメントがリッド(ドア)を閉塞する方向かかって変形し、リッドが開かなくなることがあった。
However, in the vehicle storage devices described in
また、特許文献1,2に記載の車両用収納装置は、規制部材(7)やロック部(11)を設けたことによって、部品点数及び組付工数が増加するという問題点があった。
Further, the storage devices for vehicles described in
そこで、本発明は、衝突時に大きな慣性モーメントを受けてもリッドを開かないようにする、または、リッドの展開を遅らせることができると共に、部品点数及び組付工数を削減することが可能な車両用収納構造を提供することを課題とする。 Therefore, the present invention provides a vehicle for which the lid can be prevented from opening even if a large moment of inertia is received at the time of a collision, or the deployment of the lid can be delayed, and the number of parts and the number of assembly steps can be reduced. An object is to provide a storage structure.
前記課題を解決するために、本発明に係る車両用収納構造は、車両の車室内に配置される収納部と、前記収納部を覆うリッドと、を備えた車両用収納構造において、前記リッドは、当該リッドの前端側に設けられた回転軸を中心に後端側を上下方向に回動可能に設けられており、前記リッドが閉塞状態のときに、前記リッドと一体となって回転する重りが前記回転軸の下方に設けられていることを特徴とする。 In order to solve the above problems, a vehicle storage structure according to the present invention is a vehicle storage structure including a storage portion arranged in a vehicle interior of a vehicle, and a lid covering the storage portion, wherein the lid is , the rear end side of the lid is vertically rotatable around a rotation shaft provided on the front end side of the lid, and rotates integrally with the lid when the lid is closed. A weight is provided below the rotating shaft.
本発明によれば、衝突時に大きな慣性モーメントを受けてもリッドを開かないようにする、または、リッドの展開を遅らせることができると共に、部品点数及び組付工数を削減することが可能な車両用収納構造を提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the present invention, it is possible to prevent the lid from opening even if it receives a large moment of inertia at the time of a collision, or to delay the deployment of the lid, and to reduce the number of parts and the number of assembly steps. A storage structure can be provided.
図1~図8を参照して、本発明の実施形態に係る車両用収納構造100を説明する。
なお、本発明の実施形態では、「前」は車両Aのフロント側、「後」は車両Aのリア側、「上」は鉛直上方側、「下」は鉛直下方側、「左右」は車両Aの車幅方向側とする。また、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
A
In the embodiment of the present invention, "front" means the front side of the vehicle A, "rear" means the rear side of the vehicle A, "top" means the vertically upper side, "bottom" means the vertically lower side, and "left and right" means the vehicle. The vehicle width direction side of A. Also, the same components are denoted by the same reference numerals, and overlapping descriptions are omitted.
≪車両≫
まず、本発明の実施形態に係る車両用収納構造100を説明する前に、車両用収納構造100を備える車両Aについて説明する。
図1に示すように、車両Aは、少なくとも車室R内に、収納物を収納する収納部20と、収納部20を覆うリッド3と、を有する自動車である。車両Aは、特に、車種や形状等は限定されない。
車両Aは、収納部20を有していればよく、車両Aにおける収納部20の設置位置は特に限定されない。以下、車両Aの一例として、ダッシュボード1の助手席側(左側)に収納部20を有する乗用車を例に挙げて実施形態を説明する。
≪Vehicle≫
First, before describing the
As shown in FIG. 1 , the vehicle A is an automobile having, at least in a vehicle compartment R, a
The vehicle A only needs to have the
≪車両用収納構造≫
図1に示すように、車両用収納構造100は、車両Aが衝突したときに、収納部20のリッド3の開くタイミングを遅らせて、衝突したときに、リッド3を開かないようにしたものである。車両用収納構造100は、収納部20を有するケース2と、回転軸36を有するリッド3と、重り4(図2参照)と、を主に備えて成る。
≪Vehicle storage structure≫
As shown in FIG. 1, the
≪ダッシュボード≫
ダッシュボード1は、車室R内の前部に配置された樹脂製のパネル部材である。ダッシュボード1の左側上部には、ケース2を設置するためのケース設置口1aが形成されている。
≪Dashboard≫
The
<ケース設置口>
図2及び図3に示すように、ケース設置口1aは、ダッシュボード1に形成された横長の矩形の開口から成る。ケース設置口1aには、リッド3が開閉自在に設置されている。リッド3は、ケース設置口1aを閉塞した状態で、リッド3の表面がダッシュボード1の表面と面一の状態になる。ケース設置口1aの開口縁から一段下がった開口内には、ケース2が装着されている。ケース設置口1aの開口縁の後側(下側)は、ガーニッシュ5によって覆われている。
<Case installation opening>
As shown in FIGS. 2 and 3, the
≪ケース≫
ケース2は、上端部を開口している樹脂製の箱状体である。ケース2は、ダッシュボード1のケース設置口1aに取り付けられている。ケース2には、縦断面視して、上側を開口した凹状の収納部20が形成されている。ケース2の左右側面の前端部寄りの位置には、左側部材25及び右側部材26が、トーションばねSPの軸支部SP3と共に締結具T2によって共締めして取り付けられている(図4及び図5参照)。
≪Case≫
The
≪収納部≫
図2に示すように、収納部20は、収納物を収納する小物入れ等である。収納部20は、前端部に配置された回転軸36を中心として上方方向に開放する前開きのリッド3によって開閉される。収納部20は、車幅方向中央部に形成された下段部21と、下段部21の車幅方向外側の両側に設けられた上段部22,23と、上段部22の後側に形成された第2収納部24と、を有している。収納部20の上側外周部には、収納部20をリッド3で閉塞した際に、リッド3の下面に当接する開口枠部20aが形成されている。開口枠部20aは、ケース2と、ケース2の前側上部に設置されたガーニッシュ5と、によって、枠状に形成されている。
≪Storage section≫
As shown in FIG. 2, the
<下段部>
下段部21は、小物が収容される収容部分である。下段部21は、収納部20において、上段部22,23の深さよりも深く形成されている。下段部21には、例えば、テッシュボックス等を収納可能になっている。
<Lower section>
The
<上段部>
図2または図3に示すように、上段部22,23は、収納部20において、下段部21の深さよりも浅い部位である。このため、上段部22,23の表面は、下段部21の底面よりも上方の位置に配置されて、ダッシュボード1の表面からリッド3の厚さ分だけ下がった位置に配置されている。上段部22は、例えば、下段部21の左側に設置されている。上段部23は、例えば、下段部21の右側に設置されている。上段部22,23には、リッド3の回転軸36側から延設されたアーム部31b,31bを進退自在に貫通して配置するアーム挿設孔22a,23aと、リッド3の基端部に形成された軸筒部31aを回動自在に収容する軸溝22b,23bと、が形成されている。
<Upper section>
As shown in FIG. 2 or FIG. 3 , the
上段部22,23の前端部には、側面視して円弧形状の軸溝22b,23bが形成されている。上段部22,23の軸溝22b,23bの後側には、前後方向に長い矩形のアーム挿設孔22a,23aが形成されている。アーム挿設孔22a,23aは、軸溝22b,23bに直交するように形成されている。重り4は、アーム挿設孔22a,23a内に挿入されたアーム部31bの下端部に固定されているため、リッド3を開放しても視認できず、見栄えがよい。
Arc-shaped
左側の上段部22のアーム挿設孔22aの前側には、第2収納部24が形成されている。第2収納部24は、カード類等を収容するための収納部である。第2収納部24は、側面視して略V字状に切欠形成された溝状の収納部から成る。第2収納部24の下段部21側の端部には、手摺部24aが突設されている。
A
手摺部24aは、第2収納部24に収納した収納物が下段部21側に落下するのを抑制するものである。手摺部24aは、第2収納部24の下段部21側端部から上方向に突出した矩形の板状突出片から成る。
The
≪リッド≫
図3または図4に示すように、リッド3は、収納部20を開閉自在に閉塞するための蓋体である。リッド3は、リッド本体31と、上リッド32と、リッドカバー33と、エッジ部材34,35と、回転軸36,36と、重り4と、締結具T1と、トーションばねSPと、を備えて構成されている。リッド3は、当該リッド3の一端側(前端部側)に設けられた回転軸36,36を中心に他端側を上下方向に回動可能にケース2に軸支されている。
≪Lid≫
As shown in FIG. 3 or 4, the
<リッド本体>
図4に示すように、リッド本体31は、リッド3の下面側を形成する樹脂製の部材である。リッド本体31には、軸筒部31aと、左右一対のアーム部31bと、締結具設置孔31cと、補強リブ31dと、補強用立上部31eと、ばね係止孔31fと、重り設置部31gと、軸孔31h(図4参照)と、が一体形成されている。
<Lid body>
As shown in FIG. 4 , the
図2及び図4に示すように、軸筒部31aは、側面視して、回転軸36の下側外周部に形成された半円筒状の部分である。軸筒部31aは、ケース2の軸溝22b内に回動自在に係合されている。
As shown in FIGS. 2 and 4, the
<アーム部>
図2及び図4に示すように、アーム部31bは、リッド本体31の軸側端部から下方に突出した左右一対の突起である(図7参照)。更に詳述すると、アーム部31bは、閉塞状態のリッド本体31の前端から真下方向に突出した突出片から成る(図6参照)。左右のアーム部31bは、ケース2の左右側面に固定された左側部材25及び右側部材26の車幅方向外側に、揺動自在に配置されている(図3参照)。このため、アーム部31bは、リッド3を開閉した際に、回転軸36を中心として前後方向に揺動しても、収納部20内の収納物に干渉しないように配置されている。
<Arm part>
As shown in FIGS. 2 and 4, the
図4に示すように、アーム部31bの外周部には、略板状のアーム部31bの外周縁を枠取るように、断面視してL字状に形成された補強用立上部31eを有している。左右のアーム部31bには、それぞれ重り4(図6及び図7参照)と、トーションばねSPの一端の係止部SP2と、が設けられている。
As shown in FIG. 4, the
<重り設置部>
重り設置部31gは、重り4(図2参照)が設置される箇所である。重り設置部31gは、リッド3を閉じた状態で側面視して、リッド本体31に対して逆L字状に下方に突出しているアーム部31bの下端部に配置されている。重り設置部31gの前側外周部、後側外周部及び下側外周部には、重り4が係合する補強用立上部31eが形成されている(図6及び図7参照)。重り設置部31gの中心部には、重り4をアーム部31bに固定するための締結具T1が螺着される円筒状の締結具設置孔31cが形成されている。締結具T1は、重り4の中心部にある透孔4aを締結具設置孔31cに合致させて、透孔4aを挿通して締結具設置孔31cに螺着させることで、重り4を重り設置部31gに固定している。
<Weight installation part>
The
図6または図7に示すように、締結具T1、及び、重り4の中心の透孔4aの位置は、その具体例を挙げると、回転軸36から前方へ距離L1の下側へ距離L2の位置にある。距離L1は、回転軸36(リッド3の回転中心O1)からリッド本体31の後端までの略距離にほぼ等しい。重り4を固定する締結具T1、及び、透孔4aは、回転軸36(リッド3の回転中心O1)から前方へ距離L1ずれた位置に配置されている。
As shown in FIG. 6 or 7, the positions of the fastener T1 and the through
重り4の中心、締結具T1、及び、透孔4aは、回転軸36(リッド3の回転中心O1)よりも、下側距離L2離れた位置にある。本実施形態では、距離L2は、回転軸36(リッド3の回転中心O1)からリッド3の重心Gまでの距離L3に略等しい。
The center of the
図4に示すように、重り設置部31gの前側及び後側外周部の補強用立上部31eと、円筒状の締結具設置孔31cとの間には、補強リブ31dが架設されている。また、補強リブ31dは、アーム部31bの上部にも形成されて、アーム部31bが補強されている。
As shown in FIG. 4, reinforcing
<ばね係止孔>
ばね係止孔31fは、トーションばねSPの一端の係止部SP2が挿入されて係止される孔である。ばね係止孔31fは、アーム部31bにおいて、締結具設置孔31cから回転軸36側に寄った位置に形成されている。
<Spring locking hole>
The
<上リッド>
図4に示すように、上リッド32は、リッド3の上部を形成する板状部材である。上リッド32は、リッド本体31の上面を覆うように設置されている。
<Upper lid>
As shown in FIG. 4 , the
<リッドカバー>
リッドカバー33は、上リッド32の上側表面を覆う薄いカバー部材である。
エッジ部材34,35(図7参照)は、上リッド32の上面後端部を覆う薄いカバー部材である。
<Lid cover>
The
The
<回転軸>
図3に示すように、回転軸36は、リッド3の前端部をケース2の前端部に回動自在に連結するための軸ピンである。回転軸36は、回動するリッド3の回転中心O1(図6参照)となる。回転軸36は、一端がリッド本体31の軸孔31h(図4参照)に挿着され、他端がケース2の軸孔(図示省略)に挿着されている。
<Rotating axis>
As shown in FIG. 3 , the
≪重り≫
図2に示すように、重り4は、例えば、アーム部31bの下端に固定するための締結具T1が挿着される透孔4aを有する略円筒形状の金属製部材から成る。重り4は、リッド3が収納部20を閉塞しているときに、リッド3の回転軸36側の端部の下方に配置されている。なお、重り4は、リッド3において、回転軸36の下方に設置されてあればよく、非衝突時に重り4の自重G2(図6参照)によってリッド3が開かない範囲で、前後方向の取付位置は特に限定されない。また、形状、大きさ、材質、取付方法は、適宜変更しても構わない。
≪Weight≫
As shown in FIG. 2, the
<透孔>
透孔4aには、重り4をリッド3に固定するための締結具T1が取り付けられている貫通孔である。透孔4aの外周部は、左右方向に突出した円筒状突起から成る。透孔4aは、例えば、重り4の中心部に形成されている。透孔4aの数は、例えば、一つから成るが、重り4の大きさ及び形状に応じて適宜増やしてもよい。
<Through hole>
The through
≪トーションばね≫
図4及び図5に示すように、トーションばねSPは、リッド3を開方向及び閉方向に付勢するためのねじりコイルばねである。トーションばねSPは、リッド3が開いた状態ではリッド3を開く方向に付勢して跳ね上げるばね力F3(図5及び図6参照)を有する。また、トーションばねSPは、リッド3が閉じた状態ではリッド3を閉じる方向に付勢して引き込むばね力F2(図4及び図6参照)を有する。図8に示すように、トーションばねSPは、中央部に形成されたコイル部SP1と、一端部に形成された係止部SP2と、他端部に形成された軸支部SP3と、を有している。
≪Torsion spring≫
As shown in FIGS. 4 and 5, the torsion spring SP is a torsion coil spring for biasing the
コイル部SP1は、円筒コイル状に巻回した状態に形成されている。図4及び図5に示すように、トーションばねSPの一端の係止部SP2は、略フック形状(略L字形状)に形成されて(図8参照)、アーム部31bのばね係止孔31fに挿入することで、係止されている。トーションばねSPの他端の軸支部SP3は、C字状に形成されて(図8参照)、収納部20を有するケース2に突設された突起2aに締結具T2によって、回転自在に連結されている。このため、トーションばねSPは、リッド3を開閉して、アーム部31bが回転軸36を中心に揺動したときに、他端の軸支部SP3を中心として、一端の係止部SP2及び中央部のコイル部SP1が回動するように移動する。
The coil part SP1 is formed in a state of being wound in a cylindrical coil shape. As shown in FIGS. 4 and 5, a locking portion SP2 at one end of the torsion spring SP is formed in a substantially hook shape (substantially L-shape) (see FIG. 8), and is formed in a
なお、図4に示す閉状態において、回転中心である軸支部SP3に対して、コイル部SP1は前方且つやや下方に配置され、係止部SP2は前方且つ上方に配置されている。また、係止部SP2は、コイル部SP1に対して上方且つ後方に配置されている。
また、図5に示す開状態において、回転中心である軸支部SP3に対して、コイル部SP1及び係止部SP2は、ともに後方且つ上方に配置されいる。また、係止部SP2は、コイル部SP1に対して下方且つ後方に配置されている。
In the closed state shown in FIG. 4, the coil part SP1 is arranged forward and slightly below the shaft support part SP3, which is the center of rotation, and the locking part SP2 is arranged forward and above. The locking portion SP2 is arranged above and behind the coil portion SP1.
In the open state shown in FIG. 5, both the coil portion SP1 and the locking portion SP2 are arranged rearwardly and upwardly with respect to the pivotal support portion SP3, which is the center of rotation. In addition, the locking portion SP2 is arranged below and behind the coil portion SP1.
前記したリッド3について、さらに詳述する。
図6の実線は、リッド3を開放したときの状態を示す要部概略縦断面図である。図6の破線及び図7の実線は、収納部20を閉塞したときのリッド3の位置状態を示す。
図6及び図7に示すように、ケース2には、閉塞時のリッド3をロックするロック機構が無い。このため、リッド3は、閉塞時に、ロック機構にロックされるロック用の突起が無いロックレスのシンプルな構造の蓋体であるので、部品点数及び組付工数が比較的少ない構造になっている。
Further details of the
A solid line in FIG. 6 is a schematic vertical cross-sectional view of a main part showing a state when the
As shown in FIGS. 6 and 7, the
また、リッド3は、側面視して、閉塞したときに、ダッシュボード1(図2参照)の上面と面一になるように配置されて、後下がりに斜めに配置される。閉塞時、リッド3の先端部3a(後端部)は、リッド3において、回転中心O1(回転軸36)から最も遠い位置にあって、回転中心O1よりも下方になるように配置されている。このため、リッド3は、自重G1によって、開き難い構造になっている。
In addition, the
図6において、G1はリッド3の自重を示す。G2は、後記する重り4の自重を示す。F1は、リッド3を開放するための開操作力を示す。F2は、リッド3を閉塞しているときのトーションばねSPの閉塞方向のばね力を示す。F3は、リッド3を開放しているときのトーションばねSPの開放方向のばね力を示す。
In FIG. 6, G1 indicates the weight of the
図6に示すように、トーションばねSPは、開放時にリッド3が閉まらないように、リッド3の自重G1及び重り4の自重G2による回転軸36回りの閉方向のモーメントに対してばね力F3で支持(抵抗)している。このため、開放態のリッド3は、トーションばねSPのばね力F3によって開いた状態が維持されるように構成されている。
As shown in FIG. 6, the torsion spring SP applies a spring force F3 against a moment in the closing direction about the rotating
図7に示すように、リッド3は、閉塞時に車両Aが前突(衝突)したときも、リッド3の慣性力GX1と、重り4の慣性力GX2とによる回転軸36回りの開方向の力GZ1,GZ2に対して、ばね力F2と重り4の慣性力GX2とで、開かないように支持されている。このため、閉塞状態のリッド3は、重り4とトーションばねSPとを備えていることで、開き難く、閉塞状態が維持されるように構成されている。
As shown in FIG. 7, even when the vehicle A collides with the front of the
≪車両用収納構造の作用≫
次に、図1~図8を参照して本発明の実施形態に係る車両用収納構造100の作用を説明する。
≪Function of storage structure for vehicle≫
Next, operation of the
図6に示すように、リッド3が閉塞状態のとき、重り4の位置は、回転軸36の下方(略真下)にある。このため、閉塞状態のリッド3は、開操作するときの回転モーメントが小さい位置状態にあるので、回転モーメントに対する影響が抑えられている。
As shown in FIG. 6 , when the
また、図7に示すように、リッド3が閉塞状態のときに、車両Aが前突(衝突)した場合、リッド3には、リッド3の慣性力GX1と、重り4の慣性力GX2と、がかかる。重り4は、リッド3が閉塞状態のとき、回転軸36の略真下の深い位置にあるので、衝突時の慣性力GX2がリッド3を閉める方向に寄与するため、開かないようになっている。このため、収納部20は、ロック機構がなくても、衝突時に、収納していた収納物が収納部20内から飛び出ることがない。
As shown in FIG. 7, when the vehicle A collides with the
このように、本発明の車両用収納構造100は、図1、図2、あるいは図3に示すように、車両Aの車室R内に配置される収納部20と、収納部20を覆うリッド3と、を備えた車両用収納構造100において、リッド3は、当該リッド3の一端側に設けられた回転軸36を中心に他端側を上下方向に回動可能であり、かつ、回転軸36の下方に重り4を設けている。
As described above, the
かかる構成によれば、本発明の車両用収納構造100は、リッド3の回転軸36の下方に重り4を設けたことで、衝突(前突)した際に大きな慣性モーメントを受けたときに、重り4の慣性力GX2が前方向に働くので、リッド3を閉める方向に働く。このため、リッド3は、衝突(前突)時に、開かないようにする、または、リッド3の展開を遅らせることができるので、リッド3を閉塞状態にロックするためのロック機構が不要なため、部品点数、組付工数及び部品管理工数を削減してコストダウンを図ることができる。
また、本発明の車両用収納構造100は、リッド3を閉塞状態にロックするためのロック機構を備えていないので、衝突(前突)の際に、ロック機構のロック部が慣性モーメントで閉塞方向に変形してリッド3が開かなくなることがない。このため、リッド3は、衝突(前突)時に大きな慣性モーメントを受けたとしても、常にリッド3の開閉をスムーズに行うことができる。
According to such a configuration, the
Further, since the
また、図3に示すように、重り4は、透孔4aを有し、透孔4aには、重り4をリッド3に固定するための締結具T1が取り付けられている。
Further, as shown in FIG. 3, the
かかる構成によれば、重り4は、透孔4aに締結具T1を挿通させて締結することで取り付けられているので、ガタつくことなくしっかりとリッド3に固定することができる。
According to such a configuration, the
また、図3に示すように、収納部20は、車幅方向中央部に形成されて深さの深い下段部21と、下段部21の車幅方向外側の両側に設けられて下段部21よりも浅い上段部22,23と、を有し、上段部22,23には、リッド3の回転軸36側から延設されたアーム部31b,31bが貫通して配置され、上段部22,23を貫通したアーム部31b,31bの先端側には、重り4が設けられている。
Further, as shown in FIG. 3 , the
かかる構成によれば、アーム部31b,31bに設けた重り4は、下段部21の深さよりも浅い上段部22,23に、アーム部31b,31bが貫通して上段部22,23の下方に配置されているので、外部から視認できないように配置することができる。このため、リッド3は、重り4を設けても、外観性を悪化させることがない。
According to such a configuration, the
また、図3に示すように、アーム部31bには、トーションばねSPの一端が固定され、トーションばねSPの他端は、収納部20を有するケース2に突設された突起2aに回転自在に連結され、トーションばねSPは、リッド3が開いた状態ではリッド3を開く方向に付勢し、リッド3が閉じた状態ではリッド3を閉じる方向に付勢する。
As shown in FIG. 3, one end of the torsion spring SP is fixed to the
かかる構成によれば、トーションばねSPは、リッド3が開いた状態ではリッド3を開く方向に付勢し、リッド3が閉じた状態ではリッド3を閉じる方向に付勢する。リッド3を開けるときは、開き始めにトーションばねSPのばね力F2に抗して開く力を加える必要があるので、抵抗感があるものの、途中まで開くと、トーションばねSPのばね力F3が働くため、パタッと開く。
また、リッド3を閉じるときも、同様に、閉じ始めにトーションばねSPのばね力F3に抗して閉じる力を加える必要があるので、抵抗感があるものの、途中まで閉めると、トーションばねSPのばね力F2が働くため、パタッと閉まる。
本発明は、トーションばねSPを設けたことで、リッド3を開く場合はある程度のところまで開放すれば、ばね力F3で容易に開き、リッド3を閉める場合はある程度のところまで閉めれば、ばね力F2で容易に閉まるようになっている。
According to such a configuration, the torsion spring SP biases the
Similarly, when closing the
In the present invention, by providing the torsion spring SP, when the
つまり、図4に示すように、リッド3が閉塞状態のとき、トーションばねSPは、アーム部31bをリッド3が閉じる方向に引く込むばね力F2を有している。このため、リッド3は、閉塞状態のとき、トーションばねSPのばね力F2により、リッド3と一体のアーム部31bが閉塞方向に付勢されて、リッド3が収納部20の縁に押し付けられて閉塞状態を保持しているので、開き難くなっている。このようなことから、リッド3は、閉塞状態を保持するためのロック機構が不要になっている。
That is, as shown in FIG. 4, when the
図6に示すように、閉塞時のリッド3を開放させるための開操作力F1は、リッド3の自重G1と、重り4の重さG2と、トーションばねSPのばね力F2と、を加算した力となる。閉塞状態のリッド3は、リッド3に重り4と、トーションばねSPとが設けられている分だけ、開かないようになっている。
As shown in FIG. 6, the opening operation force F1 for opening the
図5に示すように、リッド3を開放状態にするとき、トーションばねSPは、アーム部31bをリッド3が開く方向に跳ね上げるばね力F3を有している。このため、リッド3は、開放するとき、リッド3を途中まで開放すると、トーションばねSPのばね力F3によって、リッド3が開放方向に付勢されるので、開き易くなっている。また、開放したリッド3は、トーションばねSPのばね力F3で開放状態が維持される。
As shown in FIG. 5, when the
[変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
[Modification]
It should be noted that the present invention is not limited to the above embodiments, and various modifications and changes are possible within the scope of its technical ideas, and the present invention does not extend to these modified and changed inventions. Of course.
例えば、前記実施形態では、図1及び図2に示すように、本発明の車両用収納構造100の一例として、収納部20をダッシュボード1に設置した場合を説明したが、これに限定されるものではない。収納部20は、車室R内において、回転軸36をリッド3の前側にして配置したものであれば、設置場所は特に限定されない。収納部20は、例えば、センタコンソール等であってもよい。
For example, in the above embodiment, as shown in FIGS. 1 and 2, as an example of the
また、図2に示す重り4は、締結具T1を透孔4a挿通して締結具設置孔31cに螺着することで、アーム部31bの下端部に固定することが好ましいが、締結具T1による固定方法は適宜変更しても構わない。例えば、重り4は、両面テープや、接着剤や、固定ピンや、係止手段等で重り設置部31gに固定してもよい。
The
また、重り4は、重り設置部31gの外周部の補強用立上部31eの複数箇所に、重り4の外周部に係止する係止爪を有する係止片を形成して、係止片で重り4を重り設置部31gに固定させてもよい。この場合、重り4の形状は、係止片及び重り設置部31gに係合するように、適宜変更しても構わない。例えば、重り4の形状は、矩形や、多角形や、長円形や、重り設置部31gと同一形状なものであってもよい。
In addition, the
1 ダッシュボード
2 ケース
2a 突起
3 リッド
4 重り
4a 透孔
20 収納部
21 下段部
22,23 上段部
31b アーム部
36 回転軸
100 車両用収納構造
A 車両
R 車室
SP トーションばね
T1 締結具
Claims (4)
前記収納部を覆うリッドと、を備えた車両用収納構造において、
前記リッドは、当該リッドの前端側に設けられた回転軸を中心に後端側を上下方向に回動可能に設けられており、
前記リッドが閉塞状態のときに、前記リッドと一体となって回転する重りが前記回転軸の下方に設けられている
ことを特徴とする車両用収納構造。 a storage unit arranged in the interior of the vehicle;
A vehicle storage structure comprising a lid that covers the storage portion,
The lid is provided so that the rear end side of the lid can rotate vertically about a rotation shaft provided on the front end side of the lid ,
A storage structure for a vehicle, wherein a weight that rotates integrally with the lid when the lid is in a closed state is provided below the rotating shaft.
前記透孔には、前記重りを前記リッドに固定するための締結具が取り付けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用収納構造。 The weight has a through hole,
The vehicle storage structure according to claim 1, wherein fasteners for fixing the weight to the lid are attached to the through holes.
前記下段部の車幅方向外側の両側に設けられて前記下段部よりも浅い上段部と、を有し、
前記上段部には、前記リッドの前記回転軸側から延設されたアーム部が貫通して配置され、
前記上段部を貫通した前記アーム部の先端側には、前記重りが設けられている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用収納構造。 The storage portion includes a deep lower stage portion formed in the center portion in the vehicle width direction,
an upper step portion provided on both sides of the lower step portion on the outer side in the vehicle width direction and shallower than the lower step portion;
An arm portion extending from the rotating shaft side of the lid is disposed through the upper stage portion,
The storage structure for a vehicle according to claim 1 or 2, wherein the weight is provided on a tip end side of the arm portion penetrating through the upper stage portion.
前記トーションばねの他端は、前記収納部を有するケースに突設された突起に回転自在に連結され、
前記トーションばねは、前記リッドが開いた状態では前記リッドを開く方向に付勢し、前記リッドが閉じた状態では前記リッドを閉じる方向に付勢する
ことを特徴とする請求項3に記載の車両用収納構造。 One end of a torsion spring is fixed to the arm,
the other end of the torsion spring is rotatably connected to a projection protruding from the case having the housing,
4. The vehicle according to claim 3, wherein the torsion spring biases the lid in a direction of opening the lid when the lid is open, and biases the lid in a direction of closing the lid when the lid is closed. storage structure.
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